JPH04138504A - インテリジェント加工システム - Google Patents
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- JPH04138504A JPH04138504A JP26278090A JP26278090A JPH04138504A JP H04138504 A JPH04138504 A JP H04138504A JP 26278090 A JP26278090 A JP 26278090A JP 26278090 A JP26278090 A JP 26278090A JP H04138504 A JPH04138504 A JP H04138504A
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
加ニジステムに関する。
ては、第16図に研削加工における「加工条件」と「加
工結果」とのフローを示したように、与えられる「入力
条件」や「固定条件」に対し、要求される「加工結果」
を満たすように工作物回転数、砥石送り速度などを自動
決定する機能を有するものがある。 上述の加工条件自動決定では、第17図に示したように
、与えられる「入力条件」や「固定条件」に対し、それ
らに応じた固定された係数から成る「内部定数」を適用
し、各種の理論式、実験式に基づく演算処理を行って、
加工上設定すべき「設定条件」を自動決定している(こ
れらの条件を「静的加工条件」と総称する)。 上記「入力条件」は工作物或いは砥石に対応して与えら
れ、工作物の項目としては、その材質・寸法・取代・表
面あらさ・寸法精度など、砥石の項目としては、その種
類などがある。又、上記「固定条件」は機械に対応して
与えられ、その項目としては、砥石周速・ドレッサなど
がある。又、上記「設定条件」の項目としては、加工順
序・回転数・送り速度・取代・ドレッシング条件などが
ある。更に、上記「加工結果」の項目としては、時間・
表面あらさ・寸法精度・真円度・焼け・割れ・びびりな
どがある。 又、上記「静的加工条件」のうち可変な項目については
、自動決定後に修正することは可能である(修正された
条件を「修正加工条件」という)
いて、さまざまな研究がなされているが、未だ理論的に
充分解明されているとは言えないつまり、前述された現
状の自動決定の出力は一つの目安としか認識されておら
ず、個別の加工に応じて適切な値に調整するには、作業
者の経験や勘などの技能的熟練度が要求される。 又、現状の自動決定は「加工条件」の修正とは無関係に
、与えられる「入力条件」や「固定条件」が同じであれ
ば、常に一定の「設定条件」を出力するオープンループ
であり、修正(変更)された内容が以後の自動決定に反
映されることはなかった。 又、「修正加工条件」の設定においても、数値制御装置
の支援機能はなく、作業者の経験や勘などの技能的熟練
度゛が要求される。 更に、研削加工中では、加工状況(砥石の摩耗、機械の
熱変形、工作物材質などの状態)が時々刻々変化し、し
かも、それらは「加工結果」に多大な影響を及ぼしてい
る。 即ち、「静的加工条件」或いは「修正加工条件」が加工
開始時には最適な「加工条件」であっても、加工中のあ
る時点では加工状況が変化してふり、最適な「加工条件
」とならないという問題があった。 本発明は、上記の課題を解決するために成されたもので
あり、その目的とするところは、数値制御工作機械によ
る工作物の加工において、「加工条件」に対して適当な
修正が行われた後では、その修正内容に応じて次回から
の「加工条件」の決定にフィードバックされ、熟練作業
者でなくても最適な「加工条件」を得ることができるイ
ンテリジェント加ニジステムを提供することである。 又、数値制御工作機械により工作物を加工したときの「
加工結果」に対する作業者の評価による「加工条件」の
変更要求を満たすように、「静的加工条件」に修正を加
えて自動的に「修正加工条件」が設定できるインテリジ
ェント加ニジステムを提供することである。 更に、数値制御工作機械により工作物を加工したときに
、加工状況に変動があっても「加工結果」にバラツキを
生じることがないインテリジェント加ニジステムを提供
することである。
の概念を示したように、材質、表面あらさ、寸法精度な
どの工作物に関するデータを記憶する属性データ記憶手
段AOIと、第1のニコーラルネットワークを含み前記
属性データ記憶手段に記憶されたデータに基づき工作物
回転数、工具送り速度などの加工条件を自動決定する加
工条件自動決定手段AO2と、前記加工条件自動決定手
段によって決定された加工条件を作業者の指示に従って
修正し、修正加工条件を得る修正手段AO3と、前記加
工条件もしくは修正加工条件に従って工作物の加工を制
御する加工制御手段AO4と、前記工作物を加工した加
工結果に基づき前記加工条件を修正して修正加工条件を
求める加工診断手段AO5と、前記修正手段AO3又は
及び加工診断手段AO5による前記加工条件の修正に応
じて、その加工条件を決定するための前記第1のニュー
ラルネットワークのウェイトを修正することにより、修
正前と同じ入力に対して修正後の加工条件を得るように
した学習手段AO6と、前記工作物を加工したときに生
じる火花、音、力などの瞬時的な加工現象をそれぞれ検
出するセンサAO7と、前記センサA07からの入力デ
ータを時系列データとして第2のニューラルネットワー
クに入力し、該第2のニューラルネットワークからの出
力によりある時間幅で平均化されたその時点における加
工状況を把握し前記加工条件を動的に修正する適応制御
手段AO8とを備えたことを特徴オする。
精度などの工作物に関するデータが記憶されている。 加工条件自動決定手段AO2は、第1のニューラルネッ
トワークを含んでおり、属性データ記憶手段AOIに記
憶されたデータに基づき、最適と考えられる加工条件を
決定する。このように自動決定された加工条件に対し、
作業者が不満である場合には、修正手段AO3により加
工条件の修正が行われる。 自動決定された加工条件もしくは修正手段AO3によっ
て修正された加工条件に基づき加工制御手段AO4が工
作物の加工を制御するが、この加工の結果は加工診断手
段AO5により診断される。そして、診断の結果、加工
条件の修正が必要である場合には加工条件の修正が行わ
れる。 このようにして加工条件が修正されると、学習手段AO
6が有効にされ、加工条件を決定する加工条件自動決定
手段AOZ内の第1のニューラルネットワークのウェイ
トが修正され、修正前と同じ入力に対して修正後の加工
条件が得られるようにする。 更に、加工中における加工状態がセンtAO7によって
検出され、第2のニューラルネットワークを含む適応制
御手段AO8は、前記センサAO7から出力される時系
列データを第2のニューラルネットワークに入力し第2
のニューラルネットワークの出力に基づいて加工状況を
把握し、加工条件を動的に修正する。
有した数値制御研削盤の全体の機械的構成を示した構成
図である。 50は研削盤であり、その研削盤50のベツド51の上
には、そのベツド51に対して摺動するテーブル52が
設けられている。テーブル52はテーブル送り用モータ
53が駆動されることにより図面の左右方向に移動され
る。又、テーブル52の上には主軸台54と心押台56
が配設されており、主軸台54は主軸55を有し、心押
台56は心神軸57を有している。 工作物Wは主軸55及び心神軸57によって軸支され、
主軸550回転によって回転される。この主軸55の回
転は主軸台54に配設された主軸モータ59によって行
われる。 一方、工作物Wを研削する砥石車6°0は砥石台61上
に軸承され、砥石車駆動モータ62によって回転駆動さ
れている。又、砥石台61は砥石台送り用モータ63に
よって図面の垂直方向に移動制御される。 テーブル送り用モータ53、砥石台送り用モータ63、
主軸モータ59、砥石車駆動モータ62などを駆動制御
するために数値制御装置130が設けられている。 数値制御装置130は主として、第2図に示したように
、CPU31と制御プログラムを記憶したROM32と
入力データなどを記憶するRAM33とIF(インタフ
ェース)34.35とパルス発生回路36とから構成さ
れている。 又、数値制御装置30のCPU31には、テーブル送り
用モータ53、砥石台送り用モータ63を駆動する駆動
回路DUZ、DUXに指令パルスを分配するパルス発生
回路36が接続されると共にIF54を介して操作盤2
0が取り付けられている。その操作盤20の操作パネル
21上にはデータの入力を行うキーボード22とデータ
の表示を行うCR7表示装置23とが設けられている。 又、数値制御装置30には火花、音、力などの瞬時的な
加工現象を検出する各種のセンサSからの出力信号がA
/D変換器41及びIF55を介して入力される。 上記RAM33にはNCプログラムを記憶するNCデー
タ領域331と材質、寸法、取代、表面あらさ、寸法精
度などの工作物に関するデータ、工具種類などの工具に
関するデータ、工具周速、ドレッサなどの機械に関する
データを記憶して属性データ記憶手段を達成する属性デ
ータ領域332と工作物回転数、砥石送り速度などの「
加工条件」を記憶する加工条件領域333と加工時間、
表面あらさ、寸法精度、真円度などの「加工結果」を記
憶する加工結果領域334と条件適合ル−ルを記憶する
条件適合ルール領域335と診断ル−ルを記憶する診断
ルール領域336と時系列データを記憶する時系列デー
タ領域337と制御ル−ルを記憶する制御ルール領域3
38とが形成されている。 次に、上記構成の加ニジステムの動作を、第3図に示し
た動作機能ブロックダイヤグラムと、CPU31の処理
手順を示した第4図などのフローチャートに基づいて説
明する。 先ず、工作物の材質、寸法などの入力条件データと、砥
石周速などの機械に関する固定条件データとがRAM3
3の属性データ領域332に予め入力され、第3−図の
加工条件自動決定ブロックPB1は、上記属性データに
基づき、所定の関数式や実験式を用いて標準加工条件を
自動決定する標準加工条件自動決定ブロックFBIOと
、この標準加工条件自動決定ブロックFBIOによって
決定された基本加工条件をニューラルネットワークを用
いて自動的に補正し、最適な加工条件を導出する条件適
合ブロックFBIIとによって構成されている。 この加工条件自動決定ブロックFBIの機能を実現する
CPU31の動作が9J4図に示されているステップ1
00では、キーボード22から入力される入力・固定条
件データが読み取られ、RAM33の属性データ領域3
32に記憶される。 本実施例では、入力条件データとして、材質データD3
、寸法データD3、全取代データD5、表面あらさデー
タロ4、寸法精度データロ5、砥石種類データロ、が入
力され、固定条件データとして、砥石周速データD、が
入力される。 次のステップ102では上記の入力・固定条件データC
D、〜D、)及び他の固定条件データから加工条件デー
タの標準値v1〜Vl+が演算される。 本実施例では、加工条件データとしては、粗研回転数デ
ータに1.精研回転数データに2.微研回転数データK
a、粗研開始径データに1.精研開始径データKS+
微研開始径データKI+粗研送り速度データにフ、精研
送り速度データに、、微研送り速度データに9.粗研後
送り停止時間データに1゜、微研後送り停止時間データ
Kl+とで構成されている。 この標準値の演算は次のようにして行われる。 各研削モード毎の回転数データについては、ある研削時
の砥石の周速に対して、工作物の周速が、要求される工
作物の表面あらさの関数で予め決定されている。指令さ
れた工作物の表面あらさから、工作物の周速が演算され
、この工作物の周速と工作物の直径とにより工作物の回
転数データが演算される。 各研削モードの送り速度データについては、砥石車の工
作物の1回転当たりの切込量が寸法公差の関数として予
め決定されている。各研削モードの指令された寸法公差
から切込量が演算され、回転数データとから研削送り速
度データが演算される。 各研削モードの研削開始径データは、各研削モード毎に
標準の送り量が設定されており、指令された仕上径とこ
の送り量との関係により演算される。 研削後送り停止時間データについては、定寸研削か否か
により、又、工程を分割して研削するか否かにより、送
りを停止させる工作物の回転数が決定される。固定条件
データから、送り停止回転数が決定され、回転数データ
を用いて、送り停止時間が演算される。 次に、第4図のステップ104において、第1のニュー
ラルネットワークを起動して、入力・固定条件データ(
D、−D、)を入力して、各加工条件データ(K、〜に
、)の各補正量(δ、〜δ11)が演算される。 第1のニューラルネットワークは第5図に示した構成の
もので条件適合ルールとしてRAM33の条件適合ルー
ル領域335に記憶されている。 本実施例では、ニューラルネットワークは、入力層と中
間層と出力層との3層構造である。 ニューラルネットワークは良く知られたように、第2層
の中間層と第3層の出力層との各素子が次式の演算を行
う素子として定義される。 第1層の第3番目の素子の出力0.は、次式で計算され
る。但し、l≧2である。 0 、 =f (I J )
(1)f (x) =1/ (1+exp
(−x) ) (3
)但し、V、は第1層の第3番目の演算素子のバイ第1
層の第j番目の素子間の結合係数、0.は第1層の第3
番目の素子の出力値を表す。即ち、第1層であるから演
算を行うことなく、そのまま入力を出力するので、入力
層(第1層)の第j番目の素子の入力値でもある。従っ
て、 0 、= D 、
−(4)但し、D、は入力層の3番目の素子に入力され
る入力条件データである。 ニューラルネットワークの具体的な演算は第6図に示し
た手順で実行される。 ステップ200において、中間層(第2層)の各素子に
は、入力層(第1層)の各素子からの出力値01〜D7
を入力して、次式の積和演算が行われる第2層の第3番
目の素子に関しては次式で演算される。本実施例ではバ
イアスは零である。 次に、ステップ202において、次式により、(5)式
の入力値の積和関数値のシグモイド関数により、中間層
(第2層)の各素子の出力が演算される。第2層の第j
番目の素子の出力値は次式で演算される。 この出力値0.は出力層(第3層)の各素子の入力値と
なる。 次に、ステップ204において、出力層(第3層)の各
素子の入力値の積和演算が実行される。 1、;n賀よ、J・0. ″
(方法に、ステップ206において、(6)式と同様に
、シグモイド関数により、出力層の各素子の出力値が演
算される。この出力値は加工条件データの補正量δ、と
なる。 即ち、補正量δ、は次式で求められる。 第4図のステップ106に戻り、ステップ102で求め
られた加工条件データの標準値V l ”” V l
1とステップ104で求められた補正量δ1〜δ1.と
の和により、加工条件データに1〜K11が求められる
。 その加工条件データに、〜に1.は、RAM33の加工
条件領域333に記憶される。 次に、ステップ10gで、その加工条件データに〜に、
がCRT表示装置23に表示され、作業者はその表示結
果をみて、必要ならば、修正値をキーボード22から入
力し、その修正後の加工条件が修正加工条件として加工
条件領域333に記憶される。又、修正値も後述する学
習機能のために記憶される。尚、上記CRT表示装置2
3、キーボード22が修正手段を構成する。 次に、ステップ110において、その加工条件データに
1〜Kl+を用いてNCデータが演算され、演算された
NCデータはRAM33のNCデータ領域331に記憶
される。 次に、このNCデータに従って、工作物Wが試し加工さ
れる。この加工制御は公知の加ニジステムと同様である
ので詳述しないが、NCデータに従ってパルス発生回路
36にパルス発生指令が出力され、これにより、指令パ
ルスが駆動回路DUZ、DUXに分配される。この結果
、工作物Wが加工される。工作物Wの加工が完了すると
、工作物の加工結果が測定され、加工結果データが得ら
れる。 加工結果データは、例えば、全研削時間、仕上表面あら
さ、仕上寸法精度、仕上真円度、焼は又は割れの程度、
びびりの程度などである。 これらのデータの内、全研削時間はCPU31によって
計測され、その他のデータは作業者によって測定された
結果がキーボード22を介して入力される。 作業者は、上記の加工結果が要求に合っている否かを判
断し、合っていない場合には、第3図に示した加工診断
ブロックPB3に対して、要求条件を入力する。 これに対応し、加工診断ブロックFB3は、第2のニュ
ーラルネットワークを用いて修正量を導出し、加工条件
自動決定ブロックFBIが決定した加工条件(静的加工
条件)を補正する。 この加工診断ブロックFB3に対応するCPU31の動
作処理は第7図に示されており、ステップ500におい
て、上記の測定された加工結果データが作業者によりキ
ーボード22から入力され、その入力値はRAM33の
加工結果領域334に記憶される。 次に、ステップ502において、加工結果の要求値が同
様に入力され、その値はRAM33に記憶される。 例えば、表面あらさが要求値に合っていない場合、作業
者はキーボード22を用いて表面あらさの変更を指令す
る。これにより、第9図上部に示したように、操作盤2
0のCRT表示装置23の画面上には、表面あらさの良
悪を示す長方形のスケールと、そのスケール中を左右に
移動し、表面あらさの程度を示すΔ印を伴った線状のカ
ーソルが表示される。 そして、現状の表面あらさに対する評価が上記スケール
中における現状カーソル位置にて表示される。このカー
ソル位置は、例えば、良く分かるようにスケール内で色
を変えて表示される。 作業者は、表面あらさに対する変更要求の程度をキーボ
ード22のキー操作により上記スケール中における要求
カーソル位置にて設定し表示する。そして、設定された
変更要求をRAM33に記憶する。 次に、ステップ504において、加工結果データの要求
値に対する偏差である加工誤差データが演算され、これ
らのデータもRAM33に記憶される。 加工誤差データは、全研削時間誤差H1,仕上仕上あら
さ誤差Hx、仕上寸法誤差H5,仕上真円度誤差H4,
焼は又は割れの程度誤差Hs、びびりの程度誤差H6な
どである。 次に、ステップ506において、第2のニューラルネッ
トワークの入力層の対応する各素子にRAM33に記憶
されている加工誤差データ(l(、〜)Is)を入力さ
せて、第2のニューラルネットワークを起動する。 そして、ステップ508において、第2のニューラルネ
ットワークの出力である加工条件データの補正量(δ1
〜δ1.)は、RAM33に記憶されるこの第2のニュ
ーラルネットワークは第8図に示した構成のもので、診
断ルールとしてRAM33の診断ルール領域336に記
憶されている。本実施例では、第2のニューラルネット
ワークは、入力層と中間層と出力層との3層構造である
。 この第2のニューラルネットワークの各素子の演算機能
は、上記第1のニューラルネットワークの演算機能と完
全に同一である。 次に、ステップ510に右いて、各旧加工条件デ−タ(
K、〜に、 +)に補正量(δ、〜δ11>が加算され
て修正された新加工条件データ(K、〜に、)が求めら
れる。それらのデータはRAM33の加工条件領域33
3の内容を書き換えて記憶される。 このようにして修正された加工条件は、「修正加工条件
」として操作盤20のCRT表示装置23の画面上に表
示する(第9図左下)。 以上のように、本実施例では、加工条件データの標準値
が第1のニューラルネットワークを持つ条件適合ブロッ
クFBIIにより修正され、更に、第2のニューラルネ
ットワークを持つ加工診断ブロックFB3を用いて、加
工誤差の考慮された修正が行われる。従って、より正確
な加工条件データが求められる。 更に、第1のニューラルネットワークの学習を、作業者
が直接、加工条件を修正した場合及び第2のニューラル
ネットワークによる補正量が大きい場合に行うことで、
学習の進行に連れて、第1のニューラルネットワークだ
けで、適性な加工条件データの補正量を決定することが
できる。即ち、第1のニューラルネットワークの学習が
進行すれば、第2のニューラルネットワークによる補正
量が少なくなり、試し加工などを必要とすることなく、
加工条件データを求めることが可能となる次に、上記の
第1のニューラルネットワークの結合係数の学習手順に
ついて説明する。 この学習は、第3図において、学習ブロックFB2とし
て示されている。 結合係数は、第5図に示したニューラルネットワークに
つき、良く知られたバックブロバーゲーション法により
実行される。 この学習は、既に学習済の結合係数について、更に、使
用時に学習させる必要が生じた時に実行される。即ち、
第1のニューラルネットワークの出力する補正量が適性
でない場合と、第1のニューラルネットワークで補正さ
れた加工条件データで加工した時に加工誤差が大きくな
った時、換言すれば、第2のニューラルネットワークの
出力する補正量が大きい場合である。 第10図のステップ600において、次式により出力層
の各素子の学習信号が演算される。 Y、=(TJ−δJ)・f’(1,)
(9)但し、T、は出力である補正量δ、に対
する教師信号であり、f’(x)はシグモイド関数の導
関数である。この場合、作業者が指示した修正量、加工
診断の結果得られた修正量が教師信号として用いられる
。 次に、ステップ602において、中間層の学習信号が次
式で演算される。 次に、ステップ604において、出力層の各素子の結合
係数が補正される。 上記補正量は次式で求められる。 と中間層の第1番目の素子との間の結合係数の第を回目
演算の変化量である。 正量である。 P、0 は比例定数である。 よって、結合係数は、 により、補正された結合係数が求められる。 次に、ステップ606へ移行して、中間層の容素の結合
係数が補正される。 その結合係数の補正量は出力層の場合と同様に、次式で
求められる。 よって、結合係数は、 により、補正された結合係数が求められる。 次に、ステップ608において、結合係数の補正量が所
定の値以下になったか否かを判定して、結合係数が収束
したか否かが判定される。 結合係数が収束していなければ、ステップ600に戻り
、新たに補正された結合係数を用いて、同様な演算が繰
り返され、結合係数が再度補正される。このような演算
の繰り返しにより、作業者が指示した修正量、もしくは
加工診断により得られた修正量を教師信号とした学習が
完了する。 又、他の入力・固定条件データに対しては、結合係数が
変化したことになるので、他の入力・固定条件データに
対する学習も実行される。 次に、実際の研削加工状態において、本発明に係るイン
テリジェント加ニジステムが履行する適応制御について
述べる。 尚、本実施例では、把握された加工状況に対応して、動
的に修正する「加工条件」の−例として砥石送り速度に
ついて説明する。 この適応制御の機能は第3図において適応制御ブロック
FB4として示され、第11図によって詳細に示されて
いるように、センサSにより、研削力、研削火花、研削
音が一定時間間隔でサンプリングされ、これらのデータ
が第3のニューラルネットワークに入力され、検出デー
タに基づく加工状況の把握が行われる。その後、この加
工状況のデータがファジィ制御ブロックに入力され、予
め設定された制御ルール(パートナ−シップ間数)に従
って送り速度が動的に修正される。 上記適応制御は、CPU31が第12図に示された処理
を一定時間間隔で実行することにより達成される。 先ず、ステップ800で各種のセンサSからの入力デー
タを読み込む。 次にステップ802に移行して、ステップ800で読み
込まれた入力データを一定時間幅だけ蓄積して時系列デ
ータを作成する。 次にステップ804に移行して、第3のニューラルネッ
トワークによる加工状況を把握するプログラムを実行す
る。即ち、ステップ802で作成した時系列データを第
3のニューラルネットワークに入力して、第3のニュー
ラルネットワークの出力であるその時の加工状況を得る
(第11図における加工状況の把握)。 この第3のニューラルネットワークは第13図に示され
ており、研削力、研削音、研削火花についての時系列デ
ータが入力データとして与えられている。そして、この
第3の二二−ラルネットワークの出力として、焼は割れ
の程度、異常摩耗の程度、表面あらさの程度を表す0〜
1の間で変化する値が得られる。この第3のニューラル
ネットワーク内のウェイトづけは、実験的、経験的に得
られた入力と出力との関係に基づいて、前辺て学習が実
施されている。 次にステップ806に移行して、ステップ804で把握
された加工状況を制御ルールに当てはめ、その加工状況
に対応した砥石送り速度を決定する(第11図における
ファジィ制御)。 このファジィ制御の概要を、焼は割れを例にして説明す
る。第14図(a)が焼は割れの程度と、それが「焼は
割れ小」、「焼は割れ中」、「焼は割れ大」と判断され
る確率を示すグレード値との関係を示したメンバーシッ
プ関数であり、’JC14BlJ(ロ)が送り速度の変
更率と、送り速度が「遅い」、「やや遅い」、「普通」
、「やや速い」、「速い」と判断される確率を示すグレ
ード値との関係を示したメンバーシップ関数である。こ
れらの関数は制御ルールとしてRAM330制御ルール
領域338に記憶されている。 例えば、第3のニューラルネットワークの出力が焼は割
れ程度が0.6であることを示している場合、第14図
(a)のメンバーシップ関数に基づき、「焼は割れ中」
と判断される確率が0.7、「焼は割れ大」と判断され
る確率が0.2であることが判定される。 ここで、もし、焼は割れの程度が大の時は送りを遅くし
、もし、焼は割れの程度が中の時は送りをやや遅くする
ということは分かっており、この関係が予め記憶されて
いる。このような関係に従って、第14図(a)のメン
バーシップ関数と第14図ら)のメンバーシップ関数と
が関係づけられて送り速度変更率が求められる。 即ち、この場合、「焼は割れ中」と判断される確率が0
.7であり、「焼は割れ中」の時、送り速度をやや遅く
することが決められているので、第14図(b)のメン
バーシップ関数の「やや遅い」に対応する三角形の領域
が確率0.7の高さで区切られ、それよりも下の領域が
選択される。又、「焼は割れ大」と判断される確率は0
.2で、「焼は割れ大」の時、送り速度を遅くすること
が決められているので、第14図ら)のメンバーシップ
関数の「遅い」に対応する三角形の領域が確率0.2の
高さで区切られ、それよりも下の領域が選択される。そ
して、第14図ら)に斜線で示されるように両方の領域
が合成され、その合成された領域の重心Gの横方向位置
に対応する送り速度変更率Rが選択される。 異常摩耗、表面あらさなどについても同様の処理が行わ
れ、送り速度変更率が求められる。そして、例えば、こ
れら3つの変更率の平均値により、送り速度をオーバラ
イド補正する。 これにより、自動決定された加工条件が動的に補正され
、最適な加工が実現される。 尚、上記実施例においては、適応制御ブロックFB4に
より送り速度を動的に修正するようにしているが、適応
制御ブロックPB4によって得られる速度補正値を用い
て、加工条件を自動決定するのに用いられる第1のニュ
ーラルネットワークのウェイトを補正、即ち、第1のニ
ューラルネットワークの学習を行うことも可能である。 この場合、第11図のファジィ制御ブロック(第12図
(C)のステップ806)によって得られた速度修正割
合のデータを補正値として一定時間毎にザンブリングし
、メモリに記憶する。そして、例えば、粗研削時、精研
削時、微研削時にふける補正値の平均値、好ましくは、
各研削工程の研削開始時を除く比較的安定した期間の平
均補正値を求める。そして、このようにして得られた平
均補正値を教師信号として、第1のニューラルネットワ
ークの学習を行う。この学習は、前述した第6図の処理
を実行することで行われる。 このように、適応制御によって得られた修正情報を用い
て加工条件を決定する第1のニューラルネットワークの
ウェイト(結合係数)を補正することにより、更に、最
適な加工条件が得られるようになる。 以上、数値制御研削盤に適用したインテリジェント加ニ
ジステムについて述べたが、本発明に係るインテリジェ
ント加ニジステムはマシニングセンタ用数値制御装置に
も応用できる。
を用いて自動決定すると共にこの自動決定された加工条
件を加工前に修正したり、加工結果を診断してその診断
結果に基づいて自動的に修正することができ、更に、加
工条件の修正に応じて、その加工条件を決定するための
第1のニューラルネットワークのウェイトを修正するこ
とにより、修正前と同じ入力に対して修正後の加工条件
を得るようにしたので、加工すべき工作物に応じて自動
決定される加工条件を柔軟に変化させ、幅広い加工範囲
に対応した最適な加工条件が得られるという効果がある
。 又、加工診断手段により、加工結果の変更要求を支援す
ることができ、従来、技能的熟練者でなければできなか
った加工条件の修正を誰でも容易に実行でき、作業者が
望む加工結果を実現するための最適な加工条件が自動的
に得られるという効果がある。 更に、適応制御手段により、加工中の外乱、突発的な加
工状況の変化に対してもリアルタイムに加工条件が最適
化され、要求される加工結果が安定して得られるという
効果がある。 更に、又、加工条件自動決定手段と加工診断手段と適応
制御手段とが有機的に結合しており、つの手段において
導き出された好ましい加工条件がその他の手段における
加工条件として設定されて、更に、より好ましい加工条
件となり、最終的に極めて良好な加工結果を得ることが
できるという効果を有する。
ント加ニジステムを有した数値制御研削盤の全体の機械
的構成を示した構成図。第2図は同実施例装置に係る数
値制御装置及び操作盤の電気的構成を示したブロックダ
イヤグラム。第3図は同実施例装置の機能をブロックで
表した図。第4図は同実施例装置で使用されているCP
Uによる加工条件データの演算手順を示したフローチャ
ー1−0第5図は同実施例に係る第1のニコーラルネッ
トワークの構造を示した構造図。第6図はその第1のニ
ューラルネットワークによる演算手順を示したフローチ
ャート。第7図は同実施例装置で使用されているCPU
による加工誤差データに基づく加工条件データの補正手
順を示したフローチャート。第8図は第2のニューラル
ネットワークの構造を示した構造図。第9図は同実施例
に係る加工診断におけるCRT表示装置の画面上の表示
を示した説明図。第10図は第1のニューラルネットワ
ークの学習手順を示したフローチャート。第11図は同
実施例に係る適応制御の概念を示した説明図。第12図
は同実施例装置で使用されているCPUによる適応制御
の手順を示したフローチャート。第13図は第3の二二
−ラルネットワークの構造を示した構造図。第14図(
a)、 (b)はファジィ制御の動作を説明するメンバ
ーシップ関数を示した図。篤15図は本発明の概念を示
したブロックダイヤグラム。第16図は従来の研削加工
における「加工条件」と「加工結果」とのフローを示し
たブロックダイヤグラム。第17図は従来の加工条件自
動決定を示した説明図である。 操作盤 21 操作パネル ・・キーボード 23−CRT表示装置・−数値制御装
置 31−CP U ・−ROM 33−・RAM A/D変換器 5〇−研削盤 ・・ベツド 52−テーブル パ′テーブル送り用モータ 54−主軸台・−主軸 5
6・・・心押台 57パ・°心押軸主軸モータ 60・
・−砥石車 61・・・砥石台・・−砥石車駆動モータ ・砥石台送り用モータ S・・・センサ工作物 特許出願人 豊田工機株式会社 代 理 人 弁理士 藤谷 修 派 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 入力層
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 材質、表面あらさ、寸法精度などの工作物に関するデ
ータを記憶する属性データ記憶手段と、第1のニューラ
ルネットワークを含み前記属性データ記憶手段に記憶さ
れたデータに基づき工作物回転数、工具送り速度などの
加工条件を自動決定する加工条件自動決定手段と、 前記加工条件自動決定手段によって決定された加工条件
を作業者の指示に従って修正し、修正加工条件を得る修
正手段と、 前記加工条件もしくは修正加工条件に従って工作物の加
工を制御する加工制御手段と、 前記工作物を加工した加工結果に基づき前記加工条件を
修正して修正加工条件を求める加工診断手段と、 前記修正手段又は及び加工診断手段による前記加工条件
の修正に応じて、その加工条件を決定するための前記第
1のニューラルネットワークのウェイトを修正すること
により、修正前と同じ入力に対して修正後の加工条件を
得るようにした学習手段と、 前記工作物を加工したときに生じる火花、音、力などの
瞬時的な加工現象をそれぞれ検出するセンサと、 前記センサからの入力データを時系列データとして第2
のニューラルネットワークに入力し、該第2のニューラ
ルネットワークからの出力によりある時間幅で平均化さ
れたその時点における加工状況を把握し前記加工条件を
動的に修正する適応制御手段と を備えたことを特徴とするインテリジェント加工システ
ム。
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