JPH10503511A - ストレプトグラミン類の精製された形態、それらの調製およびそれらを含有する製薬学的組成物類 - Google Patents

ストレプトグラミン類の精製された形態、それらの調製およびそれらを含有する製薬学的組成物類

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JPH10503511A JP8506255A JP50625596A JPH10503511A JP H10503511 A JPH10503511 A JP H10503511A JP 8506255 A JP8506255 A JP 8506255A JP 50625596 A JP50625596 A JP 50625596A JP H10503511 A JPH10503511 A JP H10503511A
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Abstract

(57)【要約】 ストレプトグラミン類のある精製された形態であって、一般式(I)、式中R1はMe(メチル基)もしくはEt(エチル基)であり、R2はH(水素原子)もしくはOH(ヒドロキシル基)であり、そしてR3は1)R2がH(水素原子)である場合にはRはNR45であり、ここでR4およびR5の一方がH(水素原子)もしくはMe(メチル基)でありかつ他方がMe(メチル基)であり、そしてR’がCl(塩素原子)もしくはBr(臭素原子)であるか、またはR4およびR5がMe(メチル基)である場合はRは(C3-5)アルケニル基である、あるいは2)RがH(水素原子)でありそしてR’がハロゲン原子、アルキルアミノ基もしくはジアルキルアミノ基、エーテルオキシド残基、アルキルチオ基、(C1-3)アルキル基またはトリハロゲノメチル基である、あるいは、Rはハロゲン原子、(C2-4)アルキルアミノ基、(C2-4)ジアルキルアミノ基もしくはメチルエチルアミノ基、ピロリジノ基、アルケニルアルキルアミノ基、ジアルケニルアミノ基、アルキルシクロアルキルメチルアミノ基もしくはエーテルオキシド残基、アルキルチオ基、アルキルチオメチル基、(C1-6)アルキル基、アリール基またはトリハロゲノメチル基でありかつR’がH水素原子である、あるいは、Rがハロゲン原子、アミノ基、アルキルアミノ基もしくはジアルキルアミノ基、エーテルオキシド残基、アルキルチオ基、(C1-6)アルキル基またはトリハロゲノメチル基でありかつR’がハロゲン原子、アルキルアミノ基もしくはジアルキルアミノ基、エーテルオキシド残基またはアルキルチオ基、(C1-3)アルキル基であるように置換された一般式(III)のベンジル基である、グループBのストレプトグラミン類の最低1個の成分を、一般式(II)、式中R”がH(水素原子)、Me(メチル基)もしくはEt(エチル基)であるグループAのひとつもしくはそれ以上の少量(minor)成分とともに共結晶化されて含有することを特徴とする形態。

Description

【発明の詳細な説明】 ストレプトグラミン類の精製された形態、それらの調製およびそれらを含有する 製薬学的組成物類 本発明は、一般式(II)により以下に定義されるストレプトグラミンAグルー プの最低1個の「少量」成分とともに共結晶化された一般式(I)により以下に 定義されるストレプトグラミンBグループの最低1種の成分を含む、ストレプト グラミン類の精製された形態に関する。 既知のストレプトグラミン類のうち、ストレプトミセス プリスチネスピラリ ス(Streptomyces pristinaespiralis)により産生される天然起源の抗細菌性産生 物のひとつプリスチナマイシン(RP 7293)は、1955年に初めて単離された。 ピオスタシン[Pyostacin(商標)]の名で上市されたプリスチナマイシンは、主 にプリスチナマイシンIAおよびプリスチナマイシンIIAから成る。 ストレプトグラミンの類の別の抗細菌剤、バージニアマイシンは、ATCC 13161のストレプトミセス ヴィルジニエ(Streptomyces virginiae)から調 製された(アンティビオティクス アンド ケモセラピー(Antibiotics and Che motherapy)、5、632(1955))。バージニアマイシン[スタフィロマイシン(Staph ylomycin(商標))]は主に因子Sおよび因子M1から成る。 米国特許第3,325,359号は、抗生物質899を構成する抗細菌性物質類すなわ ち因子Sおよび因子M1を含む製薬学的組成物類を記述する。 天然起源のストレプトグラミンに属する抗細菌剤は2種のグループの成分類の 混合物から成る。すなわちBグループの成分類とAグループの成分類であり、い ずれのグループもそれ自身の特定の抗細菌活性を有す る。2種のグループの成分類により形成される配合剤は、増強された静菌活性お よび殺菌活性ならびに活性スペクトルの拡大をもたらす、活性の相乗作用を生じ させることが立証されてきた。 ストレプトグラミンAおよびBグループの成分類は、「ストレプトグラミネ アルス モデルシステーメ フュア デン カチオーネントランスポート デュ ルヒ メンブラーネン、ディセルタツィオーン ツア エアラングング デス ドクトルグラーデス デア マテマティッシュ・ナテュールヴィッセンシャフト リッヒェン ファクルテート デア ゲオルク・アウグスト ウニベルジテート ツー ゲッティンゲン(Str branen,Dissertation zur Erlangung des Doktorgrades der Mathemat ティクス(Antibiotics) III、521(1975)および「アンティビオティクス オブ ザ バージニアマイシン ファミリー、インヒビターズ ウィッチ コンテイ ン シネルジスティック コンポーネンツ(Antibiotics of the virginiamycin family,Inhibitors which contain synergistic components)」、コキート(C. Cocito)、ミクロバイオロジカル レビューズ(Microbiological Reviews)、145- 98(1979)に記述されている。プレドム(J.Preud'Homme)、タリデ(P.Tarridec) およびベロ(A.Belloc)、Bull.Soc.Chim.Fr.、2、585(1968)もまた、天然の プリスチナマイシンおよびそれを構成する様々な成分類を記述している。 この種の生産物の工業的調製に関しては、従来の利用しうる技術は、分取スケ ールで、十分に精製された形態、およびある国における登録の 法律の要件に合致するような十分に安定でかつ再現性のある品質のバッチの製品 を得ることはできなかった。 抗細菌剤の分野においては、アレルギーもしくは抵抗性が抗生物質のある種類 の投与の後に発生し得ることが実務者によりよく知られている(ザ ニュー イ ングランド ジャーナル オブ メディシン(The New England Journal of Medi cine)、324(9)、601(1991))。病院においては、スタフイロコッカス アウレウ ス(Staphylococcus aureus)の多くの耐性株がとりわけ知られている。従って、 医師たちにとっては、治療されるべき患者の独特な症例に対して治療を適合させ ることができるようにするために、彼らの自由になる幅広い範囲の化学的に異な った種類を有することが非常に有用である。所定の種類の商品化の欠如の結果は 非常に重大もしくは劇的でさえある可能性がある。なぜならその結果は、他の種 類の抗生物質に寛容でない患者から治療が奪われることになる可能性があるから である。 かように、使用される精製試験は、ストレプトグラミン類から少量成分を取り 除くという目的を常に有した。これらの成分類は不可欠でなく、また、むしろ不 純物であると考えられた。 天然のストレプトグラミン類のAグループの成分類のうち、プリスチナマイシ ンIIB(PIIB)は、その重量比が天然のプリスチナマイシンにおいて10%より 少なく、また、通常はバージニアマイシンにおいて8%もしくは約6%ですらあ る少量成分である。 今や、一般式 式中、 −記号R1はメチル基もしくはエチル基を表し、 −記号R2は水素原子もしくはヒドロキシル基を表し、そして −記号R3は一般式 ここで 1)同時にR2が水素原子である条件においては、Rは、記号R4およびR5の一 方が水素原子もしくはメチル基でありかつ他方がメチル基であるNR45を表し 、そしてR’は塩素原子もしくは臭素原子であるか、またはR4およびR5がメチ ル基である場合は3から5個の炭素原子を含有するアルケニル基を表すか、ある いは 2)Rが水素原子でありそしてR’がハロゲン原子、アルキルアミノ基もしくは ジアルキルアミノ基、エーテルオキシド残基、アルキルチオ基、 直鎖状もしくは分枝状の1から3個の炭素原子を含有するアルキル基またはトリ ハロメチル基を表すか、あるいは、Rがハロゲン原子、直鎖状もしくは分枝状の 2から4個の炭素原子を含有するアルキルアミノ基、その中のアルキル部分が同 一もしくは異なりかつ直鎖状もしくは分枝状の2から4個の炭素原子を含有する ジアルキルアミノ基またはメチルエチルアミノ基、ピロリジノ基、その中のアル ケニル部分が3から4個の炭素原子を含有しかつアルキル部分が上述のように定 義されるアルケニルアルキルアミノ基、その中のアルケニル部分が上述のように 定義されるジアルケニルアミノ基、その中のアルキル部分が上述のように定義さ れかつシクロアルキル部分が3から4個の炭素原子を含有するアルキルシクロア ルキルメチルアミノ基、エーテルオキシド残基、アルキルチオ基、アルキルチオ メチル基、直鎖状もしくは分枝状の1から6個の炭素原子を含有するアルキル基 、アリール基あるいはトリハロメチル基であり、そしてR’が水素原子である、 あるいは、Rがハロゲン原子、アミノ基、アルキルアミノ基もしくはジアルキル アミノ基、エーテルオキシド残基、アルキルチオ基、直鎖状もしくは分枝状の1 から6個の炭素原子を含有するアルキル基またはトリハロメチル基であり、そし てR’がハロゲン原子、アルキルアミノ基もしくはジアルキルアミノ基、エーテ ルオキシド残基あるいは直鎖状もしくは分枝状の1から3個の炭素原子を含有す るアルキルチオ基またはアルキル基を表す、 のBグループのひとつもしくはそれ以上の成分、並びに、一般式 式中R”は水素原子またはメチル基もしくはエチル基である、 のストレプトグラミンAグループのひとつもしくはそれ以上の「少量」成分とか ら成る配合剤が、そのインビボでの生物学的活性のためにとりわけ有利であるこ とが見出され、また、これは本発明の主題を形成する。 一般式(I)において、RもしくはR’(R3における)がハロゲン原子を表 す場合は、R’が水素原子である場合を除いては好ましくはフッ素原子である。 R’が水素原子である場合においてはRは塩素原子、臭素原子、フッ素原子もし くはヨウ素原子のいずれかである。R’がアルキルアミノ基もしくはジアルキル アミノ基を表す場合、当該アルキル基は好ましくはメチル基およびエチル基から 選ばれる。RもしくはR’がエーテルオキシド残基を表す場合には残基OR°に より表されることもある。ここでR°は好ましくはメチル基、場合によっては1 個の塩素原子で置換されたエチル基、アリル基もしくはトリフロロメチル基から 選ばれる。RもしくはR’がアルキルチオ基を表す場合は好ましくはメチルチオ 基である。Rが1から6個の炭素原子を含有するアルキル基を表す場合は、好ま しくはメチル基、イソプロピル基もしくはtert−ブチル基を表す。Rがアリール 基を表す場合は好ましくはフェニル基である。RもしくはR’がトリハロメチル 基を表す場合は好ましくはトリフロロ メチル基である。さらに、とくに言及される場合を除いては、当該アルキル基類 は直鎖状もしくは分枝状であり、かつ、1から4個の炭素原子を含有すると理解 されている。 以下においてプリスチナマイシンIIF(PIIF)と称される、R”がエチル基 である一般式(II)の生成物、および、以下においてプリスチナマイシンIIG( PIIG)と称される、R”がハロゲン原子である一般式(II)の生成物は、スト レプトグラミン類の非常に少量の成分を構成する生成物である。その重量比は、 天然の生成物のバッチにおいて、0.5%より少ない。 当該共結晶化は、一般式(I)の成分(一種または複数)1モルに一般式(II )のAグループの成分(一種または複数)2モルの、一定の化学量論において実 施される(この化学量論は重量で約43-49/57-51の相対比に対応する)。 本発明によれば、共結晶化配合剤類は以下の方法において調製される。すなわ ち、一般式(I)により定義されるBグループのある成分を、ケトン(例えばア セトン、メチルエチルケトンもしくはメチルイソブチルケトン)、エステル(例 えば酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチルもしくは酢酸イソブチル)、塩 素化溶媒(例えばジクロロメタン、クロロホルムもしくは1,2−ジクロロエタ ン)もしくはニトリル(例えばアセトニトリル)のような有機溶媒に溶解した一 般式(II)に対応するAグループの少量成分を最低30%含有する粗混合物に添加 し、共結晶化される化合物を上で定義された比率で得る。導入される一般式(I )の化合物の量は、この生成物の残余の濃度(共結晶化後)が当該溶媒中におけ るその溶解度より小さくなるように都合よく選ばれると理解され ている。最初の溶媒における一般式(II)の生成物および一般式(I)の生成物 のそれぞれの含量における変動は、得られる共結晶化された化合物におけるいか なる変化にもつながらないこともまた理解されている。 この共結晶化配合剤は非常に良好な安定性および高い純度という利点を有する 。 一般式(I)により定義されるストレプトグラミン類のBグループの成分類は 以下の方法により調製することができる。 すなわち、R3が、RおよびR’が1)におけるように定義される一般式(III )のある基を表す場合でR’が塩素原子もしくは臭素原子である場合には、一般 式(I)の生成物は、R’が水素原子であるプリスチナマイシンIの対応するN −ハロコハク酸イミド誘導体の作用により得ることができる。 当該反応は、例えば塩素化された溶媒(ジクロロメタン、ジクロロエタンもし くはクロロホルム)もしくはニトリル(アセトニトリル)のような有機溶媒中、 N−クロロコハク酸イミドもしくはN−ブロモコハク酸イミドを使用し、20℃と 80℃の間の温度にて実施される。 R3が、RおよびR’が1)におけるように定義される一般式(III)のある基 を表す場合でR’が3から5個の炭素原子を含有するアルケニル基である場合に は、一般式(I)の生成物は、わずかに塩基性の溶媒中で、一般式 式中、R1は上述のように定義され、また、R6、R7、R8およびR9は水素原子 もしくはメチル基であるが少なくともそれらのうち2個は水素原子でありまたX- は陰イオンを表す、 の4−N−アルケニルアンモニオプリスチナマイシンIA由来の塩の転位により 得られることができ、一般式 このR1、R6、R7、R8およびR9は上述のように定義される、 の誘導体を生じる。 当該反応は、水性もしくは二相性の溶媒(例えば酢酸エチル/水の溶媒)中、 酢酸ナトリウムまたは炭酸水素ナトリウムもしくは炭酸水素カリウムの存在下、 80℃と100℃の間の温度に加熱することにより実施される。4−N−アルケニル アンモニオプリスチナマイシンIAハロゲン化物が有利に使用される。 4−N−アルケニルアンモニオプリスチナマイシンIAハロゲン化物は、一般 式 このR6、R7、R8およびR9は上述のように定義され、また、Halはハロゲン 原子を表す、 のアルケニルハライドの、一般式 式中R1は上述のように定義される、 のプリスチナマイシン誘導体への作用により得られることができる。 当該反応は、塩素化された溶媒(例えばジクロロメタン、ジクロロエタンもし くはクロロホルム)もしくはアルコール(例えばエタノール)のような有機溶媒 あるいは混合物中、20℃と反応混合物の還流温度の間の温度にて有利に実施され る。好ましくは、Halが塩素原子もしくは臭素原子である一般式(VI)の生成 物が反応される。 R3が、RおよびR’が2)におけるように定義される一般式(III)のある基 を表す場合、一般式(I)の生成物は、以下の実施例において記述されるように 、グループBのストレプトグラミン類のある前駆体の生合成に影響を及ぼす最低 1個の遺伝子的修飾を所有するストレプトグラミン産生性の微生物のある株から 得られることができる。その生合成が不利に影響される(そして望まれる構造に 対応する)前駆体とは別の最低1個の本来の前駆体を補充された、適切な培養培 地中で培養される前述の株は、期待されるストレプトグラミン誘導体類を産生す る。 本発明の文脈において使用される株類は、かように、天然のストレプトグラミ ン類(プリスチナマイシンIA、プリスチナマイシンIBおよびバージニアマイ シンS)を産生する変異株である。前述の遺伝子的修飾(類)は、前述の前駆体 類の生合成に関与する遺伝子類のひとつの上か、あるいはコード領域の外側、例 えば前述の遺伝子の転写もしくは転写後の調整および/もしくは発現を司る領域 または前述の遺伝子類を含有する転写物に属する領域、かのいずれかに配置され ることができる。 とりわけ、当該変異株は、グループBのストレプトグラミン類の前駆体類の生 合成に関与するその遺伝子類の最低1個において、ひとつもし くはそれ以上の遺伝子的修飾を所有する。これもしくはこれらの遺伝子的修飾は 、前述の遺伝子の発現に不利な影響を及ぼし、いわばこの遺伝子および適切な場 合には当該前駆体類の生合成に関与する遺伝子類のうちのもうひとつの遺伝子が 、最低1個の前駆体の生合成に関与する天然の酵素をコードすることを部分的も しくは全体的に不可能にする。 変異されるべき対象の遺伝子類は、好ましくは前駆体4−ジメチルアミノ−L −フェニルアラニン(DMPAPA)の生合成に関与する遺伝子類である。これ らは好ましくは遺伝子papApapMpapB(配列番号3)およびpa pC ((配列番号2)である。遺伝子papAおよびpapMはすでに特許出願 PCT/FR93/0923に記述されている。 本発明による変異株の培地に最低1個の本来の前駆体を補充することにより、 当該生合成を一般式(I)の新規ストレプトグラミン類へ向かわせることが可能 であることが明らかになる。 本発明の文脈において使用される前駆体類は、フェニルアラニン誘導体類、お よび一般式 式中RおよびR’は上記2)におけるように定義され、また、R10は水素原子で ありかつR11はアミノ基であるか、あるいは、R10およびR11は一緒になってオ キソ基を形成する、 により表されることができるα−ケトカルボキシ酸誘導体類である。 本発明のために適切な前駆体類として、言及はとりわけ以下のものから成るこ とができる。 すなわち、4−ジエチルアミノフェニルアラニン、4−エチルアミノフェニル アラニン、4−メチルチオフェニルアラニン、4−メチルフェニルアラニン、4 −メトキシフェニルアラニン、4−トリフロロメトキシフェニルアラニン、4− クロロフェニルアラニン、4−ブロモフェニルアラニン、4−ヨードフェニルア ラニン、4−トリフロロメチルフェニルアラニン、4−tert−ブチルフェニルア ラニン、4−イソプロピルフェニルアラニン、3−メチルアミノフェニルアラニ ン、3−メトキシフェニルアラニン、3−メチルチオフェニルアラニン、3−フ ロロフェニルアラニン、4−tert−ブチルフェニルピルビン酸、4−フロロフェ ニルアラニン、3−エトキシフェニルアラニン、3,4−ジメチルフェニルアラ ニン、3−メチルフェニルアラニン、4−ブチルフェニルアラニン、3−トリフ ロロメチルフェニルアラニンおよび3−エチルアミノフェニルアラニン、4−ア ミノメチルフェニルアラニン。 グループAの天然のストレプトグラミン類(一般式(II)のストレプトグラミ ン類)およびグループBのストレプトグラミン類(およびとりわけ一般式(VII )の生成物類)の成分類の調製および分離は、プレドム(J.Preud'Homme)ら、Bu ll.Soc.Chim.Fr.、vol.2、585(1968)により、Antibiot.& Chemother.、5、 632(1955)もしくは7、606(1957)において、Chromatog.Sym.、2°Bruxelles、18 1(1962)において、Antibiot.Ann.、728 784(1954-55)において、米国特許第3,2 99,047号において、または「ストレプトグラミネ アルス モデルシステーメ フュア デン カチオーネントランスポート デュルヒ メンブラーネン、 ディセルタツィオーン ツア エアラングング デス ドクトルグラーデス デ ア マテマティッシュ・ナテュールヴィッセンシャフトリッヒェン ファクルテ ート デア ゲオルク・アウグスト ウニベルジテート ツー ゲッティンゲン (Streptogramine als Modelsysteme fur den Kationentransport durch Membran en,Dissertation zur Erlangung des Doktorgrades der Mathematisch-Naturwi ssenschaftlichen Facultat der Georg-August Universitat zu Gottinggen)」 、ゲッティンゲン(Gottingen)1979において、記述された方法に従ってもしくは その類似により、または以下の実施例において記述されるように、醗酵および醗 酵培地からの当該成分類の単離により実施される。とりわけ、プリスチナマイシ ン類の場合においては、AおよびBグループの成分類は、粗ストレプトグラミン を酢酸エステル(例えば酢酸エチル)のような有機溶媒中に懸濁し、その後Aグ ループの粗成分の濾過もしくは遠心分離およびBグループの成分の酸性の水性溶 媒中への抽出を行い、その後ジクロロメタン性溶媒中への再抽出を行うことによ り分離される。AおよびBグループの成分類はまた、粗ストレプトグラミンのメ チルイソブチルケトン溶液の酸性抽出の後の水相からのBグループの成分の抽出 による単離および有機相からの沈殿形成によるAグループの成分の単離によって も分離されることができる。 分離後、ストレプトグラミンBグループの成分類は、エタノール、メタノール もしくはイソプロパノールのようなアルコール、酢酸エステル(例えば酢酸イソ プロピルもしくは酢酸ブチル)、ケトン(例えばメチルエチルケトン)またはア セトニトリルからの結晶化により、あるいはクロマトグラフィーにより精製され ることができる。一般式(II)のA グループの成分類は、アセトニトリル/水混合物で溶出するクロマトグラフィー により精製されることができる。 あるいは、それぞれ一般式(II)およびとりわけ一般式(VII)のAおよびB グループの天然の成分類は、フランス特許出願第2,689,518号明細書に記述され るように、別個の醗酵により調製される。 かように、本発明により、今や、ストレプトグラミンの精製されかつ結晶化さ れた新規の形態を得ることが可能である。この形態においては当該組成物の不純 物の濃度、明確な定義および定常性が改善され、また、この形態はそのうえ改善 されたインビボ活性および低い毒性を所有する。この新規の共結晶化配合剤は、 従って、多くの国におけるこの種類の抗細菌剤による治療の欠如を克服すること ができるであろう。 本発明による配合剤類は、これまで既知の、粉末の混合物の形態にあるストレ プトグラミンの配合剤類のインビボの生物学的活性より優れたそれを表す。 一般式(I)のストレプトグラミンBグループのある成分と一般式(II)のス トレプトグラミンAグループのある成分との新規の共結晶化配合剤は、とりわけ グラム陽性微生物に対し、とりわけ有利なインビボ活性をもつ。マウスにおいて は、インビボで、スタフィロコッカス アウレウス(Staphylococcus aureus)I P 8203に対し、経口経路を介しての25から50mg/kgの用量で活性であるこ とが判明した。 さらに、当該新規配合剤は毒性がない。すなわち、マウスにおいて、経口経路 を介しての150mg/kgの用量(2回投与)で毒性の兆候は表されない。 本発明による共結晶化配合剤はまた、一般式(II)に対応するストレ プトグラミン類のある少量の成分を精製する手段として使用されることもできる 。 実際、一般式(II)のAグループのある成分を結晶化により精製することが可 能であったことはなかった。 今や、一般式(II)のAグループの成分が、上で定義される中間体の共結晶化 配合剤を介して純粋な状態で得られることができることが示された。 本発明によれば、共結晶化配合剤が一般式(II)の成分を精製する手段として 使用される場合、後者は、共結晶化された化合物のケトン(例えばメチルイソブ チルケトン)溶液の酸性抽出の後、RもしくはR’がアルキルアミノ基もしくは ジアルキルアミノ基を表す場合には有機相からの沈殿形成によるAグループの成 分の単離により得られることができる。あるいは、高速液体クロマトグラフィー により得られることができる。 特定の目的は、一般式(I)、式中、記号R1およびR2は上述のように定義さ れ、そして記号R3は一般式(III)、式中、 1)同時にR2が水素原子である条件においては、Rは、記号R4およびR5の一 方が水素原子もしくはメチル基でありかつ他方がメチル基であるNR45を表し 、そしてR’は塩素原子もしくは臭素原子であるか、またはR4およびR5がメチ ル基である場合は3から5個の炭素原子を含有するアルケニル基を表す、あるい は 2)Rが水素原子でありそしてR’がアルキルアミノ基もしくはジアルキルアミ ノ基、エーテルオキシド残基またはアルキルチオ基を表す、あるいは、 Rが直鎖状もしくは分枝状の2から4個の炭素原子を含有するアルキルアミノ基 、その中のアルキル部分が同一もしくは異なりかつ直鎖状もしくは分枝状の2か ら4個の炭素原子を含有するジアルキルアミノ基またはメチルエチルアミノ基、 ピロリジノ基、その中のアルケニル部分が3から4個の炭素原子を含有しかつア ルキル部分が上述のように定義されるアルケニルアルキルアミノ基、エーテルオ キシド残基、アルキルチオ基、直鎖状もしくは分枝状の1から6個の炭素原子を 含有するアルキル基あるいはトリハロメチル基であり、そしてR’が水素原子で ある、あるいは、Rが直鎖状もしくは分枝状の1から6個の炭素原子を含有する アルキル基であり、そしてR’がハロゲン原子を表す、 の置換されたベンジル基を表す、 により定義されるストレプトグラミンBグループの最低1個の成分を、上で定義 されるようなストレプトグラミンAグループの最低1個の「少量」成分とともに 共結晶化されて含む、共結晶化配合剤類である。特別に言及される場合を除き、 当該アルキル基類は直鎖状もしくは分枝状でありかつ1から4個の炭素原子を含 有すると理解される。 これらの生成物の中で、好ましい配合剤類は一般式(I)、式中、記号R1が エチル基、R2が水素原子であり、そして記号R3は一般式(III)、式中、 1)同時にR2が水素原子である条件においては、Rは、記号R4およびR5の一 方が水素原子もしくはメチル基でありかつ他方がメチル基であるNR45を表し 、そしてR’は塩素原子もしくは臭素原子であるか、またはR4およびR5がメチ ル基である場合はアリル基を表す、あるいは、 2)Rが水素原子でありそしてR’がアルキルアミノ基もしくはジアルキルアミ ノ基、メトキシ基、エトキシ基、アリルオキシ基もしくはトリフロロメトキシ基 またはアルキルチオ基を表す、あるいは、Rが直鎖状もしくは分枝状の2から4 個の炭素原子を含有するアルキルアミノ基、その中のアルキル部分が同一もしく は異なりかつ直鎖状もしくは分枝状の2から4個の炭素原子を含有するジアルキ ルアミノ基またはメチルエチルアミノ基、ピロリジノ基、その中のアルキル部分 が上述のように定義されるアリルアルキルアミノ基、メトキシ基、エトキシ基、 アリルオキシ基もしくはトリフロロメトキシ基、アルキルチオ基、直鎖状もしく は分枝状の1から6個の炭素原子を含有するアルキル基またはトリフロロメチル 基であり、そしてR’が水素原子である、あるいは、Rが直鎖状もしくは分枝状 の1から6個の炭素原子を含有するアルキル基であり、そしてR’がハロゲン原 子を表す、 の置換されたベンジル基を表す、 により定義されるストレプトグラミンBグループの最低1個の成分を、上で定義 されるようなストレプトグラミンAグループの最低1個の「少量」成分とともに 共結晶化されて含む、共結晶化配合剤類である。特別に言及される場合を除き、 当該アルキル基類は直鎖状もしくは分枝状でありかつ1から4個の炭素原子を含 有すると理解される。 以下の実施例は、いかなる制限を付することなく本発明を具体的に説明するた めに挙げる。 以下の実施例において、力価は重量による%で示されると理解される。 分析クロマトグラフィー(HPLC)は、アセトニトリル40%と0.1Mリン酸緩 衝液pH2.9 60%から成る溶出液での0.8ml/分のイソクラチッ ク法にて、5μ ヌクレオシル(Nucleosil)100 C8Rカラム(4×133mm、 マケレイ ナーゲル(Macherey Nagel))上で実施した。ストレプトグラミン類は 206nmにおけるそのUV吸収により検出および測定する。提示された力価は100% に正規化されている。X線回折図はコバルト対陰極のついたフィリップス PW 1700R回折計上で作成した。 対照の100は15.8Åでのピークに対し与えられる。相対値は継続的にバックグ ラウンドを減じてピークの高さを測定することにより推定する。以下の実施例に おいて、共結晶化生成物のX線回折スペクトルは、それが結晶化された形態で存 在する場合は、同じ溶媒中で単独に結晶化されたBグループの当該成分のスペク トルと異なる。 共結晶化生成物の調製 実施例1 4−ε−ブロモプリスチナマイシンIA 672mgを、アセトン7cm3中のプリス チナマイシンIIB 784mgの溶液に添加する。溶解を促進するために加温しそし てその後20℃に戻した後に沈殿物が観察される。20℃にて20時間攪拌した後、当 該生成物を濾過分離し、アセトンで洗浄しそして減圧(135Pa)下に定常重量ま で乾燥する。プリスチナマイシンIIB2分子と4−ε−ブロモプリスチナマイシ ンIA1分子の共結晶化配合剤940mgが、約53%のプリスチナマイシンIIBおよび 44%の4−ε−ブロモプリスチナマイシンIAの力価を示す、188℃にて融解する 白色結晶の形態でこのように得られる。 X線回折図: 主なピークの相対強度を以下の表に示す。 実施例2 アセトン1cm3中のプリスチナマイシンIIB 112mgおよび4−ε−クロロプリ スチナマイシンIA 96mgを使用する以外は実施例1において上述されたように 操作し、プリスチナマイシンIIB2分子と4−ε−クロロプリスチナマイシンIA 1分子の共結晶化配合剤130mgが、約55%のプリスチナマイシンIIBおよび45% の4−ε−クロロプリスチナマイシンIAの力価を示す、190℃にて融解する白色 結晶の形態で得られる。 X線回折図: 主なピークの相対強度を以下の表に示す。 実施例3 アセトン1cm3中のプリスチナマイシンIIB 112mgおよび4−ε−アリルプリ スチナマイシンIA 96mgを使用する以外は実施例1において上述されたように 操作し、プリスチナマイシンIIB2分子と4−ε−ア リルプリスチナマイシンIA1分子の共結晶化配合剤160mgが、約53%のプリスチ ナマイシンIIBおよび47%の4−ε−アリルプリスチナマイシンIAの力価を示 す、182℃にて融解する白色結晶の形態で得られる。 X線回折図: 主なピークの相対強度を以下の表に示す。 実施例4 アセトン5cm3中のプリスチナマイシンIIB 560mgおよび4−ε−ブロモプリ スチナマイシンIB 480mgを使用する以外は実施例1において上述されたように 操作し、プリスチナマイシンIIB2分子と4−ε−ブロモプリスチナマイシンIB 1分子の共結晶化配合剤730mgが、約53%のプリスチナマイシンIIBおよび47% の4−ε−ブロモプリスチナマイシンIBの力価を示す、179℃にて融解する白色 結晶の形態で得られる。 X線回折図: 主なピークの相対強度を以下の表に示す。 実施例5 アセトン7cm3中のプリスチナマイシンIIB 784mgおよび4−ε−クロロプリ スチナマイシンIB 672mgを使用する以外は実施例1において上述されたように 操作し、プリスチナマイシンIIB2分子と4−ε−クロロプリスチナマイシンIB 1分子の共結晶化配合剤1.0gが、約57%のプリスチナマイシンIIBおよび43% の4−ε−クロロプリスチナマイシンIBの力価を示す、178℃にて融解する白色 結晶の形態で得られる。 X線回折図: 主なピークの相対強度を以下の表に示す。 実施例6 アセトン3.8cm3中のプリスチナマイシンIIB 425mgおよびデ(4−ζ−ジメ チルアミノ)−4−ζ−tert−ブチルプリスチナマイシンIA 364mgを使用する 以外は実施例1において上述されたように操作し、プリスチナマイシンIIB2分 子とデ(4−ζ−ジメチルアミノ)−4−ζ−tert−ブチルプリスチナマイシン IA1分子の共結晶化配合剤305mgが、約57%のプリスチナマイシンIIBおよび43 %のデ(4−ζ−ジメチルアミノ)−4−ζ−tert−ブチルプリスチナマイシン IAの力価を示す、170℃にて融解する白色結晶の形態で得られる。 X線回折図: 主なピークの相対強度を以下の表に示す。 実施例7 アセトン1.5cm3中のプリスチナマイシンIIB 168mgおよびデ(4−ζ−ジメ チルアミノ)−4−ζ−イソプロピルプリスチナマイシンIA 144mgを使用する 以外は実施例1において上述されたように操作し、プリスチナマイシンIIB2分 子とデ(4−ζ−ジメチルアミノ)−4−ζ−イソプロピルプリスチナマイシン IA1分子の共結晶化配合剤270mgが、約56%のプリスチナマイシンIIBおよび44 %のデ(4−ζ−ジメチルアミノ)−4−ζ−イソプロピルプリスチナマイシン IAの力価を示す、180℃にて融解する白色結晶の形態で得られる。 X線回折図: 主なピークの相対強度を以下の表に示す。 実施例8 アセトン2cm3中のプリスチナマイシンIIB 224mgおよびデ(4−ζ−ジメチ ルアミノ)−4−ζ−メトキシプリスチナマイシンIA 192mg を使用する以外は実施例1において上述されたように操作し、プリスチナマイシ ンIIB2分子とデ(4−ζ−ジメチルアミノ)−4−ζ−メトキシプリスチナマ イシンIA1分子の共結晶化配合剤320mgが、約54%のプリスチナマイシンIIBお よび46%のデ(4−ζ−ジメチルアミノ)−4−ζ−メトキシプリスチナマイシ ンIAの力価を示す、169℃にて融解する白色結晶の形態で得られる。 X線回折図: 主なピークの相対強度を以下の表に示す。 実施例9 アセトン1.3cm3中のプリスチナマイシンIIB 149mgおよびデ(4−ζ−ジメ チルアミノ)−4−ζ−メチルプリスチナマイシンIA 128mgを使用する以外は 実施例1において上述されたように操作し、プリスチナマイシンIIB2分子とデ (4−ζ−ジメチルアミノ)−4−ζ−メチルプリスチナマイシンIA1分子の 共結晶化配合剤205mgが、約56%のプリスチナマイシンIIBおよび44%のデ(4 −ζ−ジメチルアミノ)−4−ζ−メチルプリスチナマイシンIAの力価を示す 、白色結晶の形態で得られる。 実施例10 アセトン7cm3中のデ(4−ζ−ジメチルアミノ)−4−ζ−メチル チオプリスチナマイシンIA 1.6gの溶液を、アセトン6cm3中のプリスチナマイ シンIIB 1.94gの溶液に添加する。当該混合物を30分間攪拌しそしてその後濾 過する。得られた結晶を1cm3のアセトンで5回、その後10cm3のペンタンで3回 すすぎ、そしてその後減圧(2.7kPa)下に定常重量まで乾燥する。プリスチナマ イシンIIB2分子とデ(4−ζ−ジメチルアミノ)−4−ζ−メチルチオプリス チナマイシンIA1分子の共結晶化配合剤2.3gが、約51%のプリスチナマイシンI IBおよび49%のデ(4−ζ−ジメチルアミノ)−4−ζ−メチルチオプリスチ ナマイシンIAの力価を示す、183℃にて融解する白色結晶の形態でこのように得 られる。 X線回折図: 主なピークの相対強度を以下の表に示す。 実施例11 プリスチナマイシンIIB 106mgおよびデ(4−ζ−ジメチルアミノ)−4− ε−メチルアミノプリスチナマイシンIA 86mgを使用する以外は実施例10に おいて記述されたように操作し、そして18時間攪拌した後、プリスチナマイシン IIB2分子とデ(4−ζ−ジメチルアミノ)−4−ε−メチルアミノプリスチナ マイシンIA1分子の共結晶化配合剤41mgが、約53%のプリスチナマイシンIIB および47%のデ(4−ζ−ジ メチルアミノ)−4−ε−メチルアミノプリスチナマイシンIAの力価を示す白 色結晶の形態で得られる。 X線回折図: 主なピークの相対強度を以下の表に示す。 実施例12 プリスチナマイシンIIB 57mgおよびデ(4−ζ−ジメチルアミノ)−4−ζ −トリフロロメチルプリスチナマイシンIA 48mgを使用する以外は実施例10 において記述されたように操作し、そして17時間攪拌した後、プリスチナマイシ ンIIB2分子とデ(4−ζ−ジメチルアミノ)−4−ζ−トリフロロメチルプリ スチナマイシンIA1分子の共結晶化配合剤62mgが、約55%のプリスチナマイシ ンIIBおよび45%のデ(4−ζ−ジメチルアミノ)−4−ζ−トリフロロメチル プリスチナマイシンIAの力価を示す、183℃にて融解する白色結晶の形態で得ら れる。 実施例13 プリスチナマイシンIIB 370mgおよびデ(4−ζ−ジメチルアミノ)−4− ε−メトキシプリスチナマイシンIA 300mgを使用する以外は実施例10におい て記述されたように操作し、そして17時間攪拌した後、プリスチナマイシンIIB 2分子とデ(4−ζ−ジメチルアミノ)−4−ε−メトキシプリスチナマイシン IA1分子の共結晶化配合剤330mgが、 約48%のプリスチナマイシンIIBおよび52%のデ(4−ζ−ジメチルアミノ)− 4−ε−メトキシプリスチナマイシンIAの力価を示す、180℃にて融解する白色 結晶の形態で得られる。 X線回折図: 主なピークの相対強度を以下の表に示す。 実施例14 プリスチナマイシンIIB 70mgおよびデ(4−ζ−ジメチルアミノ)−4−ε −フロロ−4−ζ−メチルプリスチナマイシンIA(75%の力価をもつ)75mgを使 用する以外は実施例10において記述されたように操作し、そして3時間45分攪 拌した後、プリスチナマイシンIIB2分子とデ(4−ζ−ジメチルアミノ)−4 −ε−フロロ−4−ζ−メチルプリスチナマイシンIA1分子の共結晶化配合剤5 7mgが、約53%のプリスチナマイシンIIBおよび47%のデ(4−ζ−ジメチルア ミノ)−4−ε−フロロ−4−ζ−メチルプリスチナマイシンIAの力価を示す 、184℃にて融解する白色結晶の形態で得られる。 X線回折図: 主なピークの相対強度を以下の表に示す。 実施例15 アセトン0.6cm3中のプリスチナマイシンIIB 61mgおよび4−ε−エトキシデ (4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIA 50mgを使用する以外は実 施例1において上述されたように操作し、プリスチナマイシンIA2分子と4− ε−エトキシデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIIBI分子の共 結晶化配合剤30mgが、59%のプリスチナマイシンIIBおよび41%の14−ε−エト キシデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAの力価を示す、182℃ にて融解する白色結晶の形態で得られる。 X線回折図: 主なピークの相対強度を以下の表に示す。 実施例16 アセトン0.7cm3中のプリスチナマイシンIIB 97mgおよび4−ζ−エトキシデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシ ンIA 80mgを使用する以外は実施例1において上述されたように操作し、プリ スチナマイシンIA2分子と4−ζ−エトキシデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プ リスチナマイシンIIB1分子の共結晶化配合剤100mgが、54.6%のプリスチナマ イシンIIBおよび45.4%の4−ζ−エトキシデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリ スチナマイシンIAの力価を示す、196℃にて融解する白色結晶の形態で得られる 。 実施例17 アセトン0.5cm3中のプリスチナマイシンIIB 56mgおよび4−ζ−アリルオキ シデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIA 47mgを使用する以外 は実施例1において上述されたように操作し、プリスチナマイシンIA2分子と 4−ζ−アリルオキシデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIIB1 分子の共結晶化配合剤67mgが、57.1%のプリスチナマイシンIIBおよび42.9%の 4−ζ−アリルオキシデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAの 力価を示す、196℃にて融解する白色結晶の形態で得られる。 実施例18 アセトン0.6cm3中のプリスチナマイシンIIB 62mgおよび4−ζ−エチルアミ ノデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIA 53mgを使用する以外 は実施例1において上述されたように操作し、プリスチナマイシンIA2分子と 4−ζ−エチルアミノデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIIB1 分子の共結晶化配合剤47mgが、55.7 %のプリスチナマイシンIIBおよび44.3%の4−ζ−エチルアミノデ(4−ζ− ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAの力価を示す、188℃にて融解する白色 結晶の形態で得られる。 実施例19 アセトン1.8cm3中のプリスチナマイシンIIB 178mgおよび4−ζ−トリフロ ロメトキシデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIA 153mgを使用 する以外は実施例1において上述されたように操作し、プリスチナマイシンIA 2分子と4−ζ−トリフロロメトキシデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナ マイシンIIB1分子の共結晶化配合剤188mgが、54.1%のプリスチナマイシンII Bおよび45.9%の4−ζ−トリフロロメトキシデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プ リスチナマイシンIAの力価を示す、184℃にて融解する白色結晶の形態で得られ る。 X線回折図: 主なピークの相対強度を以下の表に示す。 実施例20 アセトン0.6cm3中のプリスチナマイシンIIB 61mgおよび4−ε−メチルチオ デ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIA 50mgを使用する以外は 実施例1において上述されたように操作し、プリスチナマイシンIA2分子と4 −ε−メチルチオデ(4−ζ−ジメチルアミ ノ)プリスチナマイシンIIB1分子の共結晶化配合剤38mgが、53.1%のプリスチ ナマイシンIIBおよび46.9%の4−ε−メチルチオデ(4−ζ−ジメチルアミノ )プリスチナマイシンIAの力価を示す、188℃にて融解する白色結晶の形態で得 られる。 X線回折図: 主なピークの相対強度を以下の表に示す。 実施例21 アセトン0.3cm3中のプリスチナマイシンIIB 35mgおよび4−ζ−(アリルエ チルアミノ)デ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIA 30mgを使 用する以外は実施例1において上述されたように操作し、プリスチナマイシンIA 2分子と4−ζ−(アリルエチルアミノ)デ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリ スチナマイシンIIB1分子の共結晶化配合剤30mgが、52.3%のプリスチナマイシ ンIIBおよび47.7%の4−ζ−(アリルエチルアミノ)デ(4−ζ−ジメチルア ミノ)プリスチナマイシンIAの力価を示す、174℃にて融解する白色結晶の形態 で得られる。 実施例22 アセトン0.5cm3中のプリスチナマイシンIIB 42mgおよび4−ζ−(エチルプ ロピルアミノ)デ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIA 36mgを 使用する以外は実施例1において上述されたように操作 し、プリスチナマイシンIA2分子と4−ζ−(エチルプロピルアミノ)デ(4 −ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIIB1分子の共結晶化配合剤16mgが 、51%のプリスチナマイシンIIBおよび45.9%の4−ζ−(エチルプロピルアミ ノ)デ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAの力価を示す、193℃ にて融解する白色結晶の形態で得られる。 Bグループの成分類の調製 実施例A 4−ε−クロロプリスチナマイシンIA アセトニトリル80cm3中のプリスチナマイシンIA 8gを丸底フラスコに入れ 、そしてN−クロロコハク酸イミド1.39gをその後添加する。当該混合物を16時 間30分加熱還流し、その後、N−クロロコハク酸イミド0.12gを添加しそして還 流を3時間継続する。反応混合物を30℃にて減圧(2.7kPa)下に乾固するまで濃 縮する。得られた固形物をジクロロメタン50cm3および塩化ナトリウムを添加し た蒸留水60cm3に溶解し、静置を行った後水相を分離し、そして有機相をその後 塩化ナトリウムを飽和させた蒸留水50cm3で洗浄する。有機相を静置を行った後 分離し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過しそしてその後30℃にて減圧(2.7kPa )下に乾固するまで濃縮し、黄色固形物を得る。これを還流1−プロパノール10 0cm3から、およびその後2度目は還流1−プロパノール50cm3から再結晶する。 冷却し、結晶を濾過分離しそして50℃にて減圧(135Pa)下に乾燥した後、3gの 4−ε−クロロプリスチナマイシンIAが、220℃にて融解する薄ベージュ色結晶 の形態で得られる。 プロトンNMRスペクトラム(300MHz,CDCl3,ppmに よるδ):0.58(dd,J=16および6Hz,1H,5β2)、0.91( t,J=7.5Hz,3H:CH32γ)、1.05〜1.35(mt,2H:3β2 および3γ2)、1.32(d,J=7.5Hz,3H:CH31γ)、1.50〜 1.85(mt,3H:3γ1およびCH22β)、2.03(mt,1H,3β1 )、2.17(mt,1H:5δ2)、2.39(ブロードd,J=16Hz,1 H:5δ1)、2.44(d,J=16Hz,1H:5β1)、2.77(s,6H :N(CH3)24)、2.85(dt,J=13.5および4.5Hz,1H:5ε2 )、2.97(dd,J=12および5Hz,1H:4β2)、3.23(s,3 H:NCH34)、3.35(t,J=12Hz,1H:4β1)、3.30および 3.58(2mts,各1H:CH23δ)、4.57(dd,J=8および7.5 Hz,1H:3α)、4.76(ブロードdd,J=13.5および8Hz,1H :5ε1)、4.85(mt,1H:2α)、4.90(dd,J=10および1. 5Hz,1H:1α)、5.25(dd,J=12および5Hz,1H:4α) 、5.31(ブロードd,J=6Hz,1H:5α)、5.86(d,J=9.5 Hz,1H:6α)、5.90(mt,1H:1β)、6.50(d,J=10H z,1H:NH2)、6.97(d,J=8Hz,1H:芳香族の4位のH5) 、7.08(dd,J=8および2Hz,1H:芳香族の4位のH6)、7.15 〜7.40(mt,6H:6位の芳香族Hおよび芳香族の4位のH2)、7.43 (dd,J=8.5および2Hz,1H:1′H4)、7.52(dd,J=8.5 および4.5Hz,1H:1′H5)、7.83(dd,J=4.5および2Hz, 1H:1′H6)、8.38(d,J=10Hz,1H:NH1)、8.73(d ,J=9.5Hz,1H:NH6) 、11.65(s,1H:OH)。 実施例B 4−ε−ブロモプリスチナマイシンIA ジクロロメタン300cm3中のプリスチナマイシンIA 30gを丸底フラスコに入れ 、そしてN−ブロモコハク酸イミド6.85gをその後添加する。当該混合物を室温 にて29時間攪拌し、そしてその後減圧下に乾固するまで濃縮する。得られた固形 物はジエチルエーテル400cm3中で攪拌し、濾過分離しそしてその後100cm3のジエ チルエーテルで2回洗浄する。濾過後、当該固形物を蒸留水400cm3中で45分間摩 砕し、濾過分離しそしてその後150cm3の水で2回洗浄する。得られた固形物を乾 燥し、そしてその後還流エタノール1600cm3から再結晶する。冷却し、結晶を濾 過分離しそして50℃にて減圧(135Pa)下に乾燥した後、23.2gの4−ε−ブロモ プリスチナマイシンIAが、220℃にて融解する白色結晶の形態で得られる。 プロトンNMRスペクトラム(300MHz,CDCl3,ppmによるδ) :0.58(dd,J=16および6Hz,1H,5β2)、0.91(t,J= 7.5Hz,3H:CH32γ)、1.10〜1.40(mt,2H:3β2および 3γ2)、1.32(d,J=7.5Hz,3H:CH31γ)、1.50〜1.85 (mt,3H:3γ1およびCH22β)、2.03(mt,1H,3β1)、2.1 9(mt,1H:5δ2)、2.39(ブロードd,J=16Hz,1H:5δ1 )、2.44(d,J=16Hz,1H:5δ1)、2.76(s,6H:N(CH3 )24)、2.83(dt,J=13.5および4Hz,1H:5ε2)、2.97 (dd,J=12.5および4.5Hz,1H:4β2)、3.23(s,3H :NCH34)、3.30および3.57(2mts,各1H:CH23δ)、3. 33(t,J=12.15Hz,1H:4β1)、4.55(dd,J=8および 7.5Hz,1H:3α)、4.74(ブロードdd,J=13.5および8Hz ,1H:5ε1)、4.84(mt,1H:2α)、4.92(dd,J=10お よび2Hz,1H:1α)、5.27(dd,J=12.5および4.5Hz,1 H:4α)、5.33(ブロードd,J=6Hz,1H:5α)、5.88(d, J=9.5Hz,1H:6α)、5.90(mt,1H:1β)、6.53(d, J=10Hz,1H:NH2)、7.00(d,J=8Hz,1H:芳香族の4 位のH5)、7.12(dd,J=8および2Hz,1H:芳香族の4位のH6 )、7.15〜7.40(mt,5H:6位の芳香族H)、7.43(dd,J= 8.5および2Hz,1H:1′H4)、7.46(d,J=2Hz,1H:芳香 族の4位のH2)、7.52(dd,J=8.5および4.5Hz,1H:1′H5 )、7.87(dd,J=4.5および2Hz,1H:1′H6)、8.41(d, J=10Hz,1H:NH1)、8.74(d,J=9.5Hz,1H:NH6) 、11.65(s,1H:OH)。 実施例C 4−ε−クロロプリスチナマイシンIB アセトニトリル17cm3中のプリスチナマイシンIB 1.7gおよびN−クロロコハ ク酸イミド320mgで開始する以外は実施例Aにおけるように操作し、そして反応 混合物を1時間30分還流しそしてその後乾固するまで濃縮した後、1.8gのベージ ュ色の固形物を得る。この生成物をフラッシュクロマトグラフィー(98/2のジク ロロメタン/メタノールの溶出液) により精製し、1.2gの4−ε−クロロプリスチナマイシンIBを、198℃にて融解 する薄黄色固形物の形態で得る。 プロトンNMRスペクトラム(400MHz,CDCl3,ppmのδ):0. 79(dd,J=16および5.5Hz,1H,5β2)、0.91(t,J=7. 5Hz,3H:CH32γ)、1.15(mt,1H:3β2)、1.25〜1.4 0(mt,1H:3γ2)、1.34(d,J=7.5Hz,3H:CH31γ)、 1.50〜1.85(mt,3H:3γ1およびCH22β)、2.03(mt,1 H,3β1)、2.23(mt,1H:5δ2)、2.40(ブロードd,J=16 Hz,1H:5δ1)、2.47(d,J=16Hz,1H:5β1)、2.85( dt,J=13および4Hz,1H:5ε2)、2.85〜2.90(mt,1H :4β2)、2.88(s,3H:ArNCH34)、3.25(s,3H:NCH3 4)、3.28および3.58(2mts,各1H:CH23δ)、3.31(t ,J=12Hz,1H:4β1)、4.40(非分解マルチプレット、1H:Ar NH)、4.57(t,J=7.5Hz,1H:3α)、4.78(ブロードdd ,J=13および8Hz,1H:5ε1)、4.84(mt,1H:2α)、4. 91(ブロードd,J=10Hz,1H:1α)、5.23(dd,J=12お よび5Hz,1H:4α)、5.36(ブロードd,J=5.5Hz,1H:5α )、5.89(d,J=9.5Hz,1H:6α)、5.90(mt,1H:1β )、6.51(d,J=10Hz,1H:NH2)、6.55(d,J=8Hz, 1H:芳香族の4位のH5)、7.02(dd,J=8および2Hz,1H:芳 香族の4位のH6)、7.13(d,J=2Hz,1H:芳香族の4位のH2) 、7.15〜7.40(mt,5H:6位の 芳香族H)、7.43(ブロードd,J=8.5Hz,1H:1′H4)、7.52 (dd,J=8.5および4.5Hz,1H:1′H5)、7.79(ブロードd, J=4.5Hz,1H:1′H6)、8.40(d,J=10Hz,1H:NH1 )、8.75(d,J=9.5Hz,1H:NH6)、11.63(s,1H:O H)。 実施例D 4−ε−ブロモプリスチナマイシンIB ジクロロメタン30cm3中のプリスチナマイシンIB 2gおよびN−ブロモコハ ク酸イミド420mgで開始する以外は実施例Bにおけるように操作し、そして当該 混合物を室温にて1時間30分攪拌しそしてその後乾固するまで濃縮した後、2.1g のベージュ色の固形物を得る。この生成物をフラッシュクロマトグラフィー(98 /2のジクロロメタン/メタノールの溶出液)により精製し、1.7gの4−ε−ブロ モプリスチナマイシンIBを、220℃にて融解する白色固形物の形態で得る。 プロトンNMRスペクトラム(400MHz,CDCl3,ppmによるδ) :0.80(dd,J=16および5.5Hz,1H,5β2)、0.90(t,J =7.5Hz,3H:CH32γ)、1.13(mt,1H:3β2)、1.20〜 1.40(mt,1H:3γ2)、1.33(d,J=7.5Hz,3H:CH31 γ)、1.50〜1.85(mt,3H:3γ1およびCH22β)、2.03(m t,1H,3β1)、2.28(mt,1H:5δ2)、2.40(ブロードd,J =16Hz,1H:5δ1)、2.46(d,J=16Hz,1H:5β1)、2. 85(dt,J=13および5Hz,1H:5ε2)、2.88(d,J=5.5 Hz,3H:ArNCH34)、2.90(dd,J=12および4H z,1H:4β2)、3.24(s,3H:NCH34)、3.30および3.58 (2mts,各1H:CH23δ)、3.31(t,J=12Hz,1H:4β1 )、4.41(q,J=5.5Hz,1H:ArNH)、4.57(t,J=7.5 Hz,1H:3α)、4.78(ブロードdd,J=13および8Hz,1H: 5ε1)、4.85(mt,1H:2α)、4.91(ブロードd,J=10Hz ,1H:1α)、5.24(dd,J=12および4Hz,1H:4α)、5.3 7(ブロードd,J=5.5Hz,1H:5α)、5.89(d,J=9.5Hz ,1H:6α)、5.90(mt,1H:1β)、6.51(d,J=10Hz, 1H:NH2)、6.53(d,J=8Hz,1H:芳香族の4位のH5)、7. 05(dd,J=8および2Hz,1H:芳香族の4位のH6)、7.15〜7. 40(mt,6H:6位の芳香族Hおよび芳香族の4位のH2)、7.43(ブ ロードd,J=8.5Hz,1H:1′H4)、7.48(dd,J=8.5および 5Hz,1H:1′H5)、7.79(ブロードd,J=5Hz,1H:1H′H6 )、8.40(d,J=10Hz,1H:NH1)、8.76(d,J=9.5H z,1H:NH6)、11.63(s,1H:OH)。 実施例E 4−ε−アリルプリスチナマイシンIA 蒸留水100cm3中の酢酸ナトリウム7.07gを窒素雰囲気下に維持された三ツ口フ ラスコ中に入れる。当該溶液を還流させ、そして蒸留水100cm3中の臭化4−N− アリルアンモニオプリスチナマイシンIA 15.5gの溶液をその後滴下ロートを介 して添加する。2時間反応させた後、酢酸ナトリウム1gを添加しそして当該混 合物を還流下に22時間攪拌する。さ らに酢酸ナトリウム5gを添加しそして反応を20時間継続する。形成された沈殿 物を熱いうちに濾過分離し、50cm3の蒸留水で2回すすぎ、そしてその後減圧(2 .75kPa)下に乾燥し、7gの白色の固形物を得る。これをフラッシュクロマトグ ラフィー(溶出液:70/30のトルエン/アセトン)により精製し、4.6gの4−ε −アリルプリスチナマイシンIAを、160℃にて融解する白色固形物の形態で得る 。 プロトンNMRスペクトラム(400MHz,CDCl3,ppmによるδ) :0.42(dd,J=16および5.5Hz,1H,5β2)、0.92(t,J =7.5Hz,3H:CH32γ)、1.15〜1.40(mt,2H:3β2およ び3γ2)、1.33(d,J=7.5Hz,3H:CH31γ)、1.55〜1.8 0(mt,3H:3γ1およびCH22β)、2.00〜2.15(mt,2H,3 β1および5δ2)、2.30(ブロードd,J=16Hz,1H:5δ1)、2. 33(d,J=16Hz,1H:5β1)、2.63(s,6H:N(CH3)24) 、2.76(dt,J=13.5および4.5Hz,1H:5ε2)、2.98(d d,J=12および4.5Hz,1H:4β2)、3.20〜3.40(mt,3H :4β1−3δ1およびアリル性ArCH2の1H)、3.25(s,3H:NCH3 4)、3.48(dd,J=16および6.5Hz,1H:アリル性ArCH2以 外のH)、3.56(mt,1H:3δ2)、4.57(dd,J=6.5および7 .5Hz,1H:3α)、4.68(ブロードdd,J=13.5および7.5Hz ,1H:5ε1)、4.84(mt,1H:2α)、4.90(ブロードd,J= 10Hz,1H:1α)、5.00〜5.15(mt,2H:=CH2)、5.23 (ブロードd,J=5.5Hz,1H:5α)、5.28(dd,J=12および 4.5 Hz,1H:4α)、5.80〜5.95(mt,3H:6α−1βおよびアリル 性CH)、6.53(d,J=10Hz,1H:NH2)、7.04(mt,3H :4位の芳香族H)、7.15〜7.40(mt,5H:6位の芳香族H)、7. 45(dd,J=8.5および2Hz,1H:1′H4)、7.48(dd,J= 8.5および4Hz,1H:1′H5)、7.88(dd,J=4および2Hz, 1H:1′H6)、8.45(d,J=10Hz,1H:NH1)、8.76(d ,J=9.5Hz,1H:NH6)、11.64(s,1H:OH)。 臭化4−N−アリルアンモニオプリスチナマイシンIAは以下の方法において 調製されることができる。 すなわち、1,2−ジクロロエタン25cm3に溶解したプリスチナマイシンIA 10gを窒素雰囲気下に維持された三ツ口フラスコ中に入れ、その後臭化アリル2.5 cm3を入れる。当該混合物を7時間、40℃に加熱し、そしてその後室温にて14時 間攪拌する。トルエン200cm3をその後攪拌しながら10分間にわたって添加し、そ して当該混合物を30分間攪拌する。形成された沈殿物を濾過分離し、トルエン50 cm3ですすぎ、そしてその後減圧(135Pa)下に45℃にて乾燥し、10.5gの固形物 を得る。これを40℃にて、そしてその後室温で1時間、酢酸エチル200cm3中で摩 砕する。固形物を濾過分離しそしてその後45℃にて減圧(135Pa)下に乾燥し、1 0gの臭化4−N−アリルアンモニオプリスチナマイシンIAを、210℃にて融解す る白色固形物の形態で得る。 プロトンNMRスペクトラム(400MHz,数滴のCD3OD−d4を加えた CDCl3、ppmによるδ):0.75(t,J=7.5Hz,3H:CH32γ )、1.00〜1.35(mt,3H:3β2−3γ2お よび5β2)、1.18(d,J=7.5Hz,3H:CH31γ)、1.45〜1. 65(mt,3H:3γ1およびCH22β)、1.52(mt,1H:3β1)、 2.15(mt,1H:5δ2)、2.28(ブロードd,J=16Hz,1H: 5δ1)、2.55(d,J=16Hz,1H:5β1)、2.72(dt,J=1 3.5および4.5Hz,1H:5ε2)、2.95(s,3H:NCH34)、3. 10〜3.50(mt,4H:CH24βおよびCH23δ)、3.40および3. 48(2s,合計6H:N(CH3)24)、4.35(t,J=7.5Hz,1H: 3α)、4.40〜4.60(mt,3H:アリル性NCH2および5ε1)、4. 64(mt,1H:2α)、4.93(ブロードs,1H:1α)、5.30〜5 .75(mt,7H:アリル性CH2−5α−4α−6α−1βおよびアリル性C H)、6.88(d,J=10Hz,1H:NH2)、7.05〜7.25(mt ,8H:6位の芳香族H−1′H4および4δ)、7.35(dd,J=8および 4Hz,1H:1′H5)、7.60(d,J=8.5Hz,2H:4ε)、7.6 5(mt,H:1′H6)、8.58(d,J=9.5Hz,1H:NH6)。 実施例F 4−ζ−tert−ブチルデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAの 調製 産生培地でのSP92::pVRC508株の培養系を60個のコニカルフラス コスケールで産生し、16時間後に、0.1N水酸化ナトリウム中に5g/lの(R,S )−4−tert−ブチルフェニルアラニンを含有する溶液1mlを添加する。40時間 培養した後、60個のフラスコから得られた培地1.81を、2倍体積量の100mMリン 酸緩衝液pH2.9 66%とアセトニトリ ル34%の混合物で抽出し、そしてその後遠心分離する。上清を0.5倍体積量のジ クロロメタンで2回抽出する。ジクロロメタン相を水で洗浄しそしてその後合わ せ、硫酸ナトリウムで乾燥しそして蒸発乾固する。乾燥抽出物をジクロロメタン 20mlに溶解し、そしてジクロロメタンで設置したシリカ(30g)のカラム上に注 入し、そしてジクロロメタン中のメタノールが0から10%の濃度で連続的に溶出 する。新規のプリスチナマイシンIA誘導体を含有するフラクションを合わせそ して蒸発乾固する。乾燥残渣を水60%とアセトニトリル40%の混合物7mlに溶解 し、そして100mMリン酸緩衝液pH2.9 55%とアセトニトリル45%の混合物で溶出 されるヌクレオシル 7μ C8 10×250mmセミ分取カラム(マカレイ ナー ゲル)に2回に分けて注入する。新規のプリスチナマイシンを含有するフラクシ ョンを合わせ、そして同体積量のジクロロメタンで抽出する。有機相を水で洗浄 し、硫酸ナトリウムで乾燥しそしてその後蒸発乾固する。30mgの4−ζ−tert− ブチルデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAが得られる。 1H NMRスペクトラム(400MHz,CDCl3,ppmによるδ,対照 TMS):0.21(dd,J=16および5.5Hz,1H:5β2)、0.91 (t,J=7.5Hz,3H:CH32γ)、1.17(mt,1H:3β2)、1 .20〜1.40(mt,1H:3γ2)、1.33(s,9H:tert−ブチル のCH3)、1.35(d,J=7.5Hz,3H:1γ)、1.50〜1.85( mt,3H:3γ1およびCH22β)、2.04(mt,1H:3β1)、2.1 3(mt,1H:5δ2)、2.30(mt,2H:5δ1および5β1)、2.8 0(dt,J=13および4Hz,1H:5ε2)、3.00(dd,J=12 および4Hz,1H:4β2)、3.29(s,3H:NCH34)、3.31およ び3.59(2mts,各1H:CH23δ)、3.40(t,J=12Hz,1 H:4β1)、4.57(t,J=7.5Hz,1H:3α)、4.74(ブロード dd,J=13.5および7Hz,1H:5ε1)、4.85(mt,1H:2α )、4.90(ブロードd,J=10Hz,1H:1α)、5.21(ブロード d,J=5.5Hz,1H:5α)、5.25(dd,J=12および4Hz,1 H:4α)、5.87(d,J=9Hz,1H:6α)、5.92(ブロードq, J=7.5Hz,1H:1β)、6.56(d,J=9.5Hz,1H:NH2) 、7.10〜7.30(mt,5H:6位の芳香族H)、7.28(d,J=7.5 Hz,2H:4δ)、7.38(d,J=7.5Hz,2H:4ε)、7.49( ブロードd,J=8.5Hz,1H:1′H4)、7.53(dd,J=8.5およ び4Hz,1H:1′H5)、7.86(d,J=4Hz,1H:1′H6)、8. 45(d,J=10Hz,1H:NH1)、8.74(d,J=9Hz,1H: NH6)、11.65(s,1H:OH)。 塩酸(R,S)−4−tert−ブチルフェニルアラニンは以下の方法において調製 されることができる。 すなわち、4−(tert−ブチル)ベンジルアセタミドマロン酸ジエチル25gお よび37%塩酸250mlを、冷却管を設置した三ツ口フラスコに添加する。当該混合 物を攪拌しそして気体のさらなる発生がなくなるまで加熱還流する。反応混合物 を冷却後、得られた沈殿物を濾過分離しそしてその後アセトニトリルから再結晶 し、25.6gの塩酸(R,S)−4−tert−ブチルフェニルアラニンを、234℃にて 融解する白色固形物の形態で 得る。 4−(tert−ブチル)ベンジルアセタミドマロン酸ジエチルは以下の方法におい て調製されることができる。 すなわち、臭化4−tert−ブチルベンジル25g、無水トルエン50mlおよび油中 の80%懸濁液としての3.1gの水素化ナトリウムを、窒素雰囲気下、冷却管を設置 した三ツ口フラスコに添加し、その後アセタミドマロン酸ジエチル21.8gを添加 する。当該混合物を17時間、110℃に加熱する。冷却後、無水エタノール15ml、 その後50%エタノール15ml、さらにその後水50mlを、滴下ロートを使用しゆっく りと添加する。静置を行った後有機相を分離し、そして水相を50mlのジエチルエ ーテルで3回洗浄する。有機相を合わせ、水で洗浄しそしてその後硫酸ナトリウ ムで乾燥する。濾過および減圧下に濃縮の後、生成物を石油エーテルから結晶化 し、25gの4−(tert−ブチル)ベンジルアセタミドマロン酸ジエチルを、80℃ にて融解する白色固形物の形態で得る。 変異株SP92::pVRC508は液体産生培地中で培養する。醗酵は以下 のように実施する。すなわち、上述の株のスポアの懸濁液0.5mlを、バッフルの ついた(baffle-plated)300mlコニカルフラスコ中の接種培地40mlに無菌条件下に 添加する。接種培地は、トウモロコシ浸液(corn steep)10g/l、ショ糖15g/l、硫 酸アンモニウム10g/l、リン酸水素二カリウム1g/l、塩化ナトリウム3g/l、硫 酸マグネシウム7水和物0.2g/lおよび炭酸カルシウム1.25g/lから成る。このpH は、炭酸カルシウムを導入する前に水酸化ナトリウムで6.9に調整する。このコ ニカルフラスコを、27℃にて、ロータリー攪拌器上325rpmの速度で44時間攪拌す る。44時間経過後の上述の培養液2.5mlを、300mlコニカルフラスコ中の 産生培地30mlに無菌条件下に添加する。産生培地は、大豆粉(soya flour)25g/l 、澱粉7.5g/l、グルコース22.5g/l、飼草酵母(forage yeast)3.5g/l、硫酸亜鉛0 .5g/lおよび炭酸カルシウム6g/lから成る。 このpHは、炭酸カルシウムを導入する前に塩酸で6.0に調整する。このコニカ ルフラスコを、27℃にて、ロータリー攪拌器上325rpmの速度で攪拌する。16時間 後、第3表に列挙された前駆体類のひとつの溶液(通常は5もしくは10g/l)1m lを当該培養系に添加する。後者の培養を8もしくは24時間後に停止する。直ち に培地の体積量を測定し、そしてアセトニトリル34%と0.1Mリン酸二水素カリウ ム溶液(濃リン酸でpH2.9に調整する)66%から成る移動相を2倍体積量加え、 それによりプリスチナマイシン類の抽出を行う。攪拌後、混合物全体を遠心分離 し、そして上清中に含有されるプリスチナマイシン類を抽出しかつ精製する。そ れらはまた、アセトニトリル40%と0.1Mリン酸緩衝液、pH2.9 60%の混合物で 溶出されるヌクレオシル 5−C8 4.6×150mmカラムに遠心分離した上清の15 0μlを注入することによるHPLCによっても分析される。 実施例G 4−ζ−イソプロピルデ(4−ζ−ジメチルアミノ)−プリスチナマイシンIA の調製 産生培地でのSP92::pVRC508株の培養系を60個のコニカルフラス コスケールで産生し、16時間後に、0.1N水酸化ナトリウム中に10g/lの(R,S )−4−イソプロピルフェニルアラニンを含有する溶液1mlを添加する。40時間 培養した後、60個のフラスコから得られた培地1.81を、2倍体積量の100mMリン 酸緩衝液pH2.9 66%とアセトニトリ ル34%の混合物で抽出し、そしてその後遠心分離する。上清を0.5倍体積量のジ クロロメタンで2回抽出する。ジクロロメタン相を水で洗浄しそしてその後合わ せ、硫酸ナトリウムで乾燥しそして蒸発乾固する。乾燥抽出物をジクロロメタン 20mlに溶解し、そしてジクロロメタンで設置したシリカ(30g)のカラム上に注 入し、そしてジクロロメタン中のメタノールが0から10%の濃度で連続的に溶出 する。新規のプリスチナマイシンIA誘導体を含有するフラクションを合わせそ して蒸発乾固する。61mgの乾燥抽出物が得られる。この残渣を水60%とアセトニ トリル40%の混合物9ml中に溶解し、そして、100mMリン酸緩衝液pH2.9 55%と アセトニトリル45%の混合物で溶出されるヌクレオシル 7μ C8 10×250m mセミ分取カラム(マカレイ ナーゲル)上に3分して注入する。新規のプリス チナマイシンを含有するフラクションを合わせ、そして同体積量のジクロロメタ ンで抽出する。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥しそしてその後蒸発 乾固する。51mgの4−ζ−イソプロピルデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチ ナマイシンIAが得られる。 1H NMRスペクトラム(250MHz,CDCl3,ppmによるδ,対照 TMS):0.31(dd,J=16および5.5Hz,1H:5β2)、0.91 (t,J=7.5Hz,3H:CH32γ)、1.00〜1.45(mt,2H:3 β2および3γ2)、1.25(d,J=7.5Hz,6H:イソプロピルのCH3 )、1.35(d,J=7.5Hz,3H:CH31γ)、1.50〜1.85(m t,3H:3γ1およびCH22β)、1.95〜2.20(mt,2H:3β1お よび5δ2)、2.30(mt,2H:5δ1および5β1)、2.80(dt,J =13および4Hz,1H:5ε2)、2.88(mt,1H:イソプロピルのC H)、2.98(dd,J=12および4Hz,1H:4β2)、3.30(s, 3H:NCH34)、3.32および3.55(2mts,各1H:CH23δ)、 3.38(t,J=12Hz,1H:4β1)、4.55(t,J=7.5Hz,1 H:3α)、4.72(ブロードdd,J=13および7Hz,1H:5ε1)、 4.85(mt,1H:2α)、4.88(ブロードd,J=10Hz,1H:1 α)、5.21(ブロードd,J=5.5Hz,1H:5α)、5.25(dd, J=12および4Hz,1H:4α)、5.87(d,J=9Hz,1H:6α )、5.90(ブロードq,J=7.5Hz,1H:1β)、6.50(d,J= 9.5Hz,1H:NH2)、7.05〜7.35(mt,9H:6位の芳香族H −4εおよび4δ)、7.50(mt,2H:1′H5および1′H4)、7.86 (dd,J=4および1.5Hz,1H:1′H6)、8.40(d,J=10H z,1H:NH1)、8.72(d,J=9Hz,1H:NH6)、11.60( s,1H:OH)。 (R,S)−4−イソプロピルフェニルアラニンは以下の方法において調製さ れることができる。 すなわち、無水酢酸45ml中の赤リン7gおよび4−(イソプロピルベンジリデ ン)−2−メチル−5−オキザロン8gを三ツ口フラスコに入れ、そして57%ヨ ウ化水素酸35mlをその後攪拌しながら滴下ロートを使用してゆっくりと加える。 添加終了時に当該混合物を3時間30分還流下に加熱し、そしてその後室温にて3 日間放置する。反応混合物を濾過し、得られた固形物を10mlの酢酸で2回すすぎ 、そして濾液をその後減圧下に乾固するまで濃縮する。得られた残渣を蒸留水10 0mlに溶解し、そして減圧下に乾固するまで濃縮し、固形物を得、これを蒸留水5 0mlに溶解 し、そしてその後、亜硫酸ナトリウム0.5gの添加後に50mlのジエチルエーテルで 3回抽出する。エーテルは静置を行った後分離し、そして水相を減圧下において 微量のジエチルエーテルを除去する。獣炭2gを水相に加え、40−50℃に加熱し 、クラルセル(Clarcel)で濾過しそしてその後最小限量の水ですすぐ。pHを4℃ にて32%アンモニア水の添加により5に調整する。得られた沈殿物を冷たいうち に濾過し、10mlの水で2回、10mlのエタノールおよびその後10mlのエーテルで2 回すすぎ、20℃にて減圧下に乾燥の後、3.97gの(R,S)−4−イソプロピル フェニルアラニンを、260℃を超える温度にて融解する白色固形物の形態で得る 。 4−(イソプロピルベンジリデン)−2−メチル−5−オキザロンは以下の方 法において調製されることができる。 すなわち、N−アセチルグリシン18.52g、酢酸ナトリウム10.6g、4−イソプ ロピルベンズアルデヒド20mlおよび無水酢酸57mlを冷却管を設置した丸底フラス コに入れる。当該混合物を30分間攪拌し、そしてその後110℃にて1時間、その 後室温にて15時間、攪拌する。反応混合物を、予め50℃に加熱した水600mlおよ び石油エーテル400ml中に注ぐ。有機相を静置を行った後分離し、そして水相を1 50mlの石油エーテルで2回洗浄する。 有機相を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過しそして減圧下に沈殿物が 得られるまで100mlに濃縮する。この沈殿物を濾過分離し、そして50mlのペンタ ンで2回洗浄し、8.2gの4−(イソプロピルベンジリデン)−2−メチル−5− オキザロンを、77℃にて融解する黄色固形物の形態で得る。 実施例H 4−ζ−メトキシデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAの調製 産生培地でのSP92::pVRC508株の培養系を12個のコニカルフラス コスケールで産生し、16時間後に、0.1N水酸化ナトリウム中に5g/lの(R,S )−4−メトキシフェニルアラニンを含有する溶液1mlを添加する。40時間培養 した後、12個のフラスコから得られた培地0.351を、2倍体積量の100mMリン酸緩 衝液pH2.9 66%とアセトニトリル34%の混合物で抽出し、そしてその後遠心分 離する。上清を0.5倍体積量のジクロロメタンで2回抽出する。ジクロロメタン 相を水で洗浄しそしてその後合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥しそして蒸発乾固す る。乾燥抽出物をジクロロメタン20mlに溶解し、そしてジクロロメタンで設置し たシリカ(30g)のカラム上に注入し、そしてジクロロメタン中のメタノールが 0から10%の濃度で連続的に溶出する。新規のプリスチナマイシンIA誘導体を 含有するフラクションを合わせそして蒸発乾固する。14mgの乾燥残渣が得られる 。後者を水60%とアセトニトリル40%の混合物3mlに溶解し、そして100mMリン 酸緩衝液pH2.9 60%とアセトニトリル40%の混合物で溶出されるヌクレオシル 7μ C8 10×250mmセミ分取カラム(マカレイ ナーゲル)上に注入する 。新規のプリスチナマイシンを含有するフラクションを合わせ、そして同体積量 のジクロロメタンで抽出する。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥しそ してその後蒸発乾固する。12mgの4−ζ−メトキシデ(4−ζ−ジメチルアミノ )プリスチナマイシンIAが得られる。 1H NMRスペクトラム(400MHz,CDCl3,ppmによる δ,対照TMS):0.63(dd,J=16および5.5Hz,1H:5β2) 、0.96(t,J=7.5Hz,3H:CH32γ)、1.17(mt,1H:3 β2)、1.30〜1.45(mt,1H:3γ2)、1.38(d,J=7.5Hz ,3H:CH31γ)、1.55〜1.85(mt,3H:3γ1およびCH22β )、2.05(mt,1H:3β1)、2.20(mt,1H:5δ2)、2.40 (ブロードd,J=16Hz,1H:5δ1)、2.47(d,J=16Hz,1 H:5β1)、2.88(dt,J=13および4Hz,1H:5ε2)、2.99 (dd,J=12.5および5Hz,1H:4β2)、3.30(s,3H:NC H34)、3.32および3.60(2mts,各1H:CH23δ)、3.40( t,J=12.5Hz,1H:4β1)、3.80(s,3H:OCH3)、4.6 0(t,J=7.5Hz,1H:3α)、4.80(ブロードdd.J=13およ び8.5Hz,1H:5ε1)、4.88(mt,1H:2α)、4.92(ブロー ドd,J=10Hz,1H:1α)、5.31(dd,J=12.5および5Hz ,1H:4α)、5.34(ブロードd,J=5.5Hz,1H:5α)、5.9 0(d,J=9Hz,1H:6α)、5.93(ブロードq,J=7.5Hz,1 H:1β)、6.54(d,J=9Hz,1H:NH2)、6.87(d,J=8 Hz,2H:4ε)、7.16(d,J=8Hz,2H:4δ)、7.15〜7. 40(mt,5H:6位の芳香族H)、7.50(mt,2H:1′H5および1 ′H4)、7.80(dd.J=4および2.5Hz,1H:1′H6)、8.43 (d,J=10Hz,1H:NH1)、8.78(d,J=9Hz,1H:NH 6)、11.65(s,1H:OH)。 実施例I 4−ζ−メチルデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAの調製 産生培地でのSP92::pVRC508株の培養系を60個のコニカルフラス コスケールで産生し、16時間後に、0.1N水酸化ナトリウム中に5g/lの(R,S )−4−メチルフェニルアラニンを含有する溶液1mlを添加する。40時間培養し た後、60個のフラスコから得られた培地1.81を、2倍体積量の100mMリン酸緩衝 液pH2.9 66%とアセトニトリル34%の混合物で抽出し、そしてその後遠心分離 する。上清を0.5倍体積量のジクロロメタンで2回抽出する。ジクロロメタン相 を水で洗浄しそしてその後合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥しそして蒸発乾固する 。乾燥抽出物をジクロロメタン20mlに溶解し、そしてジクロロメタンで設置した シリカ(30g)のカラム上に注入し、そしてジクロロメタン中のメタノールが0 から10%の濃度で連続的に溶出する。新規のプリスチナマイシンIA誘導体を含 有するフラクションを合わせそして蒸発乾固する。49mgの乾燥残渣が得られる。 後者を水60%とアセトニトリル40%の混合物6mlに溶解し、そして100mMリン酸 緩衝液pH2.9 55%とアセトニトリル45%の混合物で溶出されるヌクレオシル 7μ C8 10×250mmセミ分取カラム(マカレイ・ナーゲル)上に2回に分け て注入する。新規のプリスチナマイシンを含有するフラクションを合わせ、そし て同体積量のジクロロメタンで抽出する。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウム で乾燥しそしてその後蒸発乾固する。44mgの4−ζ−メチルデ(4−ζ−ジメチ ルアミノ)プリスチナマイシンIAが得られる。 1H NMRスペクトラム(400MHz,CDCl3,ppmによるδ,対照 TMS):0.52(dd,J=16および6Hz,1H:5 β2)、0.93(t,J=7.5Hz,3H:CH32γ)、1.15(mt,1 H:3β2)、1.20〜1.40(mt,1H:3γ2)、1.35(d,J=7. 5Hz,3H:CH31γ)、1.50〜1.85(mt,3H:3γ1およびCH2 2β)、2.04(mt,1H:3β1)、2.18(mt,1H:5δ2)、2. 25〜2.45(mt,2H:5δ1および5β1)、2.36(s,3H:ArC H3)、2.83(dt,J=13および4Hz,1H:5ε2)、2.99(dd ,J=13および4Hz,1H:4β2)、3.28(s,3H:NCH34)、 3.31および3.59(2mts,各1H:CH23δ)、3.40(t,J=1 3Hz,1H:4β1)、4.59(t,J=7.5Hz,1H:3α)、4.74 (ブロードdd,J=13および7Hz,1H:5ε1)、4.85(mt,1H :2α)、4.89(ブロードd,J=10Hz,1H:1α)、5.25〜5. 35(mt,2H:5αおよび4α)、5.85〜5.95(mt,2H:6αお よび1β)、6.52(d,J=9.5Hz,1H:NH2)、7.14(限定さ れたAB,J=9Hz,4H:4δおよび4ε)、7.15〜7.35(mt,5 H:6位の芳香族H)、7.50(mt,2H:1′H4および1′H5)、7.8 1(dd,J=4および2Hz,1H:1′H6)、8.41(d,J=10Hz ,1H:NH1)、8.74(d,J=9Hz,1H:NH6)、11.63(s ,1H:OH)。 実施例J 4−ζ−メチルチオデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAの調 製 産生培地でのSP92::pVRC508株の培養系を60個のコニカ ルフラスコスケールで産生し、16時間後に、水中に10g/lの(R,S)−4−メ チルチオフェニルアラニンを含有する溶液1mlを添加する。40時間培養した後、 60個のフラスコから得られた培地1.81を、2倍体積量の100mMリン酸緩衝液pH2.9 66%とアセトニトリル34%の混合物で抽出し、そしてその後遠心分離する。上 清を0.5倍体積量のジクロロメタンで2回抽出する。ジクロロメタン相を水で洗 浄しそしてその後合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥しそして蒸発乾固する。乾燥抽 出物をジクロロメタン20mlに溶解し、そしてジクロロメタンで設置したシリカ( 30g)のカラム上に注入し、そしてジクロロメタン中のメタノールが0から10% の濃度で連続的に溶出する。新規のプリスチナマイシンIA誘導体を含有するフ ラクションを合わせそして蒸発乾固する。19mgの乾燥残渣が得られる。後者を水 60%とアセトニトリル40%の混合物3mlに溶解し、そして100mMリン酸緩衝液pH2 .9 55%とアセトニトリル45%の混合物で溶出されるヌクレオシル 7μ C8 10×250mmセミ分取カラム(マカレイ ナーゲル)上に2回に分けて注入する 。新規のプリスチナマイシンを含有するフラクションを合わせ、そして同体積量 のジクロロメタンで抽出する。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥しそ してその後蒸発乾固する。45mgの4−ζ−メチルチオデ(4−ζ−ジメチルアミ ノ)プリスチナマイシンIAが得られる。 1H NMRスペクトラム(400MHz,CDCl3,ppmによるδ,対照 TMS):0.68(dd,J=16および5.5Hz,1H:5β2)、0.93 (t,J=7.5Hz,3H:cH32γ)、1.13(mt,1H:3β2)、1 .25〜1.40(mt,1H:3γ2)、1.33(d,J=7.5Hz,3H: CH31γ)、1.55〜1.85(m t,3H:3γ1およびCH22β)、2.02(mt,1H:3β1)、2.18 (mt,1H:5δ2)、2.38(ブロードd,J=16.5Hz,1H:5δ1 )、2.46(s,3H:SCH3)、2.48(d,J=16Hz,1H:5β1 )、2.85(dt,J=13.5および4Hz,1H:5ε2)、3.00(dd ,J=12および5Hz,1H:4β2)、3.23(s,3H:NCH34)、 3.37(t,J=12Hz,1H:4β1)、3.37および3.58(2mts ,各1H:CH23δ)、4.55(t,J=7.5Hz,1H:3α)、4.77 (ブロードdd,J=13.5および8Hz,1H:5ε1)、4.86(mt, 1H:2α)、4.89(dd,J=10および1.5Hz,1H:1α)、5. 30(ブロードd,J=5.5Hz,1H:5α)、5.32(dd,J=12お よび5Hz,1H:4α)、5.90(d,J=9.5Hz,1H:6α)、5. 92(dq,J=7.5および1.5Hz,1H:1β)、6.55(d,J=9. 5Hz,1H:NH2)、7.13(d,J=8Hz,2H:4δ)、7.15〜 7.35(mt,5H:6位の芳香族H)、7.19(d,J=8Hz,2H:4 ε)、7.45(mt,2H:1′H4および1′H5)、7.76(t,J=5H z,1H:1′H6)、8.42(d,J=10Hz,1H:NH1)、8.76 (d,J=9.5Hz,1H:NH6)、11.65(s,1H:OH)。 (R,S)−4−メチルチオフェニルアラニンは、コールスコット(R.L.Col escott)、ヘール(R.R.Herr)、デイリー(J.P.Dailey)、ジャーナル オブ ア メリカン ケミカル ソサエティ(J.Am.Chem.Soc.)1957、79、4232-4235によ り記述された方法に従って調製されることができる。 実施例K 4−ε−メチルアミノデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAの 調製 産生培地でのSP92::pVRC508株の培養系を60個のコニカルフラス コスケールで産生し、16時間後に、水中に10g/lの(R,S)−3−メチルアミ ノフェニルアラニンを含有する溶液1mlを添加する。40時間培養した後、60個の フラスコから得られた培地1.81を、2倍体積量の100mMリン酸緩衝液pH2.9 66% とアセトニトリル34%の混合物で抽出し、そしてその後遠心分離する。上清を0. 5倍体積量のジクロロメタンで2回抽出する。ジクロロメタン相を水で洗浄しそ してその後合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥しそして蒸発乾固する。乾燥抽出物を ジクロロメタン20mlに溶解し、そしてジクロロメタンで設置したシリカ(30g) のカラム上に注入し、そしてジクロロメタン中のメタノールが0から10%の濃度 で連続的に溶出する。新規のプリスチナマイシンIA誘導体を含有するフラクシ ョンを合わせそして蒸発乾固する。19mgの乾燥残渣が得られる。後者を水60%と アセトニトリル40%の混合物3mlに溶解し、そして100mMリン酸緩衝液pH2.9 55 %とアセトニトリル45%の混合物で溶出されるヌクレオシル 7μ C8 10× 250mmセミ分取カラム(マカレイ ナーゲル)上に注入する。新規のプリスチナ マイシンを含有するフラクションを合わせ、そして同体積量のジクロロメタンに て抽出する。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥しそしてその後蒸発乾 固する。8mgの4−ε−メチルアミノデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナ マイシンIAが得られる。 1H NMRスペクトラム(400MHz,CDCl3,ppmによるδ,対照 TMS):0.93(t,J=7.5Hz,3H:CH32γ)、1.00(dd, J=16および6Hz,1H:5β2)、1.17(mt,1H:3β2)、1.2 5〜1.40(mt,2H:3γ2)、1.35(d,J=7.5Hz,3H:CH3 1γ)、1.55〜1.80(mt,3H:3γ1およびCH22β)、2.03( mt,1H:3β1)、2.23(mt,1H:5δ2)、2.39(ブロードd, J=16Hz,1H:5δ1)、2.52(d,J=16Hz,1H:5β1)、 2.78(s,3H:ArNCH34)、2.85(dt,J=13および4Hz ,1H:5ε2)、2.99(dd,J=13および4.5Hz,1H:4β2)、 3.23(s,3H:NCH34)、3.25(t,J=13Hz,1H:4β1) 、3.38および3.58(2mts,各1H:CH23δ)、4.05(非分解マ ルチプレット,1H:ArNH)、4.58(dd,J=6.5および7.5Hz ,1H:3α)、4.76(ブロードdd,J=13および8Hz,1H:5ε1 )、4.85(mt,1H:2α)、4.87(ブロードd,J=10Hz,1H :1α)、5.35(dd,J=13および4.5Hz,1H:4α)、5.38 (ブロードd,J=6Hz,1H:5α)、5.90(d,J=9.5Hz,1H :6α)、5.91(mt,1H:1β)、6.36(ブロードs,1H:芳香族 の4位のH2)、6.45〜6.55(mt,2H:芳香族の4位のH4およびH 6)、6.53(d,J=10Hz,1H:NH2)、7.12(t,J=8Hz ,1H:芳香族の4位のH5)、7.15〜7.45(mt,5H:6位の芳香族 H)、7.35(mt,2H:1′H4および1′H5)、7.75(t,J=3H z,1H:1′H6)、 8.40(d,J=10Hz,1H:NH1)、8.78(d,J=9.5Hz, 1H:NH6)、11.60(s,1H:OH)。 塩化ジヒドロ(R,S)−3−メチルアミノフェニルアラニンは以下の方法に おいて調製されることができる。 すなわち、3−メチルアミノベンジルアセタミドマロン酸ジエチル1.17gおよ び12N塩酸20mlで開始することを除いては実施例Fにおけるように操作し、1.03g のベージュ黄色の固形物を得る。この固形物を無水エタノール20mlに溶解しそし て獣炭0.4gを添加する。当該溶液をクラルセルで濾過し、そしてその後濾過しそ して減圧(50kPa)下に濃縮する。同じ操作を獣炭1gで繰り返し、そして得られ た固形物をエタノール20ml中で摩砕する。濾過および50℃にて減圧(2.7kPa)下 に乾燥の後、0.65gの塩化ジヒドロ(R,S)−3−メチルアミノフェニルアラ ニンが、約135℃にて融解(分解)する白色粉末の形態で得られる。 3−メチルアミノベンジルアセタミドマロン酸ジエチルは以下の方法において 調製されることができる。 すなわち、無水酢酸3.11mlを窒素雰囲気下に維持された三ツ口フラスコに入れ る。ギ酸1.51mlをその後0℃にて3分間にわたって添加し、そして当該混合物を その後2時間50℃に加熱する。当該混合物を3時間20分攪拌しながら室温まで放 冷し、窒素下に無水THF4mlを添加し、そして当該混合物を−20℃まで冷却す る。無水THF15mlと無水ジクロロメタン15mlの混合物中の3−アミノベンジル アセタミドマロン酸ジエチル4gの溶液を10分間にわたって添加する。攪拌を−2 0℃にて1時間10分、そしてその後20℃にて16時間継続する。反応混合物を減圧 (50kPa)下に30℃にて乾固するまで濃縮し、そしてその後無水トルエン30mlと 共 沸させ、白色の固形物を得る。これを無水THF10mlと無水1,2−ジクロロエ タン20mlの混合物に溶解し、そしてその後窒素下に三ツ口フラスコに入れる。 当該混合物を−5℃に冷却し、そしてホウ素/ジメチルスルフィド複合体(2 MのTHF溶液)1.55mlをその後10分間にわたって添加する。当該混合物を室温 に戻し、そして当該溶液を3時間還流下に加熱し、そしてそれから室温にて15時 間攪拌する。反応混合物を0℃に冷却し、そしてメタノール10mlをその後25分間 にわたって添加する。当該混合物を0℃にて45分間、そしてその後室温にて30分 間攪拌する。0℃まで冷却し、そして塩化水素ガスをpH2となるまで泡立たせな がら加える(bubbled in)。当該混合物を1時間還流下に加熱し、そしてその後、 減圧下、30℃にて乾固するまで濃縮し、5gの生成物を得る。これを炭酸水素ナ トリウム水溶液30mlおよびジクロロメタン30mlに溶解する。有機相を静置を行っ た後分離し、そして水相を水20mlで洗浄する。有機相を合わせ、硫酸マグネシウ ムで乾燥し、濾過しそしてその後減圧(2.6kPa)下に乾固するまで濃縮し、3.43 gの黄色油を得る。これをフラッシュクロマトグラフィー(50/50の酢酸エチル/ シクロヘキサンの溶出液)により精製する。20℃にて減圧(2.7kPa)下に乾燥の 後、1.18gの3−メチルアミノベンジルアセタミドマロン酸ジエチルが、122℃に て融解する薄ベージュ色固形物の形態でこのように得られる。 3−アミノベンジルアセタミドマロン酸ジエチルは、オスディーン(T.S.Osde ne)、ワード(D.N.Ward)、チャップマン(W.H.Chapman)およびラコフ(H.Rakoff )、ジャーナル オブ アメリカン ケミカル ソサエティ(J.Am.Chem.Soc.) 、81、1959、3100-3102により記述されたよ うに調製されることができる。 実施例L 4−ζ−トリフロロメチルデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシン IAの調製 産生培地でのSP92::pVRC508株の培養系を60個のコニカルフラス コスケールで産生し、16時間後に、0.1N水酸化ナトリウム中に5g/lの(S)− 4−トリフロロメチルフェニルアラニンを含有する溶液1mlを添加する。40時間 培養した後、60個のフラスコから得られた培地1.81を、2倍体積量の100mMリン 酸緩衝液pH2.9 66%とアセトニトリル34%の混合物で抽出し、そしてその後遠 心分離する。上清を0.5倍体積量のジクロロメタンで2回抽出する。ジクロロメ タン相を水で洗浄しそしてその後合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥しそして蒸発乾 固する。乾燥抽出物をジクロロメタン20mlに溶解し、そしてジクロロメタンで設 置したシリカ(30g)のカラム上に注入し、そしてジクロロメタン中のメタノー ルが0から10%の濃度で連続的に溶出する。新規のプリスチナマイシンIA誘導 体を含有するフラクションを合わせそして蒸発乾固する。 乾燥残渣を水60%とアセトニトリル40%の混合物3mlに溶解し、そして100mM リン酸緩衝液pH2.9 55%とアセトニトリル45%の混合物で溶出されるヌクレオ シル 7μ C8 10×250mmセミ分取カラム(マカレイ ナーゲル)上に注入 する。新規のプリスチナマイシンを含有するフラクションを合わせ、そして同体 積量のジクロロメタンで抽出する。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥 しそしてその後蒸発乾固する。5mgの4−ζ−トリフロロメチルデ(4−ζ−ジ メチルアミノ)プリスチナマイシンIAが得られる。 NMRスペクトラム1H(400MHz,CDCl3,ppmによるδ,対照T MS):0.86(dd,J=16および5.5Hz,1H:5β2)、0.91( t,J=7.5Hz,3H:CH32γ)、1.13(mt,1H:3β2)、1. 31(d,J=7.5Hz,3H:CH31γ)、1.42(mt,1H:3γ2) 、1.55〜1.80(mt,3H:3γ1およびCH22β)、2.02(mt, 1H:3β1)、2.15(mt,1H:5δ2)、2.40(ブロードd,J=1 6.5Hz,1H:5δ1)、2.55(d,J=16Hz,1H:5β1)、2. 88(dt,J=14および4Hz,1H:5ε2)、3.18(s,3H:NC H34)、3.20および3.31(2dd,J=13および6HzおよびJ=1 3および10Hzそれぞれ各1H:4β2および4β1)、3.42および3.60 (2mts,各1H:CH23δ)、4.50(t,J=7.5Hz,1H:3α )、4.73(ブロードdd,J=14および7.5Hz,1H:5ε1)、4.8 3(mt,1H:2α)、4.91(ブロードd,J=10Hz,1H:1α) 、5.40(ブロードd,J=5.5Hz,1H:5α)、5.55(dd,J= 10および6Hz,1H:4α)、5.87(d,J=9.5Hz,1H:6α) 、5.90(ブロードq,J=7.5Hz,1H:1β)、6.68(d,J=9. 5Hz,1H:NH2)、7.15〜7.40(mt,9H:4δ−6位の芳香族 H−1′H5および1′H4)、7.52(d,J=8Hz,2H:4ε)、7.6 8(d,J=4および1.5Hz,1H:1′H6)、8.43(d,J=10H z,1H:NH1)、8.76(d,J=9.5Hz,1H:NH6)、11.7 0(s,1H:OH)。 実施例M 4−ε−メトキシデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAの調製 産生培地でのSP92::pVRC508株の培養系を60個のコニカルフラス コスケールで産生し、16時間後に、0.1N水酸化ナトリウム中に5g/lの(S)− 3−メトキシフェニルアラニンを含有する溶液1mlを添加する。40時間培養した 後、60個のフラスコから得られた培地1.81を、2倍体積量の100mMリン酸緩衝液p H2.9 66%とアセトニトリル34%の混合物で抽出し、そしてその後遠心分離する 。上清を0.5倍体積量のジクロロメタンで2回抽出する。ジクロロメタン相を水 で洗浄しそしてその後合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥しそして蒸発乾固する。乾 燥抽出物をジクロロメタン20mlに溶解し、そしてジクロロメタンで設置したシリ カ(30g)のカラム上に注入し、そしてジクロロメタン中のメタノールが0から1 0%の濃度で連続的に溶出する。新規のプリスチナマイシンIA誘導体を含有する フラクションを合わせそして蒸発乾固する。41mgの乾燥残渣が得られる。この残 渣を水60%とアセトニトリル40%の混合物6mlに溶解し、そして100mMリン酸緩 衝液pH2.9 55%とアセトニトリル45%の混合物で溶出されるヌクレオシル 7 μ C8 10×250mmセミ分取カラム(マカレイ ナーゲル)上に2回に分けて 注入する。新規のプリスチナマイシンを含有するフラクションを合わせ、そして 同体積量のジクロロメタンで抽出する。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで 乾燥しそしてその後蒸発乾固する。28mgの4−ε−メトキシデ(4−ζ−ジメチ ルアミノ)プリスチナマイシンIAが得られる。 1H NMRスペクトラム(400MHz,CDCl3,ppmによるδ,対照 TMS):0.52(dd,J=16および5.5Hz,1H: 5β2)、0.90(t,J=7.5Hz,3H:CH32γ)、1.10〜1.34 (mt,2H:3β2および3γ2)、1.34(d,J=7.5Hz,3H:CH3 1γ)、1.50〜1.80(mt,3H:3γ1およびCH22β)、2.04( mt,1H:3β1)、2.20(mt,1H:5δ2)、2.35(ブロードd, J=16Hz,1H:5δ1)、2.38(d,J=16Hz,1H:5β1)、 2.83(dt,J=13および4Hz,1H:5ε2)、2.97(dd,J= 12および4Hz1H:4β2)、3.28(s,3H:NCH34)、3.28お よび3.56(2mts,各1H:CH23δ)、3.40(t,J=12Hz, 1H:4β1)、3.80(s,3H:OCH3)、4.58(t,J=7.5Hz ,1H:3α)、4.76(ブロードdd,J=13および8Hz,1H:5ε1 )、4.85(mt,1H:2α)、4.90(ブロードd,J=10Hz,1H :1α)、5.27(dd,J=12および4Hz,1H:4α)、5.30(ブ ロードd,J=5.5Hz,1H:5α)、5.89(d,J=9.5Hz,1H :6α)、5.91(ブロードq,J=7.5Hz,1H:1β)、6.51(d ,J=10Hz,1H:NH2)、6.80〜6.90(mt,3H:H2−芳香 族の4位のH4およびH6)、7.15〜7.40(mt,6H:芳香族の4位の H5および6位の芳香族H)、7.45(ブロードd,J=9Hz,1H:1′ H4)、7.50(dd,J=9および4Hz,1H:1′H5)、7.80(ブロ ードd,J=4Hz,1H:1′H6)、8.40(d,J=10Hz,1H:N H1)、8.73(d,J=9.5Hz,1H:NH6)、11.62(s,1H :OH)。 実施例N 4−ε−フロロ−4−ζ−メチルデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイ シンIAの調製 産生培地でのSP92::pVRC508株の培養系を60個のコニカルフラス コスケールで産生し、16時間後に、0.1N水酸化ナトリウム中に10g/lの(R,S )−3−フロロ−4−メチルフェニルアラニンを含有する溶液1mlを添加する。 40時間培養した後、60個のフラスコから得られた培地1.81を、2倍体積量の100m Mリン酸緩衝液pH2.9 66%とアセトニトリル34%の混合物で抽出し、、そしてそ の後遠心分離する。上清を0.5倍体積量のジクロロメタンで2回抽出する。ジク ロロメタン相を水で洗浄しそしてその後合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥しそして 蒸発乾固する。乾燥抽出物をジクロロメタン20mlに溶解し、そしてジクロロメタ ンで設置したシリカ(30g)のカラム上に注入し、そしてジクロロメタン中のメ タノールが0から10%の濃度で連続的に溶出する。新規のプリスチナマイシンIA 誘導体を含有するフラクションを合わせ、そして蒸発乾固する。15mgの乾燥残 渣が得られる。この残渣を水60%とアセトニトリル40%の混合物3mlに溶解し、 そして100mMリン酸緩衝液pH2.9 55%とアセトニトリル45%の混合物で溶出され るヌクレオシル 7μ C8 10×250mmセミ分取カラム(マカレイ ナーゲル )上に注入する。新規のプリスチナマイシンを含有するフラクションを合わせ、 そして同体積量のジクロロメタンで抽出する。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリ ウムで乾燥しそしてその後蒸発乾固する。9mgの4−ε−フロロ−4−ζ−メチ ルデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAが得られる。 1H NMRスペクトラム(400MHz,CDCl3,ppmによる δ,対照TMS):0.60(dd,J=16および5.5Hz,1H:5β2) 、0.91(t,J=7.5Hz,3H:CH32γ)、1.12(mt,1H:3 β2)、1.25〜1.35(mt,1H:3γ2)、1.33(d,J=7.5Hz ,3H:CH31γ)、1.50〜1.85(mt,3H:3γ2およびCH22β )、2.02(mt,1H:3β1)、2.13(mt,1H:5δ2)、2.27 (s,3H:ArCH3)、2.36(ブロードd,J=16Hz,1H:5δ1 )、2.45(d,J=16Hz,1H:5β1)、2.85(dt,J=13お よび4.5Hz,1H:5ε2)、2.97(dd,J=12.5および4.5Hz ,1H:4β2)、3.23(s,3H:NCH34)、3.30および3.56( 2mts,各1H:CH23δ)、3.37(t,J=12.5Hz,1H:4β1 )、4.55(t,J=7.5Hz,1H:3α)、4.75(ブロードdd,J =13および8Hz,1H:5ε1)、4.83(mt,1H:2α)、4.89 (ブロードd,J=10Hz,1H:1α)、5.29(dd,J=12.5およ び4.5Hz,1H:4α)、5.32(ブロードd,J=5.5Hz,1H:5 α)、5.89(d,J=9.5Hz,1H:6α)、5.92(mt,1H:1 β)、6.49(d,J=10Hz,1H:NH2)、6.90(mt,2H:芳 香族の4位のH2およびH6)、7.11(t,J=8Hz,1H:芳香族の4 位のH5)、7.10〜7.30(mt,5H:6位の芳香族H)、7.43(d d,J=8.5および1Hz,1H:1′H4)、7.49(dd,J=8.5およ び4.5Hz,1H:1′H5)、7.75(dd,J=4.5および1Hz,1H :1′H6)、8.48(d,J=10Hz,1H:NH1)、8.70(d,J =9.5Hz,1H:NH6)、11.6 0(s,1H:OH)。 塩酸(R,S)−3−フロロ−4−メチルフェニルアラニンは以下の方法にお いて調製されることができる。 すなわち、12N塩酸をN−アセチル(3−フロロ−4−メチル)フェニルアラ ニン酸メチル1.6gに添加し、そして当該混合物を攪拌しながら還流下に8時間加 熱する。室温にて一夜経過後、反応混合物を減圧(50kPa)下に乾固するまで濃 縮し、そしてトルエンとエタノールの体積比50/50の混合物に溶解し、そしてそ の後再度乾固するまで濃縮する。減圧(2.6kPa)下に乾燥した後、0.6gの塩酸( R,S)−3−フロロ−4−メチルフェニルアラニンが、260℃を超える温度に て融解する白色結晶の形態で得られる。 (R,S)−N−アセチル(3−フロロ−4−メチル)フェニルアラニン酸メ チルは以下の方法において調製されることができる。 すなわち、無水エタノール230ml中の10%活性炭上パラジウム(palladium-on-c harcoal)0.2gを、オートクレーブ内に窒素雰囲気下に置かれた2−(4−メチル −3−フロロ)アセタミドケイヒ酸メチル1.9gに添加する。当該混合物を5.5bar の水素圧力下におき、そして攪拌しながら15時間50℃に加熱する。温度を26℃に 安定させそして周囲の圧力に戻した後、反応混合物をクラルセルRで濾過し、エ タノールですすぎ、そしてその後減圧(2.6kPa)下に乾固するまで濃縮する。1. 6gのN−アセチル(3−フロロ−4−メチル)フェニルアラニン酸メチルが、無 色油の形態で得られる(メルク(Merck)シリカ 5719、Rf=0.46、50/50の ジクロロメタン/酢酸エチルの展開溶媒)。 2−(3−フロロ−4−メチル)アセタミドケイヒ酸メチルは以下の 方法において得られることができる。 すなわち、2−アセタミドアクリル酸メチル3.6g、酢酸パラジウム0.12、塩化 テトラブチルアンモニウム5.2gおよび炭酸水素ナトリウム3.8gを、窒素下に設置 された三ツ口フラスコに加え、その後この混合物に無水DMF120mlに溶解した 2−フロロ−4−ブロモトルエン4gを添加する。当該混合物を82℃にて16時間3 0分加熱し、そしてその後、冷却してから、蒸留水1000ml中に注ぎ込む。当該混 合物をジクロロメタン250mlに加え、有機相を静置を行った後に分離し、そして 水相をジクロロメタン250mlで2回洗浄する。有機相を合わせ、硫酸ナトリウム で乾燥し、濾過しそして減圧(50kPa)下に70℃にて濃縮し、茶色の油を得る。 これはフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル/シクロヘキサンお よびその後純粋な酢酸エチル)により精製される。2.6gの2−(3−フロロ−4 −メチル)アセタミドケイヒ酸メチルが、163℃にて融解する白色固形物の形態 で得られる。 実施例O 4−ε−エトキシデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAの調製 実施例Fにおいて記述されたように、産生培地でのSP92::pVRC50 8株の培養系を60個のコニカルフラスコスケールで産生し、16時間後に、0.2N水 酸化ナトリウム中に20g/lの塩酸(R,S)−3−O−エチルチロシンを含有す る溶液1mlを添加する。40時間培養した後、60個のフラスコから得られた培地1. 81を、2倍体積量の100mMリン酸緩衝液pH2.9 66%とアセトニトリル34%の混合 物で抽出し、そしてその後遠心分離する。上清を0.5倍体積量のジクロロメタン で2回抽出する。 ジクロロメタン相を水で洗浄しそしてその後合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥しそ して蒸発乾固する。乾燥抽出物をジクロロメタン20mlに溶解し、そしてジクロロ メタンで設置したシリカ(30g)のカラム上に注入し、そしてジクロロメタン中 のメタノールが0から10%の濃度で連続的に溶出する。新規のプリスチナマイシ ンIA誘導体を含有するフラクションを合わせそして蒸発乾固する。19mgの乾燥 残渣が得られる。この残渣を水60%とアセトニトリル40%の混合物3mlに溶解し 、そして100mMリン酸緩衝液pH2.9 60%とアセトニトリル40%の混合物で溶出さ れるヌクレオシル 7μ C8 10×250mmセミ分取カラム(マカレイ ナーゲ ル)上に注入する。新規のプリスチナマイシンを含有するフラクションを合わせ 、そして同体積量のジクロロメタンで抽出する。有機相を水で洗浄し、硫酸ナト リウムで乾燥しそしてその後蒸発乾固する。15.8mgの4−ε−エトキシデ(4− ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAが得られる。 1H NMRスペクトラム(400MHz,CDCl3,ppmによるδ,対照 TMS):0.55(dd,J=16および5.5Hz,1H:5βのCH2の1 H);0.90(t,J=7.5Hz,3H:2γのCH3);1.12(mt,1 H:3βのCH2の1H);1.20(mt,1H:3γのCH2の1H);1.3 1(d,J=6.5Hz,3H:1γのCH3);1.49(t,J=7Hz,3 H:エチルのCH3);1.54(mt,1H:3γのCH2以外のH);1.63 および1.73(2mts,各1H:2βのCH2);2.02(mt,1H:3 βのCH2以外のH);2.22および2.33(mtおよびブロードdそれぞれ ,J=16.5Hz,各1H:5δのCH2);2.46(d,J=16H z,1H:5βのCH2以外のH);2.83(dt,J=13および4Hz,1 H:5εのCH2の1H);2.95(dd,J=12および4Hz,1H:4β のCH2の1H);3.22(mt,1H:3δのCH2の1H);3.27(s, 3H:NCH3);3.39(t,J=12Hz,1H:4βのCH以外のH); 3.53(mt,1H:3δのCH2以外のH);3.93および4.03(2mt s,各1H:エチルのOCH2);4.56(dd,J=7および5.5Hz,1 H:3α);4.75(ブロードdd,J=13および8Hz,1H:5εのC H2以外のH);4.82(mt,1H:2α);4.88(dd,J=10およ び1Hz,1H:1α);5.23(dd,J=12および4Hz,1H:4α );5.23(ブロードd,J=5.5Hz,1H:5α);5.87(d,J= 9.5Hz,1H:6α);5.92(mt,1H:1β);6.47(d,J= 10Hz,1H:2位のNH);6.80(mt,3H:エトキシに対してオル ソ位およびパラ位の芳香族H);7.10〜7.35(mt,6H:6位の芳香族 Hおよびエトキシに対してメタ位の芳香族H);7.43(dd,J=8および 1Hz,1H:1′H4);7.50(dd,J=8および4Hz,1H:1′H5 );7.77(dd,J=4および1Hz,1H:1′H6);8.38(d,J =10Hz,1H:1位のNH);8.70(d,J=9.5Hz,1H:6位の NH);11.60(s,1H:OH)。 塩酸(R,S)−3−O−エチルチロシンは以下の方法において得られること ができる。 すなわち、塩酸ジオキサン(hydrochloric dioxane)3.6mlに溶解した(R,S )−N−tert−ブトキシカルボニル−3−エトキシフェニルア ラニン1gを丸底フラスコに入れ、そして当該混合物をその後室温にて5時間攪 拌する。形成された沈殿物を濾過分離し、ジオキサンおよびその後エーテルです すぎ、そしてその後40℃にて減圧(2.7kPa)下に乾燥し、0.65gの塩酸(R,S )−3−O−エチルチロシンを200℃にて融解する白色固形物の形態で得る。 (R,S)−N−tert−ブトキシカルボニル−3−エトキシフェニルアラニン は以下の方法において得られることができる。 すなわち、メタノール8mlに溶解した(R,S)−N−tert−ブトキシカルボ ニル−3−エトキシフェニルアラニン酸エチル1.33gを丸底フラスコに入れ、そ して1N水酸化ナトリウム8mlをそれから加える。室温にて18時間攪拌した後、 当該混合物を減圧下に蒸発乾固し、そしてその後1N塩酸8.56mlで酸性化する。 生成物を10mlの酢酸エチルで2回抽出し、そして有機相を合わせ、10mlの水で2 回洗浄し、乾燥し、濾過しそしてその後減圧下に乾固するまで濃縮して、1gの (R,S)−N−tert−ブトキシカルボニル−3−エトキシフェニルアラニンを 黄色油の形態で得る(メルク シリカ 5719、Rf=0.7、展開溶媒:トルエ ン80/メタノール10/ジエチルアミン10)。 (R,S)−N−tert−ブトキシカルボニル−3−エトキシフェニルアラニン 酸エチルは以下の方法において得られることができる。 すなわち、乾燥ジメチルホルムアミド7.5mlに溶解した(R,S)−N−tert −ブトキシカルボニル−3−チロシン1.5gを、窒素雰囲気下に三ツ口フラスコに 入れ、そして油中の50%水素化ナトリウム0.508gをそれから添加する。室温にて 2時間攪拌の後、ヨウ化エチル0.86mlを添加し、そして当該混合物をその後室温 にて4時間攪拌する。反応物(mediu m)を濾過しそして得られた固形物を10mlの水で3回、およびその後10mlの石油エ ーテルで2回洗浄し、30℃にて減圧(2.7kPa)下に乾燥の後、1.33gの(R,S )−N−tert−ブトキシカルボニル−3−エトキシフェニルアラニン酸エチルを 白色固形物の形態で得る。 (R,S)−N−tert−ブトキシカルボニル−3−チロシンは以下の方法にお いて得られることができる。 すなわち、ジオキサン180mlに溶解した(R,S)−3−チロシン18gを三ツ口 フラスコに攪拌しながら入れ、そして1N水酸化ナトリウム99mlをそれから添加 し、その後、ジオキサン160mlに溶解したジ炭酸ジ−tertt−ブチル(di-tert-bu tyl dicarbonate)26gを加える。36時間攪拌の後、反応物(medium)を30℃にて減 圧下に濃縮し、蒸留水100mlに溶解し、1N塩酸でpH5まで酸性化し、そしてその 後200mlの酢酸エチルで2回抽出する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾 過しそしてその後30℃にて減圧下に乾固するまで濃縮し、30gの(R,S)−N −tert−ブトキシカルボニル−3−チロシンを白色固形物の形態で得る(メルク シリカ 5719、Rf=0.25、展開溶媒:トルエン80/メタノール10/ジエ チルアミン10)。 実施例P 4−ζ−エトキシデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAの調製 実施例Fにおいて記述されたように、産生培地でのSP92::pVRC50 8株の培養系を90個のコニカルフラスコスケールで産生し、16時間後に、0.1N塩 酸中に20g/lの塩酸(S)−4−O−エチルチロシンを含有する溶液1mlを添加 する。40時間培養した後、90個のフラスコか ら得られた培地2.71を、2倍体積量の100mMリン酸緩衝液pH2.9 66%とアセトニ トリル34%の混合物で抽出し、そしてその後遠心分離する。上清を0.5倍体積量 のジクロロメタンで2回抽出する。ジクロロメタン相を水で洗浄しそしてその後 合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥しそして蒸発乾固する。乾燥抽出物をジクロロメ タン20mlに溶解し、そしてジクロロメタンで設置したシリカ(30g)のカラム上 に注入し、そしてジクロロメタン中のメタノールが0から10%の濃度で連続的に 溶出する。4−ζ−エトキシデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシン IAを含有するフラクションを合わせそして蒸発乾固する。乾燥残渣を水60%と アセトニトリル40%の混合物7mlに溶解し、そして100mMリン酸緩衝液pH2.9 52 %とアセトニトリル48%の混合物で溶出されるヌクレオシル 7μ C8 10× 250mmセミ分取カラム(マカレイ ナーゲル)上に注入する。4−ζ−エトキシ デ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAを含有するフラクション を合わせ、そして同体積量のジクロロメタンで抽出する。有機相を水で洗浄し、 硫酸ナトリウムで乾燥しそしてその後蒸発乾固する。29mgの4−ζ−エトキシデ (4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAが得られる。 1H NMRスペクトラム(400MHz,CDCl3,ppmによるδ,対照 TMS):0.64(dd,J=16および5.5Hz,1H:5βのCH2の1 H);0.90(t,J=7.5Hz,3H:2γのCH3);1.12(mt,1 H:3βのCH2の1H);1.25(mt,1H:3γのCH2の1H);1.3 3(d,J=7Hz,3H:1γのCH3);1.42(t,J=7Hz,3H: エチルのCH3);1.57(mt,1H:3γのCH2以外のH);1.63およ び1.74(2m ts,各1H:2βのCH2);2.02(mt,1H:3βのCH2以外のH) ;2.16および2.35(mtおよびブロードdそれぞれ,J=16.5Hz, 各1H:5δのCH2);2.43(d,J=16Hz,1H:5βのCH2以外 のH);2.83(dt,J=13および4Hz,1H:5εのCH2の1H); 2.93(dd,J=12および4Hz,1H:4βのCH2の1H);3.15 〜3.30(mt,1H:3δのCH2の1H);3.24(s,3H:NCH3) ;3.35(t,J=12Hz,1H:4βのCH2以外のH);3.55(mt ,1H:3δのCH2以外のH);3.95(限定されたAB、2H:エチルのO CH2);4.56(dd,J=7.5および6Hz,1H:3α);4.75(ブ ロードdd,J=13および8Hz,1H:5εのCH2以外のH);4.84( mt,1H:2α);4.87(dd,J=10および1Hz,1H:1α); 5.26(dd,J=12および4Hz,1H:4α);5.32(ブロードd, J=5.5Hz,1H:5α);5.88(d,J=10Hz,1H:6α);5 .92(mt,1H:1β);6.48(d,J=10Hz,1H:2位のNH) ;6.83(d,J=8Hz,2H:4εの芳香族H);7.10(d,J=8H z,2H:4δの芳香族H);7.10〜7.35(mt,5H:6位の芳香族H );7.44(dd,J=8.5および1.5Hz,1H:1′H4);7.57( dd,J=8.5および4.5Hz,1H:1′H5);7.77(dd,J=4. 5および1.5Hz,1H:1′H6);8.38(d,J=10Hz,1H:1 位のNH);8.75(d,J=10Hz,1H:6位のNH);11.60(s ,1H:OH)。 塩酸(S)−4−O−エチルチロシンは、ササキ(Y.Sasaki)ら、Che m.Pharm.Bull.、30、4435(1982)により記述されたように合成されることがで きる。 実施例Q 4−ζ−アリルオキシデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAの 調製 実施例Fにおいて記述されたように、産生培地でのSP92::pVRC50 8株の培養系を90個のコニカルフラスコスケールで産生し、16時間後に、0.1N塩 酸中に20g/lの塩酸(S)−4−O−アリルチロシンを含有する溶液1mlを添加 する。40時間培養した後、90個のフラスコから得られた培地2.71を、2倍体積量 の100mMリン酸緩衝液pH2.9 66%とアセトニトリル34%の混合物で抽出し、そし てその後遠心分離する。上清を0.5倍体積量のジクロロメタンで2回抽出する。 ジクロロメタン相を水で洗浄しそしてその後合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥しそ して蒸発乾固する。乾燥抽出物をジクロロメタン20mlに溶解し、そしてジクロロ メタンで設置したシリカ(30g)のカラム上に注入し、そしてジクロロメタン中 のメタノールが0から10%の濃度で連続的に溶出する。4−ζ−アリルオキシデ (4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAを含有するフラクションを 合わせそして蒸発乾固する。乾燥残渣を水60%とアセトニトリル40%の混合物7 mlに溶解し、そして100mMリン酸緩衝液pH2.9 52%とアセトニトリル48%の混合 物で溶出されるヌクレオシル 7μ C8 10×250mmセミ分取カラム(マカレ イ ナーゲル)上に注入する。4−ζ−アリルオキシデ(4−ζ−ジメチルアミ ノ)プリスチナマイシンIAを含有するフラクションを合わせ、そして同体積量 のジクロロメタンにて抽出する。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウ ムで乾燥しそしてその後蒸発乾固する。29mgの4−ζ−アリルオキシデ(4−ζ −ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAが得られる。 1H NMRスペクトラム(400MHz,CDCl3,ppmによるδ,対照 TMS):0.63(dd,J=16および6Hz,1H:5βのCH2の1H) ;0.91(t,J=7.5Hz,3H:2γのCH3);1.13(mt,1H: 3βのCH2の1H);1.29(mt,1H:3γのCH2の1H);1.33( d,J=6.5Hz,3H:1γのCH3);1.57(mt,1H:3γのCH2 以外のH);1.65および1.74(2mts,各1H:2βのCH2);2.0 2(mt,1H:3βのCH2以外のH);2.14および2.34(mtおよび ブロードdそれぞれ,J=16.5Hz,各1H:5δのCH2);2.43(d ,J=16Hz,1H:5βのCH2以外のH);2.85(dt,J=13およ び4Hz,1H:5εのCH2の1H);2.95(dd,J=12および4Hz ,1H:4βのCH2の1H):3.25(s,3H:NCH3);3.33(mt ,1H:3δのCH2の1H);3.36(t,J=12Hz,1H:4βのCH2 以外のH);3.56(mt,1H:3δのCH2以外のH);4.51(限定さ れたAB,2H:アリルのOCH2);4.56(t,J=7.5Hz,1H:3 α);4.75(ブロードdd,J=13および8Hz,1H:5εのCH2以外 のH);4.84(mt,1H:2α);4.88(dd,J=10および1Hz ,1H:1α);5.27(dd,J=12および4Hz,1H:4α);5.3 2(ブロードd,J=6Hz,1H:5α);5.30および5.40(mtおよ びdそれぞれ,J=17および1.5Hz,各1H:アリルの=CH2);5.8 9(d,J=9.5Hz,1H:6α); 5.91(mt,1H:1β);6.02(mt,1H:アリルのCH=);6. 50(d,J=10Hz,1H:2位のNH);6.85(d,J=8Hz,2 H:4εの芳香族H);7.12(d,J=8Hz,2H:4δの芳香族H); 7.10〜7.35(mt,5H:6位の芳香族H);7.45(d,J=8.5お よび1.5Hz,1H:1′H4);7.57(dd,J=8.5および4Hz,1 H:1′H5);7.77(dd,J=4および1.5Hz,1H:1′H6);8 .41(d,J=10Hz,1H:1位のNH);8.74(d,J=9.5Hz ,1H:6位のNH);11.63(s,1H:OH)。 塩酸(S)−4−O−アリルチロシンは、ロッフェ(A.Loffet)、ザング(H.Z ang)、Int.J.Pept.Protein Res.、42、346(1993)により記述されたように合 成されることができる。 実施例R 4−ζ−エチルアミノデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAの 調製 実施例Fにおいて記述されたように、産生培地でのSP92::pVRC50 8株の培養系を50個のコニカルフラスコスケールで産生し、16時間後に、0.1N水 酸化ナトリウム中に20g/lの塩化ジヒドロ(R,S)−4−エチルアミノフェニ ルアラニンを含有する溶液1mlを添加する。 40時間培養した後、50個のフラスコから得られた培地1.51を、2倍体積量の10 0mMリン酸緩衝液pH2.9 66%とアセトニトリル34%の混合物で抽出し、そしてそ の後遠心分離する。上清を0.5倍体積量のジクロロメタンで2回抽出する。ジク ロロメタン相を水で洗浄しそしてその後合わ せ、硫酸ナトリウムで乾燥しそして蒸発乾固する。乾燥抽出物をジクロロメタン 20mlに溶解し、そしてジクロロメタンで設置したシリカ(30g)のカラム上に注 入し、そしてジクロロメタン中のメタノールが0から10%の濃度で連続的に溶出 する。4−ζ−エチルアミノデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシン IAを含有するフラクションを合わせそして蒸発乾固する。乾燥残渣を水65%と アセトニトリル35%の混合物7mlに溶解し、そして100mMリン酸緩衝液pH2.9 60 %とアセトニトリル40%の混合物で溶出されるヌクレオシル 7μ C8 10× 250mmセミ分取カラム(マカレイ ナーゲル)上に注入する。4−ζ−エチルア ミノデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAを含有するフラクシ ョンを合わせ、そして同体積量のジクロロメタンで抽出する。有機相を水で洗浄 し、硫酸ナトリウムで乾燥しそしてその後蒸発乾固する。10mgの4−ζ−エチル アミノデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAが得られる。 1H NMRスペクトラム(400MHz,CDCl3,ppmによるδ,参照 TMS):0.72(d(1,J=16および6Hz,1H:5βのCH2の1H );0.90(t,J=7.5Hz,3H:2γのCH3);1.15(mt,1H :3βのCH2の1H);1.20〜1.40(mt,1H:3γのCH2の1H) ;1.27(t,J=7.5Hz,3H:エチルのCH3);1.33(d,J=7 Hz,3H:1γのCH3);1.50〜1.65(mt,1H:3γのCH2以外 のH);1.60および1.74(2mts,各1H:2βのCH2):2.02( mt,1H:3βのCH2以外のH);2.21および2.33(mtおよびブロ ードdそれぞれ,J=16.5Hz,各1H:5δのCH2);2.4 0(d,J=16Hz,1H:5βのCH2以外のH);2.82(dt,J=1 3および4.5Hz,1H:5εのCH2の1H);2.89(dd,J=12お よび4Hz,1H:4βのCH2の1H);3.10(mt,2H:エチルのNC H2);3.20〜3.35(mt,1H:3δのCH2の1H);3.26(s, 3H:NCH3);3.31(t,J=12Hz,1H:4βのCH2以外のH) ;3.54(mt,1H:3δのCH2以外のH);3.67(非分解マルチプレ ット,1H:NH);4.56(dd,J=6.5および7Hz,1H:3α); 4.75(ブロードdd,J=13および8Hz,1H:5εのCH2以外のH) ;4.84(mt,1H:2α);4.90(ブロードd,J=10Hz,1H: 1α);5.24(dd,J=12および4Hz,1H:4α);5.32(ブロ ードd,J=6Hz,1H:5α):5.88(d,J=9.5Hz,1H:6α );5.90(mt,1H:1β);6.52(d,J=8Hz,3H:2位のN Hおよび4位の芳香族H);7.00(d,J=8Hz,2H:4δの芳香族H );7.10〜7.35(mt,5H:6位の芳香族H);7.46(限定された AB,2H:1′H4および1′H5);7.84(dd,J=4および1Hz, 1H:1′H6);8.45(d,J=10Hz,1H:1位のNH);8.77 (d,J=9.5Hz,1H:6位のNH);11.65(s,1H:OH)。 塩化ジヒドロ(R,S)−4−エチルアミノフェニルアラニンは、ベーゲル(F .Bergel)、ストック(J.A.Stock)、ジャーナル オブ ケミカル ソサエティ( J.Chem.Soc.)90-97(1959)により記述された方法に従って調製されることがで きる。 実施例S 4−ζ−トリフロロメトキシデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシン IAの調製 実施例Fにおいて記述されたように、産生培地でのSP92::pVRC50 8株の培養系を60個のコニカルフラスコスケールで産生し、16時間後に、水中に 20g/lの塩酸(R,S)−4−O−トリフロロメチルチロシンを含有する溶液1m lを添加する。40時間培養した後、60個のフラスコから得られた培地1.81を、2 倍体積量の100mMリン酸緩衝液pH2.9 66%とアセトニトリル34%の混合物で抽出 し、そしてその後遠心分離する。上清を0.5倍体積量のジクロロメタンで2回抽 出する。ジクロロメタン相を水で洗浄しそしてその後合わせ、硫酸ナトリウムで 乾燥しそして蒸発乾固する。乾燥抽出物をジクロロメタンに溶解し、そしてジク ロロメタンで設置したシリカ(30g)のカラム上に注入し、そしてジクロロメタ ン中のメタノールが0から10%の濃度で連続的に溶出する。4−ζ−トリフロロ メトキシデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAを含有するフラ クションを合わせ、そして蒸発乾固する。乾燥残渣を水60%とアセトニトリル40 %の混合物7mlに溶解し、そして100mMリン酸緩衝液pH2.9 60%とアセトニトリ ル40%の混合物で溶出されるヌクレオシル 7μ C8 10×250mmセミ分取カ ラム(マカレイナーゲル)上に注入する。4−ζ−トリフロロメトキシデ(4− ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシシIAを含有するフラクションを合わせ 、そして同体積量のジクロロメタンで抽出する。有機相を水で洗浄し、硫酸ナト リウムで乾燥しそしてその後蒸発乾固する。46.5mgの4−ζ−トリフロロメトキ シデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシン IAが得られる。 1H NMRスペクトラム(400MHz,CDCl3,ppmによるδ,参照 TMS):0.77(dd,J=16および5.5Hz,1H:5βのCH2の1 H);0.92(t,J=7.5Hz,3H:2γのCH3);1.08(mt,1 H:3βのCH2の1H);1.30〜1.40(mt,1H:3γのCH2の1H );1.33(d,J=7Hz,3H:1γのCH3);1.55〜1.70(mt ,1H:3γのCH2以外のH);1.65および1.76(2mts,各1H: 2βのCH2);2.02(mt,1H:3βのCH2以外のH);2.11および 2.40(mtおよびブロードdそれぞれ,J=16.5Hz,各1H:5δのC H2);2.54(d,J=16Hz,1H:5βのCH2以外のH);2.88( dt,J=13および4Hz,1H:5εのCH2の1H);3.08(dd,J =12および5Hz,1H:4βのCH2の1H);3.22(s,3H:NCH3 );3.30〜3.45(mt,1H:3δのCH2の1H);3.39(t,J =12Hz,1H:4βのCH2以外のH);3.59(mt,1H:3δのCH2 以外のH);4.53(t,J=7.5Hz,1H:3α);4.75(ブロード dd,J=13および8Hz,1H:5εのCH2以外のH);4.85(mt, 1H:2α);4.89(dd,J=10および1.5Hz,1H:1α);5. 35(ブロードd,J=5.5Hz,1H:5α);5.41(dd,J=12お よび5Hz,1H:4d);5.92(d,J=10Hz,1H:6α);5.9 3(mt,1H:1β);6.53(d,J=9.5Hz,1H:2位NH);7 .15〜7.35(mt,5H:6位の芳香族H);7.16(d,J=8Hz, 2H:4εの芳香族H);7.2 6(d,J=8Hz,2H:4δの芳香族H);7.37(dd,J=8.5およ び4Hz,1H:1′H5);7.42(dd,J=8.5および1.5Hz,1H :1′H4);7.70(dd,J=4および1.5Hz,1H:1′H6);8. 37(d,J=10Hz,1H:1位のNH);8.75(d,J=10Hz, 1H:6位のNH);11.66(s,1H:OH)。 塩酸(R,S)−4−O−トリフロロメチルチロシンは以下の方法において調 製されることができる。 すなわち、N−アセチル(4−トリフロロメトキシ)フェニルアラニン酸メチ ル3gおよび12N塩酸30mlで開始することを除いては実施例Nにおけるように操作 し、1.5gの塩酸(R,S)−4−O−トリフロロメチルチロシンが、260℃にて 融解する白色結晶の形態で得られる。 (R,S)−N−アセチル(4−トリフロロメトキシ)フェニルアラニン酸メ チルは以下の方法において調製されることができる。 すなわち、2−(4−トリフロロメトキシ)アセタミドケイヒ酸メチル3.1gお よびエタノール50ml中の10%活性炭上パラジウム(palladium-on-charcoal)0.3g で開始することを除いては実施例Nにおけるように操作し、3gのN−アセチル (4−トリフロロメトキシ)フェニルアラニン酸メチルが、80℃にて融解する白 色固形物の形態で得られる。 4−トリフロロメトキシ−2−アセタミドケイヒ酸メチルは以下の方法におい て調製されることができる。 すなわち、無水ジメチルホルムアミド150mlに溶解した、2−アセタミドアク リル酸メチル4.3g、酢酸パラジウム0.14g、塩化テトラブチルアンモニウム6.1g 、炭酸水素ナトリウム4.6gおよび4−トリフロロメト キシブロモベンゼン5gで開始することを除いては実施例Nにおけるように操作 し、3.1gの2−(4−トリフロロメトキシ)アセタミドケイヒ酸メチルが、135 ℃にて融解する白色固形物の形態で得られる。 実施例T 4−ε−メチルチオデ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAの調 製 実施例Fにおいて記述されたように、産生培地でのSP92::pVRC50 8株の培養系を56個のコニカルフラスコスケールで産生し、16時間後に、0.1N水 酸化ナトリウム中に20g/lの塩酸(R,S)−3−メチルチオフェニルアラニン を含有する溶液1mlを添加する。40時間培養した後、56個のフラスコから得られ た培地1.681を、2倍体積量の100mMリン酸緩衝液pH2.9 66%とアセトニトリル3 4%の混合物で抽出し、そしてその後遠心分離する。上清を0.5倍体積量のジクロ ロメタンで2回抽出する。ジクロロメタン相を水で洗浄しそしてその後合わせ、 硫酸ナトリウムで乾燥しそして蒸発乾固する。乾燥抽出物をジクロロメタン20ml に溶解し、そしてジクロロメタンで設置したシリカ(30g)のカラム上に注入し 、そしてジクロロメタン中のメタノールが0から10%の濃度で連続的に溶出する 。新規のプリスチナマイシンIA誘導体を含有するフラクションを合わせそして 蒸発乾固する。乾燥残渣を水54%とアセトニトリル46%の混合物7mlに溶解し、 そして100mMリン酸緩衝液pH2.9 55%とアセトニトリル45%の混合物で溶出され るヌクレオシル 7μ C8 10×250mmセミ分取カラム(マカレイ ナーゲル )上に注入する。新規のプリスチナマイシンを含有するフラクションを合わせ、 そして同体積量のジクロロメタンで抽出する。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリ ウムで乾燥しそしてその後蒸発乾固する。20mgの4−ε−メチルチオデ(4−ζ −ジメチルアミノ)プリスチナマイシンIAが得られる。 1H NMRスペクトラム(400MHz,CDCl3,ppmによるδ,参照 TMS):0.56(dd,J=16および5.5Hz,1H:5βのCH2の1 H);0.90(t,J=7.5Hz,3H:2γのCH3);1.13(mt,1 H:3βのCH2の1H);1.28(mt,1H:3γのCH2の1H);1.3 2(d,J=6.5Hz,3H:1γのCH3);1.58(mt,1H:3γの CH2以外のH);1.62および1.74(2mts,各1H:2βのCH2); 2.02(mt,1H:3βのCH2以外のH);2.25および2.35(mtお よびブロードdそれぞれ,J=16.5Hz,各1H:5δのCH2);2.39 (d,J=16Hz,1H:5βのCH2以外のH);2.43(s,3H:SC H3);2.82(dt,J=13および4Hz,1H:5εのCH2の1H); 2.98(dd,J=12および4.5Hz,1H:4βのCH2の1H):3.2 6(s,3H:NCH3);3.30(t,J=12Hz,1H:3δのCH2の 1H):3.38(mt,1H:4βのCH2以外のH);3.57(mt,1H :3δのCH2以外のH);4.56(t,J=7.5Hz,1H:3α);4.7 4(ブロードdd,J=13および8Hz,1H:5εのCH2以外のH):4. 84(mt,1H:2α);4.89(dd,J=10および1Hz,1H:1 α);5.29(dd,J=12および4.5Hz,1H:4α);5.32(ブ ロードd,J=5.5Hz,1H:5α);5.88(d,J=9.5Hz,1H :6α);5.90(mt,1H:1β);6.51(d,J=10Hz,1H: 2位のNH);6.99(ブロードd,J=8 Hz,1H:チメルチオに対してパラ位の芳香族H);7.10および7.15( ブロードsおよびブロードdそれぞれ、J=8Hz,各1H:メチルチオに対し て、オルソ位の芳香族H);7.15〜7.35(mt,6H:6位の芳香族Hお よびメチルチオに対してメタ位の芳香族H);7.43(ブロードd,J=8H z,1H:1′H4);7.52(dd,J=8および4Hz,1H:1′H5) ;7.79(ブロードd,J=4Hz,1H:1′H6);8.38(d,J=1 0Hz,1H:1位のNH);8.73(d,J=9.5Hz,1H:6位のNH );11.62(s,1H:OH)。 塩酸(R,S)−3−メチルチオフェニルアラニンは以下の方法において調製 されることができる。 すなわち、N−アセチル−3−メチルチオフェニルアラニン酸メチル3.3gおよ び12N塩酸40mlで開始することを除いては実施例Nにおけるように操作し、1.38g の塩酸(R,S)−3−メチルチオフェニルアラニンが、190℃にて融解する白 色結晶の形態で得られる。 (R,S)−N−アセチル−3−メチルチオフェニルアラニン酸メチルは以下 の方法において調製されることができる。 すなわち、メタノール100mlおよびテトラヒドロフラン30mlに溶解した3−メ チルチオ−2−アセタミドケイヒ酸メチル3.72gを丸底フラスコに入れ、マグネ シウム1.4gをそれから添加する。20分間反応した後、当該混合物を氷浴中にて冷 却し、そしてさらにマグネシウム1.4gを添加する。当該混合物を室温にて18時間 攪拌し、蒸留水1.41およびジクロロメタン300ml中に注ぎ、そしてその後クラル セルRで濾過する。水相を12N塩酸の添加によりpH6に調整し、そしてその後静置 を行った後に分離 し、そしてジクロロメタン100mlで洗浄する。有機相を合わせ、硫酸マグネシウ ムで乾燥し、濾過しそしてその後減圧下に乾固するまで濃縮し、3.42gのN−ア セチル−3−メチルチオフェニルアラニン酸メチルを無色油の形態で得る(メル ク シリカ 5719、Rf=0.5、酢酸エチル)。 3−メチルチオ−2−アセタミドケイヒ酸メチルは以下の方法において調製さ れることができる。 すなわち、無水ジメチルホルムアミド160mlに溶解した、2−アセタミドアク リル酸メチル5.6g、酢酸パラジウム0.18g、塩化テトラブチルアンモニウム8.2g 、炭酸水素ナトリウム5.86gおよび3−ヨード−1−メチルチオベンゼン6.5gで 開始することを除いては実施例Nにおけるように操作し、4.8gの2−(3−メチ ルチオ)アセタミドケイヒ酸メチルが、139℃にて融解する白色固形物の形態で 得られる。 実施例U 4−ζ−(アリルエチルアミノ)デ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマイ シンIAの調製 実施例Fにおいて記述されたように、産生培地でのSP92::pVRC50 8株の培養系を26個のコニカルフラスコスケールで産生し、16時間後に、0.1N水 酸化ナトリウム中に20g/lの塩化ジヒドロ(R,S)−4−(アリルエチルアミ ノ)フェニルアラニンを含有する溶液1mlを添加する。40時間培養した後、26個 のフラスコから得られた培地0.781を、2倍体積量の100mMリン酸緩衝液pH2.9 6 6%とアセトニトリル34%の混合物で抽出し、そしてその後遠心分離する。上清 を0.5倍体積量のジクロロメタンで2回抽出する。ジクロロメタン相を水で洗浄 しそして その後合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥しそして蒸発乾固する。乾燥抽出物をジク ロロメタン20mlに溶解し、そしてジクロロメタンで設置したシリカ(30g)のカ ラム上に注入し、そしてジクロロメタン中のメタノールが0から10%の濃度で連 続的に溶出する。4−ζ−(アリルエチルアミノ)デ(4−ζ−ジメチルアミノ )プリスチナマイシンIAを含有するフラクションを合わせそして蒸発乾固する 。乾燥残渣を水60%とアセトニトリル40%の混合物7mlに溶解し、そして100mM リン酸緩衝液pH2.9 52%とアセトニトリル48%の混合物で溶出されるヌクレオ シル 7μ C8 10×250mmセミ分取カラム(マカレイ ナーゲル)上に注入 する。4−ζ−(アリルエチルアミノ)デ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチ ナマイシンIAを含有するフラクションを合わせ、そして同体積量のジクロロメ タンで抽出する。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥しそしてその後蒸 発乾固する。20mgの4−ζ−アリルエチルアミノデ(4−ζ−ジメチルアミノ) プリスチナマイシンIAが得られる。 1H NMRスペクトラム(400MHz,CDCl3,ppmによるδ,参照 TMS):0.58(dd,J=16および6Hz,1H:5βのCH2の1H) ;0.91(t,J=7.5Hz,3H:2γのCH3);1.16(t,J=7H z,3H:エチルのCH3);1.16(mt,1H:3βのCH2の1H);1. 25(mt,1H:3γのCH2の1H);1.32(d,J=6.5Hz,3H :1γのCH3);1.54(mt,1H:3γのCH2以外のH);1.63およ び1.75(2mts,各1H:2βのCH2);2.02(mt,1H:3βの CH2以外のH);2.23および2.31(mtおよびブロードdそれぞれ,J =16.5Hz,各1H:5δのCH2);2.37(d,J=16Hz,1H: 5βのCH2以外のH);2.80(dt,J=13および4.5Hz,1H:5 εのCH2の1H);2.87(dd,J=12および4Hz,1H:4βのCH2 の1H);3.15〜3.30(mt,1H:3δのCH2の1H);3.26( s,3H;NCH3);3.30(t,J=12Hz,1H:4βのCH2以外の H);3.36(mt,2H:エチルのNCH2);3.54(mt,1H:3δ のCH2以外のH);3.90(限定されたAB,2H:NCH2アリル);4.5 7(dd,J=8および6Hz,1H:3α);4.76(ブロードdd,J= 13および7.5Hz,1H:5εのCH2以外のH);4.84(mt,1H: 2α);4.89(dd,J=10および1Hz,1H:1α);5.05〜5. 20(mt,3H:4αおよびアリルの=CH2);5.27(ブロードd,J= 6Hz,1H:5α);5.83(mt,1H:アリルのCH=);5.88(d ,J=9.5Hz,1H:6α);5.91(mt,1H:1β);6.50(d ,J=10Hz,1H:2位のNH);6.60(d,J=8Hz,2H:4ε の芳香族H);7.02(d,J=8Hz,2H:4δの芳香族H):7.10〜 7.35(mt,5H:6位の芳香族H);7.47(限定されたAB,2H;1 ′H4および1′H5);7.88(dd,J=4および2Hz,1H:1′H6) ;8.41(d,J=10Hz,1H:1位のNH):8.75(d,J=9.5 Hz,1H:6位のNH);11.62(s,1H:OH)。 塩化ジヒドロ(R,S)−4−(アリルエチルアミノ)フェニルアラニンは以 下の方法において調製されることができる。 すなわち、4−アリルエチルアミノベンジルアセタミドマロン酸ジエチル4.54 gおよび10N塩酸37.9mlで開始することを除いては実施例Fに おけるように操作し、そして蒸発乾固の後、固形物を得、これを40℃にて減圧( 2.7kPa)下に乾燥する。3.67gの塩化ジヒドロ(R,S)−4−(アリルエチル アミノ)フェニルアラニンが、約130℃にて融解(分解)する茶色固形物の形態 で得られる。 4−(アリルエチルアミノ)ベンジルアセタミドマロン酸ジエチルは以下の方 法において調製されることができる。 すなわち、テトラヒドロフラン50ml中の4−エチルアミノベンジルアセタミド マロン酸ジエチル8g、臭化アリル4mlおよび1,5−ジアザビシクロ[4.3 .0]ノン−5−エン5.82mlで開始することを除いては実施例Fにおけるように 操作し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:体積比90/10のジクロ ロメタン/酢酸エチル)による精製の後、固形物5.6gを得る。この固形物をシク ロヘキサン35mlから再結晶する。5.43gの4−(アリルエチルアミノ)ベンジル アセタミドマロン酸ジエチルが、86℃にて融解する白色固形物の形態でかように 得られる。 実施例V 4−ζ−(エチルプロピルアミノ)デ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナマ イシンIAの調製 実施例Fにおいて記述されたように、産生培地でのSP92::pVRC50 8株の培養系を60個のコニカルフラスコスケールで産生し、16時間後に、0.1N水 酸化ナトリウム中に20g/lの塩化ジヒドロ(R,S)−4−(エチルプロピルア ミノ)フェニルアラニンを含有する溶液1mlを添加する。40時間培養した後、60 個のフラスコから得られた培地1.81を、2倍体積量の100mMリン酸緩衝液pH2.9 66%とアセトニトリル34%の混合物で抽出し、そしてその後遠心分離する。上清 を0.5倍体積量の ジクロロメタンで2回抽出する。ジクロロメタン相を水で洗浄しそしてその後合 わせ、硫酸ナトリウムで乾燥しそして蒸発乾固する。乾燥抽出物をジクロロメタ ン20mlに溶解し、そしてジクロロメタンで設置したシリカ(30g)のカラム上に 注入し、そしてジクロロメタン中のメタノールが0から10%の濃度で連続的に溶 出する。4−ζ−(エチルプロピルアミノ)デ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリ スチナマイシンIAを含有するフラクションを合わせ、そして蒸発乾固する。乾 燥残渣を水60%とアセトニトリル40%の混合物7mlに溶解し、そして100mMリン 酸緩衝液pH2.9 63%とアセトニトリル37%の混合物で溶出されるヌクレオシル 7μ C8 10×250mmセミ分取カラム(マカレイ ナーゲル)上に注入する 。4−ζ−(エチルプロピルアミノ)デ(4−ζ−ジメチルアミノ)プリスチナ マイシンIAを含有するフラクションを合わせ、そして同体積量のジクロロメタ ンで抽出する。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥しそしてその後蒸発 乾固する。16mgの4−ζ−(エチルプロピルアミノ)デ(4−ζ−ジメチルアミ ノ)プリスチナマイシンIAが得られる。 1H NMRスペクトラム(400MHz,CDCl3,ppmによるδ,参照 TMS):0.67(dd,J=16および6Hz,1H:5βのCH2の1H) ;0.91(t,J=7.5Hz,3H:2γのCH3);0.95(t,J=7. 5Hz,3H:プロピルのCH3);1.14(t,J=7Hz,3H:エチルの CH3);1.15(mt,1H:3βのCH2の1H);1.25(mt,1H: 3γのCH2の1H);1.33(d,J=7Hz,3H:1γのCH3);1.4 5〜1.65(mt,3H:3γのCH2以外のHおよびプロピルのCH2):1. 63および 1.75(2mts,各1H:2βのCH2);2.02(mt,1H:3βのC H2以外のH);2.23および2.33(mtおよびブロードdそれぞれ,J= 16.5Hz,各1H:5δのCH2);2.37(d,J=16Hz,1H:5 βのCH2以外のH);2.80(dt,J=13および5Hz,1H:5εのC H2の1H);2.89(dd,J=12および4Hz,1H:4βのCH2の1 H);3.10〜3.25(mt,3H:3δのCH2の1HおよびプロピルのN CH2);3.26(s,3H;NCH3);3.25〜3.40(mt,2H:エ チルのNCH2);3.34(t,J=12Hz,1H:4βのCH2以外のH) ;3.54(mt,1H:3δのCH2以外のH);4.57(dd,J=7.5お よび6Hz,1H:3α);4.76(ブロードdd,J=13および7.5Hz ,1H:5εのCH2以外のH);4.84(mt,1H:2α);4.89(d d,J=10および1Hz,1H:1α);5.21(dd,J=12および4 Hz,1H:4α):5.28(ブロードd,J=6Hz,1H:5α);5.8 8(d,J=9.5Hz,1H:6α);5.91(mt,1H:1β);6.4 8(d,J=10Hz,1H:2位のNH);6.60(d,J=8Hz,2H :4εの芳香族H);7.03(d,J=8Hz,2H:4δの芳香族H);7. 10〜7.35(mt,5H:6位の芳香族H);7.47(限定されたAB,2 H;1′H4および1′H5);7.89(mt,1H:1′H6):8.42(d ,J=10Hz,1H:1位のNH);8.76(d,J=9.5Hz,1H:6 位のNH);11.62(s,1H:OH) 塩化ジヒドロ(R,S)−4−(エチルプロピルアミノ)フェニルアラニンは 以下の方法において調製されることができる。 すなわち、4−エチルプロピルアミノベンジルアセタミドマロン酸ジエチル2. 5gおよび10N塩酸21mlで開始することを除いては実施例Fにおけるように操作し 、そして蒸発乾固の後、固形物を得、これを40℃にて減圧(2.7kPa)下に乾燥す る。2g(97%)の塩化ジヒドロ(R,S)−4−(エチルプロピルアミノ)フ ェニルアラニンが、約147℃にて融解(分解)する白色固形物の形態で得られる 。 4−(エチルプロピルアミノ)ベンジルアセタミドマロン酸ジエチルは以下の 方法において調製されることができる。 すなわち、テトラヒドロフラン70ml中の4−エチルアミノベンジルアセタミド マロン酸ジエチル10g、1−イソプロパン5.6mlおよび1,5−ジアザビシクロ[ 4.3.0]ノン−5−エン7.2mlで開始することを除いては実施例Fにおける ように操作し、そして36時間反応させた後のフラッシュクロマトグラフィー(溶 出液:体積比97/3のジクロロメタン/メタノール)による精製の後、固形物2.8 gを得、この固形物をシクロヘキサン26mlから再結晶する。2.9gの4−(エチル プロピルアミノ)ベンジルアセタミドマロン酸ジエチルが,84−86℃にて融解す る白色固形物の形態でこのように得られる。 Bグループの成分類の分離および精製 実施例W 粗プリスチナマイシン(プリスチナマイシンIA(PIA):20.7%、プリス チナマイシンIB(PIB):3.9%、プリスチナマイシンIC(PIC):0.6 %、プリスチナマイシンID(PID):0.3%、プリスチナマイシンIIB(PI IB):8%、プリスチナマイシンIIA(PIIA):45%、プリスチナマイシ ンIIF(PIIF):<0.5%(分析さ れていない)、プリスチナマイシンIIG(PIIG):<0.5%(分析されていな い))30kgを酢酸エチル210lに懸濁し、そして室温にて15時間攪拌する。懸濁液 を濾過しそして収集した酢酸エチル濾液を20lの1N硫酸で2回、およびその後20 lの蒸留水で抽出する。合わせた水相を15lの酢酸エチルで6回洗浄し、そしてそ の後10%炭酸水素ナトリウム溶液30lの添加によりpH7に調整し、そして30lのジ クロロメタンで3回抽出する。ジクロロメタン相を合わせそして蒸留水10lで洗 浄する。ジクロロメタンをその後蒸留して除き、そしてエタノール50lと置換す る。当該混合物をその後、還流下にL3S活性炭0.8kgで30分間処理する。濾過 および5lのエタノールでの2回の洗浄の後、当該混合物を15時間かけて10℃に まで冷却する。10℃にて1時間維持した後、懸濁液を濾過し、そして7lのエタ ノールで3回洗浄する。固形物を40℃にて減圧下に乾燥した後、5.7kgの精製さ れたプリスチナマイシンI(以下にてPIと呼ばれる)が得られる。 力価:96.8%(PIA:81.1%、PIB:12%、PIC:2.6%、PID:1.1% )、 PIAの収率:74%。 精製されたPI1500gを1,2−ジクロロエタン9lに溶解し、その後無水コハ ク酸1.5等量およびジメチルアミノピリジン0.015等量を添加する。当該溶液を20 ℃にて1週間維持し、そしてその後シリカ(20−45μm)10kgを含有するカラム 上に導入する(カラム高:1m、直径:20cm)。溶出は、1,2−ジクロロメタ ン/メタノール混合物を1時間あたり18lの流速にて6時間浸透させることによ り実施する。メタノール(5% の水を含有する)のパーセントは、クロマトグラフィーの間、0から4%まで増 加させる。2.4lのフラクションが47個回収される。 フラクション5から15を合わせそして1,2−ジクロロエタンを蒸発分離し、 そしてエタノール5lで置換する。結晶化の後、99.8%の力価のPIAが365g得 られる。 Aグループの粗成分類の調製 実施例X 粗プリスチナマイシン(プリスチナマイシンIA(PIA):20.7%、プリス チナマイシンIB(PIB):3.9%、プリスチナマイシンIC(PIC):0.6 %、プリスチナマイシンID(PID):0.3%、プリスチナマイシンIIB(PI IB):8%、プリスチナマイシンIIA(PIIA):45%)500gをメチルイソ ブチルケトン50lに溶解する。この溶液を、水2.5lおよび1N硫酸2.5lから成る水 相で5回抽出し、そしてその後10lの水で3回洗浄する。メチルイソブチルケト ンをその後、35g/l濃度の炭酸水素ナトリウム水溶液7.5lで処理し、そしてその 後水5lで洗浄する。各回とも水相は有機相と混合し、そして静置を行った後に 分離する。 得られた有機相をアルミナ750gに接触させ、濾過し、約4lの体積にまで濃縮 し、そして5倍体積量のヘキサン中に加える。得られた沈殿物を濾過分離しそし て乾燥する。300gの生成物が得られ、この生成物をイソプロパノール1lに懸濁 する。55℃にて45分間攪拌した後、懸濁液を4℃にて濾過する。濾過母液を乾固 するまで濃縮し、そしてメチルイソブチルケトン500cm3に溶解し、その中に5倍 体積量のヘキサンを注ぐ。沈殿物を濾過分離し、ヘキサンで洗浄しそして40℃に て減圧下に乾燥す る。PIIBを36%、PIIAを6%含有しかつPIAをもはや含有しない粗PIIB が69g得られる。 実施例Y 上記実施例Pにおけるように得られた粗PIIB60gを、いくつかの操作におい て、60/40の水/アセトニトリル溶出液を浸透させるヌクレオシル 5C8R(カ ラム直径:5cm、高さ:30cm)のカラム上でのクロマトグラフィーにより精製す る。250mgのプリスチナマイシンIIF(PIIF)がこのようにして得られる。 本発明はまた製薬学的組成物類にも関する。この組成物類はヒトの医学もしく は獣医学において使用されることができ、かつ、一般式(II)のAグループの最 低1個の成分とともに共結晶化された一般式(I)により定義されるストレプト グラミンBグループの最低1個の成分を、純粋な状態でもしくはより作用に影響 を及ぼさずかつ製薬学的に許容しうるひとつもしくはそれ以上の希釈剤または補 助剤の存在下に含む、新規の精製されたストレプトグラミン配合剤を有効成分と して含有する。これらの組成物類は経口でもしくは局所的に使用されることがで きる。 経口投与のための組成物類としては、錠剤、硬ゼラチンカプセル、丸剤、粉末 、凍結乾燥物もしくは顆粒が使用されることができる。これらの組成物類におい ては、本発明による有効成分は、ひとつもしくはそれ以上の、ショ糖、乳糖もし くは澱粉のような不活性の希釈剤もしくは補助剤と混合されることができる。こ れらの組成物類はまた、希釈剤以外の物質、例えばステアリン酸マグネシウムの ような滑沢剤を含むこともできる。 局所投与のための組成物類は例えばクリーム、軟膏もしくはローショ ンであることができる。 ヒトもしくは家畜の治療において、本発明による生成物類は、細菌起源の感染 症、とりわけグラム陽性球菌により引き起こされる重篤な感染症、すなわちブド ウ状球菌の感染症(とりわけメシチリン耐性ブドウ状球菌により引き起こされる 感染症)、連鎖球菌の感染症(とりわけペニシリンおよびマクロライド耐性の肺 炎双球菌に対して)の治療においてとくに有用である。それらはまた、ヘモフィ ルス属(Hemophilus)、モラクセラ カタラリス(Moraxella catarrhalis)、ナイ セリア ゴノロエ(Neisseria gonorrhoeae)、クラミジア トラコマティス(Chla mydia trachomatis)、マイコプラズマ ホミニス(Mycoplasma hominis)、マイコ プラズマ ニューモニエ(Mycoplasma pneumoniae)およびウレアプラズマ ウレ アリティクム(Ureaplasma urealyticum)により引き起こされる感染症の治療にお いてもとりわけ有用である。 本発明による組成物類は、とりわけ、上部および下部呼吸器感染症の治療(例 えば肺感染症の治療)において、皮膚感染症の治療において、骨もしくは関節の 感染症の長期の治療において、歯科および泌尿器の外科手術における心内膜炎の 治療もしくは予防において、性行為感染症の治療において、およびまたエイズに おいて起こる細菌および寄生虫の日和見感染の治療において、ならびに免疫が抑 制された患者におけるブドウ状球菌の危険の予防のために、採用されることがで きる。 一般的に言って、医師が、年齢、体重、感染の程度および治療されるべき患者 に特有のその他の因子に従って、もっとも適切と考える投与形態を決定するであ ろう。一般に、1回用量は、成人が経口経路を介して1日に2もしくは3回服用 する場合、有効成分が0.4から3.5gの間であ る。 制限を包含することなく挙げられた以下の実施例が、本発明によるいくつかの 組成物類を具体的に説明する。 実施例A 共結晶化された4−ε−クロロプリスチナマイシンIA/プリスチナマイシンI IBの配合剤の250mg用量を含有する不透明な硬ゼラチンカプセルが、通常の技術 に従って調製される。 実施例B 共結晶化されたデ(4−ζ−ジメチルアミノ)−4−ε−メトキシプリスチナ マイシンIA/プリスチナマイシンIIBの配合剤の250mg用量を含有する不透明な 硬ゼラチンカプセルが、通常の技術に従って調製される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C Z,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KG,KP ,KR,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG, MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,S I,SK,TJ,TM,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 ボナボ, ベルラーン フランス・エフ−78220ビロフレ・クロサ ン−ビゴ・バテイマン1/322 (72)発明者 ルフエーブル, パトリク フランス・エフ−94300バンセヌ・リユフ アイ−フエリクス1 (72)発明者 パリ, ジヤン−マルク フランス・エフ−77360ベール−シユール −マルヌ・リユデアカシヤ8 (72)発明者 チボ, デニ フランス・エフ−75013パリ・リユジヤン −コリ28 【要約の続き】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ストレプトグラミン類のある精製された形態であって、一般式 式中、 −記号R1はメチル基もしくはエチル基を表し、 −記号R2は水素原子もしくはヒドロキシル基を表し、そして −記号R3は一般式 の置換されたベンジル基を表し、式中、 1)同時にR2が水素原子である条件においては、Rは、記号R4およびR5の一 方が水素原子もしくはメチル基でありかつ他方がメチル基であるNR45を表し 、そしてR’は塩素原子もしくは臭素原子であるか、またはR4およびR5がメチ ル基である場合は3から5個の炭素原子を含有するアルケニル基を表すか、ある いは 2)Rが水素原子でありそしてR’がハロゲン原子、アルキルアミノ基もしくは ジアルキルアミノ基、エーテルオキシド残基、アルキルチオ基、直鎖状もしくは 分枝状の1から3個の炭素原子を含有するアルキル基またはトリハロメチル基を 表すか、あるいは、Rがハロゲン原子、直鎖状もしくは分枝状の2から4個の炭 素原子を含有するアルキルアミノ基、その中のアルキル部分が同一もしくは異な りかつ直鎖状もしくは分枝状の2から4個の炭素原子を含有するジアルキルアミ ノ基またはメチルエチルアミノ基、ピロリジノ基、その中のアルケニル部分が3 から4個の炭素原子を含有しかつアルキル部分が上述のように定義されるアルケ ニルアルキルアミノ基、その中のアルケニル部分が上述のように定義されるジア ルケニルアミノ基、その中のアルキル部分が上述のように定義されかつシクロア ルキル部分が3から4個の炭素原子を含有するアルキルシクロアルキルメチルア ミノ基、エーテルオキシド残基、アルキルチオ基、アルキルチオメチル基、直鎖 状もしくは分枝状の1から6個の炭素原子を含有するアルキル基、アリール基あ るいはトリハロメチル基であり、そしてR’が水素原子である、あるいは、Rが ハロゲン原子、アミノ基、アルキルアミノ基もしくはジアルキルアミノ基、エー テルオキシド残基、アルキルチオ基、直鎖状もしくは分枝状の1から6個の炭素 原子を含有するアルキル基またはトリハロメチル基であり、そしてR’がハロゲ ン原子、アルキルアミノ基もしくはジアルキルアミノ基、エーテルオキシド残基 あるいは直鎖状もしくは分枝状の1から3個の炭素原子を含有するアルキルチオ 基またはアルキル基を表す、 により定義されるストレプトグラミンBグループの最低1個の成分を、 一般式 式中R”は水素原子またはメチル基もしくはエチル基であるが、但し特別に言及 される場合を除き、当該アルキル基類は直鎖状もしくは分枝状でありかつ1から 4個の炭素原子を含有すると理解されている、のストレプトグラミンAグループ の最低1個の「少量」成分とともに共結晶化されて含むことを特徴とする形態。 2.請求の範囲1における一般式(I)、式中、記号R1およびR2は請求の範囲 1におけるように定義され、そして記号R3は一般式 の置換されたベンジル基を表し、式中、 1)同時にR2が水素原子である条件においては、Rは、記号R4およびR5の一 方が水素原子もしくはメチル基でありかつ他方がメチル基であるNR45を表し 、そしてR’は塩素原子もしくは臭素原子であるか、またはR4およびR5がメチ ル基である場合は3から5個の炭素原子を含有するアルケニル基を表すか、ある いは 2)Rが水素原子でありそしてR’がアルキルアミノ基もしくはジアルキルアミ ノ基、エーテルオキシド残基またはアルキルチオ基を表すか、あるいは、Rが直 鎖状もしくは分枝状の2から4個の炭素原子を含有するアルキルアミノ基、その 中のアルキル部分が同一もしくは異なりかつ直鎖状もしくは分枝状の2から4個 の炭素原子を含有するジアルキルアミノ基またはメチルエチルアミノ基、ピロリ ジノ基、その中のアルケニル部分が3から4個の炭素原子を含有しかつアルキル 部分が上述のように定義されるアルケニルアルキルアミノ基、エーテルオキシド 残基、アルキルチオ基、直鎖状もしくは分枝状の1から6個の炭素原子を含有す るアルキル基またはトリハロメチル基であり、そしてR’が水素原子であるか、 あるいは、Rが直鎖状もしくは分枝状の1から6個の炭素原子を含有するアルキ ル基であり、そしてR’がハロゲン原子を表す、 により定義されるストレプトグラミンBグループの最低1個の成分を、請求の範 囲1において定義されるようなストレプトグラミンAグループ(なお、特別に言 及される場合を除き、当該アルキル基類は直鎖状もしくは分枝状でありかつ1か ら4個の炭素原子を含有すると理解されている)の最低1個の「少量」成分とと もに共結晶化されて含むことを特徴とする請求の範囲1に従ったストレプトグラ ミン類のある精製された形態。 3.請求の範囲1における一般式(I)、式中、記号R1はエチル基であり、記 号R2は水素原子であり、そして、記号R3は一般式 の置換されたベンジル基を表し、式中、 1)同時にR2が水素原子である条件においては、Rは、記号R4およびR5の一 方が水素原子もしくはメチル基でありかつ他方がメチル基であるNR45を表し 、そしてR’は塩素原子もしくは臭素原子であるか、またはR4およびR5がメチ ル基である場合はアリル基を表すか、あるいは、 2)Rが水素原子であり、そしてR’がアルキルアミノ基もしくはジアルキルア ミノ基、メトキシ基、エトキシ基、アリルオキシ基もしくはトリフロロメトキシ 基またはアルキルチオ基を表すか、あるいは、Rが直鎖状もしくは分枝状の2か ら4個の炭素原子を含有するアルキルアミノ基、その中のアルキル部分が同一も しくは異なりかつ直鎖状もしくは分枝状の2から4個の炭素原子を含有するジア ルキルアミノ基またはメチルエチルアミノ基、ピロリジノ基、その中のアルキル 部分が上述のように定義されるアリルアルキルアミノ基、メトキシ基、エトキシ 基、アリルオキシ基もしくはトリフロロメトキシ基、アルキルチオ基、直鎖状も しくは分枝状の1から6個の炭素原子を含有するアルキル基またはトリフロロメ チル基であり、そしてR’が水素原子である、あるいは、Rが直鎖状もしくは分 枝状の1から6個の炭素原子を含有するアルキル基であり、そしてR’がハロゲ ン原子を表す、 により定義されるストレプトグラミンBグループの最低1個の成分を、 請求の範囲1において定義されるようなストレプトグラミンAグループ(なお、 特別に言及される場合を除き、当該アルキル基類は直鎖状もしくは分枝状であり かつ1から4個の炭素原子を含有すると理解されている)の最低1個の「少量」 成分とともに共結晶化されて含むことを特徴とする請求の範囲1に従ったストレ プトグラミン類のある精製された形態。 4.請求の範囲1から3において定義されるストレプトグラミンBグループのひ とつもしくはそれ以上の成分と、請求の範囲1において定義されるようなストレ プトグラミンAグループのひとつもしくはそれ以上の少量成分が、約1:2のモ ル比において共結晶化された化合物であることを特徴とする請求の範囲1から3 のうちひとつに従ったストレプトグラミン類のある精製された形態。 5.ストレプトグラミンAグループの成分(一種または複数)が請求の範囲1か ら3において定義されるようなストレプトグラミンBグループの成分(一種また は複数)とともに共結晶化されることを特徴とする請求の範囲1から4のうちひ とつに従ったストレプトグラミン類のある精製された形態の調製方法。 6.請求の範囲1から4に従ったある共結晶化された化合物を介して得られる場 合の、請求の範囲1において定義されるようなストレプトグラミンAグループの ある精製された成分。 7.請求の範囲1から3において定義されるストレプトグラミンBグループのひ とつもしくはそれ以上の成分を含む共結晶化体の調製のための、請求の範囲1に おいて定義されるようなストレプトグラミンAグループのひとつもしくはそれ以 上の少量成分の使用。 8.請求の範囲1から4のうちひとつに従ったストレプトグラミン類のある精製 された形態を、純粋な状態でもしくは作用に影響を及ぼさずかつ製薬学的に許容 しうるいずれかの希釈剤もしくは補助剤の存在下に含有することを特徴とする製 薬学的組成物。
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