JP2001241812A - 膨張弁 - Google Patents

膨張弁

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JP2001241812A
JP2001241812A JP2000056054A JP2000056054A JP2001241812A JP 2001241812 A JP2001241812 A JP 2001241812A JP 2000056054 A JP2000056054 A JP 2000056054A JP 2000056054 A JP2000056054 A JP 2000056054A JP 2001241812 A JP2001241812 A JP 2001241812A
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valve
valve stem
end surface
valve rod
hole
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JP2000056054A
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Shigeji Oishi
繁次 大石
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Denso Corp
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Denso Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/06Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/068Expansion valves combined with a sensor
    • F25B2341/0683Expansion valves combined with a sensor the sensor is disposed in the suction line and influenced by the temperature or the pressure of the suction gas
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/12Sound

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規に部品を追加することなく、弁体の振動
異音の低減を図る。 【解決手段】 第1弁棒49の下端面49dを、第2弁
棒46の上端面46dに対してテーパ状に形成するの
で、弁棒上端面46dのうち第1弁棒下端面49dと接
触する部分は、第2弁棒46の中心軸から外れた部分に
なるので、第2弁棒46が摺動する際には、常に第2弁
棒46に回転モーメントが生じ、第2弁棒46は本体ケ
ース40の孔部40aに押しつけられる。よって、膨張
弁4の部品点数を増加させることなく、第2弁棒46と
本体ケース40との摩擦力を増大させ、第2弁棒46の
摺動抵抗を増大させることができ、弁体43の振動異音
の低減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用空調装置等
における冷凍サイクルにおいて、高圧側液冷媒を低温低
圧の気液2相冷媒に減圧する膨張弁に関するもので、特
に、弁体の振動異音を低減するための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の膨張弁は、蒸発器の熱負荷変動
に対応して蒸発器出口での冷媒の過熱度を所定値に維持
するために、弁開度を変化させ、サイクル冷媒流量を調
整している。そして、蒸発器出口の冷媒加熱度によるダ
イヤフラムの変位は、膨張弁のケース本体に案内されて
摺動する弁棒により、弁体に伝達されている。
【0003】ところで、上記膨張弁において、弁棒摺動
抵抗が小さい場合には、弁開度の変化に伴う瞬間的な圧
力変動に弁体や弁棒が追従して微振動し、異音が発生す
ることが知られている。
【0004】そこで、特開平8−145505号公報に
記載の膨張弁では、弁棒の周囲にコイルばね等のばね手
段を、新たに追加して配置し、このばね手段により弁棒
に対して径方向から力を加えるようにしている。これに
より、弁棒の摺動抵抗を増大させ、弁体の微振動による
異音を防止するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報の異
音防止構造によると、弁棒の周囲にばね手段を、新たに
追加して配置しなければならず、部品点数の増加により
コストアップとなっていた。
【0006】本発明は上記点に鑑み、新規に部品を追加
することなく、弁体の振動異音の低減を図ることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、サイクル高
圧側の液冷媒を減圧膨張させる絞り通路穴(45)の開
度を調整する弁体(43)と、蒸発器(5)の出口側ガ
ス冷媒の加熱度に応じて変位する熱応動手段(52)の
変位を弁体(43)に伝達する第1弁棒(49)と、第
1弁棒の端面(49d)に接触する端面(46d)を有
し、第1弁棒(49)とともに変位して、弁体(43)
を作動させる第2弁棒(46)と、第2弁棒(46)を
摺動自在に案内する本体ケース(40)とを備える膨張
弁において、第1弁棒の端面(49d)及び第2弁棒の
端面(46d)のうち一方の端面を、他方の端面に対し
てテーパ状に形成することを特徴としている。
【0008】これにより、第2弁棒端面(46d)のう
ち第1弁棒端面(49d)と接触する部分は、第2弁棒
(46)の中心軸から外れた部分になるので、第2弁棒
(46)が摺動する際には、常に第2弁棒(46)に回
転モーメントが生じ、第2弁棒(46)は本体ケース
(40)に押しつけられる。よって、膨張弁の部品点数
を増加させることなく、第2弁棒(46)と本体ケース
(40)との摩擦力を増大させ、第2弁棒(46)の摺
動抵抗を増大させることができ、弁体(43)の振動異
音の低減を図ることができる。
【0009】また、請求項2に記載の発明では、他方の
端面(46d)のうちテーパ状に形成されていない端面
を、第1弁棒(49)の中心軸または第2弁棒(46)
の中心軸に対して、垂直な平面に形成することを特徴と
している。
【0010】また、請求項3に記載の発明では、本体ケ
ース(40)のうち、熱応動手段(52)の変位を弁体
(43)に伝達する弁棒(46、49)を摺動自在に案
内する孔部(40a)の部分、及び弁棒(46、49)
の間に、弁棒(46、49)の径方向に圧縮されて弾性
変形した状態で保持されるシール部材(51)を備える
膨張弁において、シール部材(51)の径方向弾性変形
量を、シール部材(51)の周方向において、不均一に
することを特徴としている。
【0011】これにより、シール部材(51)の周方向
のうち、径方向弾性変形量が大きい部分の弾性力によ
り、常に弁棒(46、49)は本体ケース(40)に押
しつけられる。よって、膨張弁の部品点数を増加させる
ことなく、弁棒(46、49)の摺動抵抗を増大させる
ことができ、弁体(43)の振動異音の低減を図ること
ができる。
【0012】また、請求項4に記載の発明では、本体ケ
ース(40)のうち孔部(40a)を有する部分の内周
及び弁棒(46、49)の外周の一方には、シール部材
(51)が配置されるリング状の溝部(49c、40
d)が形成され、溝部(49c、40d)の中心軸
(A、C)を、孔部(40a)の中心軸(B)に対して
偏芯するように形成することを特徴としているので、シ
ール部材(51)の周方向において、シール部材(5
1)の径方向弾性変形量を不均一にすることを実現でき
る。
【0013】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明の
実施の形態を図に基づいて説明する。
【0015】図1は自動車用空調装置の冷凍サイクルに
本発明の膨張弁を適用した一実施形態を示し、図中、1
は自動車のエンジンルーム内に配置される圧縮機であっ
て、この圧縮機1は自動車エンジン(図示せず)により
駆動されて、冷媒を圧縮、吐出するものである。圧縮機
1から吐出される高温高圧のガス冷媒は、エンジンルー
ム内の凝縮器2にて冷却され、凝縮する。この凝縮され
た高圧の気液2相冷媒は、受液器3内にて気液を分離さ
れ、液冷媒が受液器3内に溜まる。
【0016】4は冷凍サイクルの減圧手段をなす温度式
膨張弁で、自動車用空調装置の冷却ユニット部に備えら
れている蒸発器5出口部の冷媒の過熱度(蒸発器5出口
部の冷媒温度)が予め設定した所定値となるように弁開
度を調整して、冷媒流量を調整するものである。膨張弁
4および蒸発器5は通常、自動車の車室内に設置され
る。
【0017】次に、膨張弁4の具体的構造を詳述する
と、40は膨張弁4の本体ケースで、アルミニュウム等
の金属で図1の上下方向に延びる略直方体状に成形され
ている。この本体ケース40の下方部右側には冷凍サイ
クルの受液器3からの液冷媒が流入する冷媒入口41が
開口している。
【0018】この冷媒入口41は本体ケース40の下方
中央部に形成された弁体収容室42に連通しており、こ
の室42内には、膨張弁4の球状の弁体43、及びこの
弁体43がスポット溶接等にて固着された支持部材44
が収容されている。45は冷媒入口41からの高圧液冷
媒を減圧して、低温低圧の気液2相冷媒にする絞り通路
(通路穴)で、この絞り通路45の開度を弁体43によ
り調整するようになっている。また、絞り通路45のう
ち、球状の弁体43に対向する部位には、円錐状の弁座
面45aが形成されている。
【0019】46は段付き円柱状の第2弁棒で、下方側
の小径軸部46aが絞り通路45の中心部を貫通し、第
2弁棒46の下端面46bは、第2弁棒46の中心軸に
対して垂直な平面に形成されて球状の弁体43に当接し
ている。一方、第2弁棒46の上方側の大径軸部46c
は、本体ケース40に形成された孔部(案内部)40a
に挿入されており、孔部40aは、第2弁棒46を上下
方向に摺動自在に案内している。そして、第2弁棒46
の上端面46dは後述の第1弁棒49の下端面49dに
当接している。
【0020】なお、第2弁棒46の下端面46b及び上
端面46dは、第2弁棒46の中心軸に対して垂直な平
面に形成されている。また、孔部40aは弁座面45a
と同軸に形成されている。
【0021】47は絞り通路45を通過して減圧された
低温低圧の気液2相冷媒が流れる冷媒流出通路で、本体
ケース40の上下方向の略中間部位に形成されており、
この冷媒流出通路47は蒸発器5の冷媒入口部に接続さ
れる。
【0022】48は蒸発器5にて蒸発したガス冷媒が流
れる蒸発器出口側通路で、本例では、本体ケース40の
上方部において左右方向に円筒状に貫通するように形成
されている。この蒸発器出口側通路48の入口端(図1
の左端)は蒸発器5の冷媒出口部に接続され、出口端
(図1の右端)は圧縮機1の吸入口に接続される。
【0023】49は蒸発器出口側通路48を貫通して配
設され、アルミニュウム等の熱伝導の良好な金属にて円
柱状に形成された第1弁棒であり、後述のダイヤフラム
(熱応動手段)52の変位を第2弁棒46に伝達する機
能と、蒸発器5で蒸発した過熱ガス冷媒の温度を感知す
る機能とを兼ねるものである。
【0024】この第1弁棒49の具体的形態について説
明すると、蒸発器出口側通路48を貫通する小径の軸部
49aと、この小径軸部49aの端部に結合され、後述
のダイヤフラム52に当接するダイヤフラムストッパ部
49bとから構成されている。このダイヤフラムストッ
パ部49bは、第1弁棒49の上端部側(ダイヤフラム
52側端部)から円板状に外径を拡大した形状に一体成
形されている。
【0025】そして、前述した本体ケース40の孔部4
0aには、第1弁棒49の小径軸部49aが挿入されて
おり、孔部40aは第1弁棒49を上下方向に摺動自在
に案内している。なお、孔部40aの径は、第2弁棒4
6の外径及び小径軸部49aの外径に応じた径であり、
段違い形状に形成されている。
【0026】また、第1弁棒49の小径軸部49aのう
ち、孔部40aに挿入された部分の外周には、リング状
に形成された溝部49cが形成されており、この溝部4
9cには、第1弁棒49の小径軸部49aと孔部40a
の間をシールする弾性変形可能な第1シール部材(本実
施形態ではOリング)51が、第1弁棒49の径方向に
圧縮されて弾性変形した状態で配設されて保持されてい
る。これにより、第1弁棒49は、孔部40aに対して
気密に、かつ摺動可能に嵌合している。
【0027】そして、第1弁棒49の上端部に形成され
たダイヤフラムストッパ部49bは、本体ケース40の
最上部の外面側に配置されたダイヤフラム52に当接し
ており、また、第1弁棒49の下端面49dは、第1弁
棒49の中心軸に対してテーパ状に形成されており、第
2弁棒46の上端面46dに当接している。すなわち、
第1弁棒49の下端面49dは、第2弁棒46の上端面
46dに対してテーパ状になっている(このテーパ状に
よる効果は後述する)。
【0028】従って、このダイヤフラム52が上下方向
に変位すると、この変位に応じて円柱状第1弁棒49、
第2弁棒46を介して弁体43も変位するようになって
いる。
【0029】また、小径軸部49aのうち溝部49cよ
りも上方側(ダイヤフラムストッパ部49b側)の部
分、及びダイヤフラムストッパ部49bを感温部(感温
手段)49fと称し、この感温部49fは、過熱ガス冷
媒の熱をダイヤフラム52に伝導し、過熱ガス冷媒の温
度を感知するものである。
【0030】なお、感温部49f表面には、弁作動のハ
ンチング抑制のために、熱伝達遅延部材64が圧入固定
等により装着されている。この熱伝達遅延部材64は、
第1弁棒49を構成するアルミニュウムよりも熱伝導率
が十分低い材質(例えば樹脂)にて成形されている。
【0031】ダイヤフラム(熱応動手段)52の外周縁
部は、上下のケース部材53、54の間に挟持されて支
持されている。このケース部材53、54はステンレス
(SUS304)等の金属材で構成され、溶接、ろう付
け等により一体に接合されている。下側のケース部材5
4は本体ケース40の最上部にねじ止めにて固定されて
おり、このねじ止め固定部は第2シール部材(本実施形
態ではOリング)55にて気密になっている。そして、
ケース部材53、54内の空間はダイヤフラム52によ
り上側室56と下側室57に仕切られている。
【0032】上側室56には冷媒充填用のキャピラリチ
ューブ56aが接合されているが、このチューブ56a
の先端は閉塞されているので、上側室56は密封空間で
ある。この上側室56の内部には冷凍サイクル内の循環
冷媒と同種のガス冷媒が充填されており、この封入ガス
は、第1弁棒49の感温部49fにより伝導された温度
に応じて圧力変化するものである。
【0033】従って、ダイヤフラム52は弾性に富み、
かつ熱伝導が良好で、強靱な材質にて形成することが好
ましく、例えばステンレス(SUS304)等の金属か
らなる。
【0034】一方、下側室57は、第1弁棒49のダイ
ヤフラムストッパ部49bの周囲の空隙、この空隙の下
方部に形成される圧力導入用の空間58および環状連通
路59を通して、蒸発器出口側通路48に連通してお
り、この蒸発器出口側通路48の冷媒圧力が下側室57
内に導入される。すなわち、下側室57内の圧力は通路
48と略同一の圧力となる。
【0035】60は本体ケース40の下面外部に開口し
たねじ穴部であり、このねじ穴部60に調整プラグ61
がねじ止め固定されている。この調整プラグ61はその
外周部に第3シール部材(本実施形態ではOリング)6
2が装着されており、これによりねじ穴部60との間を
気密にシールしている。
【0036】63はコイルばね(ばね手段)であり、そ
の一端は調整プラグ61のばね案内部61aにより第2
弁棒46と同軸になるように位置決め支持され、他端は
支持部材44のばね案内部44aに支持されている。従
って、調整プラグ61の締めつけ位置の調整により、コ
イルばね63の取付荷重を調整できる。
【0037】次に、上記構成における作動を説明する。
【0038】図1の冷凍サイクルにおいて圧縮機1が作
動し、サイクル内に冷媒が循環していると、ダイヤフラ
ム52の上側室56内の封入ガスに、第1弁棒49、金
属製ダイヤフラム52を介して、通路48内の蒸発器出
口の過熱ガス冷媒温度が伝導される。これにより、上側
室56内の圧力は通路48の過熱ガス冷媒温度に応じた
圧力となり、一方、ダイヤフラム52の下側室57内の
圧力は通路48の冷媒圧力となる。従って、この両室5
6、57内の圧力差と、弁体43を上方へ押圧するばね
63の取り付け荷重とのバランスで、弁体43が変位す
ることになる。
【0039】以上により、通路48の過熱ガス冷媒温度
が下がると、上側室56内の圧力が下がり、弁体43が
弁座面45a側(図1の上方)に変位して絞り通路45
の開度が減少し、冷媒流量が減少する。
【0040】一方、通路48の過熱ガス冷媒温度が上が
ると、上側室56内の圧力が上がり、弁体43が弁座面
45aから離れる方向(図1の下方)に変位して絞り通
路45の開度が増加し、冷媒流量が増加する。このよう
な冷媒流量の自動調整作用により、蒸発器5出口のガス
冷媒の過熱度が所定値に維持される。
【0041】次に、本実施形態の特徴を述べる。
【0042】第1弁棒49の下端面49dは、第2弁棒
46の上端面46dに対してテーパ状になっているの
で、弁棒上端面46dのうち第1弁棒下端面49dと接
触する部分は、第2弁棒46の中心軸から外れた部分に
なるので、第2弁棒46が摺動する際には、常に第2弁
棒46に回転モーメントが生じ、第2弁棒46は本体ケ
ース40の孔部40aに押しつけられる。よって、膨張
弁4の部品点数を増加させることなく、第2弁棒46と
本体ケース40との摩擦力を増大させ、第2弁棒46の
摺動抵抗を増大させることができ、弁体43の振動異音
の低減を図ることができる。
【0043】なお、第1弁棒49を冷間鍛造により加工
すれば、鍛造の型をテーパ形状にするだけで、その他の
加工工数を増大させることがないため、本発明を容易に
実施することができる。
【0044】(第2実施形態)第1実施形態では、第2
弁棒46の上端面46dを、第2弁棒46の中心軸に対
して垂直な平面に形成し、かつ、第1弁棒49の下端面
49dを、第2弁棒46の上端面46dに対してテーパ
状に形成しているが、本実施形態では、図3に示すよう
に、第1弁棒49の下端面49dを、第1弁棒49の中
心軸に対して垂直な平面に形成し、かつ、第2弁棒46
の上端面46dを、第1弁棒49の下端面49dに対し
てテーパ状に形成している。
【0045】(第3実施形態)第1、第2実施形態で
は、第1シール部材(Oリング)51を配設する溝部4
9cの溝深さを、周知の如く均一な深さに形成している
が、本実施形態では、図4に示すように、溝部49cの
うちOリング51の内周面と接触する接触面49eを、
その接触面49eの中心軸Aが第1弁棒49の中心軸B
に対して偏芯するように形成している。すなわち、リン
グ状に形成された溝部49cの中心軸Aは、孔部40a
の中心軸に対して偏芯している。
【0046】なお、第2弁棒46の上端面46d、及び
第1弁棒49の下端面49dをともに、それぞれの中心
軸に対して垂直な平面に形成している。
【0047】ところで、Oリング51の線径に対する、
径方向の圧縮量の割合を圧縮率と称すると、第1、第2
実施形態における圧縮率は、15〜20%である。
【0048】これに対し、本実施形態では上述の構造に
より、Oリング51の圧縮率は、このOリング51の周
方向において、不均一になる。具体的には、最小圧縮率
は例えば約5%であり、最大圧縮率は例えば約35%に
なるようにされている。
【0049】よって、Oリング51のうち、圧縮率の大
きい部分の弾性力により、常に第1弁棒49は本体ケー
ス40の孔部40aに押しつけられる。よって、膨張弁
4の部品点数を増加させることなく、第1弁棒49の摺
動抵抗を増大させることができ、弁体43の振動異音の
低減を図ることができる。
【0050】因みに、最小圧縮率5%は、絞り通路45
を通過した冷媒流出通路47と蒸発器出口側通路48と
の間の冷媒をシールできるように設定されている(例え
ば、両通路47、48の冷媒圧力差は約1〜2kgf/
cm2である。)。
【0051】(第4実施形態)第1〜第3実施形態で
は、Oリング51を配設する溝部49cを第1弁棒49
側に形成しているが、本実施形態では、図5に示すよう
に、本体ケース40の孔部40a側にOリング51を配
設するケース側溝部40dを形成している。図6はケー
ス側溝部40dの拡大断面図であり、ケース側溝部40
dのうちOリング51の外周面と接触する接触面40e
は、その接触面40eの中心軸Cが孔部40aの中心軸
Bに対して偏芯するように形成している。すなわち、リ
ング状に形成された溝部49dの中心軸Cは、孔部40
aの中心軸Bに対して偏芯している。
【0052】なお、第2弁棒46の上端面46d、及び
第1弁棒49の下端面49dをともに、それぞれの中心
軸に対して垂直な平面に形成している。
【0053】なおまた、C型スナップリング65等を第
1弁棒49に固定することにより、Oリング51がケー
ス側溝部40dから蒸発器出口側通路48に抜け出るこ
とを防止している。
【0054】以上により、第3実施形態と同様の効果を
得ることができる。
【0055】なお、第1〜第3実施形態では、第1弁棒
49と第2弁棒46は別体に形成されているが、本実施
形態では、第1弁棒49と第2弁棒46とを一体に形成
しており、第1〜第3実施形態においても、第1弁棒4
9と第2弁棒46とを一体に形成してもよい。
【0056】(他の実施形態)第1〜第4実施形態で
は、キャピラリチューブ56aを上側室56への冷媒充
填用として用いており、感温手段の感温部49fを本体
ケース40内に内蔵したボックス型の膨張弁であるが、
第1弁棒49と第2弁棒46とを一体に形成した場合に
おいては、蒸発器出口の冷媒温度を感知する感温筒を感
温部49fの代わりに設け、この感温筒を上側室56に
接続する手段としてキャピラリチューブ56aを用い
る、周知のジョイント接続型膨張弁に本発明を適用して
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る膨張弁の断面構造を含む冷
凍サイクル図である。
【図2】図1の部分拡大断面図である。
【図3】第2実施形態に係る膨張弁の部分拡大断面図で
ある。
【図4】第3実施形態に係る膨張弁の部分拡大断面図で
ある。
【図5】第4実施形態に係る膨張弁の断面構造を含む冷
凍サイクル図である。
【図6】第4実施形態に係る膨張弁の部分拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
4…膨張弁、5…蒸発器、40…本体ケース、40a…
孔部、40d…ケース側溝部、43…弁体、45…絞り
通路、46…第2弁棒、46d…第2弁棒上端面、49
…第1弁棒、49c…溝部、49d…第1弁棒下端面、
51…Oリング。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイクル高圧側の液冷媒を減圧膨張させ
    る絞り通路穴(45)の開度を調整する弁体(43)
    と、 蒸発器(5)の出口側ガス冷媒の加熱度に応じて変位す
    る熱応動手段(52)と、 前記熱応動手段(52)の変位を前記弁体(43)に伝
    達する第1弁棒(49)と、 前記第1弁棒(49)の端面(49d)に接触する端面
    (46d)を有し、前記第1弁棒(49)とともに変位
    して、前記弁体(43)を作動させる第2弁棒(46)
    と、 前記第2弁棒(46)を摺動自在に案内する本体ケース
    (40)とを備える膨張弁において、 前記第1弁棒(49)の端面(49d)及び前記第2弁
    棒(46)の端面(46d)のうち一方の端面は、他方
    の端面に対してテーパ状に形成されていることを特徴と
    する膨張弁。
  2. 【請求項2】 前記他方の端面(46d)のうちテーパ
    状に形成されていない端面は、前記第1弁棒(49)の
    中心軸または前記第2弁棒(46)の中心軸に対して、
    垂直な平面に形成されていることを特徴とする膨張弁。
  3. 【請求項3】 サイクル高圧側の液冷媒を減圧膨張させ
    る絞り通路穴(45)の開度を調整する弁体(43)
    と、 蒸発器(5)の出口側ガス冷媒の温度に応じて変位する
    熱応動手段(52)と、 前記熱応動手段(52)の変位を前記弁体(43)に伝
    達する弁棒(46、49)と、 前記弁棒(46、49)を摺動自在に案内する孔部(4
    0a)を有する本体ケース(40)と、 前記本体ケース(40)のうち前記孔部(40a)を有
    する部分、及び前記弁棒(46、49)の間に、前記弁
    棒(46、49)の径方向に圧縮されて弾性変形した状
    態で保持されるシール部材(51)とを備える膨張弁に
    おいて、 前記シール部材(51)の径方向弾性変形量は、前記シ
    ール部材(51)の周方向において、不均一であること
    を特徴とする膨張弁。
  4. 【請求項4】 前記本体ケース(40)のうち前記孔部
    (40a)を有する部分の内周、及び前記弁棒(46、
    49)の外周の一方には、前記シール部材(51)が配
    置されるリング状の溝部(49c、40d)が形成さ
    れ、 前記溝部(49c、40d)の中心軸(A、C)は、前
    記孔部(40a)の中心軸(B)に対して偏芯するよう
    に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の膨
    張弁。
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