JPH1058480A - インサート成形品 - Google Patents

インサート成形品

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JPH1058480A
JPH1058480A JP21455296A JP21455296A JPH1058480A JP H1058480 A JPH1058480 A JP H1058480A JP 21455296 A JP21455296 A JP 21455296A JP 21455296 A JP21455296 A JP 21455296A JP H1058480 A JPH1058480 A JP H1058480A
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protrusion
projection
resin
welding
coil
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Tsutomu Onoe
勉 尾上
Hiroshi Koyama
弘 小山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1次成形品をインサートとして2次成形する
製品を防水構造にするために、1次成形品に溶着用突起
を設けたとき、1次成形までの工程で溶着用突起が損傷
することを防止する。 【解決手段】 1次成形品に溶着用突起と共にそれより
外径が大きく、より肉厚の保護用突起を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインサート成形品に
係る。
【0002】
【従来の技術】1次コイルボビンと2次成形樹脂の間を
シールする方法としては、実開昭61−70016号に
ある様に、1次コイルボビンに溶着用の環状の突起を設
けて、2次成形樹脂の成形中の熱で突起先端を溶融し、
溶着して内部をシールするという方法がある。
【0003】図6にその例を示す。1次コイルボビン1
の鍔部の間の軸の周りにコイルワイヤを巻いてコイル2
を形成した後、これをインサートとして2次成形樹脂5
をモールド成形する。このとき、1次コイルボビン1の
鍔部に環状の溶着用突起3を設けることにより、1次樹
脂と2次樹脂とが溶着用突起3の先端全周が溶融、溶着
してコイル2を防水封止することができる。溶着用突起
3がないと、1次樹脂と2次樹脂の間に隙間が生じて
水、薬液の侵入を防止することができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の場合、1次成形
後、ボビンにコイルを巻く工程、搬送工程、2次成形型
へのインサートセット工程などの2次成形までの工程に
おいて、溶着用突起が簡単に傷つくため、その部分だ
け、溶融、溶着せずに、シール性が保たれないという問
題があった。そのため、パーツフィーダによる搬送がで
きず、専用トレイによる搬送が必要であり、また落下さ
せてしまうと不良品になっていた。したがって、シール
を確保するためには、溶着用突起の傷つきを防止するべ
く1次コイルボビンの取り扱いに充分な注意が必要であ
り、取扱いが面倒であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、1次コイルボ
ビンの溶着用突起がコイルボビンの最外径であることに
より発生するという点に着目し、溶着用突起を保護する
ための突起を最外径になる様に設けて溶着用突起が傷つ
くことをおさえて、コイルボビンを取り扱いやすくし、
内部シールを向上させるものである。
【0006】本発明の特徴は、1次成形品の外周に溶着
用の第1突起と共に、第1突起よりも突出しかつより肉
厚の第2突起を設けたことにある。請求項2において、
第2突起はその横断面内においてスリットを設けて、2
次成形時に樹脂の流れを阻止することを防止することが
好ましい。請求項3において、第1突起と第2突起の間
融を第1突起の幅よりも長くして、2次成形樹脂の熱が
溶着用の第1突起に十分に伝わるようにする。
【0007】
【発明の実施の形態】図1にソレノイド装置に本発明を
実施した例を示す。コイルボビン1は金属コア8とマグ
ネット7をインサート成形して1次成形されている。例
えばポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂製であ
る。コイルボビン1の鍔部の間にコイル2が巻回され、
コイル2はケーブル11を介して外部に電気的に接続さ
れている。このコイル巻きされたボビンは2次成形樹脂
5で封止されているが、ケーブル11にはグロメット1
2が用いられている。
【0008】本発明によればコイルボビン1の鍔部の先
端に環状の第1突起である溶着用突起3と第2突起であ
る保護用突起4とが形成されている。この製品では、2
次成形はモールド内にコイルを巻回した1次成形品をイ
ンサートとしてセットした後、図の下側から樹脂がモー
ルド内へ注入され、上方のスペースから充填され、コイ
ル外周、突起部を経て、鍔部の下端部が覆われるように
なって2次成形が終了する。
【0009】溶着用突起3がないと、1次成形品と2次
成形樹脂との密着性が不十分で間に隙間が発生し、水な
どがコイルなどに侵入して製品を損傷させるおそれがあ
る。2次成形樹脂を1次成形品の溶融温度より高くして
成形することにより、溶着用突起3の先端部表面が溶融
し、冷却時に2次成形樹脂と融合するので、完全な封止
がなされる。
【0010】本発明では、この溶着用突起3の外径より
大きい外径を持つ保護用突起4を設けている。溶着用突
起3と保護用突起の拡大図を図2に示す。溶着用突起3
は2次成形樹脂の熱で先端表面が溶融できるように薄肉
の環状突起として形成されている。薄肉のため、1次成
形後、2次成形前の工程で破損し易く、破損してしまう
と、その部分で溶着性が悪くなり、封止(防水)構造が
不完全になる。そこで、溶着用突起3より外径の大きい
保護用突起4を設ける。保護用突起4は破損してもよい
が、溶着用突起3を保護するためには溶着用突起3より
肉厚であることが好ましい。
【0011】溶着用突起3の厚さ以上の距離で溶着用突
起3と保護用突起4とが離れている。溶着用突起3と保
護用突起4の距離が近すぎると溶着用突起3の先端部へ
2次成形樹脂からの熱が伝わりにくなり、溶着しにくく
なるので若干の距離を設けている。実施例では溶着用突
起3と保護用突起4の距離は1mmとした。保護用突起4
は外径が大きいので、この部分では2次成形品の肉厚が
小さくなり、2次成形時の樹脂の流れが悪くなり、2次
成形樹脂の最終充填部(A部)の封止が不完全になるお
それがある。そこで、樹脂の注入圧力を高める必要があ
るが、圧力を高くするとコイルを傷付ける可能性があ
る。そこで、保護用突起4に図2(イ)のようにスリッ
ト6を設ける。これにより2次成形時に樹脂は低圧でも
スリット6を介して容易に流れて最終充填部(A)に達
することができるようになる。
【0012】図3にスリットの他の実施例を示す。この
例では、保護用突起4に設けるスリット6の側壁を半径
方向ではなく、平行な一方向(水平方向)に設けてい
る。従って、図中に示したC−C面での型割が可能であ
り、また作製しやすい利点がある。図4に保護用突起4
に溶着用突起3と垂直方向に、凸、もしくは、凹部を設
けた形状の例を示す。この態様では1次コイルボビン1
およびコイル2等と2次成形樹脂の熱収縮の違いによっ
て起こる溶着部への応力集中を緩和し、耐久性を確保す
る効果がある。
【0013】図5は、1次コイルボビン1の軸方向と径
方向の両方に溶着用突起3を設け、その間に保護用突起
4を設けた例である。この場合は、溶着部が2重になる
ことで溶着がより強固になり、かつ軸方向、径方向に設
置することで、1次コイルボビン1と2次成形樹脂5の
収縮の違いによって起こる溶着部への応力集中が緩和
し、冷熱にも強くなるという利点がある。ここでも保護
用突起4にスリット6を入れて、端部への樹脂の流れが
阻害されることを防止して、樹脂を流しこむために、高
圧で成形する必要をなくしている。
【0014】1次成形樹脂、2次成形樹脂の種類は特に
限定されない。
【0015】
【発明の効果】1次成形品に設けた2次成形樹脂との溶
着用突起の破損を防止して、防水封止を完全なものと
し、また1次成形品の取扱いが簡単にされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のソレノイド装置を示す。
【図2】実施例の保護用突起部分の縦断面及び横断面図
である。
【図3】実施例の保護用突起の別のスリット形状を示
す。
【図4】別の実施例で保護用突起に応力緩和部を設けた
例を示す。
【図5】さらに別の実施例で溶着用突起を複数個設けた
例を示す。
【図6】従来例を示す。
【符号の説明】
1…コイルボビン 2…コイル 3…溶着用突起 4…保護用突起 5…2次成形品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:34

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1樹脂成形品をインサートとしてその
    外周に第2樹脂成形品を成形して成るインサート成形品
    において、第1樹脂成形品の外周に第2樹脂の第1樹脂
    の溶着を確実にするための第1突起を有すると共に、第
    1突起よりも突出しかつ第1突起よりも肉厚の第2突起
    を有することを特徴とするインサート成形品。
  2. 【請求項2】 第2突起にスリットが設けられている請
    求項1に記載のインサート成形品。
  3. 【請求項3】 第1突起の幅よりも長く、第1突起と第
    2突起が離れている請求項1又は2記載のインサート成
    形品。
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