JPH09269400A - 放射線増感スクリーンと放射線像変換パネル - Google Patents

放射線増感スクリーンと放射線像変換パネル

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JPH09269400A
JPH09269400A JP8005796A JP8005796A JPH09269400A JP H09269400 A JPH09269400 A JP H09269400A JP 8005796 A JP8005796 A JP 8005796A JP 8005796 A JP8005796 A JP 8005796A JP H09269400 A JPH09269400 A JP H09269400A
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JP
Japan
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phosphor
peak
particle size
layer
phosphor layer
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JP8005796A
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English (en)
Inventor
Takafumi Yanagida
貴文 柳多
Koji Amitani
幸二 網谷
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度で鮮鋭性及び粒状性に優れた放射線像
を写真フィルムに撮影可能にする放射線増感スクリーン
の提供及び高感度で鮮鋭性及び粒状性に優れた放射線像
の情報を取り出し可能に蓄積記憶する放射線像変換パネ
ルの提供。 【解決手段】 支持体上に蛍光体粒子が結合剤中に分散
した蛍光体層を有する放射線増感スクリーン又は放射線
像変換パネルにおいて、該蛍光体層の蛍光体充填率が6
5%以上であり、該蛍光体層中の蛍光体粒子が粒子径
0.5μm以上5μm以下にピークAの粒子径分布を有
する蛍光体粒子と粒子径6μm以上30μm以下にピー
クBの粒子径分布を有する蛍光体粒子とを重量混合比
5:95乃至40:60の範囲で混合したものであっ
て、ピークBの粒子径がピークAの粒子径より5μm以
上大きいか、又はピークAの粒子径の3倍以上であるこ
とを特徴とする放射線増感スクリーン又は放射線像変換
パネル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体を透過した
X線等の放射線像を写真フィルムに撮影するのに用いる
放射線増感スクリーンや放射線像を蓄積記憶して放射線
像再生等のため像情報を取り出すのに用いられる放射線
像変換パネルに関し、特に、支持体上に蛍光体粒子が結
合剤中に分散した蛍光体層を有する放射線増感スクリー
ン及び放射線像変換パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような放射線増感スクリーンによ
り画質を向上させるために様々な手段がとられている。
特開昭58−1776号公報には、粒子径の違うGd2
2S:Tbから成る蛍光体粒子を混合して、鮮鋭性と
粒状性のバランスを向上させる手法が提案されている。
また特開昭63−179300号公報には、増感スクリ
ーン表層側の蛍光体の粒子径を小さくし、鮮鋭性及び粒
状性を改善するという手法が提案されている。一方、放
射線像変換パネルについては、特開昭59−13899
9号公報において、粒子径分布の異なる輝尽性蛍光体粒
子を混合することによって蛍光体層中の輝尽性蛍光体粒
子の粒子径分布に二つのピークを持たせ、感度、鮮鋭性
のバランスを向上させる手法が提案されている。
【0003】放射線増感スクリーンについての特開昭5
8−1776号公報記載の手法は、蛍光体層中の蛍光体
粒子の粒子径規定が不明確であるため、向上効果が殆ど
得られない場合があるという問題がある。また特開昭6
3−179300号公報記載の手法は、表層部分の蛍光
体粒子を小さくすると、蛍光体粒子の発光量が低下し、
また蛍光体粒子による発光の散乱が増加して、蛍光体層
内の発光が表面に届きにくくなるため、感度が低下する
という問題がある。放射線像変換パネルについての特開
昭59−138999号公報記載の手法は、ピークの間
隔が狭い場合は効果が殆どないという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の従来
の放射線増感スクリーンや放射線像変換パネルの問題を
解消するためになされたものであり、高感度で鮮鋭性及
び粒状性に優れた放射線像を写真フィルムに撮影可能に
する放射線増感スクリーンの提供及び高感度で鮮鋭性及
び粒状性に優れた放射線像の情報を取り出し可能に蓄積
記憶する放射線像変換パネルの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の目
的を達成すべく研究を重ねた結果、放射線増感スクリー
ンと放射線像変換パネルのいずれにおいても、蛍光体層
中の蛍光体粒子の粒子径及び重量もしくは体積分布(蛍
光体粒子の粒子径を例えば1μmの等間隔で区分して、
各区分に属する蛍光体粒子の重量もしくは体積又はそれ
らの全蛍光体粒子重量もしくは体積に対する比率で表さ
れる分布で、以下単に粒子径分布とも言う)を特定の分
布とすることによって、目的を達成し得ることを見出
し、その知見に基づいて本発明を完成した。
【0006】すなわち、蛍光体層中の蛍光体粒子の粒子
径が小さくなると鮮鋭性、粒状性は向上するが感度が低
下する。逆に蛍光体粒子の粒子径が大きくなると感度が
高くなるが、鮮鋭性、粒状性が悪化する。そこで、大粒
子径蛍光体粒子にそれより少量の小粒子径蛍光体粒子を
混合することによって、感度低下を防ぎながら光の拡散
を抑え、鮮鋭性を向上させることができる。なお、蛍光
体粒子は粒子径分布を有するから、ここでは蛍光体粒子
を水中に適当な界面活性剤を使用して分散させ、それを
堀場製作所製光散乱法粒子径測定装置LA−910に用
いて得られる粒子径分布曲線の単一ピークの粒子径を蛍
光体粒子の粒子径とする。
【0007】上述の大粒子径蛍光体粒子と小粒子径蛍光
体粒子の粒子径差或いは粒子径比が重要であって、粒子
径差或いは粒子径比が小さいと鮮鋭性向上の効果が殆ど
無くなる。具体的には、大粒子径蛍光体粒子の粒子径
が、小粒子径蛍光体粒子の粒子径より5μm以上大きい
か、又は小粒子径蛍光体粒子の粒子径の3倍以上である
ことを必要する。また粒子径が大きく異なる蛍光体粒子
を混合することによって、蛍光体層中の蛍光体密度を向
上させることができるため、単位膜厚あたりのX線吸収
率が向上し、粒状性についても向上させることができ
る。これはこの粒子径違いの蛍光体を混合することによ
って混合時の充填率を向上させ、X線吸収の増加によっ
て粒状性を向上させることができるためである。粒子径
差が5μm未満で且つ大粒子径が小粒子径の3倍未満だ
と粒子径違いの混合による特性が引き出せず、前述の混
合の効果が低下する。
【0008】大粒子径蛍光体粒子と小粒子径蛍光体粒子
の混合比としては、重量比で大粒子径蛍光体粒子の方を
多くしなければならない。小粒子径蛍光体粒子の方が多
くなると散乱が増加して発光量が低下し、充填率も低下
するため粒状性も向上しない。具体的には上述の混合比
が60:40以上95:5以下の範囲とする必要があ
る。この範囲外になると感度が低くなったり、又は鮮鋭
性、粒状性が劣ったりするようになる。なお、この混合
比は、蛍光体層が単層から成るものか、或いは2層以上
の重層構造から成るものの場合には支持体から離れた最
上層の蛍光体層構成部分についてである。
【0009】蛍光体層が重層から成るものの場合の支持
体に近い最下層の蛍光体層構成部分については、逆に小
粒子径蛍光体粒子の方を50%以上100%までの範囲
にする必要がある。この部分の小粒子径蛍光体粒子の割
合が50%より少なくなると鮮鋭性が低下するようにな
る。蛍光体層を重層化し、最下層に小粒子径蛍光体粒子
を50%以上含有した蛍光体層構成部分を持つことによ
り、鮮鋭性を更に向上させることができる。高感度蛍光
体層を得るためには蛍光体層を2層以上とし、最上層側
より支持体側に向かって支持体側の層部分の方が小粒子
径蛍光体粒子を多く含有しているようにすることが好ま
しい 。このように支持体側の蛍光体層部分の蛍光体粒
子は小粒子径蛍光体粒子を多くすることによって、表層
付近で発生した発光をより表層側で反射することができ
るため、発光の拡散を防止し、鮮鋭性を向上させること
ができる。
【0010】以上の知見に基いて成された本発明は、支
持体上に蛍光体粒子が結合剤中に分散した蛍光体層を有
する放射線増感スクリーン又は放射線像変換パネルにお
いて、前記蛍光体層の蛍光体充填率が65%以上であ
り、該蛍光体層中の蛍光体粒子が粒子径0.5μm以上
5μm以下にピークAの粒子径分布を有する蛍光体粒子
と粒子径6μm以上30μm以下にピークBの粒子径分
布を有する蛍光体粒子とを重量混合比5:95乃至4
0:60の範囲で混合したものであって、ピークBの粒
子径がピークAの粒子径より5μm以上大きいか、又は
ピークAの粒子径の3倍以上であることを特徴とする構
成、又は、前記蛍光体層が少なくとも2層以上の重層構
造から成っていて、該蛍光体層全体での蛍光体充填率が
65%以上であり、該蛍光体層の支持体から離れた最上
層の蛍光体層構成部分中の蛍光体粒子が粒子径0.5μ
m以上5μm以下にピークAの粒子径分布を有する蛍光
体粒子と粒子径6μm以上30μm以下にピークBの粒
子径分布を有する蛍光体粒子とを重量混合比5:95乃
至40:60の範囲で混合したものであって、ピークB
の粒子径がピークAの粒子径より5μm以上大きいか、
又はピークAの粒子径の3倍以上であり、また支持体に
近い最下層の蛍光体層構成部分中の蛍光体粒子が粒子径
0.5μm以上5μm以下にピークCの粒子径分布を有
する蛍光体粒子と粒子径6μm以上20μm以下にピー
クDの粒子径分布を有する蛍光体粒子とを重量混合比1
00:0乃至50:50の範囲で混合したものであっ
て、ピークDの粒子径がピークCの粒子径より5μm以
上大きいか、又はピークCの粒子径の3倍以上であり、
且つピークBの粒子径がピークDの粒子径より大きいこ
とを特徴とする構成にある。
【0011】なお、本発明における結合剤には下記の樹
脂を使用することができる。
【0012】例えばポリウレタン系樹脂、塩化ビニル共
重合体、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル
−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニト
リル共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合
体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロー
ス誘導体(ニトロセルロース等)、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、各種の合成ゴム系樹脂、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノキシ樹
脂、シリコン樹脂、アクリル系樹脂、尿素ホルムアルデ
ヒド樹脂等が挙げられる。中でもポリウレタン系樹脂、
ポリエステル、塩化ビニル系共重合体、ポリビニールブ
チラール、ニトロセルロースを使用することが好まし
い。
【0013】本発明の放射線増感スクリーンに用いられ
る好ましい蛍光体としては、以下に示すものが挙げられ
る。
【0014】タングステン酸塩系蛍光体(CaWO4
MgWO4、CaWO4:Pb等)、テルビウム賦活希土
類酸硫化物系蛍光体〔Y22S:Tb、Gd22S:T
b、La22S:Tb、(Y.Gd)22S:Tb、
(Y.Gd)O2S:Tb.Tm等〕、テルビウム賦活
希土類燐酸塩系蛍光体(YPO4:Tb、GdPO4:T
b、LaPO4:Tb等)、テルビウム賦活希土類オキ
シハロゲン化物系蛍光体(LaOBr:Tb、LaOB
r:Tb.Tm、LaOCl:Tb、LaOCl:T
b.Tm、LaOCl:Tb.Tm.LaOBr:Tb
GdOBr:TbGdOCl:Tb等)、ツリウム賦
活希土類オキシハロゲン化物系蛍光体(LaOBr:T
m、LaOCl:Tm等)、硫酸バリウム系蛍光体〔B
aSO4:Pb、BaSO4:Eu2+、(Ba.Sr)S
4:Eu2+等〕、2価のユーロビウム賦活アルカリ土
類金属燐酸塩系蛍光体〔(Ba2PO42:Eu2+
(Ba2PO42:Eu2+等〕、2価のユーロピウム賦
活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系蛍光体〔BaF
Cl:Eu2+、BaFBr:Eu2+、BaFCl:Eu
2+.Tb、BaFBr:Eu2+.Tb、BaF2・Ba
Cl・KCl:Eu2+、(Ba・Mg)F2・BaCl
・KCl:Eu2+等〕、沃化物系蛍光体(CsI:N
a、CsI:Tl、NaI、KI:Tl等)、硫化物系
蛍光体〔ZnS:Ag(Zn.Cd)S:Ag、(Z
n.Cd)S:Cu、(Zn.Cd)S:Cu.Al
等〕、燐酸ハフニウム系蛍光体(HfP27:Cu
等)、タンタル酸塩系蛍光体(YTaO4、YTaO4
Tm、YTaO4:Nb、〔Y,Sr〕TaO4-X:N
b、LuTaO4、LuTaO4:Nb、〔Lu.Sr〕
TaO4-X:Nb、GdTaO4:Tm、Gd23・Ta
25・B23:Tb等)、ただし本発明に用いられる蛍
光体はこれらに限定されるものではなく、放射線の照射
によって可視又は近紫外領域の発光を示す蛍光体であけ
ば使用できる。
【0015】本発明の放射線画像変換パネルに用いられ
る好ましい輝尽性蛍光体としては、以下に示すものが挙
げられる。
【0016】アルカリ土類金属ハロゲン化物系蛍光体
(BaFBr:Eu、BaFI:Eu、BaFBr1-x
x:Eu、BaFCl:Eu、BaFBr:Ce、B
aBrI:Eu、BaBrCl:Eu、SrFBr:E
u、BaBr2:Eu等)、アルカリハライド系蛍光体
(RbBr:Tl、RbI:Tl、CsI:Na、Rb
Br:Eu、RbI:Eu、CsI:Eu)等、硫化物
系蛍光体(SrS:Ce,Sm、SrS:Eu,Sm、
CaS:Eu,Sm等)、アルミン酸バリウム系蛍光体
(BaO・xAl23:Eu等)、アルカリ土類金属珪
酸塩系蛍光体(MgO・xSiO2:Eu等)、希土類
オキシハロゲン化物系蛍光体(LaOBr:Bi,T
b,Pr等)、燐酸塩系蛍光体(3Ca3(PO42
aF2:Eu等)、ただし、本発明に用いられる輝尽性
蛍光体はこれらに限定されるものではなく、放射線エネ
ルギーを吸収した後、可視光や赤外線などの電磁波(輝
尽励起光)で励起することにより、蓄積してきた放射線
エネルギーを蛍光(輝尽発光光)の形で放出する蛍光体
であれば使用できる。
【0017】放射線増感スクリーン又は放射線画像変換
パネルの製造法は、第1の製造法として、結合剤と蛍
光体又は輝尽性蛍光体とからなる蛍光体塗布液(以下,
蛍光体塗料、又は輝尽性蛍光体塗料とも言う)を支持体
上に塗布し、蛍光体又は輝尽性蛍光体層を形成する。ま
た、第2の製造法として、結合剤と蛍光体とからなる
蛍光体塗料又は結合剤と輝尽性蛍光体とからなる輝尽性
蛍光体塗料からなるシートを形成し、支持体上に載せ、
前記結合剤の軟化温度もしくは融点以上の温度で支持体
に接着する工程により製造する。
【0018】蛍光体層又は輝尽性蛍光体層の支持体への
形成方法としては、上記2種が考えられるが、支持体上
に均一に蛍光体層又は輝尽性蛍光体層を形成する方法で
あればどのような方法でもよく、吹き付けによる形成等
でもよい。
【0019】第1の製造法の蛍光体層又は輝尽性蛍光体
層は、結合剤溶液中に蛍光体又は輝尽性蛍光体を均一に
分散せしめた蛍光体塗料を支持体上に塗布、乾燥するこ
とにより製造できる。また、第2の製造法の蛍光体層又
は輝尽性蛍光体層となるシートは、蛍光体塗料又は輝尽
性蛍光体塗料を蛍光体又は輝尽性蛍光体のシート形成用
仮支持体上又は該仮支持体上に塗布された保護膜上に塗
布し、乾燥した後、仮支持体から剥離することで製造で
きる。
【0020】即ち、まず適当な有機溶媒中に、結合剤と
蛍光体粒子又は輝尽性蛍光体粒子を添加し、ディスパー
やボールミルを使用し撹拌混合して結合剤中に蛍光体又
は輝尽性蛍光体が均一に分散した蛍光体塗料又は輝尽性
蛍光体塗料を調製する。
【0021】蛍光体塗料又は輝尽性蛍光体塗料調製用の
溶剤としては、メタノール、エタノール、n−プロパノ
ール、n−ブタノールなどの低級アルコール、メチレン
クロライド、エチレンクロライドなどの塩素原子含有炭
化水素、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトンなどのケトン、トルエン、ベンゼン、シクロ
ヘキサン、シクロヘキサノン、キシレンなどの芳香族化
合物、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの低級
脂肪酸と低級アルコールとのエステル、ジオキサン、エ
チレングリコールモノエチルエステル、エチレングリコ
ールモノメチルエステルなどのエーテル及びそれらの混
合物を挙げることができる。
【0022】なお、蛍光体塗料又は輝尽性蛍光体塗料に
は、塗料中における蛍光体又は輝尽性蛍光体の分散性を
向上させるための分散剤、又は形成後の蛍光体層又は輝
尽性蛍光体層中における結合剤と蛍光体又は輝尽性蛍光
体との間の結合力を向上させるための可塑剤など種々の
添加剤が混合されてもよい。
【0023】分散剤の例としては、フタル酸、ステアリ
ン酸、カプロン酸、親油性界面活性剤などを挙げること
ができる。可塑剤の例としては、燐酸トリフェニール、
燐酸トリクレジル、燐酸ジフェニルなどの燐酸エステ
ル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジメトキシエチルなど
のフタル酸エステル、グリコール酸エチルフタリルエチ
ル、グリコール酸ブチルフタルブチルなどのグリコール
酸エステル、トリエチレングリコールとアジピン酸との
ポリエステル、ジエチレングリコールと琥珀酸とのポリ
エステルなどのポリエチレングリコールと脂肪族二塩基
酸とのポリエステルなどを挙げることができる。
【0024】上記のようにして調製された蛍光体又は輝
尽性蛍光体と結合剤とを含有する蛍光体塗料を、支持体
若しくはシート形成用の仮支持体の表面に均一に塗布す
ることにより塗料の塗膜を形成する。この塗布手段とし
ては、例えばドクターブレード、ロールコータ、ナイフ
コータ、押出しコータなどを用いることにより行うこと
ができる。
【0025】支持体及び仮支持体としては、例えばガラ
ス、ウール、コットン、紙、金属などの種々の素材から
作られたものが使用できるが、情報記録材料としての取
り扱い上可撓性のあるシート或いはロールに加工できる
ものが好ましい。この点から、例えばセルロースアセテ
ートフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテ
レフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリイミ
ドフィルム、トリアセテートフィルム、ポリカーボネー
トフィルム等のプラスティクフィルム、アルミニウム
箔、アルミニウム合金箔などの金属シート、一般紙及び
例えば写真用原紙、コート紙、もしくはアート紙のよう
な印刷用原紙、バライタ紙、レジンコート紙、ベルギー
特許784,615号明細書に記載されているようなポ
リサッカライド等でサイジングされた紙、二酸化チタン
などの顔料を含むピグメント紙、ポリビニールアルコー
ルでサイジングした紙等の加工紙が特に好ましい。
【0026】第2の製造法では、仮支持体上又は仮支持
体上に塗布された保護膜上に蛍光体塗料又は輝尽性蛍光
体塗料を塗布し乾燥した後、仮支持体から剥離して蛍光
体層又は輝尽性蛍光体層となるシートを得る。従って仮
支持体の表面は、予め剥離剤を塗布しておき、形成され
た蛍光体又は輝尽性蛍光体シートが仮支持体から剥離し
易い状態にしておくのが好ましい。
【0027】支持体と蛍光体層又は輝尽性蛍光体層の結
合を強化するため支持体表面にポリエステル又はゼラチ
ンなどの高分子物質を塗布して接着性を付与する下塗り
層を設けたり、感度、画質(鮮鋭性、粒状性)を向上さ
せるために二酸化チタンなどの光反射性物質からなる光
反射層、もしくはカーボンブラックなどの光吸収物質か
らなる光吸収層などを設けたりするのがよい。それらの
構成は目的、用途などに応じて任意に選択することがで
きる。
【0028】また、本発明の蛍光体層又は輝尽性蛍光体
層は圧縮してもよい。蛍光体層又は輝尽性蛍光体層を圧
縮することによって蛍光体又は輝尽性蛍光体の充填密度
を向上させ、更に鮮鋭性、粒状性を向上させることがで
きる。圧縮の方法としてはプレス機やカレンダーロール
等を用いることが挙げられる。第1の製造法の場合、蛍
光体又は輝尽性蛍光体層及び支持体をそのまま圧縮す
る。また第2の製造法の場合、前記によって得られた
蛍光体シート又は輝尽性蛍光体シートを支持体上に載
せ、結合剤の軟化温度又は融点以上の温度で圧縮しなが
ら該シートを支持体上に接着する。このようにして、蛍
光体シート又は輝尽性蛍光体シートを支持体上に予め固
定することなく圧着する方法を利用することによりシー
トを薄く押し広げることができる。
【0029】通常、放射線増感スクリーン及び放射線画
像変換パネルには、前述した支持体に接する側と反対側
の蛍光体層又は輝尽性蛍光体層の表面を物理的、化学的
に保護するための透明な保護層すなわち保護膜が設けら
れる。このような透明保護膜は、本発明についても設置
することが好ましい。保護膜の膜厚は一般に2〜20μ
mの範囲にある。
【0030】透明保護層は例えば酢酸セルロース、ニト
ロセルロースなどのセルロース誘導体、或いはポリメチ
ルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリカーボ
ネート、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニルコポ
リマーなどの合成高分子物質を適当な溶剤に溶解して調
製した溶液を蛍光体層又は輝尽性蛍光体層の表面に塗布
する方法により形成することができる。これらの高分子
物質は、単独でも混合しても使用できる。また、保護層
を塗布で形成する場合は塗布の直前に架橋剤を添加する
ことが望ましい。
【0031】また透明保護層は、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリアミドなどからなるプラスチッ
クシート、及び透接着剤を用いて接着するなどの方法で
形成することができる。
【0032】本発明で用いられる保護層としては、特
に、有機溶媒に可溶性の弗素系樹脂を含む塗布膜により
形成されることが好ましい。弗素系樹脂とは、弗素を含
むオレフィン(フルオロオレフィン)の重合体、もしく
は弗素を含むオレフィンを共重合体成分として含む共重
合体をいう。弗素系樹脂の塗布膜により形成された保護
層は架橋されていてもよい。弗素系樹脂による保護層
は、触手や感光材料などとの接触で脂肪分、感光材料な
どから出る可塑剤などの汚れが保護層内部に染み込みに
くいので、拭き取りなどによって容易に汚れを除去する
ことができる利点がある。また、膜強度の改良等の目的
で、弗素系樹脂と他の高分子物質を混合してもよい。
【0033】また、保護層は蛍光体層上に形成された厚
さ10μm以下の透明な合成樹脂層であることが好まし
い。このような薄い保護層を用いることにより、特に放
射線増感スクリーンの場合は蛍光体からハロゲン化銀乳
剤までの距離が短くなるため、得られる放射線画像の鮮
鋭度の向上に寄与することになる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0035】1−1)単層構成蛍光体層の放射線増感ス
クリーンの製造 Gd22S:Tbからなる蛍光体を用い、大粒子径蛍光
体粒子として前述の堀場製作所製光散乱法粒子径測定装
置LA−910により得られる粒子径分布のピーク粒子
径がそれぞれ5、7、10、18、25、35μmの蛍
光体粒子と、小粒子径蛍光体粒子として同じくピーク粒
子径が0.3、1、3、4μmの蛍光体粒子を準備し
て、蛍光体層に用いる蛍光体粒子を表1に示した大粒子
径蛍光体と小粒子径蛍光体の組み合わせ及び重量比によ
る混合粒子とし、単層構成の蛍光体層の組成を下記の2
種類とした。
【0036】 蛍光体層組成X 蛍光体粒子 100.0重量部 ポリウレタン 3.0重量部 ニトロセルロース 0.5重量部 蛍光体層組成Y 蛍光体粒子 100.0重量部 ポリウレタン 4.0重量部 ニトロセルロース 0.5重量部 上記蛍光体層組成のそれぞれをボールミルにいれて、メ
チルエチルケトンを適量添加し6時間混合分散して、粘
度が10ポイズ(Ps)の表1に塗料種a〜sとして示
した19種の蛍光体塗料を得る。
【0037】ガラス板状に水平においた厚さ250μm
のチタン練り込み含有の白色ポリエチレンテレフタレー
トシートから成る支持体上面に上記いずれかの蛍光体塗
料をナイフコーターにより乾燥膜厚が150μmとなる
ように塗布、乾燥し、組成X又はYの蛍光体層を形成す
る。
【0038】形成した蛍光体層の上面にポリエステル系
接着剤層を片面に有する厚さ8μmの透明ポリエチレン
テレフタレートシートを上記接着剤層により接着して保
護層とし、放射線増感スクリーンの表1に示した実施例
1〜7、比較例1〜12の試料を得た。
【0039】
【表1】
【0040】1−2)重層構成蛍光体層の放射線増感ス
クリーンの製造 上述の単層構成蛍光体層の形成に用いた蛍光体塗料を表
2に示したように用いて支持体上面に3層構成までの蛍
光体層を形成した以外は上述の放射線増感スクリーンの
製造と同様に、表2に示した実施例8〜14、比較例1
3〜16の試料を得た。なお、重層構成と単層構成の対
比のために、表2に一緒に蛍光体層の層厚を同じにした
単層構成の蛍光体層の放射線増感スクリーンも実施例1
5、比較例17、18として示した。
【0041】
【表2】
【0042】1−3)試料の蛍光体層の蛍光体充填率測
定 各試料より保護層を除去し、有機溶剤等を使用して蛍光
体層全体を溶出し、濾過、乾燥した後に電気炉に入れて
600°Cで1時間蛍光体を焼くことにより表面の樹脂
を除去する。樹脂除去後の蛍光体重量をO、蛍光体比重
をR、蛍光体層膜厚をP、試料面積をQとして、 蛍光体充填率=100×O/(R×P×Q) によって計算される。試料のこの値を表1、表2に示
す。
【0043】1−4)試料の画像評価 a.鮮鋭性評価:各試料2枚でコニカ株式会社製X線フ
ィルムSR−Gを挟んでカセッテに入れ、管電圧80k
VpのX線により鉛製の変調伝達関数(MTF)矩形波
チャートを撮影し、コントラスト法によりMTFを測定
する。MTFは空間周波数2サイクル/mmの値(%)
を示し、MTF値は値が高いほど鮮鋭性が高いことを示
す。
【0044】b.粒状度評価:各試料2枚をMTF測定
と同様にX線フィルムSR−Gと組み合わせて用い、管
電圧80kVpによるX線を現像処理後の前記フィルム
の光学濃度が1.0±0.1になる距離から照射した
後、キャノン株式会社製自動現像機SRX−502によ
り処理液SR−DFを用い現像温度35℃、全処理時間
45秒で現像処理したフィルムを評価対象とする。そし
て粒状度はアパーチュアー径で測定したRMS粒状度で
評価し、その粒状度は値が小さいほど良い。
【0045】c.感度評価:各試料を1cm2に切断
し、それに管電圧80kVp、管電流50mA、照射時
間0.1秒でX線を直接照射する。その際に生じた発光
を光ファイバーで集光し光電子像倍管で光電変換する。
得られた信号をコンピュータで計算することによりX線
感度を得た。感度は表1の比較例1の感度を100とし
た相対感度で表示する。
【0046】試料の以上の画像評価結果を表1、表2に
示す。
【0047】表1から単層構成の蛍光体層を有する放射
線増感スクリーンは、蛍光体層の蛍光体充填率が65%
以上で、蛍光体粒子がピーク粒子径6μm以上30μm
以下の大粒子径蛍光体粒子60〜95重量%とピーク粒
子径0.5μm以上5μm以下の小粒子径蛍光体粒子4
0〜5重量%の混合粒子から成る条件を満足するものが
鮮鋭性、粒状度、感度に優れた結果を与え、その条件か
ら外れると鮮鋭性、粒状度、感度のいずれか一つ以上が
劣るようになることが分かる。
【0048】また、表2から重層構成の蛍光体層を有す
る放射線増感スクリーンは、蛍光体層の蛍光体充填率が
65%以上で、支持体から離れた最上層の蛍光体層構成
部分の蛍光体粒子がピーク粒子径6μm以上30μm以
下の大粒子径蛍光体粒子60〜95重量%とピーク粒子
径0.5μm以上5μm以下の小粒子径蛍光体粒子40
〜5重量%の混合粒子から成り、支持体に近い最下層の
蛍光体層構成部分の蛍光体粒子がピーク粒子径6μm以
上20μm以下の大粒子径蛍光体粒子0〜50重量%と
ピーク粒子径0.5μm以上5μm以下の小粒子径蛍光
体粒子100〜50重量%の混合粒子から成っていて、
最上層構成部分の大粒子径蛍光体粒子のピーク粒子径が
最下層構成部分の大粒子径蛍光体粒子のピーク粒子径よ
りも大である条件を満足するものが鮮鋭性、粒状度、感
度に優れた結果を与え、その条件から外れると鮮鋭性、
粒状度、感度のいずれか一つ以上が劣るようになること
が分かる。
【0049】2−1)単層構成蛍光体層の放射線像変換
パネルの製造 蛍光体としてBaFBr:Eu2+から成る輝尽性蛍光体
を用いた以外は1−1)の放射線増感スクリーンの製造
と同様に、表3に示した実施例1〜7、比較例1〜12
の試料を作成する。
【0050】
【表3】
【0051】2−2)重層構成蛍光体層の放射線像変換
パネルの製造 蛍光体としてBaFBr:Eu2+から成る輝尽性蛍光体
を用いた以外は1−2)の放射線増感スクリーンの製造
と同様に、表4に示した実施例8〜14、比較例13〜
16の試料を作成する。なお、表4においても表2にお
けると同様に、重層構成と単層構成の対比のため、輝尽
性蛍光体層の層厚を同じにした単層構成の放射線像変換
パネルも実施例15、比較例17、18として示した。
【0052】
【表4】
【0053】2−3)試料の蛍光体層の蛍光体充填率測
定 放射線像変換パネルにおいても蛍光体層の蛍光体充填率
は1−3)の放射線増感スクリーンの試料におけると同
様に求める。求めた値は表3、表4に示す。
【0054】2−4)試料の画像評価 a.鮮鋭性評価:各試料に鉛製のMTFチャートを通し
て管電圧80kVpのX線を照射した後、波長632.
8nmのHe−Neレーザ光で走査して蛍光体層を輝尽
発光させ、その輝尽発光を光電子増倍管で電気信号に変
換し、その信号からその画像のMTFを測定して、それ
を空間周波数2サイクル/mmの値(%)で表示する。
【0055】b.粒状度評価:各試料に管電圧80kV
pのX線を照射した後、波長632.8nmのHe−N
eレーザ光で走査して蛍光体層を輝尽発光させ、その輝
尽発光を25mmのピッチに相当するタイミングで読み
取り、検出器の光電子増倍管で光電変換して得た信号か
らRMS粒状性を評価した。なお、RMS値は値が小さ
い程粒状性が良いことを示す。
【0056】c.感度評価:各試料に管電圧80kVp
のX線を照射した後、波長632.8nmのHe−Ne
レーザ光で走査して輝尽性蛍光体層を輝尽発光させ、そ
の輝尽発光を光電子増倍管で電気信号に変換して得た信
号強度より、表3の比較例1の感度を100とした相対
感度を求めて表示する。
【0057】試料の以上の画像評価結果を表3、表4に
示す。
【0058】表3から単層構成の蛍光体層を有する放射
線像変換パネルは、蛍光体層の蛍光体充填率が65%以
上で、蛍光体粒子がピーク粒子径6μm以上30μm以
下の大粒子径蛍光体粒子60〜95重量%とピーク粒子
径0.5μm以上5μm以下の小粒子径蛍光体粒子40
〜5重量%の混合粒子から成る条件を満足するものが鮮
鋭性、粒状度、感度に優れた結果を与え、その条件から
外れると鮮鋭性、粒状度、感度のいずれか一つ以上が劣
るようになることが分かる。
【0059】また、表4から重層構成の蛍光体層を有す
る放射線像変換パネルは、蛍光体層の蛍光体充填率が6
5%以上で、支持体から離れた最上層の蛍光体層構成部
分の蛍光体粒子がピーク粒子径6μm以上30μm以下
の大粒子径蛍光体粒子60〜95重量%とピーク粒子径
0.5μm以上5μm以下の小粒子径蛍光体粒子40〜
5重量%の混合粒子から成り、支持体に近い最下層の蛍
光体層構成部分の蛍光体粒子がピーク粒子径6μm以上
20μm以下の大粒子径蛍光体粒子0〜50重量%とピ
ーク粒子径0.5μm以上5μm以下の小粒子径蛍光体
粒子100〜50重量%の混合粒子から成っていて、最
上層構成部分の大粒子径蛍光体粒子のピーク粒子径が最
下層構成部分の大粒子径蛍光体粒子のピーク粒子径より
も大である条件を満足するものが鮮鋭性、粒状度、感度
に優れた結果を与え、その条件から外れると鮮鋭性、粒
状度、感度のいずれか一つ以上が劣るようになることが
分かる。
【0060】
【発明の効果】本発明の放射線増感スクリーンによれ
ば、安定してX線フィルムに感度よく鮮鋭性、粒状性に
優れた放射線画像を撮影でき、また本発明の放射線像変
換パネルによれば、安定して感度よく鮮鋭性、粒状性に
優れた放射線画像の情報を取り出し可能に蓄積記憶し
て、良好な放射線画像の再生を可能にする。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に蛍光体粒子が結合剤中に分散
    した蛍光体層を有する放射線増感スクリーンにおいて、
    該蛍光体層の蛍光体充填率が65%以上であり、該蛍光
    体層中の蛍光体粒子が粒子径0.5μm以上5μm以下
    にピークAの粒子径分布を有する蛍光体粒子と粒子径6
    μm以上30μm以下にピークBの粒子径分布を有する
    蛍光体粒子とを重量混合比5:95乃至40:60の範
    囲で混合したものであって、ピークBの粒子径がピーク
    Aの粒子径より5μm以上大きいか、又はピークAの粒
    子径の3倍以上であることを特徴とする放射線増感スク
    リーン。
  2. 【請求項2】 支持体上に蛍光体粒子が結合剤中に分散
    した蛍光体層を有する放射線増感スクリーンにおいて、
    該蛍光体層が少なくとも2層以上の重層構造から成って
    いて、該蛍光体層全体での蛍光体充填率が65%以上で
    あり、該蛍光体層の支持体から離れた最上層の蛍光体層
    構成部分中の蛍光体粒子が粒子径0.5μm以上5μm
    以下にピークAの粒子径分布を有する蛍光体粒子と粒子
    径6μm以上30μm以下にピークBの粒子径分布を有
    する蛍光体粒子とを重量混合比5:95乃至40:60
    の範囲で混合したものであって、ピークBの粒子径がピ
    ークAの粒子径より5μm以上大きいか、又はピークA
    の粒子径の3倍以上であり、また支持体に近い最下層の
    蛍光体層構成部分中の蛍光体粒子が粒子径0.5μm以
    上5μm以下にピークCの粒子径分布を有する蛍光体粒
    子と粒子径6μm以上20μm以下にピークDの粒子径
    分布を有するの蛍光体粒子とを重量混合比100:0乃
    至50:50の範囲で混合したものであって、ピークD
    の粒子径がピークCの粒子径より5μm以上大きいか、
    又はピークCの粒子径の3倍以上であり、且つピークB
    の粒子径がピークDの粒子径より大きいことを特徴とす
    る放射線増感スクリーン。
  3. 【請求項3】 前記重層構造の蛍光体層の最上層の蛍光
    体層構成部分の厚さが最下層の蛍光体層構成部分の厚さ
    より大きいことを特徴とする請求項2に記載の放射線増
    感スクリーン。
  4. 【請求項4】 支持体上に輝尽性蛍光体粒子が結合剤中
    に分散した輝尽性蛍光体層を有する放射線像変換パネル
    において、該蛍光体層の蛍光体充填率が65%以上であ
    り、該蛍光体層中の蛍光体粒子が粒子径0.5μm以上
    5μm以下にピークAの粒子径分布を有する蛍光体粒子
    と粒子径6μm以上30μm以下にピークBの粒子径分
    布を有する蛍光体粒子とを重量混合比5:95乃至4
    0:60の範囲で混合したものであって、ピークBの粒
    子径がピークAの粒子径より5μm以上大きいか、又は
    ピークAの粒子径の3倍以上であることを特徴とする放
    射線像変換パネル。
  5. 【請求項5】 支持体上に輝尽性蛍光体粒子が結合剤中
    に分散した輝尽性蛍光体層を有する放射線像変換パネル
    において、該蛍光体層が少なくとも2層以上の重層構造
    から成っていて、該蛍光体層全体での蛍光体充填率が6
    5%以上であり、該蛍光体層の支持体から離れた最上層
    の蛍光体層構成部分中の蛍光体粒子が粒子径0.5μm
    以上5μm以下にピークAの粒子径分布を有する蛍光体
    粒子と粒子径6μm以上30μm以下にピークBの粒子
    径分布を有する蛍光体粒子とを重量混合比5:95乃至
    40:60の範囲で混合したものであって、ピークBの
    粒子径がピークAの粒子径より5μm以上大きいか、又
    はピークAの粒子径の3倍以上であり、また支持体に近
    い最下層の蛍光体層構成部分中の蛍光体粒子が粒子径
    0.5μm以上5μm以下にピークCの粒子径分布を有
    する蛍光体粒子と粒子径6μm以上20μm以下にピー
    クDの粒子径分布を有する蛍光体粒子とを重量混合比1
    00:0乃至50:50の範囲で混合したものであっ
    て、ピークDの粒子径がピークCの粒子径より5μm以
    上大きいか、又はピークCの粒子径の3倍以上であり、
    且つピークBの粒子径がピークDの粒子径より大きいこ
    とを特徴とする放射線像変換パネル。
  6. 【請求項6】 前記重層構造の蛍光体層の最上層の蛍光
    体層部分の厚さが最下層の蛍光体層部分の厚さより大き
    いことを特徴とする請求項5記載の放射線像変換パネ
    ル。
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US7180079B2 (en) 2004-03-12 2007-02-20 Fuji Photo Film Co., Ltd. Radiation image storage panel

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EP1566812A3 (en) * 2004-02-23 2010-10-20 FUJIFILM Corporation Radiation image storage panel
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