JPH10506525A - MDM2とp53タンパク質との結合阻害並びにその治療応用 - Google Patents

MDM2とp53タンパク質との結合阻害並びにその治療応用

Info

Publication number
JPH10506525A
JPH10506525A JP8504840A JP50484096A JPH10506525A JP H10506525 A JPH10506525 A JP H10506525A JP 8504840 A JP8504840 A JP 8504840A JP 50484096 A JP50484096 A JP 50484096A JP H10506525 A JPH10506525 A JP H10506525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mdm2
peptide
compound
human
binding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8504840A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3961015B2 (ja
Inventor
マイケル ピックスリー,スティーヴン
フィリップ レイン,デイヴィッド
Original Assignee
ユニバーシティ オブ ダンディー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US08/277,660 external-priority patent/US5702908A/en
Application filed by ユニバーシティ オブ ダンディー filed Critical ユニバーシティ オブ ダンディー
Publication of JPH10506525A publication Critical patent/JPH10506525A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3961015B2 publication Critical patent/JP3961015B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/82Translation products from oncogenes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/46Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates
    • C07K14/47Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals
    • C07K14/4701Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals not used
    • C07K14/4746Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals not used p53
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K48/00Medicinal preparations containing genetic material which is inserted into cells of the living body to treat genetic diseases; Gene therapy
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S436/00Chemistry: analytical and immunological testing
    • Y10S436/811Test for named disease, body condition or organ function
    • Y10S436/813Cancer

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 p53と、MDM2またはMDM2に類似したp53結合サイトを有するタンパク質との結合を阻害するために使用する化合物。この化合物は、p53とMDM2との結合を分裂または防止することのできる28までのアミノ酸を有するペプチドまたはそれらと機能的に類似したペプチドからなる群から選択される。このような化合物を同定する方法、並びに、腫瘍の診断及び治療におけるこれらの応用も開示され特許請求される。

Description

【発明の詳細な説明】 MDM2とp53タンパク質との結合阻害並びにその治療応用 本発明は、ガンの検出及び治療の領域に関する。より詳しくは、p53腫瘍抑 制因子(tumour suppressor)の不活性化に関し、この抑制因子は、ヒトp53タ ンパク質のアミノ酸16−30領域QETFSDLWKLLPENN(SEQ ID NO.1)によって表されるp52の領域内のアミノ酸モチーフ(motif) を介するタンパク質の結合の結果生ずるものである。このようなタンパク質の例 は、オンコジーン(腫瘍遺伝子)タンパク質MDM2(ヒトMDM2)である。 p53腫瘍抑制因子はの非活性化は、ヒトの新形成においてしばしば見られる ことである。この不活性化は、p53遺伝子の突然変異よって、または、SV4 0大型T及びMDM2等の抗原ウィルス性または細胞性オンコジーンタンパク質 への結合を介して生ずる。野生種p53が腫瘍細胞の成長を抑制する機構は、未 だほとんど解明されていないが、成長抑制の鍵となる特徴の1つが、p53の転 写因子として作用する性質であることは明らかである(Farmer,G.,等,(1992 )Nature,358,83-86; Funk,W.D.,等,(1992)Mol.Cell.Biol.,12,2866- 2871; Kern,S.E.,等,(1992)Science,256,827-830)。現在、成長抑制遺伝 子の同定するための多くの研究がなされているが、これらの遺伝子の近傍または 内部の配列要素に結合するp53によって調整される。このような遺伝子の多く が、既に同定されている。筋肉クレアチニンキナーゼ遺伝子(Weintraub,H., 等,(1991)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.,88,4570-4571; Zambetti,G.P. ,等,(1992)Genes Dev.,6,1143-1152)及びGLNレトロウイルスエレメン ト(Zauberman,A.,等,Embo J.,12,2799-2808)のような場合には、これら の遺伝子が成長抑制において果たす役割が不明である。しかしながら、他の例、 即ち、mdm2(Barak,Y.,等,(1993)Embo J.,12,461-468; Wu,X.,等, (1993)Genes Dev.,7,1126-1132)、GADD45(Kastan,M.B.,等,(199 2)Cell,71,587-597)、及びWAF1またはCIP1(El-Beiry,W.S.,等, (1993)Cell,75,817-825; Harper,J.W.,等,(1993)Cell,75,805-816) では、細胞成 長にそれらが含まれることが良く理解されている。 この明細書において、「mdm2」はオンコジーンを示し、「MDM2」はこ の遺伝子の発現の結果得られるタンパク質を示すものとする。 オンコジーンとして知られるmdm2は、マウスのダブルミヌーテ(double mi nute)染色体に最初に見出された(Cahilly-Snyder,L.,等,(1987)Somatic Ce ll Mol.Genet.13,235-244)。続いて、そのタンパク生成物がp53と複合体 を形成することが見出されたが、それは、予め温度過敏性マウスのp53遺伝子 で形質変換されたラットの線維芽細胞系(クローン6)で観察された(Michalov itz,D.,等,(1990)Cell,62,671-680)。このラット細胞系は、37℃で良 好に成長したが、32℃に下げるとG1停止を示し、これは、観察されたp53 コンホメーション及び活性における温度依存性スイッチと完全に一致した。しか し、p53−MDM2複合体は、32℃においてのみ豊富に観察されこの温度に おいてp53は主に機能的または「野生種」形態をなしていた(Barak,Y.,等, (1992)Embo J.,11,2115-2121及びOren,,1992; Momand,J.等,(1992)Cel l,69,1237-1245)。ラット細胞系を32℃に移し、デノボ(de novo)タンパク 質合成をブロックすることにより、mdm2遺伝子によって「野生種」p53の みの発現が誘発されることが示され、これによってp53転写活性から見た複合 体の差別的豊富さが説明された(Barak,Y.,等,(1993)Embo J.,12,461-468 )。この説明は、mdm2遺伝子の最初のイントロン内の野生種p53のDNA 結合サイトの同定によってさらに発展した(Wu,X.,等,(1993)Genes Dev.,7 ,1126-1132)。報告者は、このp53のDNA結合サイトを採用することによ って、野生種p53がMDM2とともに発現されるときに不活性化されると主張 している。 このp53の転写活性の阻害は、p53の活性化領域及び/またはDNA結合 サイトをブロックするMDM2によっても起こりうる。従って、MDM2の野生 種p53の転写活性に対する阻害効果を介してmdm2発現が自己調整されるこ とが提案された。このp53−mdm2自己調整フィードバッタ回路は、p53 によって細胞成長が如何にして調整されるかの新たな洞察を提供した。第3のヒ トの肉腫がmdm2遺伝子の増幅によるp53調整された成長抑制に勝ると考え られている(Oliner,J.D.,等,(1992)Nature,358,80-83)。従って、p5 3とMDM2との相互作用は治療的目標の鍵となりうる。 ヒトMDM2タンパク質(従来は「HDM2」とも呼ばれる)をエンコードす るcDNA配列が、WO93/20238から知られている。本出願は、ヒトM DM2タンパク質がヒトp53と結合し、MDM2とp53との結合を阻害する 分子がp53のキレート形成を緩和することによって治療的であると示唆された ことを開示する。しかし、p53とMDM2との結合サイトは広範囲に渡り、p 53のアミノ酸残基13−41が含まれ、並びにこのペプチドのアミノ末端また はカルボキシル末端からさらに9から30残基も含まれることも示唆された。こ れは、結合を有意に阻害するためには、大型のポリペプチドまたは他の巨大分子 が必要となることを示していると考えられる。 従って本出願人は、p53−MDM2複合体を免疫化学的に特徴付け、p53 上のMDM2結合サイトを詳細に同定することを目指した。驚くべきことに、M DM2との結合には、p53内の比較的少数のアミノ酸しか含まれていないこと が判明した。 この結合サイトの正確な同定は、p53とMDM2またはp53結合サイトに 類似したものを含むタンパク質との結合を分裂または阻害する分子を合理的に設 計するために不可欠である。さらに、結合相互作用を分裂または阻害することの できる化合物を正確かつ迅速に同定することのできるスクリーニング方法の設計 も可能にする。 本出願人は、MDM2との結合に寄与するp53タンパク質のサイトが、わず か6アミノ酸の短い配列であり、そのうちの3アミノ酸が臨界的であることを見 出した。この配列は、ヒトではTFSDLW(SEQ ID NO.2)(配列 のアミノ酸18−23)、マウスではTFSGLW(SEQ ID NO.4) であり、臨界的アミノ酸はF−−LW(SEQ ID NO.4)であることが わかった。p53のこの特定の領域における結合を分裂又は阻害することにより 、MDM2またはp53結合サイトに類似したものを持つタンパク質との結合に よる有害な影響を回避することができる。MDM2に類似したp53結合サイト を持つタンパク質は、一般に、ヒトp53タンパク質のアミノ酸16−30(Q E TFSDLWKLLPENN)(SEQ ID NO.1)で表されるp53の 領域内のオンコジーンタンパク質を含む。 この発見は、最近、転写装置の2つの部材、即ちTAFII40及びTAFI I60が、それらをp53に結合させるため及びp53の転写活性を仲介するた めに、Leu−22及びTrp−23を必要とするという報告によって強化され た(Thut-CJ,等,1995,Science,267,100-4)。p53の同じ2つのアミノ酸 は、上記したようにMDM2の結合ばかりでなく、Ad Elbにも臨界的であ ることから、MDM2及びElbが、p53に結合し、p53の転写活性をブロ ックするように作用するという仮説が強化される。 従って、本発明は、p53とMDM2または類似のp53結合サイトを有する オンコジーンタンパク質との結合を阻害する方法を提供するが、この方法は、p 53とMDM2との結合を分裂または阻害することのできる28までのアミノ酸 を持つペプチド、またはそれらに類似した機能を持つペプチドから選択された化 合物の有効量を投与することからなる。 このような方法には、例えば、4から10アミノ酸、好ましくは5から10ア ミノ酸という小さなペプチド、及びそれらの類似したペプチドが特に好ましいと 思われる。特に興味深いペプチドは、結合に臨界的であることがわかったp53 のフラグメントと一致するものである。そのようなペプチドは、WO93/20 238で同定されたように、ヒトp53の配列内のアミノ酸18−23のうちの 少なくとも数個を含むp53タンパク質のフラグメント、またはそれらに類似し たペプチドを含む。好ましくは、これらのペプチドは、より良い膜透過を達成す るために、環状、直線状、または誘導体のものである。 このタイプの新規なペプチドまたはペプチド類似物(analogues)は、本発明の さらなる態様を構成する。 従って、好ましいペブチドは、TFSDLW(SEQ ID NO.2)等の 配列FxxLW(SEQ ID NO.4)またはその一部を含む。ここで、「 x」は、任意のアミノ酸を表す。特別な実施態様では、配列中のアスパラギン酸 残基がグルタミン酸残基に置換され、FxELWという配列になっている(SE Q ID NO.5)、例えば、TFSELW(SEQ ID NO.6)。 結合を阻害できる他の化合物は、p53ペプチドの前記の領域の三次元構造に 近づけるように設計(modelled)された有機化合物である。従って、本発明の他の 実施態様では、ヒトp53のアミノ酸19−23に現れるようなF−−LW(S EQ ID NO.4)によって表されるアミノ酸の三次元構造に類似するよう に設計され、ヒトMDM2に結合する有機化合物である。特に、この有機化合物 は、ヒトp53のアミノ酸18−23の領域に現れるような、TFSDLW(S EQ ID NO.2)の配列の三次元構造に類似するように設計してもよい。 好ましいオンコジーンタンパク質はMDM2であるが、MDM2の結合サイト に類似したp53結合サイトを含む他のオンコジーンタンパク質に対するp53 」の結合の分裂も、本発明の範囲に含まれる。そのような他のオンコジーンの例 は、アデノウイルスEIB 58kDタンパク質、TaTa box結合タンパ ク質TBP、及びE2F科の転写因子である。 ここで用いる「ペプチド類似物」という表現は、問題のペプチドと同様の、特 にp53とMDM2との結合を阻害する機能的活性を有するペプチド変異体また は有機化合物を意味する。このような類似体の例は、TFSDLW(SEQ I D NO.2)の配列、特に、ヒトp53に現れるようなF−−LW(SEQ ID NO.4)アミノ酸の配列によって表されるアミノ酸の三次元構造に類似 するように設計され、ヒトMDM2に結合する有機化合物である。 好ましい設計技術は、この分野において知られている。これは、分子の機能的 相互作用を研究し、これらの相互作用を再現するように配列された機能性基を含 有する化合物を設計するといった、いわゆる「ミメティックス(mimetics)」と呼 ばれる設計を含む。 周知の製薬的活性化合物に対するミメティックスの設計は、「先行(lead)」化 合物に基づく薬剤の開発で知られた方法である。これは、活性化合物の合成が困 難または高価である場合、あるいは特定の投与方法に不適切である場合などに適 している。例えば、ペプチドは、消化管においてプロテアーゼによって即座に消 化されてしまうので、経口用組成物には適しない活性剤である。一般に、ミメテ ィック設計、合成、及び試験は、目的とする特性のために多量の分子をランダム にスクリーニングすることを避ける。 与えられた目的とする特性を有する化合物からミメティックを設計するのに共 通して用いられる工程がある。第1に、目的とする特性を決定するのに臨界的及 び/または重要な、化合物の特定部分を決定する。ペプチドの場合、これは、ペ プチドのアミノ酸残基を系統的に変化させることにより、例えば、各残基ごとに 置換することによって行うことができる。化合物の活性領域を構成するこれらの 部分または残基は、その「ファーマコフォア(pharmacophore)」として知られて いる。 ファーマコフォアが見出されれば、例えば、スペクトル技術、X線回折データ 、及びNMRといった源からのデータを使用して、その物理的性質、例えば、立 体化学、結合、大きさ、及び/または電荷に従ってその構造が設計される。コン ピュータ解析、類似性マッピング(原子間の結合ではなく、ファーマコフォアの 電荷及び/または容積のモデル化)、及び他の技術を、この設計方法に用いても 良い。この方法の変形では、リガンドの三次元構造及びその結合相手が設計され る。これは、リガンド及び/または結合相手が結合コンホメーションを変化させ る場合に特に有効であり、これを考慮したモデルがミメティックの設計になる。 次いで、ファーマコフォアに類似した化学基(chemical group)をグラフトする ことのできるテンプレート分子が選択される。テンプレート分子、及びそれにグ ラフとされる化学基は、その類似物の合成が容易になり、製薬的に許容され、イ ンビボで分解されず、先行化合物の生物学的活性を維持するように選択さわてい る。この方法で見出された類似物は、目的とする特性を有するか否か、どの程度 発揮するかを見るためにスクリーニングされる。さらに、最適化や修飾を行い、 インビボまたは臨床試験用の1つまたは複数の最終的類似物に到達することがで きる。 上述の方法で有用な化合物を同定するために、化合物のMDM2/p53相互 作用の阻害についてスクリーニングしてもよい。好ましくは、スクリーニング方 法は、MDM2及びp53のようなオンコジーンタンパク質の結合サイトを含有 または発現するペプチド間の結合を阻害する化合物に関する観察に基づき、ここ で与えられた前記結合サイトに関する情報に基づく。このような方法は、ラジオ イムノアッセイ(RIA)及び酵素結合イムノアブソーバントアッセイ(ELI SA)等のこの分野で広く知られた免疫検定法技術を含む。特に好ましい技術は 、p53またはオンコジーンのいずれかであるまたは発現するペプチド又は試薬 の一方であるまたは発現するペプチド又は試薬を、試験すべき化合物と、p53 またはオンコジーンタンパク質のいずれかであるまたは発現するペプチド又は試 薬の他方に露出する競合アッセイ(competitive assay)技術である。そこで、結 合した複合体の存在が検出される。これは、前記ペプチドまたは試薬の一方を、 例えば金または他の可視ラベルでラベルする、あるいは、ラベルした抗体または 抗体の配列であって、その一方が従来の方法でラベルされたものを投与すること によって行なってもよい。例えば、MDM2及びp53に対する好ましい抗体を ここに記す。好ましくは、p53またはオンコジーンタンパク質を発現するペプ チドまたは試薬の1つを支持体に固定化する。 従って、本発明は、ヒトMDM2とヒトp53との結合を阻害する化合物を同 定する方法をさらに提供する。この方法は、第1のペブチド分子を固定化し、試 験すべき化合物及び第2のペプチドを添加し、固定化サイトにおける結合した第 2のペプチドの存在を検出することからなり、第1のペプチドまたは第2のペプ チドの一方が、MDM2またはMDM2の結合サイトに類似したp53結合サイ トを持つオンコジーンタンパク質または前記結合サイトを含むそのフラグメント であり、他方が、アミノ酸残基FxxLW(SEQ ID NO.4)を含む5 から28のアミノ酸を持つヒトp53のフラグメントまたはそのペプチド類似物 である。 結合を検出するイムノアッセイを、以下に例示する。 アミノ酸16−25p53のMDM2結合サイトを含むビオチニル化した(bio tinylated)ペプチド(または、例えばTFSDLW(SEQ ID No.2) を含む上記の小さなペプチド)をストレプトアビディン被覆したELISAプレ ートに固定化した。これらのELISAプレートに、試験化合物の存在下または 不存在下で、組み換えMDM2タンパク質を添加した。次いで、これを4℃で2 時間インキュベートした。結合したMDM2を、標準的なELISA方法によっ て検出した。これらの試薬の阻害又は刺激効果は、試験化合物を含まない対照用 ウェル(well)を参照して決定した。実験のさらなる詳細は、以下に記述され、結 合アッセイは図7に示される。 本発明は、定量的アッセイを含む。例えば、ヒトMDM2のヒトp53への結 合を阻害する化合物を同定する方法が提供され、この方法は、予め決められた量 の検出可能なラベルされた第1のペプチド分子を第2のペプチドに結合させ、試 験すべき化合物を添加し、第2のペプチドへの結合から置換(displace)または妨 害(prevent)された第1のペプチドの量を決定することからなり、第1のペプチ ドまたは第2のペプチドの一方が、MDM2またはMDM2の結合サイトに類似 したp53結合サイトを持つペプチドであり、他方が、を93/20238に示 されたように、ヒトp53の配列の18−23アミノ酸残基を含む6から28の アミノ酸を持つヒトp53のフラグメントまたはそのペプチド類似物である。 上記で特徴づけられたようなMDM2結合サイトを含むp53のフラグメント またはそのペプチド類似物を含むアッセイは、本発明のさらなる部分を構成する 。このアッセイは、キットとして調製され、これも本発明の一部を構成する。こ のアッセイの特に好適な形態は、生物学的試料中のオンコジーンタンパク質レベ ルの試験で採用されるものである。そのようなキットは、結合試薬としてp53 のフラグメントまたはそのペプチド類似物を具備するとともに、MDM2等のオ ンコジーンタンパク質に特異的な抗体を具備する。さもなくば、結合策体を検出 することのできる抗体をキットに具備してもよい。 これは、診断において、白血病または肉腫やグリア芽腫といった固体カロイノ ーマス(solid caroinomas)の場合における血液試料中のオンコジーン即ちMDM 2レベルの測定に用いることができる。 好ましくは、上記のアッセイ方法において、オンコジーンタンパク質はヒトM DM2及び配列TFSDLW(SEQ ID No.2)を含む12から28の アミノ酸を持つヒトp53のフラグメントである。 この方法は、例えば、96−ウェルで実施することにより、高いスルー・プッ ト・スクリーン(throughput screen)に容易に用いることができる。このような 条件下で、自動化スクリーニング技術を適用できることは、この分野で容易に理 解される。種々の起源からの化合物が、多量にスクリーニングできる。化合物の 一つの可能な起源は、入手可能な合成的組合せ(synthetic combinatorial)のペ プチ ドライブラリである。 このスクリーニング方法で同定された化合物の腫瘍の治療における使用は、本 発明のさらなる態様を構成する。 ガンや他の悪性疾患などの状況の治療方法が、本発明の化合物を投与すること によって構成される。 従って、本発明は、ヒトMDM2遺伝子の増幅を含む腫瘍細胞の成長を阻害す る方法も提供し、この方法は、p53とMDM2との結合を阻害できる化合物の 有効量を投与することからなり、この化合物は、p53とMDM2との結合を分 裂又は阻害できる28までのアミノ酸を有するペプチド、あるいはそのペプチド 類似物からなる群から選択される。 好ましくは、上記の治療方法において、化合物はヒトp53の領域と一致し、 例えば、TFSDLW(SEQ ID NO.2)等の配列F−−LW(SEQ ID NO.4)を含む6から28アミノ酸を持つペプチドである。さもなく ば、この方法で用いられる化合物は、配列TFSDLW(SEQ ID No. 2)と、MDM2上の同じサイトに結合するオンコジーン化合物などのペプチド 類似物である。 これらの応用を用いるために、化合物は、製薬的に許容されるキャリアとの組 成物の形態で適用するのが好ましい。これらは、固体キャリアでも液体キャリア でもよく、この分野で理解される経口または経腸投与に適した組成物であってよ い。組成物の投与量は患者、特別な状況、及び選択した特定の化合物の性質に依 存する。例えば、化合物がペプチドフラグメントである場合、0.1から10m g/kgが有効である。 mdm2発現が、フィードバックループにおいて、MDM2タンパク質の野生 種p53の転写活性に対する阻害効果を介して自己調整的であることが示唆され ている(Picksley及びLans,(1993)Bioasseys,15,10,689-690)。本発明に よるp53とMDM2との結合の阻害は、p53−MDM2自己調整ループに影 響する。p53のケノムの防御という役割が与えられると、そのような効果を持 つ化合物は、他の治療薬の活性を増進する。 従って、本発明のさらなる態様は、本発明の化合物の相乗的量と、他の抗ガン 薬との組合せを含む製薬組成物である。 MDM2−結合、p53誘導ペプチド、またはそれらの多重コピーをエンコー ドするDNAも、腫瘍細胞に対して、ペプチドの投与の形態のように投与するこ とができる。従って、本発明は、ヒトMDM2遺伝子の増幅を含む腫瘍細胞の成 長を阻害する方法を提供し、この方法は、前記腫瘍細胞にp53の一部分または その変異体を含むポリペプチドを発現するDNA分子を適用することからなり、 前記一部分はp53の18−23アミノ酸を含み、前記ポリペプチドはヒトMD M2と結合できる。 このDNAは、典型的には、MDM2結合ペプチドの発現を達成するように正 当に配置された発現に必要なDNA要素を有するレトロウイルス、DNAウイル ス、またはプラスミド−ベクター等の発現構造体である。DNAは、中でも、リ ポソームにカプセル化して、あるいはこの分野で細胞に有効に取り込まれること が知られたような任意の形態で投与することができる。 結合サイトを詳細に同定することにより、本出願人は、このサイトを特異的に 標的とする小さな治療用化合物を開発した。これは、小さな分子は細胞内に透過 しやすく、治療的に活性なので有利である。さらに、この結果として、診断方法 が、より正確かつ単純な分子を用いて行える。 本発明を、添付した図面を参照してさらに詳細に説明する。図1A−1Bは、 クローン6細胞から得られたMDM2、p53、及びMDM2p53複合体の免 疫沈降のウェスタン・ブロットを示す。 図2A−2Bは、32℃で24時間(A)または引き続き37℃で成長させた クローン6細胞におけるMDM2、p53、及びMDM2−p53複合体のレベ ルを決定するための2−サイトイムノアッセイの結果を示すグラフである。 図3A−3Cは、モノクローナル抗体4B2を用いたELISAアッセイによ って決定したペプチドライブラリーに対するMDM2の結合の結果を示すグラフ である。ヒト及びマウスp53のライブラリーを、昆虫細胞抽出物単独(SF9 )及びMDM2を発現する昆虫細胞抽出物(SF9 Mus MDM2)でチャ レンジした。ヒトp53のN−末端から中間領域のペプチド番号3−50の結果 を3Aに示し、ヒトp53アミノ酸配列の残りとマウスp53のN−末端配列の 結 果を3Bに示す。3Cは、検出用抗体4B2の特異性を正当化するためのBから のあるペプチドを用いた対照実験の結果を示す。 図4は、MDM2が結合するペプチド配列の同定、及び、ヒト及びマウスp5 3上の一致したMDm2結合サイトの決定である。 図5A−5Cは、各々、MDM2、抗体DO−1、及び抗体Bp53−19結 合のために必要な鍵となる残基を示す。 図6は、MDM2と、p53のアミノ酸配列18−23に基づく一連のペプチ ドとの間の結合のレベルを示す。そして、 図7は、本発明のイムノアッセイ法を例示する。 MDM2タンパク質とp53タンパク質との間の相互作用の最初に現れるのも のは、マウスp53の温度過敏性突然変異形態を発現したラット細胞系、クロー ン6に対する処置から見られた(Barak及びOren,1992,Michalovitz,D.,等, (1990)Cell 62,671-680;Momand,J.,等,(1992)Cell,69,1237-1245)。 MDM2は、32℃でp53と複合体の形成が容易に観察されるが、細胞が37 ℃で成長したときには検出できる程度であった。 32℃および37℃でのクローン6細胞系におけるp53−MDM2複合体の 形成を、定量的方法で再試験した。その結果、低温度でのMDM2レベルがかな り上昇しており、MDM2が検出できる程度の温度である37℃におけるレベル の約10−30倍であることが確認された。従って、p53−MDM2複合体は 、32℃では容易に観察されるが37℃では見られない。p53のレベルも2つ の異なる温度で変化した。しかし、p53のレベルは、MDM2の挙動とは反対 に、37℃において、32℃のレベルの約5倍に上昇した。従って、p53とM DM2のレベルの相違は、異なる説明を有すると思われる。MDM2他のグルー プの場合、32℃でのMDM2の増加が、p53の推定された転写活性形態への コンホメーション変化によるMDM2の転写の増加によるものであることが確立 されている(Barak,Y.,等,(1993)Embo J.,12,461-468; Wu,X.,等,(199 3)Genes Dev.,7,1126-1132)。p53の発現に野生種p53が必要とされる としても、同じ説明はp53には当てはまらず(Deffie,A.,等,G.(1993)Mo l.Cel l.Biol.,13,3415-3423)、おそらく37℃におけるp53の突然変異コンホ メーションの半減期の増加によって説明されるであろう(Gannon,J.V.,等,(1 991)Nature,349,802-806)。これ以降に示すデータは、ELISAによるp 53−MDM2複合体の直接観察と、Bp53−19エピトープのロスの間接的 推論を組み合わせた免疫沈降との両方を用いたが、p53分子のほとんど全てが 、32℃においてC6細胞の過剰なMDM2タンパク質と複合体形成することが 示唆された。これは、この温度におけるこれらの細胞で見られるp53に強く依 存した転写応答のは一致せず、インビボにおいてMDM2に対する複合体形成が p53を完全に不活性化できないか、少量の「フリーな」p53が極めて活性で あるかのいずれかを示唆する。p53とMDM2との複合体は、個々の細胞レベ ルにおいて、おそらく細胞サイクルに依存した応答として、細胞中で機能的なp 53を放出するように調製されるのかもしれない。 本発明は、最小のMDM2結合サイトが、TFSD/GLW(SEQ ID No.2及び3)であるという同定に基づいている。このサイトは、他のグルー プによって、p53のMDM2結合領域、特にaa1−41及び13−57(Ol iner, J.D.,等,(1993)Nature,362,857-860)、aa1−52(Chen,J., 等,(1993)Mol.Cell.Biol.,13,4107-14)及びaa1−159(Brown,D.R .,等,(1993)Mol.Cell.Biol.,13,6849-57)である広範な場所にあると報 告されている。特に、オリナー(Oliner)及び共同研究者によって一般化されたp 53のaa13−41を有する構造は、3つのハイブリッド系においてMDM2 の結合に十分ではなく、我々の観察とも異なる。この相違は、本発明のデータが フランキング配列がMDM2結合にわずかながら寄与することを示しているよう に、ああ18−23のTFSDGLW(SEQ ID No.7)に隣接したフ ュージョン(fusion)タンパク質配列が極めて類似していることによって説明され る。TFSD/GLW(SEQ ID No.2及び3)配列は、転写活性領域 aa20−42に極めて近接しており(Unger,T.,等,Embo J.,11,1383-139 0)、他者が示したように、このサイトへのMDM2の結合は、p53の転写活 性を阻害する(Oliner,J.D.,等,(1993)Nature,362,857-860)。p53上 のMDM2結合サイトの置換分析は、TFSD/GLW(SEQ ID No. 2及び3) が、MDM2がp53に結合するのに必要な鍵となる領域であることを同定した が、このサイトをフランキングする他の残基も、MDM2結合に僅かながら寄与 するけれども、TFSD/GLW(SEQ ID No.2及び3)配列が、転 写活性に影響することなく複合体形成を阻害する試薬としての最小の標的である こと(そのための鍵となる残基が判明していなかったこと)は明らかである。最 初の2つの残基TFはコンサーブドボックスI(conserved box I)の一部であり 、後者SD/GLW(SEQ ID No.8及び9)はその外側であるが、ア フリカツメガエルからヒトまでに保持されたp53の領域の一部である。 MDM2のp53に対する対応する結合サイトは、aa1−121、19−1 02(Chen,J.,等,(1993)Mol.Cell.Biol.,13,4107-14)、aa102− 294または249−491、また、1−221()であると種々に報告されて いる。特に、ヒトMDM2のN−末端領域に対するモノクローナル抗体である3 G5(aa59−89のマップ)も、MDM2は免疫沈降させるが、p53(Ch en,J.,等,(1993)Hol.Cell.Biol.,13,4107-14)、抗体Bp−19を用い た我々の発見の類似物観察をともに免疫沈降させない。 MDM2のp53への結合は、網膜芽腫タンパク質p107、シクリンA及び p130を含むタンパク質の範囲にゆいてのアデノウイルスE1A及びヒト乳頭 腫ウイルスE7を同定するための小さなペプチドを用いた類似の研究に明らかに 平行している(Dyson,N.,等,(1992a)J.Virol.,66,4606-4611)。p53 上のMDM2結合サイトは、E1A及びE7の場合のような2ドメインではなく 単一ドメインであることがわかった。p53上のMDm2結合サイトは、タンパ ク質の高い免疫原エピトープと正確に重複し、独立に単離されたp53に対する 多くのモノクローナル抗体がこのサイトを認識し、これに対する抗体は、ガン患 者の血清中に存在する(schlichtholtz,B.,等,(1993)Cancer Res.,52,638 0-6384)。これは、露出され、かつ決定された構造を有することを示唆している 。これらの抗体の相補的決定領域のアミノ酸配列がMDM2のp53結合サイト と相同性を示すことは可能である。高レベルのMDM2が存在するところでのp 53レベルを試験するために用いられる抗−p53抗体は、注意深く選択しなけ ればならないことも示唆された。セリン20にDNA依存性キナーゼサイトがあ り (Less-Miller,S.P.,等,(1990)Mol.Cell.Biol.,10,6472-6481)、セリ ン6、9、及び15に他のリン酸化サイトがあるので(Samad,A.,等,(1986) Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.,83,897-901; Heek,D.W.,等,(1988)Mol. Cell.Biol.,8,461-465; Meek及びEckbardt,1988)、MDM2のこのサイト への結合はリン酸化によって調整される。 以下の実施例は、本発明の種々の態様を 例示するために提供するが、本発明 の範囲を限定するものではない。 これらの実施例では、以下の材料及び方法を用いた。 材料及び方法 細胞培養 クローン6細胞(Michalovitz等,1990)を、10%FCSを添加したダルベ ッコの修正イーグル媒質(Dulbecco's Modified Eagle Medium)(DMEM)中で 、23または37℃のいずれかで成長させた。スポドドプテラ・フルギペルダ(S pododoptera frugiperda)細胞系であるSF9を、5%FCSとグルタミンを添 加したエクセル400媒質(J.R.H.Biosciences,Sera-Lab.UK)中で、27 ℃で成長させた。 昆虫細胞中でのMDM2の発現 マウスmdm2遺伝子を、ポリメラーゼ連鎖反応によって、マウス・プロスタ ート(mouse prostate)細胞系(Le等,1992)から得て、スポドドプテラ・フルギペ ルダ発現ベクターpVL1393に、標準的なDNA及びバキュロウイルス発現 技術を用いてクローン化した。発現クローンは、抗−MDM2抗体によって認識 された90−95kDaタンパク質の生成物によって同定した。 抗体 p53タンパク質は、ポリクローナル血清CM1(Midgley,C.A.,等,(1992 )J.Cell.Sci.,101,183-189)、またはモノクローナル抗体PAb421(H arlow, E.,等,(1981)J.Virol.,39,861-869)、及びBp53−19(Bart e k,J.,等,(1993)J.Pathol.,169,27-34)を用いて検出した。MDM2は、 ラビット抗−MDM2ポリクローナル血清(Barak,Y.,等,(1993)Embo J.,1 2,461-468)、またはモノクローナル抗体4B(Chen,等,1993)及びSMP1 4(未だ報告されていない我々が調製した抗体であり、aa154から167ま でのヒトMDM2の(Oliner,J.D.,等,(1992)Nature,358,80-83)一部を 含むCSRPSTSSRRRAISE(SEQ ID No.10)に対する抗 体であって、最初のシステインはMDM2の一部ではなく余分なカップリングオ プションを提供する)を用いて検出した。SV40大型T抗原に対して調製され た(Harlow,E.,等,(1981)J.Virol.,39,861-869)抗体PAb419は、 免疫沈降法の無関係対照として用いた。 免疫沈降法 細胞は、1mMフェニルメチルスルホニルフルオリドを含む氷冷したNETバ ッファー(50mM Tris-HCl pH8.0、5mM EDTA、1% NP40)中、4℃で30分間ライス(lyse)した。レフリジェレーテド・エェペ ンドルフ(refridgerated Eppendorf)遠心分離器内で、14,000rpmで遠 心分離することにより、細胞抽出液からデブリス(Debris)を取り除いた。免疫沈 降法は、実質的に既に記述されている通りであり(Gannon,J.V.等,(1990)Em bo J.,9,1595-1602)、細胞抽出液の前−吸収と、続く抗体タンパク質複合体 の単離の両方に、1μgの精製したマウスのモノクローナル抗体、及び、プロテ インGセファロース・ビーズ(Pharmacia)を用いた。 p53ペプチドライブラリーのスクリーニング 全ヒトp53タンパク質及びマウスp53タンパク質の一部のN−末端領域の ペプチドライブラリーを、キロン・ミモトープ(Chiron Mimotope)P/L(ビク トリア、オーストラリア)から得た。このライブラリーは、セリン−グリシン− セリン−グリシンという付加的ペプチドスペーサ領域を介してビオチンに結合し た15merのペプチドの形態であり、各ペプチドは一次配列における前のペプ チドと5アミノ酸が重複する。ELISAプレートは、各ウェル毎に、5μg/ m lストレプトアビディン(Vector Labs)の100μlで被覆し、37℃で一昼 夜インキュベートし、次いで、2%のウシ血清アルブミン(BSA)を含むリン 酸バッファー食塩水(PBS)を用いて、室温で1時間ブロックした。ストック したビオチニル化ペプチドは、0.1%BSAを含むPBSで5μg/mlに希 釈し、各5μlを設定したウェルにプレートし、次いで、室温で1時間インキュ ベートした。このプレートを、0.1%Tween20を含むPBSで4回洗浄 した後、細胞抽出液(各ウェルに、50μlの1−4mg/ml)または精製し たタンパク質を加えた。プレートを4℃で2−3時間インキュベートした後、0 .1%Tween20を含むPBSで4回洗浄して未結合のタンパク質を取り除 いた。細胞抽出液の場合、結合したタンパク質は、標準的なELISAアッセイ のように、適当な第1の抗体1−3μg/mlに続いて、抗−マウス・ワサビダ イコン・ペルオキシダーゼ複合体(conjugate)及び3’3’4’4’−テトラメ チルベンジジン(TMB)基質で検出した(Harlow,E.,等,(1988)抗体:実 験室マニュアル(Antibody: laboratory manual),New York, Cold Spring Harbo r Laboratory Press and Lane,1988)。 p53、MDM2、及びそれらの複合体のレベルは、上述の抗体を用いた2サ イト・イムノアッセイで決定した。マウスモノクローナル抗体は、精製した抗体 の30μg/ml溶液の50μlを入れたパルコン・ミクロタイター・ディッシ ュ・ウェル(Palcon microtiter dish wells)を4℃で一昼夜インキュベートする ことにより固相で使用した。プレートは、PBS中の2%ウシ血清アルブミンを 用い、室温で2時間ブロックし、PBSで洗浄した。細胞抽出液は、免疫沈降法 で述べたように調製し、無菌的に2倍に希釈した後、各ウェルに50μlを添加 して4℃で2時間インキュベートした。次いで、プレートをPBS中の0.1% NP−40で洗浄し、検出用ポリクローナル抗血清を1/1000希釈で添加し た。プレートは、PBS中の0.1%NP−40で再度洗浄し、ペルオキシダー ゼ複合体抗−ラビットTg血清(DAKO)の1/1000希釈物を2時間に5 0μl添加し、次いで、TMB反応で可視化させた。 実施例 実施例1MDM2、p53およびMDM2−p53複合体の免疫沈降 ラット細胞系クローン6が、熱に敏感なマウスp53の変異体を発現するとい う観察を、p53モノクローナル抗体のパネルを用いて確認した。ウエスタンブ ロットにより、32℃で24時間(図1A)もしくは連続的に37℃(図1B) で生育させたクローン6細胞のMDM2、p53およびMDM2−p53複合体 の免疫沈降物を得た。これらの免疫沈降物は、1μgの精製された抗体、すなわ ち、レーン1と4はPAb421;レーン2と5はBp53−19;並びにレー ン3と6は4B2を用いて得られた。MDM2は、SMP14抗体上清とウサギ 抗マウス西洋ワサビペルオキシダーゼ複合体とを用いて、レーン1、2および3 に検出され、p53は、200倍に希釈したDM−1とブタ抗ウサギ西洋ワサビ ペルオキシダーゼ複合体とを用いてレーン4、5および6に検出された。不適切 な抗体であるPAb419は、32℃もしくは37℃で調製された細胞抽出物か らMDM2とp53のどちらも沈殿させなかった(データは示さず)。マーカー の分子量は、kDaで与えられている。 驚くべきことに、抗体の一つであるBp53−19は、24時間32℃で生育 させたグローンC6細胞からp53を免疫沈降しなかったが、連続して37℃で 生育させた細胞からp53を効率的に沈降させ(図1Aトラック5と図1Bトラ ック5を比較)、一方、PAb421は、両方の温度でp53を沈降させた(図 1Aトラック4と1Bトラック4)ことがわかった。そこで、Bp53−19が 、p53と共にMDM2を共免疫沈降(co-immunoprecipitate)するのか否かを 調べるために調査を行った。図1Aと1Bの免疫沈降ウェスタンデータから、B p53−19が、32℃もしくは37℃で生育されたいずれの細胞抽出物からも 、MDM2を共免疫沈降させないことは明らかである(図1AとBのトラック2 )。しかしながら、PAb421等の他のp53抗体は、32℃でp53と共に MDM2を共免疫沈降させても、37℃では共免疫沈降させない(図1Aおよび Bのトラック1)。逆に、4B2、図1、およびSMP14(データ示さず)等 のM DM2に対する抗体は、32℃でp53を共沈降させるが、37℃では共沈降さ せない(図1AとBのトラック6)。80kDaよりわずかに小さい4B2(お よびSMP14)によって認識された二つのバンドは、ラットMDM2が切断さ れた形態であり、全長は、90kDaの明らかに相対的な分子量でSDS−PA GEゲル上を移動する。MDM2の多型はしばしば観察される(Chen,J.,et a l.(1993).Mol.Cell Biol.,13,4107-14)。 実施例2MDM2、p53およびMDM2−p53複合体のレベルを決定するための2サ イト・イムノアッセイ(two-site immunoassay) 24時間32℃(図2A)もしくは連続的に37℃(図2B)で生育されたク ローン6細胞のMDM2、p53およびMDM2−p53複合体のレベルを決定 するために2サイト・イムノアッセイを行った。図2Aでは、被覆抗体は、図の 説明で述べたような以下の精製抗体、4B2、421およびBp53−19の一 つであり、ウサギ抗−p53血清CM1またはウサギ抗MDM2血清でプローブ され、ブタの抗ウサギ西洋ワサビペルオキシダーゼ複合体複合体と基質としてT MBを用いて検出した。37℃では、MDM2−p53複合体は、抗体のどんな 組み合わせでも検出できなかった。 32℃および37℃におけるMDM2、p53およびMDM2−p53複合体 のレベルの2サイト・イムノアッセイは、実施例1の免疫沈降の結果と一致する 。図2Aのデータから判る顕著な特徴は、p53とp53−MDM2複合体のレ ベルが非常に類似しており、全てではないがほとんどのp53が、32℃におい てMDM2と複合体を形成していることを示唆している。抗体の別の組み合わせ が、p53−MDM2複合体を検出できることから、Bp53−19が32℃で p53−MDM2複合体を検出できないことに再度注意すべきである。 32℃および37℃における2サイト・イムノアッセイの比較から、MDM2 タンパク質のレベルはずっと低く、ようやく検出できる程度あるので、37℃で MDM2がなぜ免疫沈降しないのか明らかである。MDM2−p53複合体は、 37℃で調製された細胞抽出物の2サイト・イムノアッセイによって全く検出さ れなかった。図2Bを参照。図2Bでは、4B2(捕獲抗体)とCM1(検出抗 体)との抗体の組み合わせに対するデータが示されている(類似した抗体PAb 421またはBp53−19とウサギ抗MDM2ポリクローナルは複合体を検出 しなかった)。37℃におけるMDM2の低減したレベル、すなわち32℃のレ ベルの10%未満は、32℃のレベルと比較して約5倍に上昇したp53の状況 と対照的である。 32℃ではp53とMDM2を共に共沈降することができるが、37℃では共 沈降できない、PAb421と4B2の能力の説明は、二つの温度におけるMD M2レベルの差異と一致し、また、mdm2の発現が32℃で優先的に存在する p53の“野生型”形態に依存するという公表された観察とも一致する。 Bp53−19がMDM2を共免疫沈降できず、また、32℃でp53−MD M2複合体を検出できないことは、二つの理由から予期しないものである。第一 に、捕獲抗体PAb421と4B2に検出されるようなp53との複合体を形成 し得る過剰のMDM2タンパクがあることが、2サイト・アッセイにより示唆さ れている。第二に、37℃における2サイト・イムノアッセイにより、Bp53 −19が、PAb421とほぼ同じ効率で細胞抽出物中のp53を認識すること が示唆されている。この観察に対する最も単純な解釈は、Bp53−19が、p 53上のMDM2が結合するのと同じ領域を認識するということである。 実施例3MDM2−p53結合サイトの同定 Bp53−19とMDM2は、p53アミノ酸終末端と相互作用することが以 前に示されていた(Stephenら,調製の原稿(manuscript in preparation); Olin er,J.D.ら(1993).Nature,362,857-860)。ヒトp53タンパク質の完全なペ プチドライブラリーおよびマウスp53タンパク質の部分的なペプチドライブラ リーを、MDM2が結合する領域を同定するために利用した。ヒトp53配列は 、ペプチド番号3から始まってペプチド79で終わり、各ペプチドは15アミノ 酸からなり、最後の5つのアミノ酸は、次のペプチドに存在している。マウスp 53配列は、部分的であって、アミノ酸1−92からのN末端配列からなり、 5アミノ酸によって先のペプチドと次のペプチドとが互いに重複している。 これらのライブラリーは、p53一次アミノ酸配列の15アミノ酸長の断片か ら構成され、5アミノ酸で連続的に重複し、4アミノ酸の長さのスペーサーを介 してそれぞれビオチン取り付けられている。ストレプトアビジン被覆ELISA プレート上にビオチニル化ペプチドを固定化することによって、もしp53上の MDM2結合サイトが15アミノ酸以下の範囲に含まれるのであれば、p53上 のMDM2結合サイトを素早く同定することができる。MDM2を含む抽出物を 、ペプチドライブラリーを結合したELISAプレートに加え、モノクローナル 抗体4B2と標準的なELISAアッセイを用いて、結合したMDM2タンパク 質を検出した。p53ライブラリーに挑むにあたって、いくつかの出所の組換え MDM2タンパク質を用いた。これらは、E.coliで発現されたヒトおよびマウス のMDM2および昆虫細胞で発現されたマウスMDM2の、精製されていない抽 出物および部分的に精製された調製物を含んでおり、全ての形態が、p53ライ ブラリーの同じペプチドを同定した。昆虫細胞で発現されたマウスMDM2を用 いた結果は、図3AおよびBに示されている。ペプチドライブラリーを、昆虫細 胞抽出物のみ、SF9、並びにマウスMDM2を発現する昆虫細胞抽出物、SF 9 Mus MDM2でチャレンジした。MDM2のペプチドへの結合を、モノク ローナル抗体4B2を用いたELISAアッセイによって決定し、ウサギ抗マウ スIgが結合した西洋ワサビペルオキシダーゼとTMB基質とを用いて、結合し た抗体を検出した。図3Cには、図3Bで用いられているが、検出抗体4B2の 特異性の確認を、抽出物の存在するもしくは存在しない条件下で行った、ペプチ ド59、71、83および95を用いた対照実験から得られた結果が示されてい る。結果は、マウスMDM2を発現するものではなく、昆虫細胞のみの抽出物を 読むELISAと並んで提示される。その特異性は注目すべきものであり、MD M2とp53誘導ペプチドとの間の強力な相互作用を示唆している。図3Cに示 された対照から、MDM2を発現する抽出物が存在する場合にのみ、結合が観察 されること、並びに、結合がペプチドのみを認識する抗体によるのではないこと が判る。さらに、同じ結果が、一次検出抗体としてSMP14を用いた場合にも 得られた(データ示さず)。 MDM2に結合する4つのペプチドが、図4に示されている。ペプチド5およ び6は、ヒトp53のN終末の部位を同定するが、ペプチド83および84は、 マウスp53のN終末の対応する領域を同定する。共通に、これらの4つのペプ チドは、p53における共通配列MDM2結合部位を、−QETFSD/GLW KL−(SEQ ID NO:11と12)と同定し、アスパラギン酸からグリシ ンがヒトとマウス配列との間で違う唯一のアミノ酸である。MDM2の結合に係 るペプチドは、p53抗体DO−1およびBp53−19によっても認識される (Stephenら,印刷中の原稿(manuscript in preparation))。 MDM2との相互作用に係るp53上のキー配列を同定するために、共通結合 部位配列−QETFSDLWKL−(SEQ ID NO:11)の形態を、配列 の各位置をアラニンに置換し、MDM2を発現する昆虫細胞抽出物に由来するM DM2の結合にどんな影響を及ぼすか調べることによって調節した。この実験は 、抗体DO−1とBp53−19の結合に対する影響を調べることによって行わ れた。結果は図5に示されている。アミノ酸配列は述べるとおりである。Aでは 配列QETFSDLWKLLPENN(SEQ ID NO:1)は、図3のペプ チド6の配列を示し、SPDDIEQWFTEDPGP(SEQ ID NO:1 3)は、不適当なペプチド対照である。形式的に、上記ペプチドの最初のセリン 残基共通配列をビオチンにカップリングするためのスペーサーの一部であり、セ リンは共通p53配列に先行するので、この残基もアラニンで置換した。MDM 2結合に関して、共通結合部位における全てのアラニン置換が、ELISAによ って測定した結合レベルを減少するが、置換によって未置換の共通配列の15% 未満までMDM2結合の量を減少するので、キー配列はTFSDLW(SEQ ID NO:2)であると思われる。興味深いことに、より高いレベルのMDM 2の結合が、結合部位の定義を再確認するp53ペプチドライブラリーのペアチ ド6(QETFSDLWKLLPENN)(SEQ ID NO:1)より短い共 通配列ペプチドに観察される。共通配列に結合するモノクローナル抗体DO−1 の場合には、キー残基は、ETFSDLK(SEQ ID NO:14)であり、 DとKは最も重要である。DO−1エピトープに対するアスパラギン酸残基の重 要性は、DO−1がマウスp53ではなくヒトp53のみを認識するというレポ ート と一致しており、違いはアスパラギン酸からグリシンに変わっただけである。こ の差は、DO−1結合に重大な影響を与えるが、タンパク質またはペプチドとM DM2の相互作用にひどくは影響しない。しかしながら、この位置でアスパラギ ン酸の代わりにアラニンを置換することによって、全ての3つのタンパク質リガ ンドの結合が遮断される。この位置のグリシンもしくはアスパラギン酸からアラ ニンを区別するMDM2の能力は、結合部位のこの領域における極性環境が相互 作用にとって重要であることを暗示しているのかもしれない。また、DO−1の エピトープがFSDLWKL(SEQ ID NO:15)であること(Stephen ら,印刷中の原稿)が、ファージ・ディスプレイ・ライブラリーから確立されて おり、キー残基に対する我々の観察と一致している。抗体Bp53−19に関し て、アラニン置換シリーズは、キー残基がF−DLW−(SEQ ID NO:1 6)であると同定し、この後ろの3つの残基が最も重要であり、これはMDM2 が共通配列結合部位に結合するのに必要なものと類似している。驚くことではな いが、後から添加した場合に、ビオチニル化されたペプチドSQETESDLW KL(SEQ ID NO:17)に対する抗体Bp53−19の予備結合が、ペ プチドに対するMDM2の結合を遮断したことが判った(データ示さず)。 実施例4p53−MDM2結合サイトのさらなる特徴付け 2つの180ml2組織培養フラスコ中のSF9細胞からのMus MDM2 を発現するバキュロウイルスで感染させた昆虫細胞を用いた以外は実施例3の方 法を繰り返した。抽出液は、約3milsのリシシ(lysisi)バッファー中で調製 し、13mg/mlの濃縮した上澄み液を与えた。 前記のように、MDM2結合サイトは、p53誘導ペプチド、SQETFSD LWL(SEQ ID No.18)のアラニン置換によって決定し、結果を図 6に示した。さらに、他の維持された置換基を試験し(例えば、同一の機能の高 度に維持されたタンパク質に共通してみられるもの)、結果を図6に示した。高 いタンパク質濃度(1−4mg/mlではなく13mg/ml)では、アラニン 置換実験により、グルタミン酸(ETFSDLW)(SEQ ID No.19 ) に加えて、同じ6つのアミノ酸(”TFSDLW”)(SEQ ID No.2 )が重要であることが示された。しかし、このデータは、これらが、両方のアラ ニン置換、及び維持された置換基の全てではないならばいくつかに非寛容である ので、最も臨界的な残基がF−−LW(SEQ ID NO.4)であることを 確立する。 さらなる興味深い観察は、グルタミン酸に対するアスパラギン酸残基の置換が MDM2の結合を促進するという事実に関し、そのような残基が本発明の治療的 ペプチドに有効に含まれていても良いことを示している。これは、この方法がM DM2への向上した結合性を有する試薬の発見を導くことができることを例証し ている。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年9月9日 【補正内容】 請求の範囲 1.医療的処理に用いるための化合物であって、この化合物は、p53と、MD M2またはMDM2に類似したp53結合サイトを有するタンパク質との結合を 阻害し、該化合物は、p53とMDM2との結合を分裂または防止することので きる28までのアミノ酸を有するp53ペプチドフラグメントまたはそれらと機 能的に類似したペプチドを含む化合物。 2.前記p53ペプチドフラグメントが、4から10のアミノ酸を有する請求項 1記載の化合物。 3.前記p53ペプチドフラグメントが、ヒトp53の配列内のアミノ酸18− 23の3つまたはそれ以上を含む請求項1または2記載の化合物。 4.前記p53ペプチドフラグメントが、配列FxxLW(SEQ ID NO .4)を含み、xが任意のアミノ酸を表す請求項1から3のいずれかに記載の化 合物。 5.前記p53ペプチドフラグメントが、配列FxELW(SFQ ID NO .5)を含み、xが任意のアミノ酸を表す請求項4記載の化合物。 6.前記p53ペプチドフラグメントが、配列TFSDLW(SEQ ID N O.2)を含む請求項4または5記載の化合物。 7.前記MDM2タンパク質が、ヒトMDM2である請求項1から6のいずれか に記載の化合物。 8.請求項1から7のいずれかに記載の化合物のミメティック化合物であって、 前記ミメティックが、ヒトp53のアミノ酸残基19−23に現れるようなアミ ノ酸残基FxxLW(SEQ ID NO.4)の三次元構造に類似するように 設計され、ヒトMDM2と結合する有機化合物からなる化合物。 9.請求項1から8のいずれかに記載の化合物の有効量と、製薬的に許容される キャリアまたは希釈剤とを組合せてなる製薬組成物。 10.異なる抗−腫瘍化学療法薬をさらに含む請求項9記載の組成物。 11.オンコジーンタンパク質のp53への結合を阻害する化合物の同定方法で あって、ヒトp53の配列内のアミノ酸18−23の少なくとも数個を含むp5 3タンパク質フラグメントまたはそのペプチド類似物を、オンコジーンタンパク 質またはその結合フラグメントに、試験化合物の存在下で露出させ、p53のフ ラグメントまたはペプチド類似物のいずれか及び/または試験化合物と、オンコ ジーンタンパク質または結合フラグメントとの結合錯体を検出することからなる 方法。 12.ヒトMDM2のヒトp53への結合を阻害する化合物の同定方法であって 、 第1のペブチド分子を固定化し、 試験すべき化合物及び第2のペプチド分子を添加し、個定化サイトにおける結 合した第2のペプチドの存在を検出することからなり、 第1のペプチドまたは第2のペプチドの一方が、MDM2またはMDM2の結 合サイトに類似したp53結合サイトを持つオンコジーンタンパク質または前記 結合サイトを含むそのフラグメントであり、他方が、アミノ酸残基FxxLW( SEQ ID NO.4)を含む5から28のアミノ酸を持つヒトp53のフラ グメントまたはそのペプチド類似物である方法。 13.前記p53のフラグメントまたはペプチドが、配列FxxLW(SEQ ID NO.4)を含む12から28のアミノ酸を持つヒトp53のフラグメン トを含む請求項11または12記載の方法。 14.前記ペプチド類似物が、配列FxxLW(SEQ ID NO.4)を含 むペプチドである請求項11から13のいずれかに記載の方法。 15.高いスループットスクリーンを提供するために用いられる請求項11から 14のいずれかに記載の方法。 16.前記化合物が、合成的組合せのペプチドライブラリーから得られたもので ある請求項9から15のいずれかに記載の方法。 17.前記MDM2タンパク質が、ヒトMDM2である請求項9から16のいず れかに記載の方法。 18.ヒトMDM2のヒトp53への結合を阻害する化合物の同定方法であって 、予め決められた量の検出可能なラベルされた第1のペプチド分子を第2のペプ チドに結合させ、試験すべき化合物を添加し、第2のペプチドへの結合から置換 または妨害された第1のペプチドの量を決定することからなり、第1のペプチド または第2のペプチドの一方が、MDM2またはMDM2の結合サイトに類似し たp53結合サイトを持つペプチドであり、他方が、ヒトp53の配列の18− 23アミノ酸残基を含む6から28のアミノ酸を持つヒトp53のフラグメント またはそのペブチド類似物である方法。 19.ヒトMDM2遺伝子の増幅または過発現を含む腫瘍細胞の成長を阻害する ための医療的処置法に使用する化合物であって、この化合物はp53とMDM2 との結合を阻害し、p53とMDM2との結合を分裂又は阻害できる28までの アミノ酸を有するペプチド、あるいはそのペプチド類似物を含む化合物。 20.ヒトMDM2遺伝子の増幅を含む腫瘍細胞の成長を阻害するために使用す るDNA分子であって、このDNA分子は、p53の一部分またはその変異体を 含むポリペプチドをコードし、前記一部分はp53の18−23アミノ酸を含み 、前記ポリペプチドはヒトMDM2と結合できるDNA分子。 21.MDM2の存在を検出するための診断方法であって、試験すべき試料に、 ヒトp53の配列内のアミノ酸18−23の3つ又はそれ以上を含むp53タン パク質フラグメントまたはそのペプチド類似物を適用し、MDM2に特異的な抗 体を用いて結合した錯体の存在を検出することからなる方法。 22.ヒトp53の配列内のアミノ酸18−23の3つ又はそれ以上を含むp5 3タンパク質フラグメントまたはそのペプチド類似物、及び、結合したMDM2 の存在を検出できる少なくとも1つの抗体を具備するアッセイ用キット。 【手続補正書】 【提出日】1997年4月11日 【補正内容】 (1)請求の範囲を別紙の通り補正する。 (2)明細書第3頁下から6行目に「NO.4」とあるのを「NO.3」に訂正 する。 (3)明細書第5頁11行目に「TaTa」とあるのを「TATA」に訂正する 。 (4)明細書第12頁下から7行目に「ああ18」とあるのを「aa18」に訂 正する。 (5)明細書第12頁下から7行目に「TFSDGLW」とあるのを「TFSD /GLW」に訂正する。 (6)明細書第12頁下から7行目に「NO.7」とあるのを「NO.2及び3 」に訂正する。 (7)明細書第15頁下から3行目の「グリシン」の後に「(SEQ ID N O.20)」を挿入する。 請求の範囲 1.医療的処理に用いるための化合物であって、 該化合物は、p53と、MDM2またはMDM2に類似したp53結合サイトを 有するタンパク質との結合を阻害し、 該化合物は、28までのアミノ酸を有するp53ペプチドフラグメントを含み、 かつ、p53とMDM2との結合を分裂または防止することのできる配列Fxx LW(SEQ ID NO.4)、但しxが任意のアミノ酸を表す、を含み、ま たはそれらと機能的に類似したペプチドを含むことを特徴とする化合物。 2.前記p53ペプチドフラグメントが、4から10のアミノ酸を有することを 特徴とする請求項1記載の化合物。 3.前記p53ペプチドフラグメントが、配列TFSDLW(SEQ ID N O.2)を含むことを特徴とする請求項1または2記載の化合物。 4.前記p53ペプチドフラグメントが、ペプチドEPPLSQETFSDLW KL(SEQ ID NO.21)及びQETFSDLWKLLPENN(SE Q ID NO.1)によってカバーされる領域、好ましくはペプチドQETF SDLWKL(SEQ ID NO.11)によってカバーされる領域に存する ことを特徴とする請求項3記載の化合物。 5.前記p53ペプチドフラグメントが、配列FxELW(SEQ ID NO .5)、但しxが任意のアミノ酸を表す、を含むことを特徴とする請求項4記載 の化合物。 6.前記MDM2タンパク質が、ヒトMDM2であることを特徴とする請求項1 から5のいずれかに記載の化合物。 7.ヒトMDM2遺伝子の増幅または過発現を含む腫瘍細胞の成長の阻害のため の医療的処置方法に用いられることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記 載の化合物。 8.請求項1から7のいずれかに記載の化合物のミメティック化合物であって、 前記ミメティックが、ヒトp53のアミノ酸残基19−23に現れるようなアミ ノ酸残基FxxLW(SEQ ID NO.4)の三次元構造に類似するように 設計され、ヒトMDM2と結合する有機化合物からなる化合物。 9.請求項1から8のいずれかに記載の化合物の有効量と、製薬的に許容される キャリアまたは希釈剤とを組合せてなる製薬組成物。 10.異なる抗−腫瘍化学療法薬をさらに含む請求項9記載の組成物。 11.オンコジーンタンパク質のp53への結合を阻害する化合物の同定方法で あって、 (a)少なくとも配列FxxLW(SEQ ID NO.4)、但しxは任意の アミノ酸を表す、またはそのペプチド類似物、またはヒトp53のアミノ酸残基 19−23に現れるようなアミノ酸残基FxxLW(SEQ ID NO.4) の三次元構造に類似するように設計された有機化合物を含み、ヒトMDM2と結 合するp53タンパク質の28アミノ酸を越えないフラグメントを、 (b)オンコジーンタンパク質またはその結合フラグメントに、 (c)試験化合物の存在下で露出し、 次いで、前記(a)及び/または(c)と(b)との結合錯体を検出することを 具備する方法。 12.前記オンコジーンタンパク質が、MDM2またはヒトMDM2であること を特徴とする請求項11記載の方法。 13.前記(a)及び(b)のいずれかが固定化され、(c)の存在下で固定化 部位に存在する他の(a)及び(b)の存在を検出することを具備する請求項1 1または12記載の方法。 14.前記(a)及び(b)の一方から選択される第1の化合物であって検出可 能にラベルされた化合物の予め決定した量を、(a)及び(b)の他方から選択 される第2の化合物に結合し、 前記(c)を添加し、次いで、 第2の化合物への結合を置換または阻害された第1の化合物の量を検出するこ とを特徴とする請求項11から13のいずれかに記載の方法。 15.前記p53のフラグメントまたはペプチドが、配列FxxLW(SEQ ID NO.4)を含む12から28のアミノ酸を持つヒトp53のフラグメン トを含むことを特徴とする請求項11から14のいずれかに記載の方法。 16.前記p53ペプチドフラグメントが、ペプチドEPPLSQETFSDL WKL(SEQ ID NO.21)及びQETFSDLWKLLPENN(S EQ ID NO.1)によってカバーされる領域、好ましくはペプチドQET FSDLWKL(SEQ ID NO.11)によってカバーされる領域に存す ることを特徴とする請求項11から14のいずれかに記載の方法。 17.高いスループットスクリーンを提供するために用いられることを特徴とす る請求項11から16のいずれかに記載の方法。 18.前記化合物(c)が、合成的組合せのペプチドライブラリーから得られた ものである請求項9から17のいずれかに記載の方法。 19.ヒトMDM2遺伝子の増幅または過発現を含む腫瘍細胞の成長を阻害する ために使用するDNA分子であって、このDNA分子は、p53の28アミノ酸 を越えない一部分またはその変異体を含むポリペプチドをコードし、前記一部分 は配列FxxLW(SEQ ID NO.4)、但しxは任意のアミノ酸を表す 、を含み、前記ポリペプチドはヒトMDM2と結合できることを特徴とするDN A分子。 20.前記p53配列が、ペプチドEPPLSQETFSDLWKL(SEQ ID NO.21)及びQETFSDLWKLLPENN(SEQ ID NO .1)によってカバーされる領域、好ましくはペプチドQETFSDLWKL( SEQ ID NO.11)によってカバーされる領域に存することを特徴とす る請求項19記載のDNA分子。 21.MDM2の存在を検出するための診断方法であって、 試験すべき試料に、配列FxxLW(SEQ ID NO.4)、但しxは任 意のアミノ酸を表す、またはそのペプチド類似物、またはヒトp53のアミノ酸 残基19−23に現れるようなアミノ酸残基FxxLW(SEQ ID NO. 4)の三次元構造に類似するように設計された有機化合物を含み、ヒトMDM2 と結合するp53タンパク質の28アミノ酸を越えないフラグメントを適用し、 MDM2に特異的な抗体を用いて結合錯体の存在を検出することを具備する方 法。 22.前記p53ペプチドフラグメントが、ペプチドEPPLSQETFSDL WKL(SEQ ID NO.21)及びQETFSDLWKLLPENN(S EQ ID NO.1)によってカバーされる領域、好ましくはペプチドQET FSDLWKL(SEQ ID NO.11)によってカバーされる領域に存す ることを特徴とする請求項21記載の方法。 23.配列FxxLW(SEQ ID NO.4)、但しxは任意のアミノ酸を 表す、またはそのペプチド類似物、またはヒトp53のアミノ酸残基19−23 に現れるようなアミノ酸残基FxxLW(SEQ ID NO.4)の三次元構 造に類似するように設計された有機化合物を含み、ヒトMDM2と結合するp5 3タンパク質の28アミノ酸を越えないフラグメント、及び、結合したMDM2 の存在を検出することのできる少なくとも1つの抗体を具備することを特徴とす るアッセイ用キット。 24.前記p53ペプチドフラグメントが、ペプチドEPPLSQETFSDL WKL(SEQ ID NO.21)及びQETFSDLWKLLPENN(S EQ ID NO.1)によってカバーされる領域、好ましくはペプチドQET FSDLWKL(SEQ ID NO.11)によってカバーされる領域に存す ることを特徴とする請求項23記載のキット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07K 14/82 C12P 21/02 C C12P 21/02 G01N 33/15 Z G01N 33/15 33/50 T 33/50 33/53 D 33/53 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.p53と、MDM2またはMDM2に類似したp53結合サイトを有するタ ンパク質との結合を阻害するために使用する化合物であって、p53とMDM2 との結合を分裂または防止することのできる28までのアミノ酸を有するペプチ ドまたはそれらと機能的に類似したペプチドからなる化合物。 2.4から10のアミノ酸を有するペプチドからなる請求項1記載の化合物。 3.ヒトp53の配列内のアミノ酸18−23の少なくとも数個を含むp53タ ンパク質フラグメントを含むペプチドからなる請求項1または2記載の化合物。 4.配列FxxLW(SEQ ID NO.4)を含むペプチドからなる請求項 1から3のいずれかに記載の化合物。 5.ペプチドが、配列FxELW(SEQ ID NO.5)を含む請求項4記 載の化合物。 6.ペプチドが、配列TFSDLW(SEQ ID NO.2)を含む請求項4 または5記載の化合物。 7.オンコジーンタンパク質がヒトMDM2である請求項1から6のいずれかに 記載の化合物。 8.ヒトp53のアミノ酸残基19−23に現れるようなアミノ酸残基FxxL W(SEQ ID NO.4)の三次元構造に類似するように設計され、ヒトM DM2と結合する有機化合物からなる請求項1記載の化合物。 9.オンコジーンタンパク質のp53への結合を阻害する化合物の同定方法であ って、 ヒトp53の配列内のアミノ酸18−23の少なくとも数個を含むp53タン パク質フラグメントまたはそのペプチド類似物を、オンコジーンタンパク質また はその結合フラグメントに、試験化合物の存在下で露出させ、 p53フラグメントまたはペプチド類似物のいずれか、及び/または試験化合物 と、オンコジーンタンパク質または結合フラグメントとの結合複合体を検出する ことからなる方法。 10.ヒトMDM2のヒトp53への結合を阻害する化合物の同定方法であって 、 第1のペプチド分子を固定化し、 試験すべき化合物及び第2のペプチド分子を添加し、 固定化サイトにおける結合した第2のペプチドの存在を検出することからなり 、 第1のペプチドまたは第2のペプチドの一方が、MDM2またはMDM2の結 合サイトに類似したp53結合サイトを持つオンコジーンタンパク質または前記 結合サイトを含むそのフラグメントであり、他方が、アミノ酸残基FxxLW( SEQ ID NO.4)を含む5から28のアミノ酸を持つヒトp53のフラ グメントまたはそのペプチド類似物である方法。 11.前記p53またはペプチドのフラグメントが、アミノ酸残基FxxLW( SEQ ID NO.4)を含む12から28のアミノ酸を持つヒトp53のフ ラグメントを含む請求項9または10記載の方法。 12.前記ペプチド類似物が、アミノ酸残基FxxLW(SEQ ID NO. 4)を含むペプチドである請求項9から11のいずれかに記載の方法。 13.高いスループットスクリーンを提供するために用いられる請求項9から1 2のいずれかに記載の方法。 14.化合物が、合成的組合せのペプチドライブラリーから得られたものである 請求項9から13のいずれかに記載の方法。 15.前記オンコジーンタンパク質が、ヒトMDM2である請求項9から14の いずれかに記載の方法。 16.ヒトMDM2のヒトp53への結合を阻害する化合物の同定方法であって 、 予め決められた量の検出可能なラベルされた第1のペプチド分子をペプチドに 結合させ、 試験すべき化合物を添加し、 第2のペプチドへの結合から置換または妨害された第1のペプチドの量を決定 することからなり、 第1のペプチドまたは第2のペプチドの一方が、MDM2またはMDM2の結 合サイトに類似したp53結合サイトを持つペプチドであり、他方が、WO93 /20238に示したヒトp53の配列の18−23アミノ酸残基を含む6から 28のアミノ酸を持つヒトp53のフラグメントまたはそのペプチド類似物であ る方法。 17.請求項9から16のいずれかに記載の方法で同定される、p53と、MD M2またはMDM2に類似したp53結合サイトを有するタンパク質との結合を 阻害するために使用する化合物。 18.請求項9から18のいずれかに記載の方法で同定される新規な化合物。 19.p53とMDM2との結合を分裂または阻害することのできる4から28 のアミノ酸を有するペプチドまたはそのペプチド類似物からなる新規な化合物。 20.6から10のアミノ酸長を持つポリペプチドからなる請求項19記載の化 合物。 21.ヒトMDM2のヒトp53への結合を阻害するポリペプチドであって、そ の化合物は、5から28アミノ酸長のポリペプチドからなり、前記ポリペプチド は、p53タンパク質のタンパク質に一致または変異したものであり、前記タン パク質は、WO93/20238に示したヒトp53の配列内のアミノ酸18− 23内に含まれるアミノ酸F−−LW(SEQ ID NO.4)を含む。 22.ヒトMDM2に結合するポリペプチドであって、この化合物は、5から2 8長のポリペプチドからなり、前記ポリペプチドは、p53タンパク質部分を含 み、前記タンパク質は、アミノ酸配列TFSDLW(SEQ ID NO.2) を含む。 23.ヒトp53のアミノ酸残基19−23に現れるようなアミノ酸残基F−− LW(SEQ ID NO.4)の三次元構造に類似するように設計され、ヒト MDM2と結合する化合物。 24.ヒトMDM2遺伝子の増幅を含む腫瘍細胞の成長を阻害するために使用さ れる化合物であって、 この化合物は、p53とMDM2との結合を阻害し、28までのアミノ酸を有す るp53とMDM2との結合を分裂又は阻害できるペプチド、あるいはそのペプ チド類似物からなる。 25.ヒトMDM2遺伝子の増幅を含む腫瘍細胞の成長を阻害するために使用さ れるDNA分子であって、 このDNA分子は、p53の一部分またはその変異体を含むポリペプチドをコー ドし、前記一部分はp53の18−23アミノ酸を含み、前記ポリペプチドはヒ トMDM2と結合できる。 26.p53とMDM2との結合を分裂又は阻害できる28までのアミノ酸を持 つペプチドあるいはそのペプチド類似物からなる群から選択された化合物の有効 量と、製薬的に許容されるキャリアまたは希釈剤とを組合せてなる製薬組成物。 27.異なる抗−腫瘍化学療法薬をさらに含む請求項21記載の組成物。 28.MDM2の存在を検出するための診断方法であって、試験試料に、ヒトp 53の配列内のアミノ酸18−23の少なくとも数個を含むp53タンパク質フ ラグメントまたはそのペプチド類似物を適用し、MDM2に特異的な抗体を用い て結合した複合体の存在を検出することからなる方法。 29.ヒトp53の配列内のアミノ酸18−23の少なくとも数個を含むp53 タンパク質フラグメントまたはそのペプチド類似物、及び結合したMDM2の存 在を検出できる少なくとも1つの抗体を具備するアッセイ用キット。
JP50484096A 1994-07-20 1995-07-20 MDM2とp53タンパク質との結合阻害並びにその治療応用 Expired - Fee Related JP3961015B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/277,660 1994-07-20
US08/277,660 US5702908A (en) 1994-07-20 1994-07-20 Interruption of binding of MDM2 and p53 protein and therapeutic application thereof
US08/424,957 US5770377A (en) 1994-07-20 1995-04-19 Interruption of binding of MDM2 and P53 protein and therapeutic application thereof
US08/424,957 1995-04-19
PCT/GB1995/001719 WO1996002642A1 (en) 1994-07-20 1995-07-20 INTERRUPTION OF BINDING OF MDM2 AND p53 PROTEIN AND THERAPEUTIC APPLICATION THEREOF

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007043694A Division JP2007222170A (ja) 1994-07-20 2007-02-23 MDM2とp53タンパク質との結合阻害並びにその治療応用

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10506525A true JPH10506525A (ja) 1998-06-30
JP3961015B2 JP3961015B2 (ja) 2007-08-15

Family

ID=26958629

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50484096A Expired - Fee Related JP3961015B2 (ja) 1994-07-20 1995-07-20 MDM2とp53タンパク質との結合阻害並びにその治療応用
JP2007043694A Pending JP2007222170A (ja) 1994-07-20 2007-02-23 MDM2とp53タンパク質との結合阻害並びにその治療応用

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007043694A Pending JP2007222170A (ja) 1994-07-20 2007-02-23 MDM2とp53タンパク質との結合阻害並びにその治療応用

Country Status (9)

Country Link
US (2) US5770377A (ja)
EP (1) EP0773996B1 (ja)
JP (2) JP3961015B2 (ja)
AT (1) ATE284959T1 (ja)
AU (1) AU684194B2 (ja)
CA (1) CA2195533A1 (ja)
DE (1) DE69533855T2 (ja)
NZ (1) NZ289899A (ja)
WO (1) WO1996002642A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008501315A (ja) * 2004-04-22 2008-01-24 オーソ−マクニール・フアーマシユーチカル・インコーポレーテツド Hdm2阻害剤複合体およびそれらの使用

Families Citing this family (57)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2738151B1 (fr) * 1995-09-04 1997-09-26 Rhone Poulenc Rorer Sa Antagonistes de l'activite oncogenique de la proteine mdm2, et leur utilisation dans le traitement des cancers
AU7127296A (en) * 1995-09-18 1997-04-09 Novartis Ag Assay for identifying inhibitors of the interaction between proteins p53 and dm2
US7083983B2 (en) * 1996-07-05 2006-08-01 Cancer Research Campaign Technology Limited Inhibitors of the interaction between P53 and MDM2
GB9620028D0 (en) * 1996-09-26 1996-11-13 Ludwig Inst Cancer Res Factors which interact with oncoproteins
GB9708092D0 (en) * 1997-04-22 1997-06-11 Univ Dundee Materials and methods relating to inhibiting the interaction of p53 and mdm2
GB9708089D0 (en) * 1997-04-22 1997-06-11 Univ Dundee Materials and methods relating to stabilising substances in cells
US6020135A (en) * 1998-03-27 2000-02-01 Affymetrix, Inc. P53-regulated genes
GB9819860D0 (en) 1998-09-12 1998-11-04 Zeneca Ltd Chemical compounds
US6372490B1 (en) 1999-02-23 2002-04-16 Curagen Corporation Nucleic acid encoding the MDM interacting protein
US7192713B1 (en) 1999-05-18 2007-03-20 President And Fellows Of Harvard College Stabilized compounds having secondary structure motifs
US20050245451A1 (en) * 2000-04-05 2005-11-03 Pincus Matthew R Peptides selectively lethal to malignant and transformed mammalian cells
US20040038902A1 (en) * 2000-04-05 2004-02-26 Pincus Matthew R. Peptides selectively lethal to malignant and transformed mammalian cells
US6989239B2 (en) * 2001-06-20 2006-01-24 R.E.D. Laboratories, N.V./S.A. Methods for diagnosis and treatment of chronic immune diseases
US20020169730A1 (en) * 2001-08-29 2002-11-14 Emmanuel Lazaridis Methods for classifying objects and identifying latent classes
EP1490089A4 (en) * 2002-03-12 2006-08-30 Univ New York State Res Found SELECTIVELY LETAL PEPTIDES FOR TRANSFORMED AND MALIGNANT MAMMALIAN CELLS
US7534861B2 (en) * 2003-01-10 2009-05-19 Ambergen, Inc. Compositions and methods for immunoaffinity purification
JP4051327B2 (ja) * 2003-09-19 2008-02-20 新科實業有限公司 垂直磁気記録ヘッドおよびその製造方法、ならびに磁気記録装置
CN107090025A (zh) * 2003-11-05 2017-08-25 达纳-法伯癌症研究所股份有限公司 稳定的α螺旋肽及其用途
WO2005074521A2 (en) * 2004-01-30 2005-08-18 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York C-TERMINAL p53 PALINDROMIC PEPTIDE THAT INDUCES APOPTOSIS OF CELLS WITH ABERRANT p53 AND USES THEREOF
WO2005097820A1 (en) * 2004-04-06 2005-10-20 Korea Research Institute Of Bioscience And Biotechnology Peptides for inhibiting mdm2 function
US7981998B2 (en) 2006-12-14 2011-07-19 Aileron Therapeutics, Inc. Bis-sulfhydryl macrocyclization systems
JP5656407B2 (ja) * 2006-12-14 2015-01-21 エイルロン セラピューティクス,インコーポレイテッド ビス−スルフヒドリル大環状化系
WO2008095063A1 (en) 2007-01-31 2008-08-07 Dana-Farber Cancer Institute, Inc. Stabilized p53 peptides and uses thereof
US7981999B2 (en) 2007-02-23 2011-07-19 Aileron Therapeutics, Inc. Triazole macrocycle systems
EP2508531B1 (en) 2007-03-28 2016-10-19 President and Fellows of Harvard College Stitched polypeptides
US9539327B2 (en) * 2007-11-26 2017-01-10 The Research Foundation For The State University Of New York Small molecule cancer treatments that cause necrosis in cancer cells but do not affect normal cells
US20090275519A1 (en) 2008-02-08 2009-11-05 Aileron Therapeutics, Inc. Therapeutic peptidomimetic macrocycles
EP2310407A4 (en) * 2008-04-08 2011-09-14 Aileron Therapeutics Inc BIOLOGIC EFFECTIVE PEPTIDOMIMETIC MACROCYCLES
US20110144303A1 (en) * 2008-04-08 2011-06-16 Aileron Therapeutics, Inc. Biologically Active Peptidomimetic Macrocycles
WO2010011313A2 (en) * 2008-07-23 2010-01-28 President And Fellows Of Harvard College Ligation of stapled polypeptides
JP2012503025A (ja) 2008-09-22 2012-02-02 エルロン・セラピューティクス・インコーポレイテッド 精製されたポリペプチド組成物を調製するための方法
AU2010204648B2 (en) 2009-01-14 2016-09-01 Aileron Therapeutics, Inc. Peptidomimetic macrocycles
AU2010273220B2 (en) 2009-07-13 2015-10-15 President And Fellows Of Harvard College Bifunctional stapled polypeptides and uses thereof
AU2010298338A1 (en) 2009-09-22 2012-04-12 Aileron Therapeutics, Inc. Peptidomimetic macrocycles
KR101220516B1 (ko) * 2010-01-21 2013-01-10 연세대학교 산학협력단 항-mdm2를 발현하는 인간 성체줄기세포 및 그의 용도
SI2603600T1 (sl) 2010-08-13 2019-04-30 Aileron Therapeutics, Inc. Peptidomimetični makrocikli
WO2012040459A2 (en) 2010-09-22 2012-03-29 President And Fellows Of Harvard College Beta-catenin targeting peptides and uses thereof
US9487562B2 (en) 2011-06-17 2016-11-08 President And Fellows Of Harvard College Stabilized polypeptides as regulators of RAB GTPase function
AU2012326026B2 (en) 2011-10-18 2017-04-13 Aileron Therapeutics, Inc. Peptidomimetic macrocyles
CN112500466B (zh) 2012-02-15 2022-05-03 艾瑞朗医疗公司 拟肽大环化合物
WO2013123267A1 (en) 2012-02-15 2013-08-22 Aileron Therapeutics, Inc. Triazole-crosslinked and thioether-crosslinked peptidomimetic macrocycles
PT2920197T (pt) 2012-09-26 2021-06-11 Harvard College Péptidos agrafados com bloqueio de prolina e suas utilizações
AU2013337388B2 (en) 2012-11-01 2018-08-02 Aileron Therapeutics, Inc. Disubstituted amino acids and methods of preparation and use thereof
WO2014159969A1 (en) 2013-03-13 2014-10-02 President And Fellows Of Harvard College Stapled and stitched polypeptides and uses thereof
KR20160019547A (ko) 2013-06-14 2016-02-19 프레지던트 앤드 펠로우즈 오브 하바드 칼리지 안정화된 폴리펩티드 인슐린 수용체 조절제
CN106573032B (zh) 2014-05-21 2022-03-18 哈佛大学的校长及成员们 Ras抑制肽和其用途
BR112017005598A2 (pt) 2014-09-24 2017-12-12 Aileron Therapeutics Inc macrociclos peptidomiméticos e usos dos mesmos
SG10201902598VA (en) 2014-09-24 2019-04-29 Aileron Therapeutics Inc Peptidomimetic macrocycles and formulations thereof
KR101652894B1 (ko) * 2014-12-18 2016-09-02 가천대학교 산학협력단 대장암에 대한 신규 바이오마커 및 그의 용도
KR20170129879A (ko) 2015-03-20 2017-11-27 에일러론 테라퓨틱스 인코포레이티드 펩티드모방 거대고리 및 이의 용도
WO2017004548A1 (en) 2015-07-01 2017-01-05 Aileron Therapeutics, Inc. Peptidomimetic macrocycles
US9765117B2 (en) 2015-08-24 2017-09-19 Romek Figa Peptides for treating cancer
EP3347372A4 (en) 2015-09-10 2019-09-04 Aileron Therapeutics, Inc. PEPTIDOMIMETIC MACROCYCLES AS MODULATORS OF MCL-1
EP3458101B1 (en) 2016-05-20 2020-12-30 H. Hoffnabb-La Roche Ag Protac antibody conjugates and methods of use
SG11202000634UA (en) * 2017-07-27 2020-02-27 Nomocan Pharmaceuticals Llc Antibodies to m(h)dm2/4 and their use in diagnosing and treating cancer
WO2020023502A1 (en) 2018-07-23 2020-01-30 Aileron Therapeutics, Inc. Peptidomimetic macrocycles and uses thereof
WO2023056069A1 (en) 2021-09-30 2023-04-06 Angiex, Inc. Degrader-antibody conjugates and methods of using same

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5411860A (en) * 1992-04-07 1995-05-02 The Johns Hopkins University Amplification of human MDM2 gene in human tumors
WO1994000601A1 (en) * 1992-06-26 1994-01-06 The Trustees Of Princeton University Method for detecting pre-cancerous or cancerous cells using p90 antibodies or probes
EP0614531A1 (de) * 1992-09-30 1994-09-14 Deutsches Krebsforschungszentrum Stiftung des öffentlichen Rechts NACHWEISVERFAHREN FÜR p53-SPEZIFISCHE ANTIKÖRPER
FR2698367B1 (fr) * 1992-11-02 1995-02-17 Eurobio Lab Fragments de la protéine p53 et leurs utilisations dans la détection et le suivi d'états pathologiques.
US5532348A (en) * 1993-07-30 1996-07-02 United States Of America E6 associated protein and methods of use thereof

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008501315A (ja) * 2004-04-22 2008-01-24 オーソ−マクニール・フアーマシユーチカル・インコーポレーテツド Hdm2阻害剤複合体およびそれらの使用

Also Published As

Publication number Publication date
AU2987695A (en) 1996-02-16
JP3961015B2 (ja) 2007-08-15
EP0773996B1 (en) 2004-12-15
ATE284959T1 (de) 2005-01-15
AU684194B2 (en) 1997-12-04
NZ289899A (en) 2000-08-25
EP0773996A1 (en) 1997-05-21
DE69533855D1 (de) 2005-01-20
CA2195533A1 (en) 1996-02-01
DE69533855T2 (de) 2005-12-08
US6153391A (en) 2000-11-28
US5770377A (en) 1998-06-23
WO1996002642A1 (en) 1996-02-01
JP2007222170A (ja) 2007-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10506525A (ja) MDM2とp53タンパク質との結合阻害並びにその治療応用
US5411860A (en) Amplification of human MDM2 gene in human tumors
Shi et al. Abl-interactor-1, a novel SH3 protein binding to the carboxy-terminal portion of the Abl protein, suppresses v-abl transforming activity.
Timchenko et al. CCAAT/enhancer binding protein α regulates p21 protein and hepatocyte proliferation in newborn mice
CA2146965C (en) Cyclin complex rearrangement and uses related thereto
Vairo et al. Functional interaction between E2F-4 and p130: evidence for distinct mechanisms underlying growth suppression by different retinoblastoma protein family members.
US5702908A (en) Interruption of binding of MDM2 and p53 protein and therapeutic application thereof
Rodriguez et al. Functional characterization of human nucleosome assembly protein-2 (NAP1L4) suggests a role as a histone chaperone
JP2000513805A (ja) Cdk4活性の阻害のための方法と手段
JP2001507669A (ja) サイクリン依存キナーゼ結合性化合物
JPH08503128A (ja) 転写因子dp−1
JPH10509312A (ja) p21▲上WAF1▼−PCNA相互作用部位の同定とその治療における応用
CA2190161A1 (en) Diagnostics and treatments for cancers expressing tyrosine phosphorylated crkl protein
JP4314386B2 (ja) Bcl−2調節因子(BMF)配列及びアポトーシスの調節におけるそれらの使用
US20040028684A1 (en) Cancer diagnosis and assays for screening anti-cancer agents
JP2001510684A (ja) アッセイ、治療法及び治療手段
Citi The cytoplasmic plaque proteins of the tight junction
JPH11509089A (ja) p53と転写因子DP−1との相互作用
US5688918A (en) p53as protein and antibody therefor
US5726024A (en) p53as protein and antibody therefor
WO1999050280A1 (en) Compositions and methods for controlling brca1-mediated p53-dependent and -independent regulation of transcription
EP1077219A1 (en) Transcriptional regulatory factor
WO1997041433A1 (en) METHOD AND MEANS FOR DISRUPTION OF p53 AND RB INTERACTION
JP2002516394A (ja) E2f活性を調節するためのアッセイ、方法及び手段
JP2002508180A (ja) ヒトrad1核酸、ポリペプチド、検定、治療方法および手段

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070223

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070516

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees