JPH1045531A - パツク化粧料 - Google Patents

パツク化粧料

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JPH1045531A
JPH1045531A JP19860896A JP19860896A JPH1045531A JP H1045531 A JPH1045531 A JP H1045531A JP 19860896 A JP19860896 A JP 19860896A JP 19860896 A JP19860896 A JP 19860896A JP H1045531 A JPH1045531 A JP H1045531A
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Hitoshi Harui
等 春井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布時に肌へ伸ばしやすく、乾燥の速さも適
度で、乾燥に伴つてパツクの皮膜が無色透明から白色に
変色して使用者にパツクの剥離(ピ―ルオフ)のタイミ
ングを的確に判断させることができ、そのうえ乾燥皮膜
も剥がしやすいパツク化粧料を提供する。 【解決手段】 a)皮膜形成性高分子の1種または2種
以上1〜30重量%と、 b)分子内にSi原子に結合する−R1 NHR2 NH2
基(R1 およびR2 は炭素数1〜20のアルキレン基で
ある)を有するシリコ―ン誘導体1〜15重量%とを含
有するパツク化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピ―ルオフタイプ
のパツク化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、パツク化粧料は、ピ―ルオフ
タイプ(乾燥後皮膜を形成しこれを剥離するタイプ)
と、ウオツシユタイプ(乾燥しても皮膜は形成せず洗い
流すタイプ)とが知られているが、使用の簡便さより、
一般には、前者のピ―ルオフタイプの化粧料が繁用され
ている。
【0003】このピ―ルオフタイプのパツク化粧料は、
剥離(ピ―ルオフ)のタイミングを判断しにくいという
難点がある。通常、パツク化粧料の乾燥には15〜20
分程度の時間が必要とされているが、この時間も塗布時
のパツク剤の厚さ(塗布量)やその時の気温や湿度に大
きく影響を受けるため、目安にすぎない。このため、し
ばしば乾燥不十分で剥離に失敗することがあつた。
【0004】そこで、乾燥終了を使用者に視覚的に知ら
せる方法が、種々検討されてきた。たとえば、特開昭5
7−48905号公報にはアルカリ性側に変色域を有す
るフエノ―ル系pH指示薬を配合する方法が、特開昭5
7−58604号公報にはパツク用下地として鉄イオン
を配合し、パツク化粧料としてフエノ―ル性水酸基を配
合する方法が、それぞれ開示されている。また、特開平
3−93709号公報にはポリオキシエチレンオクチル
ドデシルエ―テルを含有する第1剤と皮膜形成剤を含有
する第2剤とからなるパツク化粧料が、特開平7−82
129号公報には油相と屈折率の差が0.01以下であ
る水相とよりなるO/Wエマルシヨン型皮膜形成型パツ
ク化粧料が、それぞれ開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、特開昭57
−48905号公報に開示の方法は、肌に塗布されたパ
ツク化粧料の乾燥状態とpHとの間に相関がないため、
剥離のタイミングを変色によつて的確に判断することが
困難であつた。また、特開昭57−58604号公報に
開示の方法や特開平3−93709号公報に開示のパツ
ク化粧料は、2剤式のパツク化粧料で、第1剤の塗布後
に第2剤を塗布するため、使用の簡便性の面から問題が
あつた。さらに、特開平7−82129号公報に開示の
パツク化粧料は、処方中に油分が配合されているため、
乾燥速度が遅く、また乾燥皮膜も柔らかく剥離しにくい
など、使用性に問題が多かつた。このため、これらのい
ずれも、実用上十分に満足できるものとは言えなかつ
た。
【0006】本発明は、上記の課題を解決し、塗布時に
肌へ伸ばしやすく、乾燥の速さも適度で、乾燥に伴つて
パツクの皮膜が無色透明から白色に変色して使用者にパ
ツクの剥離(ピ―ルオフ)のタイミングを的確に判断さ
せることができ、そのうえ乾燥皮膜も剥がしやすいパツ
ク化粧料を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するため、鋭意検討した結果、皮膜形成性高分
子と特定のシリコ―ン誘導体とを併用することにより、
目的とするパツク化粧料が得られることを見い出し、本
発明を完成するに至つた。
【0008】すなわち、本発明は、a)皮膜形成性高分
子の1種または2種以上1〜30重量%と、b)つぎの
式(1);
【0009】
【化3】
【0010】および/またはつぎの式(2)
【0011】
【化4】
【0012】で示されるシリコ―ン誘導体の1種または
2種以上1〜15重量%とを含有することを特徴とする
パツク化粧料に係るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明におけるa成分の皮膜形成
性高分子としては、具体的には、ポリビニルアルコ―
ル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエ―テ
ル、ポリ酢酸ビニルなどのビニル系高分子、アクリル酸
アミド−スチレン共重合体、アクリル酸アルキル−スチ
レン共重合体などのアクリル酸系高分子、メチルセルロ
―ス、ヒドロキシエチルセルロ―ス、カルボキシメチル
セルロ―スなどのセルロ―ス系高分子、ペクチン、カラ
ギ―ナン、アルブミン、アルギン酸誘導体などの天然系
高分子などが用いられる。これらの高分子の中でも、ビ
ニル系高分子やアクリル酸系高分子がとくに好ましく用
いられる。
【0014】このようなa成分の皮膜形成性高分子は、
1種であつても2種以上の混合物でであつてもよいが、
使用量としては、パツク化粧料の全量中、1〜30重量
%、好ましくは5〜20重量%であるのがよい。1重量
%より少ないと、乾燥皮膜の強度が不十分で剥離でき
ず、30重量%より多いと、非常に高粘度となり、乾燥
が極端に遅くなり、いずれも好ましくない。
【0015】本発明におけるb成分のシリコ―ン誘導体
としては、式(1)で示されるシリコ―ン誘導体の1種
または2種以上の混合物、式(2)で示されるシリコ―
ン誘導体の1種または2種以上の混合物、あるいは式
(1)で示されるシリコ―ン誘導体と式(2)で示され
るシリコ―ン誘導体の2種以上の混合物が用いられる。
使用量は、パツク化粧料の全量中、1〜15重量%、好
ましくは3〜10重量%であるのがよい。1重量%より
少ないと、乾燥皮膜の変色の確認がしにくく、15重量
%より多いと、乾燥が極端に遅くなり、いずれも好まし
くない。
【0016】なお、式(1)で示されるシリコ―ン誘導
体は、アミノ当量が50〜2,000の範囲が好まし
い。50より小さいと、親水性が強く、乾燥時に無色透
明から白色への変色の判断がしずらく、2,000より
大きいと、親油性が強く、パツク剤の皮膜が乾燥しずら
くなる。式(2)で示されるシリコ―ン誘導体は、アミ
ノ当量が100〜50,000の範囲が好ましい。10
0より小さいと、親水性が強く、乾燥時に無色透明から
白色への変色の判断がしずらく、50,000より大き
いと、親油性が強く、パツク剤の皮膜が乾燥しずらくな
る。
【0017】本発明のパツク化粧料には、上記a成分お
よびb成分を必須成分とするほか、常用されている成分
や添加剤を配合してもよい。たとえば、ポリエチレング
リコ―ル、グリセリン、プロピレングリコ―ル、ジプロ
ピレングリコ―ル、1,3−ブチレングリコ―ル、ソル
ビト―ル、マルチト―ルなどの保湿剤、ポリオキシエチ
レンアルキルエ―テルなどの非イオン性界面活性剤、ビ
タミンC誘導体、プラセンタエキスなどの美白成分、ア
ラントイン誘導体、グリチルリチン酸塩などの抗炎症成
分、殺菌剤、pH調整剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸
収剤、酸化防止剤、動植物由来の抽出エキス、色素、香
料などを配合してもよい。
【0018】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を記載して、より具
体的に説明する。
【0019】実施例1〜6 表1,表2に示す配合組成により、a成分の皮膜形成性
高分子、b成分のシリコ―ン誘導体およびc成分として
その他の配合成分を、精製水中に均一に混合して、6種
のパツク化粧料を調製した。
【0020】比較例1 表2に示す配合組成により、b成分のシリコ―ン誘導体
およびc成分としてその他の配合成分を、精製水中に均
一に混合して、a成分の皮膜形成性高分子を含まないパ
ツク化粧料を調製した。
【0021】比較例2〜5 表2,表3に示す配合組成により、a成分の皮膜形成性
高分子およびc成分としてその他の配合成分を、精製水
中に均一に混合して、b成分のシリコ―ン誘導体を含ま
ない4種のパツク化粧料を調製した。
【0022】比較例6〜9 表3,表4に示す配合組成により、a成分の皮膜形成性
高分子、b成分のシリコ―ン誘導体およびc成分として
その他の配合成分を、精製水中に均一に混合して、a成
分の皮膜形成性高分子の含有量が本発明の範囲を超える
割合とされた4種のパツク化粧料を調製した。
【0023】比較例10〜13 表4,表5に示す配合組成により、a成分の皮膜形成性
高分子、b成分のシリコ―ン誘導体およびc成分として
その他の配合成分を、精製水中に均一に混合して、b成
分のシリコ―ン誘導体の含有量が本発明の範囲を超える
割合とされた4種のパツク化粧料を調製した。
【0024】比較例14〜17 表5,表6に示す配合組成により、a成分の皮膜形成性
高分子、b成分のシリコ―ン誘導体およびc成分として
その他の配合成分を、精製水中に均一に混合して、b成
分のシリコ―ン誘導体の含有量が本発明の範囲より少な
くされた4種のパツク化粧料を調製した。
【0025】比較例18〜21 表6,表7に示す配合組成により、a成分の皮膜形成性
高分子、b成分のシリコ―ン誘導体およびc成分として
その他の配合成分を、精製水中に均一に混合して、a成
分の皮膜形成性高分子の含有量が本発明の範囲より少な
くされた4種のパツク化粧料を調製した。
【0026】比較例22 表7に示す配合組成により、a成分の皮膜形成性高分
子、b´成分としてb成分以外のシリコ―ン誘導体およ
びc成分としてその他の配合成分を、精製水中に均一に
混合して、パツク化粧料を調製した。ここで、b´成分
として使用したシリコ―ン誘導体は、高重合メチルポリ
シロキサンエマルシヨン(純分40重量%、粘度10万
センチスト―クス、平均重合度n=1,430)であ
り、表7中、このb´成分の配合組成の欄における
( )内に示す量は、パツク化粧料中に占めるb´成分
の純分換算量で表したものである。
【0027】なお、表1〜表7において、a成分中、
「ポリビニルアルコ―ル」は日本合成化学工業(株)製
の商品名「ゴ―セノ―ルEG−30」、同「ポリビニル
ピロリドン」はビ―エ―エスエフジヤパン(株)製の商
品名「ルビスコ―ルK−90」、同「ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロ―ス」は信越化学工業(株)製の商品名
「メトロ―ズ90SH−400」、同「ヒドロキシプロ
ピルセルロ―ス」は日本曹達(株)製の商品名「HPC
−M」である。
【0028】また、b成分中、式(1)のシリコ―ン誘
導体は、R1 がメチル基、R2 が水酸基、R3 が−(C
2 3 NH(CH2 2 NH2 、m=75、n=15
であるシリコ―ン誘導体で、純分が40重量%、アミノ
当量が270である。また、式(2)のシリコ―ン誘導
体は、R6 ,R7 ,R9 がいずれもメチル基、R8 が−
(CH2 3 NH(CH2 2 NH2 、s=500、t
=20であるシリコ―ン誘導体で、純分が40重量%、
アミノ当量が1,000である。各表中、b成分の配合
組成の欄における( )内に示す量は、パツク化粧料中
に占めるb成分の純分換算量で表したものである。
【0029】以上の実施例1〜6および比較例1〜22
の各パツク化粧料について、塗布時の肌への伸ばしやす
さ、乾燥の速さ、乾燥終了の判りやすさ、乾燥皮膜の剥
がしやすさを、専門パネラ―20名により下記の評価基
準で判定した。これらの試験結果は、表1〜表7に併記
されるとおりであつた。
【0030】<塗布時の伸ばしやすさ> ◎:専門パネラ―の16名以上が伸ばしやすいと判定 ○:専門パネラ―の10〜15名が伸ばしやすいと判定 △:専門パネラ―の6〜9名が伸ばしやすいと判定 ×:専門パネラ―の5名以下が伸ばしやすいと判定
【0031】<乾燥の速さ> ◎:専門パネラ―の16名以上が適度と判定 ○:専門パネラ―の10〜15名が適度と判定 △:専門パネラ―の6〜9名が適度と判定 ×:専門パネラ―の5名以下が適度と判定
【0032】<皮膜の色の変化による乾燥終了の判りや
すさ> ◎:専門パネラ―の16名以上が判断しやすいと判定 ○:専門パネラ―の10〜15名が判断しやすいと判定 △:専門パネラ―の6〜9名が判断しやすいと判定 ×:専門パネラ―の5名以下が判断しやすいと判定
【0033】<乾燥皮膜の剥がしやすさ> ◎:専門パネラ―の16名以上が剥がしやすいと判定 ○:専門パネラ―の10〜15名が剥がしやすいと判定 △:専門パネラ―の6〜9名が剥がしやすいと判定 ×:専門パネラ―の5名以下が剥がしやすいと判定
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】
【表5】
【0039】
【表6】
【0040】
【表7】
【0041】上記の表1〜表7の結果より明らかなよう
に、実施例1〜6の本発明のパツク化粧料は、いずれ
も、塗布時に肌へ伸ばしやすく、乾燥の速さも適度であ
り、しかも無色透明から白色への変色により乾燥終了の
判断を的確に行うことができ、そのうえ乾燥皮膜も剥が
しやすいものであつた。
【0042】これに対し、比較例1〜22のパツク化粧
料では、塗布時肌への伸びが悪い、乾燥の速さが遅い、
変色による乾燥終了の判断が的確に行えない、乾燥皮膜
が剥がしにくい、のいずれかの欠点を有していた。すな
わち、a成分を含まない比較例1のパツク化粧料ではピ
―ルオフパツクとしての基本性能(皮膜形成性)を欠如
し、またb成分を含まない比較例2〜5のパツク化粧料
では塗布時と乾燥時で色の変化がないため乾燥終了の判
断を的確に行うことができなかつた。さらに、b成分の
シリコ―ン誘導体に代えて、通常の高重合メチルポリシ
ロキサンを使用した比較例22のパツク化粧料では、パ
ツク剤が乾燥せず、ピ―ルオフパツクとしての基本性能
(皮膜形成性)を欠如していた。
【0043】また、a成分の含有量が本発明の範囲を超
えている比較例6〜9のパツク化粧料では、乾燥が遅
く、乾燥終了の判断を的確に行えなかつた。b成分の含
有量が本発明の範囲を超えている比較例10〜13のパ
ツク化粧料では、乾燥が遅く、乾燥皮膜も剥がしにくか
つた。b成分の含有量が本発明の範囲より少ない比較例
14〜17のパツク化粧料では、比較例2〜5のパツク
化粧料と同様に、塗布時と乾燥時で色の変化がないた
め、乾燥終了の判断が的確に行えなかつた。a成分の含
有量が本発明の範囲より少ない比較例18〜21のパツ
ク化粧料では、皮膜形成性高分子が少ないため、比較例
1のパツク化粧料と同様に、ピ―ルオフパツクとしての
基本性能(皮膜形成性)を欠如していた。
【0044】実施例7 a成分として、ポリビニルアルコ―ル(表1〜表7に記
載のものと同じ)、カルボキシメチルセルロ―スナトリ
ウム〔和光純薬工業(株)製の商品名「カルボキシメチ
ルセルロ―スナトリウム」〕、ヒドロキシエチルセルロ
―ス〔ダイセル化学工業(株)製の商品名「HECダイ
セルSE900」〕を使用し、また、b成分として、R
1 がメチル基、R2 が水酸基、R3 が−(CH2 3
H(CH 2 2 NH2 、m=710、n=20である式
(1)のシリコ―ン誘導体で、純分が40重量%、アミ
ノ当量が1,400であるものを使用した。これらのa
成分およびb成分とさらにc成分としてその他の配合成
分を、下記の配合組成により、精製水中に均一に混合し
て、パツク化粧料を調製した。
【0045】 <パツク化粧料の配合組成> a成分: ポリビニルアルコ―ル 15.0重量% カルボキシメチルセルロ―スナトリウム 1.5重量% ヒドロキシエチルセルロ―ス 1.0重量% b成分: 式(1)のシリコ―ン誘導体 17.5重量% (純分40重量%) (純分換算量7重量%) c成分: プロピレングリコ―ル 3.0重量% ソルビト―ル(70重量%水溶液) 7.0重量% 95重量%未変性エタノ―ル 20.0重量% ポリオキシエチレン(15モル)ステアリルエ―テル 0.5重量% パラオキシ安息香酸メチル 0.1重量% 香料 微量 精製水: バランス
【0046】このパツク化粧料について、実施例1〜6
と同様の性能評価を行つたところ、塗布時の色は無色透
明、乾燥後の色は白色、塗布時の伸ばしやすさは◎、乾
燥の速さは◎、乾燥終了の判りやすさは◎、乾燥皮膜の
剥がしやすさは◎であつた。この結果からも明らかなよ
うに、このパツク化粧料は、塗布時に肌へ伸ばしやす
く、乾燥の速さも適度であり、また無色透明から白色へ
の変色により乾燥終了の判断が的確に行え、乾燥皮膜も
剥がしやすいものであつた。
【0047】実施例8 a成分として、ポリビニルアルコ―ル(表1〜表7に記
載のものと同じ)、ポリビニルピロリドン(表1〜表7
に記載のものと同じ)、ポリ酢酸ビニルエマルシヨン
(純分40重量%)〔ダイセル化学工業(株)製の商品
名「ビニブランGV−565」〕を使用し、また、b成
分として、R6 がメチル基、R7 がメチル基、R9 がメ
チル基、R8 が−(CH2 3 NH(CH2 2
2 、s=733、t=10である式(2)のシリコ―
ン誘導体で、純分が40重量%、アミノ当量が2,80
0であるものを使用した。これらのa成分およびb成分
とさらにc成分としてその他の配合成分を、下記の配合
組成により、精製水中に均一に混合して、パツク化粧料
を調製した。
【0048】 <パツク化粧料の配合組成> a成分: ポリビニルアルコ―ル 15.0重量% ポリビニルピロリドン 3.0重量% ポリ酢酸ビニルエマルシヨン 5.0重量% (純分40重量%) (純分換算量2重量%) b成分: 式(2)のシリコ―ン誘導体 12.5重量% (純分40重量%) (純分換算量5重量%) c成分: ジプロピレングリコ―ル 3.0重量% マルチト―ル(50重量%水溶液) 5.0重量% 95重量%未変性エタノ―ル 15.0重量% ポリオキシエチレン(20モル)ステアリルエ―テル 0.5重量% パラオキシ安息香酸メチル 0.1重量% 香料 微量 精製水: バランス
【0049】このパツク化粧料について、実施例1〜6
と同様の性能評価を行つたところ、塗布時の色は無色透
明、乾燥後の色は白色、塗布時の伸ばしやすさは◎、乾
燥の速さは◎、乾燥終了の判りやすさは◎、乾燥皮膜の
剥がしやすさは◎であつた。この結果からも明らかなよ
うに、このパツク化粧料は、塗布時に肌へ伸ばしやす
く、乾燥の速さも適度であり、また無色透明から白色へ
の変色により乾燥終了の判断が的確に行え、乾燥皮膜も
剥がしやすいものであつた。
【0050】実施例9 a成分として、ポリビニルアルコ―ル(表1〜表7に記
載のものと同じ)、カルボキシビニルポリマ―(1重量
%水溶液)〔BF Goodrich(株)製の商品名
「カ―ボポ―ル934」〕、アクリル酸アルキル−スチ
レン共重合体エマルシヨン(純分40重量%)〔カネボ
ウ・エヌエスシ―(株)製の商品名「ヨドゾ―ルGH5
2」〕を使用し、また、b成分として、R1 がメチル
基、R2 が水酸基、R3 が−(CH2 3 NH(C
2 2 NH2 、m=560、n=65である式(1)
のシリコ―ン誘導体で、純分が40重量%、アミノ当量
が400であるものを使用した。これらのa成分および
b成分とさらにc成分としてその他の配合成分を、下記
の配合組成により、精製水中に均一に混合して、パツク
化粧料を調製した。
【0051】 <パツク化粧料の配合組成> a成分: ポリビニルアルコ―ル 10.0重量% カルボキシビニルポリマ― 8.0重量% (1重量%水溶液) (純分換算量0.08重量%) アクリル酸アルキル−スチレン共重合体エマルシヨン 5.0重量% (純分40重量%) (純分換算量2重量%) b成分: 式(1)のシリコ―ン誘導体 10.0重量% (純分40重量%) (純分換算量4重量%) c成分: ジグリセリン 5.0重量% マルチト―ル(50重量%水溶液) 5.0重量% 95重量%未変性エタノ―ル 12.0重量% モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20モル)0.5重量% トリエタノ―ルアミン 0.8重量% パラオキシ安息香酸メチル 0.1重量% 香料 微量 精製水: バランス
【0052】このパツク化粧料について、実施例1〜6
と同様の性能評価を行つたところ、塗布時の色は無色透
明、乾燥後の色は白色、塗布時の伸ばしやすさは◎、乾
燥の速さは◎、乾燥終了の判りやすさは◎、乾燥皮膜の
剥がしやすさは◎であつた。この結果からも明らかなよ
うに、このパツク化粧料は、塗布時に肌へ伸ばしやす
く、乾燥の速さも適度であり、また無色透明から白色へ
の変色により乾燥終了の判断が的確に行え、乾燥皮膜も
剥がしやすいものであつた。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、塗布時
に肌へ伸ばしやすく、乾燥の速さも適度で、乾燥に伴つ
てパツクの皮膜が無色透明から白色に変色することによ
り使用者にパツクの剥離(ピ―ルオフ)のタイミングを
的確に判断させることができ、また乾燥皮膜も剥がしや
すいパツク化粧料を提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)皮膜形成性高分子の1種または2種
    以上1〜30重量%と、b)つぎの式(1); 【化1】 および/またはつぎの式(2) 【化2】 で示されるシリコ―ン誘導体の1種または2種以上1〜
    15重量%とを含有することを特徴とするパツク化粧
    料。
JP19860896A 1996-07-29 1996-07-29 パツク化粧料 Pending JPH1045531A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999022695A1 (fr) * 1997-10-31 1999-05-14 Shiseido Company, Ltd. Masque de beaute cosmetique emulsionne

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WO1999022695A1 (fr) * 1997-10-31 1999-05-14 Shiseido Company, Ltd. Masque de beaute cosmetique emulsionne

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