JPH1073699A - 放射線増感スクリーン及び放射線画像変換パネル - Google Patents

放射線増感スクリーン及び放射線画像変換パネル

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JPH1073699A
JPH1073699A JP12857597A JP12857597A JPH1073699A JP H1073699 A JPH1073699 A JP H1073699A JP 12857597 A JP12857597 A JP 12857597A JP 12857597 A JP12857597 A JP 12857597A JP H1073699 A JPH1073699 A JP H1073699A
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JP
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phosphor
binder
stimulable phosphor
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JP12857597A
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English (en)
Inventor
Takafumi Yanagida
貴文 柳多
Koji Amitani
幸二 網谷
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光強度、鮮鋭度、粒状度の総合特性に優れ
た放射線増感スクリーン及び放射線画像変換パネルの提
供。 【解決手段】 支持体上に蛍光体粒子又は輝尽性蛍光体
粒子を結合剤中に分散含有する蛍光体層又は輝尽性蛍光
体層を有する放射線増感スクリーン又は放射線画像変換
パネルにおいて、該蛍光体層中の蛍光体又は輝尽性蛍光
体層中の輝尽性蛍光体に対する結合剤重量比が0.1%
以上3.0%以下で、かつ蛍光体又は輝尽性蛍光体の充
填率が65%以上であることを特徴とする放射線増感ス
クリーン及び放射線画像変換パネル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鮮鋭性と、粒状性
に優れた高画質の放射線増感スクリーン及び放射線画像
変換パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療診断用放射線像及び各種物体の非破
壊での放射線像を得、これを診断、探傷検査などに用い
る手法として、主にハロゲン化銀写真感光材料(以下、
単に感光材料とも呼称する)と放射線増感スクリーン
(以下、単にスクリーンとも呼称する)の組み合わせで
ある放射線写真法や、放射線エネルギーを吸収した後、
可視光や赤外線などの電磁波で励起することにより蓄積
していた放射線エネルギーを蛍光の形で放出する輝尽性
蛍光体を用いた放射線画像変換法が挙げられる。
【0003】放射線写真法は、被写体を透過した、或い
は被写体から発せられた放射線をスクリーンの蛍光体に
照射して励起することにより近紫外光乃至可視光に変換
せしめて感光材料に放射線画像を形成せしめて診断、検
査するものである。これらの放射線画像は、支持体の両
面又は片面にハロゲン化銀乳剤層を有する感光材料にス
クリーンを両面又は片面に密着せしめ、被写体を介して
放射線を照射して像様露光し放射線画像が形成される。
【0004】蛍光体は発光輝度が高く、比較的少ない放
射線量で放射線画像を形成せしめるため、被検体の放射
線被曝線量を低減できるが、スクリーンの発光強度や画
像の鮮鋭度、粒状度等は蛍光体粒子の大小、蛍光体の分
散性、蛍光体の均一性、充填率等に左右され、特に蛍光
体充填率が大きく影響する。
【0005】一方、輝尽性蛍光体を使用した放射線画像
変換法は、輝尽性蛍光体を含有する放射線画像変換パネ
ル(以下、単にパネルとも称する)を利用するもので、
被写体を透過した、或いは被写体から発せられた放射線
を前記パネルの輝尽性蛍光体に吸収させ、その後、輝尽
性蛍光体を可視光線、赤外線などの電磁波(輝尽励起
光)で励起することにより、前記輝尽性蛍光体に蓄積さ
れている放射線エネルギーを光(輝尽発光)として放出
させ、この輝尽発光を電気的に読み取り電気信号を得、
得られた電気信号に基づいて被写体、或いは被検体の放
射線画像を可視像として再生するものである。一方、読
み取りを終えた前記パネルは、残存する画像の消去が行
われた後、次の撮影に備えられる。即ち、パネルは繰り
返し使用される。
【0006】パネルもスクリーンと同様に発光強度や画
像の鮮鋭度、粒状度等が輝尽性蛍光体の粒径、分散性、
均一性、充填率等に左右されるが、特に輝尽性蛍光体充
填率が大きく影響する。
【0007】充填率向上の手段として蛍光体層又は輝尽
性蛍光体層を圧縮することで充填率を向上せしめる技術
が提案されている。しかし蛍光体或いは輝尽性蛍光体は
圧力に対して結晶構造の欠陥、破壊を生じ易く感度の低
下を招きやすい欠点を有している。また圧力がかかって
も蛍光体或いは輝尽性蛍光体が破壊されないようにする
ためには樹脂を多量に含有せしめなければならず、多量
の樹脂によって蛍光体層中又は輝尽性蛍光体層中の樹脂
率が上がり、光が拡散しやすくなって鮮鋭度が低下する
という問題点があった。
【0008】結合剤重量比と蛍光体充填率を規定するこ
とによりスクリーンの鮮鋭度を改良できる技術が特開平
3−196036号に開示され、ここでは「蛍光体に対
する結合剤の重量比が4〜11%で、かつ蛍光体充填率
60〜70%がよい」としている。
【0009】蛍光体充填率の上限が70%になっている
のは、結合剤の重量比が4〜11%と高いため、蛍光体
充填率を上げると光の散乱因子である空隙の体積比率が
急激に減少して光が拡散し易くなり、それによって画像
の鮮鋭度が劣化するためと考えられる。
【0010】また、前記特開平3−196036号で
は、充填率を高める手段として圧縮加熱を採用している
が、この方法では、充填率を高めようとすればするほど
圧縮加熱条件を厳しくせねばならず、蛍光体の破壊や結
合剤の変質を引き起こし感度が低下しやすくなるため、
その意味においても蛍光体充填率の上限を70%にせざ
るを得なかったことは理解できる。
【0011】逆に、本発明の如く結合剤重量比を小さく
し、かつ圧縮加熱のような手段を採らなければ、或い
は、たとえ圧縮してもそれが弱い条件であれば蛍光体充
填率の上限は70%よりもはるかに高くなるはずであ
る。
【0012】但し、前記特開平3−196036号に
「結合剤重量比が4%未満になると、増感紙(スクリー
ン)の強度が往々にして著しく低下し・・・・・」とあ
るように、結合剤重量比を小さくして、かつスクリーン
強度を維持するには工夫が必要である。
【0013】本発明者らは、結合剤として用いる樹脂の
物性、それに応じた適切な溶剤及び分散方法や分散装置
を選定し、塗布液粘度、分散強度、分散時間等の条件を
最適化することで結合剤が蛍光体面を薄く広く覆って蛍
光体粒子を接近せしめて、かつ蛍光体層全体に緻密でし
なやかな均一網目構造を形成させることができ、結合剤
重量比が0.1〜3.0%であってもスクリーン強度が
維持され、かつ圧縮しなくとも、或いは、たとえ圧縮し
ても弱い条件下で蛍光体充填率が高く、かつ優れた性能
の画像を提供可能なスクリーンを得ることを見いだし、
本発明に至った。
【0014】以上の技術は輝尽性蛍光体を使用したパネ
ルにおいても同様の効果をもたらす。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、発光
強度、鮮鋭度、粒状度に優れた放射線増感スクリーン及
び放射線画像変換パネルを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記問題点は、下記の構
成で達成される。
【0017】1.支持体上に蛍光体粒子を結合剤中に分
散含有する蛍光体層を有する放射線増感スクリーンにお
いて、該蛍光体層中の蛍光体に対する結合剤重量比が
0.1%以上3.0%以下で、かつ蛍光体の充填率が6
5%以上であることを特徴とする放射線増感スクリー
ン。
【0018】2.支持体上に蛍光体粒子を結合剤中に分
散含有する蛍光体層を有する放射線増感スクリーンにお
いて、該蛍光体の粒径分布が少なくとも2つのピークを
有し、そのうちの主たる2つのピークが0.5μm以上
5μm以下のピークAと6μm以上30μm以下のピー
クBであり、かつ該ピーク相互の粒径の差が5μm以上
又はピークBの粒径がピークAの粒径の3倍以上あるこ
とを特徴とする1に記載の放射線増感スクリーン。
【0019】3.前記ピークAとピークBを有する各蛍
光体粒子の体積混合比が5:95乃至80:20である
ことを特徴とする2に記載の放射線増感スクリーン。
【0020】4.前記結合剤が親水性極性基を有する樹
脂を含有していることを特徴とする1〜3のいずれか1
項に記載の放射線増感スクリーン。
【0021】5.前記親水性極性基が−SO3M、−O
SO3M、−COOM、−PO(OM′)2及び−OPO
(OM′)2、(但し、M及びM′は水素原子又はL
i、K、Na等のアルカリ金属原子)からなる群から選
ばれた少なくとも一種であることを特徴とする4に記載
の放射線増感スクリーン。
【0022】6.前記親水性極性基の含有量が蛍光体層
に含有される全結合剤1gに対し10-7モル以上10-3
モル以下であることを特徴とする4又は5に記載の放射
線増感スクリーン。
【0023】7.前記結合剤の重量平均分子量が500
0以上200000以下であることを特徴とする1〜6
の何れか1項に記載の放射線増感スクリーン。
【0024】8.前記結合剤がポリウレタン、ポリエス
テル、塩化ビニル、ポリビニルブチラール、ニトロセル
ロースから選ばれた少なくとも一種の樹脂であることを
特徴とする1〜7の何れか1項に記載の放射線増感スク
リーン。
【0025】9.支持体上に輝尽性蛍光体粒子を結合剤
中に分散含有する輝尽性蛍光体層を有する放射線画像変
換パネルにおいて、該輝尽性蛍光体層中の輝尽性蛍光体
に対する結合剤重量比が0.1%以上3.0%以下で、
かつ輝尽性蛍光体の充填率が65%以上であることを特
徴とする放射線画像変換パネル。
【0026】10.支持体上に輝尽性蛍光体粒子を結合
剤中に分散含有する輝尽性蛍光体層を有する放射線画像
変換パネルにおいて、該輝尽性蛍光体の粒径分布が少な
くとも2つのピークを有し、そのうちの主たる2つのピ
ークが0.5μm以上5μm以下のピークAと6μm以
上30μm以下のピークBであり、かつ該ピーク相互の
粒径の差が5μm以上又はピークBの粒径がピークAの
粒径の3倍以上あることを特徴とする9に記載の放射線
画像変換パネル。
【0027】11.前記ピークAとピークBを有する各
輝尽性蛍光体粒子の体積混合比が5:95乃至80:2
0であることを特徴とする10に記載の放射線画像変換
パネル。
【0028】12.前記結合剤が親水性極性基を有する
樹脂を含有していることを特徴とする9〜11のいずれ
か1項に記載の放射線画像変換パネル。
【0029】13.前記親水性極性基が−SO3M、−
OSO3M、−COOM、−PO(OM′)2及び−OP
O(OM′)2(但し、M及びM′は水素原子又はL
i、K、Na等のアルカリ金属原子)からなる群から選
ばれた少なくとも一種であることを特徴とする12に記
載の放射線画像変換パネル。
【0030】14.前記親水性極性基の含有量が輝尽性
蛍光体層に含有される全結合剤1gに対し10-7モル以
上10-3モル以下であることを特徴とする12又は13
に記載の放射線画像変換パネル。
【0031】15.前記結合剤の重量平均分子量が50
00以上200000以下であることを特徴とする9〜
14の何れか1項に記載の放射線画像変換パネル。
【0032】16.前記結合剤がポリウレタン、ポリエ
ステル、塩化ビニル、ポリビニルブチラール、ニトロセ
ルロースから選ばれた少なくとも一種の樹脂であること
を特徴とする9〜15の何れか1項に記載の放射線画像
変換パネル。
【0033】以下、本発明を詳述する 本発明のスクリーン又はパネルでは、蛍光体層中又は輝
尽性蛍光体層中の蛍光体又は輝尽性蛍光体重量に対する
結合剤の重量を0.1%以上3.0%以下にし、かつ結
合剤の蛍光体に対する分散能を向上させているので、蛍
光体又は輝尽性蛍光体表面に結合剤が薄く均一に存在
し、そのために蛍光体又は輝尽性蛍光体粒子相互が接近
できるため充填率が向上する。つまり圧縮等の手段を用
いなくとも充填率の高い蛍光体層又は輝尽性蛍光体層を
得ることができる。
【0034】また、蛍光体層又は輝尽性蛍光体層中の蛍
光体又は輝尽性蛍光体重量に対する結合剤の重量が0.
1%以上3.0%以下で蛍光体又は輝尽性蛍光体の充填
率が65%以上である。
【0035】一般に蛍光体層又は輝尽性蛍光体層は蛍光
体粒子又は輝尽性蛍光体粒子、結合剤及びこれらの存在
しない空隙から成っている。ここで空隙とは、蛍光体層
中又は輝尽性蛍光体層中において、蛍光体粒子又は輝尽
性蛍光体粒子及び結合剤が実質的に存在しない空間をい
う。
【0036】従って、結合剤の低減にともなって蛍光体
層中又は輝尽性蛍光体層中の空隙の体積比率は増加す
る。この空隙は光の散乱因子として働くため、蛍光体又
は輝尽性蛍光体からの発光の拡散を防ぎ、鮮鋭度を向上
せしめることができる。
【0037】蛍光体又は輝尽性蛍光体重量に対する結合
剤の重量が3.0%を越えると、層中の空隙が減少する
ため光の散乱が減少し、発光光の拡散がし易くなるため
画像の鮮鋭度が劣化する。
【0038】結合剤の重量が0.1%未満になると、結
合剤が蛍光体又は輝尽性蛍光体の表面を広く覆うことが
難しくなり、蛍光体相互又は輝尽性蛍光体相互を結び付
けるという結合剤本来の機能が発揮しにくく、高い蛍光
体又は輝尽性蛍光体の充填率が得られなくなる。また、
結合剤が層全体に均一になりにくく、そのため蛍光体又
は輝尽性蛍光体が均一には存在しにくくなり発光が不均
一になって画像の粒状度を悪化させる。更に蛍光体又は
輝尽性蛍光体の層が脆弱になり傷つき易くなるという点
でも好ましくない。
【0039】本発明のスクリーン及びパネルに用いられ
る蛍光体又は輝尽性蛍光体は好ましくはその粒径分布が
少なくとも2つのピークを有し、そのうちの主たる2つ
のピークが0.5μm〜5μmに粒径分布のピークAを
有する蛍光体又は輝尽性蛍光体と6μm〜30μmに粒
径分布のピークBを持つ蛍光体又は輝尽性蛍光体であ
り、かつ、該ピークの相互の粒径の差が5μm以上又は
ピークBの粒径がピークAの粒径の3倍以上あり、さら
に好ましくは、ピークAとピークBを有する各粒子の体
積混合比が5:95乃至80:20となる蛍光体又は輝
尽性蛍光体である。
【0040】本発明における蛍光体又は輝尽性蛍光体の
粒径分布のピークとは、市販の粒度分布測定装置(例え
ば、堀場製作所(株)製レーザー回折/散乱式粒度分布
測定装置LA−910)を使用して測定した値であり、
主たる2つのピークを選んだ場合に粒径の小さいピーク
をピークA、大きいピークをピークBとする。
【0041】なお、主たる2つのピークとは粒度分布に
おいて、体積的に最も大きい粒度分布を有するピークと
2番目のピークである。なお粒径の小さい方をピーク
A、大きい方をピークBとする。
【0042】ピークAとピークBの間隔が5μm以上若
しくは3倍以上離れている場合は、ピークBの蛍光体又
は輝尽性蛍光体の間にピークAの蛍光体又は輝尽性蛍光
体が効率よく入り込み充填率を向上し、充填率の向上に
より感度、鮮鋭度、粒状度のバランスが向上する。ピー
クAの平均粒径が0.5未満になると散乱が急激に増加
し感度が低下する。逆にピークBが30μmを越えると
鮮鋭度の劣化が激しくなる。
【0043】蛍光体の粒径の測定は、蛍光体を水中に適
当な界面活性剤を使用し分散、光散乱法粒子径測定装置
(例えば、掘場製作所製LA−910)を使用して粒径
を測定した。
【0044】蛍光体層中の蛍光体充填率の測定は、スク
リーン又はパネルの保護層を除去し、有機溶剤を使用し
て蛍光体層全体を溶出して濾過、乾燥し、電気炉を使っ
て600℃1時間焼成して表面の樹脂を除去した蛍光体
の重量をOg、溶出前の蛍光体層膜厚をPcm、溶出に
使用したスクリーン面積Qcm2、蛍光体比重をRg/
cm3としたとき、 蛍光体充填率=〔O÷(P×Q×R)〕×100 によって計算される値である。
【0045】蛍光体層中の蛍光体の混合比率の測定は、
上記で得られた蛍光体を、前述の光散乱法粒径測定装置
を使用した粒径分布から体積比率で測定した。実際の測
定例を図1に示す。ピークの裾野が重なる場合はピーク
トップ同士の平均の粒径図1において、(A+B)/2
で示す点で分離して体積混合比率を計算した。
【0046】また、輝尽性蛍光体においても、前記の蛍
光体の場合と同様の方法で粒径、輝尽性蛍光体充填率、
輝尽性蛍光体の体積混合比率を測定する。
【0047】上記の本発明の蛍光体又は輝尽性蛍光体
が、前記ピークAとピークBを有する場合は、各ピーク
をもたらす粒子の体積混合比が5:95〜80:20に
することによって最も充填率の向上効果が大きく、画質
が良好になる。
【0048】本発明に使用できる結合剤としては、例え
ば、ポリウレタン、塩化ビニル共重合体、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重
合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、ブタジ
エン−アクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹脂、ポ
リビニルブチラール、セルロース誘導体(ニトロセルロ
ース等)、スチレン−ブタジエン共重合体、各種の合成
ゴム系樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂、フェノキシ樹脂、シリコン樹脂、ア
クリル系樹脂、尿素ホルムアミド樹脂等が挙げられる。
なかでもポリウレタン、ポリエステル、塩化ビニル系共
重合体、ポリビニールブチラール、ニトロセルロースを
使用することが好ましい。
【0049】結合剤の重量平均分子量は5000〜20
0000が特に好ましい。
【0050】なかでも、本発明により好ましく用いられ
る結合剤は親水性極性基を有する樹脂を含有することで
ある。親水性極性基が蛍光体表面に吸着することによっ
て蛍光体粒子の分散性を良くし、かつ蛍光体粒子の凝集
を防止して塗布安定性、鮮鋭性、粒状性を向上させる。
【0051】本発明に好ましく用いられる親水性極性基
を有する樹脂のうち、特に好ましいのは−SO3M、−
OSO3M、−COOM、−PO(OM′)2及び−OP
O(OM′)2(但し、M及びM′は水素原子又はL
i、K、Na等のアルカリ金属原子)からなる親水性極
性基(陰性官能基)を1種以上有する樹脂である。
【0052】次に、本発明に好ましく用いられる親水性
極性基を有する樹脂の一例であるポリウレタンについて
述べる。
【0053】ポリウレタンは、一般に利用される方法で
あるポリオールとポリイソシアネートとの反応を用いる
ことで合成するこができる。ポリオール成分としては一
般にポリオールと多塩基酸との反応によって得られるポ
リエステルポリオールが使用されている。従って、上記
の親水性極性基をを有するモノマーを原料として利用す
れば、親水性極性基を有するポリウレタン、ポリエステ
ルポリオールを合成することができる。
【0054】多塩基酸の例としては、フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セ
バチン酸、マレイン酸等を挙げることができる。
【0055】親水性極性基を有する多塩基酸の例として
は、5−スルホイソフタル酸、2−スルホイソフタル
酸、4−スルホイソフタル酸、3−スルホフタル酸、5
−スルホイソフタル酸ジアルキル、2−スルホイソフタ
ル酸ジアルキル、4−スルホイソフタル酸ジアルキル、
3−スルホフタル酸ジアルキル及びこれらのナトリウム
塩、カリウム塩を挙げることができる。
【0056】ポリオールの例としては、トリメチロール
プロパン、ヘキサントリオール、グリセリン、トリメチ
ロールエタン、ネオペンチルグリコール、ペンタエリス
リトール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコー
ル、シクロヘキサンジメタノール等を挙げることができ
る。
【0057】また、他の親水性極性基を導入したポリエ
ステルポリオールに関しても、公知の方法で合成するこ
とができる。
【0058】次に、上記の親水性極性基を有するポリエ
ステルポリオールを原料として利用すれば、親水性極性
基を有するポリウレタンを合成することができる。
【0059】ポリイソシアネート成分の例としてはジフ
ェニルメタン−4,4−ジイソシアネート(MDI)、
ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、トリレ
ンジイソシアネート(TDI)、1,5−ナフタレンジ
イソシアネート(NDI)、トリジンジイソシアネート
(TODI)、リジンイソシアネートメチルエステル
(LDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)
などが挙げられる。
【0060】また、ポリウレタンの合成の他の方法とし
て、OH基を有するポリウレタンと親水性極性基及び塩
素原子を含有する下記の化合物との反応により付加して
合成することができる。なお、M及びM′は水素原子、
アルカル金属原子又はアルキル基である。
【0061】ClCH2CH2SO3M ClCH2CH2OSO3M ClCH2PO(OM′)2 ClCH2COOM なお、ポリウレタンへの親水性極性基の導入に関しては
公知であり、また、−SO3Na基を有するポリウレタ
ンUR8300(東洋紡績(株)製)、COOH基を有
するポリウレタンTIM−6001(三洋化成(株)
製)などが市販品として容易に入手できる。
【0062】なお、結合剤は上記の樹脂の他に、官能基
を有する下記の樹脂を使用することができる。
【0063】例えば、重量平均分子量が5,000〜2
00,000のもので、塩化ビニル共重合体、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共量合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン
共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、ブ
タジエン−アクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹
脂、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体(ニトロ
セルロース等)、スチレン−ブタジエン共重合体、各種
の合成ゴム系樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿
素樹脂、メラミン樹脂、フェノキシ樹脂、シリコン樹
脂、アクリル系樹脂、尿素ホルムアミド樹脂等が挙げら
れる。なかでもポリエステル、塩化ビニル系共重合体、
ポリビニールブチラール、ニトロセルロースを使用する
ことが好ましい。
【0064】好ましく使用される塩化ビニル系樹指とし
ては、例えば塩化ビニル−ビニルアルコール共重合体
等、OH基を含有する共重合体に下記のような極性基及
び塩素原子を含有する化合物との反応により付加して合
成することができる。
【0065】ClCH2CH2SO3M ClCH2CH2OSO3M ClCH2PO(OM′)2 ClCH2COOM これらの中からClCH2CH2SO3Naを例として示
すと、
【0066】
【化1】
【0067】のようになる。
【0068】また、すべて共重合性のモノマーとして共
重合させる方法がある。即ち、親水性極性基を含む繰り
返し単位が導入される不飽和結合を有する反応性モノマ
ーを所定量オートクレーブ等の反応容器に注人し、一般
的な重合開始剤、例えばBPO(ベンゾイルパーオキサ
イド)、AIBN(アゾビスイソブチロニトリル)等の
ラジカル重合開始剤やレドックス重合開始剤、アニオン
重合開始剤、カチオン重合開始剤等の重合開始剤を使用
して重合できる。例えば、スルホン酸若しくはその塩を
導入するための反応性モノマーの具体例としては、ビニ
ルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン
酸、p−スチレンスルホン酸等の不飽和炭化水素スルホ
ン酸及びこれらの塩が挙げられる。
【0069】更に、2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸、(メタ)アクリル酸スルホエチルエ
ステル、(メタ)アクリル酸スルホプロピルエステル等
のアクリル酸又はメタクリル酸のスルホアルキルエステ
ル類及びこれらの塩、或いはアクリル酸−2−スルホン
酸エチル等を挙げることができる。
【0070】カルボン酸若しくはその塩を導入(COO
Mの導入)するときには、(メタ)アクリル酸、マレイ
ン酸等を、リン酸若しくはその塩を導入する時には(メ
タ)アクリル−2−リン酸エステルを用いればよい。
【0071】塩化ビニル共重合体への親水性極性基の導
入に関しては公知であり、これらの市販品としては、例
えば−SO3K基を有する塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体のMR110(日本ゼオン(株)製)、−SO3
a基を有するポリエステルとしてはバイロン280(東
洋紡績(株)製)等が挙げられる。
【0072】親水性基の種類についてはNMR(核磁気
共鳴)等の分析機器の使用によって同定することがで
き、更にWDX(波長分散型蛍光X線)等の分析機器に
よって定量することができる。例えばSO3MのSにつ
いては以下のようにして求めた。
【0073】マトリックス樹脂に、内部標準物質として
P含有化合物の所定量と純度99.9999%の硫黄を
添加量を振って加え、WDX(波長分散型蛍光X線)で
SとPの蛍光X線強度比を求めS原子の含有率の検量線
を作り、次に測定用試料にP含有化合物を所定量加えて
WDXの測定を行って求めた。
【0074】親水性極性基は蛍光体層又は輝尽性蛍光体
層に含有される結合剤1gに対し10-7モル以上10-3
モル以下含有することが蛍光体又は輝尽性蛍光体の分散
に対して好ましい。より好ましくは10-7モル以上10
-4モル以下である。
【0075】また本発明においては、親水性極性基を含
有する樹脂と含有しない樹脂を混合することもできる。
混合できる親水性極性基を含有しない樹脂としては、例
えば重量平均分子量が5000〜200000のポリウ
レタン、ポリエステル、塩化ビニル共重合体(例えば、
塩化ビニル−酢酸ビニル共量合体、塩化ビニル−塩化ビ
ニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重
合体等)、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、ポ
リアミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロース誘導
体(ニトロセルロース等)、スチレン−ブタジエン共重
合体、各種の合成ゴム系樹脂、フェノール樹脂、エポキ
シ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノキシ樹脂、シ
リコン樹脂、アクリル系樹脂、尿素ホルムアミド樹脂等
が挙げられる。なかでもポリウレタン、ポリエステル、
塩化ビニル系共重合体、ポリビニルブチラール、ニトロ
セルロースを使用することが好ましい。
【0076】この場合も、親水性極性基が蛍光体層又は
輝尽性蛍光体層に含有される結合剤1gに対し10-7
ル以上10-3モル以下含有していることが好ましい。
【0077】本発明の放射線増感スクリーンに用いられ
る好ましい蛍光体としては、以下に示すものが挙げられ
る。
【0078】タングステン酸塩系蛍光体(CaWO4
MgWO4、CaWO4:Pb等)、テルビウム賦活希土
類酸硫化物系蛍光体〔Y22S:Tb、Gd22S:T
b、La22S:Tb、(Y,Gd)22S:Tb、
(Y,Gd)O2S:Tb,Tm等〕、テルビウム賦活
希土類燐酸塩系蛍光体(YPO4:Tb、GdPO4:T
b、LaPO4:Tb等)、テルビウム賦活希土類オキ
シハロゲン化物系蛍光体(LaOBr:Tb、LaOB
r:Tb,Tm、LaOCl:Tb、LaOCl:T
b,Tm、LaOCl:Tb,Tm、LaOBr:T
b、GdOBr:Tb、GdOCl:Tb等)、ツリウ
ム賦活希土類オキシハロゲン化物系蛍光体(LaOB
r:Tm、LaOCl:Tm等)、硫酸バリウム系蛍光
体〔BaSO4:Pb、BaSO4:Eu2+、(Ba,
Sr)SO4:Eu2+等〕、2価のユーロピウム賦活ア
ルカリ土類金属燐酸塩系蛍光体〔(Ba2PO42:E
2+、(Ba2PO42:Eu2+等〕、2価のユーロピ
ウム賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系蛍光体
〔BaFCl:Eu2+、BaFBr:Eu2+、BaFC
l:Eu2+,Tb、BaFBr:Eu2+,Tb、BaF
2・BaCl・KCl:Eu2+、(Ba・Mg)F2・B
aCl・KCl:Eu2+等〕、沃化物系蛍光体(Cs
I:Na、CsI:Tl、NaI、KI:Tl等)、硫
化物系蛍光体〔ZnS:Ag(Zn,Cd)S:Ag、
(Zn,Cd)S:Cu、(Zn,Cd)S:Cu,A
l等〕、燐酸ハフニウム系蛍光体(HfP27:Cu
等)、タンタル酸塩系蛍光体(YTaO4、YTaO4
Tm、YTaO4:Nb、〔Y,Sr〕TaO4-x:N
b、LuTaO4、LuTaO4:Nb、〔Lu,Sr〕
TaO4-x:Nb、GdTaO4:Tm、Gd23・Ta
25・B23:Tb等)、但し本発明に用いられる蛍光
体はこれらに限定されるものではなく、放射線の照射に
よって可視又は近紫外領域の発光を示す蛍光体であれば
使用できる。
【0079】本発明の放射線画像変換パネルに用いられ
る好ましい輝尽性蛍光体としては、以下に示すものが挙
げられる。
【0080】アルカリ土類金属ハロゲン化物系蛍光体
(BaFBr:Eu、BaFI:Eu、BaFBr1-x
x:Eu、BaFCl:Eu、BaFBr:Ce、B
aBrI:Eu、BaBrCl:Eu、SrFBr:E
u、BaBr2:Eu等)、アルカリハライド系蛍光体
(RbBr:Tl、RbI:Tl、CsI:Na、Rb
Br:Eu、RbI:Eu、CsI:Eu等)、硫化物
系蛍光体(SrS:Ce,Sm、SrS:Eu,Sm、
CaS:Eu,Sm等)、アルミン酸バリウム系蛍光体
(BaO・xAl23:Eu等)、アルカリ土類金属珪
酸塩系蛍光体(MgO・xSiO2:Eu等)、希土類
オキシハロゲン化物系蛍光体(LaOBr:Bi,T
b,Pr等)、燐酸塩系蛍光体(3Ca3(PO42
aF2:Eu等)、但し、本発明に用いられる輝尽性蛍
光体はこれらに限定されるものではなく、放射線エネル
ギーを吸収した後、可視光や赤外線などの電磁波(輝尽
励起光)で励起することにより、蓄積していた放射線エ
ネルギーを蛍光(輝尽発光光)の形で放出する蛍光体で
あれば使用できる。
【0081】放射線増感スクリーン又は放射線画像変換
パネルの製造法は、第1の製造法として、 結合剤と蛍光体又は輝尽性蛍光体とからなる蛍光体塗
布液(以下蛍光体塗料、又は輝尽性蛍光体塗料)を支持
体上に塗布し、蛍光体又は輝尽性蛍光体層を形成する。
【0082】また、第2の製造法として、 結合剤と蛍光体とからなる蛍光体塗料又は結合剤と輝
尽性蛍光体とからなる輝尽性蛍光体塗料とからなるシー
トを形成し、支持体上に載せ、前記結合剤の軟化温度若
しくは融点以上の温度で、支持体に接着する工程で製造
する。
【0083】蛍光体層又は輝尽性蛍光体層の支持体への
形成方法としては、上記2種が考えられるが、支持体上
に均一に蛍光体層又は輝尽性蛍光体層を形成する方法で
あればどのような方法でもよく、吹き付けによる形成等
でもよい。
【0084】第1の製造法の蛍光体層又は輝尽性蛍光体
層は、結合剤溶液中に蛍光体又は輝尽性蛍光体を均一に
分散せしめた蛍光体塗料を支持体上に塗布、乾燥するこ
とにより製造できる。
【0085】また、第2の製造法の蛍光体層又は輝尽性
蛍光体層となるシートは、蛍光体塗料又は輝尽性蛍光体
塗料を蛍光体又は輝尽性蛍光体シート形成用仮支持体上
又は仮支持体上に塗布された保護膜上に塗布し、乾燥し
た後、仮支持体から剥離することで製造できる。
【0086】即ち、まず適当な有機溶媒中に、結合剤と
蛍光体粒子又は輝尽性蛍光体粒子を添加し、ディスパー
ザーやボールミルを使用し撹拌混合して結合剤中に蛍光
体又は輝尽性蛍光体が均一に分散した蛍光体塗料又は輝
尽性蛍光体塗料を調製する。
【0087】蛍光体塗料又は輝尽性蛍光体塗料調製用の
溶剤としては、メタノール、エタノール、n−プロパノ
ール、n−ブタノールなどの低級アルコール、メチレン
クロライド、エチレンクロライドなどの塩素原子含有炭
化水素、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトンなどのケトン、トルエン、ベンゼン、シクロ
ヘキサン、シクロヘキサノン、キシレンなどの芳香族化
合物、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの低級
脂肪酸と低級アルコールとのエステル、ジオキサン、エ
チレングリコールモノエチルエステル、エチレングリコ
ールモノメチルエステルなどのエーテル及びそれらの混
合物を挙げることができる。
【0088】なお、蛍光体塗料又輝尽性蛍光体塗料には
塗料中における蛍光体又は輝尽性蛍光体の分散性を向上
させるための分散剤、又は形成後の蛍光体又は輝尽性蛍
光体層中における結合剤と蛍光体又は輝尽性蛍光体との
間の結合力を向上させるための可塑剤など種々の添加剤
が混合されてもよい。
【0089】分散剤の例としては、フタル酸、ステアリ
ン酸、カプロン酸、親油性界面活性剤などを挙げること
ができる。
【0090】可塑剤の例としては、燐酸トリフェニル、
燐酸トリクレジル、燐酸ジフェニルなどの燐酸エステ
ル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジメトキシエチルなど
のフタル酸エステル、グリコール酸エチルフタリルエチ
ル、グリコール酸ブチルフタルブチルなどのグリコール
酸エステル、トリエチレングリコールとアジピン酸との
ポリエステル、ジエチレングリコールと琥珀酸とのポリ
エステルなどのポリエチレングリコールと脂肪族二塩基
酸とのポリエステルなどを挙げることができる。
【0091】上記のようにして調製された蛍光体又は輝
尽性蛍光体と結合剤とを含有する蛍光体塗料を、支持体
若しくはシート形成用の仮支持体の表面に均一に塗布す
ることにより塗料の塗膜を形成する。
【0092】この塗布手段としては、例えばドクターブ
レード、ロールコータ、ナイフコータ、押し出しコータ
などを用いることにより行うことができる。
【0093】支持体及び仮支持体としては、例えばガラ
ス、ウール、コットン、紙、金属などの種々の素材から
作られたものが使用され得るが、情報記録材料としての
取り扱い上可撓性のあるシート或いはロールに加工でき
るものが好ましい。この点から、例えばセルロースアセ
テートフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレン
テレフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリイ
ミドフィルム、トリアセテートフィルム、ポリカーボネ
ートフィルム等のプラスティックフィルム、アルミニウ
ム箔、アルミニウム合金箔などの金属シート、一般紙及
び例えば写真用原紙、コート紙、若しくはアート紙のよ
うな印刷用原紙、バライタ紙、レジンコート紙、ベルギ
ー特許784,615号明細書に記載されているような
ポリサッカライド等でサイジングされた紙、二酸化チタ
ンなどの顔料を含むピグメント紙、ポリビニールアルコ
ールでサイジングした紙等の加工紙が特に好ましい。
【0094】第2の製造法では、仮支持体上又は仮支持
体上に塗布された保護膜上に蛍光体塗料又は輝尽性蛍光
体塗料を塗布し乾燥した後、仮支持体から剥離して蛍光
体層又は輝尽性蛍光体層となるシートとする。従って仮
支持体の表面は、予め剥離剤を塗布しておき、形成され
た蛍光体又は輝尽性蛍光体シートが仮支持体から剥離し
易い状態にしておくのが好ましい。
【0095】支持体と蛍光体層又は輝尽性蛍光体層の結
合を強化するため支持体表面にポリエステル又はゼラチ
ンなどの高分子物質を塗布して接着性を付与する下塗り
層を設けたり、感度、画質(鮮鋭性、粒状性)を向上せ
しめるために二酸化チタンなどの光反射性物質からなる
光反射層、若しくはカーボンブラックなどの光吸収物質
からなる光吸収層などが設けられてよい。それらの構成
は目的、用途などに応じて任意に選択することができ
る。
【0096】また、本発明の蛍光体層又は輝尽性蛍光体
層は圧縮してもよい。蛍光体層又は輝尽性蛍光体層を圧
縮することによって蛍光体又は輝尽性蛍光体の充填密度
を更に向上させ、更に鮮鋭性、粒状性を向上させること
ができる。圧縮の方法としてはプレス機やカレンダーロ
ール等が挙げられる。
【0097】第1の製造法の場合、蛍光体又は輝尽性蛍
光体層及び支持体をそのまま圧縮する。
【0098】第2の製造法の場合、前記によって得ら
れた蛍光体シート又は輝尽性蛍光体シートを支持体上に
載せ、結合剤の軟化温度又は融点以上の温度で圧縮しな
がら該シートを支持体上に接着する。
【0099】このようにして、蛍光体シート又は輝尽性
蛍光体シートを支持体上に予め固定することなく圧着す
る方法を利用することによりシートを薄く押し広げるこ
とができる。
【0100】通常、放射線増感スクリーン及び放射線画
像変換パネルには、前述した支持体に接する側と反対側
の蛍光体層又は輝尽性蛍光体層の表面を物理的、化学的
に保護するための保護膜が設けられる。このような保護
膜は、本発明についても設置することが好ましい。保護
膜の膜厚は一般に2〜20μmの範囲にある。
【0101】保護層は例えば酢酸セルロース、ニトロセ
ルロースなどのセルロース誘導体、或いはポリメチール
メタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリビ
ニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリカーボネ
ート、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニルコポリ
マーなどの合成高分子物質を適当な溶剤に溶解して調製
した溶液を蛍光体層又は輝尽性蛍光体層の表面に塗布す
る方法により形成することができる。これらの高分子物
質は、単独でも混合しても使用できる。また、保護層を
塗布で形成する場合は塗布の直前に架橋剤を添加するこ
とが望ましい。
【0102】或いはポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレンナフタレート、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリアミドなどからなるプラスチックシートを接
着剤を用いて接着するなどの方法で形成することができ
る。
【0103】本発明で用いられる保護層としては、特に
有機溶媒に可溶性の弗素系樹脂を含む塗布膜により形成
されることが好ましい。弗素系樹脂とは、弗素を含むオ
レフィン(フルオロオレフィン)の重合体、若しくは弗
素を含むオレフィンを共重合体成分として含む共重合体
をいう。弗素系樹脂の塗布膜により形成された保護層は
架橋されていてもよい。弗素系樹脂による保護層は、触
手や感光材料などとの接触で脂肪分、感光材料などから
出る可塑剤などの汚れが保護層内部に染み込みにくいの
で、拭き取りなどによって容易に汚れを除去することが
できる利点がある。また、膜強度の改良等の目的で、弗
素系樹脂と他の高分子物質を混合してもよい。
【0104】また、保護層は蛍光体層上に形成された厚
さ10μm以下の合成樹脂層であることが好ましい。こ
のような薄い保護層を用いることにより、特に放射線増
感スクリーンの場合は蛍光体からハロゲン化銀乳剤まで
の距離が短くなるため、得られる放射線画像の鮮鋭度の
向上に寄与することになる。
【0105】
【実施例】以下、本発明を実施例にて詳細に説明する
が、本発明はこれらによって限定されるものではない。
【0106】実施例1 単独蛍光体タイプ放射線増感スクリーンの製造 平均粒径4.2μmの蛍光体Gd22S:Tbに表1、
2結合剤ポリウレタンA〜M、ポリエステルA〜F、塩
化ビニルA〜F、ポリビニルブチラールA〜Fを添加
し、塗料粘度が22Ps(ポイズ)となるようにメチル
エチルケトンとトルエンを1:1.15の割合で混合し
た溶媒を添加し、ボールミルにて6時間混合分散し蛍光
体塗料を得た。次にガラス板上に水平にセットした酸化
チタン含有白色ポリエチレンテレフタレート支持体(厚
さ250μm)に上記の蛍光体塗料をナイフコーターを
用いて蛍光体層の乾燥膜厚が150μmとなるように塗
布、乾燥し蛍光体層を得た。
【0107】蛍光体層を形成後、厚さ9μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルムの片面にポリエステル系接
着剤を塗布し、接着剤面を蛍光層面に密着し、保護層を
設け、表1、2に示す本発明のスクリーン及び比較スク
リーンを調製した。
【0108】放射線増感スクリーンの評価 a)蛍光体平均粒径の測定 蛍光体を界面活性剤RE−610〔東邦化学工業(株)
製〕を用いて水中に分散し、光散乱法粒径測定装置LA
−910〔堀場製作所(株)製〕を用いて粒径を測定し
た。
【0109】b)樹脂/蛍光体比率及び蛍光体充填率の
測定 スクリーンの保護層を剥離除去し、メチルエチルケトン
を用いて蛍光体層を剥離又は溶出して乾燥し、乾燥重量
をSg、電気炉を使って600℃1時間焼成して表面の
樹脂を除去した蛍光体の重量をOg、蛍光体層膜厚をP
cm、溶出に使用したスクリーン面積Qcm2、蛍光体
比重をRg/cm3としたとき、 樹脂/蛍光体比率=(S−O)÷O×100 蛍光体充填率=〔O÷(P×Q×R)〕×100 によって計算した値である。
【0110】c)発光強度の評価 得られたスクリーン試料を1cm2に切断し、直接X線
(管電圧80kVp、管電流50mA、照射時間0.1
秒)を照射した。その際に生じる発光を光ファイバーで
集光し、光電子増倍管で光電変換し発光強度を得た。
【0111】また、発光強度は試料No.17のスクリ
ーンNo.17の強度を100とした相対値で表した。
【0112】d)鮮鋭度の評価 得られたスクリーン試料2枚でX線撮影用フィルムSR
−G(コニカ(株)製)を挟んでカセッテに入れ、フン
クテストチャートSMS−5853(コニカメディカル
(株)販売)矩形波チャートを撮影し、自動現像機SR
X−502(コニカ(株)製)、処理液SR−DF(共
にコニカ(株)製)を用い現像温度35℃、定着温度3
3℃で45秒処理を行い、コントラスト法によりMTF
を測定した。MTF値は空間周波数2.0サイクル/m
mのときの値で示した。従ってMTF値が高いほど鮮鋭
度が高いことを示す。
【0113】e)粒状度の評価 得られたスクリーン試料2枚をMTF測定と同様にX線
撮影用フィルムSR−G(コニカ(株)製)と組み合わ
せて用い、現像処理後の光学濃度が1.0±0.1にな
るような距離で80kVpでX線を照射し、現像処理は
前記MTFと同様の処理を行った。
【0114】粒状性は48μmのアパチュアー径で測定
したRMS粒状性で評価した。RMS粒状性については
T.H.James編:The Theory of
thePhotographic Process 6
19−620頁(1977年、Macmillan社)
に記載されている。なお、RMS値は値が小さいほど粒
状性がよいことを示す。
【0115】得られた結果をまとめて表1、2に示す。
【0116】
【表1】
【0117】
【表2】
【0118】表1、2から明らかなように、本発明のス
クリーンは比較スクリーンに比して明らかに発光強度、
鮮鋭性、粒状性の総合特性において優れていることが分
かる。
【0119】実施例2 混合蛍光体タイプ放射線増感スクリーンの製造 表3記載のピーク値になるように分級したGd22S:
Tbを用いた蛍光体A、Bを、結合剤として表3記載の
ポリウレタンB又はI〜Mを表3記載の量を用いて混合
し、実施例1と同様に塗料を得、実施例1と同様にし
て、表3に示す本発明の試料スクリーン及び比較スクリ
ーンを調製した。
【0120】蛍光体層中の蛍光体混合比の測定 上記で得られた蛍光体を、前記LA−910を使用して
測定した粒径分布からピーク比率を体積混合比で測定し
た。ピークの裾野が重なる場合はピークトップ同士の平
均の粒径で分離して比率を計算し、結果を表3に示し
た。
【0121】放射線増感スクリーンの評価 前記、実施例1と同じ方法で評価し、その評価結果を表
3に示した。
【0122】
【表3】
【0123】表3から明らかなように、本発明のスクリ
ーンは比較スクリーンに比して明らかに発光強度、鮮鋭
性、粒状性の総合特性において優れていることが分か
る。
【0124】実施例3 単独輝尽性蛍光体タイプ放射線画像変換パネルの製造 平均粒径4.4μmのBaFBr:Euに、結合剤とし
て表4、5記載のポリウレタンA〜M、ポリエステルA
〜F、塩化ビニルA〜F、ポリビニルブチラールA〜F
を表に記載の量添加し、更に塗料粘度が23Psとなる
ようにメチルエチルケトンとトルエンを1:1.22で
混合した溶媒を添加し、ボールミルにて6時間混合分散
し輝尽性蛍光体塗料を得た。
【0125】次にガラス板上に水平にセットしたチタン
含有白色ポリエチレンテレフタレート支持体(厚さ25
0μm)に上記の輝尽性蛍光体塗料をナイフコーターを
用いて輝尽性蛍光体層乾燥膜厚が250μmとなるよう
に塗布、乾燥し輝尽性蛍光体層を得た。
【0126】輝尽性蛍光体層を形成後、厚さ9μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルムの片面にポリエステ
ル系接着剤を塗布し、接着剤面を輝尽性蛍光体層表面に
密着し、保護層を設け、表4,5に示す本発明の試料放
射線画像変換パネル及び比較放射線画像変換パネルを得
た。
【0127】放射線画像変換パネルの評価 イ)輝尽性蛍光体平均粒径の測定 輝尽性蛍光体を界面活性剤RE−610〔東邦化学工業
(株)製〕を用いて水中に分散し、前記LA−910を
用いて平均粒径を測定した。
【0128】ロ)樹脂/輝尽性蛍光体比率及び輝尽性蛍
光体充填率の測定 パネルの保護層を剥離除去し、有機溶剤メチルエチルケ
トンを用いて輝尽性蛍光体層を剥離又は溶出し、乾燥し
乾燥重量をS′g、電気炉を使って600℃1時間焼成
して表面の樹脂を除去した輝尽性蛍光体の重量をO′
g、輝尽性蛍光体層膜厚をP′cm、溶出に使用したス
クリーン面積Q′cm2、輝尽性蛍光体比重をR′g/
cm3としたとき、 樹脂/輝尽性蛍光体比率=(S′−O′)÷O′×10
0 輝尽性蛍光体充填率=〔O′÷(P′×Q′×R′)〕
×100 によって計算した値である。
【0129】ハ)輝尽発光強度の評価 得られたパネル試料を1cm2に切断し、直接X線(管
電圧80kVp、管電流50mA、照射時間0.1秒)
を照射した後、半導体レーザ光(発振波長680nm,
ビーム径100μmφ)で走査して輝尽励起し、その際
に生じる輝尽発光を光ファイバーで集光し、光電子増倍
管で光電変換し発光強度を得た。
【0130】また、発光強度は試料No.117、パネ
ルNo.17を比較パネルとして強度を100とした相
対値で表した。
【0131】ニ)鮮鋭度の評価 試料パネルにCTFチャートを貼り付けた後、管電圧8
0kVp、管電流50mA、管球からパネルまでの距離
1.5mで照射時間0.1秒のX線を照射した後、半導
体レーザ光(発振波長680nm、ビーム径100μm
φ)で走査して輝尽励起し、CTFチャート像を輝尽性
蛍光体層から放射される輝尽発光を読み取り、検出器
(光電子増倍管)で光電変換して信号を得た。この信号
値より、画像の変調伝達関数(MTF)を調べ、画像の
鮮鋭性を評価した。なお、鮮鋭性は空間周波数が2.0
サイクル/mmのときのMTF値である。
【0132】ホ)粒状度の評価 得られた放射線画像変換パネル試料を管電圧80kV
p、管電流50mA、管球からパネルまでの距離1.5
mで照射時間0.1秒のX線を照射した後、半導体レー
ザ光(発振波長680nm、ビーム径100μmφ)で
走査して輝尽励起し、輝尽性蛍光体層から放射される輝
尽発光を25μmのピッチに相当するタイミングで読み
取り、検出器(光電子増倍管)で光電変換して得た信号
からRMS粒状度を評価した。RMS粒状度については
T.H.James編:The Theory of
thePhotographic Process 6
19−620頁(1977年、Macmillan社)
に記載されている方法を本発明の放射線画像変換パネル
に適用した。なお、RMS値は値が小さいほど粒状性が
良いことを示す。
【0133】得られた結果をまとめて表4、5に示す。
【0134】
【表4】
【0135】
【表5】
【0136】表4、5から明らかなように、本発明のパ
ネルは比較パネルに比して明らかに発光強度、鮮鋭度、
粒状度の総合特性において優れていることが分かる。
【0137】実施例4 混合輝尽性蛍光体タイプ放射線画像変換パネルの製造 表6記載のピーク値になるように分級したBaFBr:
Eu輝尽性蛍光体A、Bを混合し、結合剤として表6記
載のポリウレタンB又はI〜Mを表に記載の量添加し、
実施例3と同様に混合輝尽性蛍光体塗料を得た。
【0138】この輝尽性蛍光体塗料を用いて実施例3と
同様にして、本発明の試料パネル及び比較パネルを調製
した。
【0139】輝尽性蛍光体層中の輝尽性蛍光体混合比の
測定 上記で得られた輝尽性蛍光体を、前記LA−910を使
用した粒径分布からピーク比率を体積混合比で測定し
た。ピークの裾野が重なる場合はピークトップ同士の平
均の粒径で分離して比率を計算し、結果を表6に示し
た。
【0140】放射線画像変換パネルの評価 前記、実施例3と同じ方法で評価し、その評価結果を表
6に示した。
【0141】
【表6】
【0142】表6から明らかなように、本発明のパネル
は比較パネルに比して明らかに発光強度、鮮鋭度、粒状
度の総合特性において優れていることが分かる。
【0143】
【発明の効果】本発明により発光強度、鮮鋭度、粒状度
の総合特性に優れた放射線増感スクリーン及び放射線画
像変換パネルが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】光散乱法による粒径測定装置を使用した粒径分
布から蛍光体層中の蛍光体混合比率を体積比率で示す
図。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に蛍光体粒子を結合剤中に分散
    含有する蛍光体層を有する放射線増感スクリーンにおい
    て、該蛍光体層中の蛍光体に対する結合剤重量比が0.
    1%以上3.0%以下で、かつ蛍光体の充填率が65%
    以上であることを特徴とする放射線増感スクリーン。
  2. 【請求項2】 支持体上に蛍光体粒子を結合剤中に分散
    含有する蛍光体層を有する放射線増感スクリーンにおい
    て、該蛍光体の粒径分布が少なくとも2つのピークを有
    し、そのうちの主たる2つのピークが0.5μm以上5
    μm以下のピークAと6μm以上30μm以下のピーク
    Bであり、かつ該ピーク相互の粒径の差が5μm以上又
    はピークBの粒径がピークAの粒径の3倍以上あること
    を特徴とする請求項1記載の放射線増感スクリーン。
  3. 【請求項3】 前記ピークAとピークBを有する各蛍光
    体粒子の体積混合比が5:95乃至80:20であるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の放射線増感スクリー
    ン。
  4. 【請求項4】 前記結合剤が親水性極性基を有する樹脂
    を含有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の放射線増感スクリーン。
  5. 【請求項5】 前記親水性極性基が−SO3M、−OS
    3M、−COOM、−PO(OM′)2及び−OPO
    (OM′)2、(但し、M及びM′は水素原子又はL
    i、K、Na等のアルカリ金属原子)からなる群から選
    ばれた少なくとも一種であることを特徴とする請求項4
    に記載の放射線増感スクリーン。
  6. 【請求項6】 前記親水性極性基の含有量が蛍光体層に
    含有される全結合剤1gに対し10-7モル以上10-3
    ル以下であることを特徴とする請求項4又は請求項5に
    記載の放射線増感スクリーン。
  7. 【請求項7】 前記結合剤の重量平均分子量が5000
    以上200000以下であることを特徴とする請求項1
    〜6の何れか1項に記載の放射線増感スクリーン。
  8. 【請求項8】 前記結合剤がポリウレタン、ポリエステ
    ル、塩化ビニル、ポリビニルブチラール、ニトロセルロ
    ースから選ばれた少なくとも一種の樹脂であることを特
    徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の放射線増感
    スクリーン。
  9. 【請求項9】 支持体上に輝尽性蛍光体粒子を結合剤中
    に分散含有する輝尽性蛍光体層を有する放射線画像変換
    パネルにおいて、該輝尽性蛍光体層中の輝尽性蛍光体に
    対する結合剤重量比が0.1%以上3.0%以下で、か
    つ輝尽性蛍光体の充填率が65%以上であることを特徴
    とする放射線画像変換パネル。
  10. 【請求項10】 支持体上に輝尽性蛍光体粒子を結合剤
    中に分散含有する輝尽性蛍光体層を有する放射線画像変
    換パネルにおいて、該輝尽性蛍光体の粒径分布が少なく
    とも2つのピークを有し、そのうちの主たる2つのピー
    クが0.5μm以上5μm以下のピークAと6μm以上
    30μm以下のピークBであり、かつ該ピーク相互の粒
    径の差が5μm以上又はピークBの粒径がピークAの粒
    径の3倍以上あることを特徴とする請求項9に記載の放
    射線画像変換パネル。
  11. 【請求項11】 前記ピークAとピークBを有する各輝
    尽性蛍光体粒子の体積混合比が5:95乃至80:20
    であることを特徴とする請求項10に記載の放射線画像
    変換パネル。
  12. 【請求項12】 前記結合剤が親水性極性基を有する樹
    脂を含有していることを特徴とする請求項9〜11のい
    ずれか1項に記載の放射線画像変換パネル。
  13. 【請求項13】 前記親水性極性基が−SO3M、−O
    SO3M、−COOM、−PO(OM′)2及び−OPO
    (OM′)2(但し、M及びM′は水素原子又はLi、
    K、Na等のアルカリ金属原子)からなる群から選ばれ
    た少なくとも一種であることを特徴とする請求項12に
    記載の放射線画像変換パネル。
  14. 【請求項14】 前記親水性極性基の含有量が輝尽性蛍
    光体層に含有される全結合剤1gに対し10-7モル以上
    10-3モル以下であることを特徴とする請求項12又は
    請求項13に記載の放射線画像変換パネル。
  15. 【請求項15】 前記結合剤の重量平均分子量が500
    0以上200000以下であることを特徴とする請求項
    9〜14の何れか1項に記載の放射線画像変換パネル。
  16. 【請求項16】 前記結合剤がポリウレタン、ポリエス
    テル、塩化ビニル、ポリビニルブチラール、ニトロセル
    ロースから選ばれた少なくとも一種の樹脂であることを
    特徴とする請求項9〜15の何れか1項に記載の放射線
    画像変換パネル。
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