JP3187239B2 - 半導体素子収納用パッケージ - Google Patents

半導体素子収納用パッケージ

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JP3187239B2 JP5647094A JP5647094A JP3187239B2 JP 3187239 B2 JP3187239 B2 JP 3187239B2 JP 5647094 A JP5647094 A JP 5647094A JP 5647094 A JP5647094 A JP 5647094A JP 3187239 B2 JP3187239 B2 JP 3187239B2
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    • H01L2224/48225Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation
    • H01L2224/48227Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation connecting the wire to a bond pad of the item

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  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子を収容する
ための半導体素子収納用パッケージに関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】従来、LSI(大規模集積回路素子)等の
半導体素子を収容するための半導体素子収納用パッケー
ジは、酸化アルミニウム質焼結体等の電気絶縁材料から
成り、その上面略中央部に半導体素子を収容するための
凹部及び該凹部周辺から側面にかけて導出されたタング
ステン、モリブデン等の高融点金属粉末から成る複数個
のメタライズ配線層を有する略平板矩形状の絶縁基体
と、半導体素子を外部電気回路に接続するために前記メ
タライズ配線層に銀ろう等のろう材を介して取着された
外部リード端子と、蓋体とから構成されており、前記絶
縁基体の凹部底面に半導体素子をろう材、ガラス、樹脂
等の接着材を介して接着固定するとともに該半導体素子
の各電極(電源電極、接地電極、信号電極)をボンディ
ングワイヤ等の電気的接続手段を介してメタライズ配線
層に電気的に接続し、しかる後、前記絶縁基体の上面に
蓋体をろう材、ガラス、樹脂等の封止剤を介して接合
し、絶縁基体と蓋体とから成る容器内部に半導体素子を
気密に封止することによって最終製品としての半導体装
置となる。
【0003】尚、前記半導体素子収納用パッケージは、
絶縁基体の外周部の一部に切欠部が設けられており、該
切欠部によって半導体素子収納用パッケージの方向が認
識できるようになっている。
【0004】しかしながら、従来の半導体素子収納用パ
ッケージはメタライズ配線層が高抵抗のタングステンや
モリブデンで形成されていること、近時、半導体素子は
高集積化、高密度化が急激に進み、これら半導体素子を
作動させる際には極めて大きな電力を瞬間的に供給する
必要が生じてきたこと等から半導体素子を作動させる
時、メタライズ配線層を介して半導体素子に電力を供給
した場合、供給電源電圧に瞬間的に大きな変動が発生
し、その結果、該供給電源電圧の変動に起因して半導体
素子に誤動作が招来してしまうという欠点を有してい
た。
【0005】そこで、上記欠点を解消するために半導体
素子の電源電極及び接地電極が接続される電源用メタラ
イズ配線層と接地用メタライズ配線層を絶縁基体内に間
に所定間隔をあけて広面積に対向配設させ、絶縁基体を
誘電体として電源用メタライズ配線層と接地用メタライ
ズ配線層の間に供給電源電圧の変動を小さくする容量素
子を形成しておくことが考えられる。
【0006】尚、前記容量素子を形成する電源用メタラ
イズ配線層及び接地用メタライズ配線層は容量素子の静
電容量値を可能な限り大きくするために、また一部が絶
縁基体表面に露出することによって不要な電気的短絡を
招来するのを防止するために通常、絶縁基体の内部で、
外周部を絶縁基体の側面より0.5mm 程度内側とした極め
て広い面積に配設されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この半
導体素子収納用パッケージは、半導体素子の電源電極及
び接地電極が接続される電源用メタライズ配線層及び接
地用メタライズ配線層が絶縁基体内に広面積に配設され
ていること、絶縁基体を構成する酸化アルミニウム質焼
結体の熱膨張係数が約7 ×10-6/℃であり、電源用メタ
ライズ配線層や接地用メタライズ配線層を構成するタン
グステン等、高融点金属粉末の熱膨張係数(4.5 ×10-6
/℃) と大きく相違すること等から半導体素子収納用パ
ッケージを製作する際に絶縁基体と電源用メタライズ配
線層及び接地用メタライズ配線層との間に大きな応力が
発生し、該応力が絶縁基体の位置認識用の切欠部に集中
して絶縁基体にクラックや割れを発生させ、半導体素子
収納用パッケージの気密性を損ねたり、各メタライズ配
線層に断線を発生させたりして、内部に収容する半導体
素子を正確、且つ確実に作動させることができなくなる
という欠点を誘発する。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上記諸欠点に鑑み案出された
もので、その目的は絶縁基体にクラックや割れ等が発生
するのを皆無となし、内部に収容する半導体素子を長期
間にわたり正確、且つ確実に作動させることができる半
導体素子収納用パッケージを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸化アルミニ
ウム質焼結体から成り、半導体素子の各電極が接続され
る複数個のメタライズ配線層を有し、外周部に位置認識
用の切欠部を設けた絶縁基体と、蓋体とから成り、内部
に半導体素子を収容するための空所を有する半導体素子
収納用パッケージであって、前記絶縁基体内に半導体素
子の電源電極及び接地電極が接続される電源用メタライ
ズ配線層と接地用メタライズ配線層とを、その間に位置
する絶縁基体にモリブデン、タングステン、レニウムの
うち少なくとも1種を1.5乃至15.0容量%含有させ、50
μm乃至250μmの間隔をあけて広面積に対向配設させ
るとともに、該電源用メタライズ配線層及び接地用メタ
ライズ配線層の外周部と絶縁基体に設けた切欠部との距
離を2.0mm以上としたことを特徴とするものである。
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】本発明の半導体素子収納用パッケージによれ
ば、半導体素子の電源電極及び接地電極が接続される電
源用メタライズ配線層と接地用メタライズ配線層を絶縁
基体内に間に所定間隔をあけて広面積に対向配設させた
ことから、電源用メタライズ配線層と接地用メタライズ
配線層との間に絶縁基体を誘電体とした容量素子が形成
され、該容量素子によって半導体素子を作動させる際、
メタライズ配線層を介して半導体素子に電力を供給して
も供給電源電圧に大きな変動が発生することはなく、そ
の結果、半導体素子を常に安定に、且つ正常に作動させ
ることができる。
【0013】また絶縁基体内に配設した電源用メタライ
ズ配線層及び接地用メタライズ配線層の外周部と絶縁基
体の外周部に設けた切欠部との距離を2.0mm 以上とした
ことから半導体素子収納用パッケージを製作する際、絶
縁基体と電源用メタライズ配線層及び接地用メタライズ
配線層との間に大きな応力が発生したとしても、該応力
が絶縁基体の位置認識用の切欠部に集中することはな
く、その結果、絶縁基体にクラックや割れ等が発生する
のが有効に防止され、半導体素子収納用パッケージの気
密性を完全として、内部に収容する半導体素子を正確、
且つ確実に作動させることができる。
【0014】更に絶縁基体内に対向配設させた電源用メ
タライズ配線層と接地用メタライズ配線層間の間隔を50
μm 乃至250 μm としたり、電源用メタライズ配線層と
接地用メタライズ配線層間に位置する絶縁基体にモリブ
デン、タングステン、レニウムのうち少なくとも1種を
1.5 乃至15.0容量%含有させると電源用メタライズ配線
層と接地用メタライズ配線層との間に形成される容量素
子の静電容量値が大きくなり、その結果、半導体素子収
納用パッケージの全体形状を小型として、且つ半導体素
子に供給される供給電源電圧の変動が極小となり、これ
によって半導体素子をより安定に、正常に作動させるこ
とが可能となる。
【0015】
【実施例】次に本発明を添付図面に基づき詳細に説明す
る。図1及び図2は本発明の半導体素子収納用パッケー
ジの一実施例を示し、1 は絶縁基体、2 は蓋体である。
この絶縁基体1 と蓋体2 とで半導体素子3 を収容する容
器4 が構成される。
【0016】前記絶縁基体1 は、酸化アルミニウム質焼
結体から成る略矩形状の平板であり、その上面中央部に
半導体素子3 を載置するための載置部Aを有し、該載置
部Aには半導体素子3 がろう材、ガラス、樹脂等の接着
材を介して載置固定される。
【0017】尚、前記酸化アルミニウム質焼結体から成
る絶縁基体1 は主原料としての酸化アルミニウム粉末及
び焼結助剤としての酸化珪素粉末、酸化カルシウム粉
末、酸化マグネシウム粉末等を含む酸化アルミニウム質
焼結体原料粉末に適当な有機バインダー、溶剤、可塑剤
等を添加混合して泥漿状となすとともにこれを従来周知
のドクターブレード法やカレンダーロール法等のシート
成形技術を採用して複数枚のセラミックグリーンシート
(未焼成セラミックシート)を得、次に前記セラミック
クリーンシートのそれぞれに適当な打ち抜き加工を施す
とともにこれらを所定の順に上下に積層してセラミック
グリーンシート積層体となし、最後に前記セラミックグ
リーンシート積層体を高温(約1600℃)で焼成すること
によって製作される。
【0018】また前記絶縁基体1 はその短辺側面の一部
に略半円弧状の切欠部Bが形成されており、該切欠部B
によって絶縁基体1 の方向が認識可能となっている。
【0019】前記切欠部Bは絶縁基体1 と成るセラミッ
クグリーンシートの所定位置に予め所定形状に打ち抜き
加工を施しておくことによって絶縁基体1 の短辺側面に
半円弧状に形成される。
【0020】前記絶縁基体1 はまたその載置部A周辺か
ら側面にかけて複数個のメタライズ配線層5 が被着形成
されている。
【0021】前記メタライズ配線層5 は半導体素子3 の
各電極を外部電気回路に接続する際の導電路として作用
し、絶縁基体1 の載置部A周辺部位には半導体素子3 の
各電極(信号電極、電源電極、接地電極)がボンディン
グワイヤ6 を介して電気的に接続され、また絶縁基体1
の側面に導出した部位には外部電気回路と電気的に接続
される外部リード端子7 が銀ろう等のろう材を介して取
着されている。
【0022】前記メタライズ配線層5 はタングステン、
モリブデン、マンガン等の高融点金属粉末から成り、タ
ングステン等の高融点金属粉末に有機バインダー及び溶
剤、可塑剤等を添加混合して得た金属ペーストを絶縁基
体1 となるセラミックグリーンシートにスクリーン印刷
法等従来周知の厚膜形成技術を採用して予め所定パター
ンに印刷塗布しておくことによって、絶縁基体1 の載置
部A周辺から側面に導出するように被着形成される。
【0023】また前記メタライズ配線層5 はその露出す
る外表面にニッケル、金等の耐食性に優れ、且つボンデ
ィングワイヤ6 との接合性及び銀ろう等のろう材との濡
れ性に優れる金属をメッキ法により1.0 乃至20.0μmの
厚みに層着させておくと、メタライズ配線層5 が酸化腐
食するのを有効に防止できるとともにメタライズ配線層
5 とボンディングワイヤ6 との接続及びメタライズ配線
層5 と外部リード端子7 との接合を強固なものとなすこ
とができる。従って、前記メタライズ配線層5の酸化腐
食を防止するとともに該メタライズ配線層5 とボンディ
ングワイヤ6 の接続及びメタライズ配線層5 と外部リー
ド端子7 との接合を強固なものとなすためには、メタラ
イズ配線層5 の露出する外表面にニッケル、金等の耐食
性に優れ、且つボンディングワイヤとの接合性及び銀ろ
う等のろう材との濡れ性に優れる金属をメッキ法により
1.0 乃至20.0μmの厚みに層着させておくことが好まし
い。
【0024】更に前記メタライズ配線層5 はそのうちの
半導体素子3 の電源電極及び接地電極が接続される電源
用メタライズ配線層5a及び接地用メタライズ配線層5bが
絶縁基体1 の内部で間に所定間隔をあけて対向配設され
ており、該両メタライズ配線層5a、5b間には間に挟まれ
る絶縁基体1 を誘電体とした所定の静電容量( 例えば、
10nF) を有する容量素子が形成されるようになってい
る。
【0025】前記電源用メタライズ配線層5aと接地用メ
タライズ配線層5bとの間に形成される容量素子は、該容
量素子に蓄えられる電荷により半導体素子3 に供給され
る供給電源電圧の変動を抑制し、その結果、供給電源電
圧の変動に起因する半導体素子3 の誤動作を有効に防止
することができる。
【0026】尚、前記電源用メタライズ配線層5aと接地
用メタライズ配線層5bはその配設間隔が容量素子の静電
容量値を大きく左右し、半導体素子3 に供給される供給
電源電圧の変動を抑制して供給電源電圧の変動に起因す
る半導体素子3 の誤動作を有効に防止するには接地用メ
タライズ配線層と電源用メタライズ配線層間の間隔を25
0 μm 以下の狭いものとなすことが好ましく、また電源
用メタライズ配線層5aと接地用メタライズ配線層5bが配
設された絶縁基体1 を形成するグリーンシートの作製を
考慮すれば50.0μm 以上とすることが好ましい。従っ
て、前記電源用メタライズ配線層5aと接地用メタライズ
配線層5bはその配設間隔を静電容量値及び絶縁基体1 と
成るグリーンシートの作製の作業性の両方を考慮すると
50乃至250μm とするのが最適である。
【0027】また前記電源用メタライズ配線層5aと接地
用メタライズ配線層5bとの間に位置する絶縁基体1 にモ
リブデン、タングステン、レニウムのうち少なくとも1
種を1.5 乃至15.0容量%含有させておくと電源用メタラ
イズ配線層5aと接地用メタライズ配線層5b間に位置する
絶縁基体1 の誘電率( ε) がε=20(従来の2 倍) 程度に
上げられ、両メタライズ配線層5a、5b間に形成される容
量素子の静電容量値を20nF程度の大きな値となすことが
でき、これによって半導体素子3 に供給される供給電源
電圧の変動を完全に抑制し、その結果、供給電源電圧の
変動に起因する半導体素子3 の誤動作をより有効に防止
することができる。従って、前記電源用メタライズ配線
層5aと接地用メタライズ配線層5bとの間に位置する絶縁
基体1 にはモリブデン、タングステン、レニウムのうち
少なくとも1種を1.5 乃至15.0容量%含有させておくこ
とが好ましい。
【0028】更に前記電源用メタライズ配線層5a及び接
地用メタライズ配線層5bは図2に示すようにその外周部
で絶縁基体1 に設けた位置認識用の切欠部Bの周辺に窪
みDが設けられており、電源用メタライズ配線層5a及び
接地用メタライズ配線層5bと切欠部Bとの距離dが2.0m
m 以上となっている。
【0029】前記電源用メタライズ配線層5a及び接地用
メタライズ配線層5bはその外周部が絶縁基体1 に設けた
位置認識用の切欠部Bより2.0mm 以上離れていることか
ら半導体素子収納用パッケージを製作する際、絶縁基体
1 と電源用メタライズ配線層5a及び接地用メタライズ配
線層5bとの間に大きな応力が発生したとしても、該応力
は絶縁基体1 の切欠部Bに集中することはなく、その結
果、絶縁基体1 にクラックや割れ等を発生するのが皆無
で半導体素子収納用パッケージの気密性を完全とし、内
部に収容される半導体素子3を正確、且つ確実に作動さ
せることができる。
【0030】尚、前記電源用メタライズ配線層5aの外周
部及び接地用メタライズ配線層5bの外周部と絶縁基体1
に設けた位置認識用の切欠部Bとの距離d が2.0mm 未満
となると電源用メタライズ配線層5a及び接地用メタライ
ズ配線層5bと絶縁基体1 との熱膨張係数の差に起因する
応力が絶縁基体1 の切欠部Bに集中し、絶縁基体1 にク
ラックや割れ等が発生してしまう。従って、前記電源用
メタライズ配線層5aの外周部及び接地用メタライズ配線
層5bの外周部と絶縁基体1 に設けた位置認識用の切欠部
Bとの距離d は2.0mm 以上に限定される。
【0031】また一方、前記メタライズ配線層5 に銀ろ
う等のろう材を介して取着される外部リード端子7 は、
半導体素子3 を外部電気回路に接続する作用を為し、外
部リード端子7 の一端を半田等の導電性接着剤を介して
外部電気回路基板の配線導体に接続させることによって
内部に収容する半導体素子3 が外部電気回路に電気的に
接続されることとなる。
【0032】前記外部リード端子7 は、42アロイ(鉄
−ニッケル合金)やASTM−F−15(鉄−ニッケル
−コバルト合金)等の金属から成り、42アロイ等のイ
ンゴットに圧延加工、打ち抜き加工、エッチング加工等
の金属加工を施すことにより所定形状に製作される。
【0033】前記外部リード端子7 はまたその露出する
外表面にニッケル、金等の耐食性に優れ、且つ半田濡れ
性に優れる金属をメッキ法により1.0 乃至20.0μmの厚
みに層着させておくと、外部リード端子7 が酸化腐食す
るのを有効に防止することができるとともに外部リード
端子7 と外部電気回路基板の配線導体との接続を強固な
ものとなすことができる。従って、外部リード端子7 が
酸化腐食されるのを有効に防止するとともに外部リード
端子7 と外部電気回路基板の配線導体との接続を強固な
ものとなすためには、外部リード端子7 の露出する外表
面にニッケル、金等の耐食性に優れ、且つ半田濡れ性に
優れる金属をメッキ法により1.0 乃至20.0μmの厚みに
層着させておくことが好ましい。
【0034】かくして本発明の半導体素子収納用パッケ
ージによれば、絶縁基体1 の載置部Aに半導体素子3 を
ろう材、ガラス、樹脂等の接着材を介して載置固定する
とともに該半導体素子3 の各電極(信号電極、電源電
極、接地電極)をメタライズ配線層5 にボンディングワ
イヤ6 を介して電気的に接続し、しかる後、前記絶縁基
体1 上面に酸化アルミニウム質焼結体やASTM−F−
15等の金属材料から成り、内側に半導体素子3 を収容
する空所を有する椀状の蓋体2 を半田、ガラス、樹脂等
から成る封止材を介して接合させ、絶縁基体1 と蓋体2
とからなる容器4の内部に半導体素子3 を気密に収容す
ることによって製品としての半導体装置となる。
【0035】
【発明の効果】本発明の半導体素子収納用パッケージに
よれば、半導体素子の電源電極及び接地電極が接続され
る電源用メタライズ配線層と接地用メタライズ配線層を
絶縁基体内に間に所定間隔をあけて広面積に対向配設さ
せたことから、電源用メタライズ配線層と接地用メタラ
イズ配線層との間に絶縁基体を誘電体とした容量素子が
形成され、該容量素子によって半導体素子を作動させる
際、メタライズ配線層を介して半導体素子に電力を供給
しても供給電源電圧に大きな変動が発生することはな
く、その結果、半導体素子を常に安定に、且つ正常に作
動させることができる。
【0036】また絶縁基体内に配設した接地用メタライ
ズ配線層及び電源用メタライズ配線層の外周部と絶縁基
体の外周部に設けた切欠部との距離を2.0mm 以上とした
ことから半導体素子収納用パッケージを製作する際、絶
縁基体と電源用メタライズ配線層及び接地用メタライズ
配線層との間に大きな応力が発生したとしても、該応力
が絶縁基体の位置認識用の切欠部に集中することはな
く、その結果、絶縁基体にクラックや割れ等が発生する
のが有効に防止され、半導体素子収納用パッケージの気
密性を完全として、内部に収容する半導体素子を正確、
且つ確実に作動させることができる。
【0037】更に絶縁基体内に対向配設させた電源用メ
タライズ配線層と接地用メタライズ配線層間の間隔を50
μm 乃至250 μm としたり、電源用メタライズ配線層と
接地用メタライズ配線層間に位置する絶縁基体にモリブ
デン、タングステン、レニウムのうち少なくとも1種を
1.5 乃至15.0容量%含有させると電源用メタライズ配線
層と接地用メタライズ配線層との間に形成される容量素
子の静電容量値が大きくなり、その結果、半導体素子収
納用パッケージの全体形状を小型として、且つ半導体素
子に供給される供給電源電圧の変動が極小となり、これ
によって半導体素子をより安定に、正常に作動させるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体素子収納用パッケージの一実施
例を示す断面図である。
【図2】図1に示す半導体素子収納用パッケージのP−
P’線断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・絶縁基体 2・・・・・・・蓋体 3・・・・・・・半導体素子 5・・・・・・・メタライズ配線層 5a・・・・・・電源用メタライズ配線層 5b・・・・・・接地用メタライズ配線層 B・・・・・・・位置認識用の切欠部 D・・・・・・・窪み

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化アルミニウム質焼結体から成り、半導
    体素子の各電極が接続される複数個のメタライズ配線層
    を有し、外周部に位置認識用の切欠部を設けた絶縁基体
    と、蓋体とから成り、内部に半導体素子を収容するため
    の空所を有する半導体素子収納用パッケージであって、
    前記絶縁基体内に半導体素子の電源電極及び接地電極が
    接続される電源用メタライズ配線層と接地用メタライズ
    配線層とを、その間に位置する絶縁基体にモリブデン、
    タングステン、レニウムのうち少なくとも1種を1.5乃
    至15.0容量%含有させ、50μm乃至250μmの間隔をあ
    けて広面積に対向配設させるとともに、該電源用メタラ
    イズ配線層及び接地用メタライズ配線層の外周部と絶縁
    基体に設けた切欠部との距離を2.0mm以上としたこと
    を特徴とする半導体素子収納用パッケージ。
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