JPH1052895A - ポリオレフィン系樹脂被覆フィルム - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂被覆フィルム

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JPH1052895A
JPH1052895A JP8170919A JP17091996A JPH1052895A JP H1052895 A JPH1052895 A JP H1052895A JP 8170919 A JP8170919 A JP 8170919A JP 17091996 A JP17091996 A JP 17091996A JP H1052895 A JPH1052895 A JP H1052895A
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Aki Kudou
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Tsutomu Fujita
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透明性および保温性に優れたポリオレフィン系
樹脂被覆フィルムを提供すること。 【解決手段】ポリオレフィン系樹脂フィルムからなる層
(A層)と、A層の両側に極性基含有ビニルモノマー成
分を20重量%以下含有するポリオレフィン系樹脂から
なる層(B、C層)を配してなるポリオレフィン系樹脂
被覆フィルムであって、該ポリオレフィン系樹脂被覆フ
ィルムに赤外線吸収剤が6〜50重量%含有され、該ポ
リオレフィン系樹脂被覆フィルムの27℃における赤外
線吸収率が、70〜85%(黒体輻射エネルギー値を1
00%として、ポリオレフィン系樹脂被覆フィルム厚み
75μの輻射線吸収エネルギー値の比率)であることを
特徴とするポリオレフィン系樹脂被覆フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明性および保温
性が良好なポリオレフィン系樹脂被覆フィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、施設園芸におけるハウス、トンネ
ル等に用いられる被覆フィルムとしては、ポリ塩化ビニ
ルフィルムやポリエチレンフィルム、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体フィルム等のポリオレフィン系樹脂フィル
ムが主として使用されている。
【0003】これらのうちポリ塩化ビニルフィルムは、
保温性、透明性、強靱性、耐久性等に優れているので、
被覆用フィルムとしては汎用されている。しかしなが
ら、ポリ塩化ビニルフィルムは使用中にフィルム中に含
まれる可塑剤がフィルム表面にブリードアウトして、塵
埃が付着して光線透過性が著しく損われ、ハウス内の温
度上昇を妨げるという欠点があるとともに使用後焼却処
理をすると塩素ガスが発生するため焼却処理が難しいと
いう問題がある。
【0004】一方、ポリオレフィン系樹脂フィルムは、
透明性には優れているものの保温性の点でポリ塩化ビニ
ルフィルムに劣っているため、ハウス、トンネル等の被
覆フィルムとしての利用は未だ充分なものではない。
【0005】農作物のハウス・トンネル栽培において
は、昼間の太陽光線がハウス、トンネル内に取り入れら
れてハウス等内の気温や地温を上昇させる。一方、上昇
した気温や地温は、夜間、外気により冷却され低温とな
り、これが農作物の生育に著しい悪影響を及ぼす。更に
夜間の冷却が著しい程、日の出後の昇温も遅れるので、
夜間冷却の僅かな差が農作物の生育には著しい差となっ
て現れる。従って、夜間の冷却による農作物への悪影響
を低減するためには、 昼間にはハウス等内へ太陽光線をできるだけ多く取り
入れること(透光性) 夜間にはハウス等内の地面からの輻射線を被覆フィル
ムで充分に吸収し、ハウス等内へ再輻射すること(保温
性)が必要である。
【0006】ポリオレフィン系樹脂フィルムの保温性を
改良した被覆用フィルムとしては、特開昭52−105
953号、特公平4−11107号および特公昭57−
34871号等の各公報に見られるようにポリオレフィ
ン系樹脂に燐酸塩化合物、酸化硅素、無水アルミノ硅酸
塩、脱水カオリナイト、アルミニウム、シリケート、ゼ
オライト、ハイドロタルサイト類等の無機化合物および
アセタール樹脂等の有機化合物を添加したものが開示さ
れている。しかし、これらは、ポリオレフィン系樹脂の
保温性は改良されているものの、ポリ塩化ビニルに比べ
ると未だ不充分であったり、光線の透過率が低かった
り、また、フィルム中に添加している界面活性剤がフィ
ルム表面にブリードアウトして、更に光線透過性を低く
するという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】光線透過性および保温
性にすぐれたポリオレフィン系樹脂被覆フィルムを開発
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するべく鋭意検討した結果、本発明に至った。す
なわち本発明は、ポリオレフィン系樹脂フィルムからな
る層(A層)と、A層の両側に極性基含有ビニルモノマ
ー成分を20重量%以下含有するポリオレフィン系樹脂
からなる層(B、C層)を配してなるポリオレフィン系
樹脂被覆フィルムであって、該ポリオレフィン系樹脂被
覆フィルムに赤外線吸収剤が6〜50重量%含有され、
該ポリオレフィン系樹脂被覆フィルムの27℃における
赤外線吸収率が、70〜85%(黒体輻射エネルギー値
を100%として、ポリオレフィン系樹脂被覆フィルム
厚み75μの輻射線吸収エネルギー値の比率)であるこ
とを特徴とするポリオレフィン系樹脂被覆フィルムおよ
び該フィルムを用いた作物の栽培方法を提供するもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のA層に用いられるポリオレフィン系樹脂として
は、α−オレフィンの単独重合体、α−オレフィンを主
成分とする異種単量体との共重合体であり、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−4
−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン−ヘキセン
−1共重合体、エチレン−オクテン−1共重合体などの
エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレ
ン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル−メチルメタクリレート共重合体、アイオノマー樹
脂などをあげることができる。これらの樹脂のなかで
は、低密度ポリエチレンやエチレン−α−オレフィン共
重合体および酢酸ビニル含有量が30重量%以下のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体などが透明性や柔軟性に優
れ、かつ安価なフィルムが得られる点で好ましい。
【0010】本発明のBおよびC層には、加工性、作業
性、透明性等を改良する目的で極性基含有ビニルモノマ
ー成分を20重量%以下含有するポリオレフィン系樹脂
が用いられる。ここで極性基含有ビニルモノマー成分と
は、炭素、水素以外の元素を含むビニルモノマー成分の
ことである。極性基含有ビニルモノマー成分を20重量
%以下含有するポリオレフィン系樹脂としては、例え
ば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸共重合体、エチレン−メチルメタアクリレート共重
合体、エチレン−酢酸ビニル−メチルメタアクリレート
共重合体、アイオノマー樹脂などを挙げることができる
が、エチレン−酢酸ビニル共重合体がより好ましい。極
性基含有ビニルモノマー成分の含有量が20重量%をこ
えると加工性が不良であったり、熱融着等の問題が生じ
やすく好ましくない。極性基含有ビニルモノマー成分の
含有量は、0〜13重量%であるものがより好ましい。
極性基含有ビニルモノマー成分を含有しないポリオレフ
ィン系樹脂(極性基含有ビニルモノマー成分の含有量が
0重量%)としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン−1
共重合体、エチレン−4−メチル−1−ペンテン共重合
体、エチレン−ヘキセン−1共重合体、エチレン−オク
テン−1共重合体が挙げられ、特に密度0.93g/c
3 以下の低密度ポリエチレンやエチレン−α−オレフ
ィン共重合体が好ましく用いられる。なお、上記A層の
異種単量体が極性基含有ビニルモノマー成分と同種の場
合、B、C層の極性基含有ビニルモノマー成分の含有量
は、A層で用いるポリオレフィン系樹脂の異種単量体の
含有量より少ないほうがより好ましい。また、本発明の
目的を逸脱しない範囲でA、BおよびC層には種々の添
加剤を含有させてもよい。
【0011】本発明のポリオレフィン系樹脂被覆フィル
ムは、A層の両側にBおよびC層を配してなる多層フィ
ルムであり、該ポリオレフィン系樹脂被覆フィルムに後
述する防曇性被膜を形成させない場合は、BおよびC層
は該ポリオレフィン系樹脂被覆フィルムの最外層である
ことが好ましい。該ポリオレフィン系樹脂被覆フィルム
に防曇性被膜を形成させる場合は、Bおよび/またはC
層上に防曇性被膜を形成させることが好ましい。また、
A層は多層構成であってもよい。ポリオレフィン系樹脂
被覆フィルムの層構成としては、2種3層、3種3層、
3種5層、4種5層および5種5層の構成がよく用いら
れ、各層の樹脂および添加剤の配合は異なっていてもよ
い。農業用施設の被覆フィルムとして用いた場合、該施
設の外側に面する層には防塵処理が、施設の内側に面す
る層には流滴、防霧処理が、それぞれ施される場合が多
い。
【0012】本発明のポリオレフィン系樹脂被覆フィル
ムの厚さは、フィルム強度とフィルムの中継ぎ加工性や
被覆作業性の点で、通常、0.02〜0.3mmの範囲
であり、0.03〜0.2mmがより好ましい。
【0013】本発明のポリオレフィン系樹脂被覆フィル
ムの各層の厚みの比率(B層またはC層:A層)は、通
常、1:9〜9:1である。フィルムの成形性の点から
2:8〜8:2が好ましく、透明性、フィルム強度など
の点から3:7〜7:3がより好ましい。また、赤外線
吸収剤がA層に多く含まれている場合には、1:9〜
4:6が好ましく、1.5:8.5〜3:7がより好ま
しい。なお、B、C各層の厚みは同一でなくてもよく、
適宜厚みを変更してもかまわない。
【0014】本発明のポリオレフィン系樹脂被覆フィル
ムの赤外線吸収率は、保温性の尺度であり、前述したよ
うに作物生育性に影響を与える。赤外線吸収率は、27
℃(300K)で70〜85%であり、70%未満で
は、作物生育性が劣り好ましくなく。また、無機化合物
の赤外線吸収剤を用いて、赤外線吸収率を85%より大
きくしようとすると、赤外線吸収剤をポリオレフィン系
樹脂被覆フィルムに多量に配合する必要があり、該フィ
ルムの加工性、強度、光線透過性の悪化や該フィルムの
高コスト化を招き好ましくない。また、作物生育性、フ
ィルムの光線透過性、強度およびコストの面から、72
〜85%がより好ましく、さらに好ましくは、74〜8
5%である。本発明のポリオレフィン系樹脂被覆フィル
ムの赤外線吸収率を70〜85%の範囲を満足させるた
めには、赤外線吸収剤の含量は、赤外線吸収剤が無機化
合物の場合ば、フィルム全体中、6〜25重量%であ
り、好ましくは、7〜25重量%、より好ましくは、8
〜25重量%である。また、有機化合物である場合に
は、6〜50重量%である。
【0015】また、HAZE値については、平行光線の
透過性を意味しており、HAZE値が小さいほど平行光
線の透過性が高い。前述したように、平行光線の透過性
が高い程、ハウスおよびトンネル内に昼間の太陽光線を
より多くとりいれてハウスおよびトンネル内の気温や地
温を上昇させ、夜間の保温性がより良くなる。また、平
行光線の透過性が高いほど、直進光を好む強光性作物の
生育に好影響を与える。強光性作物としては、ナス科の
植物やピーマン、メロン、スイカ、イチゴ等が例示でき
る。保温性が同じであるフィルムであれば、HAZE値
が低い程、作物、特に強光性作物の生育性に優れ、作物
の栽培に好ましい結果を与える。なお、本発明において
製造直後のHAZE値とは、製造後1時間以内に測定し
たHAZE値を意味する。
【0016】本発明に用いられる赤外線吸収剤として
は、リチウムアルミニウム複合水酸化物やハイドロタル
サイト類化合物等の複合水酸化物、酸化マグネシウム、
酸化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化チ
タンなどの金属の酸化物、水酸化リチウム、水酸化マグ
ネシウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウムなど
の水酸化物、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどの
炭酸塩類、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カル
シウム、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウムなどの硫酸塩類、
燐酸リチウム、燐酸ナトリウム、燐酸カリウム、燐酸カ
ルシウムなどの燐酸塩類、硅酸マグネシウム、硅酸カル
シウム、硅酸アルミニウム、硅酸チタンなどの硅酸塩
類、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム、アル
ミン酸カルシウムなどのアルミン酸塩類、アルミノ硅酸
ナトリウム、アルミノ硅酸カリウム、アルミノ硅酸カル
シウムなどのアルミノ硅酸塩類、カオリン、クレー、タ
ルクなどの無機化合物およびポリアセタール、エバール
などの有機化合物などが挙げられ、これらを単独で用い
ても2種類以上を併用してもかまわない。
【0017】ハイドロタルサイト類化合物としては、天
然ハイドロタルサイトMg0.75Al 0.25(OH)2 (C
3 0.125 ・0.5 H2 O、合成ハイドロタルサイト
(商品名:アルカマイザーDHT−4A 協和化学工業
製 Mg0.69Al0.31(OH) 2 (CO3 0.15・0.54
2 O)のようなハイドロタルサイト類化合物として、
下記式(I)で示される化合物、 M2+ 1-x Al x (OH)2 (An-x/n ・mH2 O (I) (式中、M2+は、マグネシウム、カルシウムおよび亜鉛
よりなる群から選ばれた2価金属イオンを示し、xおよ
びmは次の条件、0<x<0.5、0≦m≦2を満足
し、An-は、n価のアニオンを示し、n価のアニオンし
ては特に限定されず、Cl - 、Br - 、I- 、NO3 -
Cl O4 - 、SO4 2- 、CO3 2- 、SiO3 2 - 、HPO
4 3- 、HBO4 3- 、PO4 3- 、Fe(CN)4 3- 、Fe
(CN)4 4-、CH3 COO- 、C6 4 (OH)CO
- 、(COO)2 2- 、テレフタル酸イオン、ナフタレ
ンスルホン酸イオン等のアニオンが挙げられる。)が挙
げられ、リチウムアルミニウム複合水酸化物塩類として
は、例えば、特開平5−179052公報に記載の下記
一般式(II)で示される化合物 Li+ (Al3+2 (OH- 6 ・(An-1/n ・mH2 O (II) (式中、An-は、n価陰イオンを示し、mは0 ≦ m
≦ 3の範囲であり、An-で示されるn価のアニオン
としては特に限定はされないが、例えば、Cl - 、Br
- 、I- 、NO3 - 、ClO4 - 、SO4 2-、CO3 2-
、SiO3 2-、HPO4 3- 、HBO4 3- 、PO4
3- 、Fe(CN)4 3 、Fe(CN)4 4- 、CH
3 COO- 、C6 4 (OH)COO- 、(COO)2
2-、テレフタル酸イオン、ナフタレンスルホン酸イオン
等のアニオンが挙げられる。)が挙げられる。
【0018】赤外線吸収剤が無機化合物である場合に
は、光線透過性の観点から、使用するポリオレフィン系
樹脂の屈折率により近いこと、また、保温性の観点か
ら、幅広い波長域に吸収性能をもつことが重要になる。
これらから、ハイドロタルサイト類化合物、リチウムア
ルミニウム複合水酸化物、アルミノ珪酸塩類等が好まし
い。
【0019】無機化合物である赤外線吸収剤の平均粒径
は、通常、5μm以下、好ましくは0.05〜3μmで
あり、さらに好ましくは、0.1〜1μmである。また
フィルム中での分散性を向上させるため高級脂肪酸、高
級脂肪酸のアルカリ金属塩等による無機化合物の表面処
理を施してもよい。本発明のポリオレフィン系樹脂被覆
フィルムには、種々の添加剤を発明の目的を損しない範
囲で用いてもよく、例えば、「ポリマー添加剤の分離・
分析技術、田中ら、1987年、日本科学情報(株)」、
「プラスチックおよびゴム用添加剤実用便覧、後藤ら、
1970年、(株)化学工業社」などを参照することができ
る。
【0020】本発明のポリオレフィン系樹脂被覆フィル
ムには耐候性を向上させる目的でヒンダードアミン系化
合物を用いることができ、かかるヒンダードアミン系化
合物は、4−位に置換基を有する2,2,6,6−テト
ラアルキルピペリジン誘導体であり、その4−位の置換
基としては、例えばカルボン酸残基、アルコキシ基、ア
ルキルアミノ基等が挙げられる。またN−位にはアルキ
ル基が置換していてもよく、具体的には、下記(1)〜
(22)式に示す化合物を例示することができる。また
これらのヒンダードアミン系化合物は単独で用いても2
種類以上を併用してもよい。
【0021】ヒンダードアミン系化合物の含量は、耐候
性改良効果とブルーミングを抑制する点で、ポリオレフ
ィン系樹脂被覆フィルム全体中に通常、0.02〜5重
量%、好ましくは0.1〜2重量%の範囲である。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】本発明には耐候性を向上させる目的で紫外
線吸収剤を用いることができ、かかる紫外線吸収剤は、
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系
紫外線吸収剤、ベンゾエート系紫外線吸収剤、シアノア
クリレート系紫外線吸収剤に大別される。具体的には、
下記(23)〜(31)式のような化合物が例としてあ
げられる。また、これらの紫外線吸収剤は単独で用いて
も2種類以上を併用してもよい。
【0026】紫外線吸収剤の含量は、耐候性改良効果と
ブルーミング抑制の点で、ポリオレフィン系樹脂被覆フ
ィルム全体中に通常、0.01〜3重量%、好ましくは
0.05〜1重量%の範囲である。
【0027】
【0028】本発明には防曇性を付与させるために無滴
剤を用いることができ、かかる無滴剤としては、常温
(23℃)で固体状のものと液状のものとがあり、固体
状の無滴剤としては、非イオン性界面活性剤、例えば、
ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノパルミテ
ート、ソルビタンモノベヘネートなどのソルビタン脂肪
酸エステル系界面活性剤、グリセリンモノラウレート、
グリセリンモノパルミテート、グリセリンモノステアレ
ート、ジグリセリンジステアレート、トリグリセリンモ
ノステアレートなどのグリセリン脂肪酸エステル系界面
活性剤、ポリエチレングリコールモノパルミテート、ポ
リエチレングリコールモノステアレートなどのポリエチ
レングリコール系界面活性剤、アルキルフェノールのア
ルキレンオキシド付加物、ソルビタン/グリセリン縮合
物と有機酸とのエステルなどが挙げられる。
【0029】本発明のポリオレフィン系樹脂被覆フィル
ムに常温で液状の無滴剤を含有させると、フィルム保管
時および展張時に配合している無滴剤がフィルム表面に
ブリードアウトして製造初期の光線透過性が損われる現
象を回避することができる。上記効果を発揮させるため
には、常温で液状の無滴剤を少なくとも1種類用いるこ
とが好ましい。かかる常温で液状の無滴剤としては、例
えば、グリセリンモノオレエート、ジグリセリンモノオ
レエート、ジグリセリンセスキオレエート、テトラグリ
セリンモノオレエート、ヘキサグリセリンモノオレエー
ト、テトラグリセリントリオレエート、ヘキサグリセリ
ンペンタオレエート、テトラグリセリンモノラウレー
ト、ヘキサグリセリンモノラウレート等のグリセリン系
脂肪酸エステルが、また、ソルビタンモノオレエート、
ソルビタンジオレエート、ソルビタンモノラウレートな
どのソルビタン脂肪酸エステルが挙げられる。その含量
は、フィルム全体中に通常、0.2〜3重量%、好まし
くは0.5〜2重量%の範囲である。また、無滴剤全体
の含量としては、通常、0.5〜4重量%、好ましく
は、1.5〜3重量%、さらに好ましくは、2.2〜
2.8重量%である。
【0030】本発明のポリオレフィン系樹脂被覆フィル
ムには、防霧性を付与する目的で、防霧剤を配合するこ
とができる。かかる防霧剤としては、パーフルオロアル
キル基、ω−ヒドロフルオロアルキル基等を有するフッ
素化合物(特にフッ素系界面活性剤)、アルキルシロキ
サン基を有するシリコン系化合物(特にシリコン系界面
活性剤)等が挙げられる。その含量は、フィルム全体中
に通常、0.01〜3重量%、好ましくは0.02〜1
重量%の範囲である。
【0031】また、本発明のポリオレフィン系樹脂被覆
フィルムの透明性を長期間持続させる方法として、上述
した常温で液状の無滴剤をフィルム中に含有させる方法
以外に、農業用ハウス等に展張するポリオレフィン系樹
脂被覆フィルムの少なくとも内面に防曇性被膜を形成さ
せる方法が挙げられる。かかる防曇性被膜とは、例え
ば、特公昭49−32668号公報、特公昭50−11
348号公報などに記載されているコロイダルシリカや
コロイダルアルミナに代表される無機酸化ゾルのコーテ
ィング膜、およびその応用として、特公昭63−454
32号公報、特公昭63−45717号公報、特公昭6
4−2158号公報、特開平3−207643号公報で
代表される無機酸化物ゾルと有機化合物(界面活性剤や
樹脂など)などのコーティング膜、界面活性剤を主成分
とする液のコーティング膜、親水性樹脂を主成分とする
液のコーティング膜、親水性樹脂を主成分とする膜等が
好ましく用いられる。ここで親水性樹脂として、ポリビ
ニルアルコール、多糖類、ポリアクリル酸などが挙げら
れ、覆膜形成の方法は、コーティングによってもよい
し、親水性樹脂を主成分とする膜を製膜後、フィルムに
積層する方法でもよい。
【0032】本発明のポリオレフィン系樹脂被覆フィル
ムは、特に限定されるものではないが、例えば、次の方
法によって製造される。ポリオレフィン系樹脂に所定量
の赤外線吸収剤を添加し、必要に応じ、無滴剤、ヒンダ
ードアミン系化合物、熱安定剤、耐候剤、紫外線吸収剤
等の各種添加剤を、例えばリボンブレンダー、スーパー
ミキサー、バンバリーミキサー、1軸あるいは2軸押出
機などの通常の混合・混練機によって混合・混練してA
層に用いられる樹脂組成物を得ることができる。同様
に、B、C層に用いられる樹脂組成物を得ることができ
る。このようにして得られた樹脂組成物を用いて、A層
がB、C層にはさまれるように、例えば、共押出による
Tダイフィルム成形法、インフレーションフィルム成形
法など通常の積層フィルムを得る成形法を用いて行うこ
とができる。また、A、B、C各層をあらかじめ別途上
記等の方法で製造しておき、各層を接着層を介して積層
してもよい。
【0033】本発明のポリオレフィン系樹脂被覆フィル
ムは、例えば、施設園芸ハウス・トンネル等の被覆フィ
ルムとして用いられる。また、内張りカーテンを設置す
る場合も本発明のポリオレフィン系樹脂被覆フィルムを
内張りカーテンとして用いることが好ましい。
【0034】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン系樹脂被覆フィ
ルムは、光線透過性に優れており保温性がポリ塩化ビニ
ルなみに優れている。また、一般に市販されている赤外
線吸収剤を配合している農業用ポリオレフィン系樹脂多
層フィルムの多くは、無滴剤がフィルム表面にブリード
アウトして経時による光線透過性の悪化が見られるが、
本発明の常温で液状の無滴剤を含有したポリオレフィン
系樹脂被覆フィルムは、経時による光線透過性の悪化は
ほとんど認められず、長期に亘り優れた光線透過性を保
持することができる。これらから、本発明のポリオレフ
ィン系樹脂被覆フィルムをハウスおよびトンネル等に用
いて作物の栽培をすれば、一般のポリ塩化ビニルと同等
もしくは、それ以上の作物生育性(収穫量)が達成され
る。また、本発明のポリオレフィン系樹脂被覆フィルム
は、ポリ塩化ビニルフィルムで問題となっている廃棄処
理に関しても問題なく、環境にたいしても優れている。
その他、ポリ塩化ビニルフィルムと比較しても、価格、
作業性、耐寒性など多くの優れた性能を有しており、農
業用被覆フィルムとして有用である。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れに限定されるものではない。なお実施例及び比較例中
の試験方法は次の通りである。
【0036】[光線透過性]スガ試験機製ヘイズメータ
ーにより、全光線透過率およびHAZEを測定した。
なお、製造直後のHAZE値とは製造後1時間以内に測
定した値である。また、1時間以上経過したフィルムに
ついては、アセトンでフィルムを洗浄した後1時間以内
に測定した。
【0037】[経時による光線透過性:△HAZE]2
3℃×50%RH条件下で90日保管した後のHAZE
を測定し、製造直後のHAZE値との差を求めた。
【0038】[赤外線吸収率]赤外線吸収率は、以下に
示す輻射線吸収エネルギーの定義およびその測定方法に
よって求めた。すなわち、27℃でのフィルムの輻射線
吸収エネルギーを測定し、その時の黒体輻射のエネルギ
ーを100%として、その比率を求めた。
【数1】 ここでC1 =3.7402×10-12 (W/cm2 ) C2 =1.43848(cm・deg) λ =波長(cm) T =温度 300°K
【数2】 輻射線吸収エネルギーは、波長2.27〜30.3μm
の範囲で波長の刻みを0.02μmとして積分した。な
おフィルムの赤外吸収スペクトルは、フーリエ変換式赤
外分光光度計を用いて通常の方法によって測定した。
【0039】[防霧性試験]フィルムを縦50×横60
cmのアクリル製の枠に両面テープで貼り付け、試験面
を下にして、23℃の恒温室内に置いた40℃の恒温水
槽の上に水平に設置した。試験面を充分湿らせた後、フ
ィルム外側に氷水を接触させておいたときの霧の発生量
および消えるまでの時間などを目視で観察し、以下の基
準で判定した。 ○:霧の発生量が少なく、すぐに消える。 △:霧の発生量がやや多く、消えるまでに時間がかか
る。 ×:霧の発生量が非常に多く、消えるまでに時間がかか
る。
【0040】〔防曇性試験〕フィルムを縦34×横5c
mのアクリル製の枠に両面テープで貼り付け、試験面を
下にして、温度一定の環境試験室内に置いた恒温水槽の
上に水平面に対して15度の傾斜をつけて設置した。こ
のときの温度条件(環境試験室/恒温水槽)は、低温試
験:3℃/20℃と高温試験:20℃/40℃とした。
そして、フィルム面の水滴の様子を観察して、以下の基
準で判定した。 ○:フィルム面が均一に濡れている。 △:部分的に水滴が付着しているところがある。 ×:全体に水滴が付着し、白く曇っている。
【0041】〔耐候性試験〕JIS1号ダンベルで打ち
抜いた試験片をサンシャインウエザーメーター・オーメ
ーター(スガ試験機製)において、ブラックパネル温度
63℃の条件下で経時暴露させた。経時された試験片に
ついて、オートグラフDSS100(島津製作所製)を
用いて、引張試験を行い伸び率(%)を測定し、伸び率
がもとの試験片の伸び率に対して半分になったときの耐
候性試験時間を求めた。この時間の値が大きいほど耐候
性が優れていることを示し、1000時間を本試験の合
格レベルとした。
【0042】〔実施例1〕エチレン−酢酸ビニル共重合
体(商品名:エバテートH2020 酢酸ビニル含有量
15重量% 住友化学工業製)に、ヒンダードアミン系
化合物(商品名:チヌビン622−LD チバガイギー
製)0.6重量%、赤外線吸収剤としてハイドロタルサ
イト類化合物(商品名:DHT4A 協和化学工業製)
16.0重量%、紫外線吸収剤(商品名:スミソーブ1
30 住友化学製)0.1重量%、酸化防止剤(商品
名:イルガノックス1010 チバガイギー製)0.1
重量%、無滴剤としてモノグリセリンモノステアレート
0.2重量%、ジグリセリンジステアレート1.0重量
%、ジグリセリンセスキオレエート0.8重量%、滑剤
としてステアリン酸アミド0.2重量%を加え、全体を
100重量%とし、バンバリーミキサーを用いて130
℃、5分間混練後、造粒機により造粒し、組成物ペレッ
トを得た。これを樹脂組成物とする。また、エチレン
−酢酸ビニル共重合体(商品名:エバテートD2011
酢酸ビニル含有量5重量% 住友化学工業製)に、ヒ
ンダードアミン系化合物(商品名:チヌビン622−L
D チバガイギー製)0.6重量%、紫外線吸収剤(商
品名:スミソーブ130 住友化学製)0.1重量%、
酸化防止剤(商品名:イルガノックス1010 チバガ
イギー製)0.1重量%、無滴剤としてモノグリセリン
モノステアレート0.2重量%、ジグリセリンジステア
レート1.0重量%、ジグリセリンセスキオレエート
0.8重量%、滑剤としてステアリン酸アミド0.2重
量%、アンチブロッキング剤として酸化珪素0.10重
量%を加え、全体を100重量%とし、バンバリーミキ
サーを用いて130℃、5分間混練後、造粒機により造
粒し、組成物ペレットを得た。これを樹脂組成物とす
る。次に樹脂組成物をA層に、樹脂組成物をB、C
層としてインフレーションフィルム成形機によってフィ
ルム厚み0.075mmのフィルム(A層0.045m
m、B、C層0.015mm)を作製し、フィルムのH
AZE、赤外線吸収率(23℃における黒体輻射吸収エ
ネルギーを100%として、該フィルムの輻射線吸収エ
ネルギーとの比率)、防霧性、防曇性および耐候性の試
験を行った。
【0043】〔実施例2〕実施例1の樹脂組成物にお
いて、赤外線吸収剤の含量を20重量%に変えた以外
は、実施例1と同様にしてフィルムを作製し、各種の試
験をおこなった。
【0044】〔実施例3〕実施例1の樹脂組成物にお
いて、赤外線吸収剤をリチウムアルミニウム複合水酸化
物(商品名:ミズカラック 水沢化学工業製)に変えた
以外は、実施例1と同様にしてフィルムを作製し、各種
の試験をおこなった。
【0045】〔実施例4〕実施例1の樹脂組成物にお
いて、赤外線吸収剤をアルミノ珪酸塩(商品名:シルト
ンAMT−08 水沢化学工業製)に変えた以外は、実
施例1と同様にしてフィルムを作製し、各種の試験をお
こなった。
【0046】〔実施例5〕実施例1において、樹脂組成
物のうちでエチレン−酢酸ビニル共重合体をエバテー
トH2031(酢酸ビニル含有量19重量% 住友化学
工業製)に変えた以外は、実施例1と同様にしてフィル
ムを作製し、各種の試験をおこなった。
【0047】〔実施例6〕実施例1において、樹脂組成
物との無滴剤をモノグリセリンモノステアレート
0.4%、ジグリセリンジステアレート1.6%に代え
た以外は、実施例1と同様にしてフィルムを作製し、各
種の試験をおこなった。
【0048】〔実施例7〕実施例3において、樹脂組成
物との防霧剤として、フッ素系界面活性剤(ダイキ
ン工業製、商品名ユニダインDS403)を添加した以
外は、実施例1と同様にしてフィルムを作製し、各種の
試験をおこなった。
【0049】〔実施例8〕実施例1において、樹脂組成
物およびの無滴剤を省いた以外は、実施例1と同様
にしてフィルムを作製し、各種の試験をおこなった。
【0050】〔実施例9〕実施例3において、フィルム
厚みを0.1mm(A層:0.06mm、B、C層:
0.02mm)にした以外は、実施例1と同様にしてフ
ィルムを作製し、各種の試験をおこなった。
【0051】〔実施例10〕実施例3において、フィル
ム厚みを0.15mm(A層:0.09mm、B、C
層:0.03mm)にした以外は、実施例1と同様にし
てフィルムを作製し、各種の試験をおこなった。
【0052】〔実施例11〕エチレン−酢酸ビニル共重
合体(商品名:エバテートH2020 酢酸ビニル含有
量15重量% 住友化学工業製)に、ヒンダードアミン
系化合物(商品名:チヌビン622−LD チバガイギ
ー製)0.6重量%、赤外線吸収剤としてハイドロタル
サイト類化合物(商品名:DHT4A 協和化学工業
製)16.0重量%、紫外線吸収剤(商品名:スミソー
ブ130 住友化学製)0.1重量%、酸化防止剤(商
品名:イルガノックス1010 チバガイギー製)0.
1重量%、を加え、全体を100重量%とし、バンバリ
ーミキサーを用いて130℃、5分間混練後、造粒機に
より造粒し、組成物ペレットを得た。これを樹脂組成物
とする。また、エチレン−酢酸ビニル共重合体(商品
名:エバテートD2011酢酸ビニル含有量5重量%
住友化学工業製)に、ヒンダードアミン系化合物(商品
名:チヌビン622−LD チバガイギー製)0.6重
量%、紫外線吸収剤(商品名:スミソーブ130 住友
化学製)0.1重量%、酸化防止剤(商品名:イルガノ
ックス1010 チバガイギー製)0.1重量%を加
え、全体を100重量%とし、バンバリーミキサーを用
いて130℃、5分間混練後、造粒機により造粒し、組
成物ペレットを得た。これを樹脂組成物とする。次に
樹脂組成物をA層に、樹脂組成物をB、C層として
インフレーションフィルム成形機によってフィルム厚み
0.1mmのフィルム(A層0.06mm、B、C層
0.02mm)を作製した(成形条件は実施例1と同様
である)。一方、防曇性被膜を下記のように形成した。
ポリビニルアルコール(ケン化度88.5%、重合度1
700、クラレ製商品名ポバール217)の1%水溶液
を作製し、上記フィルムの片面にコロナ処理(ソフタル
製コロナ処理機を使用)を行い、固形分厚み約0.1g
/m2 となるようにその面に塗布し、室温で風乾してフ
ィルムを作製し、各種の試験を行った。
【0053】〔実施例12〕防曇性被膜を下記のように
形成した以外は、実施例11と同様にしてフィルムを作
製した。 防曇性被膜:フィルム(防曇製覆膜を形成するまえの実
施例11と同様のフィルム)の片面にコロナ処理を行
い、固形分厚み約0.1g/m2 となるように塩化セチ
ルトリメチルアンモニウムの0.1%水溶液をその面に
塗布し、室温で風乾してフィルムを作製し、各種の試験
を行った。
【0054】〔実施例13〕防曇性被膜を下記のように
形成した以外は、実施例11と同様にしてフィルムを作
製した。 防曇性被膜:アルミナゾル(日産化学製、商品名アルミ
ナゾル520 固形分20%)、コロイダルシリカ(日
産化学製、商品名スノーテックス20 固形分20
%)、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(花王
製、商品名ネオペレックスF25)、デカン酸ナトリウ
ム(ナカライテスク製)をそれぞれ固形成分濃度1.
6、0.4、0.08、0.08となるように水で希釈
してコーティング液を作製し、フィルム(防曇性被膜を
形成するまえの実施例11と同様のフィルム)の片面に
コロナ処理を行い、固形分厚み約0.11g/m2 とな
るようにその面に塗布し、室温で風乾してフィルムを得
て各種の試験を行った。
【0055】〔実施例14〕実施例7の樹脂組成物に
おいて、エチレン−酢酸ビニル共重合体を商品名:エバ
テートH2031(酢酸ビニル含有量19重量%、住友
化学工業製)に代えて、赤外線吸収剤としてリチウムア
ルミニウム複合水酸化物(商品名:ミズカラック 水沢
化学工業製)11.0重量%を用い、樹脂組成物、
の無滴剤としてモノグリセリンモノステアレート 0.
2重量%、ジグリセリンジステアレート 1.1重量
%、ジグリセリンセスキオレート 1.0重量%を用い
た以外は実施例7と同様にしてA層を得、樹脂組成物
をB、C層として、インフレーションフィルム成形機に
よってフィルム厚み0.075mmのフィルム(A層
0.049mm、B、C層0.013mm)を作製し
た。各種試験結果を以下に示す。 全光線透過率:92% HAZE:12% ΔHAZE:6% 赤外線吸収率:72% 他の結果は実施例7と同じであった。
【0056】〔実施例15〕実施例14において、赤外
線吸収剤としてハイドロタルサイト類化合物(商品名:
DHT4A 協和化学工業製)3重量%、リチウムアル
ミニウム複合水酸化物(商品名:ミズカラック 水沢化
学工業製)8重量%とした以外は同様にして、フィルム
を得た。各種試験結果を以下に示す。 全光線透過率:92% HAZE:12% ΔHAZE:6% 赤外線吸収率:72% 他の結果は実施例7と同じであった。
【0057】〔実施例16〕実施例14において、赤外
線吸収剤としてA層にリチウムアルミニウム複合水酸化
物(商品名:ミズカラック 水沢化学工業製)9重量
%、B、C層にハイドロタルサイト類化合物(商品名:
DHT4A 協和化学工業製)3重量%とし、A層厚
み:0.053mm、B、C層厚み:0.011mmと
した以外は実施例14と同様にしてフィルムを作製し
た。各種試験結果を以下に示す。 全光線透過率:92% HAZE:14% ΔHAZE:5% 赤外線吸収率:72% 他の結果は実施例7と同じであった。
【0058】〔実施例17〕実施例16において、赤外
線吸収剤としてA層にリチウムアルミニウム複合水酸化
物(商品名:ミズカラック 水沢化学工業製)35重量
%、B、C層にハイドロタルサイト類化合物(商品名:
DHT4A 協和化学工業製)5重量%とした以外は実
施例16と同様にしてフィルムを作製した。得られたフ
ィルムは優れた赤外線吸収率および透明性を有するもの
である。
【0059】〔実施例18〕実施例11において、樹脂
組成物のエチレン−酢酸ビニル共重合体を商品名:エ
バテートH2031(酢酸ビニル含有量19重量%、住
友化学工業製)に代えて、赤外線吸収剤としてリチウム
アルミニウム複合水酸化物(商品名:ミズカラック 水
沢化学工業製)13重量%を用いた以外は実施例11と
同様にしてフィルムを作製した。各種試験結果を以下に
示す。 全光線透過率:92% HAZE:12% ΔHAZE:1% 赤外線吸収率:79% 他の結果は実施例11と同じであった。
【0060】〔実施例19〕実施例13で用いた防曇性
被膜を用いた以外は、実施例18と同様にしてフィルム
を作製した。各種試験結果を以下に示す。 全光線透過率:92% HAZE:13% ΔHAZE:0% 赤外線吸収率:79% 他の結果は実施例11と同じであった。
【0061】〔実施例20〕実施例13で得られたフィ
ルムを被覆したハウス(試験区)でメロンの栽培試験
(熊本県、作物アンデスメロン、播種12月中旬、定植
翌年1月中旬、収穫翌年5月中旬、ハウス内の最低気温
が10℃となるように定植後から3月迄暖房機による加
温)を実施した。対照区として農業用ポリ塩化ビニルフ
ィルム(三菱化学MKV社製、ノービエース キリナイ
ン、フィルム厚み100μm、HAZE3%、赤外線吸
収率74%、75μm厚みのときの赤外線吸収率69
%)を用いた。試験区において5月中旬に収穫されたメ
ロンは品質良好であった。また、暖房機の灯油消費量は
約1000リットルで対象区に比べて約100リットル
消費量が節約された。また、5月測定時(天候:曇り)
のフィルムの光線透過率は60%であり、対照区の56
%に比べてより優れた透明性を有していた。
【0062】〔比較例1〕実施例1において、赤外線吸
収剤のハイドロタルサイト類化合物の樹脂組成物中の
配合量を10重量%に変えた以外は、実施例1と同様に
してフィルムを得て各種の試験を行った。
【0063】〔比較例2〕実施例1において、無滴剤を
モノグリセリンモノステアレート0.4重量%、ジグリ
セリンジステアレート1.6重量%に変えた以外は、実
施例1と同様にしてフィルムを得て各種の試験を行っ
た。
【0064】〔比較例3〕実施例1において、赤外線吸
収剤を酸化珪素(商品名:スノーマーク SP−3 キ
ンセイマティック製)に変えた以外は、実施例1と同様
にしてフィルムを得て各種の試験を行った。
【0065】〔比較例4〕実施例11において、赤外線
吸収剤を酸化珪素(商品名:スノーマーク SP−3
キンセイマティック製)とし、樹脂組成物中の酸化珪
素含量を14重量%に変えた以外は、実施例11と同様
にしてフィルムを得て各種の試験を行った。 以上の試
験結果を各表にまとめた。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】
【表6】 * 防曇性:高温試験/定温試験 赤外線吸収剤 DHT−4A:ハイドロタルサイト(協和化学製) ミズカラック:リチウムアルミニウム複合水酸化物(水
沢化学製) シルトンAMT−08:アルミノ珪酸塩(水沢化学製) スノーマークSP−3:酸化珪素(キンセイマティック
製) 無滴剤 MGMS:モノグリセリンモノステアレート(丸菱油化
製) DGDS:ジグリセリンジステアレート(丸菱油化製) DGSO:ジグリセリンセスキオレエート(丸菱油化
製) シルトンPF−06:酸化珪素(水沢化学製)
【0072】
【表7】
【0073】
【表8】 〔防曇性被膜〕 I :ポリビニルアルコール(ケン化度88.5%、重合
度1700:ポバール217)の1%水溶液を固形成分厚み
が0.1g/m2 となるようフィルムの片面に塗布して
室温にて風乾した。 II:塩化セチルトリメチルアンモニウムの0.1%水溶液を固形成分厚
みが0.1g/m2 となるようフィルムの片面に塗布し
て室温にて風乾した。 III :アルミナゾル(固形成分20%)、コロイダルシリ
カ(固形成分20%)、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム、デカン酸ナトリウムをそれぞれ固形成分濃度が
1.6、0.4、0.08、0.08重量%となるよう
に水で希釈してコーティング液を作製後、固形成分厚み
が0.1g/m2 となるようフィルムの片面に塗布して
室温にて風乾した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/18 B32B 27/18 C C08J 7/04 CES C08J 7/04 CESS // C08K 3/22 KEC C08K 3/22 KEC 3/34 3/34 5/11 KEQ 5/11 KEQ C08L 23/00 KEF C08L 23/00 KEF (72)発明者 工藤 亜希 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 藤田 勉 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン系樹脂フィルムからなる層
    (A層)と、A層の両側に極性基含有ビニルモノマー成
    分を20重量%以下含有するポリオレフィン系樹脂から
    なる層(B、C層)を配してなるポリオレフィン系樹脂
    被覆フィルムであって、該ポリオレフィン系樹脂被覆フ
    ィルムに赤外線吸収剤が6〜50重量%含有され、該ポ
    リオレフィン系樹脂被覆フィルムの27℃における赤外
    線吸収率が、70〜85%(黒体輻射エネルギー値を1
    00%として、ポリオレフィン系樹脂被覆フィルム厚み
    75μの輻射線吸収エネルギー値の比率)であることを
    特徴とするポリオレフィン系樹脂被覆フィルム。
  2. 【請求項2】赤外線吸収剤が、A層に含有されている請
    求項1記載のポリオレフィン系樹脂被覆フィルム。
  3. 【請求項3】赤外線吸収剤が、ハイドロタルサイト類化
    合物、リチウムアルミニウム複合水酸化物またはアルミ
    ノ珪酸塩類である請求項1または2記載のポリオレフィ
    ン系樹脂被覆フィルム。
  4. 【請求項4】無滴剤を、0.5〜4重量%含有する請求
    項1、2または3記載のポリオレフィン系樹脂被覆フィ
    ルム。
  5. 【請求項5】常温で液状の無滴剤を、0.2〜3重量%
    含有する請求項4記載のポリオレフィン系樹脂被覆フィ
    ルム。
  6. 【請求項6】常温で液状の無滴剤が、ソルビタン脂肪酸
    エステル系界面活性剤またはグリセリン脂肪酸エステル
    系界面活性剤である請求項5記載のポリオレフィン系樹
    脂被覆フィルム。
  7. 【請求項7】ヒンダードアミン系化合物0.02〜5重
    量%、紫外線吸収剤0.01〜3重量%、防霧剤0.0
    1〜3重量%から選ばれる少なくとも1種を含有する請
    求項1〜6のいずれか1項に記載のポリオレフィン系樹
    脂被覆フィルム。
  8. 【請求項8】常温で3ケ月保管後のHAZE値からフィ
    ルム製造直後のHAZE値を減じた値(ΔHAZE値)
    が、製造直後のHAZE値の110%以内である請求項
    1〜7のいずれか1項に記載のポリオレフィン系樹脂被
    覆フィルム。
  9. 【請求項9】フィルム厚みが0.02mm〜0.3mm
    の範囲にある請求項1〜8のいずれか1項に記載のポリ
    オレフィン系樹脂被覆フィルム。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれか1項に記載のポ
    リオレフィン系樹脂被覆フィルムを用いることを特徴と
    する施設園芸ハウス・トンネルによる強光性作物の栽培
    方法。
  11. 【請求項11】強光性作物が、すいか、メロン、イチゴ
    である請求項11記載の栽培方法。
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