JPH1052161A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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Publication number
JPH1052161A
JPH1052161A JP22755196A JP22755196A JPH1052161A JP H1052161 A JPH1052161 A JP H1052161A JP 22755196 A JP22755196 A JP 22755196A JP 22755196 A JP22755196 A JP 22755196A JP H1052161 A JPH1052161 A JP H1052161A
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JP
Japan
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straw
transport chain
handling
conveying device
rotation axis
Prior art date
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Pending
Application number
JP22755196A
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English (en)
Inventor
Akira Nosaka
晃 野坂
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扱胴と排藁搬送チェンを一体で上方回動させ
てメンテナンスを良好にするもので、排藁搬送チェンを
穂先側に長く傾斜延設しても支承のないようにする。 【解決手段】 扱胴4と排藁搬送装置12の排藁搬送チ
ェン12aとを一体で穂先側の前後方向の回動軸芯Qを
中心に上下回動可能となし、排藁搬送装置12の終端側
を回動軸芯Qよりも穂先側まで傾斜延出し、上記上方回
動関連操作に基づいて、排藁搬送装置12の挟持レール
12b終端部12cを前方に移動させて縮めた。また、
排藁細断装置2上方に設けた細断、長藁切換板18の上
記排藁搬送装置12の延出部12′に対応する部分を欠
如18′した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインに搭載
する脱穀機及び排藁細断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】扱室の外側に穀稈搬送装置を設け、扱室
の後方に、排藁搬送チェンとその下方に対設した挟持レ
ールからなる排藁搬送装置を設け、該排藁搬送装置を平
面視で穀稈搬送装置の終端部側から内側後方に向けて傾
斜すると共に、扱胴と排藁搬送チェンを一体で、穀稈搬
送装置と反対側の前後方向の回動軸芯を中心に上下回動
自在となしたものは、特開平6−22630号公報によ
り既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
造のものは、扱胴と排藁搬送チェンを一体で上方に回動
することにより、脱穀機の内部と排藁搬送チェン下方部
位を一挙に開放しメンテナンス作業が容易にできるよう
にしている。しかしながら、排藁搬送装置を回動軸芯の
仮想延長線より穀稈搬送装置と反対側にまで延出する
と、排藁搬送装置が回動軸芯を中心に上方へ回動したと
き、上記延出部分が回動軸芯を中心に逆に下方へ回動す
ることになり、下方の挟持レールや排藁細断装置に接触
するから、結局、排藁搬送装置の終端部は回動軸芯の仮
想延長線より穀稈搬送装置の側に位置させざるを得ず、
排藁搬送装置の既刈地側(穀稈搬送装置と反対側)への
延出量が少なくなって、排藁の圃場への落下位置が未刈
地側に近くなり、コンバインの次刈取工程で落下排藁を
前処理部で引っ掛ける等の不具合がある。本発明の目的
は、上記従来の不具合を改善する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のコンバインは、請求項1に記載のように、
扱胴4を内装した扱室3の外側に穀稈搬送装置5を張設
し、扱室3の後方に排藁搬送チェン12aとその下方に
対設した挟持レール12bからなる排藁搬送装置12
を、平面視で上記穀稈搬送装置5の終端部側から内側後
方に向けて傾斜させて設け、その後方に排藁細断装置2
を配設すると共に、上記扱胴4を扱室3を挟んで穀稈搬
送装置5と反対側の前後方向の回動軸芯Qを中心に上下
回動自在となしたコンバインにおいて、上記扱胴4と排
藁搬送チェン12aとを一体的に枠組み構成して排藁搬
送チェン12aを扱胴4と共に上記回動軸芯Qを中心に
上下回動可能となし、上記排藁搬送装置12の終端側を
上記回動軸芯Qの仮想延長線よりも上記穀稈搬送装置5
と反対側にまで傾斜延出すると共に、排藁搬送装置12
における挟持レール12bの終端側部分12cを、排藁
を排藁細断装置2へ供給する短縮状態と排藁細断装置2
上を通過させる伸長状態とに切り換え自在に構成し、上
記扱胴4及び排藁搬送チェン12aの上方回動関連操作
に基づいて、後方に伸長していた挟持レール12bの終
端側部分12cが前方に移動して短縮するように構成し
たものである。
【0005】また、上記目的を達成するために、本発明
のコンバインは、請求項2に記載のように、扱胴4を内
装した扱室3の外側に穀稈搬送装置5を張設し、扱室3
の後方に排藁搬送チェン12aとその下方に対設した挟
持レール12bからなる排藁搬送装置12を、平面視で
上記穀稈搬送装置5の終端部側から内側後方に向けて傾
斜させて設け、その後方に排藁細断装置2を配設すると
共に、上記扱胴4を扱室3を挟んで穀稈搬送装置5と反
対側の前後方向の回動軸芯Qを中心に上下回動自在とな
したコンバインにおいて、上記扱胴4と排藁搬送チェン
12aとを一体的に枠組み構成して排藁搬送チェン12
aを扱胴4と共に上記回動軸芯Qを中心に上下回動可能
となし、上記排藁搬送装置12の終端側を上記回動軸芯
Qの仮想延長線よりも上記穀稈搬送装置5と反対側にま
で傾斜延出して排藁細断装置2の上方に臨ませると共
に、排藁細断装置2の上部には排藁搬送装置12により
搬送された排藁を排藁細断装置2へ供給する起立姿勢と
排藁を排藁細断装置2上を通過させる倒伏姿勢とに変姿
自在な切換板18を設け、平面視で上記切換板18の上
記排藁搬送装置12の延出部12′に対応する部分を欠
如18′したものである。
【0006】また、本発明のコンバインは、請求項3に
記載のように、切換板18の倒伏姿勢において、切換板
18の欠如18′した部分を覆う補助板19を設け、扱
胴4及び排藁搬送チェン12aの上方回動関連操作に基
づいて、上記補助板19が切換板18の欠如位置から退
避するようにしたものである。
【0007】また、本発明のコンバインは、請求項4に
記載のように、扱胴4及び排藁搬送チェン12aが下降
位置にあるときその上方回動を阻止するロック手段24
を設け、扱胴4及び排藁搬送チェン12aの上方回動関
連操作を上記ロック手段24の解除操作としたものであ
る。
【0008】また、本発明のコンバインは、請求項5に
記載のように、扱胴4及び排藁搬送チェン12aの上方
回動関連操作を扱胴4及び排藁搬送チェン12aの上方
への回動操作そのものとしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1〜図8
に基づいて説明する。図1〜図6は第一の実施の形態を
示すものであって、1はコンバインに搭載する脱穀機、
2は脱穀機1の後部に搭載した排藁細断装置である。脱
穀機1の詳細構造を説明すると、3は扱胴4を内装した
扱室であり、扱室3の前側板3aと後側板3bとの間に
扱胴4が扱胴軸4aを介して軸架され、上記前側板3a
と後側板3bは、内部板3c、左側板3d及び脱穀天板
7等で連結されている。5は扱室3の外側に張設された
穀桿搬送装置であり、フィードチェン5aとその上部に
対設され左側板3dに固定された挟持レール5bとによ
り構成されている。
【0010】前記前側板3aと後側板3bは下部側の脱
穀機枠8に対して分割されていると共に、上記扱室3を
挟んで穀桿搬送装置5と反対側の脱穀機枠8には前後の
ブラケット9,9を介して前後方向の支点軸10が固定
されており、該支点軸10に回動自在に外嵌されたボス
11,11に前後のアーム11a,11aの一端が固着
され、該アーム11a,11aの他端が前記前側板3a
と後側板3bに夫々固着されている。これにより、前側
板3a、後側板3b、扱胴3、内部板3c、左側板3
d、挟持レール5b及び脱穀天板7等より構成される上
部構造体Xが支点軸10(回動軸芯Q)に上下回動自在
に支持されている。尚、前記扱胴軸4aの前端部には入
力プーリー4bが固定され、前記支点軸10の前端部に
回動自在に外嵌された中間プーリー35(コンバインの
適宜の駆動源から駆動される)からベルト伝動される。
【0011】また、扱室3の後方には排藁搬送チェン1
2aとその下方に対設した挟持レール12bよりなる排
藁搬送装置12が設けられ、該排藁搬送装置12は平面
視で穀桿搬送装置5の終端部側から穀桿搬送装置5と反
対側の内側後方に向けて傾斜していると共に、その終端
側は平面視で前記回動軸芯Qの仮想延長線よりも穀桿搬
送装置5と反対側に位置するまで長く傾斜延設されてお
り、その終端側即ち延出部12′は前記排藁細断装置2
の上方に位置している。そして、上記排藁搬送チェン1
2aは前記扱室3の後側板3bに固定されたフレーム1
5,15及び一端が前記支点軸10の後方延出部分に回
動自在に外嵌されたフレーム16,16により前記上部
構造体Xに一体的に支持され、これにより、上記排藁搬
送チェン12aは上記扱胴4と一体的に枠組み構成され
て前記回動軸芯Qを中心に上下回動可能に構成されてい
る。尚、排藁搬送チェン12aは扱胴軸4aの終端から
伝動機構を介して駆動するように構成されている。
【0012】また、前記排藁搬送装置12の挟持レール
12bは前記脱穀機枠8側即ち脱穀機1の選別部1a上
部に取り付けられており、この挟持レール12bの終端
側部分12cは伸縮自在に構成されている。即ち、図5
に示すように、選別部1aの上部にはブラケット17が
上下動自在に取り付けられており、該ブラケット17に
は挟持レール12bが固定されていると共に、パイプ1
7aが固着されており、該パイプ17aに挟持レール1
2bの終端側部分12cの基部側が摺動自在に嵌合され
ている。更に、上記終端側部分12cの基部にはインナ
ーワイヤA,Bが夫々連結され、また、上記ブラケット
17にはインナーワイヤA,Bを内装するアウタA′,
B′の端部(アウタ受け)が夫々固定されている。そし
てインナーワイヤAを引くことにより挟持レール12b
の終端側部分12cは前方側に移動して短縮状態とな
り、インナーワイヤBを引くことにより上記終端側部分
12cは後方に移動して伸長状態に切り換わるようにな
っている。
【0013】一方、排藁搬送装置12の後方に配設され
た排藁細断装置2の上部には、後部の回動支軸18aに
固定され、該回動支軸18aの回動により上下回動自在
となる切換板18が設けられており、上記回動支軸18
aの一端部に固着されたリンク18bに連結されたイン
ナーワイヤCを引くことにより、回動支軸18aが回動
して切換板18が起立姿勢となり、インナーワイヤCを
緩めることにより切換板18が自重で下降して倒伏姿勢
に切り換わるように構成されている。また、図2及び図
3に示すように、該切換板18の前記排藁搬送装置12
の延出部12′に対応する部分は切り欠かれ欠如18′
されている。
【0014】また、19は上記切換板18が倒伏姿勢に
あるとき上記欠如18′した部分を覆う補助板であっ
て、該補助板19は前側の回動支軸19aに固定され、
該回動支軸19aの回動により上下回動自在となってお
り、上記回動支軸19aの一端部に固着されたリンク1
9bに連結されたインナーワイヤDを引くことにより、
図5で実線で示すように、補助板19は上方に回動して
上記切換板18の欠如18′した部分を覆う姿勢とな
り、インナーワイヤDを緩めることにより補助板19は
自重で下降して上記切換板18の欠如18′した部分か
ら退避し、排藁を排藁細断装置2に供給する急傾斜姿勢
となるように構成されている。尚、C′及びD′はイン
ナーワイヤC及びDを内装するアウタであり、夫々排藁
細断装置2の側板に一端が固定されている。
【0015】次に排藁搬送装置12の挟持レール12b
の終端側部分12c、切換板18及び補助板19を操作
する構成について説明する。図2において、20は運転
席近傍に設けられた排藁の細断・長藁切換スイッチであ
り、該スイッチ20の操作により図5(A)に示す機体
適所に設けられたモータ21が正逆回転するように構成
されている。22は上記モータ21のギヤ21aに噛み
合うラックであり、該ラック22の一端には中央支点2
3aを中心に回動するリンク23が枢着され、該リンク
23のラック22側には前述のインナーワイヤA及びC
が、反対側にはインナーワイヤB及びDが夫々連結され
ている。尚、28a、28bはリンク23の回動限界を
検知するリミットスイッチである。
【0016】また、図4において、24は扱胴4等の上
部構造体X及び排藁搬送チェン12aが下降位置即ち脱
穀作業位置にあるときその上方回動を阻止するロック手
段であって、以下のように構成されている。即ち、前記
扱室3の前側板3aにリンク24a、ロッド24b及び
フック24cが取り付けられており、リンク24aに固
定された操作レバー25を下動操作するとロッド24b
を介してフック24cが上方へ回動して、脱穀機枠8に
突設されたピン26にフック24cが係合して上部構造
体X及び排藁搬送チェン12aの上方回動が阻止され、
操作レバー25を上動操作するとフック24cが下方へ
回動して、ピン26との係合が外れてロック手段が解除
されるように構成されている。また、27は操作レバー
25がロック位置にあることを検出するロック状態検出
スイッチである。
【0017】上記第一の実施の形態において、コンバイ
ンによる刈取作業は上部構造体X及び排藁搬送チェン1
2aを下降位置即ち脱穀作業位置にセットし、ロック手
段24によりその上方回動を規制した状態で行う。そし
て、排藁を細断して圃場に排出する場合は、細断・長藁
切換スイッチ20を予め細断位置に切り換える。する
と、図6に示すようにリミットスイッチ28bがONと
なるまでモータ21が逆転する。即ち、図5(A)に示
すラック22が左動してリンク23が反時計方向に回転
し、これによりインナーワイヤAが引かれると共にイン
ナーワイヤBが緩められるから、挟持レール12bの終
端側部分12cは図5(B)に仮想線アで示すように前
方側に移動して短縮し、排藁を排藁細断装置2に供給す
る状態に切り換わる。同時にインナーワイヤCが引かれ
て切換板18が起立姿勢となり排藁細断装置2の上部の
排藁供給口2′が開放され、しかも、インナーワイヤD
が緩められるから補助板19は自重で下降して排藁を上
面で排藁細断装置2の切断刃2aに案内流下する急傾斜
姿勢に切り換えられる。
【0018】そして、穀稈は穀桿搬送装置5により挟持
搬送されながら、穀稈の穂先側が扱室3内に供給され、
扱胴4により脱粒処理され、脱粒済みの排藁が排藁搬送
装置12に引き継がれ、排藁搬送チェン12aと挟持レ
ール12bにより後方穂先側(既刈地側)に向け挟持搬
送され、挟持レール12bの終端側部分12cの終端か
ら下方に落下し、排藁細断装置2に供給されて細断され
た状態でその下方から圃場に排出される。
【0019】一方、排藁を長藁のまま圃場に排出する場
合は、細断・長藁切換スイッチ20を長藁位置に切り換
える。すると、リミットスイッチ28aがONとなるま
でモータ21が正転し、図5(A)に示すラック22が
右動してリンク23が時計方向に回転し、インナーワイ
ヤBが引かれると共にインナーワイヤAが緩められるか
ら、挟持レール12bの終端側部分12cは実線で示す
ように後方側に移動して伸長状態に切換る。同時にイン
ナーワイヤCが緩められて切換板18が自重で下降して
排藁供給口2′を覆う倒伏姿勢となり、また、インナー
ワイヤDが引かれるから補助板19は上方に回動して上
記切換板18の欠如18′した部分を覆う姿勢に切り換
わる。
【0020】そして、排藁搬送装置12に引き継がれた
排藁は、排藁搬送チェン12aと挟持レール12bによ
り後方穂先側(既刈地側)に向け挟持搬送されながら排
藁細断装置2の上部を乗り越えて、排藁搬送装置12の
終端から長藁のまま圃場に排出される。この時、排藁搬
送装置12で搬送中の排藁の穂先側や株元側が垂れ下っ
てもこれを切換板18の上面で受け止め案内することに
より、排藁が排藁細断装置2の排藁供給口2′等に引っ
掛かったりすることがなく、排藁は円滑に搬送される。
また、排藁供給口2′は切換板18と補助板19により
閉鎖されており安全である。
【0021】しかも、排藁搬送装置12はその終端側が
平面視で上部構造体Xの回動軸芯Qの仮想延長線よりも
穀桿搬送装置5と反対側(既刈地側)にまで長く傾斜延
設されているから、排藁を排藁搬送装置12により排藁
細断装置2上を越えて後方に搬送して長藁のままで圃場
に排出する場合においても、排藁を圃場のより既刈地側
に落下させることができ、コンバインの次刈取工程にお
いて前処理部で落下排藁を引っ掛ける等の不具合を解消
することができる。
【0022】一方、脱穀機1の内部及び排藁搬送装置1
2付近のメンテナンス作業を行う時は、先ず、前記ロッ
ク手段24の解除操作(扱胴4及び排藁搬送チェン12
aの上方回動関連操作)即ち操作レバー25を上動操作
する。するとロック状態検出スイッチ27がOFFとな
り、図6に示すように、細断・長藁切換スイッチ20が
長藁位置であってもモータ21が逆転作動し、挟持レー
ル12bの終端側部分12c、切換板18及び補助板1
9は前記排藁細断位置に切り換わる。次に、図3及び図
4に示すように、扱胴4等を有する上部構造体Xを穀桿
搬送装置5と反対側に設けた前後方向の回動軸芯Qを中
心に上方に回動させる。このとき排藁搬送チェン12a
は上部構造体Xと一体的に枠組み構成されているから上
部構造体Xと共に上方へ回動し、扱室3内と排藁搬送チ
ェン12aの下方とが一挙に開放状態となり、メンテナ
ンス作業を容易に行うことができる。しかも、扱胴4及
び排藁搬送チェン12aを回動軸芯Qを中心に上方に回
動させたとき、排藁搬送装置12の前記延出部12′
(排藁搬送チェン12aの延出部)が回動軸芯Qを中心
に逆に下方へ回動しても、前述したように、挟持レール
12bの終端側部分12cは短縮状態となっているか
ら、排藁搬送チェン12aが下方の挟持レール12bを
強く押圧して排藁搬送チェン12aや挟持レール12b
が変形破損することがない。
【0023】また、切換板18の前記排藁搬送装置12
の延出部12′に対応する部分は欠如18′されている
から、上記のように排藁搬送装置12の延出部12′
(排藁搬送チェン12aの延出部)が回動軸芯Qを中心
に下方へ回動しても、これが切換板18に接触すること
がない。また、上記ロック手段24の解除操作により、
上方に回動して上記切換板18の欠如18′した部分を
覆っていた補助板19は自重で下降して退避した急傾斜
姿勢となるから、排藁搬送装置12の延出部12′が補
助板19に接触することもない。
【0024】次に、本発明の第二の実施の形態について
図7及び図8に基づいて説明する。尚、扱胴3を有する
上部構造体Xと排藁搬送チェン12aを一体的に枠組み
構成して、回動軸芯Qを中心に上部構造体Xと排藁搬送
チェン12aを共に上下回動する構成、及び上記排藁搬
送装置12の終端側を上記回動軸芯Qの仮想延長線より
も上記穀稈搬送装置5と反対側にまで傾斜延出した構成
等は、前述の第一の実施の形態と同じであるため説明を
省略する。図8に示すように、選別部1aの上部に取り
付けたブラケット17に筒体30が固定され、該筒体3
0に前後摺動自在に遊嵌さたロッド31の前後に、挟持
レール12bの終端側部分12cの基部に連結されたイ
ンナーワイヤA,Bを内装するアウタA′,B′の端部
(アウタ受け)が夫々固定されていると共に、上記ロッ
ド31の前端に、ブラケット17に中間部を回動自在に
取り付けられたリンク32の一端が枢着されている。そ
してリンク32の他端にはインナーワイヤE及びFが連
結され、インナーワイヤEの他端は図7に示すように上
部構造体Xを支持するアーム11aに連結されている。
【0025】一方、排藁細断装置2の前部にはリンク3
3がその中央部を中心に回動自在に取り付けられてお
り、該リンク33に上記インナーワイヤFの一端と引っ
張りスプリング34が連結され、上記リンク33の他端
に、切換板18に連繋されたインナーワイヤDを内装す
るアウタD′の端部(アウタ受け)が固定されている。
尚、上部構造体Xが下降状態(脱穀作業位置)にあると
きは、インナーワイヤEは緩められているから、上記引
っ張りスプリング34によりインナーワイヤFが引っ張
られ、上記リンク32及び33は図8に示す実線の位置
で保持される。また、29は機体適所に設けた細断・長
藁切換レバーである。
【0026】上記において、細断・長藁切換レバー29
を図8に実線で示す長藁位置に操作すると、インナーワ
イヤBが引かれインナーワイヤAが緩められるから挟持
レール12bの終端側部分12cは後方側に移動して実
線で示す伸長状態に切り換わる。同時にインナーワイヤ
Cが緩められて切換板18が自重で下降して排藁供給口
2′を覆う倒伏姿勢となり、また、インナーワイヤDが
引かれるから補助板19は上方に回動して上記切換板1
8の欠如した部分(第一の実施の形態と同様な欠如部を
有する)を覆う姿勢に切り換わる。
【0027】また、細断・長藁切換レバー29を仮想線
で示す細断位置に操作すると、インナーワイヤAが引か
れインナーワイヤBが緩められるから挟持レール12b
の終端側部分12cは前方側に移動して仮想線アに示す
短縮状態に切り換わる。同時にインナーワイヤCが引か
れて切換板18が起立姿勢となり、インナーワイヤDが
緩められるから補助板19は自重で下降して排藁を切断
刃2aに案内流下する急傾斜姿勢に切り換えられる。
【0028】そして、前記細断・長藁切換レバー29が
長藁位置にある場合、脱穀機1の内部及び排藁搬送装置
12付近のメンテナンス作業を行うべく、上部構造体X
及び排藁搬送チェン12aを回動軸芯Qを中心に上方へ
回動操作すると、インナーワイヤEが引っ張りスプリン
グ34に抗して引っ張られ、上記リンク32及び33が
図8で仮想線で示すように反時計回りに回動する。する
と上記ロッド31が前方に摺動しアウタA′及びB′の
端部(アウタ受け)も共に前方に移動するから、伸長状
態にある挟持レール12bの終端側部分12cは前方に
移動して図8に仮想線イで示す短縮状態に切り換わる。
また、リンク33の回動によりアウタD′の端部(アウ
タ受け)が上方に移動するから補助板19は自重で下降
して退避し急傾斜姿勢に切換わる。
【0029】従って、第二の実施の形態においても、上
部構造体X及び排藁搬送チェン12aを回動軸芯Qを中
心に上方へ回動させたとき、排藁搬送装置12の延出部
12′(排藁搬送チェン12aの延出部)が回動軸芯Q
を中心に逆に下方へ回動しても、排藁搬送チェン12a
が下方の挟持レール12bの終端側部分12cを強く押
圧して排藁搬送チェン12aや挟持レール12bが変形
破損することがなく、また、切換板18や補助板19に
接触することもない。また、第二の実施の形態におい
て、細断・長藁切換レバー29が細断位置にある場合、
上部構造体Xを回動軸芯上方へ回動操作すると、図8の
仮想線イ位置にある挟持レール12bの終端側部分12
cは前方の仮想線ウ位置に移動するものである。
【0030】尚、上記発明の実施の形態においては、排
藁細断装置2の後方には長藁処理装置を設けていない
が、排藁細断装置2の後方に結束装置や集稈装置を取り
付けてもよいものである。
【0031】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。 請求項1記載のコンバインにおいては、排藁搬送装置
12の終端側を平面視で扱胴4の回動軸芯Qの仮想延長
線よりも穀稈搬送装置5と反対側にまで傾斜延出するこ
とにより、コンバインの次刈取工程の邪魔にならない既
刈地側に排藁を落下させることができるものでありなが
ら、脱穀機1のメンテナンス作業を行うべく扱胴4と一
体で排藁搬送チェン12aを上方に回動させたとき、排
藁搬送チェン12aの終端側延出部が逆に下方に回動し
ても、下方の挟持レール12bの終端側部分12cを強
く押圧することがなく、排藁搬送チェン12aや挟持レ
ール12bが変形破損することがない。
【0032】請求項2記載のコンバインにおいては、
排藁搬送装置12の終端側を平面視で排藁搬送装置12
の回動軸芯Qの仮想延長線よりも穀稈搬送装置5と反対
側にまで傾斜延出することにより、コンバインの次刈取
工程の邪魔にならない既刈地側に排藁を落下させること
ができるものでありながら、脱穀機1のメンテナンス作
業を行うべく扱胴4と一体で排藁搬送チェン12aを上
方に回動させたとき、排藁搬送チェン12aの終端側延
出部が逆に下方に回動しても、排藁細断装置2の上部に
設ける切換板18の上記延出部に対応する部分を欠如1
8′したから、切換板18に接触する不具合を防止する
ことができる。
【0033】請求項3記載のコンバインにおいては、
請求項2記載の切換板18の欠如18′した部分を補助
板19で覆って閉鎖するものでありながら、排藁搬送チ
ェン12aの延出部が補助板19に接触する不具合を防
止することができる。 請求項4記載のコンバインにおいては、扱胴4と排藁
搬送チェン12aが下降位置(脱穀作業位置)にあると
きロック手段で上方回動を阻止できるものでありなが
ら、ロック手段の解除操作に基づいて挟持レール12b
の終端側部分12cを短縮させ、また補助板19を退避
させることにより、排藁搬送チェン12aや挟持レール
12b等の変形破損及び補助板19への排藁搬送チェン
12aの接触を防止することができる。 請求項5記載のコンバインにおいては、扱胴4と排藁
搬送チェン12aの上方回動操作に基づいて、挟持レー
ル12bの終端側部分12cを短縮とし、また補助板1
9を退避させることにより、排藁搬送チェン12aや挟
持レール12b等の変形破損及び補助板19への排藁搬
送チェン12aの接触を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態におけるコンバイン用脱穀機
の側面図である。
【図2】同上脱穀機の一部を破断すると共にその後部に
排藁細断装置を装着した状態の平面図である。
【図3】同上脱穀機の後部に排藁細断装置を装着した状
態の後面図である。
【図4】同上脱穀機の正面図である。
【図5】(A)は第一の実施の形態における排藁搬送装
置の挟持レール、排藁細断装置の切換板等の駆動部を示
す要部拡大図である。(B)は第一の実施の形態におけ
る排藁搬送装置及び排藁細断装置付近の拡大側面図であ
る。
【図6】第一の実施の形態における細断・長藁切換制御
のフローチャート図である。
【図7】第二の実施の形態におけるコンバイン用脱穀機
の正面図である。
【図8】(A)は第二の実施の形態における排藁搬送装
置の挟持レール、排藁細断装置の切換板等の操作レバー
部分を示す要部拡大図である。(B)は第二の実施の形
態における排藁搬送装置及び排藁細断装置付近の拡大側
面図である。
【符号の説明】
1 脱穀機 3 扱室 4 扱胴 5 穀桿搬送装置 12 排藁搬送装置 12′ 排藁搬送装置の終端側延出部 12a 排藁搬送チェン 12b 挟持レール 12c 挟持レールの終端側部分 18 切換板 18′ 切換板の欠如した部分 19 補助板 24 ロック手段 Q 回動軸芯

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扱胴4を内装した扱室3の外側に穀稈搬
    送装置5を張設し、扱室3の後方に排藁搬送チェン12
    aとその下方に対設した挟持レール12bからなる排藁
    搬送装置12を、平面視で上記穀稈搬送装置5の終端部
    側から内側後方に向けて傾斜させて設け、その後方に排
    藁細断装置2を配設すると共に、上記扱胴4を扱室3を
    挟んで穀稈搬送装置5と反対側の前後方向の回動軸芯Q
    を中心に上下回動自在となしたコンバインにおいて、上
    記扱胴4と排藁搬送チェン12aとを一体的に枠組み構
    成して排藁搬送チェン12aを扱胴4と共に上記回動軸
    芯Qを中心に上下回動可能となし、上記排藁搬送装置1
    2の終端側を上記回動軸芯Qの仮想延長線よりも上記穀
    稈搬送装置5と反対側にまで傾斜延出すると共に、排藁
    搬送装置12における挟持レール12bの終端側部分1
    2cを、排藁を排藁細断装置2へ供給する短縮状態と排
    藁細断装置2上を通過させる伸長状態とに切り換え自在
    に構成し、上記扱胴4及び排藁搬送チェン12aの上方
    回動関連操作に基づいて、後方に伸長していた挟持レー
    ル12bの終端側部分12cが前方に移動して短縮する
    ように構成したことを特徴とするコンバイン。
  2. 【請求項2】 扱胴4を内装した扱室3の外側に穀稈搬
    送装置5を張設し、扱室3の後方に排藁搬送チェン12
    aとその下方に対設した挟持レール12bからなる排藁
    搬送装置12を、平面視で上記穀稈搬送装置5の終端部
    側から内側後方に向けて傾斜させて設け、その後方に排
    藁細断装置2を配設すると共に、上記扱胴4を扱室3を
    挟んで穀稈搬送装置5と反対側の前後方向の回動軸芯Q
    を中心に上下回動自在となしたコンバインにおいて、上
    記扱胴4と排藁搬送チェン12aとを一体的に枠組み構
    成して排藁搬送チェン12aを扱胴4と共に上記回動軸
    芯Qを中心に上下回動可能となし、上記排藁搬送装置1
    2の終端側を上記回動軸芯Qの仮想延長線よりも上記穀
    稈搬送装置5と反対側にまで傾斜延出して排藁細断装置
    2の上方に臨ませると共に、排藁細断装置2の上部には
    排藁搬送装置12により搬送された排藁を排藁細断装置
    2へ供給する起立姿勢と排藁を排藁細断装置2上を通過
    させる倒伏姿勢とに変姿自在な切換板18を設け、平面
    視で上記切換板18の上記排藁搬送装置12の延出部1
    2′に対応する部分を欠如18′したことを特徴とする
    コンバイン。
  3. 【請求項3】 切換板18の倒伏姿勢において、切換板
    18の欠如18′した部分を覆う補助板19を設け、扱
    胴4及び排藁搬送チェン12aの上方回動関連操作に基
    づいて、上記補助板19が切換板18の欠如位置から退
    避するようにした請求項2記載のコンバイン。
  4. 【請求項4】 扱胴4及び排藁搬送チェン12aが下降
    位置にあるときその上方回動を阻止するロック手段24
    を設け、扱胴4及び排藁搬送チェン12aの上方回動関
    連操作を上記ロック手段24の解除操作とした請求項1
    又は3記載のコンバイン。
  5. 【請求項5】 扱胴4及び排藁搬送チェン12aの上方
    回動関連操作を扱胴4及び排藁搬送チェン12aの上方
    への回動操作そのものとした請求項1又は3記載のコン
    バイン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001251955A (ja) * 2000-03-10 2001-09-18 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 脱穀機における排藁チェーンの支持方法
JP2020191838A (ja) * 2019-05-29 2020-12-03 株式会社クボタ コンバイン

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