JPH0323644B2 - - Google Patents

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JPH0323644B2
JPH0323644B2 JP57081669A JP8166982A JPH0323644B2 JP H0323644 B2 JPH0323644 B2 JP H0323644B2 JP 57081669 A JP57081669 A JP 57081669A JP 8166982 A JP8166982 A JP 8166982A JP H0323644 B2 JPH0323644 B2 JP H0323644B2
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polyester
terminal carboxyl
polymer
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less
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Shiro Kumakawa
Hiroyoshi Hirono
Shozaburo Hiratsuka
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Teijin Ltd
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/02Optical fibres with cladding with or without a coating
    • G02B6/02033Core or cladding made from organic material, e.g. polymeric material

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は熱的性質及び力学的性質が同時に改善
されたゴム構造物の補強用に好適なポリエステル
繊維に関する。 ポリエステル繊維は、その力学的、熱的性質が
優れていることから、衣料分野のみならずタイヤ
コード、コンペアベルト、シートベルト、V−ベ
ルト、ホース、縫糸等の工業用繊維としても広く
使用されている。特に昨今は衣料用に比して工業
用繊維としての比重が益々高くなり、これに伴い
工業用繊維、特にゴム構造物補強用繊維としての
要求特性も一層厳しくなつてきている。 従来行われてきたゴム構造物補強用繊維の製造
法は、切断強度の改善を指向した方向であり、こ
のためポリマーの固有粘度〔η〕を0.7以上に上
げ、その溶融紡糸においては未延伸糸の複屈折率
△nを極力下げる紡糸条件を採用し、しかる後、
充分に延伸と熱処理する方法であつた。 かくして得られる繊維は、当初の意図通り切断
強度の面においては優れているが、これとて特定
の用途、例えば熱収縮が低く、しかも高モジユラ
スが要求されるラジアルタイヤ用には適していな
い。 即ち、ラジアルタイヤ用には、切断強度は低く
ても熱収縮率が低く、しかもモジユラスが高いレ
ーヨンが好ましく使用されているのが現状であ
る。 しかしレーヨン自体生産量も限られており、又
価格も高く、しかも今後の安定供給性という面か
ら問題がある。そこでポリエステル繊維をして、
より熱収縮率を下げ、モジユラスを上げる検討も
一部ではなされてきた。その代表的な例は延伸工
程に続き弛緩熱収縮処理を行なうものである。し
かしながら、この場合非晶部分が安定化するた
め、即ち非晶部分の配向度が低下するため、熱収
縮率を下げるという目的はほゞ満足されるが、モ
ジユラスはより低くなる欠点がある。 他の手段としてポリマーの固有粘度〔η〕を下
げることも検討したがこの種の繊維は、合糸し撚
糸し、スダレ状に織り、レゾルシン−ホルマリン
系の接着剤で処理した後、熱処理するデイツプ工
程までは熱収縮、モジユラスはほゞ目的に合致す
るが、デイツプ後ゴムをのせ加硫し、タイヤ成形
した後の強力やタイヤ走行時の耐久性という点で
は劣り、実用上の問題が大きい。このゴム中での
コード強力の低下を抑制するために末端カルボキ
シル基量を低下する試みもなされているが充分で
はないのが現状である。 このように従来のゴム構造物補強用繊維の製造
に当つては、種々の要求特性の内の一部を改良で
きるのみで、これに伴うマイナスの要因も顕現
し、二律背反的な性格のものであつた。 従つて本発明者は、固有粘度〔η〕が高くて、
高強力を維持しつつ高モジユラス、低収縮で、且
つゴム中耐久性に優れたポリエステル繊維を提供
せんと鋭意検討の結果、繊維微細構造の非晶部分
の配向性を低下させ、且つ非晶部分の密度とタイ
分子数を増大し、結晶部分と非晶部分との結合を
緻密にすること及び末端カルボキシル含量をある
範囲以下にすればよいことを見い出し、本発明に
到達したのである。 即ち本発明は、末端カルボキシル基量が10当
量/106グラムポリマー以下で固有粘度が0.85以
上のポリエステルを溶融状態で紡出して、直ちに
急冷固化せしめ、引取速度1500〜5000m/分で引
き取ることによつて複屈折率3000〜7000×10-5
未延伸糸を得、この未延伸糸を切断伸度の80%以
上延伸した後、緊張下で熱処理することによつて
得たエチレンテレフタレートを主たる構成単位と
するポリエステル繊維であつて、固有粘度が0.80
以上、末端カルボキシル基量が10当量/106グラ
ムポリマー以下、175℃における乾熱収縮率が9.0
〜15%で且つ非晶配向度faが0.55〜0.64及び長周
期間隔Lが130〜160Åである高強力で熱安定性に
優れたポリエステル繊維に係るものである。 本発明で言うポリエステルとは、テレフタル酸
成分とエチレングリコール成分とからなるポリエ
チレンテレフタレートを主たる対象とするが、テ
レフタル酸成分の一部、通常10モル%以下を他の
ジカルボン酸成分で置換えたポリエステルであつ
ても、及び/又はエチレングリコール成分の一
部、通常10モル%以下を他のジオール成分で置き
換えたポリエステルであつてもよい。また、かか
るポリエステルには必要に応じて例えば改質剤、
安定剤等を任意に使用してもよい。 かかるポリエステルよりなる本発明の繊維の重
合度は、最終ゴム構造物中において充分な強度を
奏するためには、固有粘度で表わして0.80以上、
特には0.83〜0.95の範囲が好ましい。なお、本明
細書で言う固有粘度は35℃のオルソクロロフエノ
ール溶液にして求めた。 本発明のポリエステル繊維は、10当量/106
ラムポリマー以下の未端カルボキシル基量、0.55
〜0.64の非晶配向度及び130〜160Åの長周期間隔
のいずれをも満足しなければならない。 即ち、末端カルボキシル基量が10当量/106
ラムポリマーより多いと、非晶配向度と長周期間
隔が最適値であつても本願の目的即ち高強力、高
モジユラス、低収縮で且つゴム中耐久性の特性全
てを満足するポリエステル繊維とはならない。ま
た、非晶配向度が0.55に達しないものでは上記各
特性、特に強力とモジユラスが不充分であり、
0.64より高いと特に収縮率が充分に低くならなく
なる。長周期間隔が130〜160Åの範囲外のとき
も、他の要件即ち末端カルボキシル基量が充分に
少なく且つ非晶配向度が最適値であつても、上記
各特性全てを満足させることはできない。 末端カルボキシル基量、非晶配向度及び長周期
間隔の全てが満足されて、従来得られることので
きなかつた高強力、高モジユラス、低収縮で且つ
ゴム中耐久性に優れ、その上ゴム中での発熱が低
く、耐疲労性も著しく優れたポリエステル繊維と
なる。 更に本発明のポリエステル繊維は、前記非晶配
向度、及び長周期間隔及び末端カルボキシル基量
に加えて175℃の乾熱収縮率を9.0〜15%にする
と、後続のゴム補強材用の高次加工の高温処理時
において熱セツト性が良好であると同時に力学的
特性を犠牲にすることなく容易に良好な熱安定性
が得られるので極めて好ましい。この乾熱収縮率
が9%より低いと、後加工時の熱処理における収
縮率の低下が比較的少ない。また、15%より高い
と後加工時の熱処理によつても充分に低い収縮率
になり難く且つこの熱処理により強力や耐久性が
低下し易くなる。 本発明のポリエステル繊維は以下の如き方法に
よつて得られる。即ち末端カルボキシル基量が10
当量/106グラムポリマー以下で固有粘度が0.85
以上、好ましくは0.87〜1.10のポリエステルを溶
融状態で冷却域内に紡出して直ちに急冷固化せし
め、引取速度1000m/分以上、好ましくは1500〜
5000m/分で引取ることによつて複屈折率2000〜
7000×10-5、好ましくは3000〜7000×10-5、更に
好ましくは4000〜5000×10-5の未延伸糸を得、こ
の未延伸糸の切断伸度の80%以上、好ましくは82
%以上延伸することによつて製造される。この延
伸は紡糸に続いて連続して行なつても、紡糸後一
旦捲取つてから延伸してもよい。紡糸に続いて連
続して行う場合は、先ずX線広角回折図形に子午
線反射(001)の存在する複屈折率が0.16以下の
1段延伸糸となし、次の多段延伸熱処理する方法
が有用である。また、紡糸後一旦捲取つてから延
伸する場合は、第1段延伸を全延伸倍率の75%以
下にして複屈折率の増分を4倍以下とした後、多
段延伸熱処理する方法が有用である。いずれにし
ろこれらの延伸に当つて(多段延伸するときはそ
の第1段延伸の)、その加熱手段として250〜650
℃、好ましくは280〜600℃の加熱水蒸気を噴出さ
せるスチームジエツト方式や80〜120℃の加熱ロ
ーラ方式を採用することが好ましい。また、延伸
後熱処理して得られる繊維の175℃の乾熱収縮率
を9〜15%の範囲にするのが望ましい。この収縮
率は延伸糸を(融点−50℃)〜(融点−110℃)
の温度にして2.5〜15%の緊張下で0.4〜1.5秒間保
持することによつて達成される。 末端カルボキシル基量を10当量/106グラムポ
リマー以下にするには、種々の方法を採用するこ
とが可能である。例えば (1) 特公昭44−27911号公報の如く、溶融状態の
ポリエステルにフエニルグリシジルエーテルを
反応させる方法 (2) 特公昭45−41235号公報の如く、溶融状態の
ポリエステルに線状ポリエステルカーボネート
を反応させる方法 (3) 特公昭47−12891号公報の如く、ポリエステ
ルにエチレンオキサイドを反応させる方法 (4) 特公昭48−35953号公報の如くポリエステル
にシユウ酸のグリコールエステル又はシユウ酸
ポリエステルを反応させる方法 (5) 特公昭48−41713号公報の如く、ポリエステ
ルに環状カーボネートを反応させる方法 (6) 特公昭49−5233号公報の如くポリエステルに
ジアリールオキザレート類及び/又はジアリー
ルマロネート類とジアリールカーボネート類を
反応させる方法 (7) 米国特許第3193522号の如く、ポリエステル
にカルボジイミドを反応させる方法 (8) 特開昭55−145734号公報の如く、ビス環状イ
ミノエーテルを反応させる方法 など所望の固有粘度や末端カルボキシル基量に応
じて随時採用することが可能である。特に、得ら
れる繊維の着色を避け、紡糸中での添加剤の分解
による発泡がなく、重合度を低下させることなく
て末端カルボキシル基量を10当量/106グラムポ
リマー以下にする方法が好適である。 このようにして得られる本発明のポリエステル
繊維をゴム構造物の補強用に使用するには、常法
に従つてコードとなし、接着剤を付与し、熱処理
し、しかる後ゴム構造物に適用される。この際熱
処理は処理前のポリエステル繊維の最大熱収縮応
力の55%以下になるように熱処理温度及び伸長度
を調整することが好ましい。具体的にはコード化
後の熱処理を20%までの伸長下で200〜260℃の温
度で充分に通常30〜240秒熱処理することが好ま
しい。 このような熱処理を施すことによつて以下の実
施例によつて明らかなように、最高の性能を発揮
するようになる。即ち、本発明のポリエステル繊
維から得られるゴム補強用の熱処理コードは、強
度6g/de以上、175℃の乾熱収縮率が4.5%以
下、4.5Kg荷重時の伸度が4.5%以下と高強度、低
収縮、且つ高モジユラスである。又ゴム中に配設
加硫して得られるゴム構造物中においても発熱温
度が従来のゴム補強用ポリエステル繊維より得ら
れるコードに比して低発熱であり、耐疲労性が著
しく改善されるのみならずゴム構造物中での強力
劣化度合が少く耐久性に優れたものになる。 本発明で言うゴム構造物とは、例えばタイヤ、
V−ベルト、コンベアベルトの如き天然ゴム、合
成ゴム等よりなる構造物全てを指す。 以下に実施例をあげて本発明を更に説明する。
尚、実施例中の各種の測定値は以下の方法によ
る。 (1) 末端カルボキシル基量はエー・コニツクス
(A.Conix)の方法(Makromol.Chem.26、
226、1958)によつて測定した。 (2) 非晶配向度faはロバート・ジエー・サミエル
(Robert.J.Samuel)の論文記載の方法(J.
Polymer Science A2、10、781、1972)によ
り算出した。 即ち △n=Xfc△nc+(1−X)fa△na ここで△nはフイラメント中の分子の配向度
を示すパラメーターであつて浸漬液にブロムナ
フタリンを用いベレツクコンペンセーターを用
いてリターデーシヨン法により求めた。詳細な
説明は共立出版「高分子実験学講座・高分子の
物性」を参照されたい。 fcは結晶配向度で広角X線回折で測定される
平均配向角θから常法により求めた。 Xは結晶化度で密度より常法により求めた。 △nc、△naは結晶、無定形の固有複屈折で
ポリエチレンテレフタレートでは各々0.220、
0.275である。 (3) 長周期間隔Lは、X線小角散乱測定装置を用
い従来公知の方法、即ち波長1.54ÅのCuKα線
を線源とし、繊維軸に直角に照射して得られる
子午線回渉の回折線よりブラツグの式を用いて
算出した。 (4) 荷重−荷伸曲線はJISL1017−1963(5.4)に準
拠した。 (5) 乾熱175℃収縮率はJISL1017−1963(5.12)に
準拠した。 (6) チユーブ発熱温度及びチユーブ寿命はJIS・
L1017−1963、1.3.2.1A法に準拠した。但し、
曲げ角度を90゜とした。発熱温度は運転開始90
分後のチユーブ表面の温度を赤外非接触温度計
(SAN−EI社製)で測定し、チユーブ寿命はチ
ユーブ破断までの時間で示した。 (7) 耐熱強力は常法により作成した生コードを
RFL接着液に浸漬し、張力下245℃で3分間熱
処理した。この処理コードを加硫モールド中に
埋め込み170℃、圧力50Kg/cm2で120分間促進加
硫した後処理コードを取り出し強力を測定し
た。 実施例 1 ジメチルテレフタレート97部(部は重量部を示
し、以下同様である)、エチレングリコール69部、
酢酸カルシユウム1水塩0.034部及び三酸化アン
チモン0.025部をオトクレーブに仕込み、窒素を
ゆるやかに通じながら180〜230℃でエステル交換
の結果生成するメタノールを除去したのち、
H3PO4の50%水溶液を0.05部加えて、加熱温度を
280℃まで上昇させてから、更に沃化カリウムを
0.025部加えて徐々に減圧に移行し、約1時間を
要して反応系の圧力を0.2mmHgにして2時間重
合反応を続けた。その結果固有粘度が0.90で末端
カルボキシル基量が32.2当量/106グラムポリマ
ーの重合体が得た。 ここで窒素ガスで反応系を常圧にもどし、第1
表記載の量の1,2−ジフエニルエチレンオキサ
イドを添加し、10分間常圧下反応させたのち、再
び反応系の圧力を0.2mmHgにして30分間重合反
応を続けた。 得られた重合体の固有粘度及び末端カルボキシ
ル基量は添加量に応じて第1表に示す通りであつ
た。
【表】 次に上記2種のポリエステル重合体A,Bを使
用して、紡糸延伸を行い各種の延伸糸を得た。 即ち、上記ポリエステル重合体を約290℃で溶
融し、孔径0.55mm、孔数250個を有する紡糸口金
より吐出後、吐出糸条に直ちに25℃の冷却風を
3.0Nm3/min吹きつけながら冷却固化させ、その
後オイリングローラーで油剤を付与し、第2表記
載の速度で捲取つた。この未延伸糸条の特性を第
2表に示した。この未延伸糸条を85℃に加熱され
たロールに供給し、引取ロールとの間で第2表記
載の倍率(DR1)の1段延伸後、325℃に加熱さ
れた気体浴を介して表記載の倍率(DR2)で第2
段延伸した。その後150℃の加熱ローラー、200℃
の接触熱板、300℃の気体浴を表記載のように使
用又は1部使用せず、表記載の倍率(DR3)で緊
張熱処理した。重合体種、得られた延伸糸の物性
を第2表に示した。 次にこれら延伸糸に490回/mのZ撚を与えそ
の後これを2本合わせて490回/mのS撚を与え
て1000de×2本の生コードとした。この生コー
ドを接着液(RFL液)に浸漬し、245℃で3分間
緊張熱処理した。この処理コードの特性及びゴム
中に埋め込み加硫してチユーブ疲労性、耐熱強力
を測定した。その結果を第2表に併記した。
【表】
【表】 実施例 2 ジメチルテレフタレート97部、エチレングリコ
ール69部、酢酸カルシウム1水塩0.088部及び三
酸化アンチモン0.044部を160〜230℃加熱しつつ
生成するメタノールを系外に留出させた。その後
バス温を徐々に275℃にあげて常圧下で30分、更
に0.15mmHgの減圧下で60分間重縮合反応を続け
た。ここで反応系を窒素ガスを用いて常圧に戻し
た。得られた重合体の固有粘度は0.58であつた。 ここでジフエニルオキザレート1.21部(テレフ
タル酸に対して1.0モル%)及びジフエニルカー
ボネート1.07部(テレフタル酸に対して1.0モル
%)を加えて、10分間常圧下で反応させた後徐々
に減圧にして再び0.2mmHg以下の減圧下で20分間
重合反応を続けた。得られたポリエステルの固有
粘度は1.10、末端カルボキシル基量は2.7当量/
106grポリマーであつた。 このポリエステル重合体を約300℃で溶融し、
孔径0.55mm、孔数250個を有する紡糸口金より吐
出後、吐出糸条に直ちに25℃の冷却風を5.0N
m3/min吹きつけながら冷却固化させ、その後オ
イリングローラーで油剤を付与して2200m/分で
回転する引取ローラーに導き、巻取らずに直ちに
延伸ロールとの間で2.2Kg/cm2Gのスチームジエ
ツトを糸条に45゜の角度で噴射させて1.5倍に延伸
した。 この際引取ローラーに到つた糸条の固有粘度は
0.95、末端カルボキシル基量は6.2当量/106gr
ポリマー、複屈折率は4540×10-5であつた。又
1.5倍に1段延伸した糸条はX線広角回折図形に
おいて明瞭な子午線反射(001)強度を示し、複
屈折率は0.155であつた。次にこの1段延伸糸を
325℃の加熱浴を介して1.53倍に延伸後360℃の加
熱浴を通して1.05の緊張度で熱処理した。得られ
た延伸熱処理糸の性能は以下の通りであつた。 繊度:1015de、強度:9.8g/de、伸度:8.2
%、非晶配向度:0.64、長周期:152Å、175℃乾
収:12.3%、次にこの延伸糸を実施例1と同様に
して処理コードにした。得られたコード物性は以
下の通りである。 強力:16.1Kg、4.5Kg荷伸:3.5%、175℃乾収:
3.4%、チユーブ寿命:503分、耐熱強力維持率:
82%、 実施例 3 ジメチルテレフタレート97部(部は重量部を示
し、以下同様である)、エチレングリコール69部、
酢酸カルシウム1水塩0.034部及び三酸化アンチ
モン0.025部をオトクレーブに仕込み、窒素をゆ
るやかに通じながら180〜230℃でエステル交換の
結果生成するメタノールを除去したのち、
H3PO4の50%水溶液を0.05部加えて、加熱温度を
280℃まで上昇させると共に徐々に減圧に移行し、
約1時間を要して反応系の圧力を0.2mmHgにして
1時間20分重合反応を続けて固有粘度0.75、末端
カルボキシル基量35当量/106grポリマーの重
合体を得た。 この重合体チツプ100部に2,2′−ビス(2−
オキサゾリン)を0.05部、0.15部、0.22部ドライ
ブレンドした後、約295℃で溶融し、孔径0.6mm、
孔数250個を有する紡糸口金より吐出後、吐出糸
条に直ちに25℃の冷却風を4.0Nm3/分吹きつけ
ながら冷却固化させ、その後オイリングローラー
で油剤を付与後2500m/分で回転する引取ローラ
ーに導き未延伸糸として巻き取つた。 次にこの未延伸糸を90℃に加熱されたロールに
供給し、引取ロールとの間で1.564倍に第1段延
伸し、次いで330℃の気体浴を介して1.421倍に第
2段延伸後、150℃の加熱ロール及び300℃の気体
浴を通して緊張率1.05で熱処理した。 次にこの延伸糸を実施例1と同様にして処理コ
ードになし、得られた2,2′−ビス(2−オキサ
ゾリン)の添加量を変化した場合の未延伸糸、延
伸糸、処理コードの特性を第3表に示した。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 末端カルボキシル基量が10当量/106グラム
    ポリマー以下で固有粘度が0.85以上のポリエステ
    ルを溶融状態で紡出して、直ちに急冷固化せし
    め、引取速度1500〜5000m/分で引取ることによ
    つて複屈折率3000〜7000×10-5の未延伸糸を得、
    この未延伸糸を切断伸度の80%以上延伸した後、
    緊張下で熱処理することによつて得たエチレンテ
    レフタレートを主たる構成単位とするポリエステ
    ル繊維であつて、固有粘度が0.80以上、末端カル
    ボキシル基量が10当量/106グラムポリマー以下、
    175℃における乾熱収縮率が9.0〜15%で且つ非晶
    配向度fa及び長周期間隔Lが以下を満足する高強
    力で熱安定性に優れたポリエステル繊維。 fa=0.55〜0.64 L=130〜160Å
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