JPH1046714A - コンクリート打ち込み型枠とこれを用いたコンクリート 板の成形方法 - Google Patents
コンクリート打ち込み型枠とこれを用いたコンクリート 板の成形方法Info
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- JPH1046714A JPH1046714A JP20182096A JP20182096A JPH1046714A JP H1046714 A JPH1046714 A JP H1046714A JP 20182096 A JP20182096 A JP 20182096A JP 20182096 A JP20182096 A JP 20182096A JP H1046714 A JPH1046714 A JP H1046714A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 現場での型枠工、配筋工を不要にし、簡単な
作業で、かつ良品質のコンクリート板を形成する。型枠
を軽量化し、工場から現場への型枠の搬送を容易にす
る。 【構成】 コンクリート薄板1の片面に縦横主筋4,5
を突出状態で固設する。縦横主筋4,5を挟んで上記コ
ンクリート薄板1と反対側面に所定の被りD2 を有して
有孔板10を固着する。コンクリート薄板1と有孔板1
0間にコンクリート流入用の空間12を形成する。
作業で、かつ良品質のコンクリート板を形成する。型枠
を軽量化し、工場から現場への型枠の搬送を容易にす
る。 【構成】 コンクリート薄板1の片面に縦横主筋4,5
を突出状態で固設する。縦横主筋4,5を挟んで上記コ
ンクリート薄板1と反対側面に所定の被りD2 を有して
有孔板10を固着する。コンクリート薄板1と有孔板1
0間にコンクリート流入用の空間12を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート打ち込
み型枠とこれを用いたコンクリート板の成形方法に関す
るもので、より詳しくは、建物の壁板或いは土木工事に
おける擁壁をコンクリートで構築するために使用するコ
ンクリート打ち込み型枠とこれを用いたコンクリート板
の成形方法に関する。
み型枠とこれを用いたコンクリート板の成形方法に関す
るもので、より詳しくは、建物の壁板或いは土木工事に
おける擁壁をコンクリートで構築するために使用するコ
ンクリート打ち込み型枠とこれを用いたコンクリート板
の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、現場でコンクリート壁を構築する
方法として、一般に、現場において構成すべき壁の表裏
に合板からなる型枠を組み立て、その型枠間にコンクリ
ートを流し込む方法(第1の従来の技術とする)や、擁
壁において、片面合板型枠とコンクリート薄板を配し、
これらの間にコンクリートを打設する方法(第2の従来
の技術とする)や、更に、両面にメッシュ又はラスから
なる型枠を配設して、これらの間にコンクリートを打設
する方法(第3の従来の技術とする)がある。
方法として、一般に、現場において構成すべき壁の表裏
に合板からなる型枠を組み立て、その型枠間にコンクリ
ートを流し込む方法(第1の従来の技術とする)や、擁
壁において、片面合板型枠とコンクリート薄板を配し、
これらの間にコンクリートを打設する方法(第2の従来
の技術とする)や、更に、両面にメッシュ又はラスから
なる型枠を配設して、これらの間にコンクリートを打設
する方法(第3の従来の技術とする)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来の技術
による施工方法においては、現場で型枠締め付け金物等
により型枠を組み立て、かつ配筋することから現場での
作業に時間がかかり施工期間が長くなる上に、型枠工や
配筋工等の専門職を必要とする。更に、最近では熱帯雨
林保護の観点からも木製型枠の使用は好ましくない。
による施工方法においては、現場で型枠締め付け金物等
により型枠を組み立て、かつ配筋することから現場での
作業に時間がかかり施工期間が長くなる上に、型枠工や
配筋工等の専門職を必要とする。更に、最近では熱帯雨
林保護の観点からも木製型枠の使用は好ましくない。
【0004】また、上記第2の従来の技術の施工方法に
おいても、現場において主筋等の配筋作業を要する上に
コンクリート薄板との配筋接合等の作業を必要とし、上
記と同様に現場での作業に時間がかかる上に専門職も必
要とする。
おいても、現場において主筋等の配筋作業を要する上に
コンクリート薄板との配筋接合等の作業を必要とし、上
記と同様に現場での作業に時間がかかる上に専門職も必
要とする。
【0005】更に、上記いずれの施工方法においても、
現場打ちコンクリートの打設時において、その現場打ち
コンクリートの打設状況、例えば巣等の欠陥部分の発生
の有無状況が型枠外部から見ることができず、巣等の欠
落部分が発生しやすく、品質確保上の問題がある。
現場打ちコンクリートの打設時において、その現場打ち
コンクリートの打設状況、例えば巣等の欠陥部分の発生
の有無状況が型枠外部から見ることができず、巣等の欠
落部分が発生しやすく、品質確保上の問題がある。
【0006】また、上記第3の従来の技術による施工方
法においては、上記欠陥分を型枠外から見ることができ
るが、その型枠を工場でほとんど組み立てて現場へ搬送
すると、メッシュやラスの型枠が剛性不足からすぐに変
形するため、やはり現場においてその両面の型枠を組み
立てる必要があり、上記と同様に組み立て時間を要し、
専門職を要する。
法においては、上記欠陥分を型枠外から見ることができ
るが、その型枠を工場でほとんど組み立てて現場へ搬送
すると、メッシュやラスの型枠が剛性不足からすぐに変
形するため、やはり現場においてその両面の型枠を組み
立てる必要があり、上記と同様に組み立て時間を要し、
専門職を要する。
【0007】そこで本発明は、上記の各問題を解消する
コンクリート打ち込み型枠を提供することを目的とする
ものである。
コンクリート打ち込み型枠を提供することを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、コンクリート薄板(1)
の片面に縦横主筋(4)(5)を突出状態で固設し、該
縦横主筋(4)(5)を挟んで上記コンクリート薄板
(1)と反対側面に所定の被り(D2 )を有して有孔板
(10)を固着して、コンクリート薄板(1)と有孔板
(10)間にコンクリート流入用の空間(12)を形成
してなることを特徴とするコンクリート打ち込み型枠で
ある。
めに、請求項1記載の発明は、コンクリート薄板(1)
の片面に縦横主筋(4)(5)を突出状態で固設し、該
縦横主筋(4)(5)を挟んで上記コンクリート薄板
(1)と反対側面に所定の被り(D2 )を有して有孔板
(10)を固着して、コンクリート薄板(1)と有孔板
(10)間にコンクリート流入用の空間(12)を形成
してなることを特徴とするコンクリート打ち込み型枠で
ある。
【0009】請求項2記載の発明は、上記有孔板(1
0)を、金属製メッシュ板、金属製ラス板としたコンク
リート打ち込み型枠である。請求項3記載の発明は、請
求項1又は2の発明において、コンクリート薄板(1)
内に縦横主筋(2)(3)を埋設し、これと突出させた
縦横主筋(4)(5)とをトラス筋(6)で連結したも
のである。
0)を、金属製メッシュ板、金属製ラス板としたコンク
リート打ち込み型枠である。請求項3記載の発明は、請
求項1又は2の発明において、コンクリート薄板(1)
内に縦横主筋(2)(3)を埋設し、これと突出させた
縦横主筋(4)(5)とをトラス筋(6)で連結したも
のである。
【0010】請求項4記載の発明は、コンクリート薄板
(1)の片面に縦横主筋(4)(5)を突出状態で固設
し、該縦横主筋(4)(5)を挟んで上記コンクリート
薄板(1)と反対側面に所定の被り(D2 )を有して有
孔板(10)を固着して、コンクリート薄板(1)と有
孔板(10)間にコンクリート流入用の空間(12)を
形成したコンクリート打ち込み型枠(A)を、複数個、
そのコンクリート薄板(1)の側端相互を近接して連接
し、そのコンクリート薄板(1)と有孔板(10)との
空間(12)内にコンクリートを流入してコンクリート
板を成形することを特徴とするコンクリート板の成形方
法である。
(1)の片面に縦横主筋(4)(5)を突出状態で固設
し、該縦横主筋(4)(5)を挟んで上記コンクリート
薄板(1)と反対側面に所定の被り(D2 )を有して有
孔板(10)を固着して、コンクリート薄板(1)と有
孔板(10)間にコンクリート流入用の空間(12)を
形成したコンクリート打ち込み型枠(A)を、複数個、
そのコンクリート薄板(1)の側端相互を近接して連接
し、そのコンクリート薄板(1)と有孔板(10)との
空間(12)内にコンクリートを流入してコンクリート
板を成形することを特徴とするコンクリート板の成形方
法である。
【0011】請求項5記載の発明は、成形されるコンク
リート板の一方の面側に配置される縦横主筋(2)
(3)と他方の面側に配置される縦横主筋(4)(5)
を間隔保持部材(6)で連結し、上記一方の面側に配置
される縦横主筋(2)(3)部に、これを埋設するよう
にコンクリートを薄く打設して半製品を工場で成形し、
これを現場において、他方の面側に配置された縦横主筋
(4)(5)の外側に所定の被り(D2 )を有して有孔
板(10)を固着してコンクリート薄板(1)と有孔板
(10)間にコンクリート流入用の空間(12)を設
け、このようなコンクリート打ち込み型枠(A)を、複
数個、そのコンクリート薄板(1)の側端相互を近接し
て連接し、そのコンクリート薄板(1)と有孔板(1
0)との空間(12)内にコンクリートを流入してコン
クリート板を成形することを特徴とするコンクリート板
の成形方法である。
リート板の一方の面側に配置される縦横主筋(2)
(3)と他方の面側に配置される縦横主筋(4)(5)
を間隔保持部材(6)で連結し、上記一方の面側に配置
される縦横主筋(2)(3)部に、これを埋設するよう
にコンクリートを薄く打設して半製品を工場で成形し、
これを現場において、他方の面側に配置された縦横主筋
(4)(5)の外側に所定の被り(D2 )を有して有孔
板(10)を固着してコンクリート薄板(1)と有孔板
(10)間にコンクリート流入用の空間(12)を設
け、このようなコンクリート打ち込み型枠(A)を、複
数個、そのコンクリート薄板(1)の側端相互を近接し
て連接し、そのコンクリート薄板(1)と有孔板(1
0)との空間(12)内にコンクリートを流入してコン
クリート板を成形することを特徴とするコンクリート板
の成形方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】図に示す実施例に基づいて本発明
の実施の形態について説明する。1はコンクリート薄板
部で、トラック、トレーラ等によって工場から現場へ搬
送することができる所定縦幅及び横幅に形成されてい
る。
の実施の形態について説明する。1はコンクリート薄板
部で、トラック、トレーラ等によって工場から現場へ搬
送することができる所定縦幅及び横幅に形成されてい
る。
【0013】2,3は上記コンクリート薄板部1内に配
筋して埋設した縦横主筋で、縦横に多数本配置されてい
る。該縦筋2と横筋3の交差部は締結筋や溶接にて連結
されている。4,5は上記コンクリート薄板部1の裏面
側外部に突出して配筋した縦横主筋で、コンクリート薄
板部1の裏面に平行して多数本縦横に配置されている。
該縦筋4と横筋5の交差部は締結筋や溶接で連結されて
いる。
筋して埋設した縦横主筋で、縦横に多数本配置されてい
る。該縦筋2と横筋3の交差部は締結筋や溶接にて連結
されている。4,5は上記コンクリート薄板部1の裏面
側外部に突出して配筋した縦横主筋で、コンクリート薄
板部1の裏面に平行して多数本縦横に配置されている。
該縦筋4と横筋5の交差部は締結筋や溶接で連結されて
いる。
【0014】上記横主筋3と5間は間隔保持部材6で所
定の間隔D1 をもって連結されている。該間隔保持部材
6は、1本の上弦材(上端筋)7と、2本の下弦材(下
端筋)8,8と、これらを連結する2本の斜筋(ラチス
筋)9とからなる一般にオムニアトラスと呼ばれるトラ
ス筋を使用している。そして、上弦材7をコンクリート
薄板1外の横主筋5に締結筋や溶接で固定し、下弦材8
をコンクリート薄板1内の横主筋3に締結筋や溶接で固
定している。
定の間隔D1 をもって連結されている。該間隔保持部材
6は、1本の上弦材(上端筋)7と、2本の下弦材(下
端筋)8,8と、これらを連結する2本の斜筋(ラチス
筋)9とからなる一般にオムニアトラスと呼ばれるトラ
ス筋を使用している。そして、上弦材7をコンクリート
薄板1外の横主筋5に締結筋や溶接で固定し、下弦材8
をコンクリート薄板1内の横主筋3に締結筋や溶接で固
定している。
【0015】該間隔保持部材6は、上記オムニアトラス
以外に、コンクリート薄板内の主筋とコンクリート薄板
外の主筋を所定の間隔で保持するものであればよく、例
えば通常の鉄筋を使用してもよい。10は有孔板で、生
コンクリートが流出しない孔を有する孔明き合板、金属
製メッシュ板、金属製ラス板等で形成されており、上記
コンクリート薄板1外の主筋(図においては横主筋5)
から所定の被りD2 をもってコンクリート薄板1と並行
に配置されている。そして該有孔板10は、コンクリー
ト薄板1外の主筋(図においては横主筋5)に固着した
ボルト及びナット等の保持部材11で保持されている。
この保持部材11はコンクリート薄板1に立設してもよ
い。尚、上記有孔板10の縦方向の一端と横方向の一端
はコンクリート薄板1の縦方向及び横方向の端面と同一
位置まで形成され、有孔板10の縦方向の他端と横方向
の他端は、図1の10aに示すようにコンクリート薄板
1の縦方向及び横方向の端面より若干長く形成され、重
ね代10aを有する。
以外に、コンクリート薄板内の主筋とコンクリート薄板
外の主筋を所定の間隔で保持するものであればよく、例
えば通常の鉄筋を使用してもよい。10は有孔板で、生
コンクリートが流出しない孔を有する孔明き合板、金属
製メッシュ板、金属製ラス板等で形成されており、上記
コンクリート薄板1外の主筋(図においては横主筋5)
から所定の被りD2 をもってコンクリート薄板1と並行
に配置されている。そして該有孔板10は、コンクリー
ト薄板1外の主筋(図においては横主筋5)に固着した
ボルト及びナット等の保持部材11で保持されている。
この保持部材11はコンクリート薄板1に立設してもよ
い。尚、上記有孔板10の縦方向の一端と横方向の一端
はコンクリート薄板1の縦方向及び横方向の端面と同一
位置まで形成され、有孔板10の縦方向の他端と横方向
の他端は、図1の10aに示すようにコンクリート薄板
1の縦方向及び横方向の端面より若干長く形成され、重
ね代10aを有する。
【0016】上記のコンクリート打ち込み型枠は、工場
において、一方の主筋2,3相互と、他方の主筋4,5
相互を夫々配筋して連結するとともにこれらを間隔保持
部材6で連結し、その一方の主筋2,3を定盤上にスペ
ーサ等で被り分浮かした状態で設置し、この状態で定盤
上の周囲に側枠を設けてコンクリートを定盤上で打設
し、主筋2,3が埋設されたコンクリート薄板1を成形
する。
において、一方の主筋2,3相互と、他方の主筋4,5
相互を夫々配筋して連結するとともにこれらを間隔保持
部材6で連結し、その一方の主筋2,3を定盤上にスペ
ーサ等で被り分浮かした状態で設置し、この状態で定盤
上の周囲に側枠を設けてコンクリートを定盤上で打設
し、主筋2,3が埋設されたコンクリート薄板1を成形
する。
【0017】そして、コンクリート薄板1を養生硬化さ
せた後、定盤より脱型し、保持部材11を固着して有孔
板10を張設する。これによって、図に示すように、コ
ンクリート薄板1と有孔板10間に主筋4,5を有する
コンクリート打ち込み用の空間12が形成されたコンク
リート打ち込み型枠A(以下型枠A又はA1 ともいう)
が形成される。
せた後、定盤より脱型し、保持部材11を固着して有孔
板10を張設する。これによって、図に示すように、コ
ンクリート薄板1と有孔板10間に主筋4,5を有する
コンクリート打ち込み用の空間12が形成されたコンク
リート打ち込み型枠A(以下型枠A又はA1 ともいう)
が形成される。
【0018】上記のように工場で形成されたコンクリー
ト打ち込み型枠を使用して現場でコンクリート板を打設
する施工方法について説明する。上記の型枠Aを工場か
らトラックやトレーラで現場に搬送し、現場の施工位置
において、先ず1枚の型枠Aを、そのコンクリート薄板
1が垂直になるようにして起立配置する。尚、この型枠
Aを適宜手段で仮保持する。
ト打ち込み型枠を使用して現場でコンクリート板を打設
する施工方法について説明する。上記の型枠Aを工場か
らトラックやトレーラで現場に搬送し、現場の施工位置
において、先ず1枚の型枠Aを、そのコンクリート薄板
1が垂直になるようにして起立配置する。尚、この型枠
Aを適宜手段で仮保持する。
【0019】次で上記の型枠Aと同一構造の他の型枠A
1 を、上記型枠Aの一方の側端に図1及び図2のように
近接して起立配置し、その両コンクリート薄板1,1間
にコーキング材13を詰める。
1 を、上記型枠Aの一方の側端に図1及び図2のように
近接して起立配置し、その両コンクリート薄板1,1間
にコーキング材13を詰める。
【0020】また、隣接する型枠A,A1 の横主筋5,
5間を図2に示すように接続筋14で結束等により連結
する。更に、一方の型枠Aにおける有孔板10の重ね代
10aを他方の型枠A1 における有孔板10の一端10
bの外面に重合し、これらを保持部材11で連結する。
以後、他の型枠を順次同様に連接する。
5間を図2に示すように接続筋14で結束等により連結
する。更に、一方の型枠Aにおける有孔板10の重ね代
10aを他方の型枠A1 における有孔板10の一端10
bの外面に重合し、これらを保持部材11で連結する。
以後、他の型枠を順次同様に連接する。
【0021】上記の型枠A1 ,A2 …を所定枚連接した
後、それらの空間12内に生コンクリートを注入する。
この生コンクリートの注入時においては、有孔板10の
孔を通じてコンクリートの注入状況を目視にて監視でき
る。
後、それらの空間12内に生コンクリートを注入する。
この生コンクリートの注入時においては、有孔板10の
孔を通じてコンクリートの注入状況を目視にて監視でき
る。
【0022】そして、注入されたコンクリートの硬化に
より、その注入されたコンクリートとコンクリート薄板
1とが一体的に接着し、主筋2〜5等を有するコンクリ
ート板が成形される。
より、その注入されたコンクリートとコンクリート薄板
1とが一体的に接着し、主筋2〜5等を有するコンクリ
ート板が成形される。
【0023】また、上記実施例においては有孔板10も
工場で組み付けるようにしたが、この有孔板10を工場
で組み付けることなく、現場にて組み付けてもよく、こ
のようにすれば、剛性の低い有孔板10を搬送中に損傷
させることがないし、運搬効率も向上する。
工場で組み付けるようにしたが、この有孔板10を工場
で組み付けることなく、現場にて組み付けてもよく、こ
のようにすれば、剛性の低い有孔板10を搬送中に損傷
させることがないし、運搬効率も向上する。
【0024】尚、上記のコンクリート打ち込み型枠によ
って形成するコンクリート板としては、建物のコンクリ
ート壁や土木の擁壁などである。
って形成するコンクリート板としては、建物のコンクリ
ート壁や土木の擁壁などである。
【0025】
【発明の効果】以上のようであるから、本発明のコンク
リート打ち込み型枠を、現場において、複数個、そのコ
ンクリート薄板の側端相互を近接して連接配置すること
により、そのコンクリート薄板と有孔板が型枠となり、
そのコンクリート薄板と有孔板間にコンクリートを流入
することにより建物の壁や土木の擁壁などのコンクリー
ト板を形成できる。したがって、このコンクリート打ち
込み型枠を工場で形成することにより、従来のような現
場での型枠締め付け金物等による型枠の組み立てや配筋
作業が不要になり、組立工や配筋工等の専門職が不要
で、一般職による簡単な作業でよく、更に現場の環境保
全に有効で、かつ工期の短縮化が図り得る。更に、配筋
を含むコンクリート打ち込み型枠が工場で製造できるた
め、打設されたコンクリート板の良品質が確保できる。
リート打ち込み型枠を、現場において、複数個、そのコ
ンクリート薄板の側端相互を近接して連接配置すること
により、そのコンクリート薄板と有孔板が型枠となり、
そのコンクリート薄板と有孔板間にコンクリートを流入
することにより建物の壁や土木の擁壁などのコンクリー
ト板を形成できる。したがって、このコンクリート打ち
込み型枠を工場で形成することにより、従来のような現
場での型枠締め付け金物等による型枠の組み立てや配筋
作業が不要になり、組立工や配筋工等の専門職が不要
で、一般職による簡単な作業でよく、更に現場の環境保
全に有効で、かつ工期の短縮化が図り得る。更に、配筋
を含むコンクリート打ち込み型枠が工場で製造できるた
め、打設されたコンクリート板の良品質が確保できる。
【0026】更に、現場でのコンクリート打設時におけ
るコンクリートの流入の状況が有孔板の孔を通して目で
監視できるので、その作業が容易である上に、巣等の欠
陥部の発生を防止し良品質のコンクリート板を形成でき
る。
るコンクリートの流入の状況が有孔板の孔を通して目で
監視できるので、その作業が容易である上に、巣等の欠
陥部の発生を防止し良品質のコンクリート板を形成でき
る。
【0027】また、全体をコンクリートで製品化するP
C板に比べて本発明のコンクリート打ち込み型枠は軽量
化できるので、現場への搬入、現場での取り扱いが容易
である。
C板に比べて本発明のコンクリート打ち込み型枠は軽量
化できるので、現場への搬入、現場での取り扱いが容易
である。
【0028】更に、請求項5記載の発明のように、有孔
板を現場で組み付けることにより、剛性の低い有孔板の
損傷を防止でき、かつ運搬効率も向上する。
板を現場で組み付けることにより、剛性の低い有孔板の
損傷を防止でき、かつ運搬効率も向上する。
【図1】本発明の実施例を示すもので、型枠を連接した
状態の平断面図。
状態の平断面図。
【図2】同じく斜視図。
1…コンクリート薄板 2,3,4,5…
主筋 6…間隔保持部材(トラス筋) 10…有孔板
主筋 6…間隔保持部材(トラス筋) 10…有孔板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B28B 23/22 B28B 23/22
Claims (5)
- 【請求項1】 コンクリート薄板の片面に縦横主筋を突
出状態で固設し、該縦横主筋を挟んで上記コンクリート
薄板と反対側面に所定の被りを有して有孔板を固着し
て、コンクリート薄板と有孔板間にコンクリート流入用
の空間を形成してなることを特徴とするコンクリート打
ち込み型枠。 - 【請求項2】 有孔板が金属製メッシュ板又は金属製ラ
ス板である請求項1記載のコンクリート打ち込み型枠。 - 【請求項3】 コンクリート薄板内に縦横主筋を埋設
し、これと突出させた縦横主筋とをトラス筋で連結した
請求項1又は2記載のコンクリート打ち込み型枠。 - 【請求項4】 コンクリート薄板の片面に縦横主筋を突
出状態で固設し、該縦横主筋を挟んで上記コンクリート
薄板と反対側面に所定の被りを有して有孔板を固着し
て、コンクリート薄板と有孔板間にコンクリート流入用
の空間を形成したコンクリート打ち込み型枠を、複数
個、そのコンクリート薄板の側端相互を近接して連接
し、そのコンクリート薄板と有孔板との空間内にコンク
リートを流入してコンクリート板を成形することを特徴
とするコンクリート板の成形方法。 - 【請求項5】 成形されるコンクリート板の一方の面側
に配置される縦横主筋と他方の面側に配置される縦横主
筋を間隔保持部材で連結し、上記一方の面側に配置され
る縦横主筋部に、これを埋設するようにコンクリートを
薄く打設して半製品を工場で成形し、これを現場におい
て、他方の面側に配置された縦横主筋の外側に所定の被
りを有して有孔板を固着してコンクリート薄板と有孔板
間にコンクリート流入用の空間を設け、このようなコン
クリート打ち込み型枠を、複数個、そのコンクリート薄
板の側端相互を近接して連接し、そのコンクリート薄板
と有孔板間にコンクリートを流入してコンクリート板を
成形することを特徴とするコンクリート板の成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20182096A JPH1046714A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | コンクリート打ち込み型枠とこれを用いたコンクリート 板の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20182096A JPH1046714A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | コンクリート打ち込み型枠とこれを用いたコンクリート 板の成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1046714A true JPH1046714A (ja) | 1998-02-17 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013091286A (ja) * | 2011-10-27 | 2013-05-16 | Lee Ming Construction Co Ltd | 鉄筋コンクリート及びその製造方法 |
JP2014231226A (ja) * | 2014-07-08 | 2014-12-11 | 麗明營造股▲分▼有限公司Lee Ming Construction Co.,Ltd. | 鉄筋コンクリートの製造方法 |
CN114734532A (zh) * | 2022-05-09 | 2022-07-12 | 浙江杭加泽通建筑节能新材料有限公司 | 基于铝模的蒸压加气混凝土叠合楼板桁架底板的生产方法 |
-
1996
- 1996-07-31 JP JP20182096A patent/JPH1046714A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013091286A (ja) * | 2011-10-27 | 2013-05-16 | Lee Ming Construction Co Ltd | 鉄筋コンクリート及びその製造方法 |
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CN114734532A (zh) * | 2022-05-09 | 2022-07-12 | 浙江杭加泽通建筑节能新材料有限公司 | 基于铝模的蒸压加气混凝土叠合楼板桁架底板的生产方法 |
CN114734532B (zh) * | 2022-05-09 | 2024-04-16 | 浙江杭加泽通建筑节能新材料有限公司 | 基于铝模的蒸压加气混凝土叠合楼板桁架底板的生产方法 |
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