JP3584626B2 - インサート成形品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインサート成形品に係る。
【0002】
【従来の技術】
1次コイルボビンと2次成形樹脂の間をシールする方法としては、実開昭61−70016号にある様に、1次コイルボビンに溶着用の環状の突起を設けて、2次成形樹脂の成形中の熱で突起先端を溶融し、溶着して内部をシールするという方法がある。
【0003】
図6にその例を示す。1次コイルボビン1の鍔部の間の軸の周りにコイルワイヤを巻いてコイル2を形成した後、これをインサートとして2次成形樹脂5をモールド成形する。このとき、1次コイルボビン1の鍔部に環状の溶着用突起3を設けることにより、1次樹脂と2次樹脂とが溶着用突起3の先端全周が溶融、溶着してコイル2を防水封止することができる。溶着用突起3がないと、1次樹脂と2次樹脂の間に隙間が生じて水、薬液の侵入を防止することができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の場合、1次成形後、ボビンにコイルを巻く工程、搬送工程、2次成形型へのインサートセット工程などの2次成形までの工程において、溶着用突起が簡単に傷つくため、その部分だけ、溶融、溶着せずに、シール性が保たれないという問題があった。そのため、パーツフィーダによる搬送ができず、専用トレイによる搬送が必要であり、また落下させてしまうと不良品になっていた。したがって、シールを確保するためには、溶着用突起の傷つきを防止するべく1次コイルボビンの取り扱いに充分な注意が必要であり、取扱いが面倒であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、1次コイルボビンの溶着用突起がコイルボビンの最外径であることにより発生するという点に着目し、溶着用突起を保護するための突起を最外径になる様に設けて溶着用突起が傷つくことをおさえて、コイルボビンを取り扱いやすくし、内部シールを向上させるものである。
【0006】
本発明によれば、下記が提供される。
〔1〕第1樹脂成形品をインサートとしてその外周に第2樹脂成形品を成形して成るインサート成形品において、
前記第1樹脂成形品の外周に、第2樹脂と第1樹脂との溶着を確実にするための環状の第1突起を有すると共に、前記第1突起より大きい外径をもって前記第1突起よりも突出しかつ前記第1突起よりも肉厚の第2の突起を有し、
前記第1突起の先端部表面が溶融して前記第2樹脂と融合し、
前記第2突起は、前記第1突起を保護し、かつ前記第2樹脂成形品の熱が前記第1突起に十分に伝わるように、前記第1突起から前記第1突起の厚さ以上の距離を設けて配置され、
前記第2突起には、前記第2樹脂が容易に流れるための複数のスリットが設けられていることを特徴とするインサート成形品。
〔2〕前記第1樹脂成形品はコイルボビン(1)であって、その鍔部の先端に前記第1突起と前記第2突起とが形成され、前記第2突起は前記第1突起より大きい外径をもつ上記〔1〕記載のインサート成形品。
〔3〕前記コイルボビンの軸方向と径方向の両方に前記第1突起を設け、その間に前記第2突起を設けた上記〔2〕記載のインサート成形品
【0007】
【発明の実施の形態】
図1にソレノイド装置に本発明を実施した例を示す。コイルボビン1は金属コア8とマグネット7をインサート成形して1次成形されている。例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂製である。コイルボビン1の鍔部の間にコイル2が巻回され、コイル2はケーブル11を介して外部に電気的に接続されている。このコイル巻きされたボビンは2次成形樹脂5で封止されているが、ケーブル11にはグロメット12が用いられている。
【0008】
本発明によればコイルボビン1の鍔部の先端に環状の第1突起である溶着用突起3と第2突起である保護用突起4とが形成されている。この製品では、2次成形はモールド内にコイルを巻回した1次成形品をインサートとしてセットした後、図の下側から樹脂がモールド内へ注入され、上方のスペースから充填され、コイル外周、突起部を経て、鍔部の下端部が覆われるようになって2次成形が終了する。
【0009】
溶着用突起3がないと、1次成形品と2次成形樹脂との密着性が不十分で間に隙間が発生し、水などがコイルなどに侵入して製品を損傷させるおそれがある。2次成形樹脂を1次成形品の溶融温度より高くして成形することにより、溶着用突起3の先端部表面が溶融し、冷却時に2次成形樹脂と融合するので、完全な封止がなされる。
【0010】
本発明では、この溶着用突起3の外径より大きい外径を持つ保護用突起4を設けている。溶着用突起3と保護用突起の拡大図を図2に示す。溶着用突起3は2次成形樹脂の熱で先端表面が溶融できるように薄肉の環状突起として形成されている。薄肉のため、1次成形後、2次成形前の工程で破損し易く、破損してしまうと、その部分で溶着性が悪くなり、封止(防水)構造が不完全になる。そこで、溶着用突起3より外径の大きい保護用突起4を設ける。保護用突起4は破損してもよいが、溶着用突起3を保護するためには溶着用突起3より肉厚であることが好ましい。
【0011】
溶着用突起3の厚さ以上の距離で溶着用突起3と保護用突起4とが離れている。溶着用突起3と保護用突起4の距離が近すぎると溶着用突起3の先端部へ2次成形樹脂からの熱が伝わりにくなり、溶着しにくくなるので若干の距離を設けている。実施例では溶着用突起3と保護用突起4の距離は1mmとした。
保護用突起4は外径が大きいので、この部分では2次成形品の肉厚が小さくなり、2次成形時の樹脂の流れが悪くなり、2次成形樹脂の最終充填部(A部)の封止が不完全になるおそれがある。そこで、樹脂の注入圧力を高める必要があるが、圧力を高くするとコイルを傷付ける可能性がある。そこで、保護用突起4に図2(イ)のようにスリット6を設ける。これにより2次成形時に樹脂は低圧でもスリット6を介して容易に流れて最終充填部(A)に達することができるようになる。
【0012】
図3にスリットの他の実施例を示す。この例では、保護用突起4に設けるスリット6の側壁を半径方向ではなく、平行な一方向(水平方向)に設けている。従って、図中に示したC−C面での型割が可能であり、また作製しやすい利点がある。
図4に保護用突起4に溶着用突起3と垂直方向に、凸、もしくは、凹部を設けた形状の例を示す。この態様では1次コイルボビン1およびコイル2等と2次成形樹脂の熱収縮の違いによって起こる溶着部への応力集中を緩和し、耐久性を確保する効果がある。
【0013】
図5は、1次コイルボビン1の軸方向と径方向の両方に溶着用突起3を設け、その間に保護用突起4を設けた例である。この場合は、溶着部が2重になることで溶着がより強固になり、かつ軸方向、径方向に設置することで、1次コイルボビン1と2次成形樹脂5の収縮の違いによって起こる溶着部への応力集中が緩和し、冷熱にも強くなるという利点がある。ここでも保護用突起4にスリット6を入れて、端部への樹脂の流れが阻害されることを防止して、樹脂を流しこむために、高圧で成形する必要をなくしている。
【0014】
1次成形樹脂、2次成形樹脂の種類は特に限定されない。
【0015】
【発明の効果】
1次成形品に設けた2次成形樹脂との溶着用突起の破損を防止して、防水封止を完全なものとし、また1次成形品の取扱いが簡単にされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のソレノイド装置を示す。
【図2】実施例の保護用突起部分の縦断面及び横断面図である。
【図3】実施例の保護用突起の別のスリット形状を示す。
【図4】別の実施例で保護用突起に応力緩和部を設けた例を示す。
【図5】さらに別の実施例で溶着用突起を複数個設けた例を示す。
【図6】従来例を示す。
【符号の説明】
1…コイルボビン
2…コイル
3…溶着用突起
4…保護用突起
5…2次成形品

Claims (3)

  1. 第1樹脂成形品をインサートとしてその外周に第2樹脂成形品を成形して成るインサート成形品において、
    前記第1樹脂成形品の外周に、第2樹脂と第1樹脂との溶着を確実にするための環状の第1突起を有すると共に、前記第1突起より大きい外径をもって前記第1突起よりも突出しかつ前記第1突起よりも肉厚の第2の突起を有し、
    前記第1突起の先端部表面が溶融して前記第2樹脂と融合し、
    前記第2突起は、前記第1突起を保護し、かつ前記第2樹脂成形品の熱が前記第1突起に十分に伝わるように前記第1突起から前記第1突起の厚さ以上の距離を設けて配置され、
    前記第2突起には、前記第2樹脂が容易に流れるための複数のスリットが設けられていることを特徴とするインサート成形品。
  2. 前記第1樹脂成形品はコイルボビン(1)であって、その鍔部の先端に前記第1突起と前記第2突起とが形成され、前記第2突起は前記第1突起より大きい外径をもつ請求項記載のインサート成形品。
  3. 前記コイルボビンの軸方向と径方向の両方に前記第1突起を設け、その間に前記第2突起を設けた請求項記載のインサート成形品。
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