JPH10511969A - 3,5−ジアリールピラゾールの製造 - Google Patents

3,5−ジアリールピラゾールの製造

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JPH10511969A JP8521414A JP52141496A JPH10511969A JP H10511969 A JPH10511969 A JP H10511969A JP 8521414 A JP8521414 A JP 8521414A JP 52141496 A JP52141496 A JP 52141496A JP H10511969 A JPH10511969 A JP H10511969A
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Abstract

(57)【要約】 下式I で表わされ、かつR1、R3が非置換もしくは置換アリールを意味し、R2が水素、C1−C8アルキルまたは非置換もしくは置換アリールを意味する場合の3,5−ジアリールピラゾールを、下式II で表わされ、かつR1、R2、R3が上述した意味を有する場合の1,3−ジアリールプロペノンと、ヒドラジンヒドラートとを、沃素もしくは沃素化合物の存在下、硫酸中において反応させることにより製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】 3,5−ジアリールピラゾールの製造 本発明は、下式I で表わされ、かつR1、R3が非置換もしくは置換アリールを、R2が水素、C1− C8アルキル、非置換もしくは置換アリールを意味する場合の3,5−ジアリー ルピラゾールを製造するための新規製造方法に関する。 3,5−ジフェニルピラゾールは、例えば米国特許3882142号明細書に 記載されているように、ジフェニルプロパン−1,3−ジオン(ジペンゾイルメ タン)と、ヒドラジンヒドラートとの反応により製造され得る。 さらに、ベンジリデンアセトフェノンジブロミドと、ヒドラジンヒドラートと の反応も、3,5−ジフェニルピラゾールをもたらす(Justus Lieb igs Ann.Chemie 440(1924)45におけるフロイデンベ ルク、シュトルの報文参照)。 また、この製造のさらに他の可能性は、3,5−ジフェニルピラゾリンを、米 国特許4014896号、同3952010号各明細書、西独特許244150 4号公報に記載されているように、接触的脱水素処理することである。 このピラゾリンとして適当である化合物は、カルコン(1,3−ジアリールプ ロペノン、例えばベンジリデンアセトフェノン)を、アルコール溶液中のヒドラ ジンヒドラートと反応させることにより得られる(Kishner Zh.Ru ss.Fiz.−Khim、0−va47(1915)1102、Centra lblatt 1916I、1063)。 3,5−ジフェニルピラゾリン合成のさらに他の可能性は、フェニルフェニル アセチレンカルボニルと、ヒドラジンヒドラートとの反応である(同上Just us Liebigs Ann. Chem.440(1924)39.42に おけるシュトールの報文参照)。 上述米国特許4014896号、同3952010号明細書および西独特許2 441504号公報は、3,5−ジ置換ピラゾリンの脱水素によるピラゾールの 製造のほかに、1,3−ジ置換プロペノンとヒドラジンヒドラートの反応による 1,3−ジ置換プロペノンの製造方法も記載している。ここで使用される方法は 、塩基の存在下に、メチルアリールケトン、例えばアセトフェノンを、メタノー ルに溶解させたベンズアルデヒドと反応させて、対応する1,3−ジ置換プロペ ノンをもたらし、これを鉱酸で酸性化してから、ヒドラジンヒドラートと反応さ せて、所望のピラゾリンを製造する方法である。 また、ヨーロッパ特許402722号公報は、2−ピラゾリンの脱水素による ピラゾールの製造方法を開示している。 しかしながら、上述各文献に記載されたピラゾール合成は、多段階合成法であ って、本発明の目的とするところは、技術的により簡単であり、より経済的な3 ,5−ジアリールピラゾールの製造方法を開発し、提供することである。 しかるに、上述の目的は、 下式I で表わされ、かつR1、R3が非置換もしくは置換アリールを意味し、R2が水素 、C1−C8アルキルまたは非置換もしくは置換アリールを意味する場合の3,5 −ジアリールピラゾールを、下式II で表わされ、かつR1、R2、R3が上述した意味を有する場合の1,3−ジア リールプロペノンと、ヒドラジンヒドラートとを、沃素もしくは沃素化合物の存 在下、硫酸中において反応させることを特徴とする方法により達成されることが 本発明者らにより見出された。 さらに、式IIの1,3−ジアリールの代わりに、その出発材料である、下式 III で表わされるカルボニル化合物、ならびに下式IV で表わされるアリールアルデヒド(両式中のR1、R2、R3は上述した意味を有 する)も使用され得ることが見出された。 反応は単一反応器処理で行われ得る。 ヒドラジンヒドリドと、式IIの適当な1,3−ジアリールプロペノン、その 出発物質、式IIIのカルボニル化合物、式IVのアリールアルデヒドから形成 される1,3−ジ置換ピラゾリンは、沃化水素と硫酸から形成される沃素により 、反応混合物中において脱水素されて、対応する3,5−ジアリールピラゾール に転化され、対応する量の二酸化硫黄が、硫酸により沃化水素から沃素への酸化 により釈放、放散される。反応関与体である、ヒドラジンヒドラート、式IIの 1,3−ジアリールプロペノン、またはその出発物質、式IIIのカルボニル化 合物、式IVのアリールアルデヒドは、化学量論的量割合で使用されるが、いず れかの反応関与体を過剰量で、または過少量で使用さることも可能である。 酸化剤として、また希釈剤としても使用される硫酸は、一般的に0.5から1 0倍の過剰量で、30重量%を下回らない濃度、ことに45から95重量%の濃 度で存在するように使用されるべきである。 この反応において、沃素ないし沃素化合物は、使用されるヒドラジン1モルに 対して、一般的に0.01から10モル%、好ましく0.05から5モル%、こ とに0.1から2モル%の割合で使用される。 元素としての沃素のほかに、沃化水素、沃化リチウム、沃化ナトリウム、沃化 カリウム、沃化セシウム、沃化マグネシウム、沃化カルシウムのようなアルカリ 金属、アルカリ土類金属の沃化物、さらに他の金属の沃化物のような沃素化合物 も使用され得る。さらに他の無機沃素化合物、例えばアルカリ土類金属、アルカ リ金属の次亜沃素酸塩、ヨーダイト、沃素酸塩、過沃素酸塩、または、沃化メチ ルのような有機沃素化合物も使用され得る。 本発明によるこの単一反応器反応は、一般的に50℃から250℃、好ましく は70℃から200℃、ことに90℃から170℃の温度で、常圧下に行われ得 る。この反応は、また過圧下でも、減圧下でも行われ得る。また、この反応は、 段階的に、まず、硫酸中において、20から100℃の温度で1,3−ジアリー ルプロペノンを形成し、この場合、完全な反応のために必要な硫酸量を当初から 充分に導入しても徐々に導入してもよい。次いで、この反応混合物を、沃素およ び場合により追加的な硫酸の存在下に、50から150℃、好ましくは70から 200℃、ことに90から170℃で、ヒドラジンヒドラートと反応させる。 反応は、一般的に、全反応関与体を、単一反応器内で合併し、次いで共に反応 温度まで加熱される。もっとも、反応関与体は、硫酸を除いて、予め加熱された 硫酸/NaI溶液中にそれぞれ個別的にもしくは混合物として給送され、あるい は反応関与体中の若干のものをまず反応温度において導入し、他の反応関与体を さらに高い温度で添加することもできる。反応生成分は、反応の間において蒸留 除去される。 生成ジアリールピラゾールは、反応温度においてもすでに沈澱し、冷却により 完全に晶出する。反応生成物は、希水酸化ナトリウム溶液により中和されること ができる。反応混合物中の硫酸の中和は、このような反応条件下において3,5 −ジアリールピラゾールは硫酸と反応して塩を形成することはないので、容認さ れ得る。従って、反応懸濁液は、水だけを添加して希釈し、濾過されることもで きる。これにより、ジアリールベンゾールは、高純度、高収率で得られる。 本発明方法は、下式I で表わされ、かつ R1、R3が非置換もしくは置換アリールを、 R2が水素、C1−C8アルキルまたは非置換もしくは置換アリールを意味する 場合の3,5−ジアリールピラゾールを製造するのにことに適当である。 非置換もしくは置換アリールは、フェニルおよび置換フェニルを包含する。置 換フェニルとしては、ことにC1−C8アルキル、C1−C8アルコキシ、ハロゲン 、ニトロ、スルホン酸、C3−C8シクロアルキルまたはアリルで置換されたフェ ニルが適当である。 本発明に関して、中間生成物を分離することなく、単一反応器で反応を行い得 る点がことに好ましい。この場合、反応は、式IIの1,3−ジアリールプロペ ノンまたは式IIIのカルボニル化合物と、式IVのアリールアルデヒドとを同 時に、または個別的に、または混合物として、沃素または沃素化合物の存在下、 上述した反応条件で、化学量論的量のヒドラジンヒドラートと、または過剰量も しくは過少量のヒドラジンヒドラートと、硫酸中において反応させるのが好まし い。 本発明方法において、反応関与体、すなわち、カルボニル化合物III、アリ ールアルデヒドIのいずれが先に硫酸中に導入されるかの順序、形成される対応 1,3−ジアリールプロペノン、添加されるヒドラジンヒドラートの収率、純度 は重要ではない。 同様にして、ヒドラジンヒドラートをまず硫酸中に導入し、式IIのジアリー ルプロペノン、またはその製造出発材料混合物、カルボニル化合物III、アリ ールアルデヒドIVをこれに添加することもできる。全く同様に、1,3−ジア リールプロペノンII、またはカルボニル化合物IIIとアリールアルデヒドI Vの混合物およびヒドラジンヒドラートを、個別的にまたは同時に、または相次 いで硫酸中に導入し、反応温度まで加熱し、NaIで処理して反応させることも できる。沃素ないし沃素化合物触媒は、当初に導入してもよく、反応の間に添加 してもよい。 反応条件下において、中間生成物が形成され、本発明による以下の反応式に示 されるように反応し、それぞれの化合物をもたらす。 実験例 実施例1 60部(0.5モル)のアセトフェノンと53部(0.5モル)のベンズアル デヒドを同時に、40℃において、60重量%濃度の硫酸326.7部(2.0 モル)中に、30分にわたり滴下、添加した。混合物を40℃において30分間 撹拌し、次いで両相を分離する。硫酸相をまず0.5部(0.0033モル)の 沃化ナトリウムを装填し、130℃に加熱された4頸フラスコ中に導入した。同 時に上方相に25部(0.5モル)のヒドラジンヒドラートを30分にわたり滴 下、添加した。この添加の間に、温度は130℃から120℃に降下した。水を 蒸留除去することにより温度を再び130℃に上げ、さらに水を蒸留除去するこ とにより温度をこの130℃に維持した。蒸留除去された水分量は70ミリリッ トルであった。この混合物を、100℃において、250ミリリットルの水で希 釈し、70℃において、25%濃度の水酸化ナトリウム溶液497部(3.1モ ル)で中和した。沈澱物を25℃で吸引濾別し、硫酸塩が認められなくなるまで 水で洗浄した。乾燥して、理論量に対する収率94.4%に対応する純度98. 5%(HPLC)、融点199℃を示す、105.5部)の3,5−ジフェニル ピラゾールを得た。 実施例2 120部(1モル)のアセトフェノンと、106部(1モル)のベンズアルデ ヒドとを、70℃において、60%濃度硫酸490部(3モル)中に、同時に滴 下、添加した。この混合物を70℃において2時間撹拌し、次いで両相を分離し た。まず硫酸相に、沃化ナトリウム2部(0.0133モル)と、80%濃度の ヒドラジンヒドラート62.5部(1モル)を滴下、添加した。この反応混合物 を還流加熱(116℃)し、有機相を60分にわたり滴下、添加した。温度を1 16℃に維持するように水を蒸留除去した。混合物を116℃において5時間撹 拌し、この間に150ミリリットルの水を蒸留除去した。混合物を500ミリリ ットルの水で希釈し、室温で沈澱物を濾別し、中和状態となるまで水で洗浄した 。乾燥して、理論量の93.1%に対応する純度96%(HPLC)、融点19 6℃を示す3,5−ジフェニルピラゾール213.3部を得た。 実施例3 50%濃度の硫酸392部(2モル)と、沃化ナトリウム1部(0.0067 モル)を、まず撹拌フラスコ中に導入し、これに60部(0.5モル)のアセト フェノン、53部(0.5モル)のベンズアルデヒドおよび25部(0.5モル )のヒドラジンヒドラートを30分間にわたり、124℃の還流下に滴下、添加 した。温度は112℃まで降下し、水の蒸留除去により温度を130℃まで上昇 させ、混合物をこの130℃で60分撹拌した。この間120ミリリットルの水 を蒸留除去した。得られた反応混合物を250ミリリットルの水で希釈し、25 重量%濃度の水酸化ナトリウム溶液525部(3.28モル)で中和し、濾別し た。残渣を硫酸塩が認められなくなるまで水で洗浄し、乾燥した。理論量の94 .3%に相当する純度94.1%(HPLC)および融点194℃を示す、3, 5−ジフェニルピラゾール110.2部を得た。 実施例4 25部(0.5モル)のヒドラジンヒドラートおよび60部(0.5モル)の アセトフェノンを、あらかじめ装填されている60重量%濃度の硫酸326.7 部に同時に滴下、添加した。この混合物を120℃において2時間撹拌し、次い で50℃に冷却した。この反応混合物に、ベンズアルデヒド53部(0.5モル )を滴下、添加し、さらに2時間120℃で撹拌した。さらに、10重量%濃度 の沃化ナトリウム5部(0.033モル)を10分にわたって滴下、添加し、こ の混合物を還流下に4.5時間にわたり撹拌した。冷却後、100部の水で希釈 し、反応生成物を濾別し、中和されるまで水で洗浄した。これにより理論量の9 3.7%の収率に対応する純度92.7%(HPLC)、融点192℃を示す3 .5−ジフェニルピラゾール111.2部を得た。 実施例5 120部(1モル)のアセトフェノンと、106部(0.5モル)のベンズア ルデヒドを、25℃において、すでに装填されている60重量%濃度の硫酸98 0部(6モル)に同時に滴下、添加し、この混合物を25℃において30分撹拌 し、両相を分離した。硫酸相に、まず2部(0.013モル)の沃化ナトリウム を添加し、同時に有機相に、10分間にわたり80重量%濃度のヒドラジン ヒドラート62.5部(1モル)を計量添加した。この混合物を4.5時間にわ たり還流下に撹拌し、この間に温度は123℃から119℃に降下した。500 部の水で希釈してから、反応混合物を室温まで冷却し、固体分を濾別した。この 残渣を中性になるまで水で洗浄、乾燥した。これにより、理論量の93.2%の 収率に対応する純度、198℃の融点を示す3,5−ジフェニルピラゾール21 0.4部を得た。 実施例6 60部(0.5モル)のアセトフェノンと53部(0.5モル)を、25℃に おいて同時に、あらかじめ装填されている70重量%濃度の硫酸140部(1モ ル)に滴下、添加した。この混合物を25℃において60分撹拌し、得られた反 応溶液に、135℃において25部(0.5モル)のヒドラジンヒドラートを添 加し、あらかじめ装填されている70重量%濃度の硫酸140部(1モル)およ び沃化ナトリウム0.5部(0.0033モル)に、125℃において60分間 滴下、添加した。135℃の温度に維持するために、380部の水を蒸留除去し た。この混合物を500部の水で希釈し、50重量%濃度の水酸化ナトリウム溶 液247.8部((3.1モル)で中性化した。固体分を濾別し、硫酸塩が認め られなくなるまで洗浄し、乾燥した。理論量に対して96.5%の収率に相当す る純度96.8%(HPLC)および融点197℃を示す3,5−ジフェニルピ ラゾール109.7部を得た。 実施例7 60重量%濃度の硫酸490部(3モル)と、沃化ナトリウム1.5部(0. 01モル)を、撹拌フラスコ中にあらかじめ装填した。これに、46.9部(0 .75モル)の80重量%濃度ヒドラジンヒドラート、90部(0.75モル) のアセトフェノンおよび79.5部(0.75モル)のベンズアルデヒドを、1 20℃において2時間にわたり、同時に滴下、添加した。120部の水を蒸留除 去することにより、温度を120℃に2時間維持した。得られた反応混合物を蒸 留除去された水で希釈し、936部(4.7モル)の20重量%濃度水酸化ナト リウム溶液で中性化した。沈澱物を室温において濾別し、残渣を水で洗浄し、乾 燥した。理論量に対して収率94.8%に対応する96.1%の純度と、 196℃の融点を示す3,5−ジフェニルピラゾール162.7部を得た。 実施例8 490部(3モル)の60重量%濃度硫酸をまず撹拌フラスコ中に導入した。 46.9部(0.75モル)の80重量%濃度ヒドラジンヒドラート、90部( 0.75モル)のアセトフェノン、79.5部(0.75モル)のベンズアルデ ヒドおよび1.5部(0.01モル)の沃化ナトリウムを、室温において、相次 いでこれに計量給送した。この反応混合物の温度を、水の蒸留除去により、12 0℃まで上昇させ、この120℃に2.5時間維持した。蒸留除去された水分の 量は110部であった。得られた反応混合物を蒸留除去された水で希釈し、71 7部(4.5モル)の25重量%濃度の水酸化ナトリウムで中和させた。沈澱物 を室温で濾別し、残渣を水で洗浄し、乾燥した。理論量に対して91.9%の収 率に相当する94.4%の純度(HPLC)および194℃の融点を示す、3, 5−ジフェニルピラゾール160.6部を得た。 実施例9 67.2部(0.5モル)の4−メチルアセトフェノンと、53部(0.5モ ル)のベンズアルデヒドを、40℃において、326.7部(2モル)の60重 量%濃度硫酸に、同時に滴下、添加した。この反応混合物を40℃において2時 間撹拌し、次いで両相を分離した。まず硫酸相を、0.5部(0.0033モル )の沃化ナトリウムと共に、反応フラスコに導入し、同時に有機相に、100℃ において30分間にわたり、25部(0.5モル)のヒドラジンヒドラートを滴 下、添加した。混合物を還流加熱(114℃)下に4時間撹拌し、次いで250 部の水で希釈した。この混合物を、477部(2.98モル)の25重量%濃度 水酸化ナトリウム溶液で中和し、室温で濾別した。濾過残渣を、水で洗浄し、乾 燥した。これにより、理論量に対して90%の収率に相当する純度94.7%( HPLC)、融点175℃を示す、3−フェニル−5−(4−メチルフェニル) ピラゾール111.2部を得た。 実施例10 326.7部(2モル)の硫酸をあらかじめ撹拌フラスコ中に装填し、37. 5部(0.75モル)のヒドラジンヒドラート、100部(0.75モル)の4 −メチルアセトフェノン、105部(0.75モル)の4−クロロベンズアルデ ヒドおよび1部(0.0067モル)の沃化ナトリウムを、室温において、相次 いでこれに計量添加した。この反応混合物温度を、水の蒸留除去により140℃ まで上昇させ、この140℃に2.5時間維持した。このために140部の水が 蒸留除去された。反応混合物を500部の水で希釈し、500部(12.5モル )の20重量%濃度水酸化ナトリウム溶液で中和した。固体分を濾別して、これ を硫酸塩が認められなくなるまで、洗浄し、乾燥した。これにより、理論量に対 して92%の収率に相当する98%の純度、228℃の融点を示す、3−(4− クロロフェニル)−5−(4−メチルフェニル)ピラゾール189部を得た。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年1月13日 【補正内容】 請求の範囲 1.下式I で表わされ、かつR1、R3が非置換もしくは置換アリールを意味し、R2が水素 、C1−C8アルキルまたは非置換もしくは置換アリールを意味する場合の3,5 −ジアリールピラゾールを製造するために、下式III のカルボニル化合物と、下式IV のアリールアルデヒド(R1、R2、R3は上述の意味を有する)とを、沃素また は沃素化合物の存在下に、硫酸中において、ヒドラジンヒドラートと反応させる ことを特徴とする方法。 2.式中のR1、R3がフェニルまたはC1−C8アルキル、C1−C8アルコキシ、 ハロゲン、ニトロ、スルホン酸、C3−C8シクロアルキルまたはアリルで置換さ れているフェニルを意味し、R2が水素、C1−C8アルキル、フェニル、または C1−C8アルキル、C1−C8アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、スルホン酸、C3 −C8シクロアルキルまたはアリルで置換されているフェニルを意味する、請求 項1の方法。 3.反応を50から250℃の温度で行う、請求項1から2のいずれかの方法。 4.使用されるヒドラジンに対して0.01から10モル%の沃素または沃素化 合物の存在下において反応をさせる、請求項1から3のいずれかの方法。 5.式IIの出発化合物または式IIIおよびIVの出発化合物に対して0.5 から10倍の過剰量の硫酸中で、反応を行う、請求項1から4のいずれかの方法 。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下式I で表わされ、かつR1、R3が非置換もしくは置換アリールを意味し、R2が水素 、C1−C8アルキルまたは非置換もしくは置換アリールを意味する場合の3,5 −ジアリールピラゾールを、下式II で表わされ、かつR1、R2、R3が上述した意味を有する場合の1,3−ジアリ ールプロペノンと、ヒドラジンヒドラートとを、沃素もしくは沃素化合物の存在 下、硫酸中において反応させることにより製造する方法。 2.ヒドラジンヒドラートを、下式III で表わされるカルボニル化合物および下式IV で表わされるアリールアルデヒド(R1、R2、R3は上述の意味を有する)と反 応させる、請求項1の製造方法。 3.式中のR1、R3がフェニルまたはC1−C8アルキル、C1−C8アルコキシ、 ハロゲン、ニトロ、スルホン酸、C3−C8シクロアルキルまたはアリルで置換さ れているフェニルを意味し、R2が水素、C1−C8アルキル、フェニル、または C1−C8アルキル、C1−C8アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ス ルホン酸、C3−C8シクロアルキルまたはアリルで置換されているフェニルを意 味する、請求項1または2の方法。 4.反応を50から250℃の温度で行う、請求項1から3のいずれかの方法。 5.使用されるヒドラジンに対して0.01から10モル%の沃素または沃素化 合物の存在下において反応をさせる、請求項1から4のいずれかの方法。 6.式IIの出発化合物または式IIIおよびIVの出発化合物に対して0.5 から10倍の過剰量で、反応を行う、請求項1から5のいずれかの方法。
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