JP2003165967A - 赤外線吸収剤および農業用フィルム - Google Patents

赤外線吸収剤および農業用フィルム

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JP2003165967A
JP2003165967A JP2001367797A JP2001367797A JP2003165967A JP 2003165967 A JP2003165967 A JP 2003165967A JP 2001367797 A JP2001367797 A JP 2001367797A JP 2001367797 A JP2001367797 A JP 2001367797A JP 2003165967 A JP2003165967 A JP 2003165967A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線吸収能が高く、且つ樹脂に配合した場
合に分散性が良く、しかも屈折率が樹脂の屈折率に近
く、吸湿白化を抑制することができる赤外線吸収剤およ
び、保温性、透明性、耐酸性、生産性に優れ、さらには
吸湿白化が改善(抑制)された農業用フィルムを提供す
る。 【解決手段】 式(I) 〔Al2Li(1-x)M2+ (x+y)(OH)
(6+2y)n(An-)(1+x)・mH2O (I)(式中、M2+は2
価の金属、An-はn価のアニオン、m、x、yは、0≦
m<10、0.5<x<1.0、0.5<y≦3.0、
の範囲である。)で示される複合水酸化物塩を有効成分
として含有することを特徴とする赤外線吸収剤、および
これを樹脂に配合して成形してなる農業用フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、式(I) 〔Al2Li(1-x)M2+ (x+y)(OH)(6+2y)n(An-)(1+x)・mH2O (I) (式中、M2+は2価の金属、An-はn価のアニオン、
m、x、yは、0≦m<10、0.5<x<1.0、
0.5<y≦3.0、の範囲である。)で示される複合
水酸化物塩を有効成分として含有することを特徴とする
赤外線吸収剤、およびこれを樹脂に配合して成形してな
る農業用フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ハウスやトンネルなどの温室栽培に用い
られる農業用フィルムは昼間の太陽光線を高い透過率で
効率よく通過させる一方、夜間は地面や植物から放射さ
れる赤外線を吸収や反射などによりハウスやトンネルの
外に放出させないなどの特性が要求される。地面や植物
から放出される赤外線の放射率が大きい範囲は、5〜2
5μmの波長範囲であることが知られている。農業用フ
ィルムとしては5〜25μm、特に放射率が最大である
10μm付近の波長の赤外線を吸収できることが必要で
ある。従来、上記農業用フィルムには、赤外線吸収剤と
して、炭酸マグネシウム、マグネシウムケイ酸塩、二酸
化ケイ素、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カル
シウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水
酸化カルシウム、燐酸塩、ケイ酸塩、ハイドロタルサイ
ト類などが用いられていた。しかしながら、従来の上記
無機粉体にはそれぞれ一長一短があり、前述の諸物性を
充分に満たすものは存在しない。例えば、二酸化ケイ
素、アルミニウムケイ酸塩などは、赤外線吸収能は優れ
ているが、屈折率、分散性などに問題があり、結果とし
てフィルムの透光性が損なわれるため、農業用フィルム
としては不適切なものであった。また、ハイドロタルサ
イト類は、分散性、屈折率などにおいては比較的優れて
いるものの赤外線吸収能については充分満足できるもの
ではなかった。特開平7−300313号公報には、リチウム
アルミニウム複合水酸化物塩を用いて農業用フィルムの
保温剤とする技術が開示されている。この水酸化物塩
は、屈折率が1.55でポリオレフィン樹脂の1.50
付近という値からかけ離れているため、透明性が良くな
いという欠点を有していた。上記問題点を解決するため
本発明者らは、先に、下記式(II) 〔Al2Li(1-x)M2+ (x+y)(OH)(6+2y)n(An-)(1+x)・mH2O (II) (式中、M2+は2価の金属、An-はn価のアニオン、
m、x、yは、0≦m<5、0.01≦x≦0.5、0
≦y≦0.5、の範囲である。)で示される10μm付
近の赤外線を吸収する能力が高い、ギブサイト構造の水
酸化アルミニウム八面体層を基本骨格とする塩基性複合
水酸化物塩を提案している(国際公開公報WO98/1
7739号)。この塩基性複合水酸化物塩は、赤外線吸
収能が高く、且つ樹脂に配合した場合に分散性が良く、
しかも屈折率が樹脂の屈折率に近く、フィルムにした場
合に保温性、透明性に優れたものであった。また、さら
に耐農薬性に優れたものとして、下記式(III) 〔Al2Li(1-x)M2+ (x+y)(OH)(6+2y)n(SO)Z1(CO3)Z2(OH)Z3・mH2O (III) (式中、M2+は2価の金属、m、x、y、z1、z2,
z3は、0≦m<5、0≦x≦0.5、0≦y≦0.
5、z1>0、z2>0、z3≧0、z1+z2+z3
/2=1+xの範囲である)で示される塩基性複合水酸
化物塩を提案している(特願2000−339333
号)。しかし、これらの塩基性複合水酸化物塩を用いた
フィルムは、吸湿すると白化して透明性が損なわれる
(以下、吸湿白化という)という欠点を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、式(I) 〔Al2Li(1-x)M2+ (x+y)(OH)(6+2y)n(An-)(1+x)・mH2O (I) (式中、M2+は2価の金属、An-はn価のアニオン、
m、x、yは、0≦m<10、0.5<x<1.0、
0.5<y≦3.0、の範囲である。)で示される複合
水酸化物塩を有効成分として含有することを特徴とする
赤外線吸収剤、およびこれを樹脂に配合して成形してな
る農業用フィルムに関する。より、詳細には、本発明
は、赤外線吸収能が高く、且つ樹脂に配合した場合に分
散性が良く、しかも屈折率が樹脂の屈折率に近く、吸湿
白化を抑制することができる赤外線吸収剤、および該赤
外線吸収剤をフィルムに配合したフィルムが保温性、透
明性、耐酸性、生産性に優れ、さらには吸湿白化が改善
(抑制)された農業用フィルムを提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題点
を解決するために鋭意検討した結果、下記式(I) 〔Al2Li(1-x)M2+ (x+y)(OH)(6+2y)n(An-)(1+x)・mH2O (I) (式中、M2+は2価の金属、An-はn価のアニオン、
m、x、yは、0≦m<10、0.5<x<1.0、
0.5<y≦3.0、の範囲である。)で示される複合
水酸化物塩を有効成分として含有する赤外線吸収剤が上
記問題点を解決できることを見いだし、本発明を完成す
るに至った。すなわち、本発明の第1は、上記式(I)
で示される複合水酸化物塩〔以下化合物(I)という〕
を有効成分として含有することを特徴とする赤外線吸収
剤である。
【0005】本発明の化合物(I)は、国際公開公報W
O98/17739号に記載されている式(II)の複合
水酸化物塩〔以下化合物(II)という〕および特願20
00−339333号に記載されている複合水酸化物塩
〔以下化合物(III)という〕同様、ギブサイト構造の
水酸化アルミニウム八面体層の空位(ベーカント)にリ
チウムイオンおよび2価の金属イオンとを入れて基本骨
格とし、その中間層にアニオンが導入されたものを基本
構造とし、さらには、この基本構造に2価の金属の水酸
化物を複合化させた複合水酸化物塩であるが、空位の金
属割合および複合化させた2価の金属の水酸化物量を変
化させることにより、吸湿白化の問題点を解決したもの
である。すなわち、本発明の化合物(I)は、化合物
(II)および化合物(III)の基本骨格である水酸化ア
ルミニウム八面体の空位のリチウムイオンを少なくし、
2価の金属イオンを多くしたものであり、さらには、複
合化させる2価の金属の水酸化物もより多くしたもので
ある。
【0006】上記2価の金属としては、特に限定される
ものではないが、導入が容易であり、白色であり、且つ
フィルムに配合した際に透明性を満たすことから、M
g、Zn、Caなどがより好ましい。
【0007】本発明の赤外線吸収剤、すなわち上記化合
物(I)を有効成分として含有する赤外線吸収剤は、農
業用フィルムなどのフィルムに配合して用いる場合に
は、微粒子で且つ高分散性であり、しかも比較的結晶が
発達しているものが好ましい。従って平均2次粒子径と
しては、好ましくは3μm以下のものであり、より好ま
しくは1.5μm以下のものである。また、BET比表
面積は50m2/g以下、好ましくは20m2/g以下のもので
ある。
【0008】An-はn価のアニオンを示し、例えば、炭
酸、リン酸、縮合リン酸、ケイ酸、縮合ケイ酸、酢酸、
プロピオン酸、アジピン酸、安息香酸、フタル酸、テレ
フタル酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、
コハク酸、p−オキシ安息香酸、サリチル酸、ピクリン
酸、硫酸、硝酸、塩酸、ヨウ素、フッ素、臭素などのア
ニオンをあげることができる。
【0009】以下に本発明の一般式(I)で表される複
合水酸化物塩〔化合物(I)〕の製法をM2+がMgの場
合を一具体例として詳述する。化合物(I)は、まず、
水酸化アルミニウムを水媒体中で、炭酸リチウムと炭酸
マグネシウムまたは塩基性炭酸マグネシウムなどのマグ
ネシウム炭酸塩と、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウ
ム、硝酸マグネシウムなどの水溶性マグネシウム、水酸
化マグネシウムの中から撰ばれる1種以上とを加熱処理
反応させることによって製造できる。
【0010】加熱処理の温度範囲は、好ましくは常温か
ら200℃迄の間の適宜な温度であり、より好ましくは
100から200℃、特に好ましくは110〜200℃
である。処理温度が常温よりも低い場合は結晶化の程度
が低くなり好ましくない。
【0011】上記加熱処理により得られた化合物(I)
を所望の酸類で処理することにより、化合物(I)のA
n−が炭酸および/またはケイ酸以外のものを製造する
ことができる。
【0012】ここで、酸類とは、例えば、例えば、リン
酸、縮合リン酸、酢酸、プロピオン酸、アジピン酸、安
息香酸、フタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、フマル
酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸、p−オキシ安息香
酸、サリチル酸、ピクリン酸、硫酸、硝酸、塩酸、過塩
素酸などのハロゲン酸、ヨウ素、フッ素、臭素などのア
ニオンである。
【0013】化合物(I)のAn−が炭酸および/また
はケイ酸を含むものは上記酸類の処理によって得られた
化合物を炭酸ナトリウムなどの炭酸塩および/または3
号ケイ酸ナトリウムなどのケイ酸塩で処理することによ
り製造することができる。また化合物(I)のAn−
炭酸のみのものは、上記炭酸類で処理することなく、加
熱処理品を適量の水で洗浄することによっても得ること
ができる。
【0014】本発明の化合物(I)は、例えば、オート
クレーブなどを用いた加熱処理(水熱処理)を行うこと
により、BET比表面積および二次粒子径を適宜な範囲
に調整することができる。水熱処理の温度範囲は、好ま
しくは100から200℃、より好ましくは110〜2
00℃である。M2+がMg以外の2価の金属であって
も、Mg型と同様に製造でき、特に留意する点はない。
【0015】本発明の第2は、化合物(I)をコーティ
ング剤で表面処理することにより得られる、分散性がさ
らに優れた赤外線吸収剤である。コーティング剤として
は、例えば、高級脂肪酸類、高級脂肪酸塩類、高級脂肪
酸類リン酸エステル類、高級脂肪酸類リン酸エステル類
の塩類、高級脂肪酸族アルコールとリン酸のエステル
類、ワックス類、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界
面活性剤またはカップリング剤から選ばれる1種以上が
挙げられ、好ましくは、高級脂肪酸類、高級脂肪酸塩
類、高級脂肪酸系アルコールのリン酸エステル類、ノニ
オン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤またはカップ
リング剤などである。
【0016】高級脂肪酸としては、例えば、ラウリル
酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、カプリ
ン酸、ミリスチン酸、リノール酸などであり、高級脂肪
酸塩類としては、例えば、上記高級脂肪酸のナトリウム
塩、またはカリウム塩などを挙げることができる。
【0017】高級脂肪酸類リン酸エステル類、高級脂肪
酸類リン酸エステル類の塩類としてはステアリン酸リン
酸エステル、ステアリン酸リン酸エステルナトリウムな
どを挙げることができる。
【0018】高級脂肪酸アルコールのリン酸エステルと
しては、例えば、ラウリルエーテルリン酸、ステアリル
エーテルリン酸、オレイルエーテルリン酸などのアルキ
ルエーテルリン酸、ジアルキルエーテルリン酸、アルキ
ルフェニルエーテルリン酸類、ジアルキルフェニルエー
テルリン酸類など、またはオレイルエーテルリン酸ナト
リウム、ステアリルエーテルリン酸カリウムなどのアル
キルエーテルリン酸塩類を挙げることができる。
【0019】ノニオン系界面活性剤としては、例えば、
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリル酸ジエタ
ノールアミドなどのアルキロールアマイド類、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテルなどのポリオキシ
アルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンラウ
リルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル類、ジステアリン酸ポリエチレングリコールなどのポ
リエチレングリコール脂肪酸エステル類、モノカプリン
酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、ジステア
リン酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステル類、
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンなどの
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、グリ
コールエーテル類などを挙げることができる。
【0020】カチオン系界面活性剤としては、例えば、
塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリ
メチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモ
ニウムなどのアルキルトリメチルアンモニウム塩類、塩
化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ベン
ザルコニウム、塩化ラウリルジメチルベンジルアンモニ
ウム塩などのアルキルジメチルベンジルアンモニウム塩
類を挙げることができる。
【0021】両性活性剤としては、ヤシ油アルキルベタ
インなどのアルキルベタイン類、ラウリルジメチルアミ
ノ酢酸ベタインなどのアルキルアミドベタイン類、Z−
アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチ
ルイミダゾリームベタインなどのミダゾリン類、ポリオ
クチルポリアミノエチルグリシンなどのグリシン類を挙
げることができる。
【0022】カップリング剤としては、例えばシラン系
カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、チタ
ン系カップリング剤、ジルコニウム系カップリング剤な
どを挙げることができる。
【0023】上記コーティング剤は1種または2種以上
を同時に用いることもできる。コーティング剤の添加量
は0.1〜10重量%であり、好ましくは0.5〜6重
量%の範囲である。0.1重量%以下では分散性が悪
く、10重量%以上では効果は充分であるが、経済的に
は有利ではない。表面処理は、常法に従って湿式法でも
乾式法でも容易にすることができる。
【0024】本発明の第3は、本発明の上記赤外線吸収
剤を含有する樹脂組成物、農業用フィルムである。本発
明の農業用フィルムは、以下に述べる方法で製造するこ
とができる。まず、樹脂および本発明の赤外線吸収剤
を、常法に従って、例えばリボンブレンダー、バンバリ
ーミキサー、スーパーミキサー、ヘンシェルミキサーな
どの混合機に投入し、混合後、押出機、バンバリーミキ
サー、加圧ニーダーなどを用いて溶融混練することによ
り樹脂組成物を調製することができる。
【0025】赤外線吸収剤の使用量は、樹脂100重量
部に対し、好ましくは1〜50重量部、より好ましくは
1〜20重量部である。1重量部未満では、充分に赤外
線を吸収することはできず、50重量部を越える範囲で
は農業用フィルムとしての透光性および機械的強度が低
下するためである。
【0026】樹脂としては、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデンなどのポリハロゲン化ビニル類、ハロゲン化
ポリエチレン、ハロゲン化ポリプロピレン、または塩化
ビニル−酢酸ビニル、塩化ビニル−エチレン、塩化ビニ
ル−プロピレン、塩化ビニル−スチレン、塩化ビニル−
イソブチレン、塩化ビニル−塩化ビニリデン、塩化ビニ
ル−スチレン−アクリロニトリル、塩化ビニル−ブタジ
エン、塩化ビニル−塩素化プロピレン、塩化ビニル−塩
化ビニリデン−酢酸ビニル、塩化ビニル−マレイン酸エ
ステル、塩化ビニル−メタアクリル酸エステル、塩化ビ
ニル−アクリロニトリルなどの組み合わせからなる共重
合体物、またはオレフィン系のエチレン、プロピレン、
ブテン−1、酢酸ビニルなどのオレフィン類の重合体あ
るいは共重合体、例えば、LLPE、LDPEなどのポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−4
−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン−ヘキセン
共重合体などのエチレン−α−オレフィン共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共
重合体、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体、
エチレン−酢酸ビニル−メチルメタクリレート共重合
体、アイオノマー樹脂などを挙げることができる。これ
らのうち、ポリエチレン、エチレン、エチレン−α−オ
レフィン共重合体、酢酸ビニル含有量が25重量%以下
のエチレン−酢酸ビニル共重合体が透明性、耐候性、価
格の面から考えてより好ましい。
【0027】上記混合溶融、混練により得られた樹脂組
成物は、常法に従って、例えばインフレーション加工、
カレンダー加工、Tダイ加工などの方法によりフィルム
化することにより、フィルム、例えば農業用フィルムな
どにすることができる。
【0028】さらに、本発明の赤外線吸収剤を含有する
樹脂組成物を用いたフィルムを少なくとも1層有する積
層フィルムを形成することができる。具体的にはその片
面または両面に他の樹脂層を設けて多層フィルムとする
こともできる。係る多層フィルムは、常法に従って、例
えば、ドライラミネーションおよびヒートラミネーショ
ンなどのラミネーション法、またはTダイ共押し出しお
よびインフレーション共押し出しなどの共押し出し法に
より製造することができる。
【0029】本発明の農業用フィルムの製造に際し、所
望により慣用の各種樹脂用添加剤、例えば、可塑剤、滑
剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、顔料、紫外線
吸収剤、防曇剤、防霧剤、熱安定剤、アンチブロッキン
グ剤、染料または保温剤などを添加することができる。
【0030】可塑剤としては、グリセリン、エチレング
リコール、トリエチレングリコール、ソルビトールなど
の低分子量の多価アルコール系可塑剤、ジオクチルフタ
レート(DOP)、ジメチルフタレートなどのフタル酸
エステル系可塑剤、リン酸エステル系可塑剤、パラフィ
ン系可塑剤、ワックス系可塑剤などを挙げることができ
る。これらの中で多価アルコールは、フィルムの防曇作
用も有している。
【0031】滑剤としては、ステアリン酸、オレイン
酸、パルミチン酸などの脂肪酸類およびこれらの金属
塩、脂肪酸由来の脂肪酸アミド、ポリエチレンワックス
などのワックス類、流動パラフィン、グリセリン脂肪酸
エステルなどのエステル類、高級アルコールなどを挙げ
ることができる。
【0032】光安定剤としては、ヒンダードアミン系化
合物、クレゾール類、メラミン類、安息香酸などを挙げ
ることができる。
【0033】ヒンダーズアミン系光安定剤としては、例
えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルス
テアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペ
リジルステアレート、2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジルベンゾエート、N−(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)ドデシルコハク酸イミド、1
−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニルオキシエチル)−2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル−(3,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシルフェニル)プロピオネート、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケ
ート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペ
リジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−
ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネー
ト、N,N'−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)ヘキサメチレンジアミン、テトラ(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカ
ルボキシレート、テトラ(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレート、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ジ
(トリデシル)ブタンテトラカルボキシレート、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ジ(ト
リデシル)ブタンテトラカルボキシレート、3,9−ビ
ス{1,1−ジメチル−2−〔トリス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジルオキシカルボニルオキシ)
ブチルカルボニルオキシ〕エチル}−2,4,8,10−テ
トロオキサスピロ[5,5]ウンデカン、3,9−ビス
{1,1−ジメチル−2−〔トリス(1,2,2,6,6−
ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニルオキ
シ)ブチルカルボニルオキシ〕エチル}−2,4,8,10−
テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、1,5,8,1
2−テトラキス{4,6−ビス〔N−(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミノ〕−1,3,
5−トリアジン−2−イル}−1,5,8,12−テトラ
アザドデカン、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸
ジメチル縮合物、2−tert−オクチルアミノ−4,6−
ジクロロ−s−トリアジン/N,N'−ビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジア
ミン縮合物、N,N'−ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン/ジブロモ
エタン縮合物などを挙げることができる。光安定剤の配
合量は、樹脂100重量部に対して0.01〜5重量部
が好適であり、少なければ効果が見いだせず、多ければ
フィルムの透明性を損なう。
【0034】酸化防止剤としては、フェノール系、リン
系、硫黄系などの酸化防止剤を挙げることができる。
【0035】フェノール系酸化防止剤としては、例え
ば、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、2,
6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ス
テアリル(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)−プロピオネート、ジステアリル(3,5−
ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネ
ート、チオジエチレングリコールビス〔(3,5−ジ−
tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕、1,6−ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕、1,6−ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸ア
ミド〕、4,4'−チオビス(6−tert−ブチル−m−ク
レゾール)、2,2'−メチレンビス(4−メチル−6−
tert−ブチルフェノール)、2,2'−メチレンビス(4
−エチル−6−tert−ブチルフェノール、ビス〔3,3
−ビス(4−ヒドロキシ−3−tert−ブチルフェニル)
酪酸〕グリコールエステル、4,4'−ブチリデンビス
(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、2,2'−エチ
リデンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,
2'−エチリデンビス(4−sec−ブチル−6−tert−ブ
チルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4
−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、ビ
ス〔2−tert−ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロ
キシ−tert−ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕
テレフタレート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル
−3−ヒドロキシ−4−tert−ブチルベンジル)イソシ
アヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、
1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼ
ン、1,3,5−トリス〔(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル〕
イソシアヌレート、テトラキス〔メチレン−3−(3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート〕メタン、2−tert−ブチル−4−メチル−
6−(2−アクリロイルオキシ−3−tert−ブチル−5
−メチルベンジル)フェノール、3,9−ビス{1,1
−ジメチル−2−〔(3−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕エチ
ル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウ
ンデカン、トリエチレングリコールビス〔(3−tert−
ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピ
オネート〕などを挙げることができる。
【0036】リン系酸化防止剤としては、例えば、トリ
スノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−
tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス〔2−te
rt−ブチル−4−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
−5−メチルフェニルチオ)5−メチルフェニル〕ホス
ファイト、トリデシルホスファイト、オクチルジフェニ
ルホスファイト、ジ(デシル)モノフェニルホスファイ
ト、モノデシルジフェニルホスファイト、モノ(ジノニ
ルフェニル)ビス(ノニルフェニル)ホスファイト、ジ
(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、
ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ジ
(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイ
ト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタ
エリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−te
rt−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトー
ルジホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリ
デンジフェノールジホスファイト、テトラ(トリデシ
ル)イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、テ
トラ(C12〜16混合アルキル)−4,4'−n−ブチリデ
ンビス(2−tert−ブチル−5−メチルフェノール)ジ
ホスファイト、ヘキサ(トリデシル)−1,1,3−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフ
ェニル)ブタントリホスファイト、テトラキス(2,4
−ジ−tert−ブチルフェニル)ビフェニレンジホスホナ
イト、2,2'−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチ
ルフェニル)(オクチル)ホスファイトなどを挙げるこ
とができる。
【0037】硫黄系酸化防止剤としては、例えば、チオ
ジプロピオン酸のジラウリル、ジミリスチル、ジステア
リルなどのジアルキルジチオプロピオネート類およびペ
ンタエリスリトールテトラ(β−ドデシルメルカプトプ
ロピオネート)などのポリオールのβ−アルキルメルカ
プトプロピオン酸エステル類を挙げることができる。上
記酸化防止剤の配合量は0.01〜3%程度が好適であ
る。
【0038】帯電防止剤としては、ポリオキシエチレン
−アルキルアミン、ポリグリコールエーテル、ノニオン
系活性剤、カチオン系活性剤などを挙げることができ
る。
【0039】顔料としては高い透過性を有するものが好
ましい。
【0040】紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン
系、ベンゾトリアゾール系、サルチル酸エステル系、置
換オキザリニド類およびシアノアクリレート類などを挙
げることができる。
【0041】ベンゾフェノン系としては、例えば、2,
4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オク
トキシベンゾフェノン、5,5'−メチレンビス(2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)などの2−ヒ
ドロキシベンゾフェノン類などを挙げることができる。
【0042】ベンゾトリアゾール系としては、例えば、
2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−
tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−ブチルフェニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒ
ドロキシ−3'−tert−ブチル−5'−メチルフェニル)
−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロ
キシ−5'−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジクミルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2,2'−メチレンビス(4
−tert−オクチル−6−ベンゾトリアゾール)フェノー
ルなどの2−(2'−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリ
アゾール類を挙げることができる。
【0043】サルチル酸エステル系としては、例えば、
フェニルサリチレート、レゾルシノールモノベンゾエー
ト、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル−3',5'−ジ
−tert−ブチル−4'−ヒドロキシベンゾエート、ヘキ
サデシル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンゾエートなどのベンゾエート類を挙げることができ
る。
【0044】置換オキザリニド類としては、例えば、2
−エチル−2’−エトキシオキザリニド、2−エトキシ
−4’−ドデシルオキザニリドなどの置換オキザリニド
類を挙げることができる。
【0045】シアノアクリレート類としては、例えば、
エチル−α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレー
ト、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メト
キシフェニル)アクリレートなどのシアノアクリレート
類を挙げることができる。
【0046】防曇剤としては、非イオン系、アニオン
系、カチオン系の界面活性剤が好適に使用できる。具体
的には、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノ
パルミレート、ソルビタンモノベヘネートなどのソルビ
タン系脂肪酸エステル、グリセリンモノラウレート、グ
リセリンモノステアレート、グリセリンモノパルミー
ト、ジグリセリンジラウレート、ジグリセリンジステア
レート、ジグリセリンモノパルミート、トリグリセリン
モノステアレートなどのグリセリン系脂肪酸エステル、
ポリエチレングリコールモノステアレートなどのポリエ
チレングリコール系活性剤などの多価アルコール系界面
活性剤、およびそれらのアルキレンオキサイド付加物、
ポリオキシアルキレンエーテル、ソルビタン類やグリセ
リン類などの有機酸とのエステル類などを挙げることが
できる。
【0047】防霧剤としては、従来の農業用オレフィン
系樹脂フィルムに慣用されているものであるフッ素系防
霧剤またはシリコーン系防霧剤などを配合することがで
きる。例えばパーフルオロアルキル基またはパーフルオ
ロアルケニル基を含有する低分子または高分子であっ
て、少なくとも0.01重量%の水中溶解度を有し、2
5℃において水の表面張力を35dyn/cm以下、好ましく
は30dyn/cm以下に低下させる能力を有するものが好ま
しい。また、パーフルオロアルキル基は、その炭素鎖中
に酸素原子が介在してもよい。
【0048】フッ素系防霧剤としては、例えば、市販品
のユニダインDS−401、ユニダインDS−403、ユニダ
インDS−451(以上、ダイキン工業社製)、メガファッ
クF−177(以上、大日本インキ化学工業社製)、フロラ
ードFC−170、フロラードFC−176、フロラードFC
−430(以上、住友スリーエム社製)、サーフロンS−14
1、サーフロンS−145、サーフロンS−381、サーフロ
ンS−382、サーフロンS−393(以上、旭硝子社製)など
を挙げることができる。
【0049】シリコーン系防霧剤としては、例えば、ポ
リエーテル変性シリコーンオイル、カルボキシル変性シ
リコーンオイル、カルビノール変性シリコーンオイル、
アミノ変性シリコーンオイルなどが挙げられ、一般に少
なくとも0.1重量%の水中溶解度を有し、25℃にお
いて水の表面張力を35dyn/cm以下に低下させる能力を
有するものが好ましい。市販のシリコーン系界面活性剤
としては、例えば、KF−354(信越化学社製)、SH−3
746(東レ−ダウコーニング)、TSF−4445(東芝シリ
コーン社製)などを挙げることができる。防霧剤の配合
量は、樹脂100重量部に対して0.1%〜5%程度が
好適に使用できる範囲である。
【0050】熱安定剤としては、特に塩化ビニル系樹脂
に配合される錫系、鉛系、およびカルシウム亜鉛系、バ
リウム亜鉛系などの複合金属脂肪酸系安定剤などを挙げ
ることができる。
【0051】また、他の保温剤、炭酸マグネシウム、マ
グネシウムケイ酸塩、二酸化ケイ素、酸化アルミニウ
ム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、水酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、燐酸塩、
ケイ酸塩、ハイドロタルサイト類などもフィルムの透明
性が損なわれない範囲であれば、使用できる。
【0052】上記各種添加剤は1種または2種以上を適
宜選択して配合することができる。その配合量はフィル
ムの性質を劣化させない範囲が良好であり、この範囲で
あれば特に制限はない。
【0053】本発明の農業用フィルムは、1)樹脂10
0重量部に対して、本発明の複合水酸化物塩1〜50重
量部を配合することを特徴とする農業用フィルム、2)
樹脂100重量部に対して、本発明の複合水酸化物塩1
〜50重量部とヒンダードアミン系光安定剤0.01〜
5重量部とを配合することを特徴とする農業用フィル
ム、および3)樹脂100重量部に対して、本発明の複
合水酸化物塩1〜50重量部と防曇剤0.01〜5重量
部とを配合することを特徴とする農業用フィルム、4)
樹脂100重量部に対して、本発明の複合水酸化物塩1
〜50重量部と防霧剤0.01〜5重量部とを配合する
ことを特徴とする農業用フィルムである。また、本発明
は、本発明の赤外線吸収剤を含有する樹脂組成物であ
り、この樹脂組成物を用いたフィルムを少なくとも1層
有する積層フィルムであり、またはこの積層フィルムか
らなる農業用フィルムである。本発明の赤外線吸収剤
は、中層、外装、内層のどこに使用しても良い。さらに
は本発明の農業用フィルムは防曇剤などをコートして長
期用フィルムとして使用できる。
【0054】
【実施例】
【0055】実施例1 Al23として65重量%含有
した水酸化アルミニウム粉末110.8gと、MgOと
して66重量%含有した水酸化マグネシウム133.6
gと炭酸リチウム7.9g、炭酸水素ナトリウム11
8.6gに水を加えて全量3リットル(以下L)のスラ
リーとした。このスラリーを5Lオートクレーブにて1
60℃8時間加熱処理した。次いでこのスラリーをヌッ
チェにて濾過し、製品量に対して30倍の水で洗浄し
た。洗浄後、約110℃で20時間乾燥し、乳鉢で粉砕
し、100メッシュ篩で篩過し、白色粉末を得た。この
白色粉末を化学分析したところ、[Al2Li0.20Mg3.10(OH)
10.60]2(CO3)1.80・6.67H2Oの組成であった。また、BE
T比表面積は、13.3m2/g、平均粒子径は、1.0μ
mであった。
【0056】実施例2 実施例1と同様の操作で得られ
た加熱処理スラリーを70℃まで冷却し、8重量%硫酸
をpHが4.0になるまで加えた。次いで、25%苛性ソ
ーダを加えてpH10〜pH11に調整した。pH調整後のス
ラリーを55℃に保ちながら、ステアリン酸リン酸エス
テルNa塩の1%溶液を900mL加えて表面処理し
た。次いで、ケイ酸ナトリウム(3号水ガラス、SiO
として29%)368.0gを含む水溶液1000m
Lを添加して60分間撹拌した。このスラリーをヌッチ
ェにて濾過し、製品量に対し30倍の水で洗浄した。洗
浄後、約110℃で20時間乾燥し、さらに180℃で
1時間乾燥後、乳鉢で粉砕し、100メッシュ篩で篩過
し、白色粉末を得た。この白色粉末を化学分析したとこ
ろ、[Al2Li0.20Mg3.10(OH)10.60]2(Si2.83O6.66)
1.26(SO4) 0.54・4.56H2Oの組成であった。また、BET
比表面積は、12.8m2/g、平均粒子径は、0.8μm
であった。
【0057】実施例3 実施例2においてケイ酸ナトリ
ウム量を408.9gにする以外は同様の操作を行い、
白色粉末を得た。この白色粉末を化学分析したところ、
[Al2Li0.21Mg3.11(OH)10.64]2(Si2.83O6.66) 1.39(SO4)
0.40・4.12H2Oの組成であった。また、BET比表面積
は、12.9m2/g、平均粒子径は、0.8μmであっ
た。
【0058】実施例4 Al23として65重量%含有
した水酸化アルミニウム粉末110.8gと、MgOと
して66重量%含有した水酸化マグネシウム150.9
gと炭酸リチウム5.27g、炭酸水素ナトリウム11
8.6gに水を加えて全量3Lのスラリーとした。この
スラリーを5Lのオートクレーブにて150℃12時間
加熱処理した。加熱処理後、スラリーを70℃まで冷却
し、8重量%硫酸をpHが4.0になるまで加えた。次い
で、25%苛性ソーダを加えてpH10〜pH11に調整し
た。pH調整後のスラリーを55℃に保ちながら、ステア
リン酸ナトリウムの1%溶液を900mL加えて表面処
理した。次いで、ケイ酸ナトリウム(3号水ガラス、S
iOとして29%)427.3gを含む水溶液100
0mLを添加して60分間撹拌した。このスラリーをヌ
ッチェにて濾過し、製品量に対し30倍の水で洗浄し
た。洗浄後、約110℃で20時間乾燥し、さらに18
0℃で1時間乾燥後、乳鉢で粉砕し、100メッシュ篩
で篩過し、白色粉末を得た。この白色粉末を化学分析し
たところ、[Al2Li0.11Mg3.49(OH)11.20]2(Si2.89O6.78)
1.39(SO4) 0.50・4.74H2Oの組成であった。また、BE
T比表面積は、14.2m2/g、平均粒子径は、1.0μ
mであった。
【0059】実施例5 Al23として65重量%含有
した水酸化アルミニウム粉末110.8gと、MgOと
して66重量%含有した水酸化マグネシウム107.8
gと炭酸リチウム11.86g、炭酸水素ナトリウム1
77.9gに水を加えて全量3リットルのスラリーとし
た。このスラリーを5Lのオートクレーブにて160℃
8時間加熱処理した。加熱処理後、スラリーを70℃ま
で冷却し、8重量%硝酸をpHが4.0になるまで加え
た。次いで、25%苛性ソーダを加えてpH10〜pH11
に調整した。pH調整後のスラリーを55℃に保ちなが
ら、ステアリン酸ナトリウムの1%溶液を900mL加
えて表面処理した。次いで、ケイ酸ナトリウム(3号水
ガラス、SiOとして29%)368.0gを含む水
溶液1000mLを添加して60分間撹拌した。このス
ラリーをヌッチェにて濾過し、製品量に対し30倍の水
で洗浄した。洗浄後、約110℃で20時間乾燥し、さ
らに180℃で1時間乾燥後、乳鉢で粉砕し、100メ
ッシュ篩で篩過し、白色粉末を得た。この白色粉末を化
学分析したところ、[Al2Li0.35Mg2.50(OH)9.70]2(Si
2.06O5.12) 1.70・4.73H2Oの組成であった。また、BE
T比表面積は、13.6m2/g、平均粒子径は、0.9μ
mであった。
【0060】実施例6 実施例5同様の操作で得られた
表面処理スラリーをヌッチェにて濾過し、1%濃度の炭
酸ナトリウム溶液20Lで洗浄し、さらに製品量に対し
て30倍の水で洗浄した。洗浄後、約110℃で20時
間乾燥し、乳鉢で粉砕し、100メッシュ篩で篩過し、
白色粉末を得た。この白色粉末を化学分析したところ、
[Al2Li0.35Mg2.50(OH)9.70]2(CO3) 1.70・4.96H2Oの組成
であった。また、BET比表面積は、13.9m2/g、平
均粒子径は、1.1μmであった。
【0061】実施例7 実施例1の製法で得た粉末を用
いて、農業用フィルムを作成して、その効果を確認し
た。 まず、EVA樹脂(PES−400、日本ユニカー
製)100重量部に、実施例1の製法で得た粉末10重
量部加え、150℃でロール練りを行い、プレスして
0.1mmの農業用フィルムを得た。この農業用フィルム
の透明性と保温効果を以下に述べる方法で測定し、評価
した。
【0062】保温性は、保温指数で評価した。上記製法
で作成したフィルムの赤外線吸収を2,000〜400
cm-1の範囲で20cm-1毎に測定し、0.1mmの厚さに補
正して各波数の補正吸光率を求めた。補正吸光率に各波
数に対応する15℃の黒体相対輻射エネルギーをかけて
黒体相対輻射エネルギー吸収率を計算した。各波数の黒
体相対輻射エネルギー吸収率を積算し、その値を2,0
00〜400cm-1の総黒体相対輻射エネルギーで除して
保温指数とした。保温効果は、保温指数の高いものほど
高い。
【0063】透明性は、分光光度計〔日本分光(株)
製〕を用いて、全光線透過率およびヘイズ値(曇り度)を
測定し、その値で評価した。全光線透過率は、その値が
100に近いほどフィルムにおける可視光透過性がよ
く、ヘイズ値(曇り度)は、数値が小さいほど曇りが少な
いことを意味する。
【0064】また、吸湿白化の評価は、上記製法で作成
した農業用フィルムを水中に浸せきし、60℃の恒温機
に96時間放置した後、試験片を取り出しヘイズ値を測
定して行った。この水浸後のヘイズ値が小さいほど吸湿
白化の程度が小さいことを意味する。表1にこのフィル
ムの保温指数、全光線透過率、ヘイズ値および水浸後の
ヘイズ値を示す。
【0065】実施例8 実施例2の製法で得た粉末を用
いて、実施例7と同様にして0.1mmの農業用フィルム
を作成し、同様の試験をおこなった。その結果を表1に
示す。
【0066】実施例9 実施例3の製法で得た粉末を用
いて、実施例7と同様にして0.1mmの農業用フィルム
を作成し、同様の試験をおこなった。その結果を表1に
示す。
【0067】実施例10 実施例4の製法で得た粉末を
用いて、実施例7と同様にして0.1mmの農業用フィル
ムを作成し、同様の試験をおこなった。その結果を表1
に示す。
【0068】実施例11 実施例5の製法で得た粉末を
用いて、実施例7と同様にして0.1mmの農業用フィル
ムを作成し、同様の試験をおこなった。その結果を表1
に示す。
【0069】実施例12 実施例6の製法で得た粉末を
用いて、実施例5と同様にして0.1mmの農業用フィル
ムを作成し、同様の試験をおこなった。その結果を表1
に示す。
【0070】比較例1 国際公開公報WO98/177
39号の実施例2記載の製法で得た粉末を用いて、前記
実施例7と同様にして0.1mmの農業用フィルムを作成
し、同様の試験をおこなった。その結果を表1に示す。
【0071】比較例2 国際公開公報WO98/177
39号の実施例6記載の製法で得た粉末を210℃で1
時間焼成したものを用いて、前記実施例7同様に0.1
mmの農業用フィルムを作成し、同様の試験をおこなっ
た。その結果を表1に示す。
【0072】参考例1 特願2000−339333号
の実施例1記載の製法に従って、下記組成式で示される
白色粉末を得た。 [Al2Li0.92Mg0.10(OH)6.04]2(SO4)0.86(CO3)0.10(OH)
0.24・3.2H2O
【0073】比較例3 上記参考例1の製法で得た粉末
を用いて、前記実施例7と同様にして0.1mmの農業用
フィルムを作成し、同様の試験をおこなった。その結果
を表1に示す。
【0074】
【表1】
【0075】上記本発明の赤外線吸収剤を添加したフィ
ルムの水浸後のヘイズ値から、本発明の赤外線吸収剤を
添加したフィルムが、従来品と比べると、白化が著しく
抑制されていることがわかる。
【0076】実施例13 エチレン−酢酸ビニル共重合
体(酢酸ビニル含有量:14重量%、密度:0.92g/
cm3)に、赤外線吸収剤として実施例1の製法で得た粉
末10.0重量%、光安定剤としてヒンダードアミン系
化合物(商品名チヌビン622−LD、チバガイキー
製)0.5重量%、酸化防止剤(商品名イルガノックス
1010、チバガイキー製)0.2重量%、防曇剤とし
てモノグリセリンモノステアレート1.0重量%、ジグ
リセリンジステアレート1.0重量%、防霧剤としてユ
ニダインDS−401(ダイキン工業製)0.1重量
%、滑剤としてステアリン酸アミド0.2重量%を加
え、全量で100重量%とし、バンバリーミキサーを用
いて130℃、5分間混練後、造粒機により造粒し、組
成物ペレットを得た。これを樹脂組成物Aとする。次
に、赤外線吸収剤を加えない以外は同様にして、組成物
ペレットBを得た。樹脂組成物Aを中間層に、樹脂組成
物Bを両外層としてインフレーションフィルム作成機に
よってフィルム厚み0.1mmのフィルム(中間層0.0
6mm、両外層0.02mm)を作成した。
【0077】実施例14 赤外線吸収剤として実施例2
の製法で得た粉末を用いた以外は、実施例13と同様に
して、フィルム厚み0.1mmのフィルムを作成した。
【0078】実施例15 赤外線吸収剤として実施例3
の製法で得た粉末を用いた以外は、実施例13と同様に
して、フィルム厚み0.1mmのフィルムを作成した。
【0079】実施例16 赤外線吸収剤として実施例4
の製法で得た粉体を用いた以外は、実施例13と同様に
して、フィルム厚み0.1mmのフィルムを作成した。
【0080】実施例17 赤外線吸収剤として実施例5
の製法で得た粉末を用いた以外は、実施例13と同様に
して、フィルム厚み0.1mmのフィルムを作成した。
【0081】実施例18 赤外線吸収剤として実施例6
の製法で得た粉末を用いた以外は、実施例13と同様に
して、フィルム厚み0.1mmのフィルムを作成した。
【0082】比較例4 赤外線吸収剤として比較例1で
用いた粉末を用いた以外は、実施例13と同様にして、
フィルム厚み0.1mmのフィルムを作成した。
【0083】比較例5 赤外線吸収剤として比較例2で
用いた粉末を用いた以外は、前記実施例13と同様にし
て、フィルム厚み0.1mmのフィルムを作成した。
【0084】比較例6 赤外線吸収剤として比較例3で
用いた粉体を用いた以外は、前記実施例9と同様にし
て、フィルム厚み0.1mmのフィルムを作成した。
【0085】上記実施例13〜18、比較例4〜6で得
られたフィルムを、2001年4月〜10月まで7ヶ月
間展張して、屋外(富山県中新川郡)暴露条件下、耐候
性、防曇性、防露性について次の方法に従って、評価し
た。耐候性は、目視によりフィルムの変色(黄変、褐
変)および異変を確認した。また、JIS K 6781に準拠し
て、引張伸び試験を行い、伸びの残存率(%)を求め、
残存率が90%以上であれば、劣化しないとした。
【0086】防曇性は、フィルム全体を見て有滴化した
ところを目視により確認した。
【0087】防露性は、フィルム全体を見て、フィルム
上に露が発生している箇所がないか確認した。
【0088】その結果、本発明の実施例および比較例の
方法で得られた農業用フィルムは全て、耐候性(変色、
フィルムの劣化が全く認められない。)、防雲性(有滴
化したところがない。)、防露性(露発生が全く認めら
れない。)について何ら問題がなかった。
【0089】また、耐酸性(耐農薬性)を評価するため
以下の操作を行った。上記実施例13〜18および比較
例4〜6の製法で作成したフィルムを、硫黄を薫蒸させ
た密閉容器中に約1時間放置した。この硫黄薫蒸処理フ
ィルムを2001年4月〜10月まで7ヶ月間、屋外
(富山県中新川郡)に暴露して表面状態を観察したとこ
ろ、本発明の農業用フィルムは外観に殆ど変化が認めら
れないなど耐酸性(耐農薬性)に優れたものであった。
【0090】
【発明の効果】本発明により、式(I) 〔Al2Li(1-x)M2+ (x+y)(OH)(6+2y)n(An-)(1+x)・mH2O (I) (式中、M2+は2価の金属、An-はn価のアニオン、
m、x、yは、0≦m<10、0.5<x<1.0、
0.5<y≦3.0、の範囲である。)で示される複合
水酸化物塩を有効成分として含有することを特徴とする
赤外線吸収剤およびこれを樹脂に配合して成形してなる
農業用フィルムを提供することができた。本発明の複合
水酸化物塩からなる赤外線吸収剤は、赤外線吸収能が高
く、樹脂との分散性に優れ、且つ屈折率が樹脂の屈折率
に近く、しかも吸湿白化が改善(抑制)されたものであ
る。本発明の赤外線吸収剤は樹脂に配合し易く、樹脂加
工が容易であり、フィルムに成形した場合に保温性、透
明性、吸湿白化が十分に改善(抑制)されたものであ
り、農業用フィルムなどの分野で有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/22 C08K 3/22 5/00 5/00 9/04 9/04 C08L 101/00 C08L 101/00 //(C08L 101/00 27:12 27:12) C08L 83:04 (C08L 101/00 83:04) Fターム(参考) 2B024 DA04 DB01 DB07 2B029 EB03 EC02 EC03 EC04 EC09 EC14 EC16 RA03 4F100 AA33A AA33H AH02A AH02H AK01A AK68A AT00B BA02 BA10A BA10B CA07A CA18A DE01A DE01H GB01 JB01 JD14 JL02 JN01 4J002 AA011 BB031 BB051 BB061 BB071 BB081 BB121 BB151 BB231 BB241 BD031 BD051 BD061 BD071 BD091 BD101 BD122 CP032 CP052 CP092 CP182 DE046 EH008 EU077 EU087 FB086 FB266 FD047 FD206 FD208 GA01 GF00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 〔Al2Li(1-x)M2+ (x+y)(OH)(6+2y)n(An-)(1+x)・mH2O (I) (式中、M2+は2価の金属、An-はn価のアニオン、
    m、x、yは、0≦m<10、0.5<x<1.0、
    0.5<y≦3.0、の範囲である。)で示される複合
    水酸化物塩を有効成分として含有することを特徴とする
    赤外線吸収剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の複合水酸化物塩が高級脂
    肪酸類、高級脂肪酸塩類、高級脂肪属アルコールとリン
    酸のエステル類、ワックス類、ノニオン系界面活性剤、
    カチオン系界面活性剤およびカップリング剤から選ばれ
    た1種または2種以上によりコーティングされている赤
    外線吸収剤。
  3. 【請求項3】 樹脂100重量部に対して、請求項1ま
    たは2記載の複合水酸化物塩1〜50重量部を配合して
    形成することを特徴とする農業用フィルム。
  4. 【請求項4】 樹脂100重量部に対して、請求項1ま
    たは2記載の複合水酸化物塩1〜50重量部とヒンダー
    ドアミン系光安定剤0.01〜5重量部とを配合して成
    形したことを特徴とする農業用フィルム。
  5. 【請求項5】 樹脂100重量部に対して、請求項1ま
    たは2記載の複合水酸化物塩1〜50重量部と防曇剤
    0.01〜5重量部とを配合して成形したことを特徴と
    する農業用フィルム。
  6. 【請求項6】 樹脂100重量部に対して、請求項1ま
    たは2記載の複合水酸化物塩1〜50重量部と防霧剤
    0.01〜5重量部とを配合して成形したことを特徴と
    する農業用フィルム。
  7. 【請求項7】 請求項1または2記載の赤外線吸収剤を
    含有する樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1または2記載の赤外線吸収剤を
    含有する樹脂組成物を用いたフィルムを少なくとも1層
    有する積層フィルム。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の積層フィルムからなる農
    業用フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007125001A (ja) * 2005-10-07 2007-05-24 Sekisui Film Kk ポリオレフィン系農業用フィルム
JP2007151502A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Nippon Polyethylene Kk 農業用積層フィルム
JP2007166993A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Mkv Platech Co Ltd ポリオレフィン系農業用フィルム

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