JPH105688A - 模様形成方法 - Google Patents

模様形成方法

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JPH105688A
JPH105688A JP15941296A JP15941296A JPH105688A JP H105688 A JPH105688 A JP H105688A JP 15941296 A JP15941296 A JP 15941296A JP 15941296 A JP15941296 A JP 15941296A JP H105688 A JPH105688 A JP H105688A
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JP
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pattern
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light
forming material
parts
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JP15941296A
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Hajime Sukejima
肇 祐島
Shinji Tomita
真司 冨田
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動車、建造物などの基材面に立体感のある意
匠を容易に付与しうる模様形成方法を提供する。 【解決手段】基材面上に、光硬化型成型材を塗布し、こ
の上に模様部分にのみ光が透過する透過部と非透過部と
を有するパタ−ンフィルムをのせ、光照射して光硬化型
成型材を硬化させた後、未硬化部分を除去して凸状の模
様を形成する方法であって、該光硬化型成型材として、
可視光及び/又は近赤外光硬化型成型材を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、模様形成方法に関
し、詳しくは自動車、建造物などの基材面に立体感のあ
る意匠を容易に付与しうる模様形成方法に関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】従来より、自動車などの塗装
物体に文字、マ−ク、図柄などの模様を現出する方法と
して、目的とする模様に切り取った厚紙などを被せてそ
の上から塗装する、あるいは模様塗膜が形成された粘着
シ−トを貼り付けるなどが多く行われている。しかしな
がら、これらの方法で得られる模様は、立体感に乏し
い。
【0003】一方、立体的な模様を付与する方法として
は、例えば予め模様の金型を作り射出成型機などを用い
て熱可塑性樹脂等で凹凸模様を有するものを成型し、こ
れを上記塗装物体などに接着剤を介して貼り付ける方法
が挙げられる。しかしながら、この方法では金型の作成
に多くの工数を要し、しかも少量生産では不経済であっ
た。
【0004】これに対し簡便且つ経済的方法として、基
材面上に、紫外線硬化型成型材を塗布し、この上に目的
とする模様部分にのみ光が透過する透過部と非透過部と
を有するパタ−ンフィルムをのせ、紫外線照射して該成
型材を硬化させた後、未硬化部分を除去して目的とする
模様を形成する方法(例えば、特開昭54−14468
号公報など)が挙げられる。
【0005】この方法によれば、簡便に再現良く模様を
形成できるが、成型材の塗布量が多くなると紫外線が成
型材内部まで透過せず表面しか硬化しないために明瞭な
模様が形成できず、また紫外線照射に使用するランプか
らオゾンガスのような有害ガスが発生するなどの作業上
の問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意検討した結果、光硬化型成型材とし
て、可視光及び/又は近赤外光硬化型成型材を用いるこ
とにより、厚みのある立体模様が形成しうることを見出
だし本発明に到達した。
【0007】即ち本発明は、基材面上に、光硬化型成型
材を塗布し、この上に模様部分にのみ光が透過する透過
部と非透過部とを有するパタ−ンフィルムをのせ、光照
射して光硬化型成型材を硬化させた後、未硬化部分を除
去して凸状の模様を形成する方法であって、該光硬化型
成型材が、可視光及び/又は近赤外光硬化型成型材であ
ることを特徴とする模様形成方法を提供するものであ
る。
【0008】以下、本発明について説明する。
【0009】本発明で用いられる光硬化型成型材は、可
視光及び/又は近赤外光硬化型成型材である。該成型材
は、重合性不飽和基含有樹脂(a)、重合性不飽和化合
物(b)、可視光及び/又は近赤外光重合開始剤(c)
等を含有するものである。
【0010】上記重合性不飽和基含有樹脂(a)は、1
分子中に少なくとも1個のエチレン性不飽和基を有する
樹脂であり、例えばポリエステル樹脂、アクリル樹脂、
ビニル樹脂、ポリブタジエン樹脂、アルキド樹脂、エポ
キシ樹脂、ウレタン樹脂などの樹脂に(メタ)アクリレ
−ト基やアリル基等を導入したものが挙げられ、これら
は1種又は2種以上併用して使用できる。これらは、重
合性不飽和基を導入する従来公知の方法、例えばカルボ
キシル基を含有するアクリル樹脂或いはポリエステル樹
脂とグリシジル(メタ)アクリレ−トとを反応させる、
水酸基を含有するビニル樹脂或いはポリエステル樹脂と
無水マレイン酸や無水イタコン酸とを反応させる、イソ
シアネ−ト基を有するウレタン樹脂と2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレ−ト等とを反応させる、2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレ−ト等とジイソシアネ−
ト化合物との反応物を水酸基含有樹脂に反応させる、な
どの方法により得ることができる。
【0011】上記重合性不飽和化合物(b)としては、
エチレン性不飽和基を有するモノマ−もしくはオリゴマ
−であり、例えばエチル(メタ)アクリレ−ト、ブチル
(メタ)アクリレ−ト、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレ−ト、イソボロニル(メタ)アクリレ−ト、ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、トリメチロ−ルプ
ロパントリ(メタ)アクリレ−ト、テトラメチロ−ルメ
タンテトラ(メタ)アクリレ−ト、トリシクロデカンジ
メタノ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、2,2−ビス(4
−(3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)
−フェニル)プロパン、ジ(メタクリロキシエチル)ト
リメチルヘキサメチレンジウレタンなどの1価又は多価
アルコ−ルの(メタ)アクリル酸エステル;エチレング
リコ−ルジマレ−ト、プロピレングリコ−ルジイタコネ
−トなど;4−(メタ)アクリロイルオキシメトキシカ
ルボニルフタル酸、4−(メタ)アクリロイルオキシエ
トキシカルボニルフタル酸などの4−(メタ)アクリロ
イルオキシル基含有芳香族ポリカルボン酸及びその酸無
水物;スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレ
ン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、ジビニルベ
ンゼンなどの芳香族ビニル化合物;ジアリルフタレ−
ト、ジアリルイソフタレ−ト、トリアリルフタレ−ト;
エポキシアクリレ−ト、ポリエステルアクリレ−ト、ポ
リジメチルシリコンジ(メタ)アクリレ−ト、ウレタン
オリゴマ−などが挙げられ、これらは1種又は2種以上
併用して使用できる。
【0012】上記樹脂(a)と化合物(b)の使用比
は、これらの性状やさらに配合する充填剤等の種類や添
加量により適宜決められるが、通常、重量比で90/1
0〜10/90、好ましくは80/20〜20/80で
あることが望ましい。
【0013】上記可視光及び/又は近赤外光重合開始剤
(c)としては、400〜1500nmの領域の光エネ
ルギ−で励起するものであればよく、可視光重合開始剤
としては、例えばカンファ−キノン、ベンジル、α−ナ
フチル、4、4´−ジメトキベンジル、2,4,6−ト
リメチルベンゾイル、2−メチルチオキサントン、2,
4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオキサント
ン、アントラキノン、3−ケトクマリン、ジフェニルホ
スフィンオキシド、アシルホスフィンオキシド、ジメチ
ルアミノベンゾフェノン、10−ブチル−2−クロロア
クリドン、フルオレノン、有機色素増感剤などが挙げら
れる。これら以外にも公知の開始剤系として、カチオン
染料−ボレ−トアニオン化合物などのイオン染料−対イ
オン化合物の系、金属アレ−ン化合物と有機色素の系な
どが挙げられる。また近赤外光重合開始剤としては、例
えばシアニン系色素、フタロシアニン系色素、ピリリウ
ム系色素、スクアリリウム系色素、インドフェノ−ル系
色素等のカチオン色素類の錯体が使用でき、具体的には
特開昭62−143044号、特開平2−11607
号、特開平3−111402号、特開平5−19461
9号、特開平4−77503号公報等に開示されている
近赤外光吸収性陽イオン染料−ボレ−ト陰イオン錯体な
どが挙げられる。これら開始剤(c)には、必要に応じ
て、フォスフィン、フォスファイト、フォスフォネ−ト
等の酸素除去剤や3級アミン、N,N−ジアルキルアニ
リン等の連鎖移動剤、さらにテトラn−ブチルアンモニ
ウムn−ブチルトリフェニルホウ素、テトラn−ブチル
フォスフォニウムn−ブチルトリフェニルホウ素等のホ
ウ素系増感剤、有機過酸化物を併用してもよい。
【0014】上記光硬化型成型材は、さらに充填剤を含
有してもよい。充填剤としては樹脂粉末や顔料類が挙げ
られる。該樹脂粉末としては、例えば従来公知のポリマ
−ビ−ズなどの樹脂粒子や前記モノマ−類の重合物を微
細に粉砕したもの、さらにゲル化重合体微粒子(例え
ば、特開平3−66770号公報など)などが使用で
き、該顔料類としては、例えばタルク、マイカ、硫酸バ
リウム、カオリン、炭酸カルシウム、クレ−、シリカ、
石英、ガラスなどの体質顔料;チタン白、ベンガラ、カ
−ボンブラック、鉄黒などの着色顔料やアルミなどの光
輝顔料等が使用できる。
【0015】上記光硬化型成型材は、さらに意匠性や視
認性等の点から蓄光材及び/又は真球状ガラスビ−ズな
どを含有することができる。ここで蓄光材とは、光等の
外部刺激の停止後も数十分から数時間に渡り残光が肉眼
で認められるものであり、例えば特開平7−11250
号公報に示されているようなMAl2 4 (Mは、C
a、Sr、Baから選ばれる金属元素)で表される化合
物を母結晶とする蓄光性蛍光体が挙げられ、これにさら
にEuなどの賦活剤、Nd,Dyなどの共賦活剤などを
添加してなる粉末材料として使用できる。該粉末材料の
粒子形状は、通常、不定形であり、粒径約5〜100μ
mの範囲のものが好適である。また真球状ガラスビ−ズ
は、屈折率1.5以上で透明性が良く反射性能に優れ、
特に粒径50〜2000μmの範囲のものが好適に使用
できる。
【0016】上記光硬化型成型材は、さらに必要に応じ
て繊維素誘導体、有機溶剤などの他の添加剤を含有して
もよい。
【0017】本発明方法は、基材面上に、上記可視光及
び/又は近赤外光硬化型成型材を塗布し、この上に模様
部分にのみ光が透過する透過部と非透過部とを有するパ
タ−ンフィルムをのせ、可視光及び/又は近赤外光を照
射して光硬化型成型材を硬化させた後、未硬化部分を除
去して凸状の模様を形成するものである。
【0018】上記基材面として、金属、プラスチック、
ガラス、繊維、紙、木材、コンクリ−ト、モルタルなど
からなる素材や、これらに表面処理や塗装が施されたも
のが挙げられる。上記光硬化型成型材を用いると垂直面
での塗布作業でも垂れることがないので、特に基材面が
車体や建築物などの硬化塗膜面である場合が好適であ
る。
【0019】上記光硬化型成型材の塗布は、基材面を必
要に応じて軽く研磨し脱脂剤などで洗浄後、該基材面上
にヘラ付け、ロ−ラ−など従来公知の方法で行うことが
できる。塗布された成型材層上にPETフィルムなどを
のせ、その上からロ−ラ−などで平滑にならすことがで
きる。塗布された成型材層の厚みは、約0.3〜3mm
程度が適当である。
【0020】模様部分にのみ光が透過する透過部と非透
過部とを有するパタ−ンフィルムとしては、ガラス、プ
ラスチックなどの透明材質のフィルム、シ−ト上に非透
過部(模様を形成しない部分に相当する)を黒インクな
どで描いたものが使用できる。また模様を切り抜いた光
非透過フィルムをPETフィルムなどの透明フィルムに
重ねて使用してもよい。
【0021】可視光及び/又は近赤外光の照射には、光
源として、400〜1500nmの波長を出すものであ
れば特に制限なく使用でき、例えばハロゲンランプ、キ
セノンランプ、クリプトンランプ、蛍光灯、太陽光、半
導体レ−ザ−、発光ダイオ−ドなどが使用される。照射
条件は成型材層の厚みや組成などにより適宜選択するこ
とができる。
【0022】可視光及び/又は近赤外光を照射して、光
透過部分の成型材を硬化させた後、光が遮蔽された部分
の未硬化の成型材は除去される。該除去は、例えばトル
エン、キシレン、ヘプタンなどの基材面に悪影響を及ぼ
さないような有機溶剤などにより行われる。
【0023】未硬化部分の除去により現出された凸状の
模様面上には、さらに上塗り塗料を塗装してもよい。基
材面が硬化塗膜面である場合、該塗膜と同色系でも異色
でも適宜選択できる。また凹部分にも同時に又は別々に
して塗装してもよい。また上記成型材が蓄光材や真球状
ガラスビーズなどを含む場合には、クリヤ−塗料あるい
はカラ−クリヤ−塗料などの光が成型材に透過するよう
なものを塗装するのが好適である。
【0024】該上塗り塗料としては、例えばアクリルラ
ッカ−、ウレタン硬化型塗料、フッ素樹脂系塗料などの
通常使用されている有機溶剤系、水系等の上塗り塗料が
特に制限なく使用でき、特にウレタン硬化形塗料が好適
である。
【0025】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。尚、「部」及び「%」はそれぞれ「重量部」
及び「重量%」を示す。
【0026】光硬化型成型材の作成 作成例1 不飽和基含有ポリエステル樹脂「ポリセット1127」
(日立化成工業社製)100部、スチレン15部、チタ
ン白10部、タルク100部を混合・攪拌し、ディスパ
−で20分間攪拌後、カンファ−キノン5部、ジメチル
アミノ安息香酸エチル1部を添加・混合して光硬化型成
型材を得た。
【0027】作成例2 不飽和基含有エポキシ樹脂「SP5003」(昭和高分
子社製、エポキシアクリレ−ト樹脂)100部、スチレ
ン15部、チタン白10部、タルク100部を混合・攪
拌し、ディスパ−で20分間攪拌後、近赤外重合開始剤
(注)2部、テトラn−ブチルアンモニウムn−ブチル
トリフェニルホウ素3部、ジメチルアミノ安息香酸1部
を添加・混合して光硬化型成型材を得た。
【0028】(注)下記構造式で示される近赤外重合開
始剤
【0029】
【化1】
【0030】作成例3 上記作成例1において、タルク100部のかわりに「N
−夜光G−300C」(根本特殊化学社製、蓄光材、粒
径10〜20μm)50部を配合する以外は作成例1と
同様にして光硬化型成型材を得た。
【0031】作成例4 上記作成例2において、タルク100部のかわりに「N
−夜光G−300M」(根本特殊化学社製、蓄光材、粒
径10〜15μm)50部を配合する以外は作成例2と
同様にして光硬化型成型材を得た。
【0032】作成例5 上記作成例1において、さらに「ユニビ−ズ」(真球状
ガラスビ−ズ、粒径80μm、株式会社ユニオン製)1
0部を配合する以外は作成例1と同様にして光硬化型成
型材を得た。
【0033】作成例6 上記作成例2において、さらに「ユニビ−ズ」(真球状
ガラスビ−ズ、粒径80μm、株式会社ユニオン製)1
0部を配合する以外は作成例2と同様にして光硬化型成
型材を得た。
【0034】実施例1 亜鉛メッキ鋼板(90×150×0.8mm)上に「ア
ミラック ホワイト」(アミノアルキド樹脂系塗料、関
西ペイント社製)を乾燥膜厚40μmになるようスプレ
−塗装し140℃で20分間焼付け乾燥後#400耐水
ペ−パ−で軽く研磨した塗装板を基材とした。
【0035】この基材面に、光硬化型成型材を2mm
厚になるようヘラで塗布してならし、透明なPETフィ
ルムでカバ−をし、その上からロ−ラ−で塗布面が平滑
になるよう調整した後、その上に文字模様を黒インクな
どで描いたパタ−ンフィルムを載せ、次いでその上から
「トランクスラックス」(カルザ−社製ハロゲンラン
プ)にて照射距離15cmで5分間照射し成型材を硬
化させた。次いでフィルムを取り除き、トルエンを用い
て成型材の未硬化部分を除去して、文字模様を現出さ
せた。この文字模様を含む周辺まで、基材の塗色と同一
色に調色した「レタンPG80ホワイト」(アクリルウ
レタン系上塗り塗料、関西ペイント社製)を乾燥膜厚約
60μmになるようスプレ−塗装し60℃で30分間乾
燥させて模様塗板を得た。得られた模様塗板は、上塗り
面に素穴などの欠陥もなく良好に仕上り、しかも非常に
立体感のある文字模様が形成できた。
【0036】実施例2 亜鉛メッキ鋼板(90×150×0.8mm)上に「マ
ジクロン シルバ−メタリック」(アミノアルキド樹脂
系塗料、関西ペイント社製)を乾燥膜厚15μmになる
ようスプレ−塗装し、次いで「マジクロンクリヤ−」
(関西ペイント社製)を乾燥膜厚40μmになるようス
プレ−塗装して140℃で20分間焼付け乾燥後#40
0耐水ペ−パ−で軽く研磨した塗装板を基材とした。
【0037】この基材面に、光硬化型成型材を1mm
厚になるようヘラで塗布してならし、透明なPETフィ
ルムでカバ−をし、その上からロ−ラ−で塗布面が平滑
になるよう調整した後、その上に文字模様が残るように
切り抜いた光非透過フィルムを載せ、次いでその上から
「トランクスラックス」(カルザ−社製ハロゲンラン
プ)にて照射距離15cmで5分間照射し成型材を硬
化させた。次いでフィルムを取り除き、トルエンを用い
て成型材の未硬化部分を除去して、文字模様を現出さ
せた。この文字模様を含む周辺まで、基材の塗色と同一
色に調色した「レタンPG2Kメタリックベ−ス」(ア
クリルウレタン系上塗り塗料、関西ペイント社製)を乾
燥膜厚約20μmになるようスプレ−塗装し、次いで
「レタンPG2Kクリヤ−M」(アクリルウレタン系ク
リヤ−塗料、関西ペイント社製)を乾燥膜厚約50μm
になるようスプレ−塗装して60℃で30分間乾燥させ
て模様塗板を得た。得られた模様塗板は、上塗り面に素
穴などの欠陥もなく良好に仕上り、しかも非常に立体感
のある文字模様が形成できた。
【0038】実施例3 実施例1と同じ基材面に、光硬化型成型材を0.5m
m厚になるようヘラで塗布してならし、透明なPETフ
ィルムでカバ−をし、その上からロ−ラ−で塗布面が平
滑になるよう調整した後、その上に文字模様を黒インク
などで描いたパタ−ンフィルムを載せ、次いでその上か
ら「トランクスラックス」(カルザ−社製ハロゲンラン
プ)にて照射距離15cmで3分間照射し成型材を硬
化させた。次いでフィルムを取り除き、トルエンを用い
て成型材の未硬化部分を除去して、文字模様を現出さ
せた。この文字模様を含む周辺まで、「レタンPG2K
クリヤ−M」を乾燥膜厚約40μmになるようスプレ−
塗装し60℃で30分間乾燥させて模様塗板を得た。得
られた模様塗板は、上塗り面に素穴などの欠陥もなく良
好に仕上り、非常に立体感のある文字模様が形成でき
た。また夜間では文字模様が蛍光色を呈し日中と夜間と
で異なった印象が付与できた。
【0039】実施例4 実施例3において成型材にかえて成型材を用いる以
外は実施例3と同様の操作で模様塗板を得た。得られた
模様塗板は、上塗り面に素穴などの欠陥もなく良好に仕
上り、非常に立体感のある文字模様が形成できた。また
夜間では文字模様が蛍光色を呈し日中と夜間とで異なっ
た印象が付与できた。
【0040】実施例5 実施例3において成型材にかえて成型材を用いる以
外は実施例3と同様の操作で模様塗板を得た。得られた
模様塗板は、上塗り面に素穴などの欠陥もなく良好に仕
上り、非常に立体感のある文字模様が形成できた。また
文字模様の反射輝度が高く視認性に優れた印象が付与で
きた。
【0041】実施例6 実施例3において成型材にかえて成型材を用いる以
外は実施例3と同様の操作で模様塗板を得た。得られた
模様塗板は、上塗り面に素穴などの欠陥もなく良好に仕
上り、非常に立体感のある文字模様が形成できた。また
文字模様の反射輝度が高く視認性に優れた印象が付与で
きた。
【0042】
【発明の効果】本発明方法によれば、光硬化型成型材と
して可視光及び/又は近赤外光硬化型成型材を用いるこ
とにより、厚みのある立体模様が容易に形成でき、自動
車、建造物などの基材面に高意匠の付与が可能である。
特に蓄光材や真球状ガラスビ−ズなどを含む光硬化型成
型材を用いると日中と夜間とで異なった意匠や優れた視
認性が付与でき、安全を目的とする用途にも有用であ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材面上に、光硬化型成型材を塗布し、
    この上に模様部分にのみ光が透過する透過部と非透過部
    とを有するパタ−ンフィルムをのせ、光照射して光硬化
    型成型材を硬化させた後、未硬化部分を除去して凸状の
    模様を形成する方法であって、該光硬化型成型材が、可
    視光及び/又は近赤外光硬化型成型材であることを特徴
    とする模様形成方法。
  2. 【請求項2】 光硬化型成型材が、蓄光材及び/又は真
    球状ガラスビ−ズを含有してなる請求項1項記載の模様
    形成方法。
  3. 【請求項3】 形成した模様上に、さらに上塗り塗料を
    塗装する請求項1又は2記載の模様形成方法。
  4. 【請求項4】 基材面が、硬化塗膜面である請求項1な
    いし3のいずれか1項記載の模様形成方法。
JP15941296A 1996-06-20 1996-06-20 模様形成方法 Pending JPH105688A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8101264B2 (en) 2006-08-16 2012-01-24 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle structure with three dimensional film and method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8101264B2 (en) 2006-08-16 2012-01-24 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle structure with three dimensional film and method

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