JPH1046860A - エレベータ式立体駐車設備のパレット位置補正装置 - Google Patents

エレベータ式立体駐車設備のパレット位置補正装置

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JPH1046860A
JPH1046860A JP20806196A JP20806196A JPH1046860A JP H1046860 A JPH1046860 A JP H1046860A JP 20806196 A JP20806196 A JP 20806196A JP 20806196 A JP20806196 A JP 20806196A JP H1046860 A JPH1046860 A JP H1046860A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回装置の旋回台上のパレットをエレベータ
の昇降台上のスライドフォークの定位置に確実に案内す
る。 【解決手段】 エレベータ式立体駐車設備においてスラ
イドフォーク32でパレットPを移載する場合、一対の
ガイドプレート58を昇降台6に起伏可能に設ける。パ
レット移載時はパレットPとの干渉しなようにガイドプ
レート58を倒伏させるが、それ以外の時はガイドプレ
ート58を起立させてパレットPの中央立上がり部の裏
面凹所p3の縦面に係合させ、パレットPをスライドフ
ォーク32の定位置に位置決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータ式立体
駐車設備のパレット位置補正装置に関し、特に、車載パ
レットをスライドフォークによってエレベータの昇降台
と格納棚との間で受け渡す際の受渡し対策に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベータ式立体駐車設備で
は、入庫車両を格納棚に格納したり、あるいは出庫車両
を格納棚から搬出するために、エレベータの昇降台と格
納棚との間で入出庫車両をパレットごと受け渡すように
している。
【0003】このようなエレベータ式立体駐車設備で
は、旋回装置を入出庫口奥部の車両入出庫スペースに設
置し、例えば前進運転で入出庫口から旋回装置の旋回台
上のパレットに乗り入れた入庫車両を旋回装置の作動に
よって水平面内で180°方向変換させ、出庫時に前進
運転で入出庫口から退出できるようにしている。また、
立地条件等の制約によって格納棚に格納されている車両
の向きと、入出庫口を経て退出入する入出庫車両の向き
とが90°異なる場合には、旋回装置の旋回台上のパレ
ットに乗り入れた入出庫車両を旋回装置の作動によって
水平面内で90°方向変換させるようにしている。
【0004】この際、エレベータの昇降台は、旋回台上
の車載パレットと干渉しないように該車載パレットと一
旦切り離されるため、方向変換後の車載パレットと昇降
台との位置関係を一定に設定する必要から旋回装置には
精度良い旋回が要求される。
【0005】かかる点に鑑み、旋回台に位置決め対策を
施したエレベータ式立体駐車設備として、例えば特開平
4−136378号公報に開示されているように、旋回
装置が旋回機能と昇降機能との両機能を備えている場合
において、該旋回装置の旋回台の一端に位置決めピンを
突設するとともに、旋回装置が設置されているピット側
にガイド片を設け、旋回台が上昇して車載パレットをエ
レベータの昇降台から持ち上げて方向変換した後、上記
旋回台が下降して方向変換後の車載パレットを上記昇降
台に受け渡す際、上記位置決めピンをガイド片のガイド
溝に係合案内することにより、旋回台を正規の位置に位
置決めするようにしたエレベータ式立体駐車設備が知ら
れている。
【0006】また、旋回装置が昇降機能を備えていない
タイプつまり旋回機能だけである場合のエレベータ式立
体駐車設備では、旋回装置の旋回台の一端に位置決めピ
ンを突設するとともに、エレベータの昇降台に2つのガ
イド片を向かい合わせに取り付け、上記昇降台が下降し
て車載パレットを旋回台に受け渡して方向変換した後、
上記昇降台が上昇して方向変換後の車載パレットを上記
旋回台から受け取る際、上記位置決めピンを一方のガイ
ド片のガイド溝に係合案内することにより、旋回台を正
規の位置に位置決めするようにしている。
【0007】ところが、上記のいずれの場合であって
も、位置決めピンが旋回台に突設されているため、位置
決めがパレット全体から見ると旋回台の旋回中心に近い
位置で行われることや、位置決めピンとガイド片との係
合代等の関係から、旋回台上のパレットの長手方向端部
では数十mm単位の振れ誤差が生じ、旋回台上のパレット
の向きと、該パレットを受け取ろうとする昇降台の向き
とが正確に一致しないという問題がある。
【0008】ところで、車載パレットを昇降台と格納棚
との間で受け渡す方式として、コンベヤ方式とスライド
フォーク方式とがある。前者のコンベヤ方式のエレベー
タ式立体駐車設備では、例えば特開平3−194072
号公報に開示されているように、昇降台の前後にコンベ
ヤチェーンをそれぞれ張設し、該各コンベヤチェーンに
係合ピンを設ける一方、パレットの前後両端部の左右に
逆U字状の係合溝を有する計4個の係合片を設け、両者
の係合状態において上記各コンベヤチェーンを正・逆回
走させることにより、パレットを昇降台から格納棚に払
い出したり、あるいは逆に格納棚から昇降台に引き込ん
だりするようにしている。
【0009】そして、このコンベヤ方式のエレベータ式
立体駐車設備では、上述の如く旋回台上のパレットの向
きと、該パレットを受け取ろうとする昇降台の向きとが
正確に一致していなくても、コンベヤチェーンに設けた
上記係合ピンをパレットに設けた上記係合片の開口縁部
に係合案内することにより、上記パレットの振れ誤差を
除去してパレットを昇降台に正規の姿勢で位置補正して
搭載することができるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、後者のスライ
ドフォーク方式のエレベータ式立体駐車設備では、コン
ベヤチェーン方式の如き係合片と係合ピンとによるパレ
ットの位置補正はできない。
【0011】そこで、スライドフォークの上面に高さ1
5mm程度の位置決め片を突設し、該位置決め片をパレッ
トの2つの車輪乗入部間の中央立上がり部を構成する裏
面凹所の縦面に係合させることにより、パレットを昇降
台に位置決めするようにしている。
【0012】このような位置決めのやり方であるため、
パレットをスライドフォークに受け渡す際、上述の如く
旋回台上のパレットの向きと、該パレットを受け取ろう
とする昇降台の向きとが正確に一致していない場合に
は、スライドフォークの位置決め片がパレットの中央立
上がり部の裏面凹所の縦面に係合せず、該位置決め片上
にパレットの車輪乗入部底面が乗り上げてしまい、パレ
ットを昇降台(スライドフォーク)に正規の姿勢で位置
補正して搭載することができなくなる。
【0013】この対策として、上記位置決め片の突出寸
法を長くするとともに、位置決め片をパレットの中央立
上がり部の裏面凹所の縦面に係合し易いようにテーパ形
状に形成することにより、パレットをスライドフォーク
の定位置に案内することが考えられるが、この場合に
は、昇降台と格納棚との間でパレットを移載する際に、
位置決め片とパレットとの係合・離脱を行うためのスラ
イドフォークの昇降ストロークが増大し、このため、格
納棚の上下ピッチを大きく取らねばならないという不具
合が生ずることから採用し難い。
【0014】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、旋回装置の旋回台上の
パレットをエレベータの昇降台上のスライドフォークの
定位置に確実に案内することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、従来からある旋回台の位置決め対策に加
えて、パレットを昇降台に位置決めするようにしたこと
を特徴とする。
【0016】具体的には、本発明は、上下方向に延びる
エレベータ昇降路と、水平方向に伸縮可能な一対のスラ
イドフォークを有し、該両スライドフォークに車両をパ
レットごと搭載して上記エレベータ昇降路を昇降する昇
降台と、上記各スライドフォークの上面に突設され、パ
レットの2つの車輪乗入部間の中央立上がり部を構成す
る裏面凹所の縦面に係合してパレットを上記昇降台に位
置決めする位置決め片と、上記エレベータ昇降路に設け
られ、水平面内で旋回する旋回台を有し、該旋回台上の
パレットに乗り入れた車両の向きを該旋回台の旋回動作
により方向変換する旋回装置と、上記旋回台に設けら
れ、上記昇降台又は設備固定側の係止部に係合して上記
旋回台の旋回誤差を修正する旋回誤差修正手段と、上記
エレベータ昇降路の側方に設けられた格納棚とを備え、
入出庫時、上記昇降台を格納棚側方に停止させ、パレッ
ト長辺を格納棚側に向けて車両を横向きにした姿勢で車
載パレットを上記両スライドフォークの伸縮動作により
昇降台と格納棚との間で横送りして移載するエレベータ
式立体駐車設備のパレット位置補正装置を対象とし、次
のような解決手段を講じた。
【0017】すなわち、本発明の第1の解決手段は、一
対のガイドプレートを上記両スライドフォークに搭載し
たパレットの長手方向両端寄りに対応するよう上記昇降
台に起伏可能に設ける。そして、上記各ガイドプレート
を常時は付勢手段により起立させ、この起立姿勢で上記
パレットの中央立上がり部を構成する裏面凹所に突出さ
せて該裏面凹所の縦面に両端を係合させ、パレットを上
記昇降台に位置決めする。一方、パレット移載時には、
上記各ガイドプレートをプレート倒伏手段の作動により
倒伏させ、この倒伏姿勢で上記パレットの中央立上がり
部を構成する裏面凹所から退避させて該裏面凹所の縦面
に対する両端の係合を解除し、パレットの上記昇降台と
格納棚との間での移載を可能にしたことを特徴とする。
【0018】上記の構成により、本発明の第1の解決手
段では、旋回台が旋回した後、旋回誤差修正手段が昇降
台又は設備固定側の係止部に係合して上記旋回台の旋回
誤差が修正される。その後、起立姿勢の一対のガイドプ
レートが、パレットの中央立上がり部を構成する裏面凹
所の長手方向両端寄りに突出して該裏面凹所の縦面に両
端を係合させ、パレットを上記昇降台に位置決めする。
【0019】この際、上記旋回台の旋回誤差が完全に修
正されておらず、従って、旋回台上のパレットの向き
と、該パレットを受け取ろうとする昇降台の向きとが正
確に一致していない場合でも、その後のパレットの中央
立上がり部の裏面凹所の縦面に対する両ガイドプレート
の係合によりパレットの向きが修正され、各スライドフ
ォークの位置決め片がパレットの中央立上がり部の裏面
凹所の縦面に係合してパレットが昇降台(スライドフォ
ーク)に正規の姿勢で搭載される。
【0020】一方、パレットを昇降台と格納棚との間で
移載する時には、上記各ガイドプレートがプレート倒伏
手段の作動により倒伏してパレットの中央立上がり部を
構成する裏面凹所から退避し、該裏面凹所の縦面に対す
る両端の係合が解除されることから、パレットの上記昇
降台と格納棚との間での移載が上記各ガイドプレートに
邪魔されることなく行われる。
【0021】本発明の第2の解決手段は、第1の解決手
段において、エレベータ式立体駐車設備として、昇降台
が格納棚側方に停止した状態で該昇降台を格納棚に位置
決めするロッキング装置を備えたものとする。そして、
該ロッキング装置のロッキング動作に連動して上記プレ
ート倒伏手段を作動させ、各ガイドプレートを倒伏させ
るようにしたことを特徴とする。
【0022】上記の構成により、本発明の第2の解決手
段では、プレート倒伏手段がロッキング装置のロッキン
グ動作に連動して作動し、各ガイドプレートが倒伏する
ことから、格納棚に対する昇降台の位置決めと同時にパ
レットの受渡し態勢が自動的に整い、パレットの移載が
停滞することなくスムーズに行われる。しかも、プレー
ト倒伏手段の作動源がロッキング装置の作動源と共用で
あることから、専用の作動源がいらず、構造がシンプル
でかつ設備費用が余り掛からない。
【0023】本発明の第3の解決手段は、第1の解決手
段において、各ガイドプレートの起立姿勢を第1検知手
段によって検知する。また、上記各ガイドプレートの倒
伏姿勢を第2検知手段によって検知するようにしたこと
を特徴とする。
【0024】上記の構成により、本発明の第3の解決手
段では、各ガイドプレートの起伏状態が第1及び第2検
知手段によって検知されることから、上記各ガイドプレ
ートの作動不良及び誤動作が確実に判り、安全が確保さ
れる。
【0025】本発明の第4の解決手段は、第1の解決手
段において、エレベータ式立体駐車設備を、車両が入出
庫する入出庫口がエレベータ昇降路下端側に設けられた
下部乗入れ方式とする。さらに、上記エレベータ昇降路
下端の床面にピットを凹設する。また、昇降台が下降し
てパレットを旋回台に受け渡す際、プレート倒伏手段を
当接作動させる当接手段を上記ピットに設けたことを特
徴とする。
【0026】上記の構成により、本発明の第4の解決手
段では、旋回装置が90°旋回する場合、各ガイドプレ
ートがパレットの外にはみ出すが、該各ガイドプレート
は、昇降台がピットに下降した際、プレート倒伏手段の
当接手段への当接作動により倒伏して昇降台から突出せ
ず、利用者がつまずかない。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。
【0028】(実施の形態1)図8は本発明の実施の形
態1に係るパレット位置補正装置を備えた下部乗入れ方
式のエレベータ式立体駐車設備Aを示す。同図におい
て、1は建物、2,2,…は、該建物1内部の下端部分
及び上端部分を除くスペースの左右両側に階層状に設け
られた複数段の格納スペースであって、該各格納スペー
ス2には格納棚3が設置され、該格納棚3には車両Cを
搭載するパレットPが載置されている。
【0029】上記左右両側の格納スペース2,2の間に
は、上下方向に延びるエレベータ昇降路4が設けられ、
該エレベータ昇降路4には、エレベータ5を構成する昇
降台6がその四隅を4本のワイヤロープ7,7,…の一
端に連結せしめて昇降可能に吊り下げられて配置され、
入出庫時、上記昇降台6を目的の格納棚3の側方に上昇
させて該格納棚3との間で車両CをパレットPごと受け
渡すようになされている。なお、8,8,8は従動プー
リ、9は図示しないモータにより駆動される駆動プー
リ、10はワイヤロープ7の他端に連結されたバランス
ウェイトであり、該各従動プーリ8、駆動プーリ9は建
物1内部の上端部分のスペースを機械室11として該機
械室11に設置されている。
【0030】上記建物1の下端には、車両Cが入出庫す
る入出庫口12が形成され、該入出庫口12の奥部に
は、上記エレベータ昇降路4に続く車両入出庫スペース
13が設けられている。上記エレベータ昇降路4下端の
床面にはピット14が凹設され、該ピット14内には、
ベース本体15に旋回台16が設けられた旋回装置17
が設置されている。この旋回装置17は旋回機能だけを
備えており、昇降機能を備えていないタイプであり、旋
回台16の旋回動作により該旋回台16上のパレットP
に乗り入れた車両Cの向きを水平面内で180°方向変
換するようになされている。また、図1及び図3に示す
ように、上記旋回台16の一端側には、旋回誤差修正手
段としての位置決めピン16aが外側方に突設されてい
る。そして、上記エレベータ5及び旋回装置17等によ
り、車両Cを入出庫するエレベータ式立体駐車装置Bを
構成している。
【0031】図9〜12に示すように、上記建物1は、
地面に立設された4本の支柱18,18,…や、相隣る
支柱18,18間に水平に橋絡された多数本の梁19,
19,…等の鋼材によって組み付けられた鉄骨構造体
と、該鉄骨構造体の外側に設けられた外装パネル(図示
せず)等からなり、また、上記各格納棚3は、各格納ス
ペース2の両サイドに水平に設けられた2本の棚レール
3a,3aで構成され、パレットPの短辺側両端を該両
棚レール3a,3aで下方から支持して車載パレットP
を格納スペース2に格納するようになっている。図8〜
10中、20は上記各棚レール3aの一端が取り付けら
れる棚柱である。
【0032】上記昇降台6は、2本の縦フレーム21,
21と2本の横フレーム22,22とで枠組まれた昇降
台本体23を備えてなり、該昇降台本体23の中程に
は、2本の縦フレーム24,24と2本の横フレーム2
5,25とで枠組まれた支持枠26が昇降台本体23に
対して上方移動可能に取り付けられ、該支持枠26の四
隅には上記旋回装置17で車両Cを方向変換する際にパ
レットPを旋回装置17との間で搭載支持する受け部2
7,27,…が取り付けられている。また、図1及び図
3に示すように、上記昇降台6の横フレーム22,22
には、係止部としての2つのガイド片22a,22aが
向かい合わせに取り付けられ、該各ガイド片22aには
上下方向に延びるガイド溝22bが形成されている。そ
して、上記昇降台6が下降して車載パレットPを旋回台
16に受け渡して方向変換した後、上記昇降台6が上昇
して方向変換後の車載パレットPを上記旋回台16から
受け取る際、上記位置決めピン16aを一方のガイド片
22aのガイド溝22bに係合案内することにより、上
記旋回台16の旋回誤差を修正して該旋回台16を正規
の位置に位置決めするようにしている。
【0033】上記昇降台本体23の前後両端には支持フ
レーム28,28が取り付けられ、該各支持フレーム2
8の両端に上記各ワイヤロープ7の一端が連結され、昇
降台6がエレベータ昇降路4に吊下げ支持されている。
上記各支持フレーム28の両端にはガイドローラ29,
29がブラケット30によって支持され、該各ガイドロ
ーラ29は上記各棚柱20であるH形鋼のフランジ20
aに係合し、昇降台6の昇降動作に伴って該フランジ2
0aを上下方向に転動するようになっている。なお、上
記昇降台本体23の車両乗降り側である前端(図9下
端)には、車両C及び人が乗り降りする乗降デッキ31
が設けられている。
【0034】上記昇降台6(昇降台本体23)の両支持
フレーム28,28の内側には、水平方向に伸縮可能な
一対のスライドフォーク32,32がそれぞれ設置さ
れ、昇降台6は該両スライドフォーク32,32に車両
CをパレットPごと搭載して上記エレベータ昇降路4を
昇降するようになっている。
【0035】上記各スライドフォーク32は、昇降台本
体23の縦フレーム21,21に固定されたベースフォ
ーク33を備えてなり、該ベースフォーク33は平行に
配置された2つのベースフレーム33a,33aをプレ
ート33bで連結して構成され、上記各ベースフォーク
33aの内側には複数個のガイドローラ34,35が所
定間隔をあけて転動自在に取り付けられている。
【0036】上記ベースフォーク33にはミドルフォー
ク36が移動可能に支持され、該ミドルフォーク36
は、平行に配置された2つのミドルフレーム36a,3
6aをプレート36bで連結して構成され、該両ミドル
フレーム36a,36aを上記ベースフォーク33の各
ガイドローラ34,35に案内せしめてベースフォーク
33に対し進退するようになっている。
【0037】上記ミドルフォーク36には、空パレット
P又は車載パレットPを搭載するトップフォーク37が
移動可能に支持され、該トップフォーク37の両サイド
外側には上記ベースフォーク33と同様に複数個のガイ
ドローラ34,35が所定間隔をあけて転動自在に取り
付けられ、上記トップフォーク37のミドルフォーク3
6に対する進退動作を上記各ガイドローラ34,35に
よって案内するようになっている。また、図10〜12
に示すように、上記トップフォーク37の上面には、2
つの位置決め片37a,37aが所定の間隔をあけて突
設され、該両位置決め片37a,37aをパレットPの
2つの車輪乗入部p1,p1間の中央立上がり部p2を
構成する裏面凹所p3の縦面p4に係合させてパレット
Pを上記昇降台6に位置決めするようになっている。
【0038】図13にも示すように、上記各ベースフォ
ーク33の裏側には3個のスプロケット38,39,4
0が配置され、該各スプロケット38,39,40には
チェーン41が巻き掛けられ、該チェーン41の両端は
上記ミドルフォーク36の前後両端にそれぞれ連結され
ている。また、上記ミドルフォーク36の裏側には2個
のスプロケット42,43が配置され、そのうち先端側
のスプロケット42にはチェーン44が巻き掛けられ、
該チェーン44の両端は上記ベースフォーク33及びト
ップフォーク37の基端にそれぞれ連結されている一
方、上記他の基端側のスプロケット43にも別のチェー
ン45が巻き掛けられ、該チェーン45の一端は上記ベ
ースフォーク33及びトップフォーク37の先端にそれ
ぞれ連結されている。
【0039】上記一対の両ベースフォーク33,33の
スプロケット38,38にはシャフト46の両端が連結
され、該シャフト46には従動スプロケット47が取り
付けられている一方、上記昇降台6の昇降台本体23に
は、出力軸48aに駆動スプロケット49が取り付けら
れた駆動モータ48が設置され、該駆動スプロケット4
9と上記従動スプロケット47にはエンドレスチェーン
50が巻き掛けられている。そして、入出庫時、昇降台
6を格納棚3側方に停止させ、駆動モータ48の正転・
逆転動作によって3本のチェーン41,44,45を走
行させることにより、ミドルフォーク36及びトップフ
ォーク37をその両側の格納棚3,3の一方側で進退さ
せ、この進退動作つまり両スライドフォーク32,32
の伸縮動作及び後述するロッキング装置57による上下
動作により、パレット長辺を格納棚3側に向けて車両C
を横向きにした姿勢で車載パレットPを上記昇降台6と
格納棚3との間で横送りして移載するようになされてい
る。
【0040】上記各格納棚3側の両棚柱20,20に
は、転動自在なローラ51が取付金具52によって各格
納棚3に対応して複数個取り付けられ、一方、上記昇降
台6側の前後2つの支持フレーム28,28両端にはス
ライドガイド53が1つずつ取り付けられ、該各スライ
ドガイド53の基端には流体圧シリンダ54が設置され
ている。図7に拡大詳示するように、該流体圧シリンダ
54の水平方向に延びるピストンロッド54a先端には
プレート状の案内部材55が連結金具55aによって連
結され、上記流体圧シリンダ54の伸縮作動により上記
案内部材55をスライドガイド53の上下のガイド溝5
3a,53aに沿って水平方向に進退させるようになっ
ている。
【0041】上記案内部材55の先端には、上記ローラ
51を係合案内する案内溝56が形成され、該案内溝5
6は、水平方向に延びる第1案内溝部56aと、該第1
案内溝部56aに連続し溝奥に向かって斜め下方に延び
る第2案内溝部56bとからなり、上記第1案内溝部5
6aの開放端部には溝幅を外側に向かって拡大する傾斜
面56cが形成されている。
【0042】そして、上記ローラ51、案内部材55及
び流体圧シリンダ54によりロッキング装置57が構成
され、該ロッキング装置57は、車両Cを搬出入しよう
とする格納棚3側とその反対側の格納棚3側とに2つず
つ所定間隔をあけて設けられている。そして、昇降台6
が格納棚3の側方に停止した状態で、上記昇降台6の四
隅の4つの案内部材55,55,…を各流体圧シリンダ
54の同期した伸長作動により進出させ、その進出動作
に伴ってその案内溝56の傾斜面56cをガイドとして
上記ローラ51を第1案内溝部56aに係合させること
により、図15(b)に示すように、両スライドフォー
ク32,32の各トップフォーク37の車両搭載レベル
Lf を格納棚3の車両載置レベルLt よりも低い位置に
変位させてロッキングしたり、さらに、このロッキング
状態から上記各流体圧シリンダ54の同期した伸長作動
により上記案内部材55を進出させてローラ51を案内
部材55の第2案内溝部56bに係合させることによ
り、図15(d)に示すように、両スライドフォーク3
2,32の各トップフォーク37の車両搭載レベルLf
を格納棚3の車両載置レベルLt よりも高い位置に変位
させてロッキングし、これにより昇降台6を上下方向に
2段階にロッキングして位置決めするようになってい
る。
【0043】図1及び図2に示すように、上記昇降台6
の各スライドフォーク32周りには、本発明の特徴とす
るパレット位置補正装置Dが設置されている。該パレッ
ト位置補正装置Dは、上記昇降台6の両スライドフォー
ク32,32の内寄りに設置された一対のガイドプレー
ト58,58を備えてなり、図2及び図4〜6に示すよ
うに、該各ガイドプレート58は、昇降台本体23の取
付部59a,59aに軸60によって上下方向に起伏可
能に取り付けられ、その位置は上記トップフォーク37
に搭載したパレットPの長手方向両端寄りに対応する位
置である。上記各ガイドプレート58は付勢手段として
のコイルスプリング61の一端に取付片58bを介して
連結され、該コイルスプリング61の他端は昇降台本体
23の取付部59bに連結され、該コイルスプリング6
1のばね力によって上記各ガイドプレート58を軸60
回りに上方に付勢して起立させ、該各ガイドプレート5
8を昇降台6のデッキ75より上方に突出するようにし
ている。なお、各ガイドプレート58の起立姿勢は、上
記取付部59a下端のストッパー片76に各ガイドプレ
ート58下端を当接させることによって保持されるよう
になっている。
【0044】一方、上記2基のロッキング装置57,5
7,…のうち前後の2基のロッキング装置57,57の
各流体圧シリンダ54近くのスライドガイド53には、
V形の操作レバー62が取付プレート72を介して軸6
3回りに回動可能に取り付けられ、該操作レバー62の
一端にはピン73が突設され、該ピン73は、上記流体
圧シリンダ54のピストンロッド54aと案内部材55
とを連結する連結金具55aに固定されたプッシャプレ
ート片55bで流体圧シリンダ54の伸長動作により押
され、操作レバー62を軸63回りに図7時計回り方向
へ回動させるようになっている。また、上記操作レバー
62の他端にはプッシュプルワイヤ64の一端が取付片
74を介して連結されている。このプッシュプルワイヤ
64の他端は上記各ガイドプレート58に連結され、コ
イルスプリング61のばね力によりプッシュプルワイヤ
64を引っ張って操作レバー62を軸63回りに図7反
時計回り方向へ回動させ、取付プレート72に固定した
ストッパー77に上記操作レバー62の他端を当接させ
て該操作レバー62を図7実線の傾き姿勢に保持してい
る。そして、上記各ロッキング装置57は、ロッキング
動作(流体圧シリンダ54の伸長動作)に連動して上記
プッシュプルワイヤ64及び操作レバー62を作動さ
せ、各ガイドプレート58を昇降台6のデッキ75とほ
ぼ同じ高さになるよう倒伏させるようになっている。し
たがって、上記プッシュプルワイヤ64及び操作レバー
62によってプレート倒伏手段が構成されている。具体
的には、流体圧シリンダ54の伸長作動により案内部材
55が進出し、該案内部材55の第1案内溝部56aに
ローラ51が係合した段階では、パレット位置補正装置
Dのガイドプレート58は未だ作動せず、起立姿勢を保
っている。そして、流体圧シリンダ54のさらになる伸
長作動により案内部材55がさらに進出し、該案内部材
55の第1案内溝部56aから第2案内溝部56bにロ
ーラ51の係合が切り換わった段階で、プッシャプレー
ト55bが操作レバー62のピン73を押圧して該操作
レバー62を図7仮想線のように回動させ、これにより
プッシュプルワイヤ64が引っ張られ、パレット位置補
正装置Dのガイドプレート58がコイルスプリング61
のばね力に抗して倒伏するようになっている。
【0045】上記各ガイドプレート58の下方には、第
1検知手段としての第1近接センサー65と、第2検知
手段としての第2近接センサー66とがブラケット67
に取り付けられて配置され、上記第1近接センサー65
で起立姿勢の各ガイドプレート58の下端部分を検知
し、上記第2近接センサー66で倒伏姿勢の各ガイドプ
レート58に設けられた検知片58aを検知するように
なっている。これら第1及び第2近接センサー65,6
6の検知信号はそれぞれ制御盤(図示せず)に入力さ
れ、各ガイドプレート58の作動状況を管理するように
なっている。なお、上記各ガイドプレート58の長手方
向両端寄り下方には、2つの支持具68,68がブラケ
ット69に取り付けられて配置され、該両支持具68,
68によって上記各ガイドプレート58を下方から水平
に支持してその倒伏姿勢を保持するようになっている。
【0046】そして、上記各ガイドプレート58を常時
はコイルスプリング61のばね力により起立させ、この
起立姿勢でパレットPの中央立上がり部p2を構成する
裏面凹所p3に突出させて該裏面凹所p3の縦面p4に
両端を係合させ、パレットPを昇降台6に位置決めする
一方、パレット移載時には流体圧シリンダ54の伸長作
動による操作レバー62及びプッシュプルワイヤ64の
作動により倒伏させ、この倒伏姿勢で上記パレットPの
中央立上がり部p2を構成する裏面凹所p3から退避し
て該裏面凹所p3の縦面p4に対する両端の係合を解除
し、パレットPの昇降台6と格納棚3との間での移載を
可能にしている。
【0047】次に、上述の如く構成されたエレベータ式
立体駐車設備Aにおいて、車両Cを入出庫する要領と、
その際におけるパレット位置補正装置Dの作動について
説明する。
【0048】<入庫>まず、入出庫口12から車両入出
庫スペース13に進入した入庫車両Cが下降待機中のエ
レベータ5の昇降台6上の空パレットPに乗り入れ、出
庫に備えてつまり前進で退出できるように旋回装置17
の作動により車両Cの向きを水平面内で180°方向変
換した後、上記下降待機中の昇降台6を上昇させ、旋回
台16の位置決めピン16aを昇降台6のガイド片22
aのガイド溝22bに係合させて旋回台16の旋回誤差
を修正し、旋回台16を正規の位置に位置決めする。こ
の際、パレット位置補正装置Dの各ガイドプレート58
はコイルスプリング61のばね力により付勢されて起立
姿勢を保っており、昇降台6の上昇に伴い車載パレット
Pが昇降台6の両スライドフォーク32,32(トップ
フォーク37,37)に移載されると、起立姿勢の各ガ
イドプレート58がパレットPの中央立上がり部p2を
構成する裏面凹所p3に突出して該裏面凹所p3の縦面
p4に両端を係合させ、パレットPを両スライドフォー
ク32,32の定位置にずれないように安定支持する。
これにより、各トップフォーク37上面の2つの位置決
め片37a,37aがパレットPの裏面凹所p3の縦面
p4に係合してパレットPを昇降台6に位置決めする。
その後、昇降台6を入庫しようとする目的の格納棚3の
側方に上昇させる(図14(a)参照)。この状態で、
両スライドフォーク32,32の各トップフォーク37
の車両搭載レベルLf は、格納棚3(棚レール3a)の
車両載置レベルLt よりも下方に位置している。なお、
上記昇降台6の四隅に設けられた4つの案内部材55,
55,…は、格納棚3側のローラ51,51,…に干渉
しないように後退している。
【0049】次いで、4基の流体圧シリンダ54,5
4,…を同期して伸長作動させ、4つの案内部材55,
55,…を両側の格納棚3,3側に進出させ、該各案内
部材55の第1案内溝部56aを経て第2案内溝部56
bに一気に係合させる(図14(b)参照)。これによ
り、両スライドフォーク32,32の各トップフォーク
37の車両搭載レベルLf が格納棚3の車両載置レベル
Lt よりも高くなり、この状態で昇降台6が4つのロッ
キング装置57,57,…によって四方からロッキング
され、安定して水平に位置決めされる。これと同時にパ
レット位置補正装置Dが作動する。つまり、ロッキング
装置57の流体圧シリンダ54の伸長作動により、プッ
シャプレート片55bが操作レバー62のピン73を押
圧して該操作レバー62が回動し、これによりプッシュ
プルワイヤ64が引っ張られ、上記各ガイドプレート5
8がコイルスプリング61のばね力に抗して倒伏する。
そして、該各ガイドプレート58が倒伏したことを第2
近接センサー66で検知する。これにより、各ガイドプ
レート58がパレットPの裏面凹所p3から離脱し、パ
レットPの移載準備が整えられる。
【0050】その後、両スライドフォーク32,32を
駆動モータ48の駆動により伸長させ、入庫車両Cをパ
レットPごと格納スペース2に移載する(図14(c)
参照)。この際、各ガイドプレート58が上述の如く倒
伏しているので、移載を妨げない。また、両スライドフ
ォーク32,32の各トップフォーク37は上述の如く
格納棚3の上方に距離を隔てて位置しているので、移載
時に格納棚3(棚レール3a)と干渉しない。
【0051】しかる後、上記各案内部材55を各流体圧
シリンダ54の収縮作動により後退させ、各ローラ51
を各案内部材55の第2案内溝部56bから第1案内溝
部56aに切換え係合させる(図14(d)参照)。こ
れにより、両スライドフォーク32,32の各トップフ
ォーク37の車両搭載レベルLf が格納棚3の車両載置
レベルLt よりも低くなり、入庫車両CがパレットPご
と格納棚3に受け渡される。一方、パレット位置補正装
置Dの各ガイドプレート58が上記各流体圧シリンダ5
4の収縮作動に連動して作動し、プッシュプルワイヤ6
4の引張力が解除される。これにより、各ガイドプレー
ト58がコイルスプリング61のばね力により付勢され
て起立する。そして、該各ガイドプレート58が起立し
たことを第1近接センサー65で検知する。
【0052】その後、上記両スライドフォーク32,3
2を駆動モータ48の駆動により収縮させた後(図14
(e)参照)、上記各案内部材55を各流体圧シリンダ
54の収縮作動により後退させて各ローラ51を案内溝
56から離脱させる(図14(f)参照)。引き続いて
入庫がある場合には昇降台6を空のパレットPが格納さ
れている格納棚3の側方まで昇降させる一方、出庫があ
る場合には昇降台6を目的の出庫車両Cが格納されてい
る格納棚3の側方まで昇降させる。
【0053】<出庫>まず、空の昇降台6を出庫車両C
が格納されている格納スペース2の格納棚3側方まで昇
降させる。この状態で、両スライドフォーク32,32
の各トップフォーク37の車両搭載レベルLf は、格納
棚3(棚レール3a)の車両載置レベルLt よりも下方
に位置している。なお、上記昇降台6の四隅に設けられ
た4つの案内部材55,55,…は、格納棚3側のロー
ラ51,51,…に干渉しないように後退している(図
15(a)参照)。一方、パレット位置補正装置Dの各
ガイドプレート58はコイルスプリング61のばね力に
より付勢されて起立姿勢を保っている。
【0054】次いで、4基の流体圧シリンダ54,5
4,…を同期して伸長作動させ、4つの案内部材55,
55,…を両側の格納棚3,3側に進出させ、該各案内
部材55の第1案内溝部56aに各ローラ51を係合さ
せる(図15(b)参照)。これにより、昇降台6が4
つのロッキング装置57,57,…によって四方からロ
ッキングされ、安定して水平に位置決めされる。しか
し、パレット位置補正装置Dの各ガイドプレート58は
この段階では作動せず、起立姿勢を保っている。
【0055】その後、両スライドフォーク32,32を
駆動モータ48の駆動により伸長させる(図15(c)
参照)。この際、両スライドフォーク32,32の各ト
ップフォーク37は上述の如く格納棚3の下方に距離を
隔てて位置しているので、伸長時にトップフォーク37
はパレットPと干渉しない。この段階でも、パレット位
置補正装置Dの各ガイドプレート58は依然として作動
せず、起立姿勢を保っている。
【0056】しかる後、上記各案内部材55を各流体圧
シリンダ54の伸長作動によりさらに進出させ、各ロー
ラ51を各案内部材55の第1案内溝部56aから第2
案内溝部56bに切換え係合させる(図15(d)参
照)。これにより、両スライドフォーク32,32の各
トップフォーク37の車両搭載レベルLf が格納棚3の
車両載置レベルLt よりも高くなり、出庫車両Cがパレ
ットPごとスライドフォーク32に受け渡される。この
段階で、初めてパレット位置補正装置Dの各ガイドプレ
ート58が作動する。つまり、ロッキング装置57の流
体圧シリンダ54の伸長作動によりプッシャプレート片
55bが操作レバー62のピン73を押圧して該操作レ
バー62が回動し、プッシュプルワイヤ64が引っ張ら
れる。これにより、上記各ガイドプレート58がコイル
スプリング61のばね力に抗して倒伏し、該各ガイドプ
レート58がパレットPの裏面凹所p3から離脱してパ
レットPの移載準備が整えられる。また、この各ガイド
プレート58が倒伏したことを第2近接センサー66で
検知する。
【0057】その後、上記両スライドフォーク32,3
2を駆動モータ48の駆動により収縮させて出庫車両C
をパレットPごと昇降台6に移載した後(図15(e)
参照)、上記各案内部材55を各流体圧シリンダ54の
収縮作動により後退させ、各ローラ51を案内溝56の
第2案内溝部56bから第1案内溝部56aを経て一気
に離脱させる(図15(f)参照)。これにより、プッ
シュプルワイヤ64の引張力が解除され、各ガイドプレ
ート58がコイルスプリング61のばね力により付勢さ
れて起立し、このことを第1近接センサー65で検知す
る。この各ガイドプレート58の起立作動により該各ガ
イドプレート58がパレットPの裏面凹所p3の縦面p
4に係合し、パレットPを両スライドフォーク32,3
2の定位置に安定支持する。このパレットPの裏面凹所
p3の縦面p4に対する各ガイドプレート58の係合に
より、両スライドフォーク32,32の各トップフォー
ク37上面の2つの位置決め片37a,37aがパレッ
トPの裏面凹所p3の縦面p4に係合してパレットPが
昇降台6に位置決めされる。この状態から昇降台6を車
両入出庫スペース13の側方に下降させ、出庫車両Cを
入出庫口12から退出させる。引き続いて出庫がある場
合には昇降台6上の空のパレットPを元の格納棚3に戻
した後、目的の出庫車両Cが格納されている格納棚3の
側方まで昇降して上述の如き要領にて出庫車両Cを出庫
する一方、入庫がある場合にはそのまま下降した状態で
入庫車両Cを搭載して上記の<入庫>で説明した要領に
て入庫する。
【0058】このように、本例では、昇降台6に設けた
2つのガイドプレート58,58をパレットPの中央立
上がり部p2の裏面凹所p3の縦面p4に係合させてパ
レットPを直接に昇降台6に位置決めしたことから、旋
回台16と昇降台6との位置決めが不十分であっても、
上記各ガイドプレート58のパレットPに対する係合に
よってパレットPの向きを確実に正規の向きに修正する
ことができる。また、パレットPを移載する時には、上
記各ガイドプレート58を倒伏させてパレットpとの係
合を解除することから、各ガイドプレート58がパレッ
トPの移載の邪魔になるのを確実に防止することができ
る。
【0059】また、各ガイドプレート58をロッキング
装置57のロッキング動作に連動して倒伏させるように
したので、専用の作動源を用いたり、さらには構造の複
雑化を招くことなくパレットpの移載を自動的にスムー
ズに行うことができる。
【0060】さらに、各ガイドプレート58の起伏姿勢
を第1及び第2近接センサー65,66でそれぞれ検知
するので、上記各ガイドプレート58の作動不良及び誤
動作を確実に判定して安全を確保することができる。
【0061】(実施の形態2)図16及び図17は本発
明の実施の形態2を示し、本例では格納棚3に格納され
ている車両Cの向きと、入出庫口12を経て退出入する
入出庫車両Cの向きとが90°異なる場合であり、した
がって、旋回装置17の旋回台16上のパレットPに乗
り入れた入出庫車両Cを旋回装置17の作動によって水
平面内で90°方向変換させるようにしている。このた
め、本例では、ピット14底面に当接手段としてのガイ
ドブラケット70を立設する一方、操作レバー62の基
端寄りに当接バー71を突設している。そして、昇降台
6が下降してパレットPを旋回台16に受け渡す際、上
記当接バー71をガイドブラケット70に上方から当接
させて操作レバー62を軸63回りに回動させ、プッシ
ュプルワイヤ64を引っ張って各ガイドプレート58を
コイルスプリング61のばね力に抗して倒伏させるよう
にしている。そのほかは実施の形態1と同様に構成され
ているので、同一の構成箇所には同一の符号を付してそ
の詳細な説明を省略する。
【0062】したがって、本例では、実施の形態1と同
様の作用効果を奏することができるものである。
【0063】加えて、本例では、ピット14に設けたガ
イドブラケット70で操作レバー62を昇降台6の退避
動作に連動して回動させ各ガイドプレート58を倒伏さ
せるので、旋回装置17が90°旋回して各ガイドプレ
ート58がパレットPの外にはみ出ても、該各ガイドプ
レート58が昇降台6から突出せず、利用者がつまずか
ないようにすることができる。
【0064】なお、上記の各例では、旋回装置17が旋
回機能だけを備えたタイプであり、昇降機能を備えてい
ないことから、旋回台16の一端に旋回誤差修正手段と
しての位置決めピン16aを突設するとともに、昇降台
6に係止部としての2つのガイド片22a,22aを向
かい合わせに取り付け、上記昇降台6が下降して車載パ
レットPを旋回台16に受け渡して方向変換した後、上
記昇降台6が上昇して方向変換後の車載パレットPを上
記旋回台16から受け取る際、上記位置決めピン16a
を一方のガイド片22aのガイド溝22bに係合案内す
ることにより、上記旋回台16の旋回誤差を修正して該
旋回台16を正規の位置に位置決めするようにしてした
が、旋回装置17が旋回機能と昇降機能との両機能を備
えている場合には、次のようにすればよい。すなわち、
旋回台16に旋回誤差修正手段としての位置決めピン1
6aを突設することに関しては上記の各例と同じである
が、係止部としてのガイド片を設備固定側としてのピッ
ト14側に設け、旋回台16が上昇して車載パレットP
を昇降台6から持ち上げて方向変換した後、上記旋回台
16が下降して方向変換後の車載パレットPを上記昇降
台6に受け渡す際、上記位置決めピン16aをガイド片
のガイド溝に係合案内することにより、旋回台16を正
規の位置に位置決めするようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
昇降台にガイドプレートを起伏可能に設け、パレット移
載時には移載の邪魔にならないように倒伏させる一方、
それ以外は起立姿勢を保持してパレットの中央立上がり
部の裏面凹所の縦面に係合させ、パレットをスライドフ
ォークの定位置から位置ずれしないようにしたので、パ
レットの向きを確実に正規の向きに修正することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1において昇降台がパレットの受取
りに備えてピット内で下降待機している状態を示す正面
図である。
【図2】図1のE部拡大図である。
【図3】昇降台の中央部分を示す平面図である。
【図4】ガイドプレート及びロッキング装置の設置部分
を示す平面図である。
【図5】ガイドプレート及びロッキング装置の設置部分
を示す正面図である。
【図6】図5のVI−VI線における断面図である。
【図7】ロッキング装置及び操作レバーの設置部分を示
す側面図である。
【図8】エレベータ式立体駐車設備の概略構成図であ
る。
【図9】エレベータ式立体駐車設備の横断平面図であ
る。
【図10】昇降台の側面図である。
【図11】スライドフォークの平面図である。
【図12】スライドフォークの側面図である。
【図13】スライドフォークの伸縮機構を示す斜視図で
ある。
【図14】(a)〜(f)は車両の入庫手順を示す説明
図である。
【図15】(a)〜(f)は車両の出庫手順を示す説明
図である。
【図16】実施の形態2における図2相当図である。
【図17】図16においてガイドブラケット部分を矢印
F方向から見た矢視図である。
【符号の説明】
3 格納棚 4 エレベータ昇降路 6 昇降台 12 入出庫口 14 ピット 17 旋回装置 16 旋回台 16a 位置決めピン(旋回誤差修正手段) 22a ガイド片(係止部) 32 スライドフォーク 37a 位置決め片 57 ロッキング装置 58 ガイドプレート 61 コイルスプリング(付勢手段) 62 操作レバー(プレート倒伏手段) 64 プッシュプルワイヤ(プレート倒伏手段) 65 第1近接センサー(第1検知手段) 66 第2近接センサー(第2検知手段) 70 ガイドブラケット(当接手段) A エレベータ式立体駐車設備 C 車両 D パレット位置補正装置 P パレット p1 車輪乗入部 p2 中央立上がり部 p3 裏面凹所 p4 縦面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に延びるエレベータ昇降路と、 水平方向に伸縮可能な一対のスライドフォークを有し、
    該両スライドフォークに車両をパレットごと搭載して上
    記エレベータ昇降路を昇降する昇降台と、 上記各スライドフォークの上面に突設され、パレットの
    2つの車輪乗入部間の中央立上がり部を構成する裏面凹
    所の縦面に係合してパレットを上記昇降台に位置決めす
    る位置決め片と、 上記エレベータ昇降路に設けられ、水平面内で旋回する
    旋回台を有し、該旋回台上のパレットに乗り入れた車両
    の向きを該旋回台の旋回動作により方向変換する旋回装
    置と、 上記旋回台に設けられ、上記昇降台又は設備固定側の係
    止部に係合して上記旋回台の旋回誤差を修正する旋回誤
    差修正手段と、 上記エレベータ昇降路の側方に設けられた格納棚とを備
    え、 入出庫時、上記昇降台を格納棚側方に停止させ、パレッ
    ト長辺を格納棚側に向けて車両を横向きにした姿勢で車
    載パレットを上記両スライドフォークの伸縮動作により
    昇降台と格納棚との間で横送りして移載するエレベータ
    式立体駐車設備のパレット位置補正装置であって、 上記昇降台には、一対のガイドプレートが上記両スライ
    ドフォークに搭載したパレットの長手方向両端寄りに対
    応するよう起伏可能に設けられ、 上記各ガイドプレートは、常時は付勢手段により起立
    し、この起立姿勢で上記パレットの中央立上がり部を構
    成する裏面凹所に突出して該裏面凹所の縦面に両端を係
    合させ、パレットを上記昇降台に位置決めする一方、パ
    レット移載時にはプレート倒伏手段の作動により倒伏
    し、この倒伏姿勢で上記パレットの中央立上がり部を構
    成する裏面凹所から退避して該裏面凹所の縦面に対する
    両端の係合を解除し、パレットの上記昇降台と格納棚と
    の間での移載を可能にしていることを特徴とするエレベ
    ータ式立体駐車設備のパレット位置補正装置。
  2. 【請求項2】 エレベータ式立体駐車設備は、昇降台が
    格納棚側方に停止した状態で該昇降台を格納棚に位置決
    めするロッキング装置を備え、 該ロッキング装置は、ロッキング動作に連動してプレー
    ト倒伏手段を作動させ、各ガイドプレートを倒伏させる
    ようになっていることを特徴とする請求項1記載のエレ
    ベータ式立体駐車設備のパレット位置補正装置。
  3. 【請求項3】 各ガイドプレートは、起立姿勢が第1検
    知手段によって検知され、倒伏姿勢が第2検知手段によ
    って検知されるようになっていることを特徴とする請求
    項1記載のエレベータ式立体駐車設備のパレット位置補
    正装置。
  4. 【請求項4】 エレベータ式立体駐車設備は、車両が入
    出庫する入出庫口がエレベータ昇降路下端側に設けられ
    た下部乗入れ方式であり、 上記エレベータ昇降路下端の床面には、ピットが凹設さ
    れ、 上記ピットには、昇降台が下降してパレットを旋回台に
    受け渡す際、プレート倒伏手段を当接作動させる当接手
    段が設けられていることを特徴とする請求項1記載のエ
    レベータ式立体駐車設備のパレット位置補正装置。
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JP2005155161A (ja) * 2003-11-26 2005-06-16 Shinmaywa Engineerings Ltd 衝突緩和構造
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