JPS6341642B2 - - Google Patents
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- JPS6341642B2 JPS6341642B2 JP21418982A JP21418982A JPS6341642B2 JP S6341642 B2 JPS6341642 B2 JP S6341642B2 JP 21418982 A JP21418982 A JP 21418982A JP 21418982 A JP21418982 A JP 21418982A JP S6341642 B2 JPS6341642 B2 JP S6341642B2
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- JP
- Japan
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- roll
- sleeve
- oil
- rings
- tapered
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- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims description 35
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 claims description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 6
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 4
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 238000013000 roll bending Methods 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
- 230000008961 swelling Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B27/00—Rolls, roll alloys or roll fabrication; Lubricating, cooling or heating rolls while in use
- B21B27/02—Shape or construction of rolls
- B21B27/03—Sleeved rolls
- B21B27/05—Sleeved rolls with deflectable sleeves
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Geometry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は圧延機の控えロール、作業ロール、中
間ロール等として用いられる圧延機用ロールに関
する。
間ロール等として用いられる圧延機用ロールに関
する。
第1図に示す4段圧延機は現在最も広く使われ
ているが、この4段圧延機の欠点は圧延ロール
(控えロールa、作業ロールb)の胴長に比較し
て狭幅の圧延板dを圧延すると図中2点鎖線eで
示す如く作業ロールbが湾曲し板のクラウンが増
大する。従つて、斯かる板クラウン増大を防止す
るため、従来ロールにクラウンを与える方式が採
用されている。その一つの方法として、第2図に
示すように、ロール芯体fの外周にスリーブgを
嵌着すると共に、前記ロール芯体fの中央部に油
圧室hを形成し、油圧室hに強制的に油圧力を掛
けてスリーブgを膨らませることによりロールの
クラウンをコントロールする方法が知られてい
る。しかし斯かるロールの場合、第3図に示すよ
うに、相手のロールiと接する部分のスリーブg
が撓み、しかもj部に高い応力が作用するので、
コールドミル等の軽荷重圧延には適しているが、
ホツトストリツプミルやプレートミル等の大荷重
圧延では使用できなかつた。
ているが、この4段圧延機の欠点は圧延ロール
(控えロールa、作業ロールb)の胴長に比較し
て狭幅の圧延板dを圧延すると図中2点鎖線eで
示す如く作業ロールbが湾曲し板のクラウンが増
大する。従つて、斯かる板クラウン増大を防止す
るため、従来ロールにクラウンを与える方式が採
用されている。その一つの方法として、第2図に
示すように、ロール芯体fの外周にスリーブgを
嵌着すると共に、前記ロール芯体fの中央部に油
圧室hを形成し、油圧室hに強制的に油圧力を掛
けてスリーブgを膨らませることによりロールの
クラウンをコントロールする方法が知られてい
る。しかし斯かるロールの場合、第3図に示すよ
うに、相手のロールiと接する部分のスリーブg
が撓み、しかもj部に高い応力が作用するので、
コールドミル等の軽荷重圧延には適しているが、
ホツトストリツプミルやプレートミル等の大荷重
圧延では使用できなかつた。
又、板クラウンの増大を防止するために、作業
ロールb軸端に離反方向の力を掛ける、所謂ベン
デイング制御も行われているが、ベンデイングの
作業が作業ロールbと控えロールaとの接触部A
に阻害されその効果が減少せしめられるという問
題がある(第1図参照)。
ロールb軸端に離反方向の力を掛ける、所謂ベン
デイング制御も行われているが、ベンデイングの
作業が作業ロールbと控えロールaとの接触部A
に阻害されその効果が減少せしめられるという問
題がある(第1図参照)。
これらの欠点を解消すべくいくつかの改良がな
されており、その一つは第4図に示す6段圧延機
に於ける中間ロールcをロールシフトさせる方式
である。然し、該方式では上記欠点は解消された
が、新たに以下に述べる欠点がでてきた。即ち、
ロール本数が増え且ロールの接触面圧力分布がロ
ール胴長方向で不均一となり、その最大値が大幅
に増えるためロールの消耗が激しく、ロール保守
の費用が増大した。更に、圧延機の構造が中心点
対称となるので、圧延板dが圧延機の中心からず
れると蛇行を起しやすい。
されており、その一つは第4図に示す6段圧延機
に於ける中間ロールcをロールシフトさせる方式
である。然し、該方式では上記欠点は解消された
が、新たに以下に述べる欠点がでてきた。即ち、
ロール本数が増え且ロールの接触面圧力分布がロ
ール胴長方向で不均一となり、その最大値が大幅
に増えるためロールの消耗が激しく、ロール保守
の費用が増大した。更に、圧延機の構造が中心点
対称となるので、圧延板dが圧延機の中心からず
れると蛇行を起しやすい。
更に、より簡便な改良として第5図に示す如く
控えロールaの両端に大きなチヤンフアーをとり
作業ロールbと控えロールaとがロール両端部で
接触しない様にした方式もある。然し、この方式
も狭幅の板に対してはよいが、板幅が広くなると
作業ロールb両端部が逃げて板幅端が厚くなりマ
イナスクラウンとなる欠点がある。
控えロールaの両端に大きなチヤンフアーをとり
作業ロールbと控えロールaとがロール両端部で
接触しない様にした方式もある。然し、この方式
も狭幅の板に対してはよいが、板幅が広くなると
作業ロールb両端部が逃げて板幅端が厚くなりマ
イナスクラウンとなる欠点がある。
本発明は、上記実情に鑑みロールに改良を加
え、更に改良したロールを用いて圧延を行うこと
により上記した欠点を全て解消し、圧延精度の向
上、圧延能率の向上を図ることを目的とした圧延
機用ロールを提供すべく成したものである。
え、更に改良したロールを用いて圧延を行うこと
により上記した欠点を全て解消し、圧延精度の向
上、圧延能率の向上を図ることを目的とした圧延
機用ロールを提供すべく成したものである。
以下図面を参照しつつ本発明の実施例を説明す
る。
る。
第6図は本発明の圧延機用ロールの全体を示す
半断面図、第7図はロール端部の詳細図、第8図
はロール中央部の詳細図である。
半断面図、第7図はロール端部の詳細図、第8図
はロール中央部の詳細図である。
図中1はロール芯体、2は軸箱、3は軸受、4
は軸受押えプレート、5は軸受押えプレート4に
嵌合したオイルシールである。
は軸受押えプレート、5は軸受押えプレート4に
嵌合したオイルシールである。
ロール芯体1の外周に所要空間を保持してスリ
ーブ6を嵌装してスリーブ6によつてロール胴部
を構成すると共に、該スリーブ6とロール芯体1
との間の軸心方向中央部と両端部とを除く位置、
即ちクオーター部付近にスペーサリング7,7を
嵌着する。
ーブ6を嵌装してスリーブ6によつてロール胴部
を構成すると共に、該スリーブ6とロール芯体1
との間の軸心方向中央部と両端部とを除く位置、
即ちクオーター部付近にスペーサリング7,7を
嵌着する。
又、スリーブ6の両端部6aの内周面を所要の
テーパ面8に仕上げて、該スリーブ端部6aのテ
ーパ面8とロール芯体1の端部外周面で囲繞形成
される円筒状空間に一対のテーパリング9,10
を軸心方向移動可能に嵌装する。両テーパリング
9,10の外周面はスリーブ端部6aのテーパ面
8と契合可能なテーパ面となつており、テーパリ
ング9,10の外周面の各スリーブ端側にはリン
グ溝を刻設してピストンリング11,11を嵌合
せしめ、内周面の反スリーブ端側にも溝を刻設し
てOリング12,12を嵌込む。
テーパ面8に仕上げて、該スリーブ端部6aのテ
ーパ面8とロール芯体1の端部外周面で囲繞形成
される円筒状空間に一対のテーパリング9,10
を軸心方向移動可能に嵌装する。両テーパリング
9,10の外周面はスリーブ端部6aのテーパ面
8と契合可能なテーパ面となつており、テーパリ
ング9,10の外周面の各スリーブ端側にはリン
グ溝を刻設してピストンリング11,11を嵌合
せしめ、内周面の反スリーブ端側にも溝を刻設し
てOリング12,12を嵌込む。
前記スリーブ端部6aのテーパ面8より更に軸
箱2側へ延出する部分には、テーパ面8より大径
の段差部を設けて、該段差部内面にネジ13と刻
設する。又該段差部にはシールリング14を嵌合
し、該シールリング14と段差部端面間及びシー
ルリング14とロール芯体1外周面間にOリング
15,15を挾設し、更に該シールリング14を
前記ネジ13に螺着したリングナツト16で固定
する。
箱2側へ延出する部分には、テーパ面8より大径
の段差部を設けて、該段差部内面にネジ13と刻
設する。又該段差部にはシールリング14を嵌合
し、該シールリング14と段差部端面間及びシー
ルリング14とロール芯体1外周面間にOリング
15,15を挾設し、更に該シールリング14を
前記ネジ13に螺着したリングナツト16で固定
する。
前記テーパリング9,10が嵌装された空間は
油密状態としてあり、テーパリング9,10の反
軸箱側、テーパリング9,10間、テーパリング
10とシールリング14間には夫々第1油室1
7、第2油室18、第3油室19が形成され、該
油室17,18,19には夫々ロール芯体1に穿
設され図示しない油圧源と接続する油路20,2
1,22が連通する。
油密状態としてあり、テーパリング9,10の反
軸箱側、テーパリング9,10間、テーパリング
10とシールリング14間には夫々第1油室1
7、第2油室18、第3油室19が形成され、該
油室17,18,19には夫々ロール芯体1に穿
設され図示しない油圧源と接続する油路20,2
1,22が連通する。
第7図中、23,24はテーパリング9の内外
面に刻設した螺旋溝であり、螺旋溝23は第2油
室18へ連通し、螺旋溝24は第1油室17へ連
通している。更に25,26はテーパリング10
の内外面に刻設した螺旋溝であり、螺旋溝25は
第3油室19へ連通し、螺旋溝26は第2油室1
8へ連通している。
面に刻設した螺旋溝であり、螺旋溝23は第2油
室18へ連通し、螺旋溝24は第1油室17へ連
通している。更に25,26はテーパリング10
の内外面に刻設した螺旋溝であり、螺旋溝25は
第3油室19へ連通し、螺旋溝26は第2油室1
8へ連通している。
尚、第7図に於いて上半部はテーパリング9,
10がスリーブ端部6aのテーパ面8に契合した
状態、即ちテーパリング9,10の嵌合状態がス
リーブ端部6aとロール芯体1間に噛込んだ状態
を示し、下半部はテーパ面8と僅かに隙間が生じ
その嵌合状態が遊合状態であることを示してい
る。
10がスリーブ端部6aのテーパ面8に契合した
状態、即ちテーパリング9,10の嵌合状態がス
リーブ端部6aとロール芯体1間に噛込んだ状態
を示し、下半部はテーパ面8と僅かに隙間が生じ
その嵌合状態が遊合状態であることを示してい
る。
一方、ロール芯体1の中央部外周面とスリーブ
6の中央部6b内周面とで囲繞形成される円筒状
空間に油密室27を形成し、該油密室27には、
ロール芯体1内より中央部に油路28を、又両端
部に油路29,30を夫々導設し、更に油密室2
7には、夫々外側へ向けて広がるテーパ面をもつ
た一対のテーパリング31,32を対向配置し
て、前記油路29,30又は28から圧油供給に
より軸心方向に近接・離反移動し得るよう構成
し、且つ油密室27に位置するスリーブ中央部6
bの内壁部には、テーパリング31,32と同一
テーパ角のテーパ面33を設け、しかもテーパリ
ング31,32が油密室27内にて最も離反した
位置で、テーパリング31,32とテーパ面33
との間に僅かな隙間が形成されるようにする。
6の中央部6b内周面とで囲繞形成される円筒状
空間に油密室27を形成し、該油密室27には、
ロール芯体1内より中央部に油路28を、又両端
部に油路29,30を夫々導設し、更に油密室2
7には、夫々外側へ向けて広がるテーパ面をもつ
た一対のテーパリング31,32を対向配置し
て、前記油路29,30又は28から圧油供給に
より軸心方向に近接・離反移動し得るよう構成
し、且つ油密室27に位置するスリーブ中央部6
bの内壁部には、テーパリング31,32と同一
テーパ角のテーパ面33を設け、しかもテーパリ
ング31,32が油密室27内にて最も離反した
位置で、テーパリング31,32とテーパ面33
との間に僅かな隙間が形成されるようにする。
尚、テーパリング31,32の内外面にもテー
パリング9,10と同様な螺旋溝が刻設してあ
る。
パリング9,10と同様な螺旋溝が刻設してあ
る。
上記構成のロールに於いて、第1油室17に圧
油を供給するとテーパリング9,10が軸箱2側
へ移動して、テーパリング9,10は遊合状態と
なり(第7図下半図)、第2油室18のみへ圧油
を供給するとテーパリング9のみが反軸箱側へ移
動し契合状態となる。又、第2油室18へ圧油を
供給すると共に該圧油より更に高圧の圧油を第3
油室19へ供給すればテーパリング9及び10は
共に反軸箱側へ移動して契合状態(第7図上半
図)となる。
油を供給するとテーパリング9,10が軸箱2側
へ移動して、テーパリング9,10は遊合状態と
なり(第7図下半図)、第2油室18のみへ圧油
を供給するとテーパリング9のみが反軸箱側へ移
動し契合状態となる。又、第2油室18へ圧油を
供給すると共に該圧油より更に高圧の圧油を第3
油室19へ供給すればテーパリング9及び10は
共に反軸箱側へ移動して契合状態(第7図上半
図)となる。
ここで各油室17,18,19へ供給された圧
油はテーパリング9,10に軸心方向への力を与
えると共に螺旋溝23,24,25,26へ流入
してテーパリング9,10とロール芯体1、スリ
ーブ端部6a間の潤滑をし、スリーブ端部6a及
びテーパリング9,10を拡大して、軸心方向の
動きをより容易にする。
油はテーパリング9,10に軸心方向への力を与
えると共に螺旋溝23,24,25,26へ流入
してテーパリング9,10とロール芯体1、スリ
ーブ端部6a間の潤滑をし、スリーブ端部6a及
びテーパリング9,10を拡大して、軸心方向の
動きをより容易にする。
斯かるロールを圧延機に組込み使用した場合、
テーパリング9,10が遊合状態となつている時
はスリーブ端部6aに作用した圧下力はロール芯
体1端部に伝達されない為、テーパリング9,1
0が共に遊合状態の時は圧延力を伝達し得る実効
ロール胴長はl0であり、テーパリング9のみが契
合状態となつている時は該部分については圧下力
が伝達されるので実効ロール胴長はl1となり、更
に両テーパリング9,10を契合状態とした時は
実効ロール胴長はl2となる。
テーパリング9,10が遊合状態となつている時
はスリーブ端部6aに作用した圧下力はロール芯
体1端部に伝達されない為、テーパリング9,1
0が共に遊合状態の時は圧延力を伝達し得る実効
ロール胴長はl0であり、テーパリング9のみが契
合状態となつている時は該部分については圧下力
が伝達されるので実効ロール胴長はl1となり、更
に両テーパリング9,10を契合状態とした時は
実効ロール胴長はl2となる。
更にテーパリング9,10を契合させる場合油
圧による押圧力をより大きくしてやり契合深さを
変えてやれば、テーパリング9,10の楔効果に
よつてスリーブ端部6aが第7図において仮想線
で示すように膨張してロールのプロフイルを変化
させることができ、圧延板の形状制御能力を一層
増大させることが可能である。
圧による押圧力をより大きくしてやり契合深さを
変えてやれば、テーパリング9,10の楔効果に
よつてスリーブ端部6aが第7図において仮想線
で示すように膨張してロールのプロフイルを変化
させることができ、圧延板の形状制御能力を一層
増大させることが可能である。
又、ロールの中央部においては、油路29,3
0を閉じて油路28より油密室27内に圧油を供
給すると、その油圧力によつてスリーブ6の中央
部6b、即ちロール表面のプロフイルが第8図に
おいて仮想線で示すように膨らみ、ロールにクラ
ウンが形成される。従つてこの状態では、従来と
同様に軽荷重圧延が可能となる。
0を閉じて油路28より油密室27内に圧油を供
給すると、その油圧力によつてスリーブ6の中央
部6b、即ちロール表面のプロフイルが第8図に
おいて仮想線で示すように膨らみ、ロールにクラ
ウンが形成される。従つてこの状態では、従来と
同様に軽荷重圧延が可能となる。
一方、油路28をフリーとし、油路29,30
より油密室27内に圧油を供給すると、テーパリ
ング31,32が互に近接する方向に移動する。
この移動によつてテーパリング31,32のテー
パ面がスリーブ中央部6bの内壁テーパ面33を
押接し、楔作用によりロール表面のプロフイルが
同様に仮想線で示すように膨らみ、ロールにクラ
ウンが形成される。このロールクラウンは、前述
した油圧力による場合と外観的には同じである
が、この場合、スリーブ6の中央部6bとロール
芯体1との間にはテーパリング31,32が直接
介在しているので、中実ロールと同等になる。従
つて、従来使用できなかつた大荷重圧延に使用す
ることができる。
より油密室27内に圧油を供給すると、テーパリ
ング31,32が互に近接する方向に移動する。
この移動によつてテーパリング31,32のテー
パ面がスリーブ中央部6bの内壁テーパ面33を
押接し、楔作用によりロール表面のプロフイルが
同様に仮想線で示すように膨らみ、ロールにクラ
ウンが形成される。このロールクラウンは、前述
した油圧力による場合と外観的には同じである
が、この場合、スリーブ6の中央部6bとロール
芯体1との間にはテーパリング31,32が直接
介在しているので、中実ロールと同等になる。従
つて、従来使用できなかつた大荷重圧延に使用す
ることができる。
尚、前記のようにして中実ロールとして使用す
る場合、テーパリング31,32の位置調整によ
つてスリーブ中央部6bの膨らみを制御すること
は勿論である。
る場合、テーパリング31,32の位置調整によ
つてスリーブ中央部6bの膨らみを制御すること
は勿論である。
更に、スリーブ中央部6bの膨らまし方として
は、あらかじめ油路28より油圧力を掛けて膨ら
ましておいた後にテーパリング31,32を近接
させるようにしてもよく、又中実状態とした後に
更に油路28より油圧力を掛けるようにすること
もできる。
は、あらかじめ油路28より油圧力を掛けて膨ら
ましておいた後にテーパリング31,32を近接
させるようにしてもよく、又中実状態とした後に
更に油路28より油圧力を掛けるようにすること
もできる。
而して、前記ロールを圧延機に組込み圧延する
場合、圧延する板幅、形状等に応じてテーパリン
グ9,10,31,32の契合、遊合を適宜行う
ことにより、圧延精度の向上を図ることができ
る。又前記ロールに作業ロールベンデイングを併
用することも可能であり、この場合、圧延精度が
更に向上する。
場合、圧延する板幅、形状等に応じてテーパリン
グ9,10,31,32の契合、遊合を適宜行う
ことにより、圧延精度の向上を図ることができ
る。又前記ロールに作業ロールベンデイングを併
用することも可能であり、この場合、圧延精度が
更に向上する。
第9図は本発明の他の実施例を示すもので、テ
ーパリング31,32のテーパ角よりスリーブ中
央部6bのテーパ面33角度を若干大きくしたも
のであり、この方式とした場合には、第10図イ
〜ニに示す如く、スリーブ中央部6bの表面、即
ちロール表面のプロフイルを中央部から徐々に膨
らますようにすることができる。
ーパリング31,32のテーパ角よりスリーブ中
央部6bのテーパ面33角度を若干大きくしたも
のであり、この方式とした場合には、第10図イ
〜ニに示す如く、スリーブ中央部6bの表面、即
ちロール表面のプロフイルを中央部から徐々に膨
らますようにすることができる。
第11図は本発明の更に他の実施例を示すもの
で、一つのテーパリング31又32のみにて中央
部のロールプロフイルを膨らませることができる
ようにしたものである。但しこの場合、油路28
は不要となる。又同様に、端部においてもテーパ
リング9又は10のみを使用する方式も可能であ
る。
で、一つのテーパリング31又32のみにて中央
部のロールプロフイルを膨らませることができる
ようにしたものである。但しこの場合、油路28
は不要となる。又同様に、端部においてもテーパ
リング9又は10のみを使用する方式も可能であ
る。
尚、前記実施例においては、スリーブ6の両端
部6a内周面と中央部6b内周面にテーパ面8,
33を夫々設けたが、端部6a及び中央部6bの
内周面をフラツトとし、ロール芯体1の外周面対
応個所にテーパ面を設けても、或いは両者にテー
パ面を設けてもよい。その他本発明の要旨を逸脱
しない限り種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
部6a内周面と中央部6b内周面にテーパ面8,
33を夫々設けたが、端部6a及び中央部6bの
内周面をフラツトとし、ロール芯体1の外周面対
応個所にテーパ面を設けても、或いは両者にテー
パ面を設けてもよい。その他本発明の要旨を逸脱
しない限り種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
以上述べた如く本発明によれば、
(i) 作業ロール、控えロール、中間ロールの実効
ロール胴長を変化させ(圧延力の負荷状態を変
化させ)作業ロールの湾曲状態を制御できる、 (ii) 板クラウンを最適な値に制御でき歩留向上、
精度向上、省エネルギーが図れる、 (iii) 作業ロールを組替えることなく多種類の板幅
の圧延板が圧延でき圧延機の稼動率が大幅に向
上する、 (iv) 圧延荷重状態は左右対称であるので圧延板が
中心よりずれて蛇行することがない、 (v) 中実のクラウンロールとして使用し得るの
で、軽荷重から大荷重に亘る幅広い圧延に採用
することができる、 等の優れた効果を奏し得る。
ロール胴長を変化させ(圧延力の負荷状態を変
化させ)作業ロールの湾曲状態を制御できる、 (ii) 板クラウンを最適な値に制御でき歩留向上、
精度向上、省エネルギーが図れる、 (iii) 作業ロールを組替えることなく多種類の板幅
の圧延板が圧延でき圧延機の稼動率が大幅に向
上する、 (iv) 圧延荷重状態は左右対称であるので圧延板が
中心よりずれて蛇行することがない、 (v) 中実のクラウンロールとして使用し得るの
で、軽荷重から大荷重に亘る幅広い圧延に採用
することができる、 等の優れた効果を奏し得る。
第1図は従来の圧延機の概略説明図、第2図は
従来のクラウンロールの概略図、第3図は従来の
クラウンロールの使用状態の説明図、第4図及び
第5図は圧延機の他の例を示す概略図、第6図は
本発明の圧延機用ロールの全体を示す半断面図、
第7図は同前ロール端部の詳細図、第8図は同前
ロール中央部の詳細図、第9図及び第10図は本
発明の圧延機用ロールの他の実施例を示し、第9
図はロール中央部の断面図、第10図イ〜ニはロ
ールプロフイルの変化を示す図、第11図は本発
明の更に他の実施例を示すロール中央部の断面図
である。 1…ロール芯体、6…スリーブ、6a…スリー
ブ端部、6b…スリーブ中央部、7…スペーサリ
ング、8…テーパ面、9,10…テーパリング、
14…シールリング、17,18,19…油室、
20,21,22…油路、27…油密室、28,
29,30…油路、31,32…テーパリング、
33…テーパ面。
従来のクラウンロールの概略図、第3図は従来の
クラウンロールの使用状態の説明図、第4図及び
第5図は圧延機の他の例を示す概略図、第6図は
本発明の圧延機用ロールの全体を示す半断面図、
第7図は同前ロール端部の詳細図、第8図は同前
ロール中央部の詳細図、第9図及び第10図は本
発明の圧延機用ロールの他の実施例を示し、第9
図はロール中央部の断面図、第10図イ〜ニはロ
ールプロフイルの変化を示す図、第11図は本発
明の更に他の実施例を示すロール中央部の断面図
である。 1…ロール芯体、6…スリーブ、6a…スリー
ブ端部、6b…スリーブ中央部、7…スペーサリ
ング、8…テーパ面、9,10…テーパリング、
14…シールリング、17,18,19…油室、
20,21,22…油路、27…油密室、28,
29,30…油路、31,32…テーパリング、
33…テーパ面。
Claims (1)
- 1 ロール芯体にスペーサリングを介しスリーブ
を嵌着して、ロール芯体とスリーブとの間の軸心
方向中央部と両端部とに夫々円筒状空間を形成す
ると共に、該各円筒状空間を形成するロール芯体
の外周面又はスリーブの内周面の少なくとも一方
を所要のテーパ面と成し、且つ前記各円筒状空間
内に、前記スリーブを径方向に膨縮させるための
テーパリングを液圧により軸心方向移動可能に嵌
装して成ることを特徴とする圧延機用ロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21418982A JPS59104204A (ja) | 1982-12-07 | 1982-12-07 | 圧延機用ロ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21418982A JPS59104204A (ja) | 1982-12-07 | 1982-12-07 | 圧延機用ロ−ル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59104204A JPS59104204A (ja) | 1984-06-16 |
JPS6341642B2 true JPS6341642B2 (ja) | 1988-08-18 |
Family
ID=16651709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21418982A Granted JPS59104204A (ja) | 1982-12-07 | 1982-12-07 | 圧延機用ロ−ル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59104204A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01100612U (ja) * | 1987-12-21 | 1989-07-06 |
-
1982
- 1982-12-07 JP JP21418982A patent/JPS59104204A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59104204A (ja) | 1984-06-16 |
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