JP2000310461A - 温度式膨張弁 - Google Patents

温度式膨張弁

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JP2000310461A
JP2000310461A JP11117930A JP11793099A JP2000310461A JP 2000310461 A JP2000310461 A JP 2000310461A JP 11117930 A JP11117930 A JP 11117930A JP 11793099 A JP11793099 A JP 11793099A JP 2000310461 A JP2000310461 A JP 2000310461A
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diaphragm
rod
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sensing rod
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Teruyuki Hotta
照之 堀田
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Denso Corp
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/06Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/068Expansion valves combined with a sensor
    • F25B2341/0683Expansion valves combined with a sensor the sensor is disposed in the suction line and influenced by the temperature or the pressure of the suction gas
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/15Hunting, i.e. oscillation of controlled refrigeration variables reaching undesirable values

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感温棒17に断熱層33を被せ、蒸発器5の
出口冷媒から感温棒17への温度伝達を遅延させてハン
チングを防ぐ技術が知られているが、可変容量型圧縮機
1を採用する場合では、容量変化が大きく、ハンチング
する場合がある。 【解決手段】 感温棒17におけるダイヤフラム19と
の接触面に凹凸を設け、感温棒17におけるダイヤフラ
ム19との間に部分的な断熱空間Sを設けた。この断熱
空間Sによって、感温棒17からダイヤフラム19への
熱の伝達が遅延される。一方、感温棒17に断熱層33
を被せて蒸発器5の出口冷媒から感温棒17への温度伝
達を遅延させる。このように、断熱層33と断熱空間S
との両方による遅延効果により、可変容量型圧縮機1を
採用する場合でもハンチング現象の発生を抑えることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸発器を通過した
冷媒の温度に基づいて弁開度を調節する温度式膨張弁に
関するもので、特にハンチング防止に関する技術であ
る。
【0002】
【従来の技術】温度式膨張弁は、蒸発器の熱負荷変動に
対応して蒸発器出口での冷媒の過熱度を所定値に維持す
るために、蒸発器出口の冷媒温度を感知して弁開度を変
化させて、サイクル冷媒流量を調節している。ところ
で、自動車用空調装置等においては、圧縮機の駆動源を
兼ねる車両用エンジンの回転数の変動や、起動初期のよ
うに冷凍サイクルが安定していない状態等では、蒸発器
出口の冷媒の温度変化が大きく、弁の開閉を頻繁に繰り
返すハンチング現象を起こす場合がある。このハンチン
グ現象が発生すると、車室内に吹き出される空調風の温
度が大きく変化し、乗員に不快感を与えてしまう。
【0003】この不具合を防ぐ手段として、特開平10
−73344号公報に開示された技術が知られている。
この技術は、感温棒における蒸発器出口通路を通過する
冷媒の温度を感知する部分に樹脂カバー等の断熱層を被
せ、冷媒から感温棒への温度の伝達を遅らせ、応答性を
鈍くしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、冷凍サイクルに
可変容量型圧縮機を採用する場合がある。この可変容量
型圧縮機は容量変動が大きいため、感温棒に断熱層を被
せたものであっても、ハンチング現象が発生する不具合
が生じる。また、容量変動のない固定容量型圧縮機を冷
凍サイクルに搭載する場合、感温棒に断熱層を被せたも
のはハンチング対策に対して大きな効果が得られるが、
断熱層を別途作成して感温棒に被せるコストが必要にな
るため、大きなコストアップになってしまう。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、断熱層を廃止してコストを抑え
る、あるいは感温棒に断熱層を被せてもハンチング現象
を起こすようなものであっても、ハンチング現象を防ぐ
ことのできる温度式膨張弁の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔請求項1の手段〕感温
棒とダイヤフラムとの接触面に部分的な断熱空間を設け
たため、感温棒からダイヤフラムへの温度伝達が遅延さ
れ、結果的に圧力室の圧力変化が遅延され、圧力室の圧
力変化による弁開度調節の応答性が鈍くなる。このた
め、従来、ハンチングを防ぐ目的で用いていた高価な断
熱層が廃止でき、温度式膨張弁のコストを抑えることが
できる。
【0007】〔請求項2の手段〕冷凍サイクルに可変容
量型圧縮機を採用する場合など、感温棒に断熱層を被せ
てもハンチング現象が起きる場合であっても、感温棒と
ダイヤフラムとの接触面に部分的な断熱空間を設けて、
ダイヤフラムから圧力室への温度の伝達を遅延させるこ
とによって、ハンチング現象を防ぐことができる。つま
り、感温棒に断熱層を被せることによる遅延効果と、感
温棒とダイヤフラムとの接触面に部分的な断熱空間を設
けることによる遅延効果とにより、可変容量型圧縮機を
採用する場合などのようにハンチング現象が起こり易い
条件下でも、ハンチング現象を防ぐことができる。
【0008】〔請求項3の手段〕部分的な断熱空間を形
成するために感温棒のダイヤフラム接触面に設けられる
凹凸は、感温棒の鍛造時に同時に形成したり、切削によ
って形成できるため、安価に作成できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。 〔第1実施形態〕この第1実施形態は、容量変化の大き
い可変容量型圧縮機を搭載する冷凍サイクルを示すもの
で、温度式膨張弁にはハンチング対策として、感温棒に
断熱層を被せる手段、および感温棒とダイヤフラムとの
接触面に部分的な断熱空間を設ける手段の両方を用いた
ものである。
【0010】車両用の冷凍サイクルは、図1に示すよう
に、圧縮機1、凝縮器2、レシーバ3、温度式膨張弁
4、蒸発器5から構成されるものである。圧縮機1は、
車両走行用エンジンによって駆動されて、冷媒の圧縮、
吐出を行うものであり、この第1実施形態では、容量変
化の大きい可変容量型圧縮機1が用いられている。凝縮
器2は、圧縮機1の吐出したガス冷媒を外気によって冷
却して液化凝縮するものである。レシーバ3は、凝縮器
2を通過した冷媒を気液分離し、液冷媒を温度式膨張弁
4に供給するものである。温度式膨張弁4は、レシーバ
3から供給された冷媒を断熱膨張して霧状にするもの
で、この詳細は後述する。蒸発器5は車室内へ吹き出さ
れる空気によって霧状冷媒を蒸発させるもので、車室内
へ吹き出される空気は蒸発潜熱が奪われて冷却される。
蒸発器5でガス化した冷媒は、圧縮機1に戻され、上記
サイクルを繰り返す。
【0011】温度式膨張弁4は、蒸発器5を通過した冷
媒の過熱度が予め設定した所定値となるように弁開度を
調節して、冷媒流量を調節するものである。この温度式
膨張弁4は、本体ケース6を備える。この本体ケース6
は、アルミニウム等の金属で略直方体形状に成型されて
いる。この本体ケース6の下部右側には、レシーバ3か
らの液冷媒が流入する冷媒入口7が開口している。
【0012】この冷媒入口7は、本体ケース6の下方中
央部に形成された弁体収容室8に連通しており、この弁
体収容室8内には、球状の弁体9、この弁体9を支持す
る弁支持部材10が収容されている。冷媒入口7および
弁体収容室8よりなる液冷媒流入通路の下流側には、液
冷媒を減圧する絞り通路11が形成されている。この絞
り通路11は、上述の弁体9によって開度調節されるよ
うになっている。
【0013】弁体9は、圧縮コイルバネ12によって絞
り通路11を塞ぐ方向に付勢されており、絞り通路11
の弁体9当接面は円錐状の弁座面13が形成されてい
る。絞り通路11の内部には、中心部を貫通して弁棒1
4が配置されており、この弁棒14は上方から弁体9に
当接している。絞り通路11の下流側には、冷媒流出通
路15が形成されており、この冷媒流出通路15は蒸発
器5の冷媒入口7と接続される。
【0014】本体ケース6の上側には、蒸発器5で蒸発
したガス冷媒が流れる蒸発器出口通路16が形成されて
いる。この蒸発器出口通路16は、入口側(図1左側)
が蒸発器5の冷媒出口に接続され、出口側が圧縮機1の
吸入側に接続される。本体ケース6の略中央には、上方
から下方に向けて感温棒17が差し込まれている。この
感温棒17は、本体ケース6に対して摺動可能に配置さ
れたもので、下部の弁棒14を介して弁体9のリフト量
を調節可能に設けられている。
【0015】この感温棒17は、アルミニウム等の熱伝
導の良好な金属よりなり、蒸発器出口通路16に貫通配
置されて蒸発器出口通路16を通過する冷媒の温度が伝
わる小径軸部18と、この小径軸部18の上に配置さ
れ、後述するダイヤフラム19に当接する円板状のダイ
ヤフラムストッパ部20とを一体に設けたものである。
【0016】小径軸部18の下側の外周溝部21にはシ
ール用のOリング22が配置されており、本体ケース6
の孔部23に対して感温棒17が気密に且つ摺動可能と
されている。また、感温棒17の下端は、上述の弁棒1
4に当接しており、感温棒17の上下に応じて弁体9の
リフト量が調節される。ダイヤフラムストッパ部20
は、上端から外径を拡大した形状に設けられている。
【0017】感温棒17の上部のダイヤフラムストッパ
部20は、本体ケース6の上方に配置されたダイヤフラ
ム19に当接している。従って、ダイヤフラム19が上
下すると、この変移に応じて感温棒17、弁棒14を介
して弁体9も変移するようになっている。ダイヤフラム
19の外周縁部は、上下のケース部材24、25の間に
挟持されている。上下のケース部材24、25は、ステ
ンレス等の金属材で構成され、溶接等によって接合され
ている。下側のケース部材25は、本体ケース6にネジ
止め固定されており、下側のケース部材25と本体ケー
ス6との間に介在されたパッキング(図示しない)によ
って気密保持されている。
【0018】上下のケース部材24、25の内部は、ダ
イヤフラム19によって、上側の圧力室26と、下側の
作動室27とに仕切られている。圧力室26の内部は密
閉空間であり、温度によって圧力が決定される物質(例
えば、冷凍サイクルに用いられる同種の冷媒であるHF
C−134a、HCFC124、HFC−600a、あ
るいは例えば窒素等の不活性ガスなど)が封入されてい
る。
【0019】ダイヤフラム19は、弾性に富み、強靱な
材質にて形成することが好ましく、例えばステンレス板
からなる。一方、下側の作動室27は、ダイヤフラムス
トッパ部20の周囲の隙間、この隙間の下方に形成され
る圧力導入用の空間28および環状連通路29を通って
蒸発器出口通路16に連通しており、この蒸発器出口通
路16の冷媒圧力がダイヤフラム19の下側の作動室2
7に導入される。すなわち、この作動室27は、蒸発器
出口通路16の冷媒圧力とほぼ同一になる。
【0020】本体ケース6の下部には、外部に開口した
ネジ穴30が設けられており、このネジ穴30には、圧
縮コイルバネ12による弁体9の付勢力を調節する調節
ナット31がネジ止めされている。ネジ穴30と調節ナ
ット31の間には、シール用のOリング32が配置さ
れ、ネジ穴30と調節ナット31との間の気密を保って
いる。
【0021】次に、ハンチング現象を防止するための構
造を説明する。この実施形態では、上述したように、容
量変動の大きい可変容量型圧縮機1を採用するため、感
温棒17に断熱層33を被せる手段と、感温棒17とダ
イヤフラム19との接触面に部分的な断熱空間Sを設け
る手段とを採用する。
【0022】断熱層33は、感温棒17の外周面に装着
固定されたもので、感温棒17を構成するアルミニウム
よりも熱伝導率が十分低い材料(例えば、樹脂)にて形
成され、感温棒17の外周面に圧入固定されたものであ
る。ここで、断熱層33を構成する樹脂としては、冷媒
の流れる雰囲気中で使用されることを考慮して、耐冷媒
性、耐油性、耐寒性等に優れ、かつある程度の弾性を有
する樹脂が好ましく、具体的にはポリアセタール、ナイ
ロン等が好適である。
【0023】断熱層33は、薄肉円筒部33a、厚肉円
筒部33bおよび厚肉円板部33cから構成されてい
る。薄肉円筒部33aは、感温棒17の小径軸部18の
うち、蒸発器出口通路16内に配置される部分を覆うも
のである。これによって、感温棒17の小径軸部18が
直接的に蒸発器出口通路16内に露出する場合に比較し
て、薄肉円筒部33aが介在することにより、蒸発器5
から排出された冷媒の温度を感温棒17に伝える応答性
を遅らせることができる。
【0024】また、厚肉円筒部33bは、感温棒17の
小径軸部18のうち、圧力導入用の空間28および環状
連通路29の内側の部分を覆うものであり、厚肉円板部
33cは、ダイヤフラムストッパ部20の下面を覆うも
のである。これによって、圧力導入用の空間28の内部
に液冷媒が滞留した場合であっても、この滞留液冷媒に
より感温棒17が過度に冷却される不具合を阻止でき
る。
【0025】感温棒17とダイヤフラム19との接触面
に部分的な断熱空間Sを形成する手段として、この実施
形態では、ダイヤフラム19と接触する感温棒17の接
触面に凹凸34を設け、その窪み内に断熱空間Sを形成
した。具体的には、ダイヤフラムストッパ部20の上面
(ダイヤフラム19との接触面)に、図2(a)に示す
ように、多数の凹凸34を設けたものである。
【0026】この凹凸34の一例は、図2(b)〜
(d)に示すように、格子状に設けても良いし、ストラ
イプ状に設けても良いし、多重円状や螺旋状に設けても
良い。このような凹凸34は、感温棒17の鍛造時に同
時に形成しても良いし、切削によって形成しても良い。
このように、凹凸34を、感温棒17の鍛造時に同時に
形成したり、切削によって形成することによって、上記
断熱空間Sを安価に作成できる。
【0027】上記のように、感温棒17とダイヤフラム
19との接触面に部分的な断熱空間Sを設けることによ
って、感温棒17からダイヤフラム19への温度伝達が
遅延され、圧力室26の圧力変化が遅くなり、圧力室2
6の圧力変化による弁開度調節の応答性が鈍くなる。な
お、感温棒17からダイヤフラム19への温度伝達の遅
延速度は、凹凸34の形状や量を調節することにより実
施できる。つまり、断熱空間Sの総容積や感温棒17と
ダイヤフラム19との接触面積を調節することにより、
感温棒17からダイヤフラム19への温度伝達の遅延速
度が調節できる。
【0028】次に、上記構成における作動を説明する。
圧縮機1が作動し、冷凍サイクル内に冷媒が循環してい
ると、蒸発器出口通路16内を通過する冷媒の温度が、
感温棒17、ダイヤフラム19を介して圧力室26に伝
わるので、圧力室26の圧力は蒸発器5から排出された
冷媒の温度に対応した圧力となる。一方、ダイヤフラム
19の下側の作動室27は蒸発器出口通路16内の冷媒
圧力となる。
【0029】従って、圧力室26と作動室27の圧力
差、および圧縮コイルバネ12の付勢力とのバランス
で、弁体9が変移することになる。そして、この弁体9
の変移により絞り通路11の開度が調節され、冷媒流量
が自動調節される。この冷媒の自動調節作用により、蒸
発器5を通過したガス冷媒の過熱度が所定値に維持され
る。ここで、蒸発器5を通過したガス冷媒の過熱度は、
圧縮コイルバネ12の取付荷重を変えることにより調節
できる。
【0030】ところで、圧縮機1の駆動源を兼ねる車両
走行用エンジンの回転数変動、蒸発器5の熱負荷の急激
な変動、および可変容量型である圧縮機1の容量変化に
伴なって、蒸発器5を通過したガス冷媒の温度を感知す
る感温棒17の温度低下→絞り通路11の開度減少→こ
れに伴う温度上昇→絞り通路11の開度増加を繰り返す
ハンチング現象が発生する場合がある。
【0031】この第1実施形態によると、感温棒17の
小径軸部18のうち、蒸発器出口通路16内に配置され
る部分が断熱層33の薄肉円筒部33aで覆われている
ため、感温棒17の小径軸部18が直接的に蒸発器出口
通路16内に露出する場合に比較して、蒸発器5から排
出された冷媒の温度を感温棒17に伝える応答性を遅ら
せることができる。また、感温棒17とダイヤフラム1
9との接触面に部分的な断熱空間Sを設けたため、断熱
空間Sを設けない場合に比較して、感温棒17に伝えら
れた温度をダイヤフラム19に伝える応答性を遅らせる
ことができる。このように、冷凍サイクルに可変容量型
圧縮機1を採用する場合であっても、断熱層33と断熱
空間Sとの両方の遅延効果によって、ハンチング現象を
防ぐことができる。
【0032】〔第2実施形態〕この第2実施形態は、圧
縮機1として容量が固定された固定容量型を搭載する冷
凍サイクルに搭載される温度式膨張弁4を示すものであ
り、上記の第1実施形態で示した断熱層33を廃止し、
感温棒17とダイヤフラム19との接触面に部分的に設
けた断熱空間Sのみによって、圧力室26の圧力変化の
応答性を遅延さるものである。このように、高価な断熱
層33が廃止できるため、温度式膨張弁4のコストを抑
えることができる。
【0033】〔他の実施形態〕上記で示した2つの実施
形態では、感温棒17とダイヤフラム19との接触面に
部分的な断熱空間Sを形成する手段として、感温棒17
のダイヤフラム19接触面に凹凸34を設けた例を示し
たが、ダイヤフラム19に例えばプレス加工によって凹
凸34を設け、感温棒17とダイヤフラム19との接触
面に部分的な断熱空間Sを形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】温度式膨張弁の断面構造を含む冷凍サイクル図
である(第1実施形態)。
【図2】感温棒の断面および上視図である(第1実施形
態)。
【図3】温度式膨張弁の断面構造を含む冷凍サイクル図
である(第2実施形態)。
【図4】感温棒の断面および上視図である(第2実施形
態)。
【符号の説明】
4 温度式膨張弁 5 蒸発器 17 感温棒 19 ダイヤフラム 26 圧力室 33 断熱層 34 凹凸 S 断熱空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸発器から排出された冷媒の温度を感知す
    る感温棒と、この感温棒に伝えられた熱がダイヤフラム
    を介して伝えられる圧力室とを備え、この圧力室の容積
    変化に基づいて弁開度を調節する温度式膨張弁であっ
    て、 前記感温棒と前記ダイヤフラムとの接触面には、部分的
    な断熱空間が設けられたことを特徴とする温度式膨張
    弁。
  2. 【請求項2】蒸発器から排出された冷媒の温度を感知す
    る感温棒と、この感温棒に伝えられた熱がダイヤフラム
    を介して伝えられる圧力室とを備え、この圧力室の容積
    変化に基づいて弁開度を調節する温度式膨張弁であっ
    て、 前記感温棒は、前記蒸発器から排出された冷媒の温度を
    感知する部分に、断熱層が被せられるとともに、 前記感温棒と前記ダイヤフラムとの接触面には、部分的
    な断熱空間が設けられたことを特徴とする温度式膨張
    弁。
  3. 【請求項3】前記部分的な断熱空間は、前記感温棒の前
    記ダイヤフラムとの接触面に形成された凹凸によって設
    けられたことを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の温度式膨張弁。
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