JPH0675374A - 光硬化性材料及び硬化方法 - Google Patents

光硬化性材料及び硬化方法

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JPH0675374A
JPH0675374A JP5155691A JP15569193A JPH0675374A JP H0675374 A JPH0675374 A JP H0675374A JP 5155691 A JP5155691 A JP 5155691A JP 15569193 A JP15569193 A JP 15569193A JP H0675374 A JPH0675374 A JP H0675374A
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Application number
JP5155691A
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English (en)
Inventor
Shuichi Sugita
修一 杉田
Katsumi Murofushi
克己 室伏
Kiichi Hosoda
喜一 細田
Akira Yamauchi
明 山内
Kasumi Nakamura
佳澄 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光透過性が良好でない材料を含んでいたり或
いは硬化系の厚みが大きくても、表面のみでなく、内部
まで光硬化できる材料及び方法を提供する。 【構成】 重合性不飽和化合物、近赤外光領域に吸収を
もつ陽イオン染料、増感剤及び紫外光重合開始剤を含有
する光硬化材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顔料及び隠ぺい率が高
い着色染料が含まれていても、また厚みが大きかった
り、光透過性が良好でない材料を含有していても、近赤
外光と紫外光の照射によって表面のみでなく内部まで充
分に硬化できる光硬化性材料及び光硬化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光重合は塗膜の硬化や印刷、樹脂
凸刷、プリント基盤作成用、レジストまたはフォトマス
ク、白黒またはカラーの転写発色用シートもしくは発色
シート作成等の多方面の用途にわたり使用され、特に最
近では地球環境問題、省エネルギー、労務コストの上昇
に対応する省力化等の観点から、光重合の特徴である常
温でも重合可能であること、即乾性、無溶剤化の可能性
等が注目され、盛んに開発が行われている。印刷インキ
の開発としては、無溶剤化、急速硬化による生産性の向
上、或いは硬化皮膜の物性改良を目的として紫外線硬化
インキの検討が進められている(例えば、特開平1−2
29084号、特開平1−271469号及び特開平2
−22370号)。特開平2−22370号明細書に
は、ポリ(メタ)アクリル酸エステルと紫外光重合開始
剤を含むことを特徴とし、硬化速度及び皮膜硬度の優れ
た紫外光硬化型インキについて開示されている。
【0003】また、塗料の開発としては即乾性及び着色
塗膜の硬化の検討が盛んに行われている(例えば特開昭
52−135341号、特開昭52−152436号、
特開平2−296875号及び特開平3−6265
号)。特開昭52−152436号明細書には、重合性
不飽和樹脂と光重合開始剤とを含有する系に顔料または
隠ぺい率が高い染料を含有した着色硬化塗膜の形成方法
について開示されている。しかしながら紫外光による硬
化は、200〜400nmの紫外光を照射することによっ
てカチオン重合あるいはラジカル重合により重合性モノ
マーが急速硬化するものであり、顔料または隠ぺい率が
高い染料を含有した着色硬化塗膜では紫外光の透過性が
問題となる。例えば、前記のような隠ぺい性が優れ、か
つ着色された塗膜等を得るために顔料及び隠ぺい力の優
れた着色染料を加えると、顔料及び着色染料によって光
の透過性が妨げられ光硬化性が悪くなり、表面は硬化す
るが塗膜内部が充分に硬化しないという問題点があっ
た。また、顔料、着色染料等を含まない透明な系におい
ても、硬化系の厚みが増したり、紫外線透過性の悪い材
料を含む硬化系の場合には紫外線が硬化系の内部まで充
分に到達せず、硬化系内部の硬化が不充分であるという
同様の問題点を有していた。また近赤外光等、紫外光よ
りも長波長の光を利用しての硬化も検討されている(例
えば、特開平1−111402号)が、これらの光によ
るラジカル重合反応は酸素による重合阻害が著しく、空
気中の酸素と接触する硬化物表面の硬化度が不充分であ
ると言う欠点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、顔料及び着
色染料等の隠ぺい性のある添加物が含有されていても或
いは硬化系の厚みが大きかったり、紫外線透過性の低い
材料を含み従来の紫外線硬化が困難な硬化系であって
も、近赤外光と紫外光を同時または別々に照射すること
によって、表面のみでなく内部まで充分に光硬化できる
光硬化性材料及び光硬化方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、この課題を
解決するために紫外光重合開始剤と近赤外領域に吸収を
もつ陽イオン染料及びその増感剤としてのホウ素系化合
物を併用する光硬化性材料及び光照射方法を鋭意検討し
た結果、紫外光と近赤外光を同時または別々に照射する
ことにより、隠ぺい性のある添加物を含有する硬化系で
あっても、或いは紫外線硬化のみでは内部まで充分に硬
化することが困難な硬化系であっても、表面のみでなく
内部まで充分に光硬化できる光硬化性材料が得られるこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。すなわち、
本発明によれば、紫外光重合開始剤と一般式(1)で表
わされる近赤外光領域に吸収をもつ陽イオン染料
【0006】一般式(1); D+・A- (式中、D+は近赤外光領域に吸収をもつ陽イオンであ
り、A-は、各種陰イオンを示す。)及び一般式(2)
で表わされる増感剤
【0007】一般式(2);
【化7】 (式中、R1,R2,R3及びR4はそれぞれ独立してアル
キル基、アリール基、アリル基、アラルキル基、アルケ
ニル基、アルキニル基、シリル基、複素環基、置換アル
キル基、置換アリール基、置換アリル基、置換アラルキ
ル基、置換アルケニル基、置換アルキニル基、ハロゲン
原子または置換シリル基を示し、Z+ は4級アンモニウ
ム陽イオン、4級ピリジニウム陽イオン、4級キノリニ
ウム陽イオン、ホスホニウム陽イオンまたは金属陽イオ
ンを示す。)を組み合わせて重合性不飽和化合物中に混
練することにより紫外光と近赤外光を同時または別々に
照射することで隠ぺい性のある添加物を含有する材料で
あっても、紫外光透過性の悪い、厚い材料等であって
も、表面のみでなく内部まで充分に光硬化できる光硬化
性材料が得られる。
【0008】本発明を構成する一般式(1)の陽イオン染
料と一般式(2)の増感剤を併用することで近赤外光によ
って分解が起こり、陽イオン染料の色が消色するととも
に重合が開始される。増感剤が共存していないと陽イオ
ン染料の消色反応が充分に進行せず、その結果陽イオン
染料の色が硬化物の色相を損なう場合があるが、本発明
の増感剤を共存させることにより陽イオン染料の消色反
応が完全に進行し、また消色反応は不可逆であるので陽
イオン染料の色が硬化物の色相を損なうことがない。し
かしこの組み合わせのみでは近赤外光の重合性化合物に
対する高い透過性のために厚い材料の内部まで硬化でき
るものの、酸素による重合阻害が大きく材料の表面が硬
化不充分の状態で残る。ところが、前記の組み合わせに
紫外光の重合開始剤を加えることにより、紫外光によっ
て材料の表面を硬化させることができ、材料の内部及び
表面の両方、すなわち材料全体を硬化することができ
る。
【0009】ここで用いられる一般式(1)の陽イオン染
料において、陽イオン(D+)として好ましいものとして
は、例えばシアニン、キサンテン、オキサジン、チアジ
ン、ジアリルメタン、トリアリルメタン、ピリリウム系
陽イオン染料の陽イオン等があげられる。かかる陽イオ
ンの代表例としては、例えば表1に示すようなものがあ
げられる。
【0010】
【表1】
【表2】
【表3】 ここでいう近赤外光に吸収をもつ陽イオンとは、740
nm以上の波長領域に吸収をもつ陽イオンであり、好まし
くは780nm以上の波長領域に吸収をもつ化合物であ
る。また一般式(1)の陽イオン染料のカウンターアニオ
ン(A-)は任意の陰イオンであり、例えば塩素、臭素、
沃素アニオン等のハロゲンアニオン、ベンゼンスルホン
酸アニオン、p−トルエンスルホン酸アニオン(トシレ
ートアニオン)、メタンスルホン酸アニオン等のスルホ
ン酸アニオン、PF6 アニオン等種々のアニオン性化合
物があげられるが、一般式(3)で表わされるホウ素ア
ニオンが特に好ましい。
【0011】一般式(3);
【化8】 (式中、R5,R6,R7及びR8はそれぞれ独立してアル
キル基、アリール基、アリル基、アラルキル基、アルケ
ニル基、アルキニル基、シリル基、複素環基、置換アル
キル基、置換アリール基、置換アリル基、置換アラルキ
ル基、置換アルケニル基、置換アルキニル基、ハロゲン
原子または置換シリル基を示す。)
【0012】R5,R6,R7及びR8の具体例としては、
フェニル基、アニシル基、n−ブチル基、n−ペンチル
基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル
基、n−ドデシル基、シクロヘキシル基、シクロヘキセ
ニル基、メトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキ
シフェニル基、トルイル基、t−ブチルフェニル基、フ
ルオロフェニル基、クロロフェニル基、ジエチルアミノ
フェニル基、ビニル基、アリル基、トリフェニルシリル
基、ジメチルフェニルシリル基、ジブチルフェニルシリ
ル基、トリメチルシリル基、ピペリジル基、チエニル
基、フリル基、ハロゲン原子等があげられ、
【0013】陰イオンの具体例としては、n−ブチルト
リフェニルホウ素イオン、n−オクチルトリフェニルホ
ウ素イオン、n−ドデシルトリフェニルホウ素イオン、
n−ブチルトリアニシルホウ素イオン、n−オクチルト
リアニシルホウ素イオン、n−ドデシルトリアニシルホ
ウ素イオン、ジn−ブチルジフェニルホウ素イオン、ジ
n−オクチルジフェニルホウ素イオン、ジn−ドデシル
ジフェニルホウ素イオン、ジn−ブチルジアニシルホウ
素イオン、ジn−オクチルジアニシルホウ素イオン、ジ
n−ドデシルジアニシルホウ素イオン、テトラフェニル
ホウ素イオン、テトラアニシルホウ素イオン、トリフェ
ニルナフチルホウ素イオン、テトラブチルホウ素イオ
ン、トリn−ブチル(トリフェニルシリル)ホウ素イオ
ン、トリn−ブチル(ジメチルフェニルシリル)ホウ素
イオン、n−オクチルジフェニル(ジn−ブチルフェニ
ルシリル)ホウ素イオン、ジメチルフェニル(トリメチ
ルシリル)ホウ素イオン、テトラフルオロホウ素イオン
等があげられる。
【0014】また、本発明における増感剤は一般式
(2)で表わされるが、式中に記載の陽イオン(Z+)は
一般式(8)
【0015】一般式(8);
【化9】 (式中、R11,R12,R13及びR14はそれぞれ独立して
水素原子、アルキル基、アリール基、アリル基、アラル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、複素環基、置換
アルキル基、置換アリール基、置換アリル基、置換アラ
ルキル基、置換アルケニル基または置換アルキニル基を
示す。)
【0016】で表わされる4級アンモニウム陽イオンま
たは4級ピリジニウム陽イオン、4級キノリニウム陽イ
オン、ホスホニウム陽イオン、ナトリウム、カリウム、
リチウム、マグネシウム、カルシウム等の金属陽イオン
等があげられ、ホウ素系化合物の具体的な例としては、
テトラメチルアンモニウムn−ブチルトリフェニルホウ
素、テトラメチルアンモニウムn−オクチルトリフェニ
ルホウ素、テトラメチルアンモニウムn−ドデシルトリ
フェニルホウ素、テトラメチルアンモニウムn−ブチル
トリアニシルホウ素、テトラメチルアンモニウムn−オ
クチルトリアニシルホウ素、テトラメチルアンモニウム
n−ドデシルトリアニシルホウ素、テトラエチルアンモ
ニウムn−ブチルトリフェニルホウ素、テトラエチルア
ンモニウムn−オクチルトリフェニルホウ素、
【0017】テトラエチルアンモニウムn−ドデシルト
リフェニルホウ素、テトラエチルアンモニウムn−ブチ
ルトリアニシルホウ素、テトラエチルアンモニウムn−
オクチルトリアニシルホウ素、テトラエチルアンモニウ
ムn−ドデシルトリアニシルホウ素、テトラブチルアン
モニウムn−ブチルトリフェニルホウ素、テトラブチル
アンモニウムn−オクチルトリフェニルホウ素、テトラ
ブチルアンモニウムn−ドデシルトリフェニルホウ素、
テトラブチルアンモニウムn−ブチルトリアニシルホウ
素、
【0018】テトラブチルアンモニウムn−オクチルト
リアニシルホウ素、テトラブチルアンモニウムn−ドデ
シルトリアニシルホウ素、テトラメチルアンモニウムジ
n−ブチルジフェニルホウ素、テトラメチルアンモニウ
ムジn−オクチルジフェニルホウ素、テトラメチルアン
モニウムジn−ドデシルジフェニルホウ素、テトラエチ
ルアンモニウムジn−ブチルジフェニルホウ素、テトラ
エチルアンモニウムジn−オクチルジフェニルホウ素、
テトラエチルアンモニウムジn−ドデシルジフェニルホ
ウ素、テトラブチルアンモニウムジn−ブチルジフェニ
ルホウ素、
【0019】テトラブチルアンモニウムジn−オクチル
ジフェニルホウ素、テトラブチルアンモニウムジn−ド
デシルジフェニルホウ素、テトラメチルアンモニウムジ
n−ブチルジアニシルホウ素、テトラメチルアンモニウ
ムジn−オクチルジアニシルホウ素、テトラメチルアン
モニウムジn−ドデシルジアニシルホウ素、テトラエチ
ルアンモニウムジn−ブチルジアニシルホウ素、テトラ
エチルアンモニウムジn−オクチルジアニシルホウ素、
テトラエチルアンモニウムジn−ドデシルジアニシルホ
ウ素、
【0020】テトラブチルアンモニウムジn−ブチルジ
アニシルホウ素、テトラブチルアンモニウムジn−オク
チルジアニシルホウ素、テトラブチルアンモニウムジn
−ドデシルジアニシルホウ素、テトラメチルアンモニウ
ムテトラフェニルホウ素、テトラエチルアンモニウムテ
トラフェニルホウ素、テトラブチルアンモニウムテトラ
フェニルホウ素、テトラメチルアンモニウムテトラアニ
シルホウ素、テトラエチルアンモニウムテトラアニシル
ホウ素、テトラブチルアンモニウムテトラアニシルホウ
素、
【0021】テトラメチルアンモニウムトリフェニルナ
フチルホウ素、テトラエチルアンモニウムトリフェニル
ナフチルホウ素、テトラブチルアンモニウムトリフェニ
ルナフチルホウ素、テトラメチルアンモニウムテトラブ
チルホウ素、テトラエチルアンモニウムテトラブチルホ
ウ素、テトラブチルアンモニウムテトラブチルホウ素、
トリメチルハイドロゲンアンモニウムn−ブチルトリフ
ェニルホウ素、
【0022】トリエチルハイドロゲンアンモニウムn−
ブチルトリフェニルホウ素、トリメチルハイドロゲンア
ンモニウムn−ブチルトリアニシルホウ素、トリエチル
ハイドロゲンアンモニウムn−ブチルトリアニシルホウ
素、テトラハイドロゲンアンモニウムn−ブチルトリフ
ェニルホウ素、テトラハイドロゲンアンモニウムn−ブ
チルトリアニシルホウ素、テトラメチルアンモニウムト
リn−ブチル(トリフェニルシリル)ホウ素、テトラエ
チルアンモニウムトリn−ブチル(トリフェニルシリ
ル)ホウ素、
【0023】テトラブチルアンモニウムトリn−ブチル
(トリフェニルシリル)ホウ素、テトラメチルアンモニウ
ムトリn−ブチル(ジメチルフェニルシリル)ホウ素、
テトラエチルアンモニウムトリn−ブチル(ジメチルフ
ェニルシリル)ホウ素、テトラブチルアンモニウムトリ
n−ブチル(ジメチルフェニルシリル)ホウ素、テトラ
メチルアンモニウムn−オクチルジフェニル(ジn−ブ
チルフェニルシリル)ホウ素、
【0024】テトラエチルアンモニウムn−オクチルジ
フェニル(ジn−ブチルフェニルシリル)ホウ素、テト
ラブチルアンモニウムn−オクチルジフェニル(ジn−
ブチルフェニルシリル)ホウ素、テトラメチルアンモニ
ウムジメチルフェニル(トリメチルシリル)ホウ素、テ
トラエチルアンモニウムジメチルフェニル(トリメチル
シリル)ホウ素、テトラブチルアンモニウムジメチルフ
ェニル(トリメチルシリル)ホウ素、メチルピリジニウ
ムn−ブチルトリフェニルホウ素、メチルピリジニウム
n−オクチルトリフェニルホウ素、
【0025】メチルピリジニウムn−ドデシルトリフェ
ニルホウ素、エチルピリジニウムn−ブチルトリフェニ
ルホウ素、エチルピリジニウムn−オクチルトリフェニ
ルホウ素、エチルピリジニウムn−ドデシルトリフェニ
ルホウ素、ブチルピリジニウムn−ブチルトリフェニル
ホウ素、ブチルピリジニウムn−オクチルトリフェニル
ホウ素、ブチルピリジニウムn−ドデシルトリフェニル
ホウ素、メチルピリジニウムn−ブチルトリアニシルホ
ウ素、メチルピリジニウムn−オクチルトリアニシルホ
ウ素、
【0026】メチルピリジニウムn−ドデシルトリアニ
シルホウ素、エチルピリジニウムn−ブチルトリアニシ
ルホウ素、エチルピリジニウムn−オクチルトリアニシ
ルホウ素、エチルピリジニウムn−ドデシルトリアニシ
ルホウ素、ブチルピリジニウムn−ブチルトリアニシル
ホウ素、ブチルピリジニウムn−オクチルトリアニシル
ホウ素、ブチルピリジニウムn−ドデシルトリアニシル
ホウ素、メチルキノリニウムn−ブチルトリフェニルホ
ウ素、メチルキノリニウムn−オクチルトリフェニルホ
ウ素、
【0027】メチルキノリニウムn−ドデシルトリフェ
ニルホウ素、エチルキノリニウムn−ブチルトリフェニ
ルホウ素、エチルキノリニウムn−オクチルトリフェニ
ルホウ素、エチルキノリニウムn−ドデシルトリフェニ
ルホウ素、ブチルキノリニウムn−ブチルトリフェニル
ホウ素、ブチルキノリニウムn−オクチルトリフェニル
ホウ素、ブチルキノリニウムn−ドデシルトリフェニル
ホウ素、メチルキノリニウムn−ブチルトリアニシルホ
ウ素、メチルキノリニウムn−オクチルトリアニシルホ
ウ素、
【0028】メチルキノリニウムn−ドデシルトリアニ
シルホウ素、エチルキノリニウムn−ブチルトリアニシ
ルホウ素、エチルキノリニウムn−オクチルトリアニシ
ルホウ素、エチルキノリニウムn−ドデシルトリアニシ
ルホウ素、ブチルキノリニウムn−ブチルトリアニシル
ホウ素、ブチルキノリニウムn−オクチルトリアニシル
ホウ素、ブチルキノリニウムn−ドデシルトリアニシル
ホウ素、
【0029】メチルピリジニウムジn−ブチルジフェニ
ルホウ素、エチルピリジニウムジn−オクチルジフェニ
ルホウ素、ブチルピリジニウムジn−ドデシルジフェニ
ルホウ素、メチルキノリニウムジn−ブチルジフェニル
ホウ素、エチルキノリニウムジn−オクチルジフェニル
ホウ素、ブチルキノリニウムジn−ドデシルジフェニル
ホウ素、メチルピリジニウムジn−ブチルジアニシルホ
ウ素、エチルピリジニウムジn−オクチルジアニシルホ
ウ素、ブチルピリジニウムジn−ドデシルジアニシルホ
ウ素、
【0030】メチルキノリニウムジn−ブチルジアニシ
ルホウ素、エチルキノリニウムジn−オクチルジアニシ
ルホウ素、ブチルキノリニウムジn−ドデシルジアニシ
ルホウ素、メチルピリジニウムテトラn−ブチルホウ
素、エチルピリジニウムテトラn−ブチルホウ素、ブチ
ルピリジニウムテトラn−ブチルホウ素、メチルキノリ
ニウムテトラn−ブチルホウ素、エチルキノリニウムテ
トラn−ブチルホウ素、ブチルキノリニウムテトラn−
ブチルホウ素、n−ブチルトリフェニルホウ素のナトリ
ウム塩、リチウム塩等があげられる。これら陽イオン染
料及び増感剤は単独または2種以上を混合して用いるこ
ともできる。
【0031】また、本発明に使用される紫外光重合開始
剤としては紫外光の照射により励起されてラジカルを発
生させるタイプの通常の光重合開始剤が用いられる。例
えば、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエー
テル、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン等
のベンゾイン系、ベンジルアルキルケタール等のケター
ル系、2,2−ジアルコキシアセトフェノン、2−ヒド
ロキシ−2−メチルプロピオフェノン、p−tブチルト
リクロロアセトフェノン、p−tブチルジクロロアセト
フェノン、2,2−ジクロロ−4−フェノキシアセトフ
ェノン、
【0032】p−チオメチルフェニル−2−モルホリノ
プロピルケトン、2−メチル−1−〔4−(メチルチ
オ)フェニル〕−2−モルホリノプロパン−1等のアセ
トフェノン系、ベンゾフェノン、4−クロロベンゾフェ
ノン、4,4′−ジクロロベンゾフェノン、ヒドロキシ
ベンゾフェノン、4−メチルベンゾフェノン、4−フェ
ニルベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、ベン
ゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、ジベンゾ
スベロンジメチルアミノベンゾフェノン、ジエチルアミ
ノベンゾフェノン等のベンゾフェノン系、
【0033】チオキサントン、2−クロロチオキサント
ン、2−アルキルチオキサントン、2,4−ジアルキル
チオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン等の
チオキサントン系、2−アルキルアントラキノン等のア
ントラキノン系、α−アシロキシムエステル、アシルホ
スフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシレー
ト、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノ
ン、4,4′−ジエチルイソフタロフェノン、3,
3′,4,4′−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボ
ニル)ベンゾフェノン、ジメチルアミノエチル安息香
酸、
【0034】ジメチルアミノ安息香酸エチル、ジメチル
アミノ安息香酸n−ブトキシエチル、ジメチルアミノ安
息香酸イソアミル、ジメチルアミノ安息香酸2−エチル
ヘキシル、2−ニトロフルオレン等があげられる。一般
にP1型光開始剤と呼ばれる化合物はそれ単独でも使用
可能であるが、P2型光開始剤と呼ばれるベンゾフェノ
ン系、ベンジル系、チオキサントン系、アントラキノン
系、カンファーキノン系等の紫外光重合開始剤は、水素
供与性化合物と併用して用いられる。
【0035】水素供与性化合物とは、光によって励起さ
れた開始剤に水素を供与できる化合物をいい、例えば一
般に用いられているアミン類、エタノールアミン類等が
ある。また、分子内にP2型の紫外線重合開始能をもつ
部分と、水素供与能をもつ部分を合わせもつ化合物の場
合は、それ単独で使用することも可能である。P1型光
開始剤としては、一般式(6)で表わされる開始剤が好適
であり、P2型開始剤としては、一般式(7)で表わされ
る開始剤、アンスラキノン系開始剤、カンファーキノン
系開始剤、及びチオキサントン系重合開始剤が好適であ
る。
【0036】一般式(6);
【化10】 (式中、Arはアリール基を示し、Xはアルキル基、ヒ
ドロキシ置換アルキル基、ハロゲン置換アルキル基、ア
ルコキシ置換アルキル基、モルホリン置換アルキル基、
カルボアルコキシ基、ベンジル基、ヒドロキシ置換ベン
ジル基、アルコキシ置換ベンジル基、ジアルキルホスフ
ィンオキサイド基、ジアリールホスフィンオキサイド基
を示す。)
【0037】一般式(7);
【化11】 (式中、Arはアリール基を示し、Yはアリール基、ベ
ンゾイル基、アルキル置換ベンゾイル基、ヒドロキシ置
換ベンゾイル基、ハロゲン置換ベンゾイル基、アミノ置
換ベンゾイル基を示す。) これらの重合開始剤は単独または2種以上を混合して用
いることもできる。本発明で用いられる重合性化合物と
は、重合性不飽和モノマー或いは重合性不飽和ポリマー
のうちいずれか、または両者の混合物である。
【0038】重合性不飽和モノマーとしては、具体的に
はまず、アクリル酸またはメタクリル酸と1価アルコー
ルとのエステル化物があげられ、例えばアクリル酸メチ
ル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリ
ル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、メタクリル酸n−
ブチル、アクリル酸イソブチル、メタクリル酸イソブチ
ル、アクリル酸t−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、
アクリル酸プロピル、メタクリル酸プロピル、アクリル
酸ヘキシル、メタクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチ
ル、メタクリル酸オクチル、アクリル酸ラウリル、メタ
クリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メ
タクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキ
シル、メタクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸ステア
リル、メタクリル酸ステアリル等が含まれる。
【0039】また、該モノマーとして、スチレン、ビニ
ルトルエン、メチルスチレン、クロルスチレン、ジビニ
ルベンゼン等のビニルベンゼン類、ビニルイソブチルエ
ーテル、メチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビ
ニルエーテル等のビニルエーテル類、(メタ)アクリロニ
トリル、(メタ)アクリルアミド、メチレンビスアクリ
ルアミド等の(メタ)アクリル化合物類、酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル等のビニルエステ
ル類、アリルアルコール、酢酸アリル、フタル酸ジアリ
ル類、トリメリット酸トリアリル等のアリル基を含有す
るモノマー等のその他のビニル化合物も使用できる。
【0040】さらに該モノマーとして、アクリル酸、メ
タクリル酸等のカルボキシ基含有モノマー;2−ヒドロ
キシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアク
リレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−
ヒドロキシプロピルメタクリレート等の水酸基含有モノ
マー;ブチルイソシアネート、フェニルイソシアネート
等のポリイソシアネートと上記水酸基含有モノマーとの
付加物;リン酸と上記水酸基含有モノマーとの付加物;
N−ビニルピロリドン、N−ビニルカルバゾール、N−
ビニルアセトアミド、ビニルピリジン類等の含窒素不飽
和モノマー等も使用できる。
【0041】さらに該モノマーとして、ジエチレングリ
コールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポ
リエチレングリコールジメタクリレート、プロピレング
リコールジアクリレート、プロピレングリコールジメタ
クリレート、1,3−ブタンジオールジアクリレート、
1,3−ブタンジオールジメタクリレート、1,4−ブ
タンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオール
ジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、
【0042】1,6−ヘキサンジオールジアクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、トリメチロール
プロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールト
リアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペン
タエリスリトールテトラメタクリレート等のジ−、トリ
−またはテトラビニル化合物;
【0043】前記の多価アルコールとエチレンオキシド
との付加物にアクリル酸及び/またはメタクリル酸を反
応せしめた生成物;前記の多価アルコールとプロピレン
オキシドとの付加物にアクリル酸及び/またはメタクリ
ル酸を反応せしめた生成物;前記の多価アルコールとε
−カプロラクトンとの付加物にアクリル酸及び/または
メタクリル酸を反応せしめた生成物;含リン重合性不飽
和モノマー等が包含される。以上に述べたモノマーは単
独で、または2種以上混合して使用できる。
【0044】また、重合性不飽和ポリマーとしては、エ
チレン性不飽和基含有樹脂が包括され、具体的には次に
例示するものがあげられる。エチレン性不飽和基含有樹
脂としては、例えば、ポリエステル(メタ)アクリル酸
を縮合させた樹脂、エチレン性不飽和基含有ポリウレタ
ン樹脂、エチレン性不飽和基含有エポキシ樹脂、エチレ
ン性不飽和基含有リンエポキシ樹脂、エチレン性不飽和
基含有アクリル樹脂、エチレン性不飽和基含有シリコン
樹脂、エチレン性不飽和基含有メラミン樹脂等があげら
れる。特に、一般式(3)で表される(メタ)アクリル
官能性ポリオルガノシルセスキオキサンが好適である。
【0045】
【化12】
【0046】(式中、R9,R10はアルキル基、アリー
ル基または下記一般式(5)で表わされる(メタ)アクリ
ロキシ基を含む基であり、R9,R10のうち5〜50モ
ル%が一般式(5)の(メタ)アクリロキシ基であ
る。) 一般式(5);
【0047】
【化13】
【0048】(式中、Gは水素原子またはメチル基、T
は炭素数1〜12の非置換または置換二価炭化水素基を
示す。)
【0049】本発明において、硬化系に任意の充填剤を
添加することができる。ここでいう充填剤としては、有
機物、無機物、或いはそれらの複合物、混合物があげら
れる。有機の充填剤としては、例えば重合物を微細に粉
砕したものがあげられ、また無機の充填剤としては、シ
リカ、シリカ−アルミナ、アルミナ、石英、ガラス、炭
酸カルシウム、カオリン、タルク、雲母、硫酸アルミニ
ウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、酸化チタン、リ
ン酸カルシウム等の粉末及びそれら粉末の表面を多官能
(メタ)アクリレート系モノマーまたはシランカップリ
ング剤で被覆処理したもの等があげられる。また複合物
には上記無機充填剤をエチレン性不飽和化合物に混合
し、重合硬化させた後に微細に粉砕したもの等があげら
れる。また、異種の充填剤を2種以上別途に添加、或い
は混合した後に添加しても何等差し支えない。
【0050】また本発明における顔料、着色染料として
は、カーボンブラック、チタンブラック等の黒色顔料、
チタンホワイト、クレー等の白色顔料、アルミパウダ
ー、アルミペースト、銀粉等のメタル系顔料をはじめと
する市販の各種顔料等の他、各種文献等(例えば「染料
便覧」有機合成化学協会編集,昭和45年刊,「最新顔
料便覧」日本顔料技術協会編集,昭和51年刊)に記載
されている公知のもの等が使用できる。本発明における
一般式(1)で表わされる陽イオン染料、一般式(2)
で表わされる増感剤は、各々硬化系配合物の0.001
重量%以上用いることにより本発明の目的を達成するこ
とができる。それ以下だと重合が充分に行われず、硬化
が不充分に終わるおそれがある。好ましくは、0.01
〜10重量%の範囲である。大量に用いすぎることは、
経済的観点上、好ましくない。2種あるいはそれ以上の
陽イオン染料、増感剤を併用することも可能である。ま
た、陽イオン染料と増感剤の比率は任意であるが、1
0:1〜1:10(モル比)の範囲が好ましい。
【0051】また本発明における紫外光重合開始剤は、
硬化系配合物の0.01〜20重量%が好ましい。それ
以下だと硬化が不充分に終わる可能性があり、それ以上
だと経済的問題の他に、硬化後残留する開始剤による色
変、硬化物の劣化等が起こるおそれがあるので好ましく
ない。勿論、2種以上の紫外光重合開始剤を併用するこ
とも可能である。本発明の光硬化性材料は無溶剤型の材
料として利用可能であり、地球環境改善に寄与すること
が期待される。勿論、従来の溶剤で希釈した形で用いる
こともできる。その際に用い得る溶剤としては、従来の
塗料等の用途に用いられている一般の溶剤、例えばトル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素、メタノール、エタ
ノール、2−プロパノール、1−ブタノール等のアルコ
ール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン等のケトン類、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル
等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル
等のエステル類、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ
等のエチレングリコールのモノエーテル類等が使用可能
である。これらの溶剤1種または2種以上を混合して使
用することができる。有機溶剤は、材料の粘度を低下さ
せ、作業性、材料の基材の密着性等を向上させるための
ものである。
【0052】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を説明する。な
お、硬化物の評価における完全硬化とは、硬化後の塗膜
の表面硬度がJIS−K−5400に準拠した鉛筆引っ
かき試験機での測定で鉛筆硬度がB乃至それよりも硬
く、さらにカッターナイフで硬化塗膜を傷つけ、塗膜の
内面を目視観察及び手で触れ、べとつき、タックが全く
ない状態をいう。
【0053】(実施例1)ペンタエリスリトールトリア
クリレート45g、ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート−ヘキサメチレンジイソジシアネート−ウレタンプ
レポリマー50g、紫外線重合開始剤 2,2−ジエト
キシアセトフェノン1g、アルミペースト(昭和アルミ
パウダー社製 商品名561PS 粒径44μ以下 加熱
残分65.9%)10g、近赤外光吸収性陽イオン染料
(表1 番号3、陰イオンはn−ブチルトリフェニルホウ
素アニオン)0.1g、ホウ素系増感剤 テトラブチルア
ンモニウムn−ブチルトリフェニルホウ素0.1gを充分
に混合し、サンプル1とした。
【0054】(実施例2)ペンタエリスリトールトリア
クリレートに代えてトリエチレングリコールジアクリレ
ートを用いる以外は実施例1と同様にサンプル2を作成
した。
【0055】(実施例3)ペンタエリスリトールトリア
クリレート−ヘキサメチレンジイソジシアネートウレタ
ンプレポリマーに代えて、フェニルグリシジルエーテル
アクリレート−ヘキサメチレンジイソシアネートウレタ
ンプレポリマーを用いる以外は実施例1と同様にサンプ
ル3を作成した。
【0056】(実施例4)ペンタエリスリトールトリア
クリレート−ヘキサメチレンジイソジシアネートウレタ
ンプレポリマーに代えて、エポキシアクリレート樹脂
(昭和高分子社製リポキシSP−4010)を用いる以
外は実施例1と同様にサンプル4を作成した。
【0057】(実施例5)ペンタエリスリトールトリア
クリレート−ヘキサメチレンジイソジシアネートウレタ
ンプレポリマーに代えて、下記の構造のポリオルガノシ
ルセスキオキサンを用いる以外は実施例1と同様にサン
プル5を作成した。
【0058】
【化14】
【0059】(式中、R9,R10の70モル%がメチル
基、30モル%が下記のメタクリロキシプロピル基であ
り、数平均分子量が約10000である。)
【0060】
【化15】
【0061】(実施例6)紫外線重合開始剤2,2−ジ
エトキシアセトフェノンに代えて、2−カルボメトキシ
ベンゾフェノンを用いる以外は実施例1と同様にサンプ
ル6を作成した。
【0062】(実施例7)アルミペーストに代えてチタ
ンホワイト(石原産業社製 商品名CR90)を用いる
以外は実施例1と同様にサンプル7を作成した。
【0063】(実施例8)アルミペーストに代えてカー
ボンブラック(昭和キャボット社製 商品名N220K
平均粒径20μ)1gを用いる以外は実施例1と同様
にサンプル8を作成した。
【0064】(実施例9)陽イオン染料として、表1に
おける陰イオンがトシレートアニオンである番号3の染
料を用いる以外は実施例1と同様にサンプル9を合成し
た。
【0065】(実施例10)陽イオン染料として、表1
における番号6の染料(陰イオンはn−ヘキシルトリア
ニシルホウ素アニオン)を用いる以外は実施例1と同様
にサンプル10を合成した。
【0066】(実施例11)陽イオン染料として、表1
における番号7の染料(陰イオンはn−ヘキシルトリア
ニシルホウ素アニオン)を用いる以外は実施例1と同様
にサンプル11を合成した。
【0067】(実施例12)ホウ素系増感剤として、エ
チルピリジニウムn−ブチルトリフェニルホウ素を用い
る以外は実施例1と同様にサンプル12を合成した。
【0068】(実施例13)ホウ素系増感剤として、テ
トラブチルアンモニウムジ−n−ブチルトリフェニルホ
ウ素を用いる以外は実施例1と同様にサンプル13を合
成した。
【0069】(実施例14)紫外線重合開始剤として、
ベンゾフェノン1gとジエタノールアミン1gを用いる
以外は実施例1と同様にサンプル14を合成した。
【0070】(比較例1)紫外線重合開始剤を添加しな
い以外は実施例1と同様にサンプルaを作成した。
【0071】(比較例2)近赤外吸収性陽イオン染料を
添加しない以外は実施例1と同様にサンプルbを作成し
た。
【0072】(比較例3)ホウ素系増感剤を添加しない
以外は実施例1と同様にサンプルcを作成した。
【0073】(比較例4)近赤外吸収性陽イオン染料と
ホウ素系増感剤を添加しない以外は実施例1と同様にサ
ンプルdを作成した。
【0074】[硬化試験1]上記の組成にて作成したサ
ンプルを、2.5×7.0cmのアルミ板に250μmの厚
さで塗布した。こうして得られた試験片を先ず波長80
0nm〜950nmの範囲に分光分布を有する出力1500
Wのハロゲンランプを1分間照射、その後波長250nm
〜450nmの範囲に分光分布を有する出力100Wの高
圧水銀ランプを5分間照射した。硬化の結果を表2に示
す。
【0075】実施例1〜14のサンプルは陽イオン染料
の青色が完全に消色するとともに完全に硬化したが、比
較例のサンプルは硬化が不充分であった。また、増感剤
がないと(比較例3)、陽イオン染料の消色が不充分
で、硬化物が青く着色した。
【0076】
【表4】 [硬化試験2]最初に高圧水銀ランプを照射し、次にハ
ロゲンランプを照射する以外は硬化試験1と同様に全て
のサンプルについて硬化試験を行った。結果は硬化試験
1と全く同じであった。
【0077】[硬化試験3]全てのサンプルに対して、
上記の高圧水銀ランプとハロゲンランプを同時に5分間
照射した。結果は硬化試験1,2と全く同じであった。
【0078】[硬化試験4]サンプル1〜9に対してハ
ロゲンランプのみを1分間照射した。全てのサンプルと
も、表面の硬化が不充分で、タックが残った。
【0079】[硬化試験5]サンプル1〜9に対して高
圧水銀ランプのみを5分間照射した。全てのサンプルと
も、塗膜表面のみ硬化し、塗膜内部は硬化不充分であっ
た。また陽イオン染料を添加したサンプルは全て染料の
消色が不充分で、硬化物が染料の色に着色した。
【0080】(実施例15)実施例1と同じ組成の混合
物(サンプル1)を等量のトルエンで希釈し、鋼板上に
上記組成物を50g/m2付着するようスプレーコーティ
ングした。このサンプルを80℃で30分乾燥した後、
硬化試験1と同様、ハロゲンランプと高圧水銀ランプを
照射した。塗膜は完全硬化していた。
【0081】(実施例16)α−ナフトキシエチルアク
リレート60g、ジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レート20g、紫外線重合開試剤 ベンゾインn−ブチ
ルエーテル0.5g、実施例1の近赤外光吸収性陽イオ
ン染料0.1g、実施例1のホウ素系増感剤0.1gを充
分に混合し、均一組成物とした。これを厚さ3mmのガラ
ス製鋳型に注入し、硬化試験1と同様ハロゲンランプを
5分間、及び高圧水銀ランプを10分間照射した。その
後、鋳型をはずし、硬化物を取り出した。硬化物は陽イ
オン染料の色が完全に消色するとともに完全硬化してい
た。
【0082】(比較例5)実施例1の近赤外光吸収性陽
イオン染料0.1g、実施例1のホウ素系増感剤0.1
gを添加しない以外は、実施例16と同様に均一組成物
を作成した。これを実施例16と同じ鋳型に注入し、高
圧水銀ランプを10分間照射した。硬化物の紫外光照射
面は充分硬化していたが、反対側の非照射面は指を触れ
るとベタベタしており、硬化が不充分であった。
【0083】
【発明の効果】本発明により、従来光硬化が困難であっ
た光透過性の低い内容物を含有していても光硬化が可能
な材料及びそれらの材料を光硬化する方法が提供され
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/028 H01L 21/027 H05K 3/06 6921−4E // C08F 299/08 MRY 7442−4J (72)発明者 山内 明 神奈川県川崎市川崎区扇町5−1 昭和電 工株式会社化学品研究所内 (72)発明者 中村 佳澄 神奈川県川崎市川崎区扇町5−1 昭和電 工株式会社化学品研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合性不飽和化合物、一般式(1)で表
    わされる近赤外光領域に吸収をもつ陽イオン染料、一般
    式(2)で表わされる増感剤及び紫外光重合開始剤を含
    有することを特徴とする光硬化性材料。 一般式(1); D+・A- (式中、D+は近赤外光領域に吸収をもつ陽イオンであ
    りA-は、各種陰イオンを示す。) 一般式(2); 【化1】 (式中、R1,R2,R3及びR4はそれぞれ独立してアル
    キル基、アリール基、アリル基、アラルキル基、アルケ
    ニル基、アルキニル基、シリル基、複素環基、置換アル
    キル基、置換アリール基、置換アリル基、置換アラルキ
    ル基、置換アルケニル基、置換アルキニル基、ハロゲン
    原子または置換シリル基を示し、Z+ は4級アンモニウ
    ム陽イオン、4級ピリジニウム陽イオン、4級キノリニ
    ウム陽イオン、ホスホニウム陽イオンまたは金属陽イオ
    ンを示す。)
  2. 【請求項2】 陽イオン染料の陰イオンが一般式(3)
    で表わされる、請求項1の光硬化性材料。 一般式(3); 【化2】 (式中、R5,R6,R7及びR8はそれぞれ独立してアル
    キル基、アリール基、アリル基、アラルキル基、アルケ
    ニル基、アルキニル基、シリル基、複素環基、置換アル
    キル基、置換アリール基、置換アリル基、置換アラルキ
    ル基、置換アルケニル基、置換アルキニル基、ハロゲン
    原子または置換シリル基を示す。)
  3. 【請求項3】 重合性不飽和化合物、一般式(1)で表わ
    される近赤外光領域に吸収をもつ陽イオン染料、一般式
    (2)で表わされる増感剤、紫外光重合開始剤と、顔料及
    び/または着色染料を含有することを特徴とする光硬化
    性材料(一般式(1)及び一般式(2)は請求項1と同
    じ)。
  4. 【請求項4】 重合性不飽和化合物が、一般式(4)で
    表わされる(メタ)アクリル官能性ポリオルガノシルセ
    スキオキサンを含有することを特徴とする請求項1,2
    及び請求項3の光硬化性材料。 一般式(4); 【化3】 (式中、R9,R10はアルキル基、アリール基または下
    記一般式(5)で表わされる(メタ)アクリロキシ基を含
    む基であり、R9,R10のうち5〜50モル%が一般式
    (5)の(メタ)アクリロキシ基である。) 一般式(5); 【化4】 (式中、Gは水素原子またはメチル基、Tは炭素数1〜
    12の非置換または置換二価炭化水素基を示す。)
  5. 【請求項5】 紫外光重合開始剤が、一般式(6)で表
    わされる化合物である請求項1,2及び3の光硬化性材
    料。 一般式(6); 【化5】 (式中、Arはアリール基を示し、Xはアルキル基、ヒ
    ドロキシ置換アルキル基、ハロゲン置換アルキル基、ア
    ルコキシ置換アルキル基、モルホリン置換アルキル基、
    カルボアルコキシ基、ベンジル基、ヒドロキシ置換ベン
    ジル基、アルコキシ置換ベンジル基、ジアルキルホスフ
    ィンオキサイド基またはジアリールホスフィンオキサイ
    ド基を示す。)
  6. 【請求項6】 紫外光重合開始剤が、一般式(7)で表
    わされる化合物と水素供与性化合物の併用系である請求
    項1,2及び3の光硬化性材料。 一般式(7); 【化6】 (式中、Arはアリール基を示し、Yはアリール基、ベ
    ンゾイル基、アルキル置換ベンゾイル基、ヒドロキシ置
    換ベンゾイル基、ハロゲン置換ベンゾイル基またはアミ
    ノ置換ベンゾイル基を示す。)
  7. 【請求項7】 アンスラキノン系化合物、チオキサント
    ン系化合物またはカンファーキノン系化合物から選ばれ
    た紫外光重合開始剤と水素供与性化合物の併用系である
    請求項1,2及び3の光硬化性材料。
  8. 【請求項8】 重合性不飽和化合物、一般式(1)で表
    わされる近赤外光領域に吸収を持つ陽イオン染料、一般
    式(2)で表わされる増感剤及び紫外光重合開始剤を含
    有する光硬化性材料に、近赤外光と紫外光を同時に、ま
    たは別々に照射する光硬化方法(一般式(1)及び
    (2)は請求項1と同じ)。
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