JPH1050719A - バイポーラトランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

バイポーラトランジスタ及びその製造方法

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JPH1050719A
JPH1050719A JP20491996A JP20491996A JPH1050719A JP H1050719 A JPH1050719 A JP H1050719A JP 20491996 A JP20491996 A JP 20491996A JP 20491996 A JP20491996 A JP 20491996A JP H1050719 A JPH1050719 A JP H1050719A
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JP
Japan
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region
base
electrode
bipolar transistor
base region
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Application number
JP20491996A
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English (en)
Inventor
Koichi Tahira
浩一 田平
Katsuhiko Kamaike
勝彦 蒲池
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイポーラトランジスタにおける遮断周波数
及び最大発振周波数の改善を図る。 【解決手段】 ベース電極54及びエミッタ電極55か
らの不純物拡散で外部ベース領域52及びエミッタ領域
47が自己整合的に形成されてなるバイポーラトランジ
スタにおいて、ベース領域46の片側のみにベース電極
54に接続された外部ベース領域52が形成された構成
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイポーラトラン
ジスタ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタとして、例えば
ベース電極及びエミッタ電極からの不純物拡散で自己整
合的に外部ベース領域及びエミッタ領域を形成して成る
いわゆる自己整合型のバイポーラトランジスタが知られ
ている。
【0003】図15は、自己整合型のバイポーラトラン
ジスタを示す。このバイポーラトランジスタ(この例で
はnpnバイポーラトランジスタを示す)1は、p型の
シリコン半導体基板2上に高濃度のn型埋め込み層3を
介してコレクタ領域となるn型エピタキシャル層4が形
成され、選択酸化(いわゆるLOCOS)による絶縁
層、即ち素子分離領域5により区分された1の領域にp
型のベース領域6及びn型のエミッタ領域7が形成さ
れ、他の領域に高濃度のn型のコレクタ電極取り出し領
域8が形成されてなる。
【0004】p型ベース領域6は、n型エピタキシャル
層4の表面に形成された真性ベース領域10と、之に接
触してベース電極11であるp型不純物がドープされた
多結晶シリコン層からの不純物拡散で形成された外部ベ
ース領域(いわゆるグラフトベース領域)12とから形
成される。外部ベース領域12は真性ベース領域10を
挟んで両側に形成される。
【0005】n型のエミッタ領域7は、エミッタ電極1
3であるn型不純物がドープされた多結晶シリコン層か
らの不純物拡散で形成される。エミッタ領域7は、側壁
絶縁膜(いわゆるサイドウォール)22によって小さい
面積に形成される。即ち、エミッタ領域7と外部ベース
領域12は、夫々エミッタ電極13とベース電極11か
らの不純物拡散で自己整合的に形成される。
【0006】エミッタ電極13には、例えば埋め込みタ
ングステン層15を介して例えばAlCuによるエミッ
タ電極配線16が接続され、ベース電極11には、同様
に埋め込みタングステン層15を介してAlCuによる
ベース電極配線17が接続され、コレクタ電極取り出し
領域8には、同様に埋め込みタングステン層15を介し
てAlCuによるコレクタ電極配線18が接続される。
19,20及び21は層間絶縁膜を示す。
【0007】図16〜図20は、上記バイポーラトラン
ジスタ1の製造方法を示す。先ず、図16Aに示すよう
に、p型シリコン半導体基板2上に例えばSbの固相拡
散によりn型埋め込み層33を形成し、コレクタ領域と
なるn型のエピタキシャル層4を成長する。その後、選
択酸化(LOCOS)による素子分離領域5を形成す
る。
【0008】次に、図16Bに示すように、素子分離領
域5で区分された他の領域Bに高濃度のn型不純物のイ
オン注入により、コレクタ電極取り出し領域8を形成す
る。その後、層間絶縁膜19を堆積し、素子分離領域5
で区分された1の領域Aに対応するベースコンタクト部
分の層間絶縁膜19を選択的に除去し、n型エピタキシ
ャル層4が臨む開口23を形成する。
【0009】次に、図17Cに示すように、全面にベー
ス電極となるべき、多結晶シリコン層24を堆積し、こ
の多結晶シリコン層24中に高濃度のp型不純物25を
イオン注入する。
【0010】次に、図17Dに示すように、多結晶シリ
コン層22をパターニングしてベース電極11を形成す
る。
【0011】次に、図18Eに示すように、ベース電極
11のオフセット層間絶縁膜20を形成し、続いてオフ
セット層間絶縁膜20上に、エミッタコンタクト部分に
対応する位置に開口26を有するフォトレジスト層27
を形成する。
【0012】次に、図18Fに示すように、フォトレジ
スト層27をマスクにオフセット層間絶縁膜20及びベ
ース電極11を選択エッチングして、エミッタコンタク
ト用の開口28を形成する。そして、この開口28を通
してp型不純物をイオン注入してp型の真性ベース領域
10を形成する。
【0013】次に、図19Gに示すように、層間絶縁膜
の堆積及びエッチングにより、開口28の内側に側壁絶
縁膜22を形成する。
【0014】次に、図19Hに示すように、開口28を
含んでエミッタ電極となる多結晶シリコン層30を堆積
し、この多結晶シリコン層30中に高濃度のn型不純物
をイオン注入する。そして選択エッチングによりパター
ニングして多結晶シリコン層30によるエミッタ電極1
3を形成する。
【0015】次に、図20Iに示すように層間絶縁膜2
1を堆積し、その後、高温熱処理のフローを行い、層間
絶縁膜21の平坦化を行う。同時に、この高温熱処理で
ベース電極11及びエミッタ電極13中からの不純物拡
散を行い、真性ベース領域10に接続する高濃度の外部
ベース領域12を形成すると共に、真性ベース領域10
内にn型エミッタ領域7を形成する。真性ベース領域1
0と外部ベース領域12によってベース領域6が形成さ
れる。
【0016】次に、層間絶縁膜21,20及び19のベ
ース電極11、エミッタ電極13及びコレクタ電極取り
出し領域8に対応する部分に、コンタクトホールを形成
し、夫々のコンタクトホール内に例えば埋め込みタング
ステン層15を形成し、各タングステン層15上に之等
と接続する例えばAlCuによるベース電極配線17、
エミッタ電極配線16及びコレクタ電極配線18を形成
し、図20J及び図15に示すnpn自己整合型のバイ
ポーラトランジスタ1を得る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したバ
イポーラトランジスタ1においては、外部ベース領域1
2が真性ベース領域10の両側に存在するので、その分
だけ外部ベース領域12とコレクタ領域4間の接合面積
が広くなる。ここでベース・コレクタ接合容量Cjc
は、その接合面積に比例するので、容量はその分増大す
る。これによって、バイポーラトランジスタの最も重要
なデバイスパラメータである遮断周波数(f t )及び最
大発振周波数(fmax )の低下が懸念される問題があ
る。
【0018】また、外部ベース領域12がコレクタ電
極、即ち表面側のコレクタ電極取り出し領域8側にも存
在するので、その分だけ真性ベース領域10とコレクタ
電極取り出し領域8間の距離、即ち、n+ 埋め込み層3
の横方向の長さが大きくなる。ここで、n+ 埋め込み層
3の抵抗は、横方向長さに反比例する為、その増加分だ
けコレクタ抵抗(γc)が増大する。これによって、バ
イポーラトランジスタの最も重要なデバイスパラメータ
である遮断周波数(ft )及び最大発振周波数
(fmax )の低下が懸念される問題がある。
【0019】さらに、コレクタ電極配線18側に外部ベ
ース領域12を形成すると、バイポーラトランジスタの
活性領域(いわゆるアクティブ領域)とコレクタ電極取
り出し領域8間に素子分離領域5が必要となり、この素
子分離領域5は耐圧確保のため、横方向の長さを短くで
きず、トランジスタ面積を縮小することが難しいという
問題がある。
【0020】本発明は、上述の点に鑑み、ベース・コレ
クタ間接合容量の低減及びコレクタ抵抗の低減を可能に
し、遮断周波数及び最大発振周波数を改善できるように
したバイポーラトランジスタ及びその製造方法を提供す
るものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係るバイポーラ
トランジスタは、ベース電極からの不純物拡散による外
部ベース領域をベース領域の片側のみに形成した構成と
する。
【0022】外部ベース領域がベース領域の片側のみに
形成されるので、ベース・コレクタ間の接合容量の低減
が図られる。またコレクタ領域の埋め込み層の横方向長
さの短縮化が図れる。
【0023】本発明に係るバイポーラトランジスタは、
外部ベース領域の基板深さ方向の不純物濃度分布を緩や
かにした構成とする。
【0024】外部ベース領域の不純物濃度分布が基板深
さ方向に緩やかであるので、ベース・コレクタ間接合容
量の低減が図れる。
【0025】本発明に係るバイポーラトランジスタの製
造方法は、半導体基板の表面に形成した絶縁層にベース
コンタクト用の第1の開口を形成した後、ベース電極及
び層間絶縁膜を順次形成し、ベース電極及び層間絶縁膜
に対して一方の内側壁が絶縁層で規定され、他方の内側
縁がベース電極で規定されるエミッタコンタクト用の第
2の開口を形成し、ベース電極からの不純物拡散によっ
て外部ベース領域を形成する。
【0026】本発明の製造方法によれば、ベース領域の
片側のみに外部ベース領域を形成することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明に係るバイポーラトランジ
スタは、ベース電極及びエミッタ電極からの不純物拡散
で外部ベース領域及びエミッタ領域が自己整合的に形成
されてなるバイポーラトランジスタにおいて、ベース領
域の片側のみにベース電極に接続された外部ベース領域
が形成された構成とする。
【0028】本発明は、上記バイポーラトランジスタに
おいて、ベース領域のコレクタ電極側とは反対側にのみ
ベース電極に接続された外部ベース領域が形成された構
成とする。
【0029】本発明に係るバイポーラトランジスタは、
外部ベース領域の基板深さ方向の不純物濃度分布を緩や
かにした構成とする。
【0030】本発明に係るバイポーラトランジスタの製
造方法は、半導体基板の表面に形成した絶縁層にベース
コンタクト用の第1の開口を形成する工程と、第1の開
口を含んでベース電極及び層間絶縁膜を順次形成する工
程と、ベース電極及び層間絶縁膜に対して、一方の内側
縁が絶縁層で規定され、他方の内側縁がベース電極で規
定されるエミッタコンタクト用の第2の開口を形成する
工程と、真性ベース領域、エミッタ電極からの不純物拡
散によるエミッタ領域及びベース電極からの不純物拡散
による外部ベース領域を形成する工程を有する。
【0031】本発明は、上記バイポーラトランジスタの
製造方法において、絶縁層を素子分離層で形成し、一方
の側の素子分離層に重なるように第1の開口を形成する
ようになす。
【0032】以下、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
【0033】図1は、本発明に係るバイポーラトランジ
スタ、いわゆる自己整合型のバイポーラトランジスタの
一例を示す。本例に係るバイポーラトランジスタ41
は、第1導電型例えばp型のシリコン半導体基板42上
に第2導電型、即ちn型の高濃度の埋め込み層43を介
してコレクタ領域となる第2導電型、即ちn型のエピタ
キシャル層44が形成され、選択酸化(いわゆるLOC
OS)による絶縁層、即ち素子分離領域45により区分
された1の領域に第1導電型、即ちp型のベース領域4
6及び第2導電型、即ちn型のエミッタ領域47が形成
され、他の領域にn型埋め込み層43に接続するn型の
高濃度のコレクタ電極取り出し領域48が形成されてな
る。
【0034】p型のベース領域46は、コレクタ領域と
なるn型エピタキシャル層44の表面に形成された真性
ベース領域50、リンクベース領域51及び之に接触す
る外部ベース領域52とから構成される。外部ベース領
域52は、ベース電極54であるp型不純物がドープさ
れた多結晶シリコン層からの不純物拡散で形成される。
n型のエミッタ領域47は、エミッタ電極55であるn
型不純物がドープされた多結晶シリコン層からの不純物
拡散で形成される。即ち、エミッタ領域47と外部ベー
ス領域52は、夫々エミッタ電極55及びベース電極5
4からの不純物拡散で自己整合的に形成される。
【0035】本例では、特に、外部ベース領域52をベ
ース領域46の片側のみに、即ちベース領域46のコレ
クタ電極即ち表面のコレクタ電極取り出し領域48側と
は反対側にのみ形成する。
【0036】このため、層間絶縁膜56及びその上のベ
ース電極54となる多結晶シリコン層に対して後述する
ベースコンタクト用の開口を形成する際に、一方の内側
縁が素子分離領域45であるLOCOS酸化層で規定さ
れ、他方の内側縁がベース電極45となる多結晶シリコ
ン層で規定されるような開口を形成し、他方の例のみベ
ース電極45がn型エピタキシャル層44に接触し、一
方の側ではベース電極45がn型エピタキシャル層44
に接触しないようにして、之よりベース電極45からの
不純物拡散で外部ベース領域52を片側のみに形成す
る。
【0037】ベース電極54上にはエミッタ電極55と
の層間絶縁をとるためのオフセット絶縁膜57が形成さ
れると共に、エミッタコンタクト用の開口の内側に側壁
絶縁膜(いわゆるサイドウォール)58が形成され、こ
の側壁絶縁膜58によって、エミッタ領域47は小さい
面積に形成される。60はキャッピング絶縁膜、61は
例えばBPSG(ボロ・リンシリケートガラス)等によ
る平坦化層間絶縁膜を示す。
【0038】そして、キャッピング絶縁膜60及び平坦
化層間絶縁膜61に形成したコンタクトホール内に、夫
々ベース電極54、エミッタ電極55及びコレクタ電極
取り出し領域48と接続する例えば埋め込みタングステ
ン層62が形成され、各埋め込みタングステン層62上
に之等と接続する例えばAlCuによるベース電極配線
63、エミッタ電極配線64及びコレクタ電極配線65
が形成される。
【0039】図2〜図6は、図1のバイポーラトランジ
スタ41の製造方法の実施例を示す。先ず、図2Aに示
すように、p型シリコン半導体基板42上に例えばSb
の固相拡散により高濃度のn型埋め込み層43を形成
し、コレクタ領域となるn型のエピタキシャル層(例え
ば比抵抗ρsが1.0Ω・cm)44を例えば1.0μ
mの厚さに成長する。その後、選択酸化(LOCOS)
による例えば厚さ400nmの素子分離領域45を形成
する。
【0040】ここで、素子分離領域45のパターニン
グ、即ちバイポーラトランジスタの活性領域を形成すべ
き1の領域Aとコレクタ電極取り出し領域を形成すべき
他の領域Bを区分する素子分離領域45のパターニング
は、コレクタ電極取り出し領域側にグラフトベース領域
を形成しないことから、従来技術の時よりもエミッタコ
ンタクト部分側に近づき(例えば0.3〜0.5μm程
度近づき)、更に素子分離領域45の幅Wもその分だけ
縮小する。
【0041】次に、図2Bに示すように、素子分離領域
45で区分された他の領域Bに高濃度のn型不純物のイ
オン注入(燐を70KeV、400KeVで3×1015
cm 2 、7×1015cm2 程度のイオン注入)により、
コレクタ電極取り出し領域48を形成する。その後、層
間絶縁膜(例えばTEOSを用いた減圧CVDによるS
iO2 膜、膜厚150nm)56を堆積し、素子分離領
域45で区分された1の領域Aに対応するベースコンタ
クト部分の層間絶縁膜56及び一部素子分離領域45に
跨がるように例えばドライエッチングにより選択的に除
去し、n型エピタキシャル層44の臨むベースコンタク
ト用の開口71を形成する。
【0042】ここで、ベースコンタクト用の開口71の
パターニングは、図示するように、コレクタ電極取り出
し領域48側の素子分離領域45と一部オーバーラップ
(例えば0.3〜0.5μm程度)する。このため、こ
の領域のパターニングは、素子分離領域45の途中(例
えば厚み方向で200nm程度の位置)で止まり、n型
エピタキシャル層44に到達しない。即ち、このベース
コンタクト用の開口71は、一方の内側縁が層間絶縁膜
56で規定され、他方の内側縁が素子分離領域45で規
定されることになる。
【0043】次に、図3Cに示すように、全面にベース
電極となるべき半導体層、即ち例えば厚さ150nm程
度の多結晶シリコン層72を堆積し、この多結晶シリコ
ン層72中に高濃度のp型不純物をイオン注入する(例
えばBF2 + 、30KeV、5×1015cm2 のイオン
注入を行う)。続いて、多結晶シリコン層72上にベー
ス電極のオフセット絶縁膜57(例えばTEOSを用い
た減圧CVDによるSiO2 膜、膜厚300nm程度)
を堆積する。
【0044】次に、図3Dに示すように、フォトレジス
ト膜をマスクにドライエッチングによりオフセット絶縁
膜57及び多結晶シリコン層72を選択的にエッチング
除去し、エミッタコンタクト用の開口73を形成する。
開口73は例えば長さ10μm、幅0.8μm程度であ
る。
【0045】ここで、エミッタコンタクト用の開口73
のパターニングは、その他方の内側縁をコレクタ電極取
り出し領域48側の素子分離領域45の端部に合わせる
ように行い、その開口73の一方の内側縁側においては
多結晶シリコン層72の一方がn型エピタキシャル層4
4に接触するも、他方の内側縁側において、多結晶シリ
コン層72がn型エピタキシャル層44に接触しないよ
うに、即ち、多結晶シリコン層72とn型エピタキシャ
ル層44との接触面積を0にする。つまり、開口73
は、その一方の内側縁が多結晶シリコン層72で規定さ
れ、他方の内側縁が素子分離領域45で規定される。
【0046】次いで、開口73を通じてn型エピタキシ
ャル層44にn型不純物をイオン注入し(例えば燐を4
00KeV、2×1012cm2 程度イオン注入し)、比
較的高濃度のコレクタ領域44Aを形成し、続いて、p
型不純物をイオン注入し(例えばBF2 + 、30Ke
V、3×1013cm2 程度のイオン注入)、ベース領域
を構成するp型の真性ベース領域50及びリンクベース
領域51を形成する。
【0047】次に、図4Eに示すように、絶縁膜(例え
ばTEOSを用いた減圧CVDによるSiO2 膜、膜厚
500nm程度)を堆積し、エッチバックしてエミッタ
コンタクト用の開口73の内側壁にエミッタ電極とベー
ス電極を分離するための例えば幅0.25μm程度の側
壁絶縁膜(いわゆるサイドウォール)58を形成する。
【0048】次に、図4Fに示すように、層間絶縁膜5
7と共に多結晶シリコン層72を選択エッチングにより
パターニングし、多結晶シリコン層72によるベース電
極54を形成する。
【0049】次に、図5Gに示すように、エミッタ電極
となる半導体層、例えば厚さ150nm程度の多結晶シ
リコン層75を堆積し、この多結晶シリコン層75中に
高濃度のn型不純物をイオン注入する(例えばAs+
70KeV、1×1016cm 2 のイオン注入を行う)。
そして、多結晶シリコン層75に対して選択エッチング
によりパターニングして多結晶シリコン層75によるエ
ミッタ電極55を形成する。
【0050】次に、図5Hに示すように、例えばTEO
Sを用いた減圧CVDによる厚さ150nm程度のSi
2 膜の層間絶縁膜、即ちキャッピング絶縁膜60、及
び例えばTEOSを用いた厚さ600nm程度のBPS
G膜の平坦化層間絶縁膜61を堆積し、その後、例えば
2 雰囲気中、900℃、10分程度の高温熱処理のフ
ローを行い層間絶縁膜61の平坦化を行う。同時に、こ
の高温熱処理でベース電極54及びエミッタ電極55か
らの夫々不純物拡散(例えばB+ ,As+ )を行い、リ
ンクベース領域51に接続する高濃度のp型外部ベース
領域52を形成すると共に、真性ベース領域50内にn
型エミッタ領域47を形成する。真性ベース領域50、
リンクベース領域51及び外部ベース領域52によって
ベース領域46が構成される。
【0051】次に、平坦化層間絶縁膜61、キャッピン
グ絶縁膜60及び層間絶縁膜56のベース電極54、エ
ミッタ電極55及びコレクタ電極取り出し領域48に対
応する部分に、コンタクトホールを形成し、夫々のコン
タクトホール内に例えば埋め込みタングステン層62を
形成し、各タングステン層62上に之等と接続するAl
Cuによるベース電極配線63、エミッタ電極配線64
及びコレクタ電極配線65を形成し、図6に示す目的の
npn自己整合型のバイポーラトランジスタ41を得
る。
【0052】上述のバイポーラトランジスタ41によれ
ば、外部ベース領域52がベース領域46の片側のみに
形成され、外部ベース領域52とコレクタ領域であるn
型エピタキシャル層44とコレクタ領域であるn型エピ
タキシャル層44の接触面積が、図15の従来のバイポ
ーラトランジスタ1に比べて約半分になる。従って接合
面積に比例するベース・コレクタ接合容量(Cjc)も
約半分になる。
【0053】更に、外部ベース領域52はコレクタ電極
取り出し領域48側とは反対側のみに形成されることに
より、n+ 埋め込み層43の横方向の長さLが従来例に
比べ縮小分lだけ短くなる。
【0054】従って、素子分離領域45Aの幅の縮小分
l、n+ 埋め込み層43の横方向の長さをLとすると、
+ 埋め込み層43の抵抗は、(L−l)/L倍になり
コレクタ抵抗(γc)を低減することができる。
【0055】これによって、バイポーラトランジスタの
最も重要なデバイスパラメータである遮断周波数
(ft )及び最大発振周波数(fmax )の改善が得られ
る。
【0056】ここで、遮断周波数(ft )及び最大発振
周波数(fmax )は、夫々数1及び数2によって表わさ
れる。尚、ft ,fmax は、値が大きい程、特性が良
い。
【0057】
【数1】 ft =〔2π(τe+τb+τx+τe)〕-1 =〔2π(τe+τb+τx+γc×Cjc)〕-1
【0058】
【数2】 fmax =〔ft /(8π×rbb′×Cjc)〕1/2
【0059】 但し、τe:エミッタ・ベース接合の充放電時定数 τb:ベース時定数 τx:コレクタ空乏層走行時間 τc:ベース・コレクタ空乏層走行時間 γc:コレクタ抵抗 Cjc:ベースコレクタ接合容量 γbb′:ベース抵抗
【0060】数1、数2より、コレクタ抵抗(γc)及
びベース・コレクタ接合容量(Cjc)の低減によっ
て、遮断周波数(ft )及び最大発振周波数(fmax
が改善される。
【0061】図7は、本発明に係るバイポーラトランジ
スタの他の例を示す。同図において、図1と対応する部
分には同一符号を付して示す。
【0062】本例に係るバイポーラトランジスタ81
は、第1導電型例えばp型のシリコン半導体基板42上
に第2導電型、即ちn型の高濃度の埋め込み層43を介
してコレクタ領域となる第2導電型、即ちn型のエピタ
キシャル層44が形成され、選択酸化(いわゆるLOC
OS)による素子分離領域45により区分された素子形
成領域に、第1導電型即ちp型のベース領域46及び第
2導電型即ちn型のエミッタ領域47が形成され、さら
にn型埋め込み層43に接続する高濃度のn型コレクタ
電極取り出し領域48が形成されてなる。
【0063】この例では、前述のバイポーラトランジス
タ41とは異なり、ベース領域46及びエミッタ領域4
7が形成されているいわゆる活性領域とコレクタ電極取
り出し領域48との間に素子分離領域45は形成されな
い。
【0064】p型のベース領域46は、真性ベース領域
50、リンクベース領域51及び之に接触する外部ベー
ス領域52とから構成される。外部ベース領域52は、
ベース電極54であるp型不純物がドープされた多結晶
シリコン層からの不純物拡散で形成される。n型のエミ
ッタ領域47は、エミッタ電極55であるn型不純物が
ドープされた多結晶シリコン層からの不純物拡散で形成
される。
【0065】本例では、外部ベース領域52をベース領
域46の片側のみに、即ち、ベース領域46のコレクタ
電極即ち表面のコレクタ電極取り出し領域48側とは反
対側にのみ形成する。
【0066】特に、層間絶縁膜56及びその上のベース
電極54となる多結晶シリコン層に対して、後述するベ
ースコンタクト用の開口を形成する際に、一方の内側縁
が層間絶縁膜56で規定され、他方の内側縁がベース電
極45となる多結晶シリコン層で規定されるような開口
を形成し、他方の側のみにベース電極45がn型エピタ
キシャル層と接触し、一方の側ではベース電極45がn
型エピタキシャル層44に接触しないようにして、之よ
りベース電極45からの不純物拡散で外部ベース領域5
2を片側のみに形成する。
【0067】ベース電極54上には、エミッタ電極55
との層間絶縁をとるためのオフセット絶縁膜57が形成
されると共に、エミッタコンタクト用の開口の内側に側
壁絶縁膜(いわゆるサイドウォール)58が形成され、
この側壁絶縁膜58によって、エミッタ領域47は小さ
い面積に形成される。61は例えばBPSG等による平
坦化層間絶縁膜を示す。
【0068】平坦化層間絶縁膜61及びオフセット絶縁
膜57に形成した各コンタクトホール内に、夫々ベース
電極54、エミッタ電極55及びコレクタ電極取り出し
領域48と接続する例えば埋め込みタングステン層62
が形成され、各埋め込みタングステン層62上に之等と
接続する例えばAlCuによるベース電極配線63、エ
ミッタ電極配線64及びコレクタ電極配線65が形成さ
れる。
【0069】図8〜図12は、図7のバイポーラトラン
ジスタ81の製造方法の実施例を示す。先ず、図8Aに
示すように、p型シリコン半導体基板42上に例えばS
bの固相拡散により高濃度のn型埋め込み層43を形成
し、コレクタ領域となるn型のエピタキシャル層(例え
ば比抵抗ρsが1.0Ω・cm)44を例えば1.0μ
mの厚さに成長する。その後、選択酸化(LOCOS)
による例えば厚さ400nmの素子分離領域45を形成
する。
【0070】ここで、素子分離領域45のパターニング
は、ベース領域及びエミッタ領域が形成される所謂活性
処理とコレクタ電極取り出し領域間に素子分離領域45
が形成されないようにする。
【0071】次に、図8Bに示すように、素子分離領域
45で区分された素子形成領域Cの一部に、高濃度のn
型不純物のイオン注入(例えば燐を70KeV、400
KeVで3×1015cm2 、7×1015cm2 程度のイ
オン注入)により、コレクタ電極取り出し領域48を形
成する。その後、層間絶縁膜(例えばTEOSを用いた
減圧CVDによるSiO2 膜、膜厚150nm)56を
堆積し、例えばドライエッチングによりn型エピタキシ
ャル層44が臨むベースコンタクト用の開口71を形成
する。
【0072】ここで、ベースコンタクト用の開口71の
パターニングは、図15の従来例に比べて外部ベース領
域の片側分の幅(例えば0.4μm程度)だけ小さくな
る。
【0073】次に、図9Cに示すように、全面にベース
電極となるべき半導体層、即ち例えば厚さ150nm程
度の多結晶シリコン層72を堆積し、この多結晶シリコ
ン層72中に高濃度のp型不純物76をイオン注入する
(例えばBF2 + 、30KeV、5×1015cm2 のイ
オン注入を行う)。
【0074】次に、図9Dに示すように、多結晶シリコ
ン層72をドライエッチングによりパターニングし、ベ
ース電極54を形成する。
【0075】次に、図10Eに示すように、ベース電極
54のオフセット層間絶縁膜57(例えばTEOSを用
いた減圧CVDによるSiO2 膜、膜厚300nm程
度)を堆積する。続いて、このオフセット層間絶縁膜5
7上に例えば長さ10μm、幅0.8μmの開口77を
有するフォトレジスト層78を形成する。このフォトレ
ジスト層78の開口77においては、その一方の内端縁
がベースコンタクト用の開口71内に在って、他方の内
端縁がベースコンタクト用の開口71の内端縁よりコレ
クタ電極取り出し領域48側に、即ちオフセット層間絶
縁膜57上に存するように形成する。
【0076】次に、図10Fに示すように、フォトレジ
スト層78をマスクにオフセット層間絶縁膜57及びベ
ース電極54をドライエッチングにより選択的に除去
し、エミッタコンタクト用の開口73を形成する。
【0077】ここで、エミッタコンタクト用の開口73
は、一方の内側縁が層間絶縁膜56で規定され、他方の
内側縁がベース電極54によって規定される。続いて、
この開口73を通してp型不純物をイオン注入し(例え
ばBF2 + 、50KeV、5×1013cm2 程度のイオ
ン注入)、ベース領域を構成するp型の真性ベース領域
50及びリンクベース領域51を形成する。
【0078】次に、図11Gに示すように、絶縁膜(例
えばTEOSを用いた減圧CVDによるSiO2 膜、膜
厚500nm程度)を堆積し、エッチバックしてエミッ
タコンタクト用の開口73の内側壁にエミッタ電極とベ
ース電極を分離するための側壁絶縁膜(いわゆるサイド
ウォール)58を形成する。
【0079】次に、図11Hに示すように、エミッタ電
極となる半導体層、例えば厚さ150nm程度の多結晶
シリコン層75を堆積し、この多結晶シリコン層75中
に高濃度のn型不純物をイオン注入する(例えばA
+ 、25KeV、1×1016cm2 のイオン注入を行
う)。そして、多結晶シリコン層75に対して選択エッ
チングによりパターニングして多結晶シリコン層75に
よるエミッタ電極55を形成する。
【0080】次に、図12Iに示すように、例えばTE
OSを用いた減圧CVDによる厚さ100nm程度の絶
縁膜及び厚さ500nm程度のBPSG膜の平坦化層間
絶縁膜61を堆積し、その後、例えばN2 雰囲気中、9
00℃、10分程度の高温熱処理のフローを行い、層間
絶縁膜61の平坦化を行う。同時に、この高温熱処理で
ベース電極54及びエミッタ電極55からの夫々の不純
物拡散で、リンクベース領域51に接続する高濃度のp
型外部ベース領域52を形成すると共に、真性ベース領
域50内にn型エミッタ領域47を形成する。真性ベー
ス領域50、リンクベース領域51及び外部ベース領域
52によってベース領域46が構成される。
【0081】次に、平坦化層間絶縁膜61及び層間絶縁
膜56のベース電極54、エミッタ電極55及びコレク
タ電極取り出し領域48に対応する部分に、コンタクト
ホールを形成し、夫々のコンタクトホール内に例えば埋
め込みタングステン層62を形成し、各タングステン層
62上に之等と接続する例えばAlCuによるベース電
極配線63、エミッタ電極配線64及びコレクタ電極配
線65を形成し、図12Jに示す目的のnpn自己整合
型のバイポーラトランジスタ81を得る。
【0082】上述のバイポーラトランジスタ81によれ
ば、外部ベース領域52がベース領域46の片側のみに
形成され、従来例の図15に比較して外部ベース領域5
2とコレクタ領域(即ちn型エピタキシャル層)44の
接触面積が半分になるので、接合面積に比例するベース
・コレクタ接合容量(Cjc)が約1/2になる。
【0083】また、従来例に比較してベース領域46及
びエミッタ領域47を有するいわゆる活性領域とコレク
タ電極取り出し領域48との間にLOCOSによる素子
分離領域が形成されないので、コレクタ電極即ち表面の
コレクタ電極取り出し領域48は上記活性領域側に近づ
き、n+ 埋め込み層43の長さが短くなり(例えば0.
5〜1.0μm程度短くなり)、コレクタ抵抗(γc)
を低減することができる。
【0084】さらに、上記活性領域とコレクタ電極取り
出し領域48との間に素子分離領域45を形成しないた
め、コレクタ電極取り出し領域48は活性領域側に近づ
くのでトランジスタ面積が縮小(例えばエミッタ長10
μmで5〜10μm2 減少)する。これによっても、コ
レクタ・基板間容量Cjsも減少する。
【0085】従って、之等の効果によって、バイポーラ
トランジスタの最も重要なデバイスパラメータである遮
断周波数(ft )及び最大発振周波数(fmax )を改善
することができる。
【0086】図13は、本発明に係るバイポーラトラン
ジスタの他の例を示す。同図は要部、即ちベース領域及
びエミッタ領域の構成部分のみを示す。本例のバイポー
ラトランジスタ91は、コレクタ領域となるn型エピタ
キシャル層92にp型の真性ベース領域93及び外部ベ
ース領域94からなるベース領域95が形成され、真性
ベース領域93内に例えば多結晶シリコン層からなるエ
ミッタ電極97からの不純物拡散によるn型エミッタ領
域96が形成されて成る。98は外部ベース領域94に
接続されて、例えば金属よりなるベース電極配線、10
0はエミッタ電極97に接続された金属のエミッタ電極
配線、99は層間絶縁膜を示す。
【0087】本例では、特に、外部ベース領域94を基
板深さ方向に濃度分布が緩やかになるように形成する。
図示の例では表面から順次P+ 領域94a、P- 領域9
4b及びP--領域94cを形成するようにしている。
【0088】このバイポーラトランジスタ91は、例え
ば次のようにして製造される。n型エピタキシャル層9
2の表面に選択的にp型不純物をイオン注入して真性ベ
ース領域93を形成した後、外部ベース領域となる領域
を開口したレジストマスクを形成する。
【0089】次いで、レジストマスクの開口を通じて外
部ベース領域94にp型不純物を基板の深さ位置から濃
度の薄い順番にイオン注入し、熱処理してP--領域94
c、P- 領域94b及びP+ 領域94aで示す濃度分布
傾斜が緩やかな拡散層を得る。
【0090】エミッタ領域96は、n型不純物をドーピ
ングした多結晶シリコン層によるエミッタ電極97から
の不純物の熱拡散で形成する。そして、層間絶縁膜99
を堆積し、コンタクトホールを開口し、金属配線を形成
するプロセスを経てバイポーラトランジスタ91の完成
に至る。
【0091】このバイポーラトランジスタ91によれ
ば、外部ベース領域94の濃度が基板深さ方向に緩やか
になっていることによって、外部ベース領域94とコレ
クタ領域92間の空乏層容量が低減する。
【0092】また、真性ベース領域93と外部ベース領
域94間の接触面積が増えるためベース抵抗を低減する
ことができる。この結果、バイポーラトランジスタの動
作スピードを向上させることができる。また、遮断周波
数(ft )及び最大発振周波数(fmax )を改善するこ
とができる。
【0093】この外部ベース領域の濃度を基板深さ方向
に緩やかにして外部ベース領域とコレクタ領域間の接合
容量を低減する構成は、前述の図1及び図7に示す自己
整合型のバイポーラトランジスタ41及び81にも適用
できる。
【0094】その例を図14に示す。図14の実施例で
は、外部ベース領域に対応する領域において、先にイオ
ン注入によって深い位置にP- 領域102を形成して置
き、その後、不純物ドープされた多結晶シリコン層によ
るベース電極54からの不純物拡散でP+ 領域102を
形成して、これらP- 領域101及びP+ 領域102に
よって外部ベース領域52を形成するようになす。他の
構成は図1又は図7と同様であるので、対応する部分に
は同一符号を付して重複説明を省略する。
【0095】このような自己整合型のバイポーラトラン
ジスタにおいては、前述の効果に加えて、更に外部ベー
ス領域52とコレクタ領域44間の接合容量、いわゆる
空乏層容量が低減する。
【0096】尚、上例では、npnバイポーラトランジ
スタについて説明したが、pnpバイポーラトランジス
タにおいても適用できること勿論である。
【0097】
【発明の効果】本発明に係るバイポーラトランジスタに
よれば、ベース領域の片側のみに外部ベース領域を形成
するので、ベース・コレクタ間接合容量を低減すること
ができる。
【0098】また、ベース領域のコレクタ電極側とは反
対側にのみ外部ベース領域を形成するときは、ベース・
コレクタ間接合容量の低減に加えてコレクタ埋め込み層
の長さも短縮され、コレクタ抵抗の低減も可能となる。
【0099】また、外部ベース領域の基板深さ方向の不
純物濃度分布を緩やかにするときは、外部ベース及びコ
レクタ領域間の空乏層容量を低減することができる。
【0100】この結果、本発明のバイポーラトランジス
タでは、遮断周波数及び最大発振周波数を改善すること
ができる。またバイポーラトランジスタの動作スピード
を向上することができる。
【0101】本発明に係るバイポーラトランジスタの製
造方法によれば、ベース領域の片側にのみ外部ベース領
域が形成されるので、遮断周波数及び最大発振周波数が
改善されたバイポーラトランジスタを容易に製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバイポーラトランジスタの第1実
施例を示す構成図である。
【図2】A 本発明の第1実施例に係るバイポーラトラ
ンジスタの製造工程図である。 B 本発明の第1実施例に係るバイポーラトランジスタ
の製造工程図である。
【図3】C 本発明の第1実施例に係るバイポーラトラ
ンジスタの製造工程図である。 D 本発明の第1実施例に係るバイポーラトランジスタ
の製造工程図である。
【図4】E 本発明の第1実施例に係るバイポーラトラ
ンジスタの製造工程図である。 F 本発明の第1実施例に係るバイポーラトランジスタ
の製造工程図である。
【図5】G 本発明の第1実施例に係るバイポーラトラ
ンジスタの製造工程図である。 H 本発明の第1実施例に係るバイポーラトランジスタ
の製造工程図である。
【図6】I 本発明の第1実施例に係るバイポーラトラ
ンジスタの製造工程図である。 J 本発明の第1実施例に係るバイポーラトランジスタ
の製造工程図である。
【図7】本発明に係るバイポーラトランジスタの第2実
施例を示す構成図である。
【図8】A 本発明の第2実施例に係るバイポーラトラ
ンジスタの製造工程図である。 B 本発明の第2実施例に係るバイポーラトランジスタ
の製造工程図である。
【図9】C 本発明の第2実施例に係るバイポーラトラ
ンジスタの製造工程図である。 D 本発明の第2実施例に係るバイポーラトランジスタ
の製造工程図である。
【図10】E 本発明の第2実施例に係るバイポーラト
ランジスタの製造工程図である。 F 本発明の第2実施例に係るバイポーラトランジスタ
の製造工程図である。
【図11】G 本発明の第2実施例に係るバイポーラト
ランジスタの製造工程図である。 H 本発明の第2実施例に係るバイポーラトランジスタ
の製造工程図である。
【図12】I 本発明の第2実施例に係るバイポーラト
ランジスタの製造工程図である。 J 本発明の第2実施例に係るバイポーラトランジスタ
の製造工程図である。
【図13】本発明に係るバイポーラトランジスタの第3
実施例の要部の構成図である。
【図14】本発明に係るバイポーラトランジスタの第4
実施例の要部の構成図である。
【図15】従来例に係るバイポーラトランジスタの構成
図である。
【図16】A 従来例に係るバイポーラトランジスタの
製造工程図である。 B 従来例に係るバイポーラトランジスタの製造工程図
である。
【図17】C 従来例に係るバイポーラトランジスタの
製造工程図である。 D 従来例に係るバイポーラトランジスタの製造工程図
である。
【図18】E 従来例に係るバイポーラトランジスタの
製造工程図である。 F 従来例に係るバイポーラトランジスタの製造工程図
である。
【図19】G 従来例に係るバイポーラトランジスタの
製造工程図である。 H 従来例に係るバイポーラトランジスタの製造工程図
である。
【図20】I 従来例に係るバイポーラトランジスタの
製造工程図である。 J 従来例に係るバイポーラトランジスタの製造工程図
である。
【符号の説明】
41,42 p型半導体基板、43 n+ 埋め込み層、
44 コレクタ領域、45 素子分離領域(LOCO
S)、46 ベース領域、47 エミッタ領域、50
真性ベース領域、51 リンクベース領域、52 外部
ベース領域、54ベース電極、55 エミッタ電極、5
7 層間絶縁膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース電極及びエミッタ電極からの不純
    物拡散で外部ベース領域及びエミッタ領域が自己整合的
    に形成されてなるバイポーラトランジスタにおいて、 ベース領域の片側のみに前記ベース電極に接続された前
    記外部ベース領域が形成されて成ることを特徴とするバ
    イポーラトランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記ベース領域のコレクタ電極側とは反
    対側にのみ前記ベース電極に接続された前記外部ベース
    領域が形成されて成ることを特徴とする請求項1に記載
    のバイポーラトランジスタ。
  3. 【請求項3】 外部ベース領域の基板深さ方向の不純物
    濃度分布が緩やかであることを特徴とするバイポーラト
    ランジスタ。
  4. 【請求項4】 半導体基板の表面に形成した絶縁層にベ
    ースコンタクト用の第1の開口を形成する工程と、 前記第1の開口を含んでベース電極及び層間絶縁膜を順
    次形成する工程と、 前記ベース電極及び前記層間絶縁膜に対して、一方の内
    側縁が前記絶縁層で規定され、他方の内側縁が前記ベー
    ス電極で規定されるエミッタコンタクト用の第2の開口
    を形成する工程と、 真性ベース領域、エミッタ電極からの不純物拡散による
    エミッタ領域及び前記ベース電極からの不純物拡散によ
    る外部ベース領域を形成する工程とを有することを特徴
    とするバイポーラトランジスタの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記絶縁層が素子分離層で形成され、一
    方の側の素子分離層に重なるように前記第1の開口を形
    成することを特徴とする請求項3に記載のバイポーラト
    ランジスタの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7105354B1 (en) 1998-06-12 2006-09-12 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Analyzer

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7105354B1 (en) 1998-06-12 2006-09-12 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Analyzer

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