JPH07323B2 - 成形品の製造方法 - Google Patents

成形品の製造方法

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JPH07323B2
JPH07323B2 JP29492090A JP29492090A JPH07323B2 JP H07323 B2 JPH07323 B2 JP H07323B2 JP 29492090 A JP29492090 A JP 29492090A JP 29492090 A JP29492090 A JP 29492090A JP H07323 B2 JPH07323 B2 JP H07323B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、外観および表面硬度(耐擦傷性)に優れ、し
かも屋外使用に耐えうる優れた耐候性を必要とする、自
動車用部材、健材等として利用できる成形品の製造方法
に関するものである。
(従来の技術) プラスチック製品を成形と同時にその表面を装飾する方
法として、金型表面に予め模様を付けておく方法、金形
内面に転写フィルムを装着し、成形と同時にフィルムの
模様等を成形品の外面に転写する方法、機能付または印
刷シートを金形内面に貼付けておき成形と同時にそのシ
ートを成形品表面に貼付けする方法等が提案されてい
る。
後者については、例えば、特開昭60-250925号公報、特
公昭59-36841号公報に耐候性付与シートまたは印刷シー
トを金型内面に成形した後、成形用樹脂を射出成形する
ことによりシートで表面が被覆された成形品を製造する
方法が提案されている。
(発明が解決しようとする課題) 従来の技術は、加飾や機能性の付与を熱可塑性シートや
印刷の転写で行っている為、得られた成形品の表面硬度
が不十分なものであった。例えば、成形品に耐候性を付
与する場合にはポリフッ化ビニリデン(PVDF)などから
なる高耐候性シートを用いれば良いが、これらは熱可塑
性であるため充分な表面硬度が得られないという問題が
ある。これに対して、硬度の高い成形品を得ようとする
場合には、予め架橋し硬度の高いシートを用いなければ
ならず、そのため立体形状の成形品への適用ができな
い。
(発明の目的) 本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので
あり、その目的とするところは汎用成形用樹脂を使用で
きるのはもちろんのこと、表面硬度が高く、しかも耐候
性や耐薬品性など、従来の塗装性能以上の特性を有する
成形品の製造方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の成形品の製造方法は、重量平均分子量が50,000
〜1,000,000、ガラス転移点が40〜100℃であるアクリル
樹脂、反応性ビニル基を有する化合物および光重合開始
剤を含有する樹脂組成物にて形成される光硬化性樹脂層
とシート基材とが積層されてなる光硬化性シートを金型
の内側面に該光硬化性樹脂層が金型側に位置するよう装
着し、金型内に成形用樹脂を射出成形して光硬化性シー
トが被覆された被覆体を形成し、次に該被覆体に光を照
射して光硬化性シートを硬化させるものであり、そのこ
とにより上記目的が達成される。
本発明に用いられる光硬化性シートは、重量平均分子量
50,000〜1,000,000、Tgが40〜100℃であり常温で固体状
のアクリル樹脂と反応性ビニル基を有する化合物と光開
始剤を含有した光硬化性樹脂組成物にて形成される光硬
化性樹脂層を、シート基材上に積層して形成されたもの
である。シート基材としては、後述するように射出成形
樹脂との密着性がよいものが好ましく、例えば、ABS
(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体)、塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィン、フッ素系樹脂などがあげられ
る。
上記アクリル樹脂は、その重合単位がほとんど耐候性の
良いメチルメタクリレート(MMA)、エチルメタクリレ
ート(EMA)、ブチルメタクリレート(BMA)等のメタク
リレートからなるポリマーでTgが40〜100℃に調節され
ているものが好ましく用いられ、また樹脂層とシート基
材との密着性を上げるために、官能基を持つモノマー、
例えば2−エチルヘキシルメタクリレート(2−HEM
A)、4−ヒドロキシブチルメタクリレート(4−HBM
A)等を構成成分として含めることも可能である。
上記反応性ビニル基を有する化合物については、耐候性
を考慮すると脂肪族性で分子量当りの二重結合数の少な
いものが望ましい。また硬化性を考えると分子量当りの
二重結合数が多いものが望ましい。例えばアリル化シク
ロヘキシルキジアクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサアクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリ
スリトール、ヘキサアクリレート、メトキシ化シクロヘ
キシルジアクリレート、ネオペンチルグリコール変性ト
リメチロールプロパンジアクリレート、ジトリメチロー
ルプロパンテトラアクリレート、トリメチロールプロパ
ントリアクリレート変性体、脂肪族系ウレタンアクリレ
ートなど、分子量200-600、二重結合数2−6で構造中
にシクロヘキシル環などを含むものがより望ましい。ま
た密着性や柔軟性を上げるために二重結合を一個しか持
たない水酸基を含む長鎖のモノマー例えばカプロラクト
ン変性2−HEAを添加してもよい。
上記光重合開始剤については、硬化時の黄変性や耐候時
の劣化を考慮すると、アセトフェノン系、ベンゾフェノ
ン系のような分子内にアミノ基を含まない開始剤が良好
である。例えば透明な被膜を形成する場合には、1−
(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2メチル
プロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェ
ニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェ
ニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロパン−1−
オンが好ましい。これらのうち成形方法によっては開始
剤の沸点以上の温度に一時的になることがあるので注意
が必要である。成形品の表面硬度性を上げるため、n−
メチルジエタノールアミンなどの酸素重合禁止硬化防止
剤を添加してもよい。
また、着色された被膜を形成する場合には、その膜厚や
顔料濃度により隠ぺいされ、光照射による樹脂層の硬化
が不十分であることから、紫外から可視部(350-450n
m)に吸収のある光重合開始剤、例えばアシルホスフォ
ンオキサイド、ベンゾインイソブチルエーテル、チオキ
サンソン系、ベンジル、カンファーキノンなどが好まし
い。また、これら光重合開始剤の他に、成形時の熱を利
用しての硬化も考慮して、各種過酸化物を添加する方が
好ましい。光硬化性樹脂組成物に過酸化物を含有させる
場合には、150℃・30秒程度で硬化させる必要があるの
で、臨界温度の低い過酸化物、例えばラウロイルパーオ
キサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノ
エート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサン等が好ましく用いられる。
反応性ビニル基を有する化合物(モノマー)の添加量
は、アクリル樹脂100重量部に対して30〜100重量部が好
ましい。光重合開始剤の添加量は、硬化後の残存量が耐
候性に影響する為、モノマーモル比で3重量%以下が望
ましく、特に硬化時の黄変に関連するアミノ系の光重合
開始剤は0.5重量%以下が望ましい。
光硬化性樹脂組成物には、種々の顔料あるいは染料等の
着色剤を含有させることができる。着色剤は通常公知の
ものが使用され、その添加量についても、塗膜の隠ぺい
膜厚と成型品の塗膜厚の関係を考慮する程度でよい。た
だし、樹脂層を着色した場合には、光重合開始剤の吸収
波長が色によって異なるので光重合開始剤の種類を選択
する必要がある。例えば、黄色の樹脂層を作成する場合
には、その樹脂組成物に含まれる光重合開始剤は470nm
に吸収を持つカンファーキノンがよい。なお、使用する
顔料の種類によって過酸化物の半減期が変化するものが
あるので注意が必要である。
光硬化性シートの製造方法としては、前記の光硬化性樹
脂組成物を有機溶媒などに十分溶解攪拌させ、ナイフコ
ーター、コンマコータ、リバースコータ等のキャスティ
ング方法によりシート基材上にコーティングし、溶剤除
去のための乾燥を行い作成する方法がある。また、PE、
PP等のポリオレフィンからなるシート基材上に上記樹脂
液をコーティングする際は、シート基材と光硬化性樹脂
層との密着性を上げるため、予め、シート基材上に低
分子量ポリオレフィン等からなるプライマーを塗布して
おく。予め、コロナ放電などでシート基材表面を活性
化しておく(このコロナ放電の行う工程としては、活性
化されたすぐ後が密着性が高いのでコーティングする少
し前が望ましい。)のが好ましい。ここで用いるシート
基材の膜厚は射出条件や、耐溶剤性によって異なるが、
ABSシートの場合では200-500μm程度が好ましい。
次に、このようにして製造した光硬化性シートを用いて
成形品を製造する方法を説明する。その方法は、第1図
に示すような装置を用いて行うことができる。この装置
は、成形用の凹所41と吸引口42を有する可動金型4と、
シート切断装置3と、空気吹き出し口21およびヒーター
22を有する熱盤2と、固定金型5と、射出成形機7とを
具備している。可動金型4の周囲には光硬化性シート1
を可動金型4の凹所41に配置しおよび順次移動させるた
めのロール8が配置されている。上記熱盤2は可動金型
4の凹所41近傍位置と可動金型4から離れた位置とが移
動自在に構成されている。
この装置を用いて、成形品を製造するには、第1図
(a)、(b)に示すように、まず可動金型4の凹所41
の位置に光硬化性シート1を配置する。ここで、シート
1は、その光硬化性樹脂層1aが金型4側に、シート基材
1bが成形用樹脂側に位置するように配置する。次に、熱
盤2を可動金型4側に移動してシート1を軟化させ、シ
ート1を切断装置3で所定寸法に切断する。次に、熱盤
2の空気吹き出し口21から空気をシート1側に吹き出す
と同時に可動金型4の吸引口42からシート1を吸引する
ことにより、シート1を可動金型4内面に装着させる。
次いで、熱盤2を可動金型4の側方へ移動させると共
に、可動金型4を固定金型5側へ移動させて型締し、そ
の状態で射出成形機7から成形用樹脂を可動金型4と固
定金型5との間に形成されるキャビティ内に射出充填し
て、シート1が表面に形成された被覆体を形成する。
なお、熱盤2の温度はシート基材、樹脂の種類や金型に
もよるが、100-200℃程度が好ましい。また、射出条件
は通常の成形条件でよい。
次に、可動金型4を開いた後、被覆体9を取り出して、
第2図に示すようにコンベア10上に載せ、コールドフィ
ルター11を介して紫外線照射ランプ12から紫外線を被覆
体9の表面に照射するものである。なお、第3図中、13
はアルミ板等の反射板である。照射量は、通常500−1,0
00mJ程度であり、特に樹脂層が着色されている場合に
は、5,000-10,000mJが好ましい。紫外線照射によって被
覆体9表面のシート1は硬化して硬質の被膜が形成され
る。このようにして得られた成形品の表面硬度は、用い
たシートの組成等にもよるが鉛筆硬度でHB以上であり、
耐候性および耐薬品性共に良好である。
(作用) 本発明に使用する光硬化性シートの光硬化性樹脂層は、
アクリル樹脂と反応性ビニル基を有する化合物と光重合
開始剤を含有する樹脂組成物にて形成されている。従っ
て、この樹脂層に光が照射されると、光重合開始剤がラ
ジカルを発生することによりこのラジカルが反応性ビニ
ル基を有する化合物(モノマー)のビニル基と反応して
連鎖重合し、各々のモノマーが架橋硬化する。
そして、このような光硬化性シートを金型内面に装着し
た状態で金型内に樹脂を射出し、得られた被覆体の表面
に光(300-500nm)が照射することにより、表面にシー
トの硬化被膜が形成された成形品を得ることができる。
従って、射出成形樹脂として汎用樹脂を使用することが
でき、また光硬化性樹脂組成物に配合される樹脂として
量平均分子量が50,000〜1,000,000、ガラス転移点が40
〜100℃であるアクリル樹脂を使用することにより硬質
で耐候性にも優れた被膜を形成することができる。
(実施例) 以下に本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。な
お、「部」は「重量部」を意味する。
実施例1 アクリル樹脂(協和瓦斯化学(株)製、パラペットGIP
−8、Tg=80℃)100部とアクリルモノマー(日本化薬
(株)製、カラヤッドDPCA-20、M=807、二重結合数
6)30部と光重合開始剤(日本チバガイギー(株)製、
イルガキュアー184、M=204)0.2部(この添加剤は上
記モノマーに対し、0.5%モル比である)とn−メチル
ジエタノールアミン(和光純薬(株)製、M=121)0.1
部(この添加剤は上記モノマーに対し0.5%モル比であ
る)を酢酸エチル300部に溶解し混合した。この混合物
をABSシート(三宝樹脂(株)製、膜厚500μm)にアプ
リケータを用い塗工した後、80℃にて30分間乾燥し、透
明層50μm+基材500μmの光硬化性シートを作成し
た。
こうして得たシートを射出成形装置で、熱盤により150
℃・30秒加熱後、100×100×10mmの板状の金型に真空成
形し、ABS樹脂を射出して、ABS板を得た。このABS板の
表面にUV照射装置で紫外線を1,000mJ照射してシートを
硬化させた。
実施例2 アクリル樹脂(協和瓦斯化学(株)製、パラペットGIP
−8、Tg=80℃)100部と酸化チタン(石原産業(株)
製、タイペークCR-90)400部とアクリルモノマー(日本
化薬(株)製、カラヤッドDPCA-20、M=807、二重結合
数6)100部と光重合開始剤(メルクジャパン(株)
製、ルシリンTPO、M=348)8.0部(この添加剤は上記
モノマーに対し、3%モル比である)とn−メチルジエ
タノールアミン(和光純薬(株)製、M=121)0.5部
(この添加剤は上記モノマーに対し0.5%モル比であ
る)を酢酸エチル500部に溶解し混合した。この混合物
をABSシート(三宝樹脂(株)製、膜厚500μm)にアプ
リケータを用い塗工した後、80℃にて30分間乾燥し、着
色層50μm+基材500μmの光硬化性シートを作成し
た。
こうして得たシートを射出成形装置で、熱盤により150
℃・30秒加熱後、100×100×10mmの板状の金型に真空成
形し、ABS樹脂を射出して、ABS板を得た。このABS板の
表面にUV照射装置で紫外線を1,000mJ照射してシートを
硬化させた。
実施例3 アクリル樹脂(協和瓦斯化学(株)製、パラペットG1P
−8、Tg=80℃)100部と赤色有機顔料(東洋インキ
(株)製、リオノーゲンレッドYSK)100部とアクリルモ
ノマー(日本化薬(株)製、カラヤッドDPCA-20、M=8
07、二重結合数6)100部と光重合開始剤(メルクジャ
パン(株)製、ルシリンTPO、M=348)8.0部(この添
加剤は上記モノマーに対し、3.0%モル比である)とn
−メチルジエタノールアミン(和光純薬(株)製、M=
121)0.5部(この添加剤は上記モノマーに対し0.5%モ
ル比である)と過酸化物(日本油脂(株)製、パーロイ
ルL、M=398)3.0部(この添加剤は上記モノマーに対
して1.0%モル比である)を酢酸エチル500部に溶解し混
合した。この混合物をABSシート(三宝樹脂(株)製、
膜厚500μm)にアプリケータを用い塗工した後、80℃
にて30分間乾燥し、透明層50μm+基材500μmの光硬
化性シートを作成した。
こうして得たシートを射出成形装置で、熱盤により150
℃・30秒加熱後、100×100×10mmの板状の金型に真空成
形し、ABS樹脂を射出して、ABS板を得た。このABS板の
表面にUV照射装置で紫外線を1,000mJ照射してシートを
硬化させた。
比較例 塩化ビニル樹脂シート(積水化学工業(株)製、タック
ペイント白50μ)にアクリル系粘着剤(綜研化学(株)
製、SKダイン1310)30μ積層し、これをABSシート(三
宝樹脂(株)製、膜厚500μm)に貼付し、このシート
を射出成形装置で、熱盤により150℃30秒加熱後100×10
0×10mmの板状の金型に真空成形し、ABS樹脂を射出し
て、ABS板を得た。
アクリル樹脂(協和瓦斯化学(株)製、パラペットG1P
−8、Tg=80℃)100部とアクリルモノマー(日本化薬
(株)製、カラヤッドDPCA-20、M807、二重結合数6)3
0部と光重合開始剤(日本チバガイギー(株)製、イル
ガキュアー184、M=204)0.2部(この添加剤は上記モ
ノマーに対し、0.5%モル比である)とn−メチルジエ
タノールアミン(和光純薬(株)製、M=121)0.1部
(この添加剤は上記モノマーに対し0.5%モル比であ
る)とアセチレンブラック(平均粒径40nm)40部を酢酸
エチル300部に溶解し混合した。この混合物をABSシート
(三宝樹脂(株)製、膜厚500μm)にアプリケータを
用い塗工した後、80℃にて30分間乾燥し、透明層50μm
+シート基材50μmの光硬化性シートを作成した。
こうして得たシートを射出成形装置で、熱盤により150
℃・30分加熱後、100×100×10mmの板状の金型に真空成
形し、ABS樹脂を射出して、ABS板を得た。このABS板の
表面にUV照射装置で紫外線を1,000mJ照射してシートを
硬化させた。
次に、実施例1〜3および比較例で得られたABS板の硬
度、耐候性、耐薬品性、表面抵抗の評価を表1に示す。
なお、表1において、耐候性は、促進暴露試験機(アイ
ソスーパーUVテスター)を用いて300時間後の色差ΔE
で表した。耐酸性は、0.1N硫酸の24時間スポット試験
(20℃)である。耐アルカリ性は、0.1N水酸化ナトリウ
ムの24時間スポット試験(20℃)である。耐温水性は、
40℃で10日間の浸漬試験である。
(発明の効果) 本発明によれば、成形樹脂として汎用樹脂を使用するこ
とができる上に、表面硬度と耐候性ともに優れた成形品
を製造することができて、自動車部材や健材等に好適に
使用することができる。また、成形品の表面を塗装する
場合に比べて工程数を省略することができて生産性もよ
い。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の成形品の製造方法に使用した装
置の一例を示す模式図、第1図(b)はその要部拡大断
面図、第2図は被覆体への紫外線照射の工程を示す模式
図、第3図はその説明図である。 1……光硬化性シート、1a……光硬化性樹脂層、1b……
シート基材、2……熱盤、3……シート切断装置、4…
…可動金型、5……固定金型、9……被覆体、12……紫
外線照射ランプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量平均分子量が50,000〜1,000,000、ガ
    ラス転移点が40〜100℃であるアクリル樹脂、反応性ビ
    ニル基を有する化合物および光重合開始剤を含有する樹
    脂組成物にて形成される光硬化性樹脂層とシート基材と
    が積層されてなる光硬化性シートを金型の内側面に該光
    硬化性樹脂層が金型側に位置するよう装着し、金型内に
    成形用樹脂を射出成形して光硬化性シートが被覆された
    被覆体を形成し、次に該被覆体に光を照射して光硬化性
    シートを硬化させる成形品の製造方法。
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