JPH1073344A - 温度式膨張弁 - Google Patents

温度式膨張弁

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JPH1073344A
JPH1073344A JP8232255A JP23225596A JPH1073344A JP H1073344 A JPH1073344 A JP H1073344A JP 8232255 A JP8232255 A JP 8232255A JP 23225596 A JP23225596 A JP 23225596A JP H1073344 A JPH1073344 A JP H1073344A
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康伸 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膨張弁におけるハンチングの抑制効果を向上
させる。 【解決手段】 蒸発器出口側通路48の冷媒温度を感知
する金属製感温棒49を備え、感温棒49の感知温度に
応じて圧力が変化する第1圧力室56と、通路48の圧
力が導入される第2圧力室57とをダイヤフラム52に
より仕切り、ダイヤフラム52の変位が感温棒49を介
して弁体43に伝達されて、弁体43が変位する。感温
棒49は、通路48内に位置する小径軸部49aと、こ
の軸部49aの端部に結合され、ダイヤフラム52に当
接するダイヤフラムストッパ部49bとから構成し、通
路48と第2圧力室57との間を圧力導入用の空間58
により連通する。感温棒49の軸部49aのうち通路4
8内に位置する部分を覆う薄肉円筒部64aと、軸部4
9aのうち圧力導入用の空間58内に位置する部分を覆
う厚肉円筒部64bと、ダイヤフラムストッパ部49b
を覆う厚肉円板部64cとを有する樹脂製熱伝達遅延部
材64を、感温棒49に圧入固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用空調装置等
における冷凍サイクルの温度式膨張弁に関するもので、
特にハンチング防止のための感温部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷凍サイクルの膨張弁は、蒸発
器の熱負荷変動に対応して蒸発器出口での冷媒の過熱度
を所定値に維持するために、蒸発器出口の冷媒温度を感
知して弁開度を変化させて、サイクル冷媒流量を調整し
ている。ところで、自動車用空調装置等においては、圧
縮機の駆動源を兼ねる車両用エンジンの回転数変動、蒸
発器の熱負荷の急変等に伴い、蒸発器出口の冷媒温度を
感知する膨張弁感温部の温度低下→弁開度の減少→温度
上昇→弁開度の増加を頻繁に繰り返し、膨張弁がハンチ
ング現象を起こす。
【0003】この膨張弁のハンチング現象が大きくなる
と、車室内への吹出空気の温度差が増加し、乗員に不快
感を与える。そこで、従来、膨張弁のハンチング現象を
抑制する対策として、日本電装公開技報 整理番号68
−153(発行日 1989年11月15日)には、蒸
発器出口の冷媒温度を感知する感温棒のうち、ダイヤフ
ラム側の部分の表面、および感温棒とダイヤフラムの間
に介在されるダイヤフラムストッパを、熱伝導率の低い
樹脂材で成形することが記載されている。
【0004】この樹脂材の存在により、感温棒およびダ
イヤフラムへの熱伝導を遅延させることにより、膨張弁
のハンチング現象を抑制するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、蒸発器出口の冷媒が流れる冷媒通路に対し
ては感温棒が直接露出しているので、この露出部分にて
感温棒が蒸発器出口の冷媒温度を過度に敏感に感知して
しまい、ハンチングの抑制効果が不十分であった。
【0006】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
膨張弁におけるハンチングの抑制効果を向上させること
を目的とする。また、本発明では、膨張弁におけるハン
チング抑制のための熱伝達遅延部材の組付の容易化を図
ることを他の目的とする。また、本発明では、膨張弁に
おけるハンチング抑制効果の向上と蒸発器出口の冷媒の
スムーズな流れの確保とを両立させることをさらに他の
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。請求項1に記
載の発明では、本体ケース(40)内に、蒸発器出口側
通路(48)を通過する冷媒の温度を感知する感温棒
(49)を摺動可能に配置し、この感温棒(49)の感
知温度に応じて圧力が変化する第1圧力室(56)と、
蒸発器出口側通路(48)の圧力が導入される第2圧力
室(57)との間をダイヤフラム(52)により仕切
り、このダイヤフラム(52)を両圧力室(56)、
(57)の圧力差に応じて変位させるようにし、ダイヤ
フラム(52)の変位が感温棒(49)を介して弁体
(43)に伝達されて、弁体(43)が変位し、感温棒
(49)は、蒸発器出口側通路(48)内に位置する小
径の軸部(49a)と、この軸部(49a)の端部に結
合され、ダイヤフラム(52)に当接するダイヤフラム
ストッパ部(49b)とから構成し、本体ケース(4
0)には、蒸発器出口側通路(48)と第2圧力室(5
7)との間を連結する圧力導入用の空間(58)を形成
し、感温棒(49)の軸部(49a)のうち、蒸発器出
口側通路(48)内に位置する部分を覆う薄肉円筒部
(64a)と、感温棒(49)の軸部(49a)のう
ち、圧力導入用の空間(58)内に位置する部分を覆う
厚肉円筒部(64b)とを有する熱伝達遅延部材(6
4)を備え、この熱伝達遅延部材(64)を感温棒(4
9)よりも熱伝導率の小さい材料にて構成したことを特
徴としている。
【0008】上記構成によれば、感温棒(49)のう
ち、蒸発器出口側通路(48)内に位置する小径軸部
(49a)の外周面を熱伝達遅延部材(64)の薄肉円
筒部(64a)により覆っているから、感温棒(49)
が直接、蒸発器出口側通路(48)内に露出している場
合に比して、薄肉円筒部(64a)の介在により蒸発器
出口冷媒の温度変化に対する応答性に適度の遅れを持た
せることができる。また、円筒部(64a)は薄肉であ
るから、蒸発器出口冷媒の温度感知に支障をきたすこと
もない。
【0009】しかも、感温棒(49)のうち、空間(5
8)内に位置する部分を厚肉の円筒部(64b)により
覆っているから、空間(58)内に液冷媒が流入し、滞
留した場合に、この滞留液冷媒により感温棒(49)が
過度に冷却されることを阻止できる。ここで、空間(5
8)内の液冷媒の冷却作用に起因する温度変化は、蒸発
器出口冷媒の過熱度制御に直接関係しないから、小径軸
部(49a)のうち、空間(58)内に位置する部分を
厚肉の円筒部(64b)により覆うことにより、熱伝達
をより一層遅延させて、滞留液冷媒による過度な冷却を
効果的に防止できる。
【0010】以上の作用が総合される結果、蒸発器出口
側通路(48)内および空間(58)内の冷媒温度の急
変に対して、適度の遅れを持たせて感温棒(49)に熱
伝達でき、その結果、弁体43のハンチング現象を効果
的に抑制できる。また、請求項2に記載の発明では、感
温棒(49)のうち、ダイヤフラムストッパ部(49
b)を厚肉の円板部64cにより覆うことを特徴として
おり、これにより、ダイヤフラムストッパ部49bが上
記滞留液冷媒により過度に冷却されることも阻止でき、
ハンチング防止効果を一層高めることができる。
【0011】また、請求項3に記載の発明では、熱伝達
遅延部材(64)を樹脂にて構成して、薄肉円筒部(6
4a)、厚肉円筒部(64b)、および厚肉の円板部
(64c)を樹脂にて一体成形することを特徴としてお
り、従って、熱伝達遅延部材(64)を樹脂の一体成形
品で簡単に製作できる。また、請求項4に記載の発明で
は、薄肉円筒部(64a)と厚肉円筒部(64b)との
間の段付き部が蒸発器出口側通路(48)内に突出しな
いように配置されていることを特徴としている。このた
め、段付き部により蒸発器出口側通路(48)内の冷媒
流れを乱すことがなく、通路(48)内のスムーズな冷
媒流れを確保できる。
【0012】また、請求項5に記載の発明では、熱伝達
遅延部材(64)を感温棒(49)に圧入固定すること
を特徴としている。熱伝達遅延部材(64)を樹脂の一
体成形品で製作することと、圧入固定という固定手段を
組み合わせることにより、熱伝達遅延部材(64)組付
の生産性を向上できる。
【0013】また、請求項6に記載の発明では、熱伝達
遅延部材(64)を感温棒(49)に圧入固定するとと
もに、熱伝達遅延部材(64)を補助固定手段(66、
49c、49d、49e、64e)にて感温棒(49)
に固定することを特徴としている。このように、熱伝達
遅延部材(64)の固定手段として、圧入固定と、補助
固定手段(66、49c、49d、49e、64e)に
よる固定とを組み合わせることにより、長期にわたり、
熱伝達遅延部材(64)の固定を確実に保証できる。
【0014】さらに、請求項7に記載の発明によれば、
上記した請求項1、2、3、5に相当する特徴を持って
いるため、上記各作用効果を合わせ奏することができ
る。なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施
形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。 (第1実施形態)図1は自動車用空調装置の冷凍サイク
ルに本発明膨張弁を適用した第1実施形態を示し、図
中、1は自動車のエンジンルーム内に配置される圧縮機
であって、この圧縮機1は自動車エンジン(図示せず)
により駆動されて、冷媒を圧縮、吐出するものである。
圧縮機1の吐出冷媒ガスは、エンジンルーム内の凝縮器
2にて冷却され、凝縮する。この凝縮冷媒は、受液器3
内にて気液を分離され、液冷媒が受液器3内に溜まる。
【0016】4は冷凍サイクルの減圧手段をなす温度式
膨張弁で、自動車用空調装置の冷却ユニット部に備えら
れている蒸発器5出口部の冷媒の過熱度が予め設定した
所定値となるように弁開度を調整して、冷媒流量を調整
するものである。膨張弁4および蒸発器5は通常、自動
車の車室内に設置される。次に、膨張弁4の具体的構造
を詳述すると、40は膨張弁4の本体ケースで、アルミ
ニュウム等の金属で略直方体状に成形されている。この
本体ケース40の下方部右側には冷凍サイクルの受液器
3からの液冷媒が流入する冷媒入口41が開口してい
る。
【0017】この冷媒入口41は本体ケース40の下方
中央部に形成された弁体収容室42に連通しており、こ
の室42内には、膨張弁4の球状の弁体43、及びこの
弁体43と当接しこの弁体43を支持する支持部材44
が収容されている。ここで、冷媒入口41と弁体収納室
42によって膨張弁4の液冷媒流入通路を構成してい
る。
【0018】45はこの液冷媒流入通路の下流側に形成
された絞り通路で、液冷媒を減圧するためのものであ
り、この絞り通路45の開度を弁体43により調整する
ようになっている。また、絞り通路45のうち、球状の
弁体43に対向する部位には、円錐状の弁座面45aが
形成されている。本例では、上記した冷媒を減圧、膨張
させる絞り通路45およびこの絞り通路45の開度を調
整する弁体43により膨張弁4の弁体機構部4Aが構成
されている。
【0019】46は絞り通路45の中心部を貫通して配
設された弁棒で、その下端部は球状の弁体43に当接し
ている。47は絞り通路45を通過して減圧された低
温、低圧の気液2相冷媒が流れる冷媒流出通路で、本体
ケース40の上下方向の略中間部位に形成されており、
この冷媒流出通路47は蒸発器5の冷媒入口部に接続さ
れる。
【0020】48は蒸発器5にて蒸発したガス冷媒が流
れる蒸発器出口側通路で、本例では、本体ケース40の
上方部において左右方向に円筒状に貫通するように形成
されている。この蒸発器出口側通路48の入口端(図1
の左端)は蒸発器5の冷媒出口部に接続され、出口端
(図1の右端)は圧縮機1の吸入口に接続される。49
は膨張弁4の感温棒で、変位伝達部材としての役割も兼
ねるものであり、アルミニュウム等の熱伝導の良好な金
属にて円柱状に形成されている。この感温棒49は蒸発
器出口側通路48を貫通して配設され、蒸発器5で蒸発
した過熱ガス冷媒の温度を感知する感温手段をなすもの
である。すなわち、感温棒49は前記過熱ガス冷媒の流
れ中に位置することにより、過熱ガス冷媒の熱が伝導さ
れ、過熱ガス冷媒の温度を感知するものである。
【0021】この感温棒49の具体的形態について説明
すると、蒸発器出口側通路48を貫通する小径の軸部4
9aと、この小径軸部49aの端部に結合され、後述の
ダイヤフラム52に当接するダイヤフラムストッパ部4
9bとから構成されている。このダイヤフラムストッパ
部49bは、感温棒49の上端部側(ダイヤフラム52
側端部)から円板状に外径を拡大した形状に一体成形さ
れている。
【0022】次に、膨張弁4の弁体43を作動させる感
温エレメント部4Bについて説明すると、弁体43に当
接された弁棒46の上端は感温棒49の下端面に当接し
ており、この感温棒49の小径軸部49aの下端部近傍
の外周溝部にはシール用のOリング50が配設され、本
体ケース40の孔部51に対して感温棒49は気密に、
かつ摺動可能に嵌合している。
【0023】感温棒49の上端部に形成されたダイヤフ
ラムストッパ部49bは本体ケース40の最上部の外面
側に配置されたダイヤフラム(圧力応動部材)52に当
接している。従って、このダイヤフラム52が上下方向
に変位すると、この変位に応じて円柱状感温棒49、弁
棒46を介して弁体43も変位するようになっている。
本例では、弁棒46と感温棒49とにより変位伝達部材
が構成されている。
【0024】ダイヤフラム52の外周縁部は、上下のケ
ース部材53、54の間に挟持されて支持されている。
このケース部材53、54はステンレス(SUS30
4)等の金属材で構成され溶接等により一体に接合され
ている。下側のケース部材54は本体ケース40の最上
部にねじ止めにて固定されており、このねじ止め固定部
はゴム製の弾性シール材(パッキン)55にて気密にな
っている。
【0025】そして、ケース部材53、54内の空間は
ダイヤフラム52により上側室(第1圧力室)56と下
側室(第2圧力室)57に仕切られている。上側室56
には冷媒充填用のキャピラリチューブ56aが設けられ
ているが、このチューブ56aの先端は閉塞されている
ので、上側室56は密封空間である。この上側室56の
内部には冷凍サイクル内の循環冷媒と同種の冷媒ガスが
封入されており、この封入ガスは感温棒49の感知した
蒸発器出口の過熱ガス冷媒温度が金属製ダイヤフラム5
2を介して伝導され、この過熱ガス冷媒温度に応じた圧
力変化を示す。
【0026】従って、ダイヤフラム52は弾性に富み、
かつ熱伝導が良好で、強靱な材質にて形成することが好
ましく、例えばステンレス(SUS304)等の金属か
らなる。一方、下側室57は、感温棒49のダイヤフラ
ムストッパ部49bの周囲の空隙、この空隙の下方部に
形成される圧力導入用の空間58および環状連通路59
を通して、蒸発器出口側通路48に連通しており、この
蒸発器出口側通路48の冷媒圧力が下側室57内に導入
される。すなわち、下側室57内の圧力は通路48と略
同一の圧力となる。
【0027】そして、本体ケース40の最下部には、球
状弁体43の支持機構4Cが設けられており、この支持
機構4Cについて以下説明すると、本体ケース40の最
下部には外部に開口したねじ穴部60が設けられてお
り、このねじ穴部60に調整ナット61がねじ止め固定
されており、この調整ナット61はその外周部にシール
用のOリング62が装着されており、これによりねじ穴
部60との間を気密にシールしている。
【0028】63はコイルばね(ばね手段)であり、そ
の一端は調整ナット61により支持され、他端は弁体4
3の支持部材44に支持されている。従って、調整ナッ
ト61の締めつけ位置の調整により、コイルばね63の
取付荷重を調整できる。次に、本発明の特徴とする弁作
動のハンチング抑制のための構造を説明すると、感温棒
49の外周面には熱伝達遅延部材64が装着されてい
る。この熱伝達遅延部材64は、感温棒49を構成する
アルミニュウムよりも熱伝導率が十分低い材質(具体的
には、樹脂)にて成形され、感温棒49の外周面に圧入
固定されている。
【0029】ここで、熱伝達遅延部材64を構成する樹
脂材料としては、冷媒流れの雰囲気中で使用されること
を考慮して、耐冷媒性、耐油性、耐寒性等に優れ、かつ
ある程度の弾性を有する樹脂が好ましく、具体的にはポ
リアセタール、ナイロン等が好適である。そして、熱伝
達遅延部材64は、薄肉円筒部64aと、この薄肉円筒
部64aの一端部に結合された厚肉円筒部64bと、こ
の厚肉円筒部64bの一端部から半径方向外方へ延びる
ように成形された厚肉の円板部64cとから構成されて
いる。
【0030】薄肉円筒部64aは、感温棒49の軸部4
9aのうち、蒸発器出口側通路48内に位置する部分の
ほぼ全域の外周面に装着されて、この部分を覆うもので
ある。厚肉円筒部64bは、感温棒49の軸部49aの
うち、空間58および環状連通路59内に位置する部分
に装着されて、この部分を覆うものである。ここで、薄
肉円筒部64aと厚肉円筒部64bとの間の段付き部は
環状連通路59内に位置しており、蒸発器出口側通路4
8内には位置しないようにしてある。
【0031】また、厚肉の円板部64cは感温棒49の
うち、ダイヤフラムストッパ部49bの下面側に位置
し、この下面部を覆うように成形されている。感温棒4
9と熱伝達遅延部材64の具体的寸法の好適な例につい
て述べると、感温棒49の径:5.6mmの場合に、薄
肉円筒部64aの厚さ:0.5mm、厚肉円筒部64b
の厚さ:1.45mm、円板部64cの厚さ:1.0m
mである。ここで、円板部64cの厚さは厚肉円筒部6
4bの厚さと同一としてもよい。
【0032】上記した熱伝達遅延部材64を感温棒49
に圧入固定する方法の具体例としては、図2に示すよう
に、熱伝達遅延部材64のダイヤフラムストッパ部49
bを治具65の上に載せて、熱伝達遅延部材64を治具
65に固定しておき、この状態にて感温棒49の小径軸
部49aを熱伝達遅延部材64の中心穴内に矢印A方向
からの押圧力にて圧入すればよい。
【0033】次に、上記構成において作動を説明する。
いま、図1の冷凍サイクルにおいて圧縮機1が作動し、
サイクル内に冷媒が循環していると、膨張弁4の感温エ
レメント部4Bにおいて、ダイヤフラム52の上側室5
6内の封入ガスに、感温棒49、金属製ダイヤフラム5
2を介して、通路48内の蒸発器出口の過熱ガス冷媒温
度が伝導されるので、上側室56内の圧力は通路48の
過熱ガス冷媒温度に応じた圧力となり、一方、ダイヤフ
ラム52の下側室57内の圧力は通路48の冷媒圧力と
なる。
【0034】従って、この両室56、57内の圧力差
と、弁体43を上方へ押圧するばね63の取り付け荷重
とのバランスで、弁体43が変位することになる。そし
て、この弁体43の変位により絞り通路45の開度が調
整され、冷媒流量が自動調整される。この冷媒流量の調
整作用により、蒸発器出口のガス冷媒の過熱度が所定値
に維持される。ここで、蒸発器出口のガス冷媒の過熱度
は、ばね63の取り付け荷重を変えることにより、変更
することが可能である。
【0035】ところで、前述したように、圧縮機1の駆
動源を兼ねる車両用エンジンの回転数変動、蒸発器5の
熱負荷の急変等に伴い、蒸発器出口の冷媒温度を感知す
る感温棒49部分の温度低下→絞り通路45の開度減少
→温度上昇→絞り通路45の開度増加を弁体43が頻繁
に繰り返し、膨張弁がハンチング現象を起こす場合があ
る。また、近年では、受液器3からの液冷媒を過冷却す
る過冷却部を凝縮器2に備えて、過冷却度(サブクー
ル)の大きい液冷媒を膨張弁4に流入させて冷房能力の
向上を図る冷凍サイクルの開発が行われているが、この
ような過冷却機能付きのサイクルでは、冷媒の液比重分
だけ、温度変化に対する冷媒流量変化の割合が大きくな
るので、より一層ハンチングを助長する傾向にある。
【0036】本第1実施形態によると、上記のハンチン
グを次の理由にて効果的に抑制できる。 感温棒49のうち、蒸発器出口側通路48内に位置す
る小径軸部49aの外周面を熱伝達遅延部材64の薄肉
円筒部64aにより覆っているから、感温棒49が直
接、蒸発器出口側通路48内に露出している場合に比し
て、薄肉円筒部64aの介在により蒸発器出口冷媒の温
度変化に対する応答性に適度の遅れを持たせることがで
きる。また、円筒部64aは薄肉であるから、蒸発器出
口冷媒温度の感知に支障をきたすこともない。
【0037】感温棒49のうち、空間58および環状
連通路59内に位置する部分を厚肉円筒部64bにより
覆っているから、空間58内に液冷媒が滞留している場
合に、この滞留液冷媒により感温棒49が過度に冷却さ
れることを阻止できる。 感温棒49のうち、ダイヤフラムストッパ部49bの
下面側を厚肉の円板部64cにより覆っているから、こ
のダイヤフラムストッパ部49bが上記滞留液冷媒によ
り過度に冷却されることも阻止できる。
【0038】厚肉円筒部64bが環状連通路59内に
位置しているため、厚肉円筒部64bの厚さ分だけ環状
連通路59の断面積を縮小することができ、これによ
り、環状連通路59を通って空間58内に流入する冷媒
を制限することができる。空間58内の滞留液冷媒の冷
却作用に起因する温度変化は、蒸発器出口冷媒の過熱度
制御に直接関係しないから、空間58と感温棒49が接
する部分に厚肉円筒部64bおよび厚肉の円板部64c
を設けて、熱伝達をより一層遅延させて、滞留液冷媒に
よる過度な冷却を効果的に防止できる。
【0039】上記〜の作用が総合される結果、蒸発
器出口側通路48内および空間58内の冷媒温度の急変
に対して、適度の遅れを持たせて感温棒49に熱伝達で
き、その結果、弁体43のハンチング現象を効果的に抑
制できる。また、薄肉円筒部64aと厚肉円筒部64b
との間の段付き部は環状連通路59内に位置しており、
蒸発器出口側通路48内には位置しないようにしてある
ので、上記段付き部により蒸発器出口側通路48内の冷
媒流れを乱すことがなく、通路48内のスムーズな冷媒
流れを確保できる。
【0040】(第2実施形態)図3は第2実施形態を示
すもので、熱伝達遅延部材64のうち、厚肉円筒部64
bおよび厚肉の円板部64cの内周面と感温棒49の小
径軸部49aの外周面との間に0.1mm程度の微小な
環状隙間64dを形成したものである。この環状隙間6
4dの形成により、熱伝達遅延部材64の圧入固定時に
厚肉円筒部64bおよび厚肉の円板部64cに割れが発
生するのを良好に防止できる。
【0041】なお、第1実施形態では、ダイヤフラムス
トッパ部49bの形状が2重の円板形状になっている
が、本例ではダイヤフラムストッパ部49bの形状が1
重の円板形状になっている。 (第3実施形態)図4は第3実施形態を示すもので、熱
伝達遅延部材64のうち、厚肉円筒部64bの一端部に
結合されている厚肉の円板部64cを廃止したものであ
る。このような構成においても、熱伝達遅延部材64に
よる熱伝達遅延作用により弁体43のハンチング現象を
抑制できることを確認している。 (第4実施形態)図5は第4実施形態を示すもので、熱
伝達遅延部材64の固定手段として、前述の圧入固定を
用いるとともに、コイルばね(ばね手段)66を空間5
8内に配置し、このコイルばね66のばね力にて熱伝達
遅延部材64の厚肉の円板部64cを感温棒49のダイ
ヤフラムストッパ部49bの下側面に圧着させるように
している。つまり、本例では、コイルばね66が熱伝達
遅延部材64の補助固定手段の役割を果たしている。
【0042】本例においては、熱伝達遅延部材64の樹
脂材料の経年変化等により圧入固定の保持力が低下して
も、コイルばね66のばね力により熱伝達遅延部材64
の固定を確実に維持でき、熱伝達遅延部材64の固定を
長期間にわたって保証できる。本例では、コイルばね6
6を空間58内に配置しているため、コイルばね66に
より蒸発器出口側通路48内の冷媒流れを乱すことがな
い。 (第5実施形態)図6は第5実施形態を示すもので、熱
伝達遅延部材64の固定手段として、前述の圧入固定を
用いるとともに、感温棒49のうち、熱伝達遅延部材6
4の薄肉円筒部64aの先端位置に対応する部位に、複
数箇所(2〜3箇所程度)ポンチングによる凹部49c
を形成することにより、凹部49cの周囲に小突起49
dを隆起させ、この小突起49dにて薄肉円筒部64a
の先端を係止するようにしたものである。
【0043】これにより、圧入固定の保持力が低下して
も、小突起49dによる係止によって熱伝達遅延部材6
4の固定を確実に維持でき、熱伝達遅延部材64の固定
を長期間にわたって保証できる。 (第6実施形態)図7は第6実施形態を示すもので、熱
伝達遅延部材64の固定手段として、前述の圧入固定を
用いるとともに、感温棒49のうち、熱伝達遅延部材6
4の薄肉円筒部64aの先端位置に対応する部位に、複
数箇所(2〜3箇所程度)凹部49eを形成し、一方、
薄肉円筒部64aの先端側内周面に突起64eを形成
し、この突起64eを凹部49eに嵌着するようにした
ものである。
【0044】これにより、圧入固定の保持力が低下して
も、突起64eと凹部49eとの嵌着によって熱伝達遅
延部材64の固定を確実に維持でき、熱伝達遅延部材6
4の固定を長期間にわたって保証できる。なお、第6実
施形態とは逆に、薄肉円筒部64aの先端側内周面に凹
部を形成し、感温棒49側に突起を形成して、この両者
を嵌着させてもよい。 (他の実施形態)なお、熱伝達遅延部材64の固定手段
として、圧入固定の代わりに、熱伝達遅延部材64の円
筒形状の軸方向全長にわたる縦割れ面を形成し、この縦
割れ面を樹脂の弾性変形により押し開いて、熱伝達遅延
部材64を感温棒49の外周面に弾性的に嵌着するよう
にしてもよい。
【0045】また、熱伝達遅延部材64の材質として、
樹脂と同程度の熱伝導率を有するゴム系のものを使用す
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による膨張弁断面構造を
含む冷凍サイクル図である。
【図2】図1に示す膨張弁における熱伝達遅延部材64
の圧入方法を示す説明図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す膨張弁要部断面図
である。
【図4】本発明の第3実施形態を示す膨張弁要部断面図
である。
【図5】本発明の第4実施形態を示す膨張弁要部断面図
である。
【図6】(a)は本発明の第5実施形態を示す膨張弁要
部断面図、(b)は(a)の要部拡大断面図である。
【図7】(a)は本発明の第6実施形態を示す膨張弁要
部断面図、(b)は(a)の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
4…膨張弁、5…蒸発器、40…本体ケース、43…弁
体、45…絞り通路、48…蒸発器出口側通路、49…
感温棒、49a…小径軸部、49b…ダイヤフラムスト
ッパ部、52…ダイヤフラム、56…上側室(第1圧力
室)、57…下側室(第2圧力室)、58…圧力導入用
の空間、64…熱伝達遅延部材、64a…薄肉円筒部、
64b…厚肉円筒部、64c…厚肉の円板部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケース(40)と、 この本体ケース(40)内に形成され、サイクル高圧側
    からの冷媒を減圧、膨張させる絞り通路(45)と、 前記本体ケース(40)内に配置され、前記絞り通路
    (45)の開度を調整する弁体(43)と、 前記本体ケース(40)内に形成され、蒸発器(5)の
    出口冷媒が流れる蒸発器出口側通路(48)と、 前記本体ケース(40)内に、前記蒸発器出口側通路
    (48)を通過する冷媒の温度を感知するように配置さ
    れ、かつ前記本体ケース(40)に対して摺動可能な感
    温棒(49)と、 この感温棒(49)の感知温度に応じて圧力が変化する
    第1圧力室(56)と、 前記蒸発器出口側通路(48)の圧力が導入される第2
    圧力室(57)と、 前記第1圧力室(56)と前記第2圧力室(57)との
    間を仕切るように配置され、前記両圧力室(56)、
    (57)の圧力差に応じて変位するダイヤフラム(5
    2)とを備え、 前記ダイヤフラム(52)の変位が前記感温棒(49)
    を介して前記弁体(43)に伝達されて、前記弁体(4
    3)が変位するようになっており、 前記感温棒(49)は、前記蒸発器出口側通路(48)
    内に位置する小径の軸部(49a)と、この軸部(49
    a)の端部に結合され、前記ダイヤフラム(52)に当
    接するダイヤフラムストッパ部(49b)とからなり、 前記本体ケース(40)には、前記蒸発器出口側通路
    (48)と前記第2圧力室(57)との間を連結する圧
    力導入用の空間(58)が形成されており、 前記感温棒(49)の前記軸部(49a)のうち、前記
    蒸発器出口側通路(48)内に位置する部分を覆う薄肉
    円筒部(64a)と、前記感温棒(49)の前記軸部
    (49a)のうち、前記圧力導入用の空間(58)内に
    位置する部分を覆う厚肉円筒部(64b)とを有する熱
    伝達遅延部材(64)を備え、 この熱伝達遅延部材(64)を前記感温棒(49)より
    も熱伝導率の小さい材料にて構成したことを特徴とする
    温度式膨張弁。
  2. 【請求項2】 前記熱伝達遅延部材(64)に、前記感
    温棒(49)の前記ダイヤフラムストッパ部(49b)
    を覆う厚肉の円板部(64c)を備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載の温度式膨張弁。
  3. 【請求項3】 前記熱伝達遅延部材(64)は樹脂から
    なり、前記薄肉円筒部(64a)、前記厚肉円筒部(6
    4b)、および前記厚肉の円板部(64c)が樹脂にて
    一体成形されていることを特徴とする請求項2に記載の
    温度式膨張弁。
  4. 【請求項4】 前記薄肉円筒部(64a)と前記厚肉円
    筒部(64b)との間の段付き部が前記蒸発器出口側通
    路(48)内に突出しないように配置されていることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の温
    度式膨張弁。
  5. 【請求項5】 前記熱伝達遅延部材(64)が前記感温
    棒(49)に圧入固定されていることを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれか1つに記載の温度式膨張弁。
  6. 【請求項6】 前記熱伝達遅延部材(64)を前記感温
    棒(49)に圧入固定するとともに、前記熱伝達遅延部
    材(64)を補助固定手段(66、49c、49d、4
    9e、64e)にて前記感温棒(49)に固定すること
    を特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の
    温度式膨張弁。
  7. 【請求項7】 本体ケース(40)と、 この本体ケース(40)内に形成され、サイクル高圧側
    からの冷媒を減圧、膨張させる絞り通路(45)と、 前記本体ケース(40)内に配置され、前記絞り通路
    (45)の開度を調整する弁体(43)と、 前記本体ケース(40)内に形成され、蒸発器(5)の
    出口冷媒が流れる蒸発器出口側通路(48)と、 前記本体ケース(40)内に、前記蒸発器出口側通路
    (48)を通過する冷媒の温度を感知するように配置さ
    れ、かつ前記本体ケース(40)に対して摺動可能な金
    属製の感温棒(49)と、 この感温棒(49)の感知温度に応じて圧力が変化する
    第1圧力室(56)と、 前記蒸発器出口側通路(48)の圧力が導入される第2
    圧力室(57)と、 前記第1圧力室(56)と前記第2圧力室(57)との
    間を仕切るように配置され、前記両圧力室(56)、
    (57)の圧力差に応じて変位するダイヤフラム(5
    2)とを備え、 前記ダイヤフラム(52)の変位が前記感温棒(49)
    を介して前記弁体(43)に伝達されて、前記弁体(4
    3)が変位するようになっており、 前記感温棒(49)は、前記蒸発器出口側通路(48)
    内に位置する小径の軸部(49a)と、この軸部(49
    a)の端部に結合され、前記ダイヤフラム(52)に当
    接するダイヤフラムストッパ部(49b)とからなり、 前記本体ケース(40)には、前記蒸発器出口側通路
    (48)と前記第2圧力室(57)との間を連結する圧
    力導入用の空間(58)が形成されており、 前記感温棒(49)の前記軸部(49a)のうち、前記
    蒸発器出口側通路(48)内に位置する部分を覆う薄肉
    円筒部(64a)と、前記感温棒(49)の前記軸部
    (49a)のうち、前記圧力導入用の空間(58)内に
    位置する部分を覆う厚肉円筒部(64b)と、前記感温
    棒(49)の前記ダイヤフラムストッパ部(49b)を
    覆う厚肉の円板部(64c)とを有する熱伝達遅延部材
    (64)を備え、 前記薄肉円筒部(64a)、前記厚肉円筒部(64
    b)、および前記厚肉の円板部(64c)が樹脂にて一
    体成形されており、 前記熱伝達遅延部材(64)が前記感温棒(49)に圧
    入固定されていることを特徴とする温度式膨張弁。
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