JP2001334208A - 補修塗装方法 - Google Patents
補修塗装方法Info
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- JP2001334208A JP2001334208A JP2001082341A JP2001082341A JP2001334208A JP 2001334208 A JP2001334208 A JP 2001334208A JP 2001082341 A JP2001082341 A JP 2001082341A JP 2001082341 A JP2001082341 A JP 2001082341A JP 2001334208 A JP2001334208 A JP 2001334208A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】300nm以上の波長に発光スペクトルを有す
るランプを用い光照射によって速やかに硬化するプライ
マー組成物を用いることにより作業効率を向上させうる
補修塗装方法を提供する。 【解決手段】基材面又はパテ塗装面に、(A)重合性不
飽和基含有樹脂、(B)重合性不飽和化合物、(C)体
質顔料及び/又は樹脂粒子、及び(D)300nm以上
の波長域に吸収スペクトルを有する光重合開始剤を主成
分とし、該樹脂(A)及び化合物(B)の使用比が重量
比で90/10〜10/90であり、且つ該体質顔料及
び/又は樹脂粒子(C)を樹脂(A)及び化合物(B)
の合計量100重量部に対して1〜300重量部含有し
てなる光硬化型プライマー組成物を塗布し、300nm
以上の波長に発光スペクトルを有するランプを用いて光
照射して硬化せしめた後、上塗り塗装する。
るランプを用い光照射によって速やかに硬化するプライ
マー組成物を用いることにより作業効率を向上させうる
補修塗装方法を提供する。 【解決手段】基材面又はパテ塗装面に、(A)重合性不
飽和基含有樹脂、(B)重合性不飽和化合物、(C)体
質顔料及び/又は樹脂粒子、及び(D)300nm以上
の波長域に吸収スペクトルを有する光重合開始剤を主成
分とし、該樹脂(A)及び化合物(B)の使用比が重量
比で90/10〜10/90であり、且つ該体質顔料及
び/又は樹脂粒子(C)を樹脂(A)及び化合物(B)
の合計量100重量部に対して1〜300重量部含有し
てなる光硬化型プライマー組成物を塗布し、300nm
以上の波長に発光スペクトルを有するランプを用いて光
照射して硬化せしめた後、上塗り塗装する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、300nm以上の
波長に発光スペクトルを有するランプを用い光照射によ
って速やかに硬化するプライマー組成物を用いることに
より作業効率を向上させうる補修塗装方法に関する。
波長に発光スペクトルを有するランプを用い光照射によ
って速やかに硬化するプライマー組成物を用いることに
より作業効率を向上させうる補修塗装方法に関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】従来、自動車外板などの補修
塗装は、主に、損傷箇所に鈑金パテをへら等で厚盛り
に付け、乾燥後該パテ面を研磨し、次いでこの上に上
塗り仕上り性を確保するためにプライマ−サ−フェ−サ
−を塗装し、乾燥後該塗面を平滑に研磨し、次いで上
塗り塗装を行なう工程からなり、このように塗装、乾
燥、研磨と非常に多くの時間が費やされている。そこで
時間短縮の点から、光硬化組成物を用いた方法も検討さ
れており、例えばパテ組成物として重合性不飽和基含有
化合物と光開始剤とを含有する紫外線硬化組成物が提案
されている(例えば、特開昭54−117588号公
報)。しかしながら、紫外線硬化では、紫外線やオゾン
が発生し人体に悪影響を及ぼしたり、厚付けされた場合
に内部まで紫外線が透過せず表面しか硬化しないので、
なかうみ状態になり十分な性能が得られないという問題
があった。このためパテ組成物としては、近赤外光を利
用した組成物も提案されている(特開平9−13708
9号公報など)が、プライマーサーフェーサーとして光
硬化組成物を用いた方法が望まれていた。
塗装は、主に、損傷箇所に鈑金パテをへら等で厚盛り
に付け、乾燥後該パテ面を研磨し、次いでこの上に上
塗り仕上り性を確保するためにプライマ−サ−フェ−サ
−を塗装し、乾燥後該塗面を平滑に研磨し、次いで上
塗り塗装を行なう工程からなり、このように塗装、乾
燥、研磨と非常に多くの時間が費やされている。そこで
時間短縮の点から、光硬化組成物を用いた方法も検討さ
れており、例えばパテ組成物として重合性不飽和基含有
化合物と光開始剤とを含有する紫外線硬化組成物が提案
されている(例えば、特開昭54−117588号公
報)。しかしながら、紫外線硬化では、紫外線やオゾン
が発生し人体に悪影響を及ぼしたり、厚付けされた場合
に内部まで紫外線が透過せず表面しか硬化しないので、
なかうみ状態になり十分な性能が得られないという問題
があった。このためパテ組成物としては、近赤外光を利
用した組成物も提案されている(特開平9−13708
9号公報など)が、プライマーサーフェーサーとして光
硬化組成物を用いた方法が望まれていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意検討した結果、プライマーサーフェー
サーとして特定組成のプライマーを用いた補修塗装方法
によって、塗膜性能に影響することなく大幅に作業効率
が向上することを見出し本発明を完成するに至った。即
ち本発明は、 1.基材面又はパテ塗装面に、(A)重合性不飽和基含
有樹脂、(B)重合性不飽和化合物、(C)体質顔料及
び/又は樹脂粒子、及び(D)300nm以上の波長域
に吸収スペクトルを有する光重合開始剤を主成分とし、
該樹脂(A)及び化合物(B)の使用比が重量比で90
/10〜10/90であり、且つ該体質顔料及び/又は
樹脂粒子(C)を樹脂(A)及び化合物(B)の合計量
100重量部に対して1〜300重量部含有してなる光
硬化型プライマー組成物を塗布し、300nm以上の波
長に発光スペクトルを有するランプを用いて光照射して
硬化せしめた後、上塗り塗装することを特徴とする補修
塗装方法、 2.ランプが320nm以上の波長に発光スペクトルを
有するメタルハライドランプである1項に記載の補修塗
装方法、 3.(A)重合性不飽和基含有樹脂、(B)重合性不飽
和化合物、(C)体質顔料及び/又は樹脂粒子、及び
(D)300nm以上の波長域に吸収スペクトルを有す
る光重合開始剤を主成分とし、該樹脂(A)及び化合物
(B)の使用比が重量比で90/10〜10/90であ
り、且つ該体質顔料及び/又は樹脂粒子(C)を樹脂
(A)及び化合物(B)の合計量100重量部に対して
1〜300重量部含有してなる、1項または2項に記載
の補修塗装方法に用いられる光硬化型プライマー組成
物、に関する。
を解決すべく鋭意検討した結果、プライマーサーフェー
サーとして特定組成のプライマーを用いた補修塗装方法
によって、塗膜性能に影響することなく大幅に作業効率
が向上することを見出し本発明を完成するに至った。即
ち本発明は、 1.基材面又はパテ塗装面に、(A)重合性不飽和基含
有樹脂、(B)重合性不飽和化合物、(C)体質顔料及
び/又は樹脂粒子、及び(D)300nm以上の波長域
に吸収スペクトルを有する光重合開始剤を主成分とし、
該樹脂(A)及び化合物(B)の使用比が重量比で90
/10〜10/90であり、且つ該体質顔料及び/又は
樹脂粒子(C)を樹脂(A)及び化合物(B)の合計量
100重量部に対して1〜300重量部含有してなる光
硬化型プライマー組成物を塗布し、300nm以上の波
長に発光スペクトルを有するランプを用いて光照射して
硬化せしめた後、上塗り塗装することを特徴とする補修
塗装方法、 2.ランプが320nm以上の波長に発光スペクトルを
有するメタルハライドランプである1項に記載の補修塗
装方法、 3.(A)重合性不飽和基含有樹脂、(B)重合性不飽
和化合物、(C)体質顔料及び/又は樹脂粒子、及び
(D)300nm以上の波長域に吸収スペクトルを有す
る光重合開始剤を主成分とし、該樹脂(A)及び化合物
(B)の使用比が重量比で90/10〜10/90であ
り、且つ該体質顔料及び/又は樹脂粒子(C)を樹脂
(A)及び化合物(B)の合計量100重量部に対して
1〜300重量部含有してなる、1項または2項に記載
の補修塗装方法に用いられる光硬化型プライマー組成
物、に関する。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明方法においてプライマー組
成物に使用される重合性不飽和基含有樹脂(A)は、1
分子中に少なくとも1個のエチレン性不飽和基を有する
樹脂であり、例えばポリエステル樹脂、アクリル樹脂、
ビニル樹脂、ポリブタジエン樹脂、アルキド樹脂、エポ
キシ樹脂、ウレタン樹脂などの樹脂に(メタ)アクリレ
−ト基やアリル基等を導入したものが挙げられ、これら
は1種又は2種以上併用して使用できる。これらは、重
合性不飽和基を導入する従来公知の方法、例えばカルボ
キシル基を含有するアクリル樹脂或いはポリエステル樹
脂とグリシジル(メタ)アクリレ−トとを反応させる、
水酸基を含有するビニル樹脂或いはポリエステル樹脂と
無水マレイン酸や無水イタコン酸とを反応させる、イソ
シアネ−ト基を有するウレタン樹脂と2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレ−ト等とを反応させる、2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレ−ト等とジイソシアネ−
ト化合物との反応物を水酸基含有樹脂に反応させる、な
どの方法により得ることができる。
成物に使用される重合性不飽和基含有樹脂(A)は、1
分子中に少なくとも1個のエチレン性不飽和基を有する
樹脂であり、例えばポリエステル樹脂、アクリル樹脂、
ビニル樹脂、ポリブタジエン樹脂、アルキド樹脂、エポ
キシ樹脂、ウレタン樹脂などの樹脂に(メタ)アクリレ
−ト基やアリル基等を導入したものが挙げられ、これら
は1種又は2種以上併用して使用できる。これらは、重
合性不飽和基を導入する従来公知の方法、例えばカルボ
キシル基を含有するアクリル樹脂或いはポリエステル樹
脂とグリシジル(メタ)アクリレ−トとを反応させる、
水酸基を含有するビニル樹脂或いはポリエステル樹脂と
無水マレイン酸や無水イタコン酸とを反応させる、イソ
シアネ−ト基を有するウレタン樹脂と2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレ−ト等とを反応させる、2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレ−ト等とジイソシアネ−
ト化合物との反応物を水酸基含有樹脂に反応させる、な
どの方法により得ることができる。
【0005】これらのうち樹脂(A)としては、数平均
分子量300〜10,000の不飽和エポキシ樹脂が挙
げられる。具体的には、例えばビスフェノ−ルAのジグ
リシジルエ−テル型のエポキシ樹脂、ダイマ−酸ジグリ
シジルエ−テル型のエポキシ樹脂、グリシジルエステル
型のエポキシ樹脂、脂環式タイプのエポキシ樹脂などの
エポキシ樹脂に(メタ)アクリル酸などの不飽和酸を付
加してなる樹脂などが適当である。
分子量300〜10,000の不飽和エポキシ樹脂が挙
げられる。具体的には、例えばビスフェノ−ルAのジグ
リシジルエ−テル型のエポキシ樹脂、ダイマ−酸ジグリ
シジルエ−テル型のエポキシ樹脂、グリシジルエステル
型のエポキシ樹脂、脂環式タイプのエポキシ樹脂などの
エポキシ樹脂に(メタ)アクリル酸などの不飽和酸を付
加してなる樹脂などが適当である。
【0006】また樹脂(A)としては、数平均分子量5
00〜10,000の不飽和ポリエステル樹脂が、作業
性等の面から好適である。該不飽和ポリエステル樹脂の
製造に用いられる多塩基酸としては、例えば無水フタル
酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒ
ドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、アジピ
ン酸、ヘット酸などの飽和多塩基酸、無水マレイン酸、
イタコン酸などの不飽和多塩基酸などが挙げられる。ま
た多価アルコ−ルとしては、例えばエチレングリコ−
ル、プロピレングリコ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、
トリメチロ−ルプロパン、ペンタエリスリト−ル、水添
加ビスフェノ−ルA、ビスフェノ−ルAのエチレンオキ
サイド又はプロピレンオキサイド誘導体などが挙げられ
る。さらに不飽和ポリエステル樹脂は、アリル基を有す
ることが硬化性、作業性の面から好適である。かかるア
リル基の導入は、例えばグリセリンアリルエ−テル、ト
リメチロ−ルプロパンアリルエ−テルなどをアルコ−ル
成分として用いてポリエステル主鎖中に導入する、ある
いは多塩基酸に、多価アルコ−ル及びアリルグリシジル
エ−テルを反応させてポリエステル主鎖中に導入するな
どにより行われる。
00〜10,000の不飽和ポリエステル樹脂が、作業
性等の面から好適である。該不飽和ポリエステル樹脂の
製造に用いられる多塩基酸としては、例えば無水フタル
酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒ
ドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、アジピ
ン酸、ヘット酸などの飽和多塩基酸、無水マレイン酸、
イタコン酸などの不飽和多塩基酸などが挙げられる。ま
た多価アルコ−ルとしては、例えばエチレングリコ−
ル、プロピレングリコ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、
トリメチロ−ルプロパン、ペンタエリスリト−ル、水添
加ビスフェノ−ルA、ビスフェノ−ルAのエチレンオキ
サイド又はプロピレンオキサイド誘導体などが挙げられ
る。さらに不飽和ポリエステル樹脂は、アリル基を有す
ることが硬化性、作業性の面から好適である。かかるア
リル基の導入は、例えばグリセリンアリルエ−テル、ト
リメチロ−ルプロパンアリルエ−テルなどをアルコ−ル
成分として用いてポリエステル主鎖中に導入する、ある
いは多塩基酸に、多価アルコ−ル及びアリルグリシジル
エ−テルを反応させてポリエステル主鎖中に導入するな
どにより行われる。
【0007】さらに樹脂(A)としては、数平均分子量
2,000〜50,000の不飽和アクリル樹脂が挙げ
られる。具体的には、例えば(メタ)アクリル酸などの
エチレン性不飽和酸を必須とし、これにメチル(メタ)
アクリレ−ト、ブチル(メタ)アクリレ−トなどの(メ
タ)アクリル酸エステル類、スチレン、(メタ)アクリ
ロニトリルなどから選ばれる少なくとも1種のモノマ−
を共重合させて得られるカルボキシル基含有アクリル樹
脂にグリシジル(メタ)アクリレ−トやアリルグリシジ
ルエ−テル等を付加してなる樹脂、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレ−トや(メタ)アリルアルコ−ル等
とジイソシアネ−ト化合物との反応物を、水酸基含有モ
ノマ−を必須としこれに上記モノマ−を共重合させて得
られる水酸基含有アクリル樹脂に付加してなる樹脂など
が適当である。
2,000〜50,000の不飽和アクリル樹脂が挙げ
られる。具体的には、例えば(メタ)アクリル酸などの
エチレン性不飽和酸を必須とし、これにメチル(メタ)
アクリレ−ト、ブチル(メタ)アクリレ−トなどの(メ
タ)アクリル酸エステル類、スチレン、(メタ)アクリ
ロニトリルなどから選ばれる少なくとも1種のモノマ−
を共重合させて得られるカルボキシル基含有アクリル樹
脂にグリシジル(メタ)アクリレ−トやアリルグリシジ
ルエ−テル等を付加してなる樹脂、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレ−トや(メタ)アリルアルコ−ル等
とジイソシアネ−ト化合物との反応物を、水酸基含有モ
ノマ−を必須としこれに上記モノマ−を共重合させて得
られる水酸基含有アクリル樹脂に付加してなる樹脂など
が適当である。
【0008】プライマー組成物に使用される重合性不飽
和化合物(B)としては、エチレン性不飽和基を有する
モノマ−もしくはオリゴマ−であり、例えばエチル(メ
タ)アクリレ−ト、ブチル(メタ)アクリレ−ト、2−
エチルヘキシル(メタ)アクリレ−ト、イソボルニル
(メタ)アクリレ−ト、ノルボルニル(メタ)アクリレ
−ト、アダマンチル(メタ)アクリレ−ト、ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレ−ト、トリメチロ−ルプロパン
トリ(メタ)アクリレ−ト、テトラメチロ−ルメタンテ
トラ(メタ)アクリレ−ト、テトラメチロ−ルメタンテ
トラ(メタ)アクリレ−ト、ジペンタエリスリト−ル
(メタ)アクリレ−ト、トリシクロデカンジメタノ−ル
ジ(メタ)アクリレ−ト、2,2−ビス(4−(3−メ
タクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−フェニ
ル)プロパン、ジ(メタクリロキシエチル)トリメチル
ヘキサメチレンジウレタン、2,2−ビス(4−メタク
リロキシポリエトキシフェニル)プロパンなどの1価又
は多価アルコ−ルの(メタ)アクリル酸エステル;エチ
レングリコ−ルジマレ−ト、プロピレングリコ−ルジイ
タコネ−トなど;4−(メタ)アクリロイルオキシメト
キシカルボニルフタル酸、4−(メタ)アクリロイルオ
キシエトキシカルボニルフタル酸などの4−(メタ)ア
クリロイルオキシル基含有芳香族ポリカルボン酸及びそ
の酸無水物;スチレン、α−メチルスチレン、クロロス
チレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、ジビニ
ルベンゼンなどの芳香族ビニル化合物;ジアリルフタレ
−ト、ジアリルイソフタレ−ト、トリアリルフタレ−
ト;エポキシアクリレ−ト、ポリエステルアクリレ−
ト、ポリジメチルシリコンジ(メタ)アクリレ−ト、ウ
レタンオリゴマ−などが挙げられ、これらは1種又は2
種以上併用して使用できる。
和化合物(B)としては、エチレン性不飽和基を有する
モノマ−もしくはオリゴマ−であり、例えばエチル(メ
タ)アクリレ−ト、ブチル(メタ)アクリレ−ト、2−
エチルヘキシル(メタ)アクリレ−ト、イソボルニル
(メタ)アクリレ−ト、ノルボルニル(メタ)アクリレ
−ト、アダマンチル(メタ)アクリレ−ト、ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレ−ト、トリメチロ−ルプロパン
トリ(メタ)アクリレ−ト、テトラメチロ−ルメタンテ
トラ(メタ)アクリレ−ト、テトラメチロ−ルメタンテ
トラ(メタ)アクリレ−ト、ジペンタエリスリト−ル
(メタ)アクリレ−ト、トリシクロデカンジメタノ−ル
ジ(メタ)アクリレ−ト、2,2−ビス(4−(3−メ
タクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−フェニ
ル)プロパン、ジ(メタクリロキシエチル)トリメチル
ヘキサメチレンジウレタン、2,2−ビス(4−メタク
リロキシポリエトキシフェニル)プロパンなどの1価又
は多価アルコ−ルの(メタ)アクリル酸エステル;エチ
レングリコ−ルジマレ−ト、プロピレングリコ−ルジイ
タコネ−トなど;4−(メタ)アクリロイルオキシメト
キシカルボニルフタル酸、4−(メタ)アクリロイルオ
キシエトキシカルボニルフタル酸などの4−(メタ)ア
クリロイルオキシル基含有芳香族ポリカルボン酸及びそ
の酸無水物;スチレン、α−メチルスチレン、クロロス
チレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、ジビニ
ルベンゼンなどの芳香族ビニル化合物;ジアリルフタレ
−ト、ジアリルイソフタレ−ト、トリアリルフタレ−
ト;エポキシアクリレ−ト、ポリエステルアクリレ−
ト、ポリジメチルシリコンジ(メタ)アクリレ−ト、ウ
レタンオリゴマ−などが挙げられ、これらは1種又は2
種以上併用して使用できる。
【0009】上記樹脂(A)と化合物(B)の使用比
は、これらの性状やさらに配合する充填剤等の種類や添
加量により適宜決められるが、通常、重量比で90/1
0〜10/90、好ましくは80/20〜20/80で
あることが望ましい。
は、これらの性状やさらに配合する充填剤等の種類や添
加量により適宜決められるが、通常、重量比で90/1
0〜10/90、好ましくは80/20〜20/80で
あることが望ましい。
【0010】上記樹脂(A)は、重合性不飽和基だけで
なくさらに反応性官能基を含有してもよい。この場合に
は、上記化合物(B)として(A)中の反応性官能基と
反応しうる反応性官能基を含有する重合性不飽和化合物
を使用する、あるいは樹脂(A)中の反応性官能基と反
応しうる反応性官能基を含有する化合物(E)をさらに
配合する、などが適当である。反応性官能基の組合せと
しては、特に制限なく従来公知の組合せを選択でき、例
えば水酸基とイソシアネ−ト基、エポキシ基とアミノ
基、エポキシ基とカルボキシル基、水酸基とアルコキシ
シリル基などの組合せが挙げられ、これら組合せの反応
性官能基はどちらが樹脂(A)に含まれてもよい。具体
的には、例えば樹脂(A)がエポキシ基を有する場合に
は、化合物(B)としてグリシジル(メタ)アクリレ−
トとポリアミンとの付加物等を用いる、あるいは化合物
(E)としてポリアミン化合物等を用いる、また例えば
樹脂(A)が水酸基を有する場合には、化合物(B)と
して2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−トとポリ
イソシアネ−ト化合物との1:1付加物等を用いる、あ
るいは化合物(E)として(ブロック)ポリイソシアネ
−ト化合物等を用いる、ことができる。かかる化合物
(E)を用いる場合の使用量は、樹脂固形分全体に対し
て30重量%以下が適当である。
なくさらに反応性官能基を含有してもよい。この場合に
は、上記化合物(B)として(A)中の反応性官能基と
反応しうる反応性官能基を含有する重合性不飽和化合物
を使用する、あるいは樹脂(A)中の反応性官能基と反
応しうる反応性官能基を含有する化合物(E)をさらに
配合する、などが適当である。反応性官能基の組合せと
しては、特に制限なく従来公知の組合せを選択でき、例
えば水酸基とイソシアネ−ト基、エポキシ基とアミノ
基、エポキシ基とカルボキシル基、水酸基とアルコキシ
シリル基などの組合せが挙げられ、これら組合せの反応
性官能基はどちらが樹脂(A)に含まれてもよい。具体
的には、例えば樹脂(A)がエポキシ基を有する場合に
は、化合物(B)としてグリシジル(メタ)アクリレ−
トとポリアミンとの付加物等を用いる、あるいは化合物
(E)としてポリアミン化合物等を用いる、また例えば
樹脂(A)が水酸基を有する場合には、化合物(B)と
して2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−トとポリ
イソシアネ−ト化合物との1:1付加物等を用いる、あ
るいは化合物(E)として(ブロック)ポリイソシアネ
−ト化合物等を用いる、ことができる。かかる化合物
(E)を用いる場合の使用量は、樹脂固形分全体に対し
て30重量%以下が適当である。
【0011】また上記樹脂(A)及び化合物(B)に対
して、官能基間で架橋する硬化性成分、例えばアクリル
ポリオ−ルなどの官能基含有樹脂及び(ブロック)ポリ
イソシアネ−ト化合物などの架橋剤からなる硬化性成分
を樹脂固形分で30重量%以下の範囲で配合してもよ
い。上記反応性官能基含有化合物(B)や化合物
(E)、あるいは硬化性成分を用いる場合には通常2液
タイプとするのが望ましい。ブロックポリイソシアネ−
ト化合物を用いる場合には一液でもよい。
して、官能基間で架橋する硬化性成分、例えばアクリル
ポリオ−ルなどの官能基含有樹脂及び(ブロック)ポリ
イソシアネ−ト化合物などの架橋剤からなる硬化性成分
を樹脂固形分で30重量%以下の範囲で配合してもよ
い。上記反応性官能基含有化合物(B)や化合物
(E)、あるいは硬化性成分を用いる場合には通常2液
タイプとするのが望ましい。ブロックポリイソシアネ−
ト化合物を用いる場合には一液でもよい。
【0012】プライマー組成物に使用される体質顔料及
び/又は樹脂粒子(C)は、塗膜の応力緩和や付着性確
保等を目的として配合されるものであり、光透過率の高
いものが望まれる。
び/又は樹脂粒子(C)は、塗膜の応力緩和や付着性確
保等を目的として配合されるものであり、光透過率の高
いものが望まれる。
【0013】該体質顔料としては、例えばタルク、マイ
カ、硫酸バリウム、カオリン、炭酸カルシウム、クレ
−、シリカ、石英、ガラスなどが挙げられ、これらは1
種又は2種以上併用して使用できる。
カ、硫酸バリウム、カオリン、炭酸カルシウム、クレ
−、シリカ、石英、ガラスなどが挙げられ、これらは1
種又は2種以上併用して使用できる。
【0014】該樹脂粒子としては、従来公知のポリマ−
ビ−ズなどの樹脂粒子や前記モノマ−類の重合物を微細
に粉砕したもの、さらにゲル化重合体微粒子(例えば、
特開昭51−126287号公報、特開昭53−133
233号公報、特開昭53−133236号公報、特開
昭56−76447号公報、特開昭58−129065
号公報参照)などが挙げられ、特にジビニルモノマ−を
含むモノマ−混合物をアリル基含有反応性乳化剤の存在
下で乳化重合して得られるゲル化重合体微粒子(例え
ば、特開平3−66770号公報参照)が樹脂(A)及
び化合物(B)成分に対する分散性に優れるので好適に
使用できる。
ビ−ズなどの樹脂粒子や前記モノマ−類の重合物を微細
に粉砕したもの、さらにゲル化重合体微粒子(例えば、
特開昭51−126287号公報、特開昭53−133
233号公報、特開昭53−133236号公報、特開
昭56−76447号公報、特開昭58−129065
号公報参照)などが挙げられ、特にジビニルモノマ−を
含むモノマ−混合物をアリル基含有反応性乳化剤の存在
下で乳化重合して得られるゲル化重合体微粒子(例え
ば、特開平3−66770号公報参照)が樹脂(A)及
び化合物(B)成分に対する分散性に優れるので好適に
使用できる。
【0015】該ゲル化重合体微粒子の製造に用いられる
ジビニルモノマ−としては、例えばエチレングリコ−ル
ジ(メタ)アクリレ−ト、1,6−ヘキサンジオ−ルジ
アクリレ−トなどが挙げられ、その他のモノマ−として
は、例えば(メタ)アクリル酸アルキルエステル、水酸
基含有モノマ−、スチレンなどの従来公知の重合性不飽
和モノマ−が挙げられ適宜選択されるものである。また
乳化重合時の重合開始剤として水溶性アゾアミド化合物
などを用いることができる。
ジビニルモノマ−としては、例えばエチレングリコ−ル
ジ(メタ)アクリレ−ト、1,6−ヘキサンジオ−ルジ
アクリレ−トなどが挙げられ、その他のモノマ−として
は、例えば(メタ)アクリル酸アルキルエステル、水酸
基含有モノマ−、スチレンなどの従来公知の重合性不飽
和モノマ−が挙げられ適宜選択されるものである。また
乳化重合時の重合開始剤として水溶性アゾアミド化合物
などを用いることができる。
【0016】上記樹脂粒子の粒径は、特に制限なく適宜
選択できるが、通常30μm以下、好ましくは0.05
〜10μmの範囲内が適当である。該粒径が30μmを
越えると、特に膜厚が薄い場合に、プライマー塗面の平
滑性が不良になるので好ましくない。粒径の調整は、従
来公知の方法で行え、例えば上記ゲル化重合体微粒子で
あれば反応性乳化剤の種類や量を調整することで可能で
ある。
選択できるが、通常30μm以下、好ましくは0.05
〜10μmの範囲内が適当である。該粒径が30μmを
越えると、特に膜厚が薄い場合に、プライマー塗面の平
滑性が不良になるので好ましくない。粒径の調整は、従
来公知の方法で行え、例えば上記ゲル化重合体微粒子で
あれば反応性乳化剤の種類や量を調整することで可能で
ある。
【0017】上記体質顔料及び/又は樹脂粒子(C)
は、上記樹脂(A)及び化合物(B)の合計量に対して
1〜300重量部、好ましくは5〜200重量部配合さ
れる。該配合量が300重量部を越えると塗料粘度が高
くなり作業性が低下するので好ましくない。
は、上記樹脂(A)及び化合物(B)の合計量に対して
1〜300重量部、好ましくは5〜200重量部配合さ
れる。該配合量が300重量部を越えると塗料粘度が高
くなり作業性が低下するので好ましくない。
【0018】上記体質顔料及び/又は樹脂粒子(C)に
は、必要に応じて他の充填剤を併用することができる。
該充填剤としては、例えばチタン白、ベンガラ、カ−ボ
ンブラック、鉄黒などの着色顔料や、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウムなどを含むことができる。
は、必要に応じて他の充填剤を併用することができる。
該充填剤としては、例えばチタン白、ベンガラ、カ−ボ
ンブラック、鉄黒などの着色顔料や、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウムなどを含むことができる。
【0019】プライマー組成物に使用される光重合開始
剤(D)は、300nm以上の領域の光エネルギ−で励
起されることでラジカルを発生し、ラジカル重合を開始
するものであればよく、例えば4−フェノキシジクロロ
アセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェ
ノン、4−t−ブチル−トリクロロアセトフェノン、ジ
エトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル
−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプ
ロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパ
ン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒ
ドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−
ヒドロキシフェノキシ)−フェニル(2−ヒドロキシ−
2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチ
オ)フェニル]−2−モルホリノプロパノン−1 等の
アセトフェノン系化合物;チオキサントン、2−クロロ
チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2,4−
ジメチルチオキサントン、イソプロピルチオキサント
ン、2,4−ジクロロチオキサントン等のチオキサント
ン系化合物;ベンジル、ベンジルジメチルケタール、ベ
ンジル−β−メトキシエチルアセタール、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン等のベンジル系化合
物;ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、
ミヒラーズケトン、4,4′−ビスジエチルアミノベン
ゾフェノン、4、4´−ジクロロベンゾフェノン等のベ
ンゾフェノン系化合物;ベンゾイン、ベンゾインメチル
エーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソ
ブチルエーテル等のベンゾインエーテル系化合物;カン
ファ−キノン、アントラキノン、3−ケトクマリン、α
−ナフチル、2,4,6−トリメチルベンゾイル、ジフ
ェニルホスフィンオキシド、アシルホスフィンオキシ
ド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホス
フィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾ
イル)−フェニルホスフィンオキシド、10−ブチル−
2−クロロアクリドン、フルオレノンなどが挙げられ
る。これら以外にも公知の開始剤系として、カチオン染
料−ボレ−トアニオン化合物などのイオン染料−対イオ
ン化合物の系(例えば、特開平1−60606号、特開
平2−11607号公報)、金属アレ−ン化合物と有機
色素の系(例えば、特開平4−363308号、特開平
5−17525号公報)などが挙げられる。またシアニ
ン系色素、フタロシアニン系色素、ピリリウム系色素、
チオピリリウム系色素、アズレニウム系色素、スクアリ
リウム系色素、Ni、Cr等の金属錯塩系色素、ナフト
キノン系・アントラキノン系色素、インドフェノ−ル系
色素、インドアニリン系色素、トリフェニルメタン系色
素、トリアリルメタン系色素、アミニウム系・ジインモ
ニウム系色素、ニトロソ化合物等のカチオン色素類の錯
体が使用でき、具体的には特開昭62−143044
号、特開平2−11607号、特開平3−111402
号、特開平5−194619号、特開平4−77503
号公報等に開示されている近赤外光吸収性陽イオン染料
−ボレ−ト陰イオン錯体、特開平2−189548号に
開示されているシアニン系色素とハロゲン化メチル基を
有するトリアジン化合物あるいはシアニン系化合物と金
属アレ−ン化合物や、特開平5−17525号に開示さ
れている金属アレ−ン化合物とスクアリリウム色素、特
開平2−4804号公報等に開示されているカチオン色
素とホウ酸塩などが挙げられる。
剤(D)は、300nm以上の領域の光エネルギ−で励
起されることでラジカルを発生し、ラジカル重合を開始
するものであればよく、例えば4−フェノキシジクロロ
アセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェ
ノン、4−t−ブチル−トリクロロアセトフェノン、ジ
エトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル
−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプ
ロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパ
ン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒ
ドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−
ヒドロキシフェノキシ)−フェニル(2−ヒドロキシ−
2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチ
オ)フェニル]−2−モルホリノプロパノン−1 等の
アセトフェノン系化合物;チオキサントン、2−クロロ
チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2,4−
ジメチルチオキサントン、イソプロピルチオキサント
ン、2,4−ジクロロチオキサントン等のチオキサント
ン系化合物;ベンジル、ベンジルジメチルケタール、ベ
ンジル−β−メトキシエチルアセタール、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン等のベンジル系化合
物;ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、
ミヒラーズケトン、4,4′−ビスジエチルアミノベン
ゾフェノン、4、4´−ジクロロベンゾフェノン等のベ
ンゾフェノン系化合物;ベンゾイン、ベンゾインメチル
エーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソ
ブチルエーテル等のベンゾインエーテル系化合物;カン
ファ−キノン、アントラキノン、3−ケトクマリン、α
−ナフチル、2,4,6−トリメチルベンゾイル、ジフ
ェニルホスフィンオキシド、アシルホスフィンオキシ
ド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホス
フィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾ
イル)−フェニルホスフィンオキシド、10−ブチル−
2−クロロアクリドン、フルオレノンなどが挙げられ
る。これら以外にも公知の開始剤系として、カチオン染
料−ボレ−トアニオン化合物などのイオン染料−対イオ
ン化合物の系(例えば、特開平1−60606号、特開
平2−11607号公報)、金属アレ−ン化合物と有機
色素の系(例えば、特開平4−363308号、特開平
5−17525号公報)などが挙げられる。またシアニ
ン系色素、フタロシアニン系色素、ピリリウム系色素、
チオピリリウム系色素、アズレニウム系色素、スクアリ
リウム系色素、Ni、Cr等の金属錯塩系色素、ナフト
キノン系・アントラキノン系色素、インドフェノ−ル系
色素、インドアニリン系色素、トリフェニルメタン系色
素、トリアリルメタン系色素、アミニウム系・ジインモ
ニウム系色素、ニトロソ化合物等のカチオン色素類の錯
体が使用でき、具体的には特開昭62−143044
号、特開平2−11607号、特開平3−111402
号、特開平5−194619号、特開平4−77503
号公報等に開示されている近赤外光吸収性陽イオン染料
−ボレ−ト陰イオン錯体、特開平2−189548号に
開示されているシアニン系色素とハロゲン化メチル基を
有するトリアジン化合物あるいはシアニン系化合物と金
属アレ−ン化合物や、特開平5−17525号に開示さ
れている金属アレ−ン化合物とスクアリリウム色素、特
開平2−4804号公報等に開示されているカチオン色
素とホウ酸塩などが挙げられる。
【0020】上記光重合開始剤(D)の配合量は、樹脂
(A)及び化合物(B)の合計量に対して0.01〜2
0重量%程度である。
(A)及び化合物(B)の合計量に対して0.01〜2
0重量%程度である。
【0021】上記光重合開始剤(D)には、フリ−ラジ
カル連鎖過程で酸素を吸収しえる酸素除去剤や活性水素
ドナ−の連鎖移動剤を併用することが好ましい。該酸素
除去剤としては、フォスフィン、フォスファイト、フォ
スフォネ−ト、第1錫塩及び酸素により容易に酸化され
るその他の化合物が挙げられ、連鎖移動剤としては、例
えば、トリエチルアミン、N−メチルジフェニルアミ
ン、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、トリエタ
ノ−ルアミン、ジメチルエタノ−ルアミンなどの3級ア
ミン、ジメチルアミノエチルメタクリレ−ト;N−フェ
ニルグリシン、2−メルカプトベンゾキサゾ−ル、2−
メルカプトベンゾチアゾ−ル;2,6−ジイソプロピル
−N,N−ジアルキルアニリン、N,N,2,4,6−
ペンタメチルアニリンなどのN,N−ジアルキルアニリ
ン等が挙げられる。
カル連鎖過程で酸素を吸収しえる酸素除去剤や活性水素
ドナ−の連鎖移動剤を併用することが好ましい。該酸素
除去剤としては、フォスフィン、フォスファイト、フォ
スフォネ−ト、第1錫塩及び酸素により容易に酸化され
るその他の化合物が挙げられ、連鎖移動剤としては、例
えば、トリエチルアミン、N−メチルジフェニルアミ
ン、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、トリエタ
ノ−ルアミン、ジメチルエタノ−ルアミンなどの3級ア
ミン、ジメチルアミノエチルメタクリレ−ト;N−フェ
ニルグリシン、2−メルカプトベンゾキサゾ−ル、2−
メルカプトベンゾチアゾ−ル;2,6−ジイソプロピル
−N,N−ジアルキルアニリン、N,N,2,4,6−
ペンタメチルアニリンなどのN,N−ジアルキルアニリ
ン等が挙げられる。
【0022】上記光重合開始剤(D)には、ホウ素系増
感剤を併用してもよい。ホウ素系増感剤としては、例え
ばテトラn−ブチルアンモニウム、n−ブチルトリフェ
ニルホウ素、テトラメチルアンモニウムn−ブチルトリ
フェニルホウ素、テトラn−ブチルフォスフォニウムn
−ブチルトリフェニルホウ素等が挙げられる。
感剤を併用してもよい。ホウ素系増感剤としては、例え
ばテトラn−ブチルアンモニウム、n−ブチルトリフェ
ニルホウ素、テトラメチルアンモニウムn−ブチルトリ
フェニルホウ素、テトラn−ブチルフォスフォニウムn
−ブチルトリフェニルホウ素等が挙げられる。
【0023】また上記光重合開始剤(D)には、有機過
酸化物を併用してもよい。該有機過酸化物としては、ベ
ンゾイルパ−オキサイド、メチルエチルケトンパ−オキ
サイド、シクロヘキサノンパ−オキサイドなどが挙げら
れる。
酸化物を併用してもよい。該有機過酸化物としては、ベ
ンゾイルパ−オキサイド、メチルエチルケトンパ−オキ
サイド、シクロヘキサノンパ−オキサイドなどが挙げら
れる。
【0024】上記プライマー組成物は、素地との付着性
向上の点から、リン酸基含有化合物を含有することが好
適である。リン酸基含有化合物としては、ジブチルホス
フェ−ト、2−エチルヘキシルホスフェ−トなどの酸性
リン酸エステル、酸性亜リン酸エステル、これらのポリ
リン酸化合物、リン酸共重合樹脂などが挙げられ、さら
にリン酸共重合樹脂を前記樹脂(A)として、リン酸基
含有モノマ−を前記化合物(B)として用いてもよい。
向上の点から、リン酸基含有化合物を含有することが好
適である。リン酸基含有化合物としては、ジブチルホス
フェ−ト、2−エチルヘキシルホスフェ−トなどの酸性
リン酸エステル、酸性亜リン酸エステル、これらのポリ
リン酸化合物、リン酸共重合樹脂などが挙げられ、さら
にリン酸共重合樹脂を前記樹脂(A)として、リン酸基
含有モノマ−を前記化合物(B)として用いてもよい。
【0025】該リン酸基含有化合物の配合量は、樹脂
(A)及び化合物(B)の合計量に対してリン酸基とし
て0.01〜1.0ミリモル/g、好ましくは0.05
〜0.5ミリモル/gとなるように決定されることが望
ましい。
(A)及び化合物(B)の合計量に対してリン酸基とし
て0.01〜1.0ミリモル/g、好ましくは0.05
〜0.5ミリモル/gとなるように決定されることが望
ましい。
【0026】また上記プライマー組成物には、素地や上
塗り層との付着性向上、作業性向上などの点から、さら
に必要に応じて繊維素誘導体、非反応性希釈剤、熱可塑
性樹脂などを配合することができる。繊維素誘導体とし
てはセルロ−スアセテ−トブチレ−ト(CAB)、ニト
ロセルロ−ス等が挙げられ、さらに該CABなどの繊維
素誘導体類と水酸基含有不飽和モノマ−や他のエチレン
性不飽和モノマ−などの単量体混合物とのグラフト共重
合体などを使用してもよい。非反応性希釈剤としては有
機溶剤などが挙げられ、熱可塑性樹脂としてはポリエチ
レン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリ酢
酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリカプロラクトンなどが
挙げられる。このうち特にCABグラフト共重合体など
の繊維素誘導体を用いると、塗膜表面に水酸基が配向し
上塗がウレタン硬化系の場合、付着性が向上するので好
適である。
塗り層との付着性向上、作業性向上などの点から、さら
に必要に応じて繊維素誘導体、非反応性希釈剤、熱可塑
性樹脂などを配合することができる。繊維素誘導体とし
てはセルロ−スアセテ−トブチレ−ト(CAB)、ニト
ロセルロ−ス等が挙げられ、さらに該CABなどの繊維
素誘導体類と水酸基含有不飽和モノマ−や他のエチレン
性不飽和モノマ−などの単量体混合物とのグラフト共重
合体などを使用してもよい。非反応性希釈剤としては有
機溶剤などが挙げられ、熱可塑性樹脂としてはポリエチ
レン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリ酢
酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリカプロラクトンなどが
挙げられる。このうち特にCABグラフト共重合体など
の繊維素誘導体を用いると、塗膜表面に水酸基が配向し
上塗がウレタン硬化系の場合、付着性が向上するので好
適である。
【0027】これらは上記樹脂(A)及び化合物(B)
との相溶性が良好な範囲内で、これらの合計量に対して
40重量%以下、好ましくは1〜20重量%程度配合さ
れることが望ましい。
との相溶性が良好な範囲内で、これらの合計量に対して
40重量%以下、好ましくは1〜20重量%程度配合さ
れることが望ましい。
【0028】本発明方法は、上記の通り得られるプライ
マー組成物を基材面あるいはパテ塗装面に直接塗布し、
300nm以上の波長の光を照射して硬化せしめた後、
上塗り塗装するものである。
マー組成物を基材面あるいはパテ塗装面に直接塗布し、
300nm以上の波長の光を照射して硬化せしめた後、
上塗り塗装するものである。
【0029】基材面としては、鉄、亜鉛、アルミなどの
金属面やその化学処理面、プラスチック、木など、さら
にこれらに塗装された旧塗膜面などが挙げられる。パテ
塗装面としては、補修面に従来公知のラッカー系、ポリ
エステル系、エポキシ系などのパテを塗布乾燥後に研磨
した面が挙げられ、また特開平9−302262号公報
に示されるような光硬化型パテ組成物を塗布し光照射し
て硬化後に研磨した面が挙げられる。
金属面やその化学処理面、プラスチック、木など、さら
にこれらに塗装された旧塗膜面などが挙げられる。パテ
塗装面としては、補修面に従来公知のラッカー系、ポリ
エステル系、エポキシ系などのパテを塗布乾燥後に研磨
した面が挙げられ、また特開平9−302262号公報
に示されるような光硬化型パテ組成物を塗布し光照射し
て硬化後に研磨した面が挙げられる。
【0030】上記プライマー組成物の塗装は、従来公知
の方法で行うことができ、塗装粘度を調整することでス
プレ−塗装してもよい。
の方法で行うことができ、塗装粘度を調整することでス
プレ−塗装してもよい。
【0031】光照射に使用される光源としては、300
nm以上の波長を出すものであれば特に制限なく使用で
き、例えばハロゲンランプ、キセノンランプ、クリプト
ンランプ、メタルハライドランプ、蛍光灯、太陽光、半
導体レ−ザ−、発光ダイオ−ドなどが挙げられる。照射
条件はプライマー層の厚みや組成などにより適宜選択す
ることができる。
nm以上の波長を出すものであれば特に制限なく使用で
き、例えばハロゲンランプ、キセノンランプ、クリプト
ンランプ、メタルハライドランプ、蛍光灯、太陽光、半
導体レ−ザ−、発光ダイオ−ドなどが挙げられる。照射
条件はプライマー層の厚みや組成などにより適宜選択す
ることができる。
【0032】本発明においては光源として320nm以
上の波長を有するメタルハライドランプが特に好適に使
用できる。該ランプによれば、被照射部の温度上昇が抑
制されるために、熱に弱い素材の変形、変色を防ぎ、し
かも塗布物を十分硬化することができる。
上の波長を有するメタルハライドランプが特に好適に使
用できる。該ランプによれば、被照射部の温度上昇が抑
制されるために、熱に弱い素材の変形、変色を防ぎ、し
かも塗布物を十分硬化することができる。
【0033】得られるプライマー塗膜は、乾燥膜厚で3
0〜500μm、好ましくは50〜300μmの範囲内
であり、必要に応じて研磨され、上塗り塗装に供され
る。
0〜500μm、好ましくは50〜300μmの範囲内
であり、必要に応じて研磨され、上塗り塗装に供され
る。
【0034】上塗り塗装には、アクリルラッカ−、ウレ
タン硬化型塗料、フッ素樹脂系塗料などの通常補修用に
使用されている有機溶剤系、水系等の上塗り塗料が特に
制限なく使用でき、特にウレタン硬化形塗料が好適であ
る。
タン硬化型塗料、フッ素樹脂系塗料などの通常補修用に
使用されている有機溶剤系、水系等の上塗り塗料が特に
制限なく使用でき、特にウレタン硬化形塗料が好適であ
る。
【0035】発明方法は、自動車補修、鉄道車両、産業
機器、木工類の補修や目地止めなどに使用できる。
機器、木工類の補修や目地止めなどに使用できる。
【0036】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。尚、「部」及び「%」はそれぞれ「重量部」
及び「重量%」を示す。
説明する。尚、「部」及び「%」はそれぞれ「重量部」
及び「重量%」を示す。
【0037】樹脂粒子の製造 攪拌装置、温度計、冷却管及び加熱マントルを備えた1
リットルフラスコに、脱イオン水3547.5部と「ラ
テムルS−120A」(花王社製、スルホコハク酸系ア
リル基含有アニオン性反応性乳化剤、50%水溶液)4
0部を加えて攪拌しながら90℃まで昇温した。次いで
この中に「VA−086」(和光純薬工業社製、水溶性
アゾアミド重合開始剤)12.5部を脱イオン水500
部に溶解した水溶液の20%を加えた。15分後にスチ
レン300部、メチルメタクリレ−ト400部、n−ブ
チルアクリレ−ト200部、1,6−ヘキサンジオ−ル
ジアクリレ−ト100部からなるモノマ−混合物の5%
を加え、30分間攪拌した。その後、さらに残りのモノ
マ−混合物及び重合開始剤水溶液の滴下を開始し、モノ
マ−混合物の滴下は3時間で、重合開始剤水溶液の滴下
は3.5時間かけてそれぞれ行ない、その間90℃に保
持した。重合開始剤水溶液の滴下終了後、さらに30分
間90℃に保持してから室温に冷却し、濾布を用いて取
り出し、固形分20%の水性ゲル化微粒子重合体水分散
液を得た。その粒径は72nmであった。これをステン
レスパット上で乾燥させ樹脂粒子を得た。
リットルフラスコに、脱イオン水3547.5部と「ラ
テムルS−120A」(花王社製、スルホコハク酸系ア
リル基含有アニオン性反応性乳化剤、50%水溶液)4
0部を加えて攪拌しながら90℃まで昇温した。次いで
この中に「VA−086」(和光純薬工業社製、水溶性
アゾアミド重合開始剤)12.5部を脱イオン水500
部に溶解した水溶液の20%を加えた。15分後にスチ
レン300部、メチルメタクリレ−ト400部、n−ブ
チルアクリレ−ト200部、1,6−ヘキサンジオ−ル
ジアクリレ−ト100部からなるモノマ−混合物の5%
を加え、30分間攪拌した。その後、さらに残りのモノ
マ−混合物及び重合開始剤水溶液の滴下を開始し、モノ
マ−混合物の滴下は3時間で、重合開始剤水溶液の滴下
は3.5時間かけてそれぞれ行ない、その間90℃に保
持した。重合開始剤水溶液の滴下終了後、さらに30分
間90℃に保持してから室温に冷却し、濾布を用いて取
り出し、固形分20%の水性ゲル化微粒子重合体水分散
液を得た。その粒径は72nmであった。これをステン
レスパット上で乾燥させ樹脂粒子を得た。
【0038】プライマー組成物の製造 製造例1 不飽和基含有エポキシ樹脂SP−1507(昭和高分子
社製、エポキシアクリレ−ト樹脂、数平均分子量48
0)80部、イソボルニルアクリレート20部、タルク
100部、上記製造例で得た樹脂粒子50部を混合・攪
拌し、ディスパ−で20分間攪拌後、カンファ−キノン
2部、N,N,2,4,6−ペンタメチルアニリン1部
を添加・混合してプライマー組成物を得た。
社製、エポキシアクリレ−ト樹脂、数平均分子量48
0)80部、イソボルニルアクリレート20部、タルク
100部、上記製造例で得た樹脂粒子50部を混合・攪
拌し、ディスパ−で20分間攪拌後、カンファ−キノン
2部、N,N,2,4,6−ペンタメチルアニリン1部
を添加・混合してプライマー組成物を得た。
【0039】製造例2〜18 製造例1において、樹脂、モノマ−、開始剤など配合成
分を表1に示す配合とする以外は製造例1と同様に行
い、各プライマー組成物〜(18)を得た。製造例17で
は、塗布直前にメチルエチルケトンパ−オキサイドを配
合した。
分を表1に示す配合とする以外は製造例1と同様に行
い、各プライマー組成物〜(18)を得た。製造例17で
は、塗布直前にメチルエチルケトンパ−オキサイドを配
合した。
【0040】表1中の(注1)〜(注10)は下記の通
りである。 (注1)不飽和基含有エポキシ樹脂「SP−500
3」:昭和高分子社製、エポキシアクリレ−ト樹脂 (注2)不飽和基含有ポリエステル樹脂「ポリセット1
127、1721」:日立化成工業社製、アリル基含有
ポリエステル樹脂 (注3)不飽和基含有ウレタン樹脂「CN−981」:
サートマー社製、ウレタンアクリレート樹脂 (注4)不飽和基含有リン酸モノマー「カヤマーPM−
21」:日本化薬社製 (注5)「アクリディックA−801P」:大日本イン
キ化学工業社製、アクリルポリオ−ル樹脂、固形分50
% (注6)「デュラネ−トTPA−90E」:旭化成社
製、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト (注7)「デュラネ−トMF−B」:旭化成社製、ブロ
ックポリイソシアネ−ト (注8)「MP−1000」:綜研化学社製、ポリマ−
微粒子、粒径0.4μ (注9)「ルシリンTPO」:バスフ社製、2,4,6
−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイ
ド (注10)開始剤A:下記構造式で示される近赤外重合
開始剤。
りである。 (注1)不飽和基含有エポキシ樹脂「SP−500
3」:昭和高分子社製、エポキシアクリレ−ト樹脂 (注2)不飽和基含有ポリエステル樹脂「ポリセット1
127、1721」:日立化成工業社製、アリル基含有
ポリエステル樹脂 (注3)不飽和基含有ウレタン樹脂「CN−981」:
サートマー社製、ウレタンアクリレート樹脂 (注4)不飽和基含有リン酸モノマー「カヤマーPM−
21」:日本化薬社製 (注5)「アクリディックA−801P」:大日本イン
キ化学工業社製、アクリルポリオ−ル樹脂、固形分50
% (注6)「デュラネ−トTPA−90E」:旭化成社
製、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト (注7)「デュラネ−トMF−B」:旭化成社製、ブロ
ックポリイソシアネ−ト (注8)「MP−1000」:綜研化学社製、ポリマ−
微粒子、粒径0.4μ (注9)「ルシリンTPO」:バスフ社製、2,4,6
−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイ
ド (注10)開始剤A:下記構造式で示される近赤外重合
開始剤。
【0041】
【化1】
【0042】
【表1】
【0043】塗装 実施例1〜12及び比較例1〜6 軟鋼板(90×150×0.8mm)(被塗板aとす
る)上に、表2に示すように上記で得た各プライマー組
成物をキシレンにて20秒(フォードカップ#4/20
℃)程度に粘調し、乾燥膜厚で100〜150μm程度
になるようスプレー塗装し、次いで「プリズマライト」
(コ−ルク社製、ハロゲンランプ)にて照射距離15c
mで10分間照射し硬化させた。(照射方法Iとする)
得られたプライマー面を#600耐水ペ−パ−で軽く研
磨した後、「レタンPG−80ホワイト」(アクリルウ
レタン樹脂系上塗り塗料、関西ペイント社製)を乾燥膜
厚50μmになるようスプレ−塗装し60℃で30分間
乾燥させて各塗装板を得た。
る)上に、表2に示すように上記で得た各プライマー組
成物をキシレンにて20秒(フォードカップ#4/20
℃)程度に粘調し、乾燥膜厚で100〜150μm程度
になるようスプレー塗装し、次いで「プリズマライト」
(コ−ルク社製、ハロゲンランプ)にて照射距離15c
mで10分間照射し硬化させた。(照射方法Iとする)
得られたプライマー面を#600耐水ペ−パ−で軽く研
磨した後、「レタンPG−80ホワイト」(アクリルウ
レタン樹脂系上塗り塗料、関西ペイント社製)を乾燥膜
厚50μmになるようスプレ−塗装し60℃で30分間
乾燥させて各塗装板を得た。
【0044】実施例13〜17 実施例2において、表2に示すように被塗板をaから下
記b〜fの5種に代える以外は実施例2と同様に行な
い、各塗装板を得た。 b:亜鉛メッキ板(90×150×0.8mm) c:アルミ板(90×150×0.8mm) d:亜鉛メッキ板上に「アミラックホワイト」(アミノ
アルキド樹脂系塗料、関西ペイント社製)を乾燥膜厚4
0μmになるようスプレ−塗装し140℃で20分間焼
付け乾燥後#400耐水ペ−パ−で軽く研磨した塗装板 e:亜鉛メッキ板上に「LUC中間パテ」(関西ペイン
ト社製)を1mm厚になるようヘラで塗布し30分間乾
燥後#400耐水ペ−パ−で軽く研磨した常乾パテ塗装
板 f:亜鉛メッキ板上に「オプトラック」(光硬化型パ
テ、関西ペイント社製)を1mm厚になるようヘラで塗
布し、「プリズマライト」にて照射距離15cmで10
分間照射し硬化後#400耐水ペ−パ−で軽く研磨した
光硬化パテ塗装板。
記b〜fの5種に代える以外は実施例2と同様に行な
い、各塗装板を得た。 b:亜鉛メッキ板(90×150×0.8mm) c:アルミ板(90×150×0.8mm) d:亜鉛メッキ板上に「アミラックホワイト」(アミノ
アルキド樹脂系塗料、関西ペイント社製)を乾燥膜厚4
0μmになるようスプレ−塗装し140℃で20分間焼
付け乾燥後#400耐水ペ−パ−で軽く研磨した塗装板 e:亜鉛メッキ板上に「LUC中間パテ」(関西ペイン
ト社製)を1mm厚になるようヘラで塗布し30分間乾
燥後#400耐水ペ−パ−で軽く研磨した常乾パテ塗装
板 f:亜鉛メッキ板上に「オプトラック」(光硬化型パ
テ、関西ペイント社製)を1mm厚になるようヘラで塗
布し、「プリズマライト」にて照射距離15cmで10
分間照射し硬化後#400耐水ペ−パ−で軽く研磨した
光硬化パテ塗装板。
【0045】実施例18〜19、比較例8 実施例11において、表3に示すように被塗板を濃彩色
軟鋼板(90×150×0.8mm)(被塗板gとす
る。)とし、光照射方法を表3に示す方法に代える以外
は実施例1と同様に行ない、各塗装板を得た。尚、表3
の照射方法の記号は下記の通り。 I:「プリズマライト」(コ−ルク社製、ハロゲンラン
プ)にて照射距離15cmで10分間照射 II:出力150Wのメタルハライドランプにて照射距離
20cmで2分間照射。 III:出力100Wの高圧水銀灯にて照射距離10cm
で30秒間照射。
軟鋼板(90×150×0.8mm)(被塗板gとす
る。)とし、光照射方法を表3に示す方法に代える以外
は実施例1と同様に行ない、各塗装板を得た。尚、表3
の照射方法の記号は下記の通り。 I:「プリズマライト」(コ−ルク社製、ハロゲンラン
プ)にて照射距離15cmで10分間照射 II:出力150Wのメタルハライドランプにて照射距離
20cmで2分間照射。 III:出力100Wの高圧水銀灯にて照射距離10cm
で30秒間照射。
【0046】上記で得られた各塗装板の性能試験結果を
表2、及び表3に示す。各試験方法は下記の通りであ
る。 (*1)乾燥性:各塗装板の表面のタック及び内部の硬
化を指触にて調べた(○:良好、△:表面に若干タック
あるが内部は硬化良好、×:硬化不良)。 (*2)付着性:ゴバン目テ−プ付着試験を行った
(○:剥離なし、△:一部剥離あり、×:全面に剥離あ
り)。 (*3)研磨性:プライマー塗装面を#600耐水ペ−
パ−にて研磨し研磨状態を観察した(○:良好、△:若
干からみあり、×:かなりからみあり)。 (*4)仕上り性:各塗装板の仕上り性を目視で評価し
た(○:良好、△:若干塗面にひずみあり、×:塗面に
かなりひずみ・プライマーあとあり)。 (*5)耐水性:各塗装板を上水に7日間浸漬した後、
塗面状態(ブリスタ−の発生)を観察し、さらにゴバン
目テ−プ付着試験を行った。塗面状態(○:良好、△:
一部ブリスタ−発生、×:全面にブリスタ−発生)、ゴ
バン目テ−プ付着(○:剥離なし、△:一部剥離あり、
×:全面に剥離あり)。 (*6)被塗板の表面温度上昇:各塗装板の光照射前後
の温度差を測定した。(温度差が100℃以下:○、温
度差が100〜150℃:△、温度差が150℃以上:
×)
表2、及び表3に示す。各試験方法は下記の通りであ
る。 (*1)乾燥性:各塗装板の表面のタック及び内部の硬
化を指触にて調べた(○:良好、△:表面に若干タック
あるが内部は硬化良好、×:硬化不良)。 (*2)付着性:ゴバン目テ−プ付着試験を行った
(○:剥離なし、△:一部剥離あり、×:全面に剥離あ
り)。 (*3)研磨性:プライマー塗装面を#600耐水ペ−
パ−にて研磨し研磨状態を観察した(○:良好、△:若
干からみあり、×:かなりからみあり)。 (*4)仕上り性:各塗装板の仕上り性を目視で評価し
た(○:良好、△:若干塗面にひずみあり、×:塗面に
かなりひずみ・プライマーあとあり)。 (*5)耐水性:各塗装板を上水に7日間浸漬した後、
塗面状態(ブリスタ−の発生)を観察し、さらにゴバン
目テ−プ付着試験を行った。塗面状態(○:良好、△:
一部ブリスタ−発生、×:全面にブリスタ−発生)、ゴ
バン目テ−プ付着(○:剥離なし、△:一部剥離あり、
×:全面に剥離あり)。 (*6)被塗板の表面温度上昇:各塗装板の光照射前後
の温度差を測定した。(温度差が100℃以下:○、温
度差が100〜150℃:△、温度差が150℃以上:
×)
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【発明の効果】本発明方法によれば、硬化時間が短く作
業効率が向上し、しかも使用するプライマー組成物は一
液型で無溶剤化が可能な組成物なので環境汚染の低減化
が図れる。さらにパテ塗装にも光硬化を利用することに
よって、大幅に工程を簡略化した補修塗装が可能であ
る。
業効率が向上し、しかも使用するプライマー組成物は一
液型で無溶剤化が可能な組成物なので環境汚染の低減化
が図れる。さらにパテ塗装にも光硬化を利用することに
よって、大幅に工程を簡略化した補修塗装が可能であ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】基材面又はパテ塗装面に、(A)重合性不
飽和基含有樹脂、(B)重合性不飽和化合物、(C)体
質顔料及び/又は樹脂粒子、及び(D)300nm以上
の波長域に吸収スペクトルを有する光重合開始剤を主成
分とし、該樹脂(A)及び化合物(B)の使用比が重量
比で90/10〜10/90であり、且つ該体質顔料及
び/又は樹脂粒子(C)を樹脂(A)及び化合物(B)
の合計量100重量部に対して1〜300重量部含有し
てなる光硬化型プライマー組成物を塗布し、300nm
以上の波長に発光スペクトルを有するランプを用いて光
照射して硬化せしめた後、上塗り塗装することを特徴と
する補修塗装方法。 - 【請求項2】ランプが320nm以上の波長に発光スペ
クトルを有するメタルハライドランプである請求項1記
載の補修塗装方法。 - 【請求項3】(A)重合性不飽和基含有樹脂、(B)重
合性不飽和化合物、(C)体質顔料及び/又は樹脂粒
子、及び(D)300nm以上の波長域に吸収スペクト
ルを有する光重合開始剤を主成分とし、該樹脂(A)及
び化合物(B)の使用比が重量比で90/10〜10/
90であり、且つ該体質顔料及び/又は樹脂粒子(C)
を樹脂(A)及び化合物(B)の合計量100重量部に
対して1〜300重量部含有してなる、請求項1または
2に記載の補修塗装方法に用いられる光硬化型プライマ
ー組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001082341A JP2001334208A (ja) | 2000-03-23 | 2001-03-22 | 補修塗装方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-81175 | 2000-03-23 | ||
JP2000081175 | 2000-03-23 | ||
JP2001082341A JP2001334208A (ja) | 2000-03-23 | 2001-03-22 | 補修塗装方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001334208A true JP2001334208A (ja) | 2001-12-04 |
Family
ID=26588119
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001082341A Pending JP2001334208A (ja) | 2000-03-23 | 2001-03-22 | 補修塗装方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001334208A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6821569B2 (en) * | 2001-09-25 | 2004-11-23 | Kansai Paint Co., Ltd. | Repair coating method |
JP2005090156A (ja) * | 2003-09-19 | 2005-04-07 | Nitto Boseki Co Ltd | 浴室の改修方法 |
JP2006282960A (ja) * | 2005-04-05 | 2006-10-19 | Kansai Paint Co Ltd | 硬化型澱粉組成物 |
JP2007083093A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-04-05 | Tsubasa System Co Ltd | 車体パネルの補修方法 |
CN113698811A (zh) * | 2021-09-30 | 2021-11-26 | 宁波瑞凌新能源科技有限公司 | 降温涂料和降温涂层 |
KR102481992B1 (ko) * | 2022-04-11 | 2022-12-29 | (주)노루페인트 | Uv 경화형 폴리에스테르 아크릴레이트올리고머 수지 및 이를 포함하는 자동차 보수용 충진제 도료 및 이를 이용한 자동차 보수방법. |
-
2001
- 2001-03-22 JP JP2001082341A patent/JP2001334208A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6821569B2 (en) * | 2001-09-25 | 2004-11-23 | Kansai Paint Co., Ltd. | Repair coating method |
JP2005090156A (ja) * | 2003-09-19 | 2005-04-07 | Nitto Boseki Co Ltd | 浴室の改修方法 |
JP2006282960A (ja) * | 2005-04-05 | 2006-10-19 | Kansai Paint Co Ltd | 硬化型澱粉組成物 |
JP2007083093A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-04-05 | Tsubasa System Co Ltd | 車体パネルの補修方法 |
CN113698811A (zh) * | 2021-09-30 | 2021-11-26 | 宁波瑞凌新能源科技有限公司 | 降温涂料和降温涂层 |
CN113698811B (zh) * | 2021-09-30 | 2022-08-02 | 宁波瑞凌新能源科技有限公司 | 降温涂料和降温涂层 |
KR102481992B1 (ko) * | 2022-04-11 | 2022-12-29 | (주)노루페인트 | Uv 경화형 폴리에스테르 아크릴레이트올리고머 수지 및 이를 포함하는 자동차 보수용 충진제 도료 및 이를 이용한 자동차 보수방법. |
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