JPH08313699A - 放射線増感スクリーン及び放射線画像変換パネル - Google Patents

放射線増感スクリーン及び放射線画像変換パネル

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JPH08313699A
JPH08313699A JP11706695A JP11706695A JPH08313699A JP H08313699 A JPH08313699 A JP H08313699A JP 11706695 A JP11706695 A JP 11706695A JP 11706695 A JP11706695 A JP 11706695A JP H08313699 A JPH08313699 A JP H08313699A
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JP
Japan
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layer
phosphor
particle size
average particle
intensifying screen
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Application number
JP11706695A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ohara
弘 大原
Koji Amitani
幸二 網谷
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Conversion Of X-Rays Into Visible Images (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感度及び鮮鋭度の向上した画像を与える放射
線増感スクリーン及び放射線画像変換パネルの提供。 【構成】 支持体上に順次積層された複数の蛍光体層
と、保護層がこの順に配置されてなる放射線増感スクリ
ーンにおいて、該複数の蛍光体層を構成する蛍光体粒子
の各層の平均粒子径をR、粒径分布をσとしたときに、
それぞれ各層が0<σ/R≦0.5の関係を満たし、か
つ、各層の平均粒子径が支持体に近い層ほど小さいこと
を特徴とする放射線増感スクリーン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射線増感スクリーン
及び放射線画像変換パネルに関するものである。更に詳
しくは、感度、鮮鋭度及び粒状度の向上した画像を与え
る放射線増感スクリーン及び放射線画像変換パネルに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】医療診断を目的とするX線撮影等の医療
用放射線撮影、物質の非破壊検査を目的とする工業用放
射線撮影等に用いられる手段としては、放射線増感スク
リーン(増感紙)と放射線写真フィルム(X線写真フィ
ルム)を組み合わせた放射線写真法や、放射線エネルギ
ーを吸収した後、可視光や赤外線などの電磁波で励起す
ることにより蓄積していた放射線エネルギーを蛍光の形
で放出する蛍光体(以下、輝尽性蛍光体)を用いた放射
線画像変換方法が挙げられる。
【0003】放射線写真法は、放射線を放射線増感スク
リーンの蛍光体に照射して励起することにより可視光に
変換せしめて放射線写真フィルムに放射線画像を形成せ
しめて診断、検査するものである。
【0004】放射線増感スクリーンは基本構造として、
支持体と、その片面に設けられた蛍光体層及び保護層と
からなるものである。蛍光体層は、蛍光体粒子とそれを
分散状態で含有支持する結合剤とからなるものであり、
この蛍光体粒子は、X線等の放射線によって励起された
ときに高輝度の発光を示す性質を有するものである。従
って、被写体を通過した放射線の量に応じて蛍光体は高
輝度の発光を示し、放射線増感スクリーンの蛍光体層の
表面に接するように重ね合わせて置かれた放射線写真フ
ィルムは、この蛍光体の発光によっても感光するため、
比較的少ない放射線量で放射線フィルムの十分な感光を
達成することができる。
【0005】一般に、撮影系によって得られる画像の画
質(鮮鋭度、粒状度等)は、その系に組み込まれた放射
線増感スクリーンの特性に起因するところが大であり、
放射線増感スクリーンとしては画質の優れた画像を与え
るものであることが望まれている。例えば、画像の鮮鋭
度を高めることを目的として、蛍光体層を構成する蛍光
体の粒子径がスクリーン表面側(蛍光を取り出す側)で
大きく、支持体側で小さくなるように蛍光体粒子を配列
させた放射線増感スクリーン(傾斜粒径構造の増感スク
リーン)が提案されている(特開昭51-79593号、特開昭
58-71500号等)。このような放射線増感スクリーンを用
いたシステムでは、フィルムに近い側の蛍光体の粒子径
が相対的に大きいから高感度とすることができ、換言す
れば、蛍光体の粒子径分布がその厚み方向に均一である
従来の放射線増感スクリーンと同一感度とした場合に、
鮮鋭度を高めることができる。また、支持体側の粒子径
の小さな蛍光体粒子群が反射層的役割を果たすために蛍
光の反射、散乱光路を短くして放射線増感スクリーン表
面から取り出すことができ、このことによっても鮮鋭度
が高められる。
【0006】一方、輝尽性蛍光体を使用した放射線画像
変換方法は、輝尽性蛍光体を含有する放射線画像変換パ
ネルを利用するもので、被写体を透過した、或いは被写
体から発せられた放射線を前記放射線画像変換パネルの
輝尽性蛍光体に吸収させ、その後、輝尽性蛍光体を可視
光、赤外線等の電磁波(輝尽励起光)で時系列的に励起
することにより、前記輝尽性蛍光体に蓄積されている放
射線エネルギーを蛍光(輝尽発光光)として放出させ、
この蛍光を電気的に読み取り電気信号を得、得られた電
気信号に基づいて被写体、或いは被検体の放射線画像を
可視像として再生するものである。また、読取を終えた
前記放射線画像変換パネルは、残存する画像の消去が行
われた後、次の撮影に備えられる、即ち、放射線画像変
換パネルは繰り返し使用される。
【0007】放射線画像変換パネルの基本構造は、放射
線増感スクリーンと同様支持体、輝尽性蛍光体を含有す
る蛍光体層及び保護層とからなり、画質の優れた画像を
与える放射線画像変換パネルが望まれている点も放射線
増感スクリーンと同じである。放射線画像変換パネルに
ついても、画像の鮮鋭度を高めることを目的として、蛍
光体層を構成する輝尽性蛍光体の粒子径が放射線画像変
換パネル表面側(輝尽発光光を取り出す側)で大きく、
支持体側で小さくなるように蛍光体粒子を配列させたも
の(特開昭59-139000号、特開昭61-65200号、特開昭62-
212600号等)が提案されている。このような放射線画像
変換パネルでは、放射線増感スクリーン同様、鮮鋭度を
高めることができる。
【0008】傾斜粒径構造の放射線増感スクリーン及び
放射線画像変換パネルの作製方法には、蛍光体の自重で
分離させる沈降法、複数の蛍光体層を重ねる重層塗布法
等がある。しかし、一般的に沈降法は、非常に手間がか
かるし、技術的にも難しく、また重層塗布法は、各層の
平均粒子径を徐々に変化させることができるが、本発明
の定義でのσ/Rが大きいと、傾斜粒径構造の効果を十分
に発揮させることができないという問題点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は感
度、鮮鋭性及び粒状性の向上した画像を与える放射線増
感スクリーン及びパネルを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は以下
の構成により達成された。
【0011】1)支持体上に順次積層された複数の蛍光
体層と、保護層がこの順に配置されてなる放射線増感ス
クリーンにおいて、該複数の蛍光体層を構成する蛍光体
粒子の各層の平均粒子径をR、粒径分布をσとしたとき
に、それぞれ各層が0<σ/R≦0.5の関係を満た
し、かつ、各層の平均粒子径が支持体に近い層ほど小さ
いことを特徴とする放射線増感スクリーン。
【0012】2) 上記蛍光体層において、該蛍光体層
の層数が3乃至10であることを特徴とする前記1記載
の放射線増感スクリーン。
【0013】3) 上記蛍光体層において、最も保護層
側の蛍光体層の平均粒子径が10乃至20ミクロンの範
囲にあり、最も支持体側の蛍光体層の平均粒子径が1乃
至5ミクロンの範囲にあることを特徴とする前記1又は
2記載の放射線増感スクリーン。
【0014】4) 上記蛍光体層において、各層が0<
σ/R≦0.3の関係を満たすことを特徴とする前記1
乃至3のいずれか1項に記載の放射線増感スクリーン。
【0015】5) 支持体上に順次積層された複数の蛍
光体層と、保護層がこの順に配置されてなる放射線増感
スクリーンにおいて、該複数の蛍光体層を構成する蛍光
体粒子の各層の平均粒子径をR、粒径分布をσとしたと
きに、それぞれ各層が0<σ/R≦0.5の関係を満た
し、かつ、各層の平均粒子径が支持体に近い層ほど大き
いことを特徴とする放射線増感スクリーン。
【0016】6) 上記蛍光体層において、該蛍光体層
の層数が3乃至10であることを特徴とする前記5記載
の放射線増感スクリーン。
【0017】7) 上記蛍光体層において、最も保護層
側の蛍光体層の平均粒子径が1乃至5ミクロンの範囲に
あり、最も支持体側の蛍光体層の平均粒子径が10乃至
20ミクロンの範囲にあることを特徴とする前記5又は
6記載の放射線増感スクリーン。
【0018】8) 上記蛍光体層において、各層が0<
σ/R≦0.3の関係を満たすことを特徴とする前記5
乃至7のいずれか1項に記載の放射線増感スクリーン。
【0019】9) 支持体上に順次積層された複数の輝
尽性蛍光体層と、保護層がこの順に配置されてなる放射
線画像変換パネルにおいて、該複数の輝尽性蛍光体層を
構成する輝尽性蛍光体粒子の各層の平均粒子径をR、粒
径分布をσとしたときに、それぞれ各層が0<σ/R≦
0.5の関係を満たし、かつ、各層の平均粒子径が支持
体に近い層ほど小さいことを特徴とする放射線画像変換
パネル。
【0020】10) 上記輝尽性蛍光体層において、該
輝尽性蛍光体層の層数が3乃至10であることを特徴と
する前記9記載の放射線画像変換パネル。
【0021】11) 上記輝尽性蛍光体層において、最
も保護層側の輝尽性蛍光体層の平均粒子径が10乃至2
0ミクロンの範囲にあり、最も支持体側の輝尽性蛍光体
層の平均粒子径が1乃至5ミクロンの範囲にあることを
特徴とする前記9又は10記載の放射線画像変換パネ
ル。
【0022】12) 上記輝尽性蛍光体層において、各
層において0<σ/R≦0.3の関係を満たすことを特
徴とする前記9乃至11のいずれか1項に記載の放射線
画像変換パネル。
【0023】13) 支持体上に順次積層された複数の
輝尽性蛍光体層と、保護層がこの順に配置されてなる放
射線画像変換パネルにおいて、該複数の輝尽性蛍光体層
を構成する輝尽性蛍光体粒子の各層の平均粒子径をR、
粒径分布をσとしたときに、それぞれ各層が0<σ/R
≦0.5の関係を満たし、かつ、各層の平均粒子径が支
持体に近い層ほど大きいことを特徴とする放射線画像変
換パネル。
【0024】14) 上記輝尽性蛍光体層において、該
輝尽性蛍光体層の層数が3乃至10であることを特徴と
する前記13記載の放射線画像変換パネル。
【0025】15) 上記輝尽性蛍光体層において、最
も保護層側の輝尽性蛍光体層の平均粒子径が1乃至5ミ
クロンの範囲にあり、最も支持体側の輝尽性蛍光体層の
平均粒子径が10乃至20ミクロンの範囲にあることを
特徴とする前記13又は14記載の放射線画像変換パネ
ル。
【0026】16) 上記輝尽性蛍光体層において、各
層において0<σ/R≦0.3の関係を満たすことを特
徴とする前記13乃至15のいずれか1項に記載の放射
線画像変換パネル。
【0027】以下、本発明を更に具体的に説明する。ま
ず、放射線増感スクリーン及び放射線画像変換パネルの
作製方法について述べる。
【0028】本発明において、分級された放射線用蛍光
体と結合剤樹脂とを適当量混合し、さらにこれに溶剤を
適当量加えて最適粘度の蛍光体塗布液を、重層する蛍光
体層の数だけ作製する。本発明における複数の蛍光体層
とは、塗布する蛍光体塗布液が複数であることを示して
いる。
【0029】本発明の放射線増感スクリーンに用いられ
る好ましい蛍光体としては、以下に示すものが挙げられ
る。
【0030】タングステン酸塩系蛍光体(CaWO4、MgW
O4、CaWO4:Pb等)、テルビウム賦活希土類酸硫化物系
蛍光体〔Y2O2S:Tb、Gd2O2S:Tb、La2O2S:Tb、(Y.Gd)2
O2S:Tb、(Y.Gd)O2S:Tb、Tm等〕、テルビウム賦活希土
類燐酸塩系蛍光体(YPO4:Tb、GdPO4:Tb、LaPO4:Tb
等)、テルビウム賦活希土類オキシハロゲン化物系蛍光
体(LaOBr:Tb、LaOBr:Tb、Tm、LaOCl:Tb、LaOCl:T
b、Tm、LaOCl:Tb、Tm、LaOBr:Tb GdOBr:Tb GdOCl:T
b等)、ツリウム賦活希土類オキシハロゲン化物系蛍光
体(LaOBr:Tm、LaOCl:Tm等)、硫酸バリウム系蛍光体
〔BaSO4:Pb、 BaSO4:Eu2+、(Ba.Sr)SO4:Eu2+等〕、
2価のユーロビウム賦活アルカリ土類金属燐酸塩系蛍光
体〔(Ba2PO4)2:Eu2+、(Ba2PO4)2:Eu2+等〕、2価のユ
ーロピウム賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系蛍
光体〔BaFCl:Eu2+、BaFBr:Eu2+、BaFCl:Eu2+.Tb、Ba
FBr:Eu2+.Tb、BaF2・BaCl・KCl:Eu2+、(Ba・Mg)F2・B
aCl・KCl:Eu2+等〕、沃化物系蛍光体(CsI:Na、 Cs
I:Tl、NaI、KI:Tl等)、硫化物系蛍光体〔ZnS:Ag(Z
n.Cd)S:Ag、(Zn.Cd)S:Cu、(Zn.Cd)S:Cu.Al等〕、燐
酸ハフニウム系蛍光体(HfP2O7:Cu等)、タンタル酸塩
系蛍光体(YTaO4、YTaO4:Tm、YTaO4:Nb、[Y,Sr]Ta
O4:Nb、GdTaO4:Tm、Gd2O3・Ta2O5・B2O3:Tb等)、た
だし本発明に用いられる蛍光体はこれらに限定されるも
のではなく、放射線の照射によって可視又は近紫外領域
の発光を示す蛍光体であれば使用できる。
【0031】本発明の放射線画像変換パネルに用いられ
る好ましい輝尽性蛍光体としては、以下に示すものが挙
げられる。
【0032】アルカリ土類金属ハロゲン化物系蛍光体
(BaFBr:Eu、BaFI:Eu、BaFBr1-xIx:Eu、BaFCl:Eu、
BaFBr:Ce、BaBrI:Eu、BaBrCl:Eu、SrFBr:Eu、BaB
r2:Eu等)、アルカリハライド系蛍光体(RbBr:Tl、Rb
I:Tl、CsI:Na、RbBr:Eu、RbI:Eu、CsI:Eu)等、 硫
化物系蛍光体(SrS:Ce,Sm、SrS:Eu,Sm、CaS:Eu,S
m、等)、アルミン酸バリウム系蛍光体(BaO・xAl2O3
Eu等)、アルカリ土類金属珪酸塩系蛍光体(MgO・xSi
O2:Eu等)、希土類オキシハロゲン化物系蛍光体(LaOB
r:Bi,Tb,Pr等)、燐酸塩系蛍光体(3Ca3(PO4)2Ca
F2:Eu等)、ただし、本発明に用いられる輝尽性蛍光体
はこれらに限定されるものではなく、放射線エネルギー
を吸収した後、可視光や赤外線などの電磁波(輝尽励起
光)で励起することにより、蓄積していた放射線エネル
ギーを蛍光(輝尽発光光)の形で放出する蛍光体であれ
ば使用できる。
【0033】分級方法としては、篩を用いた篩法、蛍光
体(以下本発明にかかわる蛍光体及び本発明にかかわる
輝尽性蛍光体を単に蛍光体という)を、ナイロンメッシ
ュ製の袋に入れて水中で振とうしたり蛍光体塗布液を篩
に注ぐことにより行なう水簸法、蛍光体を水中で撹拌後
静置し一定時間後上澄みまたは沈殿物を取り除く沈降法
などがある。分級した蛍光体の粒径分布の測定方法は、
ふるい分け及びコールターカウンタ等の容積解析法、顕
微鏡を用いた影像解析法、重力及び遠心による沈降法、
カスケードインパクタ及びサイクロン等の慣性力法、コ
ゼニー・カルマン法及びヌードセン法等の表面積解析
法、BET法及び流動法等の吸着法、光回折法等の電磁波
の散乱を利用した方法などがある。蛍光体粒径は、各蛍
光体層を構成する蛍光体粒子のそれぞれの層の平均粒子
径をR、粒径分布をσとしたときに、各層において0<
σ/R≦0.5の関係を満たすものを準備する。ここで、
平均粒子径Rは個数平均、粒径分布σは標準偏差を示
す。
【0034】
【数1】
【0035】D:個々の蛍光体粒子径 N:蛍光体粒子数 ΣはN個の和 好ましくは各層において0<σ/R≦0.3の関係を満た
し、さらに好ましくは各層において0<σ/R≦0.15の
関係を満たすことが望ましい。
【0036】上記のような蛍光体を用いて重層塗布型放
射線増感スクリーン又は放射線画像変換パネルを作製す
ることにより、傾斜粒径構造の効果を十分にだし、画質
の高い画像を得ることができる。また、上記のように粒
径分布が小さい蛍光体を使用することにより、その層内
(平面内)では非常に均一な蛍光体層ができるため、増
感スクリーン又は放射線画像変換パネルの発光強度ムラ
が小さくなり、結果として、粒状性も向上する。
【0037】本発明の蛍光体塗布液に用いられる結合剤
樹脂としては、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、
ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン
系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラ
ストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリブ
タジェン系熱可塑性エラストマー、エチレン酢酸ビニル
系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エ
ラストマー、天然ゴム系熱可塑性エラストマー、フッ素
ゴム系熱可塑性エラストマー、ポリイソプレン系熱可塑
性エラストマー、塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラス
トマー、スチレン-ブタジェンゴム及びシリコンゴム系
熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
【0038】本発明の蛍光体塗布液に用いられる溶剤の
例としては、メタノール、エタノール、n-プロパノー
ル、n-ブタノールなどの低級アルコール、メチレンクロ
ライド、エチレンクロライドなどの塩素原子含有炭化水
素、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトンなどのケトン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブ
チルなどの低級脂肪酸と低級アルコールとのエステル、
ジオキサン、エチレングリコールモノエチルエステル、
エチレングリコールモノメチルエステルなどのエーテル
及びそれらの混合物を挙げることができる。
【0039】本発明の蛍光体塗布液に用いられる分散剤
の例としては、フタル酸、ステアリン酸、カプロン酸、
親油性界面活性剤などを挙げることができる。
【0040】本発明の蛍光体塗布液に用いられる可塑剤
の例としては、燐酸トリフェニール、燐酸トリクレジ
ル、燐酸ジフェニルなどの燐酸エステル、フタル酸ジエ
チル、フタル酸ジメトキシエチルなどのフタル酸エステ
ル、グリコール酸エチルフタリルエチル、グリコール酸
ブチルフタルブチルなどのグリコール酸エステル、トリ
エチレングリコールとアジピン酸とのポリエステル、ジ
エチレングリコールと琥珀酸とのポリエステルなどのポ
リエチレングリコールと脂肪族二塩基酸とのポリエステ
ルなどを挙げることができる。
【0041】放射線増感スクリーン又は放射線画像変換
パネルを作製する場合、まず適当な有機溶媒中に、結合
剤と蛍光体粒子を添加し、ディスパーやボールミルを使
用し撹拌混合して結合剤中に蛍光体が均一に分散した塗
布液を調製する。このように調製された複数の塗布液を
支持体の表面に均一に同時に重層塗布することにより塗
布液の塗膜を形成する。この塗布操作は、通常の塗布手
段、例えばドクターブレード、ロールコータ、ナイフコ
ータ等を用いることにより行なうことができる。次い
で、形成された塗膜を徐々に加熱することにより乾燥し
て、支持体上への蛍光体層の形成を完了する。あるい
は、各塗布液を順に一つずつ塗布乾燥する操作を繰り返
すことにより、支持体上に多層からなる蛍光体層を形成
してもよい。また、蛍光体層は必ずしも上記のように支
持体上に塗布液を直接塗布して形成する必要はなく、別
の仮支持体上に上記と同様にして塗布液を塗布し、乾燥
することにより蛍光体層を形成した後、これを支持体上
に押圧するか、あるいは接着剤を用いるなどして支持体
と蛍光体層とを接合してもよい。
【0042】支持体、仮支持体としては、例えばガラ
ス、ウール、コットン、紙、金属などの種々の素材から
作られたものが使用され得るが、情報記録材料としての
取り扱い上可撓性のあるシートあるいはロールに加工で
きるものが好ましい。この点から、例えばセルロースア
セテートフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリ
イミドフィルム、トリアセテートフィルム、ポチカーボ
ネートフィルム等のプラスティックフィルム、アルミニ
ウム箔、アルミニウム合金箔などの金属シート、一般紙
及び例えば写真用原紙、コート紙、もしくはアート紙の
ような印刷用原紙、バライタ紙、レジンコート紙、ベル
ギー特許784,615号明細書に記載されているようなポリ
サッカライド等でサイジングされた紙、二酸化チタンな
どの顔料を含むピグメント紙、ポリビニールアルコール
でサイジングした紙等の加工紙が特に好ましい。
【0043】蛍光体層の層厚(全層厚)は、目的とする
放射線増感スクリーン又は放射線画像変換パネルの特
性、蛍光体の種類、結合剤と蛍光体との混合比などによ
って異なるが、通常は20μm乃至1mmの範囲にあり、好
ましくは50乃至300μmの範囲にある。蛍光体種は層毎に
異なっても良いし各層が複数種含んでも良い。各蛍光体
層厚は層毎に異なっても良いが、好ましくは全ての層厚
を同じにするか、支持体側から保護層側に向けて次第に
厚くなるようにするか、支持体側から保護層側に向けて
次第に薄くなるようにするのがよい。
【0044】また、各層の膜厚は発光強度ムラが生じな
いように、均一でなければならない。各蛍光体層の膜厚
を均一にすることにより、増感紙全体としての発光強度
ムラも小さくすることができる。各層の蛍光体平均粒子
径は、支持体側から保護層側へ次第に大きくなるように
してもよいし、支持体側から保護層側へ次第に小さくな
るようにしてもよい。支持体側から保護層側へ次第に大
きくなるようにすることにより、傾斜粒径構造の効果を
十分に発揮することができ、感度の向上とともに鮮鋭度
が著しく向上する。また、支持体側から保護層側へ次第
に小さくなるようにすると、発光光の寄与率が高い蛍光
体層の表面付近の蛍光体粒子の粒径が小さいので、蛍光
体層の構造的なノイズ(構造モトル)が小さくなり、粒
状度が著しく向上する。蛍光体層の平均粒子径は、最も
大きい層で10乃至20μmの範囲にあり、最も小さい層で
1乃至5μmの範囲にあることが好ましい。また、蛍光
体層数は3乃至10層が好ましい。
【0045】支持体と蛍光体層の結合を強化するため、
または放射線増感スクリーン又は放射線画像変換パネル
としての感度もしくは画質(鮮鋭性、粒状性等)を向上
させるために、蛍光体層が設けられる側の支持体表面に
ゼラチン等の高分子物質を塗布して接着性付与層とした
り、あるいは二酸化チタン等の光反射性物質からなる光
反射層、もしくはカーボンブラック等の光吸収性物質か
らなる光吸収層等を設けることが好ましい。これら各層
の構成は、所望の放射線像感スクリーン又は放射線画像
変換パネルの目的、用途などに応じて任意に選択するこ
とができる。
【0046】蛍光体層中の蛍光体充填率を上げるため
に、得られた蛍光体層を支持体上に載せ、または支持体
上に塗布した蛍光体層を、結合剤の軟化温度または融点
以上の温度で、圧縮しても良い。その場合は蛍光体層は
仮支持体上に作製し、圧縮しながら得られた蛍光体層を
支持体上に接着すると効果的である。圧縮処理のために
使用される圧縮装置としては、カレンダーロール、ホッ
トプレス等一般的に知られているものを挙げることがで
きる。例えば、カレンダーロールによる圧縮処理は、支
持体上に得られた蛍光体層を載せ、結合剤の軟化温度ま
たは融点以上に加熱したローラの間を一定の速度で通過
させることにより行なわれる。ただし、圧縮装置はこれ
らに限られるものではなく、上記のようなシートを加熱
しながら圧縮することができるものであればいかなるも
のであってもよい。圧縮の際の圧力は、30kgw/cm2以上
であるのが好ましい。また、圧縮は保護層をつけた後に
かけても良い。
【0047】通常、放射線増感スクリーン及び放射線画
像変換パネルには、前述した支持体に接する側と反対側
の蛍光体層の表面に、蛍光体層を物理的、化学的に保護
するための透明な保護層が設けられる。このような透明
保護層は、本発明についても設置することが好ましい。
保護層の膜厚は一般に2〜20μmの範囲にある。
【0048】透明保護層は例えば酢酸セルロース、ニト
ロセルロースなどのセルロース誘導体、或いはポリメチ
ールメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリカー
ボネート、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニルコ
ポリマーなどの合成高分子物質を適当な溶剤に溶解して
調製した溶液を蛍光体層の表面に塗布する方法により形
成することができる。これらの高分子物質は、単独でも
混合しても使用できる。また、保護層を塗布で形成する
場合は塗布の直前に架橋剤を添加することが望ましい。
【0049】或いはポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレンナフタレート、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリアミドなどからなるプラスチックシート、及
び透明なガラス板などの保護膜形成用シートを別に調製
して蛍光体層の表面に適当な接着剤を用いて接着するな
どの方法で形成することができる。
【0050】本発明で用いられる保護層としては、特に
有機溶媒に可溶性の弗素系樹脂を含む塗布膜により形成
されることが好ましい。弗素系樹脂とは、弗素を含むオ
レフィン(フルオロオレフィン)の重合体、もしくは弗
素を含むオレフィンを共重合体成分として含む共重合体
をいう。弗素系樹脂の塗布膜により形成された保護層は
架橋されていてもよい。弗素系樹脂による保護層は、触
手や感光材料などとの接触で脂肪分、感光材料などから
出る可塑剤などの汚れが保護層内部に染み込みにくいの
で、拭き取りなどによって容易に汚れを除去することが
できる利点がある。また、膜強度の改良等の目的で、弗
素系樹脂と他の高分子物質を混合してもよい。
【0051】保護層は蛍光体層上に形成された厚さ10μ
m以下の透明な合成樹脂層であることが好ましい。この
ような薄い保護層を用いることにより、特に放射線増感
スクリーンの場合は蛍光体からハロゲン化銀乳剤までの
距離が短くなるため、得られる放射線画像の鮮鋭度の向
上に寄与することになる。
【0052】本発明の画質は以下の方法によって評価し
た。
【0053】1)放射線増感スクリーン 感度:緑色増感されているコニカ(株)社製SR-IC片面
感光材料を、測定対象の増感スクリーンに接触状態に配
置し、X線管球から2mの位置に置き、X線源に対して
前面に感光材料、その後ろに増感スクリーンを配置し
た。使用したX線管球は、東芝製DRX-2724 HD-Pであ
り、タングステンターゲットを用い、フォーカススポッ
トサイズ0.6mm×0.6mmとし、絞りを含め、3mmのアルミ
ニウム等価材料を通り、X線を発生するものである。三
相にパルス発生器で80KVの電圧をかけ、人体とほぼ等価
な吸収をもつ水7cmのフィルタを通したX線を光源とし
た。感度の測定は、まず距離法にてX線露光量を変化さ
せ、logE=0.15の幅でステップ露光した。露光後に感光
材料を現像処理し、測定試料を得た。現像処理は、コニ
カ製のローラー搬送型自動現像機(SRX-502)で、コニ
カ製SR-DF現像液を用い35℃で、そして定着は定着液
(チオ硫酸アンモニウム(70%重量/容量)200ml、亜
硫酸ナトリウム20g、ホウ酸8g、エチレンジアミン四
酢酸二ナトリウム(2水塩)0.1g、硫酸アルミニウム1
5g、硫酸2g、及び氷酢酸22g、に水を加えて1リッ
トルとしたのち、pHを10.02に調整したもの)を用いて
25℃の条件で行ない、全処理時間45秒で処理した。測定
試料について可視光にて濃度測定を行ない、特性曲線を
得た。その特性曲線から最低濃度(Dmin)に1.0を加えた
濃度となるのに必要なX線露光量の逆数で感度を表し、
比較例の感度を1として相対感度を示した。
【0054】鮮鋭度:上記と同様の方法で、MTF測定用
矩形チャート(モリブデン製、厚み:80μm、空間周波
数:0本/mm〜10本/mm)を撮影、現像処理した。次に
得られた測定試料をマイクロデンシトメータで走査し
た。このときのアパーチャは走査方向が30μm、それに
垂直な方向が500μmのスリットを使用し、サンプリング
間隔30μmで濃度プロフィールを測定した。この操作を2
0回繰り返して平均値を計算し、それをCTFを計算する基
のプロフィールとした。その後、この濃度プロフィール
の各周波数毎の矩形波のピークを検出し、各周波数毎の
濃度コントラストを算出、さらにコルトマン補正を行な
いMTFを求めた。なお、MTFは空間周波数2.0本/mmの値
を示しており、値が高いほど鮮鋭性が優れていることを
示している。
【0055】粒状度:感度測定と同様の方法で撮影、現
像処理し、露光量の調整により現像処理後の濃度が1.0
±0.1の測定試料を得た。次に得られた測定試料をマイ
クロデンシトメータで走査した。このときのアパーチャ
は、走査方向が10μm、それに垂直な方向が1000μmのス
リットを使用し、サンプリング間隔10μmで濃度プロフ
ィールを測定し、5000点のデータを取り込んだ。また、
測定精度を上げるために、この操作を10回繰り返し、こ
れらの測定データをもとにRMS粒状度を求めた。「RMS」
粒状度についてはT.H.James編:The Theory of the Pho
tographic Process 619-620頁(1977年、Macmillan社)
に記載されている。なお、RMS値は値が小さいほど粒状
性が優れていることを示している。
【0056】2)放射線画像変換パネル 感度:測定対象の放射線画像変換パネルに、放射線増感
スクリーンの感度測定と同条件でX線を照射した後、半
導体レーザ光(発振波長:780nm、ビーム径:100μmφ)
で走査して輝尽励起し、放射線画像変換パネルから放射
される輝尽発光を読み取り、光検出器(光電子増倍管)
で光電変換して信号を得、この信号値で感度を表し、比
較例の感度を1として相対感度を示した。
【0057】鮮鋭度:測定対象の放射線画像変換パネル
に、放射線増感スクリーンの鮮鋭度測定において使用し
たMTF測定用矩形チャートを貼り付け、上記と同様にX
線を照射した後、半導体レーザ光で走査して輝尽励起
し、矩形チャート像を放射線画像変換パネルから放射さ
れる輝尽発光として読み取り、光検出器で光電変換して
画像信号を得た。この信号値によりMTFを求めた。MTFは
空間周波数2.0本/mmの値を示している。
【0058】粒状度:感度測定と同様に、放射線画像変
換パネルにX線を照射した後、半導体レーザ光で走査し
て輝尽励起し、放射線画像変換パネルから放射される輝
尽発光を読み取り、光検出器で光電変換して信号を得、
この信号値によりRMS値を求めた。
【0059】
【実施例】
実施例1 水簸法により分級し、コールターカウンタにより粒径分
布を測定した平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそ
れぞれ表1に示される条件の蛍光体(Gd2O2S:Tb)を、
それぞれ200gを結合剤ポリウレタン10g、溶剤メチル
エチルケトン50gとボールミルにて6時間混合分散し、
蛍光体塗布液を調製した。この塗布液をガラス板上に水
平においたポリエチレンテレフタレート(支持体、250
μm)に平均粒子径が小さいものから順次、乾燥後の膜
厚が各40μm、総膜厚120μmになるように、ナイフコー
ターで均一に同時に重層塗布し、蛍光体層を作製した。
その後、片面にポリエステル系接着剤が塗布されている
透明のポリエチレンテレフタレート(厚さ8μm)を、
接着剤を下にして蛍光体層上に接着することにより保護
層を設け、放射線増感スクリーンサンプルを得た。
【0060】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定し、結果を表1に示す。
【0061】実施例2 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表1に
示される条件の蛍光体(Gd2O2S:Tb)を、平均粒子径が
小さいものから順次、乾燥後の膜厚が20、40、60
μmになるように塗布した以外は、実施例1と同様に放
射線増感スクリーンサンプルを得た。
【0062】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定し、結果を表1に示す。
【0063】実施例3 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表1に
示される条件の蛍光体(Gd2O2S:Tb)を、平均粒子径が
小さいものから順次膜厚が60、40、20μmになるように
塗布した以外は、実施例1と同様に放射線増感スクリー
ンサンプルを得た。
【0064】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定し、結果を表1に示す。
【0065】実施例4 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表1に
示される条件の蛍光体(Gd2O2S:Tb)を、平均粒子径が
小さいものから順次膜厚が各60μmになるように塗布し
た以外は、実施例1と同様に放射線増感スクリーンサン
プルを得た。
【0066】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定し、結果を表1に示す。
【0067】実施例5 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表1に
示される条件の蛍光体(Gd2O2S:Tb)を、平均粒子径が
小さいものから順次膜厚が各24μmになるように塗布し
た以外は、実施例1と同様に放射線増感スクリーンサン
プルを得た。
【0068】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定し、結果を表1に示す。
【0069】実施例6 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表1に
示される条件の蛍光体(Gd2O2S:Tb)を用いた以外は、
実施例1と同様に放射線増感スクリーンサンプルを得
た。
【0070】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定し、結果を表1に示す。
【0071】実施例7 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表1に
示される条件の蛍光体(Gd2O2S:Tb)を用いた以外は、
実施例1と同様に放射線増感スクリーンサンプルを得
た。
【0072】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定し、結果を表1に示す。
【0073】実施例8 水簸法により分級し、コールターカウンタにより粒径分
布を測定した平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそ
れぞれ表1に示される条件の蛍光体(Gd2O2S:Tb)を、
それぞれ200gを結合剤ポリウレタン10g、溶剤メチル
エチルケトン50gとボールミルにて6時間混合分散し、
蛍光体塗布液を調製した。この塗布液をガラス板上に水
平においたポリエチレンテレフタレート(支持体、250
μm)に平均粒子径が小さいものから順次、乾燥後の膜
厚が各40μm、総膜厚120μmになるように、ナイフコー
ターで均一に同時に重層塗布し、蛍光体層を作製した。
また同時に、蛍光体層上にフッ素系樹脂を塗布すること
により厚さ3μmの保護層を設け、放射線増感スクリー
ンサンプルを得た。
【0074】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定し、結果を表1に示す。
【0075】実施例9 水簸法により分級し、コールターカウンタにより粒径分
布を測定した平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそ
れぞれ表1に示される条件の蛍光体(Gd2O2S:Tb)を、
それぞれ200gを結合剤ポリウレタン10g、溶剤メチル
エチルケトン50gとボールミルにて6時間混合分散し、
蛍光体塗布液を調製した。この塗布液をガラス板上に水
平においたポリエチレンテレフタレート(支持体、250
μm)に平均粒子径が小さいものから順次膜厚が各40μ
m、総膜厚120μmになるように、ナイフコーターで均一
に同時に重層塗布し、蛍光体層を作製した。得られた蛍
光体層を温度100℃でカレンダーロールを使用して圧縮
を行なった。圧縮後、片面にポリエステル系接着剤が塗
布されている透明のポリエチレンテレフタレート(厚さ
8μm)を、接着剤を下にして蛍光体層上に接着するこ
とにより保護層を設け、放射線増感スクリーンサンプル
を得た。
【0076】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定し、結果を表1に示す。
【0077】実施例10 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表1に
示される条件の蛍光体(Gd2O2S:Tb)を用いた以外は、
実施例1と同様に放射線増感スクリーンサンプルを得
た。
【0078】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定し、結果を表1に示す。
【0079】実施例11 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表1に
示される条件の蛍光体(Gd2O2S:Tb)を、平均粒子径が
小さいものから順次、乾燥後の膜厚が20、40、60μmに
なるように塗布した以外は、実施例1と同様に放射線増
感スクリーンサンプルを得た。
【0080】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定し、結果を表1に示す。
【0081】実施例12 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表1に
示される条件の蛍光体(Gd2O2S:Tb)を、平均粒子径が
小さいものから順次、乾燥後の膜厚が60、40、20μmに
なるように塗布した以外は、実施例1と同様に放射線増
感スクリーンサンプルを得た。
【0082】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定し、結果を表1に示す。
【0083】実施例13 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表1に
示される条件の蛍光体(Gd2O2S:Tb)を、平均粒子径が
小さいものから順次、乾燥後の膜厚が各60μmになるよ
うに塗布した以外は、実施例1と同様に放射線増感スク
リーンサンプルを得た。
【0084】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定し、結果を表1に示す。
【0085】実施例14 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表1に
示される条件の蛍光体(Gd2O2S:Tb)を、平均粒子径が
小さいものから順次、乾燥後の膜厚が各24μmになるよ
うに塗布した以外は、実施例1と同様に放射線増感スク
リーンサンプルを得た。
【0086】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定し、結果を表1に示す。
【0087】実施例15 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表1に
示される条件の蛍光体(Gd2O2S:Tb)を用いた以外は、
実施例1と同様に放射線増感スクリーンサンプルを得
た。
【0088】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定し、結果を表1に示す。
【0089】実施例16 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表1に
示される条件の蛍光体(Gd2O2S:Tb)を用いた以外は、
実施例1と同様に放射線増感スクリーンサンプルを得
た。
【0090】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定し、結果を表1に示す。
【0091】実施例17 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表1に
示される条件の蛍光体(Gd2O2S:Tb)を用いた以外は、
実施例8と同様に放射線増感スクリーンサンプルを得
た。
【0092】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定し、結果を表1に示す。
【0093】実施例18 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表1に
示される条件の蛍光体(Gd2O2S:Tb)を用いた以外は、
実施例9と同様に放射線増感スクリーンサンプルを得
た。
【0094】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定し、結果を表1に示す。
【0095】比較例1 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表1に
示される条件の蛍光体(Gd2O2S:Tb)を用いた以外は、
実施例1と同様に放射線増感スクリーンサンプルを得
た。
【0096】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定し、結果を表1に示す。
【0097】
【表1】
【0098】表1から、本発明の試料は、いずれも感度
が高く、鮮鋭性も優れていることが解る。
【0099】実施例19 水簸法により分級し、コールターカウンタにより粒径分
布を測定した平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそ
れぞれ表2に示される条件の蛍光体(BaFBr:E
u)を、それぞれ200gを結合剤ポリウレタン13
g、溶剤メチルエチルケトン50gとボールミルにて6
時間混合分散し、蛍光体塗布液を調製した。この塗布液
をガラス板上に水平においたポリエチレンテレフタレー
ト(支持体、250μm)に平均粒子径が小さいものか
ら順次、乾燥後の膜厚が各70μm、総膜厚210μm
になるように、ナイフコーターで均一に同時に重層塗布
し、蛍光体層を作製した。その後、片面にポリエステル
系接着剤が塗布されている透明のポリエチレンテレフタ
レート(厚さ8μm)を、接着剤を下にして蛍光体層上
に接着することにより保護層を設け、放射線画像変換パ
ネルサンプルを得た。
【0100】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定した。結果を表2に示す。
【0101】実施例20 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表2に
示される条件の蛍光体(BaFBr:Eu)を、平均粒子径が小
さいものから順次、乾燥後の膜厚が40、70、100μmにな
るように塗布した以外は、実施例19と同様に放射線画
像変換パネルサンプルを得た。
【0102】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定した。結果を表2に示す。
【0103】実施例21 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表2に
示される条件の蛍光体(BaFBr:Eu)を、平均粒子径が小
さいものから順次、乾燥後の膜厚が100、70、40μmにな
るように塗布した以外は、実施例19と同様に放射線画
像変換パネルサンプルを得た。
【0104】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定した。結果を表2に示す。
【0105】実施例22 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表2に
示される条件の蛍光体(BaFBr:Eu)を、平均粒子径が小
さいものから順次、乾燥後の膜厚が各105μmになるよう
に塗布した以外は、実施例19と同様に放射線画像変換
パネルサンプルを得た。
【0106】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定した。結果を表2に示す。
【0107】実施例23 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表2に
示される条件の蛍光体(BaFBr:Eu)を、平均粒子径が小
さいものから順次、乾燥後の膜厚が各42μmになるよう
に塗布した以外は、実施例19と同様に放射線画像変換
パネルサンプルを得た。
【0108】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定した。結果を表2に示す。
【0109】実施例24 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表2に
示される条件の蛍光体(BaFBr:Eu)を用いた以外は、実
施例19と同様に放射線画像変換パネルサンプルを得
た。
【0110】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定した。結果を表2に示す。
【0111】実施例25 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表2に
示される条件の蛍光体(BaFBr:Eu)を用いた以外は、実
施例19と同様に放射線画像変換パネルサンプルを得
た。
【0112】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定した。結果を表2に示す。
【0113】実施例26 水簸法により分級し、コールターカウンタにより粒径分
布を測定した平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそ
れぞれ表2に示される条件の蛍光体(BaFBr:Eu)を、そ
れぞれ200gを結合剤ポリウレタン13g、溶剤メチ
ルエチルケトン50gとボールミルにて6時間混合分散
し、蛍光体塗布液を調製した。この塗布液をガラス板上
に水平においたポリエチレンテレフタレート(支持体、
250μm)に平均粒子径が小さいものから順次、乾燥後の
膜厚が各70μm、総膜厚210μmになるように、ナイフコ
ーターで均一に同時に重層塗布し、蛍光体層を作製し
た。また同時に、蛍光体層上にフッ素系樹脂を塗布する
ことにより厚さ5μmの保護層を設け、放射線画像変換
パネルサンプルを得た。
【0114】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定した。結果を表2に示す。
【0115】実施例27 水簸法により分級し、コールターカウンタにより粒径分
布を測定した平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそ
れぞれ表2に示される条件の蛍光体(BaFBr:Eu)を、そ
れぞれ200gを結合剤ポリウレタン13g、溶剤メチルエチ
ルケトン50gとボールミルにて6時間混合分散し、蛍光
体塗布液を調製した。この塗布液をガラス板上に水平に
おいたポリエチレンテレフタレート(支持体、250μm)
に平均粒子径が小さいものから順次、乾燥後の膜厚が各
70μm、総膜厚210μmになるように、ナイフコーターで
均一に同時に重層塗布し、蛍光体層を作製した。得られ
た蛍光体層を温度100℃でカレンダーロールを使用して
圧縮を行なった。圧縮後、片面にポリエステル系接着剤
が塗布されている透明のポリエチレンテレフタレート
(厚さ8μm)を、接着剤を下にして蛍光体層上に接着
することにより保護層を設け、放射線画像変換パネルサ
ンプルを得た。
【0116】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定した。結果を表2に示す。
【0117】実施例28 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表2に
示される条件の蛍光体(BaFBr:Eu)を用いた以外は、実
施例19と同様に放射線画像変換パネルサンプルを得
た。
【0118】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定した。結果を表2に示す。
【0119】実施例29 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表2に
示される条件の蛍光体(BaFBr:Eu)を、平均粒子径が小
さいものから順次、乾燥後の膜厚が40、70、100μmにな
るように塗布した以外は、実施例19と同様に放射線画
像変換パネルサンプルを得た。
【0120】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定した。結果を表2に示す。
【0121】実施例30 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表2に
示される条件の蛍光体(BaFBr:Eu)を、平均粒子径が小
さいものから順次、乾燥後の膜厚が100、70、40μmにな
るように塗布した以外は、実施例19と同様に放射線画
像変換パネルサンプルを得た。
【0122】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定した。結果を表2に示す。
【0123】実施例31 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表2に
示される条件の蛍光体(BaFBr:Eu)を、平均粒子径が小
さいものから順次、乾燥後の膜厚が各105μmになるよう
に塗布した以外は、実施例19と同様に放射線画像変換
パネルサンプルを得た。
【0124】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定した。結果を表2に示す。
【0125】実施例32 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表2に
示される条件の蛍光体(BaFBr:Eu)を、平均粒子径が小
さいものから順次、乾燥後の膜厚が各42μmになるよう
に塗布した以外は、実施例19と同様に放射線画像変換
パネルサンプルを得た。
【0126】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定した。結果を表2に示す。
【0127】実施例33 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表2に
示される条件の蛍光体(BaFBr:Eu)を用いた以外は、実
施例19と同様に放射線画像変換パネルサンプルを得
た。
【0128】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定した。結果を表2に示す。
【0129】実施例34 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表2に
示される条件の蛍光体(BaFBr:Eu)を用いた以外は、実
施例19と同様に放射線画像変換パネルサンプルを得
た。
【0130】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定した。結果を表2に示す。
【0131】実施例35 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表2に
示される条件の蛍光体(BaFBr:Eu)を用いた以外は、実
施例26と同様に放射線画像変換パネルサンプルを得
た。
【0132】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定した。結果を表2に示す。
【0133】実施例36 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表2に
示される条件の蛍光体(BaFBr:Eu)を用いた以外は、実
施例27と同様に放射線画像変換パネルサンプルを得
た。
【0134】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定した。結果を表2に示す。
【0135】比較例2 平均粒子径R、粒径分布σ及びσ/Rがそれぞれ表2に
示される条件の蛍光体(BaFBr:Eu)を用いた以外は、実
施例19と同様に放射線画像変換パネルサンプルを得
た。
【0136】次に、上記の方法で感度、鮮鋭度(MTF)
及び粒状度(RMS)を測定した。結果を表2に示す。
【0137】
【表2】
【0138】表2から、本発明の試料は、いずれも感度
が高く、鮮鋭性も優れていることが解る。
【0139】
【発明の効果】本発明により感度、鮮鋭性及び粒状性の
向上した画像を与える放射線増感スクリーン及び放射線
画像変換パネルを提供することができた。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に順次積層された複数の蛍光体
    層と、保護層がこの順に配置されてなる放射線増感スク
    リーンにおいて、該複数の蛍光体層を構成する蛍光体粒
    子の各層の平均粒子径をR、粒径分布をσとしたとき
    に、それぞれ各層が0<σ/R≦0.5の関係を満た
    し、かつ、各層の平均粒子径が支持体に近い層ほど小さ
    いことを特徴とする放射線増感スクリーン。
  2. 【請求項2】 上記蛍光体層において、該蛍光体層の層
    数が3乃至10であることを特徴とする請求項1記載の
    放射線増感スクリーン。
  3. 【請求項3】 上記蛍光体層において、最も保護層側の
    蛍光体層の平均粒子径が10乃至20ミクロンの範囲に
    あり、最も支持体側の蛍光体層の平均粒子径が1乃至5
    ミクロンの範囲にあることを特徴とする請求項1又は2
    記載の放射線増感スクリーン。
  4. 【請求項4】 上記蛍光体層において、各層が0<σ/
    R≦0.3の関係を満たすことを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれか1項に記載の放射線増感スクリーン。
  5. 【請求項5】 支持体上に順次積層された複数の蛍光体
    層と、保護層がこの順に配置されてなる放射線増感スク
    リーンにおいて、該複数の蛍光体層を構成する蛍光体粒
    子の各層の平均粒子径をR、粒径分布をσとしたとき
    に、それぞれ各層が0<σ/R≦0.5の関係を満た
    し、かつ、各層の平均粒子径が支持体に近い層ほど大き
    いことを特徴とする放射線増感スクリーン。
  6. 【請求項6】 上記蛍光体層において、該蛍光体層の層
    数が3乃至10であることを特徴とする請求項5記載の
    放射線増感スクリーン。
  7. 【請求項7】 上記蛍光体層において、最も保護層側の
    蛍光体層の平均粒子径が1乃至5ミクロンの範囲にあ
    り、最も支持体側の蛍光体層の平均粒子径が10乃至2
    0ミクロンの範囲にあることを特徴とする請求項5又は
    6記載の放射線増感スクリーン。
  8. 【請求項8】 上記蛍光体層において、各層が0<σ/
    R≦0.3の関係を満たすことを特徴とする請求項5乃
    至7のいずれか1項に記載の放射線増感スクリーン。
  9. 【請求項9】 支持体上に順次積層された複数の輝尽性
    蛍光体層と、保護層がこの順に配置されてなる放射線画
    像変換パネルにおいて、該複数の輝尽性蛍光体層を構成
    する輝尽性蛍光体粒子の各層の平均粒子径をR、粒径分
    布をσとしたときに、それぞれ各層が0<σ/R≦0.
    5の関係を満たし、かつ、各層の平均粒子径が支持体に
    近い層ほど小さいことを特徴とする放射線画像変換パネ
    ル。
  10. 【請求項10】 上記輝尽性蛍光体層において、該輝尽
    性蛍光体層の層数が3乃至10であることを特徴とする
    請求項9記載の放射線画像変換パネル。
  11. 【請求項11】 上記輝尽性蛍光体層において、最も保
    護層側の輝尽性蛍光体層の平均粒子径が10乃至20ミ
    クロンの範囲にあり、最も支持体側の輝尽性蛍光体層の
    平均粒子径が1乃至5ミクロンの範囲にあることを特徴
    とする請求項9又は10記載の放射線画像変換パネル。
  12. 【請求項12】 上記輝尽性蛍光体層において、各層に
    おいて0<σ/R≦0.3の関係を満たすことを特徴と
    する請求項9乃至11のいずれか1項に記載の放射線画
    像変換パネル。
  13. 【請求項13】 支持体上に順次積層された複数の輝尽
    性蛍光体層と、保護層がこの順に配置されてなる放射線
    画像変換パネルにおいて、該複数の輝尽性蛍光体層を構
    成する輝尽性蛍光体粒子の各層の平均粒子径をR、粒径
    分布をσとしたときに、それぞれ各層が0<σ/R≦
    0.5の関係を満たし、かつ、各層の平均粒子径が支持
    体に近い層ほど大きいことを特徴とする放射線画像変換
    パネル。
  14. 【請求項14】 上記輝尽性蛍光体層において、該輝尽
    性蛍光体層の層数が3乃至10であることを特徴とする
    請求項13記載の放射線画像変換パネル。
  15. 【請求項15】 上記輝尽性蛍光体層において、最も保
    護層側の輝尽性蛍光体層の平均粒子径が1乃至5ミクロ
    ンの範囲にあり、最も支持体側の輝尽性蛍光体層の平均
    粒子径が10乃至20ミクロンの範囲にあることを特徴
    とする請求項13又は14記載の放射線画像変換パネ
    ル。
  16. 【請求項16】 上記輝尽性蛍光体層において、各層に
    おいて0<σ/R≦0.3の関係を満たすことを特徴と
    する請求項13乃至15のいずれか1項に記載の放射線
    画像変換パネル。
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