JP3815609B2 - 赤外線吸収剤および農業用フィルム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、式(I)
〔Al2Li(1-x)M2+ (x+y)(OH)(6+2y)n(An-)(1+x)・mH2O (I)
(式中、M2+は2価の金属、An-はn価のアニオン、m、x、yは、0≦m<10、0.5<x<1.0、0.5<y≦3.0、の範囲である。)で示される複合水酸化物塩を有効成分として含有することを特徴とする赤外線吸収剤、およびこれを樹脂に配合して成形してなる農業用フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ハウスやトンネルなどの温室栽培に用いられる農業用フィルムは昼間の太陽光線を高い透過率で効率よく通過させる一方、夜間は地面や植物から放射される赤外線を吸収や反射などによりハウスやトンネルの外に放出させないなどの特性が要求される。地面や植物から放出される赤外線の放射率が大きい範囲は、5〜25μmの波長範囲であることが知られている。農業用フィルムとしては5〜25μm、特に放射率が最大である10μm付近の波長の赤外線を吸収できることが必要である。従来、上記農業用フィルムには、赤外線吸収剤として、炭酸マグネシウム、マグネシウムケイ酸塩、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、燐酸塩、ケイ酸塩、ハイドロタルサイト類などが用いられていた。
しかしながら、従来の上記無機粉体にはそれぞれ一長一短があり、前述の諸物性を充分に満たすものは存在しない。例えば、二酸化ケイ素、アルミニウムケイ酸塩などは、赤外線吸収能は優れているが、屈折率、分散性などに問題があり、結果としてフィルムの透光性が損なわれるため、農業用フィルムとしては不適切なものであった。
また、ハイドロタルサイト類は、分散性、屈折率などにおいては比較的優れているものの赤外線吸収能については充分満足できるものではなかった。
特開平7−300313号公報には、リチウムアルミニウム複合水酸化物塩を用いて農業用フィルムの保温剤とする技術が開示されている。この水酸化物塩は、屈折率が1.55でポリオレフィン樹脂の1.50付近という値からかけ離れているため、透明性が良くないという欠点を有していた。
上記問題点を解決するため本発明者らは、先に、下記式(II)
〔Al2Li(1-x)M2+ (x+y)(OH)(6+2y)n(An-)(1+x)・mH2O (II)
(式中、M2+は2価の金属、An-はn価のアニオン、m、x、yは、0≦m<5、0.01≦x≦0.5、0≦y≦0.5、の範囲である。)で示される10μm付近の赤外線を吸収する能力が高い、ギブサイト構造の水酸化アルミニウム八面体層を基本骨格とする塩基性複合水酸化物塩を提案している(国際公開公報WO98/17739号)。この塩基性複合水酸化物塩は、赤外線吸収能が高く、且つ樹脂に配合した場合に分散性が良く、しかも屈折率が樹脂の屈折率に近く、フィルムにした場合に保温性、透明性に優れたものであった。
また、さらに耐農薬性に優れたものとして、下記式(III)
〔Al2Li(1-x)M2+ (x+y)(OH)(6+2y)n(SO)Z1(CO3)Z2(OH)Z3・mH2O (III)
(式中、M2+は2価の金属、m、x、y、z1、z2,z3は、0≦m<5、0≦x≦0.5、0≦y≦0.5、z1>0、z2>0、z3≧0、z1+z2+z3/2=1+xの範囲である)で示される塩基性複合水酸化物塩を提案している(特願2000−339333号)。
しかし、これらの塩基性複合水酸化物塩を用いたフィルムは、吸湿すると白化して透明性が損なわれる(以下、吸湿白化という)という欠点を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、式(I)
〔Al2Li(1-x)M2+ (x+y)(OH)(6+2y)n(An-)(1+x)・mH2O (I)
(式中、M2+は2価の金属、An-はn価のアニオン、m、x、yは、0≦m<10、0.5<x<1.0、0.5<y≦3.0、の範囲である。)で示される複合水酸化物塩を有効成分として含有することを特徴とする赤外線吸収剤、およびこれを樹脂に配合して成形してなる農業用フィルムに関する。
より、詳細には、本発明は、赤外線吸収能が高く、且つ樹脂に配合した場合に分散性が良く、しかも屈折率が樹脂の屈折率に近く、吸湿白化を抑制することができる赤外線吸収剤、および該赤外線吸収剤をフィルムに配合したフィルムが保温性、透明性、耐酸性、生産性に優れ、さらには吸湿白化が改善(抑制)された農業用フィルムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記問題点を解決するために鋭意検討した結果、下記式(I)
〔Al2Li(1-x)M2+ (x+y)(OH)(6+2y)n(An-)(1+x)・mH2O (I)
(式中、M2+は2価の金属、An-はn価のアニオン、m、x、yは、0≦m<10、0.5<x<1.0、0.5<y≦3.0、の範囲である。)で示される複合水酸化物塩を有効成分として含有する赤外線吸収剤が上記問題点を解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第1は、上記式(I)で示される複合水酸化物塩〔以下化合物(I)という〕を有効成分として含有することを特徴とする赤外線吸収剤である。
【0005】
本発明の化合物(I)は、国際公開公報WO98/17739号に記載されている式(II)の複合水酸化物塩〔以下化合物(II)という〕および特願2000−339333号に記載されている複合水酸化物塩〔以下化合物(III)という〕同様、ギブサイト構造の水酸化アルミニウム八面体層の空位(ベーカント)にリチウムイオンおよび2価の金属イオンとを入れて基本骨格とし、その中間層にアニオンが導入されたものを基本構造とし、さらには、この基本構造に2価の金属の水酸化物を複合化させた複合水酸化物塩であるが、空位の金属割合および複合化させた2価の金属の水酸化物量を変化させることにより、吸湿白化の問題点を解決したものである。
すなわち、本発明の化合物(I)は、化合物(II)および化合物(III)の基本骨格である水酸化アルミニウム八面体の空位のリチウムイオンを少なくし、2価の金属イオンを多くしたものであり、さらには、複合化させる2価の金属の水酸化物もより多くしたものである。
【0006】
上記2価の金属としては、特に限定されるものではないが、導入が容易であり、白色であり、且つフィルムに配合した際に透明性を満たすことから、Mg、Zn、Caなどがより好ましい。
【0007】
本発明の赤外線吸収剤、すなわち上記化合物(I)を有効成分として含有する赤外線吸収剤は、農業用フィルムなどのフィルムに配合して用いる場合には、微粒子で且つ高分散性であり、しかも比較的結晶が発達しているものが好ましい。従って平均2次粒子径としては、好ましくは3μm以下のものであり、より好ましくは1.5μm以下のものである。また、BET比表面積は50m2/g以下、好ましくは20m2/g以下のものである。
【0008】
n-はn価のアニオンを示し、例えば、炭酸、リン酸、縮合リン酸、ケイ酸、縮合ケイ酸、酢酸、プロピオン酸、アジピン酸、安息香酸、フタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸、p−オキシ安息香酸、サリチル酸、ピクリン酸、硫酸、硝酸、塩酸、ヨウ素、フッ素、臭素などのアニオンをあげることができる。
【0009】
以下に本発明の一般式(I)で表される複合水酸化物塩〔化合物(I)〕の製法をM2+がMgの場合を一具体例として詳述する。
化合物(I)は、まず、水酸化アルミニウムを水媒体中で、炭酸リチウムと炭酸マグネシウムまたは塩基性炭酸マグネシウムなどのマグネシウム炭酸塩と、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウムなどの水溶性マグネシウム、水酸化マグネシウムの中から撰ばれる1種以上とを加熱処理反応させることによって製造できる。
【0010】
加熱処理の温度範囲は、好ましくは常温から200℃迄の間の適宜な温度であり、より好ましくは100から200℃、特に好ましくは110〜200℃である。処理温度が常温よりも低い場合は結晶化の程度が低くなり好ましくない。
【0011】
上記加熱処理により得られた化合物(I)を所望の酸類で処理することにより、化合物(I)のAn−が炭酸および/またはケイ酸以外のものを製造することができる。
【0012】
ここで、酸類とは、例えば、例えば、リン酸、縮合リン酸、酢酸、プロピオン酸、アジピン酸、安息香酸、フタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸、p−オキシ安息香酸、サリチル酸、ピクリン酸、硫酸、硝酸、塩酸、過塩素酸などのハロゲン酸、ヨウ素、フッ素、臭素などのアニオンである。
【0013】
化合物(I)のAn−が炭酸および/またはケイ酸を含むものは上記酸類の処理によって得られた化合物を炭酸ナトリウムなどの炭酸塩および/または3号ケイ酸ナトリウムなどのケイ酸塩で処理することにより製造することができる。また化合物(I)のAn−が炭酸のみのものは、上記炭酸類で処理することなく、加熱処理品を適量の水で洗浄することによっても得ることができる。
【0014】
本発明の化合物(I)は、例えば、オートクレーブなどを用いた加熱処理(水熱処理)を行うことにより、BET比表面積および二次粒子径を適宜な範囲に調整することができる。水熱処理の温度範囲は、好ましくは100から200℃、より好ましくは110〜200℃である。M2+がMg以外の2価の金属であっても、Mg型と同様に製造でき、特に留意する点はない。
【0015】
本発明の第2は、化合物(I)をコーティング剤で表面処理することにより得られる、分散性がさらに優れた赤外線吸収剤である。コーティング剤としては、例えば、高級脂肪酸類、高級脂肪酸塩類、高級脂肪酸類リン酸エステル類、高級脂肪酸類リン酸エステル類の塩類、高級脂肪酸族アルコールとリン酸のエステル類、ワックス類、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤またはカップリング剤から選ばれる1種以上が挙げられ、好ましくは、高級脂肪酸類、高級脂肪酸塩類、高級脂肪酸系アルコールのリン酸エステル類、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤またはカップリング剤などである。
【0016】
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリル酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、カプリン酸、ミリスチン酸、リノール酸などであり、高級脂肪酸塩類としては、例えば、上記高級脂肪酸のナトリウム塩、またはカリウム塩などを挙げることができる。
【0017】
高級脂肪酸類リン酸エステル類、高級脂肪酸類リン酸エステル類の塩類としてはステアリン酸リン酸エステル、ステアリン酸リン酸エステルナトリウムなどを挙げることができる。
【0018】
高級脂肪酸アルコールのリン酸エステルとしては、例えば、ラウリルエーテルリン酸、ステアリルエーテルリン酸、オレイルエーテルリン酸などのアルキルエーテルリン酸、ジアルキルエーテルリン酸、アルキルフェニルエーテルリン酸類、ジアルキルフェニルエーテルリン酸類など、またはオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ステアリルエーテルリン酸カリウムなどのアルキルエーテルリン酸塩類を挙げることができる。
【0019】
ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリル酸ジエタノールアミドなどのアルキロールアマイド類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルなどのポリオキシアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンラウリルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ジステアリン酸ポリエチレングリコールなどのポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、モノカプリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、ジステアリン酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステル類、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、グリコールエーテル類などを挙げることができる。
【0020】
カチオン系界面活性剤としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムなどのアルキルトリメチルアンモニウム塩類、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ラウリルジメチルベンジルアンモニウム塩などのアルキルジメチルベンジルアンモニウム塩類を挙げることができる。
【0021】
両性活性剤としては、ヤシ油アルキルベタインなどのアルキルベタイン類、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどのアルキルアミドベタイン類、Z−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリームベタインなどのミダゾリン類、ポリオクチルポリアミノエチルグリシンなどのグリシン類を挙げることができる。
【0022】
カップリング剤としては、例えばシラン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、チタン系カップリング剤、ジルコニウム系カップリング剤などを挙げることができる。
【0023】
上記コーティング剤は1種または2種以上を同時に用いることもできる。コーティング剤の添加量は0.1〜10重量%であり、好ましくは0.5〜6重量%の範囲である。0.1重量%以下では分散性が悪く、10重量%以上では効果は充分であるが、経済的には有利ではない。
表面処理は、常法に従って湿式法でも乾式法でも容易にすることができる。
【0024】
本発明の第3は、本発明の上記赤外線吸収剤を含有する樹脂組成物、農業用フィルムである。本発明の農業用フィルムは、以下に述べる方法で製造することができる。まず、樹脂および本発明の赤外線吸収剤を、常法に従って、例えばリボンブレンダー、バンバリーミキサー、スーパーミキサー、ヘンシェルミキサーなどの混合機に投入し、混合後、押出機、バンバリーミキサー、加圧ニーダーなどを用いて溶融混練することにより樹脂組成物を調製することができる。
【0025】
赤外線吸収剤の使用量は、樹脂100重量部に対し、好ましくは1〜50重量部、より好ましくは1〜20重量部である。1重量部未満では、充分に赤外線を吸収することはできず、50重量部を越える範囲では農業用フィルムとしての透光性および機械的強度が低下するためである。
【0026】
樹脂としては、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのポリハロゲン化ビニル類、ハロゲン化ポリエチレン、ハロゲン化ポリプロピレン、または塩化ビニル−酢酸ビニル、塩化ビニル−エチレン、塩化ビニル−プロピレン、塩化ビニル−スチレン、塩化ビニル−イソブチレン、塩化ビニル−塩化ビニリデン、塩化ビニル−スチレン−アクリロニトリル、塩化ビニル−ブタジエン、塩化ビニル−塩素化プロピレン、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル、塩化ビニル−マレイン酸エステル、塩化ビニル−メタアクリル酸エステル、塩化ビニル−アクリロニトリルなどの組み合わせからなる共重合体物、またはオレフィン系のエチレン、プロピレン、ブテン−1、酢酸ビニルなどのオレフィン類の重合体あるいは共重合体、例えば、LLPE、LDPEなどのポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン−ヘキセン共重合体などのエチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル−メチルメタクリレート共重合体、アイオノマー樹脂などを挙げることができる。これらのうち、ポリエチレン、エチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、酢酸ビニル含有量が25重量%以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体が透明性、耐候性、価格の面から考えてより好ましい。
【0027】
上記混合溶融、混練により得られた樹脂組成物は、常法に従って、例えばインフレーション加工、カレンダー加工、Tダイ加工などの方法によりフィルム化することにより、フィルム、例えば農業用フィルムなどにすることができる。
【0028】
さらに、本発明の赤外線吸収剤を含有する樹脂組成物を用いたフィルムを少なくとも1層有する積層フィルムを形成することができる。具体的にはその片面または両面に他の樹脂層を設けて多層フィルムとすることもできる。係る多層フィルムは、常法に従って、例えば、ドライラミネーションおよびヒートラミネーションなどのラミネーション法、またはTダイ共押し出しおよびインフレーション共押し出しなどの共押し出し法により製造することができる。
【0029】
本発明の農業用フィルムの製造に際し、所望により慣用の各種樹脂用添加剤、例えば、可塑剤、滑剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、顔料、紫外線吸収剤、防曇剤、防霧剤、熱安定剤、アンチブロッキング剤、染料または保温剤などを添加することができる。
【0030】
可塑剤としては、グリセリン、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ソルビトールなどの低分子量の多価アルコール系可塑剤、ジオクチルフタレート(DOP)、ジメチルフタレートなどのフタル酸エステル系可塑剤、リン酸エステル系可塑剤、パラフィン系可塑剤、ワックス系可塑剤などを挙げることができる。これらの中で多価アルコールは、フィルムの防曇作用も有している。
【0031】
滑剤としては、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸などの脂肪酸類およびこれらの金属塩、脂肪酸由来の脂肪酸アミド、ポリエチレンワックスなどのワックス類、流動パラフィン、グリセリン脂肪酸エステルなどのエステル類、高級アルコールなどを挙げることができる。
【0032】
光安定剤としては、ヒンダードアミン系化合物、クレゾール類、メラミン類、安息香酸などを挙げることができる。
【0033】
ヒンダーズアミン系光安定剤としては、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ドデシルコハク酸イミド、1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシルフェニル)プロピオネート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、N,N'−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、テトラ(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレート、テトラ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ジ(トリデシル)ブタンテトラカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ジ(トリデシル)ブタンテトラカルボキシレート、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−〔トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキシカルボニルオキシ)ブチルカルボニルオキシ〕エチル}−2,4,8,10−テトロオキサスピロ[5,5]ウンデカン、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−〔トリス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニルオキシ)ブチルカルボニルオキシ〕エチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、1,5,8,12−テトラキス{4,6−ビス〔N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミノ〕−1,3,5−トリアジン−2−イル}−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸ジメチル縮合物、2−tert−オクチルアミノ−4,6−ジクロロ−s−トリアジン/N,N'−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン縮合物、N,N'−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン/ジブロモエタン縮合物などを挙げることができる。光安定剤の配合量は、樹脂100重量部に対して0.01〜5重量部が好適であり、少なければ効果が見いだせず、多ければフィルムの透明性を損なう。
【0034】
酸化防止剤としては、フェノール系、リン系、硫黄系などの酸化防止剤を挙げることができる。
【0035】
フェノール系酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステアリル(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、チオジエチレングリコールビス〔(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド〕、4,4'−チオビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、2,2'−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2'−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール、ビス〔3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−tert−ブチルフェニル)酪酸〕グリコールエステル、4,4'−ブチリデンビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、2,2'−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2'−エチリデンビス(4−sec−ブチル−6−tert−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、ビス〔2−tert−ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−tert−ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕テレフタレート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−tert−ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−トリス〔(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレート、テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、2−tert−ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオキシ−3−tert−ブチル−5−メチルベンジル)フェノール、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−〔(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、トリエチレングリコールビス〔(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート〕などを挙げることができる。
【0036】
リン系酸化防止剤としては、例えば、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス〔2−tert−ブチル−4−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニルチオ)5−メチルフェニル〕ホスファイト、トリデシルホスファイト、オクチルジフェニルホスファイト、ジ(デシル)モノフェニルホスファイト、モノデシルジフェニルホスファイト、モノ(ジノニルフェニル)ビス(ノニルフェニル)ホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、テトラ(C12〜16混合アルキル)−4,4'−n−ブチリデンビス(2−tert−ブチル−5−メチルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)−1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタントリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ビフェニレンジホスホナイト、2,2'−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)(オクチル)ホスファイトなどを挙げることができる。
【0037】
硫黄系酸化防止剤としては、例えば、チオジプロピオン酸のジラウリル、ジミリスチル、ジステアリルなどのジアルキルジチオプロピオネート類およびペンタエリスリトールテトラ(β−ドデシルメルカプトプロピオネート)などのポリオールのβ−アルキルメルカプトプロピオン酸エステル類を挙げることができる。上記酸化防止剤の配合量は0.01〜3%程度が好適である。
【0038】
帯電防止剤としては、ポリオキシエチレン−アルキルアミン、ポリグリコールエーテル、ノニオン系活性剤、カチオン系活性剤などを挙げることができる。
【0039】
顔料としては高い透過性を有するものが好ましい。
【0040】
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、サルチル酸エステル系、置換オキザリニド類およびシアノアクリレート類などを挙げることができる。
【0041】
ベンゾフェノン系としては、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、5,5'−メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)などの2−ヒドロキシベンゾフェノン類などを挙げることができる。
【0042】
ベンゾトリアゾール系としては、例えば、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−tert−ブチル−5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2'−メチレンビス(4−tert−オクチル−6−ベンゾトリアゾール)フェノールなどの2−(2'−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類を挙げることができる。
【0043】
サルチル酸エステル系としては、例えば、フェニルサリチレート、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル−3',5'−ジ−tert−ブチル−4'−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートなどのベンゾエート類を挙げることができる。
【0044】
置換オキザリニド類としては、例えば、2−エチル−2’−エトキシオキザリニド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリドなどの置換オキザリニド類を挙げることができる。
【0045】
シアノアクリレート類としては、例えば、エチル−α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレートなどのシアノアクリレート類を挙げることができる。
【0046】
防曇剤としては、非イオン系、アニオン系、カチオン系の界面活性剤が好適に使用できる。具体的には、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノパルミレート、ソルビタンモノベヘネートなどのソルビタン系脂肪酸エステル、グリセリンモノラウレート、グリセリンモノステアレート、グリセリンモノパルミート、ジグリセリンジラウレート、ジグリセリンジステアレート、ジグリセリンモノパルミート、トリグリセリンモノステアレートなどのグリセリン系脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールモノステアレートなどのポリエチレングリコール系活性剤などの多価アルコール系界面活性剤、およびそれらのアルキレンオキサイド付加物、ポリオキシアルキレンエーテル、ソルビタン類やグリセリン類などの有機酸とのエステル類などを挙げることができる。
【0047】
防霧剤としては、従来の農業用オレフィン系樹脂フィルムに慣用されているものであるフッ素系防霧剤またはシリコーン系防霧剤などを配合することができる。例えばパーフルオロアルキル基またはパーフルオロアルケニル基を含有する低分子または高分子であって、少なくとも0.01重量%の水中溶解度を有し、25℃において水の表面張力を35dyn/cm以下、好ましくは30dyn/cm以下に低下させる能力を有するものが好ましい。また、パーフルオロアルキル基は、その炭素鎖中に酸素原子が介在してもよい。
【0048】
フッ素系防霧剤としては、例えば、市販品のユニダインDS−401、ユニダインDS−403、ユニダインDS−451(以上、ダイキン工業社製)、メガファックF−177(以上、大日本インキ化学工業社製)、フロラードFC−170、フロラードFC−176、フロラードFC−430(以上、住友スリーエム社製)、サーフロンS−141、サーフロンS−145、サーフロンS−381、サーフロンS−382、サーフロンS−393(以上、旭硝子社製)などを挙げることができる。
【0049】
シリコーン系防霧剤としては、例えば、ポリエーテル変性シリコーンオイル、カルボキシル変性シリコーンオイル、カルビノール変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイルなどが挙げられ、一般に少なくとも0.1重量%の水中溶解度を有し、25℃において水の表面張力を35dyn/cm以下に低下させる能力を有するものが好ましい。市販のシリコーン系界面活性剤としては、例えば、KF−354(信越化学社製)、SH−3746(東レ−ダウコーニング)、TSF−4445(東芝シリコーン社製)などを挙げることができる。防霧剤の配合量は、樹脂100重量部に対して0.1%〜5%程度が好適に使用できる範囲である。
【0050】
熱安定剤としては、特に塩化ビニル系樹脂に配合される錫系、鉛系、およびカルシウム亜鉛系、バリウム亜鉛系などの複合金属脂肪酸系安定剤などを挙げることができる。
【0051】
また、他の保温剤、炭酸マグネシウム、マグネシウムケイ酸塩、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、燐酸塩、ケイ酸塩、ハイドロタルサイト類などもフィルムの透明性が損なわれない範囲であれば、使用できる。
【0052】
上記各種添加剤は1種または2種以上を適宜選択して配合することができる。その配合量はフィルムの性質を劣化させない範囲が良好であり、この範囲であれば特に制限はない。
【0053】
本発明の農業用フィルムは、1)樹脂100重量部に対して、本発明の複合水酸化物塩1〜50重量部を配合することを特徴とする農業用フィルム、2)樹脂100重量部に対して、本発明の複合水酸化物塩1〜50重量部とヒンダードアミン系光安定剤0.01〜5重量部とを配合することを特徴とする農業用フィルム、および3)樹脂100重量部に対して、本発明の複合水酸化物塩1〜50重量部と防曇剤0.01〜5重量部とを配合することを特徴とする農業用フィルム、4)樹脂100重量部に対して、本発明の複合水酸化物塩1〜50重量部と防霧剤0.01〜5重量部とを配合することを特徴とする農業用フィルムである。また、本発明は、本発明の赤外線吸収剤を含有する樹脂組成物であり、この樹脂組成物を用いたフィルムを少なくとも1層有する積層フィルムであり、またはこの積層フィルムからなる農業用フィルムである。本発明の赤外線吸収剤は、中層、外装、内層のどこに使用しても良い。さらには本発明の農業用フィルムは防曇剤などをコートして長期用フィルムとして使用できる。
【0054】
【実施例】
【0055】
実施例1 Al23として65重量%含有した水酸化アルミニウム粉末110.8gと、MgOとして66重量%含有した水酸化マグネシウム133.6gと炭酸リチウム7.9g、炭酸水素ナトリウム118.6gに水を加えて全量3リットル(以下L)のスラリーとした。このスラリーを5Lオートクレーブにて160℃8時間加熱処理した。次いでこのスラリーをヌッチェにて濾過し、製品量に対して30倍の水で洗浄した。洗浄後、約110℃で20時間乾燥し、乳鉢で粉砕し、100メッシュ篩で篩過し、白色粉末を得た。
この白色粉末を化学分析したところ、
[Al2Li0.20Mg3.10(OH)10.60]2(CO3)1.80・6.67H2Oの組成であった。
また、BET比表面積は、13.3m2/g、平均粒子径は、1.0μmであった。
【0056】
実施例2 実施例1と同様の操作で得られた加熱処理スラリーを70℃まで冷却し、8重量%硫酸をpHが4.0になるまで加えた。次いで、25%苛性ソーダを加えてpH10〜pH11に調整した。pH調整後のスラリーを55℃に保ちながら、ステアリン酸リン酸エステルNa塩の1%溶液を900mL加えて表面処理した。次いで、ケイ酸ナトリウム(3号水ガラス、SiOとして29%)368.0gを含む水溶液1000mLを添加して60分間撹拌した。このスラリーをヌッチェにて濾過し、製品量に対し30倍の水で洗浄した。洗浄後、約110℃で20時間乾燥し、さらに180℃で1時間乾燥後、乳鉢で粉砕し、100メッシュ篩で篩過し、白色粉末を得た。
この白色粉末を化学分析したところ、
[Al2Li0.20Mg3.10(OH)10.60]2(Si2.83O6.66) 1.26(SO4) 0.54・4.56H2Oの組成であった。
また、BET比表面積は、12.8m2/g、平均粒子径は、0.8μmであった。
【0057】
実施例3 実施例2においてケイ酸ナトリウム量を408.9gにする以外は同様の操作を行い、白色粉末を得た。
この白色粉末を化学分析したところ、
[Al2Li0.21Mg3.11(OH)10.64]2(Si2.83O6.66) 1.39(SO4) 0.40・4.12H2Oの組成であった。
また、BET比表面積は、12.9m2/g、平均粒子径は、0.8μmであった。
【0058】
実施例4 Al23として65重量%含有した水酸化アルミニウム粉末110.8gと、MgOとして66重量%含有した水酸化マグネシウム150.9gと炭酸リチウム5.27g、炭酸水素ナトリウム118.6gに水を加えて全量3Lのスラリーとした。このスラリーを5Lのオートクレーブにて150℃12時間加熱処理した。加熱処理後、スラリーを70℃まで冷却し、8重量%硫酸をpHが4.0になるまで加えた。次いで、25%苛性ソーダを加えてpH10〜pH11に調整した。pH調整後のスラリーを55℃に保ちながら、ステアリン酸ナトリウムの1%溶液を900mL加えて表面処理した。次いで、ケイ酸ナトリウム(3号水ガラス、SiOとして29%)427.3gを含む水溶液1000mLを添加して60分間撹拌した。このスラリーをヌッチェにて濾過し、製品量に対し30倍の水で洗浄した。洗浄後、約110℃で20時間乾燥し、さらに180℃で1時間乾燥後、乳鉢で粉砕し、100メッシュ篩で篩過し、白色粉末を得た。
この白色粉末を化学分析したところ、
[Al2Li0.11Mg3.49(OH)11.20]2(Si2.89O6.78) 1.39(SO4) 0.50・4.74H2Oの組成であった。
また、BET比表面積は、14.2m2/g、平均粒子径は、1.0μmであった。
【0059】
実施例5 Al23として65重量%含有した水酸化アルミニウム粉末110.8gと、MgOとして66重量%含有した水酸化マグネシウム107.8gと炭酸リチウム11.86g、炭酸水素ナトリウム177.9gに水を加えて全量3リットルのスラリーとした。このスラリーを5Lのオートクレーブにて160℃8時間加熱処理した。加熱処理後、スラリーを70℃まで冷却し、8重量%硝酸をpHが4.0になるまで加えた。次いで、25%苛性ソーダを加えてpH10〜pH11に調整した。pH調整後のスラリーを55℃に保ちながら、ステアリン酸ナトリウムの1%溶液を900mL加えて表面処理した。次いで、ケイ酸ナトリウム(3号水ガラス、SiOとして29%)368.0gを含む水溶液1000mLを添加して60分間撹拌した。このスラリーをヌッチェにて濾過し、製品量に対し30倍の水で洗浄した。洗浄後、約110℃で20時間乾燥し、さらに180℃で1時間乾燥後、乳鉢で粉砕し、100メッシュ篩で篩過し、白色粉末を得た。
この白色粉末を化学分析したところ、
[Al2Li0.35Mg2.50(OH)9.70]2(Si2.06O5.12) 1.70・4.73H2Oの組成であった。
また、BET比表面積は、13.6m2/g、平均粒子径は、0.9μmであった。
【0060】
実施例6 実施例5同様の操作で得られた表面処理スラリーをヌッチェにて濾過し、1%濃度の炭酸ナトリウム溶液20Lで洗浄し、さらに製品量に対して30倍の水で洗浄した。洗浄後、約110℃で20時間乾燥し、乳鉢で粉砕し、100メッシュ篩で篩過し、白色粉末を得た。
この白色粉末を化学分析したところ、
[Al2Li0.35Mg2.50(OH)9.70]2(CO3) 1.70・4.96H2Oの組成であった。
また、BET比表面積は、13.9m2/g、平均粒子径は、1.1μmであった。
【0061】
実施例7 実施例1の製法で得た粉末を用いて、農業用フィルムを作成して、その効果を確認した。 まず、EVA樹脂(PES−400、日本ユニカー製)100重量部に、実施例1の製法で得た粉末10重量部加え、150℃でロール練りを行い、プレスして0.1mmの農業用フィルムを得た。この農業用フィルムの透明性と保温効果を以下に述べる方法で測定し、評価した。
【0062】
保温性は、保温指数で評価した。上記製法で作成したフィルムの赤外線吸収を2,000〜400cm-1の範囲で20cm-1毎に測定し、0.1mmの厚さに補正して各波数の補正吸光率を求めた。補正吸光率に各波数に対応する15℃の黒体相対輻射エネルギーをかけて黒体相対輻射エネルギー吸収率を計算した。各波数の黒体相対輻射エネルギー吸収率を積算し、その値を2,000〜400cm-1の総黒体相対輻射エネルギーで除して保温指数とした。保温効果は、保温指数の高いものほど高い。
【0063】
透明性は、分光光度計〔日本分光(株)製〕を用いて、全光線透過率およびヘイズ値(曇り度)を測定し、その値で評価した。全光線透過率は、その値が100に近いほどフィルムにおける可視光透過性がよく、ヘイズ値(曇り度)は、数値が小さいほど曇りが少ないことを意味する。
【0064】
また、吸湿白化の評価は、上記製法で作成した農業用フィルムを水中に浸せきし、60℃の恒温機に96時間放置した後、試験片を取り出しヘイズ値を測定して行った。この水浸後のヘイズ値が小さいほど吸湿白化の程度が小さいことを意味する。
表1にこのフィルムの保温指数、全光線透過率、ヘイズ値および水浸後のヘイズ値を示す。
【0065】
実施例8 実施例2の製法で得た粉末を用いて、実施例7と同様にして0.1mmの農業用フィルムを作成し、同様の試験をおこなった。
その結果を表1に示す。
【0066】
実施例9 実施例3の製法で得た粉末を用いて、実施例7と同様にして0.1mmの農業用フィルムを作成し、同様の試験をおこなった。
その結果を表1に示す。
【0067】
実施例10 実施例4の製法で得た粉末を用いて、実施例7と同様にして0.1mmの農業用フィルムを作成し、同様の試験をおこなった。
その結果を表1に示す。
【0068】
実施例11 実施例5の製法で得た粉末を用いて、実施例7と同様にして0.1mmの農業用フィルムを作成し、同様の試験をおこなった。
その結果を表1に示す。
【0069】
実施例12 実施例6の製法で得た粉末を用いて、実施例5と同様にして0.1mmの農業用フィルムを作成し、同様の試験をおこなった。
その結果を表1に示す。
【0070】
比較例1 国際公開公報WO98/17739号の実施例2記載の製法で得た粉末を用いて、前記実施例7と同様にして0.1mmの農業用フィルムを作成し、同様の試験をおこなった。
その結果を表1に示す。
【0071】
比較例2 国際公開公報WO98/17739号の実施例6記載の製法で得た粉末を210℃で1時間焼成したものを用いて、前記実施例7同様に0.1mmの農業用フィルムを作成し、同様の試験をおこなった。
その結果を表1に示す。
【0072】
参考例1 特願2000−339333号の実施例1記載の製法に従って、下記組成式で示される白色粉末を得た。
[Al2Li0.92Mg0.10(OH)6.04]2(SO4)0.86(CO3)0.10(OH)0.24・3.2H2O
【0073】
比較例3 上記参考例1の製法で得た粉末を用いて、前記実施例7と同様にして0.1mmの農業用フィルムを作成し、同様の試験をおこなった。
その結果を表1に示す。
【0074】
【表1】
Figure 0003815609
【0075】
上記本発明の赤外線吸収剤を添加したフィルムの水浸後のヘイズ値から、本発明の赤外線吸収剤を添加したフィルムが、従来品と比べると、白化が著しく抑制されていることがわかる。
【0076】
実施例13 エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量:14重量%、密度:0.92g/cm3)に、赤外線吸収剤として実施例1の製法で得た粉末10.0重量%、光安定剤としてヒンダードアミン系化合物(商品名チヌビン622−LD、チバガイキー製)0.5重量%、酸化防止剤(商品名イルガノックス1010、チバガイキー製)0.2重量%、防曇剤としてモノグリセリンモノステアレート1.0重量%、ジグリセリンジステアレート1.0重量%、防霧剤としてユニダインDS−401(ダイキン工業製)0.1重量%、滑剤としてステアリン酸アミド0.2重量%を加え、全量で100重量%とし、バンバリーミキサーを用いて130℃、5分間混練後、造粒機により造粒し、組成物ペレットを得た。これを樹脂組成物Aとする。次に、赤外線吸収剤を加えない以外は同様にして、組成物ペレットBを得た。樹脂組成物Aを中間層に、樹脂組成物Bを両外層としてインフレーションフィルム作成機によってフィルム厚み0.1mmのフィルム(中間層0.06mm、両外層0.02mm)を作成した。
【0077】
実施例14 赤外線吸収剤として実施例2の製法で得た粉末を用いた以外は、実施例13と同様にして、フィルム厚み0.1mmのフィルムを作成した。
【0078】
実施例15 赤外線吸収剤として実施例3の製法で得た粉末を用いた以外は、実施例13と同様にして、フィルム厚み0.1mmのフィルムを作成した。
【0079】
実施例16 赤外線吸収剤として実施例4の製法で得た粉体を用いた以外は、実施例13と同様にして、フィルム厚み0.1mmのフィルムを作成した。
【0080】
実施例17 赤外線吸収剤として実施例5の製法で得た粉末を用いた以外は、実施例13と同様にして、フィルム厚み0.1mmのフィルムを作成した。
【0081】
実施例18 赤外線吸収剤として実施例6の製法で得た粉末を用いた以外は、実施例13と同様にして、フィルム厚み0.1mmのフィルムを作成した。
【0082】
比較例4 赤外線吸収剤として比較例1で用いた粉末を用いた以外は、実施例13と同様にして、フィルム厚み0.1mmのフィルムを作成した。
【0083】
比較例5 赤外線吸収剤として比較例2で用いた粉末を用いた以外は、前記実施例13と同様にして、フィルム厚み0.1mmのフィルムを作成した。
【0084】
比較例6 赤外線吸収剤として比較例3で用いた粉体を用いた以外は、前記実施例9と同様にして、フィルム厚み0.1mmのフィルムを作成した。
【0085】
上記実施例13〜18、比較例4〜6で得られたフィルムを、2001年4月〜10月まで7ヶ月間展張して、屋外(富山県中新川郡)暴露条件下、耐候性、防曇性、防露性について次の方法に従って、評価した。
耐候性は、目視によりフィルムの変色(黄変、褐変)および異変を確認した。また、JIS K 6781に準拠して、引張伸び試験を行い、伸びの残存率(%)を求め、残存率が90%以上であれば、劣化しないとした。
【0086】
防曇性は、フィルム全体を見て有滴化したところを目視により確認した。
【0087】
防露性は、フィルム全体を見て、フィルム上に露が発生している箇所がないか確認した。
【0088】
その結果、本発明の実施例および比較例の方法で得られた農業用フィルムは全て、耐候性(変色、フィルムの劣化が全く認められない。)、防雲性(有滴化したところがない。)、防露性(露発生が全く認められない。)について何ら問題がなかった。
【0089】
また、耐酸性(耐農薬性)を評価するため以下の操作を行った。
上記実施例13〜18および比較例4〜6の製法で作成したフィルムを、硫黄を薫蒸させた密閉容器中に約1時間放置した。この硫黄薫蒸処理フィルムを2001年4月〜10月まで7ヶ月間、屋外(富山県中新川郡)に暴露して表面状態を観察したところ、本発明の農業用フィルムは外観に殆ど変化が認められないなど耐酸性(耐農薬性)に優れたものであった。
【0090】
【発明の効果】
本発明により、式(I)
〔Al2Li(1-x)M2+ (x+y)(OH)(6+2y)n(An-)(1+x)・mH2O (I)
(式中、M2+は2価の金属、An-はn価のアニオン、m、x、yは、0≦m<10、0.5<x<1.0、0.5<y≦3.0、の範囲である。)で示される複合水酸化物塩を有効成分として含有することを特徴とする赤外線吸収剤およびこれを樹脂に配合して成形してなる農業用フィルムを提供することができた。
本発明の複合水酸化物塩からなる赤外線吸収剤は、赤外線吸収能が高く、樹脂との分散性に優れ、且つ屈折率が樹脂の屈折率に近く、しかも吸湿白化が改善(抑制)されたものである。本発明の赤外線吸収剤は樹脂に配合し易く、樹脂加工が容易であり、フィルムに成形した場合に保温性、透明性、吸湿白化が十分に改善(抑制)されたものであり、農業用フィルムなどの分野で有用である。

Claims (9)

  1. 式(I)
    〔Al2Li(1-x)M2+ (x+y)(OH)(6+2y)n(An-)(1+x)・mH2O (I)
    (式中、M2+は2価の金属、An-はn価のアニオン、m、x、yは、0≦m<10、0.5<x<1.0、0.5<y≦3.0、の範囲である。)で示される複合水酸化物塩を有効成分として含有することを特徴とする赤外線吸収剤。
  2. 請求項1記載の複合水酸化物塩が高級脂肪酸類、高級脂肪酸塩類、高級脂肪属アルコールとリン酸のエステル類、ワックス類、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤およびカップリング剤から選ばれた1種または2種以上によりコーティングされている赤外線吸収剤。
  3. 樹脂100重量部に対して、請求項1または2記載の複合水酸化物塩1〜50重量部を配合して形成することを特徴とする農業用フィルム。
  4. 樹脂100重量部に対して、請求項1または2記載の複合水酸化物塩1〜50重量部とヒンダードアミン系光安定剤0.01〜5重量部とを配合して成形したことを特徴とする農業用フィルム。
  5. 樹脂100重量部に対して、請求項1または2記載の複合水酸化物塩1〜50重量部と防曇剤0.01〜5重量部とを配合して成形したことを特徴とする農業用フィルム。
  6. 樹脂100重量部に対して、請求項1または2記載の複合水酸化物塩1〜50重量部と防霧剤0.01〜5重量部とを配合して成形したことを特徴とする農業用フィルム。
  7. 請求項1または2記載の赤外線吸収剤を含有する樹脂組成物。
  8. 請求項1または2記載の赤外線吸収剤を含有する樹脂組成物を用いたフィルムを少なくとも1層有する積層フィルム。
  9. 請求項8記載の積層フィルムからなる農業用フィルム。
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