JPH11294905A - 温度式膨張弁 - Google Patents

温度式膨張弁

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JPH11294905A
JPH11294905A JP10106687A JP10668798A JPH11294905A JP H11294905 A JPH11294905 A JP H11294905A JP 10106687 A JP10106687 A JP 10106687A JP 10668798 A JP10668798 A JP 10668798A JP H11294905 A JPH11294905 A JP H11294905A
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JP
Japan
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refrigerant
case member
diaphragm
capillary tube
expansion valve
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Application number
JP10106687A
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English (en)
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Norihide Kawachi
典秀 河地
Satoshi Watanabe
敏 渡辺
Teruyuki Hotta
照之 堀田
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Denso Corp
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Denso Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/06Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/068Expansion valves combined with a sensor
    • F25B2341/0683Expansion valves combined with a sensor the sensor is disposed in the suction line and influenced by the temperature or the pressure of the suction gas
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/01Geometry problems, e.g. for reducing size

Landscapes

  • Temperature-Responsive Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイヤフラム52のケース部材53にキャピ
ラリチューブ56aをろう付け等により接合するものに
おいて、ケース部材53が接合時の熱的影響で歪みを発
生することを抑制する。 【解決手段】 ケース部材53に外方側への打ち出し部
53cを有するバーリング穴53dを開け、このバーリ
ング穴53dに、キャピラリチューブ56aの開口端部
を挿入してろう付けする。これによると、バーリング穴
53dの打ち出し部53cにガストーチ70からの炎7
0aを当てて、ろう付けを実施できる。そのため、ケー
ス部材53の広範囲がろう付け時の炎70aで加熱され
ることがなくなり、ケース部材53がろう付け時の熱的
影響で歪むことを抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用空調装置等
における冷凍サイクルの温度式膨張弁に関するもので、
特に、弁体駆動部をなすダイヤフラムを収容するケース
部材とキャピラリチューブとの接合構造の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷凍サイクルの膨張弁は、蒸発
器の熱負荷変動に対応して蒸発器出口での冷媒の過熱度
を所定値に維持するために、蒸発器出口の冷媒温度を感
知して弁開度を変化させて、サイクル冷媒流量を調整し
ている。図4は従来の温度式膨張弁におけるダイヤフラ
ム駆動部を拡大図示するもので、弁体を駆動する駆動部
としてダイヤフラム52を用い、このダイヤフラム52
によりケース部材53、54の内部空間を第1圧力室5
6と第2圧力室57とに仕切っている。
【0003】第1圧力室56にはサイクル内の循環冷媒
と同種の冷媒ガスをキャピラリチューブ56aを通して
充填するとともに、この第1圧力室56内の冷媒ガスに
蒸発器出口の冷媒温度を図示しない感温棒を介して伝導
することにより、第1圧力室56内の冷媒ガス圧力を蒸
発器出口の冷媒温度に対応して変化させる。一方、第2
圧力室57には蒸発器出口の冷媒圧力を導入する。
【0004】これにより、蒸発器出口での冷媒の過熱度
に応じた圧力差がダイヤフラム52に作用し、この結
果、ダイヤフラム52、ひいては図示しない弁体が蒸発
器出口での冷媒の過熱度に応じて変位する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、キャピラリ
チューブ56aは上側のケース部材53にろう付けによ
り一体に接合している。このろう付け構造を説明する
と、上側のケース部材53の中央部に膨出部53aを形
成するとともに、この膨出部53aの中央部に平坦面5
3bを形成し、この平坦面53bの中心部に円形の貫通
穴53eを開けて、この貫通穴53eにキャピラリチュ
ーブ56aの開口端部を挿入する。そして、この状態に
て、貫通穴53e部に棒状のろう材を供給しガストーチ
70からの炎70aによりろう材を加熱溶融してろう付
けを行っている。56bはキャピラリチューブ56aと
上側のケース部材53とのろう付け部を示す。
【0006】上記のろう付け工程において、上側のケー
ス部材53が熱的影響から歪みを発生し、この歪みが原
因となってダイヤフラム52の作動悪化といった不具合
を引き起こす。なお、実開平6−32973号公報で
は、上側のケース部材53にキャピラリチューブ56a
を一体成形する構造が図示されているが、ケース部材5
3は耐食性、強度等に優れたステンレス等の金属でプレ
ス成形しているので、ケース部材53にキャピラリチュ
ーブ56aのチューブ形状を一体成形することは実際上
困難なことであり、現実的なものと言えない。
【0007】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
ダイヤフラムのケース部材にキャピラリチューブをろう
付け等により接合するものにおいて、ケース部材が接合
時の熱的影響で歪みを発生することを抑制することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らの試作検討に
よると、従来技術では、ケース部材(53)の中央部の
平坦面(53b)に開けた貫通穴(53e)にキャピラ
リチューブ(56a)の開口端部を挿入してろう付けし
ているので、ガストーチ(70)からの炎(70a)が
平坦面(53b)に沿って広い範囲に及ぶ。そのため、
炎(70a)によりケース部材53の広範囲(図4の細
点部71)が加熱され、その結果、ケース部材(53)
に熱歪みが発生することが分かった。
【0009】そこで、上記目的を達成するため、請求項
1に記載の発明では、ケース部材(53、54)に外方
側への打ち出し部(53c)を有するバーリング穴(5
3d)を開け、このバーリング穴(53d)に、キャピ
ラリチューブ(56a)の開口端部を挿入して接合した
ことを特徴としている。これによると、バーリング穴
(53d)の打ち出し部(53c)にガストーチ(7
0)からの炎(70a)を当てて、ろう付け等の接合工
程を実施できる。そのため、ケース部材(53、54)
の広範囲が接合工程時の炎(70a)で加熱されること
がなくなる。その結果、ケース部材(53、54)が接
合工程時の熱的影響で歪むことを抑制でき、ダイヤフラ
ム(52)の作動悪化を防止することができる。
【0010】しかも、バーリング穴(53d)の打ち出
し部(53c)によって、キャピラリチューブ(56
a)の接合面積を増大でき、キャピラリチューブ(56
a)の接合強度を増大できる。また、本発明者らの試作
検討によると、請求項2に記載のごとく、打ち出し
部()の高さ寸法(h)を0.8mm以上とすることに
より、ケース部材(53、54)の接合工程時の温度上
昇緩和をより効果的に達成できることを確認している。
【0011】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は自動車用空調装置の冷凍サイ
クルに本発明膨張弁を適用した一実施形態を示し、図
中、1は自動車のエンジンルーム内に配置される圧縮機
であって、この圧縮機1は自動車エンジン(図示せず)
により駆動されて、冷媒を圧縮、吐出するものである。
圧縮機1の吐出冷媒ガスは、エンジンルーム内の凝縮器
2にて冷却され、凝縮する。この凝縮冷媒は、受液器3
内にて気液を分離され、液冷媒が受液器3内に溜まる。
【0013】4は冷凍サイクルの減圧手段をなす温度式
膨張弁で、自動車用空調装置の冷却ユニット部に備えら
れている蒸発器5出口部の冷媒の過熱度が予め設定した
所定値となるように弁開度を調整して、冷媒流量を調整
するものである。膨張弁4および蒸発器5は通常、自動
車の車室内に設置される。次に、膨張弁4の具体的構造
を詳述すると、40は膨張弁4の本体ケースで、アルミ
ニュウム等の金属で略直方体状に成形されている。この
本体ケース40の下方部右側には冷凍サイクルの受液器
3からの液冷媒が流入する冷媒入口41が開口してい
る。
【0014】この冷媒入口41は本体ケース40の下方
中央部に形成された弁体収容室42に連通しており、こ
の室42内には、膨張弁4の球状の弁体43、及びこの
弁体43と当接しこの弁体43を支持する支持部材44
が収容されている。45は冷媒入口41からの液冷媒を
減圧する絞り通路で、この絞り通路45の開度を弁体4
3により調整するようになっている。また、絞り通路4
5のうち、球状の弁体43に対向する部位には、円錐状
の弁座面45aが形成されている。本例では、上記した
絞り通路45および弁体43により膨張弁4の弁体機構
部4Aが構成されている。
【0015】46は絞り通路45の中心部を貫通して配
設された弁棒で、その下端部は球状の弁体43に当接し
ている。47は絞り通路45を通過して減圧された低
温、低圧の気液2相冷媒が流れる冷媒流出通路で、本体
ケース40の上下方向の略中間部位に形成されており、
この冷媒流出通路47は蒸発器5の冷媒入口部に接続さ
れる。
【0016】48は蒸発器5にて蒸発したガス冷媒が流
れる蒸発器出口側通路で、本例では、本体ケース40の
上方部において左右方向に円筒状に貫通するように形成
されている。この蒸発器出口側通路48の入口端(図1
の左端)は蒸発器5の冷媒出口部に接続され、出口端
(図1の右端)は圧縮機1の吸入口に接続される。49
は膨張弁4の感温棒で、変位伝達部材としての役割も兼
ねるものであり、アルミニュウム等の熱伝導の良好な金
属にて円柱状に形成されている。この感温棒49は蒸発
器出口側通路48を貫通して配設され、蒸発器5で蒸発
した過熱ガス冷媒の温度を感知する感温手段をなすもの
である。すなわち、感温棒49は前記過熱ガス冷媒の流
れ中に位置することにより、過熱ガス冷媒の熱が伝導さ
れ、過熱ガス冷媒の温度を感知するものである。
【0017】この感温棒49の具体的形態について説明
すると、蒸発器出口側通路48を貫通する小径の軸部4
9aと、この小径軸部49aの端部に結合され、後述の
ダイヤフラム52に当接するダイヤフラムストッパ部4
9bとから構成されている。このダイヤフラムストッパ
部49bは、感温棒49の上端部側(ダイヤフラム52
側端部)から円板状に外径を拡大した形状に一体成形さ
れている。
【0018】なお、感温棒49の外周面には、弁作動の
ハンチング抑制のために、熱伝達遅延部材64が圧入固
定等により装着されている。この熱伝達遅延部材64
は、感温棒49を構成するアルミニュウムよりも熱伝導
率が十分低い材質(具体的には、樹脂)にて成形されて
いる。次に、膨張弁4の弁体43を作動させる弁体駆動
部4Bについて説明すると、弁体43に当接された弁棒
46の上端は感温棒49の下端面に当接しており、この
感温棒49の小径軸部49aの下端部近傍の外周溝部に
はシール用のOリング50が配設され、本体ケース40
の孔部51に対して感温棒49は気密に、かつ摺動可能
に嵌合している。
【0019】感温棒49の上端部に形成されたダイヤフ
ラムストッパ部49bは本体ケース40の最上部の外面
側に配置されたダイヤフラム(圧力応動部材)52に当
接している。従って、このダイヤフラム52が上下方向
に変位すると、この変位に応じて円柱状感温棒49、弁
棒46を介して弁体43も変位するようになっている。
本例では、弁棒46と感温棒49とにより変位伝達部材
が構成されている。
【0020】ダイヤフラム52の外周縁部は、上下のケ
ース部材53、54の間に挟持されて支持されている。
このケース部材53、54はステンレス(SUS30
4)等の金属材で構成され、溶接、ろう付け等により一
体に接合されている。下側のケース部材54は本体ケー
ス40の最上部にねじ止めにて固定されており、このね
じ止め固定部はゴム製の弾性シール材(パッキン)55
にて気密になっている。
【0021】そして、ケース部材53、54内の空間は
ダイヤフラム52により上側室(第1圧力室)56と下
側室(第2圧力室)57に仕切られている。上側室56
には冷媒充填用のキャピラリチューブ56aが接合され
ているが、このチューブ56aの先端は閉塞されている
ので、上側室56は密封空間である。この上側室56の
内部には冷凍サイクル内の循環冷媒と同種の冷媒ガスが
充填されており、この封入ガスは感温棒49の感知した
蒸発器出口の過熱ガス冷媒温度が金属製ダイヤフラム5
2を介して伝導され、この過熱ガス冷媒温度に応じた圧
力変化を示す。
【0022】従って、ダイヤフラム52は弾性に富み、
かつ熱伝導が良好で、強靱な材質にて形成することが好
ましく、例えばステンレス(SUS304)等の金属か
らなる。一方、下側室57は、感温棒49のダイヤフラ
ムストッパ部49bの周囲の空隙、この空隙の下方部に
形成される圧力導入用の空間58および環状連通路59
を通して、蒸発器出口側通路48に連通しており、この
蒸発器出口側通路48の冷媒圧力が下側室57内に導入
される。すなわち、下側室57内の圧力は通路48と略
同一の圧力となる。
【0023】次に、キャピラリチューブ56aと上側ケ
ース部材53との接合構造を図2により説明すると、上
側ケース部材53の中央部には外方(上方)側への円形
の膨出部53aが形成してあり、この膨出部53aの中
央部に円形の平坦面53bが形成してある。この円形の
平坦面53bの中心部に、外方(上方)側に突出した打
ち出し部53cを有する円形のバーリング穴53dがバ
ーリング加工されている。そして、このバーリング穴5
3d内に銅製のキャピラリチューブ56aの開口端部を
挿入して接合(具体的にはろう付け)している。56b
はそのろう付け部である。
【0024】一方、本体ケース40の最下部には、球状
弁体43の支持機構4Cが設けられており、この支持機
構4Cについて以下説明すると、本体ケース40の最下
部には外部に開口したねじ穴部60が設けられており、
このねじ穴部60に調整ナット61がねじ止め固定され
ており、この調整ナット61はその外周部にシール用の
Oリング62が装着されており、これによりねじ穴部6
0との間を気密にシールしている。
【0025】63はコイルばね(ばね手段)であり、そ
の一端は調整ナット61により支持され、他端は弁体4
3の支持部材44に支持されている。従って、調整ナッ
ト61の締めつけ位置の調整により、コイルばね63の
取付荷重を調整できる。次に、上記構成において作動を
説明する。いま、図1の冷凍サイクルにおいて圧縮機1
が作動し、サイクル内に冷媒が循環していると、膨張弁
4の弁体駆動部4Bにおいて、ダイヤフラム52の上側
室56内の封入ガスに、感温棒49、金属製ダイヤフラ
ム52を介して、通路48内の蒸発器出口の過熱ガス冷
媒温度が伝導されるので、上側室56内の圧力は通路4
8の過熱ガス冷媒温度に応じた圧力となり、一方、ダイ
ヤフラム52の下側室57内の圧力は通路48の冷媒圧
力となる。
【0026】従って、この両室56、57内の圧力差
と、弁体43を上方へ押圧するばね63の取り付け荷重
とのバランスで、弁体43が変位することになる。そし
て、この弁体43の変位により絞り通路45の開度が調
整され、冷媒流量が自動調整される。この冷媒流量の調
整作用により、蒸発器出口のガス冷媒の過熱度が所定値
に維持される。
【0027】ところで、本実施形態においては、前述し
たように、上側ケース部材53の円形平坦面53bに、
外方(上方)側に突出した打ち出し部53cを有する円
形のバーリング穴53dをバーリング加工し、このバー
リング穴53d内にキャピラリチューブ56aの開口端
部を挿入して接合している。この接合は具体的にはろう
付けであり、バーリング穴53dとキャピラリチューブ
56aの開口端部との嵌合部に棒状のろう材を供給し、
このろう材をガストーチ70からの炎70aにより加熱
溶融してキャピラリチューブ56aの開口端部をバーリ
ング穴53d部にろう付けする。ここで、ろう材として
は、例えば、銀ろう(融点:780°C)を用いる。
【0028】このろう付け工程において、バーリング穴
53dが打ち出し部53cを有しているため、図2に示
すようにガストーチ70からの炎70aを打ち出し部5
3cに向けてろう付けを行うことができる。その結果、
ケース部材53の平坦面53b等に炎70aが直接当た
る度合いを大幅に減少できるので、ケース部材53の広
範囲がろう付け時の炎70aで加熱されることがない。
それ故、ケース部材53がろう付け時の熱的影響で歪む
ことがなく、ダイヤフラム52の支点位置の変動がない
ので、ダイヤフラム52の作動不良といった不具合を防
止できる。
【0029】しかも、バーリング穴53dの打ち出し部
53cによって、キャピラリチューブ56aの接合面積
を増大できるとともに、ろう付け性を向上できるので、
キャピラリチューブ56aの接合強度を増大できる。図
3(a)は、上側ケース部材53のバーリング穴53d
とキャピラリチューブ56aの開口端部との接合部の具
体的設計例であり、キャピラリチューブ56aの外径D
1 =φ2.4mm、バーリング穴53dの内径D2 =φ
2.5mmとしている。この場合、打ち出し部53cの
高さ寸法hを図3(b)のごとく0.8mm、3.0m
m、5.0mmに設定して、膨出部53aの外周根元部
R(径R=φ16mm)のろう付け時温度を測定したと
ころ、150°C以下に抑えることができることを確認
できた。
【0030】これに反し、図4の従来技術は、図3
(b)において高さ寸法h=0に相当し、膨出部53a
の外周根元部Rの温度が380°C付近まで上昇するこ
とがわかった。 (他の実施形態)なお、上述の実施形態では、上側ケー
ス部材53とキャピラリチューブ56aの開口端部とを
ろう付けにより接合しているが、上側ケース部材53と
キャピラリチューブ56aの材質の選択によっては溶接
により上側ケース部材53とキャピラリチューブ56a
の開口端部とを接合してもよい。
【0031】また、上述の実施形態では、キャピラリチ
ューブ56aを上側室(第1圧力室)56への冷媒充填
用として用いているが、蒸発器出口の冷媒温度を感知す
る感温筒を感温棒49の代わりに設け、この感温筒を上
側室(第1圧力室)56に接続する手段としてキャピラ
リチューブ56aを用いる膨張弁も周知であり、このタ
イプの膨張弁に本発明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による膨張弁断面構造を含
む冷凍サイクル図である。
【図2】図1の要部の拡大断面図である。
【図3】(a)は本発明によるキャピラリチューブ接合
部の具体的設計例を説明するための拡大断面図、(b)
は本発明による実験データを示すグラフである。
【図4】従来の膨張弁における要部の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
4…膨張弁、5…蒸発器、40…本体ケース、43…弁
体、45…絞り通路、48…蒸発器出口側通路、49…
感温棒、52…ダイヤフラム、53、54…ケース部
材、53b…平坦部、53c…打ち出し部、53d…バ
ーリング穴、56…上側室(第1圧力室)、56a…キ
ャピラリチューブ、56b…ろう付け部、57…下側室
(第2圧力室)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイクル高圧側からの冷媒を減圧、膨張
    させる絞り通路(45)と、 この絞り通路(45)の開度を調整する弁体(43)
    と、 蒸発器(5)の出口側冷媒の温度に応じて圧力が変化す
    る第1圧力室(56)と、 前記蒸発器(5)の冷媒圧力が導入される第2圧力室
    (57)と、 前記第1圧力室(56)と前記第2圧力室(57)との
    間を仕切るように配置され、前記両圧力室(56)、
    (57)の圧力差に応じて変位するダイヤフラム(5
    2)と、 このダイヤフラム(52)を収容しているケース部材
    (53、54)とを備え、 前記ダイヤフラム(52)の変位に応じて前記弁体(4
    3)が変位する温度式膨張弁において、 前記ケース部材(53、54)に外方側への打ち出し部
    (53c)を有するバーリング穴(53d)を開け、こ
    のバーリング穴(53d)にキャピラリチューブ(56
    a)の開口端部を挿入して接合したことを特徴とする温
    度式膨張弁。
  2. 【請求項2】 前記打ち出し部(53c)の高さ寸法
    (h)を0.8mm以上としたことを特徴とする請求項
    1に記載の温度式膨張弁。
JP10106687A 1998-04-16 1998-04-16 温度式膨張弁 Pending JPH11294905A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001201212A (ja) * 2000-01-18 2001-07-27 Fuji Koki Corp 温度膨張弁
JP2021101150A (ja) * 2017-01-18 2021-07-08 株式会社テージーケー 膨張弁

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