JPH10502921A - タキシン類(タキソール)を含んでいる安定な水中油エマルジョンおよびその製造方法 - Google Patents

タキシン類(タキソール)を含んでいる安定な水中油エマルジョンおよびその製造方法

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JPH10502921A JP8505032A JP50503295A JPH10502921A JP H10502921 A JPH10502921 A JP H10502921A JP 8505032 A JP8505032 A JP 8505032A JP 50503295 A JP50503295 A JP 50503295A JP H10502921 A JPH10502921 A JP H10502921A
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ジェイ. リチャード,トマス
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ヘマジェン/ピーエフシー
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Abstract

(57)【要約】 この発明は静脈内投与のための安定な水中油エマルジョン中のタキシン類の組成物に向けられている。本発明はまた、油中にタキシン類を導入しそして安定な水中油エマルジョンを造る方法に関する。本組成物はタキシン類、油類、水および界面活性剤を含む。好ましい態様において、タキシンはタキソールであり、油はサフラワー油(紅花油)でありそして界面活性剤はレシチンである。タキシンは、油類および例えばイソプロパノールのようなタキシン用共溶媒の溶液中にタキシンを溶解することにより油中に導入される。次にその共溶媒は除去されて油中のタキシンの溶液を形成する。この溶液は界面活性剤を用いて水中に分散されて静脈内投与のための安定な水中油エマルジョンを形成することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】 タキシン類(タキソール)を含んでいる安定な水中油 エマルジョンおよびその製造方法発明の分野 この発明はタキシン類(taxines)として知られているクラスの化合物 に関し、そしてさらに特定的には静脈内注入のためのタキシン類(タキソール( taxol))の配合物に関する。発明の背景 タキシン類として知られているクラスの一員であるタキソール(taxol) は太平洋イチイ樹(Pacific yew tree),Taxus bre vifoliaの樹皮から生じそして種々の癌の治療において有用であると分か っていた。例えば、タキソールは、卵巣癌、乳癌、非小細胞性肺癌、頭部癌およ び頸部癌を治療するのに用いられて来た(Journal of Clinic al Oncology ,11(5),pp.885−890(1993)の“S uccessful Re−Treatment with Taxol Af ter Major Hypersensitivity Reactions ”のM.Peereboom等)。タキソールを投与することにおける困難性の 1つは、その薬剤が水に不溶性であることである。タキソール配合物における当 業界の現在の状態はその薬剤を可溶性にするためにクレモフォル−EL界面活性 剤(Cremophor−EL surfactant)(ポリオキシエチル化 ひまし油)とエタノールとの50:50混合物を必要とする。残念なことには、 このタキソール配合物は静脈内投与の際に主要な過敏症反応(HSRs)の比較 的に高い発病に導く。これらのHSRsはタキソールを可溶性にするのに必要と されるクレモフォル−ELの異常に高い濃度(1d(致死量))に起因していた 。 タキソール配合物を提供しようとする他の試みがあり、その内の最も成功的な ものはリポソームの配合物にその薬剤を導入することであった。しかしながら、 この調剤はリポソーム区分中への薬剤の定量的導入を達成することが困難である という不利な事実を招いている。さらに、タキソールは貯蔵の1週間以内に水性 リポソーム配合物から沈殿するので、その製品は凍結乾燥しそして粉末として貯 蔵しなければならない。この理由の故にリポソーム配合物は凍結乾燥しそして使 用の前に再構成しなければならない。 安定な脂質エマルジョン中にタキソールを配合しょうとする試みは不成功であ った。タキソールは大豆油を含有するIntralipidRまたは大豆油とサ フラワー油(紅花油)との混合物を含有するLiposynRのような脂質エマ ルジョン中に不溶性であると報告されている(Advanced Drug D elivery Reviews 5,pp.189−208(1990)の“ Parenteral Emulsions for Drug Delive ry”におけるL.C.Collins−Gold等)。音波作用させてさえ、 大豆油またはサフラワー油(紅花油)中でのタキソールの加熱は認識出来る量の タキソールの溶解を生ぜずそして均質化工程中の脂質エマルジョンへのタキソー ルの添加は同様に期待はずれの結果になった。15mg/mlまでのタキソール を導入するエマルジョンがトリアセチン、L−α−レシチン、ポリソルベート8 0(Polysorbate 80)、プルロニックF−68(Pluroni c F−68)、オレイン酸エチルおよびグリセロールを用いて配合された。し かしながら、これらのエマルジョンは高度に毒性で且つ不安定である(Phar maceutical Research 4,pp.162−165(198 7)の“A New Parenteral Emulsion for th e Administration of Taxol”におけるB.Tarr 等)。 それ故に、最小の副作用を示す、タキソールのようなタキシン類の安定な容易 に製造される、生体適合性の効能ある配合物の明らかな必要性がある。本発明の概要 この発明は静脈内投与のための安定な水中油エマルジョン中のタキシン類の組 成物に向けられている。この発明はまた油中にタキシン類を導入しそして安定な 水中油エマルジョンを製造する方法に関する。 本組成物は、タキシン類、油類、水および界面活性剤を含む。さらに特定的に は、タキソールのようなタキシン類は静脈内投与のために有効な製薬的量で油中 に可溶性にされる。タキシンおよび油の混合物は水中に分散相を形成する。他の タキシン類はタキソテレ(taxotere)、スピカチン(spicatin )および後で開示されるような他のタキシン類を包含する。 油類は鉱油、植物油、動物油、精油および合成油またはそれらの混合物のよう な多種の油類の任意のものであってよい。好ましくは、油はサフラワー油(紅花 油)、大豆油またはそれらの混合物のような、トリグリセリドに富んでいる油で ある。タキソールは、大豆油よりもサフラワー油(紅花油)中に一層溶解性であ るのでサフラワー油(紅花油)が最も好ましい。使用される界面活性剤は多種の 界面活性剤の中の任意のものであってよくそして通常はレシチンのような燐脂質 である。 典型的には、タキシンはエマルジョンの約0.1重量%〜約1重量%の量で存 在し、一方では油はエマルジョンの約1重量%〜約40重量%の量で存在しそし て界面活性剤はエマルジョンの約0.5重量%〜約5重量%の量で存在する。 所望ならば、本組成物はさらに種々の添加剤を含んでよい。例えば、組成物の オスモラリティ(osmolarity)を調節するためにグリセリンが加えら れてよい。最も普通にはリットル当たり280〜320ミリオスモル(mill iosomoles)のオスモラリティを達成するのに十分なグリセリン(典型 的には0.5〜5重量%)が加えられるがしかし所望の最終用途に依存して、ハ イパーオスモラル(hyperosmolar)またはハイポオスモラル(hy poosmolar)溶液を達成するためにより多くかまたはより少なく加えら れてよい。 所望の最終用途に依存して、キシリトール、マンニトール、デキストロースま たは乳酸塩含有リンガー溶液(lactated Ringer’s solu tion)のような他の普通の添加剤が本配合物に加えられてよい。 コレステロールのようなステロール類または長鎖(C14−C22)アルコール類 は場合により共−溶解化剤として加えられてよい。使用する場合、そのような薬 剤は典型的にはエマルジョンの重量により約1%またはそれ以下を表す。 タキシンは種々の濃度で導入されてよく、5mgのタキシン/エマルジョンの mlが典型的な濃度である。 本発明はまた油中にタキシン類を導入する方法に向けられている。本方法は、 油およびタキシン用共溶媒の溶液中にタキシンを溶解しそしてタキシン用共溶媒 を除去して油中タキシンの溶液を形成することを包含する。タキシン用共溶媒は 油中にタキシンを可溶解化することを可能にしそして好ましくは、メタノール、 エタノールまたはイソプロパノールのような短鎖アルコールである。そのアルコ ールは蒸発等のような多くの異なる方法により除去されることが出来る。 本発明の別の面は、安定な水中油エマルジョン中にタキシン類を配合する方法 を包含する。タキシンおよび油の溶液を形成の後に、界面活性剤を用いてその溶 液を水中に分散させて安定な水中油エマルジョンを形成する。 本発明の組成物および方法の利点は安定な油中タキシンエマルジョンの形成で ある。他の利点は、タキシン配合物が効能があり、しかも最小の副作用を示すこ とである。さらに本発明の配合物は容易に造られることが出来そして幾種かの通 常の添加剤と生体適合性である。発明の詳細な記載 A.タキシン 本発明のタキシン配合物はタキシン類、油類、水および界面活性剤を含む。文 献においてそして本明細書において使用されるものとして用語“タキシン(ta xine)”は“タキサン(taxane)”のような別の形の名称を包含する ことを意味する。使用出来るタキサン類の例は、タキソール(taxol)(パ クリタキセル(paclitaxel));タキソテレ(taxotere); スピカチン(spicatin);アセトン、アセテートとのタキサン−2,1 3−ジオン,5.ベータ.,9.ベータ.,10.ベータ.−トリヒドロキシ− ,環式9,10−アセタール;アセトンとのタキサン−2,13−ジオン,5. ベータ.,9.ベータ.,10.ベータ.−トリヒドロキシ−,環式9,10− アセタール;アセトンとのタキサン−2.ベータ.,5.ベータ.,9.ベータ .,10.ベータ.−テトロール,環式9,10−アセタール;タキサン;セフ ァロマンニン−7−キシロシド (cephalomannine−7−xyloside);7-エピ−10− デアセチルセファロマンニン(7−epi−10−deacetylcepha lomannine);10−デアセチルセファロマンニン;セファロマンニン (cephalomannine);タキソールB(taxol B);13− (2’,3’−ジヒドロキシ−3’−フェニルプロピオニル)バカチンIII; ユナンキソール(yunnanxol);7−(4−アジドベンゾイル)バカチ ンIII;N−デベンゾイルタキソールA(N−debenzoyltaxol A);O−アセチルバカチンIV(O−acetylbaccatin IV );7−(トリエチルシリル)バカチンIII;7,10−ジ−O−〔(2,2 ,2−トリクロロエトキシ)カルボニル〕バカチンIII;バカチンIII 1 3−O−アセテート;バカチンジアセテート;バカチン(baccatin); バカチンVII;バカチンVI;バカチンIV;7−エピ−バカチンIII;バ カチンV;バカチンI;バカチンIII;バカチンA;10−デアセチル−7− エピタキソール;エピタキソール(epitaxol);10−デアセチルタキ ソールC;7−キシロシル−10−デアセチルタキソール;10−デアセチルタ キソール−7−キシロシド(10−deacetyltaxol−7−xylo side);7−エピ−10−デアセチルタキソール;10−デアセチルタキソー ル;および10−デアセチルタキソールBを包含する。 B. 用語“油”は、鉱源の油であれ、植物源の油であれ、動物源の油であれ、精油 源のものであれ、合成油源のものであれ、大きなクラスの生理的に許容出来る物 質を同一視するために一般的な意味で本明細書において用いられる。したがって 、用語“油”は化学的性質において全く異なる広い範囲の物質に適用されるもの として本明細書において用いられる。タイプまたは機能による油類の分類におい て、例えば鉱油は石油から誘導されそして脂肪族またはワックスをベースとする 炭化水素、芳香族炭化水素または混合脂肪族および芳香族をベースとする炭化水 素を包含する。精製パラフィン油等のような石油由来の油もまた鉱油の分類に包 含される。植物油の分類において、油類は主に種子または堅果から由来しそして 亞麻 仁油およびきり油のような乾燥油;サフラワー油(紅花油)および大豆油のよう な半乾燥油;ひまし油、綿実油およびやし油のような非乾燥油およびパーム油お よびやし油のような食用ソープ原料を包含する。動物油の分類において、油類は 通常、獣脂、ラードおよびステアリン酸源における脂肪として生ずる。液体動物 タイプは魚油、オレイン酸、まっこう鯨油等を包含しそしてそれらは通常高い脂 肪酸含有量を有する。オリーブ油、綿実油、とうもろこし油およびピーナッツ油 のような幾種かの植物油ならびに鱈肝油、ハリバ肝油、さめ肝油等のような幾つ かの特殊な魚油が包含され、これらはそれらの高いビタミン含有量のために医薬 として多くの場合に用いられる。モノグリセリド、ジグリセリドまたはトリグリ セリドのような液体脂肪油またはそれらの混合物は好ましい油である。中鎖トリ グリセリド類はまたこの発明に従う有用な油として役に立つ。 C.界面活性剤 界面活性剤は安定なエマルジョンを形成するために必要とされる。任意の適当 な界面活性剤が単独でまたは他の界面活性剤と組み合わせて使用出来る。例えば レシチンのような卵黄燐脂質またはプルロニックス(Pluronics)乳化 剤が使用出来る。プルロニックス乳化剤は、ワィアンドッテ(Wyandott e)により販売されているブロックポリマーポリオール類であり、例えば約8, 000の分子量を有するプルロニックスF68が使用出来る。コレステロールの エトキシレート類、ジアシルグリセロールおよびジアルキルエーテルグリセロー ルは有用な界面活性剤である。また、コレステロール、ジアシルグリセロールま たはジアルキルエーテルグリセロールの主骨格鎖を用いて、界面活性剤を生成す る種々の量で、エチレンオキシド、プロピレンオキシドおよびエチレンオキシド をこの順番で加えることにより、ブロック共重合体が造られる。この発明のエマ ルジョンは、1991年11月13日に出願されたKaufmanおよびRic hardの米国特許出願シリアル第791,420号に記載されたアルキルホス ホリルコリンまたはアルキルグリセロホスホリルコリン界面活性剤を含有しても よい。これらの界面活性剤の特定の例は1,2−ジオクチルグリセロ−3−ホス ホリルコリン、1,2−ジテトラデシルグリセロ−3−ホスホリルコリン、1, 2−ジヘキサデシルグリセロ−3−ホスホリルコリ ン、1,2−ジオクタデシルグリセロ−3−ホスホリルコリン、1−ヘキサデシ ル−2−テトラデシルグリセロ−3−ホスホリルコリン、1−オクタデシル−2 −テトラデシルグリセロ−3−ホスホリルコリン、1−テトラデシル−2−オク タデシルグリセロ−3−ホスホリルコリン、1−ヘキサデシル−2−オクタデシ ルグリセロ−3−ホスホリルコリン、1,2−ジオクタデシルグリセロ−3−ホ スホリルコリン、1−オクタデシル−2−ヘキサデシルグリセロ−3−ホスホリ ルコリン、1−テトラデシル−2−ヘキサデシルグリセロ−3−ホスホリルコリ ン;2,2−ジテトラデシル−1−ホスホリルコリンエタンおよび1−ヘキサデ シル−テトラデシルグリセロ−3−ホスホリルコリンである。1994年4月1 5日に出願されたKaufmanおよびRichardの米国特許出願シリアル 第08/228,224号において記載されているような1,3−ジアルキルグ リセロホスホリルコリン界面活性剤もまた使用出来る。これらの新規な界面活性 剤と他の公知の界面活性剤との混合物がまた使用出来る。陰イオン性界面活性剤 は硫酸アルキル、硫酸アリール、スルホン酸アルキル、スルホン酸アリール、カ ルボン酸アルキル、カルボン酸アリール、燐酸アルキルまたは燐酸アリールを包 含する。陽イオン性界面活性剤は、モノ−、ジ−、トリ−およびテトラアルキル またはアリールアンモニウム塩のような界面活性剤を包含する。非イオン性界面 活性剤は、その親水性部分が、ポリオキシエチレン鎖、糖分子、ポリアルコール 誘導体または他の親水性基からなる、アルキルまたはアリール化合物を包含する 。両性イオン性界面活性剤は上記陰イオン性グループまたは陽性イオン性グルー プの組み合わせを有してよくそしてその疎水性部分は、ポリイソブチレンオキシ ドまたはポリプロピレンオキシドのような任意の他のポリマーからなる。 D.好ましいタキシン配合物および方法 本発明の原理に従う好ましいタキシン配合物はアルコール溶液中にタキソール (パクリタキセル(paclitaxel))を溶解することにより造られる。 所望ならば、コレステロールのような任意のステロール共添加剤がこの同じアル コール溶液に加えられてよい。この溶液は次に、当量容量の油に加えられそして 透明になるまで混合される。アルコールは次に回転蒸発または窒素流下の蒸発に より除去される。 卵黄レシチンのような燐脂質は、所望のオスモラリティ(osmolarit y)を達成する目的のために場合によりグリセリンを含有してもよい水中に分散 される。実際上グリセリンは処理中の任意の時点で水性相中に加えられてよい。 高い速度で分散液をかき混ぜ続けながら、タキソール(および所望ならば、コレ ステロールまたはグリセリン)を含有する油溶液が分散液に加えられて粗製エマ ルジョンを形成する。得られた粗製エマルジョンはホモジナイザー中を循環させ ることにより精製されて、静脈内投与に適している、貯蔵安定な、小さい粒子寸 法の非毒性エマルジョンを生ずる。この発明のこれらのおよび他の目的は以下の 非限定的例に関してさらに理解されるだろう。例 1: タキソールの脂質エマルジョンの製造 イソプロパノール中の15mgのタキソール/mlおよび20mgのコレステ ロール/mlの溶液を造った。この溶液を等容量のサフラワー油(紅花油)に加 えそして回転蒸発によるかまたは窒素流下の蒸発によりそのアルコールを除去し た。これは15mgのタキソール/mlおよび20mgのコレステロール/ml を含有するサフラワー油(紅花油)溶液を生じた。 Ultraturrax高速度ミキサーを用いて1.9gの卵黄レシチンを、 61mlの水中に分散させた。かき混ぜを高速度で続け、一方ではタキソール( 15mg/ml)およびコレステロール(20mg/ml)を含有する32ml のサフラワー油(紅花油)溶液をゆっくりと分散液に加えた。得られた粗製エマ ルジョンは、平方インチ当たり8000ポンドの圧力で20分間ホモジナイザー 中に循環させることにより精製された。小容量で処理することを可能にするため にマイクロフリューダイザー(Microfluidizer)ホモジナイザー を用いた。しかしながら、Gaulinホモジナイザーのような標準の均質化装 置は、それらが非経口食養法(nutrition)において用いられる脂肪エ マルジョンの大規模製造において通常用いられるので、同様に十分によく働くこ とが期待される。 得られた水性エマルジョンは第1表第1欄に示される組成を有した。安定性を 比較するために、同じ方法により4種の追加の配合物を造り、そしてこれらのエ マルジョンの組成を第1表に示す。 例 2: タキソールの脂質エマルジョンの安定性 上記第1表に提供された5種の異なるタキソール配合物を40℃で6週間の期 間促進老化研究に付した。安定性測定は、タキソール濃度、pH、粘度および平 均粒子寸法を包含した。研究の結果は第2A表〜第2E表に提供される。 タキソール濃度は研究の工程中を通じて比較的に一定のままであった。タキソ ールの仕込み量(0.51%)と安定性研究において挙げられた量との間の差は 、そのような小規模エマルジョンの製造中に正確な水残量(balance)を 維持することの困難性に起因する(ホモジナイザーのチューブはかなりの死空間 を含有する)。この競合(contention)の裏付けにおいて、安定度値 が誘導される、タキソールの高速液体クロマトグラフィ分析は研究の全体的過程 に わたって重大なタキソール劣化の形跡を示さなかった。さらに、顕微鏡試験(1 200x拡大)はタキソールがサンプルから沈殿しなかったしまたは結晶化しな かったことを示した。 臨床的に用いられるあらゆるトリグリセリドエマルジョンを用いる場合のよう に、サンプルをエージングさせたときに、pHにおいておだやかな生物学的に重 大でない減少があった。粘度は統計的に重大な変化を生ぜずそしてヒトの血液の 範囲(9〜12cP)より十分に下であった。さらに粒子寸法は期間にわたって 比較的に一定であって、さらにタキソールの本脂質エマルジョンの安定性を示し た。例 3: 通常の臨床液体との混合 静脈内用途のために意図される製品の臨床的利用のために、5%デキストロー スまたは乳酸塩含有(lactated)リンガー溶液のような通常の添加剤が 本生成物とともに共投与されることまたは混合されることができるかまたは出来 ないかを調べることは重要である。この目的のために、第1表のエマルジョン4 および5の別のサンプルは、2種の異なる濃度(1:1および1:4希釈)でデ キストロースまたは乳酸塩含有リンガー溶液(lactated Ringer ’s solution)で希釈しそしてサンプルを24時間25℃に維持しそ して次にブルックヘブン(Brookhaven)モデルB1−90を用いるレ ーザー光散乱により平均粒子寸法について分析した。混合物を加える前のそして その後の平均粒子寸法値は第3表に示される。これらの結果は、タキソールの本 脂質エマルジョンが臨床環境において通常用いられる液体との混合に対して非常 に安定であることを示している。 例 4: 従来のタキソール−クレモフォル配合物と比較してのタキソールの本脂質エマル ジョンの毒性 15匹の白色のSprague−Dawleyラットを3つのグループに分け 、各々のグループは5匹のラットを有した。1つのグループは対照として供しそ して処置を受けなかった。第2のグループは本発明の脂質エマルジョンが注入さ れそして第3のグループは市販のタキソール−クレモフオル(Cremopho r)配合物が注入された。投与前に、本エマルジョンおよびクレモフォル配合物 は、0.9%の塩水を用いて、”注射濃縮物用タキソールR(パクリタキセル( paclitaxel))”のための包装差し込み資料にしたがって1mgのタ キソール/mlの最終濃度に希釈された。次に処置グループの動物は1/2時間 の間隔にわたって42mg/kg(希釈物質の42cc/kg)の投与量で注入さ れた。動物は注入の14日後に生存率、臓器重量、血液学および臨床化学につい て観察された。生存率および正常化臓器重量(100グラムの体重当たりのグラ ム)は第4表に示される。 タキソール−クレモフォル配合物処置グループの全ての動物は、失調性であり 注入の際の直ぐの剌激に対して非反応性でありそして全て24時間以内に死んだ 。際立って対照的に、本エマルジョンのグループからのすべての動物は注入の時 点の後に正常な行動を示した。しかしながらこのグループの動物は最初の2、3 日中に体重損失を示しそしてこれらの中の1匹は注射後約4日で死んだ。本エマ ルジョン処置グループの重量を対照グループの重量と比較してみると、肝臓及び 肺の重量のすべては動物の異なる群についての実験誤差内である。しかしながら 、牌臓は処置グループにおいてやや大きくなり、一方では睾丸および胸腺はやや 小さい。 本脂質エマルジョンで処置された動物から心臓突き刺しにより血液サンプルを 取り出しそしてそのサンプルを血液学および臨床化学パラメータについて分析し 、その結果をそれぞれ第5表および第6表に示す。血液学および臨床化学の結果 はランダムな齧歯類(rodent)集団についての正常な限界内であった。驚 くべきことには、予期されたタキソール誘発の血小板減少は観察されなかった。 血小板集団は研究の延長された14日間にわたって回復した可能性がある。 例 5: 効能 タキソールの本脂質エマルジョンの効能を試験するために、タキソールを含有 しないクレモフォル賦形剤および市販のタキソール−クレモフォル配合物の両方 に対して本エマルジョンをスクリーニングした。その3種のサンプルを2つの異 なる細胞系において試験した。使用された細胞系は、10%馬血清を含有する、 Fisherの媒体中のマウスりんぱ性白血病(L1210)および10%うし 胎児血清を含有するMEM媒体中のラット乳腺癌(NMU)であった。各々の細 胞系について10mlの媒体が106細胞で接種された。りんぱ性白血病系は、 16時間インキュベートされそして乳腺癌系は24時間インキュベートされた。 インキュベートの後に、細胞をトリパンブルーで染色しそして生存出来る細胞を 血球計算盤(hemacytometer)で数えた。エマルジョンの濁りの故 に、吸収技術が使用出来なかったことに留意することは重要である。さらに寒天 拡散は、エマルジョン粒子が市販の配合溶液とは異なる速度で拡散するので適用 出来なかった。各々の細胞系についての結果を第7A表および第7B表に提供す る。 データは、タキソールを含有しないクレモフォル賦形剤がそれ自体で、使用さ れた細胞系に対して若干の毒性があることを示している。その他において、市販 のタキソール配合物とタキソールの本発明の脂質エマルジョンとの間には有意差 がないように思われる。 この発明の他の修正は、当業者に理解されるように本発明の範囲から離れるこ となしに行われることが出来る。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項 【提出日】1995年12月11日 【補正内容】 1. タキシン類;トリグリセリド類;水;および界面活性剤を含み、前記タ キシン類が静脈内投与のために有効な製薬的量で前記トリグリセリド中に可溶解 化されており、前記タキシンおよびトリグリセリドは水中の安定な分散相を形成 する、安定な水中油エマルジョン中のタキシンを静脈内投与するための組成物。 6. 前記トリグリセリドがサフラワー油(紅花油)および大豆油、およびそ れらの混合物からなる群から選ばれる、請求項1の組成物。 7. 前記トリグリセリドがサフラワー油(紅花油)である、請求項1の組成 物。 8. 前記界面活性剤が燐脂質である、請求項1の組成物。 9. 前記燐脂質がレシチンである、請求項8の組成物。 10. ステロール類およびC14−C22アルコールからなる群から選ばれた添 加剤をさらに含む、請求項1の組成物。 11. 前記ステロールがコレステロールである、請求項10の組成物。 12. グリセリンをさらに含む、請求項1の組成物。 13. 前記タキシンがエマルジョンの約0.01重量%〜約1重量%の量で 存在する、請求項1の組成物。 14. 前記トリグリセリドがエマルジョンの約1重量%〜約40重量%の量 で存在する、請求項1の組成物。 15. 前記界面活性剤がエマルジョンの約0.5重量%〜約5重量%の量で 存在する、請求項1の組成物。 16. 前記コレステロールがエマルジョンの約0重量%〜約1重量%の量で 存在する、請求項11の組成物。 17. 前記グリセリンがエマルジョンの約0重量%〜約5重量%の量で存在 する、請求項12の組成物。 18. エマルジョンがデキストロースまたは乳酸塩含有リンガー溶液を含有 する、請求項1の組成物。 19. 前記タキシンが前記エマルジョンのml当たり約5mgのタキシンの 濃度で前記エマルジョン中に導入されている、請求項1の組成物。 20. タキシン類を、トリグリセリドおよび前記タキシンのための共溶媒の 溶液中に溶解し、そして 前記共溶媒を除去して前記トリグリセリド中の前記タキシンの溶液を形成する 、工程を含む、トリグリセリド中にタキシン類を導入する方法。 25. 前記トリグリセリドがサフラワー油(紅花油)および大豆油、および それらの混合物からなる群から選ばれる、請求項20の方法。 26. 前記トリグリセリドがサフラワー油(紅花油)である、請求項20の 方法。 27. 前記共溶媒が短鎖アルコールである、請求項20の方法。 28. 前記短鎖アルコールがメタノール、エタノールおよびイソプロパノー ルからなる群から選ばれる、請求項27の方法。 29. 前記アルコールが蒸発により除去される、請求項20の方法。 30. 界面活性剤を添加する工程をさらに含む、請求項20の方法。 31. 前記界面活性剤が燐脂質である、請求項30の方法。 32. 前記燐脂質がレシチンである、請求項31の方法。 33. 界面活性剤を用いて前記タキシンとトリグリセリドとの溶液を水中に 分散させて安定な水中油エマルジョンを形成する工程をさらに含む、請求項20 の方法。 34. 前記トリグリセリドがサフラワー油(紅花油)および大豆油、および それらの混合物からなる群から選ばれる、請求項33の方法。 35. 前記共溶媒がメタノール、エタノールおよびイソプロパノールからな る群から選ばれる、請求項33の方法。 36. 前記油がサフラワー油(紅花油)であり、前記共溶媒がイソプロパノ ールでありそして前記界面活性剤がレシチンである、請求項33の方法。 【手続補正書】特許法第184条の8項 【提出日】1996年6月21日 【補正内容】 請求の範囲 1. タキシン類;トリグリセリド類;水;および界面活性剤を含み、前記タ キシン類が静脈内投与のために有効な製薬的量で前記トリグリセリド中に可溶解 化されており、前記タキシンおよびトリグリセリドは水中の安定な分散相を形成 する、安定な水中油エマルジョン中のタキシンを静脈内投与するための組成物。 2. 前記タキシンが、タキソール;タキソテレ;スピカチン;アセトン、ア セテートとのタキサン−2,13−ジオン,5.ベータ,9.ベータ.,10. ベータ.−トリヒドロキシ−,環式9,10−アセタール;アセトンとのタキサ ン−2,13−ジオン,5.ベータ.,9.ベータ.,10.ベータ.−トリヒ ドロキシ−,環式9,10−アセタール;アセトンとのタキサン−2.ベータ. ,5.ベータ.,9.ベータ.,10.ベータ.−テトロール,環式9,10− アセタール;タキサン;セファロマンニン−7−キシロシド;7−エピ−10− デアセチルセファロマンニン;10−デアセチルセファロマンニン;セファロマ ンニン;タキソールB;13−(2’,3’−ジヒドロキシ−3’−フエニルプ ロピオニル)バカチンIII;ユナンキソール;7−(4−アジドベンゾイル)バ カチンIII;N−デベンゾイルタキソールA;O−アセチルバカチンIV;7−( トリエチルシリル)バカチンIII;7,10−ジ−O−〔(2,2,2−トリク ロロエトキシ)カルボニル〕バカチンIII;バカチンIII 13−O−アセテート ;バカチンジアセテート;バカチン;バカチンVII;バカチンVI;バカチンIV; 7−エピ−バカチンIII;バカチンV;バカチンI;バカチンIII;バカチンA; 10−デアセチル−7−エピタキソール;エピタキソール;10−デアセチルタ キソールC;7−キシロシル−10−デアセチルタキソール;10−デアセチル タキソール−7−キシロシド;7−エピ−10−デアセチルタキソール;10− デアセチルタキソール;および10−デアセチルタキソールBからなる群から選 ばれる、請求項1の組成物。 3. 前記タキシンがタキソールおよびタキソテレからなる群から選ばれる、 請求項1又は請求項2の組成物。 4. 前記タキシンがタキソールである、前記のいずれかの項の組成物。 5. 前記トリグリセリドがトリグリセリドリッチな油によって提供される前 記のいずれかの項の組成物。 6. 前記油がサフラワー油(紅花油)および大豆油、およびそれらの混合物 からなる群から選ばれる、請求項5の組成物。 7. 前記油がサフラワー油(紅花油)である、請求項1又は請求項6の組成 物。 8. 前記界面活性剤が燐脂質である、前記のいずれかの項の組成物。 9. 前記燐脂質がレシチンである、請求項8の組成物。 10. ステロール類およびC14−C22アルコールからなる群から選ばれた添 加剤をさらに含む、前記のいずれかの項の組成物。 11. 前記ステロールがコレステロールである、請求項10の組成物。 12. グリセリンをさらに含む、前記のいずれかの項の組成物。 13. 前記タキシンがエマルジョンの約0.01重量%〜約1重量%の量で 存在する、前記のいずれかの項の組成物。 14. 前記トリグリセリドがエマルジョンの約1重量%〜約40重量%の量 で存在する、前記のいずれかの項の組成物。 15. 前記界面活性剤がエマルジョンの約0.5重量%〜約5重量%の量で 存在する、前記のいずれかの項の組成物。 16. 前記コレステロールがエマルジョンの約0重量%〜約1重量%の量で 存在する、請求項11の組成物。 17. 前記グリセリンがエマルジョンの約0重量%〜約5重量%の量で存在 する、請求項12の組成物。 18. エマルジョンがデキストロースまたは乳酸塩含有リンガー溶液を含有 する、前記のいずれかの項の組成物。 19. 前記タキシンが前記エマルジョンのml当たり約5mgのタキシンの 濃度で前記エマルジョン中に導入されている、前記のいずれかの項の組成物。 20. タキシン類を、トリグリセリドおよび前記タキシンのための共溶媒の 溶液中に溶解し、そして 前記共溶媒を除去して前記トリグリセリド中の前記タキシンの溶液を形成する 、 工程を含む、トリグリセリド中にタキシン類を導入する方法。 21. 前記タキシンが、タキソール;タキソテレ;スピカチン;アセトン、 アセテートとのタキサン−2,13−ジオン,5.ベータ.,9.ベータ.,1 0.ベータ.−トリヒドロキシ−,環式9,10−アセタール;アセトンとのタ キサン−2,13−ジオン,5.ベータ.,9.ベータ.,10.ベータ.−ト リヒドロキシ−,環式9,10−アセタール;アセトンとのタキサン−2.ベー タ.,5.ベータ.,9.ベータ.,10.ベータ.−テトロール,環式9,1 0−アセタール;タキサン;セファロマンニン−7−キシロシド;7−エピ−1 0−デアセチルセファロマンニン;10−デアセチルセファロマンニン;セファ ロマンニン:タキソールB;13−(2’,3’−ジヒドロキシ−3’−フェニ ルプロピオニル)バカチンIII;ユナンキソール;7−(4−アジドベンゾイル )バカチンIII;N−デベンゾイルタキソールA;O−アセチルバカチンIV;7 −(トリエチルシリル)バカチンIII;7,10−ジ−O−〔(2,2,2−ト リクロロエトキシ)カルボニル〕バカチンIII;バカチンIII 13−O−アセテ ート;バカチンジアセテート;バカチン;バカチンVII;バカチンVI;バカチンI V;7−エピ−バカチンIII;バカチンV;バカチンI;バカチンIII;バカチン A;10−デアセチル−7−エピタキソール;エピタキソール;10−デアセチ ルタキソールC;7−キシロシル−10−デアセチルタキソール;10−デアセ チルタキソール−7−キシロシド;7−エピ−10−デアセチルタキソール;1 0−デアセチルタキソール;及び10−デアセチルタキソールBからなる群から 選ばれる、請求項20の方法。 22. 前記タキシンがタキソールおよびタキソテレからなる群から選ばれる 、請求項20又は請求項21の方法。 23. 前記タキシンがタキソールである、請求項20から請求項22のいず れかの方法。 24. 前記トリグリセリドがトリグリセリドリッチな油によって提供される 請求項20から請求項23のいずれかの方法。 25. 前記油がサフラワー油(紅花油)および大豆油、およびそれらの混合 物からなる群から選ばれる、請求項24の方法。 26. 前記油がサフラワー油(紅花油)である、請求項24又は請求項25 の方法。 27. 前記共溶媒が短鎖アルコールである、請求項20から請求項26のい ずれかの方法。 28. 前記短鎖アルコールがメタノール、エタノールおよびイソプロパノー ルからなる群から選ばれる、請求項27の方法。 29. 前記アルコールが蒸発により除去される、請求項27又は請求項28 の方法。 30. 界面活性剤を添加する工程をさらに含む、請求項20から請求項29 のいずれかの方法。 31. 前記界面活性剤が燐脂質である、請求項30の方法。 32. 前記燐脂質がレシチンである、請求項31の方法。 33. 界面活性剤を用いて前記タキシンとトリグリセリドとの溶液を水中に 分散させて安定な水中油エマルジョンを形成する工程をさらに含む、前記のいず れかの項の方法。 34. 前記トリグリセリドがサフラワー油(紅花油)および大豆油、および それらの混合物からなる群から選ばれるトリグリセリドリッチな油によって提供 される、請求項33の方法。 35. 前記共溶媒がメタノール、エタノールおよびイソプロパノールからな る群から選ばれる、請求項33又は請求項34の方法。 36. 前記トリグリセリドがサフラワー油(紅花油)によって提供され、前 記共溶媒がイソプロパノールでありそして前記界面活性剤がレシチンである、請 求項33から請求項35のいずれかの方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,UG,UZ,VN (72)発明者 ファーホップ,ラルフ ダブリュ. アメリカ合衆国 63118 ミズーリ州セン ト ルイス,クリテンドン プレイス 3515

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. タキシン類;油類;水;および界面活性剤を含み、前記タキシン類が静 脈内投与のために有効な製薬的量で前記油中に可溶解化されており、前記タキシ ンおよび油は水中の安定な分散相を形成する、安定な水中油エマルジョン中のタ キシンを静脈内投与するための組成物。 2. 前記タキシンが、タキソール;タキソテレ;スピカチン;アセトン、ア セテートとのタキサン−2,13−ジオン,5.ベータ.,9.ベータ.,10 .ベータ.−トリヒドロキシ−,環式9,10−アセタール;アセトンとのタキ サン−2,13−ジオン,5.ベータ.,9.ベータ.,10.ベータ.−トリ ヒドロキシ−,環式9,10−アセタール;アセトンとのタキサン−2.ベータ .,5.ベータ.,9.ベータ.,10.ベータ.−テトロール,環式9,10 −アセタール;タキサン;セファロマンニン−7−キシロシド;7−エピ−10 −デアセチルセファロマンニン;10−デアセチルセファロマンニン;セファロ マンニン;タキソールB;13−(2’,3’−ジヒドロキシ−3’−フェニル プロピオニル)バカチンIII;ユナンキソール;7−(4−アジドベンゾイル) バカチンIII;N−デベンゾイルタキソールA;O−アセチルバカチンIV;7− (トリエチルシリル)バカチンIII;7,10−ジ−O−〔(2,2,2−トリ クロロエトキシ)カルボニル〕バカチンIII;バカチンIII 13−O−アセテー ト;バカチンジアセテート;バカチン;バカチンVII;バカチンVI;バカチンIV ;7−エピ−バカチンIII;バカチンV;バカチンI;バカチンIII;バカチンA ;10−デアセチル−7−エピタキソール;エピタキソール;10−デアセチル タキソールC;7−キシロシル−10−デアセチルタキソール;10−デアセチ ルタキソール−7−キシロシド;7−エピ−10−デアセチルタキソール:10 −デアセチルタキソール;および10−デアセチルタキソールBからなる群から 選ばれる、請求項1の組成物。 3. 前記タキシンがタキソールおよびタキソテレからなる群から選ばれる、 請求項1の組成物。 4. 前記タキシンがタキソールである、請求項1の組成物。 5. 前記油が鉱油、植物油、動物油、精油および合成油、およびそれらの混 合物からなる群から選ばれる、請求項1の組成物。 6. 前記油がサフラワー油(紅花油)および大豆油、およびそれらの混合物 からなる群から選ばれる、請求項1の組成物。 7. 前記油がサフラワー油(紅花油)である、請求項1の組成物。 8. 前記界面活性剤が燐脂質である、請求項1の組成物。 9. 前記燐脂質がレシチンである、請求項8の組成物。 10. ステロール類およびC14−C22アルコールからなる群から選ばれた添 加剤をさらに含む、請求項1の組成物。 11. 前記ステロールがコレステロールである、請求項10の組成物。 12. グリセリンをさらに含む、請求項1の組成物。 13. 前記タキシンがエマルジョンの約0.01重量%〜約1重量%の量で 存在する、請求項1の組成物。 14. 前記油がエマルジョンの約1重量%〜約40重量%の量で存在する、 請求項1の組成物。 15. 前記界面活性剤がエマルジョンの約0.5重量%〜約5重量%の量で 存在する、請求項1の組成物。 16. 前記コレステロールがエマルジョンの約0重量%〜約1重量%の量で 存在する、請求項11の組成物。 17. 前記グリセリンがエマルジョンの約0重量%〜約5重量%の量で存在 する、請求項12の組成物。 18. エマルジョンがデキストロースまたは乳酸塩含有リンガー溶液を含有 する、請求項1の組成物。 19. 前記タキシンが前記エマルジョンのml当たり約5mgのタキシンの 濃度で前記エマルジョン中に導入されている、請求項1の組成物。 20. タキシン類を、油および前記タキシンのための共溶媒の溶液中に溶解 し、そして 前記共溶媒を除去して前記油中の前記タキシンの溶液を形成する、 工程を含む、油中にタキシン類を導入する方法。 21. 前記タキシンが、タキソール;タキソテレ;スピカチン;アセトン、 アセテートとのタキサン−2,13−ジオン,5.ベータ.,9.ベータ.,1 0.ベータ.−トリヒドロキシ−,環式9,10−アセタール;アセトンとのタ キサン−2,13−ジオン,5.ベータ.,9.ベータ.,10.ベータ.−ト リヒドロキシ−,環式9,10−アセタール;アセトンとのタキサン−2.ベー タ.,5.ベータ.,9.ベータ.,10.ベータ.−テトロール,環式9,1 0−アセタール;タキサン;セファロマンニン−7−キシロシド;7−エピ−1 0−デアセチルセファロマンニン;10−デアセチルセファロマンニン;セファ ロマンニン;タキソールB;13−(2’,3’−ジヒドロキシ−3’−フェニ ルプロピオニル)バカチンIII;ユナンキソール;7−(4−アジドベンゾイル )バカチンIII;N−デベンゾイルタキソールA;O−アセチルバカチンIV;7 −(トリエチルシリル)バカチンIII;7,10−ジ−O−〔(2,2,2−ト リクロロエトキシ)カルボニル〕バカチンIII;バカチンIII 13−O−アセテ ート;バカチンジアセテート;バカチン;バカチンVII;バカチンVI;バカチンI V;7−エピ−バカチンIII;バカチンV;バカチンI;バカチンIII;バカチン A;10−デアセチル−7−エピタキソール;エピタキソール;10−デアセチ ルタキソールC;7−キシロシル−10−デアセチルタキソール;10−デアセ チルタキソール−7−キシロシド;7−エピ−10−デアセチルタキソール;1 0−デアセチルタキソール;及び10−デアセチルタキソールBからなる群から 選ばれる、請求項20の方法。 22. 前記タキシンがタキソールおよびタキソテレからなる群から選ばれる 、請求項20の方法。 23. 前記タキシンがタキソールである、請求項20の方法。 24. 前記油が、鉱油、植物油、動物油、精油および合成油、およびそれら の混合物からなる群から選ばれる、請求項20の方法。 25. 前記油がサフラワー油(紅花油)および大豆油、およびそれらの混合 物からなる群から選ばれる、請求項20の方法。 26. 前記油がサフラワー油(紅花油)である、請求項20の方法。 27. 前記共溶媒が短鎖アルコールである、請求項20の方法。 28. 前記短鎖アルコールがメタノール、エタノールおよびイソプロパノー ルからなる群から選ばれる、請求項27の方法。 29. 前記アルコールが蒸発により除去される、請求項20の方法。 30. 界面活性剤を添加する工程をさらに含む、請求項20の方法。 31. 前記界面活性剤が燐脂質である、請求項30の方法。 32. 前記燐脂質がレシチンである、請求項31の方法。 33. 界面活性剤を用いて前記タキシンと油との溶液を水中に分散させて安 定な水中油エマルジョンを形成する工程をさらに含む、請求項20の方法。 34. 前記油がサフラワー油(紅花油)および大豆油、およびそれらの混合 物からなる群から選ばれる、請求項33の方法。 35. 前記共溶媒がメタノール、エタノールおよびイソプロパノールからな る群から選ばれる、請求項33の方法。 36. 前記油がサフラワー油(紅花油)であり、前記共溶媒がイソプロパノ ールでありそして前記界面活性剤がレシチンである、請求項33の方法。
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