JP4707938B2 - ジョイント遊間結合装置 - Google Patents

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    • E01D19/00Structural or constructional details of bridges
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    • E01D19/062Joints having intermediate beams

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特許請求範囲請求項1の前文にあるように、ジョイント遊間の架橋手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一定の規模を超える建造物においては、当該建造物の倒壊を防ぐため、熱膨張を相殺する目的でエキスパンションジョイントを設ける必要がある。これは、極めて大規模の熱膨張が発生する可能性のある橋梁の建設においては特に必要とされる考慮である。したがって、とりわけ橋梁の建設においては、特に建築部材や橋梁部材間のジョイント遊間に対応する結合装置を設置する方法が知られている。たとえば欧州特許EP0821104においてこうした結合装置が開示されている。欧州特許EP0821104で開示されているこの装置は、標準的な寸法変化の相殺に加えて、地震等において結合装置に極端な荷重がかかった場合に高価なジョイントや端部構造を倒壊から守る役割を果たす安全手段を備えたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
欧州特許EP0821104で開示されている装置はこうした要求に確実に応えるものではあるが、たとえば地震が発生したような場合、遊間幅が過度の収縮を起こすとエキスパンションジョイントが遊間外に押し出されてしまうような構造になっているため、安全手段が一度作動してしまうと、その後は作動した架橋装置もしくはエキスパンションジョイント構造が供用目的に適さなくなってしまうという欠点がある。さらにこの安全手段は、こうしたジョイント遊間が発生している建造物において、遊間幅の拡大等が許容値を超えている場合や、ジョイント遊間に対して建築部材が変位する原因となる建築部材の横断方向の移動といった、標準値を超える極端な変位を相殺することはできない。
【0004】
従って、本発明の主な目的は、既存の結合装置の欠点を解決する結合装置を開発すると共に、意図した供用目的を維持するにあたって隣接する建築部材が所定の限界変位を超えてしまった場合に、さまざまな変位や限界値を確保しながらジョイント遊間部のエキスパンションジョイント構造や端部構造を倒壊から守ることのできる結合装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的は請求項1の機能を有する結合装置によって解決される。好ましい実施例は付随の請求項で取り扱う。
本発明の基礎となる概念は、限界荷重もしくは限界変位を超える状態になった場合に、過剰な荷重の影響を受けながら所定の挙動で相対的に動くことでジョイント遊間の生じている建築部材が限界値を超えて変位する状態を相殺するような相対運動を行なう、二つの部分に分解できる安全手段を有する結合装置を装備する、というものである。このような結合装置もしくはエキスパンションジョイント構造の機能を保持するため、また可能であれば、緊急事態においてもエキスパンションジョイント構造がジョイント遊間内に留まるようにするためには、建築部材の一箇所においては限界荷重を超えた一方で、エキスパンションジョイント構造で限界荷重を超えた場合に可動状態となるように安全手段の各部品を配置すること、すなわち、安全手段がエキスパンションジョイント構造と建築部材一箇所の間に設置されていることが、本発明では要求される。この手法によれば、隣接する建築部材が許容変位限界を超えた場合においても、安全手段が二つの部分に分かれて破損をきたすことを容認せざるをえなかったとしても、エキスパンションジョイント構造もしくはジョイント遊間上の端部構造、またはその両方を保護することが可能になる。このような状況になった場合でも破損は明確で狭い範囲に留まり、また、単純に安全手段を交換することでエキスパンションジョイントの修復を行なうことができる。さらに、こうした結合構造内の安全手段の構造には多様な変位を相殺できるという利点がある。
【0006】
したがって本発明の第一の特徴は、安全手段が最低レール一体とスライド一体もしくはレールと複数のスライド部分によって構成されており、地震等が発生した場合、スライドは通常レール内に確実に固定されていながらも、建築部材同士、特に橋梁部材同士の変位、中でも横断方向の移動に対して平衡を保つために限界荷重超過後は変動可能な構造となっていることである。ここでは、一つの部品すなわちレールもしくはスライドが一方の建築部材の上に配置され、安全手段のもう一つの部品はエキスパンションジョイント構造全体もしくはその一部を収容する形となっており、結合装置もしくはエキスパンションジョイント構造のどちらかが破損することにより、建築部材間の変位、特に横断方向の移動と平衡を保つことが可能になる。
【0007】
レール一体とレール内で移動できるスライド一体でなる安全手段を実現することで、限界荷重を超えた場合に安全手段には顕著な破損が一切発生しないという利点がもたらされる。したがって、荷重が限界値未満であるときにレールとスライドの間に相関変位が一切発生しないよう、スライドとレール間に限界荷重と対応する摩擦力が存在するようにしておくため、所定の限界荷重を発生させるべくスライドをレール内に固定しておくことは有効である。スライドをレール内に固定することは、たとえば、スライドとレールの間に相応の摩擦力を発生させるような弾性伸張性を有する部材をレールとスライドの間に挿入することで実現できる。このような弾性伸張部材は、限界荷重を超えたときにレール内でスライドが滑ることで破壊されることがないよう、スライド・摩擦軸受の形を取ることが望ましい。
【0008】
代わりになるものとして、もしくは追加として、限界荷重に達する前にレール内のスライドの移動を止める働きを起こすような対策を施しておくこと、すなわち、限界荷重を超えない限り耐えることのできる一個もしくは複数のストッパーをレール内に設置しておくことも当然可能である。こうしたストッパーは、あらかじめ限界点等をストッパー上に設定しておき、レール自体で作動できるようにしておくことが望ましい。
【0009】
横断方向の力が発生した場合に安全手段を解放することができるようにするため、横断方向の力を確実に安全機構すなわちレールとスライドに移動させる解放機構を設けておくと高い効果が得られる。たとえば、ジョイント遊間を結合する複数のクロスヘッドとクロスヘッド上に設けられたジョイント遊間をカバーする中央プロファイルおよびエッジプロファイルで構成されるエキスパンションジョイント構造において、遊間の長手方向の中央側面が相互に停止状態となって安全機構に横断方向の力を伝達するような自由に選択できる対応ストッパーを設けた機構を中央プロファイルもしくはエッジプロファイルまたはその両方に設置するという方法を例として挙げることができる。たとえば、後述する自在クロスヘッド(swinging crosshead)構造では、隣接するエッジプロファイルと一緒に機能するストッパーが中央プロファイルに一つあればよいように、エキスパンションジョイント構造の実施例によっては一つのストッパーで十分な場合がある。
【0010】
橋梁部材間の変位や横断方向の移動を相殺する際に特に有効な安全手段の実施例は、水平に揃えて配置されたスライドに対してエキスパンションジョイント構造端部側面を斜めに配置することができるように、できれば端部側面もしくはクロスヘッド受け(crosshead reception )の下にウェッジプレート( wedge steel sheet)を有するスライドである。この好適な実施例は、路面の雨水を排水するために交通の方向に沿って片側もしくは両側に傾斜がついている橋梁においても、横断方向の安全手段が利用できるようにするものである。
【0011】
そのような構造においては、端部構造と共にレールも二つの構成要素で組み立てられているのが望ましい。特に二番目のレールは、一番目の端部構造をスライド上で可動状態に保ち、それにより、二番目のレールにおいては、エッジプロファイルが橋梁の長手方向沿い垂直方向もしくは水平方向に持ち上がり、橋梁部材の二番目の固定端部から分離することになる。したがって、これら二つのレール部材は、望ましくはそれぞれ一定の垂直距離をおいて配置されており、上部に位置する二番目のレール部材はスライド部材に「かぎ状」に取り囲まれており、付随する持ち上がり止めによって相互に持ち上がることを防ぐ等、部材を保持する形で固定される。可変端部構造が斜めの構造を持っているため、二番目の固定端部およびスライドから移動することができる一番目の端部の間に、安全手段作動時に設置位置から飛び出すシーリングプロファイル(sealing profile )を設置することが望ましい。しかし、本発明のこの望ましい実施例においては、端部構造が可動になっているため、端部構造にそれ以上の損傷が発生することはない。
【0012】
本発明の第二の特徴は、安全手段の基本構造が所定容量を内部に持つ特別な切石形となっており、この基本構造においては、当初はお互い緊結されているが所定の限界荷重を超えるとお互い可動状態となる原則としてできればL形断面形状を有する二つの構成要素が、所定の限界荷重超過後に内部の所定容量を使うか、もしくは切石の相対する2面がそれぞれの方向に移動するような相対変位を起こす、というものである。こうして、エキスパンションジョイント構造がジョイント遊間から押し出されてしまうことなく、ジョイント遊間の過剰な縮小を相殺することが可能になる。緊急時には、特別な切石形の基本構造の保有する空間がエキスパンションジョイント構造を収容するために使われるというのが標準である。このようにして、ジョイント遊間に近接する建築部材が過剰な変動を起こした場合の損傷に対して、エキスパンションジョイント構造もしくは端部構造またはその両方を、単純かつ安価に保護することが可能となる。
【0013】
安全手段の要素に一定の変動の仕方をさせた方が有利であるため、ジョイント遊間を結合するクロスヘッドのあるエキスパンションジョイント構造においては、限界荷重を超えた後、クロスヘッドが同時に安全機構の二つのL形構成要素の変位に対するガイドとして機能するよう、切石形の安全手段を貫通するようにクロスヘッドを設置するのが有利な構成となる。
この安全手段のL形構成要素は、全面鋼製プロファイル、グリッド状のプロファイル、鋼板、エッジプロファイル部材、エッジプロファイル形の桁等、あらゆる適切な鋼製部材を単独で使用するかもしくは合成して製作することができる。
【0014】
本発明の第三の特徴は、安全手段がエキスパンションジョイント構造の一部に組み込まれており、エキスパンションジョイント構造がジョイント遊間を結合するクロスヘッドを有しているものである。かかる安全手段の二つの構成要素は、標準的な荷重のもとでは相互に緊結されているが限界荷重を超えた段階でお互いから分離し、所定の挙動でお互いの方向に変位するもので、一方では一箇所の建築部材にクロスヘッドをアンカーすることで形成され、別の側ではクロスヘッドのクロスヘッド本体で形成されている。この安全手段は、ジョイント遊間の許容最低幅との関係で与えられる所定の最低長未満のクロスヘッドを採用しないと実現しない。所定の最低長未満の短いクロスヘッドとは、すなわちジョイント遊間の最大幅を通常制限するものである。しかし、長いクロスヘッドがまだ存在している場合は、本発明の概念に基づけば、アンカーされている建築部材から短いクロスヘッドが分離することを考慮しておいた方が良く、長めのクロスヘッドが十分な本数分残っている場合は結合装置に最低限の一定の安定性が保証されることになる。
【0015】
ここでは、アンカーから外れて分離する長さの短いクロスヘッドが、クロスヘッドの接合されている建築部材との間の小さな重複部分が限界荷重を超えた場合に結合装置の安定性にとって決定的に重要となる可能性があることから、アンカー側と逆の面を安定化しておくことは特に有効である。これは、ジョイント遊間幅が最大値を超えた場合に建築部材と一緒に短いクロスヘッドを運搬する役割を果たす運搬機構(carrier means )を一つ設けるという単純な方法で実現できる。ここでは、アンカーと反対側でクロスヘッド端部に取り付けられ、アンカーと反対側に位置するエキスパンションジョイント構造のエッジプロファイル等との接触が切断されるような外径で設計されているクロスヘッドプレート(crosshead plates)を採用することが望ましい。
【0016】
上記のような安全手段を設けた結合装置を施工することで、緊急事態においても上部に配置されたカバープロファイル(covering profiles )と共にアンカーから外れることがない長めのクロスヘッドが、アンカーの外れたクロスヘッドにとってはガイドの役目を果たし、それにより、ジョイント遊間が短時間拡大した後において、たとえジョイント遊間が再度ふさがったとしても、エキスパンションジョイント構造に破損が起こらないようにすることができる。これは、横方向の移動もしくはジョイント遊間の過度な閉塞といったこれ以外の他の緊急事態に関しても、本発明に従った安全手段の実施例に従えば当てはまるものである。
【0017】
本発明に従った結合装置の安全手段の実施例のうち一つ、複数、もしくは特に全実施例を実現することは、考えうるあらゆる荷重を考慮するために特に有効である。ここでは、ジョイント遊間の異なる各面において、それぞれ離れた位置に異なる安全手段を配置することが特に有効であることがわかった。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の他の利点、特徴・特色を、以下に記す二つの実施例の詳細な説明によって明らかにする。この目的のために添付した図面が示す内容を下記に記載する。
【0019】
図1は、建築部材2および3の間のジョイント遊間1を結合する本発明に基づいた結合装置を示している。ここで、建築部材2は固定橋頭で、建築部材3は可動橋梁部材を表している。図1に示す本発明に基づいた結合装置は、路面クロスヘッド(roadway crosshead )5a、5bおよび端部クロスヘッド8、さらにその上に配置された中央プロファイル6で成るエキスパンションジョイント4で構成されている。
【0020】
前記クロスヘッド5a、5bおよび8は、端部で建築部材2および3が受けている。橋頭側において、クロスヘッド5a、5bおよび8はクロスヘッド接合材(crosshead connections )13で堅固に施工されており、クロスヘッド5aおよび5bはクロスヘッド接合材13にピボット結合されている。クロスヘッド5a、5bおよび8のもう一方の端部は、路面等の橋床より下にある橋梁部材3に設置されたクロスヘッド収容部(crosshead box )7が自由な変動を許す形で受けている。
【0021】
前記エキスパンションジョイント構造4の建物側の端部では、エッジプロファイル9および11が建築部材2および3に堅固に結合されている。前述の中央プロファイル6はクロスヘッド5a、5bおよび8の上に、支持金物(holding stirrups)14(図3参照)によって変動可能な形で取り付けられているため、支持金物14とクロスヘッド5a、5bおよび8の間のスライド軸受は、クロスヘッド5a、5bおよび8がねじれた場合、温度による長さ変化等が原因でジョイント遊間が開いたり閉じたりする間も中央プロファイル6が相互に一定の距離を保ち続ける働きをする一方で、調整機構は中央プロファイルの距離を一定に保つ働きをする(EP−B−512 123参照)。図1と図2を比較すると明らかなように、ここに示す結合装置においては、建築部材2および3がお互いにたとえばジョイント遊間沿いに横方向の変動を起こしている間、中央プロファイル 6の相互距離が変化するだけでなく、クロスヘッド5a、5bおよび8も、通り心に対する位置を変化させ、載っている建築部材3との重複範囲を変えたり、それぞれクロスヘッド収容部(crosshead box )7に向かって突き出したりすることになる。
【0022】
前記エキスパンションジョイント構造4がどう機能するかについては、図1および2のエキスパンションジョイント構造の状態に対応する図3および図4の断面図でも明確に示されている。図3の断面図は、特にクロスヘッド5に支持金物14を廻らせることで中央プロファイル6がどのように保持されるかを明確に示すものである。中央プロファイル6の間には、中央プロファイル6間の距離変動に弾性的に適応することができ、ジョイント遊間1に対するシーリング機能を果たすシーリングプロファイル(sealing profile )10が取り付けられている。図3および44らはさらに、エキスパンションジョイント構造4の各状態、すなわち遊間幅が大きい場合と小さい場合のいずれにおいても、エッジプロファイル9および11が建築部材2および33固定されていることが明確に示されている。
【0023】
図1から図4で示した前記エキスパンションジョイント構造だけでもジョイント遊間幅の大幅な変化と横断変位を許容することができるが、ここに示す実施例ではさらに安全手段を設置し、建築部材2および3がより激しい相対変位を起こす可能性に対処しようとするものである。橋頭2の端部には横方向の安全装置12が取り付けられ、さらに橋梁構造部材3には転倒制御ボックス(upset management box)15が取り付けられる。加えて、クロスヘッド5aおよび5bが長さの異なる構成を有しており、そこにクロスヘッド接合材13が配置されていることから、建築部材2および3の激しい相対変位に対してさらなる防御対策が施されている。しかし、まずは転倒制御ボックス15による防御対策について詳述する。
【0024】
図1で示されるように、前記転倒制御ボックス15は橋梁構造の幅全体に渡って設置されている。図3からわかるように橋梁構造部材3上の転倒制御ボックス15は、ボックス底面(box bottom)18、ボックス壁面(box wall)19、ボックスカバー(box 3ver )20、さらに押さえ材(bracings)17でボックス底面18に接合されるエッジプロファイル桁(edge profile girder )16で構成されている。ボックスカバー20の上部には、路面からエキスパンションジョイント構造4へスムーズに移行できるよう、転倒制御ボックスカバー22が設置される。かかる転倒制御ボックス15の個々の部分は、型鋼や鋼板等を用いて適宜製作することが可能である。クロスヘッドがクロスヘッド収容部7に到達できるようにするため、特にボックス壁面19にクロスヘッド通路21を設ける。
【0025】
前記転倒制御ボックス15の機能モードは図7および8で明確に示されているが、これらは、エキスパンションジョイントや前述の安全手段を除く端部構造が破損することなく、建築部材2および3の間のジョイント遊間1の減少が最大となる状況を示したものである。図7の上面図で明らかなことは、この状態において路面クロスヘッド5aおよび5bがクロスヘッド収容部7に完全に載っており、さらに、転倒制御ボックス15のクロスヘッドカバー20がクロスヘッド収容部7上部の路面に沿って移動している状況が明確にわかる。
【0026】
図8の断面図をみると、ジョイント遊間幅1が明らかに狭まっていることがわかる。ジョイント遊間幅が減少する過程において、転倒制御ボックス15は、原則としてL形断面を有する二つの構成部分に分割されている。構成要素の一つは、橋梁構造部材3に静的に固定されているボックス底面18およびボックス壁面19で構成されている。やはりL形断面を有するもう一つの構成要素は、エッジプロファイル桁16を有するエッジプロファイル9とボックスカバー20で構成される。ジョイント遊間幅が狭まることにより、二つのL形構成要素の接合点、すなわち押さえ材17とボックス底面18の間の接合部とボックスカバー20とボックス壁面19の間の継ぎ目が開いた。この接合点の破損後は、ボックスカバー20のある上側のL形構成要素は橋梁構造部材3の方向にさらに移動する可能性があり、ボックスカバー20が橋梁の上面すなわち路面とほぼ平行に変位し、それにより転倒制御ボックスカバー22と共に路面の一部が本来の位置から移動する。しかし、橋梁部材2および3やエキスパンションジョイント構造4のさらなる損傷は、転倒制御ボックス15によって防止することが可能である。
【0027】
図1〜図4ですでに示したように、実施例との比較すると前述の結合装置は、建築部材2および3の間で起こる過剰な横方向変位を絶え間なく相殺するための安全手段を備えたもので、横方向の安全装置は参照番号12を付して指示している。図6は、レール24および限界荷重の最大値を超えた後でレールに沿って変位するスライド25で原則的に構成される横方向の安全装置12の一部を示したパース図である。
【0028】
前記レール24は上部(upper part)27、後壁面(rear wall )28、レール底面(rail bottom )29、さらにガイドプレート(guide plate )30で構成されており、スライド25が後壁面(rear wall )28、レール底面(rail bottom )29、ガイドプレート(guide plate )30で作られる空間内において変動可能な状態でガイドされるようになっている。レール24の底面29には、さらにアンカー31が取り付けられ、レールが橋頭2の端部構造内に埋め込まれるようにしてある。前記レール24は、お互いブレース26によって結合されている平行に配置された2本のバー36で構成されている。さらに、スライド25は、クロスヘッド受け(crosshead receptions)33もしくは路面クロスヘッド5a、5bもしくは端部クロスヘッド8を受けることのできるクロスヘッド接合材13を有している。さらに、上部27には、シーリングプロファイル受け( sealing profile reception )32がある。
【0029】
前記スライド25は、所要の限界荷重に対応する摩擦力がスライド25の下部バー36とレール24の底面29の間に生じるよう、弾性伸張するスライド軸受35によって上部27とレール24の底面29の間に引き込まれるようになっている。代替としてもしくは追加として、結合装置に標準的な荷重がかかっている場合にスライド25の動きを制限する複数のストッパーをレール内に設置することも可能である。これらのストッパーは、限界荷重を超えた場合には、事前に設定した限界点でレール24から分離する等、スライド25から外されるものである。
【0030】
前記レール24のスライド25の動きを開始させるための作動機構はさまざまなものが考えられる。一方においては、結合装置に横方向の荷重がかかった場合に、横方向の力を前述の横方向の安全装置12に伝達することができるよう、エキスパンションジョイント構造4が詰まって動かなくなるようにエキスパンションジョイント構造の路面クロスヘッド5aおよび5bを設置することもできる。代替案として、所定の範囲を超えた移動が発生した場合に横方向の安全手段12に横方向の力を伝達することのできるストッパーを、路面クロスヘッド5aおよび5bの間と中央プロファイル6の間にそれぞれ適宜取り付けることも考えられる。
【0031】
(横断する)前記安全装置12が作動したとき、スライド25は作用している横方向の力に従ってレール24内で移動することで建築部材2および3の間の横方向変位を許す。これは図5等に示してある。図5においては、橋頭2と橋梁構造部材3間における横方向の変位は、参照番号23で示している。ここで、レール24は橋梁の幅員全体に渡る必要はなく、個別の小さな区間だけで十分であるということに留意しなければならない。
【0032】
図5〜図8に示したエキスパンションジョイント構造に作用すると考えうる荷重、すなわちジョイント遊間幅が狭まるような横方向の荷重と長手方向の荷重の他に、ジョイント遊間が所定の限界値を超えて拡大するような建築部材2および3の長手方向の移動に対しても、ここに示す結合装置の実施例は対応することができる。これについては図9〜図11で示している。
【0033】
図9が図1の実施例でジョイント遊間幅が許容値を超えた状態における結合装置の上面図を示しているのに対し、図10および図11は、この状態における長いクロスヘッド5b(図10)と短いクロスヘッド5a(図11)の断面図をそれぞれ示している。図9からわかるように、ジョイント遊間幅が許容最大値を超えた場合、路面クロスヘッド5aおよび端部クロスヘッド8は、クロスヘッド接合材13から離れるが、長いクロスヘッド5bはまだクロスヘッド接合材13で受けられている。支持しているクロスヘッドの数が非常に少なく、また、クロスヘッド収容部7におけるクロスヘッド支持の範囲も最小限であるにもかかわらず、中央プロファイル6によって短いクロスヘッド5aでエキスパンションジョイント構造4が安定化されているため、エキスパンションジョイント構造4の安定性は十分保証される。
【0034】
図10からわかるように、ジョイント遊間幅が最大値を超えた場合、クロスヘッド5bはクロスヘッド収容部7から完全に延長している状態、すなわちそれまではエッジプロファイル9もしくはエッジプロファイル桁16でそれぞれ受けている状態である。他方、長いクロスヘッド 5b は、クロスヘッド安全部(crosshead safety member )34を介してクロスヘッド終端(crosshead terminals )13で安全に受けられている。
【0035】
しかし、クロスヘッド5aは、クロスヘッド接合材13から引き抜かれて離れ(図11参照)、一方、クロスヘッド安全部は事前に設定した限界荷重においてそれ以前に外れていた。クロスヘッド安全部34としては、留め具、ストッパー等のあらゆる適切な対策を利用することができる。橋梁構造部材側の短いクロスヘッド5aの端部の逆側では、短いクロスヘッド5aはエッジプロファイルもしくはエッジプロファイル桁16から引き抜かれることができないことが明確にわかった。このため、短いクロスヘッド5aより大きな径を有するためにエッジプロファイル桁16を通過することができないクロスヘッドプレート37を、短いクロスヘッド5a上に設置することができる。この構造により、費用面・スペース面等の理由から十分な長さを有するクロスヘッドの数が非常に少ないようなときでも、緊急事態において確実に使用することができるようになる。
【0036】
図12は、エキスパンションジョイント構造4の長手方向の伸張が最大値を超えた状態に加え、建築部材2および3の横方向変位23が発生している状態における本発明の結合装置の実施例を示したものである。
【0037】
図13は、結合装置を底面から見た部分図であるが、横方向の安全手段のための解放機構のストッパー38が見える。この図からわかるように、ストッパー38の配置によっては、中央プロファイル6もしくはエッジプロファイルがそれぞれ遊間長手方向に移動した場合にストッパーがお互い接触する状態になり、それにより、所定の構造のもとでは横方向の力が端部もしくは安全要素12に伝達され、限界荷重を超えた場合は安全手段が解放されるようになっている。
本発明の結合装置の別の実施例を図14〜図15に示す。ここに示す実施例は、横方向の安全要素12’が変更されているという点で前述の実施例とは異なっている。
【0038】
端部もしくは橋梁上の遊間を長手方向および橋梁中央で切った断面図である図14の部分図(図14(a))および(図14(b)で示すように、横方向の安全要素12’は、スライド部25aおよび25bと可動端部構造39、ウェッジプレート(wedge plate )41で構成されている。
【0039】
図15の部分図(図15(a)および(図15(b)で示すように、ウェッジプレート41は、橋梁端部から橋梁中央まで高さを増加させ、結果としてくさび形になる。エキスパンションジョイント構造にウェッジプレート41が二つあるとき、結果として橋梁断面は屋根状になり、一方、路面側では各面が各側に傾き、水が排出されるようになっている。しかし、エキスパンションジョイント構造にウェッジプレート41が一つだけあり、橋梁は一端から別の端部へ傾き、そこでも水がやはり相応に排出されるようになっているというのも考えられる。図 14および図15に示す本発明の結合装置は、この橋梁例と共に他の橋梁例にも適したものである。
【0040】
図15の部分図(図15(a)および(図15(b)が示すように、水平に対して斜めに配置したウェッジプレート41は可動端部39と平衡を保つものである。したがって、エッジプロファイル11を斜めに配置した場合でも、前述のスライド部25aはレール部24a内で水平に移動することができる。
【0041】
路面の傾きによって横方向の安全要素が作動した場合には相対的に変位する部分の間に高さ変動が発生するため、本発明に基づいた結合装置のこの実施例においては、クロスヘッド5およびエッジプロファイル桁16を有するエッジプロファイル11を受ける第一の可動端部39を取り付ける。可動端部39が遊間の幅方向で確実に安定した状態となるようにするため、二番目の固定端部構造40上に二番目のレール部24bを取り付ける。ここで示す実施例において、かぎ形のレール部24bと、やはりかぎ形の形状をしたスライド部25bが組み合わされ、「噛みあわせ」ができあがる。しかし、遊間の長手方向において、レール部 24bとスライド部25bは水平方向に移動可能な一組のレール&スライドとなっている。
【0042】
可変端部構造39が垂直方向に持ち上がって離れることが絶対ないようにし、レール部24bとスライド部25bの相互の「噛み合い」が確実に解放されるようにするため、スライド部25bがレール部24bから外れないようにスライド部25bの上部に配列したストッパーで単純に構成した持ち上がり止め(lifting lock)42を取り付ける。
【0043】
スライド部25bとレール部24bでなる一組のレール&スライドは水平面上を移動するため、スライド部25bは、可変端部構造39の上端からさまざまな距離で設置される。横方向の安全要素12’が緊急時に作動した場合、スライド部25aおよび25bでなるスライド25、ウェッジプレート41、可変端部構造39は、固定端部構造40とレール部24aおよび24bに対して変位を起こす。この移動により、固定端部構造40および可動端部構造39に高さ変位が発生し、それに応じて、固定端部構造40および可動端部構造39の間に配置されたシーリングプロファイルがねじれを起こし、最悪の場合にはアンカーから飛び出してしまう。しかし、最悪の場合においては、固定端部構造40および可動端部構造39の間のシーリングプロファイル10は破壊され、一方で残りの端部構造は保護されるのである。図14〜図15で示した類の実施例では、可動端部構造39は工場でエキスパンションジョイント構造と一緒に組み立てることができるため、製作面でも有利である。レール部24aおよび24bの配置が完了した後は、レール内でエキスパンションジョイント構造全体を持ち上げることが必要なだけで、続けて持ち上がり止め(lifting protection)42を取り付け、シーリングプロファイル10を設置していく。
【0044】
可変端部構造39が垂直方向に持ち上がって離れることがないようにし、レール部24bとスライド部25bの相互の「噛み合い」が確実に緩められるようにするため、スライド部25bがレール部24bから絶対外されないようにスライド部25bの上部に配列したストッパーで単純に構成された持ち上がり止め42を取り付ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づいた結合装置の上面図で、標準的な荷重がかかっている状態でジョイント遊間が拡大可能な最大幅に達しているところを示している。
【図2】図1の結合装置の上面図で、標準的な荷重がかかっている状態でジョイント遊間が最小幅となっているところを示している。
【図3】図1の結合装置の断面図で、標準的な荷重がかかっている状態でジョイント遊間が最小幅となっているところを示している。
【図4】図2のの結合装置の断面図で、標準的な荷重がかかっている状態でジョイント遊間が最小幅となっているところを示している。
【図5】図1の結合装置に横方向の荷重がかかっているところを示している。
【図6】横方向の荷重を相殺する図1の結合装置の安全機構のパースである。
【図7】図1の結合装置で、ジョイント遊間幅が許容最小値を超えた状態において安全機構が作動しているところを示した上面図である。
【図8】図7と同様の状態における図1の結合装置の断面図である。
【図9】図1の結合装置においてジョイント遊間幅が最大値を超えた状態(緊急事態)を示した上面図である。
【図10】図9の状態において図1の結合装置を長いクロスヘッドに沿って切った断面図である。
【図11】図9の状態において図1の結合装置を短いクロスヘッドに沿って切った断面図である。
【図12】図1の結合装置において、ジョイント遊間幅が最大値を超えて横方向がかかっている状態を示した部分上面図である。
【図13】図1の結合装置の下面図で、横方向の安全機構のための解放機構のストッパー部分を示したものである。
【図14】図14(a)、図14(b)のいずれもいずれもエキスパンションジョイント構造の端部断面を示しており、図14(a)は、橋梁端部の橋梁長手方向沿いの端部構造部分図であり、図14(b)は、橋梁中央部の端部構造部分図となっている。
【図15】図15(a)は、断面図であり、図15(b)は、図14(a)におけるA−A断面であり、図15(c)は、図14(a)におけるB−B断面図であi。
【符号の説明】
1 ジョイント遊間
2 橋頭
3 橋梁構造部材
4 エキスパンションジョイント構造
5 路面クロスヘッド
5a 短い路面クロスヘッド
5b 長い路面クロスヘッド
6 中央プロファイル
7 クロスヘッド収容部
8 端部クロスヘッド
9 エッジプロファイル(橋梁構造部材上の)
10 シーリングプロファイル
11 エッジプロファイル(橋頭の)
12 安全手段
12’横方向の安全手段
13 クロスヘッド接合材
14 プロファイル桁
15 転倒制御ボックス(ヒューズ箱)
16 エッジプロファイル桁
17 押え材/ブレース
18 ボックス底面
19 ボックス壁面
20 ボックスカバー
21 クロスヘッド通路
22 転倒制御ボックスのカバー
23 横方向変位
24 レール
24a,24b レール部
25 スライド
25a,21b スライド部
26 ブレース
27 上部
28 後壁面
29 底面
30 ガイドプレート
31 アンカー
32 シーリングプロファイル受け
33 クロスヘッド受け
34 クロスヘッド安全部
35 スライド軸受
36 バー
37 クロスヘッドプレート
38 ストッパー
39 可動端部構造
40 固定端部構造
41 ウェッジプレート
42 持ち上がりに対する安全機構/持ち上がり止め

Claims (8)

  1. 橋梁部材間のジョイント遊間のためのジョイント遊間結合装置で、かかるジョイント遊間をつなぐべく前記橋梁部材間の相対移動に伴い互い相対移動が可能に配置された複数の中央プロファイル(6)と前記中央プロファイル(6)同士の間に設けられ当該中央プロファイル(6)同士の相対移動に弾性的に適応するシーリングプロファイル(10)とを有するエキスパンションジョイント構造(4)を有し、かかるエキスパンションジョイント構造(4)は橋梁部材間が所定の第一範囲内で相対的な位置変化を起こすことを許すものであり、その特徴は、橋梁部材間もしくはエキスパンションジョイント構造(4)またはその両方の間に存在するジョイント遊間結合装置の機能を損なうような分離をすることなく、前述の第一範囲を超える所定の第二範囲内で相対的な位置変化を許す安全手段(12;15;34;5a)であり、また、かかる安全手段(12;15;34;5a)は、定義された限界荷重を超えた後で分離し、定義された挙動で相対的に可動状態となる堅固に相互接合された二つの構成要素を有しており、そのうち一つの構成要素は橋梁部材上に堅固に配置され、もう一つの構成要素はエキスパンションジョイント構造(4)の一部もしくはエキスパンションジョイント構造(4)を収容するように構成され、前記安全手段(12)の二つの構成要素がL形断面をした切石状の基本構造を持っており、そこでは所定の限界荷重を超えた後にかかるL形構成要素が相対的に変位する、すなわち、相対する切石状基本構造がお互いの方向に移動するジョイント遊間結合装置。
  2. L形構成要素の一つは橋梁部材の一つに堅固に取り付けられ、一方のプロファイルは、L形構成要素の一辺がエキスパンションジョイント構造(4)のエッジプロファイル(9)の一つを包含する形で、エキスパンションジョイント構造(4)を受けている請求項に記載のジョイント遊間結合装置
  3. 前記エキスパンションジョイント構造(4)にはジョイント遊間(1)をつなぐクロスヘッド(5a、5b、8)があるが、クロスヘッド(5a、5b、8)は、一つの構成要素のエッジプロファイル(9)のプロファイル桁(16)と共に、L形をしたもう一つの構成要素の対辺(19)において動けるように受けられており、これにより構成要素の変位に対するガイドとなっている請求項1又は2に記載のジョイント遊間結合装置
  4. 前記橋梁部材に対して移動するL形構成要素の辺(20)が橋梁部材の表面の橋梁の車道側に平行に設置され、L形構成要素が建築部材に沿った方向に相対変位をしている間、かかる辺(20)は、建築部材表面の下もしくはかかる建築部材上の「犠牲」となる構成要素(victim element)(22)をかみ合わせるように変位する請求項1ないし3のいずれかに記載のジョイント遊間結合装置
  5. 前記構成要素は、全面鋼製プロファイル、グリッド状部材、もしくは鋼板、エッジプロファイル部材、ファイル桁等、個々の部材の形を取る請求項1ないし4のいずれかに記載のジョイント遊間結合装置
  6. 橋梁部材間のジョイント遊間のための架橋装置で、かかるジョイント遊間をつなぐべく前記橋梁部材間の相対移動に伴い互い相対移動が可能に配置された複数の中央プロファイル(6)と前記中央プロファイル(6)同士の間に設けられ当該中央プロファイル(6)同士の相対移動に弾性的に適応するシーリングプロファイル(10)とを有するエキスパンションジョイント構造(4)を有し、かかるエキスパンションジョイント構造(4)は橋梁部材間が所定の第一範囲内で相対的な位置変化を起こすことを許すものであり、その特徴は、橋梁部材間もしくはエキスパンションジョイント構造(4)またはその両方の間に存在する結合装置の機能を損なうような分離をすることなく、前述の第一範囲を超える所定の第二範囲内で相対的な位置変化を許す安全手段(12;15;34;5a)であり、また、かかる安全手段(12;15;34;5a)は、定義された限界荷重を超えた後で分離し、定義された挙動で相対的に可動状態となる堅固に相互接合された二つの構成要素を有しており、そのうち一つの構成要素は橋梁部材上に堅固に配置され、もう一つの構成要素はエキスパンションジョイント構造(4)の一部もしくはエキスパンションジョイント構造(4)を収容するように構成され、
    前記エキスパンションジョイント構造にはジョイント遊間をつなぐクロスヘッド(5a、5b、8)があるが、そこでは、最低一種類の「第一長さ(短いクロスヘッド(5a))」と「第二長さ(長いクロスヘッド(5b))」といった異なる長さをクロスヘッド(5a、5b)が有するようにエキスパンションジョイント構造(4)の一部である安全手段が製作されており、「第一長さ」を有するクロスヘッドは建築部材の一つ、特に固定橋頭に安全手段の一部分としてアンカー(34)されているが、このアンカーは、限界荷重を越えた場合は、「第一長さ」を有するクロスヘッド(5a)が定義された挙動でアンカー(34)から離れて動くことができるよう、安全機構の他の要素として「第一長さ」を有するクロスヘッド(5a)のクロスヘッド本体から切り離されるようになっているジョイント遊間結合装置
  7. 前記の「第一長さ」を有するクロスヘッド(5a)は、アンカーとは逆側の端部において、特にクロスヘッドプレートの形をした運搬機構(37)を有しているが、これは、特にクロスヘッドプレート(37)のストッパーをエッジプロファイル(9)に運ぶことにより、「第一長さ」を有するクロスヘッド(5a)をアンカー(34)から切り離す役割を果たす請求項に記載のジョイント遊間結合装置
  8. 「第二長さ」を有するクロスヘッド(5b)は、特にクロスヘッド(5a、5b、8)上に設置されたカバープロファイル(cover profile )(6)と一緒に、「第一長さ」を有するクロスヘッド(5a)のガイドとしての機能を果たす請求項6又は7に記載のジョイント遊間結合装置
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