JPH1062692A - 顕微鏡写真撮影レンズ - Google Patents

顕微鏡写真撮影レンズ

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JPH1062692A
JPH1062692A JP8216229A JP21622996A JPH1062692A JP H1062692 A JPH1062692 A JP H1062692A JP 8216229 A JP8216229 A JP 8216229A JP 21622996 A JP21622996 A JP 21622996A JP H1062692 A JPH1062692 A JP H1062692A
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JP
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lens
lens group
group
intermediate image
photographing
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JP8216229A
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Yumiko Ouchi
由美子 大内
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Original Assignee
Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/36Microscopes arranged for photographic purposes or projection purposes or digital imaging or video purposes including associated control and data processing arrangements
    • G02B21/361Optical details, e.g. image relay to the camera or image sensor

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顕微鏡の対物レンズ系による観察対象の中間
像を、写真撮影系のフィルム面に比較的低倍率で明瞭に
再結像させる。 【解決手段】 観察物体側から順に、対物レンズ系側に
凸面を向けた正屈折力を持つ第1レンズ群と、中間像の
位置より後側に位置する負屈折力を持つ第2レンズ群
と、正屈折力を持つ第3レンズ群とを有して構成され、
所定の条件を満たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顕微鏡の観察像の
写真撮影を行うために用いられる顕微鏡写真撮影レンズ
に関し、さらに詳しくは、顕微鏡の対物レンズ系により
形成された観察物体の中間像を拡大して写真撮影系のフ
ィルム面に再結像させるための顕微鏡写真撮影レンズに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から顕微鏡の観察像を写真撮影する
ことは一般的に行われているが、従来この種の写真撮影
に用いられるレンズとしては、4倍、5倍といった高倍
の拡大レンズが良く使われている。顕微鏡の写真撮影に
おいては、顕微鏡の対物光学系によって形成される中間
像(一次空間像)をこのような高倍の写真レンズによっ
て拡大してフィルム上に結像させて撮影を行っていた。
【0003】通常、顕微鏡の対物光学系によって形成さ
れる一次空間像の大きさ、いわゆる視野数は25mm程
度である。但し、この視野数の大きさの中間像が得られ
ても像面の平坦性が確保できる範囲、すなわち、像の中
心にピントをあわせた状態で良好な像が観察できる範囲
はある程度限定される。例えば、最も廉価タイプのアク
ロマート対物レンズでは、像面の平坦性が確保できるの
は約18mm程度の範囲である。
【0004】肉眼による観察では、平坦性が確保できな
くても像の中心を見るときにはここにピントをあわせ、
周辺を見るときには周辺部にピントをあわせるというこ
とが可能であるが、写真撮影するときには、中心にピン
トを合わせて撮影すると平坦性が確保できる範囲の像は
明瞭であるが、その周囲の像はぼやける。このため、写
真撮影レンズでは、平坦性が確保できる領域のみの写真
撮影ができるように、一次空間像を拡大して撮影するよ
うになっている。例えば、35mmフィルムを用いて写
真撮影する場合には、フィルムの対角線が43.2mm
であるため、18mmの範囲で平坦性が確保できるなら
ば、これを43.2mm以上にまで拡大するレンズ、す
なわち、約2.5倍もしくはそれ以上の倍率の写真レン
ズが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年病
理分野などにおいて、広視野の顕微鏡写真撮影を行いた
いという要求が高まっている。そのため、顕微鏡対物レ
ンズも低倍、極低倍の倍率のものが開発されている。こ
のような対物レンズは特に、写真撮影を目的として使用
されるということを考慮して、視野全体にわたって平坦
性が得られるように設計されている。このようにして広
い平坦性を有する一次空間像が顕微鏡内で結像されると
きに、これを無駄無く写真撮影するためには、従来より
低倍率の写真撮影レンズを求める声が強くなっている。
【0006】このような事情に鑑みて、本発明は、顕微
鏡対物レンズ系により結像された中間像を、写真撮影系
のフィルム面に比較的低倍率で再結像させることができ
るような構成のレンズ系を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明においては、顕微鏡の対物レンズ系により形
成される観察物体の中間像を写真撮影系の撮影面等に導
くための顕微鏡写真撮影レンズを、観察物体側から順
に、対物レンズ系側に凸面を向けた全体として正の屈折
力を持つ第1レンズ群と、中間像の位置より撮影面等の
側に位置する全体として負の屈折力を持つ第2レンズ群
と、全体として正の屈折力を持つ第3レンズ群とを有し
て構成され、次式(1),(2),(3)および(4)
を満足する諸元を有する。
【0008】
【数1】 −0.1≧d/L≧−0.4 ・・・(1) 但し、d: 中間像位置から第1レンズ群のレンズ先端
までの距離 L: 第1レンズ群のレンズ先端から第3レンズ群のレ
ンズ後端までの距離
【0009】
【数2】 0.1≦D2/D1≦1.0 ・・・(2) D1: 第1レンズ群と第2レンズ群との間の空気間隔 D2: 第2レンズ群と第3レンズ群との間の空気間隔
【0010】
【数3】 0.2≦|r21/f3|≦0.6 ・・・(3) r21: 第2レンズ群の最も観察物体側のレンズ面の曲
率半径 f3 : 第3レンズ群の焦点距離
【0011】
【数4】 15≦(ν3(max)−ν3(min)) ・・・(4) ν3(max): 第3レンズ群を構成する各レンズ要素のア
ッベ数のうちで最大の値 ν3(min): 第3レンズ群を構成する各レンズ要素のア
ッベ数のうちで最小の値
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について、図面を参照して説明する。図1に本発明に係
る写真撮影レンズ系を顕微鏡光学系に取り付けた状態を
示しており、観察標本1からの光が対物レンズ系2を通
って入射して光軸5上の所定位置に中間像3を結像させ
る。この中間像3が写真撮影レンズL0を通って写真フ
ィルムFの上に結像して観察標本の顕微鏡写真撮影が行
われる。
【0013】前述のように、本発明の写真撮影レンズ
は、顕微鏡の対物光学系で形成される中間像を広視野で
取り込むための比較的低倍のレンズ系であり、レンズ系
の焦点距離が比較的長いのが特徴の一つである。なお、
顕微鏡用の写真装置においては、レンズ系内部に測光光
路やシャッター機構を設けるのが普通であり、それらの
付属装置を納めるスペースを考慮すると、撮影レンズ系
のレンズ全長は短い方が良く、本発明のレンズはこの要
求を満たしている。
【0014】顕微鏡用として用いるには、このように焦
点距離の長い写真撮影レンズを狭いスペース内に納める
必要があるので、この写真撮影レンズの前側主点と後側
主点の間の間隔、すなわち主点間隔をマイナスにするの
が好ましい。本発明では、写真撮影レンズL0を、図示
のように、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レ
ンズ群L1、負の屈折力を有する第2レンズ群L2、正
の屈折力を有する第3レンズ群L3からなる3レンズ群
構成として、主点間隔がマイナスで焦点距離の長いレン
ズ系を得ている。
【0015】また、顕微鏡の対物光学系により空間像を
形成する光束は、やや発散光束であることが多い。この
ため、特に中間像の全視野を撮影できるようにする本発
明の撮影レンズでは、対物レンズ側に凸面を向けた全体
として正の屈折力を持つ第1レンズ群L1を、中間像3
よりも対物レンズ2の側に配設することで、光束をやや
収束気味に変換して、写真撮影装置を小型化できるよう
にしている。
【0016】さらに、本発明の諸収差をバランス良く補
正するために、上記条件式(1)〜(4)で示す条件設
定を行っている。
【0017】まず、条件式(1)は、第1レンズ群L1
の位置を定めたもので、非点収差や、入射瞳の位置に関
する条件である。まず、この種のレンズは対物光学系の
選び方(種類)によって入射瞳が変化する。幅広い瞳範
囲に対応するためには、第1レンズ群は空間像の近傍に
あるのが好ましい、すなわち、”d”が小さい方が好ま
しい。
【0018】また、中間像3の像面の平坦性を良くする
ためには、ペッツバール和を補正する凹面をレンズ系内
のどこかに配置する必要があるが、これは中間像3の近
傍に配置するのが好ましい。これは、きつい凹面は球面
収差や非点収差の曲がりを引き起こすなど収差に悪影響
を及ぼしやすいのであるが、光束が細くなる中間像3の
近傍であればこのような悪影響を最小に抑えることがで
きると言うことに鑑みたものである。
【0019】条件式(1)の下限を越えると、すなわ
ち、(d/L)<−0.4となると、入射瞳が変化した
ときの非点収差の変化が大きくなりすぎ、周辺の解像度
が著しく低下する。また、上限を越えると、すなわち、
(d/L)>−0.1となると、第1レンズ群L1が中
間像3よりも後側もしくは後側近傍に位置することにな
り、特に入射瞳が近いときは、第1レンズ群L1の径を
大きくとる必要が生じ、装置が大型化することになる。
なお、より好ましくは条件式(5)を満足するように設
定するのが好ましい。
【0020】
【数5】 −0.15≧d/L≧−0.3 ・・・(5)
【0021】条件式(2)は、第1レンズ群L1と第2
レンズ群L2との間の間隔と、第2レンズ群L2と第3
レンズ群L3との間隔との関係を定めたものである。こ
の条件は本発明の特徴である「低倍すなわち焦点距離の
長いレンズ系でレンズ全長が短い」と言うことを実現さ
せるために最も重要な条件式である。
【0022】条件式(2)の上限を越えると、すなわ
ち、(D2/D1)>1.0となると、写真撮影レンズL
0の全長を短くすることはできるが、各レンズ群の屈折
力が強くなり、レンズの構成に無理がでて、像高が増え
たときの倍率色収差の変化が急激になるなど、レンズ系
の諸収差をバランス良く補正することが困難になる。一
方、下限を越えると、すなわち、(D2/D1)<0.1
となると、主点間隔が狭くなるのでレンズ全長が長くな
ると言う問題がある。これを無理に所定の全長に納めよ
うとするとディストーションが補正しきれなくなる。こ
のため、より好ましくは、条件式(6)を満足するよう
に設定するのが好ましい。
【0023】
【数6】 0.2≦D2/D1≦0.8 ・・・(6)
【0024】条件式(3)は、第2レンズ群L2におけ
る最も観察物体側のレンズ面の曲率半径と第3レンズ群
L3の焦点距離の関係を定めたもので、この条件式
(3)も条件式(2)と同様に、低倍率で全長が短くな
る写真撮影レンズL0を構成するという特徴を、諸収差
をバランス良く補正しながら実現するための条件式であ
る。なお、条件式(3)において、第2レンズ群L2に
おける最も観察物体側のレンズ面は凹面とするのが、す
なわち、このレンズ面の曲率半径R21が負の値となるの
が好ましい。
【0025】条件式(3)の上限値を越えると、すなわ
ち、|r21/f3|>0.6となると、第3レンズ群L
3の焦点距離が大きくなるから、それだけ第1レンズ群
L1の屈折力が強くなり、コマ収差、特に第1レンズ群
L1の外側を通る光線のコマ収差が補正できなくなる。
一方、下限を越えると、すなわち、|r21/f3|<
0.2となると、第3レンズ群L3の屈折力が強くなる
ため、球面収差の曲がりが大きくなり、諸収差をバラン
ス良く補正することが困難となる。なお、好ましくは、
次の条件式(7)を満足するように設定するのがよい。
【0026】
【数7】 0.25≦|r21/f3|≦0.45 ・・・(7)
【0027】条件式(4)は、軸上の色収差補正を第3
レンズ群L3により行わせるため、第3レンズ群L3の
レンズのアッベ数の差を規定するものである。条件式
(4)の範囲を下回ると、すなわち、アッベ数の差が1
5より小さくなると、軸上の色収差の補正が不十分とな
る。なお、より好ましくは、次の条件式(8)を満足す
るように設定するのがよい。
【0028】
【数8】 25≦(ν3(max)−ν3(min)) ・・・(8)
【0029】
【実施例】次に、上記の条件を満足する諸元を有する本
発明に係る顕微鏡写真撮影レンズの具体例について説明
する。
【0030】
【第1実施例】第1実施例のレンズ構成を図2に示して
おり、この例では、写真撮影レンズL0は、凸レンズL
11と凹レンズL12の合わせレンズからなり全体とし
て正の屈折力を有する第1レンズ群L1と、凹レンズL
13と凸レンズL14との合わせレンズからなり全体と
して負の屈折力を有する第2レンズ群L2と、凹レンズ
L15と凸レンズL16との合わせレンズからなり全体
として正の屈折力を有する第3レンズ群L3を図示のよ
うに配設して構成される。
【0031】この写真撮影レンズL0が顕微鏡に取り付
けられた状態で、対物レンズ系により形成される観察標
本の中間像3は、図示のように第1レンズ群L1の後側
でこれに近接した位置に結像する。そして、写真撮影レ
ンズL0を介してフィルムFに二次像が結像するので、
これが写真撮影される。
【0032】この写真撮影レンズは表1に示す諸元を有
し、倍率β=−2(倍)であり、開口数N.A.=0.
04で、中間像3の位置から測った入射瞳の位置が−3
00mm(物体側に300mmの位置)であり、中間像
3の位置から測った第1レンズ面S1の位置が−15m
m(物体側に15mmの位置)であり、レンズ系全体と
しての焦点距離f=90.5mmである。
【0033】
【表1】レンズ面 曲率半径(r) 面間隔(d) 屈折率(nd) アッベ数(ν) S1 25.434 5.0 1.804109 46.55 S2 ∞ 7.0 1.625882 35.70 S3 52.116 29.9 1.0 S4 −8.994 1.0 1.748099 52.30 S5 ∞ 4.5 1.698950 30.04 S6 −13.623 12.7 1.0 S7 51.413 1.0 1.784702 26.05 S8 15.953 5.0 1.620409 60.14 S9 −25.211
【0034】このような構成の顕微鏡写真撮影レンズL
0の各収差を図3〜図5に示す。まず、図3には左から
順に、球面収差(d線およびg線)、非点収差(d線お
よびg線)および歪曲収差を示す。なお、球面収差にお
いて実線は球面収差量、破線は正弦条件違反量を示し、
非点収差において、実線はサジタル像面、破線がメリジ
オナル像面を示す。また、これらの図面でdはd線、g
はg線を示す。図4には倍率色収差を示す。また、図5
には、上から順に像高Y=21.6,Y=15.2,Y
=0(軸上)における横収差を示す。
【0035】本例の顕微鏡写真撮影レンズL0における
上記条件式(1)〜(4)に規定する値は、表2のよう
になる。
【0036】
【表2】 d/L=−0.23 D2/D1=0.42 (r21/f3)=−0.26 (ν3(max)−ν3(min))=34.09
【0037】
【第2実施例】第2実施例のレンズ構成を図6に示して
おり、この例では、写真撮影レンズL0は、凸レンズL
21と凹レンズL22の合わせレンズからなり全体とし
て正の屈折力を有する第1レンズ群L1と、凹レンズL
23と凸レンズL24との合わせレンズからなり全体と
して負の屈折力を有する第2レンズ群L2と、凹レンズ
L25と凸レンズL26との合わせレンズからなり全体
として正の屈折力を有する第3レンズ群L3を図示のよ
うに配設して構成される。
【0038】この写真撮影レンズL0が顕微鏡に取り付
けられた状態で、対物レンズ系により形成される観察標
本の中間像3は、図示のように第1レンズ群L1の後側
でこれに非常に近接した位置(凹レンズL22と一部重
なる位置)に結像する。そして、写真撮影レンズL0を
介してフィルムFに二次像が結像され、これが写真撮影
される。
【0039】この写真撮影レンズは表3に示す諸元を有
し、倍率β=−2(倍)であり、開口数N.A.=0.
04で、中間像3の位置から測った入射瞳の位置が−3
00mm(物体側に300mmの位置)であり、中間像
3から測った第1レンズ面S1の位置が−15mm(物
体側に15mmの位置)であり、レンズ系全体としての
焦点距離f=78.9mmである。
【0040】
【表3】レンズ面 曲率半径(r) 面間隔(d) 屈折率(nd) アッベ数(ν) S1 18.844 7.0 1.840421 43.35 S2 125.900 6.0 1.625882 35.70 S3 15.979 23.9 1.0 S4 −10.697 2.0 1.516800 64.10 S5 −81.258 4.0 1.717360 29.46 S6 −19.629 17.7 1.0 S7 34.617 1.0 1.784702 26.05 S8 15.874 5.0 1.563840 60.69 S9 −30.515
【0041】このような構成の顕微鏡写真撮影レンズL
0の各収差を図7〜図9に示す。まず、図7には左から
順に、球面収差(d線およびg線)、非点収差(d線お
よびg線)および歪曲収差を示す。なお、球面収差にお
いて実線は球面収差量、破線は正弦条件違反量を示し、
非点収差において、実線はサジタル像面、破線がメリジ
オナル像面を示す。また、これらの図面でdはd線、g
はg線を示す。図8には倍率色収差を示す。また、図9
には、上から順に像高Y=21.6,Y=15.2,Y
=0(軸上)における横収差を示す。
【0042】本例の顕微鏡写真撮影レンズL0における
上記条件式(1)〜(4)に規定する値は、表4のよう
になる。
【0043】
【表4】 d/L=−0.23 D2/D1=0.74 (r21/f3)=−0.29 (ν3(max)−ν3(min))=34.64
【0044】
【第3実施例】第3実施例のレンズ構成を図10に示し
ており、この例では、写真撮影レンズL0は、凸レンズ
L31と凹レンズL32の合わせレンズからなり全体と
して正の屈折力を有する第1レンズ群L1と、凹レンズ
L33と凸レンズL34との合わせレンズからなり全体
として負の屈折力を有する第2レンズ群L2と、凸レン
ズL35と凹レンズL36と凸レンズL37との合わせ
レンズからなり全体として正の屈折力を有する第3レン
ズ群L3を図示のように配設して構成される。
【0045】この写真撮影レンズL0が顕微鏡に取り付
けられた状態で、対物レンズ系により形成される観察標
本の中間像3は、図示のように第1レンズ群L1におけ
る凹レンズ3内の位置(凸レンズL31の物体側面S1
より後ろ側)に結像する。そして、写真撮影レンズL0
を介してフィルムFに二次像が結像され、これが写真撮
影される。
【0046】この写真撮影レンズは表5に示す諸元を有
し、倍率β=−2(倍)であり、開口数N.A.=0.
04で、中間像3の位置から測った入射瞳の位置が−3
00mm(物体側に300mmの位置)であり、中間像
3から測った第1レンズ面S1の位置が−15mm(物
体側に15mmの位置)であり、レンズ系全体としての
焦点距離f=81.7mmである。
【0047】
【表5】レンズ面 曲率半径(r) 面間隔(d) 屈折率(nd) アッベ数(ν) S1 22.242 10.0 1.804109 46.55 S2 −99.314 11.0 1.612658 44.40 S3 25.429 24.5 1.0 S4 −10.526 2.0 1.518601 69.98 S5 87.353 3.0 1.860741 23.01 S6 −40.723 6.0 1.0 S7 322.253 3.0 1.620409 60.14 S8 −30.856 0.5 1.0 S9 40.020 1.0 1.860741 23.01 S10 16.899 5.0 1.518601 69.98 S11 −30.955
【0048】このような構成の顕微鏡写真撮影レンズL
0の各収差を図11〜図13に示す。まず、図11には
左から順に、球面収差(d線およびg線)、非点収差
(d線およびg線)および歪曲収差を示す。なお、球面
収差において実線は球面収差量、破線は正弦条件違反量
を示し、非点収差において、実線はサジタル像面、破線
がメリジオナル像面を示す。また、これらの図面でdは
d線、gはg線を示す。図12には倍率色収差を示す。
また、図13には、上から順に像高Y=21.6,Y=
15.2,Y=0(軸上)における横収差を示す。
【0049】本例の顕微鏡写真撮影レンズL0における
上記条件式(1)〜(4)に規定する値は、表6のよう
になる。
【0050】
【表6】 d/L=−0.23 D2/D1=0.25 (r21/f3)=−0.40 (ν3(max)−ν3(min))=46.97
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
顕微鏡の対物レンズ系により形成される観察物体の中間
像を写真撮影系の撮影面等に導くための顕微鏡写真撮影
レンズを、観察物体側から順に、対物レンズ系側に凸面
を向けた全体として正の屈折力を持つ第1レンズ群と、
中間像の位置より撮影面等の側に位置する全体として負
の屈折力を持つ第2レンズ群と、全体として正の屈折力
を持つ第3レンズ群とを有して構成し、諸収差をバラン
ス良く補正するようにレンズ諸元等が設定されるので、
低倍率で収差が小さく且つ広視野の顕微鏡写真撮影レン
ズを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る写真撮影レンズ系を取り付けた顕
微鏡のレンズ構成を示す概略図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る顕微鏡写真撮影レン
ズ構成を示す概略図である。
【図3】第1実施例に係る顕微鏡写真撮影レンズの球面
収差、非点収差および歪曲収差を示す図である。
【図4】第1実施例に係る顕微鏡写真撮影レンズの倍率
色収差を示す図である。
【図5】第1実施例に係る顕微鏡写真撮影レンズの横収
差を、像高Y=21.6mm、Y=15.2mmおよび
Y=0.0mmにおいて示す図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る顕微鏡写真撮影レン
ズ構成を示す概略図である。
【図7】第2実施例に係る顕微鏡写真撮影レンズの球面
収差、非点収差および歪曲収差を示す図である。
【図8】第2実施例に係る顕微鏡写真撮影レンズの倍率
色収差を示す図である。
【図9】第2実施例に係る顕微鏡写真撮影レンズの横収
差を、像高Y=21.6mm、Y=15.2mmおよび
Y=0.0mmにおいて示す図である。
【図10】本発明の第3実施例に係る顕微鏡写真撮影レ
ンズ構成を示す概略図である。
【図11】第3実施例に係る顕微鏡写真撮影レンズの球
面収差、非点収差および歪曲収差を示す図である。
【図12】第3実施例に係る顕微鏡写真撮影レンズの倍
率色収差を示す図である。
【図13】第3実施例に係る顕微鏡写真撮影レンズの横
収差を、像高Y=21.6mm、Y=15.2mmおよ
びY=0.0mmにおいて示す図である。
【符号の説明】
1 観察標本 2 対物レンズ系 3 中間像 5 光軸 F フィルム L1 第1レンズ群 L2 第2レンズ群 L3 第3レンズ群

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕微鏡の対物レンズ系により形成される
    観察物体の中間像を写真撮影系の撮影面等に導く写真撮
    影レンズ系であって、 観察物体側から順に、前記対物レンズ系側に凸面を向け
    た全体として正の屈折力を持つ第1レンズ群と、前記中
    間像の位置より前記撮影面等の側に位置する全体として
    負の屈折力を持つ第2レンズ群と、全体として正の屈折
    力を持つ第3レンズ群とを有し、 −0.1≧d/L≧−0.4 0.1≦D2/D1≦1.0 0.2≦|r21/f3|≦0.6 15≦(ν3(max)−ν3(min)) 但し、d: 中間像位置から第1レンズ群のレンズ先端
    までの距離 L: 第1レンズ群のレンズ先端から第3レンズ群のレ
    ンズ後端までの距離 D1: 第1レンズ群と第2レンズ群との間の空気間隔 D2: 第2レンズ群と第3レンズ群との間の空気間隔 r21: 第2レンズ群の最も観察物体側のレンズ面の曲
    率半径 f3 : 第3レンズ群の焦点距離 ν3(max): 第3レンズ群を構成する各レンズ要素のア
    ッベ数のうちで最大の値 ν3(min): 第3レンズ群を構成する各レンズ要素のア
    ッベ数のうちで最小の値 を満足することを特徴とする顕微鏡写真撮影レンズ。
  2. 【請求項2】 前記顕微鏡写真撮影レンズが、次の条件
    式 −0.15≧d/L≧−0.3 0.2≦D2/D1≦0.8 0.25≦|r21/f3|≦0.45 25≦(ν3(max)−ν3(min)) を満足することを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡写
    真撮影レンズ。
  3. 【請求項3】 前記第2レンズ群の最も観察物体側のレ
    ンズ面が凹面であり、その曲率半径r21が負の値である
    ことを特徴とする請求項1もしくは2に記載の顕微鏡写
    真撮影レンズ。
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