JPH1059212A - 車体フレームの内部遮断構造 - Google Patents
車体フレームの内部遮断構造Info
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- JPH1059212A JPH1059212A JP22281596A JP22281596A JPH1059212A JP H1059212 A JPH1059212 A JP H1059212A JP 22281596 A JP22281596 A JP 22281596A JP 22281596 A JP22281596 A JP 22281596A JP H1059212 A JPH1059212 A JP H1059212A
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Abstract
断できるような遮断構造を提供する。 【解決手段】 遮断構造10は加熱によって発泡するシ
ール部材11とシール保持部材の一例であるデッキサイ
ドサイレンサ20を有している。上記シール部材11
は、加熱された際に発泡・膨脹するものであり、正面方
向からみて遮断すべきフレーム材の内面に沿って枠状に
形成されている。上記デッキサイドサイレンサ20は一
枚の板金等からなり正面方向からみて本体部20aと、
その外周部21にシール部材11を保持する保持手段の
一例であるベースフランジ22及び抑えフランジ23
と、フレーム材の内面の一部と溶接可能な固定部の一例
である取付け用フランジ24とを一体に備えて形成され
ている。
Description
ームが有する閉断面構造を遮断する車体フレームの内部
遮断構造に関する。
概ねフレーム材の内面に沿う形状のシール保持部材を備
え、かつフレーム材の内面と上記シール保持部材との間
にシーラを塗布するようにしている。
断面を有するアッパーフレーム4の内部空間5を図8に
例示する内部遮断構造50によってエンジンルーム2か
らの騒音などから客室3を遮断している。なお、図8は
図7のJ−J断面を示す図である。
アッパフレームエクステンションインナ6とアッパフレ
ームエクステンションアウタ7及びカウルトップパネル
インナ8等を備えているとともに、上記インナ6の一部
6a,6bと上記アウタ7の一部7a,7b及び上記パ
ネルインナ8の一部8a,8b等を相互に溶接するなど
して固定されて、閉断面9に形成されている。
すようにシール保持部材の一例としてデッキサイドサイ
レンサ51を有している。上記デッキサイドサイレンサ
51は、一枚の板金等を折曲げるなどして得られ、かつ
上記閉断面9に沿った形状に形成されるとともに周縁の
概ね全周にシーラ52を塗布可能な略平坦なシーラ塗布
面C1〜C9などを一体に備えて形成されている。
用いて上記閉断面9を遮断するためには、まず相互に溶
接された上記インナ6及び上記パネルインナ8に近接す
るデッキサイドサイレンサ51のシーラ塗布面C2〜C
8等にシーラ52を塗布した後、インナ6及びパネルイ
ンナ8と相対するデッキサイドサイレンサ51の一部
(図示せず)をスポット溶接するなどして、上記インナ
6及び上記パネルインナ8にデッキサイドサイレンサ5
1を固定する。
上記パネルインナ8に固定する。その際、上記サイレン
サ51の上記アウタ7に近接するシーラ塗布面C1,C
9などにシーラ52を塗布しても上記アウタ7と上記イ
ンナ6及び上記パネルインナ8との固定後は閉断面9と
なるため、上記サイレンサ51と上記アウタ7等の間の
スポット溶接が不可能である。従って上記アウタ7と上
記デッキサイドサイレンサ51とを相互に固定できな
い。
サイレンサ51の上記アウタ7に近接する部分51aな
どが微小に振動して上記アウタ7と擦れて異音等が生じ
ることを防止する必要があり、そのために上記サイレン
サ51の上記アウタ7と近接するシーラ塗布面C1,C
9などにはシーラ52等を塗布しないとともに、車体自
体の振動等によりアウタ7と擦れることがないように上
記シーラ塗布面C1,C9と上記アウタ7との間に適度
な間隔dを有して構成されている。
形成する構造部材の一部(アッパフレームエクステンシ
ョンアウタ7)と上記デッキサイドサイレンサ51に
は、間隔d等が存在してエンジンルーム2と客室3との
間の遮断が不完全となる。
車体フレームの内部遮断構造では、遮断するべきフレー
ム材の内部空間において隙間が存在しており、客室とエ
ンジエンジンルーム等との遮断が不完全であるため、客
室にエンジン音等が伝播しやすいという欠点があった。
た車体フレームの内部空間の遮断を完全なものとし、客
室に対するエンジン音等の伝播を阻止することを可能と
する車体フレームの内部遮断構造を提供することにあ
る。
達成するために、請求項1記載の本発明の車体フレーム
の内部遮断構造は、車体を構成するフレーム材の内部空
間に収容可能な形状と大きさの本体部を有し、その本体
部に上記フレーム材の内面に固定される固定部及びシー
ル部材を保持する保持部が設けられるシール保持部材
と、上記本体部の上記シール部材保持部に装着され、か
つ加熱によって膨脹して上記フレーム材の内面と上記本
体部の双方に密着した状態で固定されるシール部材とを
備えている。
部遮断構造は、請求項1記載の構造において、上記シー
ル部材保持部と上記固定部がいずれも上記シール部材が
上記フレーム材の内面に向って膨脹することを遮らない
ような形状に成形されていることを特徴としている。
生じる。請求項1に記載された本発明の車体フレームの
内部遮断構造は、フレーム材の内面に固定されたシール
保持部材によってシール部材が確実に保持され、かつ車
体フレームの焼付塗装を行う際に加熱されることによっ
てシール部材がフレーム材の内面とシール保持部材の本
体部の双方に全周にわたって膨脹するため、車体フレー
ムの一部との間に隙間を生じることもなく、閉断面を有
するフレーム材の内部空間が完全に遮断される。
て、図1から図7を参照して説明する。図1に示す車体
フレームの内部遮断構造10は、例えば図7に示す車両
等の車体1において、エンジンルーム2の騒音等から客
室3を遮断するためにアッパフレーム4(フレーム材)
の内部空間5等に用いられ、シール部材の一例である加
熱により発泡するポリエチレン系などのシール部材11
と、シール保持部材の一例であるデッキサイドサイレン
サ20を有している。なお、従来例(図8に示す)と同
様に、図1は図7に示す車体1のJ−J断面を示してい
る。
示すようにアッパフレームエクステンションインナ6と
アッパフレームエクステンションアウタ7及びカウルト
ップパネルインナ8等を備えているとともに、上記イン
ナ6の一部6a,6bと上記アウタ7の一部7a,7b
及び上記パネルインナ8の一部8a,8b等を相互に溶
接するなどして固定されて、閉断面9を形成する。
泡・膨脹するポリエチレン系等の合成樹脂からなり、図
2に示すように矢印P1方向(正面方向)からみて遮断
すべきフレーム材(この場合はアッパフレーム4)の内
面形状に沿って、かつ一部12が係脱可能に切り離され
た枠状に形成されている。図示例のシール部材11は図
1および図4に示すアッパフレーム4の内面に沿って形
成されている。
発泡・膨脹した際にフレーム材の内面に対する固着力K
1,K2,K3,K4等を略一定とするため、図2に示
すように矢印Q1方向(側面方向)からみて厚みTが略
一定とされているとともに、正面方向P1からみた枠の
各辺H1,H2,H3,H4等の厚みS1,S2,S
3,S4等が略一定とされている。
ドサイレンサ20に固定できるようにするために、切り
離されている一部12の一方12aには先端13が先拡
がり状に形成された凸部14を有するとともに、他方1
2bには上記凸部14と嵌合可能に形成された凹部15
を有している。また、上記デッキサイドサイレンサ20
との固定をスムーズに行うため、好ましい例として枠を
形成する少なくとも各辺が連なるコーナー部分の内周側
に切欠き16a,16bを有している。
板金等からなり図3に示すように矢印P2方向(正面方
向)からみてアッパフレーム4の内部空間5に収容可能
な形状と大きさをもつ本体部20aと、この本体部20
aの外周部21に上記シール部材11を保持する保持部
の一例であるベースフランジ22と抑えフランジ23及
び、遮断すべきフレーム4の内面の一部と溶接可能な固
定部の一例である取付け用フランジ24とを一体に備え
て形成されている。
は、相互の間に上記シール部材11を厚み方向に挾み込
むことによって固定可能で、かつシール部材11が発泡
・膨脹した際にフレーム4の内面と本体部20aに対す
る固着力K1,K2,K3,K4(図6(B)に示す)
等を略一定とするために各フランジ22,23は互いに
略平行でかつ略平坦に形成されている。
向、つまり車体取付け時の前側に形成されかつ切欠きL
1,L2,L3,L4,L5を有している。上記抑えフ
ランジ23は図3中の右方向、つまり車体取付け時の後
側でかつベースフランジ22の切欠きL1,L2,L
3,L4,L5に対向する箇所M1,M2,M3,M
4,M5に設けられている。
うにデッキサイドサイレンサ20の上記ベースフランジ
22の下部22a及び左部22bに二か所設けられ、か
つアッパフレーム4の内面(上記インナ6の内面及び上
記パネルインナ8の内面等)と溶接して固定可能とする
ため、略平坦に形成されている。また、上記フランジ2
2,23,24は、シール部材11が発泡・膨脹してア
ッパフレーム4等の内部空間5を遮断する際の障害とな
らないような方向に折曲げられている。
ースフランジ22とのなす角θ1,θ2(図3に示す折
曲げ角)は、上記ベースフランジ22と抑えフランジ2
3及びその間に挾み込まれたシール部材11などが図5
に示すように上記アッパフレーム4等の内部空間5に対
して略垂直となるような角度(θ1,θ2=90度)と
するのが望ましい。このような角度にすれば、上記デッ
キサイレンサ20が車体取付け時に前方や後方に傾くこ
とがないとともにシール部材11が発泡・膨脹した際に
生じる固着力K1,K2,K3,K4(図6(A)に示
す)を略一定とすることができ、アッパフレーム4等の
内部空間5の遮断を確実なものにすることができる。
(A)に示すようにシール部材11の発泡前の各辺H
1,H2,H3,H4と、アッパフレーム4等の内面と
の間隔D1,D2,D3,D4が正面方向からみて略一
定となるように、ある程度の高さRを有している。
部遮断構造10は、まず車体取付け前の準備として上記
シール部材11を上記デッキサイドサイレンサ20のベ
ースフランジ22と抑えフランジ23との間に挾み込
み、デッキサイドサイレンサ20の外周部21を包囲す
るように装着しておく。
及び上記シール部材11を、図4に示す二点鎖線の矢印
U1のように相互に一部6b,8aが溶接されて固定さ
れたアッパフレームエクステンションインナ6及びカウ
ルトップパネルインナ8に取付け用フランジ24を溶接
するなどして固定する。さらに、図4に示す二点鎖線の
矢印U2のように、アッパフレームエクステンションイ
ンナ6の一部6aとアッパフレームエクステンションア
ウタ7の一部7a及び上記アウタ7の一部7bとカウル
トップパネルインナ8の一部8bとを相互に溶接等して
図6(A)に示すように閉断面9を形成する。
た閉断面9においては上記シール部材11と上記アッパ
フレーム4の内面との間の間隔D1,D2,D3,D4
が略一定とされている。
燥炉内部などにおいて、車体1と共にシール部材11等
が加熱されることにより、図6(B)に示すようにシー
ル部材11が発泡・膨脹し、固着力K1,K2,K3,
K4を生じて上記アッパフレーム4の内面と本体部20
aとの双方に密着しかつ固定する。
程度冷却した後は、それまでの加熱によって発泡・膨脹
したシール部材11は固体化して、上記アッパフレーム
4の内部空間5は図1に示すように完全に遮断されるこ
ととなる。なお、上記した車体フレームの内部遮断構造
10は車体1のアッパフレーム4以外の閉断面に形成さ
れる部位にも用いることが可能である。
ム材の内面に固定されたシール保持部材がシール部材を
確実に保持し、塗装工程等で加熱されることによってシ
ール部材が膨脹するとともにこのシール材がフレーム材
の内面とシール保持部材との間の隙間を埋めるため、フ
レーム材の内面とシール保持部材との間に隙間を全く生
じることがなく確実にスレーム材の内部空間を遮断する
ようになる。
間においても遮断を完全なものとし、客室に対するエン
ジン音等の伝播をより確実に阻止することが可能とな
る。また、シール部材の一例が加熱により発泡するタイ
プのものが採用された場合、副次的な効果として塗装の
焼付工程などに用いられる炉内の熱を用いることが可能
なため、シール部材の発泡に特別の工程を必要とせず製
造コスト等を上昇させることがない。
遮断構造の断面図。
図。
ンサの斜視図。
分解斜視図。
斜視図。
す断面図。
Claims (2)
- 【請求項1】車体を構成するフレーム材の内部空間に収
容可能な形状と大きさの本体部を有し、その本体部に上
記フレーム材の内面に固定される固定部及びシール部材
を保持する保持部が設けられるシール保持部材と、 上記本体部の上記シール部材保持部に装着され、かつ加
熱によって膨脹して上記フレーム材の内面と上記本体部
の双方に密着した状態で固定されるシール部材と、 を備えたことを特徴とする車体フレームの内部遮断構
造。 - 【請求項2】上記シール部材保持部と上記固定部がいず
れも上記シール部材が上記フレーム材の内面に向って膨
脹することを遮らないような形状に成形されていること
を特徴とする請求項1の車体フレームの内部遮断構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22281596A JP3381527B2 (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 車体フレームの内部遮断構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22281596A JP3381527B2 (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 車体フレームの内部遮断構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1059212A true JPH1059212A (ja) | 1998-03-03 |
JP3381527B2 JP3381527B2 (ja) | 2003-03-04 |
Family
ID=16788351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22281596A Expired - Fee Related JP3381527B2 (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 車体フレームの内部遮断構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3381527B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000053024A (ja) * | 1998-08-10 | 2000-02-22 | Honda Motor Co Ltd | 車両の中空構造部品用端部部材及びその端部部材の使用方法 |
JP2007099231A (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Iida Sangyo Kk | 充填具 |
JP2009067329A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Kanto Auto Works Ltd | カウル構造 |
JP2012025284A (ja) * | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Toyota Motor Corp | 車両前部構造 |
-
1996
- 1996-08-23 JP JP22281596A patent/JP3381527B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2007099231A (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Iida Sangyo Kk | 充填具 |
JP2009067329A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Kanto Auto Works Ltd | カウル構造 |
JP2012025284A (ja) * | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Toyota Motor Corp | 車両前部構造 |
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JP3381527B2 (ja) | 2003-03-04 |
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