JPH1070460A - 位相同期回路 - Google Patents

位相同期回路

Info

Publication number
JPH1070460A
JPH1070460A JP8226837A JP22683796A JPH1070460A JP H1070460 A JPH1070460 A JP H1070460A JP 8226837 A JP8226837 A JP 8226837A JP 22683796 A JP22683796 A JP 22683796A JP H1070460 A JPH1070460 A JP H1070460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
clock
output
phase
input clock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8226837A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2985786B2 (ja
Inventor
Daisuke Jinno
大輔 神野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP8226837A priority Critical patent/JP2985786B2/ja
Publication of JPH1070460A publication Critical patent/JPH1070460A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2985786B2 publication Critical patent/JP2985786B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相同期回路において入力クロック定常時の
ジッタ、ワンダを低減する。 【解決手段】 入力クロック定常時には、位相比較回路
2の出力cを選択回路6で選択し、ループフィルタを通
過した後電圧制御発振器8を制御する。同時に前記位相
比較回路2の出力cを量子化回路3で量子化し、ディジ
タル値dを位相情報保持回路4で保持する。入力クロッ
ク断時には、断直前と基準信号kに従った一定時間前の
ディジタル値を位相情報保持回路4から交互に出力し、
このディジタル値を再生回路5にて位相比較結果の波形
と同様に変換した出力fを選択回路6で選択し電圧制御
発振器8を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位相比較結果を量
子化しディジタル処理をする位相同期回路に関し、特に
定常時のジッタ、ワンダを低減する回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の位相同期回路は、PLL
(位相同期ループ)を用いて構成され、特に入力クロッ
クの断等の変動に対し、安定した出力クロックを供給す
るために用いられる。
【0003】たとえば特開平5−37369号公報で
は、入力クロック断の間、入力クロック断を検出する前
の位相状態を保つ信号を作成する手段と、入力クロック
断の復旧を検出して入力クロックの分周器を初期設定す
る手段を用いて位相比較回路の基準信号入力を生成する
ことで、入力クロックの断から復旧時に電圧制御発振器
の出力クロック周波数が変動するのを低減する位相同期
回路が記載されている。
【0004】また、位相比較結果を量子化して、量子化
した位相比較結果に対してディジタル的に処理を進める
ことで、入力クロック断を検出した場合に位相同期状態
を維持し、入力クロック断から復旧時に電圧制御発振器
の出力クロック周波数の変動を低減する回路構成が簡単
な位相同期回路も存在する。
【0005】図4は位相比較結果を量子化することで入
力クロック断時の電圧制御発振器の出力クロック周波数
変動を低減する従来の位相同期回路の実施例を表すブロ
ック図である。
【0006】第1の分周器1は後述する第2の分周器9
の出力分周クロックjと同周波数となるように入力クロ
ックaを分周して、出力クロックbを出力する。
【0007】位相比較回路2は入力クロックaを分周し
たクロックbと後述する電圧制御発振器8の出力クロッ
クiを分周したクロックjとの位相比較を行い位相比較
結果を出力する。
【0008】量子化回路3は位相比較結果cを後述する
基準信号発生回路10からの量子化クロックpにてサン
プリングし、後述する基準信号発生回路10からの基準
信号kの示すタイミングに従ってラッチしたディジタル
値dを出力する。
【0009】位相情報保持回路4は量子化回路3から出
力されたディジタル値dを後述する基準信号発生回路1
0からの基準信号kの示すタイミングに従って保持する
と同時に、入力クロック定常時には最新のディジタル値
を出力する。また入力クロック断時には保持しておいた
断直前と、後述する基準信号発生回路10からの基準信
号kによって示される一定時間前のディジタル値を交互
に出力する。更に、入力クロック復旧時には、復旧した
入力クロックaを第1の分周器1で分周した出力クロッ
クbと電圧制御発振器8の出力クロックiを第2の分周
器9で分周したクロックjとを位相比較回路2で比較し
た位相比較結果cが入力クロックaの断時と入力クロッ
クaの復旧時で一致するように第2の分周器9へ分周タ
イミング調整用の信号rを出力する。
【0010】D/A変換回路12は入力されるディジタ
ル値eを後述する電圧制御発振器8の制御電圧を示すア
ナログ信号oに変換する。ループフィルタ7はアナログ
信号oに含まれる不要な高調波成分の除去を行う。
【0011】電圧制御発振器8はループフィルタ7から
のアナログ値hによって示される入力電圧に対応した周
波数のクロックiを出力する。
【0012】基準信号発生回路10はサンプリング間隔
を示す量子化クロックpとサンプリング結果のラッチ間
隔を示す基準信号kを出力する。クロック断検出回路1
1は入力クロックaを観測して、クロック断を検出し、
アラーム信号nを出力する。
【0013】次に動作を説明する。まず入力クロックが
正常の場合、入力クロックaを第1の分周器1で分周し
たクロックbと電圧制御発振器8の出力クロックiを第
2の分周器9で分周したクロックjとを位相比較回路2
で位相比較し、出力の位相比較結果cを量子化クロック
pでサンプリング後、基準信号kでラッチすることによ
り量子化したディジタル値dを得る。
【0014】位相情報保持回路4は、基準信号kに従い
一定時間毎に前記ディジタル値を保持すると同時に最新
のディジタル値eを出力する。D/A変換回路12で
は、前記ディジタル値eをアナログ値oに変換し、ルー
プフィルタ7で高調波成分を除去後、電圧制御発振器8
の制御信号hとして入力することで出力クロックiを得
る。
【0015】以上より、入力クロックaの周波数が高く
なると電圧制御発振器8の出力クロック周波数を高く、
入力クロックaの周波数が低くなると電圧制御発振器8
の出力クロック周波数を低く制御することにより、クロ
ック周波数の変動に追従して安定な周波数のクロックを
得ることができる。
【0016】次にクロック断検出回路11で入力クロッ
ク断を検出した場合、断した入力クロックを用いた位相
比較信号cは入力クロックの情報を持たないので位相同
期回路が同期はずれになり、出力クロックの位相が大き
く変動してしまう。この変動を防ぐため、位相情報保持
回路4に保持してあった入力クロック断直前と基準信号
kに従い保持した一定時間前の位相情報を表すディジタ
ル値を交互に出力して入力クロック断前の状態を維持す
る。また、入力クロック断からの復旧時には、復旧した
入力クロックaを第1の分周器1で分周したクロックb
と電圧制御発振器8の出力クロックiを第2の分周器9
で分周したクロックjとの位相比較結果cを量子化した
ディジタル値dと、入力クロック断直前に保持しておい
た位相比較結果を量子化したディジタル値とを比較し
て、2つのディジタル値が等しくなるように位相情報保
持回路4からの信号rに従い第2の分周器9で分周する
タイミングを調整し、2つのディジタル値が等しくなっ
た時点で、復旧した入力クロックによる位相比較結果を
使用するように位相情報保持回路4で出力を切り換え
る。
【0017】この処理により入力クロック断時及び復旧
時においても電圧制御発振器への制御電圧が急激に変化
するのを防ぐことができるので、出力クロックの急激な
位相変動を抑えることができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した図4の位
相同期回路は、量子化回路3が必要であるため、位相比
較結果を量子化しているために量子化回路出力は常に量
子化誤差を含んでいる。
【0019】従って、この量子化誤差のために入力クロ
ック定常時において電圧制御発振器の出力クロックにジ
ッタ、ワンダが発生する問題を有していた。
【0020】本発明の目的は、上述した位相比較結果を
量子化する位相同期回路において、入力クロック定常時
に電圧制御発振器の出力クロックのジッタ、ワンダを低
減する構成を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の位相同期回路
は、入力クロック定常時には位相比較結果により電圧制
御発振器を直接制御する。より具体的には、位相比較回
路の出力と量子化処理を含む出力とを選択回路に入力
し、入力クロック定常時は位相比較回路出力を選択し
て、電圧制御発振器の制御を行う手段を有する。
【0022】また、位相比較結果を量子化した結果のデ
ィジタル値から位相比較結果を再生して出力する。具体
的には、位相比較回路の出力信号を量子化回路において
量子化クロックによりサンプリングして、基準信号でラ
ッチして得られるディジタル値を再生回路において、量
子化クロックと基準信号kに従い量子化前の位相比較結
果に再生する手段を有する。
【0023】入力クロック定常時は位相比較結果が量子
化されずに出力されるため、量子化誤差による位相変動
が抑えられ、ジッタ、ワンダを減少させることができ
る。
【0024】さらに、位相比較結果を量子化した結果の
ディジタル値を再生して出力するため、位相比較結果と
同様な信号が得られる。従って、入力クロック断時に選
択回路で位相比較結果を切り換えれば、位相同期回路の
同期が維持できる。また、入力クロック定常時にはジッ
タ、ワンダなどの位相変動が抑制でき、かつ入力クロッ
ク断時には急激な位相変動を抑圧できる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0026】図1は本発明の実施の形態を示すブロック
図である。
【0027】第1の分周器1は入力クロックaを分周し
分周クロックbを出力する。前記第1の分周器1の分周
比は、出力分周クロックbと後述する第2の分周器の出
力jとが同周波数になるように設定されている。
【0028】位相比較回路2は前記第1の分周器1の出
力分周クロックbと後述する電圧制御発振器8の出力ク
ロックiを第2の分周器9で分周したクロックjとの位
相比較を行い、位相比較結果cを出力する。
【0029】量子化回路3は前記位相比較結果cを後述
する基準信号発生回路10の出力量子化クロックpに従
いサンプリングし、基準信号kの示すタイミングに従っ
てラッチしたディジタル値dを出力する。
【0030】位相情報保持回路4は入力されるディジタ
ル値dを基準信号kに従って保持すると同時に入力クロ
ック定常時には最新のディジタル値を出力し、入力クロ
ック断時には保持してあった入力クロック断直前のディ
ジタル値と基準信号kに従い保持した一定時間前のディ
ジタル値とを交互に出力する。
【0031】再生回路5は基準信号kに従ってディジタ
ル値eから位相比較回路2の出力cと同様の位相比較結
果fを再生する。
【0032】選択回路6は後述するクロック断検出回路
11からのアラームnに応じ、後述する基準信号発生回
路10からの基準信号kに同期して、入力クロック定常
時には位相比較回路2の出力c、入力クロック断時には
再生回路5の出力fを選択し出力する。
【0033】ループフィルタ7は選択回路6の出力gの
不要な高調波成分を除去する。電圧制御発振器8はルー
プフィルタ7の出力hが示す電圧により周波数を制御し
たクロックiを出力する。
【0034】第2の分周器9は電圧制御発振器8の出力
クロックiを分周し、周波数を第1の分周器の出力bと
同じにする。
【0035】基準信号発生回路10は前記位相比較回路
2の出力位相比較結果cをサンプリングする量子化クロ
ックpとサンプリング結果をラッチする間隔を示す基準
信号kとを出力する。
【0036】また、入力クロック断からの復旧時に入力
クロックaの分周クロックbの位相を入力クロック断直
前の分周クロックbの位相と合わせるためのパルス信号
mを出力する。また、後述するクロック断検出回路11
からのアラーム信号nを受けて、前記選択回路6を入力
クロックaの正常時と断時に応じて切り換える際の切り
換えタイミングを示す切り換え信号qを出力する。
【0037】クロック断検出回路11は入力クロック断
を検出しアラームnを出力する。
【0038】次に、図1の回路の動作について、図2の
タイムチャートを参照して詳細に説明する。
【0039】第1の分周器1において図2(A)に示す
入力クロックaは図2(B)に示すように、第2の分周
器9の出力クロックと同じ周波数の信号bへと分周され
る。
【0040】また、電圧制御発振器8の出力iは第2の
分周器9において図2(H)に示すように、第1の分周
器1の出力クロックと同じ周波数の信号jへと分周され
る。
【0041】位相比較回路2においては信号bの立ち上
がりでセット、信号jの立ち上がりでリセットするフリ
ップフロップにより位相比較を行い、その位相比較結果
を図2(C)に示す信号cとして出力する。信号cは選
択回路6と量子化回路3へ入力される。
【0042】量子化回路3では基準信号発生回路10か
らの量子化クロックpにより位相比較結果である信号c
の「Hi」の部分をカウントして、図2(I)に示す基
準信号kに従って一定時間分の位相比較結果をホールド
し、図2(D)に示すディジタル値へ変換する。
【0043】位相情報保持回路4においては、量子化さ
れたディジタル値dを取り込み、基準信号kに従って一
定時間毎に2つのメモリに交互に蓄えると同時に基準信
号kに従って一定時間毎に入力クロックaの状態により
指定されたディジタル値を図2(E)に示すように出力
する。
【0044】再生回路5においては、基準信号発生回路
10からの基準信号kが示すタイミング毎に、基準信号
発生回路10からのサンプリング間隔を示す量子化クロ
ックpにより、入力するディジタル値を位相比較回路2
の位相比較結果と同様の信号に変換して図2(F)に示
す信号fを出力し、選択回路6に入力する。
【0045】まず、入力クロック定常時の動作を説明す
る。入力クロック定常時においては、選択回路6で信号
cが選択され、図2(G)に示す信号gが出力される。
よって、位相比較結果が直接ループフィルタ7に入力さ
れることになる。
【0046】ループフィルタ7は、信号gに含まれる高
調波成分を除去し、かつ波形を積分して、ある電圧を示
す信号hとして電圧制御発振器8に入力する。
【0047】電圧制御発振器8は信号hが示す電圧が高
くなると出力クロックiの周波数を高くし、電圧が低く
なると出力クロックiの周波数を低くするように制御さ
れる。この結果、入力クロックaの周波数変動に電圧制
御発振器8の出力クロックiの周波数が追従することに
なり、ジッタやワンダを抑制することができる。
【0048】次に入力クロック断時の動作について説明
する。入力クロック断になった場合、クロック断検出回
路11で検出を行い、アラームとして信号nが図2
(K)に示すように「Hi」を送出する。
【0049】このアラームを位相情報保持回路4と選択
回路6と基準信号発生回路10が受信すると、基準信号
kに同期して位相情報保持回路4は図2(E)に示すよ
うに最新のディジタル値の代わりに保持してあった入力
クロック断直前と基準信号kが示す一定時間前のディジ
タル値とを交互に出力する。
【0050】基準信号発生回路10は図2(L)に示す
ように基準信号kに同期して切り換え信号qを出力す
る。また、選択回路6は前記切り換え信号qに従って位
相比較回路の出力信号cの代わりに再生回路5の出力f
を選択して図2(G)に示す信号gを出力する。また、
入力クロック断から復旧した場合、クロック断検出回路
11で検出を行い、信号nとして「Lo」が送出され
る。
【0051】この信号nを位相情報保持回路4と選択回
路6と基準信号発生回路10が受信すると、基準信号k
に同期して基準信号発生回路10は図2(J)に示すよ
うにリセットパルスmを送出する。
【0052】第1の分周器1は基準信号kに同期したリ
セットパルスmによってリセットされ、入力クロックa
を分周したクロックbを出力する。このため分周クロッ
クbは基準信号に同期している。
【0053】位相情報保持回路4は図2(E)に示すよ
うに、基準信号kに同期して最新の位相比較情報を得る
までの1基準時間だけ保持していたクロックを送出し、
その後最新の位相比較情報を送出する。
【0054】選択回路6は切り換え信号qに従って位相
比較回路2からの最新の位相比較結果cを出力するよう
に選択を切り換え、信号gを送出する。このため、クロ
ック断の前後において、位相同期回路の同期はずれが起
こらず、ジッタやワンダなどの位相変動も小さく抑える
ことができる。
【0055】さらに、従来と比べて本実施例が入力クロ
ック定常時のジッタ、ワンダを抑制できることについて
図3を参照して説明する。
【0056】図3(A),(C),(E)は位相比較回
路2における位相比較結果出力cである。また、図3
(B),(D),(F)は位相比較回路2の出力を量子
化回路3で図3(G)に示す量子化クロックpでサンプ
リングし、基準クロックkに従ってラッチしたディジタ
ル値dを、位相情報保持回路4で処理した後、量子化ク
ロックpを用いて基準クロックkに従い再生回路5で再
生した位相比較結果fである。
【0057】しかし、信号fは位相比較結果cを量子化
クロックpによって量子化しているため、量子化クロッ
クpの1周期以下の微少な位相変動を表現することがで
きない。従って、位相同期回路の出力クロックには、微
少な位相変動がジッタやワンダとなって現れることとな
る。
【0058】つまり、図3(A),(B)の状態から量
子化クロックpの1周期以下の微少な位相変動が生じた
場合、信号cは位相比較回路2からの直接の位相比較結
果なので、図3(C)に示すように微少な位相変動を検
出している。この位相比較結果により電圧制御発振器8
を微量に制御するために、電圧制御発振器8は出力クロ
ックiを位相のずれを減少させる方向に周波数調整す
る。
【0059】よって、出力クロックiのジッタ、ワンダ
は減少する。一方、信号fは位相比較結果を量子化クロ
ックpで量子化しているために、図3(D)に示すよう
に微少な位相変動を検出できない。このため、この位相
比較結果では電圧制御発振器8の制御電圧が変化せず、
位相のずれを回復できない。信号fの場合、図3(F)
に示すように位相変動が量子化クロックpの1周期分に
達した時点で信号fが位相のずれを検出するので、電圧
制御発振器8を制御して位相のずれを減少させる方向に
周波数調整することができる。
【0060】以上のように、位相比較結果を量子化した
信号fにより電圧制御発振器8を制御する場合には、量
子化クロックの周期に依存した量のジッタ、ワンダが発
生する。
【0061】本実施の形態においては、入力クロック断
している場合には、選択回路6において信号fが選択さ
れるが、入力クロック定常時には選択回路6において信
号cが選択されるため、従来例に比べて入力クロック定
常時のジッタ、ワンダを減少させることができる。
【0062】
【発明の効果】本発明の位相同期回路は、入力クロック
定常時には量子化誤差を含まない位相比較回路の出力位
相比較結果を選択し、入力クロック断時には位相比較回
路の出力を量子化し、再生する処理を含む位相比較結果
を選択するように切り換える手段を有するため、入力ク
ロック定常時のジッタ、ワンダが低減できる効果を有す
る。
【0063】また、本発明の位相同期回路は、位相比較
回路の出力位相比較結果を量子化し、基準信号に従って
一定時間毎に保持しておき、入力クロックが断した場
合、保持しておいた位相比較結果から入力クロック断直
前と基準信号に従った一定時間前の位相比較結果を交互
に出力する手段を有するため、入力クロック断から復旧
時に位相同期を維持できる効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す位相同期回路のブロ
ック図である。
【図2】図1の動作を説明するタイムチャートである。
【図3】図1の量子化誤差抑制効果を説明するタイムチ
ャートである。
【図4】従来の位相比較結果を量子化する位相同期回路
のブロック図である。
【符号の説明】
1 第1の分周器 2 位相比較回路 3 量子化回路 4 位相情報保持回路 5 再生回路 6 選択回路 7 ループフィルタ 8 電圧制御発振器 9 第2の分周器 10 基準信号発生回路 11 クロック断検出回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PLL(位相同期ループ)を用い入力ク
    ロックの変動に対し安定な出力クロックを得る位相同期
    回路において、 入力クロックの定常時には位相比較回路の出力信号で電
    圧制御発振器を制御し、入力クロック断時には位相比較
    回路の出力を量子化してディジタル値として保持してい
    た信号を元の位相比較回路の出力信号に再生した出力信
    号に切り換えて電圧制御発振器を制御することを特徴と
    する位相同期回路。
  2. 【請求項2】 PLLを用い入力クロックの変動に対し
    安定な出力クロックを得る位相同期回路において、 入力クロックを分周して第1の分周クロックを得る第1
    の分周器と、 前記第1の分周クロックと第2の分周クロックとの位相
    比較を行う位相比較器と、 前記位相比較器の出力をサンプリングして基準信号に従
    ってラッチしたディジタル値を出力する量子化回路と、 前記ディジタル値を前記基準信号に従って保持し、前記
    入力クロックが定常時には最新のディジタル値を出力
    し、前記入力クロック断時には保持した一定時間前のデ
    ィジタル値とを交互に出力する位相情報保持回路と、 前記位相情報保持回路より出力するディジタル値から前
    記基準信号に従って前記位相比較器と同一の出力形式に
    変換する再生回路と、 前記入力クロックが定常時には前記位相比較器の出力、
    前記入力クロックが断時には前記再生回路の出力をアラ
    ーム信号を受けて選択する選択回路と、 前記選択回路の出力の不要な高調波成分を除去するルー
    プフィルタと、 前記ループフィルタの出力にて出力クロックの周波数が
    制御される電圧制御発振器と、 前記出力クロックを分周し前記第2の分周クロックを出
    力する第2の分周器からなることを特徴とする位相同期
    回路。
  3. 【請求項3】 前記第1の分周器と前記第2の分周器
    は、それぞれの分周クロックの周波数が同一となるよう
    分周比を選択することを特徴とする請求項2記載の位相
    同期回路。
  4. 【請求項4】 前記基準信号は、前記位相比較器の出力
    をサンプリングする量子化クロックとサンプリング結果
    をラッチする間隔を示し、基準信号発生回路より出力さ
    れることを特徴とする請求項2記載の位相同期回路。
  5. 【請求項5】 前記基準信号発生回路は、前記入力クロ
    ックの断からの復旧時に前記第1の分周クロックの位相
    を前記入力クロック断直前の位相と合わせるためのパル
    ス信号を出力することを特徴とする請求項4記載の位相
    同期回路。
  6. 【請求項6】 前記基準信号発生回路は、前記入力クロ
    ックの断時の前記アラーム信号を受けて、前記選択回路
    に対して切り換えタイミングを示す切り換え信号を送出
    することを特徴とする請求項4記載の信号同期回路。
  7. 【請求項7】 前記アラーム信号は、前記入力クロック
    信号を受けて、前記入力クロック信号が断の場合にクロ
    ック断検出回路より送出されることを特徴とする請求項
    1,6記載の信号同期回路。
JP8226837A 1996-08-28 1996-08-28 位相同期回路 Expired - Fee Related JP2985786B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8226837A JP2985786B2 (ja) 1996-08-28 1996-08-28 位相同期回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8226837A JP2985786B2 (ja) 1996-08-28 1996-08-28 位相同期回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1070460A true JPH1070460A (ja) 1998-03-10
JP2985786B2 JP2985786B2 (ja) 1999-12-06

Family

ID=16851354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8226837A Expired - Fee Related JP2985786B2 (ja) 1996-08-28 1996-08-28 位相同期回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2985786B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007235576A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Toshiba Corp 位相同期ループ回路及びこの位相同期ループ回路で使用される制御方法
JPWO2013027314A1 (ja) * 2011-08-23 2015-03-05 日本電気株式会社 周波数掃引信号生成器、周波数成分分析装置、無線装置及び周波数掃引信号生成方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007235576A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Toshiba Corp 位相同期ループ回路及びこの位相同期ループ回路で使用される制御方法
JPWO2013027314A1 (ja) * 2011-08-23 2015-03-05 日本電気株式会社 周波数掃引信号生成器、周波数成分分析装置、無線装置及び周波数掃引信号生成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2985786B2 (ja) 1999-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0311973A2 (en) Quotient phase-shift processor for digital phase-licked-loops
JPH06102964A (ja) 情報処理システム
JP2518148B2 (ja) クロック従属同期方法
JP3850063B2 (ja) 位相同期ループにおいてフィードバック分周比を決定する方法および装置
JP2985786B2 (ja) 位相同期回路
JP2000228660A (ja) クロック再生/識別装置
US20020180536A1 (en) Frequency synchronous apparatus and frequency synchronous control method
JP2808967B2 (ja) クロックホールドオーバ回路
JP2882385B2 (ja) クロック位相同期回路
JPS6297428A (ja) Pll回路
JP2748746B2 (ja) 位相同期発振器
JP2776334B2 (ja) 位相同期回路
JPH07273648A (ja) Pll回路
JPH0884074A (ja) Pll回路
JP2723819B2 (ja) 標本化クロック再生装置
JP2728069B2 (ja) 位相同期回路および該位相同期回路を用いる位相同期方法
JP3117046B2 (ja) Pll回路
JP2795008B2 (ja) 位相同期発振回路の耐入力クロック断回路方式
JPH10228730A (ja) クロック生成回路
JPH04273618A (ja) Pll回路
JP3003471B2 (ja) クロック切替回路
JPH09135240A (ja) マルチレート信号受信回路用ディジタル位相同期回路
JPH01180151A (ja) 自走周波数安定度補償式pll回路
JPH1155115A (ja) 外部同期クロック発生装置
JPH0690166A (ja) 周波数シンセサイザ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990831

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees