JPH1076303A - 圧延機 - Google Patents
圧延機Info
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- JPH1076303A JPH1076303A JP23382996A JP23382996A JPH1076303A JP H1076303 A JPH1076303 A JP H1076303A JP 23382996 A JP23382996 A JP 23382996A JP 23382996 A JP23382996 A JP 23382996A JP H1076303 A JPH1076303 A JP H1076303A
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- roll
- crown
- work
- rolling mill
- work roll
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- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワークロールとバックアップロールの間の面
圧を軽減することができ、板クラウンを広い範囲で制御
することができる圧延機を提供する。 【解決手段】 本発明の圧延機は、互いに点対称に連続
した凸部と凹部をもったクラウンを有するワークロール
４と、ワークロール４を支持するバックアップロール５
と、ワークロール４をロール軸方向へ互い違いにシフト
させるロールシフト装置（図示せず）と、バックアップ
ロール５のスリーブ５ｓを半径方向に膨縮させるクラウ
ン可変機構６と、を備えており、ワークロール４をロー
ルシフト式にすることにより被圧延材７のクラウン制御
を行い、バックアップロール５のクラウンを可変式にす
ることによりワークロール４との面圧を軽減するように
している。
圧を軽減することができ、板クラウンを広い範囲で制御
することができる圧延機を提供する。 【解決手段】 本発明の圧延機は、互いに点対称に連続
した凸部と凹部をもったクラウンを有するワークロール
４と、ワークロール４を支持するバックアップロール５
と、ワークロール４をロール軸方向へ互い違いにシフト
させるロールシフト装置（図示せず）と、バックアップ
ロール５のスリーブ５ｓを半径方向に膨縮させるクラウ
ン可変機構６と、を備えており、ワークロール４をロー
ルシフト式にすることにより被圧延材７のクラウン制御
を行い、バックアップロール５のクラウンを可変式にす
ることによりワークロール４との面圧を軽減するように
している。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークロールとバ
ックアップロールを併用して被圧延材を圧延する圧延機
に関する。
ックアップロールを併用して被圧延材を圧延する圧延機
に関する。
【０００２】
【従来の技術】圧延板の圧延形状を制御して平坦な板製
品を得るために、図４に模式的に示すように、従来から
種々の圧延手段が提案され実施されている。図４（Ａ）
に示す「形状制御圧延方法（特公昭６０−５１９２１
号）」は、上下に設けられた一対のワークロール１（作
業ロール）を被圧延板２の幅に応じて移動させて被圧延
板２の両縁部をそれぞれワークロール１の先細り研削域
１ａに位置させるものであり、両端部が薄くなる現象
（エッジドロップ）を防止することができる。なお、３
はバックアップロールである。また、図４（Ｂ）に示す
「ロールシフト式圧延機（特公昭６３−６２２８３
号）」は、上下のワークロール１をロールの軸方向に互
い違いにシフトさせた状態で板材２を圧延するものであ
り、ワークロール１に予め設けた凹凸カーブにより、板
クラウンを広い範囲で制御することができる。さらに、
図示していないが、「圧延機のワークロール軸受箱（特
開昭６０−２０６５０８号）」では、ロールシフトとロ
ールベンドを併用した圧延機の一例が示されており、ワ
ークロールの両端部に曲げモーメントを付加することに
より、板クラウンの制御性を高めることができる。
品を得るために、図４に模式的に示すように、従来から
種々の圧延手段が提案され実施されている。図４（Ａ）
に示す「形状制御圧延方法（特公昭６０−５１９２１
号）」は、上下に設けられた一対のワークロール１（作
業ロール）を被圧延板２の幅に応じて移動させて被圧延
板２の両縁部をそれぞれワークロール１の先細り研削域
１ａに位置させるものであり、両端部が薄くなる現象
（エッジドロップ）を防止することができる。なお、３
はバックアップロールである。また、図４（Ｂ）に示す
「ロールシフト式圧延機（特公昭６３−６２２８３
号）」は、上下のワークロール１をロールの軸方向に互
い違いにシフトさせた状態で板材２を圧延するものであ
り、ワークロール１に予め設けた凹凸カーブにより、板
クラウンを広い範囲で制御することができる。さらに、
図示していないが、「圧延機のワークロール軸受箱（特
開昭６０−２０６５０８号）」では、ロールシフトとロ
ールベンドを併用した圧延機の一例が示されており、ワ
ークロールの両端部に曲げモーメントを付加することに
より、板クラウンの制御性を高めることができる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】図４（Ａ）に示した圧
延手段では、ワークロールの先細り研削域によりエッジ
ドロップを防止することはできるが、平坦度が低下する
ウェービング現象やワークロールの撓みに起因する板ク
ラウンの制御はほとんどできない、などの問題があっ
た。
延手段では、ワークロールの先細り研削域によりエッジ
ドロップを防止することはできるが、平坦度が低下する
ウェービング現象やワークロールの撓みに起因する板ク
ラウンの制御はほとんどできない、などの問題があっ
た。
【０００４】また、図４（Ｂ）に示した従来のロールシ
フトでは、ワークロールのみにクラウンを設け、ワーク
ロールのみをアクチュエータで軸方向へ移動させてい
た。そのため、ワークロールとバックアップロールの間
の面圧が局部的に過大になりやすく、ワークロールのク
ラウンを十分大きくできない問題点があった。すなわ
ち、ワークロールと被圧延材の間の面圧は、被圧延材が
塑性変形して逃げるため、それほど大きくならないが、
ワークロールとバックアップロールは共に高い硬度を有
しているため、ワークロールに過大なクラウンを設ける
とロール間の面圧がシフトすることで強まり、過大応力
が発生し、摩耗が激化したり、表面が部分的に剥離する
スポーリングを起こす問題点があった。このスポーリン
グが生じると、ワークロールの寿命が大幅に低下するば
かりでなく、圧延材の表面に局部突起（センタービルド
アップやエッジビルドアップなど）が生じる、などの問
題があった。
フトでは、ワークロールのみにクラウンを設け、ワーク
ロールのみをアクチュエータで軸方向へ移動させてい
た。そのため、ワークロールとバックアップロールの間
の面圧が局部的に過大になりやすく、ワークロールのク
ラウンを十分大きくできない問題点があった。すなわ
ち、ワークロールと被圧延材の間の面圧は、被圧延材が
塑性変形して逃げるため、それほど大きくならないが、
ワークロールとバックアップロールは共に高い硬度を有
しているため、ワークロールに過大なクラウンを設ける
とロール間の面圧がシフトすることで強まり、過大応力
が発生し、摩耗が激化したり、表面が部分的に剥離する
スポーリングを起こす問題点があった。このスポーリン
グが生じると、ワークロールの寿命が大幅に低下するば
かりでなく、圧延材の表面に局部突起（センタービルド
アップやエッジビルドアップなど）が生じる、などの問
題があった。
【０００５】さらに、ロールシフトとロールベンドを併
用した圧延機では、ロールベンドを併用することによ
り、ロールクラウンを迅速に制御することができるが、
ワークロールとバックアップロールの間の面圧が、ロー
ルベンドによりさらに部分的に増大し、例えば圧延材の
両縁部に対応する部分の面圧が急激に増大し、ワークロ
ールのスポーリングを激しくする問題点があった。
用した圧延機では、ロールベンドを併用することによ
り、ロールクラウンを迅速に制御することができるが、
ワークロールとバックアップロールの間の面圧が、ロー
ルベンドによりさらに部分的に増大し、例えば圧延材の
両縁部に対応する部分の面圧が急激に増大し、ワークロ
ールのスポーリングを激しくする問題点があった。
【０００６】本発明は上述した問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち、本発明は、ワークロ
ールとバックアップロールの間の面圧を軽減することが
でき、板クラウンを広い範囲で制御することができる圧
延機を提供することを目的とする。
創案されたものである。すなわち、本発明は、ワークロ
ールとバックアップロールの間の面圧を軽減することが
でき、板クラウンを広い範囲で制御することができる圧
延機を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、被圧延
材に接して圧延するワークロールと、そのワークロール
を支持するバックアップロールと、を備えた圧延機にお
いて、前記ワークロールが互いに点対称に連続した凸部
と凹部をもったクラウンを有し、前記バックアップロー
ルが半径方向に膨縮可能なスリーブを有し、そのワーク
ロールをロール軸方向へ互い違いにシフトさせて被圧延
材のクラウン制御を行い、そのバックアップロールのク
ラウンを変化させてワークロールとの面圧を軽減する、
ことを特徴とする圧延機が提供される。
材に接して圧延するワークロールと、そのワークロール
を支持するバックアップロールと、を備えた圧延機にお
いて、前記ワークロールが互いに点対称に連続した凸部
と凹部をもったクラウンを有し、前記バックアップロー
ルが半径方向に膨縮可能なスリーブを有し、そのワーク
ロールをロール軸方向へ互い違いにシフトさせて被圧延
材のクラウン制御を行い、そのバックアップロールのク
ラウンを変化させてワークロールとの面圧を軽減する、
ことを特徴とする圧延機が提供される。
【０００８】上述した本発明は、被圧延材の主たるクラ
ウン制御についてはいわゆるロールシフト式を採用し、
そのクラウン制御の精度を向上させるためにバックアッ
プロールをクラウン可変式にしたものである。したがっ
て、ワークロールの凹凸にあわせてバックアップロール
のクラウンを変化させることができ、ロール間の面圧を
軽減することができる。その結果、ワークロールに数ｍ
ｍの巨大なロールクラウンを与えて、制御量を大きくし
てもバックアップロールとワークロール間に過大な面圧
が発生せず、これにより、ロール間に過大な面圧を発生
させることなく、ロールシフトにより板クラウンを広範
囲で制御することができる。
ウン制御についてはいわゆるロールシフト式を採用し、
そのクラウン制御の精度を向上させるためにバックアッ
プロールをクラウン可変式にしたものである。したがっ
て、ワークロールの凹凸にあわせてバックアップロール
のクラウンを変化させることができ、ロール間の面圧を
軽減することができる。その結果、ワークロールに数ｍ
ｍの巨大なロールクラウンを与えて、制御量を大きくし
てもバックアップロールとワークロール間に過大な面圧
が発生せず、これにより、ロール間に過大な面圧を発生
させることなく、ロールシフトにより板クラウンを広範
囲で制御することができる。
【０００９】また、本発明の好ましい実施の形態によれ
ば、前記バックアップロールは、そのロール軸とスリー
ブとの間に空間を有し、その空間を形成するロール軸の
外周面またはスリーブの内周面が軸方向に傾斜したテー
パ面を成し、その空間内に前記テーパ面と同様のテーパ
面を有するテーパリングをロール軸に嵌装し、その空間
内に液圧を加えることにより前記テーパリングを軸方向
に移動させ、前記スリーブを半径方向に膨縮させるよう
になっている。
ば、前記バックアップロールは、そのロール軸とスリー
ブとの間に空間を有し、その空間を形成するロール軸の
外周面またはスリーブの内周面が軸方向に傾斜したテー
パ面を成し、その空間内に前記テーパ面と同様のテーパ
面を有するテーパリングをロール軸に嵌装し、その空間
内に液圧を加えることにより前記テーパリングを軸方向
に移動させ、前記スリーブを半径方向に膨縮させるよう
になっている。
【００１０】上述した本発明の好ましい実施の形態によ
り、バックアップロールのクラウンを可変式にすること
ができる。
り、バックアップロールのクラウンを可変式にすること
ができる。
【００１１】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図１から図
３を参照して説明する。図１は本発明の圧延機の全体構
成図であり、この図に示すように、本発明の圧延機は、
互いに点対称に連続した凸部と凹部をもったクラウンを
有するワークロール４と、ワークロール４を支持するバ
ックアップロール５と、ワークロール４をロール軸方向
へ互い違いにシフトさせるロールシフト装置（図示せ
ず）と、バックアップロール５のスリーブ５ｓを半径方
向に膨縮させるクラウン可変機構６と、を備えたもので
ある。なお、バックアップロール５については断面を図
示している。
３を参照して説明する。図１は本発明の圧延機の全体構
成図であり、この図に示すように、本発明の圧延機は、
互いに点対称に連続した凸部と凹部をもったクラウンを
有するワークロール４と、ワークロール４を支持するバ
ックアップロール５と、ワークロール４をロール軸方向
へ互い違いにシフトさせるロールシフト装置（図示せ
ず）と、バックアップロール５のスリーブ５ｓを半径方
向に膨縮させるクラウン可変機構６と、を備えたもので
ある。なお、バックアップロール５については断面を図
示している。
【００１２】ワークロール４は被圧延材７に直に接して
圧延し、アクチュエータなどを有するロールシフト装置
（図示せず）により軸方向へ互い違いにシフトされ、被
圧延材７の主たるクラウン制御を行うものである。な
お、図１ではワークロール４をシフトさせていない状態
を示している。また、バックアップロール５はワークロ
ール４を補完しながら支持し、クラウン可変機構６によ
りワークロール４との面圧を均等にするものである。な
お、このワークロール４やバックアップロール５は図示
しない軸箱により回転可能に支持されている。
圧延し、アクチュエータなどを有するロールシフト装置
（図示せず）により軸方向へ互い違いにシフトされ、被
圧延材７の主たるクラウン制御を行うものである。な
お、図１ではワークロール４をシフトさせていない状態
を示している。また、バックアップロール５はワークロ
ール４を補完しながら支持し、クラウン可変機構６によ
りワークロール４との面圧を均等にするものである。な
お、このワークロール４やバックアップロール５は図示
しない軸箱により回転可能に支持されている。
【００１３】図１に示すクラウン可変機構６は、バック
アップロール５のクラウンが常にワークロール４の形状
に沿った凹凸カーブを形成するようにしたものである。
すなわち、バックアップロール５のロール軸５ａ，ロー
ル胴部を形成するスリーブ５ｓおよびスペーサリング１
０により空間８が形成され、スリーブ５ｓの内周面に軸
方向外方に向かって拡径した傾斜を有するテーパ面８ｔ
が形成され、その空間８内にテーパ面８ｔと同様のテー
パ面を有するテーパリング９がロール軸５ａに嵌装さ
れ、そのテーパリング９により分割された空間８の各室
を油圧室とし、その油圧室に油圧を加えることによりテ
ーパリング９を軸方向に移動させるようにしたものであ
る。図１において上側のバックアップロール５に注目し
て説明すると、バックアップロール５のワークロール４
の凹部に該当する部分にクラウン可変機構６が設けられ
ており、テーパリング９が左側に寄ると空間８に嵌合し
てバックアップロール５のクラウンが拡径し、右側に寄
ると空間８に遊合してバックアップロール５のクラウン
が縮径するようになっている。なお、このクラウン可変
機構６は、図１に示すように、バックアップロール５の
片側にのみ設けてもよいし、両側に設けるようにしても
よい。
アップロール５のクラウンが常にワークロール４の形状
に沿った凹凸カーブを形成するようにしたものである。
すなわち、バックアップロール５のロール軸５ａ，ロー
ル胴部を形成するスリーブ５ｓおよびスペーサリング１
０により空間８が形成され、スリーブ５ｓの内周面に軸
方向外方に向かって拡径した傾斜を有するテーパ面８ｔ
が形成され、その空間８内にテーパ面８ｔと同様のテー
パ面を有するテーパリング９がロール軸５ａに嵌装さ
れ、そのテーパリング９により分割された空間８の各室
を油圧室とし、その油圧室に油圧を加えることによりテ
ーパリング９を軸方向に移動させるようにしたものであ
る。図１において上側のバックアップロール５に注目し
て説明すると、バックアップロール５のワークロール４
の凹部に該当する部分にクラウン可変機構６が設けられ
ており、テーパリング９が左側に寄ると空間８に嵌合し
てバックアップロール５のクラウンが拡径し、右側に寄
ると空間８に遊合してバックアップロール５のクラウン
が縮径するようになっている。なお、このクラウン可変
機構６は、図１に示すように、バックアップロール５の
片側にのみ設けてもよいし、両側に設けるようにしても
よい。
【００１４】図２はクラウン可変機構６の他の実施の形
態を示す図であり、図１において上側のバックアップロ
ールの左端に該当する部分のみを拡大したものである。
このクラウン可変機構６は、テーパ面８ｔを有する空間
８内でテーパリング９が左右に移動可能になっており、
右側に寄ると空間８に嵌合してバックアップロール５の
クラウンを、実線で示すようにストレートに形成し、左
側に寄ると空間８に遊合してバックアップロール５のク
ラウンを、破線で示すようにワークロール４の形状に沿
った凹凸カーブに形成するようになっているものであ
る。この場合、クラウン可変機構６は、ワークロール４
の凸部に該当する部分に設けられており、テーパ面８ｔ
は、スリーブ５ｓの内周面に軸方向外方に向かって拡径
した傾斜を有するように設けられている。また、空間８
は、バックアップロールのスリーブ５ｓ，ロール軸５ａ
およびスペーサリング１０により構成されており、その
両端部に油圧を供給するラインがロール軸５ａ内を通っ
て接続されている。なお、このクラウン可変機構６を両
側に設けるようにしてもよい。
態を示す図であり、図１において上側のバックアップロ
ールの左端に該当する部分のみを拡大したものである。
このクラウン可変機構６は、テーパ面８ｔを有する空間
８内でテーパリング９が左右に移動可能になっており、
右側に寄ると空間８に嵌合してバックアップロール５の
クラウンを、実線で示すようにストレートに形成し、左
側に寄ると空間８に遊合してバックアップロール５のク
ラウンを、破線で示すようにワークロール４の形状に沿
った凹凸カーブに形成するようになっているものであ
る。この場合、クラウン可変機構６は、ワークロール４
の凸部に該当する部分に設けられており、テーパ面８ｔ
は、スリーブ５ｓの内周面に軸方向外方に向かって拡径
した傾斜を有するように設けられている。また、空間８
は、バックアップロールのスリーブ５ｓ，ロール軸５ａ
およびスペーサリング１０により構成されており、その
両端部に油圧を供給するラインがロール軸５ａ内を通っ
て接続されている。なお、このクラウン可変機構６を両
側に設けるようにしてもよい。
【００１５】図３は本発明の圧延機の作用を示す図であ
り、ワークロール４をシフトさせた状態を示している。
ここで、図１がワークロール４をシフトさせていない状
態を示しているとする。このとき、ワークロール４は被
圧延材７によりワークロール４間を広げる方向に荷重を
受けているが、バックアップロール５と接触している部
分の面圧は、まだそれほど大きくなっていない。そし
て、被圧延材７のクラウン制御を行う場合には、図３に
示すように、例えば、上側のワークロール４をロール軸
方向右方に、下側のワークロール４をロール軸方向左方
に互い違いにシフトさせればよい。このロールシフトに
より、被圧延材７の中央部が凹むように凹クラウン制御
を行うことができ、被圧延材７を均一な厚さに圧延する
ことができる。しかし、このままではワークロール４は
シフトされたことによりバックアップロール５に押し付
けられ、面圧が過大になっており、ワークロール４の破
損，摩耗，スポーリングなどを引き起こしてしまう。
り、ワークロール４をシフトさせた状態を示している。
ここで、図１がワークロール４をシフトさせていない状
態を示しているとする。このとき、ワークロール４は被
圧延材７によりワークロール４間を広げる方向に荷重を
受けているが、バックアップロール５と接触している部
分の面圧は、まだそれほど大きくなっていない。そし
て、被圧延材７のクラウン制御を行う場合には、図３に
示すように、例えば、上側のワークロール４をロール軸
方向右方に、下側のワークロール４をロール軸方向左方
に互い違いにシフトさせればよい。このロールシフトに
より、被圧延材７の中央部が凹むように凹クラウン制御
を行うことができ、被圧延材７を均一な厚さに圧延する
ことができる。しかし、このままではワークロール４は
シフトされたことによりバックアップロール５に押し付
けられ、面圧が過大になっており、ワークロール４の破
損，摩耗，スポーリングなどを引き起こしてしまう。
【００１６】そこで、本発明では、図３に示すように、
バックアップロール５のクラウンをワークロール４の形
状に合わせて変化させることにより、面圧の過大になっ
ている部分の面圧を軽減している。このようにバックア
ップロール５のクラウンをワークロール４の形状に合わ
せて縮径するには、テーパリング９をロール軸方向外方
（上側のバックアップロール５では右方）に移動させ、
空間８に対し遊合した状態にすればよい。このバックア
ップロール５のクラウン変化量は、ワークロール４の形
状，シフト量，被圧延材７の厚さなどから計算するよう
にしてもよいし、注入される液圧の圧力から計算するよ
うにしてもよいし、圧力センサにより直接的にワークロ
ール４とバックアップロール５の面圧を計測するように
してもよい。
バックアップロール５のクラウンをワークロール４の形
状に合わせて変化させることにより、面圧の過大になっ
ている部分の面圧を軽減している。このようにバックア
ップロール５のクラウンをワークロール４の形状に合わ
せて縮径するには、テーパリング９をロール軸方向外方
（上側のバックアップロール５では右方）に移動させ、
空間８に対し遊合した状態にすればよい。このバックア
ップロール５のクラウン変化量は、ワークロール４の形
状，シフト量，被圧延材７の厚さなどから計算するよう
にしてもよいし、注入される液圧の圧力から計算するよ
うにしてもよいし、圧力センサにより直接的にワークロ
ール４とバックアップロール５の面圧を計測するように
してもよい。
【００１７】このように、本発明では、ワークロール４
をロールシフト式にすることにより被圧延材７のクラウ
ン制御を行い、バックアップロール５のクラウンを可変
式にすることによりワークロール４との面圧を軽減する
ようにしている。したがって、ワークロール４に数ｍｍ
の巨大なロールクラウンを与えて、制御量を大きくして
もバックアップロール５とワークロール４との間に過大
な面圧が発生せず、これにより、ロール間に過大な面圧
を発生させることなく、ロールシフトにより板クラウン
を広範囲で制御することができ、センタービルドアップ
やエッジビルドアップなどを防止することもできる。ま
た、両側にクラウン可変機構６を設けることにより、凹
凸の格差を大きくすることができ、複雑な形状のワーク
ロール４にも対応することができる。したがって、さら
に巨大なロールクラウンをワークロール４に与えること
ができ、クラウン制御に最適な形状にワークロール４を
変形することもできる。
をロールシフト式にすることにより被圧延材７のクラウ
ン制御を行い、バックアップロール５のクラウンを可変
式にすることによりワークロール４との面圧を軽減する
ようにしている。したがって、ワークロール４に数ｍｍ
の巨大なロールクラウンを与えて、制御量を大きくして
もバックアップロール５とワークロール４との間に過大
な面圧が発生せず、これにより、ロール間に過大な面圧
を発生させることなく、ロールシフトにより板クラウン
を広範囲で制御することができ、センタービルドアップ
やエッジビルドアップなどを防止することもできる。ま
た、両側にクラウン可変機構６を設けることにより、凹
凸の格差を大きくすることができ、複雑な形状のワーク
ロール４にも対応することができる。したがって、さら
に巨大なロールクラウンをワークロール４に与えること
ができ、クラウン制御に最適な形状にワークロール４を
変形することもできる。
【００１８】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更で
きることは勿論である。
定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更で
きることは勿論である。
【００１９】
【発明の効果】上述した本発明の圧延機によれば、ロー
ルシフト式のワークロールにより被圧延材をクラウン制
御することができ、クラウン可変式のバックアップロー
ルによりワークロールとバックアップロールとの間の面
圧を軽減することができる。したがって、ワークロール
に数ｍｍの巨大なロールクラウンを与えて、制御量を大
きくしてもバックアップロールとワークロール間に過大
な面圧が発生せず、これにより、ロール間に過大な面圧
を発生させることなく、ロールシフトにより板クラウン
を広範囲で制御することができる。
ルシフト式のワークロールにより被圧延材をクラウン制
御することができ、クラウン可変式のバックアップロー
ルによりワークロールとバックアップロールとの間の面
圧を軽減することができる。したがって、ワークロール
に数ｍｍの巨大なロールクラウンを与えて、制御量を大
きくしてもバックアップロールとワークロール間に過大
な面圧が発生せず、これにより、ロール間に過大な面圧
を発生させることなく、ロールシフトにより板クラウン
を広範囲で制御することができる。
【図１】本発明の圧延機の全体構成図である。
【図２】クラウン可変機構の他の実施の形態を示す図で
ある。
ある。
【図３】本発明の圧延機の作用を示す図であり、（Ａ）
は被圧延材のクラウン制御をする前の状態であり、
（Ｂ）はワークロールのみををシフトさせた状態であ
り、（Ｃ）はバックアップロールのクラウンを変化させ
た状態である。
は被圧延材のクラウン制御をする前の状態であり、
（Ｂ）はワークロールのみををシフトさせた状態であ
り、（Ｃ）はバックアップロールのクラウンを変化させ
た状態である。
【図４】従来の圧延機を示す図であり、（Ａ）は「形状
制御圧延方法（特公昭６０−５１９２１号）」、（Ｂ）
は「ロールシフト式圧延機（特公昭６３−６２２８３
号）」を示している。
制御圧延方法（特公昭６０−５１９２１号）」、（Ｂ）
は「ロールシフト式圧延機（特公昭６３−６２２８３
号）」を示している。
１ ワークロール １ａ 研削域 ２ 被圧延板（板材） ３ バックアップロール ４ ワークロール ５ バックアップロール ５ａ ロール軸 ５ｓ スリーブ ６ クラウン可変機構 ７ 被圧延材 ８ 空間 ８ｔ テーパ面 ９ テーパリング １０ スペーサリング
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成８年１０月３０日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の圧延機の全体構成図である。
【図２】クラウン可変機構の他の実施の形態を示す図で
ある。
ある。
【図３】本発明の圧延機の作用を示す図であり、ワーク
ロールをシフトさせた状態を示している。
ロールをシフトさせた状態を示している。
【図４】従来の圧延機を示す図であり、（Ａ）は形状制
御圧延方法（特公昭６０−５１９２１号）、（Ｂ）はロ
ールシフト式圧延機（特公昭６３−６２２８３号）を示
している。
御圧延方法（特公昭６０−５１９２１号）、（Ｂ）はロ
ールシフト式圧延機（特公昭６３−６２２８３号）を示
している。
【符号の説明】 １ ワークロール １ａ 研削域 ２ 被圧延板（板材） ３ バックアップロール ４ ワークロール ５ バックアップロール ５ａ ロール軸 ５ｓ スリーブ ６ クラウン可変機構 ７ 被圧延材 ８ 空間 ８ｔ テーパ面 ９ テーパリング １０ スペーサリング
Claims (2)
- 【請求項１】 被圧延材に接して圧延するワークロール
と、そのワークロールを支持するバックアップロール
と、を備えた圧延機において、 前記ワークロールが互いに点対称に連続した凸部と凹部
をもったクラウンを有し、前記バックアップロールが半
径方向に膨縮可能なスリーブを有し、 そのワークロールをロール軸方向へ互い違いにシフトさ
せて被圧延材のクラウン制御を行い、そのバックアップ
ロールのクラウンを変化させてワークロールとの面圧を
軽減する、ことを特徴とする圧延機。 - 【請求項２】 前記バックアップロールは、そのロール
軸とスリーブとの間に空間を有し、その空間を形成する
ロール軸の外周面またはスリーブの内周面が軸方向に傾
斜したテーパ面を成し、その空間内に前記テーパ面と同
様のテーパ面を有するテーパリングをロール軸に嵌装
し、その空間内に液圧を加えることにより前記テーパリ
ングを軸方向に移動させ、前記スリーブを半径方向に膨
縮させるようになっている、請求項１に記載の圧延機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23382996A JPH1076303A (ja) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | 圧延機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23382996A JPH1076303A (ja) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | 圧延機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1076303A true JPH1076303A (ja) | 1998-03-24 |
Family
ID=16961222
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23382996A Pending JPH1076303A (ja) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | 圧延機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1076303A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0967024A3 (de) * | 1998-06-26 | 2002-03-27 | SMS Demag AG | Walzwerk |
-
1996
- 1996-09-04 JP JP23382996A patent/JPH1076303A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0967024A3 (de) * | 1998-06-26 | 2002-03-27 | SMS Demag AG | Walzwerk |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040301 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040624 |
|
| A521 | Written amendment |
Effective date: 20040812 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040909 |