JPS5926547A

JPS5926547A - ポリアミドフイラメント平織物

Info

Publication number: JPS5926547A
Application number: JP57134361A
Authority: JP
Inventors: 藤丸　紀夫; 古礒　廣幸; 坂根　義之; 甲斐　繁之; 安井　武彦
Original assignee: Unitika Ltd
Current assignee: Unitika Ltd
Priority date: 1982-07-30
Filing date: 1982-07-30
Publication date: 1984-02-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、経糸と緯糸の水付着性が異なるポリアミドフ
ィラメントからなる平織物に関する。

更に詳しくは高品位で風合が良好であり、かつ互いに隣
接する経糸間及び緯糸間の間隔が均一で。

組織均斉度の良好なポリアミドフィラメント平織物に関
するものである。

従来より、ポリアミドフィラメントからなる平織物はウ
ォータージェットルームにより大量に生産されており、
しかも、それに使用される経糸及び緯糸は、高品位で良
好な織物を安定して得るために４重々のものが用いられ
ている。

しかしながら、ウォータージェットルームによる織物は
製織に水を使用するので、糸条の摩擦あるいは屈曲で発
生したクルミツ毛羽、単糸割れ等が水の影響で更に拡大
されることにより織品位が安定しないため、高品位で風
合、糸間隔及び組織均斉度の良好なものを安定して得る
ことは困難であった。従って、ウォータージェットルー
ムにより製織する際の経糸として使用されるポリアミド
糸条は、−製織準備工程や製織工程での摩擦、屈曲等に
よるタルミ９毛羽、単糸割れなどの発生防止及び製織時
の水の影響を少なくするため、油剤で集束性を付与した
り、油剤処理時に耐水性を有する物質を糸条に付着させ
ることによって糸質を向上させる方法等が採られている
。しかし、緯糸とのかね合いの問題もあり、十分満足し
得る品位及び組織均斉度のものを得るＫは至っていない
。又。

緯糸についても耐水性を付与して製織時の水によるトラ
ブルを少なくする方法が提案されているが。

この場合、水による収縮や単糸割れなどの糸条の変動は
減少する方向にあるが、逆に糸条が耐水性であるがため
に製織時にうまく飛走しなかったり。

又賞漬変動を生ずるため、高品位で組織均斉度の良いも
のを得るには不十分であった。

本発明者は鋭意研究の結果、経糸及び緯糸として、特定
の範囲の水付着性を有し、かつ特定の総繊度及び単糸繊
度の糸条を使用することによって。

高品位で風合と組織均斉度の良いポリアミドフィラメン
ト平織物が得られることを見い出した。

なお９本発明において、織物の互いに隣接する経糸間及
び緯糸間の間隔、糸条の広がり並びに組織均斉度は通気
度（ＪＩＳ　１０９６　Ａ法）の値により総合的に評価
した。織密度が一定の場合１通気度の値が小さい程織物
の表面状態が良好である傾向を示す。これは経糸間隔及
び緯糸間隔の均一性が高く、シかも糸幅の広がりが大き
く、かつ組織均斉度が良好な程通気度の値は小さくなる
からであると考えられる。

本発明は、経糸が水付着率２０〜６０ｗｔ％の実質的に
無撚、無糊のポリアミドフィラメントであり。

緯糸が水付着率７０ｗｔ％以上の実質的に無撚のポリア
ミドフィラメントであることを特徴とするポリアミドフ
ィラメント平織物であり、更には経糸の総繊度が５０〜
１００デニール１１．単糸繊度が２〜７デニールであり
、緯糸の総繊度が５０〜１００デニール、単糸繊度が１
〜５デニールであることを特徴とする前記記載の平織物
である。

ウォータージェットルームによる平織物の製織の際に使
用される経糸及び緯糸の水付着性については今迄はとん
ど検討がなされておらず、製織条件の検討は、主に糸条
の集束性向上、糸−系間あるいは糸−金属間の摩擦減少
、その他製織性向上を主とするものについてであった。

従って、従来のウォータージェットルームに使用される
糸条。

即ち経糸、緯糸の水付着性については全く知られていな
い。

次に１本発明でいう糸条の水付着性について述べる。紡
糸−オイリングー捲取り一冷延伸あるいは熱延伸された
糸条を、温度２０Ｃの水浴中に通して、捲取り速度１０
ｍ／分で３０分間捲取る。次に糸条に付着して消費した
水の量０を読み取ったのち。

試料を１０５℃で２時間熱風乾燥機で乾燥して糸条の重
ｔ（ＦＷ）を求め１次式により水付着率（ＷＰ）（ｗｔ
％）を算出する。

糸条に水付着性を付与する方法は１通常溶融紡糸された
未延伸糸条にローラ式給油装置、スリット式給油装置等
により鉱物油および脂肪酸エステルの如き平滑剤、界面
活性剤を主体とする乳化剤。

プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドがランダム
に付加したポリエーテル結合を有する集束剤及び帯電防
止剤等を含有する油剤水溶液を付着させて捲取り、冷延
伸あるいは熱延伸することによって達成される。本発明
の経糸のように水付着性の低いレベルのものを得ること
は、油剤中に啜水剤１例えばパラフィンワックス、ポリ
エチレンワックス、シリコンオイル、パーフルオロエチ
レン系の分散あるいは乳化可能な化合物を添加すること
により可能となる。撥水剤としては酸価が１０以上で分
子量が２０００以上の酸化ポリエチレンで、末端又は側
鎖にカルボキシル基あ、るいはカルボニル基を有するも
の、及び末端又は側鎖のカルボキシル基の一部又は全部
をＮａ　、　Ｋの如きアルカリ金属塩に置換したものが
特に好ましい。例えば本発明における水付着率２０〜６
０ｗｔ％を有する経糸は、前記撥水剤を５〜３０　ｗ　
ｔ％含む油剤を油分付着量にして０．３〜１．０ｖｒｔ
’ｌ付着させることにより得られる。特に油分付着量０
．４〜０．７　ｗ　ｔ％の範囲がより好ましい。

一方、緯糸のように水付着性の高いレベルを必要とする
場合は、油剤中にアルキルサルフェート。

アルキルベンゼンスルホネート、コハク酸ジアルキルエ
ステルスルホン酸ソーダ等の陰イオン界面活性剤及び／
又はポリオキシエチレンアルキルフエノール、ポリオキ
シエチレン−プロピレンオキシエチレングリコール等の
非イオン界面活性剤を添加する。例えば９本発明の水付
着率７０ｗ１％以上の緯糸は、前記化合物を５ｗｔ％以
上含む油剤を油分付着量として０．３〜１．０　ｗ　ｔ
％付着させる必要がある。特に油分付着量０．４〜０．
７　ｗ　ｔ％の範囲がより好ましい。

本発明で得られる。高品位で風合良好なる糸間隔及び組
織均斉度の良いポリアミドフィラメント平織物は、水付
着率２０〜６０ｗｔ％、好ましくは３０〜５０ｗｔ％の
実質的に無撚で無糊の経糸及び水付着率７０ｗｔ％以上
、好ましくは８０〜１００ｗｔ％の実質的に無撚の緯糸
を使用する。さらに好ましい糸条の繊度は総繊度５０〜
１００デニールで、経糸の単糸繊度が２〜７デニール、
特に３〜６デニールの場合、織品位及び風合が良好で好
ましく、又緯糸の単糸繊度が１〜５デニール、好ましく
は１．５〜４デニールである場合に品位及び風合の良い
平織物を得ることができる。

経糸の水付着率が２０ｗｔ％以下になると、延伸工程で
ドローローラあるいはピン上に白粉が析出（油剤脱落）
して毛羽の誘発、単糸切断等のトラブルを起こしたり、
長期製織時綜絖、筬、捲取ロールへの付着物の蓄積が大
となる。又６０ｗｔ％以上になると製織準備工程、製織
工程での摩擦や屈曲によるたるみ９毛羽、単糸割れなど
の原糸欠点が製織時の水によって拡大され、織機の停台
、織品位の不安定化の原因になるので不都合である。

緯糸の水付着率が７０ｗｔ％以下になると、製織時に糸
条がうまく水で飛走しなかったり、飛走不良を生ずるだ
め、緯糸の打込みに斑を生じ、高品位で組織均斉度のす
ぐれたものを得ることができない。これに対して水付着
率が７０ｗｔ％以上のものは。

水に濡れやすいため飛走ミスも無くなり、飛走変動も小
さくなって緯糸の打込み密度は安定化する。

又、経糸は実質的に無撚（０〜３０　Ｔ／ｍのいわゆる
原糸撚を有するものも含まれ、製織準備時に積極的に撚
を加えないもの）であって、製織時にほぼ解消されるＣ
Ｆ値８０以下の交絡を有していてもよい。しかも実質的
には無糊であるが、集束性を目的とする場合の非常に少
量の糊剤は有していても良い。緯糸についても若干の交
絡Ｏ〜１０（ＣＦ値）は有していても何等問題はない。

次に本発明で使用する糸条の繊度については。

理由は明確でないが、経糸、緯糸の総繊度はいずれも５
０〜１００デニールの組み合せが好ましく、特に７０デ
ニールのものが良好である。又、単糸繊度は、経糸では
２〜７デニール、緯糸では１〜５デニールが好ましい。

総繊度及び単糸繊度がこの範囲を外れるといずれも織品
位が不安定になったり、風合が悪くなるので好ましくな
い。

次に本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。

実施例１相対粘度２．６０　（２５Ｃ：試料０．５　ｇ／９６係
Ｈ２ＳＯ４５０ｃｃ溶液にて測定）で酸化チタン０．３
ｗｔ％を含むナイロン６チップを２６０℃で溶融紡糸し
、ローラ給油方式で第１表に記載の（５）〜（Ｇ）の油
剤（１０ｗｔ％水溶液）を糸条に対して０．５ｗｔ％付
与して速度１２００ｍ／分で捲取り、さらに延伸倍率３
．０で延伸した後。

捲取前に交絡処理を施して交絡（ＣＦ値５０）を有する
銘柄７０　ｄ／１２　ｆのマルチフィラメントを得て、
これを経糸とした。又、緯糸として前記と同一ポリマー
を用いて同様に溶融紡糸し、第１表記載００〜（Ｊ）の
油剤（，１０ｗｔ％水溶液）を糸条に対して０．５　ｗ
　を係付与し、　　１２００ｍ／分で引き取り、延伸倍
率３０で延伸し、　　１６０Ｃの熱セットを施して銘柄
７０ｄ／２４ｆのマルチフィラメントを得た。前記の各
糸条を用い、下記の条件で平織物を製織し／こ。

得られた繊物の詳細を第２表に示す。

製織条件：津田駒ＺＷ　２００　（ＷＪＬ）、回転紗６
００ｒｐｍ　、経糸張力０．３　ｇ／ｄ。

ゝ・、＼＼゛・、ゝ＼５１、ゝ＼＼第１表第２表第２表に示した各特性値の測定法は次のとおりである。

織品位：格付作業（目視判定）におけるＡ反収率で示す
。主に軽緯筋、飛段、イラツキ等の多少で判定する。

風　合：織物を手でされり、肌触り及び柔軟性で判定す
る。

◎：肌触りが非常に良く柔かい。

０：肌触りが良く柔かい。

Δ：肌触りが若干ではあるが悪くやや固い。

×：肌触りが悪く又固い、あるいは肌触りは良いが柔か
すぎて織物に腰がない。

通気度：　ＪＩＳ　１０９６Ａ法により測定する。尚９
通気度は織密度が一定の場合、値が小さい程織物の組織
均斉度が良好な傾向を示す。

白粉析出：延伸工程におけるドローローラ、ピン上の白
粉析出獣（油剤脱落）を目視で判定する。

○：なし △：少ない ×：多い付着物蓄積：水で濡した糸条を１２０ｍ／分の速度で６
時間筬及び布上を走行させ、筬と布上における油剤脱落
状態を目視で判定する。

○：なし △：少ない ×：多い実施例２実施例１のポリマーを用いて同様に溶融紡糸し。

紡出糸条圧対して第１表の油剤（Ｃ）、　（Ｉ）を約（
１，５ｗ　ｔ　’ｌｙ付与し、延伸を行った。得られた
挿々の銘柄の糸条を経糸及び緯糸に用いて、実施例１と
同じ方法で銘柄により織密度を変えて平織物を製織した
。

その結果を第３表に示す。

第　３　表第３表（続Ｉ）本発明の範囲にある水付着率２０〜６０ｗｔ％の経糸お
よび水付着率７０ｗｔ１以上の緯糸を用いた平織物であ
る。実施例１の試料！２〜６．９．実施例２の試料＆１
０〜２５は織品位、風合が良好であり。

通気度も小さく糸条の広がり及び組織均斉度が良好であ
る。しかしながら、水付着率が本発明範囲外にある試料
Ａ１，８は織品位が悪く、さらに試料Ａ１は通気度が大
きく９組織均斉度が不良であり、試料屋７は延伸時の白
粉析出、付着物の蓄積に問題があった。特に水付着性及
び繊度が好ましい条件範囲にある試料Ａ２〜６．　９．
　１１〜１２゜１６〜２２．　２４は熾品位、風合、経
、緯糸条の広がり及び組織均斉度が他の試料に比べ極め
て良好である。

特許出願人　　ユニチカ医式会社

Claims

【特許請求の範囲】

（１）　　経糸が水付着率２０〜６０ｗｔ俤の実質的に
無撚、無糊のポリアミドフィラメントであり、緯糸が水
付着率７０ｗｔ％以上の実質的に無撚のポリアミドフィ
ラメントであることを特徴とするポリアミドフィラメン
ト平織物。
（２）経糸の総繊度が５０〜１００デニール、単糸績　
一度が２〜７デニールであり、緯糸の総繊度が５０〜１
００デニール、単糸繊度が１〜５デニールであることを
特徴とする特許請求の範囲第１項記載のポリアミドフィ
ラメント平織物。