JPH10505640A - ポリエステルフィラメント糸、ポリエステルタイヤコード及びその製造方法 - Google Patents

ポリエステルフィラメント糸、ポリエステルタイヤコード及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 90モル%以上のポリエチレンテレフタレートを含み、フィラメント当たり3〜5デニールの繊度を有し、下記i)〜iii)の物性を満足し、温度240℃で0.1g/d張力下で3分間処理した後に下記iv)〜vii)の微細構造物性変化量を満足するするポリエステルフィラメント糸。i)密度値が1.38g/cm3以上1.39g/cm3以下ii)非晶部の複屈折率が0.06〜0.09iii)tanδピーク温度が140℃以下iv)結晶化度増加量(ΔXc)10〜20(重量%)v)非晶配向係数減少(ΔFa)0.05以上vi)長周期大きさの増加量(ΔLP)10Å以上vii)tanδピーク温度減少量(Δtan δpeak)5℃以上

Description

【発明の詳細な説明】 ポリエステルフィラメント糸、ポリエステルタイヤコード及びその製造方法 発明の背景 発明の属する技術分野 本発明は産業用ポリエステルフィラメント糸及びタイヤコードに関するもので 、より詳しくは本発明は向上された熱寸法安定性及び強度、そして低収縮性の改 善された耐疲労性を有するポリエステルフィラメント糸、タイヤコード及びその 製造方法に関するものである。 従来の技術 一般に、タイヤ用ゴム補強材として使用されている繊維の代表的な例としては 、ナイロン、レーヨン、ポリエステル等がある。そのうち、ナイロンタイヤコー ドはナイロン繊維の固有物性によって、強度及び靭性の異なる他の素材に比べて 優れ、トラック、大型バス用バイアスタイヤに主に使用されてきた。レーヨンタ イヤコードはレーヨン繊維の固有物性によって収縮率が非常に低く、熱寸法安定 性及び形態安定性に優れ、乗用車等の高速走行用ラジアルタイヤに主に使用され てきた。 しかし、ナイロンタイヤコードはモジュールが低くて収縮性が高く、寸法安定 性が不良であり、ガラス転移温度(Tg)が低くてフラットスポット現象が発生 する問題がある。レーヨンタイヤコードはモジュールが低く、繊維がタイヤコー ドに製造された後に強度の低下が激しいという問題がある。 前記ナイロンとレーヨンの欠点を除去するため、ポリエステルタイヤコードが 広く使用されている。 従来、タイヤに使用されるポリエステル繊維はその分子構造中にベンゼン環が 存在し、分子鎖が剛直である。従って、ポリエステル糸からなったタイヤコード は弾性率及び耐疲労性が良好であり、フラットスポットの発生が少なく、耐クリ ープ性及び耐久性が優秀である。このような理由のため、ポリエステルタイヤコ ードは乗用車用ラジアルタイヤに広く使用されている。 しかし、このような利点を有しているにもかかわらず、これら従来のポリエス テルタイヤコードは仕事損失に起因した発熱量が大きいため、温度による物性変 化を受けるという問題点がある。特に、従来の産業用高強力ポリエチレンテレフ タレートは通常、加熱時に相当な収縮を起こす。 又、このような産業用ポリエステル繊維をタイヤのゴムマトリックス内に介入 させた時、タイヤが使用中に回転するにつれて繊維はタイヤの毎回転中に伸長及 び弛緩される。さらに、内部空気圧がタイヤの繊維補強材を圧迫し軸負荷となる につれて、タイヤの回転は、特に凸凹の表面で反復応力を引き起こす。 繊維の弛緩中に回復されるものよりも多いエネルギーが繊維の伸長中に消費さ れるため、このエネルギー差が熱として分散されるが、これをヒステリシス損失 又は仕事損失という。従って、少なくとも部分的にこの繊維ヒステリシス効果に 起因する相当な温度上昇が走行中のタイヤで観察される。 発熱による物性変化は、タイヤコード製造のためのゴム溶液処理に使用される 公知のゴム液中の含有水分及びアミンにより生じ、特にポリエステル分子鎖内に 存在するカルボキシル末端基の濃度が増加するとさらに顕著に強度と耐疲労性を 低下させる。 最近、高性能ラジアルタイヤが広く使用されるにつれて、ナイロンとレーヨン タイヤコードに比べて物性に優れたポリエステルタイヤコードの需要が増加して いる。これにより、ヒステリシス効果による発熱を最少化させて耐疲労性を向上 させたポリエステルの研究開発が活発に行われている。 ポリエステル繊維の耐疲労性を向上させるための先行技術方法としては、ポリ エステルのカルボキシル基含有量を減少させて安定性を向上させる化学的方法と 、熱寸法安定性を付与するため、比較的低い極限粘度を有するポリエステル繊維 又は高速紡糸により製造された高配向未延伸糸を延伸する方法等が提案されてき た。 化学的安定性を付与する方法として、日本国特開昭54−132696公報に は、ポリエステルの末端カルボキシル基を減少させて、発熱が大きい時に発生す る熱分解劣化を防止する技術が提示されている。しかし、末端カルボキシル基を 減少させるため、脂肪族ポリエステルと共重合するか脂肪族ポリエステル中に溶 融混合させる方法では、非晶部の流動性が大きくなって発熱量が相対的に減少し 、 熱分解程度が減少して耐疲労性は向上するが、高結晶性ポリエステル繊維を得る ことができないので、強度及び初期弾性率の低下が不可避で収縮率が増加してし まい、得られた製品はタイヤコード用原糸としては適さなくなる。又、末端基封 鎖剤を添加して末端基含量を減らす方法は重合度が低下して好ましくなく、製造 原価が高くて経済的な面で不利である。 熱寸法安定性を付与するための方法としては、例えば米国特許第4,101, 525号及び米国特許第4,195,052号公報には高速紡糸を用いて非晶部 の分子鎖流動性を増加させて耐疲労性を向上させる方法が提示されている。しか し、このように高速紡糸を用いる方法は、耐疲労性の向上には効果があるが、非 晶領域での分子鎖長さが不均一になり、弛緩された分子鎖が共存して強度の損失 が大きく、繊維内外層間の物性差が発生して延伸性が低下し微細構造の欠陥によ る物性の変動が大きいという欠点がある。 又、従来のタイヤコードの製造方法として、例えば日本国特開昭61−129 52公報には、極限粘度1.0、ジエチレングリコール含量1.0モル%、カル ボキシル含量10当量/106g水準のポリエステルポリマーを使用して紡糸速 度2000〜2500m/minで防止された未延伸糸を160℃水準の温度で延伸 し、210〜240℃で熱処理して製造された原糸を通常のゴム溶液に浸漬して 、強度7.0g/d以上、非晶部吸収ピーク温度148〜154℃、乾熱収縮率3 .3〜5%水準のコードを製造する方法が記載されている。 又、米国特許第4,101,525号及び米国特許第4,195,052号公 報には、高速紡糸による高配向未延伸糸をスチーム等を使用して延伸して高度に 配向された延伸糸、つまり85モル%ポリエチレンテレフタレートで構成された 単糸繊度1〜20デニール及び150℃での仕事損失0.004〜0.02lb.i nであるマルチ延伸糸をゴム溶液に浸漬してコードを製造し、これをタイヤに使 用することが例示されている。 しかし、これらの方法の場合、高速紡糸及び延伸により製造された原糸の場合 は原糸の形態安定性、特に乾熱収縮率に決定的な影響を及ぼすタイ分子鎖が配向 されて残存内部応力として残ることになる。これは最終的にタイヤコードの耐疲 労性を低下させる原因となり、従来大部分の原糸の場合の熱応力を調べると、前 記のような内部応力により温度が昇温するにつれて持続的に熱応力が増加する。 結局、これは前記原糸を使用してゴム溶液で熱処理しても残存内部応力が残って いるためタイヤコードの耐疲労性を低下させる原因となる。又、ゴム溶液で処理 される前の原糸が高度に配向された延伸糸、つまり結晶と非結晶が明確である2 相構造になっているため、ゴム溶液に浸漬熱処理時に高熱による結晶部分の劣化 により強度の低下が発生する。 その外にも、ポリエステル延伸糸に1次的にエポキシ樹脂化合物を処理した後 、ゴム溶液に浸漬する方法が日本国特開昭54−77794公報等に記載されて いるが、根本的な問題解決には困難がある。 即ち、従来の大部分の方法は、原糸状態での機械的物性及び熱収縮率を向上さ せるため、高温熱処理を伴った製造工程により高い結晶化度を維持しつつ、非晶 部の配合度を最少化する理想構造の原糸を形成させた後、ゴム溶液に浸漬して前 記のように最終タイヤコードとしての要求特性を達成する方法であるが、このよ うな製法の場合には、要求されるコード特性を達成するため原糸で高温工程が随 伴されるため原糸の残留熱応力を大きくし、高温処理による高速原糸生産に限界 を与え、使用エネルギーも多くなって製造原価が上昇する。これとともに、浸漬 工程で原糸製造時に累積された熱応力等を弛緩させるために原糸でより高い熱エ ネルギーが随伴される必要があり、浸漬速度等に限界が生じる。又、浸漬工程中 に微細構造変化量に制限が発生して、コードの機械的物性及び寸法安定性獲得に も不利な方法と評価される。 本発明は前記のような先行技術の諸般問題点を解消するために提供される。本 発明によると、高速紡糸による内部残留応力による耐疲労性低下の問題と、ゴム 溶液に浸漬時、結晶部分の劣化による強度低下の問題を下記のような点に基づい て解決する。 高結晶性を有するポリエステル原糸は熱履歴が大きく、原糸の熱による収縮応 力が大きい。従って、以後の浸漬工程等のような高熱処理時に随伴される再結晶 化過程中に、特に非晶領域のうち配向が崩れている自由分子鎖を中心にホールデ ッド(folded)結晶が主に形成されて、強度及び弾性率又は強度維持率が低下す る傾向がある。 又、高結晶性原糸は原糸自体の微細構造上では熱寸法安定性及び耐疲労性が優 秀であるが、ゴムと結合する官能基がないため、これらの特性だけでは不十分で ある。従って、原糸は耐疲労性を向上させるため撚れが付与され、ゴムとの接着 力向上のための高温の浸漬工程(ラテックス処理)を通過させることによりゴム との接着性を向上させることになる。特に、浸漬工程では、熱エネルギー、緊張 及び弛緩熱処理等の諸条件によってタイヤコードの機械的物性及び最終寸法安定 性を決定することになる。本発明者はこのような物性の変化から、原糸よりコー ド状態に行く一連の加工工程中の微細構造変化量が寸法安定性及び耐疲労性のよ うなコード性能の向上に重要な技術のポイントとなり得る事実を発見した。 本発明者らは先行技術方法に比べて強度のような全般的な物性が優秀であり、 強度転換効率が高く、高温の浸漬処理後にも原糸の強度が高く維持されるととも に優秀な耐疲労性を持たせる優秀な寸法安定性を有するポリエステル原糸の製造 方法に対して研究をして本発明を完成するに至った。 即ち、原糸の機械的特性と熱収縮率を向上させるため、従来の大部分の方法は 高温の熱処理を伴う工程により高結晶化度を維持し、非結晶部分の配向度を最少 化する理想的な構造の原糸を形成し、このような原糸をゴム溶液に浸漬して、最 終タイヤコードに要求される物性を達成する。しかし、このような方法に随伴さ れる高温工程は残留熱応力を増加させ、原糸の高速生産を制限し、所要エネルギ ーの増加によりコストの上昇を来す。又、浸漬工程に所要される熱エネルギーは 、原糸の製造で累積された熱応力を緩和させるため、原糸の製造に所要されるエ ネルギーより高くなければならず、浸漬速度が制限される。又、このような方法 は浸漬工程での微細構造変化を制限するため、コードの機械的特性及び寸法安定 性を達成するに好ましくない。 本発明は、結晶化を示す密度を原糸の製造時に制限された範囲内に限定し、繊 維状微細構造を形成するように非晶部の複屈折率を最大化し、繊維状微細構造が 再配列するよう、ゴム溶液浸漬中に発生される熱エネルギーを用いて再結晶する ことにより、結晶部と非晶部の安定した2相構造を有するポリエステルタイヤコ ードの製造方法を含む。 原糸に存在する高配向度の非晶部は浸漬中に熱処理を受けると容易に結晶化さ れる。本発明の原糸のこのような結晶の大きさは従来の原糸のものより10%以 上小さい。従って、本発明の原糸はコード内で結晶部と非晶部が均一に分布され る網状結晶構造を有するので優秀な寸法安定性を表す。特に、結晶を連結する束 縛されたタイ分子鎖(tie molecular chain)の含量が再結晶化中にホールデッ ド結晶の形成を最少化することにより増加されて、高弾性率が維持できる。 又、本発明者は前記特性を達成する特殊な紡糸及び延伸方法を発見した。即ち 、優秀なポリエステル原糸を製造するに必要な工程条件を発見した。より詳しく は、X線では結晶回折が著しく観測されない程度に非晶部に高度に配向された分 子鎖を有する未延伸糸を製造した後、低温(結晶化温度以下)で低延伸倍率で延 伸して、延伸により誘導される非晶部の分子鎖の緊張を最少化し、次いで熱処理 し、低温で弛緩させてそれ以上の結晶化が発生しないようにする。このような原 糸はゴム溶液に浸漬され、再結晶可能な特定温度及びテンション条件で熱処理さ れて、最終タイヤコードに製造される。 本発明の目的 本発明の第1の目的はゴムマトリックス内の配列前後に210℃以上の高温で 反復的な疲労運動を受ける条件下でも耐波労性及び寸法安定性に優れたポリエス テルフィラメント糸を提供することである。 本発明の第2の目的はゴム補強材として寸法安定性及び耐疲労性に優れたポリ エステル原糸を包含するタイヤコードを提供することである。 本発明の第3の目的は高温下での反復疲労運動下でも耐疲労性及び寸法安定性 が著しく改善されたタイヤを提供することである。 従って、前記目的を達成するため、本発明は、90モル%以上のポリエチレン テレフタレートでなり、フィラメント当たり3〜5デニールの繊度を有するポリ エステルフィラメント糸において、i)〜iii)の物性を満足することを特徴と するポリエステルフィラメント糸が提供される。 i)密度値が1.38g/cm3以上1.39g/cm3以下 ii)非晶部の複屈折率が0.06〜0.09 iii)tanδピーク温度が140℃以下 このような本発明のポリエステルフィラメント糸は温度240℃で0.1g/d 張力下で3分間処理した後に下記i)〜iv)の微細構造物性変化量を同時に満足 する。 i)結晶化度増那量(ΔXc)10〜20(重量%) ii)非晶配向係数減少(ΔFa)0.05以上 iii)長周期大きさの増加量(ΔLP)10Å以上 iv)tanδピーク温度減少量(Δtan δpeak)5℃以上 ここで、長周期は波長1.54ÅのCu−Kα−放射光を用いるX−線散乱装 置(日本のRigaku Co.,Ltd.製品)を使用して電圧50kV、電泥200mAの条 件下で小角X−線散乱パターンを得てブラッグ(Bragg)方程式により計算する ことができる。 d=λ/2θ(Bragg equation) ここで、λ=1.54Å、θ=散乱角 90モル%以上のポリエチレンテレフタレートからなったポリエステルフィラ メント糸が高温で弛緩及び張力の付与される浸漬条件で処理される時、つまり0 .2〜0.6g/dの張力、弛緩及び浸漬時の加熱ゾーン温度230〜250℃で 浸漬処理される時、フィラメント糸が処理コードになる途中に原糸内で微細構造 変化が発生する。このような微細構造変化は温度240℃で0.1g/d張力下で 3分間処埋した時、処理前と処理後の微細構造変化と同一である。 好ましくは、本発明の原糸は浸漬工程での微細構造変化により原糸と処理コー ド間に著しい熱収縮率を表す。ポリエステル原糸が前記特性を満足すると、浸漬 工程後の原糸は理想的な微細構造に変化できる。 又、本発明は、90モル%以上のポリエチレンテレフタレートからなり、固有 粘度が0.85以上であるポリエステルを溶融防止し直接延伸してポリエステル フィラメント糸を製造する方法において、 i)ポリエステル樹脂を2,500〜4,000m/minの紡糸速度で紡糸させ た後、固化点が冷却領域全長の2/3以内に形成されろよう、25℃〜重合体の ガラス転移温度(Tg)の冷却風温度で冷却、固化させて、未延伸糸の密度値が 1.355g/cm3〜1.360g/cm3である未延伸糸を製造する工程と、 ii)前記未延伸糸をガラス転移温度(Tg)以上結晶化度温度以下の延伸温度 で切断伸度が15%以下となるように延伸する工程と、 iii)得られた延伸糸を210℃以下の温度で熱固定させる工程と、を包含す ることを特徴とするポリエステルフィラメント糸の製造方法が提供される。 本方法によると、密度値が1.355〜1.360g/cm3ポリエステル未延伸 糸がガラス転移温度(つまり、2次転移温度)以上結晶化温度以下、好ましくは 80〜120℃の延伸温度で延伸され、210℃以下に熱処理されて、切断伸度 が15%以下となるようにする。 又、本発明は90モル%以上のポリエチレンテレフタレートからなり、フィラ メント当たり3〜5デニールの繊度を有する前記ポリエステルフィラメント糸か ら形成され、浸漬時の微細構造物性変化量によって次の特性を満足するタイヤコ ードが提供される。 i)寸法安定指数(DS)≧0.80 ii)コード強度[T(g/d)]≧0.1DS+4.8 iii)乾熱収縮率3.5%以下 本発明のポリエステルフィラメント糸は90モル%以上、好ましくは95モル %以上のポリエチレンテレフタレートを含有する。又、本発明のポリエステルは ポリエチレンテレフタレート以外の共重合エステル単位を10モル%以下、好ま しくは5モル%以下含有し得る。ポリエチレンテレフタレート以外のエステル単 位として有用なエステル形成成分の例としてはジエチレングリコール、トリメチ レングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール等のよ うなグリコールと、イソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、アジピン酸、セ バシン酸、アゼライン酸等のようなジカルボン酸が挙げられる。 本発明のポリエステルフィラメント糸は普通フィラメント当たり約3〜5デニ ールの繊度を有するが、この値はこの分野の熟練者であれば広範囲に変形できる 。 本発明によると、ポリエステルフィラメント糸の微細構造変化を容易にしその 変化量を増大させるため、原糸製造時から結晶化水準を代表する密度値を一定範 囲に制限し、非晶部の複屈折率を最大化する。原糸の繊維微細構造はゴム溶液へ の浸漬工程での熱エネルギーを用いる再結晶化過程により再配列されて、ポリエ ステルタイヤコードは結晶と非結晶の安定した2相構造を有する。 本発明で定義する特徴的な原糸の微細構造はX線回折強度を小角範囲内で紫外 線方向に走査させて回折線の強度を定量的に係数化させて求めることができる。 密度値(ρ)はn−ヘプタンと四塩化炭素を用いて密度勾配管法により25度C で測定して求めることができる。 本発明の原糸の場合、前記方法により求めた密度値が1.38g/cm3以上1. 39g/cm3以下であることを特徴とする。密度が前記範囲より小さい場合には原 糸製造時にフィラメントがソフトであって切糸が頻繁に生ずる欠点がある。反対 に密度が前記範囲を超える場合には原糸状態での良好な機械的物性及び低い熱収 縮率を獲得し得る利点があるが、原糸製造工程等高温の熱処理過程が随伴されて 原糸の残留応力を大きくし、コード強力低下が来され、かつ浸漬工程中に微細構 造変化量に制限が生ずる。 又、本発明のポリエステルフィラメント糸は非晶部複屈折率(Δna)値が0 .06〜0.09、好ましくは0.07〜0.09であることを特徴とする。本 発明の原糸は前記範囲のΔnaで非晶部の適合した配向特性を表す。Δnaが前記 埴を外れる場合には非晶部の配向度が不十分であって、浸漬工程で非晶領域が結 晶領域に含入される量が少ないため、これを高めるために多くの熱エネルギーが 所要され、その結果、コードは低い強度と不良な寸法安定性のような不良な物性 を有することになる。 非晶部の複屈折率(Δna)は記式により求めることができる。 Δna=(Δn−0.212Xcc)(1−Xc) ここで、Δn=平均複屈折率 Xc=結晶化度 fc=結晶配向係数 平均複屈折率(Δn)は偏光顕微鏡に付着されたベレクコンペンセーター(Be rek compensator)を使用して試料による干渉色度から求めたレターデーション (retardation)を測定して次の方程式により計算して求める。 Δn=R/d ここで、d:試料の厚さ(nm)、R:レターデーション(nm) 結晶化度Xcは密度値(ρ:g/cm3)を用いて下記式により計算して求めること ができる。 Xc=(ρ−ρa)/(ρc−ρa) ここで、ρc(g/cm3)=1.455、ρa(g/cm3)=1.335 結晶配向係数(fc)は下記式により材料の(010)及び(100)結晶面 の広角X−線回折パターンの1/2高さでの幅から求めた配向係数を平均して求 めることができる。 fc=(f(010)+f(100))/2 原糸の密度及び非晶部の複屈折率が前記範囲を超えると、結晶領域と非結晶領 域の区分が著しくて浸漬時に好ましい結晶成長及び結晶表面でのホールデッドチ ェーン形成による強度低下等により最終ディープコードでの物性は不良になる。 そして、このような事実の他に次のような事実がタイヤ用補強材料のようなゴ ム補強用繊維においては非常に重要な因子である。即ち、タイヤ等に使用される ゴム補強用繊維は使用中高温下での反復的な引張、圧縮、屈曲等の疲労運動下に あり、著しい強度の低下及び弾性率の低下が生じるので、靭性を向上させること が重要であり、高度の寸法安定性が要求される。このためには、構造的に結晶領 域を均一に分布させるべきである。寸法安定性の重要な指標である収縮現象は、 分子鎖に熱が加わった時、非晶部の分子配向が崩れつつ分子鎖の長さが減りなが ら観測される現象である。このような形態変化を減らし得る部分が非晶部と連続 的に隣接している結晶である。このような結晶が緻密な網構造を形成していると 、タンジェントデルタピーク温度値として代表し得る高温での弾性率の変化が熱 収縮のような形態変化を防ぐ役割をする。換言すると、ゴム内に硫黄を用いて架 橋結合させたもののような役割をするものである。 即ち、形態安定性を高めることにおいて、タンジェントデルタピーク温度の改 善なくてはゴム補強用繊維の物性改善には限界がある。本発明の原糸は従来の原 糸より低いタンジェントデルタピーク温度を有する。本発明の原糸のタンジェン トデルタピーク温度は140℃以下、好ましくは135℃以下である。 又、弛緩工程で使用する応力を制限的でも減らすため、米国特許第4,101 , 525号、米国特許第4,195,052号のように非晶領域の配向性を小さく する場合、高結晶化及び後工程による再結晶化過程中の結晶表面のホールデッド 分子鎖及び結晶界面上の多くの欠陥により非晶分子鎖の拘束を全く解くことがで きず、又、タイ分子鎖分率の低下により高弾性の物性を得ることが容易でない。 前記のように、本発明の原糸によると、熱等による応力の累積が最少化され、 浸漬時の熱エネルギー及び張力等を用いて原糸から処理コード間に次のような微 細構造物性変化量を同時に起こす。 i)結晶化率増加量(ΔXc)10〜20重量% ii)非晶配向係数減少量(ΔFa)0.05以上 iii)長周期大きさの増加量(ΔLP)10Å以上 iv)tanδピーク温度減少量(Δtan δpeak)5℃以上 従って、本発明は原糸において熱等による応力の累積を最少化することにより 熱収縮率の著しい低下を表すとともに、浸漬時の熱エネルギー及び張力のような 機械的な力を用いて原糸と処理コード間に前述したような物性変化量を誘発する ポリエステルフィラメント糸を提供する。 フィラメント糸に存在する高度に配向された非晶部は浸漬中に熱処理を受ける とさらに結晶化される。本発明の原糸おいて、このような結晶の大きさは従来の ものより10%以上小さい。従って、本発明のフィラメント糸は結晶部と非晶部 が均一に分布された網状結晶構造を有するので優秀な寸法安定性を有する。特に 結晶間を連結する束縛されたタイ分子鎖の含量がホールデッド結晶の形成を最少 化することにより増加されて高弾性率を維持することができる。 従って、本発明の原糸自体は150℃で30分間熱風オーブンで無張力下で高 い収縮率を表すが、原糸をゴムマトリックスに浸漬することで製造されるコード は前記微細構造の変化により下記のような優秀な物性を表す。 i)寸法安定指数(DS)≧0.80 ii)コード強度[T(g/d)]≧0.1DS+4.8 iii)コード乾熱収縮率3.5%以下 一般に、ネットワーク構造を有するタイヤコードはタイヤ内部に入って伸長及 び圧縮変形を受けるにつれて非結晶領域に存在する分子鎖が動くに必要な活性化 エネルギーが大きく、発熱量が多くなることによりタイヤ内部温度がそのだけ上 昇するため、タイヤコードの耐疲労性が悪くなって寿命が短くなると言われてい るが、実際にはその反対現象が現れる。又、本発明者は実験によりこのようなネ ットワーク構造が耐疲労性に優秀であることが分かり、その理由はタイヤコード の疲労メカニズムが物理的な劣化よりは化学的な劣化によるものがずっと大きい ためである。 “日本ゴム協会誌第64巻第4号、1991、p260〜266”によると、 疲労による劣化のうち、80%が分子鎖中に結合されているエステル結合の加水 分解及びアミン分解によるものであり、残りが物理的な変形によるものであると 知られている。即ち、タイヤ内部に入っているタイヤコードの構造は、網状構造 がよく発達されている場合には、外部の伸長、圧縮、屈曲変形による分子鎖の動 きが非常に難しいために発熱量が多く、温度が上昇し、これによる物理的疲労が 大きいが、これは非常に微々なものであり、反対に非結晶領域での配向度が高く て水分及びアミンの浸透が難しいため、化学的な劣化が小さくなって耐疲労性に 優秀であるものと判断される。 以下、本発明のポリエステルフィラメント糸の製造方法をより詳細に説明する 。 出発原料として使用されるポリエステルは固有粘度が0.85以上である高重 合度のポリエステルである。固有粘度(η)はオストヴァルト粘度計(Ostwald viscometer)を使用してオルト−クロロフェノール100mlに試料8gを溶解し た溶液の相対粘度(ηr)を25℃で測定して次の式により算出する。 η=0.0242ηr+0.264 ここで、ηr=(t×d)/(t0×d0) t:溶液の落下時間(秒) t0:オルト−クロロフェノールの落下時間(秒) d:溶液の密度(g/cm3) d0:オルト−クロロフェノールの密度(g/cm3) 形態安定性及び耐疲労性の側面でポリマーの重合度が非常に重要である 特に 、形態安定性においては低分子量ポリマーが有利であるが、耐疲労性においては 高分子量ポリマーを使用するのがよい。本発明においては、固有粘度0.85以 上、 好ましくは1.0以上のポリマーを使用して諸般物性の最適化と耐疲労性低下の 最少化ができる、 高応力紡糸により密度値が1.355g/cm3以上である未延伸糸を得る。本発 明による微細構造を形成する原糸を製造するための前段階として、独特な分子鎖 のハッキング程度を示す未延伸糸を製造することが重要である。 万一、密度値が1.355g/cm3未満となると、ゴム補強用繊維で十分な強度 及び弾性率を付与するため、延伸工程中に過度な延伸を行うべきである一過度な 延伸長力により残存応力が大きくなり、原糸の延伸による結晶化が大きくなるた め、最終ディープコードの構造変化量を調節することができない。 未延伸糸の密度値は、放出糸が冷却風により冷却されてガラス転移温度に到達 する地点で受ける張力の大きさに比例する。このような張力大きさは紡糸速度、 単孔吐出量及び冷却風の温度等に左右される。一般に、未延伸糸の密度は、スヒ ナレットを離れた放出糸が冷却風により冷却されてガラス転移温度以下に到達す る地点でなされる。本発明では放出糸の引張変形速度を高めるため、紡糸速度を 高速化するか、紡糸速度は固定し単孔吐出量を減少させる方法を用いて、固化点 の張力を高くして未延伸糸の密度値を1.355g/cm3以上にした。この際に、 固化点での張力を高めるためには、溶融吐出された糸条を徐々に冷却させて固化 点を紡糸口金からなるべく下方に移動させることがよい。より具体的には、紡糸 口金から溶融紡糸後、糸条が冷却される時、固化点を冷却領域全長の2/3以下 内で形成されるようにすることが好ましい。固化点の形成位置によって未延伸糸 の密度差が生ずるので、未延伸糸の密度を測定することで固化点の形成位置を予 測し得る。 又、高速紡糸工程において、固化点でのフィラメント内外層温度差を減少させ るため、冷却風温度は25℃以上重合体のガラス転移温度以下、好ましくは40 〜60℃に高めると、フィラメント内外層の構造差による強力低下を減らすこと ができる。この温度が25℃未満であろ場合にはフィラメントが急冷して固化点 張力が低くなって高配向未延伸糸を得にくくなる。 単孔吐出量の変化は原糸の機械的物性に大きい影響を及ぼす。紡糸条件調節及 び不均一冷却を防止して延伸工程を経た最終延伸後、フィラメントの単糸繊度は 3〜5デニールに維持するのがよい 本製造方法は未延伸糸の結晶化温度以下で低倍率で延伸することを特徴とする 延伸としては2段又はそれ以上の多段延伸が用いられる。高速紡糸により製造さ れた高配向未延伸糸の結晶化温度は低速紡糸による未延伸糸のものより普通10 ℃以上低い。従って、延伸温度は重合体のガラス転移温度〜120℃以下、好ま しくは10℃〜120℃、より好ましくは80〜90℃に調節される。万一、延 伸温度があまりに高ければ、分子鎖が配向される前に既に未結晶が存在して延伸 性が低下する。あまり低い温度では分子鎖の流動性が無くされて延伸効率が低下 する。 総延伸比は1.4:1〜2.2:1、好ましくは1.4:1〜1.8:1程度 にすべきである。総延伸比が1.4:1未満となると繊維の強度が不足であり、 2.2:1を超える時は高いモジューラス値と低い収縮率を達成し得なく強度低 下率も高くなる。 本発明において2段又はその以上の多段延伸をすることが好ましく用いられる 理由は、第1延伸ゾーンで70%以上に延伸して1段延伸のみをする場合、縺れ て存在している分子鎖がフィブリル構造に行くための時間が短くて、縺れた状態 のままで残存し、これが構造の欠陥として作用して熱による収縮率が大きくなる ためである。 本発明によると、高速紡糸により製造された高配向未延伸糸が特定条件で延伸 された後に熱を加えると、収縮が起こらなく却って液体のように変形する性質を 活用してディープコードでの乾熱収縮率を大幅減らすことができる。 初期の配向された非結晶ポリマーをガラス転移温度と溶融温度間の温度下に放 置して応力を加えた状態での挙動を観察した実験で収縮が起こる現象は、配向さ れた非結晶領域での分子鎖の崩れによる起こり、液体のような伸長変形は前記収 縮力より大きい応力が加わる時、分子の配向が増加しながら起こるものと報告さ れている。加熱により起こる伸長又は収縮挙動は配向された非結晶分子鎖の結晶 化による伸長力の差により起こる現象と見做し得る。従って、本発明は伸長及び 収縮挙動のメカニズムを応用して収縮率を最少化する。 本発明者らは、液体のような伸長挙動を最大にするためには、延伸時、熱によ る結晶化が起こらなければならないので、延伸が未延伸糸の結晶化温度以下の延 伸温度及び低倍率でなされるべきであるという事実が分かった。即ち、延伸時に 熱による結晶化が予め起こる場合には、配向された非結晶領域が結晶領域に変わ るため、配向された非結晶領域が配向結晶化しつつ起こる伸長変形はそれ以上起 こり得ない。ただ、非結晶領域に存在する非晶分子鎖のディスオリエンテーショ ン(Disorientation)による収縮挙動だけ起こるため乾熱収縮は大きくなる。 本発明の製造方法は、熱処理が150〜210℃、好ましくは190〜200 ℃の温度で遂行されることを特徴とする。 熱処理温度が210℃を超えると、既に結晶領域と非結晶領域の区分が明ら かになるため、結晶領域の配向度が極度に増大し、非結晶領域の配向度が低くな って、以後浸漬時に非正常的な結晶成長による物性低下を最少化し得なくなる。 特に、配向の殆ど完了された状態の原糸を熱処理するため、この温度は糸の構造 を決定する重要な因子の一つである。本発明のタイヤコード用ポリエステル原糸 を製造するため、この温度は150〜210℃、好ましくは190〜200℃に 維持することが要求される。 一般に、延伸前の未延伸糸は延伸工程中の延伸熱処理による結晶化及び分子鎖 の配向によりその物性を発現することになり、延伸中配向は結晶領域及び非結晶 領域で同時になされ、延伸張力は却って非結晶領域でさらに大きくかかる。従っ て、このような微細構造を有するタイヤ用原糸はコード製造時に撚糸又は公知の ゴム溶液への浸漬工程中の機械的物性の急激な低下が発生する。 本発明によると、このような問題点は延伸後に非晶部の分子鎖が流動し始める 温度、つまり損失タンジェント値(tanδ)が最大を示す温度を調節することに より解決される。例えば、このような問題はタンジェントデルタピーク温度を1 40℃以下に調節し、浸漬工程中に5℃以上の温度減少により解決できる。 本発明の原糸は公知のゴム溶液への浸漬、乾燥、熱処理及びノーマライジング 工程の順に処理してタイヤコードに製造される。前記浸漬工程中のホットストレ ッチ熱処理工程で、張力は0.2〜0.6g/d、処理温度は220〜250℃が 最も適する。張力が0.6g/dを超えるか、温度が250℃を超えると、配向さ れた非晶分子鎖の結晶化による伸長力よりずっと大きい応力が原糸に作用し、 これが結局最終ディープコード内で残存応力として残るので乾熱収縮率が増加す る。又、張力が0.2g/d未満であると非晶領域の分子鎖ディスオリエンテーシ ョン及びホールディング(folding)による好ましくない非晶分子鎖の成長によ り乾熱収縮率は減少するが強力が低下する。又、温度が220℃未満であるとゴ ム溶液の接着力が不足であり、乾熱収縮率が増加して、寸法安定性のよいディー プコードを得ることができない。 本発明のフィラメント糸は、100デニールを基準とした時、2本以上撚糸、 製織した後、公知のゴム溶液に浸漬してから乾燥させ、続けて前記温度及び張力 で熱処理した後、ノーマライジングしてコード紙を得、これからディープコード を得る。このように得たディープコードは乾熱収縮率(S)が3.5%以下と表 れる。又、寸法安定度値(DS)が0.80以上を示す。ここで、DS値は乾熱 収縮率(S)を10%伸長下の強度(g/d)で分けた値である。 以下、本発明を例示するためのものであるだけ本発明の領域を制限するための ものでない実施例及び比較例に従ってより詳細に説明する。 [実施例1.1〜1.7、比較例1.1〜1.6] 固有粘度が1.0であり末端カルボキシル基含量が15eq/106gであるポ リエチレンテレフタレート重合体を出発物質として使用して305℃で溶融紡糸 した。溶融紡糸において、直径0.60mm、口金孔数250個であるスピナレッ トで圧出し、口金直下部には保温筒を設置し、保温筒の下で80℃以下の冷却風 温度に冷却固化した。 ポリエステルフィラメント糸を製造するために使用されたその他の工程条件は 下記表1−1及び1−2に提示される。得られた原糸の物性は下記表2−1及び 2−2に提示される、又、フィラメントへ糸を240℃で0.1g/d張力下で3 分間処理した後の物性は下記表3−1と3−2に提示される。 表2−1〜3−2に提示される物性のテストは次の方法で遂行した。 ◎強度及び伸張率:JIS−L1017方法による。 機器:インストロング社の低速伸張型テンザイルストレングステスター テンザイル速度:200mm/分、試料の長さ:250mm 雰囲気条件:25℃、65%RH ◎原糸の乾熱収縮率(Δδ、%):下記式で計算、式において、L0は25℃、 65%RIIで24時間放置した後、20gの荷重で測定した試料の長さを、L1 はオーブンで150℃で30分間無荷重下で処理した試料の長さを示す。 ◎コードの乾熱収縮率(S,%):下記式で計算、式において、l0、は25℃ 、65%RHで24時間放置した後、20gの静荷重で測定したコード紙の長さ を、l1はオーブンで150℃で30分間20gの静荷重で処理した後の長さを 示す。 ◎コードの強力維持率:ASTM D 885方法による。チューブ内圧3.5kg /cm2、回転速度850rpm、チューブ角80°で48時間回転前及び後にタイヤ から採取したコード試料の強度を測定して下記式で求める。 ◎小角X−線ピーク強度(cps) 機器:日本リガク社(Rigaku Co.,Ltd.)のX−線回折器 光源:Cu−Kα−放射光、電圧:50kV、電流:180mA ◎tan δピーク温度:100Hz、温度上昇速度3℃/分で測定 [実施例2.1〜2.7] 前記実施例で製造されたフィラメント糸をZ方向に49回/10cmの下撚、 S方向に49回/10cmの上撚2合で撚糸、製織した。結果の織物をレゾルシ ノールホルマリンラテックス溶液に浸漬した後、160℃で60秒間乾燥した。 その後、熱処理、1.5%弛緩及び245℃で60秒間ノーマライジングして2 500デニールのポリエステルタイヤコードを製造した。このように処理したタ イヤコードの物性は下記表4に記載される。 以上本発明を好ましい実施様態に対して説明したが、この分野での熟練者に自 明な変更及び変形が可能であることは勿論である。このような変更及び変形は請 求の範囲の要旨及び範囲に属するものと見做される。 前記表4の結果から、本発明によるポリエステルタイヤコードは寸法安定係数 0.80以上で乾熱収縮率が3.5%以下であって、優秀な寸法安定性を表すこ とが分かる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),AU,CA,CN,J P,NZ,PL,US (72)発明者 イ サン−ミン 大韓民国 キョンサンブック−ド グミ− シ コンダン−ドン 212 (72)発明者 チョイ ドゥク−ヨン 大韓民国 キョンサンブック−ド グミ− シ コンダン−ドン 212

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  1. 【特許請求の範囲】 1. 90モル%以上のポリエチレンテレフタレートを含み、フィラメント当 たり3〜5デニールの繊度を有するポリエステル原糸が下記i)〜iii)の物性 を満足し、温度240℃で0.1g/d張力下で3分間処理した後に下記iv)〜vii )の微細構造物性変化量を満足することを特徴とするポリエステルフィラメント 糸 i)密度値が1.38g/cm3以上1.39g/cm3以下 ii)非晶部の複屈折率が0.06〜0.09 iii)tanδピーク温度が140℃以下 iv)結晶化度増加量(ΔXc)10〜20(重量%) v)非晶配向係数減少(ΔFa)0.05以上 vi)長周期大きさの増加量(ΔLP)10Å以上 vii)tanδピーク温度減少量(Δtanδpeak)5℃以上 2. 90モル%以上のポリエチレンテレフタレートからなり、固有粘度が0 .85以上であるポリエステルを溶融紡糸し直接延伸してポリエステルフィラメ ント糸を製造する方法において、 i)ポリエステル樹脂を2,500〜4,000m/minの紡糸速度で紡糸させ た後、固化点が冷却領域全長の2/3以内に形成されるよう、25℃〜重合体の ガラス転移温度(Tg)の冷却風温度で冷却、固化させて、未延伸糸の密度値が 1.355g/cm3〜1.360g/cm3である未延伸糸を製造する工程と、 ii)前記未延伸糸をガラス転移温度(Tg)以上結晶化度温度以下の延伸温度 で切断伸度が15%以下となるように延伸する工程と、 iii)得られた延伸糸を210℃以下の温度で熱固定させる工程とを包含する ことを特徴とするポリエステルフィラメント糸の製造方法。 3. 90モル%以上のポリエチレンテレフタレートからなり、フィラメン ト当たり3〜5デニールの繊度を有するポリエステルフィラメント糸から形成さ れ、浸漬時の微細構造物性変化量によって次の特性を有することを特徴とするタ イヤコード i)寸法安定指数(DS)≧0.80 ii)コード強度[T(g/d)]≧0.1DS+4.8 iii)乾熱収縮率3.5%以下 4. 前記ポリエステルフィラメント糸が請求項1のフィラメント糸である ことを特徴とする請求項3記載のタイヤコード。 5. ゴムマトリックスと請求項3のホリエステルタイヤコードとを備える ことを特徴とするタイヤ
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