JP7271983B2 - 熱変位量推定装置および研削盤 - Google Patents
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Description
本発明の一態様の第一の熱変位量推定装置は、研削盤に適用され、前記研削盤に組み込まれた装置または前記研削盤とは別ユニットを構成する装置であり、前記研削盤の構成部材の熱変位量を推定する熱変位量推定装置であって、砥石車が工作物に接触している所定の基準状態において、前記砥石車を支持する砥石台の位置情報である砥石台位置情報を記憶する砥石台位置情報記憶部と、複数個の前記工作物の研削における前記砥石台位置情報の推移に基づいて、回帰式を算出する回帰式算出部と、前記回帰式に基づいて、前記複数個の前記工作物の研削に伴う前記砥石車の第一摩耗量の推移を算出する第一摩耗量推移算出部と、前記砥石台位置情報の推移および前記第一摩耗量の推移に基づいて、研削盤の構成部材の第一熱変位量を算出する第一熱変位量算出部とを備える。
第二の熱変位量推定装置は、上記の第一の熱変位量推定装置に加えて、さらに、前記研削盤の前記構成部材の温度を記憶する温度記憶部と、第一フェーズにおける前記第一熱変位量と前記温度記憶部に記憶された第一温度との関係を表す学習モデルを記憶する学習モデル記憶部と、前記第一フェーズの後である第二フェーズにおいて、前記温度記憶部に記憶された第二温度、および、前記学習モデル記憶部に記憶された前記学習モデルに基づいて、前記研削盤の前記構成部材の第二熱変位量を算出する第二熱変位量算出部とを備える。
第三の熱変位量推定装置は、上記の第一の熱変位量推定装置に加えて、さらに、前記研削盤の前記構成部材の温度を記憶する温度記憶部と、前記第一熱変位量と前記温度記憶部に記憶された第一温度とに基づいて、前記第一熱変位量と前記第一温度との関係を表す学習モデルを生成する学習モデル生成部とを備える。
研削盤は、上述した第二の熱変位量推定装置と、前記第二熱変位量に基づいて、次の前記工作物の研削加工送り動作の開始位置を決定する開始位置決定部と、前記開始位置に基づいて、次の前記工作物の前記研削加工を開始する制御装置とを備える。
研削盤1の構成について、図1を参照して説明する。研削盤1は、工作物Wを研削加工する。研削盤1は、円筒研削盤、カム研削盤等、種々の構成の研削盤を適用できる。本例においては、研削盤1は、砥石台トラバース型の円筒研削盤を例にあげる。ただし、研削盤1は、テーブルトラバース型の研削盤を適用することもできる。
1個の研削加工を行う場合における砥石台15のX軸方向の位置(以下、単に「砥石台15の位置」と称する)の挙動について、図2を参照して説明する。まず、砥石台15は、早送り動作により、初期位置X1から工作物Wへ接近し、研削加工送り動作の開始位置Xstartまで移動させる。続いて、砥石台15は、開始位置Xstartから、研削加工送り動作を開始する。研削加工送り動作には、粗研を行うための粗研送り動作、精研を行うための精研送り動作、微研を行うための微研送り動作、スパークアウトを行うための送り停止動作が含まれる。
第一例の熱変位量推定装置2(以下、「推定装置」と称する)について、図5-図10を参照して説明する。推定装置2は、上述した研削盤1に適用される。推定装置2は、研削盤1に組み込まれた装置とすることもでき、研削盤1とは別ユニットとすることもできる。推定装置2は、研削盤1の構成部材の熱変位量のうち、特に工作物Wと砥石車16との相対移動方向の熱変位量を推定する。さらに、推定装置2は、砥石車16の外径Dt1,Dt2を推定することができる。
ΔAbr2=(Xa2(n)-Xa2(n-1))-(Xh2(n)-Xh2(n-1)) ・・・(1)
Xstart(n)=Xstart(0)-ΔXstart(n) ・・・(2)
[数3]
ΔXstart(n)=ΔXstart(n-1)+(Xh2(n)-Xh2(n-1))+ΔAbr2(n) ・・・(3)
上記例においては、図7に示すように、1回分のツルーイングインターバルにおける複数個の工作物Wの研削における位置情報Xa1の推移に基づいて回帰式が算出され、回帰式に基づいて第一摩耗量Abr1が算出されている。上記例においては、位置情報Xa1は、所定の1種の基準状態における砥石台15の位置情報としている。
第二例の熱変位量推定装置3(以下、「推定装置」と称する)について、図11-図17を参照して説明する。推定装置3において、推定装置2の構成と同一構成については、同一符号を付す。
Xstart(n)=Xstart(0)-ΔXstart(n)-ΣTu ・・・(4)
[数5]
ΔXstart(n)=ΔXstart(n-1)+(Xh2(n)-Xh2(n-1))+ΔAbr2(n) ・・・(5)
Claims (13)
- 研削盤に適用され、前記研削盤に組み込まれた装置または前記研削盤とは別ユニットを構成する装置であり、前記研削盤の構成部材の熱変位量を推定する熱変位量推定装置であって、
砥石車が工作物に接触している所定の基準状態において、前記砥石車を支持する砥石台の位置情報である砥石台位置情報を記憶する砥石台位置情報記憶部と、
複数個の前記工作物の研削における前記砥石台位置情報の推移に基づいて、回帰式を算出する回帰式算出部と、
前記回帰式に基づいて、前記複数個の前記工作物の研削に伴う前記砥石車の第一摩耗量の推移を算出する第一摩耗量推移算出部と、
前記砥石台位置情報の推移および前記第一摩耗量の推移に基づいて、前記研削盤の前記構成部材の第一熱変位量を算出する第一熱変位量算出部と、
を備える、熱変位量推定装置。 - 前記回帰式算出部は、1回分のツルーイングインターバルにおける前記複数個の前記工作物の研削における前記砥石台位置情報の推移に基づいて前記回帰式を算出する、請求項1に記載の熱変位量推定装置。
- 前記回帰式算出部は、
連続する複数回分のツルーイングインターバルにおける前記複数個の前記工作物の研削における前記砥石台位置情報の第一次推移を取得し、
ツルーイングにおける前記砥石車のツルーイング量を取得し、
前記第一次推移における前記ツルーイングの後の部分を前記ツルーイング量の分だけオフセットすることにより、前記ツルーイング量を除外した第二次推移を算出し、
前記第二次推移に基づいて前記回帰式を算出する、請求項1に記載の熱変位量推定装置。 - 前記熱変位量推定装置は、さらに、
前記研削盤の前記構成部材の温度を記憶する温度記憶部と、
第一フェーズにおける前記第一熱変位量と前記温度記憶部に記憶された第一温度との関係を表す学習モデルを記憶する学習モデル記憶部と、
前記第一フェーズの後である第二フェーズにおいて、前記温度記憶部に記憶された第二温度、および、前記学習モデル記憶部に記憶された前記学習モデルに基づいて、前記研削盤の前記構成部材の第二熱変位量を算出する第二熱変位量算出部と、
を備える、請求項1-3の何れか1項に記載の熱変位量推定装置。 - 前記学習モデル記憶部は、少なくとも前記第一熱変位量および前記第一温度を学習データセットとし、少なくとも前記第一温度を説明変数とし、少なくとも前記第一熱変位量を目的変数とする教師あり学習を用いて生成された前記学習モデルを記憶する、請求項4に記載の熱変位量推定装置。
- 前記熱変位量推定装置は、さらに、
前記工作物の生産稼働中である前記第一フェーズにおける前記第一熱変位量および前記第一温度に基づいて前記学習モデルを生成する学習モデル生成部を備え、
前記学習モデル記憶部は、前記学習モデル生成部により生成された前記学習モデルを記憶する、請求項4または5に記載の熱変位量推定装置。 - 前記所定の基準状態は、1個の前記工作物の研削加工における研削完了時点において、前記砥石車が前記工作物に接触している状態である、請求項1-6の何れか1項に記載の熱変位量推定装置。
- 前記所定の基準状態は、1個の前記工作物の研削加工における研削が定常状態であって
前記工作物の径が所定値となる時点において、前記砥石車が前記工作物に接触している状態である、請求項1-6の何れか1項に記載の熱変位量推定装置。 - 前記所定の基準状態は、複数の基準状態を含み、
前記砥石台位置情報記憶部は、前記複数の基準状態のそれぞれについての前記砥石台位置情報を記憶し、
前記回帰式算出部は、前記複数の基準状態のそれぞれについての前記砥石台位置情報の推移に基づいて、複数の前記回帰式を算出し、
前記第一摩耗量推移算出部は、前記複数の前記回帰式に基づいて、前記第一摩耗量の推移を算出する、請求項1-8の何れか1項に記載の熱変位量推定装置。 - 前記所定の基準状態は、研削中において前記工作物の径を検出する定寸装置の検出値が所定値に達した時の状態である、請求項1-9の何れか1項に記載の熱変位量推定装置。
- 前記熱変位量推定装置は、さらに、
前記研削盤の前記構成部材の温度を記憶する温度記憶部と、
前記第一熱変位量と前記温度記憶部に記憶された第一温度とに基づいて、前記第一熱変位量と前記第一温度との関係を表す学習モデルを生成する学習モデル生成部と、
を備える、請求項1-3の何れか1項に記載の熱変位量推定装置。 - 請求項4-6のいずれか1項に記載の熱変位量推定装置と、
前記第二熱変位量に基づいて、次の前記工作物の研削加工送り動作の開始位置を決定する開始位置決定部と、
前記開始位置に基づいて、次の前記工作物の前記研削加工送り動作を開始する制御装置と、
を備える、研削盤。 - 前記研削盤は、さらに、
前記第二熱変位量と前回研削加工を完了した時点の前記砥石台位置情報とに基づいて、前記砥石車の第二摩耗量を算出する第二摩耗量算出部を備え、
前記開始位置決定部は、前記第二熱変位量および前記第二摩耗量に基づいて、前記開始位置を決定する、請求項12に記載の研削盤。
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