JPH10500857A - ミコバクテリウム種の抗生物質耐性スペクトルの検出方法 - Google Patents

ミコバクテリウム種の抗生物質耐性スペクトルの検出方法

Info

Publication number
JPH10500857A
JPH10500857A JP8500374A JP50037496A JPH10500857A JP H10500857 A JPH10500857 A JP H10500857A JP 8500374 A JP8500374 A JP 8500374A JP 50037496 A JP50037496 A JP 50037496A JP H10500857 A JPH10500857 A JP H10500857A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seq
probes
probe
hybridization
iii
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8500374A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4558105B2 (ja
Inventor
ドゥ・ベーンホウワー,ハンス
ポルタエル,フランソワ
マフテリンクス,リーフェ
ヤネス,ヘールト
ロサウ,ルディ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujirebio Europe NV SA
Original Assignee
Fujirebio Europe NV SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=8218646&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH10500857(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Fujirebio Europe NV SA filed Critical Fujirebio Europe NV SA
Publication of JPH10500857A publication Critical patent/JPH10500857A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4558105B2 publication Critical patent/JP4558105B2/ja
Expired - Lifetime legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6876Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes
    • C12Q1/6888Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for detection or identification of organisms
    • C12Q1/689Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for detection or identification of organisms for bacteria
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q2600/00Oligonucleotides characterized by their use
    • C12Q2600/156Polymorphic or mutational markers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Liquid Crystal Substances (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 可能には含まれているミコバクテリウム種の同定を連動して、試料中に存在するミコバクテリウム種の抗生物質耐性スペクトルを検出するための方法であって、下記工程:(i)必要ならば、試料中に存在するポリ核酸を遊離、単離、あるいは濃縮し;(ii)必要ならば、少なくとも1つの適当なプライマーのペアーを用いて該試料中に存在する抗生物質耐性遺伝子の重要部分を増幅し;(iii)適当なハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下で、工程(i)または(ii)のポリ核酸を、表2に掲載する少なくとも1つのrpoB遺伝子プローブとハイブリダイゼーションさせ、(iv)工程(iii)で得られたハイブリッドを検出し;(v)工程(iv)で得られた異なるハイブリダイゼーションシグナルからミコバクテリウムの抗生物質耐性スペクトルを、そして可能には含まれているミコバクテリウム種を推定するからなる方法。

Description

【発明の詳細な説明】 ミコバクテリウム種の抗生物質耐性スペクトルの検出方法 本発明は、薬剤耐性ミコバクテリアの分野に関する 本発明は、プローブ、プライマー、および生物学的試料中のミコバクテリアの 核酸の検出のための方法ならびにそれらからなるキットに関する。 最も臨床的に重要なミコバクテリウム(Mycobacterium)種、詳細にはミコバ クテリウム・ツベルクローシス(Mycobacterium tuberculosis)の同定は、6週 間までを必要としうる培養工程のため、退屈な仕事であり時間がかかる。疾病が 生命を脅かし、非常に感染性があるかもしれないので、ミコバクテリウム感染の 迅速な診断は非常に重要である。ごく最近になって、培養の必要なくミコバクテ リウム種を検出し同定するためのいくつかの方法−すべてが1つまたは別の増幅 プロセスを用いる−が開発された(Claridgeら、1993年)。これらの方法の 大部分は評価途中であり、ルーチンでの適用における利益は問題となったままで ある。そのうえ、これらの方法は、なお培養に依存しているミコバクテリウムの 薬剤耐性の検出という問題を解決するものではない。 ツベルクローシスにおける多剤耐性の頻度が着実に増加しているので(Cullit on、1992年)、エム・ツベルクローシス(M.tuberclosis)の早期診断およ び主な結核菌抑制剤に対する耐性の認識は、治療および伝染病復活の最適な抑制 にとり必須である。 エム・ツベルクローシス感染の治療み用いられる抗生物質は主にイソニアジド およびリファンピシンであり、別々にあるいは両方を混合して投与される。時折 、ピラジンアミド、エタンブトールおよびストレプトマイシンが用いられる。( フルオロ)キノロンのような他のクラスの抗生物質は、将来の好ましい結核菌抑 制剤であるかもしれない。 さらに大部分の多剤耐性ミコバクテリアはリファンピシンに対する感受性を失 ったので、リファンピシン耐性は多剤耐性結核菌に関する有効なマーカーである と 考えられる。この理由により、リファンピシン耐性の検出が特に重要であるかも しれない。 試験されたエム・ツベルクローシス株の大部分については、リファンピシン( およびリファブチンのようなアナログ)に対する耐性の原因となる機構が調べら れている。リファンピシン(およびアナログ)は、RNAポリメラーゼのβ−サ ブユニットと相互作用することによりこの酵素をブロックする。Telentiら(1 993年a)は、エム・ツベルクローシスのRNAポリメラーゼのβ−サブユニ ットに限られた領域での変異はリファンピシン作用に対するRNAポリメラーゼ の不感受性を生じることを見いだした。この領域はrpoB遺伝子における23 個のコドンの並びに限られる。該著者らは、リファンピシン耐性を引き起こす1 7個のアミノ酸の変化を記載している(Telentiら、1993年b)。これらの アミノ酸変化は、67個のヌクレオチドまたは23個のアミノ酸のコドンの並び にそれぞれ分散している15個のヌクレオチドまたは8個のアミノ酸のコドンに おける点突然変異または欠失により引き起こされる。 Telentiら(1993年aおよびb)は、リファンピシン耐性の原因となる関 連変異に関するスクリーニングのためのPCR−SSCP法を記載した(SSC Pは1本鎖コンホーメーションの多型性をいう)。放射活性または蛍光マーカー のいずれかを用いることによりSSCP分析を行うことができる。後者の場合、 精巧で高価は装置(自動DNA配列決定装置)が必要である。記載されたSSC P法は特異性および感度に関する他の限界も有しており、その限界により日常的 な使用が妨げられうる。有意な細菌負荷(顕微鏡スコア:>90個/視野)が顕 微鏡で観察される場合には、標本を直接十分に分析できるだけであり、粗DNA 試料について結果の解釈を複雑にする鎖分離人工物が観察されうる。 Kaperら、(1994年)は、リファンピシン耐性に関する23個の異なった rpoB対立遺伝子を記載している。Telemtiら(1993年a)により記載さ れた変異のほかに、いくつかの新たな変異rpoB対立遺伝子が記載されている 。しかしながら、最も頻繁に生じる対立遺伝子は以前記載されたものと同じもの である。 エム・レプラエ(M.leprae)においては、リファンピシン耐性に関する分子の レプラエのRNAポリメラーゼのベータサブユニットをコードしているrpoB 遺伝子における変異により耐性が生じていた。限られた数の耐性エム・レプラエ 株(9種類)が分析されただけであり、その大部分において(9種類のうち8種 類)耐性はSer−425残基に影響する変異によるものであった。 エム・ツベルクローシスおよびエム・レプラエ以外の臨床的に重要なミコバク テリアは、しばしば、変化するとしても本質的なリファンピシン耐性を示す。か かる場合は、ヒト病原菌であるエム・アビウム(M.avium)およびエム・イント ラセルラレ(M.intracellulare)の場合であって、それらに対しては限られた治 療選択肢が用いられるだけである。Guerreroら、(1994年)は、異なるエム ・アビウムおよびエム・イントラセルラレ単離体のrpoB遺伝子配列をエム・ ツベルクローシスのそれと比較した。ヌクレオチドレベルで相違が存在したが、 リファンピシン感受性のエム・ツベルクローシスについては全アミノ酸同一性が 見いだされた。これらの知見は、耐性についての別の機構、おそらくは障壁透過 性がエム・アビウムおよびエム・イントラセルラレに適用されることを示唆する ものである。 逆ハイブリダイゼーションアッセイのごときハイブリダイゼーション法を用い て点突然変異または小規模な欠失の特異的検出をうまく行うことができる。しか しながら、rpoB遺伝子の重要な部分において観察された複雑さにより簡単な プローブの開発は可能ではない。さらに説明するように、精巧な装置の必要なく 迅速かつ便利な方法で、すべてではないとしても大部分の変異の検出可能にする 特別なアプローチを設計することが本発明の1つの目的であった。 イソニアジド(INH)に対する耐性の機構は、リファンピシンについての耐 性機構よりもかなり複雑である。少なくとも2つの遺伝子産物がINH耐性に関 与している。第1に、INHを活性分子に変換すると考えられているカタラーゼ −ペルオキシダーゼがある。ゆえに、katG遺伝子の欠陥または欠失によって カタラーゼ−ペルオキシダーゼを産生しない株はもはやINHに感受性がない (Zhangら、1992年;Stoeckleら、1993年)。この意味からすると、I NH耐性とカタラーゼ活性との間の関連はすでに1950年代に記録されていた (Middlebrook、1954年aおよびb;Youatt、1969年)。 関与している第2の分子はinhA遺伝子産物であり、それはミコール酸生合 成において役割を果たしていると考えられている。活性化されたINH分子はこ の産物と直接的または間接的に相互作用し、おそらくは正常なミコール酸生合成 を妨げると仮定される。この仮説は、野生型inhA遺伝子の過剰発現またはi nhA遺伝子産物における特別なアミノ酸変化(S94A)がINH耐性を付与 しているという最近の観察結果(Banerjeeら、1994年)に基づくものである 。 手短にかついくぶん簡単に言えば、ある種のエム・ツベルクローシス株におい てINH耐性は以下のことにより媒介されている可能性がある: − カタラーゼ−ペルオキシダーゼ活性の消失 − inhA蛋白におけるある種のアミノ酸変化の存在 − 野生型inhA蛋白の発現レベル。 さらに、INHおよび関連薬剤に対する耐性の付与に他の機構が関与している かもしれない。INH耐性機構の全体的なスペクトルにおけるこれらの要因の重 要性はまだ評価されていない。本発明は、利用可能なkatG遺伝子(EMBL X68081番)およびエム・ツベルクローシスのinhA遺伝子(EMBL U02492番)から信頼できるDNAプローブが開発されうる場合には、DN Aプローブ法を手段とすることができる。次いで、これらのプローブ試験物を生 物学的試料における薬剤耐性の検出に適用することができる。 ストレプトマイシンおよび(フルオロ)キノロンに対する耐性の検出に、リフ ァンピシンに関するものと同じアプローチを用いることができる。1またはそれ 以上の遺伝子の限定された領域における点突然変異により、これらの抗生物質に 対する耐性も誘導される。ジャイレース遺伝子における点突然変異は(フルオロ )キノロン(EMBL L27512番)に対する耐性を付与する。ストレプト マイシン耐性は、16S rRNA遺伝子またはリボゾーム蛋白S12の遺伝子 (rpsL)のいずれかにおける変異に関係している(Finkenら、1993年; DouglasおよびSteyn、1993年;Nairら、1993年)。 katG、rpoBおよびrpsL遺伝子におけるヌクレオチド変化による耐 性は、国際出願WO93/22454に記載されている。エム・ツベルクローシ スにおける異なる遺伝子のそれぞれに関して、可能性のある多くの変異のうちの ただ1つのみが詳細に記載されていた(katGについてはR461L、rpo BについてはS425L(Telentiらおよび本発明により記載されたS531L と同じ)、およびrpsLについてはK42R)。 生物学的試料中に存在するミコバクテリウム種の抗生物質耐性の決定のための 迅速かつ信頼できる検出方法を提供することが本発明の目的である。 より詳細には、生物学的試料中の存在するエム・ツベルクローシスのリファン ピシン(および/またはリファンブチン)に対する耐性の決定のための迅速かつ 信頼できる検出方法を提供することが本発明の目的である。 また、抗生物質耐性スペクトルのモニタリングに直接関連した、生物学的試料 中のミコバクテリウム種の検出および同定を可能にする方法を提供することが本 発明の目的である。 より詳細には、リファンピシン(および/またはリファンブチン)耐性の検出 に直接関連した、生物学的試料中のミコバクテリウム・ツベルクローシスの存在 を検出する方法を提供することが本発明の目的である。 より詳細には、リファンピシン(および/またはリファンブチン)耐性の検出 に直接関連した、生物学的試料中のミコバクテリウム・レプラエの存在を検出す る方法を提供することが本発明の目的である。 さらに、野生型配列と1またはそれ以上の薬剤に対する耐性を付与する変異配 列とを識別しうる特別なプローブを選択することが本発明の目的である。 より詳細には、野生型配列とリファンピシン(および/またはリファンブチン )に対する耐性を付与する変異配列とを識別しうる特別なプローブを選択するこ とが本発明の目的である。 より詳細には、野生型配列とリファンピシン(および/またはリファンブチン ) に対する耐性を付与する変異配列とを識別しうる特別なプローブのセットであっ て、同一のハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下で用いられる特別なプロー ブのセットを選択することが本発明の目的である。 さらにそのうえ、野生型配列とリファンピシン(および/またはリファンブチ ン)に対する耐性を付与する変異配列とを識別しうる選択プローブのセットを、 生物学的試料中に存在するミコバクテリウム種を同定しうる選択プローブの別の セットと組み合わせることが本発明の目的であり、そのことにより同じハイブリ ダイゼーションおよび洗浄条件下ですべてのプローブが使用可能となる。 対象とする抗生物質耐性の特徴を決定する遺伝子フラグメントの増幅を可能に するプライマーを選択することが本発明の目的である。 より詳細には、リファンピシン(およびアナログ)に対する耐性を決定するr poB遺伝子フラグメントの増幅を可能にするプライマーを選択することが本発 明の目的である。 本発明のもう1つの目的は、できれば関連するミコバクテリウム種の同定を含 めた、ミコバクテリアにおける抗生物質耐性の検出のためのキットを提供するこ とである。 本発明のすべての目的は、以下の特別な具体例に応じたものである。 本発明の好ましいプローブの選択は、固体支持体片上に平行線状に固定化され たオリゴヌクレオチドプローブを用いる逆ハイブリダイゼーションアッセイ(re verse hybridization assay)であるライン・プローブ・アッセイ(Line Probe Assay(LiPA))原理に基づく(Stuyverら、1993年;国際出願WO94/12 670)。このアプローチは、迅速かつ簡単に行えるので、特に有利である。逆 ハイブリダイゼーションフォーマット、そしてより詳細にはLiPAアプローチ は、特に、調査すべき重要な情報を得るためにはプローブの組み合わせの使用が 好ましいかまたは不可避である場合に、他のDNA法またはハイブリダイゼーシ ョンフォーマットと比較すると多くの実用的な利点を有する。 しかしながら、本発明においてさらに説明される選択プローブのいずれかを用 いる他のいかなるタイプのハイブリダイゼーションアッセイまたはフォーマット であっても本発明に包含されることが理解されよう。 逆ハイブリダイゼーションアプローチは、プローブを固体支持体に固定化し、 標的DNAを標識して形成されたハイブリッドの検出を可能にすることを包含す る。 以下の定義は、本発明において使用される用語および表現を説明するのに役立 つ。 これらの試料中の標的物質は、DNAまたはRNA、例えばゲノムDNAまた はメッセンジャーRNAまたはそれらの増幅されたバージョンのいずれであって もよい。これらの分子をポリ核酸ともいう。 用語「プローブ」は、検出すべき標的配列に相補的な配列を有する1本鎖の配 列特異的オリゴヌクレオチドをいう。 本明細書の用語「相補的」は、1本鎖プローブ配列が1本鎖標的の配列に正確 に相補的であることを意味し、該標的は、検出すべき変異が存在する配列として 定義される。本願は単一塩基対のミスマッチの検出を必要とするので、原理的に は正確に相補的な配列のハイブリダイゼーションのみを可能にする非常に厳密な 条件がハイブリダイゼーションのために必要である。しかしながら、プローブの 長さの変更が可能であり(下記参照)、プローブの中央部分がそのハイブリダイ ゼーション特性に必要であるので、標的配列に対するプローブ配列の可能な逸脱 がプローブの頭および尾のほうでは可能であることに注意すべきである。しかし ながら、逸脱が正確に相補的なプローブと同等なハイブリダイゼーション特性を 生じるかどうかをチェックするために、当業者の知識から考えられるこれらの逸 脱を常に実験的に評価すべきである。 好ましくは、プローブは約5ないし50ヌクレオチドの長さであり、より好ま しくは、約10ないし25ヌクレオチドである。本発明に使用するヌクレオチド はリボヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチド、およびノシンまたはハイブリ ダイゼーション特性を変化させない修飾基を有するヌクレオチドのごとき修飾ヌ クレオチドであってよい。本発明においては、プローブ配列を5’から3’末端 への1本鎖DNAオリゴヌクレオチドとして表す。以下に記載するプローブのい ず れかをそれ自体として、あるいはそれらの相補的形態として、あるいはそれらの RNA形態(TがUに置換されている)用いることができることは当業者に明ら かである。 対応ヌクレオチド配列を含むインサートを含んでいる組み換えプラスミドのク ローニングによって本発明プローブを製造することができる。必要な場合には、 適当なヌクレアーゼを用いてクローン化プラスミドから対応ヌクレアーゼ配列を 開裂し、それらを、例えば、分子量による濾過により回収する。本発明プローブ を化学的に、例えば、慣用的なホスホトリエステル法により合成することもでき る。 用語「固体支持体」とは、オリゴヌクレオチドプローブを結合させることので きるすべての物質をいうことができるが、オリゴヌクレオチドプローブがそのハ イブリダイゼーション特性を保持し、さらに、ハイブリダイゼーションのバック グラウンドレベルが低いままであることが条件となる。通常には、固体物質はマ イクロタイタープレート、膜(例えば、ナイロンまたはニトロセルロース)また は微小球(ビーズ)であろう。膜または固定に適用する前に、核酸プローブを修 飾して固定を容易にし、あるいはハイブリダイゼーション効率を改善することが 慣用的である。かかる修飾は、ホモポリマーテイリング、脂肪族基、NH2基、 SH基、カルボキシル基のごとき別の反応性基との結合、またはビオチン、ハプ テンもしくは蛋白との結合を包含する。 用語「標識」は、標識核酸の使用をいう。Saikiら、(1988年)またはBej ら、(1990年)により説明されているような増幅のポリメラーゼ工程の間に 取り込まれる標識ヌクレオチドを用いることにより標識を行ってもよく、あるい は標識プライマー、または当業者に知られた他のいずれかの方法によって標識を 行ってもよい。標識の性質は同位体(32P、35S等)であってもよく、あるいは 非同位体(ビオチン、ジゴキシゲニン等)であってもよい。 用語「プライマー」は、コピーすべき核酸鎖に相補的なプライマー伸長生成物 の合成の開始点として作用しうる1本鎖オリゴヌクレオチド配列をいう。プライ マーの長さおよび配列は、伸長生成物の合成を開始しうるようなものでなくては ならない。好ましくは、プライマーは約5〜50ヌクレオチドの長さであり、個 々の長さおよび配列は、必要なDNAまたはRNA標的の複雑さ、ならびに温度 およびイオン強度のごときプライマー使用条件に依存する。 正しい増幅を保証するには増幅プライマーは対応鋳型配列と正確にマッチする 必要はないという事実は、文献(Kwokら、1990年)に十分に開示されている 。 用いられる増幅方法は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR:Saikiら、1988 年)、リガーゼ連鎖反応(LCR:Landgrenら、1988年;WuおよびWallace 、1989年;Barany、1991年)、核酸配列に基づく増幅(NASBA:Gu atelliら、1990年;Compton、1991年)、転写に基づく増幅系(TAS :Kwohら、1989年)、鎖置換増幅(SDA:Duck、1990年;Walkerら、 1992年)またはQβレプリカーゼによる増幅(Lizardiら、1988年;Lom eliら、1989年)もしくは当該分野で知られている他のいずれかの核酸分子 増幅方法のいずれであってもよい。 プライマーまたはプローブとして用いられるオリゴヌクレオチドは、ホスホロ チエート(Matsukuraら、1987年)、アルキルホスホロチエート(Millerら 、1979年)またはペプチド核酸(Nielsenら、1991年;Nielsenら、19 93年)であってもよく、あるいは挿入剤(intercalating agents)(Asseline ら、1984年)を含んでいてもよい。 本発明の元のDNA配列中に導入される大部分の他の変更または修飾として、 これらの変更は、必要な特異性および感度を得るためにオリゴヌクレオチドが用 いられるべき条件に関する改変を必要とするであろう。 ハイブリダイゼーション動力学、ハイブリッド形成の可逆性、オリゴヌクレオ チド分子の生物学的安定性等のごとき特性に積極的に影響を及ぼすために、これ らの修飾の導入は有利であるかもしれない。 「試料」は、感染したヒト(または動物)から直接的に、あるいは培養(豊富 化)後のいずれかから得られるいずれの生物学的物質であってもよい。生物学的 物質は、例えば、すべての種類の喀出物、気管支洗浄物、血液、皮膚組織、生検 材料、リンパ球血液培養物、コロニー、液体培養物、土壌、糞試料、尿等であっ てよい。 同一のハイブリダイゼーション条件下での最適な実行を達成してプローブをセ ットにして同時ハイブリダイゼーションに使用できるように本発明プローブを設 計する。このことにより、これらのプローブの有用性が非常に高まり、時間およ び労力の有意な節約になる。明らかに、他のハイブリダイゼーション条件が好ま しい場合には、それらの先端部において多くのヌクレオチドの付加または欠失を 行うことにより、すべてのプローブを適宜適合させるべきである。これらの随伴 する適合は必然的に同じ結果を生じること、すなわち、個々のプローブはやはり 特異的に一定の標的にハイブリダイゼーションするということが理解されるはず である。NASBA系のように、増幅された物質が性質上RNAであってDNA でない場合には、かかる適合は必要であろう。 所望特性を有するプローブの設計には、当業者に知られた以下の有用なガイド ラインを適用することができる。 本明細書記載のごときハイブリダイゼーション反応の程度および特異性は多く の要因により影響を受けるので、その標的に完全に相補的であるか否かにかかわ らず、それらの要因の1つまたはそれ以上の取り扱いによって個々のプローブの 正確な感度および特異性が決定されるであろう。本明細書においてさらに説明す る種々のアッセイ条件の重要性および影響は当業者に知られている。 第1に、アッセイ条件に適合するように[プローブ:標的]核酸ハイブリッド の安定性を選択すべきである。長いATに富む配列を避けることにより、G:C 塩基対でハイブリッドを終結することにより、および適当なTmを有するプロー ブを設計することにより、このことを行ってもよい。長さおよび%GCが最終ア ッセイが行われる温度よりも約2〜10℃高くなるようにプローブの開始点およ び終点を選択すべきである。さらなる水素結合のためにG−C塩基対はA−T塩 基対と比較して高い熱安定性を示すので、プローブの塩基組成は重要である。か くして、高いG−C含量の相補的ヌクレオチドを含むハイブリダイゼーションは 比較的高温において安定であろう。 プローブの設計の際には、プローブが用いられるイオン強度およびインキュベ ーション温度のごとき条件も考慮すべきである。反応混合物のイオン強度が増加 するにつれハイブリダイゼーションが増加し、イオン強度の増加とともにハイブ リッドの熱安定性が向上することが知られている。一方、水素結合を妨げるホル ムアミド、尿素、DMSOおよびアルコールのごとき化学試薬はハイブリダイゼ ーションの厳密性を増大させるであろう。かかる試薬による水素結合の不安定化 はTmを非常に低下させうる。一般的には、約10〜50塩基の長さの合成オリ ゴヌクレオチドプローブに関する最適ハイブリダイゼーションは、生じる2本鎖 の融解温度よりも約5℃低い温度で起こる。最適温度以下の温度でのインキュベ ーションはミスマッチの塩基配列のハイブリダイゼーションを可能にし、それゆ え、特異性が低下しうる。 高い厳密性の条件下でのみハイブリダイゼーションするプローブを有すること が望ましい。高い厳密性の条件下では、高度に相補的な核酸ハイブリッドのみが 形成するであろう:すなわち、十分な相補性を有しないハイブリッドは形成しな いであろう。したがって、アッセイ条件の厳密性は、ハイブリッドを生じる2個 の核酸鎖間に必要とされる相補性の量を決定する。標的とともに形成されるハイ ブリッドと非標的核酸との間の安定性の相違が最大となるように厳密性の程度を 選択する。本発明の場合、単一の塩基対の変化を検出する必要があり、非常に高 い厳密性の条件が必要である。 第2に、[プローブ:非標的]核酸ハイブリッドの安定性を最小にするように プローブの位置決めをすべきである。非標的生物に対して完全な相補性のある部 分の長さを最小にすることにより、非標的配列に対して相同性のあるGCに富む 領域を避けることにより、および可能な限り多くの不安定化ミスマッチをまたぐ ようにプローブの位置決めをすることにより、このことを行ってもよい。配列が 特異的なタイプの生物のみを検出するのに有用であるかどうかは、[プローブ: 標的]ハイブリッドと[プローブ:非標的]ハイブリッドとの間の熱安定性の相 違に大きく依存する。プローブの設計において、これらのTm値の相違はできる だけ大きくすべきである(例えば、少なくとも2℃、好ましくは5℃)。 標的核酸配列の長さ、したがって、プローブ配列の長さも重要である。いくつ かの場合、位置および長さを変えて、特定の領域から数個の配列が存在すること もあり、そのことにより所望のハイブリダイゼーション特性を有するプローブが 得られるであろう。他の場合には、1の配列が、単一塩基のみが異なるもう1つ の配列よりも有意に良いものであるかもしれない。完全には相補的でない核酸が ハイブリダイゼーションすることは可能であるが、完全に相補的な塩基配列の最 大長は、通常、主としてハイブリッドの安定性を決定するであろう。異なる長さ および塩基組成のオリゴヌクレオチドプローブを用いてもよいが、本発明の好ま しいオリゴヌクレオチドプローブは約5ないし50(より詳細には10〜25) 塩基の長さであり、標的核酸配列に完全に相補的な配列の十分な伸長部分を有す る。 第3に、ハイブリダイゼーションを阻害する強力な内部構造を形成することが 知られている標的DNAまたはRNAにおける領域は好ましくない。同様に、非 常に自己相補的なプローブも避けるべきである。上で説明したように、ハイブリ ダイゼーションは、水素結合した2本鎖を形成する2個の1本鎖の相補的核酸の 結合である。2つの鎖の一方が全体的にあるいは部分的にハイブリッドに包含さ れる場合には新たなハイブリッドの形成に関与しにくくなるであろうと考えられ る。十分な自己相補性がある場合には、あるタイプのプローブ分子中で分子内お よび分子間ハイブリッドが形成されうる。注意深いプローブの設計によってかか る構造を避けることができる。対象配列の実質的な部分が1本鎖であるようにプ ローブを設計することにより、稀であって広範囲のハイブリダイゼーションを非 常に増加させてもよい。このタイプの相互作用を検索するためにコンピューター プログラムが使用可能である。しかしながら、ある場合においては、このタイプ の相互作用を避けることは不可能であるかもしれない。 本発明は、その最も一般的な形態において、可能には含まれているミコバクテ リウム種の同定と連動して、試料中に存在するミコバクテリウム種の抗生物質耐 性スペクトルを検出するための方法であって、下記工程: (i)必要ならば、試料中に存在するポリ核酸を遊離、単離、あるいは濃縮し ; (ii)必要ならば、少なくとも1つの適当なプライマーのペアーを用いて該試 料中に存在する抗生物質耐性遺伝子の重要部分を増幅し; (iii)適当なハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下で、工程(i)または (ii)のポリ核酸を、表2に掲載する少なくとも1つのrpoB遺伝子プローブ とハイブリダイゼーションさせ、 (iv)工程(iii)で得られたハイブリッドを検出し; (v)工程(iv)で得られた異なるハイブリダイゼーションシグナルからミコ バクテリウムの抗生物質耐性を、そして可能には含まれているミコバクテリウム 種を推定する からなる方法を提供する。 抗生物質耐性遺伝子の重要部分とは、上記リファンピシン、イソニアジド、スト レプトマイシンおよび(フルオロ)キノロンに対する耐性を生じさせる変異を有 するrpoB、katG、inhA、16S rRNA、rpsLおよびジャイ レース遺伝子をいう。 本発明の好ましい具体例によれば、同一のハイブリダイゼーションおよび洗浄 条件に用いた場合に所望の結果を示すように慎重に設計されたプローブのセット を用いて工程(iii)を行う。 より詳細には、本発明は、生物学的試料に存在するエム・ツベルクローシスの リファンピシン(および/またはリファブチン)耐性の検出方法であって、下記 工程: (i)必要ならば、試料中に存在するポリ核酸を遊離、単離、あるいは濃縮し ; (ii)必要ならば、少なくとも1つの適当なプライマーのペアーを用いて該ポ リ核酸に存在するrpoB遺伝子の重要部分を増幅し: (iii)適当なハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下で、工程(i)または (ii)のポリ核酸を、rpoB野生型プローブの選択されたセットであって下記 プローブ(表2参照): S1 (配列番号:1) S11 (配列番号:2) S2 (配列番号:3) S3 (配列番号:4) S33 (配列番号:5) S4 (配列番号:6) S44 (配列番号:7) S444 (配列番号:43) S4444 (配列番号:8) S5 (配列番号:9) S55 (配列番号:10) S555 (配列番号:39) S5555 (配列番号:40) S55C (配列番号:44) S55M (配列番号:45) S6 (配列番号:11) S66 (配列番号:12) のうち少なくとも1つからなるセットとハイブリダイゼーションさせ; (iv)工程(iii)で得られたハイブリッドを検出し; (v)工程(iv)で得られた異なるハイブリダイゼーションシグナルから試料 に存在するエム・ツベルクローシスのリファンピシン感応性(耐性対感受性)を 推定する からなる方法を提供する。 用語「感応性」は、インビトロ培養法により決定される、薬剤、より詳細には 、リファンピシン(および/またはリファブチン)に対する耐性または感受性の いずれかであるエム・ツベルクローシス株の表現型の特性をいう。リファンピシ ン耐性は、S−プローブの少なくとも1つとハイブリダイゼーションしないこと によって示される。 標準的なハイブリダイゼーションおよび洗浄条件は、例えば、3XSSC(セ イライン、クエン酸ナトリウム)、20%脱イオンFA(ホルマリン)、50℃ である。他の溶液(SSPE(セイライン、リン酸ナトリウム、EDTA)、T MACl(テトラメチルアンモニウムクロリド))および温度を用いることもで きるが、プローブの特異性および感度が維持されることが条件である。必要なら ば、長さまたは配列についてプローブをわずかに変更して、与えられた環境で必 要とされる特異性および感度を維持しなければならない。本発明プローブを用い 、1.4XSSC、0.07%SDS、62℃に条件を変更することにより、標準 的条件で得られるハイブリダイゼーション結果と同じハイブリダイゼーション結 果が得られ、プローブの配列または長さを適合させる必要はない。 下記プライマーペアーのリストから適当なプライマーペアーを選択することが できる。 より好ましい具体例において、上記工程(i)または(ii)からのポリ核酸を 、一緒になってrpoB遺伝子の「変異領域」をカバーする少なくとも2、3、 4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16または1 7種の上記S−プローブ、好ましくは5または6種のS−プローブとハイブリダ イゼーションさせる。 用語「変異領域」は、すべてではないとしても、リファンピシン耐性の原因と なる大部分の変異が存在しているrpoB遺伝子配列中の領域を意味する。この 変異領域を図1に示す。 より好ましい具体例において、上記工程(i)または(ii)からのポリ核酸を 、rpoB野生型プローブの選択されたセットであって、下記プローブ(表2参 照): S11 (配列番号:2) S2 (配列番号:3) S33 (配列番号:5) S4444 (配列番号:8) S55またはS5555 (配列番号:10または40) のうち少なくとも1種、好ましくはすべてからなるセットとハイブリダイゼーシ ョ ンさせる。 もう1つの特別な具体例において、上記S−プローブのセットまたはそれらの うちの少なくとも1種を、SIL−プローブのうちの1種またはそれ以上と組み 合わせて、rpoB遺伝子中のサイレント変異を検出することができる。好まし いSIL−プローブはSIL−1(配列番号:13、表2参照)である。 本発明のもう1つの具体例において、S−プローブおよびできればSIL−プ ローブのセットを、少なくとも1種のR−プローブと組み合わせて、リファンピ シリン耐性に関連した特異的変異を検出することができる。 R−プローブを下記プローブ群(表2参照): R1 (配列番号:46) R2 (配列番号:14) R2B (配列番号:47) R2C (配列番号:48) R3 (配列番号:49) R4A (配列番号:15) R44A (配列番号:16) R444A (配列番号:17) R4B (配列番号:18) R44B (配列番号:19) R444B (配列番号:20) R4C (配列番号:50) R4D (配列番号:51) R4E (配列番号:52) R5 (配列番号:21) R55 (配列番号:22) R5B (配列番号:53) R5C (配列番号:54) から選択する。 好ましくは、S−プローブおよびできればSIL−プローブのセットを、少な くとも2、3、4、5、6、またはそれ以上のR−プローブと組み合わせること ができる。 より好ましくは、S−プローブおよびできればSIL−プローブのセットを、 下記の限定されたプローブ群: R2 (配列番号:14) R444A (配列番号:17) R444B (配列番号:20) R55 (配列番号:22) からの少なくとも1種のR−プローブと組み合わせる。 SおよびRプローブを組み合わせる場合、Sプローブの1種とハイブリダイゼ ーションしないことによって、およびできれば対応R−プローブとの陽性ハイブ リダイゼーションシグナルによってリファンピシン耐性が示される。 例えば、特定の位置の領域(例えば、表5参照)において、あるいは特異的な 環境(例えば、やや近接したコミュニティー)において、いくつかの変異は他の 変異よりも頻発するので、Sおよび/またはRプローブの選択されたセットを用 いて特異的な変異についてのみスクリーニングすることが適当であるかもしれな い。このことにより、より単純な試験を行うことができ、該試験は一定の環境下 での必要性を満たすであろう。Telentiら、(1993年aおよびb)によれば 、彼の刊行物に記載された大部分の変異は比較的まれ(3%またはそれ未満)な ものであり、主な変異はS531L(51.6%)、H526Y(12.5%)、 D516V(9.4%)およびH526D(7.8%)である。 本発明の特別な具体例において、2種または3種のS−プローブの選択された セットを用いる。プローブのそれぞれのセットは: S4444 (配列番号:8) S55(またはS5555) (配列番号:10または40) あるいは S2 (配列番号:3) S4444 (配列番号:8) S55(またはS5555) (配列番号:10または40) である。 この限定されたS−プローブのセットを用いて、これらのプローブの少なくと も1種とのハイブリダイゼーションシグナルが存在しないことによって、大部分 のリファンピシン耐性の場合を検出することができる。 本発明のもう1つの具体例において、少なくとも1種のRプローブを用いるが 、できれば2種または3種のSプローブの選択されたセットとともに用いる。R プローブは下記プローブのリスト: R2 (配列番号:14) R444A (配列番号:17) R444B (配列番号:20) R55 (配列番号:22) から選択される。 この場合、R−プローブの1種との陽性ハイブリダイゼーションシグナルおよ び/または対応S−プローブとのハイブリダイゼーションの不存在から、リファ ンピシン耐性表現型の原因となっている特異的変異を推定することができる。 本発明のもう1つの具体例において、上記S、SILまたはRプローブを、エ ム・ツベルクローシスに関する少なくとも1つの種特異的プローブと組み合わせ て、ミコバクテリウム・ツベルクローシスの同定とリファンピシン耐性の検出を 同時に行ってもよく、該種特異的プローブは以下のプローブ群(表2参照): MT−POL−1 (配列番号:23) MT−POL−2 (配列番号:24) MT−POL−3 (配列番号:25) MT−POL−4 (配列番号:26) MT−POL−5 (配列番号:27) から選択される。 最も好ましくは、種特異的エム・ツベルクローシスのプローブは: MT−POL−1 (配列番号:23) である。 本発明のさらにもう1つの具体例において、上記S、SIL、RまたはMT− POLプローブを、それぞれ、MP−POL−1(配列番号:28)、MA−P OL−1(配列番号:29)、MS−POL−1(配列番号:38)、MK−P OL−1(配列番号:55)、MI−POL−1(配列番号:68)およびML −POL−1(配列番号:57)(表2B参照)である、エム・パラツベルクロ ーシス(M.paratuberculosis)、エム・アビウム(M.avium)、エム・スクロフ ラセウム(M.scrophlaceum)、エム・カンサイイ(M.kansaii)、エム・イント ラセルラレ(M.intracellulare)(およびMAC−株)またはエム・レプラエ( M.leprae)に対する少なくとも1つの種特異的プローブ、または図5、6、7、 8ならびに11に示すエム・パラツベルクローシス(配列番号:35)、エム・ アビウム(配列番号:36)、エム・スクロフラセウム(配列番号:37)、エ ム・カンサイイ(配列番号:56)もしくはMAC−株(配列番号:69)のr poB遺伝子の重要部分の配列に由来するいずれかの種特異的プローブと組み合 わせることができる。図5〜8および11に示す配列は新規であることに注意す べきである。エム・イントラセルラレおよびエム・レプラエのrpoB遺伝子フ ラグメントの配列は、他人(Guerreroら、1994年;HonoreおよびCole、19 93年)によって記載されている。 用語「MAC−株」は、ミコバクテリア分類学の当業者に知られた「エム・ア ビウム複合」株を意味する。しかしながら、このどちらかといえば異成分からな るMAC−株の群は、遺伝子型的にはエム・イントラセルラレ類似の株からなっ ている。また、このことは、単離体ITG926の場合にもあてはまり、そのr poB配列を図11に示す。それゆえ、配列番号:69由来のML−POL−1 プローブおよび公表されているエム・イントラセルラレのrpoB配列は、エム ・イントラセルラレおよびいくつかのMAC株に対して同時に特異的である。 種特異的プローブを包含する上記プローブのすべてはrpoB遺伝子配列、よ り詳細には増幅されたrpoB遺伝子フラグメント配列に含まれることを強調す べきである。そのうえ、さらに実施例にて説明するように、上記プローブを「好 ましいもの」として設計して、同一のハイブリダイゼーションおよび洗浄条件に おいてそれらがすべて同時に使用できるようにする。これら2つの判断基準は、 単一の増幅およびハイブリダイゼーション工程は、リファンピシン耐性の検出お よび含まれているミコバクテリウム種の同定について十分なものであることを意 味する。 好ましい具体例において、一例として、エム・ツベルクローシスおよびそのリ ファンピシン耐性を検出するための方法であって、下記工程: (i)必要ならば、試料中に存在するポリ核酸を遊離、単離または濃縮し; (ii)必要ならば、少なくとも1つの適当なプライマーのペアーを用いてrp oB遺伝子の重要部分を増幅し; (iii)適当なハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下で、工程(i)または (ii)のポリ核酸を下記プローブ: MT−POL−1 S11 S2 S33 S4444 S55またはS5555 R2 R444A R444B R55 のセットとハイブリダイゼーションさせ; (iv)工程(iii)で得られたハイブリッドを検出し; (v)工程(iv)で得られた異なるハイブリダイゼーションシグナルから、エ ム・ツベルクローシスの存在およびそのリファンピシンに対する感受性を推定す る からなる方法が開示される。 ミコバクテリウムの生物および/またはそれらの耐性パターンをオリゴヌクレオ チドプローブの選択されたセットを用いて検出するためには、当該分野で知られ たすべてのハイブリダイゼーション法を用いることができる(慣用的なドットブ ロット、サザンブロット、サンドイッチ等)。 しかしながら、多数のプローブが関与している場合に迅速かつ簡単な結果を得 るためには、逆ハイブリダイゼーションフォーマットが最も便利であるかもしれ ない。 好ましい具体例において、プローブの選択されたセットを固体支持体上に固定 化する。もう1つの好ましい具体例において、プローブの選択されたセットを膜 片に線状に固定化する。該プローブを固体支持体上に別々に固定化してもよく、 あるいは線形でない位置に混合物として固定化してもよい。 上記好ましい方法の特別かつ使用者に好意的な具体例はLiPA法であり、上 記プローブのセットは、さらに実施例で説明するように膜上に平行線状に固定化 される。 上記R−プローブは、すでに先行技術(Telentiら、1993年aおよび19 93年b)において記載されている変異を検出する。しかしながら、さらに実施 例において説明するように、他人によってまだ記載されていない、エム・ツベル クローシスにおけるリファンピシン耐性に関連した4つの新たな変異が本発明に より開示される。本発明S−プローブを用いて、新たな変異ならびに当該分野で すでに記載されている変異を検出することができる。rpoB遺伝子における完 全な変異領域をカバーするS−プローブのセットを用いるというユニークな考え は、すべてではないにしてもリファンピシン耐性の原因となっているrpoB遺 伝子における大部分の変異を検出することを可能にし、さらに現在まで記載され ていなかった変異でさえも検出可能とする。 4種の新たなrpoB変異(D516G、H526C、H526TおよびR5 29Q)を表1においてアステリスクでマークしてある。一例として、rpoB 変異体対立遺伝子H526Cの配列を図2(配列番号:34)に示す。 また、本発明は、これらの新たなrpoB変異を特異的に検出し、あるいは特 異的に増幅するように設計されたプローブまたはプライマーセット、および該プ ライマーセットまたはプローブを用いる方法またはキットを提供する。 もう1つの具体例において、さらに本発明は、生物学的試料に存在するエム・ レプラエのリファンピシン(および/またはリファブチン)耐性の検出方法であ って、下記工程: (i)必要ならば、試料中に存在するポリ核酸を遊離、単離または濃縮し; (ii)必要ならば、少なくとも1つの適当なプライマーのペアーを用いてrp oB遺伝子の重要部分を増幅し; (iii)適当なハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下で、工程(i)または (ii)のポリ核酸をrpoB野生型プローブの選択されたセットであって下記プ ローブ(表2参照): ML−S1 (配列番号:58) ML−S2 (配列番号:59) ML−S3 (配列番号:60) ML−S4 (配列番号:61) ML−S5 (配列番号:62) ML−S6 (配列番号:63) のうちの少なくとも1つからなるセットとハイブリダイゼーションさせ; (iv)工程(iii)で得られたハイブリッドを検出し; (v)工程(iv)で得られた異なるハイブリダイゼーションシグナルから、試 料中に存在するエム・レプラエのリファンピシン感受性(耐性とは逆の感受性) を推定する からなる方法を提供する。 少なくとも1種のML−S−プローブとハイブリダイゼーションしないことに より、リファンピシン耐性が示される。 本発明のもう1つの具体例において、上記ML−Sプローブを、エム・レプラ エに対する種特異的プローブML−POL−1と組み合わせて、エム・レプラエ の同定とリファンピシン耐性の検出を同時に行ってもよい。該種特異的プローブ を配列番号:57に示す。 上記ML−SプローブおよびML−POL−1プローブはすべて、エム・レプ ラエの増幅された同一のrpoB遺伝子フラグメント中に含まれており、同一の ハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下で使用できるように設計されたもので ある。 さらに本発明は、上記プローブのいずれか、ならびにこれらのプローブの少な くとも1つからなる組成物を提供する。 また、本発明は、エム・ツベルクローシスのrpoB遺伝子の変異領域の増幅 を可能にするプライマーのセットを提供する。プライマーのセットを下記のセッ トの群: P1およびP5 (配列番号:30および33) P3およびP4 (配列番号:31および32) P7およびP8 (配列番号:41および42) (P1およびP5)もしくは(P3およびP4)もしくは(P7およびP8)と 組み合わされたP2およびP6 から選択することができる。 もっとも好ましくは、プライマーのセットは以下のものである: P3およびP4 (配列番号:31および32)。 さらに本発明は、一般的にマイコバクテリアにおける、すなわち、少なくとも エム・ツベルクローシス、エム・アビウム、エム・パラツベルクローシス、エム ・イントラセルラレ・エム・レプラエ、エム・スクロフラセウムにおけるrpo B遺伝子の変異領域の増幅を可能にするプライマーのセットを提供する。例えば 、エム・ツベルクローシス以外のミコバクテリアの存在が疑わしい試料、および より一般的な検出方法を有することが望ましい場合に、これらの一般的プライマ ーを用いることができる。プライマーのセットは、下記セット: MGRPO−1 (配列番号:64) MGRPO−2 (配列番号:65) から選択される5’−プライマー、および下記セット: MGRPO−3 (配列番号:66) MGRPO−4 (配列番号:67) から選択される3’−プライマーからなる。 これらのプライマーの配列を表2Bに示す。 プライマーを選択された標識(例えば、ビオチン)で標識してもよい。プライ マーに基づく標的増幅系、好ましくは、実施例に示すPCR増幅を用いてもよい 。単一ラウンドまたはネスティッドPCR(nested PCR)を用いてもよい。 また、本発明は、可能には含まれているミコバクテリア種の同定と連動して、 生物学的試料に存在するミコバクテリアの抗生物質耐性スペクトルを推定するた めのキットであって、下記成分: (i)適当な場合には、試料中に存在するポリ核酸を遊離、単離または濃縮す るための手段; (ii)適当な場合には、少なくとも1つの上記プライマーのセット; (iii)可能には固体支持体に固定されている少なくとも1つの上記プローブ 、 (iv)ハイブリダイゼーションバッファー、または該バッファーを製造するの に必要な成分; (v)洗浄溶液、または該溶液を製造するのに必要な成分; (vi)適当な場合には、上記ハイブリダイゼーションから得られたハイブリッ ドを検出する手段 からなるキットを提供する。 用語「ハイブリダイゼーションバッファー」は、プローブと試料中に存在する ポリ核酸との間、または適当な厳密な条件下で増幅された生成物との間でハイブ リダイゼーション反応が起こることを可能にするバッファーを意味する。 用語「洗浄溶液」は、適当な厳密な条件下で形成されるハイブリッドの洗浄を 可能にする溶液を意味する。 より詳細には、本発明は、エム・ツベルクローシスおよびそのリファンピシン 耐性を同時に検出するための上記キットを提供する。 もう1つの特別な場合において、本発明は、エム・レプラエおよびそのリファ ンピシン耐性を同時に検出するための上記キットを提供する。 表の説明 表1は、リファンピシン耐性エム・ツベルクローシス単離体のrpoB遺伝子 フラグメントにおけるヌクレオチドおよびアミノ酸の変化(Telentiら(199 3年aおよびb)、Kapurら1994年、および本発明により記載されている) をまとめたものである。図1と同様にコドンに番号を付す。本発明による新たな 変異をアステリスク(*)で示す。 表2は、rpoB遺伝子から選択されるプライマーおよびプローブの配列を掲 載する。 2A:エム・ツベルクローシス 2B:他のミコバクテリウム種 表3は、プローブMT−POL−1と異なるミコバクテリウム種ならびに非ミ コバクテリウム種由来のDNAとで得られたハイブリダイゼーション結果を示す 。 表4は、配列決定されたいくつかのエム・ツベルクローシス単離体についてL iPAを用いて得られたいくつかの代表的な結果、および異なるLiPAパター ンの解釈を示す。 表5は、異なる地域のエム・ツベルクローシスにおける異なるrpoB変異の 発生を示す。略号:Bel=ベルギー、Bengla=バングラデシュ、Bur −Fa=ブルキナ・ファソ、Buru=ブルンジ、Can=カナダ、Chi=チ リ、Col=コロンビア、Egy=エジプト、Gui=ギアナ、Hon=ホンジ ュラス、Pak=パキスタン、Rwa=ルワンダ、Tnu=チュニジア。 表6は、エム・ツベルクローシスに関する培養におけるリファンピシン耐性の 決定とLiPAの結果との比較を示す。S=感受性、R=耐性。 図面の説明 図1は、それぞれ、rpoB遺伝子および野生型(すなわち、耐性でない)ミ コバクテリウム・ツベルクローシス株(ITG9081)のRNAポリメラーゼ のβ−サブユニットの変異領域のヌクレオチド配列およびアミノ酸配列を示す。 コドン(アミノ酸)番号はTelentiら(1993年a)と同じである。耐性誘導 変化に関与しているヌクレオチドまたはアミノ酸に下線を付す。観察された変異 をボックスに入れてある。横向きのバーはいくつかのオリゴヌクレオチドプロー ブの位置を示す(1つのグループにつき1つのプローブを示す)。 図2は、新たに記載されたエム・ツベルクローシス株ITG9003のrpo B変異体対立遺伝子の部分ヌクレオチド配列(配列番号:34)を示す。 図3は、異なる濃度で膜片に適用されたプローブS44およびS4444を用 いてLiPA片上に得られた結果を示す。標的物質として、エム・ツベルクロー シス株ITG8872およびITG9081の核酸標品を用いた。 図4は、ラインプローブアッセイ配置(Line probe assay conformation)で のプローブS44およびS4444の品質を比較したものである。片AおよびB 上のプローブは、S44およびS4444を除いては同じである。エム・ツベル クローシス株ITG8872由来の増幅材料を用いてハイブリダイゼーションを 行った。 図5は、エム・パラツベルクローシス株316Fの推定rpoB遺伝子の部分 ヌクレオチド配列(配列番号:35)を示す。 図6は、エム・アビウム株ITG5887の推定rpoB遺伝子の部分ヌクレ オチド配列(配列番号:36)を示す。 図7は、エム・スクロフラセウム株ITG4979の推定rpoB遺伝子の部 分ヌクレオチド配列(配列番号:37)を示す。 図8は、エム・カンサイイ株ITG4987の推定rpoB遺伝子の部分ヌク レオチド配列(配列番号:56)を示す。 図9は、エム・ツベルクローシスにおけるいくつかのrpoBの変異およびそ れらの対応するLiPAパターンを示す。変異の命名法は表1と同じ。LiPA パターンの命名法は以下のとおり: wt=すべてのS−プローブとハイブリダイゼーション陽性であり、すべてのR −プローブとハイブリダイゼーション陰性; ΔS1−5=それぞれのS−プローブとハイブリダイゼーションせず; R2、4A、4B、5=それぞれのR−プローブとハイブリダイゼーション陽性 であり、対応するS−プローブとハイブリダイゼーションしない; C=陽性対照線:試験を正しく行う場合に陽性となるべきもの; Mtb=MT−POL−プローブ; 各群の1個のプローブのみを述べるが、それは全群を表す:例えば、S5は、S 5、S55、S555、S5555、S55C、S55Mを表す。 図10は、LiPAにより分析されたリファンピシン耐性エム・ツベルクロー シス株において出現した異なる変異の頻度を示す。命名法は図9と同じ。 「Mix」は、株の混合物が試料中に存在したことを意味する。「Double 」は、1つの株に2つの変異が存在することを意味する。 図11は、MAC株ITG926の推定rpoB遺伝子の部分ヌクレオチド配 列(配列番号:69)を示す。実施例1 :エム・ツベルクローシスにおけるrpoB遺伝子フラグメントの増幅 ミコバクテリウム単離体(培養または体液もしくは組織中のもの)から核酸抽 出後、2μlの抽出物を用い、5’−プライマー(P1(配列番号:30)、P 2、P3(配列番号:31)およびP7(配列番号:41))と3’−プライマ ー(P4(配列番号:32)、P5(配列番号:33)、P6およびP8(配列 番号:42))との1またはそれ以上の組み合わせを用いることによりrpoB 遺伝子の重要部分を増幅した。 これらのプライマーの配列は表2に示されており、P1、P3、P4、P5、 P7およびP8は本発明により記載される新たなプライマー配列であり、P2お よびP6は以前に記載されている(Telentiら、1993年a)。 これらのプライマーを選択した標識(例えば、ビオチン)で標識してもよい。 異なるプライマーに基づく標的増幅系を用いてもよい。PCRを用いる増幅には 、 以下に記載する条件を用いる。プライマーP1およびP5単一ラウンドの増幅は 、45秒/94℃、45秒/58℃、45秒/72℃の35サイクルを包含して いた。ネスティッドPCR(nested PCR)が好ましい場合には、第2ラウンドに おいてプライマーP3およびP4を用い、1μlの第1ラウンド生成物から、2 5サイクル(45秒/94℃、60秒/68℃)を行った。 P3およびP4を単一ラウンドのPCRに用いる場合には、下記サイクリング プロトコールを用いた:1分/95℃、1分/55℃、1分/72℃を30サイ クル。同じサイクリングプロトコールをプライマーのセットP2/P6に用いた 。 通常には、50mM KCl、10mM Tris−HCl(pH8.3)、 2.2mM MgCl2、200μlの各dNTP、0.01%ゼラチンおよび1 UのTaqポリメラーゼを含有する全体積50μl中でPCRを行った。 プライマー濃度は10ないし25pmol/反応の範囲であった。 プライマーP3/P4のセットはハイブリダイゼーション後にP2/P6のプ ライマーセットよりも有意に強いシグナルを生じたので、当該第1のプライマー セットを以後すべてのハイブリダイゼーション実験に使用した。プライマーP2 /P6のセットを配列分析に使用した。P2およびP6を外側のプアイマーとし て用いP3およびP4内側の(ビオチン化)セットとして用いるネスティッドP CRを、臨床試料(喀出物および生検材料)における直接検出に用いた。 アガロースゲル電気泳動によりモニターされる増幅生成物の長さは下記のごと し: プライマーセットP1/P5:379塩基対 プライマーセットP3/P4:257塩基対 プライマーセットP2/P6:411塩基対 プライマーセットP7/P8:339塩基対実施例2 :エム・ツベルクローシス株由来のrpoB遺伝子フラグメントの配列 決定 リファンピシン耐性または感受性であることが知られているミコバクテリウム 単離体から抽出したDNAを、プライマーP2/P6のセット(そのうちP6は 5’末端がビオチン化されていた)を用いて増幅した。ストレプトアビジン被覆 ビーズおよびTaq Dye Deoxy Terminator/Cycle Sequencingキットを用いてAB I373A DNAシークエンサー(Applied Biosystems,Foster City,CA,USA )により製造者が推奨したようにして1本鎖PCR生成物の直接配列決定を行っ た。配列決定に用いたプライマーは、増幅に用いたもの(P2またはP6)以外 の同じものであった。 予想したように、配列決定されたすべての感受性(=培養において感受性であ り、感受性のLiPAパターンを示す)株(7株)は野生型配列(変異せず)を 生じた。大部分の耐性株において、変異を確認することができた。これらの変異 の大部分は以前記載されていたものであった(Telentiら、1993年a、19 93年b、Kapurら、1994年)。しかしながら、4つの新たな変異が本発明 に記載されている:D516G、H526C、H526TおよびR529Q(表 1の(*)参照)。対立遺伝子変異体H526C(単離体ITG9003)の増 幅されたrpoBフラグメントの全配列を図2(配列番号:34)に一例として 示す。 少数の株(180株中3株、表6参照)は、培養においてはリファンピシン耐 性であったが、野生型LiPAパターンを示した。配列決定後、これらの単離体 はすべて野生型rpoB遺伝子配列を示し、ハイブリダイゼーションの結果が確 認された。それゆえ、これらの単離体についてはリファンピシン耐性についての 別の分子機構を適用することができる。実施例3 :ライン・プローブ・アッセイ(LiPA)片の開発 ライン・プローブ・アッセイの原理およびプロトコールは、少数の例外はある が以前に記載されている(Stuyverら、1993年)。ビオチン化dUTPを組 み入れるかわりに、ビオチン化プライマーを用い、ハイブリダイゼーションおよ び厳密な洗浄を50℃において3xSSC/20%脱イオンホルムアミド中で行 った。 リファンピシン耐性を生じるrpoB遺伝子における変異は、主に、67個の ヌクレオチド(23個のアミノ酸のコドン)にわたる小さな領域に位置している 。この領域に均等に散在している少なくとも17個のヌクレオチドが少なくとも 28個のアミノ酸の変化を生じる変異に関与している。かかるヌクレオチド変化 の複雑性は、単一のハイブリダイゼーション工程におけるこれらすべてのの変化 の検出についての問題を提起する。原理的には、1つの変異部位につき1つの野 生型プローブが必要であり、1つのヌクレオチド変化につき特定の変異を特異的 に検出する1つの変異プローブが必要となろう。それゆえ、ハイブリダイゼーシ ョン試験には約35種の配列特異的オリゴヌクレオチドが必要であり、この試験 の製造および使用を複雑にし、結果的にこの試験を商業的により魅力のないもの とする。 それゆえ、1つ以上の多型性部位にまたがっており、重要な完全領域(図1参 照)が重複している野生型(S−)プローブを注意深く選択することにより、特 別なアプローチを開発した。そのようにすることにより、少なくとも10種の野 生型プローブのセットを全部で5種または6種のプローブに減らすことができた 。これらのプローブを実験的に慎重に調節して、rpoB変異領域における耐性 の原因となる各変異の存在が、同じハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下に おける標的とこれらのプローブの少なくとも1つとの間における明確に検出可能 なハイブリッド安定性の低下を生じるようにした。 このプローブの組み合わせを用いて記載されたすべての重要な変異を検出でき るので、リファンピシン耐性をミコバクテリウム・ツベルクローシス単離体にお いてモニターすることができる。このプローブのセットは所望でない変異、例え ば、ITG9003株における位置526におけるTGCの変異の存在を検出す ることができる。 野生型プローブの選択パネルに対する変異(R−)プローブの添加は厳密に見 ると時代遅れであるが、科学的な目的には、正確な点突然変異の存在を検出する ことは有益であるかもしれない。それゆえ、最も頻繁に起こる変異に対応してお り、一緒になってすべての変異の場合の70%以上を明確に同定することのでき る4つの変異プローブ(R2、R4A、R4B、R5)を設計した(図10参照 )。さらなる変異プローブ(例えば、R1、R2B、R2C、R3、R4C、R 4D、R4E、R5B、R5C)をこの4つのプローブのセットに付加して大部 分の臨床的に重要な耐性のケースを明確に同定することができる。混合感染を取 り扱うものでない場合には変異プローブの出現は不可避的に野生型プローブの消 失を引き起こすので、これらのプローブの付加はアッセイの信頼性をも付加する 。いくつかの場合、存在可能な異なる変異の間を識別することは臨床的に重要で あるかもしれない。例えば、位置516のアミノ酸において、この状況が生じる かもしれない。その位置において正常(野生型)アミノ酸(アスパラギン酸)が 存在するならば、バリンまたはチロシンへの変化、すなわち、リファンピシンに 対する高レベルの耐性または中レベルの耐性が誘導される。しかしながら、公表 されていないデータは、リファブチンに対する感受性が維持されることを示すよ うである。それゆえ、この変異を有する株による感染については、リファンピシ ンが有効でない場合にリファブチンがなお有効であろう。同じことがコドン51 1にも言えるかもしれないが、われわれの知識では、これらはリファンピシンと リファブチンの効果が異なりうる唯一の変異部位であり、通常は、リファンピシ ン耐性株はリファブチンにも耐性である。 LiPA片を開発してエム・ツベクローシスにおけるリファンピシン(および /またはリファブチン)耐性を生じる変異の存在を検出するために、全部で36 種のオリゴヌクレオチドプローブを合成し、逆ハイブリダイゼーション試験にお いて評価した。これらのプローブの配列を表2A(野生型および変異プローブ) に示す。試験した第1のプローブのセットは:S11、S33、S44、S44 44、S5555、R44A、R444A、R44B、R444B、R55であ った。プローブの全パネルから、同じ実験条件下で特異性および感度に関して最 適の特徴を示すプローブを、さらなる使用のために選択した。 一緒になって対象とする全rpoB領域を覆う野生型配列を有する好ましいプ ローブは:S11、S2、S33、S4444およびS55またはS5555( 表2参照)である。これらのS−プローブのいずれかとのハイブリダイゼーショ ン シグナルの消失により耐性が検出されるであろう。 好ましい変異プローブ(R−プローブ)は:R2、R444A、R444Bお よびR55(表2参照)である。いくつかの耐性の場合、S−プローブとのハイ ブリダイゼーションシグナルの消失に対応するR−プローブとの陽性ハイブリダ イゼーションシグナルが伴うことがありうる。 一例として、いくつかのrpoB変異およびそれらの対応LiPAパターンを 図9に示す。 同じグループからのプローブ(例えば、S4、S44、S444およびS44 44)は互いにわずかに異なるだけであるが、それらのハイブリダイゼーション 特性はかなり異なる。一例として、プローブS44およびS4444の標的領域 における野生型配列をともに示す2種のエム・ツベルクローシス株(ITG88 72およびITG9081)から得たPCR生成物を用いるプローブS44およ びS4444の品質を比較する実験において、このことが説明される。両プロー ブ間の相違を以下に示す: 知られている遺伝子配列(Telentiら、1993年a)からの理論的基礎に基 づいてプローブS44を選択した。理論的には、このプローブは、CACコドン におけるミスマッチを識別するために最良のプローブであろう。なぜなら、この コドンはプローブの中央部分にあるからである。しかしながら、一般的法則とは 対照的に、プローブS4444の品質が有意により良いものであることがわかっ た(下記実験において説明)。 異なる量(2.4、1.2および0.6pmol/片)の両方のプローブをニト ロセルロース片に適用した。片の固定およびブロッキング後、上記のごとくプロ ーブをビオチン化PCRフラグメント(ITG8872およびITG9081株 由来)とハイブリダイゼーションさせた。結果を図3に示す。 使用したハイブリダイゼーション条件下で(3xSSC、20%脱イオンホル ムアミド、50℃)、プローブS44を用いて得られたシグナルは非常に弱い。 一方、プローブS4444は非常に強力で信頼できるシグナルを生じる。結果的 に、LiPA片における使用については、プローブS4444がS44よりも好 ましい。この劇的な効果を両プローブの長さの違いのせいにすることはできない だけでなく、その位置も重要であるように思われる。最も可能性があることには 、プローブの標的領域の2次構造がハイブリダイゼーション特性に非常に影響す るのであろう。 図4において、もう1つの実験結果を示すが、該実験においては両プローブの 品質が他のプローブとの関係において比較される。ITG8872株から得られ た増幅生成物を用いて両方の片AおよびBを同様に処理する。片AがプローブS 44(0.6pmol)を含み、片BがS4444(0.1pmol)を含み、片 に適用するプローブの順番が異なる以外は、両方の片はほとんど同じである。両 方の場合に標的とプローブとの間には完璧な合致が存在し、両方の場合に陽性の 結果が得られたであろうが、片AにおいてはプローブS44は陰性であるり、片 BにおいてはプローブS4444は明確に陽性である。 これらの結果は、特に、逆ハイブリダイゼーションフォーマットの固定条件に おけるプローブの設計は単純でなく、プローブを逆ハイブリダイゼーションフォ ーマットに使用する前にプローブを慎重に評価しなくてはならないことを明確に 示す。 一般的には、我々は、知られている遺伝子配列による理論的基礎に基づいて適 当なプローブがいつも簡単に誘導されるとは限らないと述べることができる。 本発明において試験された単離体において検出されないとしても、サイレント 変異の存在は、株が感受性であっても片上に耐性パターン(1の野生型プローブ がない)を生じうる。現在まで、ただ1つのサイレント置換が記載されている( コドン528において、CGC→CGT:Telentiら、1993年a)。この変 異はプローブS−4444とのハイブリッドの不安定化を生じるであろう。しか しながら、サイレント変異に特異的なプローブ(プローブSIL−1,表2)を 片に添加することによって、このサイレント変異を変異を誘導する耐性から識別 す ることができ、観察されたパターンの誤解が防止されるであろう。そのうえ、S IL−プローブを、対応S−プローブ以外の同じ位置において片に適用すること ができる(混合プローブ)。そのようにすることにより、サイレント変異の結果 としてハイブリダイゼーションシグナルの消失は観察されない。 リファンピシン耐性を付与する挿入変異である514insFおよび514i nsFM(図1参照)を検出するために、2つの新たな野生型プローブS6およ びS66(配列を表2に示す)を設計した。これらの挿入変異を有する株から得 られた核酸とのハイブリダイゼーションにより、S6およびS66とのハイブリ ダイゼーションシグナルが消失した(表1参照)。 R2、R4A、R4BおよびR5のセットにより検出された変異よりも多くの 変異を陽性として同定するために、同じハイブリダイゼーションおよび洗浄条件 下で用いるLiPA片に付加されうる多くのさらなるR−プローブを設計した。 上記R−プローブと一緒になって、さらなるR−プローブ(R1、R2B、R2 C、R3、R4C、R4D、R4E、R5B、R5C)は、本願において試験し た株のコレクションに最も頻繁に出現する変異の陽性の同定を可能にする。実施例4 :エム・ツベルクローシス複合体に特異的なプローブ エム・ツベルクローシスにおける病因の検出に直接連動した、リファンピシン 耐性を引き起こす変異の同時検出を可能にするためにライン・プローブ・アッセ イを開発した。 エム・ツベルクローシスの存在および薬剤耐性を引き起こす遺伝子または変異 の存在または不存在を同時に検出できることは極めて有利であるので、目的は、 同定されるべき重要な耐性マーカーの少なくとも1つと同じPCRフラグメント に含まれているエム・ツベルクローシスのプローブを開発することであった。そ れゆえ、エム・ツベルクローシスでない単離体のrpoB遺伝子を配列決定した 。これらの生物は:エム・パラツベルクローシス316F、エム・アビウムIT G5887、エム・スクロフラセウムITG4979およびエム・カンサイイI TG4987であった。対応rpoB遺伝子フラグメントの配列を図5から8 にそれぞれ示す。さらに、エム・レプラエおよびエム・イントラセルラレの Guerreroら、1994年)。これらの配列とエム・ツベルクローシスのrpoB 遺伝子との比較により、エム・ツベルクローシスに対して潜在的に特異的なプロ ーブの開発が可能と思われるrpoB遺伝子フラグメント中の特異的領域(耐性 の原因となっている領域の外側)の輪郭を描くことが可能となった。下記配列: を有する当該領域由来のオリゴヌクレオチドプローブ(MT−POL−1という )を、LiPA片上でのハイブリダイゼーションにより、その感度および特異性 についてさらに評価した。結果を表3にまとめる。表3に掲載した4種のエム・ ツベルクローシスのほかに、521個のさらなるエム・ツベルクローシスの臨床 単離体を試験した。すべての単離体は陽性のハイブリダイゼーションシグナルを 生じた。明らかに、エム・ボビス(M.bovis)株も該プローブとハイブリダイゼ ーションしたが、この目的もためにエム・ツベルクローシスをエム・ボビスから 識別することは臨床的に重要でない。実際、本願全体において、用語「エム・ツ ベルクローシス」を「エム・ツベルクローシス複合体」と置き換えることができ 、結果の有意さに影響することなく、エム・ツベルクローシスs.s、エム・ボ ビス、エム・アフリカヌム(M.africanum)およびエム・ミクロチ(M.microti) をいう。 実施例1に記載したプライマーのセットを用いて、いくつかの他のミコバクテ リウム種および気道に存在しうる遺伝学的に関連のない微生物のDNAとともに PCR生成物を得てもよいが、これらの細菌は選択されたMT−POL−1プロ ーブとハイブリダイゼーションを示さなかった。結論として、我々は、選択され たプローブはエム・ツベルクローシス複合体に非常に特異的であり、エム・ツベ ルクローシスに対して100%感度があるといえる。MT−POL−2、MT− POL−3、MT−POL−4およびMT−POL−5のごときこの領域由来の 他のプローブ(表2参照)も、エム・ツベルクローシス複合体株の特異的検出に 有用でありうる。 同様にして、以下のプローブ:MA−POL−1、MP−POL−1、MS− POL−1、MK−POL−1、MI−POL−1およびML−POL−1(表 2B参照)をそれぞれ用いてエム・アビウム、エム・パラツベルクローシス、エ ム・スクロフラセウム、エム・カンサイイ、エム・イントラセルラレおよびエム ・レプラエ株を互いに、そして他のミコバクテリアから識別することができる。実施例5 :エム・ツベルクローシスに関するLiPA片の評価 以下のプローブ:MT−POL−1、S11、S2、S33、S4444、S 5555、R2、R444A、R444B、R55を有するLIPA片を調製し た(陽性対照線のほかに)。 これらの片を、重要なrpoB遺伝子配列が決定されたエム・ツベルクローシ ス株由来のPCR生成物とハイブリダイゼーションさせた。 いくつかの代表的な結果を表4にまとめる。 ハイブリダイゼーションの結果は配列決定の結果と完全に対応し、使用プロー ブは単一のミスマッチのレベルで識別可能であることが示される。野生型プロー ブ(S−プローブ)のうちの1つの不存在により、あるいは対応変異プローブ( R−プローブ)の存在を伴う野生型プローブに不存在により、スクリーニングさ れた各変異を検出することができた。後者の場合、存在する正確な変異はハイブ リダイゼーション結果から得ることができる。しかしながら、スクリーニングさ れた各変異が耐性を付与するので、リファンピシン耐性株を取り扱うのか否かを 決定するためには存在する正確な変異についての知識は必要ない。感受性株、す なわち、rpoB遺伝子の重要部分に変異を有していない株はすべてのS−プロ ーブについて陽性の反応を示すが、すべてのR−プローブスコアは陰性である( =wtパターン)。実施例6 :臨床試料中のエム・ツベルクローシス株およびリファンピシン耐性の 直接検出 エム・ツベルクローシスに関する培養においてすべて陽性であり、−20℃に 保存された、異なる地域から得た68個の臨床試料(13個および35個の痰試 料はそれぞれベルギーおよびルワンダから、20個のリンパ節生検材料はブルン ジから)を分析した。増幅のための試料の調製は、De Beenhouwerら(投稿中) により改変されたBoomら(1990年)の手順によった。rpoB遺伝子の重要 領域に対するネスティッドPCR法を、ビオチン化内部プライマー(P3および P4)を用いて行った。サーマルサイクリングの後、増幅された生成物をLiP A片とともにインキュベーションした。Canettiら(1963年)の比例 株について、7H10寒天(Heifets、1988年)上でリファンピシンのMI C(最小阻害濃度)を決定した。 顕微鏡により、Ziehl-Neeisen染色で、20個(29.4%)の試料が陰性であ り、15個(22.1%)が弱い陽性(アメリカ胸部協会のスケールによれば+ 1またはそれ未満)であり、33個(48.5%)が強い陽性(≧+2)であっ た。 LiPAにより、49個の標本においてリファンピシン感受性が検出され(エ ム・ツベルクローシスのみ、および野生型プローブ陽性)、19個の標本におい て耐性が検出された(エム・ツベルクローシスプローブ陽性、野生型プローブの 1つが消失、結局は変異プローブの1つ陽性)。インビトロでのリファンピシン 感受性試験により、3つの例外があったがこれらの結果が確認された。すべての 感受性株については、感受性プローブのパターンが観察され、可能性のあるサイ レント変異はこのシリーズにおいては検出されないことが示された。耐性パター ンを示すすべての株は、慣用的方法により、耐性であることがわかった。3つの 標本(ルワンダからの3人の多剤耐性患者由来のもの)については、PCR−L iPAにより感受性のパターンが観察されたが、培養により耐性が明らかとなっ た(7H10上でMIC>2μg/ml)。これらの株のrpoB領域の配列決 定により野生型遺伝子配列が確認され、おそらく、これらのケースにおいては別 のリファンピシン耐性機構またはrpoB遺伝子の別の部分における変異が示唆 された。ネスティッドPCR系により、20個のZiehl-Neeisen陰性標本を含む 、培養における陽性試験標本すべてについて陽性の結果が生じたことも注目に値 する。培養において陰性である臨床的に結核の疑いのあるケースから得られた1 7個のあいまいに陰性の痰標本を包含する別の実験(データ示さず)においては 、LiPA系では全くシグナルを得られず、最も可能性の高いことには感染がエ ム・ツベルクローシスによって引き起こされたものではないことが示された。 引き続いて行った実験において、異なる地域からの大規模な臨床標本のコレク ションをLiPAにおいて試験した。結果を表5に示す。見いだされた137個 の耐性株のうち、非常に大多数がR−プローブ(R2、R4A、R4B、R5) により示される変異の1つによるものとすることができた。興味深いことに、い くつかの変異は、他の国と比較すると、いくつかの国においてより頻発するよう に思える(例えば、チュニジアおよびエジプトにおいてR4B(=H526D) 、ルワンダにおいてR5(S531L))。結局、このことは異なる国に関する 異なる試験フォーマットにつながる。 本願においてLiPAにより分析された全部で213個のリファンピシン耐性 株について、151個(71%)が変異S531L、H526D、D516Vま たはH526Yによるものとすることができ、よって、それぞれプローブR5、 R4B、R2およびR4Aとの陽性シグナルによって検出された(図10参照) 。 培養およびLiPAの両方により分析された全部で180株につき、正確な同 定(感受性/耐性)を164株(=91.1%)において行った(表6参照)。 3つの耐性株において、LiPAの結果および配列決定により野生型rpoB遺 伝子フラグメントが示され、そのことは、リファンピシン耐性に関する機構はr poB遺伝子の調べられた部分における変異によるものとすることができないと いうことを示す。 分析された180株中30株はLiPAにおいて耐性であったが、培養におい ては感受性であるように見えた。しかしながら、これら13株のうちの2株は、 かくリファンピシン耐性に変化した。いままで公表されていないこの知見は、慣 の卵中の痕跡量の抗生物質の存在による)。それゆえ、培養を7H11のような 合成培地で行う場合には、LiPAにおいては耐性であるが培養においては感受 性である矛盾した株のパーセンテージ(この場合13/180=7.2%)はず っと低く、おそらく0%と予想できる。 興味深いことに、本願において試験された大部分のリファンピシン耐性単離体 は、さらにイソニアジド耐性であり、よって多剤耐性であった(多剤耐性の定義 =少なくともイソニアジドおよびリファンピシンに耐性)。よって、リファンピ シン耐性を多剤耐性の可能性のあるマーカーと考えることができ、それゆえ、上 記LiPA試験は多剤耐性結核菌の対照のための重要な道具でありうる。 結論として、上記方法は、前培養を行わずに、臨床標本中における直接的なエ ム・ツベルクローシスの正しい同定およびリファンピシン耐性の同時検出を可能 にするものである。該方法は、24時間以内に、臨床標本中における直接的なリ ファンピシン耐性の容易な検出を可能にする。実施例7 :エム・レプラエにおけるリファンピシン耐性の検出 上記検出方法を、リファンピシン耐性の検出に連動した、生物学的試料に存在 するエム・レプラエの検出にも適用することもできる。エム・レプラエの た。それらは、エム・レプラエにおけるリファンピシン耐性の原因となる限られ た数の変異が同定されただけであった。エム・ツベルクローシスと同様に、他の 多くの変異がエム・レプラエにおけるリファンピシン耐性を引き起こしうるもの であり、これらの変異の大部分が、むしろ、本願で先に述べた「変異領域」に対 応したrpoB遺伝子の限られた領域に局在化しているであろうと合理的に考え ることができる。 それゆえ、エム・レプラエのrpoB遺伝子における推定上の変異領域にまた がっている野生型プローブのセット: ML−S1 (配列番号:58) ML−S2 (配列番号:59) ML−S3 (配列番号:60) ML−S4 (配列番号:61) ML−S5 (配列番号:62) ML−S6 (配列番号:63) を選択する(表2B参照)。 これらのML−Sプローブの少なくとも1つとのハイブリダイゼーションの不 存在によってリファンピシン耐性が示される。これらの変異配列がまだ特定され ていないとしても、このML−Sプローブのセットは、この領域におけるリファ ンピシン耐性を引き起こす変異を検出するであろう。 上記ML−Sプローブを、それらすべてが同じハイブリダイゼーションおよび 洗浄条件下で用いることのできるように、注意深く設計した。同じことが、ML −Sプローブが一緒になってエム・レプラエおよびリファンピシン耐性の同時検 出を可能にすることのできる種特異的ML−POL−1プローブについてもいえ る。 この実施例において述べたすべてのプローブはエム・レプラエの同じrpoB 遺伝子に含まれており、MGPRO−1もしくはMGPRO−2(5’プライマ ー)およびMGPRO−3もしくはMGPRO−4(3’プライマー)から選択 されるプライマーのセットを用いるPCRにより得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ, VN (72)発明者 マフテリンクス,リーフェ ベルギー、ベー−8560ギュルジャン、メケ ルプラ20番 (72)発明者 ヤネス,ヘールト ベルギー、ベー−3010ケッセル−ロ、エ ー・ファン・ホーレンベケラーン23ブス1 番 (72)発明者 ロサウ,ルディ ベルギー、ベー−2180エケーレン、ウィル ヘフーフェストラート45番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.可能には含まれているミコバクテリウム種の同定と連動して、試料中に存 在するミコバクテリウム種の抗生物質耐性スペクトルを検出するための方法であ って、下記工程: (i)必要ならば、試料中に存在するポリ核酸を遊離、単離、あるいは濃縮し ; (ii)必要ならば、請求項22ないし24記載の少なくとも1つの適当なプラ イマーのペアーを用いて該試料中に存在する抗生物質耐性遺伝子の重要部分を増 幅し; (iii)適当なハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下で、工程(i)または (ii)のポリ核酸を、表2に掲載された少なくとも1つのrpoB遺伝子プロー ブとハイブリダイゼーションさせ、 (iv)工程(iii)で得られたハイブリッドを検出し; (v)工程(iv)で得られた異なるハイブリダイゼーションシグナルからミコ バクテリウムの抗生物質耐性スペクトルを、そして可能には含まれているミコバ クテリウム種を推定する からなる方法。 2.生物学的試料に存在するエム・ツベルクローシスのリファンピシン(およ び/またはリファブチン)耐性を検出するための請求項1記載の方法であって、 下記工程: (i)必要ならば、試料中に存在するポリ核酸を遊離、単離、あるいは濃縮し ; (ii)必要ならば、請求項22ないし23に記載の少なくとも1つの適当なプ ライマーのペアーを用いて該ポリ核酸に存在するrpoB遺伝子の重要部分を増 幅し; (iii)適当なハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下で、工程(i)または (ii)のポリ核酸を、表2に掲載されたrpoB野生型またはS−プローブ: S1 (配列番号:1) S11 (配列番号:2) S2 (配列番号:3) S3 (配列番号:4) S33 (配列番号:5) S4 (配列番号:6) S44 (配列番号:7) S444 (配列番号:43) S4444 (配列番号:8) S5 (配列番号:9) S55 (配列番号:10) S555 (配列番号:39) S5555 (配列番号:40) S55C (配列番号:44) S55M (配列番号:45) S6 (配列番号:11)および/または S66 (配列番号:12) のうち少なくとも1つからなるプローブのセットとハイブリダイゼーションさせ ; (iv)工程(iii)で得られたハイブリッドを検出し; (v)工程(iv)で得られた異なるハイブリダイゼーションシグナルから試料 に存在するエム・ツベルクローシスのリファンピシン感応性(耐性対感受性)を 推定する からなる方法。 3.工程(iii)が、請求項2に掲載されたS−プローブのうちの少なくとも 5または6個からなるプローブのセットとのハイブリダイゼーションからなり、 該プローブは一緒になってrpoB遺伝子の変異領域をカバーするものである、 請求項2記載の方法。 4.表2に掲載された下記S−プローブのセット: S11 (配列番号:2) S2 (配列番号:3) S33 (配列番号:5) S4444 (配列番号:8)および/または S55またはS5555(配列番号:10または40) のうちの少なくとも1種、好ましくはすべてからなるプローブのセットとハイブ リダイゼーションさせることからなる、請求項2または3に記載の方法。 5.工程(iii)が、請求項2ないし4のいずれかにおいて定義されたプロー ブのセットであって、さらに、 SIL−1 (配列番号:13) のごとき表2に掲載された少なくとも1つのrpoBサイレント変異プローブか らなるセットとハイブリダイゼーションさせることからなる、請求項2ないし4 のいずれかに記載の方法。 6.工程(iii)が請求項2ないし5のいずれかに定義されたプローブのセッ トとハイブリダイゼーションさせることからなり、該セットはさらに少なくとも 1つのrpoB変異またはR−プローブからなり、該プローブは表2に掲載され たrpoB変異またはR−プローブのリスト: R1 (配列番号:46) R2 (配列番号:14) R2B (配列番号:47) R2C (配列番号:48) R3 (配列番号:49) R4A (配列番号:15) R44A (配列番号:16) R444A (配列番号:17) R4B (配列番号:18) R44B (配列番号:19) R444B (配列番号:20) R4C (配列番号:50) R4D (配列番号:51) R4E (配列番号:52) R5 (配列番号:21) R55 (配列番号:22) R5B (配列番号:53)および/または R5C (配列番号:54) から選択されるものである、請求項2ないし5のいずれかに記載の方法。 7.工程(iii)が、表2に掲載された下記のR−プローブ: R2 (配列番号:14) R444A (配列番号:17) R444B (配列番号:20)および/または R55 (配列番号:22) のうちの少なくとも1つからなるプローブのセットとハイブリダイゼーションさ せることからなる、請求項6記載の方法。 8.工程(iii)が、少なくとも表2に掲載された下記のS−プローブ: S4444 (配列番号:8)および S55(またはS5555) (配列番号:10または40) からなるプローブのセットとハイブリダイゼーションさせることからなる、請求 項2記載の方法。 9.工程(iii)が、少なくとも表2に掲載された下記のS−プローブ: S2 (配列番号:3) S4444 (配列番号:8)および S55(またはS5555) (配列番号:10または40) からなるプローブのセットとハイブリダイゼーションさせることからなる、請求 項2記載の方法。 10.工程(iii)が、さらに表2に掲載されたR−プローブの下記リスト: R2 (配列番号:14) R444A (配列番号:17) R444B (配列番号:20)および/または R55 (配列番号:22) から選択される少なくとも1つのR−プローブからなるプローブのセットとハイ ブリダイゼーションさせることからなる、請求項8または9のいずれかに記載の 方法。 11.試料中に存在するミコバクテリウム・ツベルクローシスの同定およびそ のリファンピシン(および/またはリファンブチン)耐性の検出を同時に行うた めの請求項2ないし10のいずれかに記載の方法であって、工程(iii)が、さ らに、ミコバクテリウム・ツベルクローシスに特異的な少なくとも1つのプロー ブであって、増幅されたrpoB遺伝子フラグメント中に優先的に含まれており 、表2に掲載された下記プローブ群: MT−POL−1 (配列番号:23) MT−POL−2 (配列番号:24) MT−POL−3 (配列番号:25) MT−POL−4 (配列番号:26)および/または MT−POL−5 (配列番号:27) から優先的に選択されるプローブからなるプローブのセットとハイブリダイゼー ションさせることからなる方法。 12.工程(iii)が、表2に掲載された下記プローブ: MT−POL−1 (配列番号:23) からなるプローブのセットにハイブリダイゼーションさせることからなる、請求 項11記載の方法。 13.エム・ツベルクローシスのリファンピシン耐性の検出と連動した、エム ・ツベルクローシスおよびエム・ツベルクローシス以外のミコバクテリアの同定 方法であって、工程(iii)が、さらに表2において特定される下記種特異的プ ローブ: MP−POL−1(配列番号:28)、 MA−POL−1(配列番号:29)、 MS−POL−1(配列番号:38)、 MK−POL−1(配列番号:55)、 MI−POL−1(配列番号:68)および/または ML−POL−1(配列番号:57)、 および/またはエム・パラツベルクローシスのrpoB遺伝子の重要部分の配列 (配列番号:35)由来のいずれかのエム・パラツベルクローシス特異的プロー ブ、 および/またはエム・アビウムのrpoB遺伝子の重要部分の配列(配列番号: 36)由来のいずれかのエム・アビウム特異的プローブ、 および/またはエム・スクロフラセウムのrpoB遺伝子の重要部分の配列(配 列番号:37)由来のいずれかのエム・スクロフラセウム特異的プローブ、 および/またはエム・カンサイイのrpoB遺伝子の重要部分の配列(配列番号 :56)由来のいずれかのエム・カンサイイ特異的プローブ、 および/またはMAC株のrpoB遺伝子の重要部分の配列(配列番号:69) 由来のいずれかのMAC株特異的プローブ の少なくとも1つからなるプローブのセットとハイブリダイゼーションさせるこ とからなる、請求項11または12記載の方法。 14.工程(iii)が、表2に掲載された下記プローブ: MT−POL−1 (配列番号:23) S11 (配列番号:2) S2 (配列番号:3) S33 (配列番号:5) S4444 (配列番号:8) S55またはS5555 (配列番号:10または40) R2 (配列番号:14) R444A (配列番号:17) R444B (配列番号:20)および R55 (配列番号:22) のセットとハイブリダイゼーションさせることからなる、請求項12記載の方法 。 15.新たなrpoB遺伝子の変異であるD516G、H526C、H526 TおよびR529Qを特異的に検出し増幅するように設計されたプローブまたは プライマーのセットを用いる、試料中に存在するリファンピシン(および/また はリファンブチン)耐性ミコバクテリウム・ツベルクローシスの検出のための請 求項2ないし14のいずれかに記載の方法。 16.生物学的試料に存在するエム・レプラエのリファンピシン(および/ま たはリファブチン)耐性の検出方法であって、下記工程: (i)必要ならば、試料中に存在するポリ核酸を遊離、単離または濃縮し; (ii)必要ならば、請求項24記載の少なくとも1つの適当なプライマーのペ アーを用いてrpoB遺伝子の重要部分を増幅し; (iii)適当なハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下で、工程(i)または (ii)のポリ核酸をrpoB野生型プローブの選択されたセットであって表2に 掲載された下記プローブ: ML−S1 (配列番号:58) ML−S2 (配列番号:59) ML−S3 (配列番号:60) ML−S4 (配列番号:61) ML−S5 (配列番号:62)または ML−S6 (配列番号:63) のうちの少なくとも1つからなるセットとハイブリダイゼーションさせ; (iv)工程(iii)で得られたハイブリッドを検出し; (v)工程(iv)で得られた異なるハイブリダイゼーションシグナルから、試 料中に存在するエム・レプラエのリファンピシン感受性(耐性とは逆の感受性) を推定する からなる方法。 17.エム・レプラエの同定およびエム・レプラエのリファンピシン耐性の検 出を同時に行う請求項16記載の方法であって、工程(iii)が、さらに、表2 に掲載された下記プローブ: ML−POL−1 (配列番号:57) からなるプローブのセットとハイブリダイゼーションさせることからなる方法。 18.該オリゴヌクレオチドプローブが固体支持体に固定化される請求項1な いし17のいずれかにおいて定義されたいずれかのプローブからなる逆相ハイブ リダイゼーション方法(reverse phase hybridization method)。 19.該オリゴヌクレオチドプローブが膜片上に固定化される請求項18記載 の逆相ハイブリダイゼーション法。 20.請求項1ないし17のいずれかに記載のプローブ。 21.請求項1ないし17において定義されたいずれかのプローブからなる組 成物。 22.表2に掲載された下記プライマー: P1およびP5 (配列番号:30および33) P3およびP4 (配列番号:31および32) P7およびP8 (配列番号:41および42)、または (P1およびP5)もしくは(P3およびP4)もしくは(P7およびP8)と 組み合わされたP2およびP6 のセットから選択される、エム・ツベルクローシスのrpoB遺伝子の変異領域 の増幅を可能にするプライマーのセット。 23.該プライマーが、表2に掲載された下記プライマー: P3およびP4 (配列番号:32) である、請求項22記載のプライマーのセット。 24.MGRPO−1 (配列番号:64)または MGRPO−2 (配列番号:65) から選択される5’−プライマー、および下記セット: MGRPO−3 (配列番号:66)または MGRPO−4 (配列番号:67) から選択される3’−プライマーからなる、エム・ツベルクローシス以外のミコ バクテリアにおけるrpoB遺伝子フラグメントの増幅を可能にするプライマー のセット。 25.可能には含まれているミコバクテリア種の同定と連動して、生物学的試 料に存在するミコバクテリアの抗生物質耐性スペクトルを推定するためのキット であって、下記成分: (i)適当な場合には、試料中に存在するポリ核酸を遊離、単離または濃縮す るための手段; (ii)適当な場合には、少なくとも1つの上記プライマーのセット; (iii)可能には固体支持体に固定されている少なくとも1つの上記プローブ 、 (iv)ハイブリダイゼーションバッファー、または該バッファーを製造するの に必要な成分; (v)洗浄溶液、または該溶液を製造するのに必要な成分; (vi)適当な場合には、上記ハイブリダイゼーションから得られたハイブリッ トを検出する手段 からなるキット。 26.エム・ツベルクローシスおよびそのリファンピシン耐性の同時検出のた めの請求項25記載のキットであって、工程(ii)のプライマーのセットが請求 項22ないし23において定義されるものであり、工程(iii)のプローブが請 求項2ないし15のいずれかにおいて定義されるものであるキット。 27.エム・レプラエおよびそのリファンピシン耐性の同時検出のための請求 項25記載のキットであって、工程(ii)のプライマーのセットが請求項24に おいて定義されるものであり、工程(iii)のプローブが請求項16ないし17 のいずれかにおいて定義されるものであるキット。
JP50037496A 1994-06-09 1995-06-09 ミコバクテリウム種の抗生物質耐性スペクトルの検出方法 Expired - Lifetime JP4558105B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP94870093.5 1994-06-09
EP94870093 1994-06-09
PCT/EP1995/002230 WO1995033851A2 (en) 1994-06-09 1995-06-09 Method for the detection of the antibiotic resistance spectrum of mycobacterium species

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10500857A true JPH10500857A (ja) 1998-01-27
JP4558105B2 JP4558105B2 (ja) 2010-10-06

Family

ID=8218646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50037496A Expired - Lifetime JP4558105B2 (ja) 1994-06-09 1995-06-09 ミコバクテリウム種の抗生物質耐性スペクトルの検出方法

Country Status (14)

Country Link
US (4) US6329138B1 (ja)
EP (1) EP0771360B1 (ja)
JP (1) JP4558105B2 (ja)
AT (1) ATE261496T1 (ja)
AU (1) AU703947B2 (ja)
BR (1) BR9507960B8 (ja)
CA (1) CA2192364C (ja)
CZ (1) CZ298020B6 (ja)
DE (1) DE69532675T2 (ja)
DK (1) DK0771360T3 (ja)
ES (1) ES2217280T3 (ja)
PT (1) PT771360E (ja)
RU (1) RU2204608C2 (ja)
WO (1) WO1995033851A2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003512084A (ja) * 1999-10-27 2003-04-02 ゼニス ライフ サイエンス カンパニー リミテッド 遺伝子断片並びに結核菌と非結核マイコバクテリア菌種の診断及び同定方法
JP2005503165A (ja) * 2001-09-18 2005-02-03 ジェン−プローブ・インコーポレーテッド 結核菌(Mycobacteriumtuberculosis)のrpoB配列の検出
JP2009189283A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Nipro Corp 結核菌および非結核性抗酸菌検出試薬
JP2017530710A (ja) * 2014-10-10 2017-10-19 ラトガース,ザ ステート ユニバーシティ オブ ニュー ジャージー 結核菌(Mycobacterium Tuberculosis)のためのポリメラーゼ連鎖反応プライマーおよびプローブ

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PT771360E (pt) 1994-06-09 2004-07-30 Innogenetics Nv Metodo para a deteccao do espectro de resistencia a antibioticos de especies mycobacterium
WO1998046342A2 (en) 1997-04-15 1998-10-22 Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. Preparation of low-dust stabilisers
DE19734940A1 (de) * 1997-08-12 1999-02-18 Biotecon Ges Fuer Biotechnologische Entwicklung & Consulting Mbh Nucleinsäuremolekül-Satz für Salmonella-Nachweis, Nucleinsäuren, Kit und Verwendung
US7108968B2 (en) * 1998-04-03 2006-09-19 Affymetrix, Inc. Mycobacterial rpoB sequences
CA2354234A1 (en) * 1998-12-11 2000-06-22 Visible Genetics Inc. Method and kit for the characterization of antibiotic-resistance mutations in mycobacterium tuberculosis
EP1076099A3 (en) * 1999-08-03 2003-03-05 Nisshinbo Industries, Inc. Kit for diagnosis of tubercle bacilli
EP1307587A2 (en) 2000-03-03 2003-05-07 THE GOVERNMENT OF THE UNITED STATES OF AMERICA, as represented by THE SECRETARY, DEPARTMENT OF HEALTH AND HUMAN SERVICES MULTIPLEX HYBRIDIZATION SYSTEM FOR IDENTIFICATION OF PATHOGENIC i MYCOBACTERIUM /i AND METHOD OF USE
KR100451108B1 (ko) * 2000-05-30 2004-10-06 주식회사 바이오메드랩 마이코박테리아 균동정 및 약제내성 탐지를 위한 유전자진단키트 및 그 키트의 제조방법
EA004875B1 (ru) * 2000-06-28 2004-08-26 Хамар Бакулиш Мафатлал Применение агента для обращения устойчивости к медикаментам у mycobacterium tuberculosis
US6902894B2 (en) * 2001-09-07 2005-06-07 Genetel Pharmaceuticals Ltd. Mutation detection on RNA polmerase beta subunit gene having rifampin resistance
US7094542B2 (en) 2001-09-18 2006-08-22 Gen-Probe Incorporated Detection of rpoB sequences of Mycobacterium tuberculosis
KR100454585B1 (ko) * 2001-10-09 2004-11-02 주식회사 에스제이하이테크 마이코박테리아의 균주 감별, 결핵균의 스트레인 감별과항생제 내성을 검출하기 위한 프로브를 포함하는마이크로어레이와 이를 이용한 검출 방법 및 진단 키트
FI115637B (fi) * 2003-12-19 2005-06-15 Mobidiag Oy Diagnostinen menetelmä hengitystieinfektioita aiheuttavien bakteerien osoittamiseksi ja tunnistamiseksi ja menetelmässä käyttökelpoinen alukeseos
GB0403039D0 (en) * 2004-02-11 2004-03-17 Health Prot Agency TB resistance assay
US7445895B2 (en) * 2004-04-28 2008-11-04 Asiagen Corporation Methods, kits and assay system for detecting drug-resistant Mycobacterium tuberculosis
ITRM20050067A1 (it) 2005-02-17 2006-08-18 Istituto Naz Per Le Malattie I Metodo per la rivelazione di acidi nucleici virali o di origine virale nelle urine.
US7914982B2 (en) * 2005-02-17 2011-03-29 Trovagene, Inc. Methods for detecting pathogen specific nucleic acids in urine
ITRM20050068A1 (it) * 2005-02-17 2006-08-18 Istituto Naz Per Le Malattie I Metodo per la rivelazione di acidi nucleici di agenti patogeni batterici o di parassiti nelle urine.
RU2376387C2 (ru) * 2005-12-26 2009-12-20 Учреждение Российской академии наук Институт молекулярной биологии им. В.А. Энгельгардта РАН Способ одновременного обнаружения микобактерий туберкулезного комплекса и идентификации мутаций в днк микобактерий, приводящих к устойчивости микроорганизмов к рифампицину и изониазиду, на биологических микрочипах, набор праймеров, биочип и набор олигонуклеотидных зондов, используемые в способе
WO2007105673A1 (ja) 2006-03-13 2007-09-20 Wako Pure Chemical Industries, Ltd. 変異遺伝子の検出方法
HUE019019T5 (en) * 2007-08-22 2017-04-28 Trovagene Inc Methods for Using miRNA for In vivo Cell Death Detection
US7946758B2 (en) * 2008-01-31 2011-05-24 WIMM Labs Modular movement that is fully functional standalone and interchangeable in other portable devices
KR100990756B1 (ko) 2008-05-22 2010-10-29 엠앤디 (주) 결핵균 약제 내성 진단용 프로브 및 그 키트
KR101001368B1 (ko) * 2008-05-22 2010-12-14 엠앤디 (주) 나균 리팜핀 내성 진단용 프로브 및 그 키트
EP2638178B1 (en) 2010-11-10 2016-10-05 Brandeis University Methods, and kits for detecting and identifying mycobacteria
TWI614345B (zh) 2012-06-22 2018-02-11 Taichung Veterans General Hospital 檢測數種非結核分枝桿菌、結核分枝桿菌及其抗藥性之探針、晶片、套組與方法
RU2552214C2 (ru) * 2013-04-03 2015-06-10 Федеральное Государственное Бюджетное Учреждение науки Институт химический биологии и фундаментальной медицины Сибирского отделения РАН (ИХБФМ СО РАН) СПОСОБ ВЫЯВЛЕНИЯ УСТОЙЧИВЫХ К ПИРАЗИНАМИНУ ИЗОЛЯТОВ Mycobacterium tuberculosis
KR101472993B1 (ko) * 2013-08-20 2014-12-18 한국생명공학연구원 마이크로박테리움 속 hy-17 균주로부터 생산되는 신규한 알카리 내성 글리코시드 하이드로레이즈 패밀리 10 자일라나제
JP2018518180A (ja) * 2015-06-19 2018-07-12 ケンブリッジ エンタープライズ リミテッド 感染性疾患の診断および処置
WO2018026141A1 (ko) * 2016-08-04 2018-02-08 주식회사 옵티팜 퀀타매트릭스 어세이 플랫폼 기반 결핵 및 비결핵 항산균의 검출 및 동정과 결핵균의 리팜핀 내성여부를 동시 확인할 수 있는 진단법 및 그 키트
RU2659958C2 (ru) * 2016-10-17 2018-07-04 Федеральное государственное бюджетное учреждение "Национальный медицинский исследовательский центр фтизиопульмонологии и инфекционных заболеваний" Министерства здравоохранения Российской Федерации (ФГБУ "НМИЦ ФПИ" Минздрава России) Способ оценки лекарственной чувствительности Mycobacnerium tuberculosis на основе результатов определения иммунологических показателей крови у больного туберкулезом легких человека
EP3877550A4 (en) * 2018-11-09 2022-08-10 Longhorn Vaccines and Diagnostics, LLC RAPID PCR METHODOLOGY

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4775361A (en) * 1986-04-10 1988-10-04 The General Hospital Corporation Controlled removal of human stratum corneum by pulsed laser to enhance percutaneous transport
WO1988003957A1 (en) * 1986-11-24 1988-06-02 Gen-Probe Incorporated Nucleic acid probes for detection and/or quantitation of non-viral organisms
DE68925030T2 (de) * 1988-01-21 1996-07-25 Massachusetts Inst Technology Molekültransport durch gewebe mit der verwendung von elektroporation.
US5749847A (en) * 1988-01-21 1998-05-12 Massachusetts Institute Of Technology Delivery of nucleotides into organisms by electroporation
US5423803A (en) * 1991-10-29 1995-06-13 Thermotrex Corporation Skin surface peeling process using laser
US5713845A (en) * 1991-10-29 1998-02-03 Thermolase Corporation Laser assisted drug delivery
US5246436A (en) * 1991-12-18 1993-09-21 Alcon Surgical, Inc. Midinfrared laser tissue ablater
US5165418B1 (en) * 1992-03-02 1999-12-14 Nikola I Tankovich Blood sampling device and method using a laser
US5851763A (en) 1992-09-17 1998-12-22 Institut Pasteur Rapid detection of antibiotic resistance in mycobacterium tuberculosis
US5633131A (en) * 1992-04-30 1997-05-27 Institut Pasteur Rapid detection of isoniazid resistance in mycobacterium tuberculosis probes for selecting nucleic acid encoding isoniazid resistance, and methods and kits
DE69323872T3 (de) 1992-04-30 2010-06-02 Assistance Publique, Hopitaux De Paris Schnellnachweis der antibiotikaresistenz in mycobacterium tuberculosis
US5462520A (en) * 1992-08-17 1995-10-31 Genetronics, Inc. Transsurface drug delivery by electrofusion of microbubbles to the tissue surface
US5464386A (en) * 1992-08-17 1995-11-07 Genetronics, Inc. Transdermal drug delivery by electroincorporation of vesicles
US5643252A (en) * 1992-10-28 1997-07-01 Venisect, Inc. Laser perforator
US5462743A (en) * 1992-10-30 1995-10-31 Medipro Sciences Limited Substance transfer system for topical application
US5458140A (en) * 1993-11-15 1995-10-17 Non-Invasive Monitoring Company (Nimco) Enhancement of transdermal monitoring applications with ultrasound and chemical enhancers
US5556612A (en) * 1994-03-15 1996-09-17 The General Hospital Corporation Methods for phototherapeutic treatment of proliferative skin diseases
US5505726A (en) * 1994-03-21 1996-04-09 Dusa Pharmaceuticals, Inc. Article of manufacture for the photodynamic therapy of dermal lesion
US5643723A (en) 1994-05-26 1997-07-01 Roche Molecular Systems, Inc. Detection of a genetic locus encoding resistance to rifampin in mycobacterial cultures and in clinical specimens
PT771360E (pt) 1994-06-09 2004-07-30 Innogenetics Nv Metodo para a deteccao do espectro de resistencia a antibioticos de especies mycobacterium
US5554153A (en) * 1994-08-29 1996-09-10 Cell Robotics, Inc. Laser skin perforator

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003512084A (ja) * 1999-10-27 2003-04-02 ゼニス ライフ サイエンス カンパニー リミテッド 遺伝子断片並びに結核菌と非結核マイコバクテリア菌種の診断及び同定方法
JP2005503165A (ja) * 2001-09-18 2005-02-03 ジェン−プローブ・インコーポレーテッド 結核菌(Mycobacteriumtuberculosis)のrpoB配列の検出
JP2009189283A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Nipro Corp 結核菌および非結核性抗酸菌検出試薬
JP2017530710A (ja) * 2014-10-10 2017-10-19 ラトガース,ザ ステート ユニバーシティ オブ ニュー ジャージー 結核菌(Mycobacterium Tuberculosis)のためのポリメラーゼ連鎖反応プライマーおよびプローブ
JP2020168007A (ja) * 2014-10-10 2020-10-15 ラトガース,ザ ステート ユニバーシティ オブ ニュー ジャージー 結核菌(Mycobacterium Tuberculosis)のためのポリメラーゼ連鎖反応プライマーおよびプローブ

Also Published As

Publication number Publication date
US20030152982A1 (en) 2003-08-14
BR9507960B1 (pt) 2010-08-10
EP0771360A1 (en) 1997-05-07
PT771360E (pt) 2004-07-30
WO1995033851A2 (en) 1995-12-14
DE69532675D1 (de) 2004-04-15
JP4558105B2 (ja) 2010-10-06
AU2789695A (en) 1996-01-04
BR9507960B8 (pt) 2014-09-30
WO1995033851A3 (en) 1996-02-08
ES2217280T3 (es) 2004-11-01
EP0771360B1 (en) 2004-03-10
US6632607B1 (en) 2003-10-14
US7252936B2 (en) 2007-08-07
BR9507960A (pt) 1997-09-02
ATE261496T1 (de) 2004-03-15
US6329138B1 (en) 2001-12-11
DE69532675T2 (de) 2005-02-24
CZ298020B6 (cs) 2007-05-23
CA2192364A1 (en) 1995-12-14
AU703947B2 (en) 1999-04-01
US20090068651A1 (en) 2009-03-12
CZ361296A3 (en) 1997-07-16
RU2204608C2 (ru) 2003-05-20
DK0771360T3 (da) 2004-07-12
CA2192364C (en) 2009-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4558105B2 (ja) ミコバクテリウム種の抗生物質耐性スペクトルの検出方法
JP4859325B2 (ja) カンジダ種の検出および定量化のためのポリヌクレオチドプローブ
EP2256218B1 (en) Primers for tubercle bacillus detection, and method of detecting human tubercle bacillus therewith
JPH11502727A (ja) 逆転写酵素遺伝子における薬剤により誘発された変異の検出方法
US7871779B2 (en) Molecular identification of Aspergillus species
JP2008263994A (ja) 結核菌中のイソニアジド抵抗性の迅速検出
JP2010515451A (ja) 大腸菌検出用dnaチップ
WO1997044488A2 (en) Compositions and methods for the detection of mycobacterium kansasii
JP3408564B2 (ja) 結核菌中のイソニアジド抵抗性の迅速検出
JP2010515452A (ja) スタフィロコッカス・アウレウス検出用dnaチップ
JP2002238563A (ja) マイコバクテリア特異的ヌクレオチド配列の同定およびマイコバクテリア種の鑑別診断法の開発
WO2002040663A1 (fr) Acides nucleiques permettant de detecter des champignons et procede de detection de champignons a l'aide desdits acides nucleiques
EP2322659B1 (en) Method for detecting sensitivity to isoniazid in m. tuberculosis
WO2008137715A1 (en) Detecting triazole resistance in aspergillus
JPH0789960B2 (ja) 黄色ブドウ球菌検出のためのオリゴヌクレオチドおよびそれを用いた検出法
WO1991013171A1 (en) Method of judging type of human leukocyte antigen
JPH0789957B2 (ja) 腸炎ビブリオ菌検出のためのオリゴヌクレオチドおよびそれを用いた検出法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050719

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20051018

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20051205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060919

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20061012

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20061019

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080902

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080910

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100223

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100226

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100324

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100329

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100426

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100506

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100521

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100721

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term