JPH1077689A - 結合隙間ブリッジ装置 - Google Patents

結合隙間ブリッジ装置

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JPH1077689A
JPH1077689A JP9200473A JP20047397A JPH1077689A JP H1077689 A JPH1077689 A JP H1077689A JP 9200473 A JP9200473 A JP 9200473A JP 20047397 A JP20047397 A JP 20047397A JP H1077689 A JPH1077689 A JP H1077689A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建築部品を地震等から防御する。 【解決手段】建築部品3,4間の結合隙間1をブリッジ
する伸縮継手部品5を備え、前記建築部品上の結合隙間
1の両側に固定可能な結合隙間ブリッジ装置であって、
安全手段14が前記1つの建築部品4と前記伸縮継手部品
5との間に配置され、前記安全手段14は前記建築部品
3,4間に作用する力が限界を超えるとき、前記伸縮継
手部品5が前記結合隙間1から導出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築部品間の結合
隙間をブリッジする伸縮継手構造を備え、該結合隙間の
両側に固定することができる建築部品間の結合隙間ブリ
ッジ装置に関する。
【0002】
【従来技術】2つの建築部品間−例えばブリッジと建築
部品の支持部品乃至支持台の間−の結合隙間のブリッジ
及び/又は伸縮継手に関して、種々の対策が知られてい
る。通常は、これらの対策でうまくいっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、非常にスケー
ルが大きく高価な伸縮継手構造及び隣接する建築部品
は、ブリッジ部品及び支持台と同様に、非常事態、例え
ば地震などにより、破壊される可能性があるという問題
がある。本発明は、上記の問題を解決することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1の発
明に係る主旨によって前記目的を達成する。前記一般的
な先行技術と比較すると、本発明は少なくとも建築部品
の1つと前記伸縮継手構造との間に安全手段が配置さ
れ、それによって、前記伸縮継手構造に作用する力(例
えば建築部品を相対的に動かす力)が限界を超えたとき
に、該伸縮継手構造が前記結合隙間から導出されて滑り
出る構造となっていることを特徴とする。
【0005】本発明は、例えば地震の時に地面の動きに
よって生じる法外な力による破壊に抗する防御の必要性
を認識することに端を発しており、通常使用時は伸縮継
手構造と建築部品との間に固定して配置される別部材に
よる、通常動作では前記伸縮継手構造が結合隙間の中に
安全におかれるような防御を実現する。しかし、限界を
超える力が発生した場合、前記伸縮継手構造は隣接する
建築部品と共に破壊から保護される。地震が収まった
後、前記構造は元の位置に戻り、このようにして緊急車
両の通行を可能にする。
【0006】本発明の特に好ましい実施の形態では、前
記安全手段が挿入部品と建築部品との間に配置されたス
ライド勾配として組み立てられることを特徴とする。ス
ライド勾配は、構造的には特に簡単な、耐震機能を発揮
できるだけであるが、建築部品が相対的に極めて大きく
動いた場合(例えば>250mm)、効果的な方法で伸縮継手
構造を前記結合隙間から導出する。これは、例えば地震
のような回避しがたい状況など、一定の極限状態を超え
る状態が発生した場合に、強度に関して、少なくとも略
スライド勾配部品間に限定できる鍛接か別種の結合によ
って伸縮継手構造がが前記隙間から単に滑り出るだけの
ことが保証される。
【0007】本発明の別の特に好ましい実施の形態で
は、前記安全手段は、前記伸縮継手構造と建築部品との
間に挿入できる安全ボックスとして組み立てられる。本
発明のより好ましい実施の形態については、請求項1に
従属する請求項に記載されている。以下に、本発明の好
ましい実施の形態を、図面を参照してより詳細に説明
し、それによって、利点や効果をより明確にする。
【0008】
【発明の実施の形態】まず、図1, 図2について説明す
る。図2は、本発明の第1の実施の形態を示す結合隙間
1垂直な方向の断面図である。図1は、前記隙間内に置
かれる板の断面を示す。建築部品3,4間の結合隙間1
用のブリッジ手段2は、前記結合隙間1をブリッジする
伸縮継手部品5を備え、前記建築部品3,4上の結合隙
間1の両側に固定してある。前記伸縮継手部品5は、各
建築部品の縁に固定された周縁部6,7と、前記周縁部
と平行に延伸する中央部8と、を含んでいる。前記中央
部8は、前記結合隙間1をブリッジする結合バー上に配
置してある。弾性材料で形成された伸縮片10が、前記周
縁部6,7及び/又は中央部8の各々の間にある小さな
隙間11をブリッジするので、前記建築部品3,4の僅か
な膨張−通常温度変化によって生じる−が、補償され
る。図2の左側に示すように、前記結合バー9が鋼製の
結合バーボックス12内に支持され、該結合バーボックス
12はまた、前記建築部品3の凹部13の底に配置されてい
る。前記周縁部6,7が内部に鋳こまれたカバーA−例
えばコンクリートポリマーで形成された−が前記結合バ
ーボックス12上に取り付けてある。
【0009】前記建築部品の1つ−ここでは建築部品4
−と伸縮継手部品5との間に、安全手段14が配置され、
該安全手段14は、前記伸縮継手部品5に作用する力が限
界超えたとき、該伸縮継手部品5を前記結合隙間1から
滑り出されるように形成されている。本実施の形態で
は、前記安全手段14は、前記伸縮継手部品5と前記建築
部品4との間に位置する第2のスライド勾配15を備え、
該勾配15は、建築物側に傾斜した鋼面16を、該建築部品
4の鋼面16に適合された更に傾斜の大きい鋼面17と共に
備え、該傾斜の大きい面は前記安全手段14の鋼フレーム
構造Sの一部を形成している。ここで、前記安全手段
は、任意に交換できる完成前の”箱”のようなものと考
えればよい。前記2つの傾斜面16,17は、一方が他方の
上部に位置し、協働して前記スライド勾配15を形成す
る。
【0010】建築物側に傾斜した鋼面16は、コンクリー
ト製の係止板18上に配置され、係止あぶみ片19その他の
係止部品によって、建築物内に係止されている。前記伸
縮継手部品5,前記安全手段14及び前記建築部品上の前
記係止板18の係止は、例えば、コンクリートポリマーを
用いることにより更に強化される。前記結合バー9は前
記安全手段14の対応して形成されたシャフト21と係合し
て、スペーサ部材22によって周縁部6,7と前記シャフ
ト21の底部との間に位置する。
【0011】図3〜図8に示した実施の形態では、一方
では鋼ボディ23(図4参照)が、他方ではコンクリート
ボディ24(図7参照)が、前記安全手段14に安定性を与
えるために該安全手段14の鋼フレームS内に導入してい
る点だけが実質的に異なっている。図1〜図8によれば
安全手段(フューズボックス)14は、それぞれ前記結合
隙間1の片側のみに設けられているが、これらの安全手
段を前記結合隙間1の両側に配置することができること
は勿論である。
【0012】本発明の機能については、地震発生時、前
記各建築部品が相対的に動くことによって板16,17間の
鍛接点Vが引き裂かれ、その結果、前記伸縮継手部品6
が前記結合隙間から滑り出すことができることはいうま
でもない。。図1〜図8の実施の形態では、車道の舗装
はひび割れるが、地震損傷の範囲においては、これは無
視しうる経済的損失であり、容易に修復できる。重要な
点は、前記伸縮継手部品5と隣接する建築部品3,4は
(より大きな)損傷を受けないで済むので、地震停止
後、安全手段15だけを再度締結するか、再度鍛接するだ
けでよい(安全手段14は前記隙間を通して上側及び下側
から容易に接近することができる)。このように、地震
によって発生した損傷は、一般に簡単な方法で速やか
に、しかも低額で修復できる。
【0013】勿論、他の交換可能な種類の結合、例えば
ナット/ピンやリベット構造等であって、前記損傷の発
生後に鍛接構造の代わりに結合部品だけを交換可能であ
るものを選択することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の断面図。
【図2】図1のB−B矢視断面図。
【図3】本発明の第2の実施の形態の断面図。
【図4】図3のB−B矢視断面図。
【図5】図3のC−C矢視断面図。
【図6】本発明の第3の実施の形態の断面図。
【図7】図6のB−B矢視断面図。
【図8】図6のC−C矢視断面図。
【符号の説明】
1 結合隙間 2 ブリッジ手段 3,4 建築部品 5 伸縮継手部品 6,7 周縁部 8 中央部 9 結合バー 10 伸縮片 11 隙間 12 結合バーボックス 14 安全手段 15 スライド勾配 16,17 鋼面 18 係止板 19 あぶみ片 21 シャフト 22 スペーサ部材 23 鋼ボディ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築部品間の結合隙間をブリッジする伸縮
    継手構造を備え、前記建築部品上の結合隙間の両側に固
    定自由な結合隙間ブリッジ装置であって、安全手段が少
    なくとも前記建築部品の1つと前記伸縮継手構造との間
    に配置され、前記安全手段は前記建築部品間に作用する
    力が限界を超えるとき前記伸縮継手構造が前記結合隙間
    から導出されるように構成されていることを特徴とする
    結合隙間ブリッジ装置。
  2. 【請求項2】前記安全手段は、前記伸縮継手構造と前記
    建築部品との間に配置されたスライド勾配として組み立
    てられていることを特徴とする請求項1に記載の結合隙
    間ブリッジ装置。
  3. 【請求項3】前記安全手段は、前記伸縮継手構造と前記
    建築部品との間に組み入れ可能な安全ボックスとして組
    み立てられていることを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の結合隙間ブリッジ装置。
  4. 【請求項4】前記安全ボックスは、前記建築部品に結合
    され、特に鍛接された鋼フレームを含んで構成されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の結合隙間ブリッジ
    装置。
  5. 【請求項5】前記安全ボックスは、コンクリート,鋼又
    はプラスチック材料が充填されていることを特徴とする
    請求項3に記載の結合隙間ブリッジ装置。
  6. 【請求項6】前記建築側に傾斜板が配置されていること
    を特徴とする請求項2に記載の結合隙間ブリッジ装置。
  7. 【請求項7】前記建築部品の傾斜板に適合された傾斜板
    が前記安全ボックス上に配置されて、これら2つの傾斜
    板が協働して前記勾配を形成していることを特徴とする
    請求項6に記載の結合隙間ブリッジ装置。
  8. 【請求項8】前記建築物の側部にある傾斜板は、鋼で覆
    われた係止板として組み立てられていることを特徴とす
    る請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の結合隙間
    ブリッジ装置。
  9. 【請求項9】前記係止板は、あぶみ片及び必要に応じて
    他の係止部材によって前記建築物に係止されていること
    を特徴とする請求項8に記載の結合隙間ブリッジ装置。
  10. 【請求項10】前記伸縮継手構造が、 a)前記各建築部品に係止された金属製の周縁部と、 b)前記周縁部と平行に延びる中央部と、 を備え、 c)前記中央部は、前記結合隙間をブリッジする少なく
    とも1つの結合バーに配置され、かつ、 d)前記周縁部及び/又は中央部における隙間をブリッ
    ジする弾性材で形成された伸縮片を備えて構成されてい
    ることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1つ
    に記載の結合隙間ブリッジ装置。
  11. 【請求項11】前記結合バーは、対応して形成された前記
    安全ボックスのシャフトと係合することを特徴とする請
    求項10に記載の結合隙間ブリッジ装置。
  12. 【請求項12】前記伸縮継手構造、前記建築部品の安全手
    段及び/又は前記係止板の係止は、コンクリートポリマ
    ー内で行われることを特徴とする請求項1〜請求項11の
    いずれか1つに記載の結合隙間ブリッジ装置。
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