JP3545543B2 - エレベータ式立体駐車設備のパレット位置補正装置 - Google Patents

エレベータ式立体駐車設備のパレット位置補正装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータ式立体駐車設備のパレット位置補正装置に関し、特に、車載パレットをスライドフォークによってエレベータの昇降台と格納棚との間で受け渡す際の受渡し対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、エレベータ式立体駐車設備では、入庫車両を格納棚に格納したり、あるいは出庫車両を格納棚から搬出するために、エレベータの昇降台と格納棚との間で入出庫車両をパレットごと受け渡すようにしている。
【0003】
このようなエレベータ式立体駐車設備では、旋回装置を入出庫口奥部の車両入出庫スペースに設置し、例えば前進運転で入出庫口から旋回装置の旋回台上のパレットに乗り入れた入庫車両を旋回装置の作動によって水平面内で180°方向変換させ、出庫時に前進運転で入出庫口から退出できるようにしている。また、立地条件等の制約によって格納棚に格納されている車両の向きと、入出庫口を経て退出入する入出庫車両の向きとが90°異なる場合には、旋回装置の旋回台上のパレットに乗り入れた入出庫車両を旋回装置の作動によって水平面内で90°方向変換させるようにしている。
【0004】
この際、エレベータの昇降台は、旋回台上の車載パレットと干渉しないように該車載パレットと一旦切り離されるため、方向変換後の車載パレットと昇降台との位置関係を一定に設定する必要から旋回装置には精度良い旋回が要求される。
【0005】
かかる点に鑑み、旋回台に位置決め対策を施したエレベータ式立体駐車設備として、例えば特開平4−136378号公報に開示されているように、旋回装置が旋回機能と昇降機能との両機能を備えている場合において、該旋回装置の旋回台の一端に位置決めピンを突設するとともに、旋回装置が設置されているピット側にガイド片を設け、旋回台が上昇して車載パレットをエレベータの昇降台から持ち上げて方向変換した後、上記旋回台が下降して方向変換後の車載パレットを上記昇降台に受け渡す際、上記位置決めピンをガイド片のガイド溝に係合案内することにより、旋回台を正規の位置に位置決めするようにしたエレベータ式立体駐車設備が知られている。
【0006】
また、旋回装置が昇降機能を備えていないタイプつまり旋回機能だけである場合のエレベータ式立体駐車設備では、旋回装置の旋回台の一端に位置決めピンを突設するとともに、エレベータの昇降台に2つのガイド片を向かい合わせに取り付け、上記昇降台が下降して車載パレットを旋回台に受け渡して方向変換した後、上記昇降台が上昇して方向変換後の車載パレットを上記旋回台から受け取る際、上記位置決めピンを一方のガイド片のガイド溝に係合案内することにより、旋回台を正規の位置に位置決めするようにしている。
【0007】
ところが、上記のいずれの場合であっても、位置決めピンが旋回台に突設されているため、位置決めがパレット全体から見ると旋回台の旋回中心に近い位置で行われることや、位置決めピンとガイド片との係合代等の関係から、旋回台上のパレットの長手方向端部では数十mm単位の振れ誤差が生じ、旋回台上のパレットの向きと、該パレットを受け取ろうとする昇降台の向きとが正確に一致しないという問題がある。
【0008】
ところで、車載パレットを昇降台と格納棚との間で受け渡す方式として、コンベヤ方式とスライドフォーク方式とがある。前者のコンベヤ方式のエレベータ式立体駐車設備では、例えば特開平3−194072号公報に開示されているように、昇降台の前後にコンベヤチェーンをそれぞれ張設し、該各コンベヤチェーンに係合ピンを設ける一方、パレットの前後両端部の左右に逆U字状の係合溝を有する計4個の係合片を設け、両者の係合状態において上記各コンベヤチェーンを正・逆回走させることにより、パレットを昇降台から格納棚に払い出したり、あるいは逆に格納棚から昇降台に引き込んだりするようにしている。
【0009】
そして、このコンベヤ方式のエレベータ式立体駐車設備では、上述の如く旋回台上のパレットの向きと、該パレットを受け取ろうとする昇降台の向きとが正確に一致していなくても、コンベヤチェーンに設けた上記係合ピンをパレットに設けた上記係合片の開口縁部に係合案内することにより、上記パレットの振れ誤差を除去してパレットを昇降台に正規の姿勢で位置補正して搭載することができるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、後者のスライドフォーク方式のエレベータ式立体駐車設備では、コンベヤチェーン方式の如き係合片と係合ピンとによるパレットの位置補正はできない。
【0011】
そこで、スライドフォークの上面に高さ15mm程度の位置決め片を突設し、該位置決め片をパレットの2つの車輪乗入部間の中央立上がり部を構成する裏面凹所の縦面に係合させることにより、パレットを昇降台に位置決めするようにしている。
【0012】
このような位置決めのやり方であるため、パレットをスライドフォークに受け渡す際、上述の如く旋回台上のパレットの向きと、該パレットを受け取ろうとする昇降台の向きとが正確に一致していない場合には、スライドフォークの位置決め片がパレットの中央立上がり部の裏面凹所の縦面に係合せず、該位置決め片上にパレットの車輪乗入部底面が乗り上げてしまい、パレットを昇降台(スライドフォーク)に正規の姿勢で位置補正して搭載することができなくなる。
【0013】
この対策として、上記位置決め片の突出寸法を長くするとともに、位置決め片をパレットの中央立上がり部の裏面凹所の縦面に係合し易いようにテーパ形状に形成することにより、パレットをスライドフォークの定位置に案内することが考えられるが、この場合には、昇降台と格納棚との間でパレットを移載する際に、位置決め片とパレットとの係合・離脱を行うためのスライドフォークの昇降ストロークが増大し、このため、格納棚の上下ピッチを大きく取らねばならないという不具合が生ずることから採用し難い。
【0014】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、旋回装置の旋回台上のパレットをエレベータの昇降台上のスライドフォークの定位置に確実に案内することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、従来からある旋回台の位置決め対策に加えて、パレットを昇降台に位置決めするようにしたことを特徴とする。
【0016】
具体的には、本発明は、上下方向に延びるエレベータ昇降路と、水平方向に伸縮可能な一対のスライドフォークを有し、該両スライドフォークに車両をパレットごと搭載して上記エレベータ昇降路を昇降する昇降台と、上記各スライドフォークの上面に突設され、パレットの2つの車輪乗入部間の中央立上がり部を構成する裏面凹所の縦面に係合してパレットを上記昇降台に位置決めする位置決め片と、上記エレベータ昇降路に設けられ、水平面内で旋回する旋回台を有し、該旋回台上のパレットに乗り入れた車両の向きを該旋回台の旋回動作により方向変換する旋回装置と、上記旋回台に設けられ、上記昇降台又は設備固定側の係止部に係合して上記旋回台の旋回誤差を修正する旋回誤差修正手段と、上記エレベータ昇降路の側方に設けられた格納棚とを備え、入出庫時、上記昇降台を格納棚側方に停止させ、パレット長辺を格納棚側に向けて車両を横向きにした姿勢で車載パレットを上記両スライドフォークの伸縮動作により昇降台と格納棚との間で横送りして移載するエレベータ式立体駐車設備のパレット位置補正装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0017】
すなわち、本発明の第1の解決手段は、一対のガイドプレートを上記両スライドフォークに搭載したパレットの長手方向両端寄りに対応するよう上記昇降台に起伏可能に設ける。そして、上記各ガイドプレートを常時は付勢手段により起立させ、この起立姿勢で上記パレットの中央立上がり部を構成する裏面凹所に突出させて該裏面凹所の縦面に両端を係合させ、パレットを上記昇降台に位置決めする一方、パレット移載時には、上記各ガイドプレートをプレート倒伏手段の作動により倒伏させ、この倒伏姿勢で上記パレットの中央立上がり部を構成する裏面凹所から退避させて該裏面凹所の縦面に対する両端の係合を解除し、パレットの上記昇降台と格納棚との間での移載を可能にする。一方、上記エレベータ式立体駐車設備として、昇降台が格納棚側方に停止した状態で該昇降台を格納棚に位置決めするロッキング装置を備えたものとする。そして、該ロッキング装置のロッキング動作に連動して上記プレート倒伏手段を作動させ、上記各ガイドプレートを倒伏させるようにしたことを特徴とする。
【0018】
上記の構成により、本発明の第1の解決手段では、旋回台が旋回した後、旋回誤差修正手段が昇降台又は設備固定側の係止部に係合して上記旋回台の旋回誤差が修正される。その後、起立姿勢の一対のガイドプレートが、パレットの中央立上がり部を構成する裏面凹所の長手方向両端寄りに突出して該裏面凹所の縦面に両端を係合させ、パレットを上記昇降台に位置決めする。
【0019】
この際、上記旋回台の旋回誤差が完全に修正されておらず、従って、旋回台上のパレットの向きと、該パレットを受け取ろうとする昇降台の向きとが正確に一致していない場合でも、その後のパレットの中央立上がり部の裏面凹所の縦面に対する両ガイドプレートの係合によりパレットの向きが修正され、各スライドフォークの位置決め片がパレットの中央立上がり部の裏面凹所の縦面に係合してパレットが昇降台(スライドフォーク)に正規の姿勢で搭載される。
【0020】
一方、パレットを昇降台と格納棚との間で移載する時には、上記各ガイドプレートがプレート倒伏手段の作動により倒伏してパレットの中央立上がり部を構成する裏面凹所から退避し、該裏面凹所の縦面に対する両端の係合が解除されることから、パレットの上記昇降台と格納棚との間での移載が上記各ガイドプレートに邪魔されることなく行われる。
【0021】
この際、プレート倒伏手段がロッキング装置のロッキング動作に連動して作動し、各ガイドプレートが倒伏することから、格納棚に対する昇降台の位置決めと同時にパレットの受渡し態勢が自動的に整い、パレットの移載が停滞することなくスムーズに行われる。しかも、プレート倒伏手段の作動源がロッキング装置の作動源と共用であることから、専用の作動源がいらず、構造がシンプルでかつ設備費用が余り掛からない。
【0022】
本発明の第の解決手段は、第1の解決手段において、各ガイドプレートの起立姿勢を第1検知手段によって検知する。また、上記各ガイドプレートの倒伏姿勢を第2検知手段によって検知するようにしたことを特徴とする。
【0023】
上記の構成により、本発明の第の解決手段では、各ガイドプレートの起伏状態が第1及び第2検知手段によって検知されることから、上記各ガイドプレートの作動不良及び誤動作が確実に判り、安全が確保される。
【0024】
本発明の第の解決手段は、第1の解決手段において、エレベータ式立体駐車設備を、車両が入出庫する入出庫口がエレベータ昇降路下端側に設けられた下部乗入れ方式とする。さらに、上記エレベータ昇降路下端の床面にピットを凹設する。また、昇降台が下降してパレットを旋回台に受け渡す際、プレート倒伏手段を当接作動させる当接手段を上記ピットに設けたことを特徴とする。
【0025】
上記の構成により、本発明の第の解決手段では、旋回装置が90°旋回する場合、各ガイドプレートがパレットの外にはみ出すが、該各ガイドプレートは、昇降台がピットに下降した際、プレート倒伏手段の当接手段への当接作動により倒伏して昇降台から突出せず、利用者がつまずかない。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0027】
(実施の形態1)
図8は本発明の実施の形態1に係るパレット位置補正装置を備えた下部乗入れ方式のエレベータ式立体駐車設備Aを示す。同図において、1は建物、2,2,…は、該建物1内部の下端部分及び上端部分を除くスペースの左右両側に階層状に設けられた複数段の格納スペースであって、該各格納スペース2には格納棚3が設置され、該格納棚3には車両Cを搭載するパレットPが載置されている。
【0028】
上記左右両側の格納スペース2,2の間には、上下方向に延びるエレベータ昇降路4が設けられ、該エレベータ昇降路4には、エレベータ5を構成する昇降台6がその四隅を4本のワイヤロープ7,7,…の一端に連結せしめて昇降可能に吊り下げられて配置され、入出庫時、上記昇降台6を目的の格納棚3の側方に上昇させて該格納棚3との間で車両CをパレットPごと受け渡すようになされている。なお、8,8,8は従動プーリ、9は図示しないモータにより駆動される駆動プーリ、10はワイヤロープ7の他端に連結されたバランスウェイトであり、該各従動プーリ8、駆動プーリ9は建物1内部の上端部分のスペースを機械室11として該機械室11に設置されている。
【0029】
上記建物1の下端には、車両Cが入出庫する入出庫口12が形成され、該入出庫口12の奥部には、上記エレベータ昇降路4に続く車両入出庫スペース13が設けられている。上記エレベータ昇降路4下端の床面にはピット14が凹設され、該ピット14内には、ベース本体15に旋回台16が設けられた旋回装置17が設置されている。この旋回装置17は旋回機能だけを備えており、昇降機能を備えていないタイプであり、旋回台16の旋回動作により該旋回台16上のパレットPに乗り入れた車両Cの向きを水平面内で180°方向変換するようになされている。また、図1及び図3に示すように、上記旋回台16の一端側には、旋回誤差修正手段としての位置決めピン16aが外側方に突設されている。そして、上記エレベータ5及び旋回装置17等により、車両Cを入出庫するエレベータ式立体駐車装置Bを構成している。
【0030】
図9〜12に示すように、上記建物1は、地面に立設された4本の支柱18,18,…や、相隣る支柱18,18間に水平に橋絡された多数本の梁19,19,…等の鋼材によって組み付けられた鉄骨構造体と、該鉄骨構造体の外側に設けられた外装パネル(図示せず)等からなり、また、上記各格納棚3は、各格納スペース2の両サイドに水平に設けられた2本の棚レール3a,3aで構成され、パレットPの短辺側両端を該両棚レール3a,3aで下方から支持して車載パレットPを格納スペース2に格納するようになっている。図8〜10中、20は上記各棚レール3aの一端が取り付けられる棚柱である。
【0031】
上記昇降台6は、2本の縦フレーム21,21と2本の横フレーム22,22とで枠組まれた昇降台本体23を備えてなり、該昇降台本体23の中程には、2本の縦フレーム24,24と2本の横フレーム25,25とで枠組まれた支持枠26が昇降台本体23に対して上方移動可能に取り付けられ、該支持枠26の四隅には上記旋回装置17で車両Cを方向変換する際にパレットPを旋回装置17との間で搭載支持する受け部27,27,…が取り付けられている。また、図1及び図3に示すように、上記昇降台6の横フレーム22,22には、係止部としての2つのガイド片22a,22aが向かい合わせに取り付けられ、該各ガイド片22aには上下方向に延びるガイド溝22bが形成されている。そして、上記昇降台6が下降して車載パレットPを旋回台16に受け渡して方向変換した後、上記昇降台6が上昇して方向変換後の車載パレットPを上記旋回台16から受け取る際、上記位置決めピン16aを一方のガイド片22aのガイド溝22bに係合案内することにより、上記旋回台16の旋回誤差を修正して該旋回台16を正規の位置に位置決めするようにしている。
【0032】
上記昇降台本体23の前後両端には支持フレーム28,28が取り付けられ、該各支持フレーム28の両端に上記各ワイヤロープ7の一端が連結され、昇降台6がエレベータ昇降路4に吊下げ支持されている。上記各支持フレーム28の両端にはガイドローラ29,29がブラケット30によって支持され、該各ガイドローラ29は上記各棚柱20であるH形鋼のフランジ20aに係合し、昇降台6の昇降動作に伴って該フランジ20aを上下方向に転動するようになっている。なお、上記昇降台本体23の車両乗降り側である前端(図9下端)には、車両C及び人が乗り降りする乗降デッキ31が設けられている。
【0033】
上記昇降台6(昇降台本体23)の両支持フレーム28,28の内側には、水平方向に伸縮可能な一対のスライドフォーク32,32がそれぞれ設置され、昇降台6は該両スライドフォーク32,32に車両CをパレットPごと搭載して上記エレベータ昇降路4を昇降するようになっている。
【0034】
上記各スライドフォーク32は、昇降台本体23の縦フレーム21,21に固定されたベースフォーク33を備えてなり、該ベースフォーク33は平行に配置された2つのベースフレーム33a,33aをプレート33bで連結して構成され、上記各ベースフォーク33aの内側には複数個のガイドローラ34,35が所定間隔をあけて転動自在に取り付けられている。
【0035】
上記ベースフォーク33にはミドルフォーク36が移動可能に支持され、該ミドルフォーク36は、平行に配置された2つのミドルフレーム36a,36aをプレート36bで連結して構成され、該両ミドルフレーム36a,36aを上記ベースフォーク33の各ガイドローラ34,35に案内せしめてベースフォーク33に対し進退するようになっている。
【0036】
上記ミドルフォーク36には、空パレットP又は車載パレットPを搭載するトップフォーク37が移動可能に支持され、該トップフォーク37の両サイド外側には上記ベースフォーク33と同様に複数個のガイドローラ34,35が所定間隔をあけて転動自在に取り付けられ、上記トップフォーク37のミドルフォーク36に対する進退動作を上記各ガイドローラ34,35によって案内するようになっている。また、図10〜12に示すように、上記トップフォーク37の上面には、2つの位置決め片37a,37aが所定の間隔をあけて突設され、該両位置決め片37a,37aをパレットPの2つの車輪乗入部p1,p1間の中央立上がり部p2を構成する裏面凹所p3の縦面p4に係合させてパレットPを上記昇降台6に位置決めするようになっている。
【0037】
図13にも示すように、上記各ベースフォーク33の裏側には3個のスプロケット38,39,40が配置され、該各スプロケット38,39,40にはチェーン41が巻き掛けられ、該チェーン41の両端は上記ミドルフォーク36の前後両端にそれぞれ連結されている。また、上記ミドルフォーク36の裏側には2個のスプロケット42,43が配置され、そのうち先端側のスプロケット42にはチェーン44が巻き掛けられ、該チェーン44の両端は上記ベースフォーク33及びトップフォーク37の基端にそれぞれ連結されている一方、上記他の基端側のスプロケット43にも別のチェーン45が巻き掛けられ、該チェーン45の一端は上記ベースフォーク33及びトップフォーク37の先端にそれぞれ連結されている。
【0038】
上記一対の両ベースフォーク33,33のスプロケット38,38にはシャフト46の両端が連結され、該シャフト46には従動スプロケット47が取り付けられている一方、上記昇降台6の昇降台本体23には、出力軸48aに駆動スプロケット49が取り付けられた駆動モータ48が設置され、該駆動スプロケット49と上記従動スプロケット47にはエンドレスチェーン50が巻き掛けられている。そして、入出庫時、昇降台6を格納棚3側方に停止させ、駆動モータ48の正転・逆転動作によって3本のチェーン41,44,45を走行させることにより、ミドルフォーク36及びトップフォーク37をその両側の格納棚3,3の一方側で進退させ、この進退動作つまり両スライドフォーク32,32の伸縮動作及び後述するロッキング装置57による上下動作により、パレット長辺を格納棚3側に向けて車両Cを横向きにした姿勢で車載パレットPを上記昇降台6と格納棚3との間で横送りして移載するようになされている。
【0039】
上記各格納棚3側の両棚柱20,20には、転動自在なローラ51が取付金具52によって各格納棚3に対応して複数個取り付けられ、一方、上記昇降台6側の前後2つの支持フレーム28,28両端にはスライドガイド53が1つずつ取り付けられ、該各スライドガイド53の基端には流体圧シリンダ54が設置されている。図7に拡大詳示するように、該流体圧シリンダ54の水平方向に延びるピストンロッド54a先端にはプレート状の案内部材55が連結金具55aによって連結され、上記流体圧シリンダ54の伸縮作動により上記案内部材55をスライドガイド53の上下のガイド溝53a,53aに沿って水平方向に進退させるようになっている。
【0040】
上記案内部材55の先端には、上記ローラ51を係合案内する案内溝56が形成され、該案内溝56は、水平方向に延びる第1案内溝部56aと、該第1案内溝部56aに連続し溝奥に向かって斜め下方に延びる第2案内溝部56bとからなり、上記第1案内溝部56aの開放端部には溝幅を外側に向かって拡大する傾斜面56cが形成されている。
【0041】
そして、上記ローラ51、案内部材55及び流体圧シリンダ54によりロッキング装置57が構成され、該ロッキング装置57は、車両Cを搬出入しようとする格納棚3側とその反対側の格納棚3側とに2つずつ所定間隔をあけて設けられている。そして、昇降台6が格納棚3の側方に停止した状態で、上記昇降台6の四隅の4つの案内部材55,55,…を各流体圧シリンダ54の同期した伸長作動により進出させ、その進出動作に伴ってその案内溝56の傾斜面56cをガイドとして上記ローラ51を第1案内溝部56aに係合させることにより、図15(b)に示すように、両スライドフォーク32,32の各トップフォーク37の車両搭載レベルLf を格納棚3の車両載置レベルLt よりも低い位置に変位させてロッキングしたり、さらに、このロッキング状態から上記各流体圧シリンダ54の同期した伸長作動により上記案内部材55を進出させてローラ51を案内部材55の第2案内溝部56bに係合させることにより、図15(d)に示すように、両スライドフォーク32,32の各トップフォーク37の車両搭載レベルLf を格納棚3の車両載置レベルLt よりも高い位置に変位させてロッキングし、これにより昇降台6を上下方向に2段階にロッキングして位置決めするようになっている。
【0042】
図1及び図2に示すように、上記昇降台6の各スライドフォーク32周りには、本発明の特徴とするパレット位置補正装置Dが設置されている。該パレット位置補正装置Dは、上記昇降台6の両スライドフォーク32,32の内寄りに設置された一対のガイドプレート58,58を備えてなり、図2及び図4〜6に示すように、該各ガイドプレート58は、昇降台本体23の取付部59a,59aに軸60によって上下方向に起伏可能に取り付けられ、その位置は上記トップフォーク37に搭載したパレットPの長手方向両端寄りに対応する位置である。上記各ガイドプレート58は付勢手段としてのコイルスプリング61の一端に取付片58bを介して連結され、該コイルスプリング61の他端は昇降台本体23の取付部59bに連結され、該コイルスプリング61のばね力によって上記各ガイドプレート58を軸60回りに上方に付勢して起立させ、該各ガイドプレート58を昇降台6のデッキ75より上方に突出するようにしている。なお、各ガイドプレート58の起立姿勢は、上記取付部59a下端のストッパー片76に各ガイドプレート58下端を当接させることによって保持されるようになっている。
【0043】
一方、上記2基のロッキング装置57,57,…のうち前後の2基のロッキング装置57,57の各流体圧シリンダ54近くのスライドガイド53には、V形の操作レバー62が取付プレート72を介して軸63回りに回動可能に取り付けられ、該操作レバー62の一端にはピン73が突設され、該ピン73は、上記流体圧シリンダ54のピストンロッド54aと案内部材55とを連結する連結金具55aに固定されたプッシャプレート片55bで流体圧シリンダ54の伸長動作により押され、操作レバー62を軸63回りに図7時計回り方向へ回動させるようになっている。また、上記操作レバー62の他端にはプッシュプルワイヤ64の一端が取付片74を介して連結されている。このプッシュプルワイヤ64の他端は上記各ガイドプレート58に連結され、コイルスプリング61のばね力によりプッシュプルワイヤ64を引っ張って操作レバー62を軸63回りに図7反時計回り方向へ回動させ、取付プレート72に固定したストッパー77に上記操作レバー62の他端を当接させて該操作レバー62を図7実線の傾き姿勢に保持している。そして、上記各ロッキング装置57は、ロッキング動作(流体圧シリンダ54の伸長動作)に連動して上記プッシュプルワイヤ64及び操作レバー62を作動させ、各ガイドプレート58を昇降台6のデッキ75とほぼ同じ高さになるよう倒伏させるようになっている。したがって、上記プッシュプルワイヤ64及び操作レバー62によってプレート倒伏手段が構成されている。具体的には、流体圧シリンダ54の伸長作動により案内部材55が進出し、該案内部材55の第1案内溝部56aにローラ51が係合した段階では、パレット位置補正装置Dのガイドプレート58は未だ作動せず、起立姿勢を保っている。そして、流体圧シリンダ54のさらになる伸長作動により案内部材55がさらに進出し、該案内部材55の第1案内溝部56aから第2案内溝部56bにローラ51の係合が切り換わった段階で、プッシャプレート55bが操作レバー62のピン73を押圧して該操作レバー62を図7仮想線のように回動させ、これによりプッシュプルワイヤ64が引っ張られ、パレット位置補正装置Dのガイドプレート58がコイルスプリング61のばね力に抗して倒伏するようになっている。
【0044】
上記各ガイドプレート58の下方には、第1検知手段としての第1近接センサー65と、第2検知手段としての第2近接センサー66とがブラケット67に取り付けられて配置され、上記第1近接センサー65で起立姿勢の各ガイドプレート58の下端部分を検知し、上記第2近接センサー66で倒伏姿勢の各ガイドプレート58に設けられた検知片58aを検知するようになっている。これら第1及び第2近接センサー65,66の検知信号はそれぞれ制御盤(図示せず)に入力され、各ガイドプレート58の作動状況を管理するようになっている。なお、上記各ガイドプレート58の長手方向両端寄り下方には、2つの支持具68,68がブラケット69に取り付けられて配置され、該両支持具68,68によって上記各ガイドプレート58を下方から水平に支持してその倒伏姿勢を保持するようになっている。
【0045】
そして、上記各ガイドプレート58を常時はコイルスプリング61のばね力により起立させ、この起立姿勢でパレットPの中央立上がり部p2を構成する裏面凹所p3に突出させて該裏面凹所p3の縦面p4に両端を係合させ、パレットPを昇降台6に位置決めする一方、パレット移載時には流体圧シリンダ54の伸長作動による操作レバー62及びプッシュプルワイヤ64の作動により倒伏させ、この倒伏姿勢で上記パレットPの中央立上がり部p2を構成する裏面凹所p3から退避して該裏面凹所p3の縦面p4に対する両端の係合を解除し、パレットPの昇降台6と格納棚3との間での移載を可能にしている。
【0046】
次に、上述の如く構成されたエレベータ式立体駐車設備Aにおいて、車両Cを入出庫する要領と、その際におけるパレット位置補正装置Dの作動について説明する。
【0047】
<入庫>
まず、入出庫口12から車両入出庫スペース13に進入した入庫車両Cが下降待機中のエレベータ5の昇降台6上の空パレットPに乗り入れ、出庫に備えてつまり前進で退出できるように旋回装置17の作動により車両Cの向きを水平面内で180°方向変換した後、上記下降待機中の昇降台6を上昇させ、旋回台16の位置決めピン16aを昇降台6のガイド片22aのガイド溝22bに係合させて旋回台16の旋回誤差を修正し、旋回台16を正規の位置に位置決めする。この際、パレット位置補正装置Dの各ガイドプレート58はコイルスプリング61のばね力により付勢されて起立姿勢を保っており、昇降台6の上昇に伴い車載パレットPが昇降台6の両スライドフォーク32,32(トップフォーク37,37)に移載されると、起立姿勢の各ガイドプレート58がパレットPの中央立上がり部p2を構成する裏面凹所p3に突出して該裏面凹所p3の縦面p4に両端を係合させ、パレットPを両スライドフォーク32,32の定位置にずれないように安定支持する。これにより、各トップフォーク37上面の2つの位置決め片37a,37aがパレットPの裏面凹所p3の縦面p4に係合してパレットPを昇降台6に位置決めする。その後、昇降台6を入庫しようとする目的の格納棚3の側方に上昇させる(図14(a)参照)。この状態で、両スライドフォーク32,32の各トップフォーク37の車両搭載レベルLf は、格納棚3(棚レール3a)の車両載置レベルLt よりも下方に位置している。なお、上記昇降台6の四隅に設けられた4つの案内部材55,55,…は、格納棚3側のローラ51,51,…に干渉しないように後退している。
【0048】
次いで、4基の流体圧シリンダ54,54,…を同期して伸長作動させ、4つの案内部材55,55,…を両側の格納棚3,3側に進出させ、該各案内部材55の第1案内溝部56aを経て第2案内溝部56bに一気に係合させる(図14(b)参照)。これにより、両スライドフォーク32,32の各トップフォーク37の車両搭載レベルLf が格納棚3の車両載置レベルLt よりも高くなり、この状態で昇降台6が4つのロッキング装置57,57,…によって四方からロッキングされ、安定して水平に位置決めされる。これと同時にパレット位置補正装置Dが作動する。つまり、ロッキング装置57の流体圧シリンダ54の伸長作動により、プッシャプレート片55bが操作レバー62のピン73を押圧して該操作レバー62が回動し、これによりプッシュプルワイヤ64が引っ張られ、上記各ガイドプレート58がコイルスプリング61のばね力に抗して倒伏する。そして、該各ガイドプレート58が倒伏したことを第2近接センサー66で検知する。これにより、各ガイドプレート58がパレットPの裏面凹所p3から離脱し、パレットPの移載準備が整えられる。
【0049】
その後、両スライドフォーク32,32を駆動モータ48の駆動により伸長させ、入庫車両CをパレットPごと格納スペース2に移載する(図14(c)参照)。この際、各ガイドプレート58が上述の如く倒伏しているので、移載を妨げない。また、両スライドフォーク32,32の各トップフォーク37は上述の如く格納棚3の上方に距離を隔てて位置しているので、移載時に格納棚3(棚レール3a)と干渉しない。
【0050】
しかる後、上記各案内部材55を各流体圧シリンダ54の収縮作動により後退させ、各ローラ51を各案内部材55の第2案内溝部56bから第1案内溝部56aに切換え係合させる(図14(d)参照)。これにより、両スライドフォーク32,32の各トップフォーク37の車両搭載レベルLf が格納棚3の車両載置レベルLt よりも低くなり、入庫車両CがパレットPごと格納棚3に受け渡される。一方、パレット位置補正装置Dの各ガイドプレート58が上記各流体圧シリンダ54の収縮作動に連動して作動し、プッシュプルワイヤ64の引張力が解除される。これにより、各ガイドプレート58がコイルスプリング61のばね力により付勢されて起立する。そして、該各ガイドプレート58が起立したことを第1近接センサー65で検知する。
【0051】
その後、上記両スライドフォーク32,32を駆動モータ48の駆動により収縮させた後(図14(e)参照)、上記各案内部材55を各流体圧シリンダ54の収縮作動により後退させて各ローラ51を案内溝56から離脱させる(図14(f)参照)。引き続いて入庫がある場合には昇降台6を空のパレットPが格納されている格納棚3の側方まで昇降させる一方、出庫がある場合には昇降台6を目的の出庫車両Cが格納されている格納棚3の側方まで昇降させる。
【0052】
<出庫>
まず、空の昇降台6を出庫車両Cが格納されている格納スペース2の格納棚3側方まで昇降させる。この状態で、両スライドフォーク32,32の各トップフォーク37の車両搭載レベルLf は、格納棚3(棚レール3a)の車両載置レベルLt よりも下方に位置している。なお、上記昇降台6の四隅に設けられた4つの案内部材55,55,…は、格納棚3側のローラ51,51,…に干渉しないように後退している(図15(a)参照)。一方、パレット位置補正装置Dの各ガイドプレート58はコイルスプリング61のばね力により付勢されて起立姿勢を保っている。
【0053】
次いで、4基の流体圧シリンダ54,54,…を同期して伸長作動させ、4つの案内部材55,55,…を両側の格納棚3,3側に進出させ、該各案内部材55の第1案内溝部56aに各ローラ51を係合させる(図15(b)参照)。これにより、昇降台6が4つのロッキング装置57,57,…によって四方からロッキングされ、安定して水平に位置決めされる。しかし、パレット位置補正装置Dの各ガイドプレート58はこの段階では作動せず、起立姿勢を保っている。
【0054】
その後、両スライドフォーク32,32を駆動モータ48の駆動により伸長させる(図15(c)参照)。この際、両スライドフォーク32,32の各トップフォーク37は上述の如く格納棚3の下方に距離を隔てて位置しているので、伸長時にトップフォーク37はパレットPと干渉しない。この段階でも、パレット位置補正装置Dの各ガイドプレート58は依然として作動せず、起立姿勢を保っている。
【0055】
しかる後、上記各案内部材55を各流体圧シリンダ54の伸長作動によりさらに進出させ、各ローラ51を各案内部材55の第1案内溝部56aから第2案内溝部56bに切換え係合させる(図15(d)参照)。これにより、両スライドフォーク32,32の各トップフォーク37の車両搭載レベルLf が格納棚3の車両載置レベルLt よりも高くなり、出庫車両CがパレットPごとスライドフォーク32に受け渡される。この段階で、初めてパレット位置補正装置Dの各ガイドプレート58が作動する。つまり、ロッキング装置57の流体圧シリンダ54の伸長作動によりプッシャプレート片55bが操作レバー62のピン73を押圧して該操作レバー62が回動し、プッシュプルワイヤ64が引っ張られる。これにより、上記各ガイドプレート58がコイルスプリング61のばね力に抗して倒伏し、該各ガイドプレート58がパレットPの裏面凹所p3から離脱してパレットPの移載準備が整えられる。また、この各ガイドプレート58が倒伏したことを第2近接センサー66で検知する。
【0056】
その後、上記両スライドフォーク32,32を駆動モータ48の駆動により収縮させて出庫車両CをパレットPごと昇降台6に移載した後(図15(e)参照)、上記各案内部材55を各流体圧シリンダ54の収縮作動により後退させ、各ローラ51を案内溝56の第2案内溝部56bから第1案内溝部56aを経て一気に離脱させる(図15(f)参照)。これにより、プッシュプルワイヤ64の引張力が解除され、各ガイドプレート58がコイルスプリング61のばね力により付勢されて起立し、このことを第1近接センサー65で検知する。この各ガイドプレート58の起立作動により該各ガイドプレート58がパレットPの裏面凹所p3の縦面p4に係合し、パレットPを両スライドフォーク32,32の定位置に安定支持する。このパレットPの裏面凹所p3の縦面p4に対する各ガイドプレート58の係合により、両スライドフォーク32,32の各トップフォーク37上面の2つの位置決め片37a,37aがパレットPの裏面凹所p3の縦面p4に係合してパレットPが昇降台6に位置決めされる。この状態から昇降台6を車両入出庫スペース13の側方に下降させ、出庫車両Cを入出庫口12から退出させる。引き続いて出庫がある場合には昇降台6上の空のパレットPを元の格納棚3に戻した後、目的の出庫車両Cが格納されている格納棚3の側方まで昇降して上述の如き要領にて出庫車両Cを出庫する一方、入庫がある場合にはそのまま下降した状態で入庫車両Cを搭載して上記の<入庫>で説明した要領にて入庫する。
【0057】
このように、本例では、昇降台6に設けた2つのガイドプレート58,58をパレットPの中央立上がり部p2の裏面凹所p3の縦面p4に係合させてパレットPを直接に昇降台6に位置決めしたことから、旋回台16と昇降台6との位置決めが不十分であっても、上記各ガイドプレート58のパレットPに対する係合によってパレットPの向きを確実に正規の向きに修正することができる。また、パレットPを移載する時には、上記各ガイドプレート58を倒伏させてパレットpとの係合を解除することから、各ガイドプレート58がパレットPの移載の邪魔になるのを確実に防止することができる。
【0058】
また、各ガイドプレート58をロッキング装置57のロッキング動作に連動して倒伏させるようにしたので、専用の作動源を用いたり、さらには構造の複雑化を招くことなくパレットpの移載を自動的にスムーズに行うことができる。
【0059】
さらに、各ガイドプレート58の起伏姿勢を第1及び第2近接センサー65,66でそれぞれ検知するので、上記各ガイドプレート58の作動不良及び誤動作を確実に判定して安全を確保することができる。
【0060】
(実施の形態2)
図16及び図17は本発明の実施の形態2を示し、本例では格納棚3に格納されている車両Cの向きと、入出庫口12を経て退出入する入出庫車両Cの向きとが90°異なる場合であり、したがって、旋回装置17の旋回台16上のパレットPに乗り入れた入出庫車両Cを旋回装置17の作動によって水平面内で90°方向変換させるようにしている。このため、本例では、ピット14底面に当接手段としてのガイドブラケット70を立設する一方、操作レバー62の基端寄りに当接バー71を突設している。そして、昇降台6が下降してパレットPを旋回台16に受け渡す際、上記当接バー71をガイドブラケット70に上方から当接させて操作レバー62を軸63回りに回動させ、プッシュプルワイヤ64を引っ張って各ガイドプレート58をコイルスプリング61のばね力に抗して倒伏させるようにしている。そのほかは実施の形態1と同様に構成されているので、同一の構成箇所には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0061】
したがって、本例では、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができるものである。
【0062】
加えて、本例では、ピット14に設けたガイドブラケット70で操作レバー62を昇降台6の退避動作に連動して回動させ各ガイドプレート58を倒伏させるので、旋回装置17が90°旋回して各ガイドプレート58がパレットPの外にはみ出ても、該各ガイドプレート58が昇降台6から突出せず、利用者がつまずかないようにすることができる。
【0063】
なお、上記の各例では、旋回装置17が旋回機能だけを備えたタイプであり、昇降機能を備えていないことから、旋回台16の一端に旋回誤差修正手段としての位置決めピン16aを突設するとともに、昇降台6に係止部としての2つのガイド片22a,22aを向かい合わせに取り付け、上記昇降台6が下降して車載パレットPを旋回台16に受け渡して方向変換した後、上記昇降台6が上昇して方向変換後の車載パレットPを上記旋回台16から受け取る際、上記位置決めピン16aを一方のガイド片22aのガイド溝22bに係合案内することにより、上記旋回台16の旋回誤差を修正して該旋回台16を正規の位置に位置決めするようにしてしたが、旋回装置17が旋回機能と昇降機能との両機能を備えている場合には、次のようにすればよい。すなわち、旋回台16に旋回誤差修正手段としての位置決めピン16aを突設することに関しては上記の各例と同じであるが、係止部としてのガイド片を設備固定側としてのピット14側に設け、旋回台16が上昇して車載パレットPを昇降台6から持ち上げて方向変換した後、上記旋回台16が下降して方向変換後の車載パレットPを上記昇降台6に受け渡す際、上記位置決めピン16aをガイド片のガイド溝に係合案内することにより、旋回台16を正規の位置に位置決めするようにしてもよい。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、昇降台にガイドプレートを起伏可能に設け、パレット移載時には移載の邪魔にならないように倒伏させる一方、それ以外は起立姿勢を保持してパレットの中央立上がり部の裏面凹所の縦面に係合させ、パレットをスライドフォークの定位置から位置ずれしないようにしたので、パレットの向きを確実に正規の向きに修正することができる。また、各ガイドプレートをロッキング装置のロッキング動作に連動して倒伏させるようにしたので、専用の作動源を用いる必要がなく、構造の複雑化をも招くことなくパレットの移載を自動的にスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1において昇降台がパレットの受取りに備えてピット内で下降待機している状態を示す正面図である。
【図2】図1のE部拡大図である。
【図3】昇降台の中央部分を示す平面図である。
【図4】ガイドプレート及びロッキング装置の設置部分を示す平面図である。
【図5】ガイドプレート及びロッキング装置の設置部分を示す正面図である。
【図6】図5のVI−VI線における断面図である。
【図7】ロッキング装置及び操作レバーの設置部分を示す側面図である。
【図8】エレベータ式立体駐車設備の概略構成図である。
【図9】エレベータ式立体駐車設備の横断平面図である。
【図10】昇降台の側面図である。
【図11】スライドフォークの平面図である。
【図12】スライドフォークの側面図である。
【図13】スライドフォークの伸縮機構を示す斜視図である。
【図14】(a)〜(f)は車両の入庫手順を示す説明図である。
【図15】(a)〜(f)は車両の出庫手順を示す説明図である。
【図16】実施の形態2における図2相当図である。
【図17】図16においてガイドブラケット部分を矢印F方向から見た矢視図である。
【符号の説明】
3 格納棚
4 エレベータ昇降路
6 昇降台
12 入出庫口
14 ピット
17 旋回装置
16 旋回台
16a 位置決めピン(旋回誤差修正手段)
22a ガイド片(係止部)
32 スライドフォーク
37a 位置決め片
57 ロッキング装置
58 ガイドプレート
61 コイルスプリング(付勢手段)
62 操作レバー(プレート倒伏手段)
64 プッシュプルワイヤ(プレート倒伏手段)
65 第1近接センサー(第1検知手段)
66 第2近接センサー(第2検知手段)
70 ガイドブラケット(当接手段)
A エレベータ式立体駐車設備
C 車両
D パレット位置補正装置
P パレット
p1 車輪乗入部
p2 中央立上がり部
p3 裏面凹所
p4 縦面

Claims (3)

  1. 上下方向に延びるエレベータ昇降路と、
    水平方向に伸縮可能な一対のスライドフォークを有し、該両スライドフォークに車両をパレットごと搭載して上記エレベータ昇降路を昇降する昇降台と、
    上記各スライドフォークの上面に突設され、パレットの2つの車輪乗入部間の中央立上がり部を構成する裏面凹所の縦面に係合してパレットを上記昇降台に位置決めする位置決め片と、
    上記エレベータ昇降路に設けられ、水平面内で旋回する旋回台を有し、該旋回台上のパレットに乗り入れた車両の向きを該旋回台の旋回動作により方向変換する旋回装置と、
    上記旋回台に設けられ、上記昇降台又は設備固定側の係止部に係合して上記旋回台の旋回誤差を修正する旋回誤差修正手段と、
    上記エレベータ昇降路の側方に設けられた格納棚とを備え、
    入出庫時、上記昇降台を格納棚側方に停止させ、パレット長辺を格納棚側に向けて車両を横向きにした姿勢で車載パレットを上記両スライドフォークの伸縮動作により昇降台と格納棚との間で横送りして移載するエレベータ式立体駐車設備のパレット位置補正装置であって、
    上記昇降台には、一対のガイドプレートが上記両スライドフォークに搭載したパレットの長手方向両端寄りに対応するよう起伏可能に設けられ、
    上記各ガイドプレートは、常時は付勢手段により起立し、この起立姿勢で上記パレットの中央立上がり部を構成する裏面凹所に突出して該裏面凹所の縦面に両端を係合させ、パレットを上記昇降台に位置決めする一方、パレット移載時にはプレート倒伏手段の作動により倒伏し、この倒伏姿勢で上記パレットの中央立上がり部を構成する裏面凹所から退避して該裏面凹所の縦面に対する両端の係合を解除し、パレットの上記昇降台と格納棚との間での移載を可能にしており、
    一方、上記エレベータ式立体駐車設備は、昇降台が格納棚側方に停止した状態で該昇降台を格納棚に位置決めするロッキング装置を備え、
    該ロッキング装置は、ロッキング動作に連動して上記プレート倒伏手段を作動させ、上記各ガイドプレートを倒伏させるようになっていることを特徴とするエレベータ式立体駐車設備のパレット位置補正装置。
  2. 各ガイドプレートは、起立姿勢が第1検知手段によって検知され、倒伏姿勢が第2検知手段によって検知されるようになっていることを特徴とする請求項1記載のエレベータ式立体駐車設備のパレット位置補正装置。
  3. エレベータ式立体駐車設備は、車両が入出庫する入出庫口がエレベータ昇降路下端側に設けられた下部乗入れ方式であり、
    上記エレベータ昇降路下端の床面には、ピットが凹設され、
    上記ピットには、昇降台が下降してパレットを旋回台に受け渡す際、プレート倒伏手段を当接作動させる当接手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載のエレベータ式立体駐車設備のパレット位置補正装置。
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