JP2001342118A - 整髪剤 - Google Patents

整髪剤

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JP2001342118A
JP2001342118A JP2001086817A JP2001086817A JP2001342118A JP 2001342118 A JP2001342118 A JP 2001342118A JP 2001086817 A JP2001086817 A JP 2001086817A JP 2001086817 A JP2001086817 A JP 2001086817A JP 2001342118 A JP2001342118 A JP 2001342118A
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polyoxyethylene
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JP2001086817A
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English (en)
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Takayuki Omura
孝之 大村
Takashi Omori
隆司 大森
Reiji Miyahara
令二 宮原
Tomiyuki Nanba
富幸 難波
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたセット保持力を有し、べたつかず、な
めらかな使用感触を有する整髪剤を提供すること。 【解決手段】 25℃で水に1〜15重量%溶解し、か
つトリ2−エチルヘキサン酸グリセリルに5重量%以上
溶解する25℃で液状の油分を含有する整髪剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は整髪剤に関する。更
に詳しくは、毛髪に対し優れたセット保持力と良好な使
用性とを併せ持つ整髪剤に関する。
【0002】
【従来の技術】整髪剤は毛髪セット剤、スタイリング剤
などとして広く使用されている。これらの整髪剤の多く
は、被膜形成剤である高分子化合物を、水、低級アルコ
ールあるいはそれらの混合溶媒等に溶解したものであ
る。
【0003】皮膜形成剤としての高分子化合物は、毛髪
同士を固着してセットを保持させる作用を有するもので
あるが、従来用いられてきたものは、毛髪に塗布してか
ら乾燥仕上げするまでの過程でべたつきがありなめらか
ではなかった。このような欠点を解消するため、高分子
化合物に化粧品用油脂類、界面活性剤等を添加して使用
感触を改善する試みがなされてきた。しかしながら、未
だ十分満足すべきセット保持力と使用感触を併せ有する
整髪剤は得られていなかった。
【0004】近年では、両性高分子化合物と陽イオン性
ポリマーを配合した毛髪処理剤(特公平2−44446
号公報、特公平3−14805号公報)や、両性高分子
化合物と陰イオン性ポリマーを配合した毛髪処理剤(特
公平3−21524号公報)が開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の毛髪処理剤も、塗布後乾燥までのべたつきのなさや、
なめらかさの点では不十分であり、また、仕上がった髪
のゴワゴワ感もあり、必ずしも満足できるものではなか
った。
【0006】さらに、近年、高分子化合物と別途調製し
た乳化組成物とを組み合わせた技術が多く見受けられる
が、これらの組成物は、乳化物が混在するため、クリー
ミングを起こし、使用前に振って使用しなければならな
いといった課題を有していた。
【0007】このような背景から、毛髪同士の固着力が
充分であり、形成皮膜が弾力に富んでゴワゴワせず、優
れたスタイル保持力を有し、かつ塗布後乾燥仕上げまで
の過程で、べたつかず、なめらかで、くせづけし易い非
乳化系水性整髪剤の開発が望まれていた。
【0008】本発明者らは上述の観点に鑑みて鋭意研究
を行った結果、被膜形成能を有する化合物と、特定の油
分とを配合することにより、優れたセット保持力と良好
な使用感触、具体的には手のべたつきがない、仕上がり
にごわつきがなく、なめらかな感触とを併せ持つ水性整
髪剤が得られることを見出し本発明を完成した。
【0009】本発明の目的は毛髪に対し優れたセット保
持力と良好な使用性とを併せ持つ整髪剤を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、2
5℃で水に1〜15重量%溶解し、かつトリ2−エチル
ヘキサン酸グリセリルに5重量%以上溶解する25℃で
液状の油分を含有する整髪剤を提供するものである。
【0011】また、本発明は、前記油分が、ポリオキシ
エチレン脂肪酸多価アルコールエステル、ポリオキシエ
チレンアルキル多価アルコールエーテル、ジアルキルジ
ポリオキシエチレンアルキレンエーテル、ポリオキシエ
チレンジアルキルエステル、ポリオキシエチレンジアル
キルエーテルからなる群から選ばれた一種または二種以
上の油分である前記の整髪剤を提供するものである。
【0012】さらに、本発明は、前記ポリオキシエチレ
ン脂肪酸多価アルコールエステルが下記化学式(1)で
表されるポリオキシエチレン脂肪酸グリセリンであり、
前記ポリオキシエチレンアルキル多価アルコールエーテ
ルが下記化学式(2)で表わされるポリオキシエチレン
グリセリルアルキルエーテルであり、前記ジアルキルジ
ポリオキシエチレンアルキレンエーテルが下記化学式
(3)で表わされるジアルキルジポリオキシエチレンア
ルキレンエーテルであり、前記ポリオキシエチレンジア
ルキルエステルが下記化学式(4)で表わされるポリオ
キシエチレンジアルキルエステルであり、前記ポリオキ
シエチレンジアルキルエーテルが、下記化学式(5)で
表わされるポリオキシエチレンジアルキルエーテルであ
る前記の整髪剤を提供するものである。
【化14】 (1) (式中、R1、R2、R3は水素または炭素数1〜9の
アルキルまたは分枝アルキル基、l、m、nは0〜5で
その合計は3〜15の整数を表わす。)
【化15】 (2) (式中、R1、R2、R3は水素または炭素数1〜10
のアルキルまたは分枝アルキル基、l、m、nは0〜8
でその合計は9〜21の整数を表わす。)
【化16】 (3) (式中、R1、R2は水素または炭素数1〜4のアルキ
ルまたは分枝アルキル基、m、nは0〜8でその合計は
4〜10の整数、Xは1〜4の整数を表わす。)
【化17】 (4) (式中、R1、R2は水素または炭素数1〜7のアルキ
ルまたは分枝アルキル基、nは3〜20の整数を表わ
す。)
【化18】 (5) (式中、R1、R2は水素または炭素数1〜4のアルキ
ルまたは分枝アルキル基、nは6〜23の整数を表わ
す。)
【0013】また、本発明は、前記油分が、多価アルコ
ールエステル、2価カルボン酸ジエトキシポリオキシエ
チル、2価カルボン酸ジターシャルアルキルエステル、
2価カルボン酸ジネオペンチル、カルボン酸多価アルコ
ールエステル、2価カルボン酸アルコールエステル、3
価カルボン酸アルコールエステル、テトラカルボン酸ペ
ンタエリスリットからなる群から選ばれた一種または二
種以上の油分であることを特徴とする前記の整髪剤を提
供するものである。
【0014】さらに、本発明は、前記多価アルコールエ
ステルが下記化学式(6)で、前記2価カルボン酸ジエ
トキシポリオキシエチルが下記化学式(7)で、前記2
価カルボン酸ジターシャルアルキルエステルが下記化学
式(8)で、前記2価カルボン酸ジネオペンチルが下記
化学式(9)で、前記カルボン酸多価アルコールエステ
ルが下記化学式(10)で、前記2価カルボン酸アルコ
ールエステルが下記化学式(11)で、前記3価カルボ
ン酸アルコールエステルが下記化学式(12)で、前記
テトラカルボン酸ペンタエリスリットが下記化学式(1
3)表される前記の整髪剤を提供するものである。
【化19】 (6) (式中、n=1〜3,R1,R2,R3は炭素数2〜5
のモノカルボン酸、ヒドロキシモノカルボン酸、オキシ
モノカルボン酸残基、R4は水素または水酸基を表わ
す。)
【化20】 (7) (式中、Rは炭素数2〜6のジカルボン酸、ヒドロキシ
ジカルボン酸、オキシジカルボン酸残基、x,yは0か
ら2で、xとyの合計は4以下の整数を表わす。)
【化21】 (8) (式中、Rは炭素数2〜6のジカルボン酸、ヒドロキシ
ジカルボン酸、オキシジカルボン酸残基、m,nは0〜
1で、mとnの合計は2以下の整数を表わす。)
【化22】 (9) (式中、Rは炭素数2〜6のジカルボン酸、ヒドロキシ
ジカルボン酸、オキシジカルボン酸残基を表わす。)
【化23】 (10) (式中、R1,R3は炭素数2〜5のモノカルボン酸、
ヒドロキシモノカルボン酸、オキシモノカルボン酸残基
残基、R2は炭素数2〜6の2価または3価アルコール
残基で分子中に水酸基を有してもよい。)
【化24】 (11) (式中、R1、R3は、炭素数2〜5のアルコール及び
エトキシエタノールまたはエチルカルビトール残基、R
2は炭素数2〜6のジカルボン酸、ヒドロキシジカルボ
ン酸、オキシジカルボン酸残基を表わす。)
【化25】 (12) (式中、R1、R3、R4は、炭素数2〜5の直鎖また
は分枝のアルコールで分子中にエーテル基を有してもよ
い、R2は炭素数2〜5のトリカルボン酸、ヒドロキシ
トリカルボン酸、オキシトリカルボン酸残基を表わ
す。)
【化26】 (13) (式中、R1、R2、R3、R4は炭素数2〜5のモノ
カルボン酸、ヒドロキシモノカルボン酸、オキシモノカ
ルボン酸残基残基を表わす。)
【0015】また、本発明はさらに皮膜形成剤を含有す
る前記の整髪剤を提供するものである。
【0016】さらに、本発明は前記液状の油分の含有量
が整髪剤全量に対して0.01〜10.0重量%であ
り、前記被膜形成剤の含有量が乾燥固形分として整髪剤
全量に対して0.1〜30.0重量%である非乳化系水
性整髪剤である前記の整髪剤を提供するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について詳述
する。
【0018】本発明に使用する油分は25℃で液体の水
溶性油分である。水に対しては1〜15重量%溶解しな
ければならず、かつ、トリ2−エチルヘキサン酸グリセ
リルに対しては5重量%以上溶解しなければならない。
25℃で固体状であると、目的とする使用感触が得られ
ない。また、水に対して1重量%未満しか溶解しない
と、親水性に欠けるため水性基剤に配合すると、系の安
定性が悪くなる。15重量%を超えて溶解するか、トリ
2−エチルヘキサン酸グリセリルに対して5重量%未満
しか溶解しない油分であると、親油性に乏しく、使用感
触、特になめらか感がなくなってくる。
【0019】[請求項1、2、3、6又は7の発明]上
記条件を満足する油分として、好ましくは、ポリオキシ
エチレン脂肪酸多価アルコールエステル、ポリオキシエ
チレンアルキル多価アルコールエーテル、ジアルキルジ
ポリオキシエチレンアルキレンエーテル、ポリオキシエ
チレンジアルキルエステル、ポリオキシエチレンジアル
キルエーテルが挙げられる。
【0020】さらに好ましくは、上記脂肪酸多価アルコ
ールエステルが上記化学式(1)で表わされるポリオキ
シエチレン脂肪酸グリセリンであり、具体的には、ポリ
オキシエチレン(9モル)プロピオン酸グリセリン、ポ
リオキシエチレン(6モル)カプロン酸グリセリン、ポ
リオキシエチレン(15モル)カプリル酸グリセリン、
ポリオキシエチレン(9モル)カプリン酸グリセリン等
が挙げられる。
【0021】また、上記ポリオキシエチレンアルキル多
価アルコールエーテルが上記化学式(2)で表わされる
ポリオキシエチレングリセリルアルキルエーテルであ
り、具体的には、ポリオキシエチレン(9モル)グリセ
リルメチルエーテル、ポリオキシエチレン(12モル)グ
リセリルエチルエーテル、ポリオキシエチレン(15モ
ル)プロピルエーテル、ポリオキシエチレン(18モ
ル)ブチルエーテル、ポリオキシエチレン(21モル)
へキシルエーテル、ポリオキシエチレン(12モル)グ
リセリルオクチルエーテル等が挙げられる。
【0022】さらに、上記ジアルキルジポリオキシエチ
レンアルキレンエーテルが上記化学式(3)で表わされ
るジアルキルジポリオキシエチレンアルキレンエーテル
であり、具体的には、ジメチルジポリオキシエチレン
(4モル)エチレンエーテル、ジエチルジポリオキシエ
チレン(6モル)プロピレンエーテル、ジプロピレンジ
ポリオキシエチレン(8モル)ブチレンエーテル、ジブ
チルジポリオキシエチレン(10モル)エチレンエーテ
ル等が挙げられる。
【0023】また、上記ポリオキシエチレンジアルキル
エステルが上記化学式(4)で表わされるポリオキシエ
チレンジアルキルエステルであり、具体的には、ポリオ
キシエチレン(5モル)ジプロピオン酸エステル、ポリ
オキシエチレン(10モル)ジカプロン酸エステル等が
挙げられる。
【0024】さらに、上記ポリオキシエチレンジアルキ
ルエーテルが上記化学式(5)で表わされるポリオキシ
エチレンジアルキルエーテルであり、具体的には、ポリ
オキシエチレン(6モル)メチルエーテル、ポリオキシ
エチレン(10モル)エチルエーテル、ポリオキシエチ
レン(12モル)プロピルエーテル、ポリオキシエチレン
(8モル)ブチルエーテル等が挙げられる。
【0025】上記油分の配合量は特に限定しないが、好
ましくは整髪剤全量に対して0.1〜10重量%、更に
好ましくは1〜10重量である。0.1重量%未満であ
ると、本発明の効果は得られず、10重量%を越えて配
合すると水と分離して本発明の効果を発揮できない。
【0026】[請求項1、4、5、6又は7の発明]上
記条件を満足する油分として、好ましくは、多価アルコ
ールエステル、2価カルボン酸ジエトキシポリオキシエ
チル、2価カルボン酸ジターシャルアルキルエステル、
2価カルボン酸ジネオペンチル、カルボン酸多価アルコ
ールエステル、2価カルボン酸アルコールエステル、3
価カルボン酸アルコールエステル、テトラカルボン酸ペ
ンタエリスリットが挙げられる。
【0027】さらに好ましくは、上記多価アルコールエ
ステルが上記化学式(6)で表わされ、具体的には、ト
リアセチン、トリプロピオン酸グリセリル、トリ酢酸グ
リセリル、トリ酪酸グリセリル等が挙げられる。
【0028】また、上記2価カルボン酸ジエトキシポリ
オキシエチルが上記化学式(7)で表わされ、具体的に
は、グルタル酸ジエトキシポリオキシエチル、アジピン
酸ジエトキシポリオキシエチル、酒石酸ジエトキシポリ
オキシエチルグルタル酸ジエトキシポリオキシエチル等
が挙げられる。
【0029】さらに、上記2価カルボン酸ジターシャル
アルキルエステルが上記化学式(8)で表わされ、具体
的には、コハク酸ジt−ブチル、グルタル酸ジt−ブチ
ル、アジピン酸ジt−ブチル、ピメリン酸ジt−ブチル、
スベリン酸ジt−ブチル、酒石酸ジt−ブチル等が挙げら
れる。
【0030】また、上記2価カルボン酸ジネオペンチル
が上記化学式(9)で表わされ、具体的には、コハク酸
ジネオペンチル、グルタル酸ジネオペンチル、アジピン
酸ジネオペンチル、ピメリン酸ジネオペンチル、スベリ
ン酸ジネオペンチル、酒石酸ジネオペンチル等が挙げら
れる。
【0031】また、上記カルボン酸多価アルコールエス
テルが上記化学式(10)で表わされ、具体的には、プ
ロパン酸ジエチレングリコール、プロパン酸プロピレン
グリコール、プロパン酸ジブチレングリコール、ブタン
酸ジエチレングリコール、ブタン酸ジプロピレングリコ
ール、ブタン酸ジブチレングリコール、ジレブリン酸ジ
エチレングリコール、ジレブリン酸ジプロピレングリコ
ール、ジブレリン酸ジブチレングリコール等が挙げられ
る。
【0032】また、上記2価カルボン酸アルコールエス
テルが上記化学式(11)で表わされ、具体的には、コ
ハク酸ジエチレングリコール、コハク酸ジプロピレング
リコール、コハク酸ジブチレングリコール、グルタル酸
ジエチレングリコール、グルタル酸ジプロピレングリコ
ール、グルタル酸ジブチレングリコール、アジピン酸ジ
エチレングリコール、アジピン酸ジプロピレングリコー
ル、アジピン酸ジブチレングリコール、ピメリン酸ジエ
チレングリコール、ピメリン酸ジプロピレングリコー
ル、ピメリン酸ジブチレングリコール、スベリン酸ジエ
チレングリコール、スベリン酸ジプロピレングリコー
ル、スベリン酸ジブチレングリコール、酒石酸ジエチレ
ングリコール、酒石酸ジプロピレングリコール、酒石酸
ジブチレングリコール等が挙げられる。
【0033】また、上記3価カルボン酸アルコールエス
テルが上記化学式(12)で表わされ、具体的には、ク
エン酸トリエチル、クエン酸トリプロピル、クエン酸ト
リブチル等が挙げられる。
【0034】また、上記テトラカルボン酸ペンタエリス
リットが上記化学式(13)で表わされ、テトラ2−エ
チルヘキサン酸ペンタエリスリット、テトラヒドロキシ
エタン酸ペンタエリスリット、テトラヒドロキシプロパ
ン酸ペンタエリスリット、テトラヒドロキシブタン酸ペ
ンタエリスリット等が挙げられる。
【0035】上記油分の配合量は特に限定しないが、好
ましくは整髪剤全量に対して0.001〜10.0重量
%、更に好ましくは1.0〜10.0重量%である。
0.1重量%未満であると本発明の効果は少なく、1
0.0重量%を超えて配合すると使用後、べたつきを感
じるようになってくる。
【0036】本発明に用いる皮膜形成剤とは被膜形成能
を有する化合物であり、通常、化粧料に使用されるもの
が挙げられ、下記のような高分子化合物が挙げられる。
【0037】ノニオン性高分子として、例えば、ポリビ
ニルピロリドン、酢酸ビニル/ビニルピロリドン共重合
体、ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタク
リルアミド共重合体、ビニルピロリドン/ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート共重合体、ビニルカプロラクタ
ム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリ
レートのテロマー、酢酸ビニル/モノブチルマレイン酸
/イソボルニルアクリレートのテロマー、ビニルカプロ
ラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノメタクリ
ルアミドのテロマー等が挙げられる。
【0038】カチオン性高分子として、例えば、ビニル
ピロリドン/N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル
酸共重合体ジエチル硫酸塩液、ビニルピロリドン/塩化
メチルビニルイミダゾリニウム共重合体、アルキルメタ
クリレート/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重
合体、ビニルピロリドン/メチルビニルイミダゾール共
重合体/ビニルカプロラクタム共重合体、セチルジメチ
ル−2−ヒドロキシエチルアンモニウムジヒドロ燐酸
塩、ラウリル/ミリスチルトリメチルアンモニウム硫酸
塩、ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタク
リルアミド/t−アクリル酸ブチル燐酸塩等が挙げられ
る。
【0039】アニオン性高分子として、例えば、メチル
ビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体モノアルキル
エステル、メチルビニルエーテル/マレイン酸エチルエ
ステル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン液、
アクリル酸エチル/アクリル酸アミド/アクリル酸共重
合体、アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体、酢酸
ビニル/クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸
ネオデカン酸ビニル共重合体、アクリル酸ヒドロキシプ
ロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸
オクチルアミド共重合体、オクチルアクリルアミドアク
リル樹脂等が挙げられる。
【0040】両性高分子としては、例えば、N−メタク
リロイルN,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチ
ルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル
共重合体液等が挙げられる。
【0041】本発明においては、被膜形成剤の配合量
は、乾燥固形分として整髪剤全量に対して0.1〜3
0.0重量%、好ましくは1.0〜20.0重量%であ
る。0.1重量%未満では、整髪剤としての効果が得ら
れず、30.0重量%を越えると、頭髪に多量に塗布さ
れ洗髪上好ましくない。
【0042】本発明の整髪剤には、上記必須成分の他
に、エタノール、水などの溶媒に溶解する通常の成分で
あれば、本発明の効果を損なわない範囲で配合し常法に
より製造することができる。例えば、プロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール、ジグリセリンなど
の多価アルコール類、ポリエーテル変性シリコーンなど
の水溶性シリコーン、カルボキシビニルポリマー、キサ
ンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースなどの水溶性増粘
剤、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸、安息香酸
ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、フェノ
キシエタノールなどの防腐剤、オクチルメトキシシンナ
メートなどの紫外線防止剤、その他、界面活性剤、酸化
防止剤、香料、水溶性色素などを配合出来る。
【0043】本発明の剤形は可溶化系、乳化系、粉末分
散系、油−水の2層系、油−水−粉末の3層系等のいず
れでも構わないが非乳化系水性整髪剤が好ましい。好ま
しい使用態様は、エアゾール形式ヘアスプレー、ポンプ
方式ヘアスプレー、フォーム状エアゾール、ヘアミス
ト、セットローション、ヘアスタイリングジェル、ヘア
リキッドなどの整髪剤である。
【0044】
【実施例】本発明を実施例によりさらに具体的に説明す
る。本発明はこれらの実施例のみに限定されるものでは
ない。配合量はすべて重量%である。
【0045】[請求項1、2、3、6又は7の発明]実
施例で用いた液状油分について、水と2−エチルヘキサ
ン酸グリセリルの溶解性を以下により確認した。 「溶解性試験」室温(25℃)で混合攪拌したサンプル
を50mlのサンプル管(ガラス瓶)に充填し、その溶
解性(外観)を肉眼により確認して溶解性を評価した。 ○:溶解する(透明である) ×:溶解しない(白濁または油滴が認められる)
【0046】「表1」〜「表3」に示す液状油分につい
て溶解性を試験した。結果を各表に示した。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】「表1」〜「表3」から、ポリオキシエチ
レン(9モル)カプリン酸グリセリン、ポリオキシエチ
レン(12モル)グリセリルオクチルエーテル、ジプロ
ピレンジポリオキシエチレン(8モル)ブチレンエーテ
ル、ポリオキシエチレン(5モル)ジプロピオン酸エス
テル、ポリオキシエチレン(8モル)ブチルエーテル
は、本発明に用いる液状油分の要件に適合する溶解性を
有することが分かる。
【0051】「表4」及び「表5」に示す処方で、非乳
化系セットローションを調製し、得られたローションに
ついて、(1)塗布後、乾燥までのべたつきの少なさ、
(2)塗布後、乾燥までのなめらかさ、(3)セット保
持力、(4)仕上がった髪のゴワゴワ感の少なさについ
て評価した。評価方法は次の通りである。
【0052】[評価方法] (1)塗布後、乾燥までのべたつきの少なさ 20名の被験者によって、毛髪ストランド(4g)に資
料3gを塗布し、くしで形を整え、乾燥するまでのべた
つきを官能評価した。評価基準は以下の通りである。 ◎:非常に良好(良いと答えた被験者の数が18人以
上) ○:良好(良いと答えた被験者の数が8人以上、18人
未満) △:やや悪い(良いと答えた被験者の数が5人以上、8
人未満) ×:悪い(良いと答えた被験者の数が5人未満)
【0053】(2)塗布後、乾燥までのなめらかさ 20名の被験者によって、毛髪ストランド(4g)に試
料3gを塗布し、くしで形を整え、乾燥するまでのなめ
らかさを官能評価した。評価基準は、上記(1)と同様
である。
【0054】(3)セット保持力 長さ15cm、重さ1gの毛束に試料0.5gを均等に
塗布し、直径2cmのロッドに巻き、45℃の高温室内
に6時間放置して、完全に乾燥させた。乾燥後、ロッド
をはずして、毛束の見かけの長さ(L1)を測定した。
次に温度25℃、湿度90%の恒温恒湿内に毛束を吊
し、30分後に取り出し、再び毛束の見かけの長さ(L
2)を測定し、セット保持効果を次式にて求めた。この
値が100に近いほどセット保持効果が高い。 セット保持力={(15−L2)/(15−L1)}×
100(%) ◎:非常に良好(セット保持力80%以上) ○:良好(セット保持力50%以上、80%未満) △:やや悪い(セット保持力30%以上、50%未満) ×:悪い(セット保持力30%未満)
【0055】(4)仕上がった髪のゴワゴワ感の少なさ (1)で乾燥した毛髪ストランドのゴワゴワ感の少なさ
を20名の被験者によって官能評価した。評価基準は、
上記(1)と同様である。
【0056】
【表4】
【0057】
【表5】 *1:商品名:プラスサイズLー53P,互応化学株式
会社製 *2:商品名:ユカフォーマーSM,三菱化学株式会社
製 *3:実分6%(エタノール溶液) *4:実分7.5%(エタノール溶液) *5:実分10%(エタノール溶液) *6:実分1.5%(エタノール溶液)
【0058】<実施例1〜7の製法>(1)〜(7)を
混合撹拌し、非乳化系水性セットローションを得た。 <比較例1〜7の製法>(8)(9)(6)の1部に
(3)〜(5)を添加し、ホモミキサーにより乳化す
る。次いで、(1)(2)(6)の残部、(7)を添加
し、非乳化系水性セットローションを得た。
【0059】「表4」及び「表5」より、本発明の整髪
剤は、(1)塗布後、乾燥までのべたつきの少なさ、
(2)塗布後、乾燥までのなめらかさ、(3)セット保
持力、(4)仕上がった髪のゴワゴワ感の少なさのすべ
ての項目において優れた効果を有していることが分か
る。
【0060】以下に本発明のその他の実施例を挙げる。
【0061】 実施例8 ヘアスプレー (1)アクリル酸オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メ タクリル酸ブチルアミノエチル共重合体[商品名:アンフォマー28−4910 ,日本NSC株式会社製] 10.0重量% (2)ポリオキシエチレン(12モル)グリセリルオクチルエーテル 2.0 (3)アジピン酸エチルエトキシエチル 2.0 (4)エタノール 70.7 (5)イオン交換水 15.0 (6)オクチルメトキシシンナメート 0.1 (7)加水分解コラーゲン 0.1 [商品名:プロモイスA,成和化成株式会社製] (8)香料 0.1 (9)アミノメチルプロパノール 適 量 (pH6.5) <製法及び効果>(1)〜(9)を混合撹拌し、均一と
する(ヘアスプレー原液)。この原液をエアゾール缶に
45重量部詰め、弁をする。次いで、液化石油ガス55
重量部を充填し、ヘアスプレーを得た。得られたヘアス
プレーは、べたつかず、仕上がりはなめらかで、かつセ
ット保持力が良好なものであった。
【0062】 実施例9.ヘアジェル (1)ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体 3.0重量% [商品名:PVP/VA・S−630,ISP社製] (2)ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートジエチル硫酸塩 共重合体[水/エタノール=3/1の混合溶液,商品名:HCポリマー5,大阪 有機化学工業株式会社製] 0.5 (実分0.1%) (3)ポリオキシエチレン(5モル)ジプロピオン酸エステル 1.0 (4)ポリオキシエチレン(8モル)ブチルエーテル 1.0 (5)アクリル酸アルキル/メタクリル酸アルキル/ポリオキシエチレン(20 モル)ステアリルエーテル共重合体エマルション [商品名:アキュリン22,ISP社製] 5.0 (6)トリエタノールアミン 適 量 (pH7) (7)メチルパラベン 0.1 (8)エタノール 15.0 (9)イオン交換水 74.2 (10)香料 0.2 <製法及び効果>(9)に(2)〜(5)を添加し、撹
拌混合する。次いで、この混合液に、(8)に(1)
(6)(7)(10)を添加し混合撹拌したものを添加
し、粘度35000mPa・sのヘアジェルを得た。得
られたヘアジェルは、べたつかず、仕上がりはなめらか
で、かつセット保持力が良好なものであった。
【0063】[請求項1、4、5、6又は7の発明]実
施例で用いた液状油分について、水と2−エチルヘキサ
ン酸グリセリルの溶解性を以下により確認した。 「溶解性試験」室温(25℃)で混合攪拌したサンプル
を50mlのサンプル管(ガラス瓶)に充填し、その溶
解性(外観)を肉眼により確認して溶解性を評価した。 ○:溶解する(透明である) ×:溶解しない(白濁または油滴が認められる)
【0064】「表6」〜「表8」に示す液状油分につい
て溶解性を試験した。結果を各表に示した。
【0065】
【表6】
【0066】
【表7】
【0067】
【表8】 「表6」〜「表8」から、トリアセチン、グルタル酸ジ
エトキシポリオキシエチル、コハク酸ジt−ブチル、コ
ハク酸ジネオペンチル、ジレブリン酸ジエチレングリコ
ール、グルタル酸ジエチレングリコール、クエン酸トリ
エチル、テトラヒドロキシブタン酸ペンタエリスリット
は、本発明に用いる液状油分の要件に適合する溶解性を
有することが分かる。
【0068】「表9」及び「表10」に示す処方で、セ
ットローションを調製し、得られたローションについ
て、(1)塗布後、乾燥までのべたつきの少なさ、
(2)塗布後、乾燥までのなめらかさ、(3)セット保
持力、(4)仕上がった髪のゴワゴワ感の少なさについ
て評価した。評価方法は次の通りである。
【0069】[評価方法] (1)塗布後、乾燥までのべたつきの少なさ 20名の被験者によって、毛髪ストランド(4g)に試
料3gを塗布し、くしで形を整え、乾燥するまでのべた
つきを官能評価した。評価基準は以下の通りである。 ◎:非常に良好(良いと答えた被験者の数が18人以
上) ○:良好(良いと答えた被験者の数が8人以上、18人
未満) △:やや悪い(良いと答えた被験者の数が5人以上、8
人未満) ×:悪い(良いと答えた被験者の数が5人未満)
【0070】(2)塗布後、乾燥までのなめらかさ 20名の被験者によって、毛髪ストランド(4g)に試
料3gを塗布し、くしで形を整え、乾燥するまでのなめ
らかさを官能評価した。評価基準は、上記(1)と同様
である。
【0071】(3)セット保持力 長さ15cm、重さ1gの毛束に試料0.5gを均等に
塗布し、直径2cmのロッドに巻き、45℃の高温室内
に6時間放置して、完全に乾燥させた。乾燥後、ロッド
をはずして、毛束の見かけの長さ(L1)を測定した。
次に温度25℃、湿度90%の恒温恒湿内に毛束を吊
し、30分後に取り出し、再び毛束の見かけの長さ(L
2)を測定し、セット保持効果を次式にて求めた。この
値が100に近いほどセット保持効果が高い。 セット保持力={(15−L2)/(15−L1)}×
100(%) ◎:非常に良好(セット保持力80%以上) ○:良好(セット保持力50%以上、80%未満) △:やや悪い(セツト保持力30%以上、50%未満) ×:悪い(セット保持力30%未満)
【0072】(4)仕上がった髪のゴワゴワ感の少なさ (1)で乾燥した毛髪ストランドのゴワゴワ感に少なさ
を20名の被験者によって官能評価した。評価基準は、
上記(1)と同様である。
【0073】
【表9】
【0074】
【表10】 *1:商品名:プラスサイズL−53P,互応化学株式
会社 *2:商品名:ユカフォーマーSM,三菱化学株式会社 *3:商品名:実分6%(エタノール溶液) *4:実分7.5%(エタノール溶液) *5:実分10%(エタノール溶液) *6:実分1.5%(エタノール溶液)
【0075】<実施例10〜16の製法>(1)〜
(7)を混合攪拌し、非乳化系セット水性ローションを
得た。 <比較例8〜14の製法>(8)(9)(6)の1部
に、(3)〜(5)を添加し、ホモミキサーにより乳化
する。次いで、(1)(2)(6)の残部、(7)を添
加し、乳化系水性セットローションを得た。
【0076】「表9」及び「表10」より、本発明の整
髪剤は、(1)塗布後、乾燥までのべたつきの少なさ、
(2)塗布後、乾燥までのなめらかさ、(3)セット保
持力、(4)仕上がった髪のゴワゴワ感の少なさのすべ
ての項目において優れた効果を有していることが分か
る。
【0077】以下に、本発明のその他の実施例を挙げ
る。
【0078】 実施例17 ヘアスプレー (1)アクリル酸オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メ タクリル酸ブチルアミノエチル共重合[商品名:アンフォマーLV28−491 0,日本NSC株式会社製] 10.0重量% (2)ポリオキシエチレン(12モル)グリセリルオクチルエーテル 2.0 (3)コハク酸ジネオペンチル 2.0 (4)エタノール 70.7 (5)イオン交換水 15.0 (6)オクチルメトキシシンナメート 0.1 (7)加水分解コラーゲン 0.1 [商品名:プロモイスA,成和化成株式会社製] (8)香料 0.1 (9)アミノメチルプロパノール 適量 (pH6.5) <製法及び効果>(1)〜(9)を混合攪拌し、均一と
する(ヘアスプレー原液)。この原液をエアゾール缶に
45重量部詰め、弁をする。次いで、液化石油ガス55
重量部を充填し、ヘアスプレーを得た。得られたヘアス
プレーは、べたつかず、仕上がりはなめらかで、かつセ
ット保持力が良好なものであった。
【0079】 実施例18.ヘアジェル (1)ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体 3.0重量% [商品名:PVP/VA・S−630,ISP社製] (2)ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートジエチル硫酸塩 共重合体[水/エタノール=3/1の混合溶液,商品名:HCポリマー5,大阪 有機化学工業株式会社製] 0.5 (実分0.1%) (3)ジレブリン酸ジエチレングリコール 1.0 (4)グルタル酸ジエチレングリコール 1.0 (5)アクリル酸アルキル/メタクリル酸アルキル/ポリオキシエチレン(20 モル)ステアリルエーテル共重合体エマルション [商品名:アキュリン22,ISP社製] 5.0 (6)トリエタノールアミン 適量 (pH7.0) (7)メチルパラベン 0.1 (8)エタノール 15.0 (9)イオン交換水 74.2 (10)香料 0.2 <製法および効果>(8)に(2)〜(5)を添加し、
攪拌混合する。次いで、この混合液に、(8)に(1)
(6)(7)(10)を添加し混合攪拌したものを添加
し、粘度35000mPa・sのヘアジェルを得た。得
られたヘアジェルは、べたつかず、仕上がりはなめらか
で、かつセット保持力が良好なものであった。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、毛髪に対し優れたセッ
ト保持力を有し、べたつかず、なめらかな使用感触を有
する整髪剤を提供することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮原 令二 神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株 式会社資生堂リサーチセンター(新横浜) 内 (72)発明者 難波 富幸 神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株 式会社資生堂リサーチセンター(新横浜) 内 Fターム(参考) 4C083 AC102 AC122 AC181 AC182 AC342 AC371 AC372 AC391 AC401 AC402 AC421 AC422 AC441 AC482 AC542 AC852 AD072 AD092 AD432 CC32 DD08 DD41 EE06 EE07 EE28

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 25℃で水に1〜15重量%溶解し、か
    つトリ2−エチルヘキサン酸グリセリルに5重量%以上
    溶解する25℃で液状の油分を含有する整髪剤。
  2. 【請求項2】 前記油分が、ポリオキシエチレン脂肪酸
    多価アルコールエステル、ポリオキシエチレンアルキル
    多価アルコールエーテル、ジアルキルジポリオキシエチ
    レンアルキレンエーテル、ポリオキシエチレンジアルキ
    ルエステル、ポリオキシエチレンジアルキルエーテルか
    らなる群から選ばれた一種または二種以上の油分である
    請求項1記載の整髪剤。
  3. 【請求項3】 前記ポリオキシエチレン脂肪酸多価アル
    コールエステルが下記化学式(1)で表されるポリオキ
    シエチレン脂肪酸グリセリンであり、前記ポリオキシエ
    チレンアルキル多価アルコールエーテルが下記化学式
    (2)で表わされるポリオキシエチレングリセリルアル
    キルエーテルであり、前記ジアルキルジポリオキシエチ
    レンアルキレンエーテルが下記化学式(3)で表わされ
    るジアルキルジポリオキシエチレンアルキレンエーテル
    であり、前記ポリオキシエチレンジアルキルエステルが
    下記化学式(4)で表わされるポリオキシエチレンジア
    ルキルエステルであり、前記ポリオキシエチレンジアル
    キルエーテルが、下記化学式(5)で表わされるポリオ
    キシエチレンジアルキルエーテルである請求項2記載の
    整髪剤。 【化1】 (1) (式中、R1、R2、R3は水素または炭素数1〜9の
    アルキルまたは分枝アルキル基、l、m、nは0〜5で
    その合計は3〜15の整数を表わす。) 【化2】 (2) (式中、R1、R2、R3は水素または炭素数1〜10
    のアルキルまたは分枝アルキル基、l、m、nは0〜8
    でその合計は9〜21の整数を表わす。) 【化3】 (3) (式中、R1、R2は水素または炭素数1〜4のアルキ
    ルまたは分枝アルキル基、m、nは0〜8でその合計は
    4〜10の整数、Xは1〜4の整数を表わす。) 【化4】 (4) (式中、R1、R2は水素または炭素数1〜7のアルキ
    ルまたは分枝アルキル基、nは3〜20の整数を表わ
    す。) 【化5】 (5) (式中、R1、R2は水素または炭素数1〜4のアルキ
    ルまたは分枝アルキル基、nは6〜23の整数を表わ
    す。)
  4. 【請求項4】 前記油分が、多価アルコールエステル、
    2価カルボン酸ジエトキシポリオキシエチル、2価カル
    ボン酸ジターシャルアルキルエステル、2価カルボン酸
    ジネオペンチル、カルボン酸多価アルコールエステル、
    2価カルボン酸アルコールエステル、3価カルボン酸ア
    ルコールエステル、テトラカルボン酸ペンタエリスリッ
    トからなる群から選ばれた一種または二種以上の油分で
    ある請求項1記載の整髪剤。
  5. 【請求項5】 前記多価アルコールエステルが下記化学
    式(6)で、前記2価カルボン酸ジエトキシポリオキシ
    エチルが下記化学式(7)で、前記2価カルボン酸ジタ
    ーシャルアルキルエステルが下記化学式(8)で、前記
    2価カルボン酸ジネオペンチルが下記化学式(9)で、
    前記カルボン酸多価アルコールエステルが下記化学式
    (10)で、前記2価カルボン酸アルコールエステルが
    下記化学式(11)で、前記3価カルボン酸アルコール
    エステルが下記化学式(12)で、前記テトラカルボン
    酸ペンタエリスリットが下記化学式(13)表される請
    求項4記載の整髪剤。 【化6】 (6) (式中、n=1〜3,R1,R2,R3は炭素数2〜5
    のモノカルボン酸、ヒドロキシモノカルボン酸、オキシ
    モノカルボン酸残基、R4は水素または水酸基を表わ
    す。) 【化7】 (7) (式中、Rは炭素数2〜6のジカルボン酸、ヒドロキシ
    ジカルボン酸、オキシジカルボン酸残基、x,yは0か
    ら2で、xとyの合計は4以下の整数を表わす。) 【化8】 (8) (式中、Rは炭素数2〜6のジカルボン酸、ヒドロキシ
    ジカルボン酸、オキシジカルボン酸残基、m,nは0〜
    1で、mとnの合計は2以下の整数を表わす。) 【化9】 (9) (式中、Rは炭素数2〜6のジカルボン酸、ヒドロキシ
    ジカルボン酸、オキシジカルボン酸残基を表わす。) 【化10】 (10) (式中、R1,R3は炭素数2〜5のモノカルボン酸、
    ヒドロキシモノカルボン酸、オキシモノカルボン酸残基
    残基、R2は炭素数2〜6の2価または3価アルコール
    残基で分子中に水酸基を有してもよい。) 【化11】 (11) (式中、R1、R3は、炭素数2〜5のアルコール及び
    エトキシエタノールまたはエチルカルビトール残基、R
    2は炭素数2〜6のジカルボン酸、ヒドロキシジカルボ
    ン酸、オキシジカルボン酸残基を表わす。) 【化12】 (12) (式中、R1、R3、R4は、炭素数2〜5の直鎖また
    は分枝のアルコールで分子中にエーテル基を有してもよ
    い、R2は炭素数2〜5のトリカルボン酸、ヒドロキシ
    トリカルボン酸、オキシトリカルボン酸残基を表わ
    す。) 【化13】 (13) (式中、R1、R2、R3、R4は炭素数2〜5のモノ
    カルボン酸、ヒドロキシモノカルボン酸、オキシモノカ
    ルボン酸残基残基を表わす。)
  6. 【請求項6】 さらに皮膜形成剤を含有する、請求項
    1、2、3、4または5記載の整髪剤。
  7. 【請求項7】 前記液状の油分の含有量が整髪剤全量に
    対して0.01〜10.0重量%であり、前記被膜形成
    剤の含有量が乾燥固形分として整髪剤全量に対して0.
    1〜30.0重量%である非乳化系水性整髪剤である請
    求項6記載の整髪剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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