JPH1055841A - 補強された遷移領域を有する雌側電気的接触端子 - Google Patents
補強された遷移領域を有する雌側電気的接触端子Info
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Abstract
提供する。 【解決手段】 単一の導電性金属薄板から得られる雌側
電気的接触端子であって、かしめられることにより電線
に接続され得る後側部分と、遷移領域と、端壁と2つの
半壁面と2つの側壁(26)とからなるかご状に形成さ
れた前側部分とを具備し、側壁(26)に、雄側コンタ
クトの挿入の間に該雄側コンタクトを案内する案内手段
と、このかご状部分をコネクタハウジング内に固定する
固定手段とが設けられた雌側電気的接触端子において、
かご状部分の側壁(26)を、前記遷移領域に近接する
部分において、直角アングル状の枝部(71,72)に
より延長する。
Description
を受け入れることを目的とした、金属薄板を切断して形
成されてなる一体形の雌側電気接触端子に関するもので
ある。さらに詳細には、この発明は、端壁と、上部壁
と、2つの側壁とを有するかご状に形成された前側本体
を具備し、各側壁には、180゜折曲部分により該側壁
に連結されかつその前部に接触ブレードを構成する片持
ち梁状部分を有する内側タブが設けられている形式の端
子に関するものである。
において定義された形式の接触端子は既に知られてお
り、これらは、金属薄板片の切断、折曲、成形あるいは
圧延により、旋盤加工端子よりもずっと経済的に製造す
ることができる。また、金属薄板を切断成形してなる現
存するコンタクトは、多くの欠点を有している。接触ブ
レードが、初めから相互に押圧し合っていて、それらを
引き離すために、高品質の電気的接続を保証するような
高い接触圧力の達成に資する、大きな力を必要としてい
る場合には、挿入力が大きくて挿入しづらいという不都
合がある。この第1の欠点は、同一コネクタ内に多数の
接触端子が設けられる場合には重大なものである。他
方、接触ブレードが初めから離れている場合には、各接
触ブレードにより印加される圧力は、一定の場合には、
良好な電気的接続を確保するには不十分なものとなる。
特許出願公開第2621180号公報に開示されてい
る。この公報には、十分に満足のいく電気的接続を保証
すると同時に、導入される際に雄側コンタクトを案内す
る雌側接触端子を開示している。したがって、各側壁
は、その前方に、曲げにより予圧された接触ブレードを
他の接触ブレードと接触しない位置に保持する、内側ま
で折られたフラップを有している。
る多くの接触端子は、さらに、製造時に、または、ハー
ネス製造業者のところで取り扱われるときに、押しつぶ
されてしまう危険性がある。これは、特に、かご形の雌
側電気接触端子であるが、米国特許第4453799号
明細書または欧州特許出願公開第0697752号公報
に開示されているような一重の壁を有する場合、また
は、例えば、仏国特許出願公開第2627020号公報
に開示されているように、予圧されずかつかごの剛性に
貢献しない接触ブレードを有する他のものの場合であ
る。
に、あらゆる引き抜き作用または製造時の金属板のせん
断作用にも耐えなければならない。したがって、これら
の金属薄板に実施される切り抜き、成形および曲げ処理
のために、切断線の交差部分は、壁またはそれに平行に
印加される機械的な横スラストによってせん断または破
断することがある。
側部分とかご状に形成された前側部分との間の遷移領域
のように薄くされた領域、または、これらの端子を受け
入れるコネクタのプラスチック製ハウジング内に端子を
固定するために設けられたかご状部分の開口部において
顕著である。
な寸法の雄側コンタクトが強制的に挿入される場合の不
都合について言及する必要がある。この場合に、コンタ
クトは、接触ブレードに、該接触ブレードを形成してい
る金属の弾性変形の限界圧力よりも大きな圧力をかけ、
その結果、その後塑性変形限界に達した場合にはブレー
ドを劣化させてしまうことになる。
質を損なうことなくコストを低減するための解決策を求
める製造業者が、単一の導電性金属板を形成する金属片
の厚さを減じようとする場合には、特に重要になる。
性金属板よりなり、かしめられることにより電線に接続
され得る後側部分と、遷移領域と、端壁と2つの側壁と
2つの上部半壁とを具備するかご状の前側部分とを有
し、前記側壁に、雄側コンタクトの挿入の際に該雄側コ
ンタクトを案内する案内手段と、このかご状部分を接続
ハウジング内に固定する固定手段とが設けられ、前記か
ご状部分の側壁が前記遷移領域に近接する部分において
2つの直角アングル状の枝部により延長されている、雌
側電気的接触端子を提供することを目的としている。
記直角アングル状の枝部が前記側壁とともに、第2のロ
ック部材を通過させ得る開口部を画定しているものであ
ると理解することもできる。好ましい実施形態では、直
角アングル状部分は、それらの間にかしめられるべき電
線の端部が配置される通路を画定している。
与えられたこの発明の特定の実施形態に随伴する説明を
読むことによって、より明確に理解できるであろう。説
明は、それに付随する図面を参照している。図1は、こ
の発明に係る雌側電気的接触端子を示す斜視図である。
図2は、この発明の端子を形成するために折られる金属
板を示す正面図である。図3は、かご状部分を形成する
前側部分の縦断面図である。図4は、絶縁体内に位置決
めされた端子の部分的な断面を示している。図5は、図
1の端子を部分的に除去した状態で示す斜視図である。
図6は、図1の端子の他の詳細部分を示す斜視図であ
る。図7は、従来の端子形成するために折られる金属板
を示す正面図である。
れ、図1、図3および図6にその最終的な構造が示され
ている端子は、大まかな構造において一般的なコネクタ
ハウジング内に挿入される。端子10は、単一片よりな
り、雄側コンタクト12が受け入れられる前側本体11
と、かしめられる後側部分または軸部14とを有するも
のと考えてよい。これらの2つの部分は、遷移領域15
により分けられている。前記軸部14は、2組のタブ1
6,18を有し、これらのタブ16,18は、電線20
の芯線および被覆上にそれぞれかしめられるようになっ
ている。
24とを有するかご状に形成されている。各側壁24は
二重になっている。該側壁24は、外壁26と内側タブ
28とを有している。各外壁26は、元の金属板を、図
2に鎖線で示された線30の内の1つに沿って90゜折
ることにより形成される。内側タブ28は、図2に符号
32で示された縁に沿う180゜折曲部分により外壁2
6につながっている。これら外壁26および内側タブ2
8は、一緒に、図2に符号34で示された線に沿って直
角に折り曲げられる。
その後側部分においてのみ、対応する外壁26に連結し
ている。したがって、各内側タブ28の前側部分は、雄
側コンタクト12が挿入されるときに、該雄側コンタク
ト12の表面上に圧接される弾性支持接触ブレード29
を形成する。
ブレード29は、より均一な支持を可能にするために、
その自由端から始まってその長さの全体にわたるスリッ
トにより分割されていてもよい。しかしながら、この分
割は必ずしも必要ではない。コンタクトの一方(または
両方とも)にスリットがなくてもよい。逆に、各接触ブ
レードに1つ以上のスリットを設けることも可能であ
る。
折曲部分に近い壁部は、かご状部分の天井の半分を形成
している。図示された実施形態では、相互に当接状態に
支持し合いかつ接触ブレード29の片持ち梁状の領域に
おいて連続的な天井を形成するタブ40が、元の金属板
を切断する際に残される。これにより、端子が一まとめ
に束にされまたは束が解かれたときに、相互に引っかか
る不都合が低減され、接触ブレードが確実に完全に保護
されることになる。
れた種類の形状を有している点に利点がある。電気的コ
ンタクトを形成している片持ち梁状の部分は、前記内側
タブ28の全長の約半分以上の部分を占めており、内側
に曲がるように形成されている。加えて、各接触ブレー
ド29は、その自由端の直近に、他の接触ブレードに対
面する厚く形成された湾曲部分27を有している。接触
ブレード29を曲げることにより、2つのブレードを相
互に近接する方向に移動させようとする弾性力は、後方
に向かって折られた対応する外壁26のフラップ46に
よって吸収される。したがって、雄側コンタクトが挿入
されるときに該雄側コンタクトを案内することができる
このフラップ46は、曲げにより予圧された接触ブレー
ド29を、それが連結されている外壁26に近接した位
置、すなわち、対向する他の接触ブレード29とは接触
しない位置に維持する。図1には、フラップの折曲部分
が、かご状部分の側壁の端子の縁の前方に配され、コネ
クタハウジング(図示略)の絶縁体51内への端子の導
入を容易にしかつこの絶縁体を傷つける危険性を低減す
るように丸い形状を有していることが示されている。導
入の際における危険性をさらに低減するために、端壁お
よび天井部分の縁が柔らかくされていてもよい。
構造を有するロック指52により、絶縁体51内におい
て端子を固定することを可能とする開口部50が形成さ
れている。図4に示された実施形態では、この指部は、
絶縁体の成形の際に形成された細長い梁よりなってお
り、絶縁体の空洞の内側に向かい、開口部50に係合す
ることができる突起53を有している。この梁52が突
起53の前方に延びていることにより、(梁52を据え
付けることができる隙間を有する環状のリップにより画
定された)絶縁体の前方通路54を通してチューブを押
し入れることによって端子をアンロックすることができ
る。このチューブは端子の側部と梁との間にスライドさ
せられる。2つの開口部50が対称的に配置されている
ので、端子は、絶縁体の空洞内における2つの対称的な
位置関係の一方または他方に配され得る。
0は、その側縁の一側に、製造時に折曲部分55を形成
するように金属片を変形することができる壁部を有して
いる。この折曲部分55は、端子を絶縁体の空洞内に固
定することを可能とする突起53の上部支持面57に当
接状態に支持される表面56を有する肩部を画定してい
る。
り、前記ブレードが弾性限界を超える危険性を回避する
ように、接触ブレード29の外面に対して作用するスト
ッパを形成していることを特筆しておく。
圧された接触ブレード29を保持する、上述した構造と
組み合わせたこの構造は、雄側コンタクトへのブレード
の接触圧力を継続的に、すなわち、端子の寿命までの間
の雄側コンタクトの挿入のたびに調節することができ
る。
分、すなわち、フラップ46および折曲部分55によっ
て、フラップ46により保持されかつ雄側コンタクトが
挿入されていない場合のいわゆる受容位置と、雄側コン
タクトの導入により発生した力によってブレードの外側
への最大移動が制限される場合のいわゆる使用位置との
間に、接触ブレード29の動作を制限する隙間空間が画
定されることである。
に、2つの外壁26の折曲部分55は、一方では雄側コ
ンタクト12と接触ブレード29との間、他方では接触
ブレード29と折曲部分55との間の接触点が、雌側端
子の寸法に適合しない雄側端子を導入できなくする間隔
を画定するように、同一平面内に集まっている。
つの方向を有している。第1の折曲操作は、予め切断さ
れた帯板の部分を端子の中心に向かうように折り曲げ、
その後、第2の操作は、その帯板の同一部分を端子の外
側に向かうように180゜折り曲げる。それによって、
折曲部分55により形成される肩部の機械的健全性が強
化される。さらに、折曲部分55の下面56が、突起5
3の上面57に支持されるための広い面積を有してお
り、帯板の厚さの削減にもかかわらず金属板のせん断の
いかなる危険性をも回避することができることは注目す
べきである。この下面56は、これらの面に印加される
力ができるだけ均一になりかつ片持ちとならないよう
に、実質的に支持面57より面積が大きい。
は、端子の長手軸に直交する面に対して角度αをなして
おり、それらのそれぞれの逆勾配が、端子と絶縁体との
間の自己係合作用を生成するようになっている。例によ
れば、突起の面57の角度αの値は、1゜〜45゜の間
にあり、好ましくは、15゜の値を有している。
の壁に形成されている開口部50aは、明らかに折曲部
分55を含んでいるけれども、これらの壁は一重の壁で
あることを一言しておく。
補強するための構造を示している。すなわち、金属板の
厚さの削減を補償する目的で、フラップ46は、該フラ
ップ46の側縁が端子の端壁および上壁の内側面に支持
されることとなるように、折られた状態の端子の壁によ
り画定される内側の幅と概略等しい幅Lを有している。
さらに、これらの壁には、フラップ46の側縁の端部に
形成されたほぞ61を係合する開口部60が設けられて
いる。
て完全に固定されることに加えて、端子10を形成する
かご状部分のこの補強は、このかご状部分の壁に筋交い
を入れることができ、いかなる偶発的な破壊をも回避す
ることができる。フラップ46は、該フラップ46の側
縁の内の一方または他方に設けられた単一のほぞ61に
よりかご状部分の内側に固定されてもよい。
的剛性を全体的に向上するのに好適な他の構造を示して
いる。実際に、端子10の前側本体11とかしめられる
軸部14との間には、端子を絶縁体内への装備に害とな
る変形を受けまたは取付不良となる、いわゆる遷移領域
15がある。
小さい大きさのものとして示されている。これは、前側
本体11の壁26が、前記端壁22および壁26ととも
に開口部70を画定する2つの直角アングル状に形成さ
れた枝部71,72により延長されているためであり、
それによって、この部分的に切り取られた領域を一緒に
補強する4つの側面を構成している。開口部70は、端
子をコネクタハウジング内にロックするための任意の第
2の横ロック部材の導入を可能としていることを一言し
ておく。同様に、壁26にそれぞれ配列された2つの直
角アングル状部分の間に、要求された寸法を少し超え
た、かしめられるべき任意の電線の端部を配置すること
ができる空間73が設けられ、それによって、端子の絶
縁体内における正確な位置決めのために要求される基準
値を超えて、端子が電線により押されることが防止され
ることを一言しておく。
の可能なプロセスについて手短に説明する。このプロセ
スは、電線に自動的にかしめる機械に供給するためのテ
ープの形態で端子を得ることを可能としている。
ためのものであり、厚さ0.29mmの銅合金の帯板の
切断および成形(折曲)により製造される。第1の作業
工程では、帯板が、図2に示された種類の連続した金属
板を生成するように切断され、これらは連結ストリップ
66により一体に連結されている。図2に鎖線で示され
た折り線は、プレス加工において印されてもよい。接触
ブレード29は、曲げおよび打撃により形作られ、フラ
ップ46が形成される。図4に示されるように、フラッ
プおよび接触ブレード29の自由端部分の両方に、雄側
コンタクトの導入をより容易にする斜面、例えば、約1
5゜の斜面を設けることが有利である。
部分および側壁に属する内側タブの部分と天井に属する
内側タブの部分とを画する内側への90゜折曲部分が形
成され、同時に、ほぞ61を開口部60に貫通させ、形
成された壁をフラップ46の縁に接触させる。
れた特定の実施形態に限定されるものではない。この発
明に対しては、多くの変形が可能である。例えば、面が
必ずしも平行ではないが、傾斜している端子を形成する
ことも可能である。また、特定のシーリング例(sealing
embodiment)に必要とされる、角ばった雄側ブレードの
通過を許容する、シーリングタブ(sealing tab)を受け
入れるための溝が、コンタクトの天井の前部に形成され
ていてもよい。この特許出願の範囲は、そのような変形
例のみならず、さらに一般的に、等価の文脈の範囲内に
ある任意の他の変形例にまで広がっているものである。
視図である。
属板を示す正面図である。
ある。
面図である。
視図である。
る。
示す正面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 単一の導電性金属薄板から得られる雌側
電気的接触端子であって、 かしめられることにより電線に接続され得る後側部分
(14)と、 遷移領域と、 端壁(22)と2つの半壁面と2つの側壁(26)とか
らなるかご状に形成された前側部分(10)とを具備
し、 前記側壁(26)に、雄側コンタクトの挿入の間に該雄
側コンタクトを案内する案内手段と、このかご状部分を
コネクタハウジング内に固定する固定手段とが設けられ
た雌側電気的接触端子において、 前記かご状部分の側壁(26)が、前記遷移領域に近接
する部分において、直角アングル状の枝部(71,7
2)により延長されていることを特徴とする雌側電気的
接触端子。 - 【請求項2】 前記直角アングル状の枝部(71,7
2)が、前記側壁(26)とともに、第2のロック部材
を通過させ得る開口部(70)を画定していることを特
徴とする請求項1記載の雌側電気的接触端子。 - 【請求項3】 前記直角アングル状部分が、それらの間
に、かしめられるべき電線の端部が配置される通路(7
3)を画定していることを特徴とする請求項1記載の雌
側電気的接触端子。
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