JPH1067025A - 流れ模様を有する人工大理石板の製造方法 - Google Patents

流れ模様を有する人工大理石板の製造方法

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Publication number
JPH1067025A
JPH1067025A JP8227931A JP22793196A JPH1067025A JP H1067025 A JPH1067025 A JP H1067025A JP 8227931 A JP8227931 A JP 8227931A JP 22793196 A JP22793196 A JP 22793196A JP H1067025 A JPH1067025 A JP H1067025A
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JP
Japan
Prior art keywords
rod
molding die
length
long side
shaped body
Prior art date
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Pending
Application number
JP8227931A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenzo Kojima
健蔵 小嶋
Yoshihiro Tange
善弘 丹下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okura Industrial Co Ltd
Original Assignee
Okura Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方の辺から他方の辺へ緩やかな直線的な流
れ模様を有した天然の大理石模様に酷似した人工大理石
板を提供する。 【構成】 色調が異なるように着色された2種以上の重
合性化合物よりなるバルクモールディングコンパウンド
(2a、2b、2c、2d)をモザイク調に混合して棒
状体を形成し、長方形の成形用型(1)の中央部に、前
記棒状体を前記成形用型の長辺と平行に載置してプレス
し前記棒状体を流延させ重合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁板、天板などに
用いられる、一方の辺から他方の辺へ緩やかな直線的な
縞状の流れ模様を有する大板人工大理石の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆる流れ模様の人工大理石の
成形は、色調が異なる2種以上の成形材料を成形用型に
注入して成形する際、着色材料の数に対応した注入口か
ら着色材料を同時に流し込んで人工大理石を成形する方
法が一般に用いられていた。この方法は注型法であるた
め生産性に劣るという欠点を有するものであった。ま
た、2種以上の色調の異なるバルクモールディングコン
パウンド(以下BMCと称する。)を2軸混練機などで
予備混合をゆるやかに行ったものを塊状にして型の中央
に載置し、プレス成形して人工大理石を形成する方法も
行われていた。しかしこの方法で得た人工大理石はBM
Cがプレスの際中央から四方に流延するので模様が波紋
状になるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決し、天然の大理石模様に酷似した、一方の辺から他
方の辺へゆるやかな直線的な縞状の流れ模様を有し、し
かもその類似形の模様を繰り返し作製することができる
大板人工大理石板の製造方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題解決
のため種々検討した結果、2種以上の着色された重合性
化合物のBMCよりなる棒状体を長方形の成形用型の中
央部に、その長辺に平行に載置してプレスすることによ
り天然の大理石模様に酷似した模様が得られ、しかも類
似形の模様が繰り返し得られることを見出し本発明に到
達したものである。
【0005】すなわち、本発明によれば、重合性化合物
と充填材とからなり、色調が異なるように着色された2
種以上の重合性化合物のBMCを棒状体にし、周囲を適
宜高さの弾性体で囲った長方形の成形用型に対する前記
棒状体の投影する面積の割合(チャージ面積)が5〜2
0%であって、前記成形用型の長辺と前記棒状体の長さ
の比が1:0.87〜1:0.96であり、かつ前記成
形用型の長辺と前記棒状体の長さとの差と前記成形用型
の短辺の長さとの比が0.25以下である前記棒状体を
前記成形用型の中央部にその長辺と平行に載置し、プレ
スして前記棒状体を流延させ重合させることを特徴とす
る流れ模様を有する人工大理石板の製造方法が提供され
る。
【0006】以下本発明の一実施例を示す図面に基づい
て具体的に説明する。図1は、本発明の製造方法を示す
説明図であり、周囲が弾性体(3)で囲まれた成形用型
(1)の中央部に各種の色に着色されたBMC(2a)
(2b)(2c)(2d)からなる棒状体を長方形をし
た成形用型(1)の中央部にその長辺に平行に載置し、
プレスする。本発明に用いるBMCは、重合性化合物が
単量体、または単量体を重合の途中で停止させた部分重
合体、あるいは部分重合体と単量体の混合物、該重合体
化合物の単量体に溶解可能な重合体を溶解してなるシロ
ップと、充填材、顔料、染料等をブレンダー、ミキサ
ー、押出機などを用いて混合調整したものである。
【0007】2色以上に着色されたBMCは、各種に着
色された大小の塊状のBMCを混合するか、ベース色の
塊状のBMCに別に着色された大小の塊状のBMCを混
合して得られる。混合状態は完全に均一にならないよう
にするのが好ましく、むしろ多少大小の塊が残った状態
の方が識別に差が出やすく好ましい。上記BMCを棒状
に成形する方法は、所定形状ダイスより押出する方法、
プレスにより型で押圧成形するか、成形された平板状の
ものを切断して棒状体にする方法があるが、これらに限
定されるものではない。また、単色のBMCを押出等に
よって適宜形状にし、各種の色に着色された種々の形状
のBMCを積層するか撚り合わせる等の方法に撚り棒状
体とする方法などがある。上記着色された各BMCをほ
ぼ同じ割合で、ほぼ同条件で混合し、同じように組み合
わせた構成とすることによりプレス後の人工大理石板が
類似形の模様を呈することになる。
【0008】上記棒状に成形されたBMCを周囲が弾性
体で囲まれた長方形の成形用型に載置し適宜加熱しなが
らプレスする。上記棒状体の大きさは、前記BMCの流
れ特性、硬化特性に鑑みその厚さ、幅を適宜決定する。
上記棒状体を成形用型の中央部にその長辺と平行に載置
すると、棒状体が幅方向に流延して緩やかな直線状の縞
模様を形成するものである。
【0009】このためには、前記BMCよりなる棒状体
が前記成形用型に対してチャージ面積が5〜20%で、
成形用型の長辺の長さの比とBMCよりなる棒状体の長
さの比を1:0.87〜1:0.96とし、かつ前記成
形用型の長辺と前記棒状体の長さとの差と前記成形用型
の短辺の長さとの比が0.25以下とすることにより、
プレスの際BMCよりなる棒状体が幅方向に流延し、一
方辺から他方の辺へ緩やかな直線の縞状に流れるのであ
る。したがって、成形用型の長さとBMCよりなる棒状
体の長さとの比が大きいほど棒状体の長さ方向への流延
が少なく、また、成形用型の長さと棒状体の長さの差と
成形用型の短辺の長さとの比が小さいほど緩やかな直線
状の流れ模様となる。前記比が1:0.87より小さい
か、成形用型の長辺と棒状体の長さとの差を成形用型の
短辺の長さとの比が0.25より大きい場合は長辺の両
端において波紋状の模様を呈するので意匠的に好ましく
ない。他方1:0.96より大きい場合はプレスの際B
MCが成形用型の周縁を囲っているゴムなどよりなる弾
性体を越えて外側に流れるので好ましくない。上記成形
用型の周縁を囲っている弾性体には必要に応じてたとえ
ば4隅にエアー抜きの孔を設け不織布などで該孔をを塞
ぎBMCの流出を避けるようにすることができる。BM
Cよりなる棒状体のチャージ面積が5%より小さい場合
は、成形用型の周辺部まで流延するのに時間が長くかか
り流延が完了する前に硬化が始まり均一な厚みの板が得
られないものであり、20%を越えると部分的にしか流
れるような模様が得られない。また、BMCよりなる棒
状体の長さが上記比より短くなるとプレスの際にBMC
が周辺に流延し、波紋が広がるような模様となり好まし
くない。
【0010】本発明に用いられる重合性組成物として
は、特に限定されるものではないが、(メタ)アクリル
酸エステル、又は、不飽和ポリエステルなどの重合性化
合物と充填材からなり、色調が異なるように着色された
2種以上のBMCが用いられる。これら重合性組成物に
用いられる重合性化合物としてはメチル(メタ)アクリ
レート、n−プロピル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、(メタ)アクリル酸、エチレングリコール
(メタ)アクリレート、ネオベンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパン(メタ)ア
クリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ
(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸エステ
ル、スチレン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼ
ン、酢酸ビニル、ジアリルフタレート、不飽和ポリエス
テル、ビニルエステル類、及びエポキシ樹脂などが挙げ
られる。また、これらの重合性化合物は1種又は2種以
上を混合して用いてもよい。特に(メタ)アクリル酸エ
ステル、又は、不飽和ポリエステルが好ましい。
【0011】重合性組成物に用いられる充填材として
は、特に限定されるものではないが、水酸化アルミニウ
ム、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、珪酸カルシウ
ム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化マグネシウ
ム、酸化チタン、シリカ、タルク、クレー、雲母、ヒド
ロキシアパタイト、ガラスなどの無機質粉末、ガラス繊
維、アラミド繊維、ビニロン繊維、アクリル繊維などの
補強用繊維、あるいは、(メタ)アクリル系樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂などの重合性化合物に無機質充填材
と顔料などを混合させて硬化させたものを粉砕して得ら
れる粉末、又はこれらの粒状体などからなる充填材、さ
らには着色材としての顔料などを挙げることができる。
更に、これらは単独で用いても、あるいは、2種以上混
合して用いてもよい。なお、これらの充填材の表面には
シランカップリング処理を施したものを用いるとより好
ましい。その他必要に応じて重合調節剤、安定剤、難燃
化剤、離型剤、硬化収縮低減剤、増粘剤、紫外線吸収
剤、帯電防止剤、抗菌剤、改質剤などを加えることもで
きる。
【0012】これら重合性組成物中の重合性不飽和化合
物の重合に用いられる重合開始剤としてはジ−t−ブチ
ルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチ
ルヒドロパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイ
ド、などの高温開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、ラ
ウロイルパーオキサイド、メチルエチルパーオキサイ
ド、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシ
ジカーボネート、アゾビスイソブチロニトリルなどの中
低温開始剤、及び合成不飽和化合物のラジカル重合に用
いられている開始剤はいずれも使用可能である。さらに
必要に応じて重合促進剤を加えてもよい。
【0013】
【実施例】以下実施例によって本発明を更に詳しく説明
する。 〔実施例1〕レンガ色、白色、ベージュ色、グレー色に
着色されたポリエステル系BMC(充填材として水酸化
アルミニウム60重量%、ガラス繊維10重量%添加)
をそれぞれ3kg、1kg、1kg、1kgをリボンブ
レンダーで20秒間低速(30回/分)撹拌した。次に
撹拌混合されたBMCをプレス成形法で100(幅)X
35(厚さ)X1000mm(長さ)の棒状体とした。
該棒状体はその断面において前記各色のBMCがモザイ
ク調を呈していた。該棒状体を900(短辺)X110
0mm(長辺)の成形用型の中央部にその長辺に平行に
載置し(チャージ面積3.5%、成形用型の長辺の長さ
と棒状体の長さの比1:0.91、成形用型の長辺と棒
状体の長さとの差と成形用型の短辺の長さとの比0.1
1)、50kg/cm2 、140℃の条件で5分間プレ
ス成形した。各色のBMCが一方から他方にほぼ直線的
に流れたような縞模様を呈し、天然の大理石に酷似した
ものが得られた。
【0014】〔比較例1〕実施例1において撹拌混合さ
れたBMCよりなる棒状体を100(幅)X50(厚
さ)X700(長さ)mm(チャージ面積3.5、成形
用型の長辺の長さと棒状体の長さの比1:64、成形用
型の長辺と棒状体の長さとの差と成形用型の短辺の長さ
との比0.44)とした以外は実施例1と同様に成形し
た。得られた人工大理石板の模様は長さ方向の両端縁部
が波紋状を呈したものであった。
【0015】〔比較例2〕実施例1で得た各色のBMC
を100(幅)X1000mm(長さ)のシート状に成
形し、上からレンガ色、白色、ベージュ色、グレー色の
順に重ねて100(幅)X20(厚さ)X1000mm
(長さ)の棒状体とした。以下実施例1と同様に成形し
た。レンガ色が主体となった変化のない人工大理石板が
得られた。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように本発明の人工大理石板
の製造方法によれば、各色に着色されたBMCがプレス
の際一方から他方にほぼ直線的に流れ、天然の大理石に
酷似したものが得られ、相似形の模様をした人工大理石
板を容易に得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 成形用型 2a,2b,2c,2d バルクモールディングコンパ
ウンド 3 弾性体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色調が異なるように着色された2種以上
    の重合性化合物よりなるバルクモールディングコンパウ
    ンドをモザイク調に混合して棒状体を形成し、周囲を適
    宜高さの弾性体で囲った長方形の成形用型に対する前記
    棒状体の投影する面積の割合が5〜20%であって、前
    記成形用型の長辺と前記棒状体の長さの比が1:0.8
    7〜1:0.96であり、かつ前記成形用型の長辺と前
    記棒状体の長さとの差と前記成形用型の短辺の長さとの
    比が0.25以下である前記棒状体を前記成形用型の中
    央部にその長辺と平行に載置し、プレスして前記棒状体
    を流延させ重合させることを特徴とする流れ模様を有す
    る人工大理石板の製造方法。
JP8227931A 1996-08-29 1996-08-29 流れ模様を有する人工大理石板の製造方法 Pending JPH1067025A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013536140A (ja) * 2010-06-01 2013-09-19 エルジー・ハウシス・リミテッド 人造大理石及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013536140A (ja) * 2010-06-01 2013-09-19 エルジー・ハウシス・リミテッド 人造大理石及びその製造方法

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