JPH1047085A - エンジンの機械式ガバナ装置 - Google Patents

エンジンの機械式ガバナ装置

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Publication number
JPH1047085A
JPH1047085A JP21663196A JP21663196A JPH1047085A JP H1047085 A JPH1047085 A JP H1047085A JP 21663196 A JP21663196 A JP 21663196A JP 21663196 A JP21663196 A JP 21663196A JP H1047085 A JPH1047085 A JP H1047085A
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JP
Japan
Prior art keywords
lever
bearing
governor
levers
fuel injection
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP21663196A
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English (en)
Inventor
Akira Samata
章 佐俣
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP21663196A priority Critical patent/JPH1047085A/ja
Publication of JPH1047085A publication Critical patent/JPH1047085A/ja
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でレバーに生じるガタを小さく
し、軸受部の摩耗の進行やエンジン性能への影響を効果
的に低減し得るエンジンの機械式ガバナ装置を提供する
事を目的とする。 【解決手段】 図1に示すように共通軸1を有する二本
のレバー2、3を設け、その内一方のレバー3はガバナ
スプリング4に連結すると共に定格燃料噴射量セット用
部品5により可動範囲を規制され、もう一方のレバー2
は燃料噴射ポンプの噴射量調整ラック7に連結された機
械式ガバナ装置において、図3に示すように、前記共通
軸に軸支される一のレバーの軸受31Aを前記二本のレ
バーにまたがる長さとし、該軸受31Aの外周部を軸と
して、他のレバーの軸受24を環設するか、若しくは図
2に示すように、前記共通軸1に軸支される一のレバー
の軸受ハウジング32を二本のレバーにまたがる長さと
しそのハウジング32で夫々のレバーの複数の軸受2
1、31を保持するとともに、前記軸受ハウジング32
の外周部を軸として他のレバーの軸受22を環設したこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンの機械式ガ
バナ装置に係り、特にディーゼルエンジンの噴射量制御
に用いられる機械式ガバナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンでは最高回転を制御
しエンジンに無理がかかるのを防止するとともに、低速
時の回転を安定させるガバナを設けている。特に低速回
転時の燃料噴射量は非常に微量で燃料噴射ポンプの噴射
量調整ラックのちょっとした動きに対しても噴射量が大
きくなるために回転数が大きく変化してしまう。またエ
ンジンの負荷変動によってもガバナがない場合、それに
追従することが出来なくてエンジンストップを起こしや
すく円滑な運転が望めない。そのためエンジンの回転数
や負荷が変化した場合自動的に燃料噴射ポンプの噴射量
調整ラックを動かして噴射量を制御し、回転を安定させ
るガバナが必要となる。ガバナには回転数や負荷に応じ
て変動するインテークマニホールド内の負圧を利用する
ニューマチックガバナと、回転中の遠心力を利用して機
械的に作動する機械式ガバナとがある。
【0003】図4及び図5は前記機械式ガバナ要部構成
を示す従来技術で、テンションレバー3はガバナスプリ
ング4に連結され、その張力を受けると共に、ラックセ
ットスクリュ5に接当することによって、可動範囲を定
格燃料噴射量セット位置までに規制されている。ガバナ
レバー2はガバナ推力を受けると共にタイロッド6を介
して、燃料噴射ポンプの噴射量調節ラック7に連結され
ている。テンションレバー3とガバナレバー2との間に
は、スタートスプリング8が介装されている。ガバナ推
力によってガバナレバー2に加わるモーメントがスター
トスプリング8によってガバナレバー2に加わるモーメ
ントよりも小さい時、ガバナレバー2は、ラックセット
スクリュ5により可動範囲を定格燃料噴射量位置までに
規制されているテンションレバー3に対するガバナレバ
ー2の相対位置を、燃料噴射ポンプのラック7の燃料噴
射量増量の方向に回動させることができる。この機構に
より、エンジン始動時(エンジン低速回転時)に、ラッ
クセットスクリュ5によってセットされた定格燃料噴射
量よりも噴射量を増量させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて前記機構に用いる
二本のレバー2、3の軸受21、31について図5にも
とづいて検討してみるに、前記従来の機構では、前述の
二本のレバー2、3が各々独立して設けられており、軸
受21、31も図5に示す様に各々のレバー2、3に独
立して設けられている。一方共通軸1と軸受21、31
のクリアランスは摺動抵抗を低減するため、一定量を確
保する必要があり、このクリアランスにより各々のレバ
ー2、3にガタが生じる。これが原因で、下記(1)、
(2)の問題点がある。 (1)各々のレバー2、3にガタが生じると、共通軸1
と軸受21、31の間の面圧の偏りが大きくなり、軸受
メタル等の軸受部の摩耗が進行する。 (2)前記ガタの偏りの向きが変わることによりエンジ
ン性能への影響が大きくなる。
【0005】本発明は簡単な構成で前記したレバーに生
じるガタを小さくし、これにより軸受部の摩耗の進行や
エンジン性能への影響を効果的に低減し得るエンジンの
機械式ガバナ装置を提供する事を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる技術的課
題を解決するために、図1に示すように共通軸1を有す
る二本のレバー2、3を設け、その内一方のレバー3は
ガバナスプリング4に連結すると共に定格燃料噴射量セ
ット用部品5により可動範囲を規制され、もう一方のレ
バー2は燃料噴射ポンプの噴射量調整ラック7に連結さ
れ、更に、双方のレバー2、3間にバネ8を介装するこ
とによって、エンジン始動時燃料噴射量増量機構を付加
したエンジンの機械式ガバナ装置において、その第1の
技術手段においては図3に示すように、前記共通軸に軸
支される一のレバーの軸受31Aを前記二本のレバー
2、3にまたがる長さとし、該二本のレバーにまたがる
長さとした軸受31Aの外周部を軸として、他のレバー
の軸受24を環設したことを特徴とする。
【0007】また第2の技術手段においては図2に示す
ように、前記共通軸1に軸支される一のレバーの軸受ハ
ウジング32を二本のレバーにまたがる長さとし、その
ハウジング32で夫々のレバーの複数の軸受21、31
を保持するとともに、前記二本のレバーにまたがる長さ
とした軸受ハウジング32の外周部を軸として、他のレ
バーの軸受22を環設したことを特徴とする。この場合
前記一のレバーは図2及び図3に示すようにガバナレバ
ー2の場合も、またテンションレバー3の場合もある。
【0008】かかる発明によれば軸受24または軸受ハ
ウジング32を二本のレバー2、3にまたがる長さとし
たことにより、共通軸1と軸受2、3のクリアランスは
同じままで、軸受部32(31A)の幅が大きくなる。
従って、例えば直角三角形の短辺(クリアランス)が同
じでも長辺(軸受部の幅)が2倍になるのと同様であ
り、従って直角三角形狭角が小さくなるのと同様に前記
軸受部のガタ量が小さくなる。また、その軸受31Aま
たは軸受ハウジング32の外周部を軸として、もう一方
の軸受22(24)を設けており、従って二本のレバー
の間の相対的な回転、言換えれば二本のレバーは他側レ
バーに規制される事なく夫々独立して回転が可能なの
で、エンジン始動時の燃料噴射量増量機構は従来の通り
作用することが出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例
に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相
対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発
明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例
にすぎない。本発明の第1実施例を図1、図2に示す。
先ず図1に基づいて本発明が適用されるエンジンの機械
式ガバナ装置で、その概略構成を説明するに、テンショ
ンレバ3はガバナスプリング4に連結され、その張力を
受けると共に、ラックセットスクリュ5に接当すること
によって、可動範囲を定格燃料噴射量セット位置までに
規制されている。ガバナレバー2はガバナ推力を受ける
と共にタイロッド6を介して、燃料噴射ポンプの噴射量
調節ラック7に連結されている。テンションレバー3と
ガバナレバー2とは共通軸1により回動可能に軸支され
るとともに、両レバー2、3の間にスタートスプリング
8を介装する。そしてガバナ推力によってガバナレバー
2に加わるモーメントがスタートスプリング8によって
ガバナレバー2に加わるモーメントよりも小さい時、ガ
バナレバー2は、ラックセットスクリュ5により可動範
囲を定格燃料噴射量位置までに規制されているテンショ
ンレバー3に対するガバナレバー2の相対位置を、燃料
噴射ポンプのラック7の燃料噴射量増量の方向に回動さ
せることができる。この機構により、エンジン始動時
(エンジン低速回転時)に、ラックセットスクリュ5に
よってセットされた定格燃料噴射量よりも噴射量を増量
させることができる。かかる点は前記従来技術と同様で
ある。
【0010】そして本実施例においては図2に示すよう
に、前記共通軸1に軸支されるテンションレバー3の軸
受ハウジング32をガバナレバー2側に延設し、その長
さをとテンションレバー3とガバナレバー2とにまたが
る長さ、言換えればテンションレバー3の軸受31のみ
ならずガバナレバー2の軸受21をも保持可能な長さと
し、該ハウジング32で夫々のレバー2、3の軸受21
と軸受31を保持する。そして前記軸受ハウジング32
のガバナレバー2側の外周部を研削/鏡面研磨して摺動
軸32aとして機能させ、ガバナレバーの第2の軸受2
2を環設する。この結果、ガバナレバー2は第2の軸受
22を介して軸受ハウジング32の摺動軸32aの周囲
を回動させる事が出来、またテンションレバー3の軸受
ハウジング32は軸受21、31と第2の軸受22間に
回転自在に嵌合されているためにガバナレバー2と無関
係にテンションレバー3を回動させる事が出来る。従っ
て二本のレバー2、3は他側レバーに規制される事なく
夫々独立して回転する事が出来る。また軸受ハウジング
32を二本のレバー2、3にまたがる長さとしたことに
より、共通軸1と軸受2、3のクリアランスは同じまま
で、軸受部32の幅が大きくなる。従って本実施例によ
れば前記した本発明の作用が円滑に達成できる。
【0011】図3は本発明の第2の実施形態を示し、テ
ンションレバー3の軸受31Aをガバナレバー2側に延
設し、その長さをとテンションレバー3とガバナレバー
2とにまたがる長さ、言換えればテンションレバー3の
ハウジング35のみならずガバナレバー2のハウジング
25にも保持される長さとし、一の軸受31Aにハウジ
ング35と25を保持させる。そして前記ガバナレバー
2側の軸受ハウジング25は前記一の軸受31Aに直接
嵌合させる事なく、第二の軸受24を介して嵌合させ
る。この結果、ガバナレバー2は第二の軸受23を介し
て一の軸受31Aに周囲を回動させる事が出来、またテ
ンションレバー3の軸受ハウジング35は軸受21Aを
直接保持されており、該軸受21Aは第二の軸受25間
に回転自在に嵌合されているためにガバナレバー2と無
関係にテンションレバー3を回動させる事が出来る。従
って二本のレバー2、3は他側レバーに規制される事な
く夫々独立して回転する事が出来る。また軸受21Aを
二本のレバー2、3にまたがる長さとしたことにより、
共通軸1と軸受2、3のクリアランスは同じままで、軸
受部31Aの幅が大きくなる。従って本実施例において
も前記した本発明の作用が円滑に達成できる。
【0012】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によればクリア
ランスが同一でも見掛け上の軸受部の長さが2倍となる
ためにレバーのガタを小さくする事が出来、これにより
軸と軸受の間の面圧の偏りが低減され、摩耗の進行を押
さえることができるとともに、ガタの偏りの向きが変わ
ることによるエンジン性能への影響を小さくすることが
できるのみならず、二本のレバーの両方で占める軸方向
の幅は従来のままで、上記の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るガバナ装置機構の俯瞰図
である。
【図2】図1のレバー軸受部を表す要部断面図で第一実
施例に対応する。
【図3】図1のレバー軸受部の変形例を表す要部断面図
で第二実施例に対応する。
【図4】従来技術のガバナ装置を示す俯瞰図である。
【図5】図4の従来のレバー軸受部を表す断面図。
【符号の説明】
1 共通軸 2 ガバナレバー 3 テンションレバー 4 ガバナスプリング 5 定格燃料噴射量セット用部品 7 噴射量調整ラック 8 バネ 31A 一のレバーの軸受 24 他のレバーの軸受24 32 一のレバーの軸受ハウジング 22 他のレバーの軸受

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通軸を有する二本のレバーを設け、そ
    の内一方のレバーはガバナスプリングに連結すると共に
    定格燃料噴射量セット用部品により可動範囲を規制さ
    れ、もう一方のレバーは燃料噴射ポンプの噴射量調整ラ
    ックに連結され、更に、双方のレバー間にバネを介装す
    ることによって、エンジン始動時燃料噴射量増量機構を
    付加したエンジンの機械式ガバナ装置において、 前記共通軸に軸支される一のレバーの軸受を前記二本の
    レバーにまたがる長さとするか、若しくは一のレバーの
    軸受ハウジングを二本のレバーにまたがる長さとし、そ
    のハウジングで複数の軸受を保持するとともに、 二本のレバーにまたがる長さとした軸受または軸受ハウ
    ジングの外周部を軸として、他のレバーの軸受を環設し
    たことを特徴とするエンジンの機械式ガバナ装置。
JP21663196A 1996-07-30 1996-07-30 エンジンの機械式ガバナ装置 Withdrawn JPH1047085A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103502606A (zh) * 2011-04-28 2014-01-08 洋马株式会社 发动机的调速器装置
CN107725200A (zh) * 2017-11-17 2018-02-23 安庆中船柴油机有限公司 一种发动机的油门控制系统

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103502606A (zh) * 2011-04-28 2014-01-08 洋马株式会社 发动机的调速器装置
CN107725200A (zh) * 2017-11-17 2018-02-23 安庆中船柴油机有限公司 一种发动机的油门控制系统
CN107725200B (zh) * 2017-11-17 2023-11-21 安庆中船柴油机有限公司 一种发动机的油门控制系统

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A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031007