JPH105872A - 長尺部材の曲がり矯正方法 - Google Patents

長尺部材の曲がり矯正方法

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JPH105872A
JPH105872A JP8184250A JP18425096A JPH105872A JP H105872 A JPH105872 A JP H105872A JP 8184250 A JP8184250 A JP 8184250A JP 18425096 A JP18425096 A JP 18425096A JP H105872 A JPH105872 A JP H105872A
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Japan
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bending
neural network
work
straightening
amount
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JP8184250A
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English (en)
Inventor
Chuichi Sato
忠一 佐藤
Hiroyuki Sawai
弘幸 沢井
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 矯正精度及び加工能率を向上させ得る長尺部
材の曲がり矯正方法を提供する。 【解決手段】 学習溝ニューラルネットワークを用い
て、棒2の矯正中リアルタイムに、制御装置5のCPU
は、荷重Pを変位量δで割り傾きλを算出して、その値
とニューラルネットワークが示すλ2値との比較により
除荷点Qを求め、さらに弾性回復量δsを求める。弾性
回復量に基づいてプレス10により棒に荷重Pを加え
る。また、所定の入力情報が与えられたときに、ニュー
ラルネットワーク52の中間層は出力層に正しい出力値
を与えるためのパラメータにより構成される。パラメー
タは学習により決定される。学習は、ワークの種々のケ
ースについて矯正前形状を仮定し、塑性加工解析によ
り、矯正量を求めた結果をニューラルネットワーク出力
層に与えることにより行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺部材の曲がり
矯正方法、特に、転がり案内用のボールネジ軸又はリニ
ヤガイドレールの素材の曲がり矯正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】転がり案内用のボールネジ軸又はリニヤ
ガイドレールは、熱処理加工工程、機械加工工程におい
て曲がりが発生する。一方、ボールネジ軸又はリニヤガ
イドレールは転動体の案内ガイド溝を有しており、この
案内ガイド溝は、高精度の転がり案内を可能にするため
に研削加工が施されている。案内ガイド溝の研削加工を
能率よく行うためには素材の直線性が必要であり、素材
の曲がりを極力少なくするために素材の矯正を行ってい
る。
【0003】以下、図13を参照しながら、従来のプレ
ス矯正法により棒材の曲がりを矯正する方法を説明す
る。ここで、図13は従来のプレス矯正法の説明図であ
る。
【0004】図13において、二つの支持部100がス
パンLで離間している。曲がった棒材101が二つの支
持部100上に上方に凸になるように支持されている。
支持部100における棒材101の支持点の基準レベル
をOとして、棒材101の中央部における曲がり量はδ
0である。棒材101の中央部には上方からプレス10
2により荷重Pが加えられる。棒材101は矯正変位量
δだけ矯正される。
【0005】以下、図14及び図15を参照しながら、
図13の従来のプレス矯正法の原理を説明する。ここ
で、図14は従来のプレス矯正法の原理の説明図であ
り、図15は従来のプレス矯正法における荷重(P)−
変位量(δ)曲線のグラフである。
【0006】図14において、図13の構成要素と同等
のものには、同じ参照番号が付されており、その説明は
図13のものと同じである。スパンLの二つの支持部1
00に支持された矯正前の棒材101は初期曲がり量δ
0を有する。棒材101の中央部に荷重Pが下方に向か
って印加される。この荷重Pは、荷重Pの除去後に棒材
101が直線になるように弾性回復量δsを見込んで設
定される。これを、図15を参照して説明すると、図1
5において、棒材101の弾性域にけるP−δ曲線の傾
きはλ1である。荷重Pが棒材101に印加され始め、
荷重Pが徐々に増加すると、最初は、傾きλ1の弾性変
形域であるが、塑性変形域に到達すると荷重Pの増加が
緩慢になり、塑性曲げが進行する。任意の時点、例えば
B点で除荷(荷重Pを0まで減少)すると、除荷曲線に
沿ってC点(荷重Pが0)にいく。この場合、棒材10
1の初期曲がり量δ0(AO)が減少して残留曲がり量
(CO)になる。B点よりさらに棒材101の曲げを除
荷点Qまで進行させると、荷重Pの除荷後に弾性回復量
δsだけ矯正変位量δが回復して棒材101の残留曲が
り量が0になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、棒材1
01の矯正量δは、棒材101の材料の強度、寸法、矯
正前の棒材101の履歴、プレス装置の剛性等によって
影響を受ける。また、P−δ曲線を精度よく予測するの
が困難である。そのため、棒材101のプレス矯正は熟
練者によって手作業で経験的に行われている。除荷点Q
と荷重Pが0に戻ったときの点を結ぶ直線の傾きを除荷
時の傾きλ2と定義すると、実際の加工現場ではこの傾
きλ2が不明のため熟練者の技能(知識、ノウハウ、経
験)に依存した加工条件で荷重Pの除荷の時点を決定せ
ざるを得ず、現実的にはしばしば除荷後の棒材101の
弾性回復量δsが0にならず、追い曲げ、逆曲げを余儀
なくされるので矯正時間がかかる上、精度も悪くなる。
【0008】これを自動化するため、与えられた曲がり
量、その他の条件をもとに、例えば有限要素法により、
どのような矯正変形を加えれば矯正されるか求める方法
もある。しかし、有限要素法解析には、解析モデルの作
成に手間がかかり、計算にも時間がかかる。従って、加
工現場において、個々の矯正すべき部材ごとに曲がり量
等の条件に基づきいちいち有限要素法解析を行い、矯正
条件を求めるというやり方は、多大な労力、時間を要
し、現実的とはいえない。
【0009】本発明は、熟練者の技能に依存せずに長尺
部材の曲がり矯正加工における矯正精度及び加工能率を
向上させることができる長尺部材の曲がり矯正方法を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、請求項1の長尺部材の曲がり矯正方法は、前記長
尺部材の長手軸方向に関する少なくとも1ヶ所において
前記長手軸方向に直交する方向に関する前記長尺部材の
曲がり量を測定し、予め所定の学習アルゴリズムに従い
学習を行わせたニューラルネットワークにより、前記測
定された長尺部材の曲がり量を入力パラメータとして前
記長尺部材の矯正曲げ条件を算出し、前記ニューラルネ
ットワークにより算出された長尺部材の矯正曲げ条件に
基づいて矯正曲げ機構を制御することを特徴とする。
【0011】前記長尺部材の曲がり矯正方法において、
前記学習済のニューラルネットワークは、前記長尺部材
の形状、材質、支持スパン、及び矯正前の長尺部材の曲
がり量に基づいて、前記長尺部材の曲がり量の測定点に
加えられるべき矯正変位量を算出して得てもよく、ま
た、前記長尺部材の曲がり矯正方法は、矯正変形中の長
尺部材の曲がり量を前記矯正変位量と比較し、前記長尺
部材の曲がり量が前記矯正変位量に達すると、矯正曲げ
機構に除荷指令信号を出力する比較工程を含んでもよ
い。
【0012】前記比較工程は、前記長尺部材に加えられ
た負荷荷重と前記長尺部材の矯正変位量とを同時に受け
取り、負荷荷重を変位量で割った値である傾きを算出し
て、前記ニューラルネットワーク部の出力より定まる除
荷曲線の傾きとの比較を行ってもよい。
【0013】前記長尺部材の曲がり矯正方法において、
長尺部材上の長手軸方向に関する複数の位置で、それぞ
れ独立に曲げ荷重を前記長尺部材に付与するように前記
長尺部材に矯正曲げ変形を付与する複数の曲げ付与工程
を含み、前記ニューラルネットワーク法が、複数の各測
定位置での矯正前の長尺部材の曲がり量を受け取り、こ
れらの曲がり量に基づいて複数の曲げ付与手段が付与す
べき矯正変位量を算出してもよい。
【0014】前記矯正曲げ変形が、前記長尺部材の矯正
変位量に基づいて制御されてもよく、前記長尺部材の曲
げ荷重に基づいて制御されてもよい。
【0015】前述の目的を達成するために、長尺部材を
支持する支持機構と、前記支持された長尺部材に矯正曲
げ変形を与える矯正曲げ機構とを備えた長尺部材の曲が
り矯正装置において、前記長尺部材の長手軸方向に関す
る少なくとも1ヶ所において前記長手軸方向に直交する
方向に関する前記長尺部材の曲がり量を測定する測定手
段と、所定の入力パラメータに基いて誤差逆伝搬法によ
る学習アルゴリズムにより前記長尺部材の矯正曲げ条件
を算出するニューラルネットワーク部と、前記測定され
た長尺部材の曲がり量を受け取り、この受け取られた長
尺部材の曲がり量を前記所定の入力パラメータとして前
記ニューラルネットワーク部に送出し、かつ前記ニュー
ラルネットワーク部で算出された長尺部材の矯正曲げ条
件を受け取ると共に、この受け取られた長尺部材の矯正
委曲げ条件に基づいて前記矯正曲げ機構を制御する演算
処理部とを備えることを特徴とする長尺部材の曲がり矯
正装置が提供される。
【0016】前記長尺部材の曲がり矯正装置によれば、
前記長尺部材の長手軸方向に関する少なくとも1ヶ所に
おいて前記長手軸方向に直交する方向に関する前記長尺
部材の曲がり量を測定し、誤差逆伝搬法による学習アル
ゴリズムを有するニューラルネットワーク法により、前
記測定された長尺部材の曲がり量を入力パラメータとし
て前記長尺部材の矯正曲げ条件を算出し、前記ニューラ
ルネットワーク法により算出された長尺部材の矯正曲げ
条件に基づいて前記矯正曲げ機構を制御するので、長尺
部材の曲がり矯正加工における矯正精度及び加工能率を
向上させることができる。
【0017】前記長尺部材の曲がり矯正装置において、
前記ニューラルネットワーク部を、前記長尺部材の形
状、材質、支持スパン、及び矯正前の長尺部材の曲がり
量に基づいて、前記長尺部材の曲がり量の測定点に加え
られるべき矯正変位量を算出するように構成してもよ
く、前記演算処理部が、矯正変形中の長尺部材の曲がり
量を逐次取り込み、前記矯正変位量と比較し、前記長尺
部材の曲がり量が前記矯正変位量に達すると、前記矯正
曲げ機構に除荷指令信号を出力する比較手段を備えても
よい。
【0018】前記比較手段は、前記長尺部材に加えられ
た負荷荷重と前記長尺部材の矯正変位量とを同時に受け
取り、負荷荷重を変位量で割った値である傾きを算出し
て、前記ニューラルネットワーク部の出力より定まる除
荷曲線の傾きとの比較を行ってもよい。
【0019】前記支持機構が、長尺部材を回転する回転
機構及び長尺部材を長手軸方向に送る送り機構を備えて
いてもよい。
【0020】前記の長尺部材の曲がり矯正装置におい
て、前記測定手段が複数の変位測定器からなり、前記矯
正曲げ機構が長尺部材上の長手軸方向に関する複数の位
置で、それぞれ独立に曲げ荷重を印加して長尺部材に矯
正曲げ変形を付与する複数の曲げ付与手段からなり、前
記ニューラルネットワーク部が、複数の変位測定器によ
り得られる各測定位置での矯正前の長尺部材の曲がり量
を受け取り、これらの曲がり量に基づいて複数の曲げ付
与手段が付与すべき矯正変位量を算出するように構成さ
れてもよい。
【0021】前記矯正曲げ機構が長尺部材の矯正変位量
に基づいて前記矯正曲げ変形を制御してもよく、長尺部
材の曲げ荷重に基づいて前記矯正曲げ変形を制御しても
よい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す好ましい
実施の形態を参照しながら詳述する。なお、以下の説明
において、前述の図13から図15によって説明した従
来技術等の内容を適宜参照する。
【0023】塑性加工、特に曲げ加工の数値計算には弾
塑性の有限要素法による解析が用いられるが、有限要素
法による解析を行うには一定の専門知識を必要とし、解
析モデル作成等の解析準備時間と計算時間が要求される
ので現段階では矯正加工の作業者が有限要素法解析を行
うのは困難である。このような状況下で、本発明の実施
の形態では、曲げ加工における数値計算を予め種々の条
件で有限要素法や境界要素法などにより得られる解を所
定の学習アルゴリスムにより学習させたニューラルネッ
トワークにより行う。本実施の形態では、ニューラルネ
ットワークの学習のアルゴリズムとして誤差逆伝搬法
(バックプロパゲーション:Error Back Propagation)
を用いるが他の方法によってもよい。
【0024】図1は誤差逆伝搬法によるニューラルネッ
トワークの学習モデルの説明図である。図1のニューラ
ルネットワークの学習モデルは、入力情報が与えられる
入力層X1,X2,X3,…,Xmと、中間に位置する
中間層α1,α2,α3,…,αkと、教師情報が与え
られると共に出力端子になっている出力層Y1,Y2,
Y3,…,Ynとからなり、前記入力情報と前記教師情
報とに基づいて出力層Y1,Y2,Y3,…,Ynから
希望をする値の出力が得られるように、入力層X1,X
2,X3,…,Xmと出力層Y1,Y2,Y3,…,Y
nとのシナプス結合が自動的に変わるフィードバック回
路を有している。これにより、ニューラルネットワーク
が入力情報に対して適切なデータを出力するように自己
変化するようになっている。
【0025】換言すると、種々の条件X1,X2,…X
mに対し正しい出力値Y1,Y2,…,Ynが得られる
ような中間層α1,α2,…,αkが、学習を繰返すこ
とにより定められる。このような学習を終了した後のニ
ューラルネットワークを使用すれば、学習の際入力しな
かった条件も含め、任意のX1,X2,…,Xmをこの
学習終了後のニューラルネットワークに入力することに
より、前記α1,α2,…,αkに基づき対応する出力
値Y1,Y2,…,Ynを得ることができるのである。
例えば、複雑な有限要素法等を用いた弾塑性解析により
X1,X2,…,Xm(例えば、矯正前の条件)からY
1,Y2,…,Yn(例えば、矯正変位等)を得るとい
う問題の場合、この学習後のニューラルネットワークを
使うことにより、必要な入力事項X1,X2,…,Xm
を入力すれば、機械的かつ容易に対応するY1,Y2,
…,Ynが得られる。すなわち、その都度解析モデルの
作成等の複雑かつ労力を要する準備をし、有限要素法に
よって求めるという手間を要しない。
【0026】以下、図2を参照しながら本発明の第1の
実施の形態に係る部材の曲がり矯正装置の構成を説明す
る。ここで、図2は本発明の第1の実施の形態の概略構
成図である。
【0027】所定のスパンで配置された二つの支持部1
は断面円の棒2を支持している。支持部1のスパンは棒
2の長さに比べて小さい。棒2の一端には回転ローラ3
が回転軸が互いに平行になるように当接している。回転
ローラ3には軸回転用のモータ4が連結されている。モ
ータ4の回転により回転ローラ3を介して棒2が回転す
る。モータ4は制御装置5に接続されており、棒2の回
転角θを制御装置5に送出し、制御装置5から棒2の回
転角θの指令を受容する。支持部1の間において棒部材
2の中央部下方には、棒2の変位量δを測定する変位セ
ンサ6が設けられている。変位センサ6は制御装置5に
接続されており、棒2の変位量δを制御装置5に送出す
る。棒2の他端には送りローラ7が回転軸が棒2と直交
位置となるように当接している。送りローラ3には軸方
向送り用のモータ8が連結されている。モータ8の回転
により送りローラ7を介して棒2が軸線方向に並進移動
する。モータ8は制御装置5に接続されており、棒2の
送り量Xを制御装置5に送出し、制御装置5から棒部材
2の送り量Xの指令を受け取る。
【0028】一方、支持部1の間において棒2の中央部
上方には、荷重センサ9を介して棒2に垂直方向下方に
荷重Pを印加するプレス10が設けられている。プレス
10には油圧ユニット11が連結されている。油圧ユニ
ット11は制御装置5に接続されており、制御装置5か
ら作動指令を受け取る。また、荷重センサ9は制御装置
5に接続されており、プレス10により棒2に印加され
た荷重Pを制御装置5に送出する。
【0029】以下、図3を参照しながら、図2の装置に
おける制御装置5を詳述する。ここで、図3は図2の装
置における制御装置5のブロック図である。
【0030】図3において、制御装置5は、演算装置、
メモリ、入出力部等からなるCPU20と、学習終了後
のニューラルネットワーク21と、コントローラ22と
を有する。ニューラルネットワーク21及びコントロー
ラ22はCPU20にそれぞれ接続されている。
【0031】コントローラ22には軸回転用のモータ4
及び軸方向送り用のモータ8がそれぞれ接続されてい
る。CPU20には油圧ユニット11、変位センサ6、
荷重センサ9及び例えばキーボードなどのような条件入
力手段23がそれぞれ接続されている。
【0032】ニューラルネットワーク21は、前述の図
1のニューラルネットワークの学習モデルを有する。本
実施の形態においては、入力層X1,X2,X3,…,
Xmに与えられる入力情報としては、条件入力手段23
からCPU20を経由し、入力される棒2の形状、材
質、支持スパンL、及び変位センサ6からCPU20を
経由し入力される矯正前の棒2の曲がり量δ0であり、
出力層Y1,Y2,Y3,…,Ynに与えられる教師情
報としては、図15の荷重(P)−変位量(δ)曲線に
おける除荷点Qに対応する弾性回復量δs、及び荷重P
である。
【0033】このような情報からなる設計パラメータを
変化させながら、例えば有限要素法により曲げ変形加工
解析を弾塑性問題として行い、設計パラメータ等の加工
諸元及び支持スパンLと除荷点Qでの傾きλとのデータ
対を多数求めておき、これを用いてニューラルネットワ
ーク21に予め学習させておく。
【0034】このようにして構築された学習終了後のニ
ューラルネットワーク21は、特定の条件(形状、材
質、支持スパン及び矯正前の曲がり量δ0)を入力され
ると、学習内容に基づき、直ちに対応するQ,δs,P
や傾きλ2を出力する。すなわち、学習終了後のニュー
ラルネットワーク21を用いれば、棒2の矯正中にリア
ルタイムに、荷重センサ9から荷重Pを、変位センサ6
から変位量δを制御装置5のCPU20に送出し、CP
U20は、荷重Pを変位量δで割った値である傾きλを
算出して、その値とニューラルネットワーク21が示す
λ2値との比較によって高速に除荷点Qを求め、さらに
弾性回復量δsを求めることができる。
【0035】以下、図4を参照しながら、図2の装置を
用いる丸棒状のワークの曲がり矯正方法を説明する。こ
こで、図4は図2の装置を用いる丸棒状のワークの曲が
り矯正方法による処理のフローチャートである。
【0036】まず、入力手段23により、CPU20を
介してニューラルネットワーク21にディジタル量とし
ての設計パラメータを入力する(ステップS101)、
丸棒状のワークを図2の装置にセットする(ステップS
102)。次いで、制御装置5からの指令によりモータ
4を回転させることにより、ワークを360°回転させ
ながら、変位センサ6によりワークの変位量δを逐次測
定し、回転用モータ4からコントローラ22を経由しC
PU20に伝達される回転角θと対応づけて、CPU2
0中のメモリに蓄え(ステップS103)、蓄えられた
θとδの組の中から最大となる場合のθを求めて、ワー
クの変位量δが最大(δ0)になる最大曲がり位相でモ
ータ4を停止させ、その結果ワークは上方に凸の状態
(回転角θ)で静止する(ステップS104)。
【0037】ステップS105では、ニューラルネット
ワーク21によって、入力設計パラメータ、支持部1の
スパンL、最大曲がり量δ0に対応する除荷点Qを求
め、次に、プレス10でワークに荷重Pを印加しつつ、
荷重センサ9で荷重Pを測定すると共に変位センサ6で
ワークの変位量δを測定し(ステップS106)、ステ
ップS107で、CPU20はこれらの測定値P,δを
受け取り、荷重(P)−変位量(δ)曲線を作成し、ニ
ューラルネットワーク22で学習させた除荷点Qに達し
たか否かを判別し、除荷点Qに達したら、ステップS1
08に進み、油圧ユニット11に除荷指令を送出して、
プレス10の荷重印加動作を終了させる。この後、ワー
クを90°回転させて上記矯正動作を繰り返してもよ
い。
【0038】次いで、支持部1のスパンLはワークの全
長L0に比べて小さいので、送りローラ7の作動によ
り、ワークを軸方向にワークの全長L0を等分した距離
Xだけワークを移動させ、ワークを順次全長L0にわた
って矯正する。ワークの移動距離Xは、ワークの全長L
0の等分でなくてもよい。
【0039】例えば、図5に示す例では、ワークの全長
がL0(図5(a))、支持部1のスパンがL(=L0
/2)(図5(b))であり、ワークを軸方向にワーク
の全長L0を4等分した距離L/2だけワークを移動さ
せ、ワークを順次全長L0にわたって矯正する。具体的
には、第1回目の矯正時におけるワークの状態は図5
(C)、第2回目の矯正時におけるワークの状態は図5
(D)に示される。
【0040】図4に戻って、ステップS109で、ワー
クの全長L0にわたって矯正動作が終了したか判別し
(ステップS109)、ワークの全長L0にわたって矯
正動作が終了していなければ、ステップS110に進
み、ワークをXだけ軸方向に送った後ステップS103
からS109を繰り返す。ステップS109でワークの
全長L0にわたって矯正動作が終了したら、直ちに本手
順を終了する。
【0041】以下、図6を参照しながら、図2の装置を
用いる角材状のワークの曲がり矯正方法を説明する。こ
こで、図6は図2の装置を用いる角材状のワークの曲が
り矯正方法による処理のフローチャートである。ただ
し、本例の場合は、図2の装置において、回転ローラ3
及び軸回転用のモータ4は設けられていない。
【0042】まず、ステップS201で、角材状のワー
クにねじり矯正を加えて、面のねじりを除去する。次い
で、入力手段23により、CPU20を介してニューロ
ネットワーク21に設計パラメータを入力する(ステッ
プS202)、角材状のワークを上方に凸になるように
図2の装置にセットする(ステップS203)。次に、
変位センサ6によりワークの最大曲がり量δ0を測定し
(ステップS204)、ニューラルネットワーク21に
よって、入力設計パラメータ、支持部1のスパンL、最
大曲がり量δ0に対応する除荷点Qを求め(ステップS
205)、次に、プレス10でワークに荷重Pを印加し
つつ、荷重センサ9で荷重Pを測定すると共に変位セン
サ6でワークの変位量δを測定し(ステップS20
6)、ステップS207で、CPU20はこれらの測定
値P,δを受け取り、荷重(P)−変位量(δ)曲線を
作成し、ニューラルネットワーク22で学習させた除荷
点Qに達したか否かを判別し、Q点に達したら、ステッ
プS208に進み、油圧ユニット11に除荷指令を送出
して、プレス10の荷重印加動作を終了させる。
【0043】次いで、ステップS209に進み、ワーク
の互いに隣り合う二つの面に関して矯正動作が終了した
かを判別し、終了していなければ、ステップS210に
進み、ワークを上方に凸になるように90°回転させ、
次いでステップS204からS209を繰り返す。
【0044】ステップS209で、ワークの隣り合う二
つの面に関して矯正動作が終了したら、ステップS21
1に進む。
【0045】ここで、支持部1のスパンはワークの全長
L0に比べて小さいので、送りローラ7の作動により、
ワークを軸方向にワークの全長L0を等分した距離Xだ
けワークを移動させ、ワークを順次全長L0にわたって
矯正する。ワークの移動距離Xは、ワークの全長L0の
等分でなくてもよい。
【0046】ステップS211で、ワークの全長L0に
わたって矯正動作が終了したか判別し(ステップS21
1)、ワークの全長L0にわたって矯正動作が終了して
いなければ、ステップS212に進み、ワークを距離X
だけ軸方向に送った後ステップS204からS211繰
り返す。ステップS211で、ワークの全長L0にわた
って矯正動作が終了したら、直ちに本手順を終了する。
【0047】本発明の第1の実施の形態によれば、学習
終了後のニューラルネットワーク21を用いることによ
り、棒2の矯正中にリアルタイムに、荷重センサ9から
荷重Pを、変位センサ6から変位量δを制御装置5のC
PU20に送出し、CPU20は、荷重Pを変位量δで
割った値である傾きλを算出して、その値と矯正前のワ
ークの曲がり量δ0等に基づき、ニューラルネットワー
ク21が示すλ2値との比較によって高速に除荷点Qを
求め、さらに弾性回復量δsを求めることができる。こ
の求められた弾性回復量δsに基づいてプレス10によ
り棒2に荷重Pを加えることにより、棒2の曲がり矯正
加工における矯正精度及び加工能率を向上させ、しかも
棒2の矯正作業を自動化できる。すなわち、熟練者の勘
に頼る必要はなく、かつ矯正加工を行うたびごとに複雑
かつ労力と時間を要する有限要素法等のような手法にた
よる必要もなく、省力化に加え、高速化、低コスト化も
達成できる。
【0048】以下、図7を参照しながら、本発明の第2
の実施の形態にかかる部材の曲がり矯正装置を説明す
る。ここで、図7は、本発明の第2の実施の形態に係る
部材の曲がり矯正装置の正面図であり、図8は、図7の
装置の側面断面図である。
【0049】ベッド30には、垂直な駆動軸を有するモ
ータ31がベッド30の長手方向に沿って等間隔で五つ
取り付けられている。また、各モータ31の上方におい
てベッド30には五つの上下方向スライダ32が取り付
けられている。
【0050】モータ31の駆動軸には送りネジ33が取
り付けられており、送りネジ33は、スライダ32に取
り付けられたナット34に係合している。モータ31の
作動により、スライダ32が上下動する。スライダ32
の後方においてベッド31には、案内部材35が鉛直方
向に移動自在に設けられており、案内部材35の上端に
はクランパ36が取り付けられている、クランパ36と
ベッド31の間にはシリンダ・ピストン37が取り付け
られており、シリンダ・ピストン37の作動によりクラ
ンパ35は、上下動する。ワークWは、五つのクランパ
36と、五つのスライダ32によって5ヶ所で挟持され
る。
【0051】一方、ベッド30の長手方向の両端には、
案内部材40、41が直立して設けられている。案内部
材40,41には、水平なバー42が上下方向に摺動自
在に取り付けられている。ベッド30の両端側部には垂
直な駆動軸を有するモータ43,44が取り付けられて
いる。モータ43の駆動軸には送りネジ45が連結され
ており、送りネジ45はバー42の一端に設けられた図
示しないナットに係合している。モータ44の駆動軸に
は送りネジ46が連結されており、送りネジ46はバー
42の他端に設けられた図示しないナットに係合してい
る。モータ43,44の作動によりバー42が上下動す
る。バー42には、スライダ32及びクランパ36の各
組に対応する5位置と、隣接するスライダ32及びクラ
ンパ36の組の各中間に対応する4位置との合計9位置
において、ワークWの上面の変位量δを測定する電気マ
イクロ式の変位測定子46h,46a,46b,46
c,46d,46e,46f,46g,46iがそれぞ
れ取り付けられている。測定子46h,46iは変位測
定子の両端に配置されている。
【0052】測定子46h,46a,46b,46c,
46d,46e,46f,46g,46iは、後述する
制御装置50に備えられたニューラルネットワーク52
の入力層にそれぞれ接続されており、五つのモータ31
は、ニューラリネットワーク52の出力層にそれぞれ接
続されている。なお、両端の2ケ所において必ずしもモ
ータ31、スライダ32はなくてもよい。
【0053】以下、図9を参照しながら、図7の装置に
おける制御装置50を詳述する。ここで、図9は図7の
装置における制御装置50のブロック図でる。
【0054】図9において、制御装置50は、演算装
置、メモリ、入出力部等からなるCPU51と、学習終
了後のニューラルネットワーク52と、コントローラ5
3とを有する。ニューラルネットワーク52及びコント
ローラ53はCPU51にそれぞれ接続されている。
【0055】コントローラ53にはモータ31の1〜n
(本実施の形態ではn=5)がそれぞれ接続されてい
る。CPU51には変位測定子46の1〜m(本実施の
形態ではm=9)がそれぞれ接続されている。
【0056】ニューラルネットワーク52は、前述の図
1のニューラルネットワークの学習モデルを有する。本
実施の形態においては、入力層X1,X2,X3,…,
Xmに与えられる入力情報としては、ワークWの形状、
材質、支持スパン、矯正前のワークWの曲がり量δ1〜
δmであり、出力層Y1,Y2,Y3,…,Ynに与え
られる教師情報としては、例えば有限要素法による弾塑
性滑降解析により求められる矯正変位量(または荷重)
である。
【0057】以下、図10を参照しながら、図7の装置
を用いるワークの曲がり矯正方法を説明する。ここで、
図10は図7の装置を用いるワークの曲がり矯正方法に
よる処理のフローチャートである。
【0058】まず、ステップS301で、図7の装置に
ワークWをセットする。このワークWのセットは以下の
ように行う。すなわち、バー42を上方に移動して、測
定子46h,46a,46b,46c,46d,46
e,46f,46g,46iを上方に逃がし、ワークW
を両端のクランパ36及びスライダ32で保持する。こ
のとき、両端以外のクランパ36及びスライダ32はワ
ークWには当接していない。
【0059】次いで、ステップS302で、バー42を
下降させて変位測定子46h,46a,46b,46
c,46d,46e,46f,46g,46iでワーク
Wの上面の曲がりワークWの曲がり量δ1,δ2,δ
3,…,δm(本実施の形態では9)を測定する(図1
1(a))。この際、変位測定子46h,46a,46
b,46c,46d,46e,46f,46g,46i
は真直なマスタワークW0にて予め0点が校正されてい
る。次に、モータ31を作動させてスライダ32のそれ
ぞれをワークWに曲がりがないとした位置まで上昇さ
せ、クランパ6にてワークWの全体をクランプする。
【0060】次に、ワークWの曲がり量δ1,δ2,δ
3,…,δ9をニューロネットワーク21の入力情報と
して、ワークWの矯正変位量Y1,Y2,Y3,…,Y
5を求める(ステップS303)。
【0061】以下、図12を参照しながら、曲がり矯正
加工を行う前に予め済ませておいたニューラルネットワ
ーク52の学習方法について説明する。
【0062】ニューラルネットワーク52の入力層に所
定の入力情報が与えられたときに、ニューラルネットワ
ーク52の中間層は出力層に正しい出力値を与えるため
のパラメータα1,α2,α3,…,αnにより構成さ
れる。パラメータα1,α2,α3,…,αnは学習に
より決定される。学習の方法は、図12に示されるよう
に、ワークWの矯正前形状を仮定し、例えば有限要素法
を用いて塑性加工解析により、矯正後の残留曲がりΔが
最小になる矯正量を求め、種々のケース、例えば、1山
の形状でワークWの最大曲がり点が部材の一端よりl/
2位置にある場合(図12(a))、同約5l/8位置
にある場合(図12(b))、2山の形状でワークWの
最大曲がり点が部材の一端よりl/4位置にある場合
(図12(C))、同約3l/8にある場合(図12
(d))のケースについての結果をニューラルネットワ
ーク52出力層に与えることにより行う。
【0063】矯正点の数は残留曲がりの山数がどこまで
許されるかにより決定されるが、一般に山数が多いほど
曲がり量が小さくなる。
【0064】図10に戻り、ステップS304では、こ
のようにして学習済のニューラルネットワークによりス
テップS303で得られたワークWの矯正変位量Y1,
Y2,Y3,…,Yn(本実施の形態ではn=5)が、
モータ31のそれぞれに与えられ、ワークWの矯正量Y
1,Y2,Y3,…,Y5に応じてスライダ32のそれ
ぞれを上昇させその位置に保持して、ワークWに矯正変
位を与える(図11(b))。
【0065】さらに、両端以外のクランプ36を上昇さ
せてワークWから除荷し、変位測定子46h,46a,
46b,46c,46d,46e,46f,46g,4
6iにより、再度ワークWの曲がり量δ1’,δ2’,
δ3’,…,δm’(本実施の形態ではm=5)を変位
測定子46で測定し、ステップS306で、これらが許
容値内にあるか否かを判別する(図11(c))。ステ
ップS306で、許容値内にない場合は、ワークの曲が
り量δ1’,δ2’,δ3’,…,δ9’をニューラル
ネットワーク52の入力情報として、ステップS303
からS306により上述の曲げ直しを繰り返す。
【0066】上記処理において、2回目以降の曲げ直し
の際は、ワークWの局部的曲がりに対し3点のみの測定
で行うことも可能である。この場合、他の位置での拘束
は不要である。
【0067】また、ステップS304において、矯正変
位量Y1,Y2,Y3,…,Y5を変位としているが、
これをワークWに対する矯正荷重としてもよい。この場
合には、ステップS303のニューラルネットワーク5
2の出力は矯正荷重F1,F2,F3,…,F5とな
る。
【0068】以上の処理において、ワークWが角材の場
合は必ず、丸材の場合は必要に応じて、ステップS30
6の後でワークWを90°回転させてから、ステップS
302からS306を繰り返してもよい。
【0069】本実施の形態では、ワークWの形状等は一
定の場合を想定しており、設計パラメータの入力は省い
ているが、設計パラメータの入力が必要な場合は、本発
明の第1の実施の形態と同様にニューラルネットワーク
52に設計パラメータを入力する。
【0070】本発明の第2の実施の形態によれば、ニュ
ーラルネットワーク52の入力層に所定の入力情報が与
えられたときに、ニューラルネットワーク52の中間層
は出力層に正しい出力値を与えるためのパラメータα
1,α2,α3,…,αnにより構成される。パラメー
タα1,α2,α3,…,αnは学習により決定され
る。学習の方法は、ワークWの矯正前形状を仮定し、塑
性加工解析により、矯正後の残留曲がりΔが最小になる
矯正量を求め、種々のケースについての結果をニューラ
ルネットワーク52出力層に与えることにより行う。こ
のような学習を予め済ませたニューラルネットワーク5
2により特定のワークWについて複数の位置において測
定したワークWの矯正前の曲がり量δ1,δ2,…,δ
9に基づいて算出されたワークWの矯正変位量Y1,Y
2,Y3,…,Y5が、モータ31のそれぞれに与えら
れ、ワークWの矯正量Y1,Y2,Y3,…,Y5に応
じてスライダ32のそれぞれを上昇させその位置に保持
して、ワークWに矯正変位を与える。さらに矯正後のワ
ークWの曲がり量δ1’,δ2’,…,δ9’を測定
し、許容範囲外の場合は、同様の手順を繰返す。これに
より、ワークWの曲がり矯正加工における矯正精度及び
加工能率を向上させ、しかもワークWの矯正作業を自動
化できる。
【0071】すなわち、熟練者の勘に頼る必要がなく、
かつ矯正加工を行う度ごとに複雑で労力のかかる有限要
素法等により矯正条件を求める必要もない。
【0072】
【発明の効果】本発明の請求項1の長尺部材の曲がり矯
正方法によれば、前記長尺部材の長手軸方向に関する少
なくとも1ヶ所において前記長手軸方向に直交する方向
に関する前記長尺部材の曲がり量を測定し、例えば誤差
逆伝搬法による学習アルゴリズムを有するニューロネッ
トワーク法により、前記測定された長尺部材の曲がり量
を入力パラメータとして前記長尺部材の矯正曲げ条件を
算出し、前記ニューロネットワーク法により算出された
長尺部材の矯正曲げ条件に基づいて矯正曲げ機構を制御
するので、長尺部材の曲がり矯正加工における矯正精度
及び加工能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】誤差逆伝搬法によるニューラルネットワークの
学習モデルの説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の概略構成図であ
る。
【図3】図2の装置における制御装置5のブロック図で
ある。
【図4】図2の装置を用いる丸棒状のワークの曲がり矯
正方法による処理のフローチャートである。
【図5】矯正時におけるワークの状態の説明図であり、
(a)はワークの全長L0の説明図であり、(b)は矯
正点の位置選択の説明図であり、(c)は第1回目の矯
正時におけるワークの状態の説明図であり、(d)は第
2回目の矯正時におけるワークの状態の説明図である。
【図6】図2の装置を用いる角材状のワークの曲がり矯
正方法による処理のフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る部材の曲がり
矯正装置の正面図である。
【図8】図7の装置の側面断面図である。
【図9】図7の装置における制御装置50のブロック図
でる。
【図10】図7の装置を用いるワークの曲がり矯正方法
による処理のフローチャートである。
【図11】ニューラルネットワーク52におけるワーク
Wの曲げ量の算出法の説明図である。
【図12】ニューロネットワーク52の学習方法の説明
図である。(a)は1山の形状でワークWの最大曲がり
点が部材の一端よりl/2位置にある場合、(b)は同
約5l/8位置にある場合、(c)は2山の形状でワー
クWの最大曲がり点が部材の一端よりl/4位置にある
場合、(d)同約3l/8位置にある場合の説明であ
る。
【図13】従来のプレス矯正法の説明図である。
【図14】従来のプレス矯正法の原理の説明図である。
【図15】従来のプレス矯正法における荷重(P)−変
位量(δ)曲線のグラフである。
【符号の説明】
1 支持部 2 棒 3 回転ローラ 4,8 モータ 5,50 制御装置 6 変位センサ 7 送りローラ 9 負荷センサ 10 プレス 11 油圧ユニット 20,51 CPU 21,52 ニューラルネットワーク 22,53 コントローラ 30 ベッド 31 モータ 32 スライダ 33 送りネジ 35 案内部材 36 クランパ 40,41 案内部材 42 バー 43,44 モータ 45,47 送りネジ 46a〜46i 変位測定子 100 支持部 101 棒材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺部材の長尺部材の長手軸方向に関す
    る少なくとも1ヶ所において前記長手軸方向に直交する
    方向に関する前記長尺部材の曲がり量を測定し、予め所
    定の学習アルゴリズムに従い学習を行わせたニューラル
    ネットワークにより、前記測定された長尺部材の曲がり
    量を入力パラメータとして前記長尺部材の矯正曲げ条件
    を算出し、前記ニューラルネットワークにより算出され
    た長尺部材の矯正曲げ条件に基づいて矯正曲げ機構を制
    御することを特徴とする長尺部材の曲がり矯正方法。
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