JP2021074841A - 加工品質予測システム - Google Patents
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Abstract
Description
加工品質予測システム1のハードウェア構成について、図1を参照して説明する。加工品質予測システム1は、少なくとも1台の研削盤10と、1つの演算装置20とを備える。研削盤10は、1台を対象としてもよいし、複数台を対象としてもよい。本例では、加工品質予測システム1は、1台の研削盤10を備える場合を例にあげる。本例では、加工品質予測システム1は、さらに、表示装置30を備える。
研削盤10の一例として、円筒研削盤について、図2を参照して説明する。研削盤10は、工作物Wの研削加工を行うための工作機械である。研削盤10は、円筒研削盤、カム研削盤等、種々の構成の研削盤を適用できる。本例では、研削盤10は、砥石台トラバース型の円筒研削盤を例にあげる。ただし、研削盤10は、テーブルトラバース型を適用することもできる。
熱流センサ13dの位置について、図3を参照して説明する。本例では、熱流センサ13dは、砥石車Tの表面に対向して配置されており、砥石車Tの表面からの放熱データを検出する。
加工品質予測システム1の機能ブロック構成について、図4を参照して説明する。加工品質予測システム1は、複数の検出器13a−13g、演算装置20、表示装置30を備える。検出器13a−13gは、上述したように、工作物Wの研削加工中に研削盤本体11における観測可能な状態データを検出する。
検出器13a−13gにより検出された状態データ、予測対象の種類、学習済みモデルの関係について、図5を参照して説明する。図5に示すように、機械学習における説明変数(推論フェーズにおける入力データ)を、検出器13a−13gにより検出される回転動力データ、軸動力データ、回転動力データ、放熱データ、振動データ、振動データ、音データとする。
次に、状態データの種類に応じた加工変質層の状態への影響度について、図6を参照して説明する。図6は、各検出器13a−13gにより検出された状態データが、加工変質層に与える影響度を示す。
次に、研削加工中における放熱データの挙動について図7を参照して参照する。図7においては、砥石車Tを支持する支持軸に生じる振動データを合わせて図示する。
研削加工により研削点に生じた熱は、工作物、砥石車、切粉、クーラントに伝達される。そして、熱流センサ13dは、砥石車T及び工作物Wの少なくとも一方の表面において研削点Paとは異なる位置からの放熱データを検出する。つまり、熱流センサ13dは、研削点Paの温度を直接検出してはいない。しかし、研削点Paに生じた熱が工作物W及び砥石車Tに伝達されているため、工作物W及び砥石車Tの表面は、研削点Paとは異なる位置であっても、熱が残っている。従って、熱流センサ13dは、砥石車T及び工作物Wの少なくとも一方の表面において研削点Paとは異なる位置であっても、研削点Paに生じた熱に相当する放熱データを検出することができる。その結果、熱流センサ13dにより検出された放熱データを用いることにより、加工変質層の状態を高精度に予測することができる。
Claims (14)
- 砥石車により工作物の研削加工を行う研削盤本体と、
前記工作物の研削加工中に前記研削盤本体における観測可能な状態データを検出する検出器と、
前記検出器により検出された前記状態データを用いて加工変質層の状態を予測する予測部と、
を備え、
前記検出器は、前記砥石車及び前記工作物の少なくとも一方の表面において研削点とは異なる位置からの放熱データを前記状態データとして検出する熱流センサを含む、加工品質予測システム。 - 前記加工品質予測システムは、さらに、
前記検出器により検出された前記状態データを説明変数とし、前記工作物に生成される加工変質層の状態を表す変質層データを目的変数とし、前記説明変数及び前記目的変数を含む訓練データセットを用いて機械学習を行うことにより学習済みモデルを生成する学習処理装置と、
前記学習処理装置により生成された前記学習済みモデルを記憶する学習済みモデル記憶部と、
を備え、
前記予測部は、前記学習済みモデルと前記状態データとを用いて前記加工変質層の状態を予測する、請求項1に記載の加工品質予測システム。 - 前記予測部は、前記加工変質層の有無を予測する、請求項1又は2に記載の加工品質予測システム。
- 前記予測部は、前記加工変質層の生成度合が所定閾値以上であるかを予測する、請求項1−3の何れか1項に記載の加工品質予測システム。
- 前記熱流センサは、前記砥石車及び前記工作物の少なくとも一方の外周表面において前記研削点とは異なる位置に対向して配置される、請求項1−4の何れか1項に記載の加工品質予測システム。
- 前記研削盤本体は、前記研削点より上の位置から前記研削点に向かってクーラントを供給しながら前記研削加工を行い、
前記熱流センサは、前記砥石車及び前記工作物の少なくとも一方の外周表面において前記研削点より上の位置に対向して配置される、請求項5に記載の加工品質予測システム。 - 前記砥石車の回転方向は、前記砥石車の表面の所定位置が前記研削点である前記砥石車の側方、下端、上端、前記研削点の順に移動する方向であり、
前記熱流センサは、前記砥石車の外周表面において前記研削点より上の位置に対向して配置される、請求項6に記載の加工品質予測システム。 - 前記熱流センサは、前記砥石車の外周表面において前記研削点と前記砥石車の上端との間の位置に対向して配置される、請求項7に記載の加工品質予測システム。
- 前記工作物の回転方向は、前記工作物の表面の所定位置が前記研削点である前記工作物の側方、下端、上端、前記研削点の順に移動する方向であり、
前記熱流センサは、前記工作物の外周表面において前記研削点より上の位置に対向して配置される、請求項6に記載の加工品質予測システム。 - 前記学習処理装置は、
前記状態データに関する複数の特徴量を第一説明変数とし、前記加工変質層の状態を表す前記変質層データを第一目的変数とし、前記第一説明変数及び前記第一目的変数を含む第一訓練データセットを用いて機械学習を行うことにより、前記複数の特徴量の中から前記第一目的変数に対する影響度の高い有効特徴量を抽出し、
抽出した前記有効特徴量を第二説明変数とし、前記加工変質層の状態を表す変質層データを第二目的変数とし、前記第二説明変数及び前記第二目的変数を含む第二訓練データセットを用いて機械学習を行うことにより、前記学習済みモデルを生成し、
前記予測部は、前記学習済みモデルと前記状態データに関する前記有効特徴量とを用いて前記加工変質層の状態を予測する、請求項2に記載の加工品質予測システム。 - 前記検出器は、さらに、
前記砥石車及び前記工作物の少なくとも一方の回転動力データを前記状態データとして検出する回転動力センサと、
前記砥石車と前記工作物との切込方向へ軸移動させるための軸動力データを前記状態データとして検出する軸動力センサと、
前記研削加工により生じる音データを前記状態データとして検出する加工音センサと、
前記砥石車及び前記工作物の少なくとも一方を支持する支持装置に生じる振動データを前記状態データとして検出する振動センサと、
の中の少なくとも1つを備える、請求項1−10の何れか1項に記載の加工品質予測システム。 - 前記加工品質予測システムは、さらに、
前記予測部により予測された前記加工変質層の状態が所定状態である場合に、対象の前記工作物を選別、廃棄、詳細検査の何れかを実行させる工作物後処理部を備える、請求項1−11の何れか1項に記載の加工品質予測システム。 - 前記加工品質予測システムは、さらに、
前記予測部により予測された前記加工変質層の状態が所定状態である場合に、研削加工条件を変更する、又は、前記砥石車のツルーイングを実行させる改善処理部を備える、請求項1−12の何れか1項に記載の加工品質予測システム。 - 前記学習処理装置は、前記加工変質層の状態に加えて、前記工作物に生じるびびり状態データ、真円度データ及び表面粗さデータの少なくとも1つを前記目的変数として、前記学習済みモデルを生成し、
前記予測部は、前記学習済みモデルと前記状態データとを用いて、前記加工変質層の状態を予測し、且つ、前記工作物に生じるびびり状態、真円度及び表面粗さの少なくとも1つを予測する、請求項2に記載の加工品質予測システム。
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