JPH11130981A - 被覆用樹脂組成物及びこれを用いたコ−ティング方法 - Google Patents

被覆用樹脂組成物及びこれを用いたコ−ティング方法

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JPH11130981A
JPH11130981A JP29835797A JP29835797A JPH11130981A JP H11130981 A JPH11130981 A JP H11130981A JP 29835797 A JP29835797 A JP 29835797A JP 29835797 A JP29835797 A JP 29835797A JP H11130981 A JPH11130981 A JP H11130981A
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coating
polymerization initiator
component
light
halogen lamp
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JP29835797A
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Hajime Sukejima
肇 祐島
Takao Matoba
隆夫 的場
Ryuichi Suzuki
竜一 鈴木
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特定のハロゲンランプを用いて紫外〜近赤外光
と熱の両方を利用して、速硬化性で硬度、仕上り性等に
優れた硬化被膜を形成しうる被覆用樹脂組成物、及びこ
れを用いたコ−ティング方法を提供する。 【解決手段】エポキシ基含有化合物(A)、重合性不飽
和基含有化合物(B)、カチオン重合開始剤(C)、及
び近赤外光ラジカル重合開始剤(D)を必須成分として
含有し、(A)成分と(B)成分の重量比が95/5〜
5/95である被覆用樹脂組成物を用いて、これを基材
面に塗布し、光照射及び/又は加熱によって硬化せしめ
てクリヤ−被膜を形成する。該光源及び/又は熱源とし
て、ハロゲンランプを用いてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲンランプを
用いて紫外〜近赤外光と熱の両方を利用して、速硬化性
で硬度、仕上り性等に優れた硬化被膜を形成しうる被覆
用樹脂組成物、及びこれを用いたコ−ティング方法に関
する。
【0002】
【従来技術及びその課題】従来、光硬化性の樹脂組成物
としては、ラジカル重合性不飽和基を含有する樹脂と光
ラジカル重合開始剤とを含有する紫外線によって硬化す
る光ラジカル重合性樹脂組成物がよく知られており、一
液、速硬化性等の特長を有し、塗料、インク、電子回路
保護材料等の分野で広く実用されている。しかしなが
ら、このものは、紫外線照射時に硬化阻害となる空気中
の酸素を除去するために窒素等で置換する装置及び処理
が必要であり、しかも光硬化後の硬化物中に未反応の二
重結合が多く残存するため耐候性、耐黄変性などが十分
でなく屋外で使用する用途には不適である、硬化時の体
積収縮が大きく各種素地に対する付着性が十分でない、
等の欠点を有する。
【0003】一方で、エポキシ樹脂等を芳香族スルホニ
ウム塩等の存在下で紫外線硬化する光カチオン重合性樹
脂組成物が知られており、このような光カチオン重合性
樹脂組成物は、硬化収縮が小さい、酸素による硬化阻害
がない、臭気が少ない、密着性が良い、皮膚刺激が小さ
い、保存安定性が良い等の特長を有するが、硬化速度が
遅いためにポストキュアが必要であるという欠点を有す
る。
【0004】そこで上記両者の利点を生かすため、これ
らを混合した、いわゆるハイブリッド型光硬化性樹脂組
成物が種々検討され提案されている(例えば、特開平8
−73771号公報など)。しかしながら、両者の硬化
に紫外線を照射すると、光カチオン重合開始剤の紫外線
吸収域が短波長側に偏っており、依然エポキシ樹脂の硬
化が不十分となり、また光源として紫外線照射用ランプ
を使用するため、人間の目に有害であり、且つ該ランプ
からオゾンガスのような有害ガスが発生するなどの問題
点があった。従って上記光硬化性樹脂組成物は、人体に
影響しないような装置内でのみ使用が可能で、汎用分野
での使用、例えば自動車補修の現場などでは使用不可能
であった。
【0005】自動車補修の分野では、従来、水酸基とイ
ソシアネ−ト基の反応を利用したウレタン硬化系塗料が
主流であり、該塗料は2液型のため、使用ごとにポリオ
−ルを含む主剤とポリイソシアネ−トを含む硬化剤とを
一定割合で混合する作業を要し、しかも塗装後の硬化に
60℃雰囲気でも通常30分から1時間かかっており、
1液且つ短時間で硬化する塗料の開発が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意検討した結果、光ラジカル重合として
近赤外光を利用し、且つカチオン重合として光だけでな
く熱も利用することにより、両方の特長を兼ね備えたハ
イブリッド型光硬化性の被覆用組成物が得られ、また該
硬化にハロゲンランプを利用して速乾で硬度、仕上り性
に非常に優れたクリヤ−被膜を形成できることを見出し
本発明に到達した。
【0007】すなわち本発明は、エポキシ基含有化合物
(A)、重合性不飽和基含有化合物(B)、カチオン重
合開始剤(C)、及び近赤外光ラジカル重合開始剤
(D)を必須成分として含有し、(A)成分と(B)成
分の重量比が95/5〜5/95であることを特徴とす
る被覆用樹脂組成物、及びこれを基材面に塗布し、光照
射及び/又は加熱によって硬化せしめてクリヤ−被膜を
形成するコ−ティング方法であって、該光源及び/又は
熱源として、ハロゲンランプを用いてなるコ−ティング
方法を提供するものである。
【0008】以下、本発明について詳細に説明する。
【0009】本発明に使用されるエポキシ基含有化合物
(A)は、従来公知のグリシジル基や脂環式エポキシ基
を含有する低分子化合物及び高分子量の樹脂等を包含す
る。グリシジル基又は脂環式エポキシ基を含有する低分
子化合物としては、例えば、グリシジル(メタ)アクリ
レ−ト、アリルグリシジルエ−テル;
【0010】
【化1】
【0011】
【化2】
【0012】等;
【0013】
【化3】
【0014】等とポリイソシアネ−ト化合物との付加
物;
【0015】
【化4】
【0016】と多塩基酸との付加物などが挙げられる。
またグリシジル基又は脂環式エポキシ基を含有する樹脂
としては、例えばグリシジルエ−テル型エポキシ樹脂、
グリシジルエステル型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹
脂、グリシジル基含有アクリル樹脂、脂環式エポキシ基
含有アクリル樹脂などが挙げられ、これらは1種又は2
種以上併用して使用できる。このうち、脂環式エポキシ
基含有アクリル樹脂が好適である。
【0017】該脂環式エポキシ基含有アクリル樹脂とし
ては、従来公知の方法で得られたものが特に制限なく使
用でき、例えば、(i)脂環式エポキシ基を有する(メ
タ)アクリル酸エステルモノマ−をラジカル重合開始剤
の存在下で溶液重合などの公知の重合方法にて単独重合
したり、他の共重合可能なモノマ−と共重合する、(i
i)脂環式エポキシ基と第1の反応性基とを有する化合
物と、第1の反応性基と反応する第2の反応性基とを有
するアクリル樹脂とを反応させる、などの方法によって
得られるアクリル樹脂が使用できる。
【0018】該脂環式エポキシ基含有アクリル樹脂は、
1分子中に脂環式エポキシ基を平均5個以上程度、好ま
しくは平均5〜1600個程度、さらに好ましくは平均
10〜200個含有することが適当であり、該樹脂の数
平均分子量が2,000〜100,000、好ましくは
3,000〜30,000の範囲内であることが望まし
い。
【0019】上記エポキシ基含有化合物(A)には、必
要に応じて他のカチオン重合性成分として、例えばビニ
ルエ−テル化合物、オキセタン化合物、オキソラン化合
物、環状アセタ−ル化合物、環状ラクトン化合物、スピ
ロオルソエステル化合物などが併用できる。
【0020】これらのうちビニルエ−テル化合物として
は、例えばブチルビニルエ−テル、シクロヘキシルビニ
ルエ−テル、トリエチレングリコ−ルジビニルエ−テ
ル、シクロヘキサンジメタノ−ルジビニルエ−テル、ヒ
ドロキシブチルビニルエ−テル、プロペニルエ−テルプ
ロピレンカ−ボネ−ト、ヒドロキシブチルビニルエ−テ
ルとイソシアネ−トからビニルエ−テル末端ウレタンオ
リゴマ−などが挙げられる。
【0021】またヒドロキシル基含有化合物、例えばポ
リオキシアルキレンポリオ−ル、ポリアルキレンポリオ
−ル又は脂環式ヒドロキシ化合物又はそのビニルエ−テ
ルなども併用可能である。
【0022】本発明に使用される重合性不飽和基含有化
合物(B)は、重合性不飽和基を有する低分子化合物及
び高分子量の樹脂等を包含する。該低分子化合物として
は、重合性不飽和基を有するモノマ−もしくはオリゴマ
−であり、例えばエチル(メタ)アクリレ−ト、ブチル
(メタ)アクリレ−ト、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレ−ト、イソボロニル(メタ)アクリレ−ト、ノル
ボルニル(メタ)アクリレ−ト、アダマンチル(メタ)
アクリレ−ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−
ト、トリメチロ−ルプロパントリ(メタ)アクリレ−
ト、テトラメチロ−ルメタンテトラ(メタ)アクリレ−
ト、ジペンタエリスリト−ル(メタ)アクリレ−ト、ト
リシクロデカンジメタノ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、
2,2−ビス(4−(3−メタクリロキシ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)−フェニル)プロパン、ジ(メタクリ
ロキシエチル)トリメチルヘキサメチレンジウレタン、
2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキシフェニ
ル)プロパンなどの1価又は多価アルコ−ルの(メタ)
アクリル酸エステル;エチレングリコ−ルジマレ−ト、
プロピレングリコ−ルジイタコネ−トなど;4−(メ
タ)アクリロイルオキシメトキシカルボニルフタル酸、
4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシカルボニルフ
タル酸などの4−(メタ)アクリロイルオキシル基含有
芳香族ポリカルボン酸及びその酸無水物;スチレン、α
−メチルスチレン、クロロスチレン、ビニルトルエン、
t−ブチルスチレン、ジビニルベンゼンなどの芳香族ビ
ニル化合物;ジアリルフタレ−ト、ジアリルイソフタレ
−ト、トリアリルフタレ−ト;エポキシアクリレ−ト、
ポリエステルアクリレ−ト、ポリジメチルシリコンジ
(メタ)アクリレ−ト、ウレタンオリゴマ−などが挙げ
られ、これらは1種又は2種以上併用して使用できる。
【0023】重合性不飽和基を有する樹脂としては、例
えば1分子中に少なくとも1個以上、好ましくは3個以
上エチレン性不飽和基を有する樹脂であり、例えばポリ
エステル樹脂、アクリル樹脂、ビニル樹脂、ポリブタジ
エン樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂
などの樹脂に(メタ)アクリレ−ト基やアリル基等を導
入したものが挙げられ、これらは1種又は2種以上併用
して使用できる。これらのうちポリエステル(メタ)ア
クリレ−ト樹脂、エポキシ(メタ)アクリレ−ト樹脂、
ウレタン(メタ)アクリレ−ト樹脂が好適である。
【0024】上記(A)成分と(B)成分の重量固形分
比は、95/5〜5/95、好ましくは90/10〜3
0/70である。これよりも(A)成分の使用比が小さ
いと硬化被膜の強度が不十分となり、使用比が大きいと
塗液粘度が高くなり塗装作業性が低下するので好ましく
ない。
【0025】本発明に使用されるカチオン重合開始剤
(C)は、光/熱によって開裂しカルボカチオンを発生
するものであり、該カチオン重合開始剤としては、芳香
族オニウム塩が好ましく、例えばSbF6 - 、SbF4
- 、BF4 - 、AsF6 - 、PF6 - などを陰イオン成
分とする窒素、イオウ、リンまたはヨ−ドなどのオニウ
ム塩を包含する。具体的には
【0026】
【化5】
【0027】
【化6】
【0028】(式中、X- はSbF6 - 、AsF6 -
又はPF6 - を示す)などが挙げられる。
【0029】上記カチオン重合開始剤(C)の配合量
は、(A)及び(B)成分の合計固形分量に対して0.
1〜10重量%程度が適当である。
【0030】本発明に使用される近赤外光ラジカル重合
開始剤(D)としては、例えばシアニン系色素、フタロ
シアニン系色素、ピリリウム系色素、スクアリリウム系
色素、インドフェノ−ル系色素等のカチオン色素類の錯
体が使用でき、具体的には特開昭62−143044
号、特開平2−11607号、特開平3−111402
号、特開平5−194619号、特開平4−77503
号公報等に開示されている近赤外光吸収性陽イオン染料
−ボレ−ト陰イオン錯体などが挙げられる。
【0031】上記近赤外光重合開始剤(D)の配合量
は、(A)及び(B)成分の合計量に対して0.2〜1
5重量%程度が適当である。
【0032】上記開始剤(D)には、必要に応じて、フ
ォスフィン、フォスファイト、フォスフォネ−ト等の酸
素除去剤や3級アミン、N,N−ジアルキルアニリン等
の連鎖移動剤、さらにテトラn−ブチルアンモニウムn
−ブチルトリフェニルホウ素、テトラn−ブチルフォス
フォニウムn−ブチルトリフェニルホウ素等のホウ素系
増感剤、有機過酸化物などを併用してもよい。
【0033】本発明組成物は、上記(A)、(B)、
(C)、及び(D)成分を必須として含有するものであ
り、さらに必要に応じてシリカ、ガラス、マイカなどの
顔料や樹脂粉末などの充填剤、着色剤、紫外線吸収剤、
光安定剤、有機溶剤、表面調整剤などの各種添加剤など
を配合することができる。
【0034】上記の通り得られる本発明の被覆用樹脂組
成物は、紫外〜近赤外光の照射/加熱によって硬化する
ものである。近赤外光の光源としては、600〜150
0nmの波長に最大強度を有するものであれば特に制限
なく使用でき、例えばハロゲンランプ、半導体レ−ザ
−、発光ダイオ−ドなどが挙げられる。これらは光照射
と同時に照射物を加熱するものである。
【0035】本発明は、また、上記被覆用樹脂組成物を
基材面に塗布し、光照射及び/又は加熱によって硬化せ
しめてクリヤ−被膜を形成するコ−ティング方法であっ
て、該光源及び/又は熱源として、ハロゲンランプを用
いてなるコ−ティング方法を提供するものである。
【0036】基材面としては、例えば金属(鉄、アルミ
など)、プラスチック、セラミックなどの各種素材面、
及び該素材面上に下塗り〜上塗りされてなる各塗装面な
どが挙げられ、特に自動車外板などの上塗り塗膜面が好
適であり、本発明組成物をフィニッシュコ−トとして用
いることができ、また補修時に塗装されてなる溶剤系や
水系の上塗りベ−スコ−ト塗膜上に適用されるトップコ
−トクリヤ−としても用いることができる。
【0037】上記被覆用樹脂組成物の塗布は、主として
スプレ−塗装によるが、ロ−ラ−塗装や刷毛塗装もでき
る。塗布量は、通常、200μm以下が適当である。
【0038】ハロゲンランプとしては、従来公知のもの
が使用可能であるが、特に波長0.8〜1.2μm、好
ましくは0.8〜1.0μmにおいて最大強度を有し且
つ2.0μm以上の波長では強度が最大強度の40%以
下、好ましくは35%以下に減衰し0.4μm以下の波
長範囲まで及ぶ分光分布を有するものが好適である。そ
の一例を図1に示す。
【0039】該ランプを用いることにより、近赤外領域
の光による光ラジカル重合や熱カチオン重合、さらには
微量に含まれる紫外領域の光による光カチオン重合が同
時に起こり複合硬化が可能である。
【0040】また光源から塗装面までの照射距離は、4
0〜90cm、好ましくは45〜85cmの範囲内が好
適である。該照射距離が40cmよりも短いと基材面の
表面温度が上昇しすぎるため素材がプラスチック等の場
合には変形・劣化する場合があり望ましくない。一方9
0cmより離れると基材面の表面温度が低くなり乾燥時
間を長く要するので望ましくない。
【0041】基材が特にプラスチックなどの熱変形する
素材の場合には光照射時に加熱乾燥温度の急激な上昇を
防止するため送風を併用することで表面温度を調節する
ことができる。
【0042】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。尚、「部」及び「%」は夫々「重量部」及び
「重量%」を示す。
【0043】実施例1 エポキシ基含有化合物(A−1)(注1)100部、イ
ソボルニルアクリレ−ト20部を混合・撹拌後、カチオ
ン重合開始剤(C−1)(注4)4部、近赤外光ラジカ
ル重合開始剤(D−1)(注6)1部を添加し混合して
クリヤ−を得た。
【0044】実施例2〜6及び比較例1、2 実施例1において、化合物、開始剤など配合成分を表1
に示す配合とする以外は実施例1と同様に行い、各クリ
ヤ−を得た。
【0045】上記得で得られた各クリヤ−を性能試験に
供した。結果を表1に示す。尚、表1中の(注)及び試
験方法は下記の通りである。
【0046】(注1)エポキシ基含有化合物(A−
1):
【0047】
【化7】
【0048】(注2)エポキシ基含有化合物(A−
2):
【0049】
【化8】
【0050】(注3)エポキシ基含有化合物(A−
3):
【0051】
【化9】
【0052】(注4)カチオン重合開始剤(C−1):
「UVI−6974」、ユニオンカ−バイド社製、
【0053】
【化10】
【0054】(注5)カチオン重合開始剤(C−2):
「UVI−6990」、ユニオンカ−バイド社製、
【0055】
【化11】
【0056】(注6)近赤外光ラジカル重合開始剤(D
−1):
【0057】
【化12】
【0058】(注7)近赤外光ラジカル重合開始剤(D
−2):
【0059】
【化13】
【0060】試験方法 (*1)表面タック性:ガラス板上に各クリヤ−をエア
スプレ−にて圧力3kg/cm2 の条件で膜厚60μm
になるよう塗装し、ハロゲンランプ「PAR36110
V500W MF」(岩崎電気社製、図1に示すように
波長0.8〜1.2μmに最大強度を有し且つ2.0μ
m以上の波長では強度が最大強度の35%に減衰する分
光分布を有する)2灯を用いて照射距離50cmで10
分間光照射した。
【0061】得られたクリヤ−塗膜表面のタック性を指
触で調べた(○:良好、×:表面にタックがある)。
【0062】(*2)仕上り性:(*1)と同様にして
得られた塗面の仕上り性を目視で評価した(○:良好、
△:若干塗面にひずみあり、×:塗面にかなりひずみあ
り)。
【0063】(*3)塗装作業性:(*1)の塗装条件
で塗装した際の作業性を評価した(○:良好、×:微粒
化が悪く均一に塗布しにくい) (*4)ゲル分率:(*1)と同様にして得られた硬化
被膜をアセトン還流下、時間で溶剤抽出後の被膜の残存
率(%)を調べた。
【0064】(*5)鉛筆硬度:(*1)と同様にして
得られた塗面に対し、JIS K−5400に基づいて
行った。
【0065】(*6)付着性:亜鉛メッキ鋼板に「マジ
クロンTC−71」(関西ペイント社製、アミノアクリ
ル樹脂塗料)を乾燥膜厚で40μmになるように塗装し
140℃で20分間焼き付けてなる塗板に、各クリヤ−
をエアスプレ−にて約 μmとなるよう塗装し、上記
ハロゲンランプを用いて照射距離50cmで10分間光
照射して試験塗板を得た。
【0066】得られたクリヤ−塗膜上にカッタ−にて2
mm間隔のゴバン目を100個作成し、その上にセロハ
ンテ−プを貼付け急激に剥離した際に残ったゴバン目の
数で付着性を評価した。
【0067】(*7)耐候性:(*6)と同様にして得
られた試験塗板をサンシャインウェザオメ−タ−にて1
000時間促進試験に供した後、塗面状態を調べた
(○:異常なし、×:ツヤビケ、黄変あり)。
【0068】(*8)耐ワレ性:(*6)と同様にして
得られた試験塗板を、「70℃で1時間放置後、−20
℃で1時間放置」を1サイクルとするテストを10サイ
クル連続して試験後の塗面状態を調べた(○:異常な
し、×:ワレ発生)。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、光ラジカル重合として
近赤外光を利用し、且つカチオン重合として光だけでな
く熱も利用することにより、両方の特長を兼ね備えたハ
イブリッド型光硬化性の被覆用組成物が得られ、また該
硬化にハロゲンランプを利用して速乾で硬度、仕上り性
に非常に優れたクリヤ−被膜を形成できる。
【0070】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に使用するハロゲンランプの一例の
分光分布図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 5/00 C09D 5/00 E 163/00 163/00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ基含有化合物(A)、重合性不
    飽和基含有化合物(B)、カチオン重合開始剤(C)、
    及び近赤外光ラジカル重合開始剤(D)を必須成分とし
    て含有し、(A)成分と(B)成分の重量比が95/5
    〜5/95であることを特徴とする被覆用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 基材面に、エポキシ基含有化合物
    (A)、重合性不飽和基含有化合物(B)、カチオン重
    合開始剤(C)、及び近赤外光ラジカル重合開始剤
    (D)を必須成分として含有し、(A)成分と(B)成
    分の重量比が95/5〜5/95である被覆用樹脂組成
    物を塗布し、光照射及び/又は加熱によって硬化せしめ
    てクリヤ−被膜を形成するコ−ティング方法であって、
    該光源及び/又は熱源として、ハロゲンランプを用いる
    ことを特徴とするコ−ティング方法。
  3. 【請求項3】 ハロゲンランプが、波長0.8〜1.2
    μmに最大強度を有し且つ2.0μm以上の波長では強
    度が最大強度の40%以下に減衰し0.4μm以下の波
    長範囲まで及ぶ分光分布を有するものである請求項2記
    載のコ−ティング方法。
  4. 【請求項4】 基材面が、上塗り塗膜面である請求項2
    又は3記載のコ−ティング方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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