JP2001181228A - ポリ−(フルオロアルキル)−アセトフェノンの製造方法 - Google Patents
ポリ−(フルオロアルキル)−アセトフェノンの製造方法Info
- Publication number
- JP2001181228A JP2001181228A JP2000377149A JP2000377149A JP2001181228A JP 2001181228 A JP2001181228 A JP 2001181228A JP 2000377149 A JP2000377149 A JP 2000377149A JP 2000377149 A JP2000377149 A JP 2000377149A JP 2001181228 A JP2001181228 A JP 2001181228A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- copper
- mixture
- acetophenone
- acetoaldoxime
- fluoroalkylaniline
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C49/00—Ketones; Ketenes; Dimeric ketenes; Ketonic chelates
- C07C49/76—Ketones containing a keto group bound to a six-membered aromatic ring
- C07C49/80—Ketones containing a keto group bound to a six-membered aromatic ring containing halogen
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C45/00—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポリ−(フルオロアルキル)−アセトフェノ
ンの製造方法の提供。 【解決手段】 フルオロアルキルアニリンから対応ジア
ゾニウム塩混合物を製造し、少なくとも一つの銅及び/
またはパラジウム化合物の存在下でこの混合物とアセト
アルドキシムを反応させ、緩衝塩または還元剤を添加せ
ず、5から50℃で、ハライドイオンと、ハロゲン化水
素酸でない少なくとも一つの強酸との存在下でアセトア
ルドキシムとの反応を行い、最終的に、混合物を70℃
から160℃の範囲の温度に加熱することにより、対応
するフルオロアルキルアニリンとアセトアルドキシムか
らの、フルオロアルキル基により芳香環が2置換あるい
は多置換されたアセトフェノンの製造。
ンの製造方法の提供。 【解決手段】 フルオロアルキルアニリンから対応ジア
ゾニウム塩混合物を製造し、少なくとも一つの銅及び/
またはパラジウム化合物の存在下でこの混合物とアセト
アルドキシムを反応させ、緩衝塩または還元剤を添加せ
ず、5から50℃で、ハライドイオンと、ハロゲン化水
素酸でない少なくとも一つの強酸との存在下でアセトア
ルドキシムとの反応を行い、最終的に、混合物を70℃
から160℃の範囲の温度に加熱することにより、対応
するフルオロアルキルアニリンとアセトアルドキシムか
らの、フルオロアルキル基により芳香環が2置換あるい
は多置換されたアセトフェノンの製造。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2個あるいはそれ
以上のフルオロアルキル基により芳香環上で置換された
アセトフェノンの改良された製造方法に関する。このよ
うな化合物は、炎症、片頭痛、嘔吐及び痛みを治療する
活性成分の製造に有用な中間体である。特に、本発明
は、ビス−3,5−(トリフルオロメチル)−アセトフ
ェノンの製造方法に関する。
以上のフルオロアルキル基により芳香環上で置換された
アセトフェノンの改良された製造方法に関する。このよ
うな化合物は、炎症、片頭痛、嘔吐及び痛みを治療する
活性成分の製造に有用な中間体である。特に、本発明
は、ビス−3,5−(トリフルオロメチル)−アセトフ
ェノンの製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】ビス−3,5−(トリフルオロメチル)−
アセトフェノンは、ビス−3,5−(トリフルオロメチ
ル)−ベンゾイルクロライドから有機銅化合物との反応
により製造することができる(Tetrahedron
Letters No.53,4647−50(19
70)。この方法の難点は、水を完全に除去してリチウ
ムジアルキル銅化合物を−78℃で製造し、使用するこ
とが必要とされることである。このような方法は実験室
内で使用されるが、工業的規模では使用することができ
ない。
アセトフェノンは、ビス−3,5−(トリフルオロメチ
ル)−ベンゾイルクロライドから有機銅化合物との反応
により製造することができる(Tetrahedron
Letters No.53,4647−50(19
70)。この方法の難点は、水を完全に除去してリチウ
ムジアルキル銅化合物を−78℃で製造し、使用するこ
とが必要とされることである。このような方法は実験室
内で使用されるが、工業的規模では使用することができ
ない。
【0003】ビス−3,5−(トリフルオロメチル)−
アセトフェノンの製造方法として、硫酸の存在下フルオ
ロアルキルアニリンと亜硝酸ナトリウムから対応するジ
アゾニウム塩混合物を製造し、次に、水、アセトアルド
キシム、銅(II)塩、場合によっては還元剤(チオ硫酸
ナトリウム)及びすべての場合に大量の酢酸ナトリウム
緩衝液を含んでなる初充填に−5から±0℃でこの混合
物を添加することが公知である。仕上げとしては、塩酸
を添加し、混合物を還流し、水蒸気蒸溜または相分離を
行い、混合物を減圧下で蒸溜する。これにより、ビス−
3,5−(トリフルオロメチル)−アセトフェノンが理
論の51%の収率で得られる(EP−A1−0 949
243、実施例6−3)。
アセトフェノンの製造方法として、硫酸の存在下フルオ
ロアルキルアニリンと亜硝酸ナトリウムから対応するジ
アゾニウム塩混合物を製造し、次に、水、アセトアルド
キシム、銅(II)塩、場合によっては還元剤(チオ硫酸
ナトリウム)及びすべての場合に大量の酢酸ナトリウム
緩衝液を含んでなる初充填に−5から±0℃でこの混合
物を添加することが公知である。仕上げとしては、塩酸
を添加し、混合物を還流し、水蒸気蒸溜または相分離を
行い、混合物を減圧下で蒸溜する。これにより、ビス−
3,5−(トリフルオロメチル)−アセトフェノンが理
論の51%の収率で得られる(EP−A1−0 949
243、実施例6−3)。
【0004】この方法の難点は、大量の補助剤、例えば
緩衝塩の使用であり、仕上げが妨げられ、廃水中にかな
りの塩含量が生じ、これらの除去に伴い、環境にやさし
い廃棄が高コストとなる。
緩衝塩の使用であり、仕上げが妨げられ、廃水中にかな
りの塩含量が生じ、これらの除去に伴い、環境にやさし
い廃棄が高コストとなる。
【0005】ハライドイオンの存在下、例えば塩酸の存
在下、及び緩衝塩を無添加で、プロセスを行う形にEP
−A1−0 949 243の方法を変形したモノ−
(フルオロアルキル)−アセトフェノンの製造方法も公
知である(DE 197 19054 A1)。ここで
は上述の難点は生じない。しかしながら、出発材料とし
て必要とされるポリ−(フルオロアルキル)−アニリン
がモノ−(フルオロアルキル)−アニリンよりも弱い塩
基であり、それゆえトリアジンを生成する傾向があるた
めに、ポリ−(フルオロアルキル)−アセトフェノンの
製造方法にこの方法を移転することは明白でなかった。
出発材料としてビス−3,5−(トリフルオロメチル)
−アニリンを用いてDE 197 19 054 A1
による方法を再試験すると、ビス−3,5−(トリフル
オロメチル)−アセトフェノンがほんの33%の収率で
得られるに過ぎなかった(実施例33を参照された
い)。塩酸量を増加しても、収率の改善に至らなかっ
た。
在下、及び緩衝塩を無添加で、プロセスを行う形にEP
−A1−0 949 243の方法を変形したモノ−
(フルオロアルキル)−アセトフェノンの製造方法も公
知である(DE 197 19054 A1)。ここで
は上述の難点は生じない。しかしながら、出発材料とし
て必要とされるポリ−(フルオロアルキル)−アニリン
がモノ−(フルオロアルキル)−アニリンよりも弱い塩
基であり、それゆえトリアジンを生成する傾向があるた
めに、ポリ−(フルオロアルキル)−アセトフェノンの
製造方法にこの方法を移転することは明白でなかった。
出発材料としてビス−3,5−(トリフルオロメチル)
−アニリンを用いてDE 197 19 054 A1
による方法を再試験すると、ビス−3,5−(トリフル
オロメチル)−アセトフェノンがほんの33%の収率で
得られるに過ぎなかった(実施例33を参照された
い)。塩酸量を増加しても、収率の改善に至らなかっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、フルオロ
アルキル基により芳香環が2置換あるいは多置換された
アセトフェノンを製造する、単純で費用効果の大きい、
工業的規模で実施することができる方法に対するニーズ
はなお存在する。
アルキル基により芳香環が2置換あるいは多置換された
アセトフェノンを製造する、単純で費用効果の大きい、
工業的規模で実施することができる方法に対するニーズ
はなお存在する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、いま、フ
ルオロアルキルアニリンから対応ジアゾニウム塩混合物
を製造し、少なくとも一つの銅及び/またはパラジウム
化合物の存在下でアセトアルドキシムと反応させる、対
応フルオロアルキルアニリンとアセトアルドキシムから
フルオロアルキル基により芳香環が2置換あるいは多置
換されたアセトフェノンを製造する方法であって、緩衝
塩及び還元剤を添加せず、アセトアルドキシムとの反応
を、5から50℃で、ハライドイオンと、ハロゲン化水
素酸でない少なくとも一つの強酸との存在下で行い、最
終的に、混合物を70℃から160℃の範囲の温度に加
熱することを特徴とする製造方法を見出した。
ルオロアルキルアニリンから対応ジアゾニウム塩混合物
を製造し、少なくとも一つの銅及び/またはパラジウム
化合物の存在下でアセトアルドキシムと反応させる、対
応フルオロアルキルアニリンとアセトアルドキシムから
フルオロアルキル基により芳香環が2置換あるいは多置
換されたアセトフェノンを製造する方法であって、緩衝
塩及び還元剤を添加せず、アセトアルドキシムとの反応
を、5から50℃で、ハライドイオンと、ハロゲン化水
素酸でない少なくとも一つの強酸との存在下で行い、最
終的に、混合物を70℃から160℃の範囲の温度に加
熱することを特徴とする製造方法を見出した。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の方法によれば、例えば式
(I)
(I)
【0009】
【化1】
【0010】(式中、mは1から4の整数であり、nは
ゼロまたは1から2mの整数であり、oは1から2m+
1の整数でありpは2から4の整数であり、ここでn+
oは2m+1である)のフルオロアルキルアニリンを使
用することが可能である。式(I)において、存在する
CmHnFo基は同一あるいは異なっていてもよい。これ
らは好ましくは同一である。
ゼロまたは1から2mの整数であり、oは1から2m+
1の整数でありpは2から4の整数であり、ここでn+
oは2m+1である)のフルオロアルキルアニリンを使
用することが可能である。式(I)において、存在する
CmHnFo基は同一あるいは異なっていてもよい。これ
らは好ましくは同一である。
【0011】式(I)においては、mは好ましくは1ま
たは2、特に好ましくは1であり、nは好ましくはゼロ
であり、oは好ましくは2m+1の整数であり、またp
は好ましくは2である。
たは2、特に好ましくは1であり、nは好ましくはゼロ
であり、oは好ましくは2m+1の整数であり、またp
は好ましくは2である。
【0012】式(I)においてpが2である場合には、
双方のCmHnFo基は、好ましくはNH2基に対してメタ
位置に配置されている。式(I)においてpが3または
4である場合には、存在するCmHnFo基の2個は、好
ましくはNH2基に対してメタ位置に配置されている。
双方のCmHnFo基は、好ましくはNH2基に対してメタ
位置に配置されている。式(I)においてpが3または
4である場合には、存在するCmHnFo基の2個は、好
ましくはNH2基に対してメタ位置に配置されている。
【0013】式(I)の化合物としてビス−3,5−
(トリフルオロメチル)−アニリンを使用することが特
に好ましい。
(トリフルオロメチル)−アニリンを使用することが特
に好ましい。
【0014】アセトアルドキシムとの反応をハライドイ
オンとハロゲン化水素酸でない少なくとも一つの強酸の
存在下で行うことは本発明の基本的な特徴である。この
ような好適な強酸の例は、硫酸、過塩素酸、アルキル−
及びアリールスルホン酸及び強カルボン酸である。アル
キルスルホン酸は、例えば1から6個の炭素原子を含
み、場合によってはハロゲン原子により置換され得る。
アリールスルホン酸は、例えば6から10個の炭素原子
を含み、場合によってはハロゲン原子により置換され得
る。強カルボン酸は、例えばハロゲン原子により置換さ
れた2から6個の炭素原子を含むアルカンカルボン酸で
ある。スルホン酸及び強カルボン酸の個別の例は、メタ
ンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トリク
ロロ酢酸及びトリフルオロ酢酸である。硫酸または硫酸
とハロゲン化水素酸と異る一つまたはそれ以上の他の強
酸の混合物を使用することが好ましい。硫酸を使用する
ことが特に好ましい。
オンとハロゲン化水素酸でない少なくとも一つの強酸の
存在下で行うことは本発明の基本的な特徴である。この
ような好適な強酸の例は、硫酸、過塩素酸、アルキル−
及びアリールスルホン酸及び強カルボン酸である。アル
キルスルホン酸は、例えば1から6個の炭素原子を含
み、場合によってはハロゲン原子により置換され得る。
アリールスルホン酸は、例えば6から10個の炭素原子
を含み、場合によってはハロゲン原子により置換され得
る。強カルボン酸は、例えばハロゲン原子により置換さ
れた2から6個の炭素原子を含むアルカンカルボン酸で
ある。スルホン酸及び強カルボン酸の個別の例は、メタ
ンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トリク
ロロ酢酸及びトリフルオロ酢酸である。硫酸または硫酸
とハロゲン化水素酸と異る一つまたはそれ以上の他の強
酸の混合物を使用することが好ましい。硫酸を使用する
ことが特に好ましい。
【0015】手順には、例えばハロゲン化水素酸及びハ
ロゲン化水素酸と異る一つまたはそれ以上の他の強酸の
存在下でフルオロアルキルアニリンと亜硝酸ナトリウム
との反応を行うことが含まれる。酸は、好ましくは濃厚
水溶液の形、例えば25から40重量%の範囲の濃度を
有する塩酸、25から70重量%の範囲の濃度を有する
臭化水素酸及び35から100重量%の範囲の濃度を有
する硫酸の形で使用される。塩酸または臭化水素酸の代
わりに、反応混合物中に塩化水素ガスまたは臭化水素ガ
スを導入することも可能である。
ロゲン化水素酸と異る一つまたはそれ以上の他の強酸の
存在下でフルオロアルキルアニリンと亜硝酸ナトリウム
との反応を行うことが含まれる。酸は、好ましくは濃厚
水溶液の形、例えば25から40重量%の範囲の濃度を
有する塩酸、25から70重量%の範囲の濃度を有する
臭化水素酸及び35から100重量%の範囲の濃度を有
する硫酸の形で使用される。塩酸または臭化水素酸の代
わりに、反応混合物中に塩化水素ガスまたは臭化水素ガ
スを導入することも可能である。
【0016】ハロゲン化水素酸、特に塩酸、及び硫酸の
混合物を使用することが好ましい。このようなハロゲン
化水素酸/硫酸混合物のモル比は、例えば1:2から
4:1の範囲とすることができる。
混合物を使用することが好ましい。このようなハロゲン
化水素酸/硫酸混合物のモル比は、例えば1:2から
4:1の範囲とすることができる。
【0017】1モルのフルオロアルキルアニリン基準
で、例えばハロゲン化水素酸とハロゲン化水素酸でない
少なくとも一つの強酸の形で5から9当量のプロトンを
使用することが可能である。この量は、好ましくは5.
5から6当量である。
で、例えばハロゲン化水素酸とハロゲン化水素酸でない
少なくとも一つの強酸の形で5から9当量のプロトンを
使用することが可能である。この量は、好ましくは5.
5から6当量である。
【0018】ジアゾニウム塩混合物を製造するための反
応混合物の含水量は、例えば45から80重量%とする
ことができる。
応混合物の含水量は、例えば45から80重量%とする
ことができる。
【0019】最初に酸と水を導入し、フルオロアルキル
アニリンを添加し、次に例えば−20から0℃で亜硝酸
ナトリウム水溶液をゆっくり添加し、混合物を充分に反
応させることにより、ジアゾニウム塩混合物を製造する
ことができる。
アニリンを添加し、次に例えば−20から0℃で亜硝酸
ナトリウム水溶液をゆっくり添加し、混合物を充分に反
応させることにより、ジアゾニウム塩混合物を製造する
ことができる。
【0020】製造したジアゾニウム塩混合物に緩衝塩、
例えば酢酸ナトリウムを添加しないことは本発明の更な
る基本的な特徴である。
例えば酢酸ナトリウムを添加しないことは本発明の更な
る基本的な特徴である。
【0021】アセトアルドキシムとの反応に対して、使
用した1モルのフルオロアルキルアニリン基準で、例え
ば1から4モルのアセトアルドキシムを使用することが
可能である。この量は、好ましくは1.2から3.2モ
ルである。
用した1モルのフルオロアルキルアニリン基準で、例え
ば1から4モルのアセトアルドキシムを使用することが
可能である。この量は、好ましくは1.2から3.2モ
ルである。
【0022】好適な銅化合物の例は、銅が+1または+
2の酸化状態で存在する銅の塩及び錯化合物である。
2の酸化状態で存在する銅の塩及び錯化合物である。
【0023】銅塩の例は、銅ハライド、硫酸銅、硝酸銅
及び銅テトラフルオロボレート、アルキル−及びアリー
ルカルボン酸等の有機酸の銅塩である。銅の錯化合物の
例は、ヒドロキシラミンまたはアセトアルドキシム配位
子を持つものである。硫酸銅(II)、硫酸銅五水和物
(II)、塩化銅(I)、塩化銅(II)、塩化銅二水和物
(II)、臭化銅(I)、臭化銅(II)、酢酸銅(II)、
酢酸銅水和物(II)、フッ化銅(II)、フッ化銅三水和
物、ギ酸銅水和物(II)、水酸化銅(II)、水酸化炭酸
銅(II)、硝酸銅(II)、硝酸銅水和物(II)、硝酸銅
ヘミ五水和物、銅テトラフルオロボレート(II)及びC
u(O−N=CH−CH3)n(式中、n=1または2で
ある)が特に挙げられる。
及び銅テトラフルオロボレート、アルキル−及びアリー
ルカルボン酸等の有機酸の銅塩である。銅の錯化合物の
例は、ヒドロキシラミンまたはアセトアルドキシム配位
子を持つものである。硫酸銅(II)、硫酸銅五水和物
(II)、塩化銅(I)、塩化銅(II)、塩化銅二水和物
(II)、臭化銅(I)、臭化銅(II)、酢酸銅(II)、
酢酸銅水和物(II)、フッ化銅(II)、フッ化銅三水和
物、ギ酸銅水和物(II)、水酸化銅(II)、水酸化炭酸
銅(II)、硝酸銅(II)、硝酸銅水和物(II)、硝酸銅
ヘミ五水和物、銅テトラフルオロボレート(II)及びC
u(O−N=CH−CH3)n(式中、n=1または2で
ある)が特に挙げられる。
【0024】好適なパラジウム化合物の例は、パラジウ
ムが+2の酸化状態で存在するパラジウムの塩及び錯化
合物である。パラジウムの塩の例は、パラジウムハライ
ド、硫酸パラジウム、硝酸パラジウム及びアルキル−及
びアリールカルボン酸等の有機酸のパラジウム塩であ
る。パラジウムの錯化合物の例は、アミン、エチレンジ
アミン、テトラメチレンジアミン、アセチルアセトナー
トまたはホスフィン配位子を含むものである。酢酸パラ
ジウム(II)、プロピオン酸パラジウム(II)、塩化パ
ラジウム(II)、硝酸パラジウム(II)、硫酸パラジウ
ム(II)及びトリフルオロ酢酸パラジウム(II)が特に
挙げられる。
ムが+2の酸化状態で存在するパラジウムの塩及び錯化
合物である。パラジウムの塩の例は、パラジウムハライ
ド、硫酸パラジウム、硝酸パラジウム及びアルキル−及
びアリールカルボン酸等の有機酸のパラジウム塩であ
る。パラジウムの錯化合物の例は、アミン、エチレンジ
アミン、テトラメチレンジアミン、アセチルアセトナー
トまたはホスフィン配位子を含むものである。酢酸パラ
ジウム(II)、プロピオン酸パラジウム(II)、塩化パ
ラジウム(II)、硝酸パラジウム(II)、硫酸パラジウ
ム(II)及びトリフルオロ酢酸パラジウム(II)が特に
挙げられる。
【0025】銅化合物の混合物、パラジウム化合物の混
合物または銅及びパラジウム化合物の混合物を使用する
ことも可能である。結晶水を含む、あるいは含まない、
銅化合物、特に好ましくは銅ハライド(II)または硫酸
銅(II)を使用することが好ましい。
合物または銅及びパラジウム化合物の混合物を使用する
ことも可能である。結晶水を含む、あるいは含まない、
銅化合物、特に好ましくは銅ハライド(II)または硫酸
銅(II)を使用することが好ましい。
【0026】使用した1モルのフルオロアルキルアニリ
ン基準で、例えば0.01から0.2モルの銅及び/ま
たはパラジウム化合物を使用することが可能である。こ
の量は、好ましくは0.04から0.12モルである。
ン基準で、例えば0.01から0.2モルの銅及び/ま
たはパラジウム化合物を使用することが可能である。こ
の量は、好ましくは0.04から0.12モルである。
【0027】ジアゾニウム塩混合物とアセトアルドキシ
ムとの反応前及び/または反応時に、緩衝塩(酢酸ナト
リウム等)及び還元剤(チオ硫酸ナトリウム等)を添加
しないことは本発明の更なる基本的な特徴である。
ムとの反応前及び/または反応時に、緩衝塩(酢酸ナト
リウム等)及び還元剤(チオ硫酸ナトリウム等)を添加
しないことは本発明の更なる基本的な特徴である。
【0028】アセトアルドキシムとの反応は、好ましく
は5から40℃、特に10から30℃で行われる。
は5から40℃、特に10から30℃で行われる。
【0029】本発明により必要とされる、アセトアルド
キシムとの反応時のハライドイオンの存在は、最も単純
な場合にはジアゾニウム塩混合物の製造に、酸としてハ
ロゲン化水素酸、例えば、25から40重量%の塩酸水
溶液または25から70重量%の臭化水素酸水溶液を
(共)使用することにより達成される。ジアゾニウム塩
混合物の製造において、ハロゲン化水素酸以外の酸のみ
を使用した場合には、例えばアルカリ金属ハライドまた
はアルカリ土類金属ハライドの形で、例えば、塩化ナト
リウムまたは臭化ナトリウムの形でハライドイオンを添
加しなければならない。
キシムとの反応時のハライドイオンの存在は、最も単純
な場合にはジアゾニウム塩混合物の製造に、酸としてハ
ロゲン化水素酸、例えば、25から40重量%の塩酸水
溶液または25から70重量%の臭化水素酸水溶液を
(共)使用することにより達成される。ジアゾニウム塩
混合物の製造において、ハロゲン化水素酸以外の酸のみ
を使用した場合には、例えばアルカリ金属ハライドまた
はアルカリ土類金属ハライドの形で、例えば、塩化ナト
リウムまたは臭化ナトリウムの形でハライドイオンを添
加しなければならない。
【0030】使用した1モルの銅及び/またはパラジウ
ム化合物基準で、アセトアルドキシムとの反応の反応混
合物は、例えば1から50モルのハライドイオンを含有
することができる。この量は、好ましくは1.5から3
5モルである。ジアゾニウム塩混合物が充分なハライド
イオンを同伴しない場合には、ハライドイオンを別途添
加しなければならない。
ム化合物基準で、アセトアルドキシムとの反応の反応混
合物は、例えば1から50モルのハライドイオンを含有
することができる。この量は、好ましくは1.5から3
5モルである。ジアゾニウム塩混合物が充分なハライド
イオンを同伴しない場合には、ハライドイオンを別途添
加しなければならない。
【0031】アセトアルドキシムとの反応は、好ましく
は、最初に銅及び/またはパラジウム化合物、水及びア
セトアルドキシムを導入し、ジアゾニウム塩混合物水溶
液をゆっくりと計量添加することにより行われる。ジア
ゾニウム塩混合物の計量添加時には、例えば、激しい撹
拌により、あるいは例えばウルトラ−ツラックスR(U
ltra−Turrax)形の振動ミキサーまたは分散
機により反応混合物の強力かつ充分な混合を確実に行う
ことが有利である。
は、最初に銅及び/またはパラジウム化合物、水及びア
セトアルドキシムを導入し、ジアゾニウム塩混合物水溶
液をゆっくりと計量添加することにより行われる。ジア
ゾニウム塩混合物の計量添加時には、例えば、激しい撹
拌により、あるいは例えばウルトラ−ツラックスR(U
ltra−Turrax)形の振動ミキサーまたは分散
機により反応混合物の強力かつ充分な混合を確実に行う
ことが有利である。
【0032】相互に反応させるべき成分の製造におい
て、反応時に酸素の存在を大部分排除することも有利で
ある。この目的で、例えば、不活性ガス雰囲気中で作業
すること、取り扱うべき成分及び/または反応混合物中
に不活性ガスを導入すること、あるいは脱ガスのために
軽く真空とすることが可能である。
て、反応時に酸素の存在を大部分排除することも有利で
ある。この目的で、例えば、不活性ガス雰囲気中で作業
すること、取り扱うべき成分及び/または反応混合物中
に不活性ガスを導入すること、あるいは脱ガスのために
軽く真空とすることが可能である。
【0033】ジアゾニウム塩混合物の添加及びアセトア
ルドキシムの添加が完了したら、必要ならば、例えば2
0から50℃の温度で、ある時間、例えば15分間から
1時間反応混合物を放置して、反応させることができ
る。仕上げに先立つ(更なる)塩酸による処理は必要と
されない。
ルドキシムの添加が完了したら、必要ならば、例えば2
0から50℃の温度で、ある時間、例えば15分間から
1時間反応混合物を放置して、反応させることができ
る。仕上げに先立つ(更なる)塩酸による処理は必要と
されない。
【0034】仕上げのために、充分に反応された反応混
合物は、本発明により高温で熱処理され、場合によって
は加圧下、70から160℃、好ましくは70から11
0℃迄加熱を行い、この温度範囲に、例えば15分間か
ら12時間、好ましくは1から4時間混合物を維持す
る。粗生成物を単離するために、熱処理時または熱処理
に引き続いて、充分に反応された反応混合物を水蒸気蒸
溜または共沸蒸溜によって仕上げることができる。ある
いは、熱処理に続いて、充分に反応した反応混合物を例
えば0−70℃に冷却し、相分離、抽出または固体生成
物の場合には濾過により粗生成物を単離することができ
る。
合物は、本発明により高温で熱処理され、場合によって
は加圧下、70から160℃、好ましくは70から11
0℃迄加熱を行い、この温度範囲に、例えば15分間か
ら12時間、好ましくは1から4時間混合物を維持す
る。粗生成物を単離するために、熱処理時または熱処理
に引き続いて、充分に反応された反応混合物を水蒸気蒸
溜または共沸蒸溜によって仕上げることができる。ある
いは、熱処理に続いて、充分に反応した反応混合物を例
えば0−70℃に冷却し、相分離、抽出または固体生成
物の場合には濾過により粗生成物を単離することができ
る。
【0035】例えば、水蒸気蒸溜、相分離、抽出または
濾過による仕上げ後に存在する、フルオロアルキル基に
より環が2置換あるいは多置換された粗アセトフェノン
は、必要ならば、例えばカラムによる分別蒸溜により更
に精製される。
濾過による仕上げ後に存在する、フルオロアルキル基に
より環が2置換あるいは多置換された粗アセトフェノン
は、必要ならば、例えばカラムによる分別蒸溜により更
に精製される。
【0036】本発明による方法で、概ね98%以上の純
度で、理論の概ね50から58%の収率で所望の製品を
得ることができる。
度で、理論の概ね50から58%の収率で所望の製品を
得ることができる。
【0037】式(I)のフルオロアルキルアニリンを使
用すると、式(II)
用すると、式(II)
【0038】
【化2】
【0039】の対応アセトフェノンが得られる。式中、
使用した記号は式(I)に示された意味を有する。
使用した記号は式(I)に示された意味を有する。
【0040】従来技術とは対照的に、本発明による方法
は、緩衝塩と還元剤を添加することなく実現され、より
少量の無機強酸と銅化合物により行われることが可能
で、標的製品の収率は、概ね(相対的に)少なくとも2
0%増加する。このことは、特に驚くべきことであり、
本発明による方法は公知の方法よりも著しく効率的とさ
れる。廃水量とその塩含量は著しく低下し、空間時間収
率はかなり増加する。従来技術に比較して本発明による
反応温度が高いことは、分解反応の増大を示唆したが、
驚くべきことにはこれは起こらない。
は、緩衝塩と還元剤を添加することなく実現され、より
少量の無機強酸と銅化合物により行われることが可能
で、標的製品の収率は、概ね(相対的に)少なくとも2
0%増加する。このことは、特に驚くべきことであり、
本発明による方法は公知の方法よりも著しく効率的とさ
れる。廃水量とその塩含量は著しく低下し、空間時間収
率はかなり増加する。従来技術に比較して本発明による
反応温度が高いことは、分解反応の増大を示唆したが、
驚くべきことにはこれは起こらない。
【0041】
【実施例】実施例1 最初に、274gの水、171gの30重量%の塩酸水
溶液及び69gの98重量%の硫酸水溶液を導入し、−
5℃に冷却した。115gの99%含量のビス−3,5
−(トリフルオロメチル)−アニリンをこの温度で計量
添加した。次に、35.6gの亜硝酸ナトリウムを11
0gの水に溶解し、0℃で1時間にわたってこの溶液に
計量添加し、次に、この混合物を1時間撹拌した。5.
8gの硫酸銅五水和物(II)、172gの水及び44.
4gのアセトアルドキシムから初充填を調製し、20℃
に加熱した。撹拌しながら、この初充填に上記で調製し
たジアゾニウム塩溶液を2時間にわたって計量添加し、
次に、混合物を放置して、30℃で30分間後反応させ
た。次に、混合物を2時間にわたって100℃に加熱
し、この温度で3時間撹拌した。50℃に冷却後、相を
分離した。有機相をカラムにより蒸溜し、71.1gの
ビス−3,5−(トリフルオロメチル)−アセトフェノ
ン(GCにより99%の純度)を得た。これは理論の5
5%の収率に相当する。
溶液及び69gの98重量%の硫酸水溶液を導入し、−
5℃に冷却した。115gの99%含量のビス−3,5
−(トリフルオロメチル)−アニリンをこの温度で計量
添加した。次に、35.6gの亜硝酸ナトリウムを11
0gの水に溶解し、0℃で1時間にわたってこの溶液に
計量添加し、次に、この混合物を1時間撹拌した。5.
8gの硫酸銅五水和物(II)、172gの水及び44.
4gのアセトアルドキシムから初充填を調製し、20℃
に加熱した。撹拌しながら、この初充填に上記で調製し
たジアゾニウム塩溶液を2時間にわたって計量添加し、
次に、混合物を放置して、30℃で30分間後反応させ
た。次に、混合物を2時間にわたって100℃に加熱
し、この温度で3時間撹拌した。50℃に冷却後、相を
分離した。有機相をカラムにより蒸溜し、71.1gの
ビス−3,5−(トリフルオロメチル)−アセトフェノ
ン(GCにより99%の純度)を得た。これは理論の5
5%の収率に相当する。
【0042】実施例2 ジアゾニウム塩溶液を実施例1に記述のように製造し
た。
た。
【0043】8.7gの硫酸銅五水和物(II)、172
gの水、100gのトルエン及び44.4gのアセトア
ルドキシムから初充填を調製し、10℃に冷却し、次
に、ジアゾニウム塩溶液を1.5時間にわたって滴加し
た。次に、この混合物を100℃に加熱し、この温度で
3時間撹拌した。50℃に冷却し続いて、相を分離し
た。有機相をカラムにより蒸溜し、64.6gのビス−
3,5−(トリフルオロメチル)−アセトフェノン(G
Cにより99%の純度)を得た。これは理論の50%の
収率に相当する。
gの水、100gのトルエン及び44.4gのアセトア
ルドキシムから初充填を調製し、10℃に冷却し、次
に、ジアゾニウム塩溶液を1.5時間にわたって滴加し
た。次に、この混合物を100℃に加熱し、この温度で
3時間撹拌した。50℃に冷却し続いて、相を分離し
た。有機相をカラムにより蒸溜し、64.6gのビス−
3,5−(トリフルオロメチル)−アセトフェノン(G
Cにより99%の純度)を得た。これは理論の50%の
収率に相当する。
【0044】実施例3(比較例) (DE 197 19 054 A1による方法、すな
わち塩酸のみによる方法)最初に、254gの水及び1
33gの30重量%の塩酸水溶液を導入し、−5℃に冷
却した。57.3gの99%含量のビス−3,5−(ト
リフルオロメチル)−アニリンをこの温度で滴加した。
次に、18.3gの亜硝酸ナトリウムを54.8gの水
に溶解し、0℃で1時間にわたってビス−3,5−(ト
リフルオロメチル)−アニリン含有の混合物に計量添加
し、次に、この混合物を更に1時間撹拌した。2.9g
の硫酸銅五水和物(II)、86.2gの水及び22.2
gのアセトアルドキシムから初充填を調製し、25℃で
激しく撹拌した。前に調製したジアゾニウム塩溶液を2
時間にわたって計量添加し、次に、混合物を放置して、
30℃で30分間後反応させた。次に、混合物を2時間
にわたって100℃に加熱し、この温度で3時間撹拌し
た。50℃に冷却後、相を分離した。有機相をカラムに
より蒸溜し、21.3gのビス−3,5−(トリフルオ
ロメチル)−アセトフェノン(GCにより99%の純
度)を得た。これは理論の33%の収率に相当する。
わち塩酸のみによる方法)最初に、254gの水及び1
33gの30重量%の塩酸水溶液を導入し、−5℃に冷
却した。57.3gの99%含量のビス−3,5−(ト
リフルオロメチル)−アニリンをこの温度で滴加した。
次に、18.3gの亜硝酸ナトリウムを54.8gの水
に溶解し、0℃で1時間にわたってビス−3,5−(ト
リフルオロメチル)−アニリン含有の混合物に計量添加
し、次に、この混合物を更に1時間撹拌した。2.9g
の硫酸銅五水和物(II)、86.2gの水及び22.2
gのアセトアルドキシムから初充填を調製し、25℃で
激しく撹拌した。前に調製したジアゾニウム塩溶液を2
時間にわたって計量添加し、次に、混合物を放置して、
30℃で30分間後反応させた。次に、混合物を2時間
にわたって100℃に加熱し、この温度で3時間撹拌し
た。50℃に冷却後、相を分離した。有機相をカラムに
より蒸溜し、21.3gのビス−3,5−(トリフルオ
ロメチル)−アセトフェノン(GCにより99%の純
度)を得た。これは理論の33%の収率に相当する。
【0045】本発明の特徴及び主な態様は次の通りであ
る。
る。
【0046】1.フルオロアルキルアニリンから対応ジ
アゾニウム塩混合物を製造し、少なくとも一つの銅及び
/またはパラジウム化合物の存在下でアセトアルドキシ
ムと反応させる、対応フルオロアルキルアニリンとアセ
トアルドキシムからフルオロアルキル基により芳香環が
2置換あるいは多置換されたアセトフェノンを製造する
方法であって、緩衝塩及び還元剤を添加せず、アセトア
ルドキシムとの反応を、5から50℃で、ハライドイオ
ンと、ハロゲン化水素酸でない少なくとも一つの強酸と
の存在下で行い、最終的に、混合物を70℃から160
℃の範囲の温度に加熱することを特徴とする製造方法。
アゾニウム塩混合物を製造し、少なくとも一つの銅及び
/またはパラジウム化合物の存在下でアセトアルドキシ
ムと反応させる、対応フルオロアルキルアニリンとアセ
トアルドキシムからフルオロアルキル基により芳香環が
2置換あるいは多置換されたアセトフェノンを製造する
方法であって、緩衝塩及び還元剤を添加せず、アセトア
ルドキシムとの反応を、5から50℃で、ハライドイオ
ンと、ハロゲン化水素酸でない少なくとも一つの強酸と
の存在下で行い、最終的に、混合物を70℃から160
℃の範囲の温度に加熱することを特徴とする製造方法。
【0047】2.式(I)
【0048】
【化3】
【0049】(式中、mは1から4の整数であり、nは
ゼロまたは1から2mの整数であり、oは1から2m+
1の整数でありpは2から4の整数であり、ここでn+
oは2m+1である)のフルオロアルキルアニリンを使
用し、式(II)
ゼロまたは1から2mの整数であり、oは1から2m+
1の整数でありpは2から4の整数であり、ここでn+
oは2m+1である)のフルオロアルキルアニリンを使
用し、式(II)
【0050】
【化4】
【0051】(使用した記号は式(I)に示された意味
を有する)のアセトフェノンを製造することを特徴とす
る上記1に記載の方法。
を有する)のアセトフェノンを製造することを特徴とす
る上記1に記載の方法。
【0052】3.式(I)及び(II)において、mが1
または2であり、nがゼロであり、oが2m+1であ
り、pが2であることを特徴とする上記2に記載の方
法。
または2であり、nがゼロであり、oが2m+1であ
り、pが2であることを特徴とする上記2に記載の方
法。
【0053】4.塩酸と硫酸の混合物が使用されること
を特徴とする上記1から3に記載の方法。
を特徴とする上記1から3に記載の方法。
【0054】5.使用するフルオロアルキルアニリンの
モル当たり、1から4モルのアセトアルドキシムと0.
01から0.2モルの銅及び/またはパラジウム化合物
が使用されることを特徴とする上記1から4に記載の方
法。
モル当たり、1から4モルのアセトアルドキシムと0.
01から0.2モルの銅及び/またはパラジウム化合物
が使用されることを特徴とする上記1から4に記載の方
法。
【0055】6.アセトアルドキシムとの反応が5から
40℃で行われることを特徴とする上記1から5に記載
の方法。
40℃で行われることを特徴とする上記1から5に記載
の方法。
【0056】7.使用する1モルの銅及び/またはパラ
ジウム化合物基準で、1から50モルのハライドイオン
が使用されることを特徴とする上記1から6に記載の方
法。
ジウム化合物基準で、1から50モルのハライドイオン
が使用されることを特徴とする上記1から6に記載の方
法。
【0057】8.相互に反応させるべき成分の製造にお
いて、酸素の存在が反応時に大部分排除されることを特
徴とする上記1から7に記載の方法。
いて、酸素の存在が反応時に大部分排除されることを特
徴とする上記1から7に記載の方法。
【0058】9.70から160℃の最終加熱が15分
間から12時間行われることを特徴とする上記1から8
に記載の方法。
間から12時間行われることを特徴とする上記1から8
に記載の方法。
【0059】10.銅化合物が使用されることを特徴と
する上記1から9に記載の方法。
する上記1から9に記載の方法。
Claims (1)
- 【請求項1】 フルオロアルキルアニリンから対応ジア
ゾニウム塩混合物を製造し、少なくとも一つの銅及び/
またはパラジウム化合物の存在下アセトアルドキシムと
反応させる、対応フルオロアルキルアニリンとアセトア
ルドキシムからフルオロアルキル基により芳香環が2置
換あるいは多置換されたアセトフェノンを製造する方法
であって、緩衝塩及び還元剤を添加せず、アセトアルド
キシムとの反応を、5〜50℃において、ハライドイオ
ンと、ハロゲン化水素酸でない少なくとも一つの強酸と
の存在下で行い、最終的に、混合物を70℃〜160℃
の範囲の温度に加熱することを特徴とする製造方法。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE1999162011 DE19962011A1 (de) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | Verfahren zur Herstellung von Poly-(fluoralkyl)-acetophenonen |
DE19962011.3 | 1999-12-22 | ||
DE2000103321 DE10003321A1 (de) | 2000-01-27 | 2000-01-27 | Verfahren zur Herstellung von Poly-(fluoralkyl)-acetophenonen |
DE10003321.0 | 2000-01-27 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001181228A true JP2001181228A (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=26004042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000377149A Withdrawn JP2001181228A (ja) | 1999-12-22 | 2000-12-12 | ポリ−(フルオロアルキル)−アセトフェノンの製造方法 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6410796B2 (ja) |
EP (1) | EP1110939B1 (ja) |
JP (1) | JP2001181228A (ja) |
KR (1) | KR20010070323A (ja) |
AT (1) | ATE249410T1 (ja) |
DE (1) | DE50003627D1 (ja) |
ES (1) | ES2207456T3 (ja) |
HU (1) | HUP0005005A3 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2606048A4 (en) | 2010-08-20 | 2014-01-15 | Univ Illinois | METHODS AND REAGENTS OF FLUOROALKYLATION |
CN103193611B (zh) * | 2013-03-26 | 2015-09-09 | 浙江巍华化工有限公司 | 一种间三氟甲基苯乙酮的合成方法 |
CN116693375B (zh) * | 2023-08-08 | 2023-11-24 | 山东国邦药业有限公司 | 一种2,4-二氯-5-氟苯乙酮的合成方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU5066898A (en) | 1996-11-26 | 1998-06-22 | Mitsubishi Chemical Corporation | Optically active methoxyiminoacetamide derivatives, process for the preparation of them, intermediates therefor, and pesticides containing them as the active ingredient |
DE19719054A1 (de) | 1997-05-06 | 1998-11-12 | Bayer Ag | Verfahren zur Herstellung von Acetophenonen, die am aromatischen Kern mit Fluoralkyl substituiert sind |
-
2000
- 2000-12-08 US US09/732,684 patent/US6410796B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-12-11 AT AT00126537T patent/ATE249410T1/de not_active IP Right Cessation
- 2000-12-11 ES ES00126537T patent/ES2207456T3/es not_active Expired - Lifetime
- 2000-12-11 DE DE50003627T patent/DE50003627D1/de not_active Expired - Lifetime
- 2000-12-11 EP EP00126537A patent/EP1110939B1/de not_active Expired - Lifetime
- 2000-12-12 JP JP2000377149A patent/JP2001181228A/ja not_active Withdrawn
- 2000-12-21 KR KR1020000079546A patent/KR20010070323A/ko not_active Application Discontinuation
- 2000-12-22 HU HU0005005A patent/HUP0005005A3/hu unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
ES2207456T3 (es) | 2004-06-01 |
KR20010070323A (ko) | 2001-07-25 |
US6410796B2 (en) | 2002-06-25 |
EP1110939A3 (de) | 2002-01-30 |
EP1110939B1 (de) | 2003-09-10 |
EP1110939A2 (de) | 2001-06-27 |
DE50003627D1 (de) | 2003-10-16 |
US20010005767A1 (en) | 2001-06-28 |
HUP0005005A2 (hu) | 2002-04-29 |
HUP0005005A3 (en) | 2003-05-28 |
ATE249410T1 (de) | 2003-09-15 |
HU0005005D0 (ja) | 2001-02-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH05112586A (ja) | N−アシルアミノメチルホスホン酸の製造法 | |
UA59402C2 (uk) | Спосіб одержання похідних піразолу | |
JP2001181228A (ja) | ポリ−(フルオロアルキル)−アセトフェノンの製造方法 | |
JP2001139586A (ja) | 有機りん化合物及びその金属塩の製造方法 | |
JP4169370B2 (ja) | フルオロアルキル置換芳香核を有するアセトフェノン類の製造方法 | |
JPS5838242A (ja) | N−置換メタクリルアミド及びアクリルアミドの製造方法 | |
JPH10511969A (ja) | 3,5−ジアリールピラゾールの製造 | |
JPH0625111B2 (ja) | (トリフルオロメチル)ピリジンの製造法 | |
EP0071833B1 (en) | Process for producing 4-benzoylpyrazoles | |
JPWO2013084860A1 (ja) | ペンタフルオロスルファニル安息香酸の製造方法 | |
JP3412246B2 (ja) | 2−ハロゲノ−1−アルケン誘導体の製法 | |
JP4143556B2 (ja) | α,α,α’,α’−テトラクロロ−p−キシレンの製造方法 | |
JP2005289988A (ja) | アミノ化合物の製造法 | |
JP3610413B2 (ja) | 芳香族フッ素化合物の製造方法 | |
JPS5940826B2 (ja) | α,α−ジフルオルアルコキシ又はα,α−ジフルオルアルキルチオフエニルスルホンの製造方法 | |
JP4371416B2 (ja) | 高純度2,4−ジクロロ−3−アルキル−6−tert−ブチルフェノール類およびその製造方法 | |
JP2003517029A (ja) | トリフルオロメチルアセトフェノンの製造方法 | |
JPH08119925A (ja) | 3,4−ジクロロベンゾニトリルの製造法 | |
EP0005280B1 (en) | A process for the reduction of carboxylic acid halides to corresponding aldehydes | |
RU2135446C1 (ru) | Способ получения 1-(н-пропил)-2-гидро[60]-фуллеренов | |
JP2870707B2 (ja) | 3−ブテンニトリル類の製造方法 | |
WO2004009530A1 (ja) | 高純度のエナミン類の製造方法 | |
JPH07126198A (ja) | アリルブロミド類の製造方法 | |
JP2004238368A (ja) | アザディールス・アルダー反応方法 | |
JP3593151B2 (ja) | 殺菌活性化合物の製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20070814 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071017 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20080202 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20100226 |