JPH1050553A - チップ型電子部品 - Google Patents

チップ型電子部品

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JPH1050553A
JPH1050553A JP20707296A JP20707296A JPH1050553A JP H1050553 A JPH1050553 A JP H1050553A JP 20707296 A JP20707296 A JP 20707296A JP 20707296 A JP20707296 A JP 20707296A JP H1050553 A JPH1050553 A JP H1050553A
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JP
Japan
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layer
upper electrode
dielectric layer
chip
glass
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP20707296A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Shiyatou
康弘 社藤
Yasuyuki Ogata
康行 緒方
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
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Publication of JPH1050553A publication Critical patent/JPH1050553A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘電体層上の上部電極の面積が小さい低容量
の厚膜コンデンサを備えるチップ型電子部品において、
高湿環境下での誘電体層の誘電体とガラス層のガラスと
の反応を防止して、耐湿性に優れ、特性の安定した信頼
性の高いチップ型電子部品を提供する。 【解決手段】 基板1上に、下部電極2A、誘電体層3
及び上部電極4が積層形成され、この積層体がガラス層
8で被覆されているチップ型電子部品において、誘電体
層3上面の上部電極4非形成部にガラス層8から誘電体
層3を保護するための保護層10を設ける。 【効果】 誘電体層上の上部電極の面積が小さい低容量
品であっても、誘電体層が直接ガラス層と接触する面積
を小さくすることができる。誘電体層の誘電体とガラス
層のガラスとの反応が防止され、耐湿性に優れたチップ
型電子部品となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチップ型電子部品に
係り、特に、厚膜コンデンサ等のチップ型電子部品の耐
湿性の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の厚膜コンデンサを備えるチップ型
電子部品を、図2(a),(b)に示すCRチップを例
示して説明する。なお、図2(b)において第1ガラス
層8、第2ガラス層9及び端子電極7A,7Bは図示を
省略してある。
【0003】図2(a),(b)に示すCRチップは、
アルミナ基板1上の一半側に、コンデンサとしての下部
電極2A,誘電体層3及び上部電極4が積層形成され、
他半側には、下部電極2Aと下部電極2Bとの間に抵抗
層5が設けられて抵抗体が形成されている。このアルミ
ナ基板1の裏面には裏電極6A,6Bが形成されてお
り、両端縁に端子電極7A,7Bが設けられている。こ
のようなCRチップにおいて、コンデンサ部分は第1ガ
ラス層8で被覆され、更に、コンデンサ部分及び抵抗体
部分の全体が第2ガラス層9で被覆されている。
【0004】図2(a),(b)に示す如く、基板1上
に形成された下部電極2A,誘電体層3及び上部電極4
の積層体よりなる厚膜コンデンサの容量の設定は、一般
に、誘電体層3上の上部電極4の面積を変更することに
より行われており、低容量の厚膜コンデンサほど、誘電
体層3上面の上部電極4の面積が小さいものとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】低容量の厚膜コンデン
サとした場合、誘電体層3上面の上部電極4の面積が小
さいため、第1ガラス層8と直接接触する誘電体層3の
面積が大きくなる。
【0006】このように、ガラス層8と誘電体層3との
接触面積が大きくなると、高湿環境下において、誘電体
層3の誘電体とガラス層8のガラスとが反応し易くな
り、誘電体とガラスとの反応によりCRチップの容量値
のドリフト及びばらつきが生じる。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決し、誘電
体層上面の上部電極の面積が小さい低容量の厚膜コンデ
ンサを備えるチップ型電子部品において、高湿環境下で
の誘電体層の誘電体とガラス層のガラスとの反応を防止
して、耐湿性に優れ、特性の安定した信頼性の高いチッ
プ型電子部品を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のチップ型電子部
品は、基板上に、下部電極、誘電体層及び上部電極が積
層形成され、この積層体がガラス層で被覆されているチ
ップ型電子部品において、該誘電体層上面の上部電極非
形成部に該ガラス層から該誘電体層を保護するための保
護層を設けたことを特徴とする。
【0009】本発明のチップ型電子部品では、誘電体層
上面の上部電極非形成部を保護層で保護することによ
り、誘電体層上の上部電極の面積が小さい低容量品であ
っても、誘電体層が直接ガラス層と接触する面積を小さ
くすることができる。このため、誘電体層の誘電体とガ
ラス層のガラスとの反応が防止され、耐湿性に優れたチ
ップ型電子部品となる。
【0010】本発明において、誘電体層の保護層は、上
部電極形成時に、上部電極及び下部電極と離隔して形成
された、上部電極と同材質の層であることが好ましく、
この場合には、上部電極と保護層とを印刷法により同時
に形成することができ、保護層形成のための工程数の増
加の問題がない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0012】図1(a)は本発明の実施の形態に係るチ
ップ型電子部品(CRチップ)を示す断面図であり、図
1(b)は同平面図(ただし、第1ガラス層8,第2ガ
ラス層9及び端子電極7A,7Bは図示を省略してあ
る。)である。
【0013】このCRチップは、誘電体層3上面の上部
電極4が形成されていない部分に保護層10が設けられ
ている点が、図2(a),(b)に示す従来のCRチッ
プと異なり、その他は同様の構成とされている。図1
(a),(b)において、図2(a),(b)に示す部
材と同一機能を奏する部材には同一符号を付してある。
【0014】本発明において、保護層10は、誘電体層
3とガラス層8との接触面積を小さくして、誘電体層3
の誘電体とガラス層8のガラスとの反応を抑制するため
に設ける。従って、この保護層10を形成する面積は、
誘電体層4上面の上部電極4を形成し得る有効面積のう
ち、上部電極4が形成されていない部分の面積の大きさ
に応じて適宜決定されるが、一般には、誘電体層3の上
面の有効面積の40%以上が上部電極4及び保護層10
で被覆されるよう保護層10の形成面積を設定するのが
好ましい。保護層10は、特に、誘電体層3の上面の有
効面積の60%以上が上部電極4及び保護層10で被覆
されるように形成することにより、顕著な耐湿性向上効
果を得ることができる。
【0015】本発明において、保護層10は、特に、上
部電極4の形成時に、上部電極4の材料を用いて同時に
形成するのが好ましい。
【0016】以下に、このCRチップを、保護層10を
上部電極4の材料を用いて上部電極4と同時に形成して
製造する方法について説明する。
【0017】まず、アルミナ基板1(その他のセラミッ
クス基板であっても良い。)の表面側及び裏面側に下部
電極2A,2B及び裏電極6A,6Bをそれぞれ印刷・
焼成して形成した後、誘電体層3を印刷・焼成して形成
する。この誘電体層3上に、上部電極及び保護層用の開
口を有するスクリーンを用いて上部電極4及び保護層1
0を印刷・焼成して形成する。その後、第1ガラス層
8、抵抗層9、及び第2ガラス層の順でそれぞれ印刷・
焼成し、最後に端子電極7A,7Bを焼き付ける。
【0018】このような方法によれば、保護層10を形
成するための工程を別途設ける必要がなく、保護層10
を上部電極4と同一材料で同時に形成することができる
ため、容易かつ効率的に製造することができる。
【0019】なお、この場合、保護層10は上部電極4
と同一の導体で形成されるため、保護層10が上部電極
4及び下部電極2Aと導通しないように、これらから離
隔して設ける必要がある。
【0020】このように保護層10を上部電極4と同一
の導体で形成する場合、保護層10と上部電極4との絶
縁を確保するために、誘電体層3の上面の有効面積のう
ち、保護層10と上部電極4とで被覆される面積の割合
は90%以下とするのが好ましい。
【0021】本発明のチップ型電子部品は、図示のCR
チップに限らず、下部電極、誘電体層及び上部電極が積
層形成され、この積層体がガラス層で被覆されている厚
膜コンデンサを備える様々な各種チップ型電子部品、例
えば、LCチップ等にも好適であり、その耐湿性を高め
て、容量値等の特性を安定化することにより、高信頼性
のチップ型電子部品を実現することができる。
【0022】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
【0023】実施例1 図1(a),(b)に示す本発明のCRチップを製造し
た。
【0024】まず、アルミナ基板の表面及び裏面に下部
電極(Ag/Pd合金)及び裏電極(Ag/Pd合金)
をそれぞれ印刷、焼成(850℃)して形成し、次い
で、誘電体層を印刷、焼成(850℃)して形成した。
この誘電体層上に、上部電極及び保護層を印刷、焼成
(850℃)して形成した。その後、第1ガラス層を印
刷、焼成(850℃)した後、抵抗層を印刷、焼成(8
50℃)し、次いで第2ガラス層を印刷、焼成(850
℃)した。最後に、端子電極を焼き付けた後、Niめっ
き及びはんだめっきを施した。
【0025】なお、得られたCRチップでは、誘電体層
の上面は、その有効面積の10%が上部電極で被覆され
ているが、更に保護層を形成したことにより、その有効
面積の40%が上部電極及び保護層で被覆されたもので
ある。
【0026】得られたCRチップについて、温度65
℃,湿度93%、印加電圧50Vで耐湿負荷試験を行
い、1000時間経過後において、試料50個中の不良
品(容量値や抵抗値が試験前に比べて変化したもの)発
生率を調べ、結果を表1に示した。
【0027】実施例2,3 実施例1において、保護層の形成面積を変え、上部電極
と保護層とで、誘電体層の上面を、その有効面積の60
%(実施例2)又は80%(実施例3)被覆するように
したこと以外は同様にしてCRチップを製造し、同様に
耐湿負荷試験による不良品発生率を調べ、結果を表1に
示した。
【0028】比較例1 実施例1において、保護層を形成しなかったこと以外は
同様にしてCRチップを製造し、同様に耐湿負荷試験に
よる不良品発生率を調べ、結果を表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】表1より、本発明に従って、保護層を形成
することにより、耐湿性が著しく向上することが明らか
である。
【0031】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のチップ型電
子部品によれば、誘電体層上の上部電極の面積が小さい
低容量の厚膜コンデンサを備えるチップ型電子部品であ
っても、高湿環境下での誘電体層の誘電体とガラス層の
ガラスとの反応を防止して、耐湿性に優れ、特性の安定
した信頼性の高いチップ型電子部品が提供される。
【0032】特に、請求項2のチップ型電子部品によれ
ば、保護層を上部電極と同時に一工程で形成することが
でき、極めて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明のチップ型電子部品の実施
の形態を示す断面図、図1(b)は同平面図である。
【図2】図2(a)は従来品を示す断面図、図2(b)
は同平面図である。
【符号の説明】
1 アルミナ基板 2A,2B 下部電極 3 誘電体層 4 上部電極 5 抵抗層 6A,6B 裏電極 7A,7B 端子電極 8 第1ガラス層 9 第2ガラス層 10 保護層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、下部電極、誘電体層及び上部
    電極が積層形成され、この積層体がガラス層で被覆され
    ているチップ型電子部品において、 該誘電体層上面の上部電極非形成部に該ガラス層から該
    誘電体層を保護するための保護層を設けたことを特徴と
    するチップ型電子部品。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記保護層は、上部
    電極形成時に、該上部電極及び下部電極と離隔して形成
    された、該上部電極と同材質の層よりなることを特徴と
    するチップ型電子部品。
JP20707296A 1996-08-06 1996-08-06 チップ型電子部品 Withdrawn JPH1050553A (ja)

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JP20707296A JPH1050553A (ja) 1996-08-06 1996-08-06 チップ型電子部品

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