JP2002013844A - 温度式膨張弁 - Google Patents

温度式膨張弁

Info

Publication number
JP2002013844A
JP2002013844A JP2000195138A JP2000195138A JP2002013844A JP 2002013844 A JP2002013844 A JP 2002013844A JP 2000195138 A JP2000195138 A JP 2000195138A JP 2000195138 A JP2000195138 A JP 2000195138A JP 2002013844 A JP2002013844 A JP 2002013844A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
temperature
diaphragm
evaporator
expansion valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000195138A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4013455B2 (ja
Inventor
Masaya Kanda
真哉 神田
Shigeji Oishi
繁次 大石
Teruyuki Hotta
照之 堀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2000195138A priority Critical patent/JP4013455B2/ja
Publication of JP2002013844A publication Critical patent/JP2002013844A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4013455B2 publication Critical patent/JP4013455B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/06Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/068Expansion valves combined with a sensor
    • F25B2341/0683Expansion valves combined with a sensor the sensor is disposed in the suction line and influenced by the temperature or the pressure of the suction gas

Landscapes

  • Safety Valves (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Temperature-Responsive Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 膨張弁の製造原価上昇を抑制しつつ、ヒート
パイプ現象(雰囲気による感温部の加熱現象)を防止す
る。 【解決手段】 フランジ部423の外周部に切欠き部4
23aを設けて蒸発器500から流出した低温(約0
℃)の冷媒によりダイヤフラム432を冷却する。これ
により、仮に凝縮した冷媒(液滴)が外気(膨張弁の雰
囲気)から熱を吸熱して蒸発しても第1圧力室430内
を十分に冷却することができるので、第1圧力室430
内の圧力が雰囲気の影響を受けて上昇してしまうことを
未然に防止できる。また、フランジ部423の外周部に
その一部を切り欠いた切欠き部423aを設けるといっ
た簡便な手段にて第1圧力室430内を十分に冷却する
ことができるので、膨張弁400の製造原価上昇を抑制
しつつ、ヒートパイプ現象を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧冷媒を減圧す
るとともに、蒸発器の出口側における冷媒加熱度が所定
値となるように開度を調節する蒸気圧縮式冷凍サイクル
用の温度式膨張弁に関するもので、車両用空調装置に適
用して有効である。
【0002】
【従来の技術】温度式膨張弁(以下、膨張弁と略す。)
は、周知のごとく、蒸発器から流出する冷媒の温度に応
じて内圧が変動する感温室と、この感温室内の圧力変動
に応じて変位する膜状のダイヤフラムと、ダイヤフラム
の変位を弁体に伝達するストッパ及びロッドからなる変
位伝達手段等から構成されたものである。
【0003】ところで、一般的な車両用空調装置では、
蒸発器内の蒸発温度が約0℃となるように圧縮機の稼働
率が制御されているため、ダイヤフラムのうち蒸発器か
ら流出した冷媒と接触する部位の温度は0℃近くまで低
下している。このため、感温室内に封入されたガス(冷
媒)のうちダイヤフラム近傍のガスが凝縮してしまう。
【0004】このとき、ダイヤフラムの面が水平方向に
対して傾くように膨張弁が搭載されていると、凝縮した
冷媒(液滴)が、感温室を構成する壁部材のうち外気に
接触する部位(以下、この部位を加熱壁と呼ぶ。)を側
に流れてしまう。
【0005】そして、液滴が加熱壁に到達すると、液滴
は加熱壁を介して外気(膨張弁の雰囲気)から熱を吸熱
して蒸発してしまうので、感温室内の圧力が雰囲気の影
響を受けて上昇してしまい、蒸発器から流出する冷媒の
温度に応じて弁体を可動させることができなくなるとい
う問題(以下、この問題をヒートパイプ現象と呼ぶ。)
が発生する。
【0006】この問題に対して、例えば特開平8−19
3769号公報に記載の発明では、凝縮した冷媒(液
滴)が加熱壁側に流れることを防止する液溜め部を感温
室内に設けている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載の発明では、感温室内に液溜め部を設けているので、
膨張弁の構造が複雑になり、膨張弁の製造原価上昇を招
いてしまう。
【0008】本発明は、上記点に鑑み、膨張弁の製造原
価上昇を抑制しつつ、ヒートパイプ現象を防止すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、蒸気圧縮式
冷凍サイクルに用いられ、高圧冷媒を減圧するととも
に、蒸発器(500)の出口側における冷媒加熱度が所
定値となるように開度を調節する温度式膨張弁であっ
て、蒸発器(500)の出口側における冷媒温度を応じ
て内圧が変化する感温室(430)と、感温室(43
0)と蒸発器(500)から流出した冷媒が導かれる空
間(435)とを仕切るとともに、感温室(430)内
の圧力変動に応じて変位する膜状のダイヤフラム(43
2)と、冷媒を減圧する絞り部(420)と、絞り部
(420)の開度を調節する弁体(421)と、ダイヤ
フラム(432)の変位を弁体(421)に伝達する変
位伝達手段(422、423)とを有し、変位伝達手段
(422、423)には、蒸発器(500)から流出し
た冷媒をダイヤフラム(432)側に導く冷媒通路(4
26)が設けられていることを特徴とする。
【0010】これにより、蒸発器(400)から流出し
た低温の冷媒によりダイヤフラム(432)が冷却され
るので、仮に感温室(430)内のガスが凝縮してその
凝縮した液滴が外気から熱を吸熱して蒸発しても感温室
(430)内を十分に冷却することができる。したがっ
て、感温室(430)内の圧力が雰囲気の影響を受けて
上昇してしまうことを未然に防止できる。
【0011】また、蒸発器(500)から流出した冷媒
をダイヤフラム(432)側に導く冷媒通路(426)
を設けるといった簡便な手段にて感温室(430)内を
十分に冷却することができるので、膨張弁の製造原価上
昇を抑制しつつ、ヒートパイプ現象を防止することがで
きる。
【0012】請求項2に記載の発明では、蒸気圧縮式冷
凍サイクルに用いられ、高圧冷媒を減圧するとともに、
蒸発器(500)の出口側における冷媒加熱度が所定値
となるように開度を調節する温度式膨張弁であって、蒸
発器(500)の出口側における冷媒温度を応じて内圧
が変化する感温室(430)と、感温室(430)と蒸
発器(500)から流出した冷媒が導かれる空間(43
5)とを仕切るとともに、感温室(430)内の圧力変
動に応じて変位する膜状のダイヤフラム(432)と、
冷媒を減圧する絞り部(420)と、絞り部(420)
の開度を調節する弁体(421)と、ダイヤフラム(4
32)の変位を弁体(421)に伝達する棒状のロッド
部(422)と、及びロッド部(422)に連結されて
ダイヤフラム(432)に接触するとともにロッド部
(422)の長手方向と略直交する方向に拡がる傘状の
フランジ部(423)とを有して構成され、ダイヤフラ
ム(432)の変位を弁体(421)に伝達する変位伝
達手段(422、423)とを有し、変位伝達手段(4
22、423)には、蒸発器(500)から流出した冷
媒をダイヤフラム(432)側に導く冷媒通路(42
6)が設けられていることを特徴とする。
【0013】これにより、蒸発器(400)から流出し
た低温の冷媒によりダイヤフラム(432)が冷却され
るので、仮に感温室(430)内のガスが凝縮してその
凝縮した液滴が外気から熱を吸熱して蒸発しても感温室
(430)内を十分に冷却することができる。したがっ
て、感温室(430)内の圧力が雰囲気の影響を受けて
上昇してしまうことを未然に防止できる。
【0014】また、蒸発器(500)から流出した冷媒
をダイヤフラム(432)側に導く冷媒通路(426)
を設けるといった簡便な手段にて感温室(430)内を
十分に冷却することができるので、膨張弁の製造原価上
昇を抑制しつつ、ヒートパイプ現象を防止することがで
きる。
【0015】なお、冷媒通路は、請求項3に記載の発明
のごとく、フランジ部(423)の一部を切り欠いた切
欠き部(423a)により形成してもよい。
【0016】また、冷媒通路は、請求項4に記載の発明
のごとく、フランジ部(423)を貫通する貫通穴(4
23b)により形成してもよい。
【0017】請求項5に記載の発明では、蒸気圧縮式冷
凍サイクルに用いられ、高圧冷媒を減圧するとともに、
蒸発器(500)の出口側における冷媒加熱度が所定値
となるように開度を調節する温度式膨張弁であって、蒸
発器(500)の出口側における冷媒温度を応じて内圧
が変化する感温室(430)と、感温室(430)と蒸
発器(500)から流出した冷媒が導かれる空間(43
5)とを仕切るとともに、感温室(430)内の圧力変
動に応じて変位する膜状のダイヤフラム(432)と、
冷媒を減圧する絞り部(420)と、絞り部(420)
の開度を調節する弁体(421)と、ダイヤフラム(4
32)の変位を弁体(421)に伝達する棒状のロッド
部(422)と、及びロッド部(422)に連結されて
ダイヤフラム(432)に接触するとともにロッド部
(422)の長手方向と略直交する方向に拡がる傘状の
フランジ部(423)とを有して構成され、ダイヤフラ
ム(432)の変位を弁体(421)に伝達する変位伝
達手段(422、423)とを有し、フランジ部(42
3)より絞り部(420)側には、フランジ部(42
3)が変位した際にフランジ部(423)が衝突するこ
とにより、ダイヤフラム(432)の最大変位を規制す
るフランジ受け部(433)が設けられており、さら
に、フランジ部(423)のうちフランジ受け部(43
3)と衝突接触する部位及びフランジ受け部(433)
の少なくとも一方側には、凹凸部(460)が設けられ
ていることを特徴とする。
【0018】これにより、凹凸(460)により形成さ
れた隙間により蒸発器(500)から流出した冷媒をダ
イヤフラム(432)側に導く冷媒通路が形成されるこ
ととなるので、請求項1又は2に記載の発明と同様に、
膨張弁の製造原価上昇を抑制しつつ、ヒートパイプ現象
を防止することができる。
【0019】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
本発明に膨張弁を車両用空調装置(車両用冷凍サイク
ル)に適用したものであって、図1は膨張弁及び冷凍サ
イクルの模式図である。
【0021】図1中、100は冷媒を吸入圧縮する圧縮
機であり、この圧縮機100は動力を断続可能に伝達す
る電磁クラッチ(図示せず。)を介して走行用のエンジ
ン(図示せず。)から動力を得ている。200は圧縮機
100から吐出した高温高圧の冷媒と空気とを熱交換し
て冷媒を冷却凝縮させる凝縮器(コンデンサ)であり、
300は凝縮器200から流出する冷媒を液相冷媒と気
相冷媒とに分離して液相冷媒を流出させるとともに、冷
凍サイクル中の余剰冷媒を蓄えるレシーバ(気液分離手
段)である。
【0022】400はレシーバ300から流出した高圧
冷媒を減圧するとともに、圧縮機100に吸入される冷
媒の加熱度(後述する蒸発器出口側の冷媒加熱度)が所
定値となるように開度(絞り程度)を調節する温度式膨
張弁(以下、膨張弁と略す。)である。なお、膨張弁4
00の詳細は後述する。
【0023】500は膨張弁400にて減圧された冷媒
と車室内に吹き出す空気とを熱交換させて冷媒を蒸発さ
せることにより車室内に吹き出す空気を冷却する蒸発器
であり、膨張弁400は、蒸発器500の側面部に取り
付けられている。なお、蒸発器500の側面側とは、蒸
発器500のうち蒸発器500を通過する空気流れに対
して略直交する方向の端部側を言うものである。
【0024】次に、膨張弁400の構造について述べ
る。
【0025】410は冷媒が流通する第1、2冷媒通路
411、412及び冷媒を減圧する絞り部420が設け
られた金属(本実施形態では、アルミニウム)製のハウ
ジング(膨張弁ボディ)である。そして、第1冷媒通路
411はレシーバ300から流出した冷媒が流入する通
路であり、第2冷媒通路412は蒸発器500から流出
した冷媒が流通する通路であり、絞り部420は第1冷
媒通路411中に設けられている。
【0026】また、430は所定の量のガス冷媒が封入
された第1圧力室(感温室)であり、この第1圧力室4
30は所定形状にプレス成形された第1ケーシング43
1と薄膜状のダイヤフラム(圧力応動部材)432とか
ら構成されており、ダイヤフラム432は第1ケーシン
グ431と第2ケーシング433とにより挟み込まれた
状態で固定されている。なお、434は第1圧力室43
0にガス冷媒を充填する際の充填口を閉塞するプラグで
ある。
【0027】そして、ダイヤフラム432に挟んで第1
圧力室430と反対側の空間(以下、この空間を第2圧
力室と呼ぶ。)435には、蒸発器500から流出した
冷媒が導かれており、第1圧力室430と第2圧力室4
35とはダイヤフラム432により仕切られている。
【0028】421は絞り部420に対して冷媒流れ上
流側に配設されて絞り部420の開度を調節する球状の
弁体であり、422はダイヤフラム432の変位を弁体
421に伝達する棒状のプッシュロッド部(以下、ロッ
ド部と略す。)であり、弁体421はロッド部422の
うち小径ロッド部422aの先端に溶接されている。
【0029】また、ロッド部422のうち大径ロッド部
422bは、ロッド部422の長手方向と直交する方向
に拡がる傘状のフランジ部(ストッパ部)423に連結
されており、このフランジ部423はダイヤフラム43
2に接触している。なお、ロッド部422及びフランジ
部423は冷鍛加工にて成形されている。
【0030】そして、フランジ部423には、図2に示
すように、フランジ部423の外周部にその一部を切り
欠いた切欠き部423aを形成することにより、蒸発器
500から流出した冷媒をダイヤフラム432側(第2
圧力室435側)に導く冷媒通路426を形成してい
る。
【0031】このため、第1圧力室430と第2圧力室
435との間に圧力差(特に、第1圧力室430内圧力
が第2圧力室435内圧力より大きくなるような圧力
差)が発生すると、ダイヤフラム432には圧力差に応
じて変位するので、図1に示すように、ダイヤフラム4
32の変位がフランジ部423及びロッド部422を介
して弁体421に伝達される。つまり、本実施形態で
は、ロッド部422及びフランジ部423によりダイヤ
フラム432の変位を弁体421に伝達する変位伝達手
段が構成されている。
【0032】一方、弁体421を挟んでロッド部422
と反対側には、絞り部420の開度が縮小する向きに弁
体421を押圧する力(弾性力)を弁体421に作用さ
せるコイルバネ424が配設されている。なお、弁体4
21(ダイヤフラム432)の変位は微少であるので、
コイルバネ424が弁体421を押圧する力は弁体42
1の位置によらず略一定とみなしていよい。
【0033】なお、425はコイルバネ424が弁体4
21を押圧する力を調整する調整用スクリュウであり、
450は隙間を密閉(シール)するOリング又はパッキ
ンである。
【0034】また、ロッド部422(特に、大径ロッド
部422b)は、第2冷媒通路412を流通する冷媒
(蒸発器500から流出した冷媒)の温度(熱)を第1
圧力室(感温室430)に伝達する熱伝達手段を兼ねて
おり、第1圧力室430は、ロッド部422及び第2圧
力室435から伝達された温度(熱)に応じて内圧が変
化する。このため、ロッド部422及びフランジ部42
3は熱伝導率の高い金属(例えば、アルミニウムやステ
ンレス等)にて形成されている。
【0035】次に、膨張弁400の概略作動を述べる
(図1参照)。
【0036】弁体421は絞り部420より冷媒流れ上
流側に位置しているので、第1圧力室430の内圧が上
昇すると、弁体421は絞り部420の開度が拡大する
向きに変位する。一方、第2圧力室435の内圧が上昇
すると、弁体421は絞り部420の開度が縮小する向
きに変位しようとする。
【0037】このとき、コイルバネ424は絞り部42
0の開度が縮小する向きの力を弁体421に常に作用さ
せているので、弁体421は、コイルバネ424の力と
第1圧力室430と第2圧力室435との圧力差による
力とが釣り合う位置に変位しようとする。
【0038】また、第1圧力室430は密閉されている
とともに、その内部温度は第2圧力室435内の温度
(蒸発器500出口側における冷媒の温度)と等しくな
るように変化するので、弁体421は第1圧力室430
と第2圧力室435との圧力差による力がコイルバネ4
24の力と等しくなるように変位する。したがって、コ
イルバネ424の力を加熱度に相当する大きさに設定す
れば、蒸発器500出口側における冷媒加熱度が略一定
となるように絞り開度が自動調整される。
【0039】なお、第1圧力室430内の圧力が過度に
上昇した場合には、フランジ部423が第2ケーシング
433(フランジ部受け部)にに衝突することによりダ
イヤフラム432が過度に変位することが防止される。
【0040】次に、本実施形態特徴を述べる。
【0041】本実施形態によれば、フランジ部423の
外周部にその一部を切り欠いた切欠き部423aが設け
られているので、蒸発器500から流出した低温(約0
℃)の冷媒によりダイヤフラム432が冷却される。こ
のため、仮に凝縮した冷媒(液滴)が外気(膨張弁の雰
囲気)から熱を吸熱して蒸発しても第1圧力室430内
を十分に冷却することができるので、第1圧力室430
内の圧力が雰囲気の影響を受けて上昇してしまうことを
未然に防止できる。
【0042】また、フランジ部423の外周部にその一
部を切り欠いた切欠き部423aを設けるといった簡便
な手段にて第1圧力室430内を十分に冷却することが
できるので、膨張弁400の製造原価上昇を抑制しつ
つ、ヒートパイプ現象を防止することができる。
【0043】なお、本実施形態では、フランジ部423
は冷鍛加工にて製造しているが、小規模な金型変更にて
切欠き部423aを設けることができるので、膨張弁4
00の製造原価上昇は実質的に殆どない。
【0044】(第2実施形態)第1実施形態では、切欠
き部423aをフランジ部423の外周部に形成するこ
とにより、蒸発器500から流出した冷媒をダイヤフラ
ム432側(第2圧力室435側)に導く冷媒通路42
6を形成したが、本実施形態は、図3に示すように、フ
ランジ部423を貫通する貫通穴423bを設けること
により冷媒通路426を形成したものである。
【0045】(第3実施形態)本実施形態は、図4、5
に示すように、フランジ部423のうち第2ケーシング
433(フランジ受け部)と衝突接触する部位及び第2
ケーシング433の少なくとも一方側には、凹凸部(デ
ィンプル)460を設けたものである。
【0046】なお、図4はフランジ部423に凹凸46
0を設けた例であり、図5は第2ケーシング433に凹
凸460を設けた例である。
【0047】これにより、凹凸460により形成された
隙間により蒸発器500から流出した冷媒をダイヤフラ
ム432側(第2圧力室435側)に導く冷媒通路42
6が形成されることとなるので、膨張弁400の製造原
価上昇を抑制しつつ、ヒートパイプ現象を防止すること
ができる。
【0048】(その他の実施形態)上述の実施形態で
は、フランジ部423を冷鍛加工により形成し、第2ケ
ーシング433をプレス加工にて形成したが、本発明は
これに限定されるものではなく、その他加工方法により
形成してもよい。
【0049】また、上述の実施形態では、車両用空調装
置を例に本発明を説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、その他の冷凍サイクルにも適用するこ
とができる。
【0050】ところで、本発明は、ダイヤフラム432
側に低温の冷媒を積極的に導くことにより第1圧力室4
30内を十分に冷却して第1圧力室430内の圧力が雰
囲気の影響を受けて上昇してしまうことを防止するもの
であるので、冷媒通路426の形成手段は上記実施形態
に限定されるものではなく、その他手段であってもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る膨張弁及び冷凍サ
イクルの模式図である。
【図2】(a)はフランジ部の上面図であり、(b)は
(a)のA−A断面図であり、(c)は(a)の下面図
である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る膨張弁に適用され
るフランジ部の半断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る膨張弁に適用され
るフランジ部の斜視図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る膨張弁に適用され
る第2ケーシングの斜視図である。
【符号の説明】
400…膨張弁、410…ハウジング、420…絞り
部、421…弁体、422…ロッド部、423…フラン
ジ部、423a…切欠き部、426…冷媒通路、430
…第1圧力室(感温室)、431…第1ケーシング、4
32…ダイヤフラム、433…第2ケーシング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀田 照之 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3H057 AA04 BB06 CC05 DD05 EE03 FA24 FC03 HH18 HH20 3H061 AA07 BB03 CC30 DD02 EA22 EA25 EC14 EC17 GG20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気圧縮式冷凍サイクルに用いられ、高
    圧冷媒を減圧するとともに、蒸発器(500)の出口側
    における冷媒加熱度が所定値となるように開度を調節す
    る温度式膨張弁であって、 前記蒸発器(500)の出口側における冷媒温度を応じ
    て内圧が変化する感温室(430)と、 前記感温室(430)と前記蒸発器(500)から流出
    した冷媒が導かれる空間(435)とを仕切るととも
    に、前記感温室(430)内の圧力変動に応じて変位す
    る膜状のダイヤフラム(432)と、 冷媒を減圧する絞り部(420)と、 前記絞り部(420)の開度を調節する弁体(421)
    と、 前記ダイヤフラム(432)の変位を前記弁体(42
    1)に伝達する変位伝達手段(422、423)とを有
    し、 前記変位伝達手段(422、423)には、前記蒸発器
    (500)から流出した冷媒を前記ダイヤフラム(43
    2)側に導く冷媒通路(426)が設けられていること
    を特徴とする温度式膨張弁。
  2. 【請求項2】 蒸気圧縮式冷凍サイクルに用いられ、高
    圧冷媒を減圧するとともに、蒸発器(500)の出口側
    における冷媒加熱度が所定値となるように開度を調節す
    る温度式膨張弁であって、 前記蒸発器(500)の出口側における冷媒温度を応じ
    て内圧が変化する感温室(430)と、 前記感温室(430)と前記蒸発器(500)から流出
    した冷媒が導かれる空間(435)とを仕切るととも
    に、前記感温室(430)内の圧力変動に応じて変位す
    る膜状のダイヤフラム(432)と、 冷媒を減圧する絞り部(420)と、 前記絞り部(420)の開度を調節する弁体(421)
    と、 前記ダイヤフラム(432)の変位を前記弁体(42
    1)に伝達する棒状のロッド部(422)と、及び前記
    ロッド部(422)に連結されて前記ダイヤフラム(4
    32)に接触するとともに前記ロッド部(422)の長
    手方向と略直交する方向に拡がる傘状のフランジ部(4
    23)とを有して構成され、前記ダイヤフラム(43
    2)の変位を前記弁体(421)に伝達する変位伝達手
    段(422、423)とを有し、 前記変位伝達手段(422、423)には、前記蒸発器
    (500)から流出した冷媒を前記ダイヤフラム(43
    2)側に導く冷媒通路(426)が設けられていること
    を特徴とする温度式膨張弁。
  3. 【請求項3】 前記冷媒通路は、前記フランジ部(42
    3)の一部を切り欠いた切欠き部(423a)により形
    成されていることを特徴とする請求項2に記載の温度式
    膨張弁。
  4. 【請求項4】 前記冷媒通路は、前記フランジ部(42
    3)を貫通する貫通穴(423b)により形成されてい
    ることを特徴とする請求項2に記載の温度式膨張弁。
  5. 【請求項5】 蒸気圧縮式冷凍サイクルに用いられ、高
    圧冷媒を減圧するとともに、蒸発器(500)の出口側
    における冷媒加熱度が所定値となるように開度を調節す
    る温度式膨張弁であって、 前記蒸発器(500)の出口側における冷媒温度を応じ
    て内圧が変化する感温室(430)と、 前記感温室(430)と前記蒸発器(500)から流出
    した冷媒が導かれる空間(435)とを仕切るととも
    に、前記感温室(430)内の圧力変動に応じて変位す
    る膜状のダイヤフラム(432)と、 冷媒を減圧する絞り部(420)と、 前記絞り部(420)の開度を調節する弁体(421)
    と、 前記ダイヤフラム(432)の変位を前記弁体(42
    1)に伝達する棒状のロッド部(422)と、及び前記
    ロッド部(422)に連結されて前記ダイヤフラム(4
    32)に接触するとともに前記ロッド部(422)の長
    手方向と略直交する方向に拡がる傘状のフランジ部(4
    23)とを有して構成され、前記ダイヤフラム(43
    2)の変位を前記弁体(421)に伝達する変位伝達手
    段(422、423)とを有し、 前記フランジ部(423)より前記絞り部(420)側
    には、前記フランジ部(423)が変位した際に前記フ
    ランジ部(423)が衝突することにより、前記ダイヤ
    フラム(432)の最大変位を規制するフランジ受け部
    (433)が設けられており、 さらに、前記フランジ部(423)のうち前記フランジ
    受け部(433)と衝突接触する部位及び前記フランジ
    受け部(433)の少なくとも一方側には、凹凸部(4
    60)が設けられていることを特徴とする温度式膨張
    弁。
JP2000195138A 2000-06-28 2000-06-28 温度式膨張弁 Expired - Fee Related JP4013455B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000195138A JP4013455B2 (ja) 2000-06-28 2000-06-28 温度式膨張弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000195138A JP4013455B2 (ja) 2000-06-28 2000-06-28 温度式膨張弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002013844A true JP2002013844A (ja) 2002-01-18
JP4013455B2 JP4013455B2 (ja) 2007-11-28

Family

ID=18693851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000195138A Expired - Fee Related JP4013455B2 (ja) 2000-06-28 2000-06-28 温度式膨張弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4013455B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7621151B2 (en) 2006-04-04 2009-11-24 Denso Corporation Pressure control valve
JP2020143855A (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 株式会社不二工機 膨張弁

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01131894A (ja) * 1987-11-17 1989-05-24 Shinwa Sangyo Kk 冷却塔用熱交換器
JPH02168563A (ja) * 1988-12-21 1990-06-28 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 燃料電池用セパレータ
JPH0389360U (ja) * 1989-12-27 1991-09-11
JPH1073344A (ja) * 1996-09-02 1998-03-17 Denso Corp 温度式膨張弁
JPH11206254A (ja) * 1998-01-21 1999-08-03 Fulta Electric Machinery Co Ltd 販売用のプランターシステム
JPH11223424A (ja) * 1998-02-10 1999-08-17 Fujikoki Corp 膨張弁
JP2001141335A (ja) * 1999-01-13 2001-05-25 Tgk Co Ltd 膨張弁

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01131894A (ja) * 1987-11-17 1989-05-24 Shinwa Sangyo Kk 冷却塔用熱交換器
JPH02168563A (ja) * 1988-12-21 1990-06-28 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 燃料電池用セパレータ
JPH0389360U (ja) * 1989-12-27 1991-09-11
JPH1073344A (ja) * 1996-09-02 1998-03-17 Denso Corp 温度式膨張弁
JPH11206254A (ja) * 1998-01-21 1999-08-03 Fulta Electric Machinery Co Ltd 販売用のプランターシステム
JPH11223424A (ja) * 1998-02-10 1999-08-17 Fujikoki Corp 膨張弁
JP2001141335A (ja) * 1999-01-13 2001-05-25 Tgk Co Ltd 膨張弁

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7621151B2 (en) 2006-04-04 2009-11-24 Denso Corporation Pressure control valve
JP2020143855A (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 株式会社不二工機 膨張弁
JP7246075B2 (ja) 2019-03-07 2023-03-27 株式会社不二工機 膨張弁

Also Published As

Publication number Publication date
JP4013455B2 (ja) 2007-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0571860B2 (ja)
JP3637651B2 (ja) 温度式膨張弁
JPH1073344A (ja) 温度式膨張弁
JPH0989154A (ja) 温度式膨張弁
JP2002054861A (ja) 温度式膨張弁
JP2002054860A (ja) 温度式膨張弁
US4632305A (en) Expansion valve
JP6447906B2 (ja) 膨張弁
JP2010112616A (ja) 温度式膨張弁
JP6569061B2 (ja) 制御弁
JP2000310461A (ja) 温度式膨張弁
JP2002013844A (ja) 温度式膨張弁
JP5141489B2 (ja) 温度式膨張弁
JP5369259B2 (ja) 膨張弁
JP2586426B2 (ja) 冷凍装置用自動膨張弁
JP2001241812A (ja) 膨張弁
JP3987983B2 (ja) 温度式膨張弁
JP4259891B2 (ja) 過熱度制御方法
JP2005265385A (ja) 減圧装置
JPH05118711A (ja) 膨張弁
JP2003065634A (ja) 膨張弁
JPH08210734A (ja) 温度式膨張弁
JP2773373B2 (ja) 冷凍サイクル用膨張弁
JPH11223426A (ja) カーエアコン用膨張弁
JP2018004234A (ja) 膨張弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060808

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070522

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070821

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070903

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130921

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees